JP2010041379A - 無線通信システム、移動局装置及び無線通信方法 - Google Patents

無線通信システム、移動局装置及び無線通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】移動局装置が備える複数のアンテナの伝搬路損失の状況が異なる場合であっても、基地局装置が移動局装置から受信する信号の受信品質が低下することのない無線通信システム、移動局装置及び無線通信方法を提供する。
【解決手段】基地局装置と通信し、複数のアンテナを備える移動局装置であって、前記基地局装置から各アンテナが受信する信号に基づいて前記基地局装置と各アンテナとの間の伝搬路損失を測定する伝搬路損失測定部と、前記基地局装置から送信される情報であって各アンテナから送信する信号の送信電力を制御する電力制御情報と前記伝搬路損失測定部が測定した伝搬路損失とに基づいて各アンテナから前記基地局装置に送信する信号の送信電力を決定する送信電力決定部と、前記送信電力決定部が決定した送信電力を用いて各アンテナから前記基地局装置に信号を送信する送信電力制御部とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、無線通信システム、移動局装置及び無線通信方法に関する。
従来から知られている基地局装置と移動局装置との間で通信する方式として、非特許文献1に記載されている技術が知られている。
図13は、従来から知られている物理チャネルの構成を説明する図である。無線通信システムは、基地局装置100と移動局装置200とを備えている。次世代移動通信システムの物理チャネルは、図13に示す構成が用いられる。
物理チャネルの構成は携帯端末である移動局装置200と、基地局装置100との間で、移動局装置200から基地局装置100に向かうアップリンク物理チャネルと、基地局装置100から移動局装置200に向かうダウンリンク物理チャネルからなる。
このうちアップリンク物理チャネルは、ランダムアクセスを行うランダムアクセスチャネル(PRACH)、基地局装置100のスケジュール管理にしたがってアップリンクデータの送信を行うアップリンクシェアドチャネル(PUSCH)、ダウンリンク信号に関連する制御信号等の送信を行うアップリンク制御チャネル(PUCCH)から構成される。
一方でダウンリンク物理チャネルは、ダウンリンクデータの伝送を行うダウンリンクシェアドチャネル(PDSCH)、マルチキャストチャネルの伝送を行うマルチキャストチャネル(PMCH)、アップリンクのスケジュール情報やダウンリンクデータの割り当て情報などの伝送を行うダウンリンクコントロールチャネル(PDCCH)、報知情報の伝送を行うブロードキャストチャネル(PBCH)、ダウンリンクコントロールチャネル(PDCCH)のOFDMシンボル数を伝送するコントロールフォーマットインディケーターチャネル(PCFICH)、アップリンク伝送に関するハイブリッドARQ(Automatic Repeat reQuest:自動再送要求)のACK/NACKを伝送するハイブリッドARQインディケーターチャネル(PHICH)から構成される。
アップリンクで移動局装置から基地局装置に送信する信号の信号電力は、通信中の基地局装置での受信品質とともに他の基地局装置に対しても干渉信号という形で関与するので、適切に信号電力を設定する必要がある。
非特許文献2には、以下の式(1)を用いてアップリンクシェアドチャネル(PUSCH)の送信電力を決めることが記載されている。
Figure 2010041379
ここで、PMAXは移動局装置200の端末クラスによって決まる最大送信電力であり、MPUSCH(i)はアップリンクシェアドチャネル(PUSCH)に割り当てられるリソースブロック数であり、PO_PUSCH(j)は移動局装置200ごとのパラメータである。
また、αはセルで決まる0から1の範囲の係数であり、PLは移動局装置200で計算される伝搬路損失であり、ΔMCS(MCS(i))は適応変調符号化パラメータに対応する補正値であり、f(i)はTPC(Transmission Power Control:送信電力制御)コマンドの絶対値または積算値を用いた補正値である。
一方で、複数の送信アンテナを持つ移動局装置が送信アンテナを切り替えて送信するアンテナ選択送信ダイバーシティ(ASTD:Antenna Selective Transmit Diversity)が検討されている。
移動局装置は、複数の送信アンテナと少なくとも1つの送信RF(Radio Frequency:無線周波数)回路を持ち、送信アンテナを切り替えて基地局装置に信号を送信する。移動局装置は、基地局装置からの指示信号に基づいて複数の送信アンテナから送信に用いるアンテナを決定する。
3GPP TS36.201 LTE Physical layer − General Description v8.1.0 3GPP TS36.213 EUTRA Physical layer procedure v8.1.0
移動局装置では、ダウンリンクの伝搬路損失を測定してアップリンクの送信電力制御に用いるが、複数の送受信アンテナを備える移動局装置では、アンテナ毎に伝搬路損失が異なることがある。
これは、アンテナの実装上の形状や指向性によるもの、およびユーザが移動局装置を握るなどによる実使用環境の変化の影響で生じるものであり、複数のアンテナ間で10dB以上の差が生じることもある。
この場合、伝搬路損失の大きいほうのアンテナは送信アンテナとしてあまり有効に活用できない。すなわち、ダイバーシティの効果が薄くなる。また、アンテナ選択送信ダイバーシティ(ASTD)の制御によって送信アンテナを切り替えた場合に基地局装置に到達する信号電力が急激に変化することがある。
このため、従来の技術では、移動局装置が備える複数のアンテナの伝搬路損失の状況が異なる場合に、基地局装置が移動局装置から受信する信号の受信品質が低下するという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、移動局装置が備える複数のアンテナの伝搬路損失の状況が異なる場合であっても、基地局装置が移動局装置から受信する信号の受信品質が低下することのない無線通信システム、移動局装置及び無線通信方法を提供することにある。
