JP2010041202A - 表示装置及びシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザによる入力切替操作時に、HDMI接続するリピータ機器がCEC非対応機器の場合であっても、OSDメニュー上のOSD機器名を正しく表示する表示装置を提供する。
【解決手段】シンク機器40は、第1ソース機器10,第2ソース機器20の論理アドレス,物理アドレス,OSD機器名,HDMIストリーム中に含まれる機器固有データとを関連付けて格納するメモリ46と、画面上にOSDメニューをオンスクリーン表示するOSD制御部47と、機器固有データが他の機器固有データに変化した後に所定のCECメッセージが一定時間受信されない場合、他の機器固有データがメモリ46に格納されているか否かを判定するCPU44とを備える。他の機器固有データがメモリ46に格納されている場合、OSD制御部47は、OSDメニューに表示される外部機器の機器名を、他の機器固有データの論理アドレスに対応する外部機器の機器名に変更する。
【選択図】図1
【解決手段】シンク機器40は、第1ソース機器10,第2ソース機器20の論理アドレス,物理アドレス,OSD機器名,HDMIストリーム中に含まれる機器固有データとを関連付けて格納するメモリ46と、画面上にOSDメニューをオンスクリーン表示するOSD制御部47と、機器固有データが他の機器固有データに変化した後に所定のCECメッセージが一定時間受信されない場合、他の機器固有データがメモリ46に格納されているか否かを判定するCPU44とを備える。他の機器固有データがメモリ46に格納されている場合、OSD制御部47は、OSDメニューに表示される外部機器の機器名を、他の機器固有データの論理アドレスに対応する外部機器の機器名に変更する。
【選択図】図1
Description
本発明は、表示装置及びシステムに関し、より詳細には、HDMI(High Definition Multimedia Interface)接続した外部機器の機器名をOSDメニューに表示可能な表示装置及び該装置を備えた表示システムに関する。
映像/音声等の伝送用デジタルインタフェースとしてHDMIが普及している。HDMIは、PCとディスプレイの接続標準規格であるDVIに音声伝送機能や著作権保護機能を加えて、AV機器向けにアレンジしたものとなっている。HDMIでは、HDMI入力端子をもつ液晶テレビやモニタなどの表示装置をシンク機器、HDMI出力端子をもつレコーダやプレーヤなどをソース機器、HDMI入力端子とHDMI出力端子とをもつAVアンプなどをリピータ機器として、シンク機器に複数のリピータ機器やソース機器を階層的に接続し、入力先を切り替えて使用することができる。
非特許文献1には、HDMIにおけるCEC(Consumer Electronics Control)規格に係る仕様が定義されている。この中でシンク機器あるいはリピータ機器が入力切替を行った場合、<Routing Change>というCECメッセージ(以下、<>内は全てCECメッセージであることを示す)をブロードキャストにて送信し、この<Routing Change>で入力経路として指定された機器は<Routing Information>をブロードキャストにて送信するように規定されている。さらにシンク機器は、入力切替先機器からの<Routing Information>を受けて、入力経路を確定するために、<Set Stream Path>をブロードキャストにて送信する。この<Set Stream Path>を受けた入力切替先機器は、自身が安定した映像出力可能な状態(すなわち、アクティブな状態)であれば、<Active Source>をブロードキャストにて送信することにより、入力経路が確定する。この<Active Source>を返した機器が現在のアクティブ機器となる。
図10は、従来のシンク機器において入力切替OSDを表示させたときの様子を示す図である。ここではシンク機器として液晶テレビ(LCD TV)を想定する。このLCD TVにリピータ機器のAVアンプが接続され、さらに、このAVアンプにソース機器のレコーダ(機器名:RECORDER)とプレーヤ(機器名:PLAYER)が接続されているものとする。このとき、例えばユーザが、LCD TVの内蔵チューナで受信したアナログテレビジョン放送(ATV)を視聴しているときに、LCD TVの操作ボタンやリモコンの[入力切替キー]を押すことにより、LCD TVの表示画面には図10に示すような入力切替OSD(OSDメニュー)が表示される。これはLCD TVが備えるOSD制御部が、図示しない登録情報を参照してOSD画面を生成し、現在視聴しているテレビジョン放送信号に重畳させて表示させるものである。
この例では、LCD TVにおいて切替可能な入力として、ATV、DTV、及びEXT1〜6があるものとする。またここでは、EXT5及びEXT6にHDMI入力端子が割り当てられている。この場合、表示される入力切替OSDでは、現在視聴しているテレビジョン放送信号(ATV)がハイライト表示される。また登録情報に従って、EXT5の部分には、論理アドレス“1”に対して記録されているレコーダを示す“RECORDER”が、EXT5のOSD表示部分に表示される。
図10の例の場合、入力切替OSDのEXT5及びEXT6には現在のアクティブ機器の論理アドレスが指示するOSD機器名が表示される。ここで、レコーダが現在のアクティブ機器であり、ユーザによる操作に応じてAVアンプの入力がレコーダからプレーヤに切り替えられると、前述の非特許文献1で規定された処理により、プレーヤが<Active Source>を返した場合にアクティブ機器となる。これに伴い、入力切替OSDのEXT5のOSD機器名が“RECORDER”から、プレーヤの論理アドレス“4”に対応する“PLAYER”に更新される。
High-Definition Multimedia Interface Specification Version 1.2a Supplement 1 Consumer Electronics Control(CEC),December 14 2005
High-Definition Multimedia Interface Specification Version 1.2a Supplement 1 Consumer Electronics Control(CEC),December 14 2005
しかしながら、入力切替先となる機器が、シンク機器からの<Set Stream Path>に対して、<Active Source>を返してこない場合がある。例えば、スタンバイ状態にあると、アクティブ機器にならないため、<Active Source>を返さない機器がある。この場合、たとえレコーダからプレーヤに入力先が切り替えられたとしても、図10に示す入力切替OSDの表示は“PLAYER”に更新されず、“RECORDER”のままとなる。
