JP2010041889A - 搬送装置 - Google Patents

搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010041889A
JP2010041889A JP2008204863A JP2008204863A JP2010041889A JP 2010041889 A JP2010041889 A JP 2010041889A JP 2008204863 A JP2008204863 A JP 2008204863A JP 2008204863 A JP2008204863 A JP 2008204863A JP 2010041889 A JP2010041889 A JP 2010041889A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
stator
mover
transfer
linear motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008204863A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5549062B2 (ja
Inventor
Yosuke Muraguchi
洋介 村口
Takeshi Sato
雄志 佐藤
Toshio Miki
利夫 三木
Katsumi Yasuda
克己 安田
Kazunari Kitachi
一成 北地
Kyoji Murakishi
恭次 村岸
Yutaka Maeda
豊 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sinfonia Technology Co Ltd
Original Assignee
Sinfonia Technology Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sinfonia Technology Co Ltd filed Critical Sinfonia Technology Co Ltd
Priority to JP2008204863A priority Critical patent/JP5549062B2/ja
Publication of JP2010041889A publication Critical patent/JP2010041889A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5549062B2 publication Critical patent/JP5549062B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Linear Motors (AREA)

Abstract

【課題】 長期にわたって高い搬送精度を維持することができる搬送装置を提供すること。
【解決手段】 搬送装置100は、固定子51と可動子52によって構成されたリニアモータ5を備える。固定子51は、隔壁11に、搬送方向にそって延設され、可動子52は、支持台4に配置される。固定子51と可動子52の磁気的相互作用により、支持台4は搬送方向に推進する。固定子51と可動子52との間の磁気的相互作用により、支持台4に推進方向と浮上方向の力が印加される。支持台4に浮上方向の力が印加されることによって、支持台4及びその積載物の重量を支持するリニアモータガイド7に係る負荷を軽減し、負荷による搬送精度の低下を防ぐことが可能である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、リニアモータ駆動機構を備える搬送装置に関する。
リニアモータを駆動源に用いて被搬送物を搬送する搬送装置が知られている
例えば、特許文献1には、隔壁で形成され内部が真空状態に保持された真空トンネルと、真空トンネル内に配置された搬送台と、搬送台を非接触状態にて浮上支持する複数の浮上用電磁石と、搬送台を走行移動させるリニアモータとを備えた磁気浮上真空搬送装置が記載されている。
また、特許文献2には、真空容器外に真空容器内の軌道に沿って移動可能に配置された、コア及びコイルを有する電機子と、真空容器内の搬送台に連結された2次磁極とを備えた真空容器内搬送装置が記載されている。
特開平6−179524号公報 特開2003−332404号公報
近年、この種の搬送装置においては、被搬送物の高い搬送精度あるいは位置精度が要求されている。これに対して、特許文献1に記載の搬送装置においては、被搬送物の移動をガイドする機構を備えていないため、被搬送物に対する支持剛性が不足し、被搬送物が不安定な走行状態となる。つまり被搬送物の高い搬送精度が得られにくいという問題がある。
一方、特許文献2に記載の搬送装置においては、被搬送物の移動をガイドする機構(軌道)を備えているので、所定の搬送精度を得ることが可能である。しかしながら、このようなガイド機構には被搬送物の自重が常に作用しているため、ガイド機構の構成部品(軸受けやガイド軸など)にへたりや損耗等が生じやすく、長期にわたって安定した搬送精度を維持できないという問題がある。
