JP2010048170A - オイルセパレータ及びオイルセパレータを備える冷媒圧縮機 - Google Patents

オイルセパレータ及びオイルセパレータを備える冷媒圧縮機 Download PDF

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Abstract

【課題】冷凍サイクルの冷媒中に含まれる異物を効率的に除去すること。
【解決手段】冷媒圧縮機に用いられるオイルセパレータ1が、冷媒からオイルを分離する分離部2と、分離されたオイルを貯留する貯油室14と、オイルに含まれる異物を吸着する磁石9とを具備する。分離部2は、分離されたオイルを貯油室14内へ排出するオイル出口8を有しており、磁石9は、分離されたオイルが分離部2のオイル出口8近傍に配設されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷媒圧縮機に用いられる冷媒からオイルを分離するオイルセパレータ及びそのようなオイルセパレータを一体に備える冷媒圧縮機に関する。
冷媒圧縮機の冷媒中又はオイル中には冷媒圧縮機の摺動部分から発生した金属磨耗粉等の異物が混入している。冷媒圧縮機は冷媒又はオイル中の異物を除去するためのフィルタを備えることが多いが、前述の磨耗粉のような微細な鉄系金属異物を除去するための磁石をさらに備えることがある。このような異物除去のための磁石を備える冷媒圧縮機が特許文献1及び2に記載されている。
特許文献1では、立形の圧縮機の密閉容器の底部の油溜部に設けた凹部に磁石が取り付けられる。この磁石は、圧縮機停止時に前記凹部に沈殿した異物の捕捉には有効である一方、圧縮機運転中にオイル循環経路中に含まれる異物を除去する能力は十分ではない。また、特許文献1には、密閉容器から延びる吐出管に分岐路又はバイパス路で連通した空間の捕獲部の中に磁石を配置する構造も提案されているが、分岐路又はバイパス路及び捕獲部を設けるため構造の複雑化を招くこと、及び吐出管を通過する冷媒の一部しか捕獲部に導入されないことから異物の除去能力は十分ではないと考えられる。
特許文献2には、やはり立形の圧縮機の密閉容器の底部の油溜部に配置され磁石に向かって圧縮機の吐出ガスを吹き付ける構造が記載されている。この場合、磁石に吸着された異物が、吹き付けられた吐出ガスによって磁石から外されることが懸念される。
特開平9−222083号公報 実開昭59−146581号公報
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、冷凍サイクルの冷媒中に含まれる異物を効率的に除去することを目的とする。
本発明は、上記課題を達成するための技術的手段として、特許請求の範囲の各請求項に記載のオイルセパレータ及び冷媒圧縮機を提供する。
請求項1に記載のオイルセパレータ(1)は、冷媒圧縮機に用いられるオイルセパレータ(1)であって、冷媒からオイルを分離する分離部(2)と、分離されたオイルを貯留する貯油室(14)と、オイルに含まれる異物を吸着する磁石(9)と、を具備し、分離部(2)は、分離されたオイルを貯油室(14)内へ排出するオイル出口(8)を有しており、磁石(9)は、分離部(2)のオイル出口(8)近傍に配設されていることを特徴とするものである。これにより、分離されたオイルは磁石(9)に触れるので、オイルに含まれる鉄系金属異物は、貯油室(14)内に貯留されているオイル中に拡散する前に磁石(9)に吸着されて、効率的な異物除去が実現される。また、分離部(2)のオイル出口(8)におけるオイルの流速は低いので、磁石(9)をオイル出口(8)の近くに配置すればオイル中の異物を確実に磁石(9)に吸着させることができ、また吸着された異物がオイルの流れによって磁石(9)から剥がされることもない。
請求項2に記載のオイルセパレータ(1)は、磁石(9)が、オイル出口(8)の下流側であって、オイル出口(8)に対向して配置されていることを特徴とする。これは、オイル出口がから流出したオイルの延長方向にあるため、オイルを磁石に確実に触れさせることができる。
請求項3に記載のオイルセパレータ(1)は、磁石(9)が、オイル出口(8)の下流側であって、オイル出口(8)の側方に配置されていることを特徴とする。これは、オイル出口がオイルセパレータの周壁部にあり、横方向に向いている場合、オイル出口(8)より流出したオイルが重力により下方へ落下していく際、オイルを磁石に確実に触れさせることができる。
