JP2010044591A - プラント制御装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の操作対象を個別に手動操作できると共に、操作対象へ出力される操作量の突変を防止するトラッキングを廃止してコストを低減できること。
【解決手段】プラントのプロセス値PVと制御設定値SVとの制御偏差eを入力し、操作弁A、Bに対する操作量偏差ΔMVを演算する速度型PID制御手段13と、この速度型PID制御手段からの操作量偏差を各操作弁側へ切り換えて出力する切換手段14と、各操作弁に対応して複数設けられ、操作弁の制御モードに基づき、切換手段から出力された操作量偏差を積分して算出した操作量MV−A、MV−B、及び手動設定された値に基づく操作量MV−A、MV−Bのいずれか一方を、対応する操作弁へ出力する積分機能付手動操作手段15、16と、各操作弁の制御モード及び各操作弁へ出力される操作量に基づき、切換手段の動作を制御する切換制御手段19とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、プラントのプロセス値を複数の操作対象を操作することで制御するプラント制御装置及び方法に関する。
発電プラントや化学プラント等では、図8に示すように、圧力や流量等のプロセス値を調節する目的で調節弁としての操作弁101、102が設けられるが、低流量域での制御性を向上させるために、容量の異なる小容量操作弁101(操作弁A)と大容量操作弁102(操作弁B)が並列に配置されている。プラント制御装置100は、一般的に、プロセス値検出器103により検出されたプロセス値に基づいて、低流量域では小容量操作弁101を使用し、途中から大容量操作弁102を使用するように、これらの小容量操作弁101及び大容量操作弁102を制御している。
また、コスト的な観点から100%容量の操作弁1台の代わりに、50%容量の操作弁が2台並列に設置される場合や、メンテナンス時のバックアップのために50%容量の操作弁が3台以上並列に設置されることもある。
従来のプラント制御装置100では、このように並列に設置された操作対象としての複数の操作弁A、Bを自動制御する場合、図9に示すように、位置型PID制御手段104から出力される操作量MVを、それぞれの操作弁A、B毎に設けられた関数変換手段105、106を用いて一操作弁毎に動作させるスプリット制御方式が採用されている。
更に、このようなプラント制御装置100では、並列に設置された複数の操作弁A、Bを、運転員が自動モードから手動モードに切り換えて操作するための手動操作手段107が設けられることが多い。この場合、この手動操作手段107は、複数の操作弁A、Bを1つの制御対象と見做し、それぞれの操作弁A、B毎に設けられた関数変換手段105、106の上流側に共通して1台設けられることが一般的である。
つまり、プラント制御装置100では、設定値設定手段108から出力される制御設定値SVと、プロセス値検出器103にて検出されたプロセス値PVとを信号比較手段109に入力し、この信号比較手段109が、制御設定値SVとプロセス値PVとの偏差を求めて制御偏差eを出力する。位置型PID制御手段104は、この制御偏差eに応じた操作弁A、B毎の操作量MVを出力する。
手動操作手段107は、位置型PID制御手段104から出力された操作量MVを入力し、運転員が自動モードを選択した場合には位置型PID制御手段104から出力された操作量MVを出力し、運転員が手動モードを選択した場合には手動操作による操作量MVを出力する。
手動操作手段107から出力された操作量MVは、操作弁A、B毎にそれぞれ設けられた関数変換手段105、106に入力される。これらの関数変換手段105、106では、例えば図10に示すような変換関数110A、110Bにより操作量MVが変換され、操作弁Aへ操作量MV−Aが、操作弁Bへ操作量MV−Bがそれぞれ出力される。
図10に示した変換関数110A、110Bは、操作弁Aと操作弁Bがそれぞれ小容量操作弁101と大容量操作弁102の場合の例である。変換関数110Aは、手動操作手段107から入力された操作量MVが0〜30%で、0〜100%の操作量MV−Aを出力する関数である。また、変換関数110Bは、手動操作手段107から入力された操作量MVが30〜100%で、0〜100%の操作量MV−Bを出力する関数である。つまり、入力される操作量MVの0〜100%に対して、0〜30%の領域では操作弁Aが0〜100%の範囲で開閉動作され、30〜100%の領域では操作弁Bが0〜100%の範囲で開閉動作される。
また、このプラント制御装置100では、位置型PID制御手段104が用いられているので、操作弁A及びBが自動モード、手動モード間で切り換えられたとき、例えば自動モードから手動モードに切り換えられたとき、手動操作手段107から出力される操作量MVを、トラッキング信号Tとして位置型PID制御手段104へ出力するトラッキングが実施される。このトラッキングによって、手動操作手段107が例えば手動モードから自動モードに切り換えられたときに、位置型PID制御手段104は、切換直前の手動モードの操作量MVの値から演算(積分)を開始して操作量MVを出力することが可能になるので、この操作量MVの突変を防止することができる。
