JP2010041960A - 捕捉シャーレ、マイクロインジェクション装置、及び、マイクロインジェクション方法 - Google Patents

捕捉シャーレ、マイクロインジェクション装置、及び、マイクロインジェクション方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010041960A
JP2010041960A JP2008208347A JP2008208347A JP2010041960A JP 2010041960 A JP2010041960 A JP 2010041960A JP 2008208347 A JP2008208347 A JP 2008208347A JP 2008208347 A JP2008208347 A JP 2008208347A JP 2010041960 A JP2010041960 A JP 2010041960A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
petri dish
capture
microinjection
well
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008208347A
Other languages
English (en)
Inventor
Shusaku Nishiyama
秀作 西山
Chikara Nishio
千香良 西尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2008208347A priority Critical patent/JP2010041960A/ja
Priority to US12/474,884 priority patent/US20100041143A1/en
Priority to EP09161564A priority patent/EP2172538A2/en
Publication of JP2010041960A publication Critical patent/JP2010041960A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M33/00Means for introduction, transport, positioning, extraction, harvesting, peeling or sampling of biological material in or from the apparatus
    • C12M33/04Means for introduction, transport, positioning, extraction, harvesting, peeling or sampling of biological material in or from the apparatus by injection or suction, e.g. using pipettes, syringes, needles
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M23/00Constructional details, e.g. recesses, hinges
    • C12M23/02Form or structure of the vessel
    • C12M23/10Petri dish
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M23/00Constructional details, e.g. recesses, hinges
    • C12M23/02Form or structure of the vessel
    • C12M23/12Well or multiwell plates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M23/00Constructional details, e.g. recesses, hinges
    • C12M23/22Transparent or translucent parts

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Clinical Laboratory Science (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Abstract

【課題】捕捉シャーレ、マイクロインジェクション装置及びマイクロインジェクション方法において、吸引捕捉した被導入体を鮮明に撮像する。
【解決手段】導入物質を被導入体(3)に導入するマイクロインジェクションに用いられる捕捉シャーレ1において、透明な材料上に設けられたウエル部2と、被導入体(3)を吸引により捕捉するための開口部5aがウエル部2の側壁2aに設けられた流路5と、を有する構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、細胞その他の微小な生体等(被導入体)に、例えば、薬剤等を媒介に混合・拡散させた液体状の物質等(導入物質)を導入するマイクロインジェクションに用いられる捕捉シャーレ、並びにマイクロインジェクション装置及びマイクロインジェクション方法に関する。
従来、医学、遺伝子工学、創薬などの研究分野における細胞への物質導入において、一般には、人間が顕微鏡観察しながら、吸引ノズルにより細胞等の被導入物質を捕捉シャーレ等に吸引固定し、その吸引側と対向する方向から薬剤を充填した微小針を挿入し、この微小針から導入物質を吐出させることで被導入物質に導入を行っている(例えば、特許文献1〜3参照)。
図12は、従来の捕捉シャーレを示す要部断面図である。
同図に示す捕捉シャーレ91は、上面に微小な吸引孔92が複数個形成されている。吸引孔92は、捕捉シャーレ91の内部に形成された流路95と連通している。吸引孔92上には、流路95を介した培養液94の吸引により、マウス卵細胞93が吸引捕捉される。
吸引捕捉されたマウス卵細胞93は、顕微鏡97を用いて拡大観察され、キャピラリ96によって遺伝子等の導入物質が導入される。
なお、吸引孔92は、一般的に、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術(フォトリソグラフィ、エッチング)によりシリコン基板(捕捉シャーレ91)に設けられる。