(1) 本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、本発明の一態様による無線通信システムは、基地局装置と複数のアンテナを備える移動局装置とを備える無線通信システムであって、前記基地局装置は、前記移動局装置の各アンテナから送信される信号の受信電力を測定する受信電力測定部と、前記受信電力測定部が測定した各アンテナの受信電力に基づいて前記移動局装置の各アンテナから送信する信号の送信電力を制御する電力制御情報を生成する電力制御情報生成部と、前記電力制御情報生成部が生成した電力制御情報を前記移動局装置に送信する電力制御情報送信部とを備え、前記移動局装置は、前記基地局装置から各アンテナが受信する信号に基づいて前記基地局装置と各アンテナとの間の伝搬路損失を測定する伝搬路損失測定部と、前記電力制御情報送信部が送信した電力制御情報と前記伝搬路損失測定部が測定した伝搬路損失とに基づいて各アンテナから前記基地局装置に送信する信号の送信電力を決定する送信電力決定部と、前記送信電力決定部が決定した送信電力を用いて各アンテナから前記基地局装置に信号を送信する送信電力制御部とを備える。
本発明では、移動局装置の複数のアンテナから送信された信号の基地局装置での受信電力と、基地局装置から送信された信号の移動局装置の複数のアンテナでの伝搬路損失とに応じて、移動局装置の各アンテナから基地局装置に送信する信号の送信電力を、各アンテナ毎に制御することができる。よって、例えば、基地局装置での受信電力の小さいアンテナや移動局装置での伝搬路損失の大きいアンテナから送信する信号の送信電力を上げたり、基地局装置での受信電力の大きいアンテナや移動局装置での伝搬路損失の小さいアンテナから送信する信号の送信電力を下げたりすることができる。
(2) また、本発明の一態様による無線通信システムの前記電力制御情報生成部は、前記受信電力測定部が測定する受信電力が小さいアンテナほど送信電力を大きくすることを前記移動局装置に指示する電力制御情報を生成する。
本発明では、基地局装置での受信電力が小さい移動局装置のアンテナほど、基地局装置への信号の送信電力を大きくすることができ、移動局装置の複数のアンテナから基地局装置に送信する信号の受信品質にばらつきが生じるのを防ぐことができる。
(3) また、本発明の一態様による無線通信システムの前記送信電力決定部は、前記伝搬路損失測定部が測定した伝搬路損失が大きいアンテナほど送信電力を大きくする。
本発明では、伝搬路損失が大きい移動局装置のアンテナほど、基地局装置への信号の送信電力を大きくすることができ、移動局装置の複数のアンテナから基地局装置に送信する信号の受信品質にばらつきが生じるのを防ぐことができる。
(4) また、本発明の一態様による移動局装置は、基地局装置と通信し、複数のアンテナを備える移動局装置であって、前記基地局装置から各アンテナが受信する信号に基づいて前記基地局装置と各アンテナとの間の伝搬路損失を測定する伝搬路損失測定部と、前記基地局装置から送信される情報であって各アンテナから送信する信号の送信電力を制御する電力制御情報と前記伝搬路損失測定部が測定した伝搬路損失とに基づいて各アンテナから前記基地局装置に送信する信号の送信電力を決定する送信電力決定部と、前記送信電力決定部が決定した送信電力を用いて各アンテナから前記基地局装置に信号を送信する送信電力制御部とを備える。
(5) また、本発明の一態様による無線通信方法は、基地局装置と複数のアンテナを備える移動局装置とを用いた無線通信方法であって、前記基地局装置は、前記移動局装置の各アンテナから送信される信号の受信電力を測定する受信電力測定過程と、前記受信電力測定過程で測定した各アンテナの受信電力に基づいて前記移動局装置の各アンテナから送信する信号の送信電力を制御する電力制御情報を生成する電力制御情報生成過程と、前記電力制御情報生成過程で生成した電力制御情報を前記移動局装置に送信する電力制御情報送信過程とを有し、前記移動局装置は、前記基地局装置から各アンテナが受信する信号に基づいて前記基地局装置と各アンテナとの間の伝搬路損失を測定する伝搬路損失測定過程と、前記電力制御情報送信過程で送信した電力制御情報と前記伝搬路損失測定過程で測定した伝搬路損失とに基づいて各アンテナから前記基地局装置に送信する信号の送信電力を決定する送信電力決定過程と、前記送信電力決定過程で決定した送信電力を用いて各アンテナから前記基地局装置に信号を送信する送信電力制御過程とを有する。
本発明の無線通信システム、移動局装置及び無線通信方法では、移動局装置が備える複数のアンテナの伝搬路損失の状況が異なる場合であっても、基地局装置が移動局装置から受信する信号の受信品質が低下することを防ぐことができる。
これにより、アンテナ選択送信ダイバーシティ(ASTD)の制御に対応して、移動局装置におけるアンテナ毎の送信電力の制御が可能になり、基地局装置での受信信号電力の変動をなくすとともに、ダイバーシティの効果を高めることができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態による無線通信システムは、基地局装置100aと移動局装置200aとを備えている。図1を参照して基地局装置100aを説明するとともに、図2を参照して移動局装置200aについて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による基地局装置100aの構成を示す概略ブロック図である。基地局装置100aは、アンテナ11a、送信部12a、受信部13aを備えている。
また、送信部12aは、TPCコマンド生成部121a、送信処理部122a、制御情報生成部123aを備えている。また、受信部13aは、受信処理部130a、測定部131a、演算部132a、記憶部133aを備えている。
アンテナ11aは、移動局装置200aから無線信号を受信して受信部13aの受信処理部130aに出力したり、送信部12aの送信処理部122aから出力される信号を、移動局装置200aに無線信号として送信したりする。
