JP2010041673A - 画像処理システム、画像処理装置及び画像制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】手書き合成印刷ができないというエラーの発生頻度を減らすことができ、また、ユーザの意図に近い合成印刷をすることができる画像処理システム、画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的とする。
【解決手段】ユーザが描画可能なエリアを示す手書きエリア枠と、ユーザが描画する手書き画像と合成する合成対象画像データを示す下地画像と、上記手書き画像のエリアを検出するエリア検出マークとを具備する手書き原稿シートから、上記エリア検出マークの位置を検出する画像処理システムであって、エリア検出マークを含む領域をスキャナで読取って得た輝度情報と、色差情報とが所定量になるか否かに基づいて、エリア検出マークの色の画素を特定し、エリア検出マークの位置を検出する。
【選択図】図11
【解決手段】ユーザが描画可能なエリアを示す手書きエリア枠と、ユーザが描画する手書き画像と合成する合成対象画像データを示す下地画像と、上記手書き画像のエリアを検出するエリア検出マークとを具備する手書き原稿シートから、上記エリア検出マークの位置を検出する画像処理システムであって、エリア検出マークを含む領域をスキャナで読取って得た輝度情報と、色差情報とが所定量になるか否かに基づいて、エリア検出マークの色の画素を特定し、エリア検出マークの位置を検出する。
【選択図】図11
Description
本発明は、印刷制御指示と描画合成指示とが記入されている原稿を読取って解析することによって、原稿に指示されている内容に従って、任意の画像データを画像処理する画像処理装置に関する。
最近、スキャナ部とプリンタ部とを備えた複合機(以下、MFPという)が家庭に普及し、これに伴って、MFPの多機能化が進んでいる。
たとえば、コピーやPCプリント、PCスキャン等のMFPの基本機能に加えて、フィルムスキャン、フィルムコピー、デジタルカメラダイレクトプリント等のいわゆる写真プリントを目的とした機能が多く提案されている。
この結果、デジタルスチルカメラや銀塩カメラで撮影した写真画像を、家庭で容易に印刷する手軽なホームDPEが実現しつつある。この流れで、手軽なホームDPEの機能拡張として、写真をそのままプリントするだけに留まらず、トリミングやフレーム合成等の加工を行う、より高度な写真プリント機能も提案されている。写真の加工機能は、写真印刷結果をよりユーザの好みに合った仕上がりに画像処理して提供することや、フレームやイラスト等の様々な素材を写真に合成処理することによって、より作品性の高い仕上がりを提供する。しかし、上記写真の加工機能を実行する場合、一般的に、複雑な画像処理や操作を伴う。
PCを使わないMFPのホームDPEでは、簡単かつわかりやすい操作で、ユーザが所望する印刷結果を提供できることが特に重要であるが、PCと比較してリソースの限られたMFPで、上記複雑な操作を実行させることは難しいという問題がある。
この問題を解決する1つの試みとして、MFPのスキャン機能を利用し、ユーザが鉛筆やペン等で記入したマークシートを読み取り、解析した印刷制御命令に従って、印刷するシートスキャン方式が提案されている。シートスキャン方式の特徴は、複雑な画像処理の操作を、紙に可視化することである。シートスキャン方式は、その特徴を生かし、わかりやすさを目指し、MFPの写真印刷方法を実現するユーザインタフェースの一手段として提供されている。
シートスキャン方式を用いた具体的なMFPの写真印刷機能の1つに、手書き合成印刷がある。この手書き合成印刷機能は、専用の手書き原稿シートに、ユーザが手書きした文字や絵等の手書き画像と、MFPに挿入されたメモリカード等に記録されている画像ファイルとを、任意のレイアウトで合成し、印刷する機能である。
この際、画像処理部は、手書き画像がスキャンされた手書き原稿シートデータ上のどこに存在するのか、より詳細な位置を検出する必要がある。このために、手書き原稿シートには、手書き画像のエリアを示す十字等、エリア検出マークが存在する。このエリア検出マークの位置検出には、エリア検出マークの画素とそれ以外の画素とを、精度よく判別することが求められる。
この場合、入力画像の各画素RGB値を、H(色相)、S(彩度)、I(明度)に変換し、予め設定されているHIS閾値の範囲内であるときに、抽出対象の色と同一画素であると判断することが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
また、パッチ画像から、背景画像の色域(RGB)を作成し、手書き+背景の合成画像の各画素が、上記色域の内であるか否かに応じて、手書画像と背景画像とを分割することが知られている(たとえば、特許文献2参照)。
特開2007−049627号公報
特開平4−010075号公報
手書き合成印刷において、ユーザが文字や絵をシートに描くときに、エリア検出マークの周辺を、誤って、ペン等で汚す場合がある。また、CISスキャナで手書き原稿シートを読み取り、デジタルデータに変換する際に、色ずれが発生し、エリア検出マークが肥大する場合がある。
この場合、画像処理部は、エリア検出マークを検出できず、手書き合成印刷できず、エラーが発生するという問題がある。また、エリア検出マークの位置を誤って検出し、ユーザの意図とは異なる合成印刷がされるという問題もある。
本発明は、手書き合成印刷ができないというエラーの発生頻度を減らすことができ、また、ユーザの意図に近い合成印刷をすることができる画像処理システム、画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的とする。