特開2006−280231号公報 特開2006−109715号公報 特開2007−222132号公報
しかしながら、捕捉シャーレにシリコン基板を用いると、微小吸引孔上の細胞を可視光で透過観察することができない。また、赤外線による透過撮像もシリコン基板が10μm以下の厚さでなければできない。
更には、細胞への遺伝子導入では、導入部位(例えば前核)の識別のために微分干渉光学系による撮像が有効であり、可視光の光路(図12に示す例では捕捉位置下方)に、細胞を捕捉するための微小吸引孔など形状変化のある構造があると、その映像は不鮮明となってしまう。
本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、吸引捕捉した被導入体を鮮明に撮像することができる捕捉シャーレ、マイクロインジェクション装置及びマイクロインジェクション方法を提供することである。
上記課題を解決するために、捕捉シャーレは、導入物質を被導入体に導入するマイクロインジェクションに用いられる捕捉シャーレにおいて、透明な材料上に設けられたウエル
部と、上記被導入体を吸引により捕捉するための開口部が上記ウエル部の側壁に設けられた流路と、を有することを要件とする。
上記課題を解決するために、マイクロインジェクション装置は、導入物質を被導入体に導入するためのマイクロインジェクション装置において、透明な材料上に設けられたウエル部、及び、上記被導入体を捕捉するための開口部が上記ウエル部の側壁に設けられた流路、を有する捕捉シャーレと、上記ウエル部の上記開口部に上記流路を介して上記被導入体を吸引捕捉する吸引機構と、上記被導入体を透過観察するための透過観察光学系と、を備えることを要件とする。
上記課題を解決するために、マイクロインジェクション方法は、導入物質を被導入体に導入するマイクロインジェクション方法において、透明な材料上に設けられた捕捉シャーレのウエル部に供給した上記被導入体を、上記ウエル部の側壁に設けられた開口部から吸引することにより捕捉する工程と、上記ウエル部の開口部に捕捉した被導入体を透過観察する工程と、を含むことを要件とする。
開示の捕捉シャーレでは、被導入体は、透明な材料上に設けられたウエル部の側壁の開口部において吸引により捕捉される。そのため、開口部において捕捉された被導入体の撮像に際して、流路や不透明な材料が被導入体の観察を妨げるのを防ぐことができる。よって、開示の補足シャーレによれば、吸引捕捉した被導入体を鮮明に撮像することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る捕捉シャーレ、マイクロインジェクション装置及びマイクロインジェクション方法について、図面を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る捕捉シャーレ1を示す要部断面図である。
同図に示す捕捉シャーレ1は、プラスチック(樹脂)、ガラス等の透明な材料からなり、上面にウエル部2が形成されている。一般に、ノックアウトマウスのための導入では、10〜数10個の卵細胞(被導入体)3への遺伝子(導入物質)の導入を一度の実験で行う。そのため、ウエル部2は、媒介としての培養液(液体)4が供給される培養液槽8内に例えば、10〜数10個形成される。
なお、捕捉シャーレ1は、ウエル部2下方からの顕微鏡(対物レンズ)11による透過観察を行うために、少なくともウエル部2の下方が、透明な材料からなるようにすると共に流路や凹凸部等の形状変化のない構造とするとよい。なお、図1に示す捕捉シャーレ1の場合、捕捉シャーレ1全体が透明な材料からなっている。
ウエル部2は、卵細胞3の直径(100μm〜200μm)の1.5〜5倍の直径D1で、卵細胞3の半径と同等又はそれよりもやや大きい高さHの円柱形状に形成されている。
ウエル部2の側壁2aには、流路5の開口部5aが形成されている。この開口部5aは、図示しない吸引機構によって流路5を介して卵細胞3をウエル部2内に吸引捕捉するために設けられている。本実施形態の流路5は、鉛直断面が円形状を呈する。
流路5の開口部5aは、卵細胞3の捕捉安定を優先する場合、卵細胞3の中心高さに合わせた位置に設けるとよいが、マウスの卵細胞3のように導入部位(前核)3aが細胞外
形に対して小さく、姿勢変更を優先する必要がある場合には、図1に示すようにウエル部2の底面位置に設け、吸引(及び後述する吐出)により卵細胞3を回転しやすくするとよい。開口部5aの径D2(或いは高さや幅)は、被導入物質の大きさ(卵細胞3の径)の1/4〜1/2程度とするとよい。
捕捉シャーレ1のうちウエル部2及び流路5が形成されるベース部分は、ウエル部2が貫通するように形成され底面に流路5が形成された上側プレート6と、この上側プレート6の下部に配設される下側プレート7とから構成されている。
上側プレート6と下側プレート7との接合は、これらがプラスチックの場合、接着・超音波接合・拡散接合などの方法があるが、流路5が微細な場合には拡散接合が適している。また、上側プレート6及び下側プレート7がガラスの場合、接着・溶融接合・陽極接合などの方法があり、陽極接合が適している。
また、上側プレート6及び下側プレート7のうち一方がPDMS(ポリジメチルシロキサン:polydimethylsiloxane)で他方がガラスの場合、表面活性させた後の常温接合(Si−O−Si)が適している。
マイクロインジェクション装置の構成及び動作については後述する実施形態において説明することとし、以下、卵細胞3への遺伝子の導入について、捕捉シャーレ1のウエル部2及び流路5に関係する部分について説明する。
まず、培養液4が培養液槽8に供給され、ウエル部2が培養液4で満たされる。次に、ウエル部2内に卵細胞3が供給される。このとき、図示しないマイクロインジェクション装置の吸引機構により、流路5の開口部5aから卵細胞3が吸引され開口部5aに吸引捕捉される。なお、流路5の径L2が例えば30μm程度である場合、数nl/minオーダの流量を吸引機構により吸引するとよい。
そして、開口部5aに捕捉した卵細胞3を顕微鏡11により透過観察しながら、キャピラリ12により卵細胞3の導入部位3aに遺伝子を導入する。この遺伝子の導入を、顕微鏡11、キャピラリ12等を各ウエル部2に順次移動させながら行う。
