JP2010045513A - 無線基地局装置、無線中継装置及びデジタル無線システム - Google Patents

無線基地局装置、無線中継装置及びデジタル無線システム Download PDF

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Abstract

【課題】デジタルデータの中継時にフレーム中のデータが遅延、欠落した場合であっても、それらを受信復調する端末装置において、聞き辛い音が出力されることがないようにしたデジタル無線システム、無線基地局装置及び無線中継装置を提供する。
【解決手段】フレーム信号を受信復調したデジタルデータを再びフレーム信号に再構築後、再送信する無線基地局装置(中継装置)において、受信復調したフレームのデータが正常取得できない場合、代わりに、IDLEデータ、CRCエラーデータ、FECエラーデータの何れかを設定してフレームを再構築する手段を含む。同様の原理を無線中継装置や、デジタル無線システムに利用し、移動通信端末機で聞き苦しい音声の出力を防止可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線基地局装置、無線中継装置及びデジタル無線システムに関し、特に、デジタル無線信号を中継処理する際の、フレームデータの欠落や遅延による、移動通信端末機側の復調音声歪みの発生を防止する手段を備えた無線基地局装置、無線中継装置及びデジタル無線システムに関する。
デジタル無線通信では、伝達すべきデータをフレーム単位で送受信するが、送信機側で各フレームの所定位置に特定の信号配列パターンを有する同期ワード(フレーム同期ワード:Frame Sync Word:以下「FSW」)を配置して送信し、受信機側では、検波出力信号中の上記同期ワードを検出することにより、同期を確立する。このようにデジタル無線通信では、フレーム構成とシンボルタイミングは、予め決められた通信プロトコルに基づいて構成されている。
デジタル無線通信では、送信側の音声信号や制御信号等の伝送すべき信号を、デジタル信号として搬送波に重畳して送信し、受信側では、それを元の音声信号や制御信号に復元する処理を行うが、これらの処理には、信号処理の高速化を図るため、全体を制御するCPUの他に、信号処理専用の信号演算部であるDSP(Digital Signal ProcessorあるいはProcessing;デジタル信号処理装置)を備えている。
また、移動通信システムでは、周波数の有効利用や移動通信端末機の小型化のために移動通信端末機側の送信電力を小さくし、随所に無線基地局装置や無線中継装置を配置すると共に、それらを通信ネットワーク網で接続するものが主流となっている。
図7は、デジタル無線方式において用いられる無線基地局装置の一例を示すシステム概要図である。図7に示すように、移動通信端末機であるデジタル無線機Aから送信された電波を、最寄りの無線基地局装置であるデジタル無線基地局Aにおいて受信復調する。その際、フレームの先頭に付加されるFSWを検出し、それに続くデータフレームを復調した後、ネットワークを介して通信相手のデジタル無線機(移動通信端末機)Bの最寄りのデジタル無線基地局(基地局装置)Bに伝送する。デジタル無線基地局Bでは、受信した情報に基づいて、FSWを付加した所定のフレームに再構築し、無線電波に重畳してデジタル無線機Bに対して送信する。
なお、デジタル無線基地局A、Bは共に、少なくとも一つの制御チャネル用コントローラと、複数の通話チャネル用コントローラを備え、両デジタル無線基地局A、Bは、無線通信手段、有線通信手段、光通信ケーブル等の通信ネットワーク網により接続され、多くの場合、通信ネットワーク網には回線交換器を含み、目的とする相手方の無線通信端末機の最寄りのデジタル無線基地局同士が接続されるように構成されている。
図8は、デジタル無線機A、Bの一般的な概要構成を示すブロック図であり、送信系として、音声を電気信号に変換するマイクロホン21、マイクアンプ22、音声信号をデジタル符号化するコーデック回路(CODEC)23、プレススイッチ又は音声信号を送信機に接続するリレースイッチ24、音声増幅器25、変調レベル調整器26、電圧制御発振器(変調器)27、等を備えている。また、受信系としては、アンテナで受信した高周波信号を中間周波信号に変換する、中間周波増幅器31、信号を所要レベルに増幅する増幅器32、アナログ信号をデジタル信号に変換するADコンバータ33、デジタル変換した信号からデジタル信号を復調し、音声信号はボコーダとして機能するDSP34、装置全体の制御を行うマイクロコンピュータ(CPU)35、コーデック回路23を介して供給される音声信号を増幅する音声増幅器36、音声レベル調整器37、スピーカ38等を含んでいる。
