JP2010049114A - 表示データ補完方法、表示データ補完装置、ならびに表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】コントローラから出力される表示データによる表示色数がドライバによって表示パネルに表示可能な表示色数より少ない表示装置において、上記ドライバの性能を活かした表示を可能とする、かつ、表示データによる表示内容の品質を向上させる表示データ補完方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る表示データ補完方法は、マトリクス状に配置され、表示データに基づき表示動作を行う複数の画素からなる表示部を備えている補完対象の表示データに基づき表示動作を行う画素であるターゲット画素が配置されている上記表示部の画素の列もしくは行における、複数の、上記ターゲット画素の周辺画素の色レベルに応じて上記補完対象の表示データに補うビットを決定して上記補完対象の表示データを補完する補完工程を有する。
【選択図】図2
【解決手段】本発明に係る表示データ補完方法は、マトリクス状に配置され、表示データに基づき表示動作を行う複数の画素からなる表示部を備えている補完対象の表示データに基づき表示動作を行う画素であるターゲット画素が配置されている上記表示部の画素の列もしくは行における、複数の、上記ターゲット画素の周辺画素の色レベルに応じて上記補完対象の表示データに補うビットを決定して上記補完対象の表示データを補完する補完工程を有する。
【選択図】図2
Description
本発明は、表示パネルに表示を行うために表示パネルを駆動するドライバと、上記ドライバに上記表示パネルに表示する表示データおよび動作制御のための各種制御信号を供給するコントローラとを有し、上記コントローラから出力される表示データによる表示色数が上記ドライバによって表示可能な表示色数より少ない、つまり上記コントローラでは上記ドライバの性能を活かしきれない表示装置に関し、特に、上記コントローラから出力された表示データを補完して上記ドライバに供給し、上記ドライバの性能を活かした表示を可能とする表示データ補完方法、表示データ補完装置、ならびにそれを備える表示装置に関する。
従来、画像などの任意の情報を表示する表示パネルと、上記表示パネルに表示を行うために上記表示パネルを駆動するドライバと、上記ドライバに上記表示パネルに表示する表示データおよび動作制御のための各種制御信号を供給するコントローラとを有する、例えば液晶表示装置などの表示装置において、上記コントローラから出力される表示データ(以下「元の表示データ」と称する)のビット数が上記ドライバ(具体的にはソースドライバ)に入力可能なビット数より少ない場合(換言すれば、上記コントローラのデータバスが上記ドライバのデータバスより少ない場合)、以下に示す各種方法により足りないビット数を補って元の表示データを補完していた。
上記方法としては、まず、上記元の表示データが供給されない上記ドライバのデータバスをHighレベル(“1”)に固定するというものがあり、図8(a)に示すように、上記コントローラとしてのコントローラ101から元の表示データが供給されない、上記ドライバとしてのドライバ105aのデータバスを電源レベルに固定している。しかしながら、この方法では、以下に示すような問題を生じる。なお、図8に示す例では、元の表示データは5ビット、ドライバに入力可能な表示データは8ビットとし、下位3ビットを補っている。
上記問題とはすなわち、ドライバ105aによって表示される表示色数は結局のところ元の表示データによる表示色数となるため、ドライバ105aの性能を活かしきれないという問題がある。また、ドライバ105aでは、純白(11111)の入力に対しては純白(11111111)の出力を行えるが、純黒(00000)の入力に対しては出力が(00000111)となるため、純黒の出力を行えず白浮きするという問題がある。また、この点に関して、ドライバ105aの出力が以上のようになるので、出力レンジが狭いという問題がある。図8(b)はドライバ105aの入力レベル(横軸)と出力レベル(縦軸)との関係を示しており、符号Aを付した点線によって囲んだ箇所などから上記問題が明らかである。
次に、上記方法としては、上記元の表示データが供給されない上記ドライバのデータバスをLowレベル(“0”)に固定するというものがあり、図8(c)に示すように、上記コントローラとしてのコントローラ101から元の表示データが供給されない、上記ドライバとしてのドライバ105bのデータバスをGNDレベルに固定している。しかしながら、この方法では、以下に示すような問題を生じる。
すなわち、ドライバ105bによって表示される表示色数はドライバ105aと同様に結局のところ元の表示データによる表示色数となるため、ドライバ105bにおいてもその性能を活かしきれないという問題がある。また、ドライバ105bでは、純黒(00000)の入力に対しては純黒(00000000)の出力を行えるが、純白(11111)の入力に対しては出力が(11111000)となるため、純白の出力を行えず黒沈みするという問題がある。また、この点に関して、ドライバ105bの出力が以上のようになるので、出力レンジが狭いという問題がある。図8(d)はドライバ105bの入力レベル(横軸)と出力レベル(縦軸)との関係を示しており、符号Bを付した点線によって囲んだ箇所などから上記問題が明らかである。
次に、上記方法としては、上記元の表示データが供給されない上記ドライバのデータバスを上記元の表示データの上位ビットレベルに固定するというものがあり、図8(e)に示すように、上記コントローラとしてのコントローラ101から元の表示データが供給されない、上記ドライバとしてのドライバ105cのデータバスを上記元の表示データの上位ビットレベルに固定している。しかしながら、この方法では、以下に示すような問題を生じる。
すなわち、ドライバ105cによって表示される表示色数は元の表示データによる表示色数となるため、ドライバ105a,105bと同様に結局のところドライバ105cにおいてもその性能を活かしきれないという問題がある。また、ドライバ105cでは、図8(f)において符号Cを付した点線によって囲んだ箇所などにおいて、出力レベルが他の箇所と比較してやや大きく変化する箇所が生じる(他に7箇所)という問題がある。図8(f)はドライバ105cの入力レベル(横軸)と出力レベル(縦軸)との関係を示している。
特開平5−273942号公報(1993年10月22日公開)
以上のように、表示装置において元の表示データによる表示色数がドライバによって表示可能な表示色数より少ない場合に、従来採用していた表示データの補完方法では、ドライバによって表示される表示色数は結局のところ元の表示データによる表示色数となってしまうため、ドライバの性能を活かしきれないという問題を生じていた。
