JP2009218811A - 無線通信装置、無線通信方法及び無線通信プログラム - Google Patents

無線通信装置、無線通信方法及び無線通信プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 周囲に多くの無線通信装置が存在する場合であっても、無線通信装置間の無駄な通信プロトコルの発生を抑制できるようにする。
【解決手段】 本発明は、階層的な無線ネットワークを構成する複数の無線通信装置が行う無線通信方法に関する。第1の無線通信装置が、周囲の無線通信装置に対しネットワーク情報の要求を送信する工程と、その要求を受信した1又は複数の第2の無線通信装置が、第1の無線通信装置とのネットワーク接続の適合性を評価する工程と、第2の無線通信装置が、評価結果に基づいてネットワーク情報を送信すべき時間を制御する工程と、第2の無線通信装置から送信すべき時間に送信されたネットワーク情報を受信する第3の無線通信装置が、最優先の受信に基づき、送信すべきネットワーク情報の送信を抑止する工程と、ネットワーク情報を受信した第1の無線通信装置が、送信元の第2の無線通信装置と接続処理を行う工程とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、無線通信装置、無線通信方法及び無線通信プログラムに関し、例えば、無線マルチホップネットワークのような階層化されたネットワークを形成する無線通信装置、無線通信方法及び無線通信プログラムに適用し得るものである。
従来、無線ネットワークを形成する無線通信装置では、無線ネットワークへの参加を行う際に、周辺の接続先ノードとしての無線通信装置のノード情報(ネットワーク情報)を取得するために、ネットワークを検索する機能(スキャニング)によるネットワーク情報スキャンを実施する。
このようにネットワーク情報スキャンする装置(無線端末装置)としては、特許文献1に記載されたものが知られている。この装置では、パッシブスキャンとアクティブスキャンとを適宜実施する。
特開2005−12539号公報
しかしながら、上記従来の装置によるネットワーク情報スキャン方法では、周辺の接続先ノードとしての無線通信装置のノード情報(ネットワーク情報)を取得する場合、多くの接続先ノード(無線通信装置)が存在するときは、それらの無線通信装置の数に応じて多くの情報の授受が必要となり、無線通信装置間の無駄な通信プロトコルの発生や無駄な処理が行われるという問題点があった。
そこで、本発明は、周囲に多くの無線通信装置が存在する場合であっても、無線通信装置間の無駄な通信プロトコルの発生を抑制し、ネットワーク全体における通信効率を向上させることのできる無線通信装置、無線通信方法及び無線通信プログラムを提供することを目的とする。
この課題を解決するために、第1の発明に係る無線通信方法は、階層的な無線ネットワークを構成する無線通信装置のそれぞれが行う無線通信方法において、(1)第1の無線通信装置が、周囲の1又は複数の第2の無線通信装置に対しネットワーク情報の要求を送信する情報要求工程と、(2)上記ネットワーク情報の要求を受信した上記1又は複数の第2の無線通信装置が、第1の無線通信装置とのネットワーク接続の適合性を評価する評価工程と、(3)上記1又は複数の第2の無線通信装置が、上記評価工程により評価した評価結果に基づいてネットワーク情報を送信するべき時間を制御する応答制御工程と、(4)上記1又は複数の第2の無線通信装置から上記送信するべき時間に基づき送信されるネットワーク情報を受信する第3の無線通信装置が、最優先に受信したネットワーク情報に基づき当該第3の無線通信装置が送信するべきネットワーク情報の送信を抑止する応答抑止工程と、(5)上記ネットワーク情報の要求に対する結果として送信されたネットワーク情報を受信した上記第1の無線通信装置が、当該ネットワーク情報の送信元の第2の無線通信装置と接続処理を行う接続先選択工程とを有することを特徴とする。
第2の発明に係る無線通信装置は、階層的な無線ネットワークを構成する、第1〜第3の無線通信装置のうち、第1の無線通信装置が該当する無線通信装置において、(1)周囲の1又は複数の第2の無線通信装置に対しネットワーク情報の要求を送信する情報要求手段と、(2)上記1又は複数の第2の無線通信装置であって、当該第1の無線通信装置とのネットワーク接続の適合性に関し評価した結果に基づき決定される応答時間の中の最短の応答時間に基づきネットワーク情報を送信する第2の無線通信装置から送信されたネットワーク情報を受信する情報受信手段と、(3)上記情報受信手段が受信したネットワーク情報に基づき当該ネットワーク情報の送信元の第2の無線通信装置と接続処理を行う接続先選択手段とを有することを特徴とする。
第3の発明に係る無線通信装置は、階層的な無線ネットワークを構成する、第1〜第3の無線通信装置のうち、第2の無線通信装置が該当する無線通信装置において、(1)第1又は第3の無線通信装置と情報通信を行う情報通信手段と、(2)上記情報通信手段が上記第1の無線通信装置から送信されたネットワーク情報の要求を受信したときは、当該第1の無線通信装置とのネットワーク接続の適合性を評価する評価手段と、(3)上記評価手段によって評価した評価結果に基づいてネットワーク情報を送信する応答時間を制御する応答制御手段と、(4)上記情報通信手段が上記応答制御手段によって制御される応答時間に基づきネットワーク情報を送信する前に、上記情報通信手段が第3の無線通信装置から送信されたネットワーク情報を受信したときは、上記情報通信手段による上記ネットワーク情報の送信を抑止する応答抑止手段とを有することを特徴とする。
第4の発明に係る無線通信プログラムは、階層的な無線ネットワークを構成する、第1〜第3の無線通信装置のうち、第1の無線通信装置が該当する無線通信装置のそれぞれを機能させる無線通信プログラムにおいて、コンピュータを、(1)周囲の1又は複数の第2の無線通信装置に対しネットワーク情報の要求を送信する情報要求手段と、(2)上記1又は複数の第2の無線通信装置であって当該第1の無線通信装置とのネットワーク接続の適合性に関し評価した結果に基づき決定される応答時間の中の最短の応答時間に基づきネットワーク情報を送信する第2の無線通信装置から送信されたネットワーク情報を受信する情報受信手段と、(3)上記情報受信手段が受信したネットワーク情報に基づき当該ネットワーク情報の送信元の第2の無線通信装置と接続処理を行う接続先選択手段として機能させることを特徴とする。
