JP2010046307A - 骨固定器具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】骨固定器具1は、筒状体2と押棒3とを備える。筒状体2は、筒部21と当該筒部21に連続して当該筒部21の軸方向に延びる複数の分岐部22とを有する。また、押棒3は、筒状体2に挿入可能である。また、分岐部22は、筒状体2の筒径方向内側を向く面から突出する突部22aを有する。当該押棒3を筒状体2に挿入することで突部22aが筒径方向外側に付勢され、分岐部22が筒径方向外側に広がる。
【選択図】図4
Description
この構成によると、骨折した股関節頭を大腿骨の主部に固定する場合においては、円筒形の柄の前方柄部分を骨折した股関節頭に挿入し、スピンドルをねじ込んで固定ワイヤを曲げることにより、当該前方柄部分を股関節頭の海綿質内に固定することができる。尚、円筒形の後方柄部分は、大腿骨の主部に固定された内部板に対して固定される。これにより、股関節頭が大腿骨の主部に固定される。
さらに、押棒を筒状体に押し込んで分岐部を広げた後、押棒の筒型押棒部から芯部を抜出することで、当該筒型押棒部の筒孔を介して、筒状体が挿入された骨の内部に、骨補填材を注入することができる。これにより、骨密度の向上を図ることが可能になる。
図2は、本発明の実施形態に係る骨固定器具1の部品を示す断面または部分断面の模式図である。尚、図2において筒状体2のX−X断面模式図を併せて示す。
図1及び図2に示すように、骨固定器具1は、筒状体2と、当該筒状体2に挿入可能な押棒3とを有する。押棒3は、当該押棒3の外周部を形成する筒型押棒部4と、当該筒型押棒部4に挿入される芯部5とを有する。これらの部品には、チタン合金、ステンレス鋼等、生体適合性を有する材料が用いられる。
また、芯部5の軸方向に対するテーパ状部分5aのテーパ面の傾きは、筒型押棒部4の軸方向に対するテーパ状部分4aのテーパ面の傾きと略同じになるように形成されている。尚、本実施形態においては、当該テーパ状部分4aの軸方向に対する傾きの角度は、約15°である。
また、テーパ状部分5aの先端部の外径(図2においてd3で示す)は、分岐集合部23の突部22aの頂部における内径d2よりも小さくなるように形成される。尚、芯部5の基端面(テーパ状部分5aと逆側の端面)には、内周面に雌ねじが螺刻されたねじ穴5bが形成されている。
図3〜図8は、大腿骨頚部にて骨折が発生した際に、遠位部側の部分100b(骨幹部)に対して近位部側の部分100a(骨頭部)を固定するための、骨固定器具1の使用方法を説明するための模式図である。
図3は、骨固定器具1を大腿骨に挿入した状態であり、当該骨固定器具1で大腿骨の骨折部が固定される前の状態を示す全体模式図である。
図4〜図7は、骨固定器具1で大腿骨の骨折部が固定されるまでの過程を示す筒状体2近傍部の拡大断面模式図である。尚、図4〜図7において、筒状体2近傍部のY−Y断面模式図を併せて示す。
図8は、骨固定器具1で大腿骨の骨折部が固定された状態を示す全体模式図である。
ここで、本実施形態における骨固定器具1は、筒状体2を保持可能であるとともに大腿骨の遠位部側の部分100bに固定可能な保持機構6(図3、図8参照)を備えている。この保持機構6は、図8に示すように、骨ねじ6aにより遠位部側の部分100bに沿って固定される長尺板状のプレート部7と、当該プレート部7の端部に設けられ、筒状体2を貫通させて保持するための貫通孔8aを有するスリーブ部8とを一体的に備えている。スリーブ部8には、先端部の内周面において、径方向内側に突出する突部8bが設けられている。
尚、筒状体2を挿入する際には、筒状体2の雌ねじ部21bに筒状に形成された押込用補助部材11の一端が螺合される(図4参照)。これにより、当該押込用補助部材11の位置を調整することで、筒状体2のスリーブ部8内における位置を調整することができる。
筒状体2の基端部の雌ねじ部21bには抜止プラグ16がねじ込まれ、これにより筒型押棒部4の挿入方向とは逆方向への移動が拘束される。尚、抜止プラグ16の端面には六角穴16aが形成され、この六角穴16aを用いて当該抜止プラグ16を軸回りに回転させることができる。
なお、後述する「骨折部位が治癒した後に本骨固定器具1を抜出する」という付加的手術を実施しない場合には、大腿骨の近位部側の部分100aと筒状体2の先端側部分との固定をより確実にするため、前記筒状体2の筒径方向外側を向く面に、生体骨との固着に適した表面処理を施しても良い。そのような表面処理としては、人工関節や人工歯根において生体骨との固着を高めるために用いられている表面処理を用いることが出来、例えば、金属の溶射により数ミクロンから数百ミクロンのサイズの凹凸を表面に付加するもの、切削加工などにより数ミリサイズの凹凸を付加するもの、リン酸カルシウム材料等の生体活性物質をコーティングするもの等、及びこれらの組合せを用いることが出来る。