ここで、手動操作手段107を関数変換手段105、106の下流側に個別に設置したときには、各手動操作手段107から異なった値の操作量MVが出力されることになるので、これらの値を用いたトラッキングを実施することができない。従って、プラント制御装置100のように、手動操作手段107を共通して1台設置するシステムが一般的に用いられている。
ところで、特許文献1に記載のプラント制御装置(プロセス制御装置)では、速度型PID制御手段及び積分器を備えてなる位置型PID制御手段が用いられ、速度型PID制御手段から出力された操作量偏差を積分器にて積分し、この積分器にて得られた操作量を、関数変換手段(操作量分配器)により各操作弁(操作端)毎に変換(分配)して出力し、各操作弁により制御されたプロセス量からトラッキング信号を演算して積分器へ出力してトラッキングを実施するものが提案されている。
特開平9−190201号公報
ところで、図8〜図10に示す従来のプラント制御装置100では、複数の操作弁A、Bに対して手動操作手段107が共通して1台しか設けられてないため、個々の操作弁A、Bを別々に手動操作することが不可能であった。通常の手動操作であればこれでも問題はないが、例えば複数の操作弁A、Bの何れかに機械的問題が発生し自動制御に影響を与えるような事態が発生した場合には、問題が発生した操作弁A、Bだけを手動モードとして自動制御の対象から切り離し、残る操作弁で自動制御を継続することが望ましい。
また、特許文献1に記載のプラント制御装置では、位置型PID制御手段が用いられているので、操作弁を例えば手動モードから自動モードに切り換える際に、この操作弁へ出力される操作量に突変を生じさせないためには、複雑なロジックのトラッキングを実施しなければならない。しかも、このトラッキングを実施するためにプロセス値を検出する流量センサなどを追加して設置しなければならない場合も生ずる。これらの結果、プラント制御装置のコストが大幅に上昇してしまうことになる。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、複数の操作対象を個別に手動操作できると共に、操作対象へ出力される操作量の突変を防止する複雑なロジックのトラッキングを廃止してコストを低減できるプラント制御装置及び方法を提供することにある。
本発明に係るプラント制御装置は、プラントのプロセス値を、複数の操作対象を操作することで制御するプラント制御装置において、前記プロセス値と制御設定値との制御偏差を入力し、前記操作対象に対する操作量偏差を演算して出力する速度型PID制御手段と、この速度型PID制御手段からの操作量偏差を前記各操作対象側へ切り換えて出力する切換手段と、前記各操作対象に対応して複数設けられ、これらの各操作対象の制御モードに基づき、前記切換手段から出力された操作量偏差を積分して算出した操作量、及び手動設定された値に基づく操作量のいずれか一方を、対応する前記操作対象へ出力する積分機能付手動操作手段と、前記各操作対象の前記制御モード及び前記各操作対象へ出力される操作量に基づき、前記切換手段の動作を制御する切換制御手段と、を有することを特徴とするものである。
また、本発明に係るプラント制御方法は、プラントのプロセス値を、複数の操作対象を操作することで制御するプラント制御方法において、前記プロセス値と制御設定値との制御偏差を入力し、前記操作対象に対する操作量偏差を演算して出力する速度型PID制御ステップと、この速度型PID制御ステップにて演算された操作量偏差を前記各操作対象側へ切り換えて出力する切換ステップと、前記各操作対象のそれぞれの制御モードに基づき、前記切換ステップにて出力された操作量偏差を積分した操作量、及び手動設定された値に基づく操作量のいずれか一方を、対応する前記操作対象へ出力する操作量出力ステップと、前記各操作対象の前記制御モード及び前記操作量出力ステップにて前記各操作対象へ出力される操作量に基づき、前記切換ステップの切換動作を制御する切換制御ステップと、を有することを特徴とするものである。
本発明に係るプラント制御装置によれば、操作対象毎に積分機能付手動操作手段が設けられたので、この積分機能付手動操作手段を用いて複数の操作対象を個別に手動操作できる。また、速度型PID制御手段から出力された操作量偏差を、切換手段を用いて各操作対象側へ切り換えて出力することから、複雑なロジックのトラッキングを実施することなく、各操作対象へ出力される操作量の突変を防止できるので、コストを大幅に低減できる。
また、本発明に係るプラント制御方法によれば、操作量出力ステップによって複数の操作対象を個別に手動操作できる。また、速度型PID制御ステップにて出力された操作量偏差を、切換ステップにて各操作対象側へ切り換えて出力することから、複雑なロジックのトラッキングを実施することなく、各操作対象へ出力される操作量の突変を防止できるので、コストを大幅に低減できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づき説明する。但し、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。
[A]第1の実施の形態(図1、図2)
