JPH07166811A - 蒸気圧力制御装置 - Google Patents

蒸気圧力制御装置

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JPH07166811A
JPH07166811A JP31685993A JP31685993A JPH07166811A JP H07166811 A JPH07166811 A JP H07166811A JP 31685993 A JP31685993 A JP 31685993A JP 31685993 A JP31685993 A JP 31685993A JP H07166811 A JPH07166811 A JP H07166811A
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JP
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steam
pressure
flow rate
valves
valve
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JP31685993A
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Toshihiko Ono
俊彦 小野
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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  • Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高圧側蒸気配管と低圧側蒸気配管との間に介在
する抽気弁6〜8、変換弁9〜10を適宜制御すること
により、効率の良い運転および急激な外乱に対する高い
応答性を可能とする。 【構成】低圧側蒸気配管2の蒸気圧力を蒸気圧力検出計
11で検出し、その検出値pを蒸気圧力調節器12と蒸
気圧力監視・演算装置13とに入力し、蒸気圧力調節器
12は、PID演算を行って各減圧蒸気流量制御装置1
4〜18の蒸気流量を調節する。また蒸気圧力監視・演
算装置13は上記検出値pの変化率および変化幅により
順序運転または並列運転の判定を行い、順序運転のとき
には所定の抽気弁6〜8、変換弁9〜10に順次制御信
号cを送出し、並列運転の時には、複数の抽気弁6〜
8、変換弁9〜10に同時に制御信号cを送出し、減圧
蒸気流量制御装置14〜18に切換信号sを送出して蒸
気流量設定値を切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高圧蒸気系と低圧蒸気
系との間に介在する複数の減圧装置を適宜稼働させるこ
とにより、低圧蒸気系の蒸気圧力を制御する蒸気圧力制
御装置に関し、特に低圧蒸気系の蒸気圧力の状態に基づ
いて前記複数の減圧装置を順序運転または並列運転に切
り換えることにより、効率の良い運転及び急激な外乱に
対する高い応答性の両方が確保できるようにしたもので
ある。
【0002】
【従来の技術】複数の減圧装置を有する従来の蒸気圧力
制御装置としては、特開平4─50409号公報に開示
されるようにそれぞれの減圧装置の使用範囲を限定して
各減圧装置1つ1つを順次直列運転して蒸気を減圧させ
る装置や、圧力制御器の下に減圧装置それぞれの負荷比
率を設定することにより、各減圧装置を並列運転して蒸
気を減圧させる装置がある。
【0003】すなわち、各減圧装置を順次直列運転する
装置は、例えば前記公報に詳述されているように各減圧
装置の運転上限を設定し、低圧蒸気系の圧力が1つの減
圧装置で制御できる範囲の間は1つにて制御を行い、蒸
気発生量が増加してその運転上限に近づくと、ターンア
ップ信号により後段の減圧装置を運転させる。そして、
さらに蒸気発生量が増加すると次段の減圧装置を運転さ
せて、順次減圧装置を稼働させていく。逆に蒸気発生量
が減少したときにはターンダウン信号により不必要な減
圧装置の運転を停止させる。このため、設備を効率的に
使用することができると共に蒸気発生量の微小な単位に
も対応して蒸気圧力の制御をすることができるという利
点がある。
【0004】これに対し減圧装置を並列運転する圧力制
御装置では、圧力制御装置により減圧装置のそれぞれに
蒸気圧力の負荷比率を設定して蒸気圧力制御装置のすべ
ての減圧装置を常に稼働状態にするため、急激な負荷変
動に敏速に対応して変動を吸収することができるうえ、
蒸気圧力の高負荷に対しても充分対応することができる
という利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記減
圧装置を順序運転する従来技術にあっては、減圧装置の
蒸気流量を1つ1つ順次調整することが必要であるた
め、蒸気圧力の急激な変動、すなわち蒸気圧力の変動量
が1つの減圧装置で対応できる運転上限を越え、且つ蒸
気圧力の変動速度がターンアップまたはターンダウン信
