JP2010039784A - 情報配信サーバ、情報配信システム及び情報配信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】配信情報の配信期間をユーザごとに制御して、ユーザのペースに合わせた情報配信を行う。
【解決手段】情報配信サーバ12は、移動通信端末14から、ユーザの予定情報を受信する予定受信部30と、タスクモデル管理テーブル23を参照して、予定情報に関連付けられた行動情報を選択するタスク推定部32と、タスク−配信情報MAPテーブル27から、行動情報に対応付けられた配信情報を取得する配信情報決定部34と、配信情報閲覧履歴テーブル26を参照して配信情報の配信基準日時履歴を抽出し、配信基準日時履歴に基づいて、配信情報の配信期間を決定する基準となる配信基準日時を決定する配信基準日時決定部35と、配信基準日時に基づいて配信情報の配信開始日時を決定し、配信情報の配信期間を決定する配信期間決定部36と、配信情報及び配信期間を移動通信端末14へ配信する情報配信手段と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】情報配信サーバ12は、移動通信端末14から、ユーザの予定情報を受信する予定受信部30と、タスクモデル管理テーブル23を参照して、予定情報に関連付けられた行動情報を選択するタスク推定部32と、タスク−配信情報MAPテーブル27から、行動情報に対応付けられた配信情報を取得する配信情報決定部34と、配信情報閲覧履歴テーブル26を参照して配信情報の配信基準日時履歴を抽出し、配信基準日時履歴に基づいて、配信情報の配信期間を決定する基準となる配信基準日時を決定する配信基準日時決定部35と、配信基準日時に基づいて配信情報の配信開始日時を決定し、配信情報の配信期間を決定する配信期間決定部36と、配信情報及び配信期間を移動通信端末14へ配信する情報配信手段と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、移動通信端末に対して配信情報の配信を行う情報配信サーバ、情報配信システム及び情報配信方法に関する。
携帯電話などの移動通信端末を利用したインターネット上の情報コンテンツなどへのアクセスが広く普及し、近年は、情報提供者がニュースや天気予報などの更新情報を移動通信端末へプッシュ型で配信するサービスが広く利用されている。
この種の技術として、例えば特許文献1には、生活イベントを媒介にして、まず、配信ルールテーブルに記憶された配信タイミング情報と、現在日時とに基づいて、適用する「配信ルール」を決定し、次いで、決定された配信ルールに従って、ユーザに配信する推奨情報と、配信時期と、配信先ユーザを決定する手法が開示されている。
特開2005−157633号公報
しかしながら、特許文献1のような従来技術では、適用される「配信ルール」やこのルールに規定される「配信期間」は、全てのユーザに共通のものであるため、個々のユーザのペースに合わせた情報配信を行うことができない。例えば、配信された情報に対して素早く対応するタイプ、熟考するタイプ、必要に迫られる状況にならないと対応しないタイプなど、ユーザの性格や生活パターンの違いにより、所定の配信期間が個々のユーザにとって必ずしも最適な情報を閲覧する機会とはいえない場合がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされてものであり、配信情報の配信期間をユーザごとに制御して、ユーザのペースに合わせた情報配信を行うことができる情報配信サーバ、情報配信システム、及び情報配信方法を提供することを目的とする。
本発明に係る情報配信サーバは、ユーザの行動を示す行動情報を、ユーザが行う予定の予定内容に関する情報に関連付けて保持したタスクモデル管理テーブルと、移動通信端末に対して配信される配信情報を、行動情報に関連付けて保持したタスク−配信情報マップテーブルと、過去に配信情報がユーザに閲覧された時期と、当該配信情報に関連付けられた予定が実行された時期との差分を示す配信基準日時履歴をユーザごとに保持した配信情報閲覧履歴テーブルと、移動通信端末から、ユーザが行う予定の予定内容に関する情報を含む予定情報を受信する予定情報受信手段と、タスクモデル管理テーブルを参照して、予定情報受信手段により受信された予定内容に関する情報に関連付けられた行動情報を選択するタスク選択手段と、タスク−配信情報マップテーブルから、タスク選択手段により選択された行動情報に対応付けられた配信情報を取得する配信情報取得手段と、配信情報閲覧履歴テーブルを参照して、配信情報取得手段により取得された配信情報の配信基準日時履歴を抽出し、当該配信基準日時履歴に基づいて、配信情報の配信期間を決定する基準となる配信基準日時を決定する配信基準日時決定手段と、配信基準日時決定手段により決定された配信基準日時に基づいて、配信情報の配信開始日時を決定し、当該配信情報の配信期間を決定する配信期間決定手段と、配信情報及び配信期間決定手段により決定された配信期間を移動通信端末へ配信する、又は配信情報を配信期間に移動通信端末へ配信する情報配信手段と、を備えることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る情報配信システムは、移動通信端末と、この移動通信端末に対して配信情報の配信を行う上述の情報配信サーバと、を含む情報配信システムであって、移動通信端末が、ユーザが行う予定の予定内容に関する情報を含む予定情報を情報配信サーバへ送信する予定情報送信手段と、所定のイベントの発生に応じて、当該イベントの種別を示すイベント種別情報を含むイベント情報を情報配信サーバへ送信するイベント送信手段と、情報配信サーバから配信される配信情報を受信して、該配信情報をユーザに提示する、又は情報配信サーバから配信情報及び当該配信情報の提示時期を規定する配信期間を受信して、配信情報を配信期間の間ユーザに提示する配信情報表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る情報配信方法は、移動通信端末に対して配信情報の配信を行う情報配信サーバにより実行される情報配信方法であって、移動通信端末から、ユーザが行う予定の予定内容に関する情報を含む予定情報を受信する予定情報受信ステップと、ユーザの行動を示す行動情報を、ユーザが行う予定の予定内容に関する情報に関連付けて保持したタスクモデル管理テーブルを参照して、予定情報受信ステップにおいて受信された予定内容に関する情報に関連付けられた行動情報を選択する予定関連タスク選択ステップと、移動通信端末に対して配信される配信情報を、行動情報に関連付けて保持したタスク−配信情報マップテーブルから、予定関連タスク選択ステップにおいて選択された行動情報に対応付けられた配信情報を取得する配信情報取得ステップと、過去に配信情報がユーザに閲覧された時期と、当該配信情報に関連付けられた予定が実行された時期との差分を示す配信基準日時履歴を前記ユーザごとに保持した配信情報閲覧履歴テーブルを参照して、配信情報取得ステップにおいて取得された配信情報の配信基準日時履歴を抽出し、当該配信基準日時履歴に基づいて、配信情報の配信期間を決定する基準となる配信基準日時を決定する配信基準日時決定ステップと、配信基準日時決定ステップにおいて決定された配信基準日時に基づいて配信情報の配信開始日時を決定し、当該配信情報の配信期間を決定する配信期間決定ステップと、配信情報及び配信期間決定ステップにおいて決定された配信期間を前記移動通信端末へ配信する、又は配信情報を配信期間に移動通信端末へ配信する情報配信ステップと、を備えることを特徴とする。
これらの構成により、配信情報閲覧履歴テーブルに保持される配信基準日時履歴に基づいて、配信基準日時がユーザごとに決定され、この決定された配信基準日時に基づいて配信情報の配信開始日時が決定されるため、ユーザの過去の配信情報の閲覧履歴に応じて個別に配信開始日時を設定することが可能となり、配信情報の配信期間をユーザごとに制御して、ユーザのペースに合わせた情報配信を行うことが可能となる。この結果、ユーザの習慣に合ったコンテンツ配信が可能となり、配信するコンテンツをユーザが閲覧する頻度の向上することができる。
また、本発明の情報配信サーバは、移動通信端末から、所定のイベントの発生に応じて、当該イベントの種別を示すイベント種別情報を含むイベント情報を受信するイベント受信手段と、イベント受信手段により受信されたイベント情報に含まれるイベント種別情報が配信情報閲覧である場合に、当該イベントで閲覧された配信情報に関する配信基準日時を新たに保持するように配信情報閲覧履歴テーブルを更新する履歴更新手段と、を備えることが好適である。
この構成により、移動通信端末において配信情報閲覧のイベントが発生した場合に配信情報閲覧履歴テーブルが更新されるため、この更新に応じて配信情報閲覧履歴テーブルに保持される配信基準日時履歴を更新することが可能となり、この配信基準日時履歴に基づき決定される配信情報の配信開始日時も適宜調整することが可能となる。この結果、ユーザの過去の閲覧履歴を反映させて配信期間の調整ができるので、より一層ユーザのペースに合わせた情報配信を行うことが可能となる。