本発明は、ユーザが描画可能なエリアを示す手書きエリア枠と、ユーザが描画する手書き画像と合成する合成対象画像データを示す下地画像と、上記手書き画像のエリアを検出するエリア検出マークとを具備する手書き原稿シートから、上記エリア検出マークの位置を検出する画像処理システムであって、エリア検出マークを含む領域をスキャナで読取って得た輝度情報と、色差情報とが所定量になるか否かに基づいて、エリア検出マークの色の画素を特定し、エリア検出マークの位置を検出する。
本発明によれば、スキャナで読取った手書き原稿シートのデジタルデータから、エリア検出マークの位置を求める際に阻害原因を軽減することができ、検出精度が上がるという効果を奏する。
上記阻害原因には、たとえばCISスキャナで手書き原稿シートを読取ったときに発生する色ずれの影響、エリア検出マークの周辺に存在することが予測できる影響、下地画像、手書きエリア枠やユーザによるペン等の汚れがある。その結果、手書き合成印刷ができないエラーの発生頻度を減らすことができる。また、ユーザの意図によって近い合成印刷を行うことができる。
発明を実施するための最良の形態は、次の実施例である。
図1は、本発明の実施例1であるMFP100の概観を示す装置斜視図である。
MFP100は、画像処理システムの例であり、画像処理装置の例であり、表示部1と、操作部2と、カードインタフェース3と、読取部4と、記録部5とを有する。
なお、MFP100は、手書き原稿シートから、上記エリア検出マークの位置を検出する画像処理システムの例である。上記手書き原稿シートは、ユーザが描画可能なエリアを示す手書きエリア枠と、ユーザが描画する手書き画像と合成する合成対象画像データを示す下地画像と、上記手書き画像のエリアを検出するエリア検出マークとを具備する。
図2は、MFP100の構成例を示すブロック図である。
また、MFP100は、CPU10と、ROM11と、RAM12と、不揮発性RAM13と、画像処理部14と、駆動部15と、センサ部16とを有する。
CPU10は、MFP100が有する様々な機能を制御し、操作部2における所定の操作に従い、ROM11に記憶されている画像処理のプログラムを実行する。ROM11は、MFP100の制御命令プログラム等を格納している。
読取部4は、CCDを備え、原稿画像を読み取り、赤(R)、緑(G)及び青(B)色のアナログ輝度データを出力する。なお、読取部4として、CCDの代わりに、密着型イメージセンサ(CIS)を使用するようにしてもよい。また、読取部4は、後述する手書き原稿シートの読み取りにも使用される。
カードインタフェース3は、たとえばデジタルスチルカメラで撮影され、メモリカード等に記録された画像ファイルを、操作部2の所定の操作に従って、読み込む。なお、カードインタフェース3を介して読み込まれた画像データの色空間は、必要ならば、画像処理部14によって、デジタルスチルカメラの色空間(たとえばYCbCr)から、標準的なRGB色空間(たとえばsRGB)に変換される。また、そのヘッダ情報に基づいて、読み込まれた画像データは、有効な画素数への解像度変換等、アプリケーションに必要な様々な処理が、必要に応じて施される。
画像処理部14が、画像解析、サムネイル作成、サムネイル補正、出力画像補正等の画像処理を実行し、これらの画像処理によって得られた印刷データは、RAM12に格納される。RAM12に格納された印刷データが、記録部5で記録する場合に必要な所定量に達すると、記録部5による記録動作が実行される。
なお、上記画像処理では、記録用紙サイズ、記録用紙タイプ、日付を付与する/しない、フチなし印刷する/しない等、様々な印刷設定によって、異なる印刷データが作成される。
不揮発性RAM13は、バッテリバックアップされたSRAM等であり、MFP100に固有のデータ等を記憶する。操作部2は、記憶媒体に記憶された画像データを選択し、記録をスタートするためのキー等によって構成されている。操作部2は、たとえば、フォトダイレクト印刷スタートキー、モノクロコピー時やカラーコピー時におけるモノクロコピースタートキー、カラーコピースタートキー、コピー解像度や画質等のモードを指定するモードキーを有する。また、操作部2は、コピー動作等を停止するためのストップキー、コピー数を入力するテンキーや登録キー、印刷する画像ファイル選択手段を指定するカーソルキーを有する。CPU10は、これらのキーの押下状態を検出し、この押下状態に応じて、各部を制御する。
表示部1は、ドットマトリクスタイプの液晶表示部(LCD)と、LCDドライバとを備え、CPU10の制御に基づいて、各種の表示を行う。記録部5は、インクジェット方式のインクジェットヘッド、汎用IC等によって構成され、CPU10の制御によって、RAM12に格納されている記録データを読み出し、ハードコピーとして印刷出力する。
駆動部15は、読取部4、記録部5の各動作において、給排紙ローラを駆動するためのステッピングモータ、ステッピングモータの駆動力を伝達するギヤと、ステッピングモータとを制御するドライバ回路とによって構成されている。
センサ部16は、記録紙幅センサ、記録紙有無センサ、原稿幅センサ、原稿有無センサ、記録媒体検知センサ等によって構成されている。CPU10は、これらセンサから得られた情報に基づいて、原稿と記録紙との状態を検知する。
実施例1において、画像処理装置の構成については、特に規定はしない。たとえば、画像処理装置として、表示部1を備えないMFP100を想定するようにしてもよい。