この場合、実際に入力切替先となる機器(プレーヤ)と、入力切替OSD上のOSD機器名“RECORDER”とが一致していないため、ユーザが入力切替OSDから操作を行うときに、実際の接続状態と異なる間違ったOSD機器名が表示され、ユーザを困惑させてしまうという問題があった。
ここで、テレビにHDMI接続された外部機器の機器名を取得して表示するための方法として、HDMIストリーム中のSPD(Source Product Description) Info frameデータより取得することが一般的に行われている。この方法によれば、CEC対応機器か否かによらずに外部機器名を取得できる一方で、外部機器の機器名のデータが暫定版の場合には正確な機器名を取得して表示することができず、また、外部機器の主電源がオフの状態ではHDMIストリームが送信されないため外部機器の機器名取得ができないという不都合があった。
これに対して、例えば、ユーザのAVアンプ(リピータ機器)の入力切替操作に伴い、AVアンプから送信されるCECメッセージ<Routing Information>をテレビが受信した場合に、テレビのOSDメニュー上に表示される外部機器の機器名を、このCECメッセージ<Routing Information>で指定された外部機器の機器名に変更する方法が考えられる。これによれば、<Active Source>を返さない機器であっても、適正なOSD機器名を表示させることができる。
しかしながら、上記方法の場合、リピータ機器がCEC非対応機器である場合、ユーザ操作に応じた経路変化を示すCECメッセージ〈Routing Change〉をブロードキャストにて送信しないため、それ以降の処理、すなわちCECメッセージ<Routing Information>を送信する処理も行われないことになり、OSDメニュー上の機器名表示が変更されないという問題がある。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたものであり、ユーザによる入力切替操作時に、HDMI接続するリピータ機器がCEC非対応機器の場合であっても、OSDメニュー上のOSD機器名を正しく表示する表示装置及び該装置を備えた表示システムを提供すること、を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、外部機器を接続するHDMI端子を備え、該HDMI端子を介して複数の外部機器を階層的に接続する表示装置であって、前記複数の外部機器の種別を示す論理アドレスと、前記複数の外部機器の接続位置を示す物理アドレスと、前記論理アドレスに対応する外部機器の機器名と、前記複数の外部機器からHDMIストリームと共に入力される機器固有データとを関連付けて格納するマッピング手段と、前記表示装置の画面上にOSDメニューをオンスクリーン表示するOSD制御手段と、前記表示装置に入力される機器固有データが他の機器固有データに変化した後に所定のCECメッセージが一定時間受信されない場合、前記他の機器固有データが前記マッピング手段に格納されているか否かを判定する判定手段とを備え、前記判定手段により前記他の機器固有データが前記マッピング手段に格納されていると判定された場合、前記OSD制御手段は、前記OSDメニューに表示される外部機器の機器名を、前記他の機器固有データに関連付けられた論理アドレスに対応する外部機器の機器名に変更することを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記判定手段により前記他の機器固有データが前記マッピング手段に格納されていないと判定された場合、前記OSD制御手段は、前記OSDメニューに表示される外部機器の機器名を消去することを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第1の技術手段において、前記判定手段により前記他の機器固有データが前記マッピング手段に格納されていないと判定された場合、前記OSD制御手段は、前記判定手段による判定結果に応じた警告表示を行うことを特徴としたものである。
第4の技術手段は、第1〜第3のいずれか1の技術手段において、前記所定のCECメッセージは、HDMI規格で定義されたルーティングチェンジ又はレポートフィジカルアドレスであることを特徴としたものである。
第5の技術手段は、第4の技術手段において、前記表示装置に入力される機器固有データが他の機器固有データに変化した後に前記ルーティングチェンジを一定時間内に受信し、該ルーティングチェンジにより入力経路として指定された外部機器からルーティングインフォメーションを受信した場合、前記OSD制御手段は、前記OSDメニューに表示される外部機器の機器名を、前記ルーティングインフォメーションで指定された外部機器の機器名に変更することを特徴としたものである。
第6の技術手段は、第4の技術手段において、前記表示装置に入力される機器固有データが他の機器固有データに変化した後に前記レポートフィジカルアドレスを一定時間内に受信した場合、該レポートフィジカルアドレスで通知される論理アドレスと物理アドレスに対応する外部機器に対して該外部機器の機器名を取得するためのCECメッセージを送信し、前記OSD制御手段は、前記OSDメニューに表示される外部機器の機器名を、前記CECメッセージにより取得された外部機器の機器名に変更することを特徴としたものである。
第7の技術手段は、第1〜第6のいずれか1の技術手段において、前記複数の外部機器のいずれかの外部機器から該外部機器がアクティブ状態であることを示すCECメッセージを受信したときに、前記外部機器からHDMIストリームと共に入力される機器固有データを取得し、該取得した機器固有データを、前記マッピング手段の対応する物理アドレスにマッピングすることを特徴としたものである。
第8の技術手段は、第1〜第7のいずれか1の技術手段において、前記機器固有データは、HDMI規格で定義されたSPDInfoFrameデータであり、外部機器に固有の機器名を含むことを特徴としたものである。
第9の技術手段は、第1〜第8のいずれか1の技術手段における表示装置と、該表示装置のHDMI端子に直接にまたは他の外部機器のHDMI端子を介して間接に接続される複数の外部機器とを備えたことを特徴としたものである。
本発明によれば、ユーザによる入力切替操作時に、HDMI接続するリピータ機器がCEC非対応機器の場合であっても、OSDメニュー上のOSD機器名を正しく表示することができるため、実際に入力切替先となる機器とOSDメニュー上のOSD機器名とが一致し、ユーザを困惑させないようにすることができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の表示装置及び該装置を備えた表示システムに係る好適な実施の形態について説明する。
本発明の実施形態においては、HDMI規格に含まれるCECメッセージを使用する。このCECメッセージとはHDMIで規格化されている機器制御信号である。
本発明の実施形態においては、HDMI規格に含まれるCECメッセージを使用する。このCECメッセージとはHDMIで規格化されている機器制御信号である。