このようなデジタル無線通信における音声符号化に関しては、例えば特許文献1に、デジタル無線基地局におけるチャネル間同期方法と、そのためのチャネル間同期プログラムに関する技術が開示されているので、参照することができる。
なお、デジタル無線システムにおけるフレーム構成としては、例えば図9に示すものが知られている。即ち、図9(a)は、音声フレームの構成例を示すもので、先頭に同期ワード(FSW)と、リンク情報チャネル(LICH)と、低速付随チャネル(SACCH)が配置され、次に、音声チャネル(VCH)が続くように構成されている。また、図9(b)は、スチールフレームで、同様に先頭に、同期ワード(FSW)と、リンク情報チャネル(LICH)と、低速付随チャネル(SACCH)が配置され、音声チャネル二つ分を一つのフレームとする高速付随チャネル(FACCH1)が続くように構成されている。
特開2007−235281公報
しかしながら、このように通信回線を介して伝送すると、ノイズ混入や位相遅延等、種々の理由によってフレーム中のデータが失われることがあり、無線回線や中継処理を含む場合は、データ欠損の割合が大きくなる。従って、上述したように、デジタル符号化された情報を含む無線信号を受信復調(又は受信復号)した後、再度デジタル符号化して再送信する場合、受信復号時や伝送によりフレーム中のデータ欠落や遅延が発生すると、それらのフレームの再構築が不可能になり、フレームが欠損したものとなってしまう。
図10は、そのような従来の無線基地局装置や無線中継装置におけるフレーム中継処理に関連する不具合を説明するための図であり、図10(a)は、デジタル無線基地局Bがネットワークを介して受取ったフレーム構成例を示す図、図10(b)は、デジタル無線機Bに対して再送信するために再符号化、あるいは再フレーム化した際のフレーム構成の例を示したものである。
即ち、図10(a)に示すものは、デジタル無線基地局Bがネットワークを介して受取ったフレーム(Frame)のうち、フレーム1乃至フレーム4、及びフレーム8は正常にデータが復調されたが、フレーム4からフレーム5にかけて遅延し(FrameL)、フレーム5乃至フレーム7においてデータが欠落(Frame×)した場合を示している。このような受信復調したデータをフレーム信号に再構築すると、図10(b)に示すように、遅延又はデータ欠落したフレームについてはフレームの再構築が不可能となり、欠損(空白)したものとなる。
このようにフレームが欠損した信号をデジタル無線機Bが受信復号すると、受信機の復調器(Vocoder)において正常な音声復号が不可能となり、スピーカからは極めて聞き苦しい音が出力される。
通常、デジタルの移動通信端末機においては、受信復調したフレーム中にデータの欠落や遅延が含まれる場合であっても、誤り訂正によるデータ修復が行われることによって正常に音声復調が可能である。また、万一修復ができない場合には誤り検出によって、そのデータが破棄されるが、一般的には、それ以前に受信復調した正常な音声信号を繰り返し出力することによって、音切れを防止し、更に長期間データが破棄される場合は、ミュート(消音)処理を行うことによって、聞き辛い音の発生を防止するようになっている。しかし、上述したように、フレームそのものが欠損すると、誤り訂正や、誤り検出が不可能となるので、音切れ防止や、ミュート処理が行われず、聞き辛い音の出力を防止できない。
このような不具合は無線基地局装置において発生するばかりでなく、同様に無線中継機能を含むレピータ装置や無線中継装置、マルチアクセス(セルラ)方式の携帯電話システムの無線基地局装置に類したものにおいても問題となる可能性がある。
本発明はこのような従来のデジタル通信システムにおいて使用される無線基地局装置や無線中継装置におけるデータフレームの中継処理に関する諸問題に鑑みてなされたものであって、デジタルデータの中継時にフレーム中のデータが遅延、欠落した場合であっても、それらを受信復調する移動通信端末機や端末装置において、聞き辛い音が出力されることを防止し得るデジタル無線システム、無線基地局装置及び無線中継装置を提供することを目的としている。