図3は、実施例1で使用する手書き原稿シートSH1を示す図である。
手書き原稿シートSH1において、シート判別マーク21と、用紙選択エリア22と、エリア検出マーク23a〜23dと、手書きエリア24と、手書きエリア枠25とが記載されている。
シート判別マーク21は、シートをスキャンした時にスキャンした原稿が「手書き原稿シートSH1」であることを判別するために使用するためのマークである。合成したい画像が、記憶媒体に格納されている画像中のどの画像であるか等の情報が入っているシートによって、シート判別マーク21の形状が変化する。
用紙選択エリア22は、画像を合成した後に、印刷を行うときの用紙サイズをユーザが選択できるように設けられている欄である。
エリア検出マーク23a〜23dは、手書き原稿シートSH1をスキャンした際に、手書き部分を正しく抽出するために用いるマークである。実施例1では、エリア検出マーク23a〜23dを、原稿台に対して手書き原稿シートSH1が傾いていた場合の傾き検出マークとして用いる。同時に、傾き補正のためのパラメータを求めるためのマークとしても、エリア検出マーク23a〜23dを用いる。
手書きエリア24は、ユーザが手書き画像を書き込む領域である。手書きエリア24には、手書き画像と合成対象画像との位置関係が、合成の結果どのようになるかをユーザが分かり易いように、合成対象画像を薄く印刷してある。
手書きエリア枠25は、上記手書きエリア24を囲む枠である。
図4は、手書き合成印刷の処理開始から処理終了までの全体的な処理の概要を示すフローチャートである。
手書き合成印刷処理は、3つの手順に大別される。
すなわち、手書き合成印刷処理は、手書き原稿シートSH1の作成手順S10と、手書き原稿シートSH1の記入手順S20と、手書き原稿シートSH1の解析印刷手順S30とに大別される。
<手書き原稿シートSH1の作成手順(S10)>
図5は、手書き原稿シートSH1の作成手順(S10)を示すフローチャートである。
図5は、手書き原稿シートSH1の作成手順(S10)を示すフローチャートである。
まず、S11で、合成対象の写真画像データを、ユーザが選択する。カードインタフェース3に接続されているメモリカードに記憶されている画像データのうちで、任意の画像データを、対象とされる写真画像データとして、操作部2と表示部1とを介して、指定し、決定する。
S11で、写真画像データを指定し、この指定された写真画像データの格納先を、手書き原稿シートSH1において、バーコード等のシート判別マーク21に、印刷することができる。
写真画像データの格納先が、手書き原稿シートSH1に盛り込まれることによって、後で上記シートを解析するときに、写真画像データを自動的に選択することができる。
なお、実施例1では、写真画像データ選択のタイミングについては、特に規定していない。ここでは下地画像を手書きエリアに印刷するため、S11のタイミングで、写真画像データを選択する。しかし下地画像を印刷しない場合は、これに限定されず、たとえば、S11の手順を省略し、手書き原稿シートSH1を読み取るときに、後から写真画像データを選択するようにしてもよい。
なお、実施例1では、写真画像データのフォーマットを、特には規定していない。実施例1では、カードインタフェース3に接続されているメモリカード内の画像ファイルを、写真画像データの候補として選択する。たとえば、原稿を読取部4から読取ることによって作成された画像データを、写真画像データとするようにしてもよい。
次に、S12では、S11で選択された写真画像データから下地印刷用のグレイスケール画像を生成する。ここで、階調変換を行い、かつ、一定画素ごとに間引きを行うことによって、グレイスケール画像を生成する。
たとえば、マスクデータを生成するためにこの領域に、2値化処理を行うが、その閾値がt(0<t<255)であったとする。この場合、ここで生成される下地印刷用のグレイスケール画像は、t+1〜255の輝度値に階調変換を行い、また、p(>1)ピクセル毎にデータを間引くことによって、マスクデータを生成する。
次に、S13で、定型レイアウトを作成する。定型レイアウトは、図3に示す手書き原稿シートSH1のレイアウトである。
上記定型レイアウトはたとえば任意のフォーマットでROM11に記録されたものがRAM12に画像データとしてCPU10によって展開される。S13で、S11で選択された写真画像データを、S12で作成した定型レイアウトにおける手書きエリア枠25にレイアウトする。たとえば、S13でRAM12に展開された定型レイアウトの指定のデータ領域に、S11で指定された写真画像データを上書きする。
なお、実施例1では、上記のように下地画像を印刷しない場合、写真画像データ選択のタイミングについては、特に規定しない。したがってこの場合、たとえば、S11の処理を省略した仕様であれば、S14の写真画像データをレイアウトに含める処理も省略するようにしてもよい。
次に、S15で、手書き原稿シートSH1を印刷する。
実施例1では、手書き原稿シートSH1を印刷する処理については、特に規定しない。たとえば、実施例1においては、S13、S14において記録装置内のRAM12に作成されたレイアウトに従って形成されたRAW画像を、MFP100の記録部5が印刷可能な印刷ファイルに変換して手書き原稿シートを印刷する。
また、下地印刷するための下地画像生成時に、間引き処理と階調変換処理との両方の処理を行っているが、どちらか一方の処理を利用するようにしてもよい。
上記S11〜S15の処理に従って、ユーザが文字/イラストの合成を指示するための手書き原稿シートSH1が、MFP100から印刷される。
<手書き原稿シートSH1記入(S20)>
