JP2010039889A - オーダーシステムおよびオーダー端末 - Google Patents
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Abstract
【課題】オーダーの統合動作を容易に行うことができると共に、重複してオーダーを受け付けることがない。
【解決手段】親オーダー端末は、子オーダー端末からオーダー情報を受信するオーダー情報受信部49と、オーダー情報を入力する親オーダー情報入力手段21、22、25、47と、受信したオーダー情報と、入力したオーダー情報とを統合するオーダー統合部50と、統合したオーダー情報を表示する表示手段23、46と、統合したオーダー情報を、親情報と共に無線通信を用いて発信する統合オーダー情報発信部51と、を備え、管理サーバ3は、親情報と共に発信されたオーダー情報に基づいて、オーダーを受け付けるオーダー受付部36を備えた。
【選択図】図8
【解決手段】親オーダー端末は、子オーダー端末からオーダー情報を受信するオーダー情報受信部49と、オーダー情報を入力する親オーダー情報入力手段21、22、25、47と、受信したオーダー情報と、入力したオーダー情報とを統合するオーダー統合部50と、統合したオーダー情報を表示する表示手段23、46と、統合したオーダー情報を、親情報と共に無線通信を用いて発信する統合オーダー情報発信部51と、を備え、管理サーバ3は、親情報と共に発信されたオーダー情報に基づいて、オーダーを受け付けるオーダー受付部36を備えた。
【選択図】図8
Description
本発明は、飲食店等において、組単位の顧客のオーダーを受け付けるオーダーシステムおよびオーダー端末に関するものである。
従来、この種のオーダーシステム(オーダー管理システム)として、オーダーを入力する複数のサブ端末(オーダーブック)と、複数のサブ端末からのオーダーを統合して表示・発信するメイン端末(ハンディーターミナル)と、メイン端末により統合したオーダーを受け付ける注文管理装置と、を備えたものが知られている(特許文献1参照)。1組の各顧客にサブ端末を渡してオーダーを入力させ、このオーダーをメイン端末で統合することで、組単位のオーダーを確認することができる。このオーダーシステムでは、複数のサブ端末とメイン端末との通信を、近距離無線通信(赤外線通信)を用いて行い、メイン端末と注文管理装置との通信を、アクセスポイント(無線部)を介した長距離無線通信を用いて行っている。
特開2001−357463号公報
しかしながら、このようなオーダーシステムでは、複数のサブ端末とメイン端末との通信に、近距離無線通信を用いるため、オーダーを統合する際、メイン端末に各サブ端末を1つずつ近づけてオーダーを収集する必要がある。これにより、オーダーを統合する動作が煩雑となってしまうという問題があった。また、当通信に、メイン端末と注文管理装置との通信と同様の長距離無線通信を用いることも考えられるが、かかる場合、サブ端末からオーダー端末に送信するためにサブ端末からオーダーを発信すると、注文管理装置がそれを受け付けてしまう。そのため、サブ端末からのオーダーと、メイン端末からの統合したオーダーとで、オーダーを重複して受け付けてしまうという問題があった。
本発明は、オーダーの統合動作を容易に行うことができると共に、重複してオーダーを受け付けることがないオーダーシステムおよびオーダー端末を提供することを課題としている。
本発明のオーダーシステムは、親子関係が構築された親オーダー端末および子オーダー端末と、親オーダー端末からのオーダーを受け付ける受付サーバと、から成るオーダーシステムであって、子オーダー端末は、オーダー情報を入力する子オーダー情報入力手段と、入力したオーダー情報を、無線通信を用いて発信する子オーダー情報発信手段と、を備え、親オーダー端末は、子オーダー端末からオーダー情報を受信するオーダー情報受信手段と、オーダー情報を入力する親オーダー情報入力手段と、受信したオーダー情報と、入力したオーダー情報とを統合する統合手段と、統合したオーダー情報を表示する表示手段と、統合したオーダー情報を、親オーダー端末であることを示す親情報と共に無線通信を用いて発信する統合オーダー情報発信手段と、を備え、受付サーバは、親情報と共に発信されたオーダー情報に基づいて、オーダーを受け付けるオーダー受付手段を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、親オーダー端末が、統合オーダー情報発信手段により、統合したオーダー情報を親情報と共に発信し、オーダー受付手段が、親情報と共に発信されたオーダー情報に基づいて、オーダーを受け付けるため、受付サーバは、統合したオーダー情報のみを受け付けることができる。そのため、子オーダー端末と親オーダー端末から発信されたオーダー情報を重複して受け付けてしまうことがない。また、子オーダー端末と親オーダー端末との通信に、親オーダー端末と受付サーバとの通信と同様の長距離無線通信を用いることができ、親オーダー端末に、子オーダー端末を近づけることなく、オーダーの統合動作を容易に行うことができる。