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、その目的とするところは、長期にわたって高い搬送精度を維持することができる搬送装置を提供することにある。
本発明に係る搬送装置は、本体と、第1のコアと、可動部と、第2のコアと、ガイド部とを有する。
前記第1のコアは、前記本体に固定される。
前記可動部は、前記本体に対して移動可能に設けられる。
前記第2のコアは、前記可動部に固定され、前記第1のコアとの間での磁気的相互作用により前記可動部を前記本体に対して水平方向に移動させる力と、前記可動部を鉛直方向に押し上げる力を発生させる。
前記ガイド部は、前記可動部の前記本体に対する移動をガイドする。
第1のコアと第2のコアとの間で発生する磁気的相互作用による引力あるいは斥力を、水平方向のみならず鉛直方向にも発生させることより可動部を鉛直方向に押し上げ、ガイド部に掛かる重量による負荷を低減することが可能である。
前記第1のコア及び前記第2のコアの磁化方向は水平方向であり、前記第1のコアの中心と前記第2のコアの中心は鉛直方向にずれていてもよい。
磁化方向が水平方向である第1のコアと第2のコアの中心をずらして配置することによって、磁気的相互作用による鉛直成分の力を発生させることが可能である。
前記第1のコア及び前記第2のコアの磁化方向は水平方向に対して交差する方向であってもよい。
第1のコアと第2のコアの磁化方向が水平方向に対して交差する方向に配置することによって磁気的相互作用による鉛直成分の力を発生させることが可能である。
前記第1のコアは、前記可動部が移動する方向に沿って延設され、前記第2のコアは、前記可動部の移動に伴い、前記第1のコアの、前記第2のコアと対向する部分と磁気的相互作用してもよい。
この構成によれば、可動部が移動しても、第1のコアと第2のコアとの磁気的相互作用を発生させることが可能である。
前記第1のコアは、磁性体であり、前記第2のコアは、電磁石であってもよい。
可動部に配置される第2のコアを電磁石とすることにより、前記可動部に供給される電力を電磁石用の電力としても利用することが可能となる。
前記第1のコアは、真空環境内に配置されてもよい。
前記第1のコアは電磁石ではないため、放熱が困難な真空環境下に配置することが可能である。
前記第2のコアは、非真空環境内に配置されてもよい。
非真空環境内の第2のコアと真空環境内の第1のコアとの相互作用を真空隔壁を介して発生させる。これにより、電磁石である第2のコアで発生する熱を、断熱性の高い真空環境ではなく、非真空環境へ排出することが可能である。
以上のように、本発明によれば、長期にわたって高い搬送精度を維持することができる搬送装置を提供することが可能である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る搬送装置100の斜視図である。
図2は、本実施形態に係る搬送装置100の断面図である。
図3は、本実施形態に係る搬送装置100の平面図である。
搬送装置100は、真空室1、搬送ロボット10、支持台4(可動部)、リニアモータ5、リニアセンサ3、電力供給機構2、リニアガイド7(ガイド部)を備える。
搬送ロボット10は、真空室1内に配置された、半導体ウエハや液晶ディスプレイに用いられるガラス基板等の図示しない搬送対象物を把持等して搬送する。支持台4は、搬送ロボット10をその鉛直下方側から支持する。リニアモータ5は、支持台4を真空室1内で水平方向に移動させる。リニアセンサ3はリニアモータ5の位置検出に用いられる。電力供給機構2は、搬送ロボット10の駆動源に電力を供給する。リニアガイド7は、支持台4を鉛直下方から支持し、リニアモータ5による水平移動をガイドする。
搬送ロボット10は、真空室1内に配置された、半導体ウエハや液晶ディスプレイに用いられるガラス基板等の図示しない搬送対象物を把持等して搬送する
真空室1は、その真空室1の内外を区画する隔壁11を有する。真空室1は図示しない真空ポンプに接続され、隔壁11内を減圧状態に維持することが可能となっている。その真空度は、搬送装置100に接続される他の処理装置200(後述)の真空度と実質的に同じになるように設定される。
隔壁11は、直方体形状であり、水平面である上面111と、搬送ロボット10の移動方向(Y軸方向)で対面する鉛直面である前面112及び背面113と、その移動方向と水平面内で直交する方向(X軸方向)で対面する鉛直面である側面114及び115と、水平面である底面116とを有する。底面116には、底面116のY軸中心線を中心とする帯状に、底面116より鉛直上方に位置する水平面を有する凸部116aが形成されている。
図3に示すように、搬送装置100は、典型的には、蒸着装置、プラズマエッチング装置、ロードロック室等、半導体製造プロセスで用いられる図示しない処理装置200に接続されて使用され得る。
