JP2010050909A - センサノード及びセンサノードの起動用idの自律的設定方法 - Google Patents

センサノード及びセンサノードの起動用idの自律的設定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】起動用無線信号の伝播範囲内に配置されるセンサノード同士での重複が生じないように起動用IDを自律的に設定するセンサノードを提供する。
【解決手段】第1の起動用IDが記憶される第1の記憶部114と、第2の記憶部124に記憶されている第2の起動用IDと、第1の起動用IDとの間に重複があれば、重複が解消するように第1の起動用IDを更新する更新部121と、電源102からセンサ主要部120に対する電力供給を制御するスイッチ回路103と、隣接するセンサノードのいずれかから第3の起動用IDを包含する無線信号を受信する受信部111と、無線信号を電力に変換する整流器115と、整流器115の出力電力に基づき第3の起動用IDを検出する検出部112と、第3の起動用IDが第1の起動用IDに一致すれば、スイッチ回路103を制御し、電力供給を開始させる制御部117とを具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、センサネットワークに使用されマルチホップルーティング処理を行うセンサノード及びこれの起動用IDの自律的設定方法に関する。
アドホックネットワークの一種であるセンサネットワークは、センシング処理及びルーティング処理を行う複数のセンサノード(無線センサ装置)により構築される。即ち、センサネットワークでは複数のセンサノードが個々にセンシング処理を行って得た温度や照度などのデータを互いに連携して順次転送することにより目的の機器(例えばサーバ)に送信(マルチホップルーティング処理)し、上記データを当該サーバが収集することにより複雑な状況や環境が把握可能となる。マルチホップルーティング処理によれば、各センサノードがサーバと直接的に無線通信を行う必要が無いので、より広範にセンサノードを配置できる。マルチホップルーティング処理を実現するための具体的アルゴリズムはIETF MANET WG等において議論されており、例えばDSR(Dynamic Source Routing)及びOLSR(Optimized Link State Routing)等が知られている。
しかしながら、広範にセンサノードを配置すれば、個々のセンサノードのメンテナンスが煩雑になる。具体的には、センサノードを例えば大規模な農場において構築した場合に、個々のセンサノードのバッテリを頻繁に交換することは、管理者にとって容易な作業ではない。従来、センサノードの消費電力を低減してバッテリの消耗を抑えるために、センサノードの電源制御が試みられている。
上記センサノードの電源制御において、高感度整流器が利用されることがある。高感度整流器は、アンテナによって受信された無線信号を整流し、電力に変換する。上記電力は、センサノードの電源制御に利用できる。例えば、センサノードがデータを送信する前に起動用の無線信号(以下、単に起動用無線信号と称する)を通信相手のセンサノードに送信するようにしておけば、通信相手のセンサノードは上記起動用無線信号を高感度整流器によって変換した電力を用いて電源制御することができる。即ち、通信相手のセンサノードは高感度整流器及び起動用無線信号の受信部以外の構成要素(例えば、CPU等)への電力供給を平常時には停止しておき、起動用無線信号を受信すると上記電力供給を再開する(起動する)といった電源制御が可能となる。高感度整流器は待機電力が非常に小さいので、上記電源制御によればセンサノードの低消費電力化が可能となる。
尚、上記高感度整流器を用いたセンサノードの電源制御において、高感度整流器が整流を行う起動用無線信号に区別が無い点に注意を要する。例えば、あるセンサノードが通信相手のセンサノードに対して起動用無線信号を送信した場合に、当該通信相手以外のセンサノードにも起動用無線信号が伝播することがある。各センサノードにおいて受信された起動用無線信号は区別無く電力に変換されてしまうため、通信相手以外のセンサノードが無駄に起動してしまうおそれがある。
そこで、各センサノードにID(以下、単に起動用IDと称する)を付与し、当該起動用IDを上記電源制御に組み合わせて利用することがある。即ち、上記起動用無線信号に起動用IDを包含させるようにしておき、各センサノードは受信した起動用無線信号に包含された起動用IDを検出用回路によって検出し、当該検出された起動用IDと自ノードに付与された起動用IDとが一致する場合に、前述した電源制御を行うようにする。高感度整流器及び起動用IDを利用した電源制御によれば、通信(特に、ルーティング処理における通信)に必要でないセンサノードの無駄な起動を回避できる。
各センサノードの無線伝播範囲内に配置されたセンサノードの間で起動用IDが重複すると前述したセンサノードの無駄な起動が生じるため、上記重複を回避することが望ましい。また、起動用IDの検出回路の規模の増大に伴って当該検出回路の消費電力が増大するため、現実的に使用可能な起動用IDは数ビット程度に限られる。従って、限りある起動用IDを各センサノードに対して効率的に付与することが重要となる。
起動用IDを付与する手法の1つとして、センサネットワークの管理者が当該センサネットワークを構成する個々のセンサノードに起動用IDを直接的に付与する手法が挙げられる。しかしながら、センサネットワークの規模が大きく(センサノードの数が多く)なるほど管理者の負担が増大し、また、新たなセンサノードの追加に柔軟に対応できないため現実的でない。従って、センサネットワークを構成する各センサノードが起動用IDを自律的に設定することが望ましい。
アドホックネットワークにおいて、各ノードの情報を自律的に設定するための手法は数多く提案されている。特許文献1には、局所解に陥ることなく、隠れ端末問題の生じない周波数配置を自律的に設定することを目的とする自律分散周波数割当方法が記載されている。特許文献2には、アドホックネットワークにおいて通信アドレスを自律的に設定することを目的とするアドレス設定方法が記載されている。
特開2007−235828号公報 特開2004−146988号公報
後述するように、センサノードの起動用IDの設定における制約条件と、周波数割当及びアドレス設定における制約条件とは異なる。従って、特許文献1記載の自律分散周波数割当方法及び特許文献2記載のアドレス設定方法は、センサノードの起動用IDの自律的設定方法として流用できない。
特許文献1記載の自律分散周波数割当方法は、衝突検知が可能な周波数との重複を許容し、衝突検知が不可能な周波数との重複を禁止したうえで周波数割当を行う。また、特許文献2記載のアドレス設定方法は、アドホックネットワーク全体において通信アドレスの重複を禁止したうえでアドレス設定を行う。一方、センサノードの起動用IDの設定において、各センサノードの起動用無線信号の伝播範囲内に配置されるセンサノード同士での起動用IDの重複は禁止されるが、当該条件が満たされていればセンサネットワーク全体での起動用IDの重複は許容される。