この場合、親子関係が構築される前の各オーダー端末は、自身のオーダー端末を親オーダー端末として機能するか、子オーダー端末として機能するかを設定する親子関係設定手段をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、親子関係設定手段により、オーダー端末を親オーダー端末と子オーダー端末のいずれかに機能させることができるため、各オーダー端末を汎用的に用いることができる。
この場合、各オーダー端末には、端末IDが付加されており、親子関係設定手段は、自身のオーダー端末を親オーダー端末に設定するための操作手段と、親オーダー端末に設定されたとき、近距離無線通信を用いて、自身のオーダー端末を除く各オーダー端末に、自身のオーダー端末の端末IDを発信する端末ID発信手段と、を有し、操作手段による操作を受けたとき、未設定の自身のオーダー端末を親オーダー端末に設定すると共に、自身のオーダー端末以外の端末IDを受信したとき、未設定の自身のオーダー端末を子オーダー端末に設定することが好ましい。
この構成によれば、1のオーダー端末の操作手段を操作すると、親子関係設定手段により、当オーダー端末を親オーダー端末に設定する。親オーダー端末に設定されると、端末ID発信手段により、近距離無線通信を用いて、自身を除く各オーダー端末に、自身の端末IDを発信する。発信された端末IDを受信した各オーダー端末は、親子関係設定手段により、自身を子オーダー端末に設定する。このように、1のオーダー端末の操作手段を操作するだけで、近接するオーダー端末同士で、容易に親子関係を構築することができる。
この場合、各オーダー端末は、子オーダー端末に設定されたとき、近距離無線通信を用いて、自身のオーダー端末の端末IDを発信する子端末ID発信手段と、親オーダー端末に設定された状態で、自身のオーダー端末以外の端末IDを受信したとき、受信した端末IDを記憶する子ID記憶手段と、を更に備え、子オーダー情報発信手段は、自身のオーダー端末の端末IDと共に、オーダー情報を発信し、オーダー情報受信手段は、子ID記憶手段に記憶された端末IDと共に発信されたオーダー情報を受信することが好ましい。
この構成によれば、子オーダー端末は、子オーダー端末に設定されたとき、近距離無線通信を用いて、自身の端末IDを発信し、親オーダー端末は、それを受信して子ID記憶手段に記憶する。オーダーの統合動作の際には、子オーダー端末は、子オーダー情報発信手段により、自身の端末IDと共にオーダー情報を発信し、親オーダー端末は、オーダー情報受信手段により、子ID記憶手段に記憶された子オーダー端末の端末IDと共に発信されたオーダー情報のみ受信する。これにより、他のグループのオーダー端末からのオーダー情報を受信することがなく排除することができるため、自身のグループのオーダー情報と他のグループのオーダー情報とを混合することが無い。
本発明のオーダー端末は、子オーダー端末に対して親オーダー端末として機能すると共に、当該親オーダー端末であることを示す親情報を付加したオーダー情報に基づいてオーダーを受け付ける受付サーバに対してオーダー情報を発信するオーダー端末であって、オーダー情報を入力する親オーダー情報入力手段と、子オーダー端末からオーダー情報を受信するオーダー情報受信手段と、子オーダー端末から受信したオーダー情報と、入力したオーダー情報とを統合する統合手段と、統合したオーダー情報を表示する表示手段と、統合したオーダー情報を、親情報と共に、無線通信を用いて発信する統合オーダー情報発信手段と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、当オーダー端末が、統合オーダー情報発信手段により、統合したオーダー情報を親情報と共に発信し、受付サーバが、親情報と共に発信されたオーダー情報に基づいて、オーダーを受け付けるため、受付サーバは、統合したオーダー情報のみを受け付けることができる。そのため、子オーダー端末と親オーダー端末から発信されたオーダー情報を重複して受け付けてしまうことがない。また、子オーダー端末と親オーダー端末との通信に、親オーダー端末と受付サーバとの通信と同様の長距離無線通信を用いることができ、親オーダー端末に、子オーダー端末を近づけることなく、オーダーの統合動作を容易に行うことができる。
