JP2010043595A - 蒸気タービン、タービン動翼、蒸気タービン用のディスク、蒸気タービンの処理方法 - Google Patents

蒸気タービン、タービン動翼、蒸気タービン用のディスク、蒸気タービンの処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】タービン動翼とディスクを結合する構造の1つであるフォーク形構造は、翼フォークとディスクフォークを結合するピン孔やピンが腐食環境かつ大きい遠心力が作用する環境におかれ、疲労強度と耐SCCの向上が必要であることが分かった。
【解決手段】タービン動翼に設けられた翼フォーク2とディスクに設けられたディスクフォーク4を貫通するように設けられたピン孔6の内面に応力改善処理を施し、圧縮残留応力領域を形成する。ピン孔6はリーマ加工によって形成されるが、リーマ加工によってピン孔6内面に残留する引張応力を除去して圧縮残留応力7を形成することにより、蒸気タービンの疲労強度、耐SCC性を高めることが可能である。
【選択図】図2

Description

本発明はタービン動翼とディスクの一方または両方に応力改善処理を施した蒸気タービン及び蒸気タービンの処理方法に係る。
軸流タービンは、ロータの周方向に多数本植設された動翼と、タービンケーシングに固定された静翼(ノズル)とから構成され、この動翼と静翼の組合せ1対でタービン段落を形成し、この段落を複数段並べることで軸流タービンが形成されている。そして、この段落内に導入される作動流体である高圧の蒸気が、各段落を通過する際に徐々に膨張し、そのエネルギが動翼の回転エネルギに変換されることでロータが回転駆動される。
タービン動翼の植込み構造としては、鞍形構造、クリスマスツリー形構造、T形構造、およびフォーク形構造などが用いられ、植込み部に要求される強度および製造性(組立の容易さやコスト)に配慮して、その構造が選択されている。このうち、フォーク形構造は主に最終段落やその前段翼に適用される構造であり、大きな遠心力に耐え得るような設計がなされている(例えば、特許文献1参照。)。
フォーク形構造による蒸気タービン翼とディスクの結合構造について、図16を用いて説明する。タービン動翼101の下部に複数の翼フォーク102が設けられている。翼フォーク102はタービンの軸方向に配分されており、ディスク103に設けられたディスクフォーク104と交互に係合され、破線で示す複数のピン105を翼フォーク102、ディスクフォーク104を貫通して設けられたピン孔106に挿入することで結合されている。
タービン翼の組み立て時には、予めピン孔106の孔径よりも小さい径の下孔を開けておき、タービン動翼101をディスク103の所定の位置に植え込んだあとに、リーマ工具を用いて下孔の内面を0.5〜1.0mm程度削ってピン孔106の孔径となるように加工する。その後、加工時に生じた切り屑を取り除いた後にピン105を挿入する。
タービン翼とディスクの結合部には、翼の回転に伴って大きな遠心力が作用し、かつ蒸気が隙間より結合部に入り込むことにより蒸気中に含まれるNaやClなどの腐食生成物が蓄積されるため、結合部は強度的に非常に厳しい環境にある。
ピン105に作用する遠心力について、図17を用いて説明する。図17はタービン動翼101の植込み部の要部拡大縦断面図である。
タービン動翼101が回転すると、翼フォーク102とピン105の結合部は、翼101にかかる遠心力によって矢印108の方向の力を受ける。また、ディスクフォーク104とピン105の結合部は矢印107の方向の力を受ける。その結果、ピン105の中央部に位置する付近で高い引張の曲げ応力が発生する。この曲げ応力に対して十分な強度を得るため、ピン105の材料としては120kg/mm以上の引張強さを有した高強度鋼が採用されている。
また、タービン動翼101とディスク103の材料についても同様に、運転時の遠心力に耐えられるように500/mm以上の引張強さを有する材料が用いられている。
しかし、引張強さの高い材料は応力腐食割れ(以下、SCC)に対する感受性が高いため、運転から10年近く経過したプラントにおいてはピン105の最大引張曲げ応力が作用する点を起点としてSCCが発見されることがあった。一般に、SCCは、感受性が高い材料が腐食環境下で高い引張応力が作用する環境に長時間さらされることにより生じる。
一方で、近年蒸気タービンの効率を向上させるために、低圧最終段においては排気損失を低減させることを目的として翼長の長いタービン翼が採用される傾向にある。しかしながら、翼長の増大に伴って翼に作用する遠心力が増大するため、応力集中が高い翼とディスクの結合部においては、起動停止に伴う低サイクル疲労、高い平均応力と腐食環境下での高サイクル疲労に対して十分な強度を有した構造でなければならない。