図6は、実施例1において、ユーザが記入したと仮定した場合における記入例を示す図である。
図6は、実施例1において、ユーザが記入したと仮定した場合における記入例を示す図である。
S10で作成された手書き原稿シートSH1に対して、S20で、ユーザの記入作業が行われる。実施例1では、手書き原稿シートSH1に対するユーザの記入手段については、特に規定しない。
記入例31は、ユーザが手書き画像合成印刷を行うときの用紙サイズとして、「はがき」、用紙タイプとして「フォト用紙」を選択したことを示す記入例である。
記入例32は、ユーザが手書きエリア24に、「2008年夏、オランダに行ってきました!! お土産期待していてね!! さおり」の手書き画像を記入した例である。
<手書き原稿シートSH1を解析印刷(S30)>
図7は、手書き原稿シートSH1の解析と印刷との手順を示すフローチャートである。
図7は、手書き原稿シートSH1の解析と印刷との手順を示すフローチャートである。
S31で、CPU10は、表示部1に手書き原稿シートSH1の読み込みが可能であることを表示する。次に、CPU10は、ユーザによる書き込みが終了した手書き原稿シートSH1(図6)を、読取部4が読み取り、デジタル画像データに変換し、RAM12に保存する。
S32で、CPU10は、ROM11に保存されているシート判別マーク21、用紙選択エリア22、エリア検出マーク23a〜23dの位置情報を得る。
S33で、CPU10が、シート判別マーク21の位置情報に基づいて、手書き原稿シートSH1の画像データから、シート判別マーク21があると予想される領域を解析する。
S11で選択された合成対象写真画像ファイルへのパス等の情報が、シート判別マーク21に存在する。上記画像ファイルの情報に基づいて、CPU10は、カードインタフェース3を介して、記憶媒体から上記合成対象写真画像ファイルのデータを取得し、RAM12に保存する。
このときに、手書きエリア24の縦横比と同じになるように、上記画像データの上下または左右を切り出す。そして、この切り出した画像を、手書き原稿シートSH1のデジタル画像フォーマット中の手書きエリア24と同じサイズになるように、CPU10が画像処理部14にリサイズさせる。読み取りを実行したときの解像度と、ROM11に保存されている手書きエリア24の物理的な大きさとに基づいて、手書きエリア24の画像サイズを決定する。
さらに、CPU10は、用紙選択エリア22の位置情報に基づいて、手書き原稿シートSH1の画像データから、用紙選択エリア22があると予想される領域を解析する。
用紙選択エリア22には、用紙サイズと用紙タイプとを指定する情報がある。CPU10は、解析の結果得られた用紙サイズと用紙タイプとの情報をRAM12に保存する。
S34で、CPU10は、後に図11で説明する方法によって、エリア検出マーク23a〜23dのより詳細な位置を特定する。
S35で、CPU10は、エリア検出マークの位置関係を算出する。この算出の結果、手書き原稿シートSH1が、スキャナの読取台に対して傾いていると判断されると、CPU10は、エリア検知マークを含む領域を回転補正する。アフィン変換等の技術を用いることによって、上記回転補正を実行することができる。
S36で、CPU10は、エリア検出マークを含む領域から、手書きエリア24内の画像データを切り出す。このときに、エリア検出マーク23a〜23dと手書きエリア24との相対的な位置関係に基づいて、手書きエリア24が存在する位置座標を算出する。
S37で、CPU10は、手書きエリア24内のどの画素が手書き画像であるのかを示す二値画像データを作成する。上記二値画像データは、読取画像データを、エリア検出マークの画素とそれ以外の画素とを区別するデータである。以降、上記二値画像データを、「マスクデータ」とも呼称する。上記マスクデータは、手書きエリア24の画像データの数と同じ縦横の画素数で構成されている。
次に、マスクデータの作成方法について説明する。
手書きエリア24の画像のデータの1画素が、手書き画像の一部であると判定すれば、マスクデータ中の同じ位置にある画素を1とする。逆に、手書きエリア24の画像のデータの1画素が、下地画像の一部であると判定すれば、マスクデータ中の同じ位置にある画素を0とする。このようにして、二値画像データを作成し、つまりマスクデータを作成する。
S38では、CPU10は、S37で作成した上記マスクデータと、S36で切り出した手書きエリア24内の画像データと、S33でRAM12に保存した合成対象写真画像データとを合成し、合成データを作成する。
S39で、CPU10は、S38で作成した合成データを、S33で、RAM12に保存した用紙サイズに変倍し、印刷用データを作成する。CPU10は、上記印刷用データを、記録部5に印刷させる。
以上、S31〜S39の処理に従って、ユーザの文字/イラストが記入された手書き原稿シートSH1を解析し、この解析結果に従った手書き合成印刷が行われる。
図8は、エリア検出マークのヒストグラムの例を示す図であり、手書き原稿シートSH1に顔料ブラックで印刷されているエリア検出マークをスキャナして読み取り、R、GとBの輝度値をヒストグラムにした図である。
上記ヒストグラムより、エリア検出マークの一部である画素は、一定値以上の輝度値にならないことが分かる。また、エリア検出マークの一部である画素は、一定値以上の色差値にならないことが分かる。なお、本発明において色差とは、R−G、G−B、B−Rの差分として定義する。