従って、本発明は起動用無線信号の伝播範囲内に配置されるセンサノード同士での重複が生じないように起動用IDを自律的に設定するセンサノードを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るセンサノードは、センサネットワークを構成するセンサノードにおいて、電源と、(a)センサ素子を用いて情報を取得するセンシング処理及び(b)前記センシング処理によって得られた情報をサーバに向けて送信するマルチホップルーティング処理を行うセンサ部と、第1の起動用IDが記憶される第1の記憶部と、隣接するセンサノードのいずれかを通信相手として無線信号を送信する第1の送信部と、前記通信相手から第2の起動用IDを格納する第1のメッセージを受信する第1の受信部と、前記第2の起動用IDが逐次記憶される第2の記憶部と、前記通信相手に第2のメッセージを送信する第2の送信部と、前記第2の記憶部に記憶されている第2の起動用IDと、前記第1の起動用IDとの間に重複があれば、当該重複が解消するように第1の起動用IDを更新する更新部と、前記電源から前記センサ部、前記第1の送信部、前記第2の記憶部、前記第2の送信部、前記第1の受信部及び前記更新部に対する電力供給を制御するスイッチ回路と、前記隣接するセンサノードのいずれかから第3の起動用IDを包含する無線信号を受信する第2の受信部と、前記無線信号を電力に変換する整流器と、前記前記整流器の出力電力に基づき前記第3の起動用IDを検出する検出部と、前記第3の起動用IDが前記第1の起動用IDに一致すれば、前記電力を利用して前記スイッチ回路を制御し、前記電力供給を開始させる制御部とを具備する。
本発明によれば、起動用無線信号の伝播範囲内に配置されるセンサノード同士での重複が生じないように起動用IDを自律的に設定するセンサノードを提供できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係るセンサノード100は、アンテナ101、主電源102、スイッチ回路103、起動制御部110及びセンサ主要部120を有する。センサノード100は、例えば無線LANを利用して他のセンサノードと無線通信を行う。
アンテナ101は、他のセンサノードから送信された後述する起動用無線信号及び通信用無線信号を受信したり、他のセンサノードへ向けて起動用無線信号及び通信用無線信号を送信したりする。本実施例では起動用無線と通信用無線で同一の周波数帯を利用する形態について説明するが、起動用無線と通信用無線で異なる周波数帯を利用する場合は、起動用無線用のアンテナと通信用無線用のアンテナの2つを備える構成でも適用できる。
主電源102は、例えばバッテリであり、起動制御部110への電力供給を行うと共に、スイッチ回路103を介してセンサ主要部120への電力供給を選択的に行う。スイッチ回路103は、起動制御部110によって制御され、主電源102からセンサ主要部120への電力供給をON/OFFする。
以降、主電源102からセンサ主要部120への電力供給が行われている状態を起動状態または電源ON状態と称し、電力供給が行われていない状態を休止状態または電源OFF状態と称する。起動制御部110の消費電力はセンサ主要部120の消費電力に比べて小さいため、センサノード100の休止状態における消費電力は、起動状態における消費電力に比べて小さく抑えられる。
起動制御部110は、起動用無線信号受信部111、起動用ID検出部112、起動判定部113、第2のメモリ114、高感度整流器115、タイマ部116及び電源制御部117を含む。センサ主要部120は、CPU(Central Processing Unit)121、起動用無線信号送信部122、通信用無線信号送受信部123、第1のメモリ124、ディスク125及びセンサ素子126を含む。
起動用無線信号受信部111は、アンテナ101によって受信された起動用無線信号を高感度整流器115に入力する。高感度整流器115は、起動用無線信号受信部111から入力される起動用無線信号を整流し、電力に変換して起動用ID検出部112に入力する。
起動用ID検出部112は、高感度整流器115からの出力電力の電位に基づき上記起動用無線信号に包含される起動用IDを検出する。起動用ID検出部112は、検出した起動用IDを起動判定部113に入力する。
起動判定部113は、第2のメモリ114から自ノードの起動が必要となる起動用IDを読み出し、起動用ID検出部112から入力される起動用IDと照合する。起動判定部113は、両起動用IDが一致すれば、電源制御部117に対し主電源102から供給されている電力を有効にさせる。一方、起動判定部113は、両起動用IDが一致しなければ、電源制御部117に対し主電源102から供給されている電力を無効にさせる。電源制御部117は、後述する起動判定部113によって上記電力を有効にされた場合には、当該電力を制御信号として利用してスイッチ回路103を制御し、センサノード100を起動状態に遷移させる。
ここで、自ノードの起動が必要となる起動用IDを説明する。当該起動用IDは2つの類型に大別できる。一方は各センサノード100に1つずつ設定される起動用ID(以下、単に個別起動IDと称する)であり、他方は全てのセンサノード100に共通に設定される起動用ID(以下、単に全起動IDと称する)である。例えば、起動用IDが4ビットで表現される情報であれば、全起動用IDとして1種類が使用され、個別起動IDとして残りの15種類が使用される。尚、後述するように個別起動IDは自律的に設定されるため、個々のセンサノード100に初期に設定される個別起動IDは任意である。
第2のメモリ114には、自ノードの個別起動ID及び全起動IDが記憶されており、起動判定部113によって適宜読み出されたり、CPU121によって適宜更新されたりする。
タイマ部116は、CPU121によって、センサノード100の自律的な起動が必要な時刻が設定される。タイマ部116は、設定された時刻が到来すると限時動作を行って電源制御部117を介してスイッチ回路103を制御し、センサノード100を起動状態に遷移させる。ここで、センサノード100の自律的な起動が必要な時刻には、例えばセンサノード100がセンシング処理を行う時刻(以下、単にセンシング時刻と称する)及びセンサノード100がマルチホップルーティング処理を開始する時刻(以下、単にルーティング開始時刻と称する)が含まれる。即ち、高感度整流器115を利用した起動には、他のセンサノード100からの起動用無線信号が必要なので、当該起動用無線信号が受信されないセンシング時刻及びルーティング開始時刻に起動する場合にはタイマ部106が利用される。尚、タイマ部106に設定する時刻は、例えばディスク125に記憶されている。
CPU121は、第1のメモリ124またはディスク125からプログラムを読み出し、センサノード100の各種処理を実行する。起動用無線信号送信部122は、通信相手となるセンサノードの個別起動IDまたは全起動IDを包含させた起動用無線信号を、アンテナ101を介して送信する。以降、起動用無線信号を他のセンサノードに対して送信することを、他のセンサノードを起動させるとも称する。
通信用無線信号送受信部123は、自ノードの通信用アドレスまたは後述するブロードキャストアドレスが付加された通信用無線信号をアンテナ101を介して受信したり、通信相手となるセンサノードの通信用アドレスまたはブロードキャストアドレスを付加した通信用無線信号をアンテナ101を介して送信したりする。通信用アドレスは、例えばIPアドレスであるが、これに限られない。
第1のメモリ124には、センサノード100が起動状態に遷移すると、ディスク125から全起動ID、自ノードの個別起動ID、自ノード及びサーバの通信用アドレス、後述する経路情報、隣接センサノード情報及び関連センサノード情報等が読み込まれる。第1のメモリ124の記憶内容は、CPU121によって適宜読み出しまたは書き換えられ、センサノード100が休止状態に遷移する際にディスク125に待避される。ディスク125には、前述した第1のメモリ124に読み込まれる情報に加えて、センシングデータ、センシング時刻及びルーティング開始時刻等が記憶される。