このようなSCCの発生を抑制するために、ピン105については表面にショットピーニングを施して圧縮残留応力を付与する方法が用いられている。
特開2002−349207号公報
一方で、ピン孔106の内面は、多くの場合リーマ加工により引張応力が残ったままでピン105を挿入して運転に供される。さらに、運転時の遠心力によって高い引張応力が負荷されるため、SCCが発生する可能性が高くなる。また、タービン内の蒸気流の乱れによって発生するランダム振動による応力や、タービンに給水加熱器内の蒸気が急速に逆流して送るフラッシュバック現象による振動応力などによって翼フォーク102、ディスクフォーク104が疲労破壊に至る懸念もある。また、ピン孔106はリーマ加工によって下孔の内面を削って形成されるため、リーマ加工前に応力改善処理を施しても、圧縮残留応力が形成された表面がリーマ加工によって除去されてしまう。以上の理由から、応力改善処理はリーマ加工の後に施工する必要がある。
ピン105に適用されているショットピーニングをピン孔106内面に適用しようとする場合、図18に示すようにノズル501から噴射された投射材502を反射板503に一度衝突させてから投射方向504のように変えることでピン孔内面に当てる方法が考えられる。しかし、投射材502が反射板503に一度衝突する際にエネルギを失うためピーニング効果は低下する。また、ピン孔内面に突き刺さったり、施工部周囲の狭隘部に入った投射材502をすべて回収することは非常に困難である。
また、ショットピーニングは施工範囲に対して大量の投射材502を打ち出すもので、施工範囲に対してどれだけ均一に施工されるかは確率の問題となる。したがって、ショットピーニングをピン105、ピン孔106の両方に適用した場合、ショットピーニングの施工が均一でないとピン105の径とピン孔106の径の公差が許容範囲を超え、精密な結合が損なわれる事象が考えられる。
上述の従来技術を鑑み、本発明は、蒸気タービンの動翼とディスクの結合に用いるピン孔内面に応力改善処理を施し、疲労強度と耐SCC性を高めた蒸気タービンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明による蒸気タービンは、翼フォークを有するタービン動翼と、このタービン動翼の前記翼フォークと係合するディスクフォークを有するディスクと、係合した前記翼フォーク及び前記ディスクフォークを貫通するピン孔と、このピン孔に挿入され前記タービン動翼と前記ディスクを結合するピンと、を有する蒸気タービンであって、前記ピンは、前記ピン孔の内面の少なくとも一部に応力改善処理により圧縮残留応力領域が形成された後に前記ピン孔に挿入されたことを特徴とする。
また、本発明によるタービン動翼は、蒸気タービンのディスクに設けられたディスクフォークと係合する翼フォークと、この翼フォークに設けられ前記ディスクフォークと前記翼フォークを結合して固定するピンが挿入されるピン孔と、を有するタービン動翼であって、
前記ピンが前記ピン孔に挿入される前に、前記ピン孔の内面の少なくとも一部に圧縮残留応力領域が形成されてなることを特徴とする。
また、本発明による蒸気タービンのディスクは、蒸気タービンに取り付けられるタービン動翼に設けられた翼フォークと係合するディスクフォークと、このディスクフォークに設けられ前記ディスクフォークと前記翼フォークを結合して固定するピンが挿入されるピン孔と、を有する蒸気タービンのディスクであって、前記ピンが前記ピン孔に挿入される前に、前記ピン孔の内面の少なくとも一部に圧縮残留応力領域が形成されてなることを特徴とする。
また、本発明による蒸気タービンの処理方法は、互いに係合するように構成されるタービン動翼の翼フォークとディスクのディスクフォークを有する蒸気タービンの一部に対して応力改善処理を施す蒸気タービンの処理方法であって、前記翼フォークと前記ディスクフォークとを係合させる工程と、この係合状態を保った状態で、前記翼フォークと前記ディスクフォークに設けられた下孔にリーマ加工を施して前記翼フォークと前記ディスクフォークにピン孔を形成する工程と、このピン孔の内面の少なくとも一部に応力改善処理を施して圧縮残留応力領域を形成する工程と、この圧縮残留応力領域を形成した後に、前記ピン孔にピンを貫通するように挿入して前記タービン動翼を前記ディスクに固定する工程と、
を有することを特徴とする。
本発明によれば、タービン動翼の翼フォーク及びディスクのディスクフォークに設けられたピン孔内面に圧縮残留応力領域を形成することにより、疲労強度と耐SCC性を高めた蒸気タービン、タービン動翼、及び蒸気タービン用のディスクを提供することが可能となる。
