JP2010050415A - パワーモジュール用基板及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】最終製品だけでなく、レジスト膜印刷時にも反りのない状態とする、あるいは、必要に応じて若干の反りを生じさせるなどの反りを制御する。
【解決手段】セラミックス基板2の表裏両面に金属板6,7がろう付け接合されるとともに、その表面側の金属板6に回路パターンが形成されてなるパワーモジュール用基板3であって、両金属板6,7のうちの少なくとも表面側の金属板6の表面に、内部応力を圧縮応力とした反り制御用めっき被膜8が形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、大電流、高電圧を制御する半導体装置に用いられるパワーモジュール用基板及びその製造方法に関する。
一般に、半導体素子の中でも電力供給のためのパワーモジュールは発熱量が比較的高いため、このパワーモジュール用基板としては、例えば特許文献1及び特許文献2に示されるように、セラミックス基板の両面に金属板をろう付け接合し、その表面側の金属板にエッチング処理によって所望パターンの回路を形成したものが用いられている。
この場合、特許文献1記載のパワーモジュール用基板では、AlN、Al、Si、SiC等からなるセラミックス基板上にアルミニウム板がAl−Si系等のろう材を介して接合されており、一方、特許文献2記載のパワーモジュール用基板では、AlNのセラミックス基板に銅板がTi−Ag−Cuのろう材によって接合されている。また、いずれのパワーモジュール用基板も、回路パターンが形成された金属板(表面側の金属板)よりも裏面側の金属板の方を厚く形成しており、これにより、回路パターンを形成したときの応力解放に伴って生じるおそれのある反りを防止するようにしている。
特開2004−356502号公報 特開平5−170564号公報
ところで、このようなパワーモジュール用基板を製造する場合、エッチング処理による回路パターン形成の前に、セラミックス基板の両面に金属板をろう付け接合することが行われる。このろう付け工程は、セラミックス基板の両面に例えばろう材箔を介在させて両金属板を当接させ、これらを加圧した状態で加熱する処理となる。このため、両特許文献記載のパワーモジュール用基板のように、セラミックス基板の両面の金属板の板厚が異なっていると、最終製品では反りが防止されるものの、ろう付け接合後の中間体に表面側を凸とする反りが発生し易い。
この場合、回路パターンを形成して最終製品とする際には、表面側の金属板に所望パターンにレジスト膜をスクリーン印刷した後にエッチング処理が施される。このときに、その前段階のろう付け工程後の中間体に反りが生じていると、レジスト膜が正確に印刷されないという不具合が生じる。また、このレジスト膜をスクリーン印刷する際に、セラミックス基板が反りを押し戻すようにスキージで押圧されるので、割れ等が生じるおそれもある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、最終製品だけでなく、レジスト膜印刷時にも反りのない状態とする、あるいは、必要に応じて若干の反りを生じさせるなどの反りを制御したパワーモジュール用基板及びその製造方法の提供を目的とする。
本発明に係るパワーモジュール用基板は、セラミックス基板の表裏両面に金属板がろう付け接合されるとともに、その表面側の金属板に回路パターンが形成されてなるパワーモジュール用基板であって、両金属板のうちの少なくとも前記表面側の金属板の表面に、内部応力を圧縮応力とした反り制御用めっき被膜が形成されていることを特徴とする。
すなわち、反り制御用めっき被膜を形成することにより、該めっき被膜を形成した面に圧縮応力を付与することができる。これにより、このめっき被膜を形成する前の段階で裏面側を凹とするように反りが生じている場合には、この反り制御用めっき被膜を表面側に形成することにより、その反りを矯正してフラットにすることができる。また、このめっき被膜を形成する前の段階で反りのないフラットな状態である場合には、反り制御用めっき被膜を形成して、裏面側を若干の凸とするように反りを生じさせることもできる。
この反り制御用めっき被膜としては、ニッケルめっき被膜が好適である。
本発明に係るパワーモジュール用基板において、両金属板ともほぼ同一厚さに設定され、これら金属板のうち前記表面側の金属板の表面にのみめっき被膜が形成され、該めっき被膜が前記反り制御用めっき被膜とされている構成としてもよい。