号によって後段の減圧装置を稼働させるスピードより早
い場合には、減圧装置の制御速度が追いつかないため、
必要な低圧蒸気流量の需要に供給量が追従ができず使用
側に外乱を与えてしまうという問題点があった。
【0006】それに対して、減圧装置を並列運転する従
来技術にあっては、1つの減圧装置にて充分に対応でき
る低負荷の蒸気流量であっても、すべての減圧装置が稼
働するため最適な効率での運転ができないばかりか、そ
れぞれの減圧装置の運転下限の制約から減圧装置が多け
れば多いほど低負荷での運転ができないという問題があ
った。
【0007】そこでこの発明は、上記従来技術が有する
未解決の課題に着目してなされたものであり、順序運転
により減圧装置を最適な効率で使用し且つ低負荷から高
負荷の蒸気圧力の制御に充分対応しながら、並列運転も
可能とし蒸気圧力の急激な変動により蒸気流量の増減が
必要なときに迅速に対応することができる蒸気圧力制御
装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、高圧蒸気系と低圧蒸気系との間に互いに並列に介在
し且つ高圧蒸気系の蒸気を減圧して低圧蒸気系に供給す
る蒸気流量可変な複数の減圧手段と、前記低圧蒸気系の
蒸気圧力を検出する圧力検出手段と、前記圧力検出手段
の検出値に基づいて前記各減圧装置毎に指令信号を出力
する流量制御手段と、を備えた蒸気圧力制御装置におい
て、前記圧力検出手段の検出値に基づいて前記蒸気流量
の急激な増減が必要か否かを判定する判定手段と、この
判定手段の判定結果に基づいて前記急激な増減が必要な
場合には前記減圧手段を複数個同時に稼働させる並列運
転状態とし前記の急激な増減が必要でない場合には前記
減圧手段を順次稼働させる順序運転状態とする運転状態
切換手段と、を設けたことを特徴とする。
【0009】
【作用】この発明においては、圧力検出手段が低圧蒸気
系の蒸気圧力を検出すると、流量制御手段は前記圧力検
出手段の検出値に基づいて所定の減圧手段に指令信号を
出力する。前記減圧手段はこの指令信号を受けて高圧蒸
気系の蒸気を減圧して低圧蒸気系に供給するので、低圧
蒸気系の圧力は減圧手段によって目標圧力範囲に収まる
ようになる。そして、低圧蒸気系内の蒸気はそれに接続
されている蒸気を必要とする各種装置に蒸気が提供され
る。
【0010】前記各種装置の蒸気使用量が安定していて
その使用変動量が小さいときには低圧蒸気系内の蒸気流
量の変動が小さく圧力検出手段の検出値の変動が所定圧
力以内であるため、判定手段にて蒸気流量の急激な増減
が必要でないと判定され、運転状態切換手段にて順序運
転状態に切換られる。したがって、前記蒸気の使用量の
増減により低圧蒸気系の蒸気圧力が変化しても圧力の変
動が小さいため、前記順序運転状態を保ちながら流量制
御手段は減圧手段の蒸気流量を増加または減少させる指
令信号を出力して所定の減圧手段を稼働させる。そして
さらに使用量が増加して低圧蒸気系の圧力が低下し1つ
の減圧手段にて充分供給できない流量の蒸気が必要とさ
れると、流量制御手段は順次後段の減圧手段に指令信号
を出力して減圧手段を稼働させ、逆に前記使用量が減少
して1つの減圧手段にて蒸気流量を減圧できるときに
は、流量制御手段は順次減圧手段に指令信号を停止する
順次運転状態を維持する。
【0011】しかしながら、前記低圧蒸気系に接続され
た各種装置の蒸気の使用量の増減によって低圧蒸気系の
蒸気流量が急変して圧力検出手段の検出値が急変した場
合や変化はゆるやかであっても検出値と蒸気圧力の最適
値との偏差が過大となった場合等には、低圧蒸気系の蒸
気圧力を直ちに安定状態にもどすために蒸気流量の急激
な増減が必要であると判定手段にて判定され、運転状態
切換手段にて並列運転状態に切り換えられる。したがっ
て流量制御手段は複数の減圧手段に対して指令信号を出
力して、複数の減圧手段を同時に運転させる。
【0012】このような並列運転状態になると、個々の
減圧装置による蒸気流量の増減が同時に働いて単位時間
内の変化流量が増大し高圧蒸気系から低圧蒸気系に供給
される蒸気流量が急激に増加または減少するため、減圧
手段から低圧蒸気発生系への蒸気の供給流量が低圧蒸気
発生系の蒸気を用いる各種装置の蒸気需要流量に速やか
に一致するようになる。そして圧力検出手段の検出値の
急変の解消や最適値との偏差が小さくなると、判定手段
にて蒸気流量の急激な増減が必要でないと判定され、運
転状態切換手段にて順序運転状態に切換られ流量制御手
段は不要な減圧手段に対する指令信号の出力を停止す
る。
【0013】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の実施例を示す系統図である。す
なわち図1に示すように高圧側蒸気配管1と低圧側蒸気
配管2との間に並列に複数の抽気弁6〜8および複数の
変換弁9〜10が介在して高圧側蒸気配管1からの蒸気
が減圧しつつ低圧側蒸気配管2に供給されるようになっ
ている。また、抽気弁6〜8の上流側には発電機3〜5