本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、コントローラから出力される表示データによる表示色数がドライバによって表示パネルに表示可能な表示色数より少ない表示装置において、上記ドライバの性能を活かした表示を可能とする、かつ、表示データによる表示内容の品質を向上させる表示データ補完方法、表示データ補完装置、ならびにそれを備える表示装置を提供することにある。
なお、従来、表示データを補完する装置としては、画素数の拡張を行うものが考案されているのみである(ドライバに入力された表示データによる色深度と、ドライバによって表示された画素の色深度とは基本的に同じである)(特許文献1参照)。
本発明に係る表示データ補完方法は、上記課題を解決するために、マトリクス状に配置され、表示データに基づき表示動作を行う複数の画素からなる表示部を備えている表示装置における上記表示データのビットを補って上記表示データを補完する表示データ補完方法であって、上記表示データ補完方法は、補完対象の表示データに基づき表示動作を行う画素であるターゲット画素が配置されている上記表示部の画素の列もしくは行における、複数の、上記ターゲット画素の周辺画素の色レベルに応じて上記補完対象の表示データに補うビットを決定して上記補完対象の表示データを補完する補完工程を有することを特徴としている。
上記の方法によれば、本発明に係る表示データ補完方法は、補完対象の表示データに基づき表示動作を行うターゲット画素の周辺画素の色レベルに応じて上記補完対象の表示データに補うビットを決定する。よって、従来の補完方法とは異なり、上記周辺画素との色の変化が自然になるように(なめらかなグラデーションを実現するように)表示データを補完することができる。それゆえ、上記表示データ補完方法をコントローラから出力される表示データによる表示色数がドライバによって表示パネルに表示可能な表示色数より少ない表示装置に適用した場合に、上記ドライバの性能を活かした表示を可能とする、かつ、表示データによる表示内容の品質を向上させることができる。
以上により、コントローラから出力される表示データによる表示色数がドライバによって表示パネルに表示可能な表示色数より少ない表示装置において、上記ドライバの性能を活かした表示を可能とする、かつ、表示データによる表示内容の品質を向上させる表示データ補完方法を提供することができるという効果を奏する。
なお、上記表示装置において上記ドライバの性能を活かした表示を可能とするために、上記コントローラから上記ドライバによって表示可能な表示色数の表示データを出力できるようにすることも考えられる。しかしながら、この場合、上記表示装置においてVRAM(video RAM)容量の増加、バス占有率の増加、および消費電力の増加などの問題を生じるため好ましくない。また、静止画を主に表示する表示装置では、上述のようなコントローラから表示色数が多い表示データを出力する構成は基本的に採用されない。
さらに、上記表示データ補完方法は、上記表示装置だけでなく、上記コントローラにおいてあえて表示色数の少ない表示データとした表示装置においても好適に利用できる。
本発明に係る表示データ補完方法は、上記補完工程は、上記ターゲット画素および上記周辺画素において、上記表示部における列の一方向に関して、もしくは上記表示部における行の一方向に関して、隣接する画素との色レベルの変化がない、もしくは色レベルの変化が全て増加方向あるいは全て減少方向である場合に第1補完処理を行い、上記第1補完処理は、上記ターゲット画素の色レベルと上記周辺画素の色レベルとの平均値を算出し、当該平均値から上記ターゲット画素の色レベルを減算し、当該減算結果の値に応じて補うビットを決定することが好ましい。
また、本発明に係る表示データ補完方法は、上記補完工程は、上記ターゲット画素および上記周辺画素において、隣接する画素から色レベルが大きく変化する画素が存在する場合に第2補完処理を行い、上記第2補完処理は、上記ターゲット画素の色レベルと上記周辺画素の色レベルとの平均値を算出し、当該平均値から上記ターゲット画素の色レベルを減算し、当該減算結果の値に応じて補うビットを決定し、かつ、上記第2補完処理では、上記色レベルが大きく変化する画素の色レベル、および、上記色レベルが大きく変化する画素の直前の画素を基準とした場合に上記色レベルが大きく変化する画素が存在する方向における画素の色レベルとして、上記色レベルが大きく変化する画素の直前の画素の色レベルを用いて上記平均値を算出することが好ましい。
また、本発明に係る表示データ補完方法は、上記第3補完処理は、上記ターゲット画素および上記周辺画素において、上記表示部における列の一方向に関して、もしくは上記表示部における行の一方向に関して、隣接する画素との色レベルの変化が増加方向と減少方向とを含む場合に第3補完処理を行い、上記第3補完処理は、上記ターゲット画素の色レベルと上記周辺画素の色レベルとの平均値を算出し、当該平均値から上記ターゲット画素の色レベルを減算し、当該減算結果の値に応じて補うビットを決定し、かつ、上記第3補完処理では、色レベルの変化方向が変化する画素の色レベル、および、上記色レベルの変化方向が変化する画素の直前の画素を基準とした場合に上記色レベルの変化方向が変化する画素が存在する方向における画素の色レベルとして、上記色レベルの変化方向が変化する画素の直前の画素の色レベルを用いて上記平均値を算出することが好ましい。
上記の方法によれば、本発明に係る表示データ補完方法では、表示内容に合わせて3種類の補完処理を用意している。第1補完処理は、隣接する画素との色レベルの変化がない、もしくは色レベルの変化が全て増加方向あるいは全て減少方向である場合に行われ、第2補完処理は、隣接する画素から色レベルが大きく変化する画素が存在する場合、すなわち画像などで輪郭線となる部分が存在する場合に行われ、第3補完処理は、隣接する画素との色レベルの変化が増加方向と減少方向とを含む場合、すなわち色レベルの極大点もしくは極小点となる部分が存在する場合に行われる。このように表示内容に合わせて複数の補完処理を用意することで、表示内容に合わせて適切に表示データを補完することができる。
本発明に係る表示データ補完方法は、上記第2補完処理は、上記色レベルが大きく変化する画素の直前の画素の色レベルに代えて、上記色レベルが大きく変化する画素の直前の画素までの画素における色レベルの変化傾向から、上記色レベルが大きく変化する画素の色レベル、および、上記色レベルが大きく変化する画素の直前の画素を基準とした場合に上記色レベルが大きく変化する画素が存在する方向における画素の色レベルを仮定し、この仮定した色レベルを用いて上記平均値を算出し、上記第3補完処理は、上記色レベルの変化方向が変化する画素の直前の画素の色レベルに代えて、上記色レベルの変化方向が変化する画素の直前の画素までの画素における色レベルの変化傾向から、上記色レベルの変化方向が変化する画素の色レベル、および、上記色レベルの変化方向が変化する画素の直前の画素を基準とした場合に上記色レベルの変化方向が変化する画素が存在する方向における画素の色レベルを仮定し、この仮定した色レベルを用いて上記平均値を算出することが好ましい。
