JP2009119262A - 骨強化用軸方向インプラントのための取り外し可能な閉塞ユニット - Google Patents

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ミニョッツィ フランコ
Alan Dovesi
ドヴェシ アラン
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Abstract

【課題】骨の強化をなす軸方向インプラント内への挿入を簡単にした容易に取り外し可能な閉塞ユニットを提供する。
【解決手段】骨の強化をなす軸方向インプラント2のための取り外し可能な閉塞ユニットは、実質的に軸線対称をなす本体3と、本体3の第1端部4に設けられ、動作ツールに結合する内部座5と、第2端部に設けられ、軸方向インプラント2の端受け部8に結合する結合要素7とを備える。結合要素7は、実質的に螺旋形状の溝9と、溝9を補完する実質的に螺旋形状のステム10とを含み、ステム10は溝9内に遊びを存して収容されている。ステム10は、溝9に対して外側に突出した自由状態から、径方向の外部作用により変形されて溝9内に完全に挿入された変形状態に弾性的に変形可能である。
【選択図】図5

Description

本発明は、骨の強化をなす軸方向インプラントのための取り外し可能な閉塞ユニットに関する。この閉塞ユニットは、特に外科技術にて使用され、エンドビス(ENDOVIS)型のネイルを閉塞するのに好適する。エンドビス型は、大腿骨の骨折(大腿骨の首の側面骨折、転子(subtrochanteric)の長い亀裂骨折、骨幹(diaphyseal)骨折に関連した大腿骨の首の側面骨折)の回復に適用されるものと同一の名称である。
大腿骨の首の側面骨折は確かに、骨粗鬆症に起因した骨折の中で最も重症である。
大胆骨の基部は、若年の世代でさえも大きなストレスに受けるので、骨粗鬆症にて、骨折の危険性が最も高い骨構造の1つと考えられる。通常、大腿骨の首は体重及び筋力の両方により発生した圧縮負荷を受ける。直立姿勢において、体重の約三分の一が2つのヒップによって支えられている。これは、体重が片側の脚に伝達されるなら増加することになる。この場合、全体重は増加した筋力の付加分を受け、そして、関節の反力は体重の2.5〜3倍増加する。
大腿骨の基部は通常の状態にて、上述の負荷を支えることができる。大腿骨の首の楕円形状は湾曲に対する上部及び下部の動きを支える能力を増加する。
年を経るに連れ、大腿骨の首のミネラル密度は男性よりも女性にて、より減少する。このような骨質量の減少は骨強度の減少を伴い、これは女性にて、より大きなものとなる。
骨粗鬆症によって既に弱くなっている大腿骨の骨折が外傷により引き起こされるか又は外傷により誘発される場合には、骨接合を提供する外科処置に頼る必要がある。
骨接合において、関心がもたれている1の手段は「エンドビスネイル」であり、この設計は1993年まで遡る。実質上、通常のネイルに対して、エンドビスネイルは平行な2つのヘッドスクリューを備えている。基部のヘッドスクリューが大きければ大きい程、下側のもの(underlying one)は小さくなる。両方のスクリューは、大腿骨の首における海綿質の骨に面接触する良好な部分を確保する特性を有する。これらの埋め込みは主として、大腿骨におけるヘッドの回転不安定性を避ける利点を有する。
エンドビスネイルは中空であり、このために、埋め込み手術が終了したなら、その基端を取り外し可能なプラグにより閉塞する必要がある。
公知のタイプのプラグは螺子付きのフロント端部分を備え、このフロント端部分は、ネイルの基端内に備えられた補完螺子に安定して噛み合うように構成されている。
公知のプラグの後面には座が備えられており、この座は通常、ネイルの基端にプラグをねじ込むのに好適したツールと噛み合う形状をなしている。
プラグをねじ込むために外科的に利用可能な空間は最少であり、瞬時のねじ込みを容易にするため、プラグを整合して挿入することは明らかなに複雑なものとなる。
実際上、長期に亘って安定したねじ込みを確実にするプラグの正確な配置を達成するには、長い時間がかかり且つ幾度の試みが必要となる。
この複雑さは外科手術に要する時間を増加させ、実際上、常時、完全な実行ができず、この後、プラグがネイルから抜け出す虞を伴う。
特許文献1は髄内ネイルを開示し、この髄内ネイルは添付請求項1の前提部に記載した要素の組合せを含む。
WO 89/07056 A 本発明の目的は、骨の強化をなす軸方向インプラントのために、この軸方向インプラントへの挿入を簡単にした容易に取り外し可能な閉塞ユニットを提供することにある。
また、本発明の目的は、標準タイプのツールを採用しても、容易に取り外し可能な閉塞ユニットを提供することにある。
本発明の他の目的は、低コストで、実際上に比較的簡単で且つ適用上でも安全な閉塞ユニットを提供することにある。
本発明によれば、添付の特許請求の範囲に規定されたような骨強化の軸方向インプラントのための取り外し可能な閉塞ユニットが提供される。
本発明の更なる特徴及び利点は添付図面に示された最良の形態、即ち、その実施例の説明から明らかとなるが、ここでの実施例に限定されるものではない。
図を参照すると、参照符号1は、骨を強化する軸方向インプラント2のための取り外し可能な閉塞ユニットを示す。