また、本発明の蒸気タービンの処理方法によれば、蒸気タービンの疲労強度と耐SCC性を高めることができる。
以下本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
本発明の実施例1について、図面を用いて以下説明する。図1は本発明による蒸気タービンのタービン動翼1とディスク3の結合構造を示す側面図である。タービン動翼1の下部に複数の翼フォーク2が設けられている。翼フォーク2はタービンの軸方向に配分されており、ディスク3に設けられたディスクフォーク4と交互に係合され、破線で示す複数のピン5を翼フォーク2、ディスクフォーク4を貫通して設けられたピン孔6に挿入することで結合されている。タービン動翼1としては、たとえば12Cr鋼やTi系合金、ディスク材としては3.5%NiCrMoV鋼、ピン材としては5CrMoV鋼を用いる。
このタービン動翼1とディスク3の係合部を拡大して図2に示す。図2は翼フォーク2とディスクフォーク4を係合させ、ピン5が挿入されていない状態を示す要部拡大縦断面図である。ピン孔6内面には、ハッチングで示すように圧縮残留応力領域7が形成されている。この圧縮残留応力領域7は、たとえば表層から0.1mm〜2.0mm程度までの範囲に付与されており、この圧縮残留応力領域7が形成されていることによって運転時にピン孔6内面にかかる引張残留応力が抑えられ、疲労強度を高めるとともにSCCの発生を抑制することが出来る。なお、図3に示すように、翼フォーク2におけるピン孔6にだけ圧縮残留応力領域7を形成することも、あるいはディスクフォーク4におけるピン孔6にだけ圧縮残留応力領域7を形成することも可能である。
圧縮残留応力領域7を形成するための応力改善処理としては、レーザピーニング、ウォータジェットピーニング、超音波ショットピーニング、バニシング加工などが挙げられる。なお、ピン5とピン孔6の公差としては、例えばピン径に対して0.2%〜0.6%が望ましい。上述の応力改善処理に関して、レーザピーニングは、表層数μmがプラズマ化するプロセスなので、施工後の内径変化は上述の公差範囲内となる。また、ウォータジェットピーニング、超音波ショットピーニング、バニシング加工については、施工条件を制御することで内径変化を公差範囲内に収めることが可能である。
圧縮残留応力領域7の形成を含めたタービン動翼1とディスク3の組み立て手順について、図4を用いて説明する。図4は本実施例による蒸気タービンの応力改善処理方法の手順を示すフローチャートである。
まずタービン動翼1の翼フォーク2とディスク3のディスクフォーク4と係合させ、タービン動翼1を取り付ける(S1)。この時点では翼フォーク2にはピン孔6よりも径の小さい下孔が形成されている。ディスクフォーク4には、新設タービンの場合は下孔が、タービン動翼1の取替え時の場合はピン孔6が設けられている。タービン動翼1の取替えの場合、取替え前のタービン動翼1よりもピン孔6の径を大きくするため、実質的にディスクフォーク4に設けられているピン孔6は下孔である。
次に、下孔にリーマ加工を施して径を大きくし、ピン孔6を形成し、必要に応じてリーマ加工で生じた切り屑を除去する(S2)。
次に、形成されたピン孔6の表面に上述した応力改善処理を行い、圧縮残留応力領域7を形成する(S3)。なお、上述の切り屑の除去に関して、応力改善処理によっては応力改善処理と並行して行う、あるいは応力改善処理の後に行うことが可能である。例えば、レーザピーニングはレーザ光照射点近傍である施工部に液体を供給しながら施工するため、施工部周辺の切り屑を除去しつつ施工することが可能である。
最後に、ピン孔6にピン5を挿入し、タービン動翼1をディスク3に固定する(S4)。このような手順によってピン孔6の内面に圧縮残留応力領域7を形成する。なお、圧縮残留応力領域7を形成する際に、タービン動翼1をいったん取り外して、例えばディスクフォーク4と同じ形状の固定治具に固定し、応力改善処理を行う、ということも可能である。この場合、ディスク3に取り付けている状態に比較して、ディスク3本体や周囲の構造物がないため、施工性が高まる。この場合、応力改善処理が完了したら固定治具からタービン動翼1を取り外して再びディスク3に取り付け、ピン5を挿入する。
このように、ピン孔6の内面に圧縮残留応力領域7を形成する処理を行うことにより、材料の疲労強度と耐SCC性を高めることが可能である。この効果に関して、一例として、金属材料にレーザピーニングを適用して圧縮残留応力領域を形成し、高サイクル疲労試験を実施した結果を説明する。
まず、試験片の条件について説明する。試験片はSUS316L材、Ti−6V−4Al材のダンベル材を用いた。SUS316L材の試験片形状を図5(a)に、Ti−6V−4Al材の試験片形状を図5(b)に示す。また、レーザピーニングの施工条件は表1に示す。
