JP2010048278A - オートテンショナ - Google Patents
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Abstract
【課題】ダンパー力の大きさを切り換え可能であり、そのダンパー力の大きさが長期にわたって安定したオートテンショナを提供する。
【解決手段】シリンダ7内にスリーブ8を嵌め合わせ、そのシリンダ7内に作動油を溜め、スリーブ8内にプランジャ11を摺動可能に挿入してシリンダ7内を圧力室12とリザーバ室13に区画し、リーク隙間16を介して圧力室12とリザーバ室13を連通し、プランジャ11と軸方向に一体に移動するロッド17を設け、そのロッド17をシリンダ7から突出する方向に付勢するリターンスプリング20を設けたオートテンショナ4において、スリーブ8の底9に弁孔22を設け、その弁孔22とリザーバ室13とを連通するバイパス通路34を設け、球状の弁体24と、圧縮コイルばね25を介して弁体24を支持する弁棒26と、その弁棒26を軸方向に移動させる駆動部30とを設ける。
【選択図】図1
【解決手段】シリンダ7内にスリーブ8を嵌め合わせ、そのシリンダ7内に作動油を溜め、スリーブ8内にプランジャ11を摺動可能に挿入してシリンダ7内を圧力室12とリザーバ室13に区画し、リーク隙間16を介して圧力室12とリザーバ室13を連通し、プランジャ11と軸方向に一体に移動するロッド17を設け、そのロッド17をシリンダ7から突出する方向に付勢するリターンスプリング20を設けたオートテンショナ4において、スリーブ8の底9に弁孔22を設け、その弁孔22とリザーバ室13とを連通するバイパス通路34を設け、球状の弁体24と、圧縮コイルばね25を介して弁体24を支持する弁棒26と、その弁棒26を軸方向に移動させる駆動部30とを設ける。
【選択図】図1
Description
この発明は、エンジンのカム軸を駆動するベルトの張力保持に用いられるオートテンショナに関する。
エンジンのカム軸は、クランクシャフトにベルトで連結されており、そのベルトを介して回転駆動される。このベルトの張力を適正範囲に保つために、一般に、支点軸を中心として揺動可能に設けたプーリアームと、そのプーリアームに回転可能に取り付けたテンションプーリと、そのテンションプーリをベルトに押さえ付ける方向にプーリアームを付勢するオートテンショナからなる張力調整装置が使用される。
この張力調整装置に組み込まれるオートテンショナとして、下部に底を有するシリンダ内に作動油を溜め、そのシリンダの底に形成したスリーブ嵌合凹部にスリーブの下部を嵌め合わせ、そのスリーブ内にプランジャを摺動可能に挿入してシリンダ内を圧力室とリザーバ室に区画し、プランジャと軸方向に一体に移動するロッドを設け、そのロッドをシリンダから突出する方向に付勢するリターンスプリングをリザーバ室内に設けたものが知られている(特許文献1)。
このオートテンショナは、リターンスプリングの付勢力がベルトの張力とつり合う位置までロッドが移動することにより、ベルトの張力変動を吸収し、ベルトの張力を適正範囲に保つ。
また、圧力室とリザーバ室は、スリーブとプランジャの摺動面間に形成されるリーク隙間を介して連通しており、ロッドがシリンダに押し込まれる方向に移動すると、圧力室内の作動油がリーク隙間を通って流出する。このとき、リーク隙間を流れる作動油の流量が制限されて、ダンパー力がロッドに作用するので、ロッドがゆっくりと移動し、ベルトを安定した状態に保つ。
また、このオートテンショナは、プランジャに、圧力室とリザーバ室を連通する油通路が設けられ、その油通路の圧力室側の端部に、リザーバ室側から圧力室側への作動油の流れのみを許容するチェックバルブが設けられており、ロッドがシリンダから突出する方向に移動すると、前記チェックバルブが開いてリザーバ室側から圧力室側に作動油が流れる。そのため、シリンダから突出する方向には、ロッドが速やかに移動する。
