JP2010039767A - 組込みシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のマスタが一時的にシステムの供給するバス転送帯域を超えて要求する場合が生じても、リアルタイム性の必要なバスマスタの転送のデッドラインを保証できるようにする。
【解決手段】複数のバスマスタは各々、少なくとも2つの動作状態に移行可能であり、バスアービタは、前記複数のバスマスタの前記動作状態を検知し、前記動作状態に応じて前記複数のバスマスタの各々に割当てるべきバス帯域をバス帯域割当て情報として保持しており、検知された動作状態に応じて、バス帯域割当て情報を動的に切り替え、前記バス帯域割当て情報に基づいて前記複数のマスタに対し前記バススレーブに対するアクセスを許可するシステムを構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は組込みシステムに関し、特に、プリンタエンジン制御のようなリアルタイム性を必要とする組み込み機器の制御を行うために用いて好適な技術に関する。
半導体技術・マイクロプロセッサ技術の進歩により、組込みシステムの応用分野は拡大の一途をたどっており、身の回りの電子機器・電気機器のほとんどに組込みシステムが使われるようになっている。例えば、家電製品、AV機器、自動車、通信機器などに組込みシステムが使われるようになっている。OA機器もまた主要な応用分野の1つである。
また、近年では、LSIの集積度が向上した結果、組み込み機器のコントローラ機能が1つのLSIの中に集積される、いわゆるシステムLSIが一般的になってきたことが特徴的である。このシステムLSIを用いることによって、省面積、低コスト化、低消費電力化、高信頼化を得ることが可能になる。このシステムLSIを用いた例としては、例えば、特許文献1に開示されている。
図6は、例えば、特許文献1において開示されるシステムLSIを用いて、OA機器の組み込みシステムを実現する構成の一例を示す図である。
図6において、110は組み込みシステム基板であり、システムLSI100、メモリ101、各種IOインターフェースが実装されている。
システムLSI100は、より詳細にはプロセッサコア、プロセッサ周辺コントローラ、メモリコントローラ、スキャナコントローラ、プリンタコントローラ、PCIインターフェース、USBデバイスインターフェースなどを内蔵する。
組み込みシステム基板110に備えられるIOインターフェースには、スキャナIF131、FAX IF132、USB IF134、プリンタIF133等がある。それぞれスキャナ121、FAX122、PC124、プリンタエンジン123と接続され全体システムを構成する。さらにシステムLSI100にはPCIバスIF136が備えられている。これにより、PCI−IDEブリッジ102を介してIDEバス135に接続されるHDD125を使用することができる。
図7は、システムLSI100のより詳細な構成例を示すブロック図である。
図7において、プロセッサ201内には最大でインストラクション、データそれぞれ16Kバイトの計32Kバイトのキャッシュメモリ、FPU(浮動小数点演算ユニット)を内蔵することが可能である。さらに、MMU(メモリ管理ユニット)、ユーザが定義可能なコプロセッサなどを内蔵することが可能である。また、PCIバスインターフェース232を有しているので、PCIバススロットを有するコンピュータシステムと共に用いることができる。
また、PCIサテライト構成に加え、PCIホストバスブリッジ構成にてPCIバスコンフィギュレーションを発行することが可能である。安価なPCI周辺デバイスと組み合わせることにより、マルチファンクションペリフェラル(複合機能周辺機器)のメインエンジンとして使用することも可能である。さらにPCIバスインターフェースを有するレンダリングエンジン、圧縮・伸長エンジンと組み合わせることも可能である。
システムLSI100は、チップ内部に汎用IOコアを接続するIOバス(Bバス)221、及び、画像データ転送に最適化したグラフィックバス(Gバス:Graphics Bus)220の2系統の独立したバスを有する。さらに、メモリ204、及びプロセッサ201と接続されるバスを、クロスバスイッチであるシステムバスブリッジ203を介して接続している。これにより、マルチファンクションシステムにおける同時動作に必須の、並列性の高い高速データ転送を実現している。
また、画像データに代表される、連続したデータ列のアクセスに対しコストパフォーマンスの高いシンクロナスDRAM(SDRAM)をサポートするメモリコントローラ202を内蔵している。その他には、スキャナコントローラ205、スキャン画像処理部206、プリンタ画像処理部207、圧縮伸張部208、プリンタコントローラ209を内蔵している。
