JP2010048968A - レンズ駆動機構及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型で、高速化、安定化を図ることができるレンズ駆動機構を提供する。
【解決手段】フォーカス機構70は、少なくとも一つの焦点合わせを行う撮影レンズ75、撮影レンズ72を保持するレンズホルダ73、レンズホルダ73を保持する保持部材71、レンズホルダ73と保持部材71に取り付けられる片寄せばね77を備える。また、フォーカス機構70は、レンズホルダ73を直進案内する直進案内軸75を備える。そして、レンズホルダ73は、直進案内軸75の嵌合部73cから延出する延出嵌合部73dを有する。延出嵌合部73dと片寄せばね77のを係止するばねかけ部73fは、直進案内軸75に対して略対称位置にある。
【選択図】図2

Description

本発明は、レンズ駆動機構及びそのレンズ駆動機構を備える撮像装置に関し、特に、焦点調節を行う、所謂フォーカス機構に多く利用されているレンズ駆動機構及び撮像装置に関する。
銀塩フィルムを用いるフィルムカメラや撮像素子を用いるデジタルカメラなどの撮像装置には、従来からレンズ鏡筒が広く利用されている。レンズ鏡筒は、非撮像時(即ち、カメラの電源がOFFのとき)の小型化や、撮像時(即ち、カメラの電源がONのとき)の焦点距離の変更のために、撮影(撮像)レンズの繰り出し及び繰り込みが可能となっている。
このレンズ鏡筒を用いることによって、例えば、撮影レンズの焦点距離を変更することができるズームカメラのみならず、焦点距離を固定した単焦点カメラであっても、非撮像時にカメラを小型化することが可能になる。
近年、市場の要求に伴い、ズームカメラは焦点距離の比(いわゆるズーム倍率)が大きくなる傾向にある。それ故に、カメラに備えられる撮影レンズの移動量(即ち、レンズの繰り出し量・繰り込み量)が大きくなる傾向にある。
同じくカメラの携帯性の向上という市場の要求に伴い、カメラの小型化が求められており、様々な小型化技術も開示されている。つまり、小型で高倍率のカメラの提供が求められている。
小型で高倍率のカメラを実現するためには、カメラに備えられるレンズ鏡筒の小型・高倍率化が必須である。前述のように、ズーム倍率の大きなカメラは、撮影レンズの移動距離が大きいことから、撮影レンズの駆動機構(レンズ駆動機構)も大型化してしまう傾向にある。この傾向はカメラの小型化(レンズ鏡筒の小型化)に対する傾向とは相反している。
また、撮影レンズの移動距離が大きくなるに伴って、撮影レンズの一つである焦点調節レンズ(いわゆるフォーカスレンズ。以後、焦点調節をフォーカスとする)の移動距離も大きくなっている。
フォーカスレンズの移動距離が大きくなると、フォーカスレンズを駆動するフォーカス機構(レンズ駆動機構)の駆動時間が長くなってしまう。そして、フォーカス機構の駆動時間が長くなってしまうと、ユーザーは折角のシャッターチャンスを逃してしまうこととなり、使い難いカメラとなってしまう。
フォーカス機構は、撮影時にピントを調節するため、フォーカスレンズの駆動・停止を行うが、フォーカスレンズを保持する部材の位置決めや機構的ガタがあると、安定した駆動・停止時に適切なピントを得られない。そして、ピントがずれるといわゆるピンボケ写真となる。それを防ぐためにも、フォーカス機構は駆動中にガタつくことなく安定した動作をする必要がある。
従って、市場の要求から、フォーカス機構は小型で高速動作を行う必要が生じており、また、フォーカス機構の動作は安定していなければならない。一般に、駆動機構を高速に動作させると機構的音ノイズが増えてしまう。つまり、高速化技術とは、機構的音ノイズの低減(即ち、静音化)の技術を内包しなければならない。
以上の流れから、フォーカス機構は、高速化・安定のために様々な技術が開示されている。
例えば、特許文献1には、フォーカス駆動機構に生じやすいスリップスティックの発生を防ぎ、安定した駆動動作を行い、良好な制御性を有する鏡筒が開示されている。