また、本発明の情報配信サーバは、過去に前記行動が実行された時期と、当該行動に関連付けられた予定が実行された時期との差分を示す実行日時履歴をユーザごとに保持したタスク終了履歴テーブルと、タスク終了履歴テーブルを参照して、タスク選択手段により選択された行動情報の実行日時履歴を抽出し、当該実行選択履歴に基づいて、行動情報に示される行動が実行され得る時期を示すタスク実行日時を推定するタスク実行日時推定手段と、を備え、配信期間決定手段は、タスク実行日時推定手段により推定されたタスク実行日時に基づいて配信情報の配信終了日時を決定して、配信情報の配信期間を決定することが好適である。
この構成により、配信情報閲覧履歴テーブルに保持される配信基準日時履歴に基づいて配信基準日時がユーザごとに決定され、タスク終了履歴テーブルに保持される実行日時履歴に基づいてタスク実行日時がユーザごとに推定され、タスク実行日時に基づいて配信終了日時が決定されるため、配信期間の開始日及び終了日が共に、ユーザの過去の配信情報の閲覧履歴やタスク実行履歴に応じて適宜調整され、これに応じて配信期間も適宜変動させることが可能となり、より一層ユーザのペースに合わせた情報配信を行うことが可能となる。
また、本発明の情報配信サーバにおいて、タスクモデル管理テーブルには、さらに行動情報に示される行動が終了に伴い発生するイベントを示すタスク終了イベントが、行動情報に関連付けて保持されており、履歴更新手段は、タスクモデル管理テーブルを参照して、イベント受信手段により受信されたイベント情報に含まれるイベント種別情報が前記タスク終了イベントと合致する場合に、当該イベントに関連付けられている行動情報に関する実行日時履歴を新たに保持するようにタスク終了履歴テーブルを更新することが好適である。
この構成により、移動通信端末においてタスク終了イベントが発生した場合に、タスク終了履歴テーブルが更新されるため、この更新に応じてタスク終了履歴テーブルに保持される行動情報の実行日時履歴を更新することが可能となり、この実行日時履歴に基づき決定される配信情報の配信終了日時も適宜調整することが可能となる。この結果、実行日時履歴を反映させて配信情報の配信期間を調整できるので、より一層ユーザのペースに合わせた情報配信を行うことが可能となる。
また、本発明の情報配信サーバは、配信情報の有効期限を保持した配信情報管理テーブルを備え、配信期間決定手段は、配信終了日時と有効期限とを比較して、有効期限が配信終了日時より早い場合に、有効期限までを配信期間とすることが好適である。
この構成により、配信情報ごとに有効期限を設定できるため、個々の配信情報の都合を考慮して配信期間を調整することが可能となり、情報配信の精度を向上させることができる。また、配信情報ごとに個別に設定された有効期限を過ぎた場合には当該配信情報の配信は終了されるため、商品価値のない無駄な情報が配信されるのを防止することができ、効率良く情報配信を行うことが可能となる。
本発明に係る情報配信サーバ、情報配信システム、及び情報配信方法によれば、配信情報の配信期間をユーザごとに制御して、ユーザのペースに合わせた情報配信を行うことが可能となる。
以下、図面を参照して本発明に係る情報配信サーバ、情報配信システム及び情報配信方法の好適な実施形態について説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る情報配信システム10の構成図である。図1に示すように、情報配信システム10は、情報配信サーバ12と、移動通信端末14とを含んで構成されている。情報配信サーバ12および移動通信端末14は、移動体通信により互いに情報を送受信することができる。なお、図1には、移動通信端末14は1つしか示されていないが、情報配信システム10には、通常、無数の移動通信端末14が含まれている。
情報配信システム10は、情報配信サーバ12が移動通信端末14に対して情報(配信情報)を配信するシステムである。配信情報は、通常、移動通信端末14のユーザにとって有用なものである。具体的には、例えば、ユーザが興味を示す商品またはサービスの宣伝広告の情報などである。
本実施形態の情報配信システム10では、まず、移動通信端末14のユーザが実行する予定に関する「予定情報」が、当該ユーザの移動通信端末14によって情報配信サーバ12へ送信される。「予定情報」は、具体的には、ユーザが実行する予定の行動の内容に関する情報であり、当該予定のカテゴリ情報を示す「予定ID」と、当該行動が実施される時期に関する時期情報を示す「予定日時」と、移動通信端末14の識別情報を示す「ユーザID」とを含む。
予定情報が情報配信サーバ12で受信されると、この予定情報に関連付けられ、当該予定の前または後に行うべき行動情報を示す「タスク」が情報配信サーバ12により選択される。そして、これらのタスクを実行/完了するのを支援するために当該タスクに関連付けられた配信情報が、情報配信サーバ12から移動通信端末14へ配信され、ユーザの過去の配信情報の閲覧履歴やタスクの実行履歴に応じて決定される配信期間内に移動通信端末14のユーザに提示される。
図2は、情報配信サーバ12のハードウェア構成を示す図である。図2に示すように、情報配信サーバ12は、CPU(Central Processing Unit)121、主記憶装置であるRAM(Random Access Memory)122及びROM(ReadOnly Memory)123、ネットワークカード等のデータ送受信デバイスである通信モジュール124、ハードディスク等の補助記憶装置125、キーボード等の情報配信サーバ12に対して情報を入力するための入力装置126、並びにモニタ等の情報を出力するための出力装置127等のハードウェアを備えるコンピュータとして構成される。これらの構成要素が動作することにより、情報配信サーバ12の後述する機能が発揮される。
図3は、移動通信端末14のハードウェア構成を示す図である。図3に示すように、移動通信端末14は、CPU141、RAM142、ROM143、操作部144、無線通信部145、ディスプレイ146及びアンテナ147等のハードウェアにより構成されている。これらの構成要素が動作することにより、以下に説明する移動通信端末14の各機能が発揮される。
次に、情報配信サーバ12および移動通信端末14の機能について説明する。
図1に示すように、情報配信サーバ12は、予定テーブル22、タスクモデル管理テーブル23、タスク終了履歴テーブル24、配信情報管理テーブル25、配信情報閲覧履歴テーブル26、タスク−配信情報MAPテーブル(タスク−配信情報マップテーブル)27、イベント履歴テーブル29、予定受信部(予定情報受信手段)30、イベント受信部(イベント受信手段)31、タスク推定部(タスク選択手段)32、タスク実行日時推定部(タスク実行日時推定手段)33、配信情報決定部(配信情報取得手段)34、配信基準日時決定部(配信基準日時決定手段)35、配信期間決定部(配信期間決定手段)36、情報配信部(情報配信手段)37、及び履歴更新部(履歴更新手段)38を備えている。
予定テーブル22は、ユーザが行う予定に関する情報を保持している。図4は、予定テーブル22の一例を示す図である。図4に示すように、予定テーブル22では、1つのレコードとして「予定識別ID」、「ユーザID」、「予定ID」、「予定日時」、「詳細情報」のデータを対応付けて保持している。
「予定識別ID」は、予定を識別するための識別情報であり、「ユーザID」は、移動通信端末14のユーザを識別するための、情報配信システム10内で一意に定まる識別情報である。
「予定ID」は、ユーザが行う予定の「カテゴリ」を示す情報である。この予定IDは、後述する予定定義テーブル39において予め定義されている(図11参照)。なお、本実施形態では、「カテゴリ」とは、出張、旅行、誕生日や記念日などのように、予定内容に応じて予定を分類するための種別を示すものである。
「予定日時」は、当該予定が実行される日時に関する情報であり、本実施形態では日付が記録される。「詳細情報」は、当該予定の具体的な内容に関する情報である。
例えば図4では、予定識別ID“Y0001”で識別される予定は、ユーザ“U0001”により登録された予定ID“SC0002”で指定される“旅行”である(図11参照)。また、予定日時は“2008/6/30”であり、詳細情報によれば“沖縄旅行”である。
予定テーブル22は、移動通信端末14のユーザにより新たな予定が登録され、または、移動通信端末14により新たな予定が検出されて、この予定が後述する予定受信部30により受信されると、当該予定を追加して更新される。
タスクモデル管理テーブル23は、ユーザの行動を示す行動情報(タスク)を、ユーザが行う予定の予定内容に関する情報や各種条件に関連付けて保持している。図5は、タスクモデル管理テーブル23の一例を示す図である。図5に示すように、タスクモデル管理テーブル23では、1つのレコードとして「タスクID」、「タスク名」、「親タスクID」、「予定ID」、「タスク終了イベント」、「強制終了期限」、「位置条件」、「日時条件」、「デフォルト実行日時」のデータを対応付けて保持している。