このパワーモジュール用基板では、表裏両面の金属板がほぼ同一厚さであるので、ろう付け接合した後の段階では反りは生じない。したがって、フラットな状態でレジスト印刷することができる。ただ、エッチング処理後には、パターン形成によって削除された分、応力解放されるので、若干の反りが生じるものの、その後の反り制御用めっき被膜形成により、反りを矯正して最終製品をフラットな状態とすることができる。
本発明に係るパワーモジュール用基板において、両金属板ともほぼ同一厚さに設定され、これら金属板の表面にそれぞれめっき被膜が形成され、これらめっき被膜は、前記表面側の金属板のめっき被膜の方が裏面側の金属板のめっき被膜よりも厚く形成され、該表面側の金属板のめっき被膜が前記反り制御用めっき被膜とされている構成としてもよい。
このパワーモジュール用基板では、表裏のめっき被膜の厚さの差によって反りを制御するものである。この表裏両側のめっき被膜の厚さに差を設ける方法としては、裏面側のめっき被膜を単層とし、表面側にめっき被膜を複数層形成する構成としてもよい。また、裏面側の金属板にもめっき被膜が形成されるため、この裏面側の金属板にヒートシンク等をはんだ付けする場合などに好適である。
本発明に係るパワーモジュール用基板において、両金属板ともほぼ同一厚さに設定され、これら金属板の表面にそれぞれめっき被膜が形成され、これらめっき被膜は、前記表面側の金属板のめっき被膜の方が裏面側の金属板のめっき被膜よりも大きい面積に形成され、該表面側の金属板のめっき被膜が前記反り制御用めっき被膜とされている構成としてもよい。
このパワーモジュール用基板では、表裏のめっき被膜の面積の差によって反りを制御するものである。
本発明に係るパワーモジュール用基板において、前記裏面側を凸とするように反りが生じている構成としてもよい。
このパワーモジュール用基板は、裏面側にヒートシンク等を当接させて組み立てる場合に、その裏面側の凸面を接触させながら反りを戻すように押圧することになるので、ヒートシンク等との間に隙間を形成することなく密接状態に組み立てることができる。
そして、本発明に係るパワーモジュール用基板の製造方法は、セラミックス基板の表裏両面に金属板がろう付け接合されるとともに、その表面側の金属板に回路パターンが形成されてなるパワーモジュール用基板の製造方法であって、前記セラミックス基板の表裏両面に、ほぼ同一厚さの前記金属板をろう付け接合し、前記表面側の金属板に回路パターンを形成した後、両金属板のうちの少なくとも前記表面側の金属板の表面に、内部応力を圧縮応力とした反り制御用めっき被膜を形成することを特徴とする。
本発明によれば、反り制御用めっき被膜を形成したことにより、このめっき被膜を形成する前の段階で裏面側を凹とするように反りが生じている場合には、表面側への反り制御用めっき被膜の形成によってフラットにすることができ、また、めっき被膜形成前の段階で反りのないフラットな状態である場合には、裏面側を若干の凸とするように反りを生じさせることができるなど、所望の形状のものを得ることができる。このため、最終製品をフラットにすることができるだけでなく、レジスト膜印刷時にも反りのない状態とすることが可能であり、生産性の向上を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1実施形態のパワーモジュール用基板を用いたパワーモジュールの全体構成について示している。この図1に示されるパワーモジュール1は、セラミックス基板2を有するパワーモジュール用基板3と、該パワーモジュール用基板3の表面に搭載された半導体チップ等の電子部品4と、パワーモジュール用基板3の裏面に接合されるヒートシンク5とから構成されている。
パワーモジュール用基板3は、セラミックス基板2の表面側に電子部品4を搭載するための回路層用金属板6が積層され、セラミックス基板2の裏面側に放熱層用金属板7が積層され、この放熱層用金属板7にヒートシンク5が取り付けられる構成である。
また、セラミックス基板2は、例えばAlN(窒化アルミニウム)、Si(窒化珪素)等の窒化物系セラミックス、若しくはAl(アルミナ)等の酸化物系セラミックスを母材として形成されている。回路層用金属板6は、純アルミニウム若しくはアルミニウム合金により形成され、放熱層用金属板7は、純度99.0wt%以上の純アルミニウムにより形成されている。また、この第1実施形態では、これら両金属板6,7は同一厚さに形成されている。