また、特許文献2には、簡単な構造でレンズ駆動装置のレンズの倒れを小さくする技術が開示されている。
また、特許文献3には、沈胴式のレンズ鏡筒において、フォーカス機構を駆動スクリューにて動作させるレンズ駆動装置が開示されている。
特開平7−151947号公報 特開2004−77705号公報 特開2007−219147号公報
しかし、上記特許文献1に開示された技術では、駆動スクリューと片寄せばねを同軸に配置するため、フォーカス機構が大型化してしまい、ひいてはカメラの大型化につながってしまうという課題があった。
また、上記特許文献2に開示された技術では、摺動軸が軸保持体から飛び出してしまうので、フォーカス機構を備えるレンズ鏡筒が必然的に大きくなってしまい、カメラが大型化するという課題があった。
また、上記特許文献3に開示された技術では、次のような課題がある。
以下、図14乃至図17を用いてその課題に関する技術のみ説明する。
図14は、従来例に係るレンズ駆動機構(フォーカス機構)の正面図である。
レンズ駆動機構は、レンズホルダ100、直進案内軸101、駆動スクリュー102、弾性部材(片寄せばね)103、保持部材104を備える。
図15は、図14におけるレンズホルダが最も繰り込んだ位置での上面図である。
ナット105は、レンズホルダ100に備えられる溝部に保持される。
図16は、図14のZ−Z線断面図である。
説明を容易にするため、レンズホルダ100、直進案内軸101、駆動スクリュー102のみ示す。
図16において、一般に、レンズ駆動機構は、直進案内軸101とレンズホルダ100の嵌合長Eが長いほど安定した駆動が可能となる。
これをわかり易く説明した概念図が図17である。
レンズホルダ100には、片寄せばね103がかけられているため、F方向に回転する。これにより、レンズホルダ100と直進案内軸101は嵌合しているが、微視的見地に立つと図17のように隙間Gが生じている。しかしながら、駆動スクリュー102とナット105とは送りねじにて結合しているため、ガタは非常に小さい。つまり、平行に近い状態を保つ。
この状態で、駆動スクリュー102が回転し、送りねじ機構によってレンズホルダ100が進退すると、特に、嵌合長Eが短いときは、レンズホルダ100の直進案内軸101に対する傾きが大きくなってしまい、最悪はスリップスティック現象を起こしてしまう。つまり、隙間Gの量が同じであれば嵌合長Eが長いほど駆動動作が安定する。
上記の隙間Gを無くし、送りねじ機構の動作を安定させるために、片寄せばね103が配置されているが、レンズホルダ100は、撮影時には光軸方向に進退するために、片寄せばね力は常に変化する。特に、最も繰り込んだレンズホルダ100の位置と、最も繰り出したレンズホルダ100の位置では、片寄せばね力には大きな差が生まれてしまう。
つまり、片寄せばね103のばね力の違い、即ち、レンズホルダ100の位置によってレンズホルダ100の駆動安定性が変化することになる。一般に、片寄せばね力が強いほどレンズホルダ100の駆動が安定するため、片寄せばね103は強いほど良い。
よって、レンズホルダ100の駆動を安定させるには、最もレンズホルダ100が繰り込んだ状態であっても、ばね力が十分に作用するだけの片寄せばね103を使用する必要があった。
しかし、最も繰り込んだ状態で十分なばね力を発生させる片寄せばね103は、最も繰り出した状態でばね力が強くなり過ぎてしまうという課題があった。
レンズホルダ100を駆動するための駆動モータは、通常、ステッピングモータが利用されている。ステッピングモータは、発生トルクが大きくなるほどに回転速度が遅くなってしまう傾向にある。
つまり、ステッピングモータをレンズホルダ100の駆動に用いた場合には、レンズホルダ100を駆動するための必要トルクが大きいほど、レンズホルダ100の駆動速度が遅くなってしまう。