「タスクID」は、タスクを一意に識別するための識別情報であり、「タスク名」は、例えば“旅行に行く”や“宿泊施設を予約する”などのタスクの具体的内容を示した情報である。
「親タスクID」は、当該タスクの親タスクを特定するタスクIDであり、タスクモデルの階層構造を形成する情報である。親タスクとは、そのタスクの上位のタスクである。親タスクから見ると、そのタスクはサブタスクとなる。例えば、図5の例では、“旅行先を決める”や“宿泊施設を予約する”などのタスクは、「親タスクID」として“T0001”を参照しており、参照先のタスク“旅行に行く”を達成するためのサブタスクであることを示している。なお、親タスクが存在しない場合、この情報は格納されない。
「予定ID」は、上述した予定テーブル22内の「予定ID」と同一のものである。
「タスク終了イベント」及び「タスクの強制終了時期」は、当該タスクが終了したとみなされる条件を記述したものである。
「タスク終了イベント」は、当該タスクが終了したことを示すイベントを示す情報である。この「イベント」とは、移動通信端末14で検知されるユーザの行動であり、後述するイベント定義テーブル40に予め定義されている。なお、本実施形態では、「予定」→「タスク」→「イベント」という方向にユーザの行動が細分化されるものとする。
「タスク終了イベント」は、イベントの種別を示す「イベントID」と、このイベントIDで定義されるイベントに関連する情報を示す「引数」の条件とが記載されている。この「引数」は、イベントの発生に伴い移動通信端末14から情報配信サーバ12に渡される値である。図5の例では、例えば“宿泊施設を予約する(T0003)”というタスクには、イベントID“EV0001”で定義されるイベント“電話発信”(図12参照)がタスク終了イベントとして記述されている。このイベントに関連付けられた引数は、図12を参照すると「電話番号」であり、図5に示される引数の条件は“宿泊施設の電話番号テーブルに含まれる”である(宿泊施設の電話番号テーブルは別途用意する)。つまり、イベント“電話発信”の発生に伴い移動通信端末14から情報配信サーバ12に送信された“電話番号”が、宿泊施設に関するものであることが、このイベントがタスク終了イベントとして認められる条件である。
「タスクの強制終了期限」は、当該タスクが実行可能な期限を記述する。図5の例では、タスク“宿泊施設を予約する(T0003)”は、予定日時より前に完了しておく必要があるので、このタスクの強制終了期限は“登録された予定の日時”と設定されており、予定日時に達した場合には当該タスクが終了したものと判定される。
「位置条件」及び「日時条件」は、タスクの終了を判定するための別の条件であり、タスク終了イベントが行われた際に、さらにそのときの位置、日時が条件に該当する場合のみ、タスクが終了したとみなすためのものである。図5の例では、タスク“旅行に行く(T0001)”では、位置条件が“予定の場所情報”と設定されており、例えば予定テーブル22の「詳細情報」に予定が行われる場所について記載されている場合に、イベント発生時のGPS位置などにより位置条件を満たすか否かが判定される。また、日時条件が“予定登録日時〜予定日時の間”と設定されており、イベント発生時刻などに基づき日時条件を満たすか否かが判定される。
「デフォルト実行日時」は、当該タスクの実行日時をこのタスクが含まれる予定の実行日時に対して相対的に規定した時期情報であり、当該タスクが予定のどれくらい前に実行され得るかを示している。また、この情報は、過去の経験などに基づき事前に設定されたデフォルト値であり、固定値である。図5の例では、「デフォルト実行日時」は日数で定義され、例えば“旅行先を決める(T0002)”というタスクでは、“−21”と記述され、予定(例えば“旅行”(図11参照))の実行日時の21日前にこのタスクが実行されるのが望ましいことを示している。
タスク終了履歴テーブル24は、過去にあるタスクが実行された時期と、当該タスクに関連付けられた予定が実行された時期との差分を示す実行日時履歴をユーザごとに保持している。図6は、タスク終了履歴テーブル24の一例を示す図である。図6に示すように、タスク終了履歴テーブル24では、1つのレコードとして「タスク終了履歴ID」、「ユーザID」、「タスクID」、「実行日時履歴」のデータを対応付けて保持している。
「タスク終了履歴ID」は、過去に実行されたタスクを一意に識別するための識別情報である。「ユーザID」は、上述した予定テーブル22内の「ユーザID」と同一のものであり、「タスクID」は、上述したタスクモデル管理テーブル23の「タスクID」と同一のものである。
「実行日時履歴」は、当該タスクが実行された日時をこのタスクが関連付けられた予定が実行された日時に対して相対的に規定した時期情報であり、当該タスクが予定のどれくらい前に実行されたかを示している。また、この情報は、実際にタスクが実行された際に計数される実測値であり、同一ユーザによる同一タスクでもユーザやタスク実行時の状況などによって変動する場合がある。図6の例では、実行日時履歴は日数で定義され、“TC0002”及び“TC0003”というタスク終了履歴IDで定義される2つの履歴は、それぞれ同一のユーザ“U0001”による同一のタスク“T0002”であるが、それぞれ予定の“30”日前及び“42”日前に実行されていることを示している。
タスク終了履歴テーブル24は、移動通信端末14においてイベントが検知されて後述する予定受信部30により受信され、このイベントがタスクモデル管理テーブル23にタスク終了イベントとして記述されていた場合に、当該イベントに関連付けられているタスクを追加して更新される。
配信情報管理テーブル25は、移動通信端末14に配信される配信情報を保持している。図7は、配信情報管理テーブル25の一例を示す図である。図7に示すように、配信情報管理テーブル25では、1つのレコードとして「配信情報ID」、「カテゴリ」、「内容」、「有効期限」のデータを対応付けて保持している。
「配信情報ID」は、配信情報を一意に識別するためのIDである。「カテゴリ」および「内容」は、移動通信端末14に対して配信される配信情報のカテゴリおよび内容である。
「有効期限」は、当該配信情報の有効期限を示す時期情報であり、例えば“6月末日”や“2008/7/31”などのように日付や時間による絶対的なデータ、または“予定日時の前日”などのように予定の実行日時に対する相対的なデータとして記述される。
配信情報閲覧履歴テーブル26は、過去に配信情報がユーザに閲覧された時期と、当該配信情報に関連付けられた予定が実行された時期との差分を示す配信基準日時履歴をユーザごとに保持している。図8は、配信情報閲覧履歴テーブル26の一例を示す図である。図8に示すように、配信情報閲覧履歴テーブル26では、1つのレコードとして「配信情報閲覧履歴ID」、「ユーザID」、「配信情報ID」、「配信基準日時履歴」のデータを対応付けて保持している。
「配信情報閲覧履歴ID」は、過去にユーザに閲覧された配信情報を一意に識別するための識別情報である。「ユーザID」は、上述した予定テーブル22内の「ユーザID」と同一のものであり、「タスクID」は、上述したタスクモデル管理テーブル23の「タスクID」と同一のものである。
「配信基準日時履歴」は、当該配信情報がユーザに閲覧された日時をこの配信情報が関連付けられた予定が実行された日時に対して相対的に規定した時期情報であり、当該配信情報が予定のどれくらい前にユーザに閲覧されたかを示している。また、この情報は、実際に配信情報がユーザに閲覧された際に計数される実測値であり、同一の配信情報でもユーザの状況などによって変動する場合がある。図8の例では、配信基準日履歴は日数で定義され、“V0002”及び“V0003”という配信情報閲覧履歴IDで定義される2つの履歴は、それぞれ同一のユーザ“U0001”により閲覧された同一の配信情報“C0002”であるが、それぞれ予定の“10”日前及び“4”日前に閲覧されたことを示している。
配信情報閲覧履歴テーブル26は、移動通信端末14においてイベントが検知されて後述する予定受信部30により受信され、このイベントの種別が配信情報閲覧である場合に、当該イベントに関連付けられている配信情報の履歴を追加して更新される。
タスク−配信情報MAPテーブル27は、移動通信端末14に対して配信される配信情報を、タスクに関連付けて保持している。図9は、タスク−配信情報MAPテーブル27の一例を示す図である。図9に示すように、タスク−配信情報MAPテーブル27では、1つのレコードとして「MAPID」、「配信情報ID」、「タスクID」、「デフォルト配信基準日時」のデータを対応付けて保持している。