第5の発明に係る無線通信プログラムは、階層的な無線ネットワークを構成する、第1〜第3の無線通信装置のうち、第2の無線通信装置が該当する無線通信装置のそれぞれを機能させる無線通信プログラムにおいて、コンピュータを、(1)第1又は第3の無線通信装置と情報通信を行う情報通信手段と、(2)上記情報通信手段が上記第1の無線通信装置から送信されたネットワーク情報の要求を受信したときは、当該第1の無線通信装置とのネットワーク接続の適合性を評価する評価手段、(3)上記評価手段によって評価した評価結果に基づいてネットワーク情報を送信する応答時間を制御する応答制御手段と、(4)上記情報通信手段が上記応答制御手段によって制御される応答時間に基づきネットワーク情報を送信する前に、上記情報通信手段が第3の無線通信装置から送信されたネットワーク情報を受信したときは、上記情報通信手段による上記ネットワーク情報の送信を抑止する応答抑止手段として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、周囲に多くの無線通信装置が存在する場合であっても、無線通信装置間の無駄な通信プロトコルの発生を抑制し、ネットワーク全体における通信効率を向上させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しつつさらに具体的に説明する。ここで、添付図面において同一の構成要素には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。なお、ここでの説明は本発明が実施される最良の形態であることから、本発明は当該形態に限定されるものではない。
(A)第1の実施形態
以下、本発明の無線通信装置、無線通信方法及び無線通信プログラムの第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。
第1の実施形態は、例えばツリー型マルチホップを採用した無線ネットワーク(無線マルチホップネットワーク)を形成する複数のノードに対応する複数の無線通信装置について説明する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図3は、第1の実施形態に係る無線ネットワークシステムのシステムイメージを示したシステム構成図である。
図3に示す無線ネットワークシステム10は、複数(図3では2台)の無線通信装置11〜13を有し、それぞれ無線マルチホップネットワークを形成するように無線リンクで結ばれるようになっている。この無線ネットワークシステム10においては、無線通信装置11、無線通信装置12及び無線通信装置13の3台の無線通信装置でシステムが構成されているが、実際には多く(4台以上)の無線通信装置が存在するものである。
第1の実施形態では、無線通信装置11はネットワークで1つのみ存在する中心ノードの“コーディネータ”として機能し、無線通信装置12はルーティングを行う機能を持った“ルータ”として機能し、無線通信装置13はリーフノードを示す“エンドデバイス”として機能する。
図3においては、“コーディネータ”としての無線通信装置11と“ルータ”としての無線通信装置12とは無線リンクの接続が完了しており、“エンドデバイス”としての無線通信装置13はこれから無線通信装置11もしくは無線通信装置12への接続を行うための無線ネットワーク選択中であることを示している。
図4は、無線通信装置の内部構成を示している。図4では無線通信装置11の内部構成を示しているが、他の無線通信装置12、13も同様の内部構成になっている。
無線通信装置11は、図4に示すように、情報処理部20と情報格納部40と無線通信部60とを有している。
なお、無線通信装置11のハードウェア構成は省略するが、例えば、無線通信装置11は、CPU(中央演算処理装置)、ROM(読み出し専用メモリ)、RAM(随時書き込み読み出しメモリ)その他のハードウェアで構成されており、CPUが処理に必要なデータを用いて処理プログラムを読み出し実行することにより、無線通信装置11の機能が実現される。
情報処理部20は、接続先スキャン機能部21、ビーコン応答機能部24、ネットワーク管理機能部32及びシステム管理機能部33を有している。
接続先スキャン機能部21は、無線ネットワーク接続先を検索するものであり、ビーコン要求送出機能部22及びビーコン受信機能部23を有している。
ビーコン要求送出機能部22は、周囲の無線通信装置に対し、ネットワーク情報を有するビーコンパケット82を要求するために、ビーコン要求パケット81を生成し送出するものである。このビーコン要求送出機能部22は、周囲の1又は複数の他無線通信装置に対しビーコンパケット(ネットワーク情報)の要求つまりビーコン要求パケット81を送信することになる。
ビーコン受信機能部23は、周囲の無線通信装置から送信されネットワーク情報を有するビーコンパケット82を受信するものである。
第1の実施形態では、ビーコン要求パケット81及びビーコンパケット82は、図5に示すパケット構造70になっている。
パケット構造70は、図5に示すように、送信先アドレス71、送信元アドレス72及びコマンド73の各項目から構成されている。なお、図5において、送信先アドレス71の項目の“FFFF”はブロードキャストを示す。送信先アドレス71や送信元アドレス72の各項目の“0003”や“0001”は無線通信装置のノードアドレスを示す。ちなみに“0001”は無線通信装置11のノードアドレスを示し、“0003”は無線通信装置13のノードアドレスを示す。なお“0002”は無線通信装置12のノードアドレスを示す。また、コマンド73の項目において、“R”はビーコン要求を示し、“B”はビーコンを示す。
再度、図4を参照して説明する。ビーコン応答機能部24は、周囲の無線通信装置からのビーコン要求パケット81に対してビーコンパケット82の応答を行う機能であり、ビーコン要求受信機能部25、ホップ数評価機能部26、リンク品質評価機能部27、ビーコン応答時間決定機能部28、ビーコンスニファ機能部29、ビーコン送出抑止機能部30及びビーコン送出機能部31を有している。
ビーコン要求受信機能部25は、周囲の無線通信装置から送信されたビーコン要求パケット81を受信するものである。
ホップ数評価機能部26は、無線通信装置のホップ数45を評価するものである。このホップ数評価機能部26は、ビーコン要求パケット81を送信した無線通信装置とのネットワーク接続の適合性(ホップ数及びリンク品質)を評価していることになる。
リンク品質評価機能部27は、ビーコン要求パケット81受信時のリンク品質48を評価するものである。このリンク品質評価機能部27は、ビーコン要求パケット81を送信した無線通信装置とのネットワーク接続の適合性(ホップ数及びリンク品質)を評価していることになる。