ROM11には、R値、G値、B値の平均値が最大となる画素の平均輝度値を、エリア検出マークの輝度閾値41として、予め保存する。なお、R値、G値、B値の平均値は(R+G+B)/3で求めることができ、これがその画素の平均輝度値となる。つまりエリア検出マークの輝度閾値41には、エリア検出マークに含まれる各画素がもつ平均輝度値のうち、最大の平均輝度値が設定される。
ROM11には、予めR、G、Bの値の最大値と最小値との差分(最大の色差)をエリア検出マークの色差閾値42として保存する(R、G、Bのうちの最大値と最小値との差分が閾値である)。たとえば図8に示す例では、Bのヒストグラムの最大値が、R値、G値、B値の中で最大値である。また、Rのヒストグラムの最小値が、R値、G値、B値の中で最小値である。したがって、この場合、エリア検出マークの色差閾値42には、Bの最大値とRの最小値との差分が設定される。
図9は、下地画像のヒストグラムの例を示す図であり、手書き画像と合成するデジタル画像データの階調数を減らし、低濃度領域で表現した下地画像を、スキャナで読み取り、R、GとBのヒストグラムにした図である。
上記ヒストグラムより、下地画像の一部である画素は、一定値以下の輝度値にならないことが分かる。また、エリア検出マークの一部である画素は、一定値以上の色差値にならないことが分かる。
ROM11には、予めR、GとBの平均値の最低値を下地画像の輝度値51として保存する。
ROM11には、予めR、GとBの最大値と最小値との差分が最大となる色差値を下地画像の色差値52として保存する。
図10は、手書きエリア枠25のヒストグラムの例を示す図であり、手書き原稿シートSH1に印刷された手書きエリア枠25をスキャナで読み取り、R、GとBのヒストグラムを示す図である。
上記ヒストグラムより、手書きエリア枠25の一部である画素は、輝度値にばらつきがあることが分かる。また、手書きエリア枠25の一部である画素は、一定値以上の色差値を有することが分かる。
ROM11には、手書きエリア枠25の輝度値61として、予め、保存する。
ROM11には、R、GとBの最大値と最小値との差分が最大となる色差値を手書きエリア枠25の色差値62として、予め保存する。
図11は、エリア検出マーク23aのより詳細な位置を特定する手順を示すフローチャートである。
本発明は、図8〜図10に示す輝度値及び色差値の違いを利用し、図11に示すように、エリア検出マーク23aの詳細な位置を特定する。
ここでは、説明を省略するが、エリア検出マーク23b〜23dについても、同様に位置を特定することができる。
図12は、エリア検出マークを含む領域71を示す図である。
S41では、CPU10は、S31でRAM12に保存の手書き原稿シートSH1(図6)のデジタル画像データから、ROM11のエリア検出マーク23aの位置情報に基づいて、図12に示すエリア検出マークを含む領域71を切り出す。この切り出されたエリア検出マークを含む領域71を、RAM12に保存する。
S42で、CPU10は、エリア検出マークを含む領域71の1画素毎に、S43〜S46の処理を実行し、二値画像データを作成する。二値画像データは、エリア検出マークを含む領域71と同じ縦横の画素数で構成される。上記処理を行う1画素を指定し、S43へ進む。全ての画素について、上記処理を終了すると、S47へ進む。
S43では、CPU10は、S42で指定された1画素のR値、G値、B値の平均値を求める。上記平均値がROM11に保存されている手書きエリア枠25の輝度値61または、ROM11に保存されている下地画像の輝度値51に合致すれば、S44へ進む。次に、上記平均値と、ROM11に保存されたエリア検出マークの輝度閾値41とを比較する。上記平均値が閾値よりも小さければ、S44へ進む。平均値が閾値以上であれば、S46へ進む。
S44では、CPU10は、S42で指定された1画素のR値、G値、B値の中から最大値と最小値とを求める。上記最大値と最小値との差分値を求める。上記差分値がROM11に保存されている手書きエリア枠25の色差値62、または、ROM11に保存されている下地画像の色差値52に合致する場合、S45へ進む。上記差分値とROM11に保存されたエリア検出マークの色差閾値42とを比較する。差分値が閾値よりも小さければ、S45へ進む。差分値が閾値以上であれば、S46へ進む。
S45では、CPU10は、S42で指定された1画素をエリア検出マークの一部とし、エリア検出マークを含む領域71の同じ位置に存在する画素を0xFFとし、S42へ戻る。
S46では、CPU10は、S42で指定された1画素をエリア検出マークの一部ではないと判断し、エリア検出マークを含む領域71の同じ位置に存在する画素を0x00とし、S42へ戻る。
図13は、S42〜S46の処理で得られた二値画像データ72の例を示す図である。
S48では、CPU10は、S47で指定された1画素がエリア検出マークの中心か否かを判定する。S48の判定処理は、既存の画像相関処理を利用することによって実現可能である。本画素がエリア検出マークの中心であると判定すると、S49では、CPU10は、S47で指定された1画素のX座標とY座標とをRAM12に保存し、処理を正常終了する。本画素がエリア検出マークの中心ではないと判定すると、S47へ戻る。
全ての画素について、S48の判断を終了すれば(S47)、S50へ進む。S50で、CPU10は、エリア検出マークを検出できなかったと判断し、処理をエラー終了する。
以上、S41〜S50の処理に従って、エリア検出マーク23aの位置を特定する。
なお、S43に記載のエリア検出マークの輝度閾値41、手書きエリア枠25の輝度値61、下地画像の輝度値51は、シート判別マーク21に情報が埋め込まれ、その情報を解析することによって得るようにしてもよい。また、上記全ての輝度値を包含する輝度値を閾値として1つ設けるようにしてもよい。