TPCコマンド生成部121aは、基地局装置100aが移動局装置200aの各アンテナ21a−1、21a−2から受信した信号の受信強度と希望受信電力との差を記憶部133aから読み出し、それらの電力差に基づいてTPCコマンドを生成し、送信処理部122aに出力する。
制御情報生成部123aは、制御情報を生成して、送信処理部122aに出力する。この制御情報には、基地局装置100aが移動局装置200aにチャネルを割り当てる際のリソースブロック数M(i)や、変調符号化パラメータMCS(i)や、移動局装置200aの端末クラスによって決まる最大送信電力PMAXや、基準電力Pや、係数αなどが含まれている。
また、制御情報生成部123aは、自基地局装置100aが移動局装置200aから受信する信号の希望受信電力、自基地局装置100aが移動局装置200aと通信する際に用いる周波数帯域、自基地局装置100aが移動局装置200aと通信する際に用いる変調方式などの制御情報を生成して、送信処理部122aに出力する。
送信処理部122aは、基地局装置100aから移動局装置200aに送信する信号や、TPCコマンド生成部121aが生成するTPCコマンドや、制御情報生成部123aが生成する制御情報に対して、変調やアップコンバートなどの送信処理を行い、アンテナ11aを介して、移動局装置200aに送信する。
測定部131aは、移動局装置200aから送信された信号を、アンテナ11aから受け取る。そして、測定部131aは、移動局装置200aの各アンテナ21a−1、21a−2から基地局装置100aに送信された信号の受信強度を測定し、その測定結果を演算部132aに出力する。
演算部132aは、測定部131aから出力される測定結果であって移動局装置200aの各アンテナ21a−1、21a−2から基地局装置100aに送信された信号の受信強度と、基地局装置100aが移動局装置200aの各アンテナ21a−1、21a−2から送信される信号の希望受信電力とに基づいて、各アンテナ21a−1、21a−2ごとの受信強度と希望受信電力との差を算出する。
演算部132aは、各アンテナ21a−1、21a−2から送信された信号の受信電力や、各アンテナ21a−1、21a−2ごとの受信強度と希望受信電力との差を、記憶部133aに記録する。
記憶部133aは、メモリを備えており、演算部132aの演算結果などを記憶する。また、記憶部133aは、記憶している情報を、TPCコマンド生成部121aに出力する。
図2は、本発明の第1の実施形態による移動局装置200aの構成を示す概略ブロック図である。移動局装置200aは、アンテナ21a−1、21a−2、送信部23a、受信部22aを備えている。
受信部22aは、記憶部223a、受信処理部224a、制御情報抽出部225a、TPCコマンド抽出部226a、測定部227aを備えている。また、送信部23aは、アンテナ切替部231a、送信電力増幅部232a、送信電力制御部233a、アンテナ切替制御部234aを備えている。
アンテナ21a−1は、基地局装置100aから送信される無線信号を受信し、受信処理部224aに出力する。また、アンテナ21a−1は、アンテナ切替部231aから出力される信号を、無線信号として、基地局装置100aに送信する。
また、アンテナ21a−2は、基地局装置100aから送信される無線信号を受信し、受信処理部224aに出力する。また、アンテナ21a−2は、アンテナ切替部231aから出力される信号を、無線信号として、基地局装置100aに送信する。
記憶部223aは、メモリを備えており、制御情報抽出部225aが抽出した制御情報や、TPCコマンド抽出部226aが抽出したTPCコマンドを記憶する。
また、記憶部223aは、移動局装置200aの端末クラスによって決まる最大送信電力PMAXと、基準電力Pと、係数αを記憶している。また、記憶部223aは、図3に示すテーブルを記憶している。
記憶部223aは、記憶している制御情報やTPCコマンドなどを送信電力制御部233aに出力する。
図3は、本発明の第1の実施形態においてΔMCS(MCS(i))を決定するテーブルの一例を示す図である。このテーブルには、変調方式、符号化率、ΔMCS(MCS(i))が対応付けられて記録されている。
例えば、変調方式がQPSK(Quadri−Phase Shift Keying:4相位相偏移変調)であって、符号化率が1/3である場合には、ΔMCS(MCS(i))は−0.6となる。また、変調方式が16QAM(16 Quadrature Amplitude Modulation:16値直交振幅変調)であって、符号化率が1/2である場合には、ΔMCS(MCS(i))は7.2となる。
図2の説明に戻り、送信電力制御部233aは、記憶部223aに記録されている情報と、以下の式(2)とを用いて、アンテナ21a−1から基地局装置100aに信号を送信する際の送信電力P(i)を決定する。
また、送信電力制御部233aは、記憶部223aに記録されている情報と、以下の式(3)とを用いて、アンテナ21a−2から基地局装置100aに信号を送信する際の送信電力P(i)を決定する。
Figure 2010041379
Figure 2010041379
基準電力Pおよび係数αはあらかじめ決められた定数であり、基地局装置100aから移動局装置200aに送信するなどして、基地局装置100aと移動局装置200aとの間で共有する。
係数αは、伝搬路損失にかかる係数である。ΔMCS()は、変調符号化パラメータを電力に対応させる関数であり、図3に示すようなテーブルの形式で記憶部223aに記録されている。
M(i)は、基地局装置100aが移動局装置200aにチャネルを割り当てる際のリソースブロック数であり、MCS(i)は変調符号化パラメータである。また、PLは移動局装置200aのアンテナ21a−1の伝搬路損失PL1とアンテナ21a−2の伝搬路損失PL2の平均値である。
(i)はTPCコマンドの絶対値または積算値を用いたアンテナ21a−1のクローズドループ電力制御補正値であり、f(i)はTPCコマンドの絶対値または積算値を用いたアンテナ21a−2のクローズドループ電力制御補正値である。