ビーコン応答時間決定機能部28は、ホップ数評価値46やリンク品質評価値49からビーコンパケットを送出する時間を決定するものである。このビーコン応答時間決定機能部28は、ホップ数評価機能部26及びリンク品質評価機能部27のそれぞれが評価した評価結果に基づいてビーコンパケット(ネットワーク情報)を送信するべき時間を制御することになる。
ビーコンスニファ機能部29は、他の無線通信装置(以下「他無線通信装置」という。)が送出するビーコンパケット82を覗き見るものである。
ビーコン送出抑止機能部30は、所定の条件によりビーコンパケット82の送出を抑止するものである。
ビーコン送出機能部31は、ビーコンパケット82を生成し送出するものである。
ネットワーク管理機能部32は、親ノードへの接続と切断、子ノードの接続と切断などネットワーク管理を行うものである。
システム管理機能部33は、システムの初期化や各処理の起動、タイマ管理とタイマ割り込み処理などの管理を行うものである。
情報格納部40は、情報処理過程で必要となる設定値やワーク情報を保持するものである。情報格納部40に記憶される情報の一例を図6に示す。
なお、図6においては、無線通信装置11、無線通信装置12及び無線通信装置13のそれぞれの情報格納部40に記憶される情報を比較検討できるように、無線通信装置11、無線通信装置12及び無線通信装置13のそれぞれの情報格納部40に記憶される情報の一例を示している。
すなわち、無線通信装置11の情報格納部40は項目40aと項目11aとが対応付けされた情報を記憶し、無線通信装置12の情報格納部40は項目40aと項目12aとが対応付けされた情報を記憶し、無線通信装置13の情報格納部40は項目40aと項目13aとが対応付けされた情報を記憶する。
項目40aには後述する規定の項目情報が登録され、項目11a、項目12a及び項目13aには項目40aの各項目情報に対応するデータが登録される。
情報格納部40が格納する情報の項目40aは、図6に示すように、ノードアドレス41、ノード種別42、ネットワーク接続フラグ43、子ノード収容可能フラグ44、ホップ数45、ホップ数評価値46、ホップ数重み付け係数47、リンク品質48、リンク品質評価値49、リンク品質重み付け係数50、ビーコン応答単位時間51、ランダム遅延時間52、ビーコン応答時間53、送信パケットデータ54、受信パケットデータ55、及びビーコン応答情報キュー56である。
ノードアドレス41は、無線通信装置を識別するために付与される、ネットワークの中でユニークとなるアドレス情報を示す。このノードアドレス41に対応する項目11a、項目12a及び項目13aの該当する項目には、システム管理機能部33によって該当する無線通信装置に対応するアドレス情報が保存される。
ノード種別42は、無線通信装置の役割を示す情報である。第1の実施形態では、ノード種別42は、ネットワークで1つのみ存在する中心ノードの“コーディネータ”、ルーティングを行う機能を持った“ルータノード”、リーフノードを示す“エンドデバイス”の3種類が存在する。このノード種別42に対応する項目11a、項目12a及び項目13aの該当する項目には、システム管理機能部33によって上記3種類のうち1種類のみの情報が保存される。
ネットワーク接続フラグ43は、ネットワークの参加状態を示す値である。ネットワーク接続フラグ43の値が「0」のときはネットワークに未接続であることを示し、ネットワーク接続フラグ43の値が「1」のときはネットワークに接続済みであることを示す。このネットワーク接続フラグ43に対応する項目11a、項目12a及び項目13aの該当する項目には、ネットワーク管理機能部32によって値「0」又は値「1」が設定される。
子ノード収容可能フラグ44は、子ノードの収容が可能であるか否かの状態を示す値である。子ノード収容可能フラグ44の値が「0」のときは子ノード収容が不可であることを示し、子ノード収容可能フラグ44の値が「1」のときは子ノード収容が可能であることを示す。この子ノード収容可能フラグ44はノード種別42の値が“コーディネータ”もしくは“ルータノード”であり、かつ、ネットワーク接続フラグ43の値が「1」である場合に値が「1」となり、それ以外は値が「0」となる。
ホップ数45は、ノード種別42の値が“コーディネータ”である無線通信装置を「0」として、その無線通信装置を基点として数えた無線通信装置のホップ段数を示す。
ホップ数評価値46は、ホップ数45を基に所定のアルゴリズムにより導出された評価値を示す。ホップ数評価値46の評価値は評価が優秀であるほど小さな値となり、ホップ数45の値が小さいほど小さい値となる。
ホップ数重み付け係数47は、ビーコン応答時間53を決定する際に、ホップ数の重み付けを示す値(係数)である。ホップ数重み付け係数47の値は重要度が高いほど大きな値となる。
リンク品質48は、パケット受信時にリンク品質測定機能部62で測定されたリンク品質値を示す。リンク品質48は、無線リンクの品質が高いほど大きな値となる指標である。
リンク品質評価値49は、リンク品質48を基に所定のアルゴリズムにより導出された評価値を示す。リンク品質評価値49の値は評価が優秀であるほど小さな値となり、リンク品質48の値が大きいほど小さい値となる。
リンク品質重み付け係数50は、後述するビーコン応答時間53を決定する際に、リンク品質の重み付け示す値(係数)である。リンク品質重み付け係数50の値は重要度が高いほど大きな値となる。
ビーコン応答単位時間51は、ビーコン応答時間53の最小刻み値となる単位時間を示す。
ランダム遅延時間52は、ビーコン応答単位時間51を超えない範囲で都度生成されるランダムな遅延時間を示す。
ビーコン応答時間53は、導出されたビーコンを送出するタイミングを示す。
送信パケットデータ54は、送信するパケットを示す。送信パケットデータ54の項目に対応する項目11a、項目12a及び項目13aの該当する項目は、送信するパケットを保持するワークエリアとなる。
受信パケットデータ55は、受信したパケットを示す。受信パケットデータ55の項目に対応する項目11a、項目12a及び項目13aの該当する項目は、受信したパケットを保持するワークエリアとなる。
ビーコン応答情報キュー56は、ビーコン応答の送出タイミングを制御する情報を示す。ビーコン応答情報キュー56は、1個以上のキューデータ57から構成される。それぞれのキューデータ57は、要求元アドレス58及びタイミングカウンタ59から構成される。