「MAPID」は、配信情報とタスクとのマッピングのセットを一意に識別するための識別情報である。「配信情報ID」は、上述した配信情報管理テーブル25内の「配信情報ID」と同一のものであり、「タスクID」は、上述したタスクモデル管理テーブル23の「タスクID」と同一のものである。タスク−配信情報MAPテーブル27では、タスクに対してそのタスクの実行・完了を支援するような配信情報が対応づけて保持される。
「デフォルト配信基準日時」は、配信情報がユーザに閲覧される時期をこの配信情報が関連付けられた予定の実行日時に対して相対的に規定した時期情報であり、当該配信情報が予定のどれくらい前にユーザに閲覧されるかを示している。また、この情報は、過去の経験などに基づき事前に設定されたデフォルト値であり、固定値である。図9の例では、デフォルト配信基準日時は日数で定義され、例えばMAPID“MAP0001”で識別されるレコードでは、タスク“旅行先を決める(T0002)”に対応付けられた配信情報“観光情報案内(C0001)”が予定の“7”日前に閲覧されるのが望ましいことを示している。
イベント履歴テーブル29は、移動通信端末14において検知されたイベントに関する情報を保持している。図10は、イベント履歴テーブル29の一例を示す図である。図10に示すように、イベント履歴テーブル29では、1つのレコードとして「ユーザID」、「イベント発生日時」、「イベントID」、「引数」、「GPS(緯度、経度)」のデータを対応付けて保持している。
「ユーザID」は、上述の予定テーブル22内の「ユーザID」と同一のものであり、「イベントID」及び「引数」は、上述のタスクモデル管理テーブル23の「タスク終了イベント」で説明したものと同一である。
「イベント発生日時」は、イベントが発生した日時を示す時期情報であり、「GPS(緯度、経度)」は、イベントが発生した位置を示す位置情報であり、具体的には移動通信端末14のGPS機能を利用して取得した移動通信端末14の位置を緯度、経度で表した位置情報である。
イベント履歴テーブル29は、移動通信端末14においてイベントの発生が検知され、後述する予定受信部30により当該イベントに関する情報が受信されたときに、この受信情報を追加して更新される。
予定受信部30は、移動通信端末14から、ユーザによって登録された「予定情報」および当該ユーザの「ユーザID」を受信する。この予定情報は、当該予定のカテゴリに関するカテゴリ情報を含む「予定ID」、および当該予定が実施される時期に関する時期情報を含む「予定日時」を含み、さらに当該予定に関するより具体的な内容を示す「詳細情報」を含んでも良い。「ユーザID」は、移動通信端末14ごとに予め設定されている。
予定受信部30は、予定情報やユーザIDを移動通信端末14から受信すると、これらの情報を予定テーブル22に追記すると共に、タスク推定部32に送信する。
イベント受信部31は、移動通信端末14から、所定のイベントの発生に応じて、当該イベントに関する「イベント情報」および当該移動通信端末14のユーザの「ユーザID」を受信する。イベント情報は、当該イベントの種別を示す「イベントID」、当該イベントが発生した日時を示す「イベント発生日時」、イベント定義テーブル40に記述されている当該イベントの引数の内容を示す「引数」、当該イベントの発生位置を示す「GPS」を含む。
イベント受信部31は、イベント情報及びユーザIDを移動通信端末14より受信すると、これらの情報をイベント履歴テーブル29に追記すると共に履歴更新部38に送信する。
タスク推定部32は、タスクモデル管理テーブル23を参照して、予定受信部30により受信された予定情報に関連付けられたタスクを選択する。具体的には、タスク推定部32は、予定情報に含まれる「予定ID」をキーとして、タスクモデル管理テーブル23から、ユーザが実行し得るタスクの「タスクID」および「デフォルト実行日時」を取得する。
ここで「ユーザが実行し得るタスク」とは、受信した予定情報の「予定ID」と一致する「予定ID」が記述されたタスクのみならず、このタスクと親子関係にあるタスクも含まれる。例えば、図5のタスクモデル管理テーブル23において、“旅行に行く(T0001)”のタスクが選択されると、このタスクを親タスクとする“旅行先を決める(T0002)”及び“宿泊施設を予約する(T0003)”のタスクも選択されることになる。
タスク実行日時推定部33は、タスク終了履歴テーブル24を参照して、タスク推定部32により選択されたタスクの「実行日時履歴」を取得し、当該実行選択履歴に基づいて当該タスクが実行され得る時期を示すタスク実行日時を推定する。具体的には、タスク実行日時推定部33は、ユーザID及びタスクIDをキーにして、タスク終了履歴テーブル24から該当するユーザ及びタスクの実行日時履歴を抽出し、この抽出した実行日時履歴を「タスク実行日時」とする。タスク実行日時は、本実施形態では、タスクが関連付けられた予定の実行日時に対する相対的な日付として設定される。
なお、タスク終了履歴テーブル24に該当するタスクが複数保持されている場合には、例えばそれぞれの「実行日時履歴」の平均値をタスク実行日時としてもよい。また、タスク終了履歴テーブル24に当該タスクの履歴がない場合には、タスクモデル管理テーブル23の「デフォルト実行日時(相対)」をタスク実行日時としてもよい。
配信情報決定部34は、タスク−配信情報MAPテーブル27から、タスク推定部32により選択されたタスクに対応付けられた配信情報を取得する。具体的には、配信情報決定部34は、タスク−配信情報MAPテーブル27を参照して、タスク推定部32により選択されたタスクの「タスクID」をキーにして、このタスクに関連付けられている配信情報を抽出する。
配信基準日時決定部35は、配信情報閲覧履歴テーブル26を参照して、配信情報決定部34により取得された配信情報の配信基準日時履歴を抽出し、当該配信基準日時履歴に基づいて、配信情報を提示するのに適切な配信期間を決定する基準となる配信基準日時を決定する。具体的には、配信基準日時決定部35は、ユーザID及び配信情報IDをキーにして、配信情報閲覧履歴テーブル26から該当する配信基準日時履歴を抽出し、この抽出した配信基準日時履歴を配信基準日時とする。本実施形態では、配信基準日時は、配信情報に関する予定の実行日時に対する相対的な日付として設定される。
配信情報閲覧履歴テーブル26に該当する配信情報が複数保持されている場合には、例えばそれぞれの「配信基準日時履歴」の平均値を配信基準日時としてもよい。また、配信情報閲覧履歴テーブル26に当該配信情報の履歴がない場合には、タスク−配信情報MAPテーブル27の「デフォルト配信基準日時(相対)」を配信基準日時としてもよい。
配信期間決定部36は、配信基準日時決定部35により決定された「配信基準日時」、タスク実行日時推定部33により推定された「タスク実行日時」、予定受信部30により受信された予定情報に含まれる時期情報である「予定日時」、及び配信情報管理テーブル25に記録されている配信情報の「有効期限」に基づいて、配信情報決定部34により選択された配信情報の配信期間を決定する。
具体的には、配信期間決定部36は、まず「予定日時」から「配信基準日時」を引いた日付を配信情報の「配信開始日時」とする。次に、配信情報IDをキーにして、配信情報管理テーブル25から当該配信情報の「有効期限」を取得し、この有効期限が予定に対する相対的な日数である場合には「予定日時」から「有効期限」を引いた日付を有効期限として算出する。次に、「予定日時」から「タスク実行日時」を引いた日付の翌日の日付と、「有効期限」とを比較して、早い方を配信情報の「配信終了日時」とする。そして、これらの配信開始日時と配信終了日時との間の期間を配信情報の「配信期間」として決定する。
なお、「配信開始日時」及び「配信終了日時」は、それぞれ配信基準日時及びタスク実行日時に基づいて決定されていればよく、上記は算出手法の一例である。配信開始日時及び配信終了日時をそれぞれ配信基準日時及びタスク実行日時から何日分又は何時間分増減させるかは、本システムの使用条件に応じて適宜調整してよい。
情報配信部37は、配信期間決定部36により決定された配信期間と、配信情報決定部34により決定された配信情報とを移動通信端末14へ送信する。具体的には、情報配信部37は、配信情報決定部34より受信した配信情報IDをキーにして、配信情報管理テーブル25を参照して配信情報IDに対応する配信情報のカテゴリ及び内容を取得し、これらの配信情報のカテゴリ及び内容を、配信期間決定部36により決定された配信期間と共に移動通信端末14へ配信する。
履歴更新部38は、イベント受信部31により受信されたイベント情報に含まれるイベント種別情報(イベントID、イベント種別)に応じて、タスク終了履歴テーブル24又は配信情報閲覧履歴テーブル26を更新する。具体的には、履歴更新部38は、まず、受信したイベント情報をイベント履歴テーブル29に格納すると共に、イベント種別情報が後述するイベント定義テーブル40に定義されるイベント種別のうち「配信情報閲覧(EV0006)」であるか否かを確認する。