図1は、本発明に係るプラント制御装置の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
図1に示すプラント制御装置10は、発電プラントや化学プラント等のプラントにおけるプロセス値PV(圧力や流量など)を、複数の操作対象である操作弁等を順次操作することで制御するスプリット方式の制御装置である。つまり、操作弁は、低流量域での制御性を向上させるために流量の大きな大容量操作弁と、容量の小さな小容量操作弁が並列して配置され、プラント制御装置10は、例えば低流量域では小容量操作弁のみを開動作させ、小容量操作弁の開弁途中または全開動作後に大容量操作弁を開動作させるように制御する。ここで、本実施の形態では、操作対象である操作弁が2個(操作弁A、B)設置されている例を示す。
上述のプラント制御装置10は、設定値設定手段11、信号比較手段12、速度型PID制御手段13、切換手段14、積分機能付手動操作手段15、16、操作量検出手段17、18及び切換手段19を有して構成される。
設定値設定手段11は、制御されるべきプロセス値PVの目標値である制御設定値SVを設定して信号比較手段12へ出力する。この信号比較手段12は、プロセス値検出器20にて検出されたプラントのプロセス値PVと、前記設定値設定手段11からの制御設定値SVとを比較して減算し、これらのプロセス値PVと制御設定値SVとの偏差である制御偏差eを算出して速度型PID制御手段13へ出力する。
速度型PID制御手段13は、信号比較手段12からの制御偏差eを入力し、操作弁A及びBに対する操作量偏差ΔMV(操作量の変化分)を制御偏差eに基づいて演算し、切換手段14へ出力する速度型PID制御ステップを実施する。
切換手段14は、後述の制御信号Zに基づき、速度型PID制御手段13から出力された操作量偏差ΔMVを操作弁A側の積分機能付手動操作手段15、または操作弁B側の積分機能付手動操作手段16へ切り換えて出力する切換ステップを実施する。
積分機能付手動操作手段15は操作弁Aに対応し、積分機能付手動操作手段16は操作弁Bに対応してそれぞれ設けられる。これらの積分機能付操作手段15、16は、操作弁A、Bのそれぞれの制御モードに基づき、切換手段14から出力された操作量偏差ΔMVを積分した操作量MV−A、MV−Bと、手動設定された値に基づく操作量MV−A、MV−Bとのいずれか一方を、対応する操作弁A、Bへそれぞれ出力する操作量出力ステップを実施する。
つまり、積分機能付操作手段15、16は、切換手段14から出力された操作量偏差ΔMVを入力し、運転員により自動モードが選択された場合には、入力された操作量偏差ΔMVを積分して操作量MV−A、MV−Bをそれぞれ演算し、操作弁A、Bへそれぞれ出力する。また、積分機能付手動操作手段15、16は、運転により手動モードが選択された場合には、手動設定された値に基づく操作量MV−A、MV−Bを操作弁A、Bへそれぞれ出力する。
しかも、積分機能付手動操作手段15、16は、操作弁Aの自動モードまたは手動モードの最終操作量MV−A、操作弁Bの自動モードまたは手動モードの最終操作量MV−Bをそれぞれ記憶保持し、この値を初期値として積分を実施して操作量MV−A、MV−Bをそれぞれ算出するので、制御モードの変更時に出力する操作量MV−A、MV−Bに突変を生じさせることがない。更に、積分機能付手動操作手段15、16は、手動モードがそれぞれ選択された場合には、手動選択信号X−A、X−Bを切換制御手段19へそれぞれ出力する。
操作量検出手段17、18は、積分機能付手動操作手段15から出力される操作量MV−A、積分機能付手動操作手段16から出力される操作量MV−Bをそれぞれ監視することにより、操作弁A、Bの全開状態と全閉状態をそれぞれ検出して、操作量検出信号Y−A、Y−Bを切換制御手段19へそれぞれ出力する。操作量検出段17は実際には、操作弁Aの使用優先順位(後述)が高い場合には、操作量MV−Aから操作弁Aの全開状態を検出し、この操作弁Aの全開状態を表す操作量検出信号Y−Aを切換制御手段19へ出力し、操作弁Aの使用優先順位が低い場合には、操作量MV−Aから操作弁Aの全閉状態を検出して、この操作弁Aの全閉状態を表す操作量検出信号Y−Aを切換制御手段19へ出力する。操作量検出手段18についても同様であり、操作弁Bの使用優先順位が高い場合には操作弁Bの全開状態を、低い場合には操作弁Bの全閉状態をそれぞれ表す操作量検出信号Y−Bを切換制御手段19へ出力する。
切換制御手段19は、各操作弁A、Bの制御モード、操作弁Aへ出力される操作量MV−A、及び操作弁Bへ出力される操作量MV−Bに基づき、切換手段14による切換ステップの切換動作を制御する切換制御ステップを実施する。具体的には、切換制御手段19は、入力される操作量検出信号Y−Aによる操作弁Aの全開、全閉状態(操作弁Aの使用優先順位が高い場合には全開状態)と、入力される操作量検出信号Y−Bによる操作弁Bの全開、全閉状態(操作弁Bの使用優先順位が低い場合には全閉状態)と、手動選択信号X−Aから検出される操作弁Aの手動モード状態と、手動選択信号X−Bから検出される操作弁Bの手動モード状態と、内蔵する使用優先順位表(図2)とに基づき、切換手段14の切換動作を制御する制御信号Z(つまり、操作量偏差ΔMVを積分機能付手動操作手段15と16のいずれへ出力させるかを示す制御信号Z)を、この切換手段14へ出力する。