上記の方法によれば、上記第2補完処理および上記第3補完処理は、色レベルの変化傾向から色レベルの値を仮定し、この仮定した色レベルを用いて上記平均値を算出してもよい。この場合、より高い精度で補完処理を行うことができる。
本発明に係る表示データ補完方法は、上記表示データを用いて、上記表示部の画素の列もしくは行における画素の色レベルを算出する第1算出工程と、上記第1算出工程にて算出した色レベルのうち、上記ターゲット画素および上記周辺画素分の色レベルに関し、上記表示部における列の一方向に関して、もしくは上記表示部における行の一方向に関して、隣接する画素との色レベルのレベル差をそれぞれ算出する第2算出工程と、上記第2算出工程にて算出した各レベル差のうち、予め定めた閾値以上であるものが存在するかを判定する第1判定工程と、上記第1判定工程にて上記閾値以上であるレベル差が存在しないと判定された場合に、上記第2算出工程にて算出した各レベル差から、隣接する画素との色レベルの変化が増加方向と減少方向とを含むものであるかを判定する第2判定工程とをさらに有し、上記補完工程では、上記第1判定工程にて上記閾値以上であるレベル差が存在すると判定された場合に上記第2補完処理を行い、上記第2判定工程にて上記色レベルの変化が増加方向と減少方向とを含むものであると判定された場合に上記第3補完処理を行い、上記第2判定工程にて上記色レベルの変化が増加方向と減少方向とを含むものでないと判定された場合に上記第1補完処理を行い、上記各工程を上記ターゲット画素を変更して上記表示部における全画素に対して行って、上記表示データを補完することが好ましい。
本発明に係る表示データ補完装置は、上記課題を解決するために、上記表示データ補完方法における各工程を行う演算部を備えていることを特徴としている。
本発明に係る表示データ補完装置は、上記表示装置には上記表示部を駆動する駆動部が備えられており、上記駆動部には自身の動作を制御するための制御信号が供給されており、上記表示データ補完装置は、上記表示データの補完に伴い、補完後の表示データと適合する新たな制御信号を作成する出力タイミング調整部をさらに備えていることが好ましい。
本発明に係る表示装置は、上記課題を解決するために、マトリクス状に配置され、表示データに基づき表示動作を行う複数の画素からなる表示部と、当該表示部を駆動する駆動部と、当該駆動部の動作を制御するための制御信号および上記表示データを供給する制御部とを備えている表示装置であって、上記表示データ補完装置を備え、上記表示データ補完装置は、上記制御部から上記表示データ補完装置での処理に必要な信号が入力され、上記駆動部へ処理後の信号を出力することを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明に係る表示データ補完装置は、上記表示データ補完方法における各工程を行う演算部を備えている。また、上記の構成によれば、本発明に係る表示装置は、上記表示データ補完装置を備えている。
以上により、コントローラから出力される表示データによる表示色数がドライバによって表示パネルに表示可能な表示色数より少ない表示装置において、上記ドライバの性能を活かした表示を可能とする、かつ、表示データによる表示内容の品質を向上させる表示データ補完装置、ならびにそれを備える表示装置を提供することができるという効果を奏する。
本発明に係る表示データ補完方法は、マトリクス状に配置され、表示データに基づき表示動作を行う複数の画素からなる表示部を備えている表示装置における上記表示データのビットを補って上記表示データを補完する表示データ補完方法であって、上記表示データ補完方法は、補完対象の表示データに基づき表示動作を行う画素であるターゲット画素が配置されている上記表示部の画素の列もしくは行における、複数の、上記ターゲット画素の周辺画素の色レベルに応じて上記補完対象の表示データに補うビットを決定して上記補完対象の表示データを補完する補完工程を有することを特徴としている。
本発明に係る表示データ補完装置は、上記表示データ補完方法における各工程を行う演算部を備えていることを特徴としている。
本発明に係る表示装置は、マトリクス状に配置され、表示データに基づき表示動作を行う複数の画素からなる表示部と、当該表示部を駆動する駆動部と、当該駆動部にその動作を制御するための制御信号および上記表示データを供給する制御部とを備えている表示装置であって、上記表示データ補完装置を備え、上記表示データ補完装置は、上記制御部から上記表示データ補完装置での処理に必要な信号が入力され、上記駆動部へ処理後の信号を出力することを特徴としている。
上記の方法によれば、本発明に係る表示データ補完方法は、従来の補完方法とは異なり、上記周辺画素との色の変化が自然になるように(なめらかなグラデーションを実現するように)表示データを補完することができる。それゆえ、上記表示データ補完方法をコントローラから出力される表示データによる表示色数がドライバによって表示パネルに表示可能な表示色数より少ない表示装置に適用した場合に、上記ドライバの性能を活かした表示を可能とする、かつ、表示データによる表示内容の品質を向上させることができる。
また、上記の構成によれば、本発明に係る表示データ補完装置は、上記表示データ補完方法における各工程を行う演算部を備えており、さらに、上記の構成によれば、本発明に係る表示装置は、上記表示データ補完装置を備えている。
以上により、コントローラから出力される表示データによる表示色数がドライバによって表示パネルに表示可能な表示色数より少ない表示装置において、上記ドライバの性能を活かした表示を可能とする、かつ、表示データによる表示内容の品質を向上させる表示データ補完方法、表示データ補完装置、ならびにそれを備える表示装置を提供することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態について図1〜図7を用いて説明すると以下の通りである。
図1は、本実施形態に係る、表示データ補完装置20の構成を示しているとともに、液晶表示装置(表示装置)30の概略構成を示している。
(液晶表示装置の構成)
液晶表示装置30は、携帯電話やPDAなどの携帯用の端末装置、パーソナルコンピュータ、テレビジョン、ビデオカメラ、およびデジタルカメラなどの電子機器に好適に用いられるものであって、CPU3、表示メモリ4、LCDコントローラ(制御部)5、表示データ補完装置20、およびLCDモジュール25を少なくとも備えている。液晶表示装置30は、表示データ補完装置20を備えていること以外は一般的な液晶表示装置と同様な構成を有している。なお、LCDコントローラ5から出力される表示データDataによる表示色数は、LCDモジュール25に備えられているLCDドライバ(駆動部)によってLCDパネル(表示部)に表示可能な表示色数よりも少ない。