閉塞ユニット1は本体3を備え、この本体3は実質的に軸線対称である。本体3は第1端部4に動作ツールのための内部座5を備えるともに、第2端部6にその軸方向インプラント2の適切な端受け部8に対する結合要素7を備えている。
結合要素7は、実質的に螺旋形状を有した溝9と、ステム10とを備える。このステム10はまた実質的に螺旋形状を有し、溝9に対して補完的に形作られ、溝9内に遊びを存して収容されている。
ステム10は、(ステム10が通常の状態にあって、外部からの作用がない)自由状態から、径方向に外部からの作用によって引き起こされる変形(実質的には、溝9の底に向かうステム10の圧縮によって引き起こされる変形)により、ステム10が溝9内に完全に挿入された変形状態に弾性的に変形可能である。
上述したステム10の2つの状態を達成するため、溝9の幅及び深さは、ステム10の直径よりも実質的に小さくしてはならない。このように実際上にて、変形作用が外部から与えられた場合、ステム10は溝9内に完全に収容可能となる。
実際の適用において、好適な実施例によれば、溝9は螺旋状に形作られ、この螺旋のピッチは溝9の幅よりも小さい。このような溝9は連続凹所11を形成し、この連続凹所11は、生成された螺旋の外囲領域に相当する。
軸線対称の本体3は第1端部4にブッシュを備え、このブッシュが内部座5を有している。この内部座5の形状及び寸法は本体3を移動させる動作ツールに対して補完的なものである。また、本体3は第2端部6に調和(blending)する領域12を有している。
溝9は実質的に円筒形状をなす中央領域に備えられている。
最適な機械的特性を利用可能とするため、例えば外科用鋼等の金属材料によりなるステム10及び本体3の採用が薦められることに留意すべきある。
本発明の閉塞ユニット1を使用するには、先ず第一に、本体3における第1端部4の内部座5に動作ツールの結合端を挿入する必要がある。
そして、このような動作ツールを介して、患者の骨内に挿入された軸方向インプラント2の端受け部8に第2端部6を整合させる必要がある。
このとき、オペレータは、螺子付きの空洞内にてステム10を溝9内に強制的に引き込ませるようにして、端当接が達成されるまで軸方向インプラント2内に第2端部6を押し込まなければないない。このため、第2端部6は軸方向インプラント2内への挿入を容易にするため、先細状の尖端13を有する。
このような状態において、ステム10は軸方向インプラント2における空洞の螺子の対応する始端内に収容されるので、ステム10は溝9から再び突出することができる。
端受け8部内に挿入されているとき、螺子の緩め方向(通常は反時計方向)に動作ツールによって実行される閉塞ユニット1の回転は必然的に、相互にロックする状態にしてステム10の端面をその前方の溝9の内面(前面)に当接させる。
これは、必然的に軸方向インプラント2の内部の螺子に沿ってステム10を摺動させ、この結果、閉塞ユニット1の緩めにより、閉塞ユニット1は軸方向インプラント2から抜け出る。
実際上、本発明の閉塞ユニット1は、公知のタイプの実施例での場合のように緩めることで容易に抜き取り可能であるが、その軸方向インプラント2内への押込みにより容易な挿入を可能にする。
本発明の閉塞ユニット1によれば、骨の強化をなす軸方向インプラント2のための取り外し可能な閉塞ユニットを使用する方法が提供される。この方法は、閉塞ユニット1の本体3における第1端部4の内部座5に動作ツールの結合端を挿入し、この動作ツールを介し、患者の骨内に挿入された軸方向インプラント2の端受け部8に対して本体3の第2端部6を整合させ、第2端部6を軸方向インプラント2内つまり端受け部8の螺子付きの空洞内に、変形可能なステム10を強制的に溝9内に引き込ませ、そして、軸方向インプラント2の空洞における螺子の対応する始端内に収容されたステム10が溝9から再び出ることができる端当接が達成されるまで押し込む。更にまた、この方法は、端受け部8内に挿入されたとき、動作ツールによって実行され且つ緩み方向に与えられる閉塞ユニット1の回転が相互にロックする状態にて、ステム10の端面をその前方の溝9の内面に当接させる。それ故、軸方向インプラント2の内部の螺子に沿ってステム10が摺動し、この結果、閉塞ユニット1は緩めることにより、軸方向インプラント2から抜け出す。
従って、本発明はその目的を達成する。
本発明は、添付の特許請求の範囲内にて種々の変形が可能である。
細目の全ては技術的な他の等価物に置換可能である。
図示の実施例において、実際上、実施例の個々の特徴は他の実施例の異なる特徴と交換可能である。
更にまた、本発明のプロセスおいて、既に公知であるものは請求されていないし、また、放棄の主題でもないことを理解すべきである。
実際上、使用材料や、形状及び寸法は、添付の特許請求の範囲の保護範囲を放棄することなく、要求に従って任意である。
特許請求の範囲に記載した技術的特徴には参照符号が付されているが、これら参照符号の付与は特許請求の理解を助けるためのみを目的とし、参照符号によって各要素の解釈が実施例のものに限定されるものではない。
本発明におけるユニットの斜視図である。 本発明におけるユニットの側面図である。 本発明のユニットを図2中、III-III線に沿って破断した断面図である。 インプラントと整合された本発明のユニットの斜視図である。 インプラントに結合された本発明のユニットの縦断面図である。
符号の説明
2 軸方向インプラント
3 本体
4 第1端部
5 内部座
6 第2端部
8 端受け部
9 溝
10 ステム
12 領域
13 尖端

