JP2010043920A - ディーゼルエンジン用高圧燃料配管のオートフレッタージ処理における処理圧力の検出方法及びこの検出方法を用いたオートフレッタージ処理方法並びにその処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 オートフレッタージ処理における圧力計の故障、特に圧力計測システムを構成する圧力センサー異常等によって発生する処理圧力の不足や過剰を防ぎ、所望する処理圧力を確実にかつ精度よくワークに作用させることができる、ディーゼルエンジン用高圧燃料配管のオートフレッタージ処理における処理圧力の検出方法を提供する。
【解決手段】 ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に高圧の処理圧力を付与してオートフレッタージ処理を施すオートフレッタージ処理装置の処理圧力を検出する方法において、前記処理圧力を検出する圧力計を、高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に該高圧燃料配管に近接して少なくとも2台設置し、前記少なくとも2台の圧力計にてオートフレッタージ処理圧力を計測することを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に高圧の処理圧力を付与してオートフレッタージ処理を施すオートフレッタージ処理装置の処理圧力を検出する方法において、前記処理圧力を検出する圧力計を、高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に該高圧燃料配管に近接して少なくとも2台設置し、前記少なくとも2台の圧力計にてオートフレッタージ処理圧力を計測することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、主に蓄圧式燃料噴射システムを搭載したディーゼルエンジン用の高圧燃料配管として使用されるコモンレール、噴射管、供給管等の内圧疲労強度を向上させるために行われるオートフレッタージ処理に係り、より詳しくは前記高圧燃料配管のオートフレッタージ処理における処理圧力の検出方法及びこの検出方法を用いたオートフレッタージ処理方法並びにその処理装置に関する。
従来、ディーゼルエンジン用の高圧燃料配管として使用されるコモンレールとしては、例えば図11に示すように軸心方向内部に流通路1−1を有する厚肉細径の本管レール1に、該本管レールと一体のボス部1−2が軸心方向に間隔をおいて複数個設けられ、前記各ボス部1−2に本管レール1の流通路1−1に連通する所定径の分岐孔1−3が穿設された構造のものが知られている(特許文献1参照)。又、前記噴射管としては、例えば図12に示すように、厚肉細径鋼管21の接続端部に、球面状のシート面23と、該シート面23から軸芯方向に間隔をおいて設けた環状フランジ部25と、前記シート面23に連なって前記環状フランジ部25まで先端に向って先細りとなる円錐面24とから形成された接続頭部22を有するものが知られている(特許文献2の図4参照)。
このような構造の高圧燃料配管は、その製造時において耐圧検査等の内圧付与作業が行われる。この耐圧検査等の一つに、高圧燃料配管の内圧疲労強度を向上させるために行われるオートフレッタージ処理がある。このオートフレッタージ処理は、高圧燃料配管(コモンレール、噴射管等)をシールした状態で当該管内に高圧を付与して行われるのが一般的である。
従来行われている高圧燃料配管のオートフレッタージ処理方法としては、オートフレッタージ装置の増圧装置の低圧側の圧力を測定し、低圧側シリンダの面積と高圧側ピストンの面積から算出される増圧比から高圧側の圧力を算出し、その算出値をオートフレッタージ圧力として代用する方法、あるいは高圧側の圧力計として、一台の圧力計(1個の圧力センサー)のみを使用してオートフレッタージ処理圧力を計測する方法等が知られている。
特許第2599651号
特開2003−336560号
従来行われている高圧燃料配管のオートフレッタージ処理方法としては、オートフレッタージ装置の増圧装置の低圧側の圧力を測定し、低圧側シリンダの面積と高圧側ピストンの面積から算出される増圧比から高圧側の圧力を算出し、その算出値をオートフレッタージ圧力として代用する方法、あるいは高圧側の圧力計として、一台の圧力計(1個の圧力センサー)のみを使用してオートフレッタージ処理圧力を計測する方法等が知られている。
しかしながら、前記した従来のオートフレッタージ処理方法には、以下に記載する問題点があった。
前者のオートフレッタージ装置の増圧装置の低圧側の圧力を測定し、低圧側シリンダの面積と高圧側ピストンの面積から算出される増圧比から高圧側の圧力を算出し、その算出値をオートフレッタージ圧力として代用する方法は、増圧装置の低圧側の圧力を測定し、低圧側シリンダ面積と高圧側ピストン面積から算出される増圧比から高圧側の圧力をオートフレッタージ処理圧力として計算するため、その得られたオートフレッタージ処理圧力値は計算値であり、実際にワーク(高圧燃料配管)に作用する圧力と同一であるという保証は全くない。例えば、増圧装置のシリンダとピストンの間隙からの流体漏れが著しい場合には、十分な処理圧力がワークに作用せず、ワークの疲労強度設計上十分な残留応力が得られないために、結果としてワークの実使用時に繰返し作用する内圧によって破損することが危惧される。このため、低圧側の圧力値と増圧比から計算により求める処理圧力は、オートフレッタージ処理圧力として信頼性に欠けるという問題がある。
前者のオートフレッタージ装置の増圧装置の低圧側の圧力を測定し、低圧側シリンダの面積と高圧側ピストンの面積から算出される増圧比から高圧側の圧力を算出し、その算出値をオートフレッタージ圧力として代用する方法は、増圧装置の低圧側の圧力を測定し、低圧側シリンダ面積と高圧側ピストン面積から算出される増圧比から高圧側の圧力をオートフレッタージ処理圧力として計算するため、その得られたオートフレッタージ処理圧力値は計算値であり、実際にワーク(高圧燃料配管)に作用する圧力と同一であるという保証は全くない。例えば、増圧装置のシリンダとピストンの間隙からの流体漏れが著しい場合には、十分な処理圧力がワークに作用せず、ワークの疲労強度設計上十分な残留応力が得られないために、結果としてワークの実使用時に繰返し作用する内圧によって破損することが危惧される。このため、低圧側の圧力値と増圧比から計算により求める処理圧力は、オートフレッタージ処理圧力として信頼性に欠けるという問題がある。
又、後者の一台の圧力計(1個の圧力センサー)のみを使用してオートフレッタージ処理圧力を計測する方法は、最近のディーゼルエンジンにおける燃料噴射圧の高圧化に伴うオートフレッタージ処理圧力の高圧化に対応することが極めて困難であるという問題がある。即ち、最近のディーゼルエンジンにおける燃料噴射圧の高圧化に伴い、オートフレッタージ処理に必要な圧力も10000barの超高圧に迫るまでに高圧化しているにもかかわらず、このような高圧下で十分な耐久性と繰返し精度が保証された圧力計や圧力センサーが存在しないため、既存の圧力計ではこのような高圧下でのオートフレッタージ処理が困難な状況にある。より具体的には、圧力計(圧力センサー)を一台しか使用しない従来の圧力測定システムの場合、既存の圧力計ではその個体差に応じて、故障あるいは劣化までの使用回数が左右されてしまうために定期交換のための交換頻度を設定することが非常に困難であり、一台のみの圧力計(1個の圧力センサー)の使用では所望する圧力にて確実にオートフレッタージ処理することを保証するのは困難である。例えば、実際には圧力計(圧力センサー)が既に故障し交換の必要が生じていたにもかかわらず、その故障を検出あるいは検知する手段がないために故障が生じた状態でオートフレッタージ処理を実施した場合には、処理圧力が十分に得られなかったり、処理圧力が過大であることにより、結果として実使用時におけるワークの破損、あるいはオートフレッタージ処理中におけるワークの破損等の問題が生じる危惧が大きくなるといった問題があった。
本発明は、上記した問題を解決するためになされたもので、オートフレッタージ処理における圧力計の故障、特に圧力計測システムを構成する圧力センサー等によって発生する処理圧力の不足や過剰を防ぎ、所望する処理圧力を確実にかつ精度よくワークに作用させることができる、ディーゼルエンジン用高圧燃料配管のオートフレッタージ処理における処理圧力の検出方法及びこの検出方法を用いたオートフレッタージ処理方法並びにその処理装置を提案しようとするものである。
本発明に係るディーゼルエンジン用高圧燃料配管のオートフレッタージ処理における処理圧力の検出方法は、ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に高圧の処理圧力を付与してオートフレッタージ処理を施すオートフレッタージ処理装置の処理圧力を検出する方法において、前記処理圧力を検出する圧力計を、高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に該高圧燃料配管に近接して少なくとも2台設置し、前記少なくとも2台の圧力計にてオートフレッタージ処理圧力を計測することを特徴とするものである。
更に、本発明の検出方法は、前記処理圧力を検出する圧力計として、前記高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側の2台に加え、上流側にも少なくとも1台設置し、少なくとも3台の圧力計にてオートフレッタージ処理圧力を計測することを好ましい態様とするものである。
又、本発明は前記処理圧力の検出方法において、処理圧力の正常又は異常の判定方法として以下に記載する5つの方法を好ましい態様とするものである。
(1) 前記高圧燃料配管の下流側の少なくとも2台の圧力計の計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が、予め設定された許容誤差α内の時は処理圧力を正常値と判定し、前記計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が前記許容誤差αを超える時は処理圧力を異常値と判定する方法。
(2) 前記高圧燃料配管の下流側の少なくとも2台の圧力計の計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が、予め設定された許容誤差α内にあり、かつ、その実測処理圧力値PAFと前記圧力計の計測値PH1またはPH2との差ΔP1の絶対値が、予め設定された処理圧力の許容誤差β内の時は処理圧力を正常値と判定し、他方、前記計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が前記許容誤差αを超える時、又は/及び、前記予め設定されたオートフレッタージ処理圧力値PAFと前記圧力計の計測値PH1またはPH2との差ΔP1の絶対値が予め設定された許容誤差βを超える時は、処理圧力を異常値と判定する方法。
(3) 前記高圧燃料配管の下流側の少なくとも2台の圧力計の計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が、予め設定された許容誤差α内にあり、かつ、前記ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に高圧の処理圧力を付与する増圧器の上流側に設置した圧力計の低圧圧力値PLと該増圧器の増圧比iとから演算して求めた評価圧PE と、前記2つの圧力値PH1又はPH2との差ΔP2の絶対値が予め設定された許容誤差γ内の時は処理圧力を正常値と判定し、他方、前記圧力計の計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が許容誤差αを超える時、又は/及び、前記ΔP2の絶対値が許容誤差γを超える時は、処理圧力を異常値と判定する方法。
(4) 前記高圧燃料配管の下流側の少なくとも2台の圧力計の計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が、予め設定された許容誤差α内にあり、かつ、前記ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に高圧の処理圧力を付与する増圧器と該高圧燃料配管との間の直管部に設けた管外径計測式センサーの計測値より換算した管外径計測式圧力値PDと、前記2つの圧力値PH1またはPH2との差ΔP3の絶対値が予め設定された許容誤差δ内の時は処理圧力を正常値と判定し、他方、前記計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が前記許容誤差αを超える時、又は/及び、前記2つの圧力値PH1又はPH2と前記管外径計測式圧力値PD との差ΔP3の絶対値が予め設定された許容誤差δを超える時は、処理圧力を異常値と判定する方法。