液晶表示装置30は、携帯電話やPDAなどの携帯用の端末装置、パーソナルコンピュータ、テレビジョン、ビデオカメラ、およびデジタルカメラなどの電子機器に好適に用いられるものであって、CPU3、表示メモリ4、LCDコントローラ(制御部)5、表示データ補完装置20、およびLCDモジュール25を少なくとも備えている。液晶表示装置30は、表示データ補完装置20を備えていること以外は一般的な液晶表示装置と同様な構成を有している。なお、LCDコントローラ5から出力される表示データDataによる表示色数は、LCDモジュール25に備えられているLCDドライバ(駆動部)によってLCDパネル(表示部)に表示可能な表示色数よりも少ない。
CPU3は、表示メモリ4、LCDコントローラ5、および表示データ補完装置20の演算部15などに制御信号を出力し、それらの動作を制御する。表示メモリ4は、VRAM(video RAM)などで構成され、CPU3からの制御信号に基づき図示しない信号源から送られた表示データDataを記憶する。
LCDコントローラ5は、CPU3からの制御信号に基づき、上記LCDパネルに所望の表示を行うために、クロック信号(制御信号)clk、垂直同期信号(制御信号)Vsyn、および水平同期信号(制御信号)Hsynを生成するとともに、これらの信号と表示メモリ4から読み出した表示データDataとを表示データ補完装置20に供給する。表示データDataは、m本のデータバスを介して供給される。
表示データ補完装置20は、LCDコントローラ5から供給された表示データDataに対し上記LCDドライバの性能を活かした表示を行えるように補完処理を行い、この補完処理後の表示データDATAをLCDモジュール25へ供給する。また、表示データ補完装置20は、LCDコントローラ5から供給されたクロック信号clk、垂直同期信号Vsyn、および水平同期信号Hsynに代えて、表示データDATAに適合したクロック信号CLK、垂直同期信号VSYN、および水平同期信号HSYNを生成してLCDモジュール25へ供給する。その詳細な構成や動作などについては後述する。表示データDATAはn本のデータバスを介して供給される。このn本のデータバスは、上記m本のデータバスとはm<nの関係を有している。
LCDモジュール25は、図示しない、上記LCDパネル、上記LCDドライバ、およびタイミングジェネレータを少なくとも備えている。
上記LCDパネルは、一般的な液晶表示パネルの構造を備えている。簡単に説明すると、上記LCDパネルは、アクティブマトリクス基板、対向電極が形成されたカラーフィルタ基板、上記アクティブマトリクス基板と上記カラーフィルタ基板との間に挟持された液晶層、偏光板、およびバックライトなどを備えている。CPU3、表示メモリ4、LCDコントローラ5、および表示データ補完装置20は、上記アクティブマトリクス基板に実装されていてもよいし、実装されていなくてもよい。
上記アクティブマトリクス基板には、複数のデータ信号線、および当該各データ信号線にそれぞれ交差する複数の走査信号線が形成され、隣接する2本の上記データ信号線と隣接する2本の上記走査信号線とで囲まれた部分に画素が配されている。当該画素は、複数マトリクス状に配されており、図示しない、スイッチング素子としてのTFT(Thin Film Transistor、薄膜トランジスタ)と、画素電極などとによって構成される。上記TFTは、ゲートが上記走査信号線に、ソースが上記データ信号線に、ドレインが上記画素電極に接続されている。
上記LCDドライバは、表示データ補完装置20から供給されたクロック信号CLKおよび水平同期信号HSYNと、上記タイミングジェネレータにて生成されたタイミング信号とに基づき、表示データ補完装置20から送られた表示データDATAをデジタルアナログ変換し、この変換により生成した表示電圧を上記データ信号線に印加するソースドライバを備えている。また、上記LCDドライバは、表示データ補完装置20から供給されたクロック信号CLKおよび垂直同期信号VSYNと、上記タイミングジェネレータにて生成されたタイミング信号とに基づき、上記走査信号線へ駆動電圧を印加して上記TFTを駆動するゲートドライバを備えている。以上のような上記LCDドライバの動作により、上記画素電極を介して上記液晶層へ上記表示電圧が適宜印加されて所望の表示が行われる。
(表示データ補完装置の構成)
表示データ補完装置20は、入力タイミング調整部11、入力バッファ制御部12、入力バッファ部13、演算部15、出力タイミング調整部17、出力バッファ制御部18、および出力バッファ部19を備えている。
表示データ補完装置20は、入力タイミング調整部11、入力バッファ制御部12、入力バッファ部13、演算部15、出力タイミング調整部17、出力バッファ制御部18、および出力バッファ部19を備えている。
入力タイミング調整部11は、LCDコントローラ5から送られたクロック信号clk、垂直同期信号Vsyn、および水平同期信号Hsynから、表示データDataの先頭を検出して、検出信号detを入力バッファ制御部12および演算部15へ出力する。
入力バッファ制御部12は、入力タイミング調整部11から送られた検出信号detに基づき、入力バッファ部13に表示データDataを先頭から順に記憶するように、かつ、記憶した表示データDataを先頭から順に演算部15へ出力するように、制御信号Bcntを出力する。
入力バッファ部13は、入力バッファ制御部12から送られた制御信号Bcntに基づき、LCDコントローラ5から送られた表示データDataを記憶するとともに、表示データDataを演算部15へ出力する。入力バッファ部13は、ラインバッファによって構成され、このラインバッファは表示データDataのビット数×数ライン分用意する。なお、入力バッファ部13は、上述した数ライン分のラインバッファが最も好ましいが、1ラインにおける数画素分のバッファ、もしくはフレームバッファで構成してもよい。フレームバッファの場合、本実施形態における用途以外の用途に用いることもできる。
演算部15は、CPU3から送られた制御信号Pcntに基づき、入力バッファ部13から送られた表示データDataに関して演算を行い、足りないビット数を補って表示データDataを補完した表示データDATAを生成するとともに、この補完後の表示データDATAを出力バッファ部19へ出力する。上記足りないビット数とは、例えば、表示データDataのビット数を5ビット、上記LCDドライバに入力可能なビット数を8ビットとした場合、両ビット数の差である3ビット(下位3ビット)に相当する。
また、演算部15は、クロック信号clk、垂直同期信号Vsyn、および水平同期信号Hsynに代えて、表示データDATAに適合したクロック信号CLK、垂直同期信号VSYN、および水平同期信号HSYNを出力タイミング調整部17にて生成するために、表示データDATAの先頭を示す調整信号ADJを出力タイミング調整部17へ出力する。
出力タイミング調整部17は、演算部15から送られた調整信号ADJに基づき、新たに生成された表示データDATAに適合するクロック信号CLK、垂直同期信号VSYN、および水平同期信号HSYNを生成するとともに、このクロック信号CLK、垂直同期信号VSYN、および水平同期信号HSYNをLCDモジュール25に出力する。なお、クロック信号CLK、垂直同期信号VSYN、および水平同期信号HSYNの波形は、LCDコントローラ5から送られたクロック信号clk、垂直同期信号Vsyn、および水平同期信号Hsynの波形とそれぞれ同一である。