請求項4に記載のオイルセパレータ(1)は、磁石(9)が、オイル分離部(2)内であって、オイル出口(8)の近傍に配置されていることを特徴とする。これにより、オイルがオイル出口(8)より流出する際、オイルを磁石に確実に触れさせることができる。
請求項5に記載のオイルセパレータ(1)は、分離部(2)が遠心分離式の分離部(2)であることを特徴としている。遠心分離式の分離部(2)は、オイルだけではなく、オイルより比重の大きい金属磨耗粉を冷媒から高効率に分離するので、本発明の前述の効果をより高めることができる。
請求項6に記載されたオイルセパレータは、冷媒圧縮機(120)用の衝突式オイルセパレータ(101)であって、衝突式オイルセパレータ(101)は、冷媒流入口(107)と、冷媒衝突面(111)と、貯油室(114)と、磁石(109)とを具備し、冷媒流入口(107)から流入する冷媒を冷媒衝突面(111)に衝突させることにより冷媒中に含まれるオイルを分離するものであり、磁石(109)は、分離されたオイルが該磁石(109)上に落下するように配設されていることを特徴とするものである。これにより、冷媒衝突面(111)に衝突した冷媒から分離されたオイルは落下して磁石(109)に触れるので、オイルに含まれる鉄系金属異物は、貯油室(114)内に貯留されているオイル中に拡散する前に磁石(109)に吸着されて、効率的な異物除去が実現される。
請求項7に記載されたオイルセパレータ(1、101)は、冷媒が二酸化炭素であることを特徴とするものである。二酸化炭素冷媒は、フロン系の冷媒に比較して圧縮圧力が高く、接続される圧縮機の潤滑条件も厳しいため、許容されるオイル中の金属磨耗粉はより少なく制限されなければならない。したがって二酸化炭素冷媒からオイルを分離するオイルセパレータに本発明が効果的に適用される。
請求項8に記載された冷媒圧縮機(20,120)は、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のオイルセパレータ(1,101)を一体に備えることを特徴とする。一体とすることにより、省スペース化、低コスト化が図れる。
なお、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態によるオイルセパレータ1について、その縦断面図である図1を参照して説明する。図1のオイルセパレータ1は、冷媒に混合されているオイルを分離するために、図示されない冷媒圧縮機に接続されて用いられるもので、オイルを分離する分離部2と、分離されたオイルを貯留するために貯油部13に形成された貯油室14と、貯油室14内に配設された磁石9を主要構成要素として具備しており、この分離部2及び貯油部13はその内部に作用する高圧力に耐える密閉構造となっている。なお、オイルセパレータ1に流入する冷媒は本実施形態では二酸化炭素であるが、これがフロン系の冷媒であってもよい。
分離部2は遠心分離式のものであって、円筒状内部空間3を形成する分離筒4と、冷媒送出口5を有する冷媒送出管6とを有しており、前記冷媒送出管6は大径部と小径部を有する段付き円筒状に形成され分離筒4の上端部に大径部が同芯に結合されている。分離筒4の周壁部4aの上部には冷媒流入口7が設けられており、冷媒流入口7は、冷媒が流入したとき旋回流を形成するような方向及び位置で分離筒4の周壁部4aに開けられている。また、分離筒4の底壁部4bの中心には、貯油室14内に通じるオイル出口8が設けられている。
冷媒流入口7には、図示しない冷媒圧縮機の冷媒吐出室に一端が接続された圧縮機吐出管12の他端が接続され、圧縮機からの冷媒がこの冷媒流入口7から分離部2に供給される。また、冷媒送出管6の冷媒送出口5には、図示しないが、冷凍サイクルを構成する凝縮器へ冷媒を導く冷媒管路が接続される。
貯油部13は、オイルを貯留する空間である貯油室14を形成する貯油容器15を具備しており、貯油容器15は有底円筒状の容器本体部15aと上端部を閉じる閉鎖プレート15bを有している。また、分離筒4の下端部が閉鎖プレート15bを貫通してそれに固定されている。容器本体部15aの底部には送油口17が設けられていて、この送油口17に送油管18の一端が接続されている。送油管18の他端は図示しない冷媒圧縮機のオイル戻し通路に接続されている。また、図1では貯油室内に貯留されたオイルも示されており、図中のオイル液面OLはそのほぼ上限の位置で表されている。