受信したイベントの種別が「配信情報閲覧」である場合、イベント情報に含まれる「引数」から当該イベントで閲覧された配信情報の「配信情報ID」を取得し、この配信情報IDをキーにして、タスク−配信情報MAPテーブル27から当該配信情報に関連付けられたタスクIDを取得する。次に、取得したタスクIDをキーにして、タスクモデル管理テーブル23から当該タスクに関連付けられた予定IDを取得する。さらに、取得した予定IDとユーザIDをキーにして、予定テーブル22から当該予定の予定日時を取得する。そして、取得した予定日時とイベント発生日時の差を配信基準日時履歴とし、配信情報閲覧履歴テーブル26に格納する。
受信したイベントの種別が「配信情報閲覧」ではない場合、イベントID及び引数がタスクモデル管理テーブル23のタスク終了イベントの条件にマッチし、さらにGPS情報及びイベント発生日時が、タスクモデル管理テーブル23の位置条件及び日時条件を満たすタスクのタスクIDと、このタスクに関連付けられている予定IDとをタスクモデル管理テーブル23から抽出する。次に、取得した予定IDとユーザIDをキーにして、予定テーブル22から当該予定の予定日時を取得する。そして、取得した予定日時とイベント発生日時の差を実行日時履歴として、タスク終了履歴テーブル24に格納する。
次に、移動通信端末14の機能について説明する。図1に示すように、移動通信端末14は、予定定義テーブル39、イベント定義テーブル40、予定送信部(予定情報送信手段)41、イベント送信部(イベント送信手段)42、及び配信情報表示制御部(配信情報表示制御手段)43を備えている。
予定定義テーブル39は、予め設定されたユーザの予定に関する情報を保持している。図11は、予定定義テーブル39の一例を示す図である。図11に示すように、予定定義テーブル39では、1つのレコードとして「予定ID」、「予定カテゴリ」、「予定確定トリガ」、「予定日時条件」のデータを対応付けて保持している。
「予定ID」は、上述した予定テーブル22内の「予定ID」と同一のものであり、予定のカテゴリを識別するための識別情報である。「予定カテゴリ」は、当該予定のカテゴリの具体的な内容を示す情報であり、図11では、GW(ゴールデンウィーク)や旅行が例示されている。
「予定確定トリガ」は、当該予定の実施が確定したと判断できる契機を示す情報であり、図11では、予定確定トリガ“予定登録”がなされることにより予定“旅行(SC0002)”の実施が確定されることが例示されている。
「予定日時条件」は、当該予定の実施される日時を決定する条件を示す情報である。図11の例では、予定“GW(SC0001)”の予定日時条件は“****/04/29”と定義されており、これは毎年4月29日にゴールデンウィークが設定されていることを示している。また、予定“旅行(SC0002)”の予定日時条件は“登録された予定の日付”と定義されており、予定登録時に入力された日付が予定日時として決定されることを示している。
イベント定義テーブル40は、予め設定されたイベントに関する情報を保持している。図12は、イベント定義テーブル40の一例を示す図である。図12に示すように、イベント定義テーブル40では、1つのレコードとして「イベントID」、「イベント」、「引数」のデータを対応付けて保持している。
「イベントID」はイベントの種別を識別するための識別情報であり、「イベント」は当該イベントの種別の具体的な内容を示す情報である。「引数」は、当該イベントの発生に伴い移動通信端末14から情報配信サーバ12に渡される値として保持される情報である。
図12の例では、イベント“電話発信(EV0001)”に引数“電話番号”が定義されている。これは電話発信のイベント発生時には発信先の電話番号を引数として保持されることを示す。同様に、イベント“メール送信(EV0002)”に引数“アドレス、件名”が定義され、イベント“WEB閲覧(EV0003)”に引数“URL”が定義され、イベント“予定閲覧(EV0004)”に引数“予定ID”が定義され、イベント“ICカード利用(EV0005)”に引数“アプリ、金額”が定義され、イベント“配信情報閲覧(EV0006)”に引数“配信情報ID”が定義されている。
予定送信部41は、ユーザが行う予定に関する「予定情報」を情報配信サーバ12へ送信する。具体的には、予定送信部41は、まず予定定義テーブル39を参照して新たな予定の発生を検出する。より詳細には、例えば、ユーザにより例えば移動通信端末14のスケジューラ機能などを利用して新たに予定が登録されたことを検知すると、予定定義テーブル39の「予定確定トリガ」に“予定登録”が設定されている予定の中から、当該予定のカテゴリが「予定カテゴリ」と一致する予定を抽出する。なお、当該予定のカテゴリは、例えばプルダウンメニューからユーザにより選択される。
また、「予定確定トリガ」が設定されていない予定については、定期的(例えば1ヶ月ごと)に予定定義テーブル39の「予定日時条件」をチェックして、チェック日から所定期間(例えば1ヶ月)以内にこの予定日時条件の該当する予定を抽出する。図11の例では、2008年4月○○日にこの処理を行った場合には、「予定日時条件」に“****/4/29”が設定されている予定“GW(ゴールデンウィーク)(SC0001)”が該当する予定として抽出される。
そして、予定送信部41は、このように新たな予定を検出した場合には、当該予定のカテゴリを示す「予定ID」と、当該予定の実施時期を示す「予定日時」と、移動通信端末14の「ユーザID」とを「予定情報」として情報配信サーバ12に送信する。また、このとき併せて当該予定のより具体的な内容を示す「詳細情報」を情報配信サーバ12に送信してもよい。
イベント送信部42は、所定のイベントの発生に応じて、当該イベントに関する「イベント情報」を情報配信サーバ12へ送信する。具体的には、イベント送信部42は、予めイベント定義テーブル40に定義されたイベントが発生したのを検知すると、イベント定義テーブル40内の「引数」に設定されている当該イベントに対応する各種情報を保持する。そして、当該イベントの種別を示す「イベントID」、当該イベントが発生した日時を示す「イベント発生日時」、当該イベントに対応する「引数」、移動通信端末14のGPS機能により計測した当該イベントの発生位置を示す「GPS」、移動通信端末14の「ユーザID」を「イベント情報」として情報配信サーバ12に送信する。
配信情報表示制御部43は、情報配信サーバ12から配信される配信情報を受信して、この配信情報をユーザに提示する。具体的には、配信情報表示制御部43は、「配信情報」及びこの配信情報の「配信期間」を情報配信サーバ12より受け取ると、例えば図18に示すように、移動通信端末14のディスプレイ146上のテロップ表示領域146a上へ、この配信情報を配信期間中に表示して、ユーザに提示する。また、配信情報表示制御部43は、情報配信サーバ12から配信情報と共に当該配信情報に関連付けられたタスクの最適な実行日時を示すタスク実行日時を受信して、このタスク実行日時においてテロップ表示領域146aを点滅させるなどの手法によって配信情報のユーザへの提示を強調してタスクの実行を促すように構成してもよい。
なお、情報配信サーバ12より、それぞれの配信期間が重なる複数の配信情報が送信された場合には、配信情報表示制御部43は、それぞれの配信情報の配信期間に基づいて重み付けされた優先度を算出し、この優先度に基づいて各配信情 報のテロップ表示領域146aへの表示頻度を調節する。
たとえば、特にユーザによって複数の予定が登録されている場合、複数の配信情報が同一の日に配信されたり、何の情報も配信されなかったり、日によって情報の配信量にむらが生じることが考えられる。本実施形態では、配信情報を移動通信端末14のディスプレイ146上の特定エリア(テロップ表示領域)146aにテロップの様に表示する形式を想定しており、配信情報が毎日一定の件数、移動通信端末14へ配信されることが望ましい。
具体的には、配信情報表示制御部43は、特定の日時における個々の配信情報の優先度を、当該配信情報に関連付けられるタスク実行日時との日時の差により決定する。例えば、タスク実行日時の優先度を1として、1日前になる度に例えば0.1ずつ線形的に優先度が減っていくものとする。つまりタスク実行日時より10日前ならば優先度0となり配信情報が配信されないこととなる。また、タスク実行日時より後では当該配信情報の価値が低くなるので、タスク実行日時後の優先度はタスク実行日時前のものより低くなるように、例えば1日後になる度に0.2ずつ線形的に優先度が減っていくものとする。つまりタスク実行日時より5日後ならば優先度0となり配信情報が配信されないこととなる。なお、優先度の減算度合いや減算手法などは上記の例に限られず、任意に設定してよい。
そして、配信情報表示制御部43は、特定の日時において、このように算出された各配信情報の優先度を比較して、優先度の割合に応じて各配信情報をテロップ表示領域146aに表示する頻度の比率を決定する。例えば、ある日の配信情報Aの優先度が0.9、配信情報Bの優先度が0.4である場合、0.9:0.4の比率でこれらの配信情報がユーザに提示されることになる。