Figure 2010043595
表1に示した条件のレーザ発振器によるレーザピーニングを施した材料と未施工の材料のそれぞれについて試験を実施した。SUS316L材は疲労試験には小野式回転曲げ疲労試験(2820rpm)を用いた回転曲げ試験を実施した。また、Ti−6V−4Al材には5Hz、応力比=−1で疲労試験を行った。
SUS316L材の試験結果を図6に、Ti−6V−4Al材の試験結果を図7に示す。それぞれ、x軸は破断までの応力負荷回数を、y軸は応力振幅を示している。何れの試験結果においても、圧縮残留応力領域の形成により、疲労強度が40%〜70%程度向上していることが分かる。
また、SCCは材料条件、環境条件、応力条件の3つが揃うと生じる破壊であり、このうちの応力条件とは、材料表面に引張残留応力が生じていることを意味する。したがって、材料表面に圧縮残留応力領域を形成すれば耐SCC性を向上することができる。
以上説明したように、翼フォーク2とディスクフォーク4に設けられたピン孔6に圧縮残留応力領域を形成することで、疲労強度と耐SCC性を向上させた蒸気タービンとすることが可能である。
本発明の実施例2について、図面を用いて以下説明する。なお、実施例1と同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。図8は実施例1のレーザピーニングを実施する具体的な構成の一例であるレーザピーニング装置21の概要を示した要部拡大縦断面図である。
レーザピーニング装置21は、レーザ発振器22、レーザ光の形状を整形するレーザ光調整手段23、レーザ光を伝送するレーザ光伝送手段24、レーザ光を施工対象に照射するレーザ光出射手段25、施工対象に液体を供給する送液手段26、レーザ光出射手段25をピン孔6の軸方向に沿って移動させる軸方向移動手段27、レーザ光出射手段25をピン孔6の軸方向を回転軸として回転させる回転手段28から構成されている。このレーザピーニング装置21の作用について、以下説明する。
レーザ発振器22はジャイアントパルスYAGレーザ発振器が望ましいが、パルスレーザを照射した際にプラズマが発生するようなエネルギを発生することができるレーザ発振器であれば良い。レーザ光調整手段23は、ミラーやレンズ、バッフル等を組み合わせてレーザ発振器22から放出されたレーザ光の形状を整形する。
レーザ光調整手段23によって整形されたレーザ光はレーザ光伝送手段24により、ピン孔6内部に配置されたレーザ光出射手段25まで伝送される。このレーザ光伝送手段24は、例えば導光管内にミラーを配設したレーザ光伝送管や光ファイバを用いて構成する。
レーザ光出射手段25は、レーザ光伝送手段24から送られたレーザ光をレーザピーニング施工対象部位に照射する。このレーザ光出射手段25の構成について、図9を用いて説明する。図9は図8におけるレーザ光出射手段25を拡大した要部拡大縦断面図である。なお、翼フォーク2とディスクフォーク4についてはレーザピーニング施工対象側のみ図示している。レーザ光伝送手段24によって伝送されたレーザ光31は、レーザ光集光手段32によって集光され、レーザ光出射手段25の筐体33に設けられたレーザ光出射口34から出射され、施工対象部に照射される。レーザ光集光手段32は、たとえば非球面ミラーや集光レンズなどを用いて構成され、本実施例においては非球面ミラーを用いたものとして図示している。
レーザ光集光手段32は筐体33に固定されており、筐体33は軸方向移動手段27と回転手段28に直接または間接的に連結されている。軸方向移動手段27はレーザ光出射手段25をピン孔6の軸方向に沿って移動させる。回転手段28はレーザ光出射手段25をピン孔6の軸を回転軸として回転させる。この軸方向移動手段27と回転手段28により、ピン孔6の内面全体に対してレーザピーニングを施工することが可能である。
なお、レーザ光出射手段25は、ピン孔6の径にあわせて筐体33を交換することにより、その他の構成はそのままに径の異なるピン孔6に対してレーザピーニングの施工を可能とすることができる。
また、筐体33には送液手段26が連結されており、送液手段26は施工対象部に液体を供給する。筐体33の外側に送液用のホースと噴射ノズルを取り付けてもよいし、筐体33内部を介して送液し、レーザ光出射口34から液体を供給することもできる。送液手段26から供給する液体として水を用いることで、施工対象部の近傍を清浄しながらレーザ光31を照射することが可能である。また、送液手段26から噴出される液体として、水のような中性の液体に代えてアルカリイオン水やアンモニア水といったアルカリ性の液体を用いることにより、タービン動翼1やディスク3に錆が発生するのを防止することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、ピン孔6にレーザピーニングを施工することが可能なレーザピーニング装置21を用いることにより、ピン孔6に圧縮残留応力領域を形成して、疲労強度と耐SCC性を向上させた蒸気タービンを提供することが可能である。