センサ素子126は、例えば温度センサや湿度センサ等であって、センサノード100によるセンシング処理を実現する。センサ素子126は、センシングデータとして温度データや湿度データ等を定期的(センシング時刻の到来毎)に取得する。
以上説明したように、センサノード100は、平常時には休止状態であり、センシング時刻及びルーティング開始時刻が到来するとタイマ部106によって起動状態に遷移し、また、自ノードの個別起動IDまたは全起動IDが包含された起動用無線信号を受信すると高感度整流器115、起動用ID検出部112及び起動判定部113によって起動状態に遷移する。従って、個別起動IDが適切に設定されていれば、センサノード100は無駄なく起動することができる。
以降、図2に示すセンサネットワークを例として、本実施形態に係るセンサノード100の自律的な起動用ID(個別起動ID)の設定を説明する。まず、図2のセンサネットワークを具体的に説明する。
図2のセンサネットワークは、センサノードA、B及びCと、サーバとしても機能するセンサノードDとで構成される。各センサノードA、B、C及びDの起動用無線信号の伝播範囲と通信用無線信号の伝播範囲とは一致するものとし、単に無線伝播範囲と総称する。サーバとしてのセンサノードDに対して直接的に通信できないセンサノードA及びBは、センシング処理によって得られたセンシングデータをセンサノードDに対してルーティング処理により送信する。サーバとしてのセンサノードDのディスク125には、これらセンサノードA、B、C及びDからのセンシングデータが蓄積される。以降、センサノード間において通信用無線信号によって送受信されるデータを、メッセージと総称する。メッセージには、送信元ノードの通信用アドレスと送信先(宛先)ノードの通信用アドレスとが少なくとも含まれている。
図2のセンサネットワークにおいて、センサノードBの無線伝播範囲内には、センサノードA及びセンサノードCが配置されている。以降、各センサノードの無線伝播範囲内に配置されるセンサノード、即ち、直接的に無線通信が可能なセンサノードを、当該センサノードの1ホップ先の隣接センサノードと称する。図2のセンサネットワークにおいて、センサノードBの1ホップ先の隣接センサノードは、センサノードA及びCである。また、各センサノードの1ホップ先の隣接センサノードの更に1ホップ先の隣接センサノードを、当該センサノードの2ホップ先の隣接センサノードと称する。図2のセンサネットワークにおいて、センサノードBの2ホップ先の隣接センサノードは、センサノードDである。
また、1ホップ先の隣接センサノード全てを宛先としてメッセージを送信することをブロードキャストと称する。ブロードキャストされるメッセージには、ブロードキャストアドレスと呼ばれる通信用アドレスが付加される。ブロードキャストアドレスは、全てのセンサノードに共通の通信用アドレスであり、個々のセンサノードの通信用アドレスとは無関係に受信処理の対象となる。図2のセンサネットワークにおいて、センサノードBがメッセージをブロードキャストすると、センサノードA及びCはいずれも当該メッセージを受信する。
次に、既存のマルチホップルーティングアルゴリズムの1つである、DSRを説明するが、本実施形態に係るセンサノードによって構成されるセンサネットワークに適用可能なアルゴリズムはこれに限られない。
DSRは、RD(Route Discovery)及びSR(Source Routing)の2つのフェーズに大別できる。SRは、実際に送信すべきデータ(例えばセンシングデータ)をSRM(Source Routing Message)と呼ばれるメッセージとしてサーバに向けて送信するフェーズである。一方、RDは、SRを実行する際に必要な経路情報を探索するフェーズである。即ち、DSRにおいて各センサノードは、RDの実行によってサーバへの経路情報を予め獲得してからSRを実行してセンシングデータを送信する。ここで、経路情報とは、送信元のセンサノードからどのセンサノードを経由して最終宛先のセンサノード(例えばサーバ)に辿り着くかを示す情報である。
RDを実行するセンサノードは、まず、第1のメモリ124に記憶されている経路情報から最終宛先ノードまでの経路情報を検索する。最終宛先ノードまでの経路情報が第1のメモリ124から検索されれば、上記センサノードは当該経路情報を利用してSRを実行する。最終宛先ノードまでの経路情報が第1のメモリ124から検索されなければ、上記センサノードはRDQ(Route Discovery Query)と呼ばれるメッセージをブロードキャストする。RDQには、送信元ノードの通信用アドレスが記載された経路情報と最終宛先ノードの通信用アドレスとが少なくとも格納されている。
RDQを受信したセンサノードは、当該RDQに格納された経路情報に自ノードの通信用アドレスを追加して更新する。また、上記センサノードは、RDQに格納された最終宛先ノードの通信用アドレスを自ノードの通信用アドレスと照合する。RDQに格納された最終宛先ノードの通信用アドレスが自ノードの通信用アドレスと一致しなければ、上記センサノードはRDQをブロードキャストする。一方、RDQに格納された最終宛先ノードの通信用アドレスが自ノードの通信用アドレスと一致すれば、上記センサノードは当該RDQの送信元ノードに対してRDR(Route Discovery Response)と呼ばれるメッセージを返信する。RDRは、上記RDQに最終的に格納されていた経路情報を逆に辿って送信元ノードに到達する。RDRには、上記RDQに最終的に格納されていた経路情報が格納されているため、当該RDQの送信元ノードは最終宛先ノードへの経路情報を獲得できる。RDQの送信元ノードは、獲得した経路情報を第1のメモリ124に記憶させる。
SRを実行するセンサノードは、最終宛先ノードへの経路情報と、送信すべきデータとを少なくとも含むSRMを、当該経路情報に従って送信する。SRMを受信したセンサノードは、当該SRM内の経路情報に従って転送する。尚、経路上のセンサノードの故障等の原因によりSRMの転送が失敗すると、当該SRMの送信元ノードに対してRouting Errorと呼ばれるメッセージが返信される。Routing Errorを受信した送信元ノードは、再びRDを実行して適切な経路情報を獲得する。
以下、図3を用いて図2のセンサネットワークにおけるDSRの実行例を説明する。尚、以下の説明はあくまでDSRの一般的な実行例なので、各センサノードの起動/休止状態の切り替えに関して特に考慮せず、常時起動状態であるものとする。
センサノードAは、第1のメモリ124からサーバ(センサノードD)への経路情報を検索できなかったので、最終宛先ノードをサーバとするRDQをブロードキャストする。センサノードAの無線伝播範囲内にはセンサノードBが配置されており、上記RDQを受信する。センサノードBは、受信したRDQに格納された経路情報に自ノードの通信用アドレスを追加する。また、センサノードBは、受信したRDQに格納された最終宛先ノードの通信用アドレスが自ノードの通信用アドレスと一致しないので、RDQをブロードキャストする。
センサノードBの無線伝播範囲内にはセンサノードA及びCが配置されており、上記RDQを受信する。処理済みのRDQを再び処理する必要は無いので、センサノードAは受信したRDQを破棄する。一方、センサノードCは、受信したRDQに格納された経路情報に自ノードの通信用アドレスを追加する。また、センサノードCは、受信したRDQに格納された最終宛先ノードの通信用アドレスが自ノードの通信用アドレスと一致しないので、RDQをブロードキャストする。
センサノードCの無線伝播範囲内にはセンサノードB及びD(サーバ)が配置されており、上記RDQを受信する。センサノードBは、受信したRDQを破棄する。一方、センサノードDは、受信したRDQに格納された経路情報に自ノードの通信用アドレスを追加する。また、センサノードDは、受信したRDQに格納された最終宛先ノードの通信用アドレスが自ノードの通信用アドレスと一致するので、当該RDQの送信元ノードAに対して上記経路情報を格納させたRDRを返信する。