が配設されていて高圧側蒸気配管1から低圧側蒸気配管
2に供給される蒸気を利用して発電が行われるようにな
っている。
【0014】そして、上記各抽器弁6〜8と各変換弁9
〜10のそれぞれに対応して減圧蒸気流量制御装置14
〜18が設けられている。各減圧蒸気流量制御装置14
〜18は蒸気圧力調節器12が出力する調節信号を受け
て、後述する減圧するための蒸気流量の指令信号i1〜
i5を抽器弁6〜8と変換弁9〜10に出力するように
なっている。
【0015】抽気弁6〜8および変換弁9〜10の下流
側には、減圧蒸気流量計19〜23が設けられて、これ
ら減圧蒸気流量計19〜23は抽気弁6〜8および変換
弁9〜10にて高圧側蒸気配管の蒸気を減圧させ低圧側
蒸気配管に供給する蒸気流量の時々刻々の流量を測定し
て、その測定値d1〜d5を後述の蒸気圧力監視・演算
装置13と各減圧蒸気流量制御装置14〜18に供給す
るようになっている。そして各減圧蒸気流量制御装置1
4〜18は、その測定値d1〜d5と予め設定された蒸
気流量設定値とを比較照合しながら減圧蒸気流量の制御
を実行するようになっている。
【0016】低圧側蒸気配管2には蒸気圧力検出計11
が接続されていて、この蒸気圧力検出計11の出力側は
蒸気圧力調節器12と蒸気圧力監視・演算装置13とに
接続していて、蒸気圧力検出計11が低圧側蒸気配管2
内の圧力を検出すると、その圧力検出値pが蒸気圧力検
出器12と蒸気圧力監視・演算装置13と、に供給され
るようになっている。
【0017】さらに蒸気圧力調節器12の出力側は各減
圧蒸気流量制御装置14〜18に接続されており、蒸気
圧力検出計11の検出値pに基づいてPID演算を行
い、調節信号psを減圧蒸気流量制御装置14〜18に
供給するようになっている。蒸気圧力監視・演算装置1
3は各蒸気流量計19〜23の測定値d1〜d5に基づ
いて抽気弁6〜8、変換弁9〜10に対して制御信号c
1〜c5を供給または供給を停止をすることにより抽気
弁6〜8、変換弁9〜10の運転制御を行うようになっ
ている。
【0018】同時に蒸気圧力監視・演算装置13は蒸気
圧力検出計11の検出値を監視して、上記制御信号c1
〜c5の出力または停止により抽気弁6〜8および変換
弁9〜10を順序運転または並列運転に運転状態を切り
換え、そして減圧蒸気流量制御装置に対して切換信号s
1〜s5を出力して、減圧蒸気流量制御装置14〜18
の設定値を切り換えるようになっている。
【0019】図2は図1の抽気弁6、減圧蒸気流量制御
装置14、減圧蒸気流量計19、蒸気圧力検出計11、
蒸気圧力調節器12、蒸気圧力監視・演算装置13の説
明図である。なお図1の他、抽気弁7〜8および変換弁
9〜10、減圧蒸気流量制御装置15〜18、減圧蒸気
流量計20〜23も同様に上記抽気弁6、減圧蒸気流量
制御装置14、減圧蒸気流量計19と同じ機能を有して
いるので図示は省略する。
【0020】減圧蒸気流量制御装置14は、順序運転関
数が格納されている記憶装置14aと、並列運転関数が
格納されている記憶装置14bと、常閉接点c1 側の出
力を記憶装置14aに入力し常開接点o1 側の出力を記
憶装置14bに入力する切換スイッチSH1 と、記憶装
置14aまたは記憶装置14bが出力する抽気弁6の蒸
気流量と蒸気流量計19の出力する測定値d1と入力さ
れて、それらの値を比較照合して抽気弁6に出力する減
算器14cと、を備えている。そして、蒸気圧力監視・
演算装置13からの切換信号s1により常閉接点c1
ら常開接点o1に切り換えて、蒸気圧力調節器12の出
力する調節信号tを記憶装置14bに入力して蒸気流量
設定値の再設定を行っている。
【0021】減圧蒸気流量制御装置15〜18も上記減
圧蒸気流量制御装置14と同様に、切換信号s2〜s5
により常閉接点o1 〜o5 を常開接点c1 〜c5 側に切
り換え、記憶装置15a〜18aに格納されている順序
運転関数から記憶装置15b〜18bに格納されている
並列運転関数に上記圧力調節器12から入力される調節
信号psの設定値を切り換える切換スイッチSH2 〜S
5 を備えている。
【0022】蒸気圧力監視・演算装置13には蒸気圧力
検出器11の変化率を判定する判定回路13aと、この
判定回路13aの判定結果を受けて減圧蒸気流量制御装
置14に切換信号s1および抽気弁6に制御信号c1を
出力する運転状態切換回路13bを備えている。蒸気圧
力監視・演算装置13は蒸気圧力検出計11の検出値が
判定回路13aに入力されるようになっていて、その判
定回路13aは上記検出値の変化がゆるやかであり、予
め蒸気圧力設定値に基づいて設定した蒸気圧力の変化上
限および下限範囲で蒸気圧力の検出値が推移していると
きには順序運転と判定し、運転状態切換回路13bに判
定結果を入力する。そして運転状態切換回路13bは高
圧側蒸気配管が供給する蒸気流量に応じて所定の抽気弁
および変換弁に制御信号c1〜c5を順次出力して抽気
弁および変換弁を順次稼働させるようになっている。
【0023】さらに判定回路13aは、上記検出値の変