本発明の他のオーダー端末は、親オーダー端末および子オーダー端末のいずれかとして機能すると共に、親オーダー端末であることを示す親情報を付加したオーダー情報に基づいてオーダーを受け付ける受付サーバに対してオーダー情報を発信するオーダー端末であって、自身のオーダー端末を親オーダー端末と子オーダー端末のいずれかに設定する親子関係設定手段と、オーダー情報を入力するオーダー情報入力手段と、親子設定手段により、子オーダー端末に設定されている場合、無線通信を用いて、オーダー情報を発信する子オーダー情報発信手段と、親子設定手段により、親オーダー端末に設定されている場合、子オーダー端末からのオーダー情報を受信するオーダー情報受信手段と、受信したオーダー情報と、入力したオーダー情報とを統合する統合手段と、統合したオーダー情報を表示する表示手段と、親子設定手段により、親オーダー端末に設定されている場合、無線通信を用いて、統合したオーダー情報を、親情報と共に発信する統合オーダー情報発信手段と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、親オーダー端末が、統合オーダー情報発信手段により、統合したオーダー情報を親情報と共に発信し、受付サーバが、親情報を付加したオーダー情報に基づいて、オーダーを受け付けるため、統合したオーダー情報のみを受け付けることができる。そのため、子オーダー端末と親オーダー端末から発信されたオーダー情報を重複して受け付けてしまうことがない。また、子オーダー端末と親オーダー端末との通信に、親オーダー端末と受付サーバとの通信と同様の長距離無線通信を用いることができ、親オーダー端末に、子オーダー端末を近づけることなく、オーダーの統合動作を容易に行うことができる。さらに、親子関係設定手段により、オーダー端末を親オーダー端末と子オーダー端末のいずれかに機能させることができるため、当オーダー端末を汎用的に用いることができる。
なお、子オーダー情報発信手段が、オーダー情報を付加しないオーダー情報を発信し、オーダー情報受信手段が、オーダー情報を付加しないオーダー情報を受信することで、子オーダー端末からのオーダー情報を受信する構成としても良いし、子オーダー情報発信手段が、オーダー情報と共に子オーダー端末であることを示す子情報を発信し、オーダー情報受信手段が、子情報と共に発信されたオーダー情報を受信することで、子オーダー端末からのオーダー情報を受信する構成であっても良い。
なお、子オーダー情報発信手段が、オーダー情報を付加しないオーダー情報を発信し、オーダー情報受信手段が、オーダー情報を付加しないオーダー情報を受信することで、子オーダー端末からのオーダー情報を受信する構成としても良いし、子オーダー情報発信手段が、オーダー情報と共に子オーダー端末であることを示す子情報を発信し、オーダー情報受信手段が、子情報と共に発信されたオーダー情報を受信することで、子オーダー端末からのオーダー情報を受信する構成であっても良い。
以下、添付図面を参照して、本発明を適用したオーダーシステムについて説明する。このオーダーシステムは、いわゆるセルフオーダーシステムであり、オーダー入力可能な複数のメニューシートを各顧客に配布し、メニューシートから発信されるオーダーを受け付けるものである。また、各メニューシートに親子関係を構築し、グループ化することで、オーダーをグループ単位(テーブル単位等)で統合し、表示および発信を行うことができる。
図1は、オーダーシステム1のシステム構成図である。図1に示すように、オーダーシステム1は、各顧客がオーダー入力を行う複数のメニューシート(オーダー端末)2と、複数のメニューシート2からのオーダーを受け付ける管理サーバ(受付サーバ)3と、複数のメニューシート2と管理サーバ3との間で長距離無線通信を行うためのアクセスポイント4と、を備えている。この管理サーバ3で受け付けたオーダーに基づいて、調理、給仕および精算処理が行われる。
管理サーバ3は、店舗内のバックヤードに配置され、複数のメニューシート2を統括的に管理すると共に、そのオーダーを統括管理するものである。管理サーバ3は、一般的なコンピュータと同様の構成であり、表示機構11と、入力機構12と、通信機構13と、これらを制御する制御機構14と、を有している。表示機構11は、受け付けたオーダーの管理状態や、各メニューシート2の管理状態を確認するためのものである。入力機構12は、キーボードやマウス等で構成される。通信機構13は、アクセスポイント4と接続するものであり、各メニューシート2との通信に使用される。通信機構13により、メニューシート2からオーダー情報を受け付けると共に、各メニューシート2に各種データを送信する。なお、管理サーバ3から、各メニューシート2にデータを送信する際は、一極集中を避けるため、メニューシート2間をリレー形式で通信して、管理サーバ3からのデータを、各メニューシート2に配信することが好ましい。