クローズドループ電力制御補正値f(i)、f(i)は、以下の式(4)、式(5)により求められる。なお、Δ(i)、Δ(i)はTPCコマンドであり、Kは制御遅延である。なお、クローズドループ電力制御補正値f(i)、f(i)を、絶対値を用いて直接指定しても良い。
Figure 2010041379
Figure 2010041379
受信処理部224aは、アンテナ21a−1、21a−2が基地局装置100aから受信した信号に対して、復調の処理やダウンコンバートの処理を行い、それらの処理後の信号を制御情報抽出部225aに出力する。
制御情報抽出部225aは、アンテナ21a−1、21a−2が基地局装置100aから受信した信号から、希望受信電力、周波数帯域、変調方式などの制御情報を抽出するとともに、基地局装置100aが移動局装置200aにチャネルを割り当てる際のリソースブロック数M(i)と、変調符号化パラメータMCS(i)も抽出し、それらの抽出した情報を記憶部223aに記録する。
TPCコマンド抽出部226aは、アンテナ21a−1、21a−2が基地局装置100aから受信した信号から、TPCコマンドを抽出し、そのTPCコマンドを記憶部223aに記録する。
測定部227aは、アンテナ21a−1、21a−2が基地局装置100aから受信する信号の受信強度を測定することにより、各アンテナ21a−1、21a−2と基地局装置100aとの間の伝搬路損失PLを測定する。本実施形態では、伝搬路損失PLとして、アンテナ21a−1における伝搬路損失PL1と、アンテナ21a−2における伝搬路損失PL2とから、(PL1+PL2)/2の式により伝搬路損失PLを求めている。
測定部227aは、測定した伝搬路損失を、記憶部223aに記録する。
アンテナ切替部231aは、移動局装置200aから基地局装置100aに信号を送信する際に、アンテナ21a−1とアンテナ21a−2のどちらのアンテナから基地局装置100aに信号を送信するかを、アンテナ切替制御部234aの制御に基づいて切り替える。
アンテナ切替制御部234aは、移動局装置200aから基地局装置100aに信号を送信する際に、基地局装置100aから受信する指示信号に基づいて、アンテナ21a−1とアンテナ21a−2のどちらのアンテナから基地局装置100aに信号を送信するかを決定し、アンテナ切替部231aを制御する。
なお、アンテナ切替制御部234aは、基地局装置100aから受信する指示信号に基づいて、アンテナ21a−1とアンテナ21a−2のどちらのアンテナから信号を送信するかを切り替えるのではなく、所定時間ごとにアンテナ21a−1とアンテナ21a−2を切り替えて、移動局装置200aから基地局装置100aに信号を送信するようにしても良い。
送信電力制御部233aは、記憶部223aに記録されている制御情報に基づいて、アンテナ21a−1、21a−2から基地局装置100aに信号を送信する際の送信電力を決定し、その決定結果を送信電力増幅部232aに出力する。
送信電力増幅部232aは、送信電力制御部233aから出力される送信電力に基づいて、アンテナ切替部231aに供給する電力を制御することにより、アンテナ21a−1、21a−2から基地局装置100aに送信する信号の送信電力を制御する。
図4は、本発明の第1の実施形態による基地局装置100aの処理を示すフローチャートである。
始めに、測定部131aは、アンテナ11aが移動局装置200aの各アンテナ21a−1、21a−2から受信する信号の受信電力を測定する(ステップS11)。
測定部131aは、ステップS11で受信した信号が、移動局装置200aのアンテナ21a−1から送信された信号であるか否かについて判定する(ステップS12)。
ステップS11で測定した受信電力が、移動局装置200aのアンテナ21a−1から送信された信号のものある場合には、測定部131aはステップS11で「YES」と判定し、ステップS13に進む。
そして、TPCコマンド生成部121aは、ステップS11で測定した受信電力に基づいて、移動局装置200aのアンテナ21a−1から基地局装置100aに信号を送信する際の送信電力を指示するTPCコマンドを更新する(ステップS13)。
一方、ステップS11で測定した受信電力が、移動局装置200aのアンテナ21a−2から送信された信号のものある場合には、測定部131aはステップS11で「NO」と判定し、ステップS14に進む。
そして、TPCコマンド生成部121aは、ステップS11で測定した受信電力に基づいて、移動局装置200aのアンテナ21a−2から基地局装置100aに信号を送信する際の送信電力を指示するTPCコマンドを更新する(ステップS14)。
そして、TPCコマンド生成部121aは、ステップS13又はステップS14で更新したTPCコマンドを、アンテナ11aを介して、無線信号として移動局装置200aに送信する(ステップS15)。
図5は、本発明の第1の実施形態による移動局装置200aの待ち受け時の処理を示すフローチャートである。
始めに、測定部227は、基地局装置100aから送信される信号の受信電力を測定する(ステップS21)。
そして、測定部227は、ステップS21で測定した受信電力と、基地局装置100aから移動局装置200aに信号が送信される際に同時に送信される信号の送信電力との差を求めることにより、アンテナ21a−1と基地局装置100aとの間の伝搬路損失PL1と、アンテナ21a−2と基地局装置100aとの間の伝搬路損失PL2とを計算する(ステップS22)。
そして、移動局装置200aのタイマ(図2において図示省略)を用いて、移動局装置200aは、ステップS21の処理の開始から所定時間Tが経過したか否かについて判定する(ステップS23)。所定時間Tが経過している場合には、移動局装置200aは、ステップS23で「YES」と判定し、ステップS21に進む。一方、所定時間Tが経過していない場合には、移動局装置200aは、ステップS23で「NO」と判定し、ステップS23に進む。
図6は、本発明の第1の実施形態による無線通信システムの処理を示すシーケンス図である。
始めに、基地局装置100aの測定部131a(受信電力測定部とも称する)は、移動局装置200aの各アンテナ21a−1、21a−2から送信される信号の受信電力を測定する(ステップS101)。