また、貯油室14内の空間、即ちオイル液面OLより上部の空間には、磁石取付金具10に固定された磁石9が分離部のオイル出口8に対向してその直下に配置されている。磁石9は直方体状に形成されており、その上面はオイル出口8の面積より大きい面積を有している。磁石取付金具10は、円板として形成されており、この円板の外周端が貯油容器15の容器本体部15aの内壁に溶接により固定されている。また、磁石取付金具10は、図1では2つが示されるオイル流通穴10aを8個有している。磁石9は、磁石取付金具10の上面に接着固定されている。
次に、第1の実施形態のオイルセパレータ1がどのように作動するかについて説明する。
冷媒圧縮機の圧縮機構部において圧縮された冷媒は吐出管12を通ってオイルセパレータ1の分離部2に設けられた冷媒流入口7から分離筒4に流入する。流入した冷媒は旋回流を形成し、旋回流の遠心力によって冷媒内に混入しているオイル及び異物が分離されて分離筒4の内壁に付着する。オイルが分離された冷媒は冷媒送出口5から冷媒管路に送り出され図示しない凝縮器へ導かれ、一方分離されたオイル及び異物は分離筒4の内壁を伝って流下し底壁部4bに至り、そこからオイル出口8を通って貯油室14側に落下する。貯油室14内に落下したオイル及びオイルに含まれる異物は、オイル出口8の真下に配置された磁石9の上面に落下して磁石9に接触してから、磁石取付金具10に開けられたオイル流通穴10aを通ってさらに下方へ流下して貯留される。従ってオイルに含まれている鉄系の金属異物が磁石9に吸着される。貯油室14に貯留されたオイルは底部の送油口17から送油管18を通して冷媒圧縮機へ戻される。なお、オイルの冷媒圧縮機への流れは本実施形態では貯油室14と冷媒圧縮機内との間の圧力差に基づいて引き起こされる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態による冷媒圧縮機についてその縦断面図である図2を参照して説明する。図2の冷媒圧縮機20はスクロール型圧縮機であって、密閉容器21内に電動機部22と圧縮機構部23とを収容し、外部の冷媒回路からの冷媒を圧縮するとともに、その一端側に一体に取付けられたオイルセパレータ1によって圧縮された冷媒からオイルを分離して、冷媒を外部の冷媒回路へ送り出す一方で、分離したオイルを圧縮機構部23等の可動部へ戻すように構成されている。なお、この冷媒圧縮機20に含まれるオイルセパレータは、第1の実施形態のオイルセパレータとほぼ同様の構成を有するものであるので、その参照符号は第1の実施形態のオイルセパレータと基本的に同一にされている。
圧縮機20の密閉容器21は円筒状の第1ハウジング24と、第1ハウジング24の左端部に結合された有底円筒状の第2ハウジング25と、第1ハウジング24の右端部に結合された有底円筒状の第3ハウジング26とから形成されている。また、この密閉容器21は、その中の圧力が冷媒の吐出圧力よりも低い所謂内部低圧式容器を形成している。
圧縮機構部23は、主軸受27によって支持されたクランク機構28により公転する可動スクロール29と、可動スクロール29に対向配置された固定スクロール30とを具備しており、クランク機構28及び可動スクロール29は、主軸受27と副軸受31によって水平に支持された電動機部22のシャフト32によって回転される。
固定スクロール30と可動スクロール29は渦巻状の溝をそれぞれ有しており、この溝の噛み合いによって形成される複数の作動室33が体積を縮小することによって固定スクロール30の渦巻状の溝の最外周側に連通する吸入室(図示省略)に供給された冷媒を圧縮するように構成されている。圧縮機構部23の作動室33に吐出口34で連通している吐出室35に吐出管12の一端が接続され、吐出管12の他端がオイルセパレータ1の分離部2に設けられた冷媒流入口7に接続されている。
固定スクロール30の図の下側にはオイル戻し通路36が形成されていて、オイル戻し通路36はその一端に送油管18が接続され、その他端は縮径された絞り部36aを形成して、固定スクロール30と可動スクロール29との摺動界面に通じている。摺動境界面は絞り部36aからのオイルによって間欠給油される。また、オイルは、絞り部36aから可動スクロールに設けられた給油路39からシャフト32内の給油路41をとおって、主軸受27及び副軸受31等の潤滑の必要な他の可動部分に供給され、密閉容器21の底部に形成された低圧側オイル溜り42へ流入する。ところで、送油管18の一端は貯油部13の底部に設けられた送油口17に接続されている。