特開平8−35546号公報
ところで、上記オートテンショナは、ロッドに作用するダンパー力が一定なので、エンジン回転数が共振点領域にあるときに、ロッドがベルトの張力変動に追従できず、ベルトが過張力となることがある。また、寒冷地や冬期の低温環境下では、リーク隙間を流れる作動油の粘度が高くなるので、ロッドに作用するダンパー力が過大となり、ベルトが過張力となることがあった。
この過張力を防止するため、この発明の発明者は、ロッドに作用するダンパー力の大きさを切り換えることが可能なオートテンショナを検討し、そのようなオートテンショナとして、前記スリーブの底を貫通する弁孔を設け、その弁孔と前記リザーバ室とを連通するバイパス通路を前記スリーブと前記シリンダの嵌合面間に設け、前記弁孔の圧力室側とは反対側の端部に形成されたシート面に接触、離反して弁孔を開閉する球状の弁体と、その弁体に当接する弁棒と、その弁棒を軸方向に移動させる駆動部とを設け、その駆動部で弁棒を軸方向に移動させることによって前記弁体の開閉を切り換えるようにしたものを考案した。
このオートテンショナは、駆動部で弁棒を開弁方向に移動させると、弁体が弁孔を開いてバイパス通路の作動油の流れを許容するので、ロッドに作用するダンパー力が小さくなる。また、駆動部で弁棒を閉弁方向に移動させると、弁体が弁孔を閉じてバイパス通路の作動油の流れを禁止するので、ロッドに作用するダンパー力が大きくなる。
しかし、このオートテンショナは、弁棒を開弁方向に移動させたときに、弁体が自由に移動可能な状態となるので、弁体が暴れてシート面と擦れ合い、弁体とシート面が摩耗しやすかった。弁体とシート面が摩耗すると、弁孔を閉じたときに弁孔とシート面の間に隙間が生じ、ダンパー力の大きさが不安定となるおそれがある。
この発明が解決しようとする課題は、ダンパー力の大きさを切り換え可能であり、そのダンパー力の大きさが長期にわたって安定したオートテンショナを提供することである。
上記の課題を解決するため、前記スリーブの底を貫通する弁孔を設け、その弁孔と前記リザーバ室とを連通するバイパス通路を前記スリーブと前記シリンダの嵌合面間に設け、前記弁孔の圧力室側とは反対側の端部に形成されたシート面に接触、離反して弁孔を開閉する球状の弁体と、軸方向に弾性変形可能な弾性部材を介して前記弁体を支持する弁棒と、その弁棒を軸方向に移動させる駆動部とを設け、前記弾性部材の圧縮量が大きくなる方向に前記弁棒を移動させたときに、前記弁体が弾性部材の復元力によって閉弁状態を保持し、前記弾性部材の圧縮量が小さくなる方向に前記弁棒を移動させたときに、前記弁体が弾性部材の復元力に抗して開弁位置に移動可能となるようにした。
前記駆動部は、例えば、前記弁棒を前記弾性部材の圧縮量が小さくなる方向に付勢するバルブスプリングと、通電により、前記弁棒を前記弾性部材の圧縮量が大きくなる方向に移動させる電磁コイルとで構成することができる。このようにすると、電磁コイルへの通電を遮断したときにダンパー力が小さくなるので、張力調整装置のベルトを交換する際に、その交換作業が容易である。
また、前記弁体と弾性部材の間にスペーサを設け、そのスペーサに、前記弁棒の先端に形成した凹部に軸方向にスライド可能に挿入される柱状の案内部を設けることができる。このようにすると、弁棒の先端の凹部で案内されてスペーサの姿勢が安定するので、弾性部材の復元力も安定する。
さらに、前記スペーサに前記弁棒の先端と軸方向に対向するフランジ部を設け、そのフランジ部と前記弁棒の対向面間に前記弾性部材を組み込むと、弁棒の先端の凹部内に弾性部材を組み込む場合よりも弾性部材の直径が大きくなり、スペーサの姿勢がより安定する。
前記弾性部材としては、例えば、圧縮コイルばねや波ばねを使用することができる。