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1記載の発明は、同期ワードを含むフレーム信号として構成されたデジタル無線信号を受信復調すると共に、得られたデジタルデータを再び同期ワードを含むフレーム信号に再構築後、デジタル無線信号として送信する無線基地局装置において、上記受信復調したフレームにおけるデータを正常に取得したか否かを判断する手段と、正常なデータを取得した場合は、そのデータを当該フレームのデータとして設定し、正常なデータを取得できなかった場合は、そのフレームにIDLEデータ、CRCエラーを示すデータ、FECエラーを示すデータの何れかを設定する手段を備えたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、無線中継装置に関するもので、少なくとも一つの制御チャネル用コントローラ及び複数の通信チャネル用コントローラを含む第一と第二の二つの無線基地局装置が通信回線を介して接続された無線中継装置において、これら無線基地局装置の一方は、第一の移動通信端末機が送信する同期ワードを含むフレーム信号として構成されたデジタル無線信号を受信復調すると共に、得られたデジタルデータを上記通信回線を介して、他方の無線基地局装置に転送する手段を備え、上記他方の無線基地局装置は、転送されたデジタル信号における送信すべきフレームのデータを送信前に取得したか否かを判断する手段と、データを取得した場合は、そのデータを当該フレームのデータとして再構築する手段と、データを取得できなかった場合は、当該フレームにIDLEデータ、CRCエラーを示すデータ、FECエラーを示すデータの何れかを設定してフレームを再構築する手段と、再構築した同期ワードを含むフレーム信号をデジタル無線信号として第二の移動通信端末機に対して再送信する手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項3記載の発明はデジタル無線システムに関するもので、複数の無線基地局装置が通信ネットワークを介して接続され、任意の移動通信端末機が、同期ワードを含むフレーム信号として構成されたデジタル無線信号によって上記無線基地局装置を介して他の移動通信端末機と通信を行うデジタル通信システムにおいて、上記無線基地局装置は、上記移動通信端末機から送信されるデジタル無線信号を受信復調すると共に、得られたデジタルデータを前記ネットワークを介して所要の他の無線基地局装置に転送する手段を備え、転送を受けた上記他の無線基地局装置は、転送されたデジタル信号における送信すべきフレームのデータを送信前に取得したか否かを判断する手段と、データを取得した場合は、そのデータを当該フレームのデータとして再構築し、データを取得できなかった場合は、当該フレームにIDLEデータ、CRCエラーを示すデータ、FECエラーを示すデータの何れかを設定してフレームを再構築する手段と、再構築した同期ワードを含むフレーム信号をデジタル無線信号として上記他方の移動通信端末機に対して再送信する手段と、を含むことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載のデジタル無線システムにおいて、上記移動通信端末機は、上記無線基地局装置又は無線中継装置から送信される信号を受信復調する際に、フレームにIDLEデータ、CRCエラーを示すデータ、FECエラーを示すデータの何れかが含まれる場合、そのフレームに対しては、音声出力をミュートするか、又は、それ以前に復調した受信音声を繰り返し出力するように構成されたことを特徴とする。
本発明は以上説明したように、同期ワードを含むフレーム信号として構成されたデジタル無線信号を受信復調すると共に、得られたデジタルデータを再び同期ワードを含むフレーム信号に再構築後、デジタル無線信号として送信する無線基地局装置において、受信復調したフレームにおけるデータを正常に取得したか否かを判断し、正常なデータを取得した場合は、そのデータを当該フレームのデータとして設定するが、正常なデータを取得できなかった場合は代わりに、IDLEデータ、CRCエラーを示すデータ、FECエラーを示すデータの何れかを設定してフレームを再構築するように構成したものである。従って、これらのフレーム信号を受信する移動通信端末やその他の通信端末においては、システム的にIDLEデータ、CRCエラーデータ、FECエラーデータについてはミュート(消音)処理や、以前に正常に復調した音声を繰返して出力するように機能するものであれば、聞き苦しい音声がスピーカ等から出力することを防止することができる。また、同様の原理を使用して、同様の効果をもたらす無線中継装置やデジタル無線システムの構築も可能である。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は本発明に係る無線基地局装置におけるデータフレームの中継処理(方法)の一例を示すフローチャートである。この例では、上述した図7に示すデジタル無線基地局B、即ち、通信相手方側である移動通信端末機(デジタル無線機B)の最寄りの無線基地局における処理を示したものである。