センサノードDから返信されたRDRは、経路情報に従ってセンサノードC及びセンサノードBを経由してセンサノードAに到達する。センサノードAは、受信したRDRに格納された経路情報を第1のメモリ124に記憶させて、SRを続けて実行する。センサノードAは、上記経路情報に従ってSRMを送信する。センサノードAから送信されたSRMは、経路情報に従ってセンサノードB及びセンサノードCを経由してセンサノードDに到達する。
以下、図4乃至図8を用いて、DSRが実行されるセンサネットワークにおける個別起動IDの自律設定方法を説明する。
図4は、図1のセンサノード100の起動後の動作例を示す。センサノード100の起動は、タイマ部106の作用に基づく起動と、他のセンサノード100からの起動用無線信号による起動とに大別される。センサノード100がタイマ部106の作用により起動した場合には処理はステップS203に進み、他のセンサノード100からの起動用無線信号により起動した場合には処理はステップS202に進む(ステップS201)。
ステップS202において、センサノードはNIM(Neighbor Information Message)と呼ばれるメッセージをブロードキャストし、処理はステップS216に進む。NIMには、隣接センサノード情報が格納される。隣接センサノード情報は、自ノードの個別起動ID及び通信用アドレスと、1ホップ先の隣接センサノードの個別起動ID及び通信用アドレスとを含む。尚、当然ながら、隣接センサノード情報に含めることのできる1ホップ先の隣接センサノードの個別起動ID及び通信用アドレスは、NIMをブロードキャストするセンサノードにとって既知のものに限られる。即ち、1ホップ先の隣接センサノードの個別起動ID及び通信用アドレスが不明であれば、NIMには当該NIMの送信元ノードの個別起動ID及び通信用アドレスのみが隣接センサノード情報として含まれることとなる。
NIMを送信することの技術的意義を説明する。まず、第1に、NIMを送信することにより、当該NIMの送信元ノードの起動を確認することができる。即ち、起動用無線信号を送信したセンサノードが、NIMの受信の有無によって通信相手のセンサノードが本当に起動しているか否かを確認することができる。第2に、起動用無線信号を送信したセンサノードが、最大で2ホップ先の隣接センサノードの個別起動ID及び通信用アドレスを把握することができる。以降、自ノードから2ホップ先までの隣接センサノードを関連センサノードと称し、当該関連センサノードの個別起動ID及び通信用アドレスを関連センサノード情報と称する。
ステップS203よりセンサノードはDSRを実行する。尚、実際にはタイマ部106による起動は、ルーティング処理の開始でなくセンシング処理の開始を意味する場合もあり得るが、後者は通信とは関係しないため説明を省略する。ステップS203において、センサノードは第1のメモリ124からサーバへの経路情報を検索する。サーバへの経路情報が検索されれば処理はステップS210に進み、検索されなければ処理はステップS204に進む。
ステップS204乃至ステップS209の処理は、前述したRDに対応する。ステップS204において、センサノードは全起動IDを包含する起動用無線信号をブロードキャストする。センサノードは、1ホップ先の隣接センサノードからのNIMを待機する(ステップS205)。ステップS205において、センサノードが待機する時間は、1ホップ先の隣接センサノードが起動用無線信号を受信してから起動状態への遷移が完了するまでの時間よりも長いものとする。一例として、センサノードは、自ノードの起動に要する時間を予め計測しておき、当該起動に要する時間の2倍の時間だけ待機する。一定時間が経過すると、センサノードはサーバを最終宛先ノードとするRDQをブロードキャストする(ステップS206)。その後、センサノードはサーバからのRDRの返信を待機する(ステップS209)。センサノードがRDRを受信できないまま一定時間が経過すると(ステップS208)、処理はステップS216に進む。一方、センサノードがRDRを受信すると、処理はステップS210に進む。
ステップS210乃至ステップS215の処理は、前述したSRに対応する。ステップS210において、センサノードは経路情報からSRMを送信すべき1ホップ先(next hop)の隣接センサノードを検索する。次に、センサノードは、検索された1ホップ先の隣接センサノードの個別起動IDを包含する起動用無線信号を送信する(ステップS216)。その後、センサノードは上記隣接センサノードからのNIMを待機する(ステップS212)。センサノードがNIMを受信できないまま一定時間が経過すると(ステップS213)、処理はステップS216に進む。一方、センサノードがNIMを受信すると、処理はステップS215に進む。ステップS215において、センサノードは上記隣接センサノードにSRMを送信し、処理はステップS216に進む。
ステップS216において、センサノードは他のセンサノードからのメッセージを待機する。ステップS216において受信したメッセージに応じて、後述する図5乃至図8のいずれかの処理が実行される。一方、センサノードが他のセンサノードからのメッセージを一定時間受信しなければ(ステップS217)、センサノードは次の起動時刻をタイマ部106に設定し(ステップS218)、休止状態に遷移し(ステップS219)、処理は終了する。
センサノードが他のセンサノードからRDQを受信すると、図5に示す処理を実行する。まず、センサノードは、処理対象のRDQが既に処理済みのRDQであるか否かを確認する(ステップS301)。処理対象のRDQが既に処理済みのRDQであれば処理はステップS309に進み、そうでなければ処理はステップS302に進む。
ステップS302において、センサノードは処理対象のRDQに格納される経路情報を更新する。即ち、センサノードは自ノードの通信用アドレスを上記経路情報に追加する。次に、センサノードは処理対象のRDQに格納された最終宛先ノードの通信用アドレスを自ノードの通信用アドレスと照合する(ステップS303)。最終宛先ノードの通信用アドレスが自ノードの通信用アドレスと一致すれば処理はステップS308に進み、そうでなければ処理はステップS304に進む。ステップS304において、センサノードは第1のメモリ124から最終宛先ノードへの経路情報の検索を試みる。最終宛先ノードへの経路情報が検索されれば、センサノードは当該経路情報を上記RDQに格納される経路情報に追加して更新し、処理はステップS308に進む。一方、最終宛先ノードへの経路情報が検索されなければ、処理はステップS305に進む。
ステップS305において、センサノードは、全起動IDを包含する起動用無線信号をブロードキャストする。センサノードは、1ホップ先の隣接センサノードの起動を待機してから(ステップS306)、ステップS302において更新したRDQをブロードキャストし(ステップS307)、処理は終了する。
ステップS308において、センサノードは処理対象のRDQの送信元ノードに向けてRDRを返信し、処理は終了する。また、ステップS309において、センサノードは処理対象のRDQを破棄し、処理は終了する。
センサノードが他のセンサノードからRDRを受信すると、図6に示す処理を実行する。まず、センサノードは、処理対象のRDRに格納された最終宛先ノード(即ち、対応するRDQの送信元ノード)の通信用アドレスを自ノードの通信用アドレスと照合する(ステップS401)。最終宛先ノードの通信用アドレスが自ノードの通信用アドレスと一致すれば処理はステップS403に進み、そうでなければ処理はステップS402に進む。