本発明の実施例3について、図面を用いて以下説明する。なお、実施例1と同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。図10は実施例1のウォータジェットピーニングを実施する具体的な構成の一例であるウォータジェットピーニング装置41の概要を示す要部拡大縦断面図である。ウォータジェットピーニング装置41は、水を供給するための水供給手段42と、水供給手段42から供給された水を噴出するノズル43を備える。
ピン孔13側面にノズル43を固定する。ノズル43からは水供給手段42を介して高圧の水噴流44が噴出される。ピン孔6の周囲に水が存在する状態であれば、水噴流44を噴出した際にキャビテーション気泡45が形成され、ピン孔6内面にウォータジェットピーニングを施工することが可能である。また、ノズル43を複数にして複数のピン孔6に対して同時に施工可能とする、あるいはノズル43を細径としてピン孔6内部へ挿入できる構成とする、といったことも可能である。
以上説明したように、本実施例によれば、ピン孔6にウォータジェットピーニングを施工することが可能なウォータジェットピーニング装置41を用いることにより、ピン孔6に圧縮残留応力領域を形成して、疲労強度と耐SCC性を向上させた蒸気タービンを提供することが可能である。
本発明の実施例4について、図面を用いて以下説明する。なお、実施例1と同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。図11は実施例1の超音波ショットピーニングを実施する具体的な構成の一例である超音波ショットピーニング装置51の概要を示す要部拡大縦断面図である。超音波ショットピーニング装置51はハウジング52と、ハウジング52に連結された超音波振動発生手段53を備える。
ピン孔6にショット54を挿入し、ピン孔6の両端をハウジング52により閉塞する。ハウジング202には超音波振動発生手段53が連結されており、超音波振動発生手段53からハウジング52を介してピン孔6に超音波振動を付与する。超音波振動によってピン孔6に挿入したショット54が跳ねてピン孔6内面に衝突し、ピン孔6内面に圧縮残留応力を付与することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、ピン孔6に超音波ショットピーニングを施工することが可能な超音波ショットピーニング装置51を用いることにより、ピン孔6に圧縮残留応力領域を形成して、疲労強度と耐SCC性を向上させた蒸気タービンを提供することが可能である。
本発明の実施例5について、図面を用いて以下説明する。なお、実施例1と同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。図12はピン孔6内面にバニシング加工を行うバニシング加工装置61の概要を示すブロック図である。バニシング加工装置61は、回転軸62の先端に取り付けられた押付ローラ63と、押付ローラに回転トルクを発生させるトルク発生手段64と、回転軸62をピン孔6の軸方向に沿って移動させる軸方向移動手段65と、施工対象部位に作業用液体を供給する送液手段66を備える。
ピン孔6に回転軸62を挿入し、トルク発生手段64によって押付ローラ63をピン孔6内面に押し付ける。押付ローラ63をピン孔6内面に押し付けた状態でトルク発生手段64により回転軸62を回転させ、軸方向移動手段65によって押付ローラ63をピン孔6の軸方向に移動させることにより、ピン孔6内面全体にバニシング加工を行うことが可能である。
以上説明したように、本実施例によれば、バニシング加工装置61により、ピン孔6内面に押付圧力を加えてピン孔6内面を塑性変形により押しつぶし、圧縮残留応力領域を形成するバニシング加工を行い、疲労強度と耐SCC性を向上させた蒸気タービンを提供することが可能である。
なお、本実施例の押付ローラ63に代えてバニシングリーマ、ボールバニシング用のツールなどを適用することが可能である。
本発明の実施例6について、図面を用いて以下説明する。なお、実施例2と同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。図13はレーザピーニング装置21のレーザ光伝送手段24の概要を示すブロック図である。