第2の実施形態の冷媒圧縮機20におけるオイルセパレータ1は、第1の実施形態のオイルセパレータとその基本的な構成は同じであるが、貯油部13の貯油容器15が、圧縮機20の密閉容器21の右端部を閉鎖する部材でもある第3ハウジング26と、この第3ハウジング26の端部の内周面に接合された略円盤状の第4ハウジング37とから形成されていること、及び磁石取付金具10の形状において異なっている。第2の実施形態における磁石取付金具10は、磁石9を載置して固定するために水平に延びる水平部分と、この水平部分の右端から上方へ垂直に延びている右側面部と、水平部分の左端から下方に垂直に延びている左側面部とを有しており、磁石取付金具10の左側面部が、第4ハウジング37の側面に溶接により固定されている。また、分離部2の分離筒4は第3ハウジング26の上部を貫通してそれに結合されている。
第2の実施形態におけるオイルセパレータは、第1の実施形態のオイルセパレータと同様に作動し、圧縮機構部23に隣接する吐出室35から吐出管12をとおして供給された冷媒を分離部2の円筒状内部空間3で旋回させてオイル及び異物を分離し、冷媒を冷媒送出口5から冷媒回路に送り出す一方で、オイル及び異物をオイル出口8から貯油室14内に流下させる。貯油室14内に落下したオイル及びそれに含まれる異物は、オイル出口8の真下に配置された磁石9の上面に落下して磁石9に接触してから磁石取付金具10の周囲の隙間をとおってさらに下方へ流下して貯留される。従ってオイルに含まれている鉄系の金属異物が磁石9に吸着される。貯油室14に貯留されたオイルは送油口17から送油管18をとおしてオイル戻し通路36に戻され、固定及び回転スクロールの摺動界面等の可動部に供給される。
(第3の実施形態)
次に本発明の第3の実施形態による冷媒圧縮機20について、その縦断面図である図3を参照して説明する。図3の冷媒圧縮機は、そのオイルセパレータ1が、第2の実施形態におけるオイルセパレータに対して以下の点、即ち、オイル出口8が分離部2の分離筒4の底壁部4bではなく周壁部4aに形成されていること、及び磁石9がオイル出口8に対向して配置されるのではなくオイル出口8から流下するオイルが磁石9の上面に落下するようにオイル出口8の斜め前方下側に配設されている点で異なっている。またこれに関連して磁石取付金具10が第3ハウジング26の内面に固定されている。
第3の実施形態の冷媒圧縮機20におけるオイルセパレータ1は、第2の実施形態におけるオイルセパレータと同様に作動する。オイル出口8の斜め前方下側に磁石9が配設されているので、オイル出口8から貯油室に落下したオイル及びそれに含まれる異物は、磁石9の上面に落下して磁石9に接触してから磁石取付金具10の周囲の隙間をとおってさらに下方へ流下して貯留される。従ってオイルに含まれている鉄系の金属異物が磁石9に吸着される。
第3の実施形態の冷媒圧縮機20におけるオイルセパレータ1のようにオイル出口8が分離部2の分離筒4の周壁部4aに形成され、磁石9がオイル出口8の側方に配置されたオイルセパレータを、第1の実施形態のオイルセパレータのように冷媒圧縮機から独立して構成することももちろん可能である。
(第4の実施形態)
次に本発明の第4の実施形態による冷媒圧縮機120について、その縦断面図である図4を参照して説明する。図4の冷媒圧縮機120は、そのオイルセパレータ101が、遠心分離式ではなく衝突式のオイルセパレータ101である点で前述の第2及び第3の実施形態の冷媒圧縮機20と異なっている。また、第4の実施形態の冷媒圧縮機120は、第3ハウジング126と固定スクロール130の右側の端面とで貯油容器115を形成する点、冷媒送出口105を備える冷媒送出管106が第3ハウジング126の上部に設けられる点、吐出管112及び第4ハウジング37を備えない点でも前述の第2及び第3の実施形態の冷媒圧縮機20と異なっている。
第4の実施形態におけるオイルセパレータ101は、冷媒流入口107と、冷媒衝突面111と、貯油室114と、磁石109とを具備している。冷媒流入口107は、固定スクロール130に形成された吐出室135を覆う吐出室カバー138に設けられた吐出流路112の貯油室114側の一端に開口している。冷媒衝突面111は、磁石取付金具110の冷媒流入口107に対向して鉛直に延びる鉛直部に設けられている。磁石取付金具110は、鉛直部の下端から水平に延びる磁石載置部、磁石載置部の左端から鉛直上方に延び且つ上端で磁石109の上面側に曲げられた磁石位置決め部、及び鉛直部の上端から水平右方に延びたあと鉛直上方に延びる固定部を有しており、前記固定部が第3ハウジング126に溶接固定されている。磁石109は、冷媒衝突面111に衝突した冷媒から分離されたオイルが落下してその磁石109に接触するように、冷媒流入口107と冷媒衝突面111との間の空間の下方の貯油室114内の空間に配設されている。