ステップS402において、センサノードは処理対象のRDRに格納された経路情報に従って当該RDRを転送し、処理は終了する。RDRを転送する際には、センサノードは起動用無線信号を予め送信しなくてもよい。RDRは、RDQが転送された経路を逆に辿って転送されるため、RDRが転送される経路上のセンサノードは、RDQを転送する過程で既に起動していると考えられるからである。尚、起動用無線信号を予め送信することによりRDRの転送先ノードを確実に起動させてもよいが、通信回数の増加のために消費電力が増大する点に注意を要する。
ステップS403において、センサノードは処理対象のRDRが既に処理済みのRDRであるか否かを確認する。処理対象のRDQが既に処理済みのRDQであれば処理はステップS405に進み、そうでなければ処理はステップS404に進む。
ステップS404において、センサノードは処理対象のRDRに格納された経路情報を第1のメモリ124に保存し、処理は前述したステップS210に進む。即ち、ステップS401、S403及びS404の処理は、前述したステップS209及びS210の間に行われるものである。一方、ステップS405において、センサノードは処理対象のRDRを破棄し、処理は終了する。
センサノードが他のセンサノードからSRMを受信すると、図7に示す処理を実行する。まず、センサノードは、処理対象のSRMが既に処理済みのSRMであるか否かを確認する(ステップS501)。処理対象のSRMが既に処理済みのSRMであれば処理はステップS509に進み、そうでなければ処理はステップS502に進む。ステップS509において、センサノードは処理対象のSRMを破棄し、処理は終了する。
ステップS502においてセンサノードは、処理対象のSRMに格納された最終宛先ノードの通信用アドレスを自ノードの通信用アドレスと照合する。最終宛先ノードの通信用アドレスが自ノードの通信用アドレスと一致すれば処理はステップS508に進み、そうでなければ処理はステップS503に進む。
ステップS503において、センサノードは処理対象のSRMに格納された経路情報に従って次のセンサノードへと転送するために、当該次のセンサノードの個別起動IDを包含する起動用無線信号を送信する。その後、センサノードは、上記次のセンサノードからのNIMを待機する。センサノードが上記次のセンサノードからのNIMを受信できないまま一定時間が経過すると(ステップS504)、処理はステップS507に進む。一方、センサノードが上記次のセンサノードからのNIMを受信すると、処理はステップS506に進む。
ステップS506において、センサノードは上記次のセンサノードに処理対象のSRMを転送し、処理は終了する。一方、ステップS507において、センサノードは処理対象のSRMの送信元ノードに向けてRoute Errorを送信し、処理は終了する。
また、ステップS508において、センサノードは処理対象のSRMに応じたデータ処理を行って、処理は終了する。尚、ステップS508においてセンサノードが行うデータ処理の具体的内容はセンサネットワークの目的に依存して決まるため、特に言及しないが、例えば、処理対象のSRMがセンシングデータを含んでいればセンサノードは当該センシングデータをディスク125に保存する。
センサノードが他のセンサノードからNIMを受信すると、図8に示す処理を実行する。まず、センサノードは、処理対象のNIMに格納された隣接センサノード情報に基づいて、第1のメモリ124に記憶されている隣接センサノード情報及び関連センサノード情報の更新を試みる(ステップS601)。
次に、センサノードは、ステップS601における隣接センサノード情報及び関連センサノード情報の更新の結果、自ノードの個別起動IDの更新が必要か否かを判定する(ステップS602)。センサノードが自ノードの個別起動IDの更新が必要であると判定すれば処理はステップS603に進み、そうでなければ処理はステップS605に進む。個別起動IDの更新の要否の判定は次のように行われる。センサノードは、自ノードの個別起動IDが、関連センサノード情報に含まれる個別起動IDのいずれかと重複するか否かを確認する。自ノードの個別起動IDと関連センサノード情報に含まれる個別起動IDとの間に重複がなければ、センサノードは自ノードの個別起動IDの更新が不要であると判定する。
一方、自ノードの個別起動IDと関連センサノード情報に含まれる個別起動IDとの間に重複がある場合には、センサノードは自ノード及び個別起動IDが重複する関連センサノードのいずれが個別起動IDを更新すべきかを判定する。例えば、各センサノードには個別起動IDの更新に関し、互いに異なる優先度が夫々与えられているとする。この場合、センサノードは、自ノードに与えられた優先度が、個別起動IDが重複するセンサノードに与えられた優先度に比べて高ければ、自ノードの個別起動IDの更新が不要であると判定する。また、センサノードは、自ノードに与えられた優先度が、個別起動IDが重複するセンサノードに与えられた優先度に比べて低ければ、自ノードの個別起動IDの更新が必要であると判定する。
ここで、優先度として、例えば通信用アドレスの値をそのまま用いてもよいし、通信用アドレスの値に何らかの変換を施した値を用いてもよい。通信用アドレスとしてのIPアドレスの値を優先度として利用する場合であれば、「192.168.0.5」が設定されたセンサノードに比べて「192.168.0.3」が設定されたセンサノードの方が優先度は低い。尚、通信用アドレス以外にも、優先度として各センサノードに対し一意に与えられる識別情報が利用されてもよい。
ステップS603において、センサノードは自ノードの個別起動IDの更新を試みる。センサノードは、自ノードよりも高い優先度が与えられた関連センサノードの個別起動ID及び全起動ID以外の起動用IDのうち任意の1つを新たな自ノードの個別起動IDとして選択し、設定する。ここで、センサノードが選択可能な個別起動IDは任意であると述べたが、自ノードよりも低い優先度が与えられた関連センサノードが使用している個別起動IDよりも、いずれの関連センサノードも使用していない個別起動IDを選択することが望ましい。上記低い優先度が与えられた関連センサノードの個別起動IDの更新が後に必要となるからである。また、センサノードが選択可能な個別起動IDが1つも無い場合には、個別起動IDの更新を中止し、ステップS604の処理を省略してもよい。具体的には、センサノードは自ノードよりも高い優先度が与えられた関連センサノードの数が個別起動IDの総数を超える場合には、個別起動IDの重複は避けられないから自ノードの個別起動IDの更新を省略できる。
ステップS604において、センサノードは自ノードの個別起動IDの更新を1ホップ先の隣接センサノードに通知するためにNIMをブロードキャストし、処理はステップS605に進む。
ステップS605において、センサノードは転送すべきSRMがあるか否かを確認し、転送すべきSRMがあれば処理は前述したステップS501に進み、そうでなければ処理は終了する。
以下、図2のセンサネットワークにおけるセンサノードの個別起動IDの自律設定例を図9及び図10を用いて説明する。尚、初期状態において、センサノードAの通信用アドレス(IPアドレス)及び個別起動IDとして「192.168.0.100」及び「001」、センサノードBの通信用アドレス及び個別起動IDとして「192.168.0.90」及び「010」、センサノードCの通信用アドレス及び個別起動IDとして「192.168.0.80」及び「010」、センサノードDの通信用アドレス及び個別起動IDとして「192.168.0.70」及び「011」が夫々与えられているものとする。起動用IDは、上記説明から明らかなように3ビットであり、全起動IDとして「000」が設定されているものとする。前述した個別起動IDの優先度は、通信用アドレスとしてのIPアドレスの値がそのまま利用される。即ち、センサノードAに与えられる優先度が最も高く、センサノードDに与えられる優先度が最も低い。