図1は、本発明の表示システムにおけるHDMI接続に係る要部構成例を説明するためのブロック図である。この構成例では、2つのソース機器(第1のソース機器10,第2のソース機器20)と、CEC非対応のリピータ機器30と、シンク機器40とが階層的に接続されている。ソース機器は、HDMI-CECに対応する機器であり、例えばDVDレコードやHDDレコーダ、デジタル方式VTR、デジタルビデオカメラなどが適用される。
またリピータ機器30は、HDMI入力端子とHDMI出力端子とをもつAVアンプやレコーダ、プレーヤなどである。この例ではリピータ機器30は、2つのHDMI入力端子をもち、HDMI入力端子に対してそれぞれレコーダ10とプレーヤ20のソース機器が接続されている。またシンク機器40は、HDMI入力端子をもつ液晶テレビ(LCD TV)やモニタなどの表示装置である。
本発明に適用されるシンク機器40は、リピータ機器30を介して各ソース機器10,20の動作状態を検出し、ソース機器10,20の動作状態を制御するために、CECライン51を介して転送されるCECメッセージが用いられる。前述したように、CECメッセージは、HDMIで規格されている機器制御信号である。そして、この機器制御信号を機器間でやりとりすることにより、シンク機器40とその接続機器との間で各種の動作制御を実現する。本例の場合、リピータ機器30は、CEC非対応であるため、CECメッセージによる動作制御を行うことはできないが、シンク機器40と各ソース機器10,20間でCECメッセージをスルーさせて、シンク機器40と各ソース機器10,20間でCECメッセージによる動作制御を可能としている。
なお、HDMIケーブルは、デジタル信号である映像・音声信号を差動方式で伝送するためのTMDS(Transition Minimized Differential Signaling)ライン(デジタル信号ライン)52と、機器間で共通の制御信号(CECメッセージ)を伝送する双方向バスであるCECライン51とを含んでいる。またこの他、HDMIケーブルには、EDID(Extended Display Identification Data)の送信やHDCP(High-bandwidth Digital Content Protection system)認証等に利用される図示しないDDC(Display Data Channel)ラインが含まれる。
以下図1の構成例による、ソース機器10,20、リピータ機器30、及びシンク機器40のHDMI接続に係る要部構成について説明する。
第1ソース機器10及び第2ソース機器20は、HDMI-CECに対応するためにそれぞれ同様の構成をもっている。第1ソース機器10を例として説明すると、第1ソース機器10は、HDMIトランスミッタ11、CPU12、CEC I/F13を備えている。HDMIトランスミッタ11は、例えばDVDなどのメディアに記録されている映像データと音声データとを読み出し、音声信号が映像信号のブランキング期間に挿入されたHDMI形式のストリームに変換する。そして、変換したストリームをTMDSライン52によってリピータ機器30へ転送する。CPU12は、HDMIコントローラを含み、HDMIトランスミッタ11の動作を制御する。
第1ソース機器10及び第2ソース機器20は、HDMI-CECに対応するためにそれぞれ同様の構成をもっている。第1ソース機器10を例として説明すると、第1ソース機器10は、HDMIトランスミッタ11、CPU12、CEC I/F13を備えている。HDMIトランスミッタ11は、例えばDVDなどのメディアに記録されている映像データと音声データとを読み出し、音声信号が映像信号のブランキング期間に挿入されたHDMI形式のストリームに変換する。そして、変換したストリームをTMDSライン52によってリピータ機器30へ転送する。CPU12は、HDMIコントローラを含み、HDMIトランスミッタ11の動作を制御する。
CEC I/F13は、HDMIケーブル内のCECライン51を接続し、リピータ機器30を介してシンク機器40との間でCECメッセージの双方向通信を可能とする。CEC I/F13の動作は、CPU12により制御され、CECメッセージによってHDMI接続された機器を制御することができる。CPU12は、装置全体を制御するホストCPUとフロントマイコンとにより構成することができ、フロントマイコンを低電力で動作させて、ホストCPUがダウンするスタンバイモードにおいても、常にCECライン51から転送されてくるCECメッセージを監視することができる。
上記のように第2ソース機器20についても第1ソース機器10と同様の構成をもっている。つまり第2ソース機器20には、HDMIトランスミッタ21、CPU22、CEC I/F23が備えられ、HDMI-CECに対応した構成となっている。なお、第1ソース機器10と第2ソース機器20においてHDMI出力端子の記載は省略する。
リピータ機器30は、CEC非対応機器であり、2つのHDMI入力端子に対応して、2つのHDMIレシーバ31,33と、2つのCEC I/F32,34とを備えている。さらにリピータ機器30は、HDMI出力端子に対応したHDMIトランスミッタ36、及びCEC I/F37と、装置を制御するCPU35と、赤外線によるリモコン信号を受光するIr受光部38とを備えている。
リピータ機器30は、レコーダ10やプレーヤ20などのソース機器から転送されたストリームをHDMIレシーバ31,33で受信し、さらにHDMIトランスミッタ36から送出して、シンク機器40に転送する。またストリームを受信するHDMI入力端子を選択してスイッチングするスイッチング機能を有している。
HDMIトランスミッタ36は、ソース機器10,20から送信されたストリームをTMDSライン52によってシンク機器40へ転送する。CPU35は、HDMIコントローラを含み、HDMIトランスミッタ36の動作を制御する。
CEC I/F37(及びCEC I/F32,34)は、HDMIケーブル内のCECライン51を接続するが、CEC非対応であるため、CPU35によりCECメッセージを解釈することはできない。CEC I/F37(及びCEC I/F32,34)は、各ソース機器10,20とシンク機器40との間でCECメッセージをスルーさせ双方向通信を可能とする。CEC I/F37(及びCEC I/F32,34)の動作は、CPU35により制御される。
リピータ機器30のCPU35は、装置全体を制御するホストCPUとフロントマイコンとにより構成することができ、フロントマイコンを低電力で動作させて、HDMI入力端子とHDMI出力端子に接続される各CECライン51からのCECメッセージを転送させることができる。またIr受光部38により、リモコンから送信されたリモコン信号を受信することができる。なお、リピータ機器30においてHDMI入力端子とHDMI出力端子の記載は省略する。