以上説明した本実施形態では、卵細胞3は、透明な材料上に設けられたウエル部2の側壁2aの開口部5aにおいて吸引により捕捉される。そのため、開口部5aにおいて捕捉された卵細胞3の撮像に際して、流路5や不透明な材料が卵細胞3の観察を妨げるのを防ぐことができる。よって、本実施形態によれば、吸引捕捉した卵細胞3を鮮明に撮像することができる。
なお、シリコンからなるウエル部の底面に吸引孔5a´を形成した従来のシャーレを用いた図2Bに示す卵細胞3´の観察画像に対して、本実施形態では、図2Aに示すように卵細胞3を鮮明に撮像することができる。
なお、本実施形態では、ウエル部2が円柱形状に形成される例について説明したが、ウエル部2が凹部(くぼみ)となるものであればウエル部2の形状は限定されない。また、流路5の開口部5aは、ウエル部2の側壁2a、例えば、水平面と交差する曲面又は平面に形成されればよい。
また、本実施形態では、被導入物質として卵細胞3を用いる例について説明したが、細胞その他の微小な生体など、卵細胞3以外の被導入物質を用いることも可能である。
<第2実施形態>
本実施形態では、ウエル部22の形状のみ上記第1実施形態と相違し、その他の点については上記第1実施形態と概ね同様であるため、上記第1実施形態と同一又は同様の部材(部分)については図面に同一の符号を付して説明を省略する。
図3は、本発明の第2実施形態に係る捕捉シャーレ21を示す要部断面図である。
同図に示す捕捉シャーレ21のウエル部22は、図4Aに示すように、その側壁22aの下側部分22bが円柱状(鉛直面)に形成され、上側部分22cが、下端側から上端側にかけて徐々に拡径する円錐形状(傾斜面)に形成されている。上側部分22cの傾斜面は、卵細胞3が引っかからないように滑らかであり、かつ、卵細胞3が転がり落ちるだけの角度が必要である。そのため、上側部分22cの傾斜面は、水平に対し30度以上傾けることで、卵細胞3を転がりやすくするとよい。
なお、上側部分22cである傾斜面としては、例えば、図4Bに示す多角錐状(12角錐状)の傾斜面、自由曲面や半球等の曲面状の傾斜面等とすることができる。
また、上側部分22c´を図4Bに示すような多角錐状(12角錐状)の傾斜面とする場合、下側部分22b´を上記多角錐状と同一角数の多角柱(12角柱状)とするとよい。
また、図4Cに示すように、上側部分22c´´のうち一部を、下端側から上端側にかけて徐々に拡径する傾斜面22c´´−1とし、他の一部を、流路5の開口部5a側に位置し傾斜面22c´´−1に対向する鉛直面22c´´−2として、傾斜面22c´´−1及び鉛直面22c´´−2が半楕円錐状に形成されるようにしてもよい。なお、図4Cに示す鉛直面22c´´−2に代えて、この鉛直面22c´´−2に対する傾斜角が上記傾斜面22c´´−1よりも小さい傾斜面を採用してもよい。このようにする場合、傾斜面は、ウエル部22の形状等に応じて、鉛直面22c´´−2に対し傾斜面22c´´−1と同一方向の傾きにしても反対方向の傾きにしてもよい。
また、図4Dに示すように、徐々に拡径する3つの傾斜面22c´´´−1及び1つの鉛直面22c´´´−2が角R付きの半多角錐状に形成されるようにしてもよい。
以上説明した本実施形態においても、卵細胞3は、透明な材料上に設けられたウエル部22の側壁22aの開口部5aにおいて吸引により捕捉される。よって、本実施形態によっても、吸引捕捉した卵細胞3を鮮明に撮像することができる。
また、本実施形態では、ウエル部22の側壁22aは、下端側から上端側にかけて徐々に拡径する傾斜面(上側部分22c)と、この傾斜面の下部に位置し開口部5aが設けられた鉛直面(下側部分22b)とを含む。そのため、卵細胞3を転がりなどにより開口部5aに誘導することができる。
また、本実施形態では、ウエル部22´の側壁22a´の少なくとも一部(上側部分22c´)は、下端側から上端側にかけて徐々に拡径する多角錐状(図4B参照)又は曲面状の傾斜面からなる。そのため、卵細胞3を転がりなどにより開口部5aに誘導することができる。
また、本実施形態では、図4C及び図4Dに示すように、側壁22a´´,22a´´´は、下端側から上端側にかけて徐々に拡径する傾斜面22c´´−1,22c´´´−1と、流路5の開口部5a側に位置し上記傾斜面22c´´−1,22c´´´−1に対向する面22c´´−2,22c´´´−2とを含み、この面は、鉛直面22c´´−2,22c´´´−2、又は、鉛直面22c´´−2,22c´´´−2に対する傾斜角が上記傾斜面22c´´−1,22c´´´−1よりも小さい傾斜面、である。
そのため、ウエル部22´´,22´´´の大型化を防ぎながら、卵細胞3を転がりなどになどにより開口部5aに有効に誘導することができる。
また、本実施形態では、傾斜面22c´´−1,22c´´´−1及び鉛直面22c´´−2,22c´´´−2は、半楕円錐状(図4C参照)又は角R付きの半多角錐状(図4D参照)を構成するように形成されている。そのため、転がりなどになどにより卵細胞3を開口部5aに、より有効に誘導することができる。
<第3実施形態>
本実施形態では、上記第1及び第2実施形態と同一又は同様の部材(部分)については図面に同一の符号を付して説明を省略する。
図5は、本発明の第3実施形態に係る捕捉シャーレ31を示す断面図である。
同図に示す捕捉シャーレ31は、シリコーンチューブ13(弾性の吸引機構側パイプ)と捕捉シャーレ31の流路5との間に配設される接続部32を有する。シリコーンチューブ13は、流路5を介して卵細胞3を吸引捕捉する図示しない吸引機構に接続されている。接続部32は、例えばステンレス等の硬質材料で形成されたパイプであり、本実施形態では長手方向中央部分で90度に屈曲した形状を呈する。
接続部32は、例えば、捕捉シャーレ31の上側プレート6に上面から嵌入され、流路5と連通するようになっている。また、接続部32は、シリコーンチューブ13に圧入されている。
接続部32の外径D3は、シリコーンチューブ13の内径dの約1.5倍程度の大きさとなっている。
以上説明した本実施形態においても、卵細胞3は、透明な材料上に設けられたウエル部22の側壁22aの開口部5aにおいて吸引により捕捉される。よって、本実施形態によっても、吸引捕捉した卵細胞3を鮮明に撮像することができる。
また、本実施形態では、捕捉シャーレ31は、シリコーンチューブ(弾性の吸引機構側パイプ)13と流路5との間に配設される接続部32を有する。更には、接続部32は、硬質材料で形成されたパイプである。
そのため、シリコーンチューブ13と接続部32とを確実に接続することができるため、吸引時等にシリコーンチューブ13が捕捉シャーレ31から外れてしまうのを防ぐことができる。