そのため、前述のように、最も繰り出した状態で片寄せばね力が大きいと、駆動モータの回転速度を遅くせざるを得なくなり、その結果として、片寄せによる安定化と引き換えにレンズホルダ100の駆動速度が遅くなってしまうという課題があった。
レンズホルダ100の駆動速度を高めるためには、駆動モータを大型化する技術的解決策もあるが、フォーカス駆動機構が大型化してしまいカメラが大きくなってしまう。また、駆動するための消費電力が大きくなってしまうという課題があった。
つまり、レンズホルダ100を最も繰り込んだ状態では安定化、レンズホルダ100を最も繰り出した状態では高速化という状況を両立させる技術的課題があった。
本発明の目的は、小型で、高速化、安定化を図ることができるレンズ駆動機構を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載のレンズ駆動機構は、少なくとも一つの焦点合わせを行う撮影レンズと、前記撮影レンズを保持するレンズホルダと、前記レンズホルダを保持する保持部材と、前記レンズホルダと前記保持部材に取り付けられる弾性部材と、前記レンズホルダを直進案内する直進案内軸とを備え、前記レンズホルダは、前記直進案内軸の嵌合部から延出する延出嵌合部を有し、前記延出嵌合部と前記弾性部材の取り付け部は、前記直進案内軸に対して略対称位置にあることを特徴とする。
請求項5記載の撮像装置は、請求項1記載のレンズ駆動機構を備える。
本発明のレンズ駆動機構によれば、小型で、高速化、安定化を図ることができる。
以下、本発明を図面を参照しながら詳細に説明する。
尚、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の実施の形態に係る撮像装置としてのカメラの外観斜視図である。
被写体を撮影(撮像)するカメラ1は、図1に示すように、カメラ筐体10と、レンズ鏡筒20と、レンズバリア部30と、発光窓部40と、ファインダ窓50と、レリーズボタン60とを備える。
カメラ筐体10は、シャッター機構を始めとする構成部材を収納する。レンズ鏡筒20は、撮影レンズの焦点距離を変更可能とし、カメラ筐体10の前面に配置される。レンズバリア部30は、レンズ鏡筒20の前面に配置され、カメラ1の電源状態(即ち、ON又はOFF)に応じて、少なくとも一つの焦点合わせを行う撮影レンズの光路を開閉する。
発光窓部40は、被写体に照明光を照射するストロボ装置の一部を構成し、カメラ筐体10の前面に配置される。ファインダ窓50は、発光窓部40の近傍に配置される。
レリーズボタン60は、カメラ筐体10の上面に配置され、撮像準備動作(焦点調節動作及び測光動作)及び撮影動作(フィルムやCCD等の撮像素子への露光)を開始させるためのボタンである。
尚、図1に示す構成はカメラの代表的な構成であるが、本発明の構成は図1に示す構成に限定するものではない。
以下、レンズ駆動機構、特に、レンズ駆動機構の中でフォーカス機構に対して有効な発明であるので、フォーカス機構について説明する。
図2は、本発明の実施の形態に係るレンズ駆動機構としてのフォーカス機構の前面斜視図である。
図2において、フォーカス機構70は、保持部材71を備える。保持部材71は、後述するレンズホルダ73の振れ止め部71aを備える。レンズホルダ73は、撮影レンズ72を保持する。
駆動モータ74は、レンズホルダ73を駆動するために取り付けられるステッピングモータである。直進案内軸75は、レンズホルダ73を直進案内する。駆動スクリュー76は、後述のナットとねじ結合し、レンズホルダ73を駆動する。片寄せばね77は、保持部材71とレンズホルダ73との間にかけられている弾性部材である。
尚、本説明において、光軸方向とは、撮影レンズ72が移動するA方向である。
図3は、図2のフォーカス機構の背面斜視図である。
図2において、ピニオンギア78は、駆動モータ74の先端に取り付けられる。アイドラギア79は、ピニオンギア78からの回転力を駆動スクリュー76に伝える。アイドラギア79は本実施の形態では2枚備えられている。