(5) 前記高圧燃料配管の下流側の少なくとも2台の圧力計の計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が、予め設定された許容誤差α内にあり、かつ、前記ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に高圧の処理圧力を付与する増圧器の上流側に設置した圧力計の低圧圧力値PLと該増圧器の増圧比iとから演算して求めた評価圧PE と、前記2つの圧力値PH1又はPH2との差ΔP2の絶対値が予め設定された許容誤差γ内の時、更に、前記増圧器と高圧燃料配管との間の直管部に設けた管外径計測式センサーの計測値より換算した管外径計測式圧力値PDと予め設定されたオートフレッタージ処理圧力値PAFとの差ΔP4の絶対値が予め設定された許容誤差ε内の時は処理圧力を正常値と判定し、他方、前記計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が前記許容誤差αを超える時、又は/及び、前記2つの圧力値PH1又はPH2と前記評価圧PEとの差ΔP2の絶対値が予め設定された許容誤差γを超える時、又は/及び、前記管外径計測式圧力値PDと予め設定されたオートフレッタージ処理圧力値PAFとの差ΔP4の絶対値が予め設定された許容誤差εを超える時は、処理圧力を異常値と判定する方法。
(1) 前記高圧燃料配管の下流側の少なくとも2台の圧力計の計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が、予め設定された許容誤差α内の時は処理圧力を正常値と判定し、前記計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が前記許容誤差αを超える時は処理圧力を異常値と判定する方法。
(2) 前記高圧燃料配管の下流側の少なくとも2台の圧力計の計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が、予め設定された許容誤差α内にあり、かつ、その実測処理圧力値PAFと前記圧力計の計測値PH1またはPH2との差ΔP1の絶対値が、予め設定された処理圧力の許容誤差β内の時は処理圧力を正常値と判定し、他方、前記計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が前記許容誤差αを超える時、又は/及び、前記予め設定されたオートフレッタージ処理圧力値PAFと前記圧力計の計測値PH1またはPH2との差ΔP1の絶対値が予め設定された許容誤差βを超える時は、処理圧力を異常値と判定する方法。
(3) 前記高圧燃料配管の下流側の少なくとも2台の圧力計の計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が、予め設定された許容誤差α内にあり、かつ、前記ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に高圧の処理圧力を付与する増圧器の上流側に設置した圧力計の低圧圧力値PLと該増圧器の増圧比iとから演算して求めた評価圧PE と、前記2つの圧力値PH1又はPH2との差ΔP2の絶対値が予め設定された許容誤差γ内の時は処理圧力を正常値と判定し、他方、前記圧力計の計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が許容誤差αを超える時、又は/及び、前記ΔP2の絶対値が許容誤差γを超える時は、処理圧力を異常値と判定する方法。
(4) 前記高圧燃料配管の下流側の少なくとも2台の圧力計の計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が、予め設定された許容誤差α内にあり、かつ、前記ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に高圧の処理圧力を付与する増圧器と該高圧燃料配管との間の直管部に設けた管外径計測式センサーの計測値より換算した管外径計測式圧力値PDと、前記2つの圧力値PH1またはPH2との差ΔP3の絶対値が予め設定された許容誤差δ内の時は処理圧力を正常値と判定し、他方、前記計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が前記許容誤差αを超える時、又は/及び、前記2つの圧力値PH1又はPH2と前記管外径計測式圧力値PD との差ΔP3の絶対値が予め設定された許容誤差δを超える時は、処理圧力を異常値と判定する方法。
(5) 前記高圧燃料配管の下流側の少なくとも2台の圧力計の計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が、予め設定された許容誤差α内にあり、かつ、前記ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に高圧の処理圧力を付与する増圧器の上流側に設置した圧力計の低圧圧力値PLと該増圧器の増圧比iとから演算して求めた評価圧PE と、前記2つの圧力値PH1又はPH2との差ΔP2の絶対値が予め設定された許容誤差γ内の時、更に、前記増圧器と高圧燃料配管との間の直管部に設けた管外径計測式センサーの計測値より換算した管外径計測式圧力値PDと予め設定されたオートフレッタージ処理圧力値PAFとの差ΔP4の絶対値が予め設定された許容誤差ε内の時は処理圧力を正常値と判定し、他方、前記計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が前記許容誤差αを超える時、又は/及び、前記2つの圧力値PH1又はPH2と前記評価圧PEとの差ΔP2の絶対値が予め設定された許容誤差γを超える時、又は/及び、前記管外径計測式圧力値PDと予め設定されたオートフレッタージ処理圧力値PAFとの差ΔP4の絶対値が予め設定された許容誤差εを超える時は、処理圧力を異常値と判定する方法。
次に、本発明に係るディーゼルエンジン用高圧燃料配管のオートフレッタージ処理方法は、以下に記載する方法を要旨とするものである。
(1) ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に増圧器にて高圧の処理圧力を付与し、該高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に設置した圧力計にて処理圧力を検出してオートフレッタージ処理を施す方法において、前記処理圧力を検出する圧力計を、該高圧燃料配管に近接して少なくとも2台設置し、前記少なくとも2台の圧力計にて計測された2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が予め設定された許容誤差α内の時は処理圧力を正常値と判定し、オートフレッタージ処理を継続し、他方、前記2つの圧力値の差ΔPの絶対値が前記許容誤差αを超える時は処理圧力を異常値と判定し、オートフレッタージ処理を停止する方法。
(2) ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に増圧器にて高圧の処理圧力を付与し、該高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に設置した圧力計にて処理圧力を検出してオートフレッタージ処理を施す方法において、前記処理圧力を検出する圧力計を、高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に該高圧燃料配管に近接して少なくとも2台設置し、前記少なくとも2台の圧力計にて計測された2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が、予め設定された許容誤差α内にあり、かつ、その予め設定されたオートフレッタージ処理圧力値PAFと前記圧力計の計測値PH1又はPH2との差ΔP1の絶対値が、予め設定された許容誤差β内の時は処理圧力を正常値と判定し、オートフレッタージ処理を継続し、他方、前記計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が前記許容誤差αを超える時、又は/及び、前記予め設定されたオートフレッタージ処理圧力値PAFと前記圧力計の計測値PH1又はPH2との差ΔPの絶対値が予め設定された許容誤差βを超える時は、処理圧力を異常値と判定し、オートフレッタージ処理を停止する方法。
(3) ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に増圧器にて高圧の処理圧力を付与し、該高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に設置した圧力計にて処理圧力を検出してオートフレッタージ処理を施す方法において、前記処理圧力を検出する圧力計を、高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に該高圧燃料配管に近接して少なくとも2台設置し、前記少なくとも2台の圧力計にて計測された2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が、予め設定された許容誤差α内にあり、かつ、前記増圧器の上流側に設置した圧力計の低圧圧力値PLと該増圧器の増圧比iとから演算して求めた評価圧PE と、前記2つの圧力値PH1又はPH2との差ΔP2の絶対値が予め設定された許容誤差γ内の時は処理圧力を正常値と判定し、オートフレッタージ処理を継続し、他方、前記計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が前記許容誤差αを超える時、又は/及び、前記2つの圧力値PH1又はPH2と前記評価圧PEとの差ΔP2の絶対値が予め設定された許容誤差γを超える時は、処理圧力を異常値と判定し、オートフレッタージ処理を停止する方法。
(4) ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に増圧器にて高圧の処理圧力を付与し、該高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に設置した圧力計にて処理圧力を検出してオートフレッタージ処理を施す方法において、前記処理圧力を検出する圧力計を、高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に該高圧燃料配管に近接して少なくとも2台設置し、前記少なくとも2台の圧力計にて計測された2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が、予め設定された許容誤差α内にあり、かつ、前記増圧器と高圧燃料配管との間の直管部に設けた管外径計測式センサーの計測値より換算した管外径計測式圧力値PDと、前記2つの圧力値PH1またはPH2との差ΔP3の絶対値が予め設定された許容誤差δ内の時は処理圧力を正常値と判定し、オートフレッタージ処理を継続し、他方、前記計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が前記許容誤差αを超える時、又は/及び、前記2つの圧力値PH1又はPH2と前記管外径計測式圧力値PDとの差ΔP3の絶対値が予め設定された許容誤差δを超える時は、処理圧力を異常値と判定し、オートフレッタージ処理を停止する方法。
(5) ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に増圧器にて高圧の処理圧力を付与し、該高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に設置した圧力計にて処理圧力を検出してオートフレッタージ処理を施す方法において、前記処理圧力を検出する圧力計を、高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に該高圧燃料配管に近接して少なくとも2台設置し、前記少なくとも2台の圧力計にて計測された2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が、予め設定された許容誤差α内にあり、かつ、前記増圧器の上流側に設置した圧力計の低圧圧力値PLと該増圧器の増圧比iとから演算して求めた評価圧PE と、前記2つの圧力値PH1又はPH2との差ΔP2の絶対値が予め設定された許容誤差γ内にあり、更に、前記増圧器と高圧燃料配管との間の直管部に設けた管外径計測式センサーの計測値より換算した管外径計測式圧力値PDと予め設定されたオートフレッタージ処理圧力値PAFとの差ΔP4の絶対値が予め設定された許容誤差ε内の時は処理圧力を正常値と判定し、オートフレッタージ処理を継続し、他方、前記計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が前記許容誤差αを超える時、又は/及び、前記2つの圧力値PH1又はPH2と前記評価圧PEとの差ΔP2の絶対値が予め設定された許容誤差γを超える時、又は/及び、前記管外径計測式圧力値PDと予め設定されたオートフレッタージ処理圧力値PAFとの差ΔP4の絶対値が予め設定された許容誤差εを超える時は、処理圧力を異常値と判定し、オートフレッタージ処理を停止する方法。