この時、デジタル無線基地局Bではネットワークからのデータを取得し、一定フレーム分データを確保してから送信を開始するものとする。フレームのデータの確保数が多いと音声の遅延につながり、フレームのデータ数が少なすぎるとデータの欠落が発生しやすくなるため、正常動作で問題ない基準でデータを確保するものとする。送信が開始された場合、送信が終了するまでフレームは連続で送信される。
処理がスタートすると、先ず、ネットワークからデータを取得する(S1)。そして、デジタル無線機Bに対して再送信する際のフレーム送信開始であることを判断すると(S2)、送信すべきフレームについてのデータがネットワークから得られているか否かを判断する(S3)。フレームデータが得られた場合は「データあり」と判断して(S3、Yes)、処理S4に移行し、得られたデータをフレームデータとして設定すると共に(S4)フレーム送信を行う(S5)。また、フレームデータが欠落している場合は、上記処理S3における判断は「該当フレームのデータなし」となるので(S3、No)、そのフレームには「IDLEデータ」を設定し(S6)、フレームの送信を行う(S5)。
ネットワークから取得したデータをフレームとして再構築し、フレーム単位としてカウントを行う。フレームのカウント数が規定値に満たない場合、該当フレームデータ取得を出来なかったものとする。
図2は、以上の処理を行った結果の一例を示すフレーム図であり、FSW(フレーム同期ワード)、リンクチャネル情報(LICH)に続く、低速付随チャネル(SACCH)、高速付随チャネル(FACCH)のうちデータが得られない場合は「IDLEデータ」を設定する。
図3は、図10に示した復調データについて、本発明を適用した場合のフレーム構成例を示したもので、フレーム1乃至フレーム4においては「データあり」と判断して(S3、Yes)、処理S4に移行し、得られているデータをフレームに設定すると共に(S4)フレーム送信を行う(S5)。また、フレーム5乃至フレーム7についてはデータが欠落しているので、上記処理S3における判断は「該当フレームのデータなし」となり(S3、No)、そのフレームには「IDLEデータ」を設定し(S6)、フレームの送信を行う(S5)。その結果、図3(a)に示すようにデジタル無線基地局Bにおいて、データの遅延や欠落を含むフレームが復調された場合であっても、図3(b)に示すように、空白(欠損)となるフレームがない状態で再送信されることになる。
従って、これらのデジタル信号を受信復調するデジタル無線機Bにおいては、システム的に「IDLEデータ」に対しては、それ以前に取得した正常な復調音声を繰返して出力する処理が実行され、更に「IDLEデータ」が連続する場合は、ミュート処理によって消音状態に制御され、フレーム8においてフレームのデータが得られた時点で、音声の出力が再開される。従って、意味不明や聞き辛い音声がスピーカ等から出力されると云った不具合が解消される。
本発明は、この例に限ることなく種々変形が可能である。図4は、本発明の他の実施例を示すフローチャートである。この例に示す無線基地局装置におけるデータフレームの中継方法では、フレームデータが得られない場合に、代わりに「FECエラー」データを挿入する場合を示している。
図4においても、同様に上述した図7に示すデジタル無線基地局B、即ち、通信相手方側の無線基地局装置における処理を示したものである。処理がスタートすると、ネットワークからデータを取得する(S11)。デジタル無線機Bに対して再送信する際のフレーム送信開始であることを判断すると(S12)、送信すべきフレームについてデータが得られているか否かを判断する(S13)。フレームデータが得られた場合は「データあり」と判断して(S13、Yes)、処理S14に移行し、得られているデータをフレームに設定すると共に(S14)フレーム送信を行う(S15)。
一方、上記S13の判断において、フレームデータが欠落している場合は(S13、No)、そのフレームには「FSW」を設定し(S16)、次に、CRCエラーの低速付随チャネル(SACCH)とFECエラービット数が(デジタル無線機端末において)エラーと判断されるようなデータを、音声チャネル(VCH)に「エラー音声データ」として設定した後(S17、S18)、フレーム送信を実行する(S15)。なお、FEC(Forward Error Correction)は、データを伝送する前に誤り検出・訂正用の冗長データを付加しておき、誤りがあれば受信側で修正などを行う、順方向の誤り検出・訂正方式であるが、この例では、この機能を利用して、受信側で「FECエラー」と判断されるように選択したデータを挿入するものである。