また、これらセラミックス基板2、回路層用金属板6、放熱層用金属板7の相互間はろう付けによって接合されており、そのろう材としては、Al−Si系、Al−Ge系、Al−Cu系、Al−Mg系またはAl−Mn系等が使用される。
両金属板6,7のうち、回路層用金属板6には、エッチング処理がされて所望の回路パターンが形成されている。また、この回路層用金属板6は、その表面にめっき被膜8が形成されている。このめっき被膜の材料としてはニッケルが好適であり、無電解めっきによる場合はNi−1〜13wt%PやNi−0.5wt%B等、電解めっきによる場合は純Ni等が用いられる。
そして、回路層用金属板6の上に、Sn−Ag−Cu系、Zn−Al系若しくはPb−Sn系等のはんだ材によって電子部品4が接合される。図中符号9がそのはんだ接合層を示す。なお、電子部品4と回路層用金属板6の端子部との間は、アルミニウムからなるボンディングワイヤ(図示略)により接続される。
一方、ヒートシンク5は、アルミニウム合金の押し出し成形によって形成され、その長さ方向に沿って冷却水を流通させるための多数の流路10が形成されており、セラミックス基板2との間はろう付け、はんだ付け、ボルト等によって接合される。
次に、このような構成のパワーモジュール1に使用されているパワーモジュール用基板3の製造方法について説明する。
まず、セラミックス基板2を製作し、そのセラミックス基板2の両面にろう材箔(図示略)を介在させて同一面積及び同一厚さの回路層用金属板6及び放熱層用金属板7を積層する。そして、これら積層体を不活性ガス雰囲気、還元ガス雰囲気又は真空雰囲気において積層方向に加圧した状態で加熱し、ろう材箔を溶融させることによって、図2(a)に示すように回路層用金属板6及び放熱層用金属板7をそれぞれセラミックス基板2に接合する。
このろう付けにより両金属板6,7を接合した状態では、これら両金属板6,7が同一厚さ(T=T)であるので、反りは生じない。
次に、回路層用金属板6の上に図2(a)に鎖線で示したように所望パターンのレジスト膜Rを印刷する。このときは、回路層用金属板6の表面はフラットな状態であるので、レジスト膜Rの印刷を容易にすることができるとともに、スクリーン印刷時のスキージによる押圧で変形することもない。
レジスト膜Rを印刷したら、回路層用金属板6をエッチング処理して回路パターンを形成する。この回路パターンの形成後は、回路層用金属板6の面積がエッチング処理によって削減され、その削減された部分の応力が解放されることから、その分、図2(b)に示すように、回路層用金属板6側、つまり表面側を凸とするように反りが生じる。
次に、この回路層用金属板6の表面に無電解めっきによりめっき被膜8を形成する。このめっき被膜8は、内部応力が圧縮応力となるので、図2(b)に示す反りを戻すようにパワーモジュール用基板3の表面側に圧縮応力を作用させることにより、図1に示すようにパワーモジュール用基板3をフラットにするのである。
このように製造されるパワーモジュール用基板3では、セラミックス基板2の両面の金属板6,7を同一厚さとしたことにより、これら両金属板6,7のろう付け接合後は図2(a)に示すようにフラットな状態とすることができ、その後のレジスト膜Rの印刷作業を容易かつ正確に行うことができる。また、エッチング処理によって若干の反りが生じるが、その後のめっき処理によって最終製品をフラットに仕上げることができる。
すなわち、この第1実施形態の場合、回路層用金属板6の表面に形成しためっき被膜8が反り制御用めっき被膜とされる。めっき被膜8の厚さとしては、例えばNi−Pの無電解めっき被膜の場合、4〜6μmとされる。めっき被膜中の圧縮応力については、例えばX線回析を利用した応力測定法を用いて測定することができる。
なお、このパワーモジュール用基板3は前述したように電子部品4がはんだ付けされるが、従来例のパワーモジュール用基板であると、その前段階で生じていた反りがはんだ付け時の熱によって助長され、さらに大きい反りとなる。本実施形態のパワーモジュール用基板3の場合は、反りのないフラットな状態であり、はんだ付け時に加熱されても、フラットな状態を維持することができ、電子部品4の接合信頼性を高めることができる。