以下、本実施例によるレーザ光伝送手段24によるレーザ光の伝送について、レーザ光の経路に沿って説明する。レーザ発振器22(図8参照)から放射されたレーザ光31は、光ファイバ71aによって伝送される。光ファイバ71a端部から放出されたレーザ光31は一定の角度で広がっていく。光ファイバの場合、開口数(N/A)0.2で広がっていくことになる。広がったレーザ光31はレンズ72aに入射し、コリメートされて平行な光となる。コリメートされたレーザ光31は第2のレーザ光調整手段である反射ミラー73によって反射される。ここで、反射ミラー73として角度45°のミラーを用いると、レーザ光31は90°の方向に反射する。反射したレーザ光31はレンズ72bによって集光され、光ファイバ71bに入射する。光ファイバ71bに入射したレーザ光31は図示しないレーザ光出射手段25へ伝送される。
このような構成とすることで、レーザ光を90°折り曲げて伝送することが可能となる。従来、レーザ光の伝送に光ファイバだけを用いた場合には光ファイバの曲げ半径以下(R100)ではレーザ光を伝送することができなかったが、この方法を用いることで光ファイバの曲げ半径よりも小さいスペースでもレーザ光を伝送することが可能となる。
以上説明したように、本実施例によれば、光ファイバの曲げ半径よりも小さいスペースでレーザ光を曲げて伝送することが可能となり、蒸気タービンの動翼植込み部という狭隘な環境へのレーザピーニングの適用を容易とすることが可能となる。
なお、本実施例においては光ファイバ71bからレーザ光射出手段25へレーザ光を伝送するものとしたが、例えばガラス棒を光ファイバ71bの代わりに用いることも可能である。
本発明の実施例7について、図面を用いて以下説明する。なお、実施例2と同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。図14はレーザピーニング装置21のレーザ光出射手段25の概要を示す要部拡大縦断面図である。
図14に示すレーザ光出射手段25には、先端に位置決め手段81が装備されている。位置決め手段81をレーザ光31が出射される出射口34側に具備することにより、位置決め手段81を常に接触させながらレーザ光31を照射することで、施工部に対して常に同じ距離でレーザピーニングを行うことができる。位置決め手段81としては、例えばローラが考えられるが、施工中に位置決め手段81がピン孔6に接触する程度の加重がかかる状態でレーザ光出射手段25が回転、軸方向移動可能であれば、位置決め手段81は単なる突起物であってもよく、あるいは接触式あるいは非接触式センサー等を採用することも考えられる。また、位置決め手段81はレーザ光出射手段25の円周方向に複数設けられていても、あるいは軸方向に異なる位置に複数設けられていてもよい。
本実施例によれば、レーザ光出射手段25に位置決め手段81を設けることにより、レーザ光出射手段25とピン孔6の距離を一定に保ちレーザピーニングを容易に実施することができる。
本発明の実施例8について、図面を用いて以下説明する。なお、実施例2と同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。図15はレーザピーニング装置の概要を示す要部拡大縦断面図である。
ピン孔6内面のレーザ照射を行う部位の近傍には送液手段91aから液体を流すことで、レーザ照射を行う部位を清浄しながらレーザ照射を行うことができるが、供給する液体が水である場合はピン孔6内面に錆を生じることが考えられる。そこで、送液手段92bから翼フォーク2あるいはディスクフォーク4に発錆を防止する液体を噴出することで、ピン孔6内面あるいはディスクフォーク4や翼フォーク2の表面から錆が発生するのを防ぐことができる。送液手段91bからはアルカリイオン水、アンモニア水、水溶性切削油、などの防錆性の液体を供給する。
本実施例によれば、レーザピーニングの施工に水を用いる場合に、さらに防錆性の液体をピン孔6内部に供給することで、レーザピーニング施工部と施工部周辺の錆発生防止が可能となる。
以上本発明の実施例について図を参照して説明してきたが、上記複数の実施例に説明した特徴を任意に組み合わせたところの構成であってもよく、例えば実施例7と実施例8を組み合わせたレーザピーニング装置21を用いて疲労強度と耐SCC性を向上させた蒸気タービンを提供することが可能である。当業者にあっては、具体的な実施例において本発明の技術思想および技術範囲から逸脱せずに種種の変形・変更を加えることが可能である。