同様に、S44に記載のエリア検出マークの色差閾値42、手書きエリア枠25の色差値62、下地画像の色差値52は、シート判別マーク21に情報が埋め込まれ、その情報を解析することによって得るようにしてもよい。また、上記全ての色差値を包含するような色差値を閾値として1つ設けるようにしてもよい。
上記処理を実行することによって、エリア検出マークの位置を検出する際に、阻害原因を軽減することができる。この阻害原因として、たとえばCISスキャナで手書き原稿シートSH1を読み取ったときに発生する色ずれの影響、エリア検出マークの周辺に存在することが予測できるデータ、下地画像や手書きエリア枠25というデータの影響がある。これらの阻害原因を軽減することによって、エリア検出マークの位置検出精度を向上することができ、手書き合成印刷ができないエラーの発生頻度を減らすことができる。また、ユーザの意図によって近い合成印刷を行うことができる。
実施例1は、下地画像と手書きエリア枠25とについて、それぞれの輝度値と色差値情報とによって、エリア検出マークを含む領域71の二値画像データ72を作成し、上記マークの位置を検出する実施例である。
一方、ユーザが文字や絵を手書き原稿シートSH1に描くときに、エリア検出マークの周辺を誤って、ペン等で汚すことがある。このときに、上記汚れによって、エリア検出マークの位置を誤って検出する可能性があるので、上記汚れの画素を予め取り除くことが望ましい。
実施例2は、ユーザが描いた手書き画像データである記入例32の輝度値と色差値とに応じて、エリア検出マークを含む領域71について、二値画像データ72を作成し、上記マークの位置を検出する実施例である。
図1〜図7は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
図14は、エリア検出マーク23aの位置を特定する手順を示すフローチャートである。
ここでは、説明を省略するが、エリア検出マーク23b〜23dについても、同様に位置を特定することができる。S61で、ユーザが文字や絵を描くときに使用した色差値と、輝度値とを抽出する。CPU10は、ROM11に保存されている手書きエリア24の位置情報から、おおよその手書き画像範囲を推定する。
図15は、実施例2における手書き画像のヒストグラムを示す図である。
上記範囲の1画素毎に、RGBの平均輝度値とRGBとの最大値と最小値との差の色差値とを求め、手書き画像のヒストグラムを作成する。
S62で、上記ヒストグラムから発生頻度の高い色差値を、手書き画像の色差閾値81とし、発生頻度の高い輝度値を、手書き画像の輝度閾値82とする。なお、上記閾値の数は限定されるものではない。CPU10は、上記ヒストグラムの色差値=0の画素数と、ある定量値とを、順次、比較する。色差値の画素数が上記定量値を越えたときの色差値を、発生頻度の高い色差値とし、手書き画像の色差閾値とする。上記色差閾値を、RAM12に保存する。上記輝度閾値についても、色差閾値と同様に求め、RAM12に保存する。
S63では、CPU10は、S31でRAM12に保存した手書き原稿シートSH1(図6)のデジタルデータから、ROM11のエリア検出マーク23aの位置情報に基づいて、図12に示すエリア検出マークを含む領域71を切り出す。そして、RAM12に保存する。
S64で、エリア検出マークを含む領域71の1画素毎に、S65〜S68の処理を行い、二値画像データ72を作成する。二値画像データ72は、エリア検出マークを含む領域71と同じ縦横の画素数で構成される。CPU10は、上記処理を行う1画素を指定し、S65へ進む。全ての画素について上記処理を終了すると、S69へ進む。
S65では、CPU10は、S64で指定された1画素のR値、G値、B値の平均値を求める。上記平均値と、S62で求めた手書き画像の輝度閾値とを比較する。上記平均値が手書き画像の閾値に合致すれば、S66へ進む。上記平均値と、ROM11に保存されているエリア検出マークの輝度閾値41とを比較する。上記平均値が閾値よりも小さければ、S66へ進む。平均値が閾値以上であれば、S68へ進む。
S66では、CPU10は、S64で指定された1画素のR値、G値、B値の中から、最大値と最小値とを求め、上記最大値と最小値との差分値を求める。上記差分値とS62で求めた手書き画像の色差閾値とを比較する。上記差分値が手書き画像の閾値に合致すれば、S67へ進む。次に、上記色差分値と、ROM11に保存されているエリア検出マークの色差閾値42とを比較し、上記色差分値が閾値よりも小さければ、S67へ進む。上記色差分値が閾値以上であれば、S68へ進む。
S67では、CPU10は、S64で指定された1画素を、エリア検出マークの一部とし、エリア検出マークを含む領域71の同じ位置に存在する画素を、0xFFとし、S64に戻る。
S68では、CPU10は、S64で指定された1画素が、エリア検出マークの一部ではないとし、エリア検出マークを含む領域71の同じ位置に存在する画素を、0x00とし、S64へ戻る。
S69では、CPU10は、図13に示すS64〜S68の処理で得られた二値画像データ72の1画素ずつについて、S70の処理を実行する。S70の処理を行う1画素を指定し、次へ進む。全ての画素について上記処理を終了すれば、S72で、CPU10は、エリア検出マークを検出できなかったと判断し、処理をエラー終了する。