また、PCIコントローラ210、USBコントローラ211、UART212、タイマ・GPIO機能含むMISCモジュール213、LANコントローラ214等を内蔵している。230〜236はそれぞれスキャナコントローラ205、プリンタコントローラ209〜LANコントローラ214のIOインターフェースであり、図6の同名のインターフェースとは同一のものである。
ここで典型的な動作のシーケンスを考える。スキャナ121で原稿をスキャンしつつプリンタエンジン123から読み取った原稿をプリントするいわゆるコピー動作を行う場合を例にとる。原稿をスキャンすることによって得られた画像データは、スキャナ121からスキャナインターフェース230を介してシステムLSI100が内蔵するスキャナコントローラ205に送られる。スキャナコントローラ205は受け取った画像データをDMAによってメモリ204に格納する。
スキャン画像処理部206は、この画像データをメモリ204より読み出し、CCD補正処理、シェーディング補正処理などのスキャン画像処理を施し、結果を再びメモリ204に格納する。次に、この処理結果をプリンタ画像処理部207が読み出し、色空間変換、ガンマ補正処理、誤差拡散処理、スクリーン処理などのプリンタ画像処理を施し、結果をメモリ204に再度書き込む。そして、プリンタコントローラ209はこのデータをDMAによりメモリ204から読み出し、プリンタインターフェース231を介してプリンタエンジン123に送る。プリンタエンジン123はこれを印刷する。
これらの動作はパイプライン的に行われる。その際、メモリ204の容量が足りない場合は、適宜、圧縮伸張部208によるデータの圧縮・伸張処理を処理フロー中に挟むことによりメモリ容量の範囲内で動作できるようにする。
特開2000−211216号公報
このようにスキャナから画像処理を通してプリンタエンジンに連なる一連の処理フローは、リアルタイム性が必要とされる典型的な例である。例えば、レーザービーム方式を採るプリンタエンジンは、1ページの印刷を開始すると処理プロセスの関係からページ単位で連続的に動作しなければならず、途中で停止することはできない。また、インクジェット方式を採るプリンタエンジンにおいては、ページ単位よりも細かい処理単位ではあるが、ヘッドの走査単位では停止することができない。また、スキャナにおいても走査単位では停止することはできないため、これを受け取るスキャナコントローラは必ず一定時間の内に送られてきたデータをメモリに格納できなければならない。
これら一連の処理はパイプライン的に行われるため、これらの間に存在するスキャン画像処理、プリント画像処理においても一定の速度で滞りなく処理を行う必要がある。もしそれが不可能であり、いずれかの処理が必要な処理速度を満たせず処理のデッドラインを超えてしまうことがある場合は、システムの動作として破綻してしまうことになる。このように各処理が一定の速度で実行でき、デッドラインを守れるようにするためには、各バスマスタに対して必要なバス転送帯域幅を割当てた上でそれを保証できるようにすればよい。
そこで、リアルタイム性の必要なバスマスタのバス転送帯域を保証する方法の一つとして時分割多重アクセス(TDMA)方式のバスアービタを備える方法が知られている。TDMA方式では、一定期間内において各バスマスタのバス転送帯域幅を割当てることができる。
しかしながら、各バスマスタからの要求転送帯域幅が時間によって変化する場合には容易には対応できないという問題がある。特に、一時的に総要求転送帯域幅がシステムの供給可能な転送帯域幅を超えるような場合には、必ず帯域の割当てが不足するマスタが生じるが、平均的な帯域の割当てだけでは対処できなかった。
そこで、これを解決する手段として、ソフトウェアにより動作時にバスマスタ毎の帯域割当てを適宜変更する手法が知られている。しかしながら、ソフトウェアによる方法では、短期間での細かい設定変更には無理があり、比較的長い期間ごとの変更になるため、最適な帯域割当てを行うことはできなかった。
本発明は前述の問題点に鑑み、複数のマスタが一時的にシステムの供給するバス転送帯域を超えて要求する場合が生じても、リアルタイム性の必要なバスマスタの転送のデッドラインを保証できるようにすることを目的としている。
本発明の組込みシステムは、複数のバスマスタと、バススレーブと、前記複数のバスマスタが前記複数のバスマスタと前記バススレーブとを接続するシステムバスを介して前記バススレーブにアクセスする際にアクセスを許可するバスアービタとを備える組み込みシステムであって、前記複数のバスマスタは各々、少なくとも2つの動作状態に移行可能であり、前記バスアービタは、前記複数のバスマスタの前記動作状態を検知する検知手段と、前記動作状態に応じて前記複数のバスマスタの各々に割当てるべきバス帯域をバス帯域割当て情報として保持する保持手段とを備え、前記検知手段によって検知された動作状態に応じて、前記バス帯域割当て情報を動的に切り替え、前記バス帯域割当て情報に基づいて前記複数のバスマスタに対し前記バススレーブに対するアクセスを許可することを特徴とする