(1) ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に増圧器にて高圧の処理圧力を付与し、該高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に設置した圧力計にて処理圧力を検出してオートフレッタージ処理を施す方法において、前記処理圧力を検出する圧力計を、該高圧燃料配管に近接して少なくとも2台設置し、前記少なくとも2台の圧力計にて計測された2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が予め設定された許容誤差α内の時は処理圧力を正常値と判定し、オートフレッタージ処理を継続し、他方、前記2つの圧力値の差ΔPの絶対値が前記許容誤差αを超える時は処理圧力を異常値と判定し、オートフレッタージ処理を停止する方法。
(2) ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に増圧器にて高圧の処理圧力を付与し、該高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に設置した圧力計にて処理圧力を検出してオートフレッタージ処理を施す方法において、前記処理圧力を検出する圧力計を、高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に該高圧燃料配管に近接して少なくとも2台設置し、前記少なくとも2台の圧力計にて計測された2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が、予め設定された許容誤差α内にあり、かつ、その予め設定されたオートフレッタージ処理圧力値PAFと前記圧力計の計測値PH1又はPH2との差ΔP1の絶対値が、予め設定された許容誤差β内の時は処理圧力を正常値と判定し、オートフレッタージ処理を継続し、他方、前記計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が前記許容誤差αを超える時、又は/及び、前記予め設定されたオートフレッタージ処理圧力値PAFと前記圧力計の計測値PH1又はPH2との差ΔPの絶対値が予め設定された許容誤差βを超える時は、処理圧力を異常値と判定し、オートフレッタージ処理を停止する方法。
(3) ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に増圧器にて高圧の処理圧力を付与し、該高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に設置した圧力計にて処理圧力を検出してオートフレッタージ処理を施す方法において、前記処理圧力を検出する圧力計を、高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に該高圧燃料配管に近接して少なくとも2台設置し、前記少なくとも2台の圧力計にて計測された2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が、予め設定された許容誤差α内にあり、かつ、前記増圧器の上流側に設置した圧力計の低圧圧力値PLと該増圧器の増圧比iとから演算して求めた評価圧PE と、前記2つの圧力値PH1又はPH2との差ΔP2の絶対値が予め設定された許容誤差γ内の時は処理圧力を正常値と判定し、オートフレッタージ処理を継続し、他方、前記計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が前記許容誤差αを超える時、又は/及び、前記2つの圧力値PH1又はPH2と前記評価圧PEとの差ΔP2の絶対値が予め設定された許容誤差γを超える時は、処理圧力を異常値と判定し、オートフレッタージ処理を停止する方法。
(4) ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に増圧器にて高圧の処理圧力を付与し、該高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に設置した圧力計にて処理圧力を検出してオートフレッタージ処理を施す方法において、前記処理圧力を検出する圧力計を、高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に該高圧燃料配管に近接して少なくとも2台設置し、前記少なくとも2台の圧力計にて計測された2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が、予め設定された許容誤差α内にあり、かつ、前記増圧器と高圧燃料配管との間の直管部に設けた管外径計測式センサーの計測値より換算した管外径計測式圧力値PDと、前記2つの圧力値PH1またはPH2との差ΔP3の絶対値が予め設定された許容誤差δ内の時は処理圧力を正常値と判定し、オートフレッタージ処理を継続し、他方、前記計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が前記許容誤差αを超える時、又は/及び、前記2つの圧力値PH1又はPH2と前記管外径計測式圧力値PDとの差ΔP3の絶対値が予め設定された許容誤差δを超える時は、処理圧力を異常値と判定し、オートフレッタージ処理を停止する方法。
(5) ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に増圧器にて高圧の処理圧力を付与し、該高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に設置した圧力計にて処理圧力を検出してオートフレッタージ処理を施す方法において、前記処理圧力を検出する圧力計を、高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に該高圧燃料配管に近接して少なくとも2台設置し、前記少なくとも2台の圧力計にて計測された2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が、予め設定された許容誤差α内にあり、かつ、前記増圧器の上流側に設置した圧力計の低圧圧力値PLと該増圧器の増圧比iとから演算して求めた評価圧PE と、前記2つの圧力値PH1又はPH2との差ΔP2の絶対値が予め設定された許容誤差γ内にあり、更に、前記増圧器と高圧燃料配管との間の直管部に設けた管外径計測式センサーの計測値より換算した管外径計測式圧力値PDと予め設定されたオートフレッタージ処理圧力値PAFとの差ΔP4の絶対値が予め設定された許容誤差ε内の時は処理圧力を正常値と判定し、オートフレッタージ処理を継続し、他方、前記計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が前記許容誤差αを超える時、又は/及び、前記2つの圧力値PH1又はPH2と前記評価圧PEとの差ΔP2の絶対値が予め設定された許容誤差γを超える時、又は/及び、前記管外径計測式圧力値PDと予め設定されたオートフレッタージ処理圧力値PAFとの差ΔP4の絶対値が予め設定された許容誤差εを超える時は、処理圧力を異常値と判定し、オートフレッタージ処理を停止する方法。
更に、本発明に係るディーゼルエンジン用高圧燃料配管のオートフレッタージ処理装置は、ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に高圧の処理圧力を付与してオートフレッタージ処理を施すオートフレッタージ処理装置において、前記処理圧力を検出する圧力計を、高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に該高圧燃料配管に近接して少なくとも2台備え、更に、前記ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に高圧の処理圧力を付与する増圧器と前記高圧燃料配管との間に設けた、所定の処理圧力付与時における内表面の応力が弾性変形範囲内に設定された直管部に、処理圧力付与時の外径変化を計測する管外径計測式センサーを有し、前記少なくとも2台の圧力計と、前記管外径計測式センサーの各計測値に基づいてオートフレッタージ処理圧力を検出する仕組みとなし、かつ前記オートフレッタージ処理圧力の正常又は異常を自動的に表示する検知手段を備えた構成となしたことを特徴とするものである。
本発明の処理装置はまた、ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に高圧の処理圧力を付与してオートフレッタージ処理を施すオートフレッタージ処理装置において、前記処理圧力を検出する圧力計を、高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に該高圧燃料配管に近接して少なくとも2台備え、前記少なくとも2台の圧力計の各計測値に基づいてオートフレッタージ処理圧力を検出する仕組みとなし、かつ前記オートフレッタージ処理圧力の正常又は異常を自動的に表示する検知手段を備えた構成となしたことを特徴とするものである。
本発明の処理装置はまた、ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に高圧の処理圧力を付与してオートフレッタージ処理を施すオートフレッタージ処理装置において、前記処理圧力を検出する圧力計を、高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に該高圧燃料配管に近接して少なくとも2台備え、前記少なくとも2台の圧力計の各計測値に基づいてオートフレッタージ処理圧力を検出する仕組みとなし、かつ前記オートフレッタージ処理圧力の正常又は異常を自動的に表示する検知手段を備えた構成となしたことを特徴とするものである。
更に、本発明装置は、ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に高圧の処理圧力を付与してオートフレッタージ処理を施すオートフレッタージ処理装置において、前記処理圧力を検出する圧力計を、高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に該高圧燃料配管に近接して少なくとも2台備え、更に、前記増圧器の上流側に少なくとも1台の低圧側圧力計を備え、前記少なくとも2台の圧力計と、前記少なくとも1台の低圧側圧力計の各計測値に基づいてオートフレッタージ処理圧力を検出する仕組みとなし、かつ前記オートフレッタージ処理圧力の正常又は異常を自動的に表示する検知手段を備えた構成となしたことを特徴とし、
更に又、本発明装置は、ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に高圧の処理圧力を付与してオートフレッタージ処理を施すオートフレッタージ処理装置において、前記処理圧力を検出する圧力計を、高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に該高圧燃料配管に近接して少なくとも2台備え、更に、前記ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に高圧の処理圧力を付与する増圧器と前記高圧燃料配管との間に設けた、所定処理圧力付与時における内表面の応力が弾性変形範囲内に設定された直管部に、処理圧力付与時の外径変化を計測する管外径計測センサーを有し、更に又、前記増圧器の上流側に少なくとも1台の低圧側圧力計を備え、前記高圧燃料配管の下流側に少なくとも2台の圧力計と、前記増圧器の上流側の少なくとも1台の低圧側圧力計の各計測値、及び、前記管外径計測センサーの各計測値に基づいてオートフレッタージ処理圧力を検出する仕組みとなし、かつ前記オートフレッタージ処理圧力の正常又は異常を自動的に表示する検知手段を備えた構成となしたことを特徴とするものである。
更に又、本発明装置は、ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に高圧の処理圧力を付与してオートフレッタージ処理を施すオートフレッタージ処理装置において、前記処理圧力を検出する圧力計を、高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に該高圧燃料配管に近接して少なくとも2台備え、更に、前記ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に高圧の処理圧力を付与する増圧器と前記高圧燃料配管との間に設けた、所定処理圧力付与時における内表面の応力が弾性変形範囲内に設定された直管部に、処理圧力付与時の外径変化を計測する管外径計測センサーを有し、更に又、前記増圧器の上流側に少なくとも1台の低圧側圧力計を備え、前記高圧燃料配管の下流側に少なくとも2台の圧力計と、前記増圧器の上流側の少なくとも1台の低圧側圧力計の各計測値、及び、前記管外径計測センサーの各計測値に基づいてオートフレッタージ処理圧力を検出する仕組みとなし、かつ前記オートフレッタージ処理圧力の正常又は異常を自動的に表示する検知手段を備えた構成となしたことを特徴とするものである。