化率を演算し蒸気圧力が急激に変動して変化率が高い場
合、または蒸気圧力が徐々に変化して蒸気圧力の変化上
限および下限に到った場合は並列運転と判定し、運転状
態切換回路13bに判定結果を入力する。運転状態切換
回路13bは所定の抽気弁および変換弁に同時に制御信
号c1〜5を出力して抽気弁および変換弁を一斉に稼働
させて並列運転さる。同時に減圧蒸気流量制御装置14
〜18に切換信号s1〜s5が入力されると、この切換
信号により減圧蒸気流量制御装置14〜18は切換スイ
ッチSH1 〜SH5 を常閉接点o1 〜o5 を常開接点c
1 〜c5 側に切り換えて流量設定値を記憶装置14b〜
18bに格納してある並列制御関数を読み出し、蒸気圧
力調節器12の調節信号psが再設定されて演算器14
cに入力して抽気弁および変換弁との間でフィードバッ
ク制御を行う。
【0024】次に本発明の動作を図3のタイムチャー
ト、図4、図5、図6のフローチャートを用いて説明す
る。図3は縦軸に低圧側蒸気配管の蒸気圧力値、横軸に
時間軸をとり、t1〜t10は各時間にて蒸気圧力検出
計にて測定された検出値を示している。STは蒸気圧力
調節器12および蒸気圧力監視・演算装置13の判定回
路13bに設定されている正常圧力設定値であり、圧力
上限MX、圧力下限MIは判定回路13bにて判定され
る圧力の上限および下限である。
【0025】図4は、蒸気圧力監視・演算装置13の判
定回路13aでの動作を示しており、図5は運転状態切
換回路13bでの順序運転状態に切り換える動作、図6
は並列運転状態に切り換える動作を示したフローチャー
トである。図4のステップ100では蒸気圧力検出計1
1の検出値pの変化率Δpが演算され、次いでステップ
200に移行して“(Δp)>α”の判定を行って、検
出値pの変化率Δpが規定値α以上か否か判断し、YE
Sのときにはステップ500に移行し並列処理を行いメ
ンプログラムに復帰するが、NOのときにはステップ3
00に移行して検出値pが圧力上限MXと圧力下限MI
の間にあるか否か判断する。ステップ300の判定がY
ESのときには、ステップ400にて順序処理を行い、
NOのときにはステップ500に移行し並列処理を行い
メンプログラムに復帰する。
【0026】図5のSUMは低圧側蒸気配管の蒸気発生
量総和を示しており、JO1〜JO5はそれぞれ抽気弁
6〜8、変換弁9〜10の蒸気流量であり、MAX1〜
MAX5は運転上限蒸気量を示している。なおここでは
抽気弁6〜8、変換弁9〜10は、抽気弁6〜8、変換
弁9〜10の順に減圧の効率が低くなっていると仮定す
る。したがって図5の順序運転フローチャートでは効率
のよい抽気弁6から順に稼働させるようにしている。す
なわちステップ401で蒸気圧力監視・演算装置13の
運転状態切換回路13bが並列運転状態か否か判定し、
順序運転状態であればステップ403に移行するが、並
列運転状態から順序運転状態に切り換えるのであればY
ESであるのですべての抽気弁および変換弁の蒸気発生
量JO1〜JO5を足し合わせて蒸気発生量総和SUM
を演算して、ステップ403に移行し蒸気発生量総和S
UMから抽気弁6の運転上限蒸気量MAX1を減算す
る。これにより、ステップ404にて“SUM>0”を
判定することで抽気弁6にて低圧側蒸気配管に供給され
る蒸気圧力を減圧でるか否か判定できる。そしてNOの
場合は抽気弁6のみで減圧できると判定できるので、ス
テップ405に移行して制御信号c1を出力して抽気弁
6を稼働させる。YESの場合は、ステップ406に移
行してさらに蒸気発生量総和SUMから抽気弁7の運転
上限蒸気量MAX2を減算する。これにより、ステップ
407にて“SUM>0”を判定することで抽気弁6と
抽気弁7にて低圧側蒸気配管に供給される蒸気圧力を減
圧でるか否か判定できる。そしてNOの場合は抽気弁6
および抽気弁7にて減圧できるので、ステップ408に
移行して制御信号c1、c2を出力して抽気弁6と抽気
弁7を稼働させる。
【0027】このように、ステップ404にて抽気弁6
のみで減圧できるか判定し、できない場合はステップ4
06にて抽気弁7を増やして2つの抽気弁6、7にて減
圧できるか判断する。以降、“SUM>0”を判定しな
がら順次抽気弁8、変換弁9〜10の順で増やして、
“SUM>0”がNOの場合は所定の制御信号c1〜c
5を出力して順序運転を行う。
【0028】図6のステップ501は検出値pの時間t
と時間t−1を比較することで圧力検出値pが減圧して
いるか否か判定している。圧力が増加しているときには
p(t)>p(t−1)であるからステップ502に移
行して、制御信号c1〜c5を出力してすべての抽気弁
および変換弁を稼働させ、切換信号s1〜s5を出力し
てすべての減圧蒸気流量制御装置を並列運転関数に切り
換える。
【0029】しかしステップ501にて圧力が減圧して
いるときには、現在稼働中の抽気弁6〜8および変換弁
9〜10を同時に稼働させて並列運転を行う必要がある
ので、ステップ503以下、順序運転で最後に稼働する