図2に示す使用優先順位表は、優先的に使用される操作弁A、Bの順位を定めたものであり、切換手段14が操作量偏差ΔMVを出力する側の操作弁A、Bの順位を表したものである。この使用優先順位表によれば、操作弁A及びBの制御モードが自動モードであった場合には操作弁Aの使用が優先され、操作弁AまたはBの制御モードが手動モードであった場合には、手動モードである操作弁AまたはBを除外した形で、自動モードの操作弁AまたはBが使用される。
次に作用を説明する。
積分機能付手動操作手段15と積分機能付手動操作手段16が自動モードに選択され、操作弁A、Bが開方向に制御される場合には、切換制御手段19は、使用優先順位表(図2)に基づいて、まず優先順位の高い操作弁Aに対応する積分機能付手動操作手段15に対して、速度型PID制御手段13からの操作量偏差ΔMVを、切換手段14を通して出力させる。積分機能付手動操作手段15では、操作量偏差ΔMVを積算して、積算結果である操作量MV−Aを操作弁Aへ出力する。
このように、使用優先順位の高い操作弁Aから開弁していき、操作弁Aが全開になったときに、操作弁Aの全開状態を操作量検出手段17により検出し、操作弁Aの全開状態を検出したことを表す信号である操作量検出信号Y−Aを切換制御手段19へ出力する。切換制御手段19は、この操作量検出信号Y−Aに基づき、操作量偏差ΔMVの出力先を積分機能付手動操作手段16とするように、制御信号Zを切換手段14へ出力する。そして、切換手段14が積分機能付手動操作手段16へ操作量偏差ΔMVを出力し、この積分機能付手動操作手段16が操作量偏差ΔMVを積分して、操作量MV−Bを操作弁Bに出力する。
同様に、積分機能付手動操作手段15と積分機能付手動操作手段16が自動モードに選択され、操作弁A及びBが閉方向に制御される場合には、切換制御手段19は、まず操作弁Bに対応する積分機能付手動操作手段16に対して、速度型PID制御手段13からの操作量偏差ΔMVを、切換手段14を通して出力させる。積分機能付手動操作手段16では、操作量偏差ΔMVを積算して、積算結果である操作量MV−Bを操作弁Bへ出力する。
このように、操作弁Bから閉弁していき、操作弁Bが全閉となった場合に、操作弁Bの全閉状態を操作量検出手段18により検出し、操作弁Bの全閉状態を検出したことを表す信号である操作量検出信号Y−Bを切換制御手段19へ出力する。切換判定手段19は、この操作量検出信号Y−Bに基づき、操作量偏差ΔMVの出力先を積分機能付手動操作手段15とするように、制御信号Zを切換手段14へ出力する。そして、切換手段14が積分機能付手動操作手段15へ操作量偏差ΔMVを出力し、この積分機能付手動操作手段15が操作量偏差ΔMVを積分して、操作量MV−Aを操作弁Aに出力する。
また、操作弁A及びBが自動モードの状態から操作弁Aに対して手動操作を実施する場合、運転員は、積分機能付手動操作手段15を手動モードに選択する。これにより、この積分機能付手動操作手段15は、操作弁Aに対して手動操作による操作量MV−Aを出力すると共に、手動選択信号X−Aを切換制御手段19へ出力する。すると、この切換制御手段19は、使用優先順位表(図2)に基づいて、切換手段14が操作量偏差ΔMVを積分機能付手動操作手段16へ出力するように、制御信号Zを切換手段14へ出力する。これにより、積分機能付手動操作手段16が操作量偏差ΔMVを積分して、積分結果である操作量MV−Bを操作弁Bへ出力する。
この状態で、運転員が操作弁Aを自動モードに切り換えると、積分機能付手動操作手段15が手動選択信号X−Aの出力を停止することにより、切換制御手段19は使用優先順位表(図2)に基づいて、操作弁Aに対応する積分機能付手動操作手段15へ操作量偏差ΔMVを出力するように、制御信号Zを切換手段14へ再出力し、この切換手段14は、操作量偏差ΔMVを積分機能付手動操作手段15へ出力する。この積分機能付手動操作手段15は、操作量偏差ΔMVを積分して、積分結果である操作量MV−Aを操作弁Aへ出力する。
一方、操作弁A及びBが自動モードの状態から操作弁Bに対して手動操作を実施する場合、運転員は、積分機能付手動操作手段16を手動モードに選択する。これにより、この積分機能付手動操作手段16は、操作弁Bに対して手動操作による操作量MV−Bを出力すると共に、手動選択信号X−Bを切換制御手段19へ出力する。すると、この切換制御手段19は、使用優先順位表(図2)に基づいて、切換手段14が操作量偏差ΔMVを積分機能付手動操作手段15へ出力するように、制御信号Zを切換手段14へ出力する。これにより、積分機能付手動操作手段15が操作量偏差ΔMVを積分して、積分結果である操作量MV−Aを操作弁Aへ出力する。
この状態で、運転員が操作弁Bを自動モードに切り換えると、積分機能付手動操作手段16が手動選択信号X−Bの出力を停止し、切換制御手段19は使用優先順位表(図2)に基づいて、操作弁Aに対応する積分機能付手動操作手段15へ操作量偏差ΔMVを引き続き出力するように、制御信号Zを切換手段14へ再出力する。この切換手段14は、操作量偏差ΔMVを積分機能付手動操作手段15へ引き続き出力し、この積分機能付手動操作手段15は、操作量偏差ΔMVを積分して、操作量MV−Aを操作弁Aへ引き続き出力する。