スクリューギア80は、駆動スクリュー76の先端に一体的に回転動作するように取り付けられている。ギアカバー81は、ピニオンギア78、アイドラギア79及びスクリューギア80を覆うように保持部材71に取り付けられる。ギアカバー固定ねじ82は、駆動モータ74に切られたねじに対して保持部材71を貫通するように固定される。
図4は、図2のフォーカス機構の前面上方斜視図である。
図4は、レンズホルダ73が光軸方向に繰り出された状態である。レンズホルダ73は、保持部材71の振れ止め部71aと嵌合するように振れ止め部73aを備えている。つまり、レンズホルダ73は、直進案内軸75と振れ止め部73aによって平面方向の位置が規制されており、光軸方向(図2中A方向)にのみ進退可能に保持されている。
図5は、図2のフォーカス機構の上面図(図2のB方向視図)である。また、図6は、図2のフォーカス機構のうち、レンズホルダ、ナット及び駆動スクリューのみを示す斜視図である。
図5及び図6において、ナット83は、レンズホルダ73のナット保持溝部73bに保持される。ナット83は、駆動スクリュー76のおねじと嵌合するめねじ部83aを備える。
組み立て状態では、ナット83は、駆動スクリュー76とねじ結合し、かつ、レンズホルダ73のナット保持溝部73bに挿入されているため、駆動スクリュー76が回転すると、送りねじ機構によって光軸方向(A方向)へ進退する。
さらに、本図では説明を容易にするため、不図示としているが、駆動モータ74に電源を供給するためのフレキシブルプリント基板が備えられる。
以上説明した機構によって、カメラ1がフォーカス機構を駆動するべく駆動モータ74に通電をすると、駆動モータ74が回転し、その回転に従って、ピニオンギア78、アイドラギア79及びスクリューギア80が回転する。スクリューギア80が回転すると、駆動スクリュー76が回転する。
前述のように、レンズホルダ73は、直進案内軸75と振れ止め部71aによって、光軸方向にのみ進退可能に保持されているため、前述のように、駆動スクリュー76が回転すると送りねじ機構によって光軸方向に進退することができる。
カメラ1のレンズホルダ73の駆動制御や駆動方法については公知の技術であるため、本実施の形態において詳しい説明は省略する。
次に、本発明の特徴について説明する。本発明の特徴は、レンズホルダ73、直進案内軸75及び片寄せばね77の配置にある。
図7は、図2におけるレンズホルダの拡大正面図、図8は、図2におけるレンズホルダの拡大斜視図である。
レンズホルダ73は、直進案内軸75と全周円状に嵌合する嵌合部73cと、嵌合部73cから光軸方向に延出する略半周に亘り直進案内軸75に嵌合する延出嵌合部73dとを備える。延出嵌合部73dは、直進案内軸75の周りを覆うように略半周以上に形成される。
延出嵌合部73dの内周部には、延出嵌合部73dの円状形状と同一面の延出嵌合面73eを備えている。図から明示されるように、直進案内軸75とレンズホルダ73の嵌合長は延出嵌合面73eの半周部のみ長くなっている。
また、延出嵌合部73dに対して直進案内軸75の中心から略対称位置に、片寄せばね77のばねかけ部(取り付け部)73fが配置されており、前述のように、レンズホルダ73と保持部材71との間に片寄せばね77がかけられている。
本実施の形態では、延出嵌合部73dを設け、ばねかけ部73fを適切に配置することによって、フォーカス機構の高速化、安定化を行っている。これについて説明する。
前述したように、レンズホルダ73の直進案内軸75に対する嵌合長とレンズホルダ73を片寄せする弾性力(片寄せばね力)には、フォーカス駆動の高速化、安定化に対して密接な関係がある。
そこで、本実施の形態では、レンズホルダ73の嵌合長と片寄せばね77のばね力との課題を解決するために、前述の延出嵌合部73dを設け、さらに、延出嵌合部73dに対して直進案内軸75の中心から略回転対称位置に、ばねかけ部73fを配置している。
図9は、図2のフォーカス機構の正面図、図10は、図9のF−F線における繰り込み時の断面図、図11は、図10のレンズホルダと直進案内軸の拡大図である。