また、本実施形態では、接続部32の外径D3は、シリコーンチューブ13の内径dの約1.5倍程度の大きさとなっている。そのため、吸引時等にシリコーンチューブ13が捕捉シャーレ31から外れてしまうのをより有効に防ぐことができる。
<第4実施形態>
本実施形態では、上記第1〜第3実施形態と同一又は同様の部材(部分)については図面に同一の符号を付して説明を省略する。
図6A及び図6Bは、本発明の第4実施形態に係るマイクロインジェクション装置10を示す部分拡大図及び概略斜視図である。
マイクロインジェクション装置10は、捕捉シャーレ41、上述のキャピラリ12、このキャピラリ12が先端に設けられたマニピュレータ14、コントローラ15、吸引機構及び吐出機構を兼ねるアクチュエータ16、吸引・吐出ポンプ17、培養液補充タンク18等を備える。
捕捉シャーレ41の下側プレート7には、上側プレート6の底面に設けられた流路5と一体の空間を形成する凹部7aが設けられている。凹部7aの下部(底部)は、凹部7aを設けたことにより厚さの薄い膜部7bとなっている。膜部7bの下部には、膜部7bから鉛直下方に突出するようにピン7cが一体形成されている。
アクチュエータ16には、ピン7cを挟持して昇降する昇降部16aが設けられている。アクチュエータ16は、コントローラ15の制御により昇降部16aを昇降させることで、ピン7cを上下動させる。このピン7cの上下動により、膜部7bも上下動することになる。
膜部7bが上下動すると、凹部7aの体積が変動する。膜7bが下がって凹部7aの体積が増えると、培養液4がウエル部22から流路5に流れ込み、卵細胞3が開口部5aに吸引捕捉される。一方、膜7bが上がって凹部7aの体積が減少すると、培養液4が流路5からウエル部22に流れ込み卵細胞3に向かって吐出される。
下側プレート7の凹部7a、膜部7b及びピン7cは、各流路5に設けられている。なお、各流路5には逆止弁42が設けられ、膜部7bの上下動により培養液4が吸引・吐出ポンプ17側に流れ込まないようになっている。
図7に示すようにウエル部22の開口部5aが設けられる部分の直径(幅)D1は、卵細胞3(被導入体)の直径(大きさ)の1.5倍〜5倍の広さとなっている。
卵細胞3への遺伝子の導入の際に、吸引捕捉した卵細胞3の姿勢(導入部位3aの位置)が顕微鏡11を用いた透過観察により遺伝子導入に適さないことが判明した場合には、まず流路5の逆止弁42を閉じる。
そして、アクチュエータ16によりピン7c(膜部7b)を上方に移動させることで、流路5の培養液4をウエル部22に流れ込ませ、卵細胞3を開口部5aからリリースさせる。これにより卵細胞3は、培養液槽8内を浮遊する(卵細胞3−1参照)。なお、培養液4の吐出に際しては、マウス卵細胞3の場合、数nlをパルス的に吐出するようにするとよい。
卵細胞3は、捕捉位置である開口部5aからリリースされて浮遊した後、沈降し、ウエル部22の側壁22aに設けられた傾斜面(上側部分22b)を転がり落ちる(卵細胞3−2参照)。
そして、アクチュエータ16によりピン7c(膜部7b)を下方に移動させることで、ウエル部22の培養液4を流路5側に吸引する。これにより、卵細胞3は、ウエル部22の底面に沿って移動し(卵細胞3−3参照)、再び開口部5aに吸引捕捉される。
以上の卵細胞3のリリース・再捕捉によって卵細胞3が所望の姿勢になった場合には、マニピュレータ14のキャピラリ12により卵細胞3に遺伝子を導入する。一方、卵細胞3が所望の姿勢にならない場合には、再度、リリース・再捕捉を行えばよい。
以上説明した本実施形態においても、卵細胞3は、透明な材料上に設けられたウエル部22の側壁22aの開口部5aにおいて吸引により捕捉される。よって、本実施形態によっても、吸引捕捉した卵細胞3を鮮明に撮像することができる。
また、本実施形態では、アクチュエータ16は、ウエル部22の開口部5aに流路5を介して卵細胞3を吸引捕捉すると共に、培養液4を卵細胞3に対し吐出する。
そのため、吸引した卵細胞3を捕捉位置である開口部5aからリリースし、再度、吸引捕捉することで、卵細胞3の捕捉姿勢を変えることができる。一般に、卵細胞3内の前核(導入部位3a)にインジェクションするとき、細胞捕捉時に前核3aがキャピラリ12側にないと、キャピラリ12挿入時の変形などにより細胞内容物が押され、前核3aが動き、導入位置がズレたり、前核3aを傷つけるなどの問題があったが、本実施形態によれば、卵細胞3の捕捉姿勢を変えることにより、前核3aを傷つけるなどの問題を解消することができる。
また、本実施形態の捕捉シャーレ41のウエル部22では、開口部5aが設けられる部分の直径D1が卵細胞3の直径の1.5倍〜5倍の広さとなっている。そのため、リリースした卵細胞3を吸引・吐出ポンプ17により確実に吸引することができ、したがって、より有効に卵細胞3の捕捉姿勢を変えることができる。
また、本実施形態では、吸引・吐出を同一の流路5にて行っている。そのため、より多くのウエル部22及び流路5を捕捉シャーレ41に設けることができる。
また、本実施形態では、吸引・吐出を行うアクチュエータ16が、複数の流路5のそれぞれに配置されている。そのため、各流路5の吸引及び吐出を独立して制御することができる。
また、本実施形態では、捕捉シャーレ41は、流路5に配置された逆止弁42を有する。そのため、アクチュエータ16による吸引・吐出を有効に行うことができる。
<第5実施形態>
本実施形態では、上記第1〜第4実施形態と同一又は同様の部材(部分)については図面に同一の符号を付して説明を省略する。
図8は、本発明の第5実施形態に係るマイクロインジェクション装置10を示す部分拡大図である。
本実施形態のマイクロインジェクション装置10の捕捉シャーレ51の上側プレート6の底面には、流路5と一体の空間を形成する凹部6aが形成されている。この凹部6aの上方で且つ上側プレート6上には、電磁石52が配置されている。また、凹部6aには、電磁石52の磁力により、凹部6aと流路5とに移動する弁体53が配置されている。これら電磁石52及び弁体53は、各流路5に配置され、開閉機構である電磁弁として機能する。
弁体53は、例えば、磁石及びこの磁石にコーティングされたプラスチック材料からなり、コントローラ15の制御による電磁石52への電圧印加によって、凹部6aに収容されて流路5における培養液4の流れを妨げない位置と、流路5を塞ぎ培養液4の流れを妨げる位置とに移動する。