要求元アドレス58は、受信したビーコン要求パケット81の送信元アドレス72を示す。
タイミングカウンタ59は、ビーコンを送出するタイミングを計測するカウンタ値を示す。
再度、図4を参照して説明する。無線制御部60は、無線による外部インタフェースを実現するものであり、パケット送受信機能部61及びリンク品質測定機能部62を有している。
パケット送受信機能部61は、所定の無線プロトコルによりパケットの送受を行うものであり、情報処理部20より得られた送信パケットを送信する機能と、受信したパケットを情報処理部20へ渡す機能とを有している。
リンク品質測定機能部62は、パケット受信時のリンク品質を測定し、この測定した結果としてのリンク品質を当該受信パケットとともに情報処理部20へ渡すものである。
第1の実施形態において、ビーコン要求送出機能部22は上記情報要求手段の機能を有し、ビーコン受信機能部23は上記情報受信手段の機能を有し、接続先スキャン機能部21及びネットワーク管理機能部32は上記接続先選択手段の機能を有し、ホップ数評価機能部26及びリンク品質評価機能部27は上記評価手段の機能を有し、ビーコン応答時間決定機能部28上記応答制御手段の機能を有し、ビーコン送出機能部31は上記情報通信手段の機能を有し、ビーコン送出抑止機能部30は上記応答抑止手段の機能を有している。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、第1の実施形態に係る無線ネットワークシステムにおけるネットワーク接続処理について図面を参照しながら説明する。
図1は、第1の実施形態に係るネットワーク接続処理の処理手順を示すシーケンスである。
第1の実施形態では、図3に示した無線通信装置13が、無線通信装置11あるいは無線通信装置12のいずれかの無線通信装置を無線ネットワーク接続先として選択してネットワーク接続する場合のネットワーク接続処理について説明する。
最初に、無線通信装置(自無線通信装置)13では、接続先スキャン機能部21のビーコン要求送信機能部22が、ビーコン要求パケット(ネットワーク情報の要求)81を近傍の無線通信装置に向けてブロードキャストで送信する(S10)。この場合、ブロードキャストで送信されたビーコン要求パケット81は、近傍の無線通信装置としての複数の無線通信装置(他無線通信装置)11、12の無線通信部60によって受信される。
ここでは、上記ビーコン要求パケット81の内容は“FFFF0003R”であるとする(図5参照)。
ビーコン要求パケット81を受信した無線通信装置11及び無線通信装置12では、ビーコン応答機能部24において、ホップ数評価機能部26がホップ数評価値を評価するとともに、リンク品質評価値機能部27がリンク品質評価値を評価する。ちなみに、ホップ数評価機能部26及びリンク品質評価値機能部27は、それぞれ無線通信装置13とのネットワーク接続の適合性を評価していることになる。なお、ホップ数評価値及びリンク品質評価値の評価の詳細については後述する。
ホップ数評価機能部26によるホップ数評価値の評価の結果、及びリンク品質評価値機能部27によるリンク品質評価値の評価の結果は、ビーコン応答時間決定機能部28に渡される。
無線通信装置11及び無線通信装置12では、ビーコン応答機能部24のビーコン応答時間決定機能部28は、ホップ数評価機能部26によるホップ数評価値の評価の結果と、リンク品質評価値機能部27によるリンク品質評価値の評価の結果とに基づき、ビーコンパケット(ネットワーク情報)を送信するべき時間、つまりビーコン応答時間を決定する(S20)。
ここで、無線通信装置11ではビーコン応答時間53は17(msec)とし、一方、無線通信装置12ではビーコン応答時間53は23(msec)とする。このビーコン応答時間を決定する詳細については後述する。
ビーコン応答時間を決定した無線通信装置11及び無線通信装置12では、ビーコン応答機能部24が、ビーコン応答情報キュー56に新規にキューデータ57を作成するとともに、この作成したキューデータ57に、要求元アドレス58の値及びタイミングカウンタ59の値を設定する(S30)。
ここで、要求元アドレス58の値は、無線通信装置11及び無線通信装置12のいずれの場合も、ビーコン要求パケット81を送信した無線通信装置13のノードアドレス41=“0003”となる。またタイミングカウンタ59の値は、ビーコン応答時間となるので、無線通信装置11では「17」となり、一方、無線通信装置12では「23」となる。
新規にキューデータ57を作成して要求元アドレス58の値及びタイミングカウンタ59の値を設定した無線通信装置11及び無線通信装置12では、システム管理機能部33によるタイマ割り込みにより起動されるビーコン応答機能部24が、キューデータ57のタイミングカウンタ59の値を「1」デクリメントする。この第1の実施形態では、1(msec)毎に起動されるものとする。
タイマ割り込みにより起動されるビーコン応答機能部24は、キューデータ57のタイミングカウンタ59の値を「1」デクリメントした後のタイミングカウンタ59の値が「0」のときは、キューデータ57の要求元アドレス58=“0003”を送信先アドレスとするビーコンパケット82を生成し、この生成したビーコンパケット82(“00030001B”)を無線通信装置13に向けて送信する(S40)。
なお、上記ビーコンパケット82の内容は“00030001B”であるとする(図5参照)。
そのビーコンパケット82の送信タイミングは、図2(b)に示すように、図2(a)に示す如くビーコン要求パケット81のすべてのデータを受信した時点から例えばビーコン応答時間53=17(msec)を経過した時点となる。
ビーコンパケット82を送信した無線通信装置11では、ビーコン応答機能部24は、当該ビーコンパケット82の作成のときに参照したキューデータ57をビーコン応答情報キュー56から削除する(S50)。
無線通信装置11から送信されたビーコンパケット82(“00030001B”)を受信した無線通信装置12では、ビーコン応答機能部24のビーコン送出抑止機能部30は、その受信したビーコンパケット82の送信アドレス71と要求元アドレス58とが一致するキューデータ57がビーコン応答情報キュー56に存在すると判断したときは、当該キューデータ57をビーコン応答情報キュー56から削除する(S60)。
ビーコン送出抑止機能部30がビーコン応答情報キュー56からキューデータ57を削除した場合、当該キューデータ57のタイミングカウンタ59の値が「0」に達したときに生成されるべく、キューデータ57の要求元アドレス58=“0003”を送信先アドレスとするビーコンパケット82は生成されないことになる。