従って、本実施の形態によれば、次の効果(1)および(2)を奏する。
(1)プラント制御装置12は、操作弁A、B毎に積分機能付手動操作手段15、16がそれぞれ設けられたので、この積分機能付手動操作手段15、16が実施する操作量出力ステップによって、複数の操作弁A、Bを個別に手動操作することができる。
(2)プラント制御装置12は、速度型PID制御手段13が実施する速度型PID制御ステップにて出力された操作量偏差ΔMVを、切換手段14が実施する切換ステップによって、操作弁Aに対応する積分機能付手動操作手段15と、操作弁Bに対応する積分機能付手動操作手段16へ切り換えて出力する。これらの積分機能付手動操作手段15、16は、操作弁Aの自動モードまたは手動モードの最終の操作量MV−A、操作弁Bの自動モードまたは手動モードの最終の操作弁MV−Bをそれぞれ記憶保持し、その値を初期値として積分を実施して操作量MV−A、MV−Bをそれぞれ算出するので、制御モードの切換時に出力する操作量MV−A、MV−Bに突変を生じさせることがない。このため、複雑なロジックのトラッキングを実施することなく、各操作弁A、Bへ出力される操作量MV−A、MV−Bの突変を防止できる。しかも、トラッキングを実施するために流量センサ等を追加して設置する必要がない。これらの結果、コストを大幅に低減できる。
[B]第2の実施の形態(図3、図4)
図3は、本発明に係るプラント制御装置の第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。この第2の実施の形態において、前記第1の実施の形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
一般に、操作対象が操作弁である場合には、高開度領域や低開度領域において流量特性が低下して制御性が不安定になることが知られている。本実施の形態のプラント制御装置30が前記実施の形態のプラント制御装置10と異なる点は、操作弁A、Bの高開度側制御性不安定領域と低開度側制御性不安定領域(共に図4参照)における制御性を向上させた点である。
つまり、プラント制御装置30は、前記プラント制御装置10の操作量検出手段17、18に代えて操作量設定値検出手段31、32を備えたものである。操作量設定値検出手段31は、図4に示すように、操作弁Aの制御性が不安定になる高開度側制御性不安定領域における操作量MV−Aの閾値(主設定値)としてのHHポジション、操作弁Aの制御性が不安定になる低開度側制御性不安定領域における操作量MV−Aの閾値(主設定値)としてのLLポジション、操作弁Aの制御性が安定な領域における操作量MV−Aの任意の基準値(副設定値)としての高開度側のHポジション、低開度側のLポジションを有する。
操作量設定値検出手段32も同様にして、操作弁Bの制御性が不安定になる高開度側制御性不安定領域における操作量MV−Bの閾値(主設定値)としてのHHポジション、操作弁Bの制御性が不安定になる低開度側制御性不安定領域における操作量MV−Bの閾値(主設定値)としてのLLポジション、操作弁Bの制御性が安定な領域における操作量MV−Bの任意の基準値(副設定値)としての高開度側のHポジション、低開度側のLポジションを有する。
図3に示すように、これらの操作量設定値検出手段31、32は、操作量MV−A、MV−Bをそれぞれ監視することで、操作量MV−A、MV−BのそれぞれがHHポジション、LLポジション、Hポジション、Lポジションに至ったことを検出して、その旨を操作量検出信号Y−A、Y−Bとして切換制御手段19へ出力する。
実際には、操作量設定値検出手段31は、操作弁Aの優先順位が高い場合には、操作量MV−AからHHポジション及びHポジションを検出して操作量検出信号Y−Aを切換制御手段19へ出力し、操作弁Aの優先順位が低い場合には、操作量MV−AからLLポジション及びLポジションを検出して操作量検出信号Y−Aを制御切換手段19へ出力する。また、操作量設定値検出手段32は、操作弁Bの優先順位が高い場合には、操作量MV−BからHHポジション及びHポジションを検出して操作量検出信号Y−Bを切換制御手段19へ出力し、操作弁Bの優先順位が低い場合には、操作量MV−BからLLポジション及びLポジションを検出して操作量検出信号Y−Bを切換制御手段19へ出力する。
切換制御手段19は、操作弁A及びBが自動モードである場合に、図3及び図4に示すように、操作弁AまたはBへ出力される操作量MV−AまたはMV−BがHポジションまたはLポジションに至ったときに、他の操作弁BまたはAを一定のレートで開動作または閉動作させた後一定開度に保持させるべく、一定レートで増加または減少した後にLポジションまたはHポジションに保持される操作量MV−BまたはMV−Aを積分機能付手動操作手段16または15が出力するための信号Pを、切換手段14から積分機能付手動操作手段16または15へ出力するように、この切換手段14へ制御信号Zを出力して制御する。