シンク機器40は、主な構成として、HDMI入力端子41、HDMIレシーバ42、CEC I/F43、CPU44、Ir受光部45、メモリ46、及びOSD制御部47を備えている。シンク機器40は、リピータ機器30から転送されたストリームをHDMIレシーバ42で受信する。またCEC I/F43によって、リピータ機器30との間のCECライン51が接続される。CPU44は、装置全体を制御するホストCPUとフロントマイコンとにより構成することができ、フロントマイコンを低電力で動作させて、HDMI入力端子41に接続されるCECライン51から転送されてくるCECメッセージを監視することができる。またIr受光部45により、リモコンから送信されたリモコン信号を受信することができる。
CEC I/F43とHDMIレシーバ42は、HDMI入力端子41に応じて備えられている。従ってシンク機器40が複数のHDMI入力端子をもっていれば、それに応じてCEC I/F及びHDMIレシーバが設けられる。
またシンク機器40が備えるメモリ46は、複数の外部機器(第1ソース機器10,第2ソース機器20)の種別を示す論理アドレスと、第1ソース機器10,第2ソース機器20の接続位置を示す物理アドレスと、論理アドレスに対応する第1ソース機器10,第2ソース機器20の機器名とを関連付けて格納するマッピングテーブルを有する。すなわち、HDMI規格に基づいて、シンク機器40とHDMI接続された第1ソース機器10,第2ソース機器20の論理アドレスに対応した物理アドレスが記憶される。
ここでは例えばシンク機器40の電源投入時に、論理アドレスごとに、接続機器の物理アドレスを返送するように要求するCECメッセージ<Give Physical Address>をシンク機器40から送出する。そしてその返答<Report Physical Address>を受けることによって、シンク機器40では、接続位置に応じた接続機器の物理アドレスを取得して、HDMI機器の接続状態をマッピングすることができる。なお、リピータ機器30は、CEC非対応機器であり、シンク機器40からのCECメッセージに応答することができないため、リピータ機器30の物理アドレスは取得されない。
またシンク機器に接続されているシステムに対して、新たにCEC対応のHDMI機器が接続されたときに、そのHDMI機器から自身の物理アドレスがCECメッセージによりシンク機器40に送信されてくれば、シンク機器40ではその物理アドレスをマッピングに加えて登録することができる。
図1の例では、シンク機器40の物理アドレスは[0.0.0.0]、リピータ機器30の物理アドレスは[1.0.0.0]、レコーダである第1ソース機器10の物理アドレスは[1.1.0.0]、プレーヤである第2ソース機器20の物理アドレスは[1.2.0.0]となる。なお、リピータ機器30の物理アドレスは[1.0.0.0]であるが、CEC非対応機器であるため、この物理アドレス[1.0.0.0]はシンク機器40には通知されず、第1ソース機器10の物理アドレス[1.1.0.0]、第2ソース機器20の物理アドレス[1.2.0.0]がシンク機器40に通知される。このように、シンク機器40は、HDMI入力端子41を介してリピータ機器30,第1ソース機器10,第2ソース機器20などの複数のHDMI機器を階層的に接続することができる。
またOSD制御部47は、シンク機器40の画面上にOSDメニュー(すなわち、前述の図10に示した入力切替OSD)をオンスクリーン表示する。
ここで、リピータ機器30がCEC対応機器である場合、CEC I/F43は、第1ソース機器10,第2ソース機器20のいずれかのHDMI機器から自身が入力経路として指定されたことを示すCECメッセージ<Routing Information>を受信する。
OSD制御部47は、CEC I/F43が<Routing Information>を受信した場合には、入力切替OSDに表示されるHDMI機器の機器名を、<Routing Information>で指定されたHDMI機器の機器名に変更する。これにより、たとえ<Active Source>が返ってこない場合でも、この<Routing Information>を利用できる場合にはユーザの入力切替操作に対応して、入力切替OSD上のOSD機器名を正しく表示することができるため、実際に入力切替先となる機器と入力切替OSD上のOSD機器名とが一致し、ユーザを困惑させないようにすることができる。
しかし、本例のようにリピータ機器30がCEC非対応機器である場合、リピータ機器30は、ユーザ操作に応じた経路変化を示すCECメッセージ〈Routing Change〉をブロードキャストにて送信しないため、それ以降の処理、すなわちCECメッセージ<Routing Information>を受信する処理も行われないことになり、OSDメニュー上の機器名表示が変更されない。
以下、このような問題を解決することを目的とした本発明による処理例について説明する。
図1において、シンク機器40は、複数の外部機器(ここではレコーダ10,プレーヤ20とする)の種別を示す論理アドレスと、レコーダ10,プレーヤ20の接続位置を示す物理アドレスと、論理アドレスに対応するレコーダ10,プレーヤ20の機器名とに加え、レコーダ10,プレーヤ20からHDMIストリームと共に入力される機器固有データとを関連付けて格納するマッピング手段に相当するマッピングテーブル(後述の図3,4を参照)を備える。このマッピングテーブルはメモリ46に記憶されている。また、シンク機器40は、シンク機器40の画面上にOSDメニューをオンスクリーン表示するOSD制御手段に相当するOSD制御部47と、シンク機器40に入力される機器固有データが他の機器固有データに変化した後に所定のCECメッセージが一定時間受信されない場合、他の機器固有データがメモリ46のマッピングテーブルに格納されているか否かを判定する判定手段に相当するCPU44とを備える。
図1において、シンク機器40は、複数の外部機器(ここではレコーダ10,プレーヤ20とする)の種別を示す論理アドレスと、レコーダ10,プレーヤ20の接続位置を示す物理アドレスと、論理アドレスに対応するレコーダ10,プレーヤ20の機器名とに加え、レコーダ10,プレーヤ20からHDMIストリームと共に入力される機器固有データとを関連付けて格納するマッピング手段に相当するマッピングテーブル(後述の図3,4を参照)を備える。このマッピングテーブルはメモリ46に記憶されている。また、シンク機器40は、シンク機器40の画面上にOSDメニューをオンスクリーン表示するOSD制御手段に相当するOSD制御部47と、シンク機器40に入力される機器固有データが他の機器固有データに変化した後に所定のCECメッセージが一定時間受信されない場合、他の機器固有データがメモリ46のマッピングテーブルに格納されているか否かを判定する判定手段に相当するCPU44とを備える。
OSD制御部47は、CPU44により、他のSPDデータがメモリ46のマッピングテーブルに格納されていると判定された場合、OSDメニューに表示されるHDMI機器の機器名(例えば、レコーダ10の機器名)を、他のSPDデータに関連付けられた論理アドレスに対応するHDMI機器の機器名(例えば、プレーヤ20の機器名)に変更する。