本発明に係るディーゼルエンジン用高圧燃料配管のオートフレッタージ処理における処理圧力の検出方法及び該検出方法を用いたオートフレッタージ処理方法によれば、前記処理圧力を検出する圧力計を、高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に該高圧燃料配管に近接して少なくとも2台設置し、前記少なくとも2台の圧力計にてオートフレッタージ処理圧力を計測するので、オートフレッタージ処理中に圧力計の故障を検知することができ、処理圧力の正常、異常を的確に判断することができる結果、処理圧力の不足や過剰を防止することでき、常に所望する圧力にて確実にかつ精度よくオートフレッタージ処理を施すことができる。更に、10000bar程度の超高圧下で十分な耐久性と繰返し精度が保証された圧力計や圧力センサーが存在しなくても既存の圧力計や圧力センサーを用いて、超高圧のディーゼルエンジン用高圧燃料配管のオートフレッタージ処理を施すことが可能となる。従って、本発明の圧力測定システムによれば、実使用時における製品(ワーク)の破損、あるいはオートフレッタージ処理中における製品(ワーク)の破損等の危惧はほとんどなくなり、最近のディーゼルエンジンにおける燃料噴射圧の高圧化に伴うオートフレッタージ処理圧力の高圧化にも十分に対応することができるという優れた効果を奏する。
又、本発明に係るオートフレッタージ処理装置は、圧力測定システム自体も比較的簡易であるのみならず、既存の圧力計、増圧器及び、管外径計測センサーを用い、コンピューターシステムと組み合わせて構成することができるので、コスト的にも安価につく上、オートフレッタージ処理中に圧力計の故障を検知することができ、処理圧力の正常、異常を的確に判断することができる結果、処理圧力の不足や過剰を防止することでき、常に所望する圧力にて確実にかつ精度よくオートフレッタージ処理を施すことができる。従って、本発明装置によれば、前記したように10000bar程度の超高圧下で十分な耐久性と繰返し精度が保証された圧力計や圧力センサーが存在しなくても既存の圧力計や圧力センサーを用いて、最近の超高圧のディーゼルエンジン用高圧燃料配管のオートフレッタージ処理を施すことが可能となるので、最近のディーゼルエンジンにおける燃料噴射圧の高圧化に伴うオートフレッタージ処理圧力の高圧化にも十分に対応することができ、内圧疲労強度のより優れた高圧燃料配管を提供することが可能となる。
又、本発明に係るオートフレッタージ処理装置は、圧力測定システム自体も比較的簡易であるのみならず、既存の圧力計、増圧器及び、管外径計測センサーを用い、コンピューターシステムと組み合わせて構成することができるので、コスト的にも安価につく上、オートフレッタージ処理中に圧力計の故障を検知することができ、処理圧力の正常、異常を的確に判断することができる結果、処理圧力の不足や過剰を防止することでき、常に所望する圧力にて確実にかつ精度よくオートフレッタージ処理を施すことができる。従って、本発明装置によれば、前記したように10000bar程度の超高圧下で十分な耐久性と繰返し精度が保証された圧力計や圧力センサーが存在しなくても既存の圧力計や圧力センサーを用いて、最近の超高圧のディーゼルエンジン用高圧燃料配管のオートフレッタージ処理を施すことが可能となるので、最近のディーゼルエンジンにおける燃料噴射圧の高圧化に伴うオートフレッタージ処理圧力の高圧化にも十分に対応することができ、内圧疲労強度のより優れた高圧燃料配管を提供することが可能となる。
図1は本発明に係る高圧燃料配管のオートフレッタージ処理装置の第1実施例を示す概略図、図2は同じく高圧燃料配管のオートフレッタージ処理装置の第2実施例を示す概略図、図3は同じく高圧燃料配管のオートフレッタージ処理装置の第3実施例を示す概略図、図4は同じく高圧燃料配管のオートフレッタージ処理装置の第4実施例を示す概略図、図5は同じく高圧燃料配管のオートフレッタージ処理装置の第5実施例を示す概略図、図6は同じく本発明に係る高圧燃料配管のオートフレッタージ処理方法の第1実施例を示すフローチャート、図7は同じく高圧燃料配管のオートフレッタージ処理方法の第2実施例を示すフローチャート、図8は同じく高圧燃料配管のオートフレッタージ処理方法の第3実施例を示すフローチャート、図9は同じく高圧燃料配管のオートフレッタージ処理方法の第4実施例を示すフローチャート、図10は同じく高圧燃料配管のオートフレッタージ処理方法の第5実施例を示すフローチャートであり、1−1は高圧燃料噴射管、1−2はコモンレール、2は増圧器、3は処理圧力検出用圧力計(以下「圧力計」と略称する)、4は外径計測式センサー、5は低圧側圧力計、6は直管状のメジャー部、7Aは供給側管継手、7Bは封止側管継手、7Cはシール部材である。なお、ここでは圧力計3として2台の圧力センサーP1、P2を採用した場合を例にとり説明する。
図1〜図5(実施例1〜5)に示す高圧燃料配管のオートフレッタージ処理装置において、オートフレッタージ処理圧を検出する圧力計3は、該高圧流体回路の高圧燃料配管(ワーク)である高圧燃料噴射管1−1またはコモンレール1−2より下流側でかつ該高圧燃料噴射管に近接した封止側管継手7Bの直後の圧力計用ヘッダー3−1に少なくとも2台設置する。この高圧側の圧力計用ヘッダー3−1に取付ける2台の圧力計としては、前記したように圧力計測システムを構成する圧力センサーP1、P2を採用することができる。
本発明において、オートフレッタージ処理圧を検出する圧力計3を少なくとも2台設置するのは、1台の圧力計(1個の圧力センサーのみ)では所望する圧力にて確実にオートフレッタージ処理することを保証することが困難な場合があるためである。具体的には、1台の圧力計(1個の圧力センサーのみ)ではオートフレッタージ処理中に圧力計の故障を検知することができないためである。一方、少なくとも2台の圧力計を使用した場合には、オートフレッタージ処理中に圧力計の故障を検知することができ、処理圧力の正常、異常を的確に判断することができる。したがって、オートフレッタージ処理圧を検出する圧力計3を少なくとも2台使用することにより、処理圧力の不足や過剰を防止することでき、常に所望する圧力にて確実にかつ精度よくオートフレッタージ処理を施すことができる。さらに、10000bar程度の超高圧下で十分な耐久性と繰返し精度が保証された圧力計や圧力センサーが存在しなくても既存の圧力計や圧力センサーを用いて、超高圧のディーゼルエンジン用高圧燃料配管のオートフレッタージ処理を施すことが可能となる。
本発明において、オートフレッタージ処理圧を検出する圧力計3を少なくとも2台設置するのは、1台の圧力計(1個の圧力センサーのみ)では所望する圧力にて確実にオートフレッタージ処理することを保証することが困難な場合があるためである。具体的には、1台の圧力計(1個の圧力センサーのみ)ではオートフレッタージ処理中に圧力計の故障を検知することができないためである。一方、少なくとも2台の圧力計を使用した場合には、オートフレッタージ処理中に圧力計の故障を検知することができ、処理圧力の正常、異常を的確に判断することができる。したがって、オートフレッタージ処理圧を検出する圧力計3を少なくとも2台使用することにより、処理圧力の不足や過剰を防止することでき、常に所望する圧力にて確実にかつ精度よくオートフレッタージ処理を施すことができる。さらに、10000bar程度の超高圧下で十分な耐久性と繰返し精度が保証された圧力計や圧力センサーが存在しなくても既存の圧力計や圧力センサーを用いて、超高圧のディーゼルエンジン用高圧燃料配管のオートフレッタージ処理を施すことが可能となる。
増圧器2は特に限定するものではないが、ピストンもしくはプランジャータイプのポンプで、高圧(吐出)側のピストン径が低圧(吸引)側のピストン径より小径となっている。増圧比iは、前記低圧(吸引)側プランジャー径と前記高圧(吐出)側プランジャー径の比であって、前記低圧(吸引)側の圧力を前記低圧側圧力計5により測定し、該測定値に前記増圧比iを乗ずることにより高圧側シリンダから吐出されるオートフレッタージ処理圧力を計算により求めることができる。
外径計測式センサー4としては、増圧器2から供給側管継手7Aまでの配管部6に、オートフレッタージ処理圧付与時における内表面の応力が弾性変形範囲内に設定された直管状のメジャー部4−1(例えば、JIS SCM 435の削出品、焼入れ焼戻し熱処理、HV≧350)を設け、オートフレッタージ処理圧付与時の外径変化を高精度に計測し、換算する方式を採用する。外径計測式センサー4のセンサー部には、例えば株式会社キーエンス製のデジタル寸法測定器(形式:LS−7030(M)、測定範囲:0.3〜30mm、繰返し位置精度:±0.15μm)等を採用することができる。
なお、図1〜図2に示す実施例1、2の高圧燃料配管のオートフレッタージ処理装置は、本発明の請求項13に対応する装置を示し、図3〜図5に示す実施例3〜5の高圧燃料配管のオートフレッタージ処理装置は、それぞれ本発明の請求項14〜16に対応する装置を示したものである。すなわち、図1〜図2に示す高圧燃料配管のオートフレッタージ処理装置は、本発明装置の全体の装置構成を示したものであり、図3に示す高圧燃料配管のオートフレッタージ処理装置は、前記図1〜図2に示す外径計測式センサー4および低圧側圧力計5を省略した装置を、図4に示す高圧燃料配管のオートフレッタージ処理装置は、前記図1〜図2に示す外径計測式センサー4を省略した装置を、図5に示す高圧燃料配管のオートフレッタージ処理装置は、前記図1〜図2に示す低圧側圧力計5を省略した装置をそれぞれ示したものである。
図1〜図2に示す高圧燃料配管(高圧燃料噴射管1−1、コモンレール1−2)のオートフレッタージ処理装置によりオートフレッタージ処理を施す場合は、低圧ポンプ(図示せず)から低圧側圧力計5を介して増圧器2に圧力を供給し、増圧器2にて所定の圧力に増圧した後、外径計測式センサー4を介して高圧燃料噴射管1−1又はコモンレール1−2にオートフレッタージ圧をかける。そして、高圧燃料噴射管1−1またはコモンレール1−2より下流側でかつ該高圧燃料噴射管に近接して設置した2台の圧力センサーP1、P2からなる圧力計3によりオートフレッタージ処理圧力を検出する。
図3に示す高圧燃料配管(高圧燃料噴射管1−1、コモンレール1−2)のオートフレッタージ処理装置によりオートフレッタージ処理を施す場合は、低圧ポンプ(図示せず)から増圧器2に圧力を供給し、増圧器2にて所定の圧力に増圧して高圧燃料噴射管1−1又はコモンレール1−2にオートフレッタージ圧をかけ、高圧燃料噴射管1−1またはコモンレール1−2より下流側でかつ該高圧燃料噴射管に近接して設置した2台の圧力センサーP1、P2からなる圧力計3によりオートフレッタージ処理圧力を検出する。
図4に示す高圧燃料配管(高圧燃料噴射管1−1、コモンレール1−2)のオートフレッタージ処理装置によりオートフレッタージ処理を施す場合は、低圧ポンプ(図示せず)から低圧側圧力計5を介して増圧器2に圧力を供給し、増圧器2にて所定の圧力に増圧して高圧燃料噴射管1−1又はコモンレール1−2にオートフレッタージ圧をかけ、高圧燃料噴射管1−1またはコモンレール1−2より下流側でかつ該高圧燃料噴射管に近接して設置した2台の圧力センサーP1、P2からなる圧力計3によりオートフレッタージ処理圧力を検出する。
図5に示す高圧燃料配管(高圧燃料噴射管1−1、コモンレール1−2)のオートフレッタージ処理装置によりオートフレッタージ処理を施す場合は、低圧ポンプ(図示せず)から増圧器2に圧力を供給し、増圧器2にて所定の圧力に増圧した後、外径計測式センサー4を介して高圧燃料噴射管1−1又はコモンレール1−2にオートフレッタージ圧をかけ、高圧燃料噴射管1−1またはコモンレール1−2より下流側でかつ該高圧燃料噴射管に近接して設置した2台の圧力センサーP1、P2からなる圧力計3によりオートフレッタージ処理圧力を検出する。
上記本発明のオートフレッタージ処理圧力の検出方法において、処理圧力の正常又は異常を判定する方法としては、以下に記載する5つの方法を採用することができる。
第1の方法は、前記2台の圧力センサーP1、P2の計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が、予め設定された処理圧力の許容誤差α内の時は処理圧力を正常値と判定し、前記計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が前記許容誤差αを超える時は処理圧力を異常値と判定する方法。
第2の方法は、前記2台の圧力センサーP1、P2の計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が、予め設定された許容誤差α内にあり、かつ、その予め設定された所定のオートフレッタージ処理圧力値PAFと前記圧力計の計測値PH1またはPH2との差ΔP1の絶対値が、予め設定された許容誤差β内の時は処理圧力を正常値と判定し、他方、前記計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が前記許容誤差αを超える時、又は/及び、前記予め設定された所定のオートフレッタージ処理圧力値PAFと前記圧力計の計測値PH1またはPH2との差ΔP1の絶対値が予め設定された許容誤差βを超える時は、処理圧力を異常値と判定する方法。