図10に示されるように、レンズホルダ73が最も繰り込んだ位置で、直進案内軸75はレンズホルダ73の嵌合部73cよりも十分に突出している。
このため、図11に示されるように、レンズホルダ73が最も繰り込んだ位置では、レンズホルダ73と直進案内溝75の嵌合長は、嵌合部73cの長さL1に加え、延出嵌合部73dの長さL2分が延長され、合計L3となる。
レンズホルダ73には、片寄せばね77のばねかけ部73fが直進案内軸75の中心から略回転対称位置に延出嵌合部73dが設けられているから、図10及び図11においてC方向への回転力を発生し、レンズホルダ73を回転させる。
本実施の形態のように、延出嵌合部73dを、片寄せばね77が発生する回転力(片寄せばね力)を最も受ける略回転対称位置に配置することによって、レンズホルダ73の嵌合部73cの長さを「L3の長さ全周嵌合させる」ことと同じ状況にすることができる。よって、嵌合長を伸ばしたことと同じ安定したフォーカス機構を、延出嵌合部73dのみ延長することで提供することが可能である。
図7に明示されるように、延出嵌合部73dは直進案内軸75を基準として半周以上覆う構成としている。これは、片寄せばね力がC方向であるため効果的に片寄せを行っているが、D方向には片寄せ力は発生しにくい。しかし、半周以上に亘り延出嵌合部73dを設けることにより、全周嵌合した状態と同じように、適切にガタを防止することが可能である。
さらに、上記の構成から明示されるように、延出嵌合部73dは、円状に構成された嵌合部73cに対して、一部のみを延長することから、図10のEの領域に例えばシャッター機構等を配置することが可能になる。よって、小型で安定したフォーカス機構を提供することが可能となる。
さらに、最も繰り込んだ位置でフォーカス機構の動作が安定するため、片寄せばね力を小さくすることが可能になる。片寄せばね力が小さくなることによる効果は後述する。
図12は、図9のF−F線における繰り出し時の断面図、図13は、図12のレンズホルダと直進案内軸の拡大図である。
レンズホルダ73が最も繰り出した位置での嵌合長は、延長嵌合部73dが直進案内軸75よりも突出していることから嵌合部73cのみとなる。このため、図11での嵌合長L3に対して、延長嵌合部L2の長さ分短くなっている。
しかし、片寄せばね力がレンズホルダ73の繰り出し量に比例して大きくなり、C方向への片寄せ力が強くなる。このため、片寄せばね力が増えると効果的にレンズホルダ73を片寄せすることができる。よって嵌合長が短くなっているが、それに反してばね力が強くなっているため、安定したフォーカス駆動が可能となる。
以上説明したように、本発明のフォーカス機構は、レンズホルダ73の繰り出し量に応じて、レンズホルダ73と直進案内軸75との嵌合長と片寄せばね力が変化する構成としている。
本発明では、レンズホルダ73が最も繰り込んだ時(最もばね力が小さい時)には嵌合長が長くなり、フォーカス機構、即ち、レンズ駆動機構は安定した動作が可能である。
また、本発明では、延長嵌合部73dを効果的な位置に配置しているために、フォーカス機構は安定した動作が可能である。また、延出嵌合部73dは、繰り出し側(弾性部材の弾性力が増す方向)に延出しているため、カメラ1の後方に飛び出すことなく、小型なフォーカス機構、即ちレンズ駆動機構を提供することができる。
また、本発明では、レンズホルダ73が最も繰り出した時には、片寄せばね力が強くなるため、レンズホルダ73と直進案内軸75の嵌合長が短くなっても十分に片寄せできるため、フォーカス機構は安定した動作が可能である。
また、本発明では、レンズホルダ73が最も繰り込んだ時には、片寄せばね力が小さい時でもフォーカス機構は安定動作が可能なことから、最も繰り込んだ時の片寄せばね力を小さくすることが可能である。