次に、図2および図3を参照してメニューシート2について説明する。メニューシート2は、親端末(親オーダー端末)としても子端末(子オーダー端末)としても機能することができるようになっている。オーダー入力の際は、各メニューシート2において、予め親端末または子端末を設定する(親子関係設定動作)。この場合、1の親端末と1以上の子端末とにより親子関係が構築される。例えば、1のテーブルの各顧客に配布する複数のメニューシート2で親子関係を構築し、この複数のメニューシート2が1グループとしてグループ化される。その後、各メニューシート2でオーダー入力を行い、入力したオーダー情報を、各子端末から親端末に送信して、親端末でオーダー情報を統合する。そして、親端末で、統合したオーダー情報を表示して、当オーダー情報を管理サーバ3に発信する。このように、グループ単位で統合したオーダー情報を表示し、発信する。
図2は、メニューシートの外観図であり、図3は、メニューシート2の内部構成を示した図である。図2および図3に示すように、メニューシート2は、全体としてシート状に形成されており、広く形成されたタッチパネル21と、タッチパネル21に重畳するように取り付けられると共にメニューを印刷した商品パネル22と、タッチパネル21および商品パネル22に延在して形成されると共に液晶ディスプレイ等で構成された表示部23と、表示部23の図2中下方に形成された電源ボタン24、確定ボタン25および親子設定ボタン(操作手段)26と、を有している。さらに、メニューシート2は、その内部に、近距離無線通信を行うための近距離無線通信部27と、長距離無線通信を行うための長距離無線通信部28と、メニューシート2の各部に接続され、これら各部を制御する制御部29と、を有している(図3参照)。
タッチパネル21は、指等の接触(タッチ)部分の物理量(抵抗値や静電気量)の変化を検出して、顧客のタッチ操作を検出する。商品パネル22は、メニューとして、オーダー対象となる複数の料理の画像31と、各料理の名前や値段等の料理情報32と、が印刷されている(図2参照)。顧客が、商品パネル22上の料理の画像31に対しタッチ操作を行うと、商品パネル22に重畳したタッチパネル21が、そのタッチ操作を検出する。このタッチ操作の検出により、オーダー入力が行われる。なお、商品パネル22は、タッチパネル21に対して着脱自在に取り付けられており、適宜交換できることが好ましい。
表示部23は、オーダー入力の際、タッチ操作によって入力されたオーダーリストA1(オーダー情報)を表示すると共に、親端末である際(メニューシート2が親端末として機能している場合)、子端末から受信したオーダー情報と自身のメニューシート2で入力したオーダー情報とを統合したオーダー情報の確認画面A2を表示する(いずれも図4参照)。これにより、オーダー入力の際、各メニューシート2で個別のオーダー情報を確認することができ、また、親端末において、統合したオーダー情報を確認することができる。
電源ボタン24は、当メニューシート2を起動するための操作子である。確定ボタン25は、入力したオーダー情報や、統合したオーダー情報を確定する操作子である。親子設定ボタン26は、親子関係設定動作のトリガーとして用いられる操作子である。
近距離無線通信部27は、近接したメニューシート2間で親子関係を設定する(親子関係設定動作)際に用いる通信手段である。長距離無線通信部28は、各メニューシート2間や、メニューシート2と管理サーバ3(アクセスポイント4)との間で、オーダー情報や各種データをやり取りするための通信手段である。
ここで、図5を参照して、管理サーバ3の制御機構14によって構成される各手段と、メニューシート2の制御部29によって構成される各手段と、について説明する。図5に示すように、管理サーバ3の制御機構14は、オーダー情報受信部35と、オーダー受付部(オーダー受付手段)36と、を構成している。オーダー情報受信部35は、通信機構13を用い、アクセスポイント4を介して、メニューシート2からオーダー情報を受信する。オーダー受付部36は、受信されたオーダー情報のうち、親端末から発信されたオーダー情報に基づいて、オーダーを受け付ける。すなわち、オーダー受付部36は、親端末から発信された、統合したオーダー情報のみに基づいて、オーダーを受け付け、それ以外のオーダー情報を無視する。親端末から発信されたオーダー情報であるか否かの判別は、オーダー情報に親信号(親情報)が付加されているか否かに基づいて行われる。