なお、上述の機器固有データとは、HDMI規格で定義されたSPD(Source Product Description) Info Frameデータ(以下、単にSPDデータという)であり、レコーダ10,プレーヤ20に固有の機器名を含むものである。
ここで、シンク機器40に入力されるSPDデータが他のSPDデータに変化する、すなわちHDMIストリームが他のHDMIストリームに変化するのは、リピータ機器30でソース機器の入力切替(レコーダ10からプレーヤ20への切り替え)が行われた場合や、ソース機器(レコーダ10)が別のソース機器に交換された場合などが想定される。前者の場合、リピータ機器30がCEC対応であればCECメッセージ<Routing Change>を送信する。後者の場合、交換されたソース機器がCEC対応であればCECメッセージ<Report Physical Address>を送信する。これらの<Routing Change>又は<Report Physical Address>が前述の所定のCECメッセージに相当する。
CPU44は、上記の所定のCECメッセージ<Routing Change>又は<Report Physical Address>を一定時間受信されないと判定した場合、変化後のSPDデータがメモリ46のマッピングテーブルに格納されているか否かを判定する。そして、変化後のSPDデータがメモリ46のマッピングテーブルに格納されていれば、OSD制御部47が、OSDメニュー上の機器名を、変化後のSPDデータに対応する論理アドレスの機器名に変更する。例えば、レコーダ10からプレーヤ20への入力切替であれば、プレーヤ20の論理アドレスに対応するOSD機器名に変更する。なお、<Report Physical Address>を受信したときの処理については後述の図5で説明する。
このように、リピータ機器で入力切替を行ったときに、リピータ機器がCEC非対応機器の場合であっても、マッピングした結果に基づき、OSDメニュー上の機器名を正しく表示することができる。
図2は、ソース機器から取得されるSPDデータのマッピング処理の一例を説明するためのフロー図である。本例は図1のシステム構成に基づいて説明するものとし、SPDデータにより取得されるデータを、例えばVendor Name Character名とProduct Description Character名とし、レコーダ10のVendor Name Character名が「VENDOR_A」で、Product Description Character名が「RECORDER_PD01」であった場合、得られるマッピングテーブルは図3に示すようになる。
図2において、ユーザがリピータ機器30の入力をレコーダ10からプレーヤ20に切り替えて、プレーヤ20に対して再生処理を実行すると、プレーヤ20がHDMIストリームを出力するアクティブソースとなるため、アクティブ状態であることを示すCECメッセージ<Active Source>をブロードキャスト送信する。シンク機器40は、プレーヤ20からの<Active Source>を受信したか否かを判定し(ステップS1)、<Active Source>を受信した場合(YESの場合)、シンク機器40に入力されるHDMIストリームからSPDデータを取得し(ステップS2)、図3に示すマッピングテーブルの対応する物理アドレスにSPDデータをマッピングする(ステップS3)。また、シンク機器40は、ステップS1において、<Active Source>を受信しない場合(NOの場合)、ステップS1で受信待ち状態となる。
例えば、プレーヤ20のSPDデータのVendor Name Character名が「VENDOR_B」、Product Description Character名が「PLAYER_PD01」だった場合、得られるマッピングテーブルは図4に示すようになる。このように、CECメッセージ<Active Source>を受信したときにHDMIストリーム中のSPDデータをマッピングする。
図4は、本発明に係るマッピング処理により得られたマッピングテーブルの一例を示す図である。図1に示したシステム構成をメモリ46上にマッピングしたときの状態を示すものである。ここでは第1ソース機器10、第2ソース機器20はCEC対応のレコーダとプレーヤが用いられ、シンク機器40としては液晶テレビ(LCD TV)が用いられているものとする。
図4において、マッピング処理により得られるマッピングテーブルには、論理アドレス1〜9に関連付けて、機器の物理アドレスとOSD機器名とSPDデータとが登録される。またCEC非対応の場合などで物理アドレスが取得できなかった場合には、物理アドレスとして[0.0.0.0]が登録され、またOSD機器名が取得できなかった場合にはNULが登録され、OSD機器名は(””)となる。この例では、OSD機器名は、論理アドレス1の機器が“RECODER”で、論理アドレス4の機器が“PLAYER”である。
ここで、リピータ機器30を操作してリピータ機器30に接続されているアクティブ機器を切り替えた場合を想定する。リピータ機器30がCEC対応機器であれば、入力切替が行われたときに〈Routing Change〉を送信するため、後述の図8で説明する処理が行われOSD表示が切り替わる。しかし、前述したように、リピータ機器30がCEC非対応機器の場合には、入力切替が行われたときに〈Routing Change〉を送信しないため、図8に示す処理は行われず、OSD表示を切り替えることはできない。
上記に対して、本発明では変化したSPDデータにより図4に示すマッピングテーブルを検索し、一致したSPDデータの論理アドレスに対応するOSD機器名に機器名表示を変更させる処理を行う。例えば、SPDデータのVendor Name Character名が「VENDOR_A」であり、Product Description Character名が「RECORDER_PD01」であったものが、Vendor Name Character名が「VENDOR_B」に、Product Description Character名が「PLAYER_PD01」に変化したとする。この場合、シンク機器40は図4に示すマッピングテーブルから、Vendor Name Character名が「VENDOR_B」、Product Description Character名が「PLAYER_PD01」と一致する論理アドレスを検索する。ここでは論理アドレス“4”が該当するため、この論理アドレス“4”に関連付けられているOSD機器名として“PLAYER”を表示する。
すなわち、SPDデータが変化した時に一定期間〈Routing Change〉が送信されなければ、変化したSPDデータに基づいてマッピングテーブルを検索し、一致したSPDデータに該当する論理アドレスに対応する外部機器の機器名に機器名表示を変更させる処理を行う。このように、HDMI対応機器であれば必ず出力されるSPDデータに基づきマッピング処理を行うことにより、リピータがCEC非対応機器であった場合でも正確な機器名表示を行うことができる。