以上説明した本実施形態においても、卵細胞3は、透明な材料上に設けられたウエル部22の側壁22aの開口部5aにおいて吸引により捕捉される。よって、本実施形態によっても、吸引捕捉した卵細胞3を鮮明に撮像することができる。
また、本実施形態では、弁体53は、電磁石52の磁力によって、流路5における培養液4の流れを妨げない位置と、流路5を塞ぎ培養液4の流れを妨げる位置とに移動する。そのため、吸引・吐出を行う所望の流路5のみの弁体53を凹部6aに退避させることで、流路5の数よりも少ない数の吸引機構・吐出機構によって、目的の流路5のみにおいて吸引・吐出の制御を行うことができる。
<第6実施形態>
本実施形態では、上記第1〜第5実施形態と同一又は同様の部材(部分)については図面に同一の符号を付して説明を省略する。
図9は、本発明の第6実施形態に係るマイクロインジェクション装置60を示す要部断面図である。
本実施形態のマイクロインジェクション60は、捕捉シャーレ61、上述のシリコーンチューブ13及び吸引・吐出ポンプ17等に加え、ウエル部22に培養液4を供給する媒介供給手段としての培養液補充タンク18、及び、ウエル部22に過剰供給された培養液4を排出する媒介排出手段としての吸引ポンプ63を備える。
培養液4が充填された培養液補充タンク18は、シリコーンチューブ64及びこの先端に配設された硬質パイプ65を通して培養液4を培養液槽8に供給する。
捕捉シャーレ61の培養液槽8には、一定高さの仕切り8aが設けられ、この仕切り8aを越える高さまで過剰供給された培養液4が余剰培養液貯留部8bに溜まるようになっている。
吸引ポンプ63は、シリコーンチューブ66を介して余剰培養液貯留部8bの培養液4を図示しない廃液収容部に吸い上げる。なお、流路5から培養液4を吸引した状態では、卵細胞3は仕切り8aを越える高さまで浮遊しにくいため、シリコーンチューブ66により培養液4のみを吸い上げることができる。
なお、本実施形態の捕捉シャーレ61にも、硬質材料で形成されたパイプである接続部32が設けられ、接続部32及びこの接続部32が圧入されたシリコーンチューブ13を介して、ウエル部22における吸引・吐出を行う構成になっている。
以上説明した本実施形態においても、卵細胞3は、透明な材料上に設けられたウエル部22の側壁22aの開口部5aにおいて吸引により捕捉される。よって、本実施形態によっても、吸引捕捉した卵細胞3を鮮明に撮像することができる。
ところで、遺伝子研究データの確からしさ向上のため、卵細胞3への遺伝子導入は一般に、10〜50個程度を1度に処理する。このとき、卵細胞3の姿勢を修正しながらの導入では作業が30分以上にわたることもあるが、捕捉維持のためには微少吸引を継続する必要がある。そのため、ウエル部22の培養液4が減少し、干上がることで卵細胞3へ大きなダメージを与えるおそれがある。
しかしながら、本実施形態では、マイクロインジェクション装置60は、ウエル部22に培養液4を供給する培養液補充タンク18と、ウエル部22に過剰供給された培養液4を排出する吸引ポンプ63とを備える。そのため、ウエル部22からの培養液4の微量吸引を長時間のインジェクション作業中に行っても、ウエル部22内の培養液4が不足するのを防ぎ、ひいては干上がり等の卵細胞3へのダメージを防ぐことができる。
また、本実施形態では、培養液槽8には余剰培養液貯留部8bが設けられ、吸引ポンプ63は余剰培養液貯留部8bの培養液4を吸い上げる構成となっている。そのため、過剰供給された培養液4を有効に排出することができる。
<第7実施形態>
本実施形態では、上記第1〜第6実施形態と同一又は同様の部材(部分)については図面に同一の符号を付して説明を省略する。
図10は、本発明の第7実施形態に係るマイクロインジェクション装置70を示す要部
断面図である。
本実施形態のマイクロインジェクション装置70は、培養液補充タンク18が温度制御槽(ウォーターバス)71内に配設されている。温度制御槽71は、温度制御用の液体72で満たされている。培養液4の温度を調整する温度調整手段としての温度コントローラ73は温度制御槽71の外側に配設され、温度コントローラ73の温度測定部73a及びヒータ73bは液体72に浸かるように配設されている。
これにより、培養液補充タンク18に充填される培養液4の温度を調整し、ひいては培養液槽8内の培養液4の温度を調整することが可能となる。
なお、培養液補充タンク18に接続された上述のシリコーンチューブ64は、断熱材74に覆われており、培養液4の温度が外気の影響を受けないようになっている。
以上説明した本実施形態においても、卵細胞3は、透明な材料上に設けられたウエル部22の側壁22aの開口部5aにおいて吸引により捕捉される。よって、本実施形態によっても、吸引捕捉した卵細胞3を鮮明に撮像することができる。
また、本実施形態では、マイクロインジェクション装置70は、培養液補充タンク18により供給する培養液4の温度を調整する温度コントローラ72を備える。そのため、ウエル部22に充填される培養液4を、卵細胞(被導入体)や導入物質に適した温度にすることができる。
また、本実施形態では、培養液補充タンク18に接続されたシリコーンチューブ64は、断熱材74に覆われている。そのため、シリコーンチューブ64内の培養液4の温度が外気の影響を受けないようにすることができ、したがって、より有効に温度調整を行うことができる。
<第8実施形態>
本実施形態では、上述したマイクロインジェクション装置の全体構成のうち説明していない部分のみについて説明する。また、本実施形態では、上記第1〜第7実施形態と同一又は同様の部材(部分)については図面に同一の符号を付して説明を省略する。
図11は、本発明の第8実施形態に係るマイクロインジェクション装置80を示す全体構成図である。
マイクロインジェクション装置80のコントローラ15は、上述の吸引・吐出ポンプ17、培養液補充タンク18、電磁石52、吸引ポンプ63及び温度コントローラ73に加え、電磁弁82に接続されている。
電磁弁82は、培養液補充タンク18から吸引・吐出ポンプ17を介して流路5に供給される培養液4の流路、及び、吸引・吐出ポンプ17によって流路5から吸引される培養液4の流路を開閉する。吸引・吐出ポンプ17によって吸引される培養液4は、廃液収容部83に収容される。
また、培養液槽8の余剰培養液貯留部8bから吸引ポンプ63によって吸引される培養液4は、上記廃液収容部83とは別個の廃液収容部84に収容される。
(付記1)