第3の方法は、前記2台の圧力センサーP1、P2の計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が、予め設定された許容誤差α内にあり、かつ、前記増圧器2の上流側に設置した低圧側圧力計5の低圧圧力値PL と前記増圧器2の増圧比iとから演算して求めた評価圧PEと、前記2つの圧力値PH1又はPH2との差ΔP2の絶対値が予め設定された許容誤差γ内の時は処理圧力を正常値と判定し、他方、前記圧力計の計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値がオートフレッタージ処理圧力の許容誤差αを超える時、又は/及び、前記ΔP2の絶対値が許容誤差γを超える時は、処理圧力を異常値と判定する方法。
第4の方法は、前記2台の圧力センサーP1、P2の計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が、予め設定された処理圧力の許容誤差α内にあり、かつ、前記増圧器2と管外径計測式センサー4の計測値より換算した管外径計測式圧力値PD と、前記2つの圧力値PH1またはPH2との差ΔP3の絶対値が予め設定された許容誤差δ内の時は処理圧力を正常値と判定し、他方、前記計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が前記許容誤差αを超える時、又は/及び、前記2つの圧力値PH1又はPH2と前記管外径計測式圧力値PDとの差ΔP3の絶対値が予め設定された許容誤差δを超える時は、処理圧力を異常値と判定する方法。
第5の方法は、前記2台の圧力センサーP1、P2の計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が、予め設定された許容誤差α内にあり、かつ、前記低圧側圧力計5の低圧圧力値PL と増圧器2の増圧比iとから演算して求めた評価圧PEと、前記2つの圧力値PH1又はPH2との差ΔP2の絶対値が予め設定された許容誤差γ内の時、更に、前記増圧器2と管外径計測式センサー4の計測値より換算した管外径計測式圧力値PDと予め設定された所定のオートフレッタージ処理圧力値PAFとの差ΔP4の絶対値が予め設定された許容誤差ε内の時は処理圧力を正常値と判定し、他方、前記計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が前記許容誤差αを超える時、又は/及び、前記2つの圧力値PH1又はPH2と前記評価圧PEとの差ΔP2の絶対値が予め設定された許容誤差γを超える時、又は/及び、前記管外径計測式圧力値PDと予め設定された所定のオートフレッタージ処理圧力値PAFとの差ΔP4の絶対値が予め設定された許容誤差εを超える時は、処理圧力を異常値と判定する方法。
次に、上記オートフレッタージ処理圧力の検出方法を用いた高圧燃料配管のオートフレッタージ処理方法を図6〜図10に基づいて説明する。
図6に示すオートフレッタージ処理方法は、図3に示す高圧燃料配管のオートフレッタージ処理装置において、高圧燃料噴射管1−1又はコモンレール1−2内に増圧器2にて高圧に昇圧して所定のオートフレッタージ処理圧力を付与し、前記2台の圧力センサーP1、P2からなる圧力計3にてその処理圧力を検出してオートフレッタージ処理を施す際に、前記2台の圧力センサーP1、P2にて計測された2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が、予め設定された許容誤差α内の時は処理圧力を正常値と判定し、正常運転表示ランプを点灯させると同時にオートフレッタージ処理を継続する。他方、前記2つの圧力値の差ΔPの絶対値が前記許容誤差αを超える時はオートフレッタージ処理圧力は異常値と判定し、圧力計異常アラームを作動させると同時にオートフレッタージ処理を停止する。
図6に示すオートフレッタージ処理方法は、図3に示す高圧燃料配管のオートフレッタージ処理装置において、高圧燃料噴射管1−1又はコモンレール1−2内に増圧器2にて高圧に昇圧して所定のオートフレッタージ処理圧力を付与し、前記2台の圧力センサーP1、P2からなる圧力計3にてその処理圧力を検出してオートフレッタージ処理を施す際に、前記2台の圧力センサーP1、P2にて計測された2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が、予め設定された許容誤差α内の時は処理圧力を正常値と判定し、正常運転表示ランプを点灯させると同時にオートフレッタージ処理を継続する。他方、前記2つの圧力値の差ΔPの絶対値が前記許容誤差αを超える時はオートフレッタージ処理圧力は異常値と判定し、圧力計異常アラームを作動させると同時にオートフレッタージ処理を停止する。
図7に示すオートフレッタージ処理方法は、図3に示す高圧燃料配管のオートフレッタージ処理装置において、前記2台の圧力センサーP1、P2にて計測された2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が、予め設定された許容誤差α内にあり、かつ、その予め設定された所定のオートフレッタージ処理圧力値PAFと前記圧力計の計測値PH1又はPH2との差ΔP1の絶対値が、予め設定された許容誤差β内の時は処理圧力は正常値と判定し、正常運転表示ランプを点灯させると同時にオートフレッタージ処理を継続する。他方、前記計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が前記許容誤差αを超える時、又は/及び、前記予め設定された所定のオートフレッタージ処理圧力値PAFと前記圧力計の計測値PH1又はPH2との差ΔPの絶対値が予め設定された許容誤差βを超える時は、処理圧力は異常値と判定し、圧力計異常アラームを作動させると同時にオートフレッタージ処理を停止する。
図8に示すオートフレッタージ処理方法は、図4に示す高圧燃料配管のオートフレッタージ処理装置において、前記2台の圧力センサーP1、P2にて計測された2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が、予め設定された許容誤差α内にあり、かつ、前記増圧器2の上流側に設置した低圧側圧力計5の低圧圧力値PL と前記増圧器2の増圧比iとから演算して求めた評価圧PEと、前記2つの圧力値PH1又はPH2との差ΔP2の絶対値が、予め設定された許容誤差γ内の時は処理圧力は正常値と判定し、正常運転表示ランプを点灯させると同時にオートフレッタージ処理を継続する。他方、前記計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が前記許容誤差αを超える時、又は/及び、前記2つの圧力値PH1又はPH2と前記評価圧PEとの差ΔP2の絶対値が予め設定された許容誤差γを超える時は、処理圧力は異常値と判定し、圧力計異常アラームを作動させると同時にオートフレッタージ処理を停止する。
図9に示すオートフレッタージ処理方法は、図5に示す高圧燃料配管のオートフレッタージ処理装置において、前記2台の圧力センサーP1、P2にて計測された2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が、予め設定されたオートフレッタージ処理圧力の許容誤差α内にあり、かつ、前記増圧器2と管外径計測式センサー4の計測値より換算した管外径計測式圧力値PD と、前記2つの圧力値PH1またはPH2との差ΔP3の絶対値が予め設定された許容誤差δ内の時は、処理圧力は正常値と判定し、正常運転表示ランプを点灯させると同時にオートフレッタージ処理を継続する。他方、前記計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が前記許容誤差αを超える時、又は/及び、前記2つの圧力値PH1又はPH2と前記管外径計測式圧力値PDとの差ΔP3の絶対値が予め設定された許容誤差δを超える時は、処理圧力は異常値と判定し、圧力計異常アラームを作動させると同時にオートフレッタージ処理を停止する。
図10に示すオートフレッタージ処理方法は、図1、図2に示す高圧燃料配管のオートフレッタージ処理装置において、前記2台の圧力センサーP1、P2にて計測された2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が、予め設定された許容誤差α内にあり、かつ、前記低圧側圧力計5の低圧圧力値PL と前記増圧器2の増圧比iとから演算して求めた評価圧PEと、前記2つの圧力値PH1又はPH2との差ΔP2の絶対値が予め設定された許容誤差γ内にあり、更に、前記管外径計測式センサー4の計測値より換算した管外径計測式圧力値PDと予め設定された所定のオートフレッタージ圧力値PAFとの差ΔP4の絶対値が予め設定された許容誤差ε内の時は、処理圧力は正常値と判定し、正常運転表示ランプを点灯させると同時にオートフレッタージ処理を継続する。他方、前記計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が前記許容誤差αを超える時、又は/及び、前記2つの圧力値PH1又はPH2と前記評価圧PEとの差ΔP2の絶対値が予め設定された許容誤差γを超える時、又は/及び、前記管外径計測式圧力値PDと所定の圧力値PAFとの差ΔP4の絶対値が予め設定された許容誤差εを超える時は、処理圧力は異常値と判定し、圧力計異常アラームを作動すると同時にオートフレッタージ処理を停止する。
上記のごとく、本発明方法によれば、オートフレッタージ処理中に処理圧力の正常もしくは異常を速やかに判断できるので、能率良く処理作業を行い得ると共に、処理圧力が異常と判断された場合にはオートフレッタージ処理装置の運転を即時に停止することができ、ワーク(燃料噴射管1−1、コモンレール1−2)を廃棄しなくて済む。
実施例1
図3に示す高圧燃料配管のオートフレッタージ処理装置と図6に示す高圧燃料配管のオートフレッタージ処理方法による実施例を以下に示す。
本実施例1では、2台の圧力センサーP1、P2からなる圧力計3にて計測された圧力が、それぞれ圧力センサーP1の圧力値PH1=10000bar、圧力センサーP2の圧力値PH2=10100bar、2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値は100barであった。一方、予め設定された本実施例における処理圧力の許容誤差αは500barである。したがって、前記2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値である100barは前記許容誤差α内に入るため、オートフレッタージ処理圧力は正常値と判断し、オートフレッタージ処理はそのまま継続した。
他方、別の計測では、2台の圧力センサーP1、P2からなる圧力計3にて計測された圧力が、それぞれ圧力センサーP1の圧力値PH1=10300bar、圧力センサーP2の圧力値PH1=9750bar、2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値は550barであった。したがって、この2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値は、前記許容誤差αの500barを超えるため、オートフレッタージ処理圧力は異常値と判断し、オートフレッタージ処理を即時停止した。
図3に示す高圧燃料配管のオートフレッタージ処理装置と図6に示す高圧燃料配管のオートフレッタージ処理方法による実施例を以下に示す。
本実施例1では、2台の圧力センサーP1、P2からなる圧力計3にて計測された圧力が、それぞれ圧力センサーP1の圧力値PH1=10000bar、圧力センサーP2の圧力値PH2=10100bar、2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値は100barであった。一方、予め設定された本実施例における処理圧力の許容誤差αは500barである。したがって、前記2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値である100barは前記許容誤差α内に入るため、オートフレッタージ処理圧力は正常値と判断し、オートフレッタージ処理はそのまま継続した。
他方、別の計測では、2台の圧力センサーP1、P2からなる圧力計3にて計測された圧力が、それぞれ圧力センサーP1の圧力値PH1=10300bar、圧力センサーP2の圧力値PH1=9750bar、2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値は550barであった。したがって、この2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値は、前記許容誤差αの500barを超えるため、オートフレッタージ処理圧力は異常値と判断し、オートフレッタージ処理を即時停止した。
実施例2
図3に示す高圧燃料配管のオートフレッタージ処理装置と図7に示す高圧燃料配管のオートフレッタージ処理方法による実施例を以下に示す。