図5は、本発明の表示装置によるOSD表示処理の一例を説明するためのフロー図である。前述の図1において、リピータ機器30によりレコーダ10からプレーヤ20へ入力切替が行われた場合、HDMIレシーバ42に入力されるHDMIストリーム52がプレーヤ20のものに変化する。このためCPU44はHDMIストリーム52の中に含まれるSPDデータに変化が生じたか否かを判定する(ステップS11)。
CPU44は、ステップS11において、SPDデータが変化したと判定した場合(YESの場合)、〈Routing Change〉又は〈Report Physical Address〉を受信したか否かを判定する(ステップS12)。また、ステップS11において、SPDデータが変化しないと判定した場合(NOの場合)、ステップS11でSPDデータの変化を監視する。
ここで、ステップS11においてSPDデータに変化が生じるのは、リピータ機器30が入力切替を行ったとき以外に、レコーダ10を別のソース機器に交換した場合が考えられるため、ステップS12において〈Report Physical Address〉をチェックしている。もし別のソース機器に交換した場合、別のソース機器は接続時に〈Report Physical Address〉を送信するため、〈Report Physical Address〉の受信チェックをすることで別のソース機器に交換したか否かを判定することができる。この場合、シンク機器40は別のソース機器から〈Report Physical Address〉を受信した後に、OSD機器名を取得するためのCECメッセージ〈Give Osd Name〉を別のソース機器に送信することで、別のソース機器からOSD機器名を取得することができるため、OSD表示を変更することが可能となる。なお〈Routing Change〉の受信チェックをするのは、リピータ機器30がCEC対応機器か否かを判定するためである。
次に、CPU44は、ステップS12において、〈Routing Change〉又は〈Report Physical Address〉を受信した場合(YESの場合)、これらのCECメッセージに基づいてOSDメニュー上のOSD機器名を変更する(ステップS13)。一方、ステップS12において、〈Routing Change〉又は〈Report Physical Address〉を受信しない場合(NOの場合)、CPU44は、〈Routing Change〉又は〈Report Physical Address〉を受信せずに所定時間経過したか否かを判定する(ステップS14)。この一定時間は例えば1分間とする。
次に、CPU44は、ステップS14において、〈Routing Change〉又は〈Report Physical Address〉を受信せずに所定時間経過したと判定した場合(YESの場合)、変化後のSPDデータが図4に示したマッピングテーブルのSPDデータと一致するか否かを判定する(ステップS15)。一方、ステップS14において、〈Routing Change〉又は〈Report Physical Address〉を受信せずに所定時間経過していないと判定した場合(NOの場合)、ステップS12に戻り処理を繰り返す。
そして、ステップS15において、変化後のSPDデータと図4に示したマッピングテーブルのSPDデータとが一致した場合(YESの場合)、OSDメニュー上のOSD機器名を、一致したSPDデータの論理アドレスに対応するOSD機器名に変更する(ステップS16)。例えば、LCD TV40は、プレーヤ20のSPDデータに基づいて、図4に示したマッピングテーブルを参照して、このSPDデータ(「VENDOR_B」,「PLAYER_PD01」)に対応する論理アドレス“4”を抽出する。そして図6に示すように、メモリ46内の論理アドレス格納領域におけるEXT5のアクティブ機器の論理アドレスを“1”から“4”に書き換える。図4のマッピングテーブルによれば、論理アドレス“4”に関連付けられているOSD機器名は、“PLAYER”である。
図7は、シンク機器において入力切替OSDを表示させたきの様子の一例を示す図で、上記の処理によって経路切替を行った後の入力切替OSD表示を示すものである。上記のように、LCD TV40では、HDMIストリーム中のSPDデータを用いて論理アドレス格納領域の登録情報を書き換える処理を行うことにより、ユーザが入力切替操作を行ったときに、図7に示すような入力切替OSDを表示させることができる。ここでは、プレーヤ20のSPDデータに従ってアクティブ機器の論理アドレス情報が書き換えられているため、これに対応するEXT5には、書き換えられた論理アドレス“4”に対応して格納されているOSD機器名“PLAYER”が表示される。これは現在のアクティブ機器に合致した適正な表示であり、リピータ機器30がCEC非対応機器であっても、適正なOSD機器名を表示させることができるようになる。
また、ステップS15において、変化後のSPDデータと図4に示したマッピングテーブルのSPDデータとが一致しない場合(NOの場合)、OSDメニュー上のOSD機器名を消去する(ステップS17)。なお、本例でいうSPDデータの一致とは、Vendor Name Character名とProduct Description Character名の双方が一致することを示すものとする。
ここで、ステップS12において、ソース機器を別のソース機器に交換した場合、別のソース機器がCEC対応機器であれば接続時に〈Report Physical Address〉を送信するため、〈Report Physical Address〉の受信チェックをすることで別のソース機器に交換したか否かを判定するようにしている。しかし、別のソース機器がCEC非対応機器の場合は、〈Report Physical Address〉を送信しないため、ステップS12ではNOに進むことになる。この場合、ステップS15において変化後のSPDデータはマッピングテーブル中のSPDデータと一致しないため、SPDデータによりOSD機器名を変更することができない。そこで、間違ったOSD機器名が表示されることを防止するために、ステップS17においてOSD機器名を消去するようにしている。
また、ステップS15において変化後のSPDデータがマッピングテーブル中のSPDデータと一致しない場合に、その旨をユーザに通知するために、ステップS17において警告表示を行うようにしてもよい。例えば、ユーザに対して、変化後のSPDデータがマッピングテーブルに登録されていない旨を警告するためのメッセージや、変化後のSPDデータに対応する機器名をマッピングテーブルに登録するように促すメッセージなどを表示させる。これらの警告表示はOSD制御部47により表示制御される。
なお、ステップS17においてOSD機器名を消去する場合、OSD機器名をEXT5,EXT6のように初期状態の表示に書き換えるようにしてもよい。このようにすれば、間違ったOSD機器名は表示されず、実際に入力切替先となる機器とOSDメニュー上のOSD機器名とが不一致となることはない。