導入物質を被導入体に導入するマイクロインジェクションに用いられる捕捉シャーレにおいて、
透明な材料上に設けられたウエル部と、
前記被導入体を吸引により捕捉するための開口部が前記ウエル部の側壁に設けられた流路と、
を有することを特徴とする捕捉シャーレ。
(付記2)
前記ウエル部の側壁は、下端側から上端側にかけて徐々に拡径する傾斜面と、該傾斜面の下部に位置し前記開口部が設けられた鉛直面とを含むことを特徴とする付記1記載の捕捉シャーレ。
(付記3)
前記ウエル部の側壁の少なくとも一部は、下端側から上端側にかけて徐々に拡径する多角錐状又は曲面状の傾斜面からなることを特徴とする付記1記載の捕捉シャーレ。
(付記4)
前記側壁は、下端側から上端側にかけて徐々に拡径する傾斜面と、前記開口部側に位置し前記傾斜面に対向する面とを含み、
該傾斜面に対向する面は、鉛直面、又は、該鉛直面に対する傾斜角が前記傾斜面よりも小さい傾斜面である、
ことを特徴とする付記1記載の捕捉シャーレ。
(付記5)
前記傾斜面に対向する面は、前記鉛直面であり、
前記傾斜面及び前記鉛直面は、半楕円錐状又は角R付きの半多角錐状に形成されている、
ことを特徴とする付記4記載の捕捉シャーレ。
(付記6)
前記流路を介して前記被導入体を吸引捕捉する吸引機構に接続された吸引機構側パイプと前記流路との間に配設される接続部を更に有することを特徴とする付記1記載の捕捉シャーレ。
(付記7)
前記接続部は、硬質材料で形成されたパイプであることを特徴とする付記6記載の捕捉シャーレ。
(付記8)
導入物質を被導入体に導入するためのマイクロインジェクション装置において、
透明な材料上に設けられたウエル部、及び、前記被導入体を捕捉するための開口部が前記ウエル部の側壁に設けられた流路、を有する捕捉シャーレと、
前記ウエル部の前記開口部に前記流路を介して前記被導入体を吸引捕捉する吸引機構と、
前記被導入体を透過観察するための透過観察光学系と、
を備えることを特徴とするマイクロインジェクション装置。
(付記9)
前記被導入体に対し媒介を吐出する吐出機構を更に備えることを特徴とする付記7記載のマイクロインジェクション装置。
(付記10)
前記捕捉シャーレのウエル部は、前記開口部が設けられる部分の幅が前記被導入体の大きさの1.5倍〜5倍の広さであることを特徴とする付記9記載のマイクロインジェクション装置。
(付記11)
前記吐出機構は、前記捕捉シャーレの前記流路を介して、前記媒介を前記被導入体に対し吐出することを特徴とする付記9記載のマイクロインジェクション装置。
(付記12)
前記捕捉シャーレは、複数の前記ウエル部及び複数の前記流路を有し、
前記吸引機構及び前記吐出機構は、前記複数の流路のそれぞれに配置される、
こと特徴とする付記11記載のマイクロインジェクション装置。
(付記13)
前記捕捉シャーレは、前記流路に配置され、前記流路を開閉する開閉機構を更に有する
ことを特徴とする付記8記載のマイクロインジェクション装置。
(付記14)
前記透過観察光学系は、前記ウエル部の下方に配置されていることを特徴とする付記8記載のマイクロインジェクション装置。
(付記15)
前記ウエル部に媒介を供給する媒介供給手段と、
前記ウエル部に過剰供給された媒介を排出する媒介排出手段と、
を更に備えることを特徴とする付記8記載のマイクロインジェクション装置。
(付記16)
前記媒介供給手段により供給する媒介の温度を調整する温度調整手段を更に備えることを特徴とする付記15記載のマイクロインジェクション装置。
(付記17)
導入物質を被導入体に導入するマイクロインジェクション方法において、
透明な材料上に設けられた捕捉シャーレのウエル部に供給した前記被導入体を、前記ウエル部の側壁に設けられた開口部から吸引することにより捕捉する捕捉工程と、
前記ウエル部の開口部に捕捉した被導入体を透過観察する観察工程と、
を含むことを特徴とするマイクロインジェクション方法。
(付記18)
前記捕捉した被導入体に対し媒介を吐出する吐出工程を更に含むことを特徴とする付記17記載のマイクロインジェクション方法。
(付記19)
前記捕捉工程及び前記吐出工程において、複数の前記ウエル部のそれぞれに位置する被導入体に対し他のウエル部に位置する被導入体と独立して吸引及び吐出を行うことを特徴とする付記18記載のマイクロインジェクション方法。
本発明の第1実施形態に係る捕捉シャーレを示す要部断面図である。 本発明の第1実施形態に係る捕捉シャーレ上の卵細胞の画像を示す図である。 従来の捕捉シャーレ上の卵細胞の画像を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る捕捉シャーレを示す要部断面図である。 本発明の第2実施形態に係る捕捉シャーレのウエル部を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態の第1変形例に係る捕捉シャーレのウエル部を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態の第2変形例に係る捕捉シャーレのウエル部を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態の第3変形例に係る捕捉シャーレのウエル部を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る捕捉シャーレを示す断面図である。 本発明の第4実施形態に係るマイクロインジェクション装置を示す部分拡大図である。 本発明の第4実施形態に係るマイクロインジェクション装置を示す概略斜視図である。 本発明の第4実施形態に係るマイクロインジェクション装置による卵細胞の姿勢変更を説明するための断面図である。 本発明の第5実施形態に係るマイクロインジェクション装置を示す部分拡大図である。 本発明の第6実施形態に係るマイクロインジェクション装置を示す要部断面図である。 本発明の第7実施形態に係るマイクロインジェクション装置を示す要部断面図である。 本発明の第8実施形態に係るマイクロインジェクション装置を示す全体構成図である。 従来の捕捉シャーレを示す要部断面図である。
符号の説明
1 捕捉シャーレ
2 ウエル部
2a 側壁
3 卵細胞
3a 導入部位
4 培養液
5 流路
5a 開口部
6 上側プレート
6a 凹部
7 下側プレート
7a 凹部
7b 膜部
7c ピン
8 培養液槽
8a 仕切り
8b 余剰培養液貯留部
10 マイクロインジェクション装置
11 顕微鏡
12 キャピラリ
13 シリコーンチューブ