更に、切換制御手段19は、操作弁A及びBが同じく自動モードである場合に、操作弁AまたはBへ出力される操作量MV−AまたはMV−BがHHポジションまたはLLポジションに至ったときに、この操作弁AまたはBを一定レートで開動作または閉動作させるべく、一定レートで増加または減少する操作量MV−AまたはMV−Bを積分機能付手動操作手段15または16が出力するための信号Pを、切換手段14から積分機能付手動操作手段15または16へ出力させると共に、他の操作弁BまたはAに対応する積分機能付手動操作手段16または15へ、速度型PID制御手段13からの操作量偏差ΔMVを切換手段14から出力するように、この切換手段14へ制御信号Zを出力して制御する。
次に、作用を説明する。この作用の説明では、操作弁A及びBが自動モードの場合を述べるが、操作弁AまたはBの一方が自動モード、他方が手動モードの場合などについては、前記第1の実施の形態と同様である。
積分機能付手動操作手段15及び16が自動モードに選択され、操作弁A及びBが開方向に制御される場合には、切換制御手段19は、使用優先順位表(図2)に基づいて、操作弁Aに対応する積分機能付手動操作手段15に対して、速度型PID制御手段13からの操作量偏差ΔMVを、切換手段14を通して出力させる。積分機能付手動操作手段15は、操作量偏差ΔMVを積算して、積算結果である操作量MV−Aを操作弁Aへ出力する。
操作弁Aへの操作量MV−AがHポジションに到達し、これが操作量設定値検出手段31により検出された場合、切換制御手段19は、この操作量設定値検出手段31からの操作量検出信号Y−Aに基づいて、切換手段14に対して制御信号Zを与える。切換手段14は、この制御信号Zに基づき積分機能付手動操作手段16に対して信号P(例えば+1、+2、…)を出力して、操作弁Bへの操作量MV−Bを一定レートで増加させる。切換手段14は、この間、操作量偏差ΔMVを積分機能付手動操作手段15へ出力させ続ける。操作量MV−BがLポジションに到達し、これが操作量設定値検出手段32により検出されて操作量検出信号Y−Bが切換制御手段19へ出力された場合、切換制御手段19は、切換手段14に対して制御信号Zを与える。切換手段14は、この制御信号Zに基づき積分機能付手動操作手段16に対して信号P(例えば0)を出力して、操作弁Bへの操作量MV−BをLポジションに保持させる。
切換制御手段19は、操作量MV−BをLポジションに保持した状態で、操作量MV−AがHHポジションに到達し、これが操作量設定値検出手段31により検出されて操作量検出信号Y−Aが切換制御手段19へ出力された場合、切換手段14に対して制御信号Zを与える。切換手段14は、この制御信号Zに基づき、積分機能付手動操作手段15に対して信号P(例えば+1、+2、…)を出力して、操作量MV−Aを、操作弁Aが全開になるまで一定レートで増加させると共に、速度型PID制御手段13からの操作量偏差ΔMVを積分機能付手動操作手段16へ切り換えて出力させる。これにより、積分機能付手動操作手段16は操作量偏差ΔMVを積分し、積分結果である操作量MV−Bを操作弁Bへ出力する。
また、積分機能付手動操作手段15及び16が自動モードに選択され、操作弁A及びBが閉方向に制御する場合には、切換制御手段19は、使用優先順位表(図2)に基づいて、操作弁Bに対応する積分機能付手動操作手段16に対して、速度型PID制御手段13からの操作量偏差ΔMVを、切換手段14を通して出力させる。積分機能付手動操作手段16は、操作量偏差ΔMVを積分して、積分結果である操作量MV−Bを操作弁Bへ出力する。
操作弁Bの操作量MV−BがLポジションに到達し、これが操作量設定値検出手段32により検出された場合、切換制御手段19は、操作量設定値検出手段32からの操作量検出信号Y−Bに基づき切換手段14に対して制御信号Zを与える。切換手段14は、この制御信号Zに基づき、積分機能付手動操作手段15に対して信号P(例えば−1、−2、…)を出力して、操作弁Aの操作量MV−Aを一定レートで減少させる。切換手段14はこの間、操作量偏差ΔMVを積分機能付手動操作手段16へ出力させ続ける。操作量MV−AがHポジションに到達し、これが操作量設定値検出手段31により検出されて操作量検出信号Y−Aが切換制御手段19へ出力された場合、切換制御手段19は、切換手段14に対して制御信号Zを与える。切換手段14は、この制御信号Zに基づき、積分機能付手動操作手段15に対して信号P(例えば0)を出力して、操作弁Aの操作量MV−AをHポジションに保持させる。
切換制御手段19は、操作量MV−BをHポジションに保持した状態で、操作量MV−BがLLポジションに到達し、これが操作量設定値検出手段32により検出されて操作量検出信号Y−Bが切換制御手段19へ出力された場合、切換手段14に対して制御信号Zを与える。切換手段14は、この制御信号Zに基づき、積分機能付手動操作手段16に対して信号P(例えば−1、−2、…)を出力して操作量MV−Bを、操作弁Bが全閉になるまで一定レートで減少させると共に、速度型PID制御手段13からの操作量偏差ΔMVを積分機能付手動操作手段15へ切り換えて出力させる。これにより、積分機能付手動操作手段15は操作量偏差ΔMVを積分し、積分結果である操作量MV−Aを操作弁Aへ出力する。
従って、本実施の形態によれば、前記第1の実施の形態の効果(1)および(2)と同様な効果を奏する他、次の効果(3)を奏する。