変換弁10から稼働状態を判定する。すなわちステップ
503にて制御信号c5が出力中であれば、制御信号c
1〜c5まで出力されているので、ステップ502に移
行して、制御信号c1〜c5を出力してすべての抽気弁
6〜8および変換弁9〜10を稼働させ、切換信号s1
〜s5を出力してすべての減圧蒸気流量制御装置14〜
18を並列運転関数に切り換える。
【0030】しかしステップ503にてNOであれば、
ステップ504に移行して制御信号s4を出力中か否か
判断し、制御信号c4が出力中であれば、制御信号c1
〜c4まで出力されているので、ステップ505に移行
して制御信号c1〜c4を出力して抽気弁7〜8および
変換弁9〜10を稼働させ、切換信号s1〜s4を出力
して減圧蒸気流量制御装置15〜18を並列運転関数に
切り換える。
【0031】以下、制御信号の出力状態を見て、現在稼
働中の抽気弁および変換弁を同時に稼働させて並列運転
処理を行い、メインプログラムに復帰する。今、図1の
構成にて抽気弁6〜8、変換弁9〜10が高圧側蒸気配
管1と低圧側蒸気配管2の間に並列に接続され、図3の
t0の時点では抽気弁6が稼働して高圧側蒸気配管1の
蒸気を減圧しているとすると、減圧蒸気流量制御装置1
4の切換スイッチSH1 は常閉接点c1 の順序運転関数
側に倒されており、蒸気圧力監視・演算装置13は抽気
弁6に対して制御信号c1を出力し、蒸気圧力調節器1
2は正常圧力設定値STと蒸気圧力検出計の測定値とを
比較してPID演算を行いその結果を調節信号psとし
て減圧蒸気流量制御装置14に入力している。この蒸気
圧力調節装置12からの調節信号psを受けて、減圧蒸
気流量制御装置14は記憶装置14aに格納してある順
序運転関数を読み出して蒸気流量を算出し、抽気弁6に
制御信号c1として出力している。蒸気流量計19は抽
気弁6が減圧する蒸気流量を時々刻々と測定してその測
定値d1を減圧蒸気流量制御装置14の減算器14cに
入力して、抽気弁6の減圧流量を減算器14cにてフィ
ードバック制御している。
【0032】図3の時間t1において、低圧側蒸気配管
の蒸気使用量が減少して系内の蒸気圧力負荷が増加し正
常圧力設定値STより上昇すると、図4のスッテップ1
00にて蒸気圧力監視・演算装置13にて時間t0と時
間t1の圧力検出値pの変化率を演算して、ステップ2
00にて判定回路13aは圧力変化率大か否か判定し
て、変化率が小さいのでステップ300に移行して、圧
力検出値pが圧力上限MXと圧力下限MIに至っている
か判定してYESであるので、ステップ500に移行し
て順序運転処理を行う。
【0033】すなわち図5の順序運転フローチャートの
ステップ401にて並列運転状態か否か判定し、NOで
あるのでステップ403にて低圧側蒸気配管の蒸気発生
量総和SUMから抽気弁6の運転上限である蒸気流量M
AX1を減算したものを蒸気発生量総和SUMとする。
これはステップ404にて、蒸気発生量総和SUMが
“0”以上か否か判定することで、抽気弁6にて低圧側
蒸気配管の蒸気を減圧できるか否かを判定する。
【0034】ここで抽気弁6のみで減圧できる場合はス
テップ405に移行するが、抽気弁6にて蒸気の減圧運
転状態を保ち、抽気弁6の運転上限を越えた蒸気が高圧
蒸気発生系から蒸気が供給され、蒸気発生量総和SUM
が“0”以上と判定されると、ステップ406に移行し
蒸気発生量総和SUMからさらに抽気弁7の運転上限の
蒸気流量MAX2を減算したものを蒸気発生量総和SU
Mと設定する。これにより、ステップ407にて蒸気発
生量総和SUMが“0”以上か否か判定することで、抽
気弁6および抽気弁7にて低圧側蒸気配管の蒸気を減圧
できるか否かを判定する。
【0035】ステップ407にて低圧側蒸気配管の蒸気
が抽気弁6および抽気弁7にて減圧できると判定される
とステップ408に移行して抽気弁6および抽気弁7に
対して制御信号c1およびc2を出力して稼働状態にし
てメインプログラムに復帰する。このようにして、低圧
側蒸気配管2の蒸気発生量総和SUMと抽気弁および変
換弁の運転上限の蒸気流量を比較することで後段または
前段の抽気弁および変換弁へ順次制御信号c1〜c5を
出力して、順序運転を行う。
【0036】図3の時間t2において、低圧側蒸気配管
2の圧力検出値pは正常を保ち、上記時間t1と同様に
抽気弁6および抽気弁7を稼働させ、減圧蒸気流量制御
装置15は蒸気圧力調節器12の設定値と順序運転関数
に基づき抽気弁7の蒸気流量制御をしながら蒸気流量計
20の測定値に基づいてフィードバック制御を行ってい
る。
【0037】しかし、時間t2から低圧側蒸気配管2の
蒸気使用量が急増し、系内の蒸気圧力負荷が急減する
と、時間t3において蒸気圧力監視・演算装置13は圧
力検出値pの変化率が規定値を越えたと判断して並列運
転状態に切り換える。すなわち図4のステップ200に
てYESと判定されるため、スッテプS500に移行し
並列運転処理を行う。
【0038】図6は並列処理のフローチャートであり、
ステップ501にて蒸気圧力が減少しているか否か判定