また、出力タイミング調整部17は、調整信号ADJに基づき、表示データDATAの先頭を検出して、検出信号DETを出力バッファ制御部18へ出力する。
出力バッファ制御部18は、出力タイミング調整部17から送られた検出信号DETに基づき、出力バッファ部19に表示データDATAを先頭から順に記憶するように、かつ、記憶した表示データDATAを先頭から順にLCDモジュール25へ出力するように、制御信号BCNTを出力する。
出力バッファ部19は、出力バッファ制御部18から送られた制御信号BCNTに基づき、演算部15から送られた表示データDATAを記憶するとともに、表示データDATAをLCDモジュール25へ出力する。出力バッファ部19は、ラインバッファによって構成され、このラインバッファは表示データDATAのビット数×1〜2ライン分用意する。なお、出力バッファ部19は、上述した数ライン分のラインバッファの他、1ラインにおける数画素分のバッファ、もしくはフレームバッファで構成してもよい。
なお、上記1ラインとは、一般的に理解されている、表示パネルの画素のx方向(横方向,左右方向,行)における最左端の画素から最右端の画素までを指している。しかしながら、本実施形態では、上記1ラインを、表示パネルの画素のy方向(縦方向,上下方向,列)における最上端の画素から最下端の画素までとしてもよい。この上記1ラインの後者の定義方法の場合、入力バッファ部13および出力バッファ部19は、フレームバッファで構成されていることが望ましい。
(演算部における処理)
次に、演算部15において行われる補完処理について、図2〜図7を用いて説明する。図2は、演算部15における処理の流れを示すフローチャートである。なお、ここでは、“1ライン”は、表示パネルの画素のx方向における最左端の画素から最右端の画素までを指しているものとする。また、後述する、隣接する画素との色レベルの差の算出は、上記最左端の画素から上記最右端の画素へと算出するものとする。
次に、演算部15において行われる補完処理について、図2〜図7を用いて説明する。図2は、演算部15における処理の流れを示すフローチャートである。なお、ここでは、“1ライン”は、表示パネルの画素のx方向における最左端の画素から最右端の画素までを指しているものとする。また、後述する、隣接する画素との色レベルの差の算出は、上記最左端の画素から上記最右端の画素へと算出するものとする。
まず、演算部15に、入力タイミング調整部11から検出信号detが、入力バッファ部13から表示データDataが、CPU3から制御信号Pcntがそれぞれ入力される。演算部15は、CPU3から入力された制御信号Pcntに基づき、補完処理を開始する(図2のフローチャートにおける「スタート」)。
演算部15は、まず、入力タイミング調整部11から送られた検出信号detに基づき、入力バッファ部13から送られた表示データDataを用いて、1ラインにおける画素の色レベルを算出する(第1算出工程)。本実施形態では、1ラインにおいて17画素分ずつ色レベルを算出する。そして、この算出した色レベルを図示しないメモリに記憶させる(図2のフローチャートにおける「S1」)。演算部15は、上述のように一度に17画素分の色レベルのみを算出するため、上記図示しないメモリはその画素分程度の容量を有していればよい。画素の色レベルとは、輝度レベルもしくはRGBの各レベルである。
次に、演算部15は、算出した各画素の色レベルのうち、任意の1つの画素(以下、「ターゲット画素Ptag」と称する)とその周囲の画素との7画素の色レベルに関し、隣接する画素との色レベルの差をそれぞれ算出する(図2のフローチャートにおける「S2」)(第2算出工程)とともに、算出したレベル差が所定の閾値以上であるかを判定する(図2のフローチャートにおける「S3」)(第1判定工程)。
演算部15は、上記レベル差が上記閾値以上である箇所が存在すると判定した場合(図2のフローチャートにおける「S3」において「YES」)、その箇所は色レベルの変化が大きく例えば画像の輪郭などであると判断して、その色レベルの変化の状態にあった補完処理を行う(図2のフローチャートにおける「S4」)。以下、この色レベルの変化が大きい箇所がある場合の補完処理を補完処理Bとし、その具体的な内容については後述する。
一方、演算部15は、上記レベル差が上記閾値以上である箇所が存在しないと判定した場合(図2のフローチャートにおける「S3」において「NO」)、上記レベル差から、隣接する画素との色レベルの変化が増加方向および減少方向を含むものであるかを判定する(図2のフローチャートにおける「S5」)(第2判定工程)。
演算部15は、上記色レベルの変化が増加方向および減少方向を含むものであると判定した場合(図2のフローチャートにおける「S5」において「YES」)、その箇所は色レベルの極大点もしくは極小点があると判断して、その色レベルの変化の状態にあった補完処理Cを行う(図2のフローチャートにおける「S6」)。補完処理Cの具体的な内容については後述する。
一方、演算部15は、上記色レベルの変化が増加方向および減少方向を含むものでないと判定した場合(図2のフローチャートにおける「S5」において「NO」)、その箇所は色レベルの変化がない、および色レベルの変化が全て増加方向もしくは減少方向であると判断して、その色レベルの変化の状態にあった補完処理Aを行う(図2のフローチャートにおける「S7」)。補完処理Aの具体的な内容については後述する。
演算部15は、次いで、ターゲット画素Ptagを変更して上記「S2」以降の処理を繰り返し行い、上記「S1」において算出した色レベル全てに対してその処理が終了すると、再度上記「S1」において色レベルを算出して上記「S2」以降の処理を行う。以上のような処理を表示パネルにおける全画素に対して行って表示データDataを補完する。
(補完処理の具体的な内容)
次に、補完処理(第1補完処理)A,補完処理(第2補完処理)B,補完処理(第3補完処理)Cについて、図3〜図7および表1を用いてそれぞれ説明する。
次に、補完処理(第1補完処理)A,補完処理(第2補完処理)B,補完処理(第3補完処理)Cについて、図3〜図7および表1を用いてそれぞれ説明する。
図3は、補完処理Aを示しており、図3(a)はその補完要領を、図3(b)は補完結果を示している。図4は、補完処理Bを示しており、図4(a)はその補完要領を、図4(b)は補完結果を示している。図5は、補完処理Cを示しており、図5(a)はその補完要領を、図5(b)は補完結果を示している。図6は、補完処理Bの変更例である補完処理Baを示しており、図6(a)はその補完要領を、図6(b)は補完結果を示している。図7は、補完処理Cの変更例である補完処理Caを示しており、図7(a)はその補完要領を、図7(b)は補完結果を示している。図3〜図7に示すグラフは、それぞれ、上記LCDパネルの一部の画素P(横軸)とその画素Pの色レベル(輝度レベル)(縦軸)との関係を示している。また、表1は、補完処理において補うビット(以下、「補完ビット」と称する)の決定要領を示している。なお、ここでは補完ビットを3ビットとしており、表1では補完ビットを10進数で表している。