(3)操作弁の操作性が不安定な領域、つまり図4に示す高開度側制御性不安定領域及び低開度側制御性不安定領域においては、操作弁AまたはBを一定レートで強制的に動作させて全開または全閉させ、その間に、制御性が安定した領域にある他の操作弁BまたはAを動作させるので、制御性が不安定な高開度側及び低開度側の領域における操作弁A及びBの操作性を向上させることができる。
[C]第3の実施の形態(図5、図6)
図5は、本発明に係るプラント制御装置の第3の実施の形態の構成を示すブロック図である。この第3の実施の形態において、前記第1の実施の形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本実施の形態のプラント制御装置40が前記第1の実施の形態のプラント制御装置10(図1)と異なる点は、複数の操作弁A及びBの制御モードを判定して記憶する制御モード記憶手段41が、前記プラント制御装置10に追加して構成された点である。
制御モード記憶手段41は、操作弁A、Bのそれぞれに対応した積分機能付手動操作手段15、16のそれぞれから出力される手動選択信号X−A、X−Bを入力して記憶し、これらの手動選択信号X−A、X−Bに基づいて操作弁A、Bの制御モードを判定して記憶する。実際には、制御モード記憶手段41は、手動選択信号X−Aが出力されている場合に操作弁Aが手動モード中であり、手動選択信号X−Aが出力されていない場合に操作弁Aが自動モード中であると判定して記憶する。また、制御モード記憶手段41は、手動選択信号X−Bが出力されている場合に操作弁Bが手動モード中であり、手動選択信号X−Bが出力されていない場合に操作弁Bが自動モード中であると判定して記憶する。
そして、制御モード記憶手段41は、切換制御手段19に内蔵された使用優先順位表(図2)における操作弁A、Bの使用優先順位を、制御モードが現在自動モード中である操作弁A、Bの使用優先順位が高くなるように変更する優先順位変更信号Wを切換制御手段19へ出力する。切換制御手段19は、この優先順位変更信号Wを入力することで、使用優先順位表における操作弁A、Bの優先順位を、図6に示すように、現在の制御モードが自動モードである操作弁A、B(図6では操作弁B)を、手動モードである操作弁A、B(図6では操作弁A)よりも高くなるように変更する。
次に、使用優先順位の変更に関する作用を説明する。他の作用については、第1の実施形態のプラント制御装置10の場合と同様である。
積分機能付手動操作手段15が手動モードに、積分機能付手動操作手段16が自動モードにそれぞれ選択されている場合、制御モード記憶手段41は、積分機能付手動操作手段15及び16が選択された現在の制御モードの状態を記憶し、操作弁A及びBの使用優先順位を図6に示すように、操作弁B、操作弁Aの順に更新するよう優先度変更信号Wを切換制御手段19へ出力する。
この状態において、積分機能付手動操作手段15が自動モードに変更された場合、切換制御手段19は、更新された使用優先順位表(図6)に基づき、速度型PID制御手段13からの操作量偏差ΔMVを、切換手段14を通して、操作弁Bに対応する積分機能付手動操作手段16へ引き続き出力させる。
従って、本実施の形態によれば、前記第1の実施の形態の効果(1)及び(2)と同様な効果を奏するほか、次の効果(4)を奏する。
(4)制御モード記憶手段41は、切換制御手段19が内蔵する使用優先順位表の操作弁A、Bの使用優先順位を、制御モードが自動モード中である操作弁A、Bの使用優先順位が高くなるように変更する優先順位変更信号Wを切換制御手段19へ出力し、この切換制御手段19はこの優先順位変更信号Wに基づき、使用優先順位表の操作弁A、Bの使用優先順位を更新する。このことから、複数の操作弁A及びBをほぼ均等に使用することができるので、使用頻度の高い操作弁A、B(例えば操作弁A)の故障や劣化を防止することができる。
[D]第4の実施の形態(図7)
図7は、本発明に係るプラント制御装置の第4の実施の形態の構成を示すブロック図である。この第4の実施の形態において、前記第1、第2及び第3の実施の形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本実施の形態のプラント制御装置50が前記第2の実施の形態のプラント制御装置30(図3)と異なる点は、複数の操作弁A及びBの操作モードを判定して記憶する制御モード記憶手段41が、前記プラント制御装置30に追加して構成された点である。
即ち、第3の実施の形態のプラント制御装置40(図5)では、第1の実施の形態のプラント制御装置10(図1)に制御モード記憶手段41が追加されたのに対し、本実施の形態では、第2の実施の形態のプラント制御装置30(図3)に制御モード記憶手段41が追加されたものである。従って、本実施の形態によれば、前記第2の実施の形態の効果(1)〜(3)と同様な効果を奏するほか、第3の実施の形態の効果(4)と同様な効果を奏する。
本発明に係るプラント制御装置の第1の実施の形態の構成を示すブロック図。 図1の切換制御手段が具備する使用優先順位表を示す図表。 本発明に係るプラント制御装置の第2の実施の形態の構成を示すブロック図。 図3の操作弁に対する操作量の推移を示すグラフ。 本発明に係るプラント制御装置の第3の実施の形態の構成を示すブロック図。 図5の切換制御手段において優先順位が変更された後の使用優先順位表を示す図表。 本発明に係るプラント制御装置の第4の実施の形態の構成を示すブロック図。 複数の操作弁が存在するプラントを示す構成図。 図8の従来のプラント制御装置の構成を示すブロック図。 (A)および(B)は図9の関数変換手段が具備する変換関数を示すグラフ。