本発明の実施例1による蒸気タービンのタービン動翼とディスクの結合構造を示す側面図。 ピンが挿入されてないタービン動翼とディスクの結合構造を示す要部拡大縦断面図。 ピンが挿入されてないタービン動翼とディスクの結合構造を示す要部拡大縦断面図。 実施例1による蒸気タービンの応力改善処理方法を示すフローチャート。 (a)SUS316L材の試験片形状を示す図。(b)Ti−6V−4Al材の試験片形状を示す図。 レーザピーニング施工/未施工のSUS316L材の高サイクル疲労試験結果を示すグラフ。 レーザピーニング施工/未施工のTi−6V−4Al材の高サイクル疲労試験結果を示すグラフ。 実施例2によるレーザピーニング装置の概要を示す要部拡大縦断面図。 レーザ光出射手段近傍を拡大した要部拡大縦断面図。 実施例3によるウォータジェットピーニング装置の概要を示す要部拡大縦断面図。 実施例4による超音波ショットピーニング装置の概要を示す要部拡大縦断面図。 実施例5によるバニシング加工装置の概要を示す要部拡大縦断面図。 実施例6によるレーザピーニング装置のレーザ光伝送手段の概要を示すブロック図。 実施例7によるレーザピーニング装置のレーザ光出射手段の概要を示す要部拡大縦断面図。 実施例8によるレーザピーニング装置の概要を示す要部拡大縦断面図。 従来の蒸気タービンのタービン動翼とディスクの結合構造を示す側面図。 従来のタービン動翼の植込み部の要部拡大縦断面図。 タービン動翼とディスクの結合構造部にショットピーニングを施工する概要を示す概念図。
符号の説明
1 タービン動翼
2 翼フォーク
3 ディスク
4 ディスクフォーク
5 ピン
6 ピン孔
7 圧縮残留応力領域
21 レーザピーニング装置
22 レーザ発振器
23 レーザ光調整手段
24 レーザ光伝送手段
25 レーザ光出射手段
26 送液手段
27 軸方向移動手段
28 回転手段
31 レーザ光
32 レーザ光集光手段
33 筐体
34 レーザ光出射口
41 ウォータジェットピーニング装置
42 水供給手段
43 ノズル
44 水噴流
45 キャビテーション気泡
51 超音波ショットピーニング装置
52 ハウジング
53 超音波振動発生手段
54 ショット
61 バニシング加工装置
62 回転軸
63 押付ローラ
64 トルク発生手段
65 軸方向移動手段
66 送液手段
71a、71b 光ファイバ
72a、72b レンズ
73 反射ミラー
81 位置決め手段
91a、91b 送液手段
101 タービン動翼
102 翼フォーク
103 ディスク
104 ディスクフォーク
105 ピン
106 ピン孔
501 ノズル
502 投射材
503 反射板
504 投射方向

Claims (15)

  1. 翼フォークを有するタービン動翼と、
    このタービン動翼の前記翼フォークと係合するディスクフォークを有するディスクと、
    係合した前記翼フォーク及び前記ディスクフォークを貫通するピン孔と、
    このピン孔に挿入され前記タービン動翼と前記ディスクを結合するピンと、を有する蒸気タービンであって、
    前記ピンは、前記ピン孔の内面の少なくとも一部に応力改善処理により圧縮残留応力領域が形成された後に前記ピン孔に挿入されたことを特徴とする蒸気タービン。
  2. 前記応力改善処理は、レーザピーニング、ウォータジェットピーニング、超音波ショットピーニング、バニシング加工のうち何れかであることを特徴とする請求項1記載の蒸気タービン。
  3. 前記圧縮残留応力領域はレーザピーニングによって形成され、かつ前記レーザピーニングは、レーザ光を発生させるレーザ発振器と、
    このレーザ発振器から放出されたレーザ光を前記ピン孔内面の施工部に照射するレーザ光出射手段と、
    前記レーザ光を前記レーザ発振器から前記レーザ光出射手段へ伝送するレーザ光伝送手段と、
    前記レーザ発振器から放出されたレーザ光を整形して前記レーザ光伝送手段に導入するレーザ光調整手段と、
    レーザ光の照射点に液体を供給する送液手段と、
    前記レーザ光出射手段を前記ピン孔の軸方向に移動させる軸方向移動手段と、
    前記レーザ光出射手段を前記ピン孔の周方向に回転させる回転手段と、
    を備えるレーザピーニング装置を用いてなされたことを特徴とする請求項2記載の蒸気タービン。
  4. 前記レーザ光伝送手段は、
    前記レーザ発振器から照射されたレーザ光を伝送する第1のレーザ光伝送手段と、
    この第1のレーザ光伝送手段から放出されたレーザ光を反射して屈折した前記レーザ光の経路を形成する第2のレーザ光調整手段と、
    この第2のレーザ光調整手段により調整されたレーザ光を伝送するための第2のレーザ光伝送手段と、
    を備えることを特徴とする請求項3記載の蒸気タービン。
  5. 前記レーザ光出射手段は、
    前記回転手段と直接または間接的に接続された筐体と、