次に、図13〜図17に示すシーケンス図を用いて、本実施形態の情報配信システム10において実行される処理を説明すると共に、本発明に係る情報配信方法について説明する。
図13〜図15は、移動通信端末14における新たな予定の検出に応じて情報配信サーバ12から移動通信端末14へ配信情報が配信される処理を示すシーケンス図である。
まず、図13に示すように、移動通信端末14の予定送信部41において、新たな予定が検出されると、当該予定に関する「予定ID」及び「予定日時」、並びに移動通信端末14の「ユーザID」が予定情報として情報配信サーバ12の予定受信部30に送信される(S101)。予定受信部30により受信されたこれらの予定情報は、予定テーブル22に追記される(S102)と共に、タスク推定部32に送信される(S103)。
次に、タスク推定部32において、「予定ID」をキーにして、タスクモデル管理テーブル23からユーザが取りうるタスクの「タスクID」、及び当該タスクを実行する「デフォルト実行日時」が取得される(S104)。タスク推定部32は、タスク実行日時推定部33に「ユーザID」及び「予定日時」と共に、タスクモデル管理テーブル23から取得した「タスクID」及び「デフォルト実行日時」を送信し(S105)、配信情報決定部34に、「ユーザID」、「予定ID」、「予定日時」と共に、タスクモデル管理テーブル23から取得した「タスクID」を送信する(S106)。
次に、タスク実行日時推定部33において、タスク推定部32により抽出されたタスクのそれぞれについて、「ユーザID」及び「タスクID」をキーにして、タスク終了履歴テーブル24に該当するタスク終了履歴があるか検索され、該当するタスク終了履歴があれば、その履歴の「実行日時履歴」が取得される(S107)。
さらに、図14に示すように、タスク実行日時推定部33において、取得された「実行日時履歴」に基づいて当該タスクが実行されるのに好適な「タスク実行日時」が決定される(S108)。具体的には、ステップS107において取得された「実行日時履歴」を「タスク実行日時」とする。ステップS107において複数の「実行日時履歴」が取得されている場合には、これらの平均値をとるなどの計算処理を行い「タスク実行日時」を決定する。なお、ステップS107において該当するタスクがタスク終了履歴テーブル24から取得できなかった場合には、ステップS105においてタスク推定部32から受信した「デフォルト実行日時」を「タスク実行日時」とする。
タスク実行日時推定部33により決定された「タスク実行日時」は、「ユーザID」、「予定日時」、「タスクID」と共に配信期間決定部36に送信される(S109)。
次に、配信情報決定部34において、タスク推定部32により抽出されたタスクのそれぞれについて、「タスクID」をキーにして、タスク−配信情報MAPテーブル27から当該タスクに関連付けられた配信情報の「配信情報ID」及び「デフォルト配信基準日時」が取得され(S110)、「ユーザID」及び「タスクID」と共に配信基準日時決定部35に送信される(S111)。また、図15に示すように、タスク−配信情報MAPテーブル27から取得された「配信情報ID」は、情報配信部37へ送信される(S112)。
再び図14に戻り、次に、配信基準日時決定部35において、配信情報決定部34により選択された配信情報のそれぞれについて、「ユーザID」及び「配信情報ID」をキーにして、配信情報閲覧履歴テーブル26を参照し、過去に該当する配信情報を閲覧した履歴がある場合には、その履歴の「配信基準日時履歴」を取得する(S113)。
さらに配信基準日時決定部35において、取得された「配信基準日時履歴」に基づいて当該配信情報を移動通信端末14へ配信するための基準となる「配信基準日時」が決定される(S114)。具体的には、ステップS113において取得された「配信基準日時履歴」を「配信基準日時」とする。ステップS113において複数の「配信基準日時履歴」が取得されている場合には、これらの平均値をとるなどの計算処理を行い「配信基準日時」を決定する。なお、ステップS113において該当する配信情報の閲覧履歴が配信情報閲覧履歴テーブル26から取得できなかった場合には、ステップS111において配信情報決定部34から受信した「デフォルト配信基準日時」を「配信基準日時」とする。
配信基準日時決定部35により決定された「配信基準日時」は、「ユーザID」、「配信情報ID」、「タスクID」と共に配信期間決定部36に送信される(S115)。
次に、配信期間決定部36において、配信基準日時決定部35より受信した「配信情報ID」をキーにして、配信情報管理テーブル25から該当する配信情報の「有効期限」が取得される(S116)。
さらに、図15に示すように、配信期間決定部36において、配信情報決定部34により選択された配信情報のそれぞれについて、配信基準日時決定部35により決定された「配信規準日時」、タスク実行日時推定部33により決定された「タスク実行日時」、ステップS116で配信情報管理テーブル25から取得された「有効期限」、及びステップS109でタスク実行日時推定部33より受信した「予定日時」に基づいて、当該配信情報の配信期間が決定される(S117)。
具体的には、配信期間決定部36は、まず「予定日時」から「配信基準日時」を引いた日付を配信情報の「配信開始日時」とする。次に、「有効期限」が予定に対する相対的な日数である場合には「予定日時」から「有効期限」を引いた日付を有効期限として算出する。次に、「予定日時」から「タスク実行日時」を引いた日付の翌日の日付と、「有効期限」とを比較して、早い方を配信情報の「配信終了日時」とする。そして、これらの配信開始日時と配信終了日時との間の期間を配信情報の「配信期間」として決定する。
配信期間決定部36により決定された「配信期間」は、「ユーザID」、「配信情報ID」、「タスク実行日時」と共に情報配信部37に送信される(S118)。
次に、情報配信部37において、配信情報決定部34により選択された配信情報のそれぞれについて、「配信情報ID」をキーにして配信情報管理テーブル25から該当する配信情報の「カテゴリ」及び「内容」が取得され(S119)、「配信情報ID」、「配信期間」、「タスク実行日時」と共に移動通信端末14の配信情報表示制御部43に送信される(S120)。
図16は、移動通信端末14においてイベントの発生が検知されたときのタスク終了履歴テーブル24の更新処理を示すシーケンス図である。
移動通信端末14のイベント送信部42において、予めイベント定義テーブル40にて定義されたイベントが発生したことが検知されると、情報配信サーバ12のイベント受信部31へ当該イベントに関する「イベント情報」が送信される(S201)。イベント情報には、当該イベントの種別を示す「イベントID」、当該イベントが発生した日時を示す「イベント発生日時」、イベント定義テーブル40に記述されている当該イベントの引数の内容を示す「引数」、当該イベントの発生位置を示す「GPS」、及び移動通信端末14の「ユーザID」が含まれる。
情報配信サーバ12のイベント受信部31において、上述のイベント情報が受信されると、これらの情報は履歴更新部38に送信される(S202)。
次に、履歴更新部38において、イベント受信部31から受信したイベント情報がイベント履歴テーブル29に追記される(S203)と共に、イベント情報に含まれる「イベントID」を参照してイベントの種別が判別される(S204)。具体的には、当該イベントが「配信情報閲覧(EV0006)」(図12参照)か否かが確認される。「配信情報閲覧(EV0006)」以外のイベントである場合に、以下の処理が実行される。「配信情報閲覧(EV0006)」である場合の処理については図17を参照して後述する。
また、履歴更新部38により、タスクモデル管理テーブル23を参照して、イベント情報に含まれる「イベントID」及び「引数」がタスクモデル管理テーブル23の「タスク終了イベント」の条件にマッチし、さらに「GPS」及び「イベント発生日時」が、タスクモデル管理テーブル23の「位置条件」及び「日時条件」を満たすタスクが抽出される。そして、この抽出したタスクの「タスクID」とこのタスクに関連付けられている「予定ID」とがタスクモデル管理テーブル23から取得される(S205)。
さらに、履歴更新部38により、ステップS205で取得した「予定ID」と「ユーザID」とをキーにして、予定テーブル22から当該予定の「予定日時」が取得される(S206)。
そして、予定テーブル22から取得した「予定日時」から「イベント発生日時」を引いた差分が当該イベントに関連するタスクの「実行日時履歴」として算出され(S207)、「ユーザID」、「タスクID」と共にタスク終了履歴テーブル24に追記される(S208)。
図17は、移動通信端末14においてイベントの発生が検知されたときの配信情報閲覧履歴テーブル26の更新処理を示すシーケンス図である。なお、ステップS301〜S303は、図16を参照して説明したステップS201〜S203と同様の処理ステップであるので説明を省略する。