符号の説明
10 プラント制御装置
11 設定値設定手段
12 信号比較手段
13 速度型PID制御手段
14 切換手段
15、16 積分機能付手動操作手段
17、18 操作量検出手段
19 切換制御手段
30 プラント制御装置
31、32 操作量設定値検出手段
40 プラント制御装置
41 制御モード記憶手段
50 プラント制御装置
A、B 操作弁(操作対象)
e 制御偏差
H、L ポジション(副設定値)
HH、LL ポジション(主設定値)
ΔMV 操作量偏差
MV−A、MV−B 操作量
PV プロセス値
SV 制御設定値
W 優先順位変更信号
X−A、X−B 手動選択信号
Y−A、Y−B 操作量検出信号
Z 制御信号

Claims (9)

  1. プラントのプロセス値を、複数の操作対象を操作することで制御するプラント制御装置において、
    前記プロセス値と制御設定値との制御偏差を入力し、前記操作対象に対する操作量偏差を演算して出力する速度型PID制御手段と、
    この速度型PID制御手段からの操作量偏差を前記各操作対象側へ切り換えて出力する切換手段と、
    前記各操作対象に対応して複数設けられ、これらの各操作対象の制御モードに基づき、前記切換手段から出力された操作量偏差を積分して算出した操作量、及び手動設定された値に基づく操作量のいずれか一方を、対応する前記操作対象へ出力する積分機能付手動操作手段と、
    前記各操作対象の前記制御モード及び前記各操作対象へ出力される操作量に基づき、前記切換手段の動作を制御する切換制御手段と、を有することを特徴とするプラント制御装置。
  2. 前記操作対象が操作弁である場合に、切換制御手段は、操作弁の全開状態、全閉状態及び手動モード、並びに優先的に使用される前記操作弁の順序を定めた使用優先順位に基づき、切換手段の動作を制御する制御信号を、この切換手段へ出力するよう構成されたことを特徴とする請求項1に記載のプラント制御装置。
  3. 前記操作弁の全開状態、全閉状態は、積分機能付手動操作手段から出力される操作量を操作量検出手段が監視することで検出され、また、前記操作弁の手動モードは、この操作弁に対応する積分機能付手動操作手段から出力される手動選択信号により検出されることを特徴とする請求項2に記載のプラント制御装置。
  4. 前記切換制御手段は、操作対象へ出力される操作量が、この操作対象の制御特性が不安定な領域における主設定値に至ったときに、この操作対象が一定のレートで動作する信号を、この操作対象に対応する積分機能付手動操作手段へ切換手段から出力するようこの切換手段を制御し、且つ、他の操作対象に対応する積分機能付手動操作手段へ前記切換手段から操作量偏差を出力するようこの切換手段を制御することを特徴とする請求項1に記載のプラント制御装置。
  5. 前記切換制御手段は、操作対象へ出力される操作量が、この操作対象の制御特性が安定する領域における任意の副設定値に至ったときに、他の操作対象に対応する積分機能付手動操作手段へ、この他の操作対象が一定のレートで動作した後一定値に保持される信号を、切換手段から出力するようこの切換手段を制御すること特徴とする請求項4に記載のプラント制御装置。
  6. 前記操作対象へ出力される操作量が主設定値、副設定値に至ったことが、この操作量を監視する操作量閾値検出手段により検出されることを特徴とする請求項4または5に記載のプラント制御装置。
  7. 前記複数の操作対象の制御モードを判定して記憶し、これらの操作対象が優先的に使用される順序を定めた使用優先順位を、制御モードが自動モード中である操作対象の優先順位が高くなるように変更する優先順位変更信号を切換制御手段へ出力する制御モード記憶手段を備えたことを特徴とする請求項1または4に記載のプラント制御装置。
  8. 前記制御モード記憶手段は、複数の操作対象にそれぞれ対応する複数の積分機能付手動操作手段から出力される手動選択信号に基づいて、複数の前記操作対象の制御モードを判定することを特徴とする請求項7に記載のプラント制御装置。
  9. プラントのプロセス値を、複数の操作対象を操作することで制御するプラント制御方法において、
    前記プロセス値と制御設定値との制御偏差を入力し、前記操作対象に対する操作量偏差を演算して出力する速度型PID制御ステップと、
    この速度型PID制御ステップにて演算された操作量偏差を前記各操作対象側へ切り換えて出力する切換ステップと、
    前記各操作対象のそれぞれの制御モードに基づき、前記切換ステップにて出力された操作量偏差を積分した操作量、及び手動設定された値に基づく操作量のいずれか一方を、対応する前記操作対象へ出力する操作量出力ステップと、
    前記各操作対象の前記制御モード及び前記操作量出力ステップにて前記各操作対象へ出力される操作量に基づき、前記切換ステップの切換動作を制御する切換制御ステップと、を有することを特徴とするプラント制御方法。
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