図9は、センサノードAがセンサノードDに対してDSRを実行する場合の図2のセンサネットワークのシーケンス図である。まず、タイマ部106の作用により、センサノードAが起動状態に遷移する(801)。センサノードAは、センサノードDを最終宛先ノードとする経路情報を第1のメモリ124に保持していないため、RDを開始する。即ち、センサノードAは、全起動IDを包含する起動用無線信号をブロードキャストする(802)。センサノードAからの起動用無線信号を受信すると、センサノードBは起動状態に遷移する(803)。センサノードBは、第1のメモリ124から隣接センサノード情報を読み出し、NIMをブロードキャストする(804)。
センサノードAは、センサノードBからのNIMに基づき隣接センサノード情報及び関連センサノード情報を更新する(805)。隣接センサノード情報の更新があったので、センサノードAはNIMをブロードキャストする(806)。センサノードBは、センサノードAからのNIMに基づき隣接センサノード情報を更新する(807)。
次に、センサノードAは、センサノードDを最終宛先ノードとするRDQをブロードキャストする(808)。上記RDQを受信したセンサノードBは、自ノードの通信用アドレス「192.168.0.90」を当該RDQに格納された経路情報に追加し、RDQを更に転送すべく、全起動IDを包含する起動用無線信号をブロードキャストする(809)。
センサノードBからの起動用無線信号を受信すると、センサノードCは起動状態に遷移する(810)。センサノードCは、第1のメモリ124から隣接センサノード情報を読み出し、NIMをブロードキャストする(811)。
センサノードBは、センサノードCからのNIMに基づき隣接センサノード情報及び関連センサノード情報を更新する(812)。隣接センサノード情報の更新があったので、センサノードBはNIMをブロードキャストする(813)。センサノードAは、センサノードBからのNIMに基づき関連センサノード情報を更新する(814)。また、センサノードCは、センサノードBからのNIMに基づき隣接センサノード情報及び関連センサノード情報を更新する(815)。このとき、センサノードCの第1のメモリ124に保持されている関連センサノード情報は図10に示す通りである。即ち、第1のメモリ124には、1ホップ先の隣接センサノードの情報としてセンサノードBの通信用アドレス及び個別起動IDが記憶され、2ホップ先の隣接センサノードの情報としてセンサノードAの通信用アドレス及び個別起動IDが記憶されている。
センサノードCの個別起動IDは「010」であり、1ホップ先の隣接センサノードBの個別起動IDも「010」である。更に、センサノードBの優先度は、センサノードCの優先度に比べて高い。従って、センサノードCは、個別起動IDを更新し(816)、当該更新内容を通知すべくNIMをブロードキャストする(817)。
センサノードBは、センサノードCからのNIMに基づき隣接センサノード情報及び関連センサノード情報を更新する(818)。隣接センサノード情報の更新があったので、センサノードBはNIMをブロードキャストする(819)。センサノードAは、センサノードBからのNIMに基づき関連センサノード情報を更新する(820)。また、センサノードCは、センサノードからのNIMに基づき隣接センサノード情報及び関連センサノード情報を更新する(821)。
次に、センサノードBは、RDQをブロードキャストする(822)。上記RDQを受信したセンサノードCは、自ノードの通信用アドレス「192.168.0.80」を当該RDQに格納された経路情報に追加し、RDQを更に転送すべく、全起動IDを包含する起動用無線信号をブロードキャストする(823)。
センサノードCからの起動用無線信号を受信すると、センサノードDは起動状態に遷移する(824)。センサノードDは、第1のメモリ124から隣接センサノード情報を読み出し、NIMをブロードキャストする(825)。
センサノードCは、センサノードDからのNIMに基づき隣接センサノード情報及び関連センサノード情報を更新する(826)。隣接センサノード情報の更新があったので、センサノードCはNIMをブロードキャストする(827)。センサノードBは、センサノードCからのNIMに基づき関連センサノード情報を更新する(828)。また、センサノードDは、センサノードCからのNIMに基づき隣接センサノード情報及び関連センサノード情報を更新する(829)。
次に、センサノードCは、RDQをブロードキャストする(830)。上記RDQを受信したセンサノードDは、自ノードの通信用アドレス「192.168.0.70」を当該RDQに格納された経路情報に追加する。更に、センサノードDは、上記RDQの最終宛先ノードの通信用アドレスが自ノードの通信用アドレスと一致するため、送信元ノードAに向けてRDRを返信する。センサノードDからのRDRは、経路情報に従ってセンサノードCに送信される(831)。
センサノードCは、受信したRDRを経路情報に従ってセンサノードBに転送する(832)。センサノードBは、受信したRDRを経路情報に従ってセンサノードAに転送する(833)。センサノードAは、受信したRDRからセンサノードDを最終宛先ノードとする経路情報を獲得し、第1のメモリ124に保存する。次に、センサノードAはSRを実行する。
まず、センサノードAは、最終宛先ノードをDとするSRMを送信すべく、センサノードBの起動用IDを包含する起動用無線信号を送信する(834)。センサノードAからの起動用無線信号を受信すると、センサノードBは起動状態に遷移する。センサノードBは、第1のメモリ124から隣接センサノード情報を読み出し、NIMをブロードキャストする(835)。センサノードAは、センサノードBからのNIMを受信することにより、起動を確認したうえでSRMをセンサノードBに対し送信する(836)。
センサノードBは、センサノードAからのSRMに格納された経路情報に従って、当該SRMをセンサノードCに転送すべく、センサノードCの起動用IDを包含する起動用無線信号を送信する(837)。センサノードBからの起動用無線信号を受信すると、センサノードCは起動状態に遷移する。センサノードCは、第1のメモリ124から隣接センサノード情報を読み出し、NIMをブロードキャストする(838)。センサノードBは、センサノードCからのNIMを受信することにより、起動を確認したうえでSRMをセンサノードCに対し転送する(839)。
センサノードCは、センサノードBからのSRMに格納された経路情報に従って、当該SRMを最終宛先ノードであるセンサノードDに転送すべく、センサノードDの起動用IDを包含する起動用無線信号を送信する(840)。センサノードCからの起動用無線信号を受信すると、センサノードDは起動状態に遷移する。センサノードDは、第1のメモリ124から隣接センサノード情報を読み出し、NIMをブロードキャストする(841)。センサノードCは、センサノードDからのNIMを受信することにより、起動を確認したうえでSRMをセンサノードDに対し転送する(842)。
以上説明したように本実施形態に係るセンサノードは、隣接するセンサノード同士で、自ノード及び1ホップ先の隣接センサノードの個別起動IDを格納したNIMを交換するようにしている。従って本実施形態に係る各センサノードは、2ホップ先までの隣接センサノードの個別起動IDを把握し、各センサノードの無線伝播範囲内において重複が生じないように個別起動IDを自律的に設定することが可能となる。