演算部15は、補完処理A〜補完処理Cを行うにあたり、まず、ターゲット画素Ptagとその周囲の画素との7画素(ターゲット画素Ptagを座標P(x,y)=P(0,y)とした図3(a)に示す例の場合、座標P(−3,y)の画素〜座標P(3,y)の画素)の色レベルを、各画素の色レベルを記憶した上記メモリから読み出す。
なお、ターゲット画素Ptagが1ラインにおける最左端の画素であれば、上記周囲の画素は右方向における6個の画素となり、ターゲット画素Ptagが1ラインにおける最右端の画素であれば、上記周囲の画素は左方向における6個の画素となる。あるいは、後述する補完処理BもしくはCのように処理してもよい。上記周囲の画素数によって、入力バッファ部13の大きさ(バッファ数)が決まる。
補完処理Aの場合、演算部15は、上記メモリから読み出した画素の色レベル、すなわちターゲット画素Ptagとその周囲の画素との7画素(図3(a)に示す例の場合、矢印を付して示す座標P(−3,y)の画素〜座標P(3,y)の画素)の色レベルの平均レベルを算出する。
次いで、演算部15は、算出した平均レベルとターゲット画素Ptagの色レベルとの差(以下、「ターゲットレベル差」と称する)を算出する。次いで、予め記憶されている上述の表1に示すような補完ビットの決定要領に従い、ターゲットレベル差の値に応じてターゲット画素Ptagの表示データの補完ビット値を決定して補完処理Aが終了する。
図3(b)は、補完ビットを全て“0”とした従来の補完処理による補完結果(実線)と、補完処理Aによる補完結果(点線)とを重ねて示している。この図3(b)から明らかであるように、補完処理Aによる補完結果では、従来の補完処理による補完結果と比較して画素の色レベルの変化がなだらかとなっており、なめらかなグラデーションを実現している。なお、従来の補完処理では、コントローラから出力された表示データと変わりない。
次に、補完処理Bの場合、補完処理Bは上記メモリからの各画素の色レベルの読み出し〜補完ビット値決定までの処理は基本的に補完処理Aと同様である。但し、補完処理Bでは、平均レベルの算出要領が補完処理Aとは異なる。具体的には、補完処理Bが行われる場合とは、上述のように急激な色レベルの変化がある箇所を含んでいる場合である。このような急激な色レベルの変化がある場合に、色レベルの変化がないおよび色レベルの変化が全て増加方向もしくは減少方向である場合の補完処理Aによって補完を行うと、急激な色レベルの変化を無くしてしまう、すなわち例えば急激な色レベルの変化とは輪郭線などが挙げられるが、その輪郭線がぼやけてしまうなどの問題を引き起こしてしまう。
そこで、補完処理Bでは、平均レベルの算出に、急激な色レベルの変化がある画素(以下、「画素Pch」と称する)の色レベルは加えず、この画素Pchの直前の画素の色レベルを画素Pchの色レベルとして加える。この点について、以下に、図4(a)に示した例に基づきより詳細に説明を行う。なお、その際に、座標P(x,y)の画素の色レベルを「Lx」のように称する。
図4(a)に示す例では、座標P(0,y)のターゲット画素Ptag1からでは、座標P(2,y)の画素が画素Pch(以下、「画素Pch2」と称する)に相当する。このため、平均レベルを算出する際には、座標P(−3,y)の画素の色レベル〜座標P(1,y)の画素の色レベルに加え、画素Pchの直前の画素である座標P(1,y)の画素の色レベルを残りの2画素分の色レベルとして加算する。すなわち、平均レベルは、(L−3+L−2+L−1+L0+L1+L1+L1)/7となる。
一方、座標P(4,y)のターゲット画素Ptag2からでは、座標P(1,y)の画素が画素Pch(以下、「画素Pch1」と称する)に相当するため、平均レベルを算出する際には、座標P(7,y)の画素の色レベル〜座標P(2,y)の画素の色レベルに加え、画素Pchの直前の画素である座標P(2,y)の画素の色レベルを残りの1画素分の色レベルとして加算する。すなわち、平均レベルは、(L7+L6+L5+L4+L3+L2+L2)/7となる。
図4(b)は、補完ビットを全て“0”とした従来の補完処理による補完結果(実線)と、補完処理Aによる補完結果(点線)と、補完処理Bによる補完結果(一点鎖線)とを重ねて示している。この図4(b)から明らかであるように、補完処理Aによる補完結果および補完処理Bによる補完結果では、従来の補完処理による補完結果と比較して画素の色レベルの変化がなだらかとなっており、なめらかなグラデーションを実現している。また、補完処理Bによる補完結果では、補完処理Aによる補完結果と比較して輪郭部分がより適切に表示される(補完処理Aによる補完結果では、輪郭部分がややぼける)。
次に、補完処理Cの場合、補完処理Cについても上記メモリからの各画素の色レベルの読み出し〜補完ビット値決定までの処理は基本的に補完処理Aと同様である。但し、補完処理Cでは、補完処理Bと同様に、平均レベルの算出要領が補完処理Aとは異なる。補完処理Cは、上述のように色レベルの極大点もしくは極小点がある箇所を含んでいる場合に行われる。このような色レベルの極大点もしくは極小点がある場合に補完処理Aによって補完を行うと、色レベルの変化がなだらかとならない、すなわち補完の効果がないという問題を生じる。
そこで、補完処理Cでは、平均レベルの算出に、色レベルの極大点もしくは極小点である画素(以下、「画素Pm」と称する)以降の画素(以下、「画素Pme」と称する)(すなわち、画素Pmの色レベルに対し、色レベルがそれぞれ減少方向もしくは増加方向である画素)の色レベルは加えず、画素Pmの色レベルを画素Pmeの色レベルとして加える。この点について、以下に、図5(a)に示した色レベルの極大点が存在する場合の例に基づきより詳細に説明を行う。なお、その際に、座標P(x,y)の画素の色レベルを「Lx」のように称する。
図5(a)に示す例では、座標P(1,y)の画素が画素Pm(極大点であるため、以下「Pmax」と称する)に相当する。このため、平均レベルの算出は、座標P(−3,y)の画素の色レベル〜画素Pmaxの色レベルに加え、さらに画素Pmaxの色レベルを画素Pmeである残りの2画素分の色レベルとして加算する。すなわち、平均レベルは、(L−3+L−2+L−1+L0+L1+L1+L1)/7となる。
図5(b)は、補完ビットを全て“0”とした従来の補完処理による補完結果(実線)と、補完処理Aによる補完結果(点線)と、補完処理Cによる補完結果(一点鎖線)とを重ねて示している。この図5(b)から明らかであるように、補完処理Aによる補完結果および補完処理Cによる補完結果では、従来の補完処理による補完結果と比較して画素の色レベルの変化がなだらかとなっており、なめらかなグラデーションを実現している。また、補完処理Cによる補完結果では、補完処理Aによる補完結果と比較して極大点での色レベルの変化がなだらかとなっており、なめらかなグラデーションを実現している。(補完処理Aによる補完結果では、極大点での色レベルの変化が急激)。