一例として、図3に示すように、隔壁11の前面112、側面115及び背面113に、処理装置200がそれぞれ接続されるとする。この場合、搬送ロボット10が、搬送対象物を、それらの開口112a、115a及び113aを介して処理装置200に搬入、あるいは処理装置200から搬出する。搬送装置100に接続される処理装置200が1つの場合もあり得る。なお、開口111a等は図示しないゲートバルブにより開閉されるようになっている。
支持台4は、隔壁11の底面116(本体)及び凸部116aの形状に対応する形状でなり、上段部41と下段部42とを有する。
支持台4の上段部41には、搬送ロボット10の駆動部が収容された駆動ボックス91が載置されている。この駆動ボックス91は、ケーブルダクト92を介して、下段部42の表面に載置されたコントローラボックス9に接続されている。駆動ボックス91内、ケーブルダクト92内及びコントローラボックス9内は気密に連通している。これらの駆動ボックス91、ケーブルダクト92及びコントローラボックス9等の容器は耐圧構造であり、当該容器の内圧を、真空室1の(当該容器内を除く)内圧と異なる圧力(本例では大気圧)に維持可能に構成されている。
駆動ボックス91内に収容された駆動部は、搬送ロボット10を駆動するための図示しないモータ、その他の機構等で構成される。搬送ロボット10は、例えば伸縮する多関節アームと、その端部に設けられ、搬送対象物を把持する把持部(ハンド)とを有する。駆動ボックス91内の駆動部により、搬送ロボット10が可動され、真空室1に接続された他の処理装置200にアクセスする。
リニアガイド7は、ガイドレール71と、被ガイド体72から構成される。
ガイドレール71は、底面116に、Y軸方向に延伸するように設けられる。本実施形態に係るガイドレール71は、凸部116aの両側に2本が配置されている。
被ガイド体72は、支持台4の下段部42の底面116側の面(裏面)側に、ガイドレール71に係合するように設けられる。
リニアガイド7の材質は特に限定されないが、例えば、鉄(表面処理)、ステンレス鋼等を用いることができる。なお、大気搬送の場合には、リニアガイド7の構成材料として、上記以外の材料のほか、例えば樹脂(プラスチック)等を用いることができる。
図4は、リニアモータ5を示す図である。図4(A)は、リニアモータ5の鉛直方向(Z軸方向)から見た図、図4(B)はリニアモータ5の水平方向(X軸方向)から見た図である。
図5は、リニアモータ5のX−Y平面における断面図である。
リニアモータ5は、固定子51(第1のコア)と可動子52(第2のコア)から構成される。
固定子51は、真空室1内の凸部116a上に、Y軸方向に延設される。固定子51は、その長手方向(Y軸方向)に複数の歯511を有する鉄や磁性ステンレス鋼等からなる磁性材である。この種の磁性材料は、アウトガスが少なく、真空内の配置に適している。歯511は、固定子51の両側面(Y−Z平面)に形成される。
可動子52は、支持台4の上段部41の裏面に設けられる。可動子52は、その中心軸が、固定子51の中心軸に対して鉛直下方に位置し、かつ、少なくとも部分的に、固定子51と対向するように配置される。可動子52は、駆動ボックス91と気密に連通する可動子ボックス53の内部に収容される。
可動子52は、長手方向(Y軸方向)で等間隔に複数の磁極部521aを有するヨーク521と、これらの磁極部521aにそれぞれ巻回されたコイル522とを備える。各磁極部521aには、コイル522に電流を印加し、磁極部511aを磁化するための図示しない配線が接続され、各コイル522は駆動ボックス91を経由してリニアモータドライバ95と接続されている。
また、ヨーク521の磁極部521aごとに、複数の永久磁石523が設けられている。各永久磁石523は、その永久磁石523の、固定子51と対向する端面が露出するように、かつ、その永久磁石523の端面と磁極部521aの表面とが面一となるように、磁極部521aに埋設されている。
各磁極部521aは、磁化時に、その磁化方向がX軸方向になるように配列される。本実施形態に係る磁極部521aは、2列がY軸方向に並列し、各々の列の磁化方向が可動子と対向するように配置される。
このような構成のリニアモータ5は、固定子51及び可動子52間のギャップに強力な磁束が発生し、他の方式のリニアモータと比べ大きな磁力を得ることができるが、リニアモータ5の構成はここで示したものに限らない。なお、本実施形態のような永久磁石を埋め込んだ誘導子型リニアモータ、又は、PM型(コア付き)リニアモータにおいては、可動子と固定子の間に推力とともに大きな吸引力が作用する。このためにリニアガイド7への負担が大きくなる。
リニアセンサ3は、隔壁11の底面116に敷設されたリニアスケール31を有する。
リニアスケール31から得られたスケール情報は、コントローラボックス9内のリニアモータドライバ95に送信され、リニアモータドライバ95は、この情報に基づきリニアモータ5の駆動を制御する。
図1及び図2に示すように、電力供給機構2は、隔壁の側面114に配置されている。電力供給機構2は非接触型のものであり、隔壁11の外側に配置された1次側機構(1次側電磁石21)と、隔壁11内に配置された2次側機構(2次側電磁石22)とを有する。2次側電磁石22は、コントローラボックス9内に配置され、2次側電磁石22は、例えば交流電力を直流電力に変換する整流回路を介して、搬送ロボット10の駆動部を制御する制御器93、リニアモータドライバ95等に接続されている。制御器93、リニアモータドライバ95等は制御回路やその他の回路を搭載した回路基板等を含む。