そして、基地局装置100aのTPCコマンド生成部121a(電力制御情報生成部とも称する)は、ステップS101で測定部131aが測定した各アンテナ21a−1、21a−2の受信電力に基づいて、移動局装置200aの各アンテナ21a−1、21a−2から送信する信号の送信電力を制御するTPCコマンド(電力制御情報とも称する)を生成する(ステップS102)。
本実施形態の基地局装置100aの制御情報生成部123aが生成する制御情報には、リソースブロック数M(i)と、変調符号化パラメータMCS(i)が含まれている。例えば、制御情報生成部123aは、測定部131aが測定した受信電力が所定値よりも大きい場合には、所定値よりも小さい場合に比べて、リソースブロック数M(i)や変調符号化パラメータMCS(i)を大きい値に設定する。
そして、基地局装置100aの送信処理部122a(電力制御情報送信部とも称する)は、ステップS102でTPCコマンド生成部121aが生成したTPCコマンドを、アンテナ11aを介して、移動局装置200aに送信する(ステップS103)。
また、移動局装置200aの測定部227a(伝搬路損失測定部とも称する)は、基地局装置100aから各アンテナ21a−1、21a−2が受信する信号に基づいて、基地局装置100aと各アンテナ21a−1、21a−2との間の伝搬路損失PL1、PL2を測定し、伝搬路損失(PL=(PL1+PL2)/2)を求める(ステップS104)。
そして、移動局装置200aの送信電力制御部233a(送信電力決定部とも称する)は、ステップS103で基地局装置100aの送信処理部122aが送信したTPCコマンドや制御情報と、測定部227aが測定した伝搬路損失PLとなどに基づいて、式(2)、式(3)を用いることにより、各アンテナ21a−1、21a−2から基地局装置100aに送信する信号の送信電力P(i)、P(i)を決定する(ステップS105)。
送信電力制御部233aが、ステップS105の処理を行うことによって、測定部227aが測定した伝搬路損失PLが大きいアンテナほど送信電力を大きくすることができる。
そして、移動局装置200aの送信電力制御部233aは、ステップS105で決定した送信電力P(i)、P(i)に送信電力増幅部232aで設定して、各アンテナ21a−1、21a−2から基地局装置100aに信号を送信する(ステップS106)。
本発明の第1の実施形態によれば、移動局装置200aが備える複数のアンテナ21a−1、21a−2の伝搬路損失の状況や、移動局装置200aの複数のアンテナ21a−1、21a−2から基地局装置100aが受信する信号の受信電力が異なる場合であっても、基地局装置100aが移動局装置200aから受信する信号の受信品質が低下することを防ぐことができる。
これにより、アンテナ選択送信ダイバーシティ(ASTD)の制御に対応して、移動局装置200aにおけるアンテナ21a−1、21a−2毎の送信電力の制御が可能になり、基地局装置100aでの受信信号電力の変動をなくすとともに、ダイバーシティの効果を高めることができる。
例えば、移動局装置200aのアンテナ21a−1の周囲が人体などの障害物によって遮られている場合に、アンテナ21a−2を用いるときの送信電力を、アンテナ21a−1を用いるときより大きくすることが可能となり、アンテナ切り替え送信ダイバーシティの効果を高くすることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態ではオープンループ電力制御とクローズドループ電力制御を併用する。第2の実施形態が第1の実施形態と同様の構成を取る部分や、同様の処理を行う部分については、それらの説明を省略する。第2の実施形態による無線通信システムは、基地局装置100bと移動局装置200bを備えている。
図7は、本発明の第2の実施形態による基地局装置100bの構成を示す概略ブロック図である。基地局装置100bは、アンテナ11b、送信部12b、受信部13bを備えている。
また、送信部12bは、TPCコマンド生成部121b、送信処理部122b、制御情報生成部123bを備えている。また、受信部13bは、受信処理部130b、測定部131b、演算部132b、記憶部133bを備えている。
基地局装置100bの各部は、第1の実施形態による基地局装置100a(図1)の各部とほぼ同様の処理を行うので、以下の説明では、異なる部分についてのみ説明する。
図8は、本発明の第2の実施形態による移動局装置200bの構成を示す概略ブロック図である。移動局装置200bは、アンテナ21b−1、21b−2、送信部23b、受信部22bを備えている。
受信部22bは、記憶部223b、受信処理部224b、制御情報抽出部225b、TPCコマンド抽出部226b、測定部227bを備えている。また、送信部23bは、アンテナ切替部231b、送信電力増幅部232b、送信電力制御部233b、アンテナ切替制御部234b、送信処理部235bを備えている。
移動局装置200bの各部は、第1の実施形態による移動局装置200a(図1)の各部とほぼ同様の処理を行うので、以下の説明では、異なる部分についてのみ説明する。
第2の実施形態による移動局装置200bの送信電力制御部233bは、アンテナ21b−1、21b−2から基地局装置100bに送信する信号の送信電力P(i)、P(i)を、それぞれ以下の式(6)、式(7)を用いて決定する。
Figure 2010041379
Figure 2010041379
PL1、PL2はそれぞれ、アンテナ21b−1、アンテナ21b−2においてダウンリンクの信号を測定部227bで測定することによって得られた伝搬路損失である。
なお、本実施形態では、PL1≦PL2の場合について説明する。
基準電力Pおよび係数αは、予め決められた定数であり、基地局装置100bから移動局装置200bに通知するなどして両局間で保持される。係数αは伝搬路損失にかかる係数である。ΔMCS()は変調符号化パラメータを電力に対応させる関数であり、例えば、図3に示すようなテーブルの形式で移動局装置200bの記憶部223bに記憶されている。