し、YESであるのでステップ503に移行して蒸気圧
力監視・演算装置13が制御信号c5を出力しているか
否か判定し、時間t3では抽気弁6と抽気弁7に対して
制御信号c1、制御信号c2を出力しており、NOであ
るのでステップ504に移行し制御信号c4を出力して
いるか否か判定し、NOであるのでステップ508まで
移行する。ステップ508で制御信号c2を出力してい
るか否か判定し、YESであるのでステップ509に移
行して抽気弁6と抽気弁7に対して制御信号c1、制御
信号c2を出力しまた減圧蒸気流量制御装置14、減圧
蒸気流量制御装置15に切換信号s1、切換信号s2を
出力し、メインプログラムに復帰する。
【0039】このとき、減圧蒸気流量制御装置14、減
圧蒸気流量制御装置15は切換信号s1、切換信号s2
により切換スイッチSH1 、切換スイッチSH2 を常閉
接点o側の順序運転関数から常開接点cに切り換えるた
め、並列運転関数にて蒸気圧力調節器12から入力され
る設定値を演算し、再設定された蒸気流量設定値を減圧
蒸気流量制御装置14は抽気弁6に対して出力し、蒸気
流量系19の測定値に基づいてフィードバック制御をお
こない、同時に減圧蒸気流量制御装置15も再設定され
た蒸気流量設定値を抽気弁7に対して出力し、蒸気流量
系20の測定値に基づいてフィードバック制御を行う。
したがって抽気弁6、抽気弁7の蒸気流量を増やして、
並列運転状態を保つため、高圧蒸気発生系から供給され
る蒸気流量が急激に増加して、低圧側蒸気配管の急激な
圧力低下を吸収する。
【0040】そして時間t3から即時に蒸気圧力が安定
して時間t4にて、圧力変化率が小さくなり、蒸気圧力
検出系の検出値が圧力上限と圧力下限の間に安定するた
め、図4のステップ100、ステップ300にて判定さ
れ、ステップ400に移行して順序運転処理を行い、並
列運転状態から順序運転状態に切り換わる。すなわち図
5にてのステップ401にて並列運転状態か否か判定さ
れ、YESであるので、ステップ402に移行して低圧
側蒸気配管の蒸気発生総和SUMを抽気弁6〜変換弁1
0の発生蒸気量JO1〜JO5に加算して求める。時間
t4では、抽気弁6、抽気弁7が稼働しているので、時
間t4の時点で蒸気流量計19にて測定される発生蒸気
量JO1と蒸気流量計20にて測定される発生蒸気量J
O2が加算され、ステップ403に移行して抽気弁6の
運転上限蒸気量MAX1が減算され、SUMに設定され
る。そしてステップ404にて“SUM>0”を判定す
ることで、時間t4で抽気弁6と抽気弁7にて並列運転
しながら減圧している蒸気流量の和が抽気弁6のみで、
対応できるか否かを判定する。
【0041】この場合、抽気弁6と抽気弁7にて順序運
転して減圧していた高圧側蒸気配管1の圧力が低圧側蒸
気配管2の急激な減圧により並列運転に切り換え、流量
を急激に増やしたのであるから、当然減圧する流量が減
ったのであるからステップ404では抽気弁6にて充分
減圧可能でありNOと判定され、ステップ405に移行
して抽気弁6に対して制御信号c1を出力する。したが
って稼働中であった抽気弁7は制御信号が出力されない
ため停止され、切換信号s1、s2が出力されないため
切換スイッチSH1 、切換スイッチSH2 が常開接点o
から常閉設定cに切り換わるため順序運転関数にて蒸気
流量の設定値が算出される。
【0042】そして時間t4から低圧側蒸気配管の蒸気
使用量が急激に減って、系内の蒸気圧力が急激に上昇す
ると時間t5にて蒸気圧力監視・演算装置13は圧力変
化率が規定値を越えたと判断して並列運転状態に切り換
える。すなわち図4のステップ200にてYESである
ため、ステップ500に移行して並列運転処理を行う。
【0043】そして図6のステップ501にて蒸気圧力
が減少しているか否か判定し、蒸気圧力が増加している
ので、ステップ502に移行して制御信号c1〜c5を
出力してすべての抽気弁6〜8および変換弁9〜10を
稼働させ、抽気弁6〜変換弁10を並列運転させる。ま
た、減圧蒸気流量制御装置14〜減圧蒸気流量制御装置
18に対して切換信号s1〜s5を出力し、すべての切
換スイッチSH1 〜SH5 を常閉接点cから常開接点o
に切り換える。
【0044】これにより、蒸気圧力調節器12は正常圧
力設定値STと時間t5にて検出された圧力を比較して
PID演算し、蒸気圧力を徐々に減少させる設定値を減
圧蒸気流量制御装置14〜18に入力し、並列運転関数
にて設定値に基づき蒸気流量設定値が算出される。した
がって、減圧蒸気流量制御装置14〜18から抽気弁6
〜変換弁10に対して蒸気流量を減少させる流量設定値
が入力されるため、急激に上昇した蒸気圧力の変動が即
時に吸収される。
【0045】そして抽気弁6〜変換弁10にて並列運転
を続け、時間t6において蒸気圧力監視・演算装置13
の判定回路13aにて外乱が落ち着いたと判断される。
すなわち図4のステップ200にて圧力変化率が大きい
か否判断し、NOであるのでステップ300に移行して
圧力検出値pが圧力の上限MXと下限MIの間を推移し