以下、ステップS13において、入力切替操作による〈Routing Change〉,ソース機器の交換による〈Report Physical Address〉を受信した場合の処理例について説明する。
まず、入力切替操作による〈Routing Change〉の場合について説明する。
図8は、リピータ機器を操作してリピータ機器に接続されているアクティブ機器を切り替えるときのCECによる通信処理の一例を示す図である。この例は、図1に示したシステム構成において、アクティブ機器としてレコーダ10が選択されている状態で、ユーザがリピータ機器30を操作してそのストリームの入力経路をレコーダ10からプレーヤ20に変更したときの処理の様子を示している。
図8は、リピータ機器を操作してリピータ機器に接続されているアクティブ機器を切り替えるときのCECによる通信処理の一例を示す図である。この例は、図1に示したシステム構成において、アクティブ機器としてレコーダ10が選択されている状態で、ユーザがリピータ機器30を操作してそのストリームの入力経路をレコーダ10からプレーヤ20に変更したときの処理の様子を示している。
図8において、リピータ機器30は、ユーザ操作に応じた経路変化を示すCECメッセージ〈Routing Change〉をブロードキャストにて送信する(S21)。この場合には、レコーダ10の物理アドレス[1.1.0.0]からプレーヤ20の物理アドレス[1.2.0.0]に経路変化があったことを送信する。そしてこれを受けたプレーヤ20は、自身が経路として指定されたことを示すCECメッセージ〈Routing Information〉をブロードキャストにて送信する(S22)。
これに対してLCD TV(シンク機器)40は、ストリームの入力経路を切り替えるCECメッセージ〈Set Stream Path〉をブロードキャストにて送信する(S23)。この場合、〈Set Stream Path〉は、EXT5のアクティブ機器を、物理アドレス[1.1.0.0]のレコーダ10から物理アドレス[1.2.0.0]のプレーヤ20に切り替えるメッセージとして送信される。
これに対してLCD TV(シンク機器)40は、ストリームの入力経路を切り替えるCECメッセージ〈Set Stream Path〉をブロードキャストにて送信する(S23)。この場合、〈Set Stream Path〉は、EXT5のアクティブ機器を、物理アドレス[1.1.0.0]のレコーダ10から物理アドレス[1.2.0.0]のプレーヤ20に切り替えるメッセージとして送信される。
次いでLCD TV40は、プレーヤ20のOSD機器名を問い合わせるCECメッセージ〈Give Osd Name〉をプレーヤ20に対して送信する(S24)。これを受けたプレーヤ20は、自身に登録されているOSD機器名を〈Set Osd Name〉によりLCD TV40に対して返信する(S25)。なお、〈Give Osd Name〉は、プレーヤ20の物理アドレスを指定したメッセージ送信である。ここでは図4のマッピング処理により、プレーヤ20のOSD機器名が取得できている場合にも、〈Set Stream Path〉による経路切替の後に再度OSD機器名の取得処理を行う。そしてこれを受けたプレーヤ20は、CECメッセージ〈Set Osd Name〉により、自身に登録されているOSD機器名をLCD TV40に対して返信する。〈Set Osd Name〉は、LCD TV40の物理アドレスを指定したメッセージ送信である
そしてこの後、プレーヤ20は、自身がアクティブ機器であることを知らせるためのCECメッセージ〈Active Source〉をブロードキャストにて送信するが、プレーヤ20がスタンバイ状態にある場合など、必ずしもこの〈Active Source〉がLCD TV40に送信されてくるとは限らない。
本実施形態では、LCD TV40において、アクティブ機器からの〈Active Source〉を受信しなくても、接続機器の経路変化を知らせるためのCECメッセージ〈Routing Information〉を受信することにより、OSD機器名表示を変更させる処理を行う。
つまり図8のS22において、プレーヤ20を経路として指定する〈Routing Change〉に対してプレーヤ20が〈Routing information〉を送信したときに、これを受けたLCD TV40では、メモリ46の論理アドレス格納領域の登録情報を書き換える処理を行う。
つまり図8のS22において、プレーヤ20を経路として指定する〈Routing Change〉に対してプレーヤ20が〈Routing information〉を送信したときに、これを受けたLCD TV40では、メモリ46の論理アドレス格納領域の登録情報を書き換える処理を行う。
ここではプレーヤ20は、〈Routing information〉により自身の物理アドレスを送信している。これを受けたLCD TV40は、その〈Routing information〉により送信された物理アドレスを関連付けて格納している論理アドレスを抽出し、抽出した論理アドレスによって論理アドレス格納領域を書き換える。この書き換え処理はLCD TV40が備えるCPU44によって実行される。
この例では、プレーヤ20が送信する〈Routing information〉によって、プレーヤ20の物理アドレス[1.2.0.0]が送信される。LCD TV40は、図4に示したマッピングテーブルを参照して、この物理アドレスが格納されている論理アドレス“4”を抽出する。そして前述の図6に示したように、論理アドレス格納領域におけるEXT5のアクティブ機器の論理アドレスを“1”から“4”に書き換える。図4のマッピングテーブルによれば、論理アドレス“4”に関連付けられているOSD機器名情報は、“PLAYER”である。
上記のように、LCD TV40では、〈Routing information〉の物理アドレスを用いて論理アドレス格納領域の登録情報を書き換える処理を行うことにより、ユーザが入力切替操作を行ったときに、前述の図7に示したような入力切替OSDを表示させることができる。ここでは、プレーヤ20から送信された〈Routing Information〉に従ってアクティブ機器の論理アドレス情報が書き換えられているため、これに対応するEXT5には、書き換えられた論理アドレス“4”に対応して格納されているOSD機器名“PLAYER”が表示される。これは現在のアクティブ機器に合致した適正な表示であり、アクティブ機器から〈Active Source〉が送信されるか否かに関わらず、適正なOSD機器名を表示させることができるようになる。
次に、ソース機器の交換による〈Report Physical Address〉の場合について説明する。