図5に示すように、メニューシート2の制御部29は、端末ID記憶部41と、端末ID発信部42と、端末ID受信部43と、親子設定部44と、子ID記憶部(子ID記憶手段)45と、表示制御部46と、オーダー情報生成部47と、子オーダー情報発信部(子オーダー情報発信手段)48と、オーダー情報受信部(オーダー情報受信手段)49と、オーダー統合部(統合手段)50と、統合オーダー情報発信部(統合オーダー情報発信手段)51と、を構成している。
端末ID記憶部41は、自身の(メニューシート2の)端末IDを記憶する。各メニューシート2にはそれぞれ異なる端末IDが付加されており、端末ID記憶部41は、メニューシート2自身に付加された端末IDを記憶している。
端末ID発信部42は、親子設定部44により、自身のメニューシート2が親端末もしくは子端末に設定された際、近距離無線通信部27を用いて、端末ID記憶部41に記憶された自身の端末IDを発信する。端末ID受信部43は、他のメニューシート2の端末ID発信部42から発信された端末IDを、近距離無線通信部27を用いて、受信する。このように、近距離無線通信を用いるため、近接状態であるメニューシート2間で、端末IDのやり取りが行われる。なお、請求項にいう端末ID発信手段および子端末ID発信手段は、端末ID発信部42により、構成されている。
親子設定部44は、自身のメニューシート2を、親端末として機能するか、子端末として機能するかを設定する。親子設定部44は、親子設定ボタン26が押下したことを検出した場合には、未設定の自身のメニューシート2を親端末に設定し、自身のメニューシート2以外の端末IDを受信した場合には、未設定の自身のメニューシート2を子端末に設定する。すなわち、親端末にしたいメニューシート2の親子設定ボタン26を押すと、当メニューシート2が親端末に設定される。すると、端末ID発信部42により当メニューシート2(親端末)から自身の端末IDが発信される。端末ID受信部43によってそれを受信した他のメニューシート2は、自身のメニューシート2以外の端末IDを受信したことになるため、子端末に設定される。このように複数のメニューシート2間で親子関係が構築される。なお、請求項にいう親子関係設定手段は、親子設定ボタン26、端末ID記憶部41、端末ID発信部42、端末ID受信部43および親子設定部44により、構成されている。
子ID記憶部45は、自身のメニューシート2が親端末である際、子端末の端末IDを記憶するものである。厳密には、親子設定部44により自身のメニューシート2が親端末に設定されている状態で、端末ID受信部43により自身のメニューシート2以外の端末IDを受信した際、この端末IDを子端末の端末IDとして記憶する。すなわち、メニューシート2が子端末に設定されると、端末ID発信42部により、自身の端末IDを発信する。親端末のメニューシート2は、親子関係にある各子端末の端末IDを受信し、子ID記憶部45に記憶する。
表示制御部46は、表示部23の表示制御を行うものである。オーダー入力の際には、オーダーリストA1を表示させ、統合したオーダー情報の確認の際には、確認画面A2を表示する。なお、請求項にいう表示手段は、表示部23および表示制御部46により構成されている。
オーダー情報生成部47は、タッチパネル21による検出結果に基づいて、オーダー情報を生成するものである。すなわち、顧客によるタッチ操作(オーダー操作)を、タッチパネル21によって検出し、これに基づいて、オーダー情報を生成する。このように、タッチパネル21とオーダー情報生成部47とによって、オーダー入力動作を行う。ここで、図6を参照してオーダー入力動作の詳細について説明する。
図6に示すように、オーダー入力動作は、顧客が、商品パネル22の1の料理の画像31に対し、丸(「○」)を描くタッチ操作を行うことで、当料理をオーダー情報として追加し、山形(逆V字型:「∧」)を描くタッチ操作を行うことで、当料理のオーダーをキャンセルすることにより行われる。顧客がタッチ操作を行うと、タッチパネル21は、タッチ操作の接触軌跡と、その接触位置を検出する。オーダー情報生成部47は、予め商品パネル22上の各料理の画像31の位置を示す商品マップを記憶しており、この商品マップと、検出したタッチ操作の接触位置(厳密には接触軌跡の中心位置)と、からタッチ操作の対象となった料理を特定する。一方、検出した接触軌跡を判定し、接触軌跡が1以上の丸であると判別した場合には、その丸の個数分、特定した対象料理(対象商品)をオーダーに追加する。また、判定した結果、接触軌跡が山形であると判別した場合には、当対象料理に対するオーダーをキャンセルする。丸もしくは山形と判別されなかった場合には、そのタッチ操作を無視する。