尚、本実施形態に係るセンサノードは、DSR以外のルーティングプロトコルが適用される場合であっても同様の効果を奏する。即ち、いずれのルーティングプロトコルが適用される場合であっても、センサノードは、当該ルーティングプロトコルに基づく通信を行う前に起動用無線信号によって通信相手を起動させ、NIMを交換することにより、個別用起動IDを自律的に設定できる。
(第2の実施形態)
前述した第1の実施形態に係るセンサノードは、2ホップ先までの隣接センサノードの個別起動ID及び通信用アドレスを管理し、自ノードの個別起動IDの更新に利用していた。本発明の第2の実施形態に係るセンサノードは、1ホップ先までの隣接センサノードの個別起動ID及び通信用アドレスを管理し、自ノード及び1ホップ先の隣接センサノードの個別起動IDの更新に利用する。以下の説明では、前述した第1の実施形態と異なる部分を中心に述べる。
本実施形態に係るセンサノードが送信するNIMには、隣接センサノード情報は格納されず、当該センサノードの個別起動ID及び通信用アドレスが格納される。センサノードが他のセンサノードからNIMを受信すると、図11に示す処理を実行する。まず、センサノードは、処理対象のNIMに格納された個別起動ID及び通信用アドレスに基づいて、第1のメモリ124に記憶されている隣接センサノード情報の更新を試みる(ステップS701)。
次に、センサノードは、ステップS701における隣接センサノード情報の更新の結果、自ノードの個別起動IDの更新が必要か否かを判定する(ステップS702)。センサノードが自ノードの個別起動IDの更新が必要であると判定すれば処理はステップS703に進み、そうでなければ処理はステップS705に進む。個別起動IDの更新の要否の判定は次のように行われる。センサノードは、自ノードの個別起動IDと、1ホップ先の隣接センサノードのいずれかの個別起動IDとが重複するか否かを確認する。自ノードの個別起動IDと、1ホップ先の隣接センサノードのいずれかの個別起動IDとの間に重複がなければ、センサノードは自ノードの個別起動IDの更新が不要であると判定する。
一方、自ノードの個別起動IDと1ホップ先の隣接センサノードのいずれかの個別起動IDとの間に重複がある場合には、センサノードは例えば前述した優先度に基づき自ノード及び個別起動IDが重複する1ホップ先の隣接センサノードのいずれが個別起動IDを更新すべきかを判定する。
ステップS703において、センサノードは自ノードの個別起動IDの更新を試みる。センサノードは、例えば自ノードよりも高い優先度が与えられた1ホップ先の隣接センサノードの個別起動ID及び全起動ID以外の起動用IDのうち任意の1つを新たな自ノードの個別起動IDとして選択し、設定する。次に、センサノードは自ノードの個別起動IDの更新を1ホップ先の隣接センサノードに通知するためにNIMをブロードキャストし、処理はステップS705に進む。(ステップS704)。
ステップS705において、センサノードは1ホップ先の隣接センサノードの個別起動IDの更新が必要か否かを判定する。1ホップ先の隣接センサノードの個別起動IDの更新が必要であれば処理はステップS706に進み、そうでなければ処理はステップS707に進む。1ホップ先の隣接センサノードの個別起動IDの更新の要否の判定は次のように行われる。センサノードは、1ホップ先の隣接センサノードの間で個別起動IDに重複があるか否かを確認する。1ホップ先の隣接センサノードの間で個別起動IDに重複があれば、センサノードは上記隣接センサノードの個別起動IDの更新が必要であると判定する。一方、1ホップ先の隣接センサノードの間で個別起動IDに重複がなければ、センサノードは上記隣接センサノードの個別起動IDの更新が必要でないと判定する。
ステップS706において、センサノードは個別起動IDの更新が必要な1ホップ先の隣接センサノードに対してCIDQ(Change ID Query)を送信する。CIDQには、上記隣接センサノードに対して新たに設定すべき個別起動IDが含まれる。例えば、センサノードは、1ホップ先の隣接センサノードの間で個別起動IDに重複があれば、当該重複の生じるセンサノードのうち前述した優先度の最も高いセンサノード以外の全てのセンサノードに対し、新たな個別起動IDを計算し、当該個別起動IDをCIDQに格納して夫々送信する。CIDQを受信したセンサノードは、当該CIDQに格納された個別起動IDを自ノードの新たな個別起動IDとして設定し、NIMをブロードキャストして1ホップ先の隣接センサノードに個別起動IDの更新を通知する。次に、処理はステップS707に進む。
ステップS707において、センサノードは転送すべきSRMがあるか否かを確認し、転送すべきSRMがあれば処理は前述したステップS501に進み、そうでなければ処理は終了する。
以上説明したように、本実施形態に係るセンサノードは、自ノードの個別起動ID及び通信アドレスをNIMとして1ホップ先の隣接センサノードと交換し、自ノードの個別起動IDの更新の要否及び上記隣接センサノードの個別起動IDの更新の要否を判定し、個別起動IDを適宜更新することにより自律的に設定している。従って、本実施形態に係るセンサノードは、前述した第1の実施形態に係るセンサノードとは異なり、2ホップ先の隣接センサノードの個別起動IDを上記更新において考慮しなくてもよいため、例えば個別起動IDの重複を判定する際の演算量を削減したり、管理すべき情報量を削減したりできる。
(第3の実施形態)
前述した第1の実施形態及び第2の実施形態に係るセンサノードによって構成されるセンサネットワークでは、各センサノードが個別起動IDを自律設定することができる。本実施形態に係るセンサノードは、センサノードが比較的頻繁に追加されるセンサネットワークへの適用を想定されており、通信用アドレスの自律設定機能を備える。
通信用アドレスの自律設定手法は、IETF MANET WG等において議論されている。例えば、INTERNET DRAFTである"IP Address Auto-configuration for Ad Hoc Networks"は、アドホックネットワークにおける通信用アドレスの自律設定手法の1つである。新規にアドホックネットワークに参加するノードは、通信用アドレスをランダムに選択し、当該通信用アドレスの利用要求(AREQ;Address Request)をアドホックネットワーク全体にフラッディングする。フラッディングとは、ネットワークを構成する全ノードに対しメッセージを転送することを指し、メッセージを受信したノードが前述したブロードキャストを行って当該メッセージを他のノードに転送することを順次繰り返して実現される。
AREQを受信したノードは、当該AREQに格納されている通信用アドレスが、自ノードの通信用アドレスと一致すれば、アドレス返答(AREP;Address Reply)を返信する。AREQの送信元ノード(新規参加ノード)は、当該AREQのフラッディング開始から一定時間以内にAREPを受信しなければ、当該AREQに格納した通信用アドレスを使用する。即ち、新規参加ノードは、一定時間以内にAREPを受信しなければ、上記AREQに格納された通信用アドレスを使用しているノードがネットワーク中に存在しないと推定する。
上記既存の通信用アドレスの自律設定手法を、前述した第1の実施形態及び第2の実施形態に係るセンサノードに適用する場合、センサノードが常時起動しているわけではない点に注意を要する。即ち、前述した第1の実施形態及び第2の実施形態に係るセンサノードと同様に、AREQ及びAREPといったメッセージを送信する前に、通信相手に対し起動用無線信号を送信し、NIMを待機することが望ましい。