基地局装置100bは、移動局装置200bにチャネルを割り当てる際に、リソースブロック数M(i)と、変調符号化パラメータMCS(i)とを移動局装置200bに通知する。
ΔPLはダウンリンクの信号を測定することによって得られた2つのアンテナ21b−1、21b−2の伝搬路損失の差であり、ΔPL=PL2−PL1である。
βは損失の大きいアンテナの伝搬路損失の増加分を補償する係数であり、0≦β≦αの範囲の値をとる。β=0のときは伝搬路損失の増加分の補償を行わないこととなり、β=αの場合は伝搬路損失の増加分を伝搬路損失の小さいアンテナと同程度に補償することとなる。
(i)はTPCコマンドの絶対値または積算値を用いたアンテナ21b−1のクローズドループ電力制御補正値であり、f(i)はTPCコマンドの絶対値または積算値を用いたアンテナ21b−2のクローズドループ電力制御補正値である。
(i)とf(i)は、絶対値を用いて直接指定されるか、以下の式(8)、式(9)により求められる。なお、Δ(i)、Δ(i)は、TPCコマンドであり、Kは制御遅延である。
Figure 2010041379
Figure 2010041379
図9は、本発明の第2の実施形態による無線通信システムの処理を示すシーケンス図である。
始めに、基地局装置100bの測定部131b(受信電力測定部とも称する)は、移動局装置200bの各アンテナ21b−1、21b−2から送信される信号の受信電力を測定する(ステップS201)。
そして、基地局装置100bのTPCコマンド生成部121b(電力制御情報生成部とも称する)は、ステップS201で測定部131bが測定した各アンテナ21b−1、21b−2の受信電力に基づいて、移動局装置200bの各アンテナ21b−1、21b−2から送信する信号の送信電力を制御するTPCコマンド(電力制御情報とも称する)を生成する(ステップS202)。
本実施形態の基地局装置100bの制御情報生成部123bが生成する制御情報には、リソースブロック数M(i)と、変調符号化パラメータMCS(i)が含まれている。例えば、制御情報生成部123bは、測定部131bが測定した受信電力が所定値よりも大きい場合には、所定値よりも小さい場合に比べて、リソースブロック数M(i)や変調符号化パラメータMCS(i)を大きい値に設定する。
そして、基地局装置100bの送信処理部122b(電力制御情報送信部とも称する)は、ステップS202でTPCコマンド生成部121bが生成したTPCコマンドを、アンテナ11bを介して、移動局装置200bに送信する(ステップS203)。
また、移動局装置200bの測定部227b(伝搬路損失測定部とも称する)は、基地局装置100bから各アンテナ21b−1、21b−2が受信する信号に基づいて、基地局装置100bと各アンテナ21b−1、21b−2との間の伝搬路損失PL1、PL2を測定する(ステップS204)。
そして、移動局装置200bの送信電力制御部233b(送信電力決定部とも称する)は、ステップS203で基地局装置100bの送信処理部122bが送信したTPCコマンドや制御情報と、測定部227bが測定した伝搬路損失PL1、PL2など基づいて、式(6)、式(7)を用いることにより、各アンテナ21b−1、21b−2から基地局装置100bに送信する信号の送信電力P(i)、P(i)を決定する(ステップS205)。
そして、移動局装置200bの送信電力制御部233bは、ステップS205で決定した送信電力P(i)、P(i)に送信電力増幅部232bで設定して、各アンテナ21b−1、21b−2から基地局装置100bに信号を送信する(ステップS206)。
本発明の第2の実施形態によれば、移動局装置200bが備える複数のアンテナ21b−1、21b−2の伝搬路損失の状況や、移動局装置200bの複数のアンテナ21b−1、21b−2から基地局装置100bが受信する信号の受信電力が異なる場合であっても、基地局装置100bが移動局装置200bから受信する信号の受信品質が低下することを防ぐことができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、第2の実施形態と同様に、オープンループ電力制御とクローズとループ電力制御を併用する。ただし、クローズドループの電力補正に関してはアンテナ21c−1およびアンテナ21c−2の制御を共有する。
第3の実施形態が第1の実施形態と同様の構成を取る部分や、同様の処理を行う部分については、それらの説明を省略する。第3の実施形態による無線通信システムは、基地局装置100cと移動局装置200cを備えている。
図10は、本発明の第3の実施形態による基地局装置100cの構成を示す概略ブロック図である。基地局装置100cは、アンテナ11c、送信部12c、受信部13cを備えている。
また、送信部12cは、TPCコマンド生成部121c、送信処理部122c、制御情報生成部123cを備えている。また、受信部13cは、受信処理部130c、測定部131c、演算部132c、記憶部133cを備えている。
基地局装置100cの各部は、第1の実施形態による基地局装置100a(図1)の各部とほぼ同様の処理を行うので、以下の説明では、異なる部分についてのみ説明する。
図11は、本発明の第3の実施形態による移動局装置200cの構成を示す概略ブロック図である。移動局装置200cは、アンテナ21c−1、21c−2、送信部23c、受信部22cを備えている。
受信部22cは、記憶部223c、受信処理部224c、制御情報抽出部225c、TPCコマンド抽出部226c、測定部227cを備えている。また、送信部23cは、アンテナ切替部231c、送信電力増幅部232c、送信電力制御部233c、アンテナ切替制御部234c、送信処理部235cを備えている。
移動局装置200cの各部は、第1の実施形態による移動局装置200a(図1)の各部とほぼ同様の処理を行うので、以下の説明では、異なる部分についてのみ説明する。
第3の実施形態による移動局装置200cの送信電力制御部233cは、アンテナ21c−1、21c−2から基地局装置100cに送信する信号の送信電力P(i)、P(i)を、それぞれ以下の式(10)、式(11)を用いて決定する。
Figure 2010041379
Figure 2010041379