図8は、電力供給機構2を示す断面図である。
電力供給機構2は、1次側電磁石21から電磁誘導により発生する磁場を用いて2次側電磁石22に電力を供給する。例えば1次側電磁石21及び2次側電磁石22は、E型コア211、221、これに巻回されたコイル212、222をそれぞれ備えている。
1次側電磁石21は、搬送ロボット10の搬送方向に沿って延設されており、搬送ロボット10の真空室1内での移動範囲に対応した長さに形成されている。2次側電磁石22は、上述したようにコントローラボックス9内に配置され、少なくとも搬送ロボット10が移動する範囲内で1次側電磁石21に対向するように配置される。
隔壁11のうち、1次側電磁石21及び2次側電磁石22が対面する位置には、磁場を透過させる透過部材117が設けられている。コントローラボックス9にも、1次側電磁石21及び2次側電磁石22が対面する位置には、透過部材98が設けられている。これらの透過部材117及び98は、例えば誘電体または半導体が用いられる。誘電体としては、例えばガラス、セラミックス、半導体は、例えばシリコンが用いられる。半導体の場合、真性に近いほど渦電流を抑制することができる。このような透過部材117及び98が用いられることにより渦電流の発生を抑制して、1次側電磁石21から2次側電磁石22へ効率良く電力が供給される。
1次側電磁石21は、電源ユニット8内の図示しない電源装置に接続されている。この電源装置は、高周波インバータ回路及び制御回路等を有し、高周波インバータ回路は、電源の直流電力を交流電力に変換する。その周波数は、典型的には10kHzであるが、これに限られず、例えば透過部材の材料に応じた適切な周波数が選択されればよい。上記制御回路は、高周波インバータ回路を制御し、1次側電磁石21から発生させる高周波磁場に、搬送ロボット10の駆動源となる制御器93等への通信信号を重畳する。この通信信号は、制御器93の作動を開始させるためのスタート信号を少なくとも含んでいればよい。
コントローラボックス9内の制御器93は、2次側電磁石22が1次側電磁石21から受けた磁場により得られる高周波電力を整流し、また、その高周波電力から通信信号を検出する。これにより、制御器93は、この電力を用いて通信信号を搬送ロボット10の駆動部へ送信することで搬送ロボット10を駆動する。
なお、2次側電磁石22が1次側電磁石21から受けた電力は、制御器93、リニアモータドライバ95へ供給されるだけでなく、例えば真空室1内の図示しない各種センサの駆動源またはその他の機構の駆動源にも供給されてもよい。
本実施形態では、1次側電磁石21及び2次側電磁石22の両方が大気圧下に置かれているので、両電磁石21及び22が含むコイル221及び222の絶縁用のワニスや、樹脂モールド等からガスが発生することを防止できる。
本実施形態では、1次側電磁石21が搬送ロボット10の搬送方向に沿って、搬送ロボット10の真空室1内での移動範囲に対応した長さに形成されている。これにより、連続的に安定して電力を制御器93、リニアモータドライバ95等に供給することができる。
本実施形態では、制御器93、リニアモータドライバ95等が、2次側電磁石22と同様にコントローラボックス9に収容されている。したがって、制御器93等に含まれる回路基板、回路素子等が真空下に晒されることがなく、それらに悪影響を与えることを防止できる。また、2次側電磁石22と制御器93等とを接続する電気ケーブル97もコントローラボックス9内に収容することができ、ガスの発生を防止できる。
本実施形態に係る搬送装置100の動作を説明する。
搬送対象物が搬送される際、真空室1内の気圧は、大気圧あるいは減圧等のいかなる気圧であってもよく、図示しない真空ポンプ等により所定の圧力に調節される。
制御器93により搬送ロボット10に電力が供給され、搬送対象物が搬送ロボット10により把持等され、搬送が開始される。
リニアモータドライバ95から、可動子52に電流が供給され、可動子52が電磁石として機能する。この可動子52と固定子51の磁気的相互作用により、支持台4がY軸方向に推進し、同時にZ軸方向上方に押し上げられるが、この点について以下に詳述する。
図5に示すように、可動子52のコイル522に電流が印加されると磁極部521aに磁場が発生する。隣接する磁極部521aには逆向きに電流が印加され、反対方向の磁場が発生する。
各磁極部521aに設けられた永久磁石523のうち、電流の印加により発生する磁場の向きと同一方向の磁場を発生させる永久磁石523により、電流の印加により発生する磁場が増強される。この磁場を受けて、固定子51の、当該磁場に近接する歯511が磁化され、磁極部521aと磁気相互作用する。
可動子52(支持台4)は、この磁気相互作用により、固定子51からの引力を受ける。可動子52の位置に応じて各コイル522に印加する電流の向きを制御することにより、可動子52と磁気相互作用する歯511を切り替え、可動子52(支持台4)をY軸方向に推進させる。可動子52の位置は、リニアセンサ3により検出され、リニアモータドライバ95は、この検出位置に基づき、各コイル522に供給する電流を制御する。