この発明のオートテンショナは、駆動部で弁棒を移動させることによって、ダンパー力の大きさを切り換えることができる。また、弁体が弁孔を開いたときに、弾性部材の復元力が弁体に作用しているので、弁体が暴れにくくシート面と擦れ合わない。そのため、弁体とシート面が摩耗しにくく、安定したダンパー力を長期にわたって発揮可能である。
また、このオートテンショナは、弾性部材の圧縮量が小さくなる方向に弁棒を移動させた状態では、弁孔内の作動油の圧力が、弾性部材から弁体に付与された予圧よりも高くならないと、弁体がシート面から離反せず、弁孔を開かないので、弾性部材の圧縮量が大きくなる方向に弁棒を移動させたときの閉弁応答性に優れる。
図1に、エンジンのカム軸を駆動するベルトの張力調整装置を示す。この張力調整装置は、支点軸1を中心として揺動可能に支持されたプーリアーム2と、プーリアーム2に回転可能に取り付けたテンションプーリ3と、この発明の実施形態に係るオートテンショナ4とを有する。オートテンショナ4は、プーリアーム2を付勢して、テンションプーリ3をベルト5に押さえ付けている。
オートテンショナ4は、下部に底6を有するシリンダ7を有し、そのシリンダ7内に作動油が溜められている。シリンダ7内には、有底のスリーブ8が底9を下側にして挿入され、そのスリーブ8の下部が、シリンダ7の底6に形成されたスリーブ嵌合凹部10に嵌め合わされている。スリーブ8内には、プランジャ11が軸方向に摺動可能に挿入されており、そのスリーブ8とプランジャ11によって、シリンダ7内が圧力室12とリザーバ室13に区画されている。
圧力室12とリザーバ室13は、図2に示すように、プランジャ11に設けられた油通路14を介して連通しており、その油通路14の圧力室12側の端部には、リザーバ室13側から圧力室12側への作動油の流れのみを許容するチェックバルブ15が設けられている。また、スリーブ8とプランジャ11の摺動面間には、圧力室12とリザーバ室13を連通するリーク隙間16が形成されている。
図1に示すように、プランジャ11には、プランジャ11から上方に延びてシリンダ7から突出するロッド17が接続している。プランジャ11は、圧力室12内に組み込まれたプランジャスプリング18で付勢されてロッド17に押さえ付けられており、その押さえ付けによって、ロッド17は、プランジャ11と一体に軸方向に移動するようになっている。
ロッド17は、大径軸部17Aと、大径軸部17Aの下端に連なる小径軸部17Bとからなる。小径軸部17Bの外周には、シリンダ7の内周を軸方向に摺動可能なウエアリング19が嵌め合わされており、そのウエアリング19で大径軸部17Aの下端が支持されている。ウエアリング19は、リザーバ室13内に組み込まれたリターンスプリング20で上向きに押圧されており、そのウエアリング19を介して、ロッド17がシリンダ7から突出する方向に付勢されている。
シリンダ7の上部には、シリンダ7内の作動油の漏れを防止するオイルシール21が装着されている。オイルシール21は環状に形成され、ロッド17の大径軸部17Aがスライド可能に貫通している。
図2に示すように、スリーブ8の底9には弁孔22が設けられている。弁孔22は、底9を上下に貫通しており、その上端が圧力室12に連通している。また、弁孔22の圧力室12側とは反対側の端部にはテーパ状のシート面23が形成されており、そのシート面23に接触した球状の弁体24で弁孔22が閉鎖されている。
図3に示すように、弁体24は、軸方向に弾性変形可能な圧縮コイルばね25を介して弁棒26で支持されている。弁体24と圧縮コイルばね25の間にはスペーサ27が設けられている。圧縮コイルばね25は、一端が弁棒26の先端に形成された凹部28に収容され、他端がスペーサ27に形成された柱状突起29の外周に嵌め合わされている。圧縮コイルばね25は、軸方向に圧縮された状態で組み込まれており、その弾性復元力によって弁体24をシート面23に向けて押圧し、閉弁状態を保持している。