S70では、CPU10は、S69で指定された1画素が、エリア検出マークの中心であるか否かを判定する。上記判定処理は、既存の画像相関処理を利用することによって実現可能である。本画素がエリア検出マークの中心であると判定すると、S71で、CPU10は、S69で指定された1画素のX座標とY座標とをRAM12に保存し、処理を正常終了する。本画素がエリア検出マークの中心ではないと判定すると、S69に戻る。
以上、S61〜S72のフローに従って、エリア検出マーク23aの位置を特定する。
なお、エリア検出マーク23aの位置を特定する場合、図11と図14とに示すフローチャートの双方を実行するようにしてもよい。
上記のように処理することによって、ユーザが文字や絵をシートに描くときに、エリア検出マークの周辺に誤ってペン等をつけて汚れても、その影響を軽減することができる。これによって、エリア検出マークの位置検出精度を向上させることができ、手書き合成印刷ができないエラーの発生頻度を減らすことができる。また、ユーザの意図によって近い合成印刷を行うことができる。
上記実施例において、記録部5は、上記手書き原稿シートを印刷する印刷手段の例である。読取部4は、上記印刷手段が印刷した手書き原稿シートを読み取り、デジタルRGB画像データに変換する読取手段の例である。
CPU10は、上記読取手段が得た読取画像データの各画素について、R値と、G値と、B値との最大値と最小値との色差を取得する色差取得手段の例である。また、CPU10は、上記読取画像データの各画素について、R値と、G値と、B値との平均値の輝度を取得する平均輝度取得手段の例である。
CPU10は、二値画像変換手段の例である。二値化変換手段は、色差取得手段が得た色差情報と色差閾値との比較結果と、平均輝度取得手段が得た平均輝度情報と輝度閾値との比較結果とに基づいて、読取画像データを、エリア検出マークの画素とそれ以外の画素とを区別する二値画像データに変換する。
読取部4とCPU10とは、上記二値画像変換手段が変換した二値画像データから、エリア検出マークの位置を検出するエリア検出マーク位置検出手段の例である。
この場合、上記エリア検出マークは、単一色で構成されているマークである。また、上記エリア検出マークは、黒色で構成されているマークである。上記読取画像データは、エリア検出マークを含む所定のサイズの画像データである。さらに、上記色差閾値は、予め定められた値である。しかも、上記輝度閾値は、予め定められた値である。そして、上記色差閾値は、エリア検出マークの色差値よりも低くならないように定められている値である。
また、上記輝度閾値は、エリア検出マークの輝度値よりも低くならないように定められている値である。さらに、上記下地画像は、合成対象画像を薄く印刷した画像である。しかも、上記色差閾値は、上記下地画像の色差値よりも高くならないように定められている値である。そして、上記輝度閾値は、上記下地画像データの輝度値よりも高くならないように定められている値である。加えて、上記輝度閾値は、手書き画像に含まれている発生頻度の高い輝度値である。
また、上記色差閾値は、手書きエリア域枠の色差値よりも高くならないように定められている値である。さらに、上記輝度閾値は、手書きエリア域枠の輝度値よりも高くならないように定められている値である。しかも、上記色差閾値は、少なくとも1つの値である。そして、上記輝度閾値は、少なくとも1つの値である。
1…表示部、
2…操作部、
3…カードインタフェース、
4…読取部、
5…記録部、
10…CPU、
11…ROM、
12…RAM、
13…不揮発性RAM、
14…画像処理部、
15…駆動部、
16…センサ部、
SH1…手書き原稿シート、
21…シート判別マーク、
22…用紙選択エリア、
23a、23b、23c、23d…エリア検出マーク、
24…手書きエリア、
25…手書きエリア枠、
31、32…記入例、
71…エリア検出マークを含む領域、
72…二値画像データ。
2…操作部、
3…カードインタフェース、
4…読取部、
5…記録部、
10…CPU、
11…ROM、
12…RAM、
13…不揮発性RAM、
14…画像処理部、
15…駆動部、
16…センサ部、
SH1…手書き原稿シート、
21…シート判別マーク、
22…用紙選択エリア、
23a、23b、23c、23d…エリア検出マーク、
24…手書きエリア、
25…手書きエリア枠、
31、32…記入例、
71…エリア検出マークを含む領域、
72…二値画像データ。
Claims (19)
- ユーザが描画可能なエリアを示す手書きエリア枠と、ユーザが描画する手書き画像と合成する合成対象画像データを示す下地画像と、上記手書き画像のエリアを検出するエリア検出マークとを具備する手書き原稿シートから、上記エリア検出マークの位置を検出する画像処理システムであって、
上記手書き原稿シートを印刷する印刷手段と;
上記印刷手段が印刷した手書き原稿シートを読み取り、デジタルRGB画像データに変換する読取手段と;
上記読取手段が得た読取画像データの各画素について、R値と、G値と、B値との最大値と最小値との色差を取得する色差取得手段と;
上記読取画像データの各画素について、R値と、G値と、B値との平均値の輝度を取得する平均輝度取得手段と;
上記色差取得手段が得た色差情報と色差閾値との比較結果と、上記平均輝度取得手段が得た平均輝度情報と輝度閾値との比較結果とに基づいて、上記読取画像データを、エリア検出マークの画素とそれ以外の画素とを区別する二値画像データに変換する二値画像変換手段と;
上記二値画像変換手段が変換した二値画像データから、エリア検出マークの位置を検出するエリア検出マーク位置検出手段と;
を有することを特徴とする画像処理システム。 - 請求項1において、
上記エリア検出マークは、単一色で構成されているマークであることを特徴とする画像処理システム。 - 請求項2において、