14 マニピュレータ
15 コントローラ
16 アクチュエータ
16a 昇降部
17 吸引・吐出ポンプ
18 培養液補充タンク
21 捕捉シャーレ
22 ウエル部
22a 側壁
22b 下側部分
22c 上側部分
31 捕捉シャーレ
32 接続部
41 捕捉シャーレ
42 逆止弁
51 捕捉シャーレ
52 電磁石
53 弁体
60 マイクロインジェクション
61 捕捉シャーレ
63 吸引ポンプ
64,66 シリコーンチューブ
65 硬質パイプ
70 マイクロインジェクション
71 温度制御槽
72 液体2
73 温度コントローラ
73a 温度測定部
73b ヒータ
74 断熱材
80 マイクロインジェクション装置
81 捕捉シャーレ
82 電磁弁
83,84 廃液収容部

Claims (7)

  1. 導入物質を被導入体に導入するマイクロインジェクションに用いられる捕捉シャーレにおいて、
    透明な材料上に設けられたウエル部と、
    前記被導入体を吸引により捕捉するための開口部が前記ウエル部の側壁に設けられた流路と、
    を有することを特徴とする捕捉シャーレ。
  2. 前記側壁は、下端側から上端側にかけて徐々に拡径する傾斜面と、前記開口部側に位置し前記傾斜面に対向する面とを含み、
    該傾斜面に対向する面は、鉛直面、又は、該鉛直面に対する傾斜角が前記傾斜面よりも小さい傾斜面である、
    ことを特徴とする請求項1記載の捕捉シャーレ。
  3. 導入物質を被導入体に導入するためのマイクロインジェクション装置において、
    透明な材料上に設けられたウエル部、及び、前記被導入体を捕捉するための開口部が前記ウエル部の側壁に設けられた流路、を有する捕捉シャーレと、
    前記ウエル部の前記開口部に前記流路を介して前記被導入体を吸引捕捉する吸引機構と、
    前記被導入体を透過観察するための透過観察光学系と、
    を備えることを特徴とするマイクロインジェクション装置。
  4. 前記被導入体に対し媒介を吐出する吐出機構を更に備えることを特徴とする請求項3記載のマイクロインジェクション装置。
  5. 前記ウエル部に媒介を供給する媒介供給手段と、
    前記ウエル部に過剰供給された媒介を排出する媒介排出手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項3記載のマイクロインジェクション装置。
  6. 導入物質を被導入体に導入するマイクロインジェクション方法において、
    透明な材料上に設けられた捕捉シャーレのウエル部に供給した前記被導入体を、前記ウエル部の側壁に設けられた開口部から吸引することにより捕捉する工程と、
    前記ウエル部の開口部に捕捉した被導入体を透過観察する工程と、
    を含むことを特徴とするマイクロインジェクション方法。
  7. 前記捕捉した被導入体に対し媒介を吐出する吐出工程を更に含むことを特徴とする請求項6記載のマイクロインジェクション方法。
JP2008208347A 2008-08-13 2008-08-13 捕捉シャーレ、マイクロインジェクション装置、及び、マイクロインジェクション方法 Withdrawn JP2010041960A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008208347A JP2010041960A (ja) 2008-08-13 2008-08-13 捕捉シャーレ、マイクロインジェクション装置、及び、マイクロインジェクション方法
US12/474,884 US20100041143A1 (en) 2008-08-13 2009-05-29 Holding petri dish, microinjection apparatus, and microinjection method
EP09161564A EP2172538A2 (en) 2008-08-13 2009-05-29 Holding petri dish, microinjection apparatus, and microinjection method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008208347A JP2010041960A (ja) 2008-08-13 2008-08-13 捕捉シャーレ、マイクロインジェクション装置、及び、マイクロインジェクション方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010041960A true JP2010041960A (ja) 2010-02-25

Family

ID=41681525

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008208347A Withdrawn JP2010041960A (ja) 2008-08-13 2008-08-13 捕捉シャーレ、マイクロインジェクション装置、及び、マイクロインジェクション方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20100041143A1 (ja)
EP (1) EP2172538A2 (ja)
JP (1) JP2010041960A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012043726A1 (ja) * 2010-09-30 2012-04-05 株式会社フジクラ 基体、及び基体の製造方法
JP2019068776A (ja) * 2017-10-10 2019-05-09 シンフォニアテクノロジー株式会社 魚卵処理装置
JP2020099209A (ja) * 2018-12-20 2020-07-02 ヤマハ発動機株式会社 生体対象物の処理装置

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007166981A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Fujitsu Ltd 注入装置及び方法
WO2010056755A2 (en) * 2008-11-11 2010-05-20 Craig H Randall Microfluidic embryo and gamete culture systems