次に、補完処理Bの変更例である補完処理Baおよび補完処理Cの変更例である補完処理Caについて、図6および図7を用いてそれぞれ説明する。なお、基本的に、補完処理Bおよび補完処理Cと同じ点についてはその説明を省略し、異なる点についてのみそれぞれ説明する。
補完処理Baは、平均レベルの算出において、急激な色レベルの変化がある画素である画素Pchの色レベルとしてこの画素Pchの直前の画素の色レベルを単に加えるのではなく、この直前の画素の色レベルへの変化傾向から画素Pchの色レベルを仮定し、この仮定した画素Pchの色レベルを加えるという点が補完処理Bと異なっている。この点について、以下に、図6に示した例に基づきより詳細に説明を行う。なお、その際に、座標P(x,y)の画素の色レベルを「Lx」のように称する。
図6に示した例では、座標P(0,y)のターゲット画素Ptag1からでは、座標P(2,y)の画素が画素Pch(画素Pch2)に相当する。このため、平均レベルを算出する際には、座標P(−3,y)の画素の色レベル〜座標P(1,y)の画素の色レベルに加え、画素Pchである残りの2画素分の色レベルとして仮定した色レベル(図6において符号aを付した点線によって囲った部分)を加算する。
本実施形態では、上記色レベルの仮定を、画素Pchの直前の画素の色レベルへの変化傾向が画素Pchにおいても続くということにより達成する。すなわち、上記残りの2画素分の色レベルはそれぞれ、(L1+(L1−L0))、(L1+(2*(L1−L0))となる。よって、平均レベルは、(L−3+L−2+L−1+L0+L1+(L1+(L1−L0))+(L1+(2*(L1−L0)))/7となる。以上のような補完処理Baにより、補完処理Bと比較してより補完の精度を高めることが可能である。
次に、補完処理Caは、色レベルを仮定する補完処理Baと基本的に同様である。すなわち、補完処理Caは、平均レベルの算出において、色レベルの極大点もしくは極小点である画素(画素Pm)以降の画素である画素Pmeの色レベルとして画素Pmの色レベルを単に加えるのではなく、画素Pmの色レベルへの変化傾向から画素Pmeの色レベルを仮定し、この仮定した画素Pmeの色レベルを加えるという点が補完処理Cと異なっている。この点について、以下に、図7(a)に示した例に基づきより詳細に説明を行う。なお、その際に、座標P(x,y)の画素の色レベルを「Lx」のように称する。
図7(a)に示す例では、座標P(1,y)の画素が画素Pm(画素Pmax)に相当する。このため、平均レベルの算出は、座標P(−3,y)の画素の色レベル〜画素Pmaxの色レベルに加え、画素Pmeである残りの2画素分の色レベルとして仮定した色レベル(図7(a)において符号bを付した点線によって囲った部分)を加算する。
本実施形態では、上記色レベルの仮定を、補完処理Baにおける色レベルの仮定と同様に、画素Pmaxの色レベルへの変化傾向が画素Pmeにおいても続くということにより達成する。すなわち、上記残りの2画素分の色レベルはそれぞれ、(L1+(L1−L0))、(L1+(2*(L1−L0))となる。よって、平均レベルは、(L−3+L−2+L−1+L0+L1+(L1+(L1−L0))+(L1+(2*(L1−L0)))/7となる。
図7(b)は、従来の補完処理による補完結果(実線)と、補完処理Aによる補完結果(点線)と、補完処理Cによる補完結果(一点鎖線)と、補完処理Caによる補完結果(二点鎖線)とを重ねて示している。この図7(b)から明らかであるように、補完処理Cによる補完結果および補完処理Caによる補完結果では、補完処理Aによる補完結果と比較して極大点での色レベルの変化がなだらかとなっており、なめらかなグラデーションを実現している(補完処理Aによる補完結果では、極大点での色レベルの変化が急激)。また、補完処理Caによる補完結果では、補完処理Cによる補完結果と比較してより色レベルの変化がなだらかとなっており、よりなめらかなグラデーションを実現している。すなわち、以上のような補完処理Caにより、補完処理Cと比較してより補完の精度を高めることが可能である。
以上のように、本実施形態に係る表示データ補完方法は、ターゲット画素Ptagの周辺画素の色レベルに応じてターゲット画素Ptagの、すなわち補完対象の表示データに補うビットを決定する。よって、従来の補完方法とは異なり、上記周辺画素との色の変化が自然になるように(なめらかなグラデーションを実現するように)表示データを補完することができる。それゆえ、上記表示データ補完方法をコントローラから出力される表示データによる表示色数がドライバによって表示パネルに表示可能な表示色数より少ない、本実施形態に係る液晶表示装置30のような表示装置に適用した場合に、上記ドライバの性能を活かした表示を可能とする、かつ、表示データによる表示内容の品質を向上させることができる。
なお、上記表示装置において上記ドライバの性能を活かした表示を可能とするために、上記コントローラから上記ドライバによって表示可能な表示色数の表示データを出力できるようにすることも考えられる。しかしながら、この場合、上記表示装置においてVRAM(video RAM)容量の増加、バス占有率の増加、および消費電力の増加などの問題を生じるため好ましくない。また、静止画を主に表示する表示装置では、上述のようなコントローラから表示色数が多い表示データを出力する構成は基本的に採用されない。
さらに、上記表示データ補完方法は、上記表示装置だけでなく、上記コントローラにおいてあえて表示色数の少ない表示データとした表示装置においても好適に利用できる。
また、上記表示データ補完方法では、上述のように、表示内容に合わせて補完処理A,補完処理B(Ba),補完処理C(Ca)の3種類の補完処理を用意している。このように表示内容に合わせて複数の補完処理を用意することで、表示内容に合わせて適切に表示データを補完することができる。
また、以上行った各補完処理に関する説明において、平均レベルを算出するための画素数を7画素としているが、これに限られるものではなく、表示する画像の状態によって最適値が異なってくる。例えば、色レベルがなだらかに変化するような画像の場合、上記画素数は大きな値とすることが好ましいが、色レベルが急激に変化するような画像の場合、上記画素数を大きな値とすると輪郭がぼやけてしまうなどの問題を生じるため、上記画素数は小さな値とすることが好ましい。
また、液晶表示装置30は、例えば有機EL(electroluminescence)を用いた表示装置によって代替可能である。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、携帯電話やPDAなどの携帯用の端末装置、パーソナルコンピュータ、テレビジョン、ビデオカメラ、およびデジタルカメラなどの電子機器に好適に用いられる。
5 LCDコントローラ(制御部)
15 演算部