履歴更新部38において、イベント受信部31から受信したイベント情報に含まれる「イベントID」を参照してイベントの種別が判別される(S304)。具体的には、当該イベントが「配信情報閲覧(EV0006)」(図12参照)か否かが確認され、「配信情報閲覧(EV0006)」であった場合に、以下の処理が実行される。
次に、履歴更新部38において、イベント情報に含まれる「引数」から当該イベントで閲覧された配信情報の「配信情報ID」が抽出され、この「配信情報ID」をキーにして、タスク−配信情報MAPテーブル27から当該配信情報に関連付けられたタスクの「タスクID」が取得される(S305)。
また、タスク−配信情報MAPテーブル27から取得した「タスクID」をキーにして、タスクモデル管理テーブル23から当該タスクに関連付けられた予定の「予定ID」が取得される(S306)。
さらに、タスクモデル管理テーブル23から取得した「予定ID」と「ユーザID」とをキーにして、予定テーブル22から当該予定の「予定日時」が取得される(S307)。
そして、予定テーブル22から取得した「予定日時」から「イベント発生日時」を引いた差分が当該イベントに関する配信情報の「配信基準日時履歴」として算出され(S308)、「ユーザID」、「配信情報ID」と共に配信情報閲覧履歴テーブル26に追記される。
次に、図18、19を参照して、本実施形態の情報配信システム10により実行される、配信情報閲覧履歴及びタスク実行履歴に応じた配信情報の配信期間の制御について説明する。図18、19は、予定“旅行(SC0002)”(図11参照)が登録され、この予定に関連付けられているタスク“宿泊施設を予約する(T0003)”(図5参照)が実行される際に、このタスクに関連付けられた配信情報“宿泊案内(C0002)”(図7参照)が移動通信端末14に配信されるケースを例示したものである。図18は、ユーザが初めて旅行の予定を登録した場合の配信期間を示す図であり、図19は、ユーザが旅行の予定を2度目に登録した場合の配信期間を示す図である。
図18に示すように、初めて旅行の予定が登録された場合には、タスク終了履歴テーブル24及び配信情報閲覧履歴テーブル26に旅行に関連する履歴が全く記録されていない。この場合、タスク−配信情報MAPテーブル27の「デフォルト配信基準日時」が配信開始日時時として設定され、図18の例では予定の6日前が配信開始日時時となる。また、タスクモデル管理テーブル23の「デフォルト実行日時」の1日後が配信終了日時時として設定され、図18の例では予定の4日前がデフォルト実行日時なので予定3日前が配信終了日時時となる。つまり、予定6日前から予定3日前までが配信期間となる。また、デフォルト実行日時が「タスク実行日時」として扱われ、この日にタスクの実行をユーザに促すように、移動通信端末14のディスプレイ146において、配信情報が提示されるテロップ表示領域146aが点滅するなどの強調表示が行われる。
この例では、予定5日前にユーザが配信情報の提示されているテロップ表示領域146aをクリックし、さらにクリックに応じてディスプレイ146に提示された配信情報に関するWEBサイトのリスト150の中からいずれかのリンクをクリックしたことによって、ユーザが配信情報を閲覧したものと判定される。これにより、予定5日前に配信情報“宿泊案内(C0002)”を閲覧したという履歴が「配信基準日時履歴」として配信情報閲覧履歴テーブル26に記録される。なお、「ユーザが配信情報を閲覧した」ことの判定は、テロップ表示領域146aのクリック操作など任意に設定してよい。
また、この例では、予定3日前に移動通信端末14がホテル予約完了メール151を受信したことにより、タスクモデル管理テーブル23に定義されているタスク終了イベントが発生して当該タスクが終了したものと判定される。これにより、予定3日前にタスク“宿泊施設を予約する(T0003)”が実行され完了したという履歴が「実行日時履歴」としてタスク終了履歴テーブル24に記録される。
この結果、図19に示すように、2度目に旅行の予定が登録された場合には、配信情報閲覧履歴テーブル26の「配信基準日履歴」に基づいて、予定5日前が配信基準日時となる。また、タスク終了履歴テーブル24の「実行日時履歴」に基づいて、予定3日前がタスク実行日時となる。従って、配信開始日時が予定5日前、配信終了日時が予定2日前となり、配信期間が予定5日前から予定2日前までの間に変更される。また、また、配信情報が強調表示される日も予定3日前に変更される。
以上説明したように、本実施形態に係る情報配信システム10及び情報配信サーバ12によれば、配信情報閲覧履歴テーブル26に保持される配信基準日時履歴に基づいて、配信情報の配信期間を決定する基準となる配信基準日時がユーザごとに決定され、この決定された配信基準日時と予定の時期情報とに基づいて配信情報の配信開始日時が決定されるため、ユーザの過去の配信情報の閲覧履歴に応じて個別に配信開始日時を設定することが可能となり、配信情報の配信期間をユーザごとに制御して、ユーザのペースに合わせた情報配信を行うことが可能となる。この結果、ユーザの習慣に合ったコンテンツ配信が可能となり、配信するコンテンツをユーザが閲覧する頻度の向上することができる。
また、移動通信端末14において配信情報閲覧のイベントが発生し、イベント受信部31により受信されたイベント情報に含まれるイベント種別情報が配信情報閲覧である場合に、履歴更新部38が、当該イベントで閲覧された配信情報に関する配信基準日時を新たに保持するように配信情報閲覧履歴テーブル26を更新するため、この更新に応じて配信情報閲覧履歴テーブル26に保持される配信基準日時履歴を更新することが可能となり、この配信基準日時履歴に基づき決定される配信情報の配信開始日時も適宜調整することが可能となる。この結果、ユーザの過去の閲覧履歴を反映させて配信期間の調整ができるので、より一層ユーザのペースに合わせた情報配信を行うことが可能となる。
また、配信情報閲覧履歴テーブル26に保持される配信基準日時履歴に基づいて配信基準日時がユーザごとに決定され、タスク終了履歴テーブル24に保持される実行日時履歴に基づいてタスク実行日時がユーザごとに推定され、タスク実行日時に基づいて配信終了日時が決定されるため、配信期間の開始日及び終了日が共に、ユーザの過去の配信情報の閲覧履歴やタスク実行履歴に応じて適宜調整され、これに応じて配信期間も適宜変動させることが可能となり、より一層ユーザのペースに合わせた情報配信を行うことが可能となる。
また、移動通信端末14においてイベントが発生し、イベント受信部31により受信されたイベント情報に含まれるイベント種別情報がタスクモデル管理テーブル23に含まれるタスク終了イベントと合致する場合に、履歴更新部38が、当該イベントに関連付けられている行動情報に関する実行日時履歴を新たに保持するようにタスク終了履歴テーブル24を更新するため、この更新に応じてタスク終了履歴テーブル24に保持される行動情報の実行日時履歴を更新することが可能となり、この実行日時履歴に基づき決定される配信情報の配信終了日時も適宜調整することが可能となる。この結果、実行日時履歴を反映させて配信情報の配信期間を調整できるので、より一層ユーザのペースに合わせた情報配信を行うことが可能となる。
また、情報配信サーバ12は、配信情報の有効期限を保持した配信情報管理テーブル25を備え、配信期間決定部36は、配信終了日時と有効期限とを比較して、有効期限が配信終了日時より早い場合に、有効期限までを配信期間とするため、配信情報ごとに有効期限を設定でき、個々の配信情報の都合を考慮して配信期間を調整することが可能となり、情報配信の精度を向上させることができる。また、配信情報ごとに個別に設定された有効期限を過ぎた場合には当該配信情報の配信は終了されるため、商品価値のない無駄な情報が配信されるのを防止することができ、効率良く情報配信を行うことが可能となる。
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態では、移動通信端末14の予定送信部41やイベント送信部42が、予定定義テーブル39及びイベント定義テーブル40を参照して予定ID及びイベントIDを抽出し、これらを情報配信サーバ12に送信していたが、情報配信サーバ12に予定定義テーブル39及びイベント定義テーブル40を設け、予定やイベントに関する情報を情報配信サーバ12へ直接送信し、情報配信サーバ12において予定IDやイベントIDが抽出されるように構成してもよい。
また、上記実施形態では、情報配信サーバ12の情報配信部37から移動通信端末14の配信情報表示制御部43へ配信情報及び配信期間が送信され、配信情報表示制御部43が受信した配信期間に応じて配信情報をユーザに提示していたが、情報配信部37が配信期間に応じて配信情報を移動通信端末14へ配信し、配信情報表示制御部43が配信情報を受信したときに、これをユーザに提示するよう構成してもよい。
また、上記実施形態では、配信基準日時、配信基準日時履歴、タスク実行日時、実行日時履歴、予定日時、配信期間、配信開始日時、配信終了日時、デフォルト配信基準日時、デフォルト実行日時は、日単位で扱われているが、日付と時間を組み合わせて用いてもよい。