ているか否を判定して、YESであるのでステップ50
0に移行して順序運転処理を行い、メインプログラムに
復帰する。
【0046】つまり、図5のステップ401にて並列運
転状態か否か判定され、YESであるので、ステップ4
02に移行して低圧側蒸気配管の蒸気発生総和SUMを
抽気弁6〜変換弁10の発生蒸気量JO1〜JO5を加
算して求める。時間t6では、抽気弁6〜変換弁10す
べてが稼働しているので、時間t6の時点で蒸気流量計
19〜蒸気流量計20にて測定される発生蒸気量JO1
〜JO5の総和が加算され、ステップ403に移行して
抽気弁6の運転上限蒸気量MAX1が減算され、SUM
に設定される。そしてステップ404にて“SUM>
0”を判定することで、時間t6ですべての抽気弁およ
び変換弁にて並列運転しながら減圧している蒸気流量の
総和が抽気弁6のみで対応できるか否か判定する。
【0047】この場合、抽気弁6にて順序運転して減圧
してた高圧側蒸気配管1の圧力が低圧側蒸気配管2の急
激な増圧により並列運転に切り換え、流量を急激に減ら
したのであり、減圧する流量が急激に増えて抽気弁6、
抽気弁7にて減圧できる蒸気流量の運転上限の和を越え
ているとすると、ステップ404では抽気弁および変換
弁1の運転上限を越えているので“SUM>0”がYE
Sと判定され、ステップ406に移行して蒸気発生量総
和SUMからさらに抽気弁7の運転上限蒸気量MAX2
が減算され、ステップ407にて蒸気圧力が抽気弁6と
抽気弁7にて減圧できる運転上限蒸気量の和を越えてい
るため、“SUM>0”がYESと判定され、ステップ
409に移行する。ステップ409にて抽気弁8の運転
上限蒸気量MAX3が減算され、並列運転している抽気
弁6〜変換弁10の減圧する蒸気流量の総和が抽気弁
6、抽気弁7、抽気弁8の運転上限蒸気量の総和より少
ないため、ステップ410にて“SUM>0”がNOと
判定され、ステップ411に移行して抽気弁6、抽気弁
7、抽気弁8に対して制御信号c1、制御信号c2、制
御信号c3をそれぞれ出力する。したがって稼働中であ
った変換弁9、変換弁10は制御信号が出力されないた
め運転が停止され、切換信号s1〜s5が出力されない
ため切換スイッチSH1 〜切換スイッチSH5 が常開接
点oか常閉設定cに切り換わるため順序運転関数にて蒸
気流量の設定値が算出される。そしてメインプログラム
に復帰する。
【0048】時間t7では、蒸気圧力検出計の検出値が
圧力上限MXを越え、蒸気圧力監視・演算装置13にて
並列運転状態に切換られる。すなわち図4のステップ1
00にて蒸気圧力の圧力変化率が大きいか否か判断さ
れ、NOであるのでステップ300に移行して圧力検出
値pが圧力上限MXと圧力下限MIの間を推移している
か否か判定され、圧力上限MXを越えているのでステッ
プ500に移行して並列運転処理を行いメインプログラ
ムに復帰する。
【0049】並列運転処理では図6のステップ501に
て圧力が減少しているか否か判定し、NOであるのでス
テップ502に移行して、すべての抽気弁6〜8、変換
弁9〜10に対して制御信号c1〜c5を出力し同時に
稼働させ、すべての減圧蒸気流量制御装置14〜18に
対して切換信号s1〜s5を出力して、切換スイッチS
1 〜SH5 を常開接点o側から常閉接点c側に切り換
える。
【0050】これにより、蒸気圧力調節器12は正常圧
力設定値STと時間t5にて検出された圧力を比較して
PID演算し、蒸気圧力を徐々に減少させる設定値を減
圧蒸気流量制御装置14〜18に入力し、並列運転関数
にて設定値に基づき蒸気流量設定値が算出される。した
がって、減圧蒸気流量制御装置14〜18から抽気弁6
〜変換弁10に対して蒸気流量を減少させる流量設定値
が入力されるため、蒸気圧力の上昇カーブが下降カーブ
に落ち着き、蒸気圧力検出値pが圧力上限MXと圧力下
限MIの間に落ち着く。
【0051】そして蒸気圧力検出値pが圧力上限MXと
圧力下限MIの間になると、時間t8において図4のス
テップ200およびステップ300にて、蒸気圧力の変
化率と蒸気圧力検出値pが圧力上限MXと圧力下限MI
の間を推移しているか判定され、ステップ400に移行
して順序運転処理を行いメインプログラムに復帰する。
【0052】こうように、蒸気圧力監視・演算装置13
は蒸気圧力検出計11にて検出される蒸気圧力の変化率
と変化幅を監視しながら判定を行い、順序運転と並列運
転の切り換えを行う。これにより、高圧側蒸気配管1と
低圧側蒸気配管2との間に介在する抽気弁6〜8および
変換弁9〜10を適宜に稼働させて、蒸気圧力の変化率
が小さく、蒸気圧力検出値pが圧力上限MXと圧力下限
MIの間を推移しているときには順序運転を行い、上記
蒸気圧力の変化率が大きく、蒸気圧力検出値pが圧力上
限MXまたは圧力下限MIを越えた時には並列運転を行
って、効率の良い運転および急激な外乱に対する高い応
答性の両方が確保できるようにしたものである。
【0053】時間t9では、時間t7と同様に蒸気圧力
検出値pが圧力下限より減少し、蒸気圧力監視・演算装