図1に示すように、シリンダ7の底6には、弁棒26を軸方向に移動させる駆動部30が組み込まれている。駆動部30は、バルブスプリング31と電磁コイル32とからなる。バルブスプリング31は、圧縮コイルばね25の圧縮量が小さくなる方向に弁棒26を付勢している。電磁コイル32は、通電により、弁棒26に固定された鉄心33を吸引して弁棒26を圧縮コイルばね25の圧縮量が大きくなる方向に移動させる。
また、スリーブ8とシリンダ7の嵌合面間には、弁孔22とリザーバ室13とを連通するバイパス通路34が形成されている。バイパス通路34は、図2に示すように、スリーブ8の外周とスリーブ嵌合凹部10の内周との間に形成された軸方向通路35と、スリーブ8の底9とシリンダ7の底6との間に形成された径方向通路36とからなる。
次に、このオートテンショナ4の動作例を説明する。
ベルト5の張力が大きくなると、その張力が、テンションプーリ3、プーリアーム2を介してロッド17に伝達し、圧力室12の圧力が高まる。圧力室12の圧力がリザーバ室13の圧力よりも高くなると、図2に示すように、作動油がリーク隙間16を圧力室12側からリザーバ室13側に流れる。このとき、チェックバルブ15が閉じるので、作動油は油通路14を流れない。
このようにして、作動油がリーク隙間16を流れることによりロッド17が下方に移動し、ベルト5の張力とリターンスプリング20の付勢力とがつり合う位置までテンションプーリ3が移動する。このとき、リーク隙間16を流れる作動油の流量が制限されてダンパー作用が生じるので、テンションプーリ3はゆっくりと移動し、ベルト5を安定した状態に保つ。
ここで、電磁コイル32を通電状態にしておくと、弁棒26の移動により圧縮コイルばね25の圧縮量が大きくなるので、図2に示すように、弁体24が弁孔22を閉じた状態に保持され、圧力室12の作動油はバイパス通路34を流れない。そのため、ロッド17に作用するダンパー力は大きくなる。また、電磁コイル32を非通電状態にしておくと、弁棒26の移動により圧縮コイルばね25の圧縮量が小さくなるので、弁体24は、図3に示すように、弁孔22内の作動油の圧力によって、圧縮コイルばね25の復元力に抗してシート面23から離反して弁孔22を開く。そのため、圧力室12の作動油が、バイパス通路34を介してリザーバ室13に流れ、ロッド17に作用するダンパー力は小さくなる。
一方、ベルト5の張力が小さくなると、リターンスプリング20の付勢力によってロッド17が上方に移動し、圧力室12の容積が拡大することで、圧力室12の圧力が低くなる。圧力室12の圧力がリザーバ室13の圧力よりも低くなるとチェックバルブ15が開き、作動油が油通路14をリザーバ室13側から圧力室12側に流れる。このとき、テンションプーリ3は、ベルト5の張力とリターンスプリング20の付勢力とがつり合う位置まで速やかに移動し、ベルト5の弛みを迅速に吸収する。
上記のように、このオートテンショナ4は、電磁コイル32への通電と非通電を切り換えることによって、ロッド17に作用するダンパー力の大きさを、エンジン作動中にも切り換えることができる。
例えば、このオートテンショナ4を使用すると、エンジン回転数が共振点領域にあるか否かを判定する共振判定手段を設け、その共振判定手段でエンジン回転数が共振点領域にあると判定したときに、電磁コイル32への通電を遮断してダンパー力を小さくする制御を行なうことが可能となる。このようにすると、エンジンが共振したときにも、ロッド17がベルト5の張力変動に確実に追従し、ベルト5が過張力となりにくい。
また、エンジン温度が低温域にあるか否かを判定する低温判定手段を設け、その低温判定手段でエンジン温度が低温域にあると判定したときに、電磁コイル32への通電を遮断してダンパー力を小さくする制御を行なうことも可能となる。このようにすると、寒冷地や冬期の低温環境下でもロッド17に作用するダンパー力が過大となりにくく、ベルト5が過張力となりにくい。