以上説明したように、本実施形態に係るセンサノードは、通信用アドレスの自律設定手法においてメッセージを送信する前に、通信相手のセンサノードに対し起動用無線信号を送信し、NIMを待機している。従って、本実施形態に係るセンサノードによれば、前述した第1の実施形態及び第2の実施形態に係るセンサノードに既存の通信用アドレスの自律設定手法を適用することが可能となる。
なお、本発明は上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また上記各実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって種々の発明を形成できる。また例えば、各実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除した構成も考えられる。さらに、異なる実施形態に記載した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
第1の実施形態に係るセンサノードを示すブロック図。 図1のセンサノードによって構成されるセンサネットワークを示すブロック図。 図2のセンサネットワークにおけるDSRの実行例を示すシーケンス図。 図1のセンサノードの起動後の動作を示すフローチャート。 図1のセンサノードのRDQ受信後の動作を示すフローチャート。 図1のセンサノードのRDR受信後の動作を示すフローチャート。 図1のセンサノードのSRM受信後の動作を示すフローチャート。 図1のセンサノードのNIM受信後の動作を示すフローチャート。 図2のセンサネットワークの動作例を示すシーケンス図。 図9におけるセンサノードCが保持する関連センサノード情報を示す図。 第2の実施形態に係るセンサノードのNIM受信後の動作を示すフローチャート。
符号の説明
100・・・センサノード
101・・・アンテナ
102・・・主電源
103・・・スイッチ回路
110・・・起動制御部
111・・・起動用無線信号受信部
112・・・起動用ID検出部
113・・・起動判定部
114・・・第2のメモリ
115・・・高感度整流器
116・・・タイマ部
117・・・電源制御部
120・・・センサ主要部
121・・・CPU
122・・・起動用無線信号送信部
123・・・通信用無線信号送受信部
124・・・第1のメモリ
125・・・ディスク

Claims (10)

  1. センサネットワークを構成するセンサノードにおいて、
    電源と、
    (a)センサ素子を用いて情報を取得するセンシング処理及び(b)前記センシング処理によって得られた情報をサーバに向けて送信するマルチホップルーティング処理を行うセンサ部と、
    第1の起動用IDが記憶される第1の記憶部と、
    隣接するセンサノードのいずれかを通信相手として無線信号を送信する第1の送信部と、
    前記通信相手から第2の起動用IDを格納する第1のメッセージを受信する第1の受信部と、
    前記第2の起動用IDが逐次記憶される第2の記憶部と、
    前記通信相手に第2のメッセージを送信する第2の送信部と、
    前記第2の記憶部に記憶されている第2の起動用IDと、前記第1の起動用IDとの間に重複があれば、当該重複が解消するように第1の起動用IDを更新する更新部と、
    前記電源から前記センサ部、前記第1の送信部、前記第2の記憶部、前記第2の送信部、前記第1の受信部及び前記更新部に対する電力供給を制御するスイッチ回路と、
    前記隣接するセンサノードのいずれかから第3の起動用IDを包含する無線信号を受信する第2の受信部と、
    前記無線信号を電力に変換する整流器と、
    前記前記整流器の出力電力に基づき前記第3の起動用IDを検出する検出部と、
    前記第3の起動用IDが前記第1の起動用IDに一致すれば、前記電力を利用して前記スイッチ回路を制御し、前記電力供給を開始させる制御部と
    を具備することを特徴とするセンサノード。
  2. 前記第1のメッセージに格納される第2の起動用IDは、前記通信相手に設定される第4の起動用IDと、当該通信相手に隣接するセンサノードの各々に設定される第5の起動用IDを含むことを特徴とする請求項1記載のセンサノード。
  3. 前記更新部は、更に、前記第2の記憶部に記憶されている第2の起動用IDの間に重複があれば、当該重複が解消するように第2の起動用IDを更新させるための第3のメッセージを前記隣接するセンサノードのうち当該重複が生じるセンサノードに送信することを特徴とする請求項1記載のセンサノード。
  4. 前記第2の送信部は、前記第1の起動用IDが更新部によって更新されると、更新後の第1の起動用IDを通知する第4のメッセージを前記隣接するセンサノードに送信し、前記第2の記憶部に記憶されている第2の起動用IDが前記第1のメッセージに基づき更新されると、更新後の第2の起動用IDを通知する第5のメッセージを前記隣接するセンサノードに送信することを特徴とする請求項1記載のセンサノード。
  5. 前記第1の送信部が前記通信相手に前記無線信号を送信し、前記第1の受信部が当該通信相手から前記第1のメッセージを受信したのち、前記センサ部が前記第2の送信部を利用して前記マルチホップルーティング処理を行うことを特徴とする請求項1記載のセンサノード。
  6. 前記更新部は、前記第2の起動用IDの数が使用可能な起動用IDの数を超える場合には、前記第1の起動用IDの更新を省略することを特徴とする請求項1記載のセンサノード。
  7. 前記更新部は、前記センサネットワークを構成するセンサノードの各々に設定される優先度に従って、前記第1の起動用IDの更新を実行/省略することを特徴とする請求項1記載のセンサノード。
  8. 前記センサ部が(c)通信用アドレスを自律的に設定するアドレス設定処理を更に行う場合には、前記第1の送信部が前記通信相手に前記無線信号を送信し、前記第1の受信部が当該通信相手から前記第1のメッセージを受信したのち、当該アドレス設定処理が前記第2の送信部を利用して行われることを特徴とする請求項1記載のセンサノード。
  9. センサネットワークを構成するセンサノードの起動用IDの自律設定方法において、
    隣接するセンサノードのいずれかを通信相手として無線信号を送信することと、
    前記通信相手から第1の起動用IDを格納するメッセージを受信することと、
    前記第1の起動用IDを第1の記憶部に逐次記憶させることと、
    前記第1の記憶部に記憶されている第1の起動用IDと、第2の記憶部に記憶されている第2の起動用IDとの間に重複があれば、当該重複が解消するように第2の起動用IDを更新することと
    を具備することを特徴とするセンサノードの起動用IDの自律設定方法。
  10. センサネットワークを構成するセンサノードの起動用IDの自律設定プログラムにおいて、
    コンピュータを
    隣接するセンサノードのいずれかを通信相手として無線信号を送信する手段、
    前記通信相手から第1の起動用IDを格納するメッセージを受信する手段、
    前記第1の起動用IDを第1の記憶部に逐次記憶させる手段、
    前記第1の記憶部に記憶されている第1の起動用IDと、第2の記憶部に記憶されている第2の起動用IDとの間に重複があれば、当該重複が解消するように第2の起動用IDを更新する手段
    として機能させるためのセンサノードの起動用IDの自律設定方法。
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