図5は、以上の処理を行った結果の一例を示すフレーム図であり、FSW(フレーム同期ワード)、リンクチャネル情報(LICH)に続く、低速付随チャネル(SACCH)であってデータが得られないフレームには、「CRCエラー」を示すデータが挿入され、その後のデータが得られない音声チャネル(VCH)には、「FECエラー」を示すデータが挿入されることになる。
図6は、上記図10に示した復調データについて、本発明の変形例を適用した場合のフレーム構成例を示したものである。即ち、フレーム1乃至フレーム4においては「データあり」と判断して(S13、Yes)、処理S14に移行し、得られているデータをフレームに設定すると共に(S14)、フレーム送信を行う(S15)。一方、フレーム5についてはデータが遅延しているので、上記処理S13における判断は「該当フレームのデータなし」となり(S13、No)、そのフレームには「CRCエラー」を示すデータを設定し(S17)、後続するVCHには、「FECエラー」となるようなエラービット数が大きな「エラーフレーム」データを挿入する。その結果、図6(a)に示すようにデジタル無線基地局Bにおいて、データの遅延や欠落を含むフレームが復調された場合であっても、図6(b)に示すように、空白(欠損)となるフレームがなく、その部分には「CRCエラー」、「FECエラー」を示すデータを埋め込んだ状態で再送信されることになる。
従って、これらのデジタル信号を受信復調するデジタル無線機Bにおいては、図1乃至図3を用いて説明した実施例と同様に、以前に取得した正常な復調音声を繰返して出力する処理、又は、ミュート処理によって消音状態に制御されるので、フレームが空白状態で送信された場合に発生する、意味不明や聞き辛い音声がスピーカ等から出力されると云った不具合が解消される。特にこの変形実施例では、データが得られないフレームを全てエラーとして処理させるようなデータで埋めているので汎用的に使用可能である。
なお、上述した実施例では、再送するフレームのFSWとLICHは正しいシンボルデータを付加するようにしているので、受信側デジタル無線機においての同期は維持した状態でIDLE処理を行い、その他のデータ及び音声をエラーとさせることができる。
また、本発明は、音声信号が暗号化された場合においても同様に採用可能である。即ち、フレームの位置データと音声データとの関係が一定であるか、それらを示す何等かの情報がない場合は、暗号の解読が不可能乃至は困難である場合が多いが、本発明では、データが得られない場合においても、IDLEフレームやエラーのみのフレームを送信することによって、空白となるフレームが発生しないようにしている。従って、フレームの順番(SACCH)と音声チャネル(VCH)との関係を維持することができるので、音声が暗号化されたシステムにも何等支障なく採用可能である。
また、一般的に受信端末装置における音声のデコード処理は、DSP等の下位レイヤ処理において実行されるが、本発明は、その処理においてデータの判別等の処理が実行可能であるので、マイクロコンピュータによる上位レイヤにおける処理とは独立に行うことが可能である。従って、マイクロコンピュータの負荷を増大することなく、しかも高速に処理することが可能である。
本発明は、上述した実施例に限定する必要はなく、「IDLEデータ」、「CRCエラーを示すデータ」、「FECエラーを示すデータ」以外のものであっても同様に、通信システムとして移動通信端末機側において、音声出力を制限する機能を有する信号やデータを、欠落したフレームデータの代わりに設定することも可能である。また、システム的にそのようなデータや信号がない場合場、その目的のために独自のデータや信号を割り当てることも可能であろう。
以上、本発明の一例を説明したが、この例に限ることなく他のシステムへの適用や、種々変形が可能であることは云うまでもない。
また、本発明のフレーム中継処理手順をコンピュータが制御可能なOSに従ってプログラミングすることにより、そのOSを備えたコンピュータであれば同じ処理方法により制御することができる。更に、それらのプログラムを、CD−ROM等の記録媒体に書き込んでおき、コンピュータに搭載したCD−ROMドライブのような媒体駆動装置にこのCD−ROM等を装着して、これらのプログラムをコンピュータのメモリあるいは記憶装置に格納し、それを実行することによって、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