本実施例2では、2台の圧力センサーP1、P2からなる圧力計3にて計測された圧力が、それぞれ圧力センサーP1の圧力値PH1=9950bar、圧力センサーP2の圧力値PH2=10100bar、2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値は150barであった。一方、予め設定された本実施例における許容誤差αは500barであるから、前記2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値150barは前記許容誤差α内に入るため、この時点におけるオートフレッタージ処理圧力は正常値と判断した。次に、予め設定された所定のオートフレッタージ圧力値PAF10000barと、前記2つの圧力値PH1又はPH2との差ΔP1の絶対値を求め、この差が予め設定された許容誤差βの250barの範囲内であるか否かを判定したところ、PAFとPH1の差ΔP1の絶対値は50bar、PAFとPH2の差ΔP1の絶対値は100barであるから、オートフレッタージ処理圧力は正常値と判断し、オートフレッタージ処理はそのまま継続した。
他方、別の計測では、2台の圧力センサーP1、P2からなる圧力計3にて計測された圧力が、それぞれ圧力センサーP1の圧力値PH1=10000bar、圧力センサーP2の圧力値PH2=10300bar、2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値は300barであった。したがって、前記2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値は300barであって、前記許容誤差αの500bar内に入るため、この時点におけるオートフレッタージ処理圧力は正常値と判断した。次に、予め設定された所定のオートフレッタージ処理圧力値PAF10000barと、前記2つの圧力値PH1又はPH2との差を求めた結果、PAFとPH1の差は0bar、PAFとPH2の差は−300barとなり、PAFとPH2の差ΔP1の絶対値が許容誤差βの250barを外れるため、オートフレッタージ処理圧力は異常値と判断し、オートフレッタージ処理を即時停止した。
図3に示す高圧燃料配管のオートフレッタージ処理装置と図7に示す高圧燃料配管のオートフレッタージ処理方法による実施例を以下に示す。
本実施例2では、2台の圧力センサーP1、P2からなる圧力計3にて計測された圧力が、それぞれ圧力センサーP1の圧力値PH1=9950bar、圧力センサーP2の圧力値PH2=10100bar、2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値は150barであった。一方、予め設定された本実施例における許容誤差αは500barであるから、前記2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値150barは前記許容誤差α内に入るため、この時点におけるオートフレッタージ処理圧力は正常値と判断した。次に、予め設定された所定のオートフレッタージ圧力値PAF10000barと、前記2つの圧力値PH1又はPH2との差ΔP1の絶対値を求め、この差が予め設定された許容誤差βの250barの範囲内であるか否かを判定したところ、PAFとPH1の差ΔP1の絶対値は50bar、PAFとPH2の差ΔP1の絶対値は100barであるから、オートフレッタージ処理圧力は正常値と判断し、オートフレッタージ処理はそのまま継続した。
他方、別の計測では、2台の圧力センサーP1、P2からなる圧力計3にて計測された圧力が、それぞれ圧力センサーP1の圧力値PH1=10000bar、圧力センサーP2の圧力値PH2=10300bar、2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値は300barであった。したがって、前記2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値は300barであって、前記許容誤差αの500bar内に入るため、この時点におけるオートフレッタージ処理圧力は正常値と判断した。次に、予め設定された所定のオートフレッタージ処理圧力値PAF10000barと、前記2つの圧力値PH1又はPH2との差を求めた結果、PAFとPH1の差は0bar、PAFとPH2の差は−300barとなり、PAFとPH2の差ΔP1の絶対値が許容誤差βの250barを外れるため、オートフレッタージ処理圧力は異常値と判断し、オートフレッタージ処理を即時停止した。
実施例3
図4に示す高圧燃料配管のオートフレッタージ処理装置と図8に示す高圧燃料配管のオートフレッタージ処理方法による実施例を以下に示す。
本実施例3では、2台の圧力センサーP1、P2からなる圧力計3にて計測された圧力が、それぞれ圧力センサーP1の圧力値PH1=10100bar、圧力センサーP2の圧力値PH2=9950bar、2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値は150barであった。したがって、前記2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値150barは、前記許容誤差αの500bar内に入るため、この時点におけるオートフレッタージ処理圧力は正常値と判断した。次に、増圧器2(プランジャータイプ、増圧比i=40(一定)で、内蔵するストローセンサーでストロークを検知し、油温を検知して油の体積膨張を考慮することにより増圧状況を把握する)の上流側に設置した低圧側圧力計5の低圧圧力値PL と前記増圧器2の増圧比iとから演算して求めた評価圧PE=10000barと、前記2つの圧力値PH1又はPH2との差ΔP2の絶対値と、予め設定された許容誤差γの250barとの差を求めた結果、PEとPH1の差ΔP2の絶対値は100bar、PE とPH2の差ΔP2の絶対値は50barとなり、どちらも許容誤差γの250bar内に入るため、オートフレッタージ処理圧力は正常値と判断し、オートフレッタージ処理はそのまま継続した。
他方、別の計測では、低圧側圧力計5の低圧圧力値PL =250bar、PE=250bar×40=10000bar、PH1=9700barであった。したがって、PE−PH1=300barとなり、許容誤差γの250barを外れるため、オートフレッタージ処理圧力は異常値と判断し、オートフレッタージ処理を即時停止した。
図4に示す高圧燃料配管のオートフレッタージ処理装置と図8に示す高圧燃料配管のオートフレッタージ処理方法による実施例を以下に示す。
本実施例3では、2台の圧力センサーP1、P2からなる圧力計3にて計測された圧力が、それぞれ圧力センサーP1の圧力値PH1=10100bar、圧力センサーP2の圧力値PH2=9950bar、2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値は150barであった。したがって、前記2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値150barは、前記許容誤差αの500bar内に入るため、この時点におけるオートフレッタージ処理圧力は正常値と判断した。次に、増圧器2(プランジャータイプ、増圧比i=40(一定)で、内蔵するストローセンサーでストロークを検知し、油温を検知して油の体積膨張を考慮することにより増圧状況を把握する)の上流側に設置した低圧側圧力計5の低圧圧力値PL と前記増圧器2の増圧比iとから演算して求めた評価圧PE=10000barと、前記2つの圧力値PH1又はPH2との差ΔP2の絶対値と、予め設定された許容誤差γの250barとの差を求めた結果、PEとPH1の差ΔP2の絶対値は100bar、PE とPH2の差ΔP2の絶対値は50barとなり、どちらも許容誤差γの250bar内に入るため、オートフレッタージ処理圧力は正常値と判断し、オートフレッタージ処理はそのまま継続した。
他方、別の計測では、低圧側圧力計5の低圧圧力値PL =250bar、PE=250bar×40=10000bar、PH1=9700barであった。したがって、PE−PH1=300barとなり、許容誤差γの250barを外れるため、オートフレッタージ処理圧力は異常値と判断し、オートフレッタージ処理を即時停止した。
実施例4
図5に示す高圧燃料配管のオートフレッタージ処理装置と図9に示す高圧燃料配管のオートフレッタージ処理方法による実施例を以下に示す。なお、本実施例では、外径計測センサー4として、増圧器2から供給側管継手7Aまでの配管部に、オートフレッタージ処理圧付与時における内表面の応力が弾性変形範囲内に設定された直管状のメジャー部6(JIS SCM 435の削出品、焼入れ焼戻し熱処理、HV≧350)を設け、オートフレッタージ処理圧付与時の外径変化を高精度に計測し、換算する方式を採用した。外径計測センサー4のセンサー部には、株式会社キーエンス製のデジタル寸法測定器(形式:LS−7030(M)、測定範囲:0.3〜30mm、繰返し位置精度:±0.15μm)を採用した。
本実施例4では、2台の圧力センサーP1、P2からなる圧力計3にて計測された圧力が、それぞれ圧力センサーP1の圧力値PH1=10000bar、圧力センサーP2の圧力値PH2=10100bar、2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値は100barであった。したがって、前記2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値は100barであって、前記許容誤差αの500bar内に入るため、この時点におけるオートフレッタージ処理圧力は正常値と判断した。次に、前記管外径計測式センサー4の計測値より換算すると、管外径計測式圧力値PD =10150barとなり、この管外径計測式圧力値PDと前記2つの圧力値PH1又はPH2との差ΔP3の絶対値を求めた結果、それぞれ150bar、50barとなり、どちらも許容誤差δの250bar内に入るため、オートフレッタージ処理圧力は正常値と判断し、オートフレッタージ処理はそのまま継続した。
他方、別の計測では、PH1=9850bar、PH2=10000bar、PH1とPH2の差ΔPの絶対値は150bar、管外径計測式圧力値PD と前記2つの圧力値PH1又はPH2との差ΔP3の絶対値は、それぞれ300bar、150barとなり、許容誤差δの250barを外れるため、オートフレッタージ処理圧力は異常値と判断し、オートフレッタージ処理を即時停止した。
図5に示す高圧燃料配管のオートフレッタージ処理装置と図9に示す高圧燃料配管のオートフレッタージ処理方法による実施例を以下に示す。なお、本実施例では、外径計測センサー4として、増圧器2から供給側管継手7Aまでの配管部に、オートフレッタージ処理圧付与時における内表面の応力が弾性変形範囲内に設定された直管状のメジャー部6(JIS SCM 435の削出品、焼入れ焼戻し熱処理、HV≧350)を設け、オートフレッタージ処理圧付与時の外径変化を高精度に計測し、換算する方式を採用した。外径計測センサー4のセンサー部には、株式会社キーエンス製のデジタル寸法測定器(形式:LS−7030(M)、測定範囲:0.3〜30mm、繰返し位置精度:±0.15μm)を採用した。
本実施例4では、2台の圧力センサーP1、P2からなる圧力計3にて計測された圧力が、それぞれ圧力センサーP1の圧力値PH1=10000bar、圧力センサーP2の圧力値PH2=10100bar、2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値は100barであった。したがって、前記2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値は100barであって、前記許容誤差αの500bar内に入るため、この時点におけるオートフレッタージ処理圧力は正常値と判断した。次に、前記管外径計測式センサー4の計測値より換算すると、管外径計測式圧力値PD =10150barとなり、この管外径計測式圧力値PDと前記2つの圧力値PH1又はPH2との差ΔP3の絶対値を求めた結果、それぞれ150bar、50barとなり、どちらも許容誤差δの250bar内に入るため、オートフレッタージ処理圧力は正常値と判断し、オートフレッタージ処理はそのまま継続した。
他方、別の計測では、PH1=9850bar、PH2=10000bar、PH1とPH2の差ΔPの絶対値は150bar、管外径計測式圧力値PD と前記2つの圧力値PH1又はPH2との差ΔP3の絶対値は、それぞれ300bar、150barとなり、許容誤差δの250barを外れるため、オートフレッタージ処理圧力は異常値と判断し、オートフレッタージ処理を即時停止した。
実施例5
図1、2に示す高圧燃料配管のオートフレッタージ処理装置と図10に示す高圧燃料配管のオートフレッタージ処理方法による実施例を以下に示す。
本実施例は、前記実施例3(図8)と実施例4(図9)とを組み合わせた実施例であり、使用した増圧器2、外径計測センサー4及び直管状のメジャー部6はすべて前記実施例と同様であった。