次に、第4の実施形態の冷媒圧縮機120におけるオイルセパレータ101がどのように作動するかについて説明する。
冷媒圧縮機120の圧縮機構部において圧縮された冷媒は、吐出流路112を通って冷媒流入口107から貯油室114内の空間に流入する。流入した冷媒が冷媒衝突面111に衝突することによって冷媒内に混入しているオイル及び異物が分離される。オイル及び異物が分離された冷媒は冷媒送出口105から図示しない冷媒管路に送り出され図示しない凝縮器へ導かれ、一方分離されたオイル及びオイルに含まれる異物は下方へ流下する。但し、オイルが流下する経路には磁石109が配設されているので、分離されたオイルは、途中で磁石109に接触してから、下方に流下して貯留される。従ってオイルに含まれている鉄系の金属異物が磁石109に吸着される。貯油室114に貯留されたオイルは底部の送油口117から送油管118を通して冷媒圧縮機120へ戻される。
(第5の実施形態)
次に本発明の第5の実施形態による冷媒圧縮機20について、その縦断面図である図5を参照して説明する。図5の冷媒圧縮機は、オイルセパレータ1の内部で、オイル出口8の周囲を囲むように、リング状の磁石9を配置したものである。この構成により、オイル出口8より流出するオイルは、必ず磁石9の内周を通過する。それによって、オイルに含まれている鉄系の金属異物を効果的に吸着することができる。
(その他の実施形態)
第2〜第5の実施形態の冷媒圧縮機はスクロール型圧縮機であったが、本発明における冷媒圧縮機は様々なタイプのものが可能であり、例えば斜板型の冷媒圧縮機であってもよい。
本発明の第1の実施形態によるオイルセパレータの縦断面図である。 本発明の第2の実施形態による冷媒圧縮機の縦断面図である。 本発明の第3の実施形態による冷媒圧縮機の縦断面図である。 本発明の第4の実施形態による冷媒圧縮機の縦断面図である。 本発明の第5の実施形態による冷媒圧縮機の縦断面図である。
符号の説明
2 分離部
4 分離筒
5 冷媒送出口
6 冷媒送出管
7 冷媒流入口
8 オイル出口
9 磁石
10 磁石取付金具
13 貯油部
14 貯油室
15 貯油容器
17 送油口

Claims (8)

  1. 冷媒圧縮機に用いられるオイルセパレータ(1)であって、
    冷媒からオイルを分離する分離部(2)と、
    分離されたオイルを貯留する貯油室(14)と、
    オイルに含まれる異物を吸着する磁石(9)と、を具備し、
    前記分離部(2)は、分離されたオイルを前記貯油室(14)内へ排出するオイル出口(8)を有しており、
    前記磁石(9)は、前記オイル出口(8)近傍に配設されていることを特徴とする、オイルセパレータ(1)。
  2. 前記オイル出口(8)の下流側であって、前記オイル出口(8)に対向して前記磁石(9)が配置されていることを特徴とする、請求項1に記載のオイルセパレータ(1)。
  3. 前記オイル出口(8)の下流側であって、前記オイル出口(8)の側方に前記磁石(9)が配置されていることを特徴とする、請求項1に記載のオイルセパレータ(1)。
  4. 前記分離部(2)内であって、前記オイル出口(8)近傍に前記磁石(9)が配置されていることを特徴とする、請求項1に記載のオイルセパレータ(1)。
  5. 前記分離部(2)が遠心分離式の分離部(2)であることを特徴とする、請求項1乃至4に記載のオイルセパレータ(1)。
  6. 冷媒圧縮機に用いられる衝突式オイルセパレータ(101)であり、
    前記衝突式オイルセパレータ(101)は、冷媒流入口(107)と、冷媒衝突面(111)と、貯油室(114)と、磁石(109)とを具備し、前記冷媒流入口(107)から流入する冷媒を前記冷媒衝突面(111)に衝突させることにより冷媒中に含まれるオイルを分離するものであり、
    前記磁石(109)は、分離されたオイルが該磁石(109)上に落下するように配設されていることを特徴とする、オイルセパレータ(101)。
  7. 前記冷媒が二酸化炭素であることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のオイルセパレータ(1,101)。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載のオイルセパレータ(1、101)を一体に備えることを特徴とする冷媒圧縮機(20,120)。
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