なお、プログラムを格納する記録媒体としては半導体媒体(例えば、ROM、不揮発性メモリカード等)、光媒体(例えば、DVD、MO、MD、CD等)、磁気媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等のいずれであってもよい。
本発明に係る無線基地局装置におけるデータフレームの中継処理の一実施例を示すフローチャート。 本発明に係る無線基地局装置におけるデータフレームの中継処理の一例を示すフレーム構成図。 本発明を適用した無線基地局装置におけるフレーム構成の具体例を示す図。 本発明を適用した無線基地局装置におけるデータフレームの中継処理の他の実施例を示すフローチャート。 本発明のデータフレームの中継方法の他の実施例におけるフレーム構成図。 本発明を適用した他の具体例を示すフレーム構成図。 本発明を適用するデジタル無線中継装置の一例を示す概要ブロック図。 本発明を適用するデジタル無線機の一例を示す概要ブロック図。 デジタル無線システムにおけるフレーム構成の一例を示す図。 従来の不具合を説明するための図で、(a)はデジタル無線基地局がネットワークを介して受信したフレーム図、(b)はデジタル無線基地局がフレームを再構築し、再送するフレームの図。
符号の説明
10、11 デジタル無線機、12、13 デジタル無線基地局(装置)、23 コーデック回路、34 DSP、25 CPU(マイコン)、FSW フレーム同期ワード

Claims (4)

  1. 同期ワードを含むフレーム信号として構成されたデジタル無線信号を受信復調すると共に、得られたデジタルデータを再び同期ワードを含むフレーム信号に再構築後、デジタル無線信号として送信する無線基地局装置において、前記受信復調したフレームにおけるデータを正常に取得したか否かを判断する手段と、正常なデータを取得した場合は、そのデータを当該フレームのデータとして設定し、正常なデータを取得できなかった場合は、当該フレームにIDLEデータ、CRCエラーを示すデータ、FECエラーを示すデータの何れかを設定する手段を備えたことを特徴とする無線基地局装置。
  2. 少なくとも一つの制御チャネル用コントローラ及び複数の通信チャネル用コントローラを含む第一と第二の二つの無線基地局装置が通信回線を介して接続された無線中継装置において、これら無線基地局装置の一方は、第一の移動通信端末機が送信する同期ワードを含むフレーム信号として構成されたデジタル無線信号を受信復調すると共に、得られたデジタルデータを前記通信回線を介して、他方の無線基地局装置に転送する手段を備え、前記他方の無線基地局装置は、転送されたデジタル信号における送信すべきフレームのデータを送信前に取得したか否かを判断する手段と、データを取得した場合は、そのデータを当該フレームのデータとして再構築する手段と、データを取得できなかった場合は、当該フレームにIDLEデータ、CRCエラーを示すデータ、FECエラーを示すデータの何れかを設定してフレームを再構築する手段と、再構築した同期ワードを含むフレーム信号をデジタル無線信号として第二の移動通信端末機に対して再送信する手段と、を備えたことを特徴とする無線中継装置。
  3. 複数の無線基地局装置が通信ネットワークを介して接続され、任意の移動通信端末機が、同期ワードを含むフレーム信号として構成されたデジタル無線信号によって前記無線基地局装置を介して他の移動通信端末機と通信を行うデジタル通信システムにおいて、前記無線基地局装置は、前記移動通信端末機から送信されるデジタル無線信号を受信復調すると共に、得られたデジタルデータを前記ネットワークを介して所要の他の無線基地局装置に転送する手段を備え、転送を受けた前記他の無線基地局装置は、転送されたデジタル信号における送信すべきフレームのデータを送信前に取得したか否かを判断する手段と、データを取得した場合は、そのデータを当該フレームのデータとして再構築し、データを取得できなかった場合は、当該フレームにIDLEデータ、CRCエラーを示すデータ、FECエラーを示すデータの何れかを設定してフレームを再構築する手段と、再構築した同期ワードを含むフレーム信号をデジタル無線信号として他方の移動通信端末機に対して再送信する手段と、を含むことを特徴とするデジタル無線システム。
  4. 前記移動通信端末機は、前記無線基地局装置又は無線中継装置から送信される信号を受信復調する際に、フレームにIDLEデータ、CRCエラーを示すデータ、FECエラーを示すデータの何れかが含まれる場合、そのフレームに対しては、音声出力をミュートするか、又は、それ以前に復調した受信音声を繰返して出力するように構成されたことを特徴とする請求項3記載のデジタル無線システム。
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