このことは、無線通信装置(他無線通信装置)11からビーコン応答時間(送信するべき時間)53に基づき送信されるビーコンパケット(ネットワーク情報)82(図2(b)参照)を受信する無線通信装置(他の他無線通信装置)12では、ビーコン送出抑止機能部30が、最優先に受信したビーコンパケット82に基づき当該無線通信装置(他の他無線通信装置)12が送信するべきビーコンパケット82の送信を抑止していることになる(図2(c)参照)。
すなわち、図2(c)に示すように、図2(a)に示す如くビーコン要求パケット81のすべてのデータを受信した時点からビーコン応答時間53=23(msec)を経過した時点で送信されるべくビーコンパケット82の送信は抑止される。
同じくして無線通信装置11から送信されたビーコンパケット82(“00030001B”)(S70)を受信する無線通信装置13では、接続先スキャン機能部21のビーコン受信機能部23が、無線通信部60を介してビーコンパケット82を受信すると、接続先スキャン機能部21は、受信したビーコンパケット82の送信元アドレス41=“0001”が付与されている無線通信装置11を接続先として選択する(S80)。
そして、接続先を選択した接続先スキャン機能部21とネットワーク管理機能部32とが協働することで、無線通信装置13は接続先である無線通信装置11と接続処理を実施する(S90)。
すなわち、ビーコン要求パケット(ネットワーク情報の要求)81に対する結果として送信されてきたビーコンパケット(ネットワーク情報)82を受信した無線通信装置(自無線通信装置)13が、当該ビーコンパケット(ネットワーク情報)82の送信元の無線通信装置(他無線通信装置)11と接続処理を行う。
次に、ビーコン要求パケットを送信する無線通信装置の接続先スキャン機能部21による接続先スキャン処理について、図7を参照して説明する。
図7は、その接続先スキャン処理の処理手順を示すフローチャートである。
ここでは、図3に示す無線通信装置13が、接続する先の無線通信装置11もしくは無線通信装置12の情報(ネットワーク情報)を得るために、接続先スキャン機能部21により接続先スキャン処理を実施する処理について説明する。
第1の実施形態では、無線通信装置13のネットワーク接続フラグ43が「0」、すなわちネットワークが切断されている状態にあり、ネットワーク接続が必要となった場合に、無線通信装置13のシステム管理機能部33により図7の接続先スキャン処理が開始されるものとする。
無線通信装置13では、周囲の無線通信装置にネットワーク情報を要求するために、ビーコン要求送出機能部22が送信パケットデータ54にビーコン要求パケット81を生成し、またパケット送受信機能部61が当該ビーコン要求パケット81を近傍の無線通信装置に向けてブロードキャストで送信する(ステップS101、図1のS10参照)。
なお、ビーコン要求パケット81において、送信先アドレス71にはブロードキャストを示す“FFFF”が、送信元アドレス72には無線通信装置13のノードアドレス41の“0003”が、コマンド73にはビーコン要求を示す“R”がそれぞれ設定される(図5参照)。
ビーコン要求パケット81を送信した無線通信装置13では、無線通信部60のパケット送受信機能部61が、受信したパケットを情報処理部20へ渡すと、情報処理部20は、渡されたパケットを情報格納部40の受信パケットデータ55の項目に対応して保存する(項目13aの該当する項目に保存する)。この受信パケットデータ55に関しては、パケット送受信機能部61がパケットを受信する毎に更新される(書き換わる)。
なお、渡されたパケットがビーコンパケット82の場合、情報処理部20では、ビーコン受信機能部23が、そのビーコンパケット82を取得(受信)して、パケットを情報格納部40の受信パケットデータ55の項目に対応して保存することになる。
さて、無線通信装置13では、接続先スキャン機能部21は、情報格納部40を参照して、パケット受信の際に書き換わる受信パケットデータ55が自分宛のビーコンパケット82であるか否かを判断し(ステップS102)、この判断した結果、自分宛のビーコンパケット82でない場合には、自分宛のビーコンパケット82が到着するまで待機する。
なお、上記ステップS101の処理後、約17(msec)後に、無線通信装置11からの自分宛のビーコンパケット82が到着(図1のS70参照)し、そのビーコンパケット82が到着たことに起因して、情報格納部40の受信パケットデータ55の内容がビーコン受信機能部23によって更新される。
ステップS102において、情報格納部40の受信パケットデータ55の内容が書き換わり、その受信パケットデータ55を参照した結果、自分宛のビーコンパケット82であると判断した接続先スキャン機能部21は、受信パケットデータ55の送信元アドレス72=“0001”が示すノードアドレス41=“0001”を持つ無線通信装置11を接続先として選択する(ステップS103、図1のS80参照)。
その結果、無線通信装置13では、ネットワーク管理機能部32によりネットワーク接続処理を実施する(図1のS90参照)。これにより無線通信装置13のネットワーク接続が完了する。
次に、無線通信装置13から送信されたビーコン要求パケット81を周囲にある無線通信装置11及び無線通信装置12が受信した場合のビーコン応答機能部24によるビーコン応答処理について、図8を参照して説明する。
図8は、そのビーコン応答処理の処理手順を示すフローチャートである。
このビーコン応答処理は、パケット送受信機能部61がパケットを受信したときにその情報(パケット)をシステム管理機能部33に通知し、システム管理機能部33が、情報格納部40内の受信パケットデータ58及びリンク品質43を更新した後に、システム管理機能部33によって起動される処理である。
最初に、無線通信装置11側の処理について説明する。
無線通信装置11では、子ノードの接続が可能であるかを判定するために、ビーコン応答機能部24は、情報格納部40(図6の項目40a及び項目11a参照)に格納されている子ノード収容可能フラグ44の値は「1」であるか否かを判断し(ステップS111)、この判断した結果、子ノード収容可能フラグ44の値が「1」である場合、情報格納部40に格納されている受信パケットデータ55はビーコン要求パケット81であるか否かを判断する(ステップS112)。