このオートテンショナ4は、図3に示すように、弁体24が弁孔22を開いたときに、圧縮コイルばね25の復元力が弁体24に作用しているので、弁体24が暴れにくくシート面23と擦れ合わない。そのため、弁体24とシート面23が摩耗しにくい。
また、このオートテンショナ4は、電磁コイル32が非通電状態の状態では、弁孔22内の作動油の圧力が、圧縮コイルばね25から弁体に付与された予圧よりも高くならないと、弁体24がシート面23から離反せず、弁孔22を開かないので、電磁コイル32を非通電状態から通電状態に切り換えたときの閉弁応答性に優れる。
また、このオートテンショナ4は、ベルト5を交換する場合、ベルト5を弛めるためにプーリアーム2を揺動させる必要があるが、このとき、電磁コイル32への通電が遮断されているので、ロッド17に作用するダンパー力が小さい状態となる。そのため、ロッド17を速やかにシリンダ7に押し込むことが可能となり、プーリアーム2を速やかに揺動させることが可能である。
上記実施形態では、弁体24と弁棒26の間に組み込む弾性部材として、圧縮コイルばね25を例に挙げて説明したが、図4に示すように波ばね37を用いてもよく、他の形式の弾性部材を採用してもよい。
上述のスペーサ27にかえて、図4に示すように、弁棒26の先端に形成した凹部28に軸方向にスライド可能に挿入される柱状の案内部38を設けたスペーサ39を採用することができる。このようにすると、弁棒26の先端の凹部28で案内されてスペーサ39の姿勢が安定するので、波ばね37の復元力も安定させることができる。
また、図5に示すように、スペーサ39に、弁棒26の先端と軸方向に対向するフランジ部40を設け、そのフランジ部40と弁棒26の対向面間に波ばね41を組み込んでもよい。このようにすると、弁棒26の先端の凹部28内に波ばねを組み込む場合よりも波ばねの直径を大きくすることができ、スペーサ39の姿勢がより安定する。同様に、図6に示すように、フランジ部40と弁棒26の対向面間に圧縮コイルばね42を組み込んでもよい。また、図6に示すように、凹部28に対する案内部38の挿入長さを案内部38の直径よりも大きくすると、スペーサ39の姿勢を確実に安定させることができる。
4 オートテンショナ
7 シリンダ
8 スリーブ
9 底
11 プランジャ
12 圧力室
13 リザーバ室
14 油通路
15 チェックバルブ
16 リーク隙間
17 ロッド
20 リターンスプリング
22 弁孔
23 シート面
24 弁体
25 圧縮コイルばね
26 弁棒
28 凹部
30 駆動部
31 バルブスプリング
32 電磁コイル
34 バイパス通路
37 波ばね
38 案内部
39 スペーサ
40 フランジ部
41 波ばね
42 圧縮コイルばね
7 シリンダ
8 スリーブ
9 底
11 プランジャ
12 圧力室
13 リザーバ室
14 油通路
15 チェックバルブ
16 リーク隙間
17 ロッド
20 リターンスプリング
22 弁孔
23 シート面
24 弁体
25 圧縮コイルばね
26 弁棒
28 凹部
30 駆動部
31 バルブスプリング
32 電磁コイル
34 バイパス通路
37 波ばね
38 案内部
39 スペーサ
40 フランジ部
41 波ばね
42 圧縮コイルばね
Claims (6)
- 有底のシリンダ(7)内に有底のスリーブ(8)を嵌め合わせ、そのシリンダ(7)内に作動油を溜め、前記スリーブ(8)内にプランジャ(11)を摺動可能に挿入してシリンダ(7)内を圧力室(12)とリザーバ室(13)に区画し、前記プランジャ(11)とスリーブ(8)の摺動面間に形成されるリーク隙間(16)を介して前記圧力室(12)とリザーバ室(13)を連通し、前記プランジャ(11)と軸方向に一体に移動するロッド(17)を設け、そのロッド(17)をシリンダ(7)から突出する方向に付勢するリターンスプリング(20)を設け、前記プランジャ(11)に圧力室(12)とリザーバ室(13)を連通する油通路(14)を形成し、その油通路(14)にリザーバ室(13)側から圧力室(12)側への作動油の流れのみを許容するチェックバルブ(15)を設けたオートテンショナ(4)において、