よって、レンズホルダ73の繰り出した時の片寄せばね力に抗するための駆動モータ74の必要出力トルクを小さくすることが可能となる。つまり、駆動モータ74の必要出力トルクを小さくすることによって、駆動モータ74を高速回転することが可能となり、高速なフォーカス機構を提供することができる。さらに高速でも安定した機構となっているため、静音化にも寄与できる。
さらに本発明では、図7に明示されているように、延出嵌合部73dが直進案内軸75の略半周に構成されている。これにより、効果的にガタを防止することができる上に、図10に示される空間Eに、例えば、シャッターユニット等の鏡筒の他の機構を配置することができる。
よって、フォーカス機構、即ち、レンズ駆動機構の高速化、安定化だけでなく、鏡筒機構の空間を効率よく利用することによる小型化が可能となる。よって鏡筒機構が小型化するだけでなく、カメラを小型化することができる。
以上、本実施の形態では、フォーカス機構について説明した。しかし、公知のカメラの中には本発明で説明したように、ステッピング駆動モータによってズームレンズを駆動するものも知られている。それらのカメラに対しても本発明は適用可能であり、高速化、安定化に寄与するレンズ駆動機構の提供が可能である。
本発明の実施の形態に係る撮像装置としてのカメラの外観斜視図である。 本発明の実施の形態に係るレンズ駆動機構としてのフォーカス機構の前面斜視図である。 図2のフォーカス機構の背面斜視図である。 図2のフォーカス機構の前面上方斜視図である。 図2のフォーカス機構の上面図(図2のB方向視図)である。 図2のフォーカス機構のうち、レンズホルダ、ナット及び駆動スクリューのみを示す斜視図である。 図2におけるレンズホルダの拡大正面図である。 図2におけるレンズホルダの拡大斜視図である。 図2のフォーカス機構の正面図である。 図9のF−F線における繰り込み時の断面図である。 図10のレンズホルダと直進案内軸の拡大図である。 図9のF−F線における繰り出し時の断面図である。 図12のレンズホルダと直進案内軸の拡大図である。 従来例に係るレンズ駆動機構の正面図である。 図14におけるレンズホルダが最も繰り込んだ位置での上面図である。 図14のZ−Z線断面図である。 従来例に係るレンズ駆動機構の駆動の概念図である。
符号の説明
1 カメラ
10 カメラ筐体
20 レンズ鏡筒
30 レンズバリア部
40 発光窓部
50 ファインダ窓
60 レリーズボタン
70 フォーカス機構
71 保持部材
72 撮影レンズ
73 レンズホルダ
73c 嵌合部
73d 延出嵌合部
73f ばねかけ部
75 直進案内軸
77 片寄せばね(弾性部材)

Claims (5)

  1. 少なくとも一つの焦点合わせを行う撮影レンズと、
    前記撮影レンズを保持するレンズホルダと、
    前記レンズホルダを保持する保持部材と、
    前記レンズホルダと前記保持部材に取り付けられる弾性部材と、
    前記レンズホルダを直進案内する直進案内軸とを備え、
    前記レンズホルダは、前記直進案内軸の嵌合部から延出する延出嵌合部を有し、前記延出嵌合部と前記弾性部材の取り付け部は、前記直進案内軸に対して略対称位置にあることを特徴とするレンズ駆動機構。
  2. 前記延出嵌合部は、前記直進案内軸の周りを覆うように略半周以上に形成されることを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動機構。
  3. 前記延出嵌合部は、前記弾性部材の弾性力が増す方向に設けられていることを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動機構。
  4. 前記レンズホルダと前記直進案内軸の嵌合長は、前記レンズホルダの位置によって変化することを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動機構。
  5. 請求項1記載のレンズ駆動機構を備える撮像装置。
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