図3は本発明の第2実施形態を示している。この第2実施形態のパワーモジュール用基板21は、図3(a)に最終製品を示したように、セラミックス基板2の両面に同一厚さの金属板6,7がろう付け接合されている点は第1実施形態と同様であるが、セラミックス基板2の両面の金属板6,7のいずれにもめっき被膜22,23が形成されており、これらめっき被膜22,23は、回路層用金属板6のめっき被膜22膜厚tの方が放熱層用金属板7のめっき被膜23の膜厚tよりも厚く形成された構成とされている。
このパワーモジュール用基板21を製造する場合、両面に同一厚さの金属板6,7をろう付け接合して、その表面側の回路層用金属板6にエッチング処理によって回路パターンを形成するまでの工程は、第1実施形態の図2(a)、図2(b)に示す工程と同様である。そして、これら金属板6,7に図3(b)に示すように無電解めっきによって無電解めっき被膜22A,23を形成する。これら無電解めっき被膜22A,23は同一厚さに形成される。次に、表面側の回路層用金属板6に対して選択的に電解めっき処理を施すことにより、該回路層用金属板6の無電解めっき被膜22Aの上に電解めっき被膜22Bを形成する。これにより、この電解めっき被膜22Bの分、図3(a)に示すように回路層用金属板6のめっき被膜22膜厚tの方が放熱層用金属板7のめっき被膜23の膜厚tよりも厚く形成されるのである。そして、厚くなった電解めっき被膜22Bの分、回路層用金属板6側の圧縮応力が放熱層用金属板7側より大きくなり、図2(b)に示す例と同様に回路層用金属板6側を凸とするように生じていた反りが戻されて、フラットなパワーモジュール用基板21に仕上げられる。
この第2実施形態の場合、回路層用金属板6の表面に形成した厚肉のめっき被膜22、もしくは無電解めっき被膜22Aの上に積層された電解めっき被膜22Bが反り制御用めっき被膜とされる。この場合の両めっき被膜22,23の厚さは、例えばNi−Pの無電解めっき被膜で放熱層用金属板7のめっき被膜23が1〜3μm、回路層用金属板6のめっき被膜22が5〜9μmとされる。
図4は本発明の第3実施形態を示している。この第3実施形態のパワーモジュール用基板31においても、セラミックス基板2の両面に同一厚さの金属板6,7がろう付け接合されている点は第1及び第2実施形態と同様である。また、この第3実施形態でも、セラミックス基板2の両面の金属板6,7のいずれにもめっき被膜32,33が形成されているが、回路層用金属板6のめっき被膜32の方が放熱層用金属板7のめっき被膜33よりも大きい面積で形成された構成とされている。例えば、両めっき被膜32,33ともNi−Pの無電解めっき被膜で5μmの膜厚の場合、回路層用金属板6のめっき被膜32の総面積に対して、放熱層用金属板7のめっき被膜33が70%の面積とされる。
すなわち、図2(a)、図2(b)で示す例と同様にしてセラミックス基板2の両面に金属板6,7をろう付け接合して、回路パターンをエッチングした後、裏面側の放熱層用金属板7に部分的にマスキングして、両面に無電解めっき処理を施すことにより、回路層用金属板7のめっき被膜32を放熱層用金属板7のめっき被膜33よりも大きい面積で形成するものである。このため、回路層用金属板6側の圧縮応力が放熱層用金属板7側より大きくなり、第2実施形態の場合と同様に、図2(b)に示す例と同様に生じていた反りが戻されて、フラットなパワーモジュール用基板31に仕上げられる。
この第3実施形態の場合、回路層用金属板6の表面に形成した面積の大きいめっき被膜32が反り制御用めっき被膜とされる。
図5は本発明の第4実施形態を示している。この第4実施形態のパワーモジュール用基板41は、部材構成としては第1実施形態と同様であるが、回路層用金属板6に形成しためっき被膜42の圧縮応力によって、裏面側である放熱層用金属板7側が凸となるように若干の反りが生じた状態とされている。つまり、この回路層用金属板6の表面に形成しためっき被膜42が反り制御用めっき被膜とされるものである。
そして、このパワーモジュール用基板41をヒートシンク5に取り付ける際に、凸面側をヒートシンク5に当接させ、図5(a)の矢印で示すように、その反りを戻すようにパワーモジュール用基板41を変形させながら、図5(b)に示すようにパワーモジュール用基板41をフラットにしてねじ43によりヒートシンク5に固定される。したがって、パワーモジュール用基板41の放熱層用金属板7がヒートシンク5に圧接され、これらの間に隙間が生じることを防止することができ、パワーモジュール用基板41からヒートシンク5へ速やかに熱伝達されるので、放熱効果を高めることができる。