17 出力タイミング調整部
20 表示データ補完装置
25 LCDモジュール(表示部、駆動部)
30 液晶表示装置(表示装置)
A 補完処理(第1補完処理)
B 補完処理(第2補完処理)
C 補完処理(第3補完処理)
15 演算部
17 出力タイミング調整部
20 表示データ補完装置
25 LCDモジュール(表示部、駆動部)
30 液晶表示装置(表示装置)
A 補完処理(第1補完処理)
B 補完処理(第2補完処理)
C 補完処理(第3補完処理)
Claims (9)
- マトリクス状に配置され、表示データに基づき表示動作を行う複数の画素からなる表示部を備えている表示装置における上記表示データのビットを補って上記表示データを補完する表示データ補完方法であって、
上記表示データ補完方法は、補完対象の表示データに基づき表示動作を行う画素であるターゲット画素が配置されている上記表示部の画素の列もしくは行における、複数の、上記ターゲット画素の周辺画素の色レベルに応じて上記補完対象の表示データに補うビットを決定して上記補完対象の表示データを補完する補完工程を有することを特徴とする表示データ補完方法。 - 上記補完工程は、上記ターゲット画素および上記周辺画素において、上記表示部における列の一方向に関して、もしくは上記表示部における行の一方向に関して、隣接する画素との色レベルの変化がない、もしくは色レベルの変化が全て増加方向あるいは全て減少方向である場合に第1補完処理を行い、
上記第1補完処理は、上記ターゲット画素の色レベルと上記周辺画素の色レベルとの平均値を算出し、当該平均値から上記ターゲット画素の色レベルを減算し、当該減算結果の値に応じて補うビットを決定することを特徴とする請求項1に記載の表示データ補完方法。 - 上記補完工程は、上記ターゲット画素および上記周辺画素において、隣接する画素から色レベルが大きく変化する画素が存在する場合に第2補完処理を行い、
上記第2補完処理は、上記ターゲット画素の色レベルと上記周辺画素の色レベルとの平均値を算出し、当該平均値から上記ターゲット画素の色レベルを減算し、当該減算結果の値に応じて補うビットを決定し、かつ、
上記第2補完処理では、上記色レベルが大きく変化する画素の色レベル、および、上記色レベルが大きく変化する画素の直前の画素を基準とした場合に上記色レベルが大きく変化する画素が存在する方向における画素の色レベルとして、上記色レベルが大きく変化する画素の直前の画素の色レベルを用いて上記平均値を算出することを特徴とする請求項2に記載の表示データ補完方法。 - 上記補完工程は、上記ターゲット画素および上記周辺画素において、上記表示部における列の一方向に関して、もしくは上記表示部における行の一方向に関して、隣接する画素との色レベルの変化が増加方向と減少方向とを含む場合に第3補完処理を行い、
上記第3補完処理は、上記ターゲット画素の色レベルと上記周辺画素の色レベルとの平均値を算出し、当該平均値から上記ターゲット画素の色レベルを減算し、当該減算結果の値に応じて補うビットを決定し、かつ、
上記第3補完処理では、色レベルの変化方向が変化する画素の色レベル、および、上記色レベルの変化方向が変化する画素の直前の画素を基準とした場合に上記色レベルの変化方向が変化する画素が存在する方向における画素の色レベルとして、上記色レベルの変化方向が変化する画素の直前の画素の色レベルを用いて上記平均値を算出することを特徴とする請求項3に記載の表示データ補完方法。 - 上記第2補完処理は、上記色レベルが大きく変化する画素の直前の画素の色レベルに代えて、上記色レベルが大きく変化する画素の直前の画素までの画素における色レベルの変化傾向から、上記色レベルが大きく変化する画素の色レベル、および、上記色レベルが大きく変化する画素の直前の画素を基準とした場合に上記色レベルが大きく変化する画素が存在する方向における画素の色レベルを仮定し、この仮定した色レベルを用いて上記平均値を算出し、
上記第3補完処理は、上記色レベルの変化方向が変化する画素の直前の画素の色レベルに代えて、上記色レベルの変化方向が変化する画素の直前の画素までの画素における色レベルの変化傾向から、上記色レベルの変化方向が変化する画素の色レベル、および、上記色レベルの変化方向が変化する画素の直前の画素を基準とした場合に上記色レベルの変化方向が変化する画素が存在する方向における画素の色レベルを仮定し、この仮定した色レベルを用いて上記平均値を算出することを特徴とする請求項4に記載の表示データ補完方法。 - 上記表示データ補完方法は、
上記表示データを用いて、上記表示部の画素の列もしくは行における画素の色レベルを算出する第1算出工程と、
上記第1算出工程にて算出した色レベルのうち、上記ターゲット画素および上記周辺画素分の色レベルに関し、上記表示部における列の一方向に関して、もしくは上記表示部における行の一方向に関して、隣接する画素との色レベルのレベル差をそれぞれ算出する第2算出工程と、
上記第2算出工程にて算出した各レベル差のうち、予め定めた閾値以上であるものが存在するかを判定する第1判定工程と、
上記第1判定工程にて上記閾値以上であるレベル差が存在しないと判定された場合に、上記第2算出工程にて算出した各レベル差から、隣接する画素との色レベルの変化が増加方向と減少方向とを含むものであるかを判定する第2判定工程とをさらに有し、
上記補完工程では、上記第1判定工程にて上記閾値以上であるレベル差が存在すると判定された場合に上記第2補完処理を行い、上記第2判定工程にて上記色レベルの変化が増加方向と減少方向とを含むものであると判定された場合に上記第3補完処理を行い、上記第2判定工程にて上記色レベルの変化が増加方向と減少方向とを含むものでないと判定された場合に上記第1補完処理を行い、
上記各工程を上記ターゲット画素を変更して上記表示部における全画素に対して行って、上記表示データを補完することを特徴とする請求項4または5に記載の表示データ補完方法。 - 請求項1〜6のいずれか一項に記載の表示データ補完方法における各工程を行う演算部を備えていることを特徴とする表示データ補完装置。
- 上記表示装置には上記表示部を駆動する駆動部が備えられており、上記駆動部には自身の動作を制御するための制御信号が供給されており、
上記表示データ補完装置は、上記表示データの補完に伴い、補完後の表示データと適合する新たな制御信号を作成する出力タイミング調整部をさらに備えていることを特徴とする請求項7に記載の表示データ補完装置。 - マトリクス状に配置され、表示データに基づき表示動作を行う複数の画素からなる表示部と、当該表示部を駆動する駆動部と、当該駆動部の動作を制御するための制御信号および上記表示データを供給する制御部とを備えている表示装置であって、
請求項7または8に記載の表示データ補完装置を備え、
上記表示データ補完装置は、上記制御部から上記表示データ補完装置での処理に必要な信号が入力され、上記駆動部へ処理後の信号を出力することを特徴とする表示装置。
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