タッチ操作を顧客が繰り返し行うと、その都度、オーダー情報生成部47は、オーダー情報を変更する。そして、確定ボタン25の押下を検出したら、オーダー情報を確定して、オーダー入力動作を終了する。なお、料理の追加や、キャンセルする都度、表示制御部46によってオーダーリストA1の表示が更新される。また、請求項にいう子オーダー情報入力手段、親オーダー情報入力手段およびオーダー入力手段は、タッチパネル21、商品パネル22、確定ボタン25およびオーダー情報生成部47により、構成されている。
なお、商品パネル22を交換した際、オーダー情報生成部47において用いる商品マップを対応するものに変更することができるよう、各商品パネル22のパネルIDに対応して、各商品パネル22の商品マップを記憶すると共に、商品パネル22にICチップを搭載し、ICチップに記憶したパネルIDを読み出して、商品パネル22に対応する商品マップを使用することが好ましい。
子オーダー情報発信部48は、子端末である際、長距離無線通信部28を用いて、自身の端末IDと共に、オーダー情報を発信する。オーダー情報受信部49は、親端末である際、子ID記憶部45に記憶された子端末の端末IDと共に発信されたオーダー情報を、長距離無線通信部28を用いて、受信する。このように、子端末から発信されたオーダー情報を、対応する親端末が受信する。
オーダー統合部50は、親端末である際、受信したオーダー情報と、自身で入力したオーダー情報とを統合する。統合オーダー情報発信部51は、親端末である際、確定ボタン25の押下をトリガーとして、長距離無線通信部28を用いて、親端末であることを示す親信号と共に、統合したオーダー情報を発信する。
次に、図7を参照して、近接した2以上のメニューシート2間で行われる親子関係設定動作について説明する。この動作は、親子設定ボタン26の押下をトリガーとして行われるものであり、接客スタッフが、各顧客にメニューシート2を配布する直前に、配布する2以上のメニューシート2を近接させた状態で、そのうちの1のメニューシート2の親子設定ボタン26を押すことにより行われる。なお、ここでは、説明を分かりやすくするため、親子設定ボタン26が押されるメニューシート2を第1メニューシートと記載し、第1メニューシート以外のメニューシート2であり、親子設定ボタン26が押されたときに近接状態にあったメニューシート2を、第2メニューシートとする。
図7は親子関係設定動作のフローチャートである。図7に示すように、第1メニューシートの親子設定ボタン26が押されると、第1メニューシートは、親子設定部44により、それを検出し(S1:Yes)、自身のメニューシート2(第1メニューシート)を親端末に設定する(S2)。親端末に設定したら、端末ID発信部42により、端末ID記憶部41に記憶された自身の端末IDを、近距離無線通信を用いて発信する(S3)。
すると、第2メニューシートは、端末ID受信部43により、これを受信する(S4)。第1メニューシート(親端末)の端末IDを受信したら、親子設定部44は、自身のメニューシート2以外の端末IDを受信したものとして、自身のメニューシート2を子端末に設定する(S5)。子端末に設定したら、端末ID発信部42により、端末ID記憶部41に記憶された自身の端末IDを、近距離無線通信を用いて発信する(S6)。
これに対し、親端末の第1メニューシートは、端末ID受信部43により、これを受信する(S7)。この際、親端末に設定されている状態で、自身のメニューシート2以外の端末IDを受信したものとして、子ID記憶部45は、受信した端末IDを記憶する(S8)。これにより、本動作を終了する。この動作によって近接した2以上のメニューシート2間で親子関係が構築されて、当2以上のメニューシート2が1グループとしてグループ化される。
次に、図8を参照して、親子関係設定動作によって親子関係が構築された2以上のメニューシート2が各顧客に配布された後に行われるオーダー動作について説明する。図8はオーダー動作のフローチャートである。図8に示すように、まず、親端末および子端末は、それぞれにおいて、オーダー入力動作を行い(S11およびS12)、オーダー情報を生成して確定する。その後、子端末は、端末ID記憶部41に記憶された自身の端末IDと共に、確定したオーダー情報を発信する(S13)。厳密には、確定ボタン25の押下をトリガーとして、オーダー情報が発信する。