なお、PL1、PL2は、アンテナ21c−1、21c−2においてダウンリンクの信号を測定することによって得られた伝搬路損失である。なお、本実施形態では、PL1≦PL2の場合について説明する。
基準電力Pおよび係数αは、予め決められた定数であり、基地局装置100cから移動局装置200cに通知するなどして両局間で共有される。係数αは伝搬路損失にかかる係数である。ΔMCS()は変調符号化パラメータを電力に対応させる関数であり、例えば、図3に示すようなテーブルの形式で移動局装置200cの記憶部223cに記憶される。
基地局装置100cは、移動局装置200cにチャネルを割り当てる際にリソースブロック数M(i)と、変調符号化パラメータMCS(i)とを移動局装置200cに通知する。
ΔPLは、ダウンリンクの信号を測定することによって得られた2つのアンテナの伝搬路損失の差であり、ΔPL=PL2−PL1である。βは、損失の大きいアンテナの伝搬路損失の増加分を補償する係数であり、0≦β≦αの範囲の値をとる。
β=0のときは伝搬路損失の増加分の補償を行わないこととなり、β=αの場合は伝搬路損失の増加分を伝搬路損失の小さいアンテナと同程度に補償することとなる。
f(i)は、TPCコマンドの絶対値または積算値を用いたクローズドループ電力制御補正値である。f(i)は絶対値を用いて直接指定されるか、例えば、以下の式(12)により求められる。
Figure 2010041379
ここで、Δ(i)はTPCコマンドであり、Kは制御遅延である。このように、クローズドループ電力制御をアンテナ21c−1とアンテナ21c−2との間で共通化させることにより、基地局装置100cの記憶部133c及び移動局装置200cの記憶部223cに記憶するパラメータを削減することができる。
オープンループ電力制御とクローズドループ電力制御を併用する場合には、オープンループの制御において伝搬路損失の差を補償することができるため、クローズドループは瞬時変動などの細かな補正にのみ使われる。そのため、アンテナ切替周期の比較的長い場合にはクローズドループ電力制御を共有化した方が有効である。
図12は、本発明の第3の実施形態による無線通信システムの処理を示すシーケンス図である。
始めに、基地局装置100cの測定部131c(受信電力測定部とも称する)は、移動局装置200cの各アンテナ21c−1、21c−2から送信される信号の受信電力を測定する(ステップS301)。
そして、基地局装置100cのTPCコマンド生成部121c(電力制御情報生成部とも称する)は、ステップS301で測定部131cが測定した各アンテナ21c−1、21c−2の受信電力に基づいて、移動局装置200cの各アンテナ21c−1、21c−2から送信する信号の送信電力を制御するTPCコマンド(電力制御情報とも称する)を生成する(ステップS302)。
本実施形態の基地局装置100cの制御情報生成部123cが生成する制御情報には、リソースブロック数M(i)と、変調符号化パラメータMCS(i)が含まれている。例えば、制御情報生成部123cは、測定部131cが測定した受信電力が所定値よりも大きい場合には、所定値よりも小さい場合に比べて、リソースブロック数M(i)や変調符号化パラメータMCS(i)を大きい値に設定する。
そして、基地局装置100cの送信処理部122c(電力制御情報送信部とも称する)は、ステップS302でTPCコマンド生成部121cが生成したTPCコマンドを、アンテナ11cを介して、移動局装置200cに送信する(ステップS303)。
また、移動局装置200cの測定部227c(伝搬路損失測定部とも称する)は、基地局装置100cから各アンテナ21c−1、21c−2が受信する信号に基づいて、基地局装置100cと各アンテナ21c−1、21c−2との間の伝搬路損失PL1、PL2を測定する(ステップS304)。
そして、移動局装置200cの送信電力制御部233c(送信電力決定部とも称する)は、ステップS303で基地局装置100cの送信処理部122cが送信したTPCコマンドや制御情報生成部123cが生成した制御情報と、測定部227cが測定した伝搬路損失PL1、PL2など基づいて、式(10)、式(11)を用いることにより、各アンテナ21c−1、21c−2から基地局装置100cに送信する信号の送信電力P(i)、P(i)を決定する(ステップS305)。
そして、移動局装置200cの送信電力制御部233cは、ステップS305で決定した送信電力P(i)、P(i)に送信電力増幅部232cで設定して、各アンテナ21c−1、21c−2から基地局装置100cに信号を送信する(ステップS306)。
本発明の第3の実施形態によれば、移動局装置200cが備える複数のアンテナ21c−1、21c−2の伝搬路損失の状況や、移動局装置200cの複数のアンテナ21c−1、21c−2から基地局装置100cが受信する信号の受信電力が異なる場合であっても、基地局装置100cが移動局装置200cから受信する信号の受信品質が低下することを防ぐことができる。
なお、以上説明した実施形態において、基地局装置(図1、図7、図10)の各部や、移動局装置(図2、図8、図11)の各部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより基地局装置や移動局装置の制御を行っても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時刻の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時刻プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も特許請求の範囲に含まれる。