ここで、ビーコン応答機能部24では、無線通信部60のパケット送受信機能部61を介してパケットを受信した場合、その受信したパケットを情報格納部40の受信パケットデータ55に対応して格納する。例えばビーコン応答機能部24は、ビーコン要求パケット81又はビーコンパケット82を受信した場合、その受信したビーコン要求パケット81又はビーコンパケット82を受信パケットデータ55に対応して格納することになる。
さて、無線通信装置11のビーコン応答機能部24は、ステップS112おいて、受信パケットデータ55のコマンド73が“R”であることから当該受信パケットデータ55はビーコン要求パケット81であると判断した場合、情報格納部40(図6の項目40a及び項目11a参照)に格納されているホップ数45とリンク品質48とを基にビーコン応答時間53を決定する(ステップS113、図1のS20参照)。
ここで、ビーコン応答時間53の決定について詳細に説明する。
最初に、ビーコン応答機能部24のホップ数評価機能部26では、ホップ数45を基に所定のアルゴリズムによりホップ数評価値47を導出する。一般にホップ数45が大きくなるに従ってホップ数評価値46も大きくなるように設定する。
例えば、ホップ数45が「0」の場合にはホップ数評価値46を「0」、またホップ数45が「1以上」の場合はホップ評価値46を「1」とする。ここで、無線通信装置11の情報格納部40(図6の項目40a及び項目11a参照)においては、ホップ数45が「0」であるため、ホップ評価値46が「0」となることを表している。なお、ホップ数が変化するのは、ネットワーク接続が行われたときであるため、そのときだけ導出すればよい。
次に、ビーコン応答機能部24のリンク品質評価機能部27では、リンク品質48を基に所定のアルゴリズムによりリンク品質評価値49を導出する。一般にリンク品質48が大きくなるに従ってリンク品質評価値49は小さくなるように設定する。
例えば、リンク品質48が「50以上」の場合にはリンク品質評価値49を「0」、またリンク品質48が「50未満」の場合はリンク品質評価値49を「1」とする。ここで、無線通信装置11の情報格納部40(図6の項目40a及び項目11a参照)においては、リンク品質48が「48」であるため、リンク品質評価値49が「1」となることを表している。
さらに、ビーコン応答機能部24のビーコン応答時間決定機能部28は、上述したようにして導出されたホップ数評価値46及びリンク品質評価値49に基づきビーコン応答時間53を決定する。すなわち、次の演算式を演算することでビーコン応答時間53(単位:msec)を求める。
ビーコン応答時間53={(ホップ数評価値46×ホップ数重み付け係数47)+(リンク品質評価値49×リンク品質重み付け係数50)}×ビーコン応答単位時間51+ランダム遅延時間52
ここで、ホップ数重み付け係数47及びリンク品質重み付け係数50は、それぞれホップ数評価値46及びリンク品質評価値49の重み付けを考慮する係数であり、値が大きいほど重み付けが大きくなる。これらの値はシステム管理機能部33によって初期化時に設定され、ネットワーク内で同一の値となる。ビーコン応答単位時間51は、ビーコン応答時間53の最小刻み値であり、ネットワーク内で同一の値となる。ランダム遅延時間52は、ビーコン応答単位時間51を超えない範囲でランダムな都度変化する遅延時間であり、同一評価値の場合のパケット衝突を回避するためのものである。
無線通信装置11の情報格納部40に格納されているホップ数評価値46、ホップ数重み付け係数47、リンク品質評価値49、リンク品質重み付け係数50、ビーコン応答単位時間51及びランダム遅延時間52に対応する値(図6の項目40a及び項目11a参照)を上記演算式に代入して演算すると、ビーコン応答時間53={(0×2)+(1×1)}×10+7=17となる。つまりビーコン応答時間53は17(msec)となり、この値は情報格納部40に格納される。
このようにしてビーコン応答時間53を決定したビーコン応答機能部24は、ビーコン応答情報キュー56に新規のキューデータ57を作成し、この作成したキューデータ57の要求元アドレス55に、受信パケットデータ55の送信元アドレス72に設定されている“0003”を設定するとともに、上記作成したキューデータ57のタイミングカウンタ59に上記ステップS113で決定したビーコン応答時間53の「17」を設定する(ステップS114、図1のS30参照)。
ビーコン応答機能部24は、ステップS114を終了した場合、このビーコン応答処理を終了する。
なお、無線通信装置12においても、ビーコン要求パケット81を受信したときは、上述した無線通信装置11でのビーコン応答処理と同様のビーコン応答処理が実施されることとなる。この場合、上記演算式に該当する値(図6の項目40a及び項目12a参照)を代入して演算すると、ビーコン応答時間53={(1×2)+(0×1)}×10+3=23となる。つまりビーコン応答時間53は23(msec)となり、この値は情報格納部40に格納される。
ステップS112において、受信パケットデータ55がビーコン要求パケット81ではないと判断された場合は、ステップS115へ遷移するが、その処理の詳細については後述する。
次に、ビーコン応答時間を決定した無線通信装置によるビーコンパケット82の送信処理について、図9を参照して説明する。
第1の実施形態では、ビーコン応答時間53のうち最短のビーコン応答時間を求めた無線通信装置、この例では無線通信装置11によるビーコンパケット82の送信処理について説明する。
図9は、そのビーコンパケット82の送信処理の処理手順を示すフローチャートである。
このビーコンパケット82の送信処理は、システム管理機能部33で管理するタイマ割り込みにより起動される。第1の実施形態では、1(msec)毎に起動されるものとする。
無線通信装置11では、ビーコン応答機能部24は、今回のタイマ割り込み処理の中で、情報格納部40に格納されているビーコン応答情報キュー56の中に、タイミングカウンタ59が未更新のキューデータ57が存在するかを判断し(ステップS121)、この判断した結果、ビーコン応答情報キュー56の中にタイミングカウンタ59が未更新のキューデータ57が存在する場合は、当該キューデータ57のタイミングカウンタ59の更新、例えばタイミングカウンタ59の値を1減算する処理を実施する(ステップS122)。
このステップS122を終了したビーコン応答機能部24は、更新後のキューデータ57のタイミングカウンタ59の値が「0」であるか否かを判断する(ステップS123)。
ビーコン応答機能部24は、ステップS123において、タイミングカウンタ59の値が「0」ではないと判断した場合は、ステップS121に戻る。このステップS121以降の処理は、システム管理機能部33による次のタイマ割り込みによりビーコン応答機能部24が起動されたときに、この起動されたビーコン応答機能部24によって実行される。