子端末からのオーダー情報を受信した親端末は(S14:Yes)、当オーダー情報と共に発信された端末IDが、子ID記憶部45に記憶された端末IDと合致するか否かを判定する(S15)。判定の結果、端末IDが合致しない場合には(S15:No)、このオーダー情報の受信をキャンセルする(S16)。一方、端末IDが合致する場合には(S15:Yes)、このオーダー情報の受信を容認し、その後、オーダー統合部50により、受信したオーダー情報と、親端末で入力したオーダー情報とを統合して(S17)、表示制御部46により、統合したオーダー情報の確認画面A2を表示する(S18)。なお、子端末が複数ある場合には、各子端末の端末IDを付加したオーダー情報を受信する都度、受信したオーダー情報と、統合したオーダー情報とを更に統合すると共に、確認画面A2の表示を更新する。
次に、顧客によって親端末の確定ボタン25が押されると、親端末は、それを検出し(S19:Yes)、統合オーダー情報発信部51により、親信号と共に統合したオーダー情報が発信する(S20)。
すると、管理サーバ3は、オーダー情報受信部35により、それを受信し(S21)、当オーダー情報に親信号が付加されているか否かを判定する(S22)。親信号が付加されていない場合には(S22:No)、このオーダー情報の受信をキャンセルする(S23)。一方、親信号が付加されている場合には(S22:Yes)、このオーダー情報の受信を容認し、このオーダー情報に基づいて、オーダーを受け付ける(S24)。
以上のような構成によれば、親端末が、統合オーダー情報発信部51により、統合したオーダー情報を親情報と共に発信し、オーダー受付部36が、親情報と共に発信されたオーダー情報に基づいて、オーダーを受け付けるため、管理サーバ3は、統合したオーダー情報のみを受け付けることができる。そのため、子端末と親端末から発信されたオーダー情報を重複して受け付けてしまうことがない。また、子端末と親端末との通信に、親端末と管理サーバ3との通信と同様の長距離無線通信を用いることができ、親端末に、子端末を近づけることなく、オーダーの統合動作を容易に行うことができる。
また、各メニューシート2を親端末と子端末のいずれかに機能させることができるため、各メニューシート2を汎用的に用いることができる。
さらに、親子設定ボタン26を押すことをトリガーとして、端末ID発信部42、端末ID受信部43および親子設定部44により、自動的に親子関係が構築する構成であるため、1のメニューシート2の親子設定ボタン26を押下するだけで、近接するメニューシート2同士で、容易に親子関係を構築することができる。
またさらに、親端末が、子ID記憶部45により、子端末の端末IDを記憶し、子端末の端末IDと共に発信されたオーダー情報のみ受信を容認することで、他のグループのオーダー端末からのオーダー情報を受信することがなく排除することができ、自身のグループのオーダー情報と他のグループのオーダー情報とを混合することが無い。なお、複数のメニューシート2で、1グループの親子関係のみしか構築しないという前提であれば、子端末の子オーダー情報発信部48が、子端末であることを示す子信号(子情報)と共にオーダー情報を発信し、親端末のオーダー情報受信部49が子信号と共に発信されたオーダー情報を受信するようにしても良い。また、子端末の子オーダー情報発信部48が、親信号を付加しないオーダー情報を発信し、親端末のオーダー情報受信部49が、親信号が付加しないオーダー情報を受信するようにしても良い。
なお、本実施形態においては、各メニューシート2を、親端末および子端末のいずれか機能させることができる構成としたが、親端末と子端末が予め決まっている構成であっても良い。
また、本実施形態では、オーダー端末として、メニューシート2を用いたが、メニューシート2を複数枚束ねてバインダー状もしくはブック状にしたオーダー端末を用いても良い。かかる場合、束ねたメニューシート2間で、近距離無線通信部27、長距離無線通信部28および制御部29を共有化することが好ましい。
1:オーダーシステム、 2:メニューシート、 3:管理サーバ、 21:タッチパネル、 22:商品パネル、 23:表示部、 25:確定ボタン、 26:親子設定ボタン、 41:端末ID記憶部、 42:端末ID発信部、 43:端末ID受信部、 44:親子設定部、 45:子ID記憶部、 46:表示制御部、 47:オーダー情報生成部、 48:子オーダー情報発信部、 49:オーダー情報受信部、 50:オーダー統合部、 51:統合オーダー情報発信部
Claims (6)
- 親子関係が構築された親オーダー端末および子オーダー端末と、
前記親オーダー端末からのオーダーを受け付ける受付サーバと、から成るオーダーシステムであって、
前記子オーダー端末は、
オーダー情報を入力する子オーダー情報入力手段と、
入力した前記オーダー情報を、無線通信を用いて発信する子オーダー情報発信手段と、を備え、