本実施例5では、2台の圧力センサーP1、P2からなる圧力計3にて計測された圧力が、それぞれ圧力センサーP1の圧力値PH1=10100bar、圧力センサーP2の圧力値PH2=9950bar、2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値は150barであった。したがって、前記2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値150barは前記許容誤差αの500bar内に入るため、この時点におけるオートフレッタージ処理圧力は正常値と判断した。次に、増圧器2(プランジャータイプ、増圧比i=40(一定)で、内蔵するストローセンサーでストロークを検知し、油温を検知して油の体積膨張を考慮することにより増圧状況を把握する)の上流側に設置した低圧側圧力計5の低圧圧力値PL と前記増圧器2の増圧比iとから演算して求めた評価圧PE=10000barと、前記2つの圧力値PH1又はPH2との差ΔP2の絶対値と、予め設定された許容誤差γの250barとの差を求めた結果、PEとPH1の差ΔP2の絶対値は100bar、PE とPH2の差ΔP2の絶対値は50barとなり、どちらも許容誤差γの250bar内であった。さらに、前記管外径計測式センサー4の計測値より換算すると、管外径計測式圧力値PD =10150barとなり、この管外径計測式圧力値PDと予め設定された所定のオートフレッタージ圧力値PAF=10000barとの差ΔP4の絶対値を求めた結果、ΔP4の絶対値は150barとなり、予め設定された許容誤差εの300bar内に入るため、オートフレッタージ処理圧力は正常値と判断し、オートフレッタージ処理はそのまま継続した。
他方、別の計測では、管外径計測式圧力値PD が9700barであり、予め設定された所定のオートフレッタージ圧力値PAF=10000barとの差ΔP4の絶対値が300barとなり、許容誤差εの250barを外れるため、オートフレッタージ処理圧力は異常値と判断し、オートフレッタージ処理を即時停止した。
図1、2に示す高圧燃料配管のオートフレッタージ処理装置と図10に示す高圧燃料配管のオートフレッタージ処理方法による実施例を以下に示す。
本実施例は、前記実施例3(図8)と実施例4(図9)とを組み合わせた実施例であり、使用した増圧器2、外径計測センサー4及び直管状のメジャー部6はすべて前記実施例と同様であった。
本実施例5では、2台の圧力センサーP1、P2からなる圧力計3にて計測された圧力が、それぞれ圧力センサーP1の圧力値PH1=10100bar、圧力センサーP2の圧力値PH2=9950bar、2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値は150barであった。したがって、前記2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値150barは前記許容誤差αの500bar内に入るため、この時点におけるオートフレッタージ処理圧力は正常値と判断した。次に、増圧器2(プランジャータイプ、増圧比i=40(一定)で、内蔵するストローセンサーでストロークを検知し、油温を検知して油の体積膨張を考慮することにより増圧状況を把握する)の上流側に設置した低圧側圧力計5の低圧圧力値PL と前記増圧器2の増圧比iとから演算して求めた評価圧PE=10000barと、前記2つの圧力値PH1又はPH2との差ΔP2の絶対値と、予め設定された許容誤差γの250barとの差を求めた結果、PEとPH1の差ΔP2の絶対値は100bar、PE とPH2の差ΔP2の絶対値は50barとなり、どちらも許容誤差γの250bar内であった。さらに、前記管外径計測式センサー4の計測値より換算すると、管外径計測式圧力値PD =10150barとなり、この管外径計測式圧力値PDと予め設定された所定のオートフレッタージ圧力値PAF=10000barとの差ΔP4の絶対値を求めた結果、ΔP4の絶対値は150barとなり、予め設定された許容誤差εの300bar内に入るため、オートフレッタージ処理圧力は正常値と判断し、オートフレッタージ処理はそのまま継続した。
他方、別の計測では、管外径計測式圧力値PD が9700barであり、予め設定された所定のオートフレッタージ圧力値PAF=10000barとの差ΔP4の絶対値が300barとなり、許容誤差εの250barを外れるため、オートフレッタージ処理圧力は異常値と判断し、オートフレッタージ処理を即時停止した。
なお、上記実施例1〜5は、高圧燃料配管(ワーク)として高圧燃料噴射管ののみのオートフレッタージ処理について示したが、コモンレールの場合も同様であることはいうまでもない。
本発明のディーゼルエンジン用高圧燃料配管のオートフレッタージ処理における処理圧力の検出方法及び該検出方法を用いたオートフレッタージ処理方法では、前記処理圧力を検出する圧力計を、高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に該高圧燃料配管に近接して少なくとも2台設置し、前記少なくとも2台の圧力計にてオートフレッタージ処理圧力を計測するので、オートフレッタージ処理中に圧力計の故障を精度よく検知することができ、処理圧力の正常、異常を的確に判断することができる結果、処理圧力の不足や過剰を防止することでき、常に所望する圧力にて確実にかつ精度よくオートフレッタージ処理を施すことができる。更に、10000bar程度の超高圧下で十分な耐久性と繰返し精度が保証された圧力計や圧力センサーが存在しなくても既存の圧力計や圧力センサーを用いて、超高圧のディーゼルエンジン用高圧燃料配管のオートフレッタージ処理を施すことが可能となる。従って、本発明の圧力測定システムによれば、実使用時における製品(ワーク)の破損、あるいはオートフレッタージ処理中における製品(ワーク)の破損等の可能性はほとんどなくなり、最近のディーゼルエンジンにおける燃料噴射圧の高圧化に伴うオートフレッタージ処理圧力の高圧化にも十分に対応することができる。
又、本発明に係るオートフレッタージ処理装置は、圧力測定システム自体も比較的簡易であるのみならず、既存の圧力計、増圧器及び、管外径計測センサーを用い、コンピューターシステムと組み合わせて構成することができるので、コスト的にも安価につく上、オートフレッタージ処理中に圧力計の故障を検知することができ、処理圧力の正常、異常を的確に判断することができる結果、処理圧力の不足や過剰を防止することでき、常に所望する圧力にて確実にかつ精度よくオートフレッタージ処理を施すことができる。従って、本発明装置によれば、前記したように10000bar程度の超高圧下で十分な耐久性と繰返し精度が保証された圧力計や圧力センサーが存在しなくても既存の圧力計や圧力センサーを用いて、最近の超高圧のディーゼルエンジン用高圧燃料配管のオートフレッタージ処理を能率良く施すことが可能となるので、最近のディーゼルエンジンにおける燃料噴射圧の高圧化に伴うオートフレッタージ処理圧力の高圧化にも十分に対応することができ、内圧疲労強度のより優れた高圧燃料配管の提供に大きく寄与し得る。
又、本発明に係るオートフレッタージ処理装置は、圧力測定システム自体も比較的簡易であるのみならず、既存の圧力計、増圧器及び、管外径計測センサーを用い、コンピューターシステムと組み合わせて構成することができるので、コスト的にも安価につく上、オートフレッタージ処理中に圧力計の故障を検知することができ、処理圧力の正常、異常を的確に判断することができる結果、処理圧力の不足や過剰を防止することでき、常に所望する圧力にて確実にかつ精度よくオートフレッタージ処理を施すことができる。従って、本発明装置によれば、前記したように10000bar程度の超高圧下で十分な耐久性と繰返し精度が保証された圧力計や圧力センサーが存在しなくても既存の圧力計や圧力センサーを用いて、最近の超高圧のディーゼルエンジン用高圧燃料配管のオートフレッタージ処理を能率良く施すことが可能となるので、最近のディーゼルエンジンにおける燃料噴射圧の高圧化に伴うオートフレッタージ処理圧力の高圧化にも十分に対応することができ、内圧疲労強度のより優れた高圧燃料配管の提供に大きく寄与し得る。
1−1 高圧燃料噴射管
1−2 コモンレール
2 増圧器
3 圧力計、
4 外径計測式センサー
4−1 メジャー部
5 低圧側圧力計
6 配管部
7A 供給側管継手
7B 封止側管継手
7C シール部材
P1、P2 圧力センサー
1−2 コモンレール
2 増圧器
3 圧力計、
4 外径計測式センサー
4−1 メジャー部
5 低圧側圧力計
6 配管部
7A 供給側管継手
7B 封止側管継手
7C シール部材
P1、P2 圧力センサー
Claims (16)
- ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に高圧の処理圧力を付与してオートフレッタージ処理を施すオートフレッタージ処理装置の処理圧力を検出する方法において、前記処理圧力を検出する圧力計を、高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に該高圧燃料配管に近接して少なくとも2台設置し、前記少なくとも2台の圧力計にてオートフレッタージ処理圧力を計測することを特徴とするディーゼルエンジン用高圧燃料配管のオートフレッタージ処理における処理圧力の検出方法。
- 前記処理圧力を検出する圧力計を、前記高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側の2台に加え、上流側にも少なくとも1台設置し、少なくとも3台の圧力計にてオートフレッタージ処理圧力を計測することを特徴とする請求項1に記載のディーゼルエンジン用高圧燃料配管のオートフレッタージ処理における処理圧力の検出方法。
- 前記高圧燃料配管の下流側の少なくとも2台の圧力計の計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が、予め設定された許容誤差α内の時は処理圧力を正常値と判定し、前記計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が前記許容誤差αを超える時は処理圧力を異常値と判定することを特徴とする請求項1または2に記載のディーゼルエンジン用高圧燃料配管のオートフレッタージ処理における処理圧力の検出方法。
- 前記高圧燃料配管の下流側の少なくとも2台の圧力計の計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が、予め設定された許容誤差α内にあり、かつ、その予め設定された処理圧力値PAFと前記圧力計の計測値PH1またはPH2との差ΔP1の絶対値が、予め設定された許容誤差β内の時は処理圧力を正常値と判定し、他方、前記計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が前記許容誤差αを超える時、又は/及び、前記予め設定された処理圧力値PAFと前記圧力計の計測値PH1またはPH2との差ΔP1の絶対値が予め設定された許容誤差βを超える時は、処理圧力を異常値と判定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のディーゼルエンジン用高圧燃料配管のオートフレッタージ処理における処理圧力の検出方法。
- 前記高圧燃料配管の下流側の少なくとも2台の圧力計の計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が、予め設定された許容誤差α内にあり、かつ、前記ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に高圧の処理圧力を付与する増圧器の上流側に設置した圧力計の低圧圧力値PL と該増圧器の増圧比iとから演算して求めた評価圧PEと、前記2つの圧力値PH1又はPH2との差ΔP2の絶対値が予め設定された許容誤差γ内の時は処理圧力を正常値と判定し、他方、前記圧力計の計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が前記許容誤差αを超える時、又は/及び、前記ΔP2の絶対値が許容誤差γを超える時は、処理圧力を異常値と判定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のディーゼルエンジン用高圧燃料配管のオートフレッタージ処理における処理圧力の検出方法。
- 前記高圧燃料配管の下流側の少なくとも2台の圧力計の計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が、予め設定された許容誤差α内にあり、かつ、前記ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に高圧の処理圧力を付与する増圧器と該高圧燃料配管との間の直管部に設けた管外径計測式センサーの計測値より換算した管外径計測式圧力値PD と、前記2つの圧力値PH1またはPH2との差ΔP3の絶対値が予め設定された許容誤差δ内の時は処理圧力を正常値と判定し、他方、前記計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が前記許容誤差αを超える時、又は/及び、前記2つの圧力値PH1又はPH2と前記管外径計測式圧力値PDとの差ΔP3の絶対値が予め設定された前記許容誤差δを超える時は、処理圧力を異常値と判定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のディーゼルエンジン用高圧燃料配管のオートフレッタージ処理における処理圧力の検出方法。