    前記筐体内に配置され前記レーザ光伝送手段から伝送されたレーザ光を集光して施工部へ照射するレーザ集光手段と、
    前記筐体に設けられ前記レーザ集光手段が照射するレーザ光が通過するレーザ光出射口と、
    を備え、
    前記筐体は他の構成要素に対して独立して交換可能であり前記ピン孔の内径に応じて交換可能であることを特徴とする請求項3または請求項4記載の蒸気タービン。
  6. 前記レーザ光出射手段は、
    前記筐体と前記ピン孔の内面との距離を一定に保つ位置決め手段を備えることを特徴とする請求項3乃至請求項5の何れか1項記載の蒸気タービン。
  7. 前記送液手段は、レーザ照射点に中性またはアルカリ性の液体を供給することを特徴とする請求項3乃至請求項6の何れか1項記載の蒸気タービン。
  8. 前記送液手段は、レーザ照射点に水を供給する第1の送液手段と、レーザ光が照射された前記ピン孔内面にアルカリ性または発錆を防止するための防請性液体を供給する第2の送液手段と、を備えることを特徴とする請求項3乃至請求項7記載の蒸気タービン。
  9. 前記圧縮残留応力領域は、
    前記翼フォークと前記ディスクフォークを係合させ、前記ピン孔にリーマ加工を施した後に前記動翼を取り外した後に形成されたことを特徴とする、請求項1乃至請求項8の何れか1項記載の蒸気タービン。
  10. 蒸気タービンのディスクに設けられたディスクフォークと係合する翼フォークと、
    この翼フォークに設けられ前記ディスクフォークと前記翼フォークを結合して固定するピンが挿入されるピン孔と、を有するタービン動翼であって、
    前記ピンが前記ピン孔に挿入される前に、前記ピン孔の内面の少なくとも一部に圧縮残留応力領域が形成されてなることを特徴とするタービン動翼。
  11. 蒸気タービンに取り付けられるタービン動翼に設けられた翼フォークと係合するディスクフォークと、
    このディスクフォークに設けられ前記ディスクフォークと前記翼フォークを結合して固定するピンが挿入されるピン孔と、を有する蒸気タービンのディスクであって、
    前記ピンが前記ピン孔に挿入される前に、前記ピン孔の内面の少なくとも一部に圧縮残留応力領域が形成されてなることを特徴とする蒸気タービンのディスク。
  12. 互いに係合するように構成されるタービン動翼の翼フォークとディスクのディスクフォークを有する蒸気タービンの一部に対して応力改善処理を施す蒸気タービンの処理方法であって、
    前記翼フォークと前記ディスクフォークとを係合させる工程と、
    この係合状態を保った状態で、前記翼フォークと前記ディスクフォークに設けられた下孔にリーマ加工を施して前記翼フォークと前記ディスクフォークにピン孔を形成する工程と、
    このピン孔の内面の少なくとも一部に応力改善処理を施して圧縮残留応力領域を形成する工程と、
    この圧縮残留応力領域を形成した後に、前記ピン孔にピンを貫通するように挿入して前記タービン動翼を前記ディスクに固定する工程と、
    を有することを特徴とする蒸気タービンの処理方法。
  13. タービン動翼の翼フォークをディスクのディスクフォークと係合させてとりつける工程と、
    前記翼フォークおよび前記ディスクフォークに設けられた下孔にリーマ加工を施してピン孔を形成する工程と、
    前記タービン動翼を前記ディスクから取り外す工程と、
    前記タービン動翼を前記ディスクフォークと同じ構造を備える治具に取り付ける工程と、
    前記ピン孔内面に応力改善処理を施して圧縮残留応力領域を形成する工程と、
    前記タービン動翼を前記治具から取り外して前記ディスクに取り付ける工程と、
    前記ピン孔にピンを挿入する工程と、
    を備えることを特徴とする蒸気タービンの処理方法。
  14. 前記応力改善処理は、レーザピーニング、ウォータジェットピーニング、超音波ショットピーニング、バニシング加工のうち何れかであることを特徴とする請求項12または請求項13記載の蒸気タービンの処理方法。
  15. 前記応力改善処理はレーザピーニングであり、このレーザピーニングは、レーザ光出射手段を前記ピン孔に挿入する工程と、前記レーザ光出射手段から前記ピン孔内面にレーザを照射する工程と、前記レーザ光出射手段を前記ピン孔の軸方向に沿って移動させる工程と、前記レーザ光出射手段を前記ピン孔の軸方向を回転軸として回転させる工程と、前記レーザ光出射手段からレーザを照射される前記ピン孔内面に液体を供給する工程と、を備えることを特徴とする請求項13または請求項14記載の蒸気タービンの処理方法。
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