また、配信基準日時及びタスク実行日時は、上記実施形態のように予定に対する相対的なデータではなく、日付または日時として表された絶対的なデータとしてもよい。この場合、配信基準日時決定部35は、「予定日時」から「配信基準日時履歴」または「デフォルト配信基準日時」を引いた日時を「配信基準日時」とし、タスク実行日時推定部33は、「予定日時」から「実行日時履歴」または「デフォルト実行日時」を引いた日時を「タスク実行日時」とする。
10…情報配信システム、12…情報配信サーバ、14…移動通信端末、23…タスクモデル管理テーブル、24…タスク終了履歴テーブル、26…配信情報閲覧履歴テーブル、27…タスク−配信情報MAPテーブル(タスク−配信情報マップテーブル)、30…予定受信部(予定情報受信手段)、31…イベント受信部(イベント受信手段)、32…タスク推定部(タスク選択手段)、33…タスク実行日時推定部(タスク実行日時推定手段)、34…配信情報決定部(配信情報取得手段)、35…配信基準日時決定部(配信基準日時決定手段)、36…配信期間決定部(配信期間決定手段)、37…情報配信部(情報配信手段)、38…履歴更新部(履歴更新手段)、41…予定送信部(予定情報送信手段)、42…イベント送信部(イベント送信手段)、43…配信情報表示制御部(配信情報表示制御手段)。
Claims (7)
- ユーザの行動を示す行動情報を、ユーザが行う予定の予定内容に関する情報に関連付けて保持したタスクモデル管理テーブルと、
移動通信端末に対して配信される配信情報を、前記行動情報に関連付けて保持したタスク−配信情報マップテーブルと、
過去に前記配信情報が前記ユーザに閲覧された時期と、当該配信情報に関連付けられた前記予定が実行された時期との差分を示す配信基準日時履歴を前記ユーザごとに保持した配信情報閲覧履歴テーブルと、
前記移動通信端末から、ユーザが行う予定の予定内容に関する情報を含む予定情報を受信する予定情報受信手段と、
前記タスクモデル管理テーブルを参照して、前記予定情報受信手段により受信された前記予定内容に関する情報に関連付けられた行動情報を選択するタスク選択手段と、
前記タスク−配信情報マップテーブルから、前記タスク選択手段により選択された行動情報に対応付けられた配信情報を取得する配信情報取得手段と、
前記配信情報閲覧履歴テーブルを参照して、前記配信情報取得手段により取得された配信情報の配信基準日時履歴を抽出し、当該配信基準日時履歴に基づいて、前記配信情報の配信期間を決定する基準となる配信基準日時を決定する配信基準日時決定手段と、
前記配信基準日時決定手段により決定された配信基準日時に基づいて、前記配信情報の配信開始日時を決定し、当該配信情報の配信期間を決定する配信期間決定手段と、
前記配信情報及び前記配信期間決定手段により決定された前記配信期間を前記移動通信端末へ配信する、又は前記配信情報を前記配信期間に前記移動通信端末へ配信する情報配信手段と、
を備えることを特徴とする情報配信サーバ。 - 前記移動通信端末から、所定のイベントの発生に応じて、当該イベントの種別を示すイベント種別情報を含むイベント情報を受信するイベント受信手段と、
前記イベント受信手段により受信されたイベント情報に含まれるイベント種別情報が配信情報閲覧である場合に、当該イベントで閲覧された配信情報に関する配信基準日時を新たに保持するように配信情報閲覧履歴テーブルを更新する履歴更新手段と、を備えることと特徴とする、請求項1に記載の情報配信サーバ。 - 過去に前記行動が実行された時期と、当該行動に関連付けられた前記予定が実行された時期との差分を示す実行日時履歴を前記ユーザごとに保持したタスク終了履歴テーブルと、
前記タスク終了履歴テーブルを参照して、前記タスク選択手段により選択された行動情報の実行日時履歴を抽出し、当該実行選択履歴に基づいて、前記行動情報に示される行動が実行され得る時期を示すタスク実行日時を推定するタスク実行日時推定手段と、を備え、
前記配信期間決定手段は、前記タスク実行日時推定手段により推定された前記タスク実行日時に基づいて前記配信情報の配信終了日時を決定して、前記配信情報の配信期間を決定することを特徴とする、請求項1又は2に記載の情報配信サーバ。 - 前記タスクモデル管理テーブルには、さらに行動情報に示される行動が終了に伴い発生するイベントを示すタスク終了イベントが、行動情報に関連付けて保持されており、
前記履歴更新手段は、前記タスクモデル管理テーブルを参照して、前記イベント受信手段により受信されたイベント情報に含まれるイベント種別情報が前記タスク終了イベントと合致する場合に、当該イベントに関連付けられている行動情報に関する実行日時履歴を新たに保持するように前記タスク終了履歴テーブルを更新することを特徴とする、請求項3に記載の情報配信サーバ。 - 前記配信情報の有効期限を保持した配信情報管理テーブルを備え、
前記配信期間決定手段は、前記配信終了日時と前記有効期限とを比較して、前記有効期限が前記配信終了日時より早い場合に、前記有効期限までを配信期間とすることを特徴とする、請求項3又は4に記載の情報配信サーバ。 - 移動通信端末と、該移動通信端末に対して配信情報の配信を行う請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報配信サーバと、を含む情報配信システムであって、
前記移動通信端末が、
ユーザが行う予定の予定内容に関する情報を含む予定情報を前記情報配信サーバへ送信する予定情報送信手段と、
所定のイベントの発生に応じて、当該イベントの種別を示すイベント種別情報を含むイベント情報を前記情報配信サーバへ送信するイベント送信手段と、
前記情報配信サーバから配信される配信情報を受信して、該配信情報をユーザに提示する、又は前記情報配信サーバから前記配信情報及び当該配信情報の提示時期を規定する配信期間を受信して、前記配信情報を前記配信期間の間ユーザに提示する配信情報表示制御手段と、
を備えることを特徴とする情報配信システム。 - 移動通信端末に対して配信情報の配信を行う情報配信サーバにより実行される情報配信方法であって、
前記移動通信端末から、ユーザが行う予定の予定内容に関する情報を含む予定情報を受信する予定情報受信ステップと、
ユーザの行動を示す行動情報を、ユーザが行う予定の予定内容に関する情報に関連付けて保持したタスクモデル管理テーブルを参照して、前記予定情報受信ステップにおいて受信された予定内容に関する情報に関連付けられた行動情報を選択する予定関連タスク選択ステップと、
移動通信端末に対して配信される配信情報を、前記行動情報に関連付けて保持したタスク−配信情報マップテーブルから、前記予定関連タスク選択ステップにおいて選択された行動情報に対応付けられた配信情報を取得する配信情報取得ステップと、
過去に前記配信情報が前記ユーザに閲覧された時期と、当該配信情報に関連付けられた前記予定が実行された時期との差分を示す配信基準日時履歴を前記ユーザごとに保持した配信情報閲覧履歴テーブルを参照して、前記配信情報取得ステップにおいて取得された配信情報の配信基準日時履歴を抽出し、当該配信基準日時履歴に基づいて、前記配信情報の配信期間を決定する基準となる配信基準日時を決定する配信基準日時決定ステップと、
前記配信基準日時決定ステップにおいて決定された配信基準日時に基づいて前記配信情報の配信開始日時を決定し、当該配信情報の配信期間を決定する配信期間決定ステップと、
前記配信情報及び前記配信期間決定ステップにおいて決定された前記配信期間を前記移動通信端末へ配信する、又は前記配信情報を前記配信期間に前記移動通信端末へ配信する情報配信ステップと、
を備えることを特徴とする情報配信方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2008202177A JP2010039784A (ja) | 2008-08-05 | 2008-08-05 | 情報配信サーバ、情報配信システム及び情報配信方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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ID=42012264
Family Applications (1)
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JP2008202177A Pending JP2010039784A (ja) | 2008-08-05 | 2008-08-05 | 情報配信サーバ、情報配信システム及び情報配信方法 |
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2008
- 2008-08-05 JP JP2008202177A patent/JP2010039784A/ja active Pending
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