さらに上記のように分岐部22を広げた後、筒型押棒部4から芯部5を抜き取ることで、当該筒型押棒部4の筒孔を介して、筒状体2が挿入された大腿骨の近位部側の部分100aの内部に、骨補填材14を注入することができる。これにより、骨密度の向上を図ることが可能になる。
この骨固定器具1は、遠位部側の部分に固定可能に構成され、筒状体2を保持する保持機構6を備えている。当該保持機構6は、近位部側の骨内に挿入された筒状体2に対して押棒3を挿抜できるように、当該筒状体2を保持する。具体的には、筒状体2がスリーブ部8の貫通孔8aに挿入されることで、当該筒状体2の筒径方向への動きが規制されて保持される。
また、図11(b)に示すように、分岐部222を、断面円形状となるように形成してもよい。尚、この場合においても、分岐部222の筒径方向内側を向く面に突部222aが設けられる。
例えば、図12に示すように、遠位部側の部分100bに髄内に沿って挿入される棒状に形成されるとともに、側面で貫通する貫通孔27aが設けられた髄内棒27と、当該貫通孔27aに挿通されて固定される筒状部材としてのスリーブ28と、を備える構成であって、スリーブ28内に筒状体2を挿入して保持する構成であってもよい。
また、筒状体2とは別部材としての保持機構6を備える構成に限らず、筒状体2を直接遠位部側の部分100bに固定できる構成であってもよい。
例えば、図13(a)に示すように、骨固定器具1を、大腿骨顆部201の骨折を治療するために用いてもよい。
また、図13(b)に示すように、骨固定器具1を、上腕骨近位端202の骨折を治療するために用いてもよい。
2 筒状体
21 筒部
22 分岐部
22a 突部
22b スリット
3 押棒
4 筒型押棒部
4a テーパ状部分
5 芯部
5a テーパ状部分
6 保持機構
Claims (5)
- 筒部と当該筒部に連続して筒軸方向に延びる複数の分岐部とを有する筒状体と、
前記筒状体に挿入可能に形成された押棒と、
を備え、
前記分岐部は、筒径方向内側を向く面から突出する突部を有し、
前記押棒を前記筒状体に挿入することで前記突部が筒径方向外側に付勢され、前記分岐部が筒径方向外側に広がる骨固定器具。 - 筒状部材の一端から筒軸方向中間部まで延びるスリットを、筒周方向において複数形成することにより前記筒状体が形成されている請求項1に記載の骨固定器具。
- 前記押棒は、前記筒状体に挿入可能な筒型押棒部と、先端部が先細りのテーパ状に形成され、当該先端部が前記筒型押棒部の一端から突出するように当該筒型押棒部に挿入可能で、且つ、挿入した状態から抜出可能な芯部と、を有する請求項1又は請求項2に記載の骨固定器具。
- 前記分岐部は、前記筒状体の筒径方向外側を向く面が筒軸方向と平行に延びる滑らかな面として形成され、前記押棒が挿入されると筒径方向外側に弾性的に変形する請求項1〜3のいずれか一項に記載の骨固定器具。
- 大腿骨頚部にて骨折が発生した際に大腿骨における骨折位置から遠位部側の部分に対して近位部側の部分を固定するために用いられ、
前記遠位部側の骨に固定可能に構成され、前記筒状体を保持する保持機構を更に備え、
前記保持機構は、前記近位部側の骨内に挿入された前記筒状体に対して前記押棒を挿抜できるように、当該筒状体を保持する請求項1〜4いずれか一項に記載の骨固定器具。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013011602A (ja) * | 2011-06-27 | 2013-01-17 | Boeing Co:The | 接近が制限される空間を測定する方法及び装置 |
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US2490364A (en) * | 1948-02-27 | 1949-12-06 | Herman H Livingston | Bone pin |
FR1416585A (fr) * | 1964-09-26 | 1965-11-05 | Prothèse chirurgicale centro-médullaire | |
JPH1052438A (ja) * | 1996-08-09 | 1998-02-24 | Kobe Steel Ltd | 大腿骨骨折治療用インプラント部材 |
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2008
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