置13にて並列運転状態に切換られる。すなわち図4の
ステップ200にて蒸気圧力の圧力変化率が大きいか否
か判断され、NOであるのでステップ300に移行して
圧力検出値pが圧力上限MXと圧力下限MIの間を推移
しているか否か判定され、圧力下限MIを越えているの
でステップ500に移行して並列運転処理を行いメイン
プログラムに復帰する。
【0054】このように、蒸気圧力監視・演算装置13
は蒸気圧力の変化率と変化幅を監視しながら判定を行
い、順序運転と並列運転の切り換えを行う。ここで本発
明の実施例にあっては、高圧側蒸気配管1が請求項1の
高圧蒸気発生系に対応し、低圧側蒸気配管2が低圧蒸気
系に対応し、これらの間に介在する抽気弁6〜8および
変換弁9〜10が減圧手段に対応している。蒸気圧力検
出器11は低圧蒸気系の圧力を検出する圧力検出手段で
あり、蒸気圧力調節器12が流量制御手段に対応し、指
令信号である調節信号s1〜s5を出力している。蒸気
圧力監視・演算手段13に内設された判定回路13aは
蒸気圧力の検出値を受けて蒸気流量の急激な増減が必要
か否判定する判定手段であり、その判定結果により運転
状態を切り換える運転状態切換回路13bは運転状態切
換手段である。
【0055】尚、本発明の実施例では各演算装置等をア
ナログ回路で構成した場合について説明したがこれに限
定されるものではなく、例えばマイコン等を用いてソフ
トウェアにて実施することも可能である。
【0056】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の蒸
気圧力制御装置によれば、低圧蒸気系の圧力の変動を常
に監視しそれに基づいて減圧装置の運転状態を順序運転
状態と並列運転状態との間で切り換えるようにした。低
圧蒸気系の蒸気圧力の変動が小さいときには、順序運転
にして減圧装置の使用効率を上げ且つ蒸気発生量の微小
な単位にも対応して蒸気圧力の制御を行うことができ、
低圧蒸気系の蒸気圧力の変動が大きい場合や、蒸気圧力
の最適値との偏差が過大になったとき等には、並列運転
に切り換えて急激な変動に敏速に対応して変動を早急に
吸収することができるから、効率の良い運転および急激
な外乱に対する高い応答性の両方が確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す系統図である。
【図2】図1の説明図である。
【図3】本発明の実施例の動作を説明するタイムチャー
トである。
【図4】図1の判定回路13aの動作を説明するフロー
チャートである。
【図5】図1の運転状態切換回路13bの順序運転状態
の動作を説明するフローチャートである。
【図6】図1の運転状態切換回路13bの並列運転状態
の動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 高圧側蒸気配管 2 低圧側蒸気配管 3〜5 発電機 6〜8 抽気弁 9〜10 変換弁 11 蒸気圧力検出計 12 蒸気圧力調節器 13 蒸気圧力監視・演算装置 13a 判定回路 13b 運転状態切換回路 14〜18 減圧蒸気流量制御装置 14a〜18a 記憶装置1 14b〜18b 記憶装置2 14c〜18c 減算器 SH1 〜SH5 切換スイッチ 19〜23 蒸気流量計

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧蒸気系と低圧蒸気系との間に互いに
    並列に介在し且つ高圧蒸気系の蒸気を減圧して低圧蒸気
    系に供給する蒸気流量可変な複数の減圧手段と、前記低
    圧蒸気系の蒸気圧力を検出する圧力検出手段と、前記圧
    力検出手段の検出値に基づいて前記各減圧装置毎に指令
    信号を出力する流量制御手段と、を備えた蒸気圧力制御
    装置において、前記圧力検出手段の検出値に基づいて前
    記蒸気流量の急激な増減が必要か否かを判定する判定手
    段と、この判定手段の判定結果に基づいて前記急激な増
    減が必要な場合には前記減圧手段を複数個同時に稼働さ
    せる並列運転状態とし前記の急激な増減が必要でない場
    合には前記減圧手段を順次稼働させる順序運転状態とす
    る運転状態切換手段と、を設けたことを特徴とする蒸気
    圧力制御装置。
JP31685993A 1993-12-16 1993-12-16 蒸気圧力制御装置 Pending JPH07166811A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007315281A (ja) * 2006-05-25 2007-12-06 Kobe Steel Ltd 小型貫流ボイラ発電システムおよびその運転制御方法
CN113741168A (zh) * 2020-05-29 2021-12-03 上海梅山钢铁股份有限公司 一种双调节装置并联控制系统的控制方法

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