US9573128B1 (en) * 2012-09-06 2017-02-21 SciKon Innovation, Inc. Fluidics device allowing fluid flow between a plurality of wells
WO2016046938A1 (ja) * 2014-09-25 2016-03-31 株式会社サイフューズ 細胞トレイ、並びに細胞構造体製造装置、方法、及びシステム
US10035145B2 (en) 2014-12-02 2018-07-31 SciKon Innovation, Inc. Piston assembly and related systems for use with a fluidics device
EP3274711A4 (en) 2015-03-23 2019-01-16 Scikon Innovation Inc. METHOD AND ASSOCIATED SYSTEMS FOR USE WITH A FLUID DEVICE
CN108913600B (zh) * 2018-08-16 2023-06-27 杭州德适生物科技有限公司 一种显微授精操作皿

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006109715A (ja) 2004-10-12 2006-04-27 Chuo Seiki Kk ウェルプレートおよび細胞培養器具
JP4579745B2 (ja) * 2005-03-31 2010-11-10 富士通株式会社 細胞捕捉装置
JP2007222132A (ja) 2006-02-27 2007-09-06 Fujitsu Ltd 細胞捕捉チップ

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012043726A1 (ja) * 2010-09-30 2012-04-05 株式会社フジクラ 基体、及び基体の製造方法
JP5768055B2 (ja) * 2010-09-30 2015-08-26 株式会社フジクラ 基体
JP2019068776A (ja) * 2017-10-10 2019-05-09 シンフォニアテクノロジー株式会社 魚卵処理装置
JP7048878B2 (ja) 2017-10-10 2022-04-06 シンフォニアテクノロジー株式会社 魚卵処理装置
JP2020099209A (ja) * 2018-12-20 2020-07-02 ヤマハ発動機株式会社 生体対象物の処理装置
JP7254413B2 (ja) 2018-12-20 2023-04-10 ヤマハ発動機株式会社 生体対象物の処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20100041143A1 (en) 2010-02-18
EP2172538A2 (en) 2010-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010041960A (ja) 捕捉シャーレ、マイクロインジェクション装置、及び、マイクロインジェクション方法
US8539905B2 (en) Polymeric micro-cantilevers for ultra-low volume fluid and living cell deposition
US7704728B2 (en) Microfluidic gravity pump with constant flow rate
Retterer et al. Model neural prostheses with integrated microfluidics: a potential intervention strategy for controlling reactive cell and tissue responses
US9034636B2 (en) Microfluidic hanging drop chip
US20050034200A1 (en) Nanosyringe array and method
KR102355820B1 (ko) 마이크로채널을 갖는 기관 모방 장치 및 그 사용 및 제조 방법
US20070066138A1 (en) Diffusion Delivery Systems and Methods of Fabrication
US10039670B2 (en) Ferromagnetic valves
CN110869486B (zh) 微组织区室装置
US9844779B2 (en) Membrane-integrated microfluidic device for imaging cells
JP5431568B2 (ja) 微生物培養デバイス及びその動作方法
WO2009130694A2 (en) Flat cell carriers with cell traps
Lu et al. A micromanipulation system for single cell deposition
CN107110761B (zh) 实时分析流体中悬浮的颗粒的装置和分析所述颗粒的方法
Safavieh et al. Straight SU-8 pins
WO2020066609A1 (ja) 細胞培養チップ
JP5034768B2 (ja) 細胞捕捉装置および細胞捕捉方法
Ryu et al. Open micro-fluidic system for atomic force microscopy-guided in situ electrochemical probing of a single cell
US11993763B2 (en) Metamaterial scaffolds and uses thereof
JP6363093B2 (ja) 流体ストップを備える流体システム
JP6968381B2 (ja) 細胞培養装置
US20240075470A1 (en) Microchannel device
Liu et al. Prosthetic arachnoid granulations using 3D printing technology
KR20240065566A (ko) 로딩-흡인법을 활용한 일체화된 개방형 조직 장벽 모사칩

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20111101