また、可動子52の中心軸は、固定子51の中心軸に対し鉛直下方に設けられているため、磁気的相互作用により、可動子52は固定子51と正対しようとする鉛直(Z軸)上方向きの引力を受ける。
X軸方向については、2つの可動子52と固定子51との間の引力が相殺される。
すなわち、当該磁気相互作用により、可動子52は、推進力であるY軸方向の成分と浮上力であるZ軸方向の成分を有する引力を受ける。この推進力と浮上力の割合は、可動子52の固定子51に対する位置を調節することにより、適宜調整可能である。
これにより、図4に示すように支持台4は鉛直上方の力を受けながら制御に応じて推進する。リニアガイド7には、支持台4及びその積載物による重量が掛かるが、上記引力のZ軸方向成分により減殺され、リニアガイド7に掛かる負荷が軽減される。
また、X軸方向についても、可動子52と固定子51との距離に応じて可動子52に印加する電流を制御することにより、リニアガイド7に掛かるX軸方向の負荷を軽減することが可能である。
上述のように、可動子52は可動子ボックス53内に配置され、固定子51は真空室1内に配置される。これにより、真空室1内が真空環境である場合においても、可動子ボックス53内を大気圧環境とすることが可能である。電磁石である可動子52において発生する熱は、熱伝導が乏しい真空環境下ではなく大気圧環境下に放熱される。
可動子52には永久磁石523が設けられているため、可動子52に電流が印加されていない場合でも固定子51に吸引力を及ぼす。これにより、支持台4の走行時のみならず停止時においても、鉛直上方向きの浮上力が発生する。
以上のようにして、搬送対象物が搬送される。
本発明の他の実施形態を説明する。
以降の説明では、上述の実施形態に係る搬送装置100の構成あるいは動作と同様のものは説明を簡略化または省略し、異なる点を中心に説明する。
図6は、本実施形態に係る搬送装置300の断面図である。
図6に示すように、本実施形態に係る搬送装置300は、斜向し対抗するように配置された固定子51及び可動子52を有する。このように配置された固定子51と可動子52との間の磁気的相互作用により、上述の実施形態と同様にY軸方向の推進力とZ軸方向の浮上力が発生する。
本発明に係る実施形態は、以上説明した実施形態に限定されず、他の種々の実施形態が考えられる。
上述のリニアモータ5は、歯511を有する固定子51と、永久磁石523を有する可動子52により構成された。リニアモータ5の構成はこれに限られず、歯511及び永久磁石523を有しないものとしてもよい。
また、リニアモータ5は、可動子52を推進させるコイル522以外のコイル522にもバイアス電流が印加されるものとしてもよい。可動子52を推進させるコイル522以外のコイル522に印加された電流により発生する磁場により、可動子52は固定子51に吸引される。
搬送装置は、リニアモータ5以外に、追加的に支持台4に鉛直上方向きの力を印加する機構を備えていてもよい。図7は、誘導反発機構6を備える搬送装置400を示す。
図7に示すように、誘導反発機構6は、アルミニウム、銅などの非磁性導電体61と、永久磁石62から構成される。非磁性導電体61は、底面116にY軸方向に沿って延設され、永久磁石62は支持台4の下段部42に設けられる。
支持台4がリニアモータ5により駆動され水平移動することにより、非磁性導電体61と永久磁石62との間に誘導反発力が発生し、支持台4に鉛直上向きの力が印加される。誘導反発により発生する熱は、隔壁11を通して放熱される。
真空室1は、空気の圧力が所定の真空度にまで減圧されることとして説明した。しかし真空室1内を満たす気体は、空気に限られず、窒素、アルゴン等の不活性気体またはその他の気体が減圧されてもよい。コントローラボックス内及び/または駆動ボックス内の気体も空気に限られず、不活性気体またはその他の気体であってもよい。
上記実施形態では、コントローラボックス9、駆動ボックス91、可動子ボックス53等の容器内の圧力は実質的に大気圧とされた。しかし、それらの容器内の圧力は、後述するそれらの容器内に収容された機器類に悪影響を及ぼさない程度であれば大気圧より大きくても小さくてもよい。
搬送ロボット10の主たる搬送方向はリニアに限られず、曲線及びこれらの組合せ等がある。
上述の実施形態では、固定子51を磁性体とし、可動子52を電磁石としたが、固定子51を電磁石とし、可動子52を磁性体とすることも可能である。この場合、固定子51は、真空室1と隔絶され大気圧に維持することが可能なボックス内に設けられる。
搬送装置100の斜視図である。 搬送装置100の断面図である。 搬送装置100の平面図である。 リニアモータ5の平面図である。 リニアモータ5の断面図である。 搬送装置300の断面図である。 搬送装置400の断面図である。 電力供給機構2の断面図である。
符号の説明
4 支持台
7 リニアガイド
11 隔壁
51 固定子
52 可動子
100 搬送装置
300 搬送装置
400 搬送装置