前記スリーブ(8)の底(9)を貫通する弁孔(22)を設け、その弁孔(22)と前記リザーバ室(13)とを連通するバイパス通路(34)を前記スリーブ(8)と前記シリンダ(7)の嵌合面間に設け、前記弁孔(22)の圧力室(12)側とは反対側の端部に形成されたシート面(23)に接触、離反して弁孔(22)を開閉する球状の弁体(24)と、軸方向に弾性変形可能な弾性部材(25)を介して前記弁体(24)を支持する弁棒(26)と、その弁棒(26)を軸方向に移動させる駆動部(30)とを設け、前記弾性部材(25)の圧縮量が大きくなる方向に前記弁棒(26)を移動させたときに、前記弁体(24)が弾性部材(25)の復元力によって閉弁状態を保持し、前記弾性部材(25)の圧縮量が小さくなる方向に前記弁棒(26)を移動させたときに、前記弁体(24)が弾性部材(25)の復元力に抗して開弁位置に移動可能となるようにしたことを特徴とするオートテンショナ。 - 前記駆動部(30)が、前記弁棒(26)を前記弾性部材(25)の圧縮量が小さくなる方向に付勢するバルブスプリング(31)と、通電により、前記弁棒(26)を前記弾性部材(25)の圧縮量が大きくなる方向に移動させる電磁コイル(32)とからなる請求項1に記載のオートテンショナ。
- 前記弁体(24)と弾性部材(37)の間にスペーサ(39)を設け、そのスペーサ(39)に、前記弁棒(26)の先端に形成した凹部(28)に軸方向にスライド可能に挿入される柱状の案内部(38)を設けた請求項1または2に記載のオートテンショナ。
- 前記スペーサ(39)に前記弁棒(26)の先端と軸方向に対向するフランジ部(40)を設け、そのフランジ部(40)と前記弁棒(26)の対向面間に前記弾性部材(41)を組み込んだ請求項3に記載のオートテンショナ。
- 前記弾性部材が、圧縮コイルばね(25)である請求項1から4のいずれかに記載のオートテンショナ。
- 前記弾性部材が、波ばね(37)である請求項1から4のいずれかに記載のオートテンショナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008210774A JP2010048278A (ja) | 2008-08-19 | 2008-08-19 | オートテンショナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008210774A JP2010048278A (ja) | 2008-08-19 | 2008-08-19 | オートテンショナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010048278A true JP2010048278A (ja) | 2010-03-04 |
Family
ID=42065532
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008210774A Pending JP2010048278A (ja) | 2008-08-19 | 2008-08-19 | オートテンショナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010048278A (ja) |
-
2008
- 2008-08-19 JP JP2008210774A patent/JP2010048278A/ja active Pending
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