本発明の第1の実施形態による基地局装置100aの構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第1の実施形態による移動局装置200aの構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第1の実施形態においてΔMCS(MCS(i))を決定するテーブルの一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態による基地局装置100aの処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態による移動局装置200aの待ち受け時の処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態による無線通信システムの処理を示すシーケンス図である。 本発明の第2の実施形態による基地局装置100bの構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第2の実施形態による移動局装置200bの構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第2の実施形態による無線通信システムの処理を示すシーケンス図である。 本発明の第3の実施形態による基地局装置100cの構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第3の実施形態による移動局装置200cの構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第3の実施形態による無線通信システムの処理を示すシーケンス図である。 従来から知られている物理チャネルの構成を説明する図である。
符号の説明
11a〜11c・・・アンテナ、12a〜12c・・・送信部、13a〜13c・・・受信部、21a−1〜21c−1、21a−2〜21c−2・・・アンテナ、22a〜22c・・・受信部、23a〜23c・・・送信部、100a〜100c・・・基地局装置、121a〜121c・・・TPCコマンド生成部、122a〜122c・・・送信処理部、123a〜123c・・・制御情報生成部、130a〜130c・・・受信処理部、131a〜131c・・・測定部、132a〜132c・・・演算部、133a〜133c・・・記憶部、200a〜200c・・・移動局装置、223a〜223c・・・記憶部、224a〜224c・・・受信処理部、225a〜225c・・・制御情報抽出部、226a〜226c・・・TPCコマンド抽出部、227a〜227c・・・測定部、231a〜231c・・・アンテナ切替部、232a〜232c・・・送信電力増幅部、233a〜233c・・・送信電力制御部、234a〜234c・・・アンテナ切替制御部

Claims (5)

  1. 基地局装置と複数のアンテナを備える移動局装置とを備える無線通信システムであって、
    前記基地局装置は、
    前記移動局装置の各アンテナから送信される信号の受信電力を測定する受信電力測定部と、
    前記受信電力測定部が測定した各アンテナの受信電力に基づいて前記移動局装置の各アンテナから送信する信号の送信電力を制御する電力制御情報を生成する電力制御情報生成部と、
    前記電力制御情報生成部が生成した電力制御情報を前記移動局装置に送信する電力制御情報送信部とを備え、
    前記移動局装置は、
    前記基地局装置から各アンテナが受信する信号に基づいて前記基地局装置と各アンテナとの間の伝搬路損失を測定する伝搬路損失測定部と、
    前記電力制御情報送信部が送信した電力制御情報と前記伝搬路損失測定部が測定した伝搬路損失とに基づいて各アンテナから前記基地局装置に送信する信号の送信電力を決定する送信電力決定部と、
    前記送信電力決定部が決定した送信電力を用いて各アンテナから前記基地局装置に信号を送信する送信電力制御部と、
    を備えることを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記電力制御情報生成部は、
    前記受信電力測定部が測定する受信電力が小さいアンテナほど送信電力を大きくすることを前記移動局装置に指示する電力制御情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記送信電力決定部は、
    前記伝搬路損失測定部が測定した伝搬路損失が大きいアンテナほど送信電力を大きくすることを特徴とする請求項1又は2に記載の無線通信システム。
  4. 基地局装置と通信し、複数のアンテナを備える移動局装置であって、
    前記基地局装置から各アンテナが受信する信号に基づいて前記基地局装置と各アンテナとの間の伝搬路損失を測定する伝搬路損失測定部と、
    前記基地局装置から送信される情報であって各アンテナから送信する信号の送信電力を制御する電力制御情報と前記伝搬路損失測定部が測定した伝搬路損失とに基づいて各アンテナから前記基地局装置に送信する信号の送信電力を決定する送信電力決定部と、
    前記送信電力決定部が決定した送信電力を用いて各アンテナから前記基地局装置に信号を送信する送信電力制御部と、
    を備えることを特徴とする移動局装置。
  5. 基地局装置と複数のアンテナを備える移動局装置とを用いた無線通信方法であって、
    前記基地局装置は、
    前記移動局装置の各アンテナから送信される信号の受信電力を測定する受信電力測定過程と、
    前記受信電力測定過程で測定した各アンテナの受信電力に基づいて前記移動局装置の各アンテナから送信する信号の送信電力を制御する電力制御情報を生成する電力制御情報生成過程と、
    前記電力制御情報生成過程で生成した電力制御情報を前記移動局装置に送信する電力制御情報送信過程とを有し、
    前記移動局装置は、
    前記基地局装置から各アンテナが受信する信号に基づいて前記基地局装置と各アンテナとの間の伝搬路損失を測定する伝搬路損失測定過程と、
    前記電力制御情報送信過程で送信した電力制御情報と前記伝搬路損失測定過程で測定した伝搬路損失とに基づいて各アンテナから前記基地局装置に送信する信号の送信電力を決定する送信電力決定過程と、
    前記送信電力決定過程で決定した送信電力を用いて各アンテナから前記基地局装置に信号を送信する送信電力制御過程と、
    を有することを特徴とする無線通信方法。
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