Claims (7)

  1. 本体と、
    前記本体に固定された第1のコアと、
    前記本体に対して移動可能に設けられた可動部と、
    前記可動部に固定され、前記第1のコアとの間での磁気的相互作用により前記可動部を前記本体に対して水平方向に移動させる力と、前記可動部を鉛直方向に押し上げる力を発生させる第2のコアと、
    前記可動部の前記本体に対する移動をガイドするガイド部と
    を具備する搬送装置。
  2. 請求項1に記載の搬送装置であって、
    前記第1のコア及び前記第2のコアの磁化方向は水平方向であり、
    前記第1のコアの中心と前記第2のコアの中心は鉛直方向にずれている
    搬送装置。
  3. 請求項1に記載の搬送装置であって、
    前記第1のコア及び前記第2のコアの磁化方向は水平方向に対して交差する方向である
    搬送装置。
  4. 請求項2又は3に記載の搬送装置であって、
    前記第1のコアは、前記可動部が移動する方向に沿って延設され、
    前記第2のコアは、前記可動部の移動に伴い、前記第1のコアの、前記第2のコアと対向する部分と磁気的相互作用する
    搬送装置。
  5. 請求項4に記載の搬送装置であって、
    前記第1のコアは、磁性体であり、
    前記第2のコアは、電磁石である
    搬送装置。
  6. 請求項5に記載の搬送装置であって、
    前記第1のコアは、真空環境内に配置される
    搬送装置。
  7. 請求項6に記載の搬送装置であって、
    前記第2のコアは、非真空環境内に配置される
    搬送装置。
JP2008204863A 2008-08-07 2008-08-07 搬送装置 Active JP5549062B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008204863A JP5549062B2 (ja) 2008-08-07 2008-08-07 搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008204863A JP5549062B2 (ja) 2008-08-07 2008-08-07 搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010041889A true JP2010041889A (ja) 2010-02-18
JP5549062B2 JP5549062B2 (ja) 2014-07-16