ちなみに、無線通信装置11の場合においては、図6の項目40a及び項目11aから明らかなように、タイミングカウンタ59の初期値が17であるために(図6のタイミングカウンタ59に対応する項目11a参照)、17回目の割り込み処理時に、ステップS121以降の処理が実施されたときに、ステップS122でのタイミングカウンタ59の更新処理の結果として、タイミングカウンタ59の値が「0」となる。
さて、ビーコン応答機能部24は、ステップS123において、タイミングカウンタ59の値が「0」であると判断した場合は、上記キューデータ57の要求元アドレス58が送信先アドレス71となるビーコンパケット82を送信パケットデータ54に作成して送信し、その後、当該キューデータ57をビーコン応答情報キュー56より削除する(ステップS124、図1のS40及びS50参照)
上述した処理により、無線通信装置11においては、17(msec)後にビーコンパケット82(“00030001B”)が送信される(図2(b)参照)。
ビーコン応答機能部24は、ステップS124が終了した場合には、上記ステップS121に戻る。そして、このステップS121において、ビーコン応答情報キュー56の中にタイミングカウンタ59が未更新のキューデータ57が存在しない場合、すなわちキューデータ57が存在しない場合や全てのキューデータ57のタイミングカウンタ59の更新が完了した場合は、この送信処理を終了する。
上述したようにして無線通信装置11から送信されたビーコンパケット82を無線通信装置12が受信した場合のビーコン応答処理について、再度、上記図8を参照して説明する。
無線通信装置12では、ビーコン応答機能部24は、図8のステップ112において、情報格納部40に格納されている受信パケットデータ55がビーコン要求パケット81ではないと判断した場合は、受信パケットデータ55はビーコンパケット82であるか否かを判断する(ステップS115)。
ビーコン応答機能部24では、無線通信部60のパケット送受信機能部61を介してビーコンパケット82(“00030001B”)を受信した場合、そのビーコンパケット82を情報格納部40の受信パケットデータ55に対応して格納している。
上記ステップS115において受信パケットデータ55はビーコンパケット82(“00030001B”)であると判断したビーコン応答機能部24は、受信パケットデータ55の送信先アドレス71と要求元アドレス58とが一致するキューデータ57が、ビーコン応答情報キュー56に存在する否かを判断する(ステップS116)。
ここで、受信パケットデータ55の送信先アドレス71は“0003”であり、キューデータ57の要求元アドレス58は“0003”であるので、上記2つのアドレスは一致し、上記2つのアドレスが一致するキューデータ57がビーコン応答情報キュー56に存在していることになる。ちなみに、図6において、項目40aの受信パケットデータ55に対応するデータは、ビーコン要求パケット81を受信した場合の当該ビーコン要求パケット81を示しており、ビーコンパケット82に関してではない。
さて、ステップS116において受信パケットデータ55の送信先アドレス71と要求元アドレス58とが一致するキューデータ57がビーコン応答情報キュー56に存在すると判断したビーコン応答機能部24は、当該キューデータ57をビーコン応答情報キュー56から削除する(ステップS117、図1のS60参照)。
上述した処理により、無線通信装置12からのビーコンパケット82の送信は抑制されることになる(図2(c)参照)。
無線通信装置12は、ステップS116において受信パケットデータ55の送信先アドレス71と要求元アドレス58とが一致するキューデータ57がビーコン応答情報キュー56に存在しないと判断した場合、このビーコン応答処理を終了する。
ステップS111において子ノード収容可能フラグ44の値が「1」ではない場合つまりその値が「0」の場合、ステップS115において受信パケットデータ55がビーコンパケット82ではない場合、無線通信装置11あるいは無線通信装置12は、通常のパケット受信処理を実施し、その後、このビーコン応答処理を終了する。
(A−3)第1の実施形態の効果
以上説明したように、第1の実施形態によれば、ネットワーク接続が必要となりビーコン要求パケットを近傍の無線通信装置に向けてブロードキャストで送信した無線通信装置に対し、最適な接続先の無線通信装置からのビーコンパケットが速く先に届くため、ネットワーク接続を必要とする無線通信装置では、ネットワーク接続のための待ち時間を短縮することができる。
また、第1の実施形態によれば、最短のビーコン応答時間に従ってビーコンパケットを送信する無線通信装置からのピーコンパケットがビーコン要求パケットを送信した無線通信装置に向けて送信され、その最短のビーコン応答時間以外のビーコン応答時間に従って他の無線通信装置から送信されるべくビーコンパケットの送信は抑制されるため、無線通信装置間の無駄な通信プロトコルの発生が抑制され、使用する無線資源を低減することができる。
(B)他の実施形態
第1の実施形態では、評価値(ホップ数評価値やリンク数評価値)や応答時間(ビーコン応答時間)を導出するときは線形演算するようにしているが、これに限定されることなく、非線形演算やテーブル演算を行うようにしてもよい。
また、第1の実施形態では、応答時間の導出の際に、ホップ数及びリンク品質を評価対象として用いるようにしているが、これに限定されることなく、ホップ数及びリンク品質に加えて、接続済み子ノード数あるいは電池残量の少なくとも一方を評価対象として用いるようにしてもよい。