- 前記高圧燃料配管の下流側の少なくとも2台の圧力計の計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が、予め設定された許容誤差α内にあり、かつ、前記ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に高圧の処理圧力を付与する増圧器の上流側に設置した圧力計の低圧圧力値PL と該増圧器の増圧比iとから演算して求めた評価圧PEと、前記2つの圧力値PH1又はPH2との差ΔP2の絶対値が予め設定された許容誤差γ内の時、更に、前記増圧器と高圧燃料配管との間の直管部に設けた管外径計測式センサーの計測値より換算した管外径計測式圧力値PDと予め設定されたオートフレッタージ処理圧力値PAFとの差ΔP4の絶対値が予め設定された許容誤差ε内の時は処理圧力を正常値と判定し、他方、前記計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が前記許容誤差αを超える時、又は/及び、前記2つの圧力値PH1又はPH2と前記評価圧PEとの差ΔP2の絶対値が予め設定された前記許容誤差γを超える時、又は/及び、前記管外径計測式圧力値PDと予め設定されたオートフレッタージ処理圧力値PAFとの差ΔP4の絶対値が予め設定された許容誤差εを超える時は、処理圧力を異常値と判定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のディーゼルエンジン用高圧燃料配管のオートフレッタージ処理における処理圧力の検出方法。
- ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に増圧器にて高圧の処理圧力を付与し、該高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に設置した圧力計にて処理圧力を検出してオートフレッタージ処理を施す方法において、前記処理圧力を検出する圧力計を、該高圧燃料配管に近接して少なくとも2台設置し、前記少なくとも2台の圧力計にて計測された2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が予め設定された許容誤差α内の時は処理圧力を正常値と判定し、オートフレッタージ処理を継続し、他方、前記2つの圧力値の差ΔPの絶対値が前記許容誤差αを超える時は処理圧力を異常値と判定し、オートフレッタージ処理を停止することを特徴とするディーゼルエンジン用高圧燃料配管のオートフレッタージ処理方法。
- ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に増圧器にて高圧の処理圧力を付与し、該高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に設置した圧力計にて処理圧力を検出してオートフレッタージ処理を施す方法において、前記処理圧力を検出する圧力計を、高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に該高圧燃料配管に近接して少なくとも2台設置し、前記少なくとも2台の圧力計にて計測された2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が、予め設定された許容誤差α内にあり、かつ、その予め設定されたオートフレッタージ処理圧力値PAFと前記圧力計の計測値PH1又はPH2との差ΔP1の絶対値が、予め設定された許容誤差β内の時は処理圧力を正常値と判定し、オートフレッタージ処理を継続し、他方、前記計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が前記許容誤差αを超える時、又は/及び、前記予め設定されたオートフレッタージ処理圧力値PAFと前記圧力計の計測値PH1又はPH2との差ΔPの絶対値が予め設定された許容誤差βを超える時は、処理圧力を異常値と判定し、オートフレッタージ処理を停止することを特徴とするディーゼルエンジン用高圧燃料配管のオートフレッタージ処理方法。
- ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に増圧器にて高圧の処理圧力を付与し、該高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に設置した圧力計にて処理圧力を検出してオートフレッタージ処理を施す方法において、前記処理圧力を検出する圧力計を、高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に該高圧燃料配管に近接して少なくとも2台設置し、前記少なくとも2台の圧力計にて計測された2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が、予め設定された許容誤差α内にあり、かつ、前記増圧器の上流側に設置した圧力計の低圧圧力値PL と該増圧器の増圧比iとから演算して求めた評価圧PEと、前記2つの圧力値PH1又はPH2との差ΔP2の絶対値が予め設定された許容誤差γ内の時は処理圧力を正常値と判定し、オートフレッタージ処理を継続し、他方、前記計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が前記許容誤差αを超える時、又は/及び、前記2つの圧力値PH1又はPH2と前記評価圧PEとの差ΔP2の絶対値が予め設定された許容誤差γを超える時は、処理圧力を異常値と判定し、オートフレッタージ処理を停止することを特徴とするディーゼルエンジン用高圧燃料配管のオートフレッタージ処理方法。
- ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に増圧器にて高圧の処理圧力を付与し、該高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に設置した圧力計にて処理圧力を検出してオートフレッタージ処理を施す方法において、前記処理圧力を検出する圧力計を、高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に該高圧燃料配管に近接して少なくとも2台設置し、前記少なくとも2台の圧力計にて計測された2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が、予め設定された許容誤差α内にあり、かつ、前記増圧器と高圧燃料配管との間の直管部に設けた管外径計測式センサーの計測値より換算した管外径計測式圧力値PD と、前記2つの圧力値PH1またはPH2との差ΔP3の絶対値が予め設定された許容誤差δ内の時は処理圧力を正常値と判定し、オートフレッタージ処理を継続し、他方、前記計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が前記許容誤差αを超える時、又は/及び、前記2つの圧力値PH1又はPH2と前記管外径計測式圧力値PDとの差ΔP3の絶対値が予め設定された許容誤差δを超える時は、処理圧力を異常値と判定し、オートフレッタージ処理を停止することを特徴とするディーゼルエンジン用高圧燃料配管のオートフレッタージ処理方法。
- ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に増圧器にて高圧の処理圧力を付与し、該高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に設置した圧力計にて処理圧力を検出してオートフレッタージ処理を施す方法において、前記処理圧力を検出する圧力計を、高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に該高圧燃料配管に近接して少なくとも2台設置し、前記少なくとも2台の圧力計にて計測された2つの圧力値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が、予め設定された許容誤差α内にあり、かつ、前記増圧器の上流側に設置した圧力計の低圧圧力値PL と該増圧器の増圧比iとから演算して求めた評価圧PEと、前記2つの圧力値PH1又はPH2との差ΔP2の絶対値が予め設定された許容誤差γ内にあり、更に、前記増圧器と高圧燃料配管との間の直管部に設けた管外径計測式センサーの計測値より換算した管外径計測式圧力値PDと予め設定されたオートフレッタージ処理圧力値PAFとの差ΔP4の絶対値が予め設定された許容誤差ε内の時は処理圧力を正常値と判定し、オートフレッタージ処理を継続し、他方、前記計測値PH1とPH2の差ΔPの絶対値が前記許容誤差αを超える時、又は/及び、前記2つの圧力値PH1又はPH2と前記評価圧PEとの差ΔP2の絶対値が予め設定された前記許容誤差γを超える時、又は/及び、前記管外径計測式圧力値PDと予め設定されたオートフレッタージ処理圧力値PAFとの差ΔP4の絶対値が予め設定された許容誤差εを超える時は、処理圧力を異常値と判定し、オートフレッタージ処理を停止することを特徴とするディーゼルエンジン用高圧燃料配管のオートフレッタージ処理方法。
- ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に高圧の処理圧力を付与してオートフレッタージ処理を施すオートフレッタージ処理装置において、前記処理圧力を検出する圧力計を、高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に該高圧燃料配管に近接して少なくとも2台備え、更に、前記ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に高圧の処理圧力を付与する増圧器と前記高圧燃料配管との間に設けた、所定の処理圧力付与時における内表面の応力が弾性変形範囲内に設定された直管部に、処理圧力付与時の外径変化を計測する管外径計測式センサーを有し、前記少なくとも2台の圧力計と、前記管外径計測式センサーの各計測値に基づいてオートフレッタージ処理圧力を検出する仕組みとなし、かつ前記オートフレッタージ処理圧力の正常又は異常を自動的に表示する検知手段を備えた構成となしたことを特徴とするディーゼルエンジン用高圧燃料配管のオートフレッタージ処理装置。
- ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に高圧の処理圧力を付与してオートフレッタージ処理を施すオートフレッタージ処理装置において、前記処理圧力を検出する圧力計を、高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に該高圧燃料配管に近接して少なくとも2台備え、前記少なくとも2台の圧力計の各計測値に基づいてオートフレッタージ処理圧力を検出する仕組みとなし、かつ前記オートフレッタージ処理圧力の正常又は異常を自動的に表示する検知手段を備えた構成となしたことを特徴とするディーゼルエンジン用高圧燃料配管のオートフレッタージ処理装置。
- ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に高圧の処理圧力を付与してオートフレッタージ処理を施すオートフレッタージ処理装置において、前記処理圧力を検出する圧力計を、高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に該高圧燃料配管に近接して少なくとも2台備え、更に、前記増圧器の上流側に少なくとも1台の低圧側圧力計を備え、前記少なくとも2台の圧力計と、前記少なくとも1台の低圧側圧力計の各計測値に基づいてオートフレッタージ処理圧力を検出する仕組みとなし、かつ前記オートフレッタージ処理圧力の正常又は異常を自動的に表示する検知手段を備えた構成となしたことを特徴とするディーゼルエンジン用高圧燃料配管のオートフレッタージ処理装置。
- ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に高圧の処理圧力を付与してオートフレッタージ処理を施すオートフレッタージ処理装置において、前記処理圧力を検出する圧力計を、高圧流体回路の前記高圧燃料配管の下流側に該高圧燃料配管に近接して少なくとも2台備え、更に、前記ディーゼルエンジン用高圧燃料配管内に高圧の処理圧力を付与する増圧器と前記高圧燃料配管との間に設けた、所定処理圧力付与時における内表面の応力が弾性変形範囲内に設定された直管部に、処理圧力付与時の外径変化を計測する管外径計測式センサーを有し、更に又、前記増圧器の上流側に少なくとも1台の低圧側圧力計を備え、前記高圧燃料配管の下流側の少なくとも2台の圧力計と、前記増圧器の上流側の少なくとも1台の低圧側圧力計の各計測値、及び、前記管外径計測式センサーの各計測値に基づいてオートフレッタージ処理圧力を検出する仕組みとなし、かつ前記オートフレッタージ処理圧力の正常又は異常を自動的に表示する検知手段を備えた構成となしたことを特徴とするディーゼルエンジン用高圧燃料配管のオートフレッタージ処理装置。
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