Claims (8)

  1. 実質的に軸線対称の本体(3)と、
    前記本体(3)の第1端部(4)に設けられ、動作ツールと結合する座(5)と、
    前記本体(3)の第2端部(6)に設けられ、骨の強化をなす軸方向インプラント(2)の端受け部(8)と結合する結合要素(7)とを備えた軸方向インプラント(2)のための取り外し可能な閉塞ユニットにおいて、
    前記結合要素(7)は、実質的に螺旋形状を有する溝(9)と、この溝(9)を補完する実質的に螺旋形状を有し、前記溝(9)内に遊びを存して収容されたステム(10)とを含み、
    前記ステム(10)は、前記溝(9)に対して外側に突出する自由状態から、径方向の外部作用により変形して前記ステム(10)が前記溝(9)内に完全に挿入された変形状態に弾性的に変形可能であることを特徴とする閉塞ユニット。
  2. 前記溝(9)は、前記ステム(10)の直径よりも実質的に小さくない幅及び深さを有することを特徴とする請求項1に記載の閉塞ユニット。
  3. 前記溝(9)は、前記溝(9)の幅よりも小さいピッチを有した螺旋状により形作られ、生成された螺旋の外囲領域に相当する連続凹所(11)を形成することを特徴とする請求項1に記載の閉塞ユニット。
  4. 軸線対称の前記本体(3)は、前記第1端部(4)に設けられ、前記本体(3)を移動させる動作ツールを補完する形状及び寸法の内部座(5)を備えたブッシュと、前記第2端部(6)と調和する領域(12)とを含む請求項1に記載の閉塞ユニット。
  5. 軸線対称の前記本体(3)は、前記第2端部(6)に前記軸方向インプラント(2)内への挿入を容易にする実質的に先細状の尖端(13)と、実質的に円筒状の中央領域とを含む請求項1に記載の閉塞ユニット。
  6. 前記実質的に円筒状の中央領域は前記溝(9)を含んでいる請求項5に記載の閉塞ユニット。
  7. 前記ステム(7)は金属材料からなる請求項1に記載の閉塞ユニット。
  8. 前記本体(3)は金属材料からなる請求項1に記載の閉塞ユニット。
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