上記エリア検出マークは、黒色で構成されているマークであることを特徴とする画像処理システム。 - 請求項1において、
上記読取画像データは、エリア検出マークを含む所定のサイズの画像データであることを特徴とする画像処理システム。 - 請求項1において、
上記色差閾値は、予め定められた値であることを特徴とする画像処理システム。 - 請求項1において、
上記輝度閾値は、予め定められた値であることを特徴とする画像処理システム。 - 請求項1において、
上記色差閾値は、エリア検出マークの色差値よりも低くならないように定められている値であることを特徴とする画像処理システム。 - 請求項1において、
上記輝度閾値は、エリア検出マークの輝度値よりも低くならないように定められている値であることを特徴とする画像処理システム。 - 請求項1において、
上記下地画像は、合成対象画像を薄く印刷した画像であることを特徴とする画像処理システム。 - 請求項1において、
上記色差閾値は、上記下地画像の色差値よりも高くならないように定められている値であることを特徴とする画像処理システム。 - 請求項1において、
上記輝度閾値は、下地画像データの輝度値よりも高くならないように定められている値であることを特徴とする画像処理システム。 - 請求項1において、
上記色差閾値は、手書き画像に含まれている発生頻度の高い色差値であることを特徴とする画像処理システム。 - 請求項1において、
上記輝度閾値は、手書き画像に含まれている発生頻度の高い輝度値であることを特徴とする画像処理システム。 - 請求項1において、
上記色差閾値は、手書きエリア域枠の色差値よりも高くならないように定められている値であることを特徴とする画像処理システム。 - 請求項1において、
上記輝度閾値は、手書きエリア域枠の輝度値よりも高くならないように定められている値であることを特徴とする画像処理システム。 - 請求項1において、
上記色差閾値は、少なくとも1つの値であることを特徴とする画像処理システム。 - 請求項1において、
上記輝度閾値は、少なくとも1つの値であることを特徴とする画像処理システム。 - ユーザが描画可能なエリアを示す手書きエリア枠と、ユーザが描画する手書き画像と合成する合成対象画像データを示す下地画像と、上記手書き画像のエリアを検出するエリア検出マークとを具備する手書き原稿シートから、上記エリア検出マークの位置を検出する画像処理装置であって、
上記手書き原稿シートを印刷する印刷手段と;
上記印刷手段が印刷した手書き原稿シートを読み取り、デジタルRGB画像データに変換する読取手段と;
上記読取手段が得た読取画像データの各画素について、R値と、G値と、B値との最大値と最小値との色差を取得する色差取得手段と;
上記読取画像データの各画素について、R値と、G値と、B値との平均値の輝度を取得する平均輝度取得手段と;
上記色差取得手段が得た色差情報と色差閾値との比較結果と、上記平均輝度取得手段が得た平均輝度情報と輝度閾値との比較結果とに基づいて、上記読取画像データを、エリア検出マークの画素とそれ以外の画素とを区別する二値画像データに変換する二値画像変換手段と;
上記二値画像変換手段が変換した二値画像データから、エリア検出マークの位置を検出するエリア検出マーク位置検出手段と;
を有することを特徴とする画像処理装置。 - ユーザが描画可能なエリアを示す手書きエリア枠と、ユーザが描画する手書き画像と合成する合成対象画像データを示す下地画像と、上記手書き画像のエリアを検出するエリア検出マークとを具備する手書き原稿シートから、上記エリア検出マークの位置を検出する画像処理方法であって、
上記手書き原稿シートを印刷する印刷工程と;
上記印刷工程で印刷された手書き原稿シートを読み取り、デジタルRGB画像データに変換する読取工程と;
上記読取工程で得られた読取画像データの各画素について、R値と、G値と、B値との最大値と最小値との色差を取得する色差取得工程と;
上記読取画像データの各画素について、R値と、G値と、B値との平均値の輝度を取得する平均輝度取得工程と;
上記色差取得工程で得られた色差情報と色差閾値との比較結果と、上記平均輝度取得工程で得られた平均輝度情報と輝度閾値との比較結果とに基づいて、上記読取画像データを、エリア検出マークの画素とそれ以外の画素とを区別する二値画像データに変換する二値画像変換工程と;
上記二値画像変換工程で変換された二値画像データから、エリア検出マークの位置を検出するエリア検出マーク位置検出工程と;
を有することを特徴とする画像処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008205669A JP2010041673A (ja) | 2008-08-08 | 2008-08-08 | 画像処理システム、画像処理装置及び画像制御方法 |
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Publications (1)
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CN109993126A (zh) * | 2019-04-03 | 2019-07-09 | 腾讯科技(深圳)有限公司 | 文件信息确定方法、装置、设备及可读存储介质 |
-
2008
- 2008-08-08 JP JP2008205669A patent/JP2010041673A/ja active Pending
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