前記親オーダー端末は、
前記子オーダー端末から前記オーダー情報を受信するオーダー情報受信手段と、
オーダー情報を入力する親オーダー情報入力手段と、
受信した前記オーダー情報と、入力した前記オーダー情報とを統合する統合手段と、
統合した前記オーダー情報を表示する表示手段と、
統合した前記オーダー情報を、親オーダー端末であることを示す親情報と共に無線通信を用いて発信する統合オーダー情報発信手段と、を備え、
前記受付サーバは、
前記親情報と共に発信された前記オーダー情報に基づいて、オーダーを受け付けるオーダー受付手段を備えたことを特徴とするオーダーシステム。 - 前記親子関係が構築される前の各オーダー端末は、自身のオーダー端末を前記親オーダー端末として機能するか、前記子オーダー端末として機能するかを設定する親子関係設定手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のオーダーシステム。
- 前記各オーダー端末には、端末IDが付加されており、
前記親子関係設定手段は、
自身のオーダー端末を前記親オーダー端末に設定するための操作手段と、
前記親オーダー端末に設定されたとき、近距離無線通信を用いて、自身の前記オーダー端末を除く各オーダー端末に、自身の前記オーダー端末の端末IDを発信する端末ID発信手段と、を有し、
前記操作手段による操作を受けたとき、未設定の自身の前記オーダー端末を親オーダー端末に設定すると共に、自身の前記オーダー端末以外の端末IDを受信したとき、未設定の自身の前記オーダー端末を前記子オーダー端末に設定することを特徴とする請求項2に記載のオーダーシステム。 - 前記各オーダー端末は、前記子オーダー端末に設定されたとき、近距離無線通信を用いて、自身のオーダー端末の端末IDを発信する子端末ID発信手段と、
前記親オーダー端末に設定された状態で、自身の前記オーダー端末以外の端末IDを受信したとき、受信した端末IDを記憶する子ID記憶手段と、を更に備え、
前記子オーダー情報発信手段は、自身のオーダー端末の端末IDと共に、前記オーダー情報を発信し、
前記オーダー情報受信手段は、前記子ID記憶手段に記憶された端末IDと共に発信された前記オーダー情報を受信することを特徴とする請求項3に記載のオーダーシステム。 - 子オーダー端末に対して親オーダー端末として機能すると共に、当該親オーダー端末であることを示す親情報を付加したオーダー情報に基づいてオーダーを受け付ける受付サーバに対してオーダー情報を発信するオーダー端末であって、
オーダー情報を入力する親オーダー情報入力手段と、
前記子オーダー端末からオーダー情報を受信するオーダー情報受信手段と、
前記子オーダー端末から受信したオーダー情報と、入力した前記オーダー情報とを統合する統合手段と、
統合した前記オーダー情報を表示する表示手段と、
統合した前記オーダー情報を、前記親情報と共に、無線通信を用いて発信する統合オーダー情報発信手段と、を備えたことを特徴とするオーダー端末。 - 親オーダー端末および子オーダー端末のいずれかとして機能すると共に、前記親オーダー端末であることを示す親情報を付加したオーダー情報に基づいてオーダーを受け付ける受付サーバに対してオーダー情報を発信するオーダー端末であって、
自身のオーダー端末を前記親オーダー端末と前記子オーダー端末のいずれかに設定する親子関係設定手段と、
オーダー情報を入力するオーダー情報入力手段と、
前記親子設定手段により、前記子オーダー端末に設定されている場合、無線通信を用いて、オーダー情報を発信する子オーダー情報発信手段と、
前記親子設定手段により、前記親オーダー端末に設定されている場合、前記子オーダー端末からのオーダー情報を受信するオーダー情報受信手段と、
受信した前記オーダー情報と、入力した前記オーダー情報とを統合する統合手段と、
統合した前記オーダー情報を表示する表示手段と、
前記親子設定手段により、前記親オーダー端末に設定されている場合、無線通信を用いて、統合した前記オーダー情報を、前記親情報と共に発信する統合オーダー情報発信手段と、を備えたことを特徴とするオーダー端末。
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---|---|---|---|
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- 2008-08-07 JP JP2008203893A patent/JP2010039889A/ja not_active Withdrawn
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