Family

ID=42013845

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008204863A Active JP5549062B2 (ja) 2008-08-07 2008-08-07 搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5549062B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0520989A (ja) * 1991-07-16 1993-01-29 Omron Corp 光電センサ
KR20140024818A (ko) 2012-08-21 2014-03-03 신포니아 테크놀로지 가부시끼가이샤 반송 장치
KR101382144B1 (ko) * 2011-12-05 2014-04-08 주식회사 나온테크 진공케이블 덕트가 구비된 진공챔버용 로봇의 주행장치
CN108483254A (zh) * 2018-03-20 2018-09-04 北京石油化工学院 一种被动悬浮的双驱低负载天车
CN113691098A (zh) * 2021-08-09 2021-11-23 中南大学 用于光电子器件封装的单边直线电机驱动的共面运动装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS619138A (ja) * 1984-06-21 1986-01-16 Canon Inc 高速回転駆動装置
JPH05316710A (ja) * 1992-05-07 1993-11-26 Toshiba Corp 推進コイル及び推進コイルの取りつけ方法
JP2003332404A (ja) * 2002-05-13 2003-11-21 Shinko Electric Co Ltd 真空容器内搬送装置
JP2005210775A (ja) * 2004-01-20 2005-08-04 Yaskawa Electric Corp コアレスリニアモータおよびキャンド・リニアモータ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS619138A (ja) * 1984-06-21 1986-01-16 Canon Inc 高速回転駆動装置
JPH05316710A (ja) * 1992-05-07 1993-11-26 Toshiba Corp 推進コイル及び推進コイルの取りつけ方法
JP2003332404A (ja) * 2002-05-13 2003-11-21 Shinko Electric Co Ltd 真空容器内搬送装置
JP2005210775A (ja) * 2004-01-20 2005-08-04 Yaskawa Electric Corp コアレスリニアモータおよびキャンド・リニアモータ

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0520989A (ja) * 1991-07-16 1993-01-29 Omron Corp 光電センサ
KR101382144B1 (ko) * 2011-12-05 2014-04-08 주식회사 나온테크 진공케이블 덕트가 구비된 진공챔버용 로봇의 주행장치
KR20140024818A (ko) 2012-08-21 2014-03-03 신포니아 테크놀로지 가부시끼가이샤 반송 장치
JP2014042366A (ja) * 2012-08-21 2014-03-06 Sinfonia Technology Co Ltd 搬送装置
US9156632B2 (en) 2012-08-21 2015-10-13 Sinfonia Technology Co., Ltd. Conveying apparatus
CN108483254A (zh) * 2018-03-20 2018-09-04 北京石油化工学院 一种被动悬浮的双驱低负载天车
CN108483254B (zh) * 2018-03-20 2019-07-26 北京石油化工学院 一种被动悬浮的双驱低负载天车
CN113691098A (zh) * 2021-08-09 2021-11-23 中南大学 用于光电子器件封装的单边直线电机驱动的共面运动装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5549062B2 (ja) 2014-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101531656B1 (ko) 자기 부상 이송 장치
KR101854034B1 (ko) 비접촉 주행 모듈 및 이를 포함하는 이송 장치
KR101454302B1 (ko) 디스플레이 제조설비용 자기부상 이송 시스템
JP5549062B2 (ja) 搬送装置
KR101335643B1 (ko) 무동력 트레이를 갖는 자기부상 반송장치
JP2014128177A (ja) 搬送装置
KR101048056B1 (ko) 자기부상 및 자기베어링을 이용한 직선이송장치
US5980193A (en) Magnetically levitated robot and method of increasing levitation force
JP2008508738A (ja) 基板を搬送するための装置ならびにプロセスシステム
JP5353107B2 (ja) 搬送装置
KR102005275B1 (ko) 자기 부상 이송 장치
US9178406B2 (en) Linear motor and stage device
JP5439762B2 (ja) 搬送装置
KR101939352B1 (ko) 자기 부상 이송 장치
KR101489928B1 (ko) 전자기식 선형 추진 및 안내 시스템
KR20210121589A (ko) 타워 리프트, 타워 리프트 구동 방법 및 기계 판독 가능 매체
KR100675559B1 (ko) 자기부상 반송장치
KR101753216B1 (ko) 자력조절장치
JP2547403B2 (ja) 真空装置用磁気浮上搬送装置
JP3799193B2 (ja) ウェハ搬送装置
KR20210104134A (ko) 자기 부상 시스템, 자기 부상 시스템을 위한 캐리어, 진공 시스템, 및 캐리어를 이송하는 방법
JPH05122807A (ja) 搬送装置
KR20050091126A (ko) 안내력을 증가시킨 자기부상 이송 시스템
KR20130138386A (ko) 자기 부상 이송 장치
KR102251764B1 (ko) 자기부상 반송장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110802

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130319

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140401

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140403

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140422

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140505

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5549062

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250