第1の実施形態に係る無線ネットワークシステムにおけるネットワーク接続処理の処理手順を示すシーケンスである。 第1の実施形態に係るビーコン要求パケット及びビーコンパケットの送信タイミングを説明する図である。 第1の実施形態に係る無線ネットワークシステムのシステム構成を示すシステム構成図である。 第1の実施形態に係る無線通信装置の内部構成を示す内部構成図である。 第1の実施形態に係るビーコン要求パケット及びビーコンパケットのパケット構造を示す図である。 第1の実施形態に係る情報格納部に格納される情報の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る接続先スキャン処理の処理手順を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係るビーコン応答機能部によるパケット受信時のビーコン応答処理の処理手順を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係るビーコン応答機能部によるタイマ割り込み時のビーコン応答処理の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10…無線ネットワークシステム、11、12、13…無線通信装置、20…情報処理部、21…接続先スキャン機能部、22…ビーコン要求送出機能部、23…ビーコン受信機能部、24…ビーコン応答機能部、25…ビーコン要求受信機能部、26…ホップ数評価機能部、27…リンク品質評価機能部、28…ビーコン応答時間決定機能部、29…ビーコンスニファ機能部、30…ビーコン送出抑止機能部、31…ビーコン送出機能部、32…ネットワーク管理機能部、33…システム管理機能部、40…情報格納部、60…無線通信部。

Claims (8)

  1. 階層的な無線ネットワークを構成する無線通信装置のそれぞれが行う無線通信方法において、
    第1の無線通信装置が、周囲の1又は複数の第2の無線通信装置に対しネットワーク情報の要求を送信する情報要求工程と、
    上記ネットワーク情報の要求を受信した上記1又は複数の第2の無線通信装置が、第1の無線通信装置とのネットワーク接続の適合性を評価する評価工程と、
    上記1又は複数の第2の無線通信装置が、上記評価工程により評価した評価結果に基づいてネットワーク情報を送信するべき時間を制御する応答制御工程と、
    上記1又は複数の第2の無線通信装置から上記送信するべき時間に基づき送信されるネットワーク情報を受信する第3の無線通信装置が、最優先に受信したネットワーク情報に基づき当該第3の無線通信装置が送信するべきネットワーク情報の送信を抑止する応答抑止工程と、
    上記ネットワーク情報の要求に対する結果として送信されたネットワーク情報を受信した上記第1の無線通信装置が、当該ネットワーク情報の送信元の第2の無線通信装置と接続処理を行う接続先選択工程と
    を有することを特徴とする無線通信方法。
  2. 上記評価工程は、上記第2の無線通信装置のホップ数と上記第1の無線通信装置からの上記ネットワーク情報の要求を受信した際のリンク品質又は受信信号強度とに基づき評価を行う処理を含むことを特徴とする請求項1に記載の無線通信方法。
  3. 上記評価工程は、上記ホップ数と上記リンク品質又は受信信号強度と上記第2の無線通信装置が接続済みの子ノードの数とに基づき評価を行う処理を含むことを特徴とする請求項1に記載の無線通信方法。
  4. 上記評価工程は、上記ホップ数と上記リンク品質又は受信信号強度と上記第2の無線通信装置の電池残量とに基づき評価を行う処理を含むことを特徴とする請求項1に記載の無線通信方法。
  5. 階層的な無線ネットワークを構成する、第1〜第3の無線通信装置のうち、第1の無線通信装置が該当する無線通信装置において、
    周囲の1又は複数の第2の無線通信装置に対しネットワーク情報の要求を送信する情報要求手段と、
    上記1又は複数の第2の無線通信装置であって、当該第1の無線通信装置とのネットワーク接続の適合性に関し評価した結果に基づき決定される応答時間の中の最短の応答時間に基づきネットワーク情報を送信する第2の無線通信装置から送信されたネットワーク情報を受信する情報受信手段と、
    上記情報受信手段が受信したネットワーク情報に基づき当該ネットワーク情報の送信元の第2の無線通信装置と接続処理を行う接続先選択手段と
    を有することを特徴とする無線通信装置。
  6. 階層的な無線ネットワークを構成する、第1〜第3の無線通信装置のうち、第2の無線通信装置が該当する無線通信装置において、
    第1又は第3の無線通信装置と情報通信を行う情報通信手段と、
    上記情報通信手段が上記第1の無線通信装置から送信されたネットワーク情報の要求を受信したときは、当該第1の無線通信装置とのネットワーク接続の適合性を評価する評価手段と、
    上記評価手段によって評価した評価結果に基づいてネットワーク情報を送信する応答時間を制御する応答制御手段と、
    上記情報通信手段が上記応答制御手段によって制御される応答時間に基づきネットワーク情報を送信する前に、上記情報通信手段が第3の無線通信装置から送信されたネットワーク情報を受信したときは、上記情報通信手段による上記ネットワーク情報の送信を抑止する応答抑止手段と
    を有することを特徴とする無線通信装置。
  7. 階層的な無線ネットワークを構成する、第1〜第3の無線通信装置のうち、第1の無線通信装置が該当する無線通信装置のそれぞれを機能させる無線通信プログラムにおいて、
    コンピュータを、
    周囲の1又は複数の第2の無線通信装置に対しネットワーク情報の要求を送信する情報要求手段と、
    上記1又は複数の第2の無線通信装置であって当該第1の無線通信装置とのネットワーク接続の適合性に関し評価した結果に基づき決定される応答時間の中の最短の応答時間に基づきネットワーク情報を送信する第2の無線通信装置から送信されたネットワーク情報を受信する情報受信手段と、
    上記情報受信手段が受信したネットワーク情報に基づき当該ネットワーク情報の送信元の第2の無線通信装置と接続処理を行う接続先選択手段と
    して機能させることを特徴とする無線通信プログラム。
  8. 階層的な無線ネットワークを構成する、第1〜第3の無線通信装置のうち、第2の無線通信装置が該当する無線通信装置のそれぞれを機能させる無線通信プログラムにおいて、
    コンピュータを、
    第1又は第3の無線通信装置と情報通信を行う情報通信手段と、
    上記情報通信手段が上記第1の無線通信装置から送信されたネットワーク情報の要求を受信したときは、当該第1の無線通信装置とのネットワーク接続の適合性を評価する評価手段、
    上記評価手段によって評価した評価結果に基づいてネットワーク情報を送信する応答時間を制御する応答制御手段と、
    上記情報通信手段が上記応答制御手段によって制御される応答時間に基づきネットワーク情報を送信する前に、上記情報通信手段が第3の無線通信装置から送信されたネットワーク情報を受信したときは、上記情報通信手段による上記ネットワーク情報の送信を抑止する応答抑止手段と
    して機能させることを特徴とする無線通信プログラム。
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