なお、このパワーモジュール用基板41の製造過程において、図2(a)に示す例のように両金属板6,7をろう付け接合した状態ではフラットであること、そのために図2(b)に示す例のように回路層用金属板6にパターンを形成した状態では回路層用金属板6側に凸となるように若干の反りが生じていることは、上記各実施形態の場合と同様である。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、両金属板の厚さは、ろう付け接合後のレジスト膜の印刷がフラットな状態でできれば、必ずしも厳密に同一寸法でなくてもよく、ほぼ同一のものであればよい。
また、めっき被膜は、後工程で電子部品のはんだ付け等が予定される場合や耐腐食性が要求される場合は、ニッケルめっきが好適であるが、はんだ付けがなされない場合等には他の材料を用いてもよい。
本発明の第1実施形態のパワーモジュール用基板を用いたパワーモジュールの全体構成例を示す縦断面図である。 図1のパワーモジュール用基板を製造する過程を工程順に示したもので、(a)がセラミックス基板の両面に金属板をろう付け接合した後の状態を示す縦断面図、(b)が回路層用金属板にパターンを形成した後の状態を示す縦断面図である。 本発明の第2実施形態を示しており、(a)がパワーモジュール用基板を示す縦断面図、(b)がその製造途中の段階を示す縦断面図である。 本発明の第3実施形態のパワーモジュール用基板を示す縦断面図である。 本発明の第4実施形態を示しており、(a)がパワーモジュール用基板を示す縦断面図、(b)がそのパワーモジュール用基板をヒートシンクに取り付けた状態を示す縦断面図である。
符号の説明
1 パワーモジュール
2 セラミックス基板
3 パワーモジュール用基板
4 電子部品
5 ヒートシンク
6 回路層用金属板
7 放熱層用金属板
8 めっき被膜(反り制御用めっき被膜)
9 はんだ接合層
10 流路
21 パワーモジュール用基板
22 めっき被膜(反り制御用めっき被膜)
23 めっき被膜
22A 無電解めっき被膜
22B 電解めっき被膜
31 パワーモジュール用基板
32 めっき被膜(反り制御用めっき被膜)
33 めっき被膜
41 パワーモジュール用基板
42 めっき被膜(反り制御用めっき被膜)
43 ねじ
R レジスト膜

Claims (6)

  1. セラミックス基板の表裏両面に金属板がろう付け接合されるとともに、その表面側の金属板に回路パターンが形成されてなるパワーモジュール用基板であって、
    両金属板のうちの少なくとも前記表面側の金属板の表面に、内部応力を圧縮応力とした反り制御用めっき被膜が形成されていることを特徴とするパワーモジュール用基板。
  2. 両金属板ともほぼ同一厚さに設定され、これら金属板のうち前記表面側の金属板の表面にのみめっき被膜が形成され、該めっき被膜が前記反り制御用めっき被膜とされていることを特徴とする請求項1記載のパワーモジュール用基板。
  3. 両金属板ともほぼ同一厚さに設定され、これら金属板の表面にそれぞれめっき被膜が形成され、これらめっき被膜は、前記表面側の金属板のめっき被膜の方が裏面側の金属板のめっき被膜よりも厚く形成され、該表面側の金属板のめっき被膜が前記反り制御用めっき被膜とされていることを特徴とする請求項1記載のパワーモジュール用基板。
  4. 両金属板ともほぼ同一厚さに設定され、これら金属板の表面にそれぞれめっき被膜が形成され、これらめっき被膜は、前記表面側の金属板のめっき被膜の方が裏面側の金属板のめっき被膜よりも大きい面積に形成され、該表面側の金属板のめっき被膜が前記反り制御用めっき被膜とされていることを特徴とする請求項1記載のパワーモジュール用基板。
  5. 前記裏面側を凸とするように反りが生じていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のパワーモジュール用基板。
  6. セラミックス基板の表裏両面に金属板がろう付け接合されるとともに、その表面側の金属板に回路パターンが形成されてなるパワーモジュール用基板の製造方法であって、
    前記セラミックス基板の表裏両面に、ほぼ同一厚さの前記金属板をろう付け接合し、前記表面側の金属板に回路パターンを形成した後、両金属板のうちの少なくとも前記表面側の金属板の表面に、内部応力を圧縮応力とした反り制御用めっき被膜を形成することを特徴とするパワーモジュール用基板の製造方法。
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