LCD TV40に入力されるSPDデータが他のSPDデータに変化した後に、〈Report Physical Address〉を一定時間内に受信した場合、〈Report Physical Address〉で通知される論理アドレスと物理アドレスに対応する別のソース機器に対して、その機器名を取得するためのCECメッセージ〈Give Osd Name〉を送信し、OSD制御部47は、OSDメニューに表示されるソース機器の機器名を、〈Give Osd Name〉に対する返信メッセージ<Set Osd Name>により取得された別のソース機器の機器名に変更する。この場合も適正なOSD機器名を表示させることができるようになる。
LCD TV40に入力されるSPDデータが他のSPDデータに変化した後に、〈Report Physical Address〉を一定時間内に受信した場合、〈Report Physical Address〉で通知される論理アドレスと物理アドレスに対応する別のソース機器に対して、その機器名を取得するためのCECメッセージ〈Give Osd Name〉を送信し、OSD制御部47は、OSDメニューに表示されるソース機器の機器名を、〈Give Osd Name〉に対する返信メッセージ<Set Osd Name>により取得された別のソース機器の機器名に変更する。この場合も適正なOSD機器名を表示させることができるようになる。
図9は、SPD Info Frameデータの内容の一例を示す図である。このSPDデータはHDMI接続した各ソース機器からHDMIストリームと共に送信される。本発明では、シンク機器がこの中のVendor Name Character名とProduct Description Character名を読み込み、図4に示したマッピングテーブルに登録する。マッピングテーブルへの登録は、〈Active Source〉を受信したときに、それを送信した機器の論理アドレスをマッピングテーブルから検索し、その論理アドレスに対応するHDMI機器のVendor Name Character名/Product Description Character名欄に、当該機器のVendor Name Character名/Product Description Character名を格納する。
10…第1ソース機器(レコーダ)、11,21,36…HDMIトランスミッタ、12,22,35,44…CPU、13,23,32,34,37,43…CEC I/F、20…第2ソース機器(プレーヤ)、30…リピータ機器、31,33,42…HDMIレシーバ、38,45…Ir受光部、40…シンク機器(LCD TV)、41…HDMI入力端子、46…メモリ、47…OSD制御部、51…CECライン、52…TMDSライン。
Claims (9)
- 外部機器を接続するHDMI端子を備え、該HDMI端子を介して複数の外部機器を階層的に接続する表示装置であって、
前記複数の外部機器の種別を示す論理アドレスと、前記複数の外部機器の接続位置を示す物理アドレスと、前記論理アドレスに対応する外部機器の機器名と、前記複数の外部機器からHDMIストリームと共に入力される機器固有データとを関連付けて格納するマッピング手段と、
前記表示装置の画面上にOSDメニューをオンスクリーン表示するOSD制御手段と、
前記表示装置に入力される機器固有データが他の機器固有データに変化した後に所定のCECメッセージが一定時間受信されない場合、前記他の機器固有データが前記マッピング手段に格納されているか否かを判定する判定手段とを備え、
前記判定手段により前記他の機器固有データが前記マッピング手段に格納されていると判定された場合、前記OSD制御手段は、前記OSDメニューに表示される外部機器の機器名を、前記他の機器固有データに関連付けられた論理アドレスに対応する外部機器の機器名に変更することを特徴とする表示装置。 - 請求項1に記載の表示装置において、前記判定手段により前記他の機器固有データが前記マッピング手段に格納されていないと判定された場合、前記OSD制御手段は、前記OSDメニューに表示される外部機器の機器名を消去することを特徴とする表示装置。
- 請求項1に記載の表示装置において、前記判定手段により前記他の機器固有データが前記マッピング手段に格納されていないと判定された場合、前記OSD制御手段は、前記判定手段による判定結果に応じた警告表示を行うことを特徴とする表示装置。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示装置において、前記所定のCECメッセージは、HDMI規格で定義されたルーティングチェンジ又はレポートフィジカルアドレスであることを特徴とする表示装置。
- 請求項4に記載の表示装置において、該表示装置に入力される機器固有データが他の機器固有データに変化した後に前記ルーティングチェンジを一定時間内に受信し、該ルーティングチェンジにより入力経路として指定された外部機器からルーティングインフォメーションを受信した場合、前記OSD制御手段は、前記OSDメニューに表示される外部機器の機器名を、前記ルーティングインフォメーションで指定された外部機器の機器名に変更することを特徴とする表示装置。
- 請求項4に記載の表示装置において、該表示装置に入力される機器固有データが他の機器固有データに変化した後に前記レポートフィジカルアドレスを一定時間内に受信した場合、該レポートフィジカルアドレスで通知される論理アドレスと物理アドレスに対応する外部機器に対して該外部機器の機器名を取得するためのCECメッセージを送信し、前記OSD制御手段は、前記OSDメニューに表示される外部機器の機器名を、前記CECメッセージにより取得された外部機器の機器名に変更することを特徴とする表示装置。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の表示装置において、前記複数の外部機器のいずれかの外部機器から該外部機器がアクティブ状態であることを示すCECメッセージを受信したときに、前記外部機器からHDMIストリームと共に入力される機器固有データを取得し、該取得した機器固有データを、前記マッピング手段の対応する物理アドレスにマッピングすることを特徴とする表示装置。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の表示装置において、前記機器固有データは、HDMI規格で定義されたSPDInfoFrameデータであり、外部機器に固有の機器名を含むことを特徴とする表示装置。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の表示装置と、該表示装置のHDMI端子に直接にまたは他の外部機器のHDMI端子を介して間接に接続される複数の外部機器とを備えたことを特徴とする表示システム。
Priority Applications (1)
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WO2022114247A1 (ko) * | 2020-11-24 | 2022-06-02 | 엘지전자 주식회사 | 디스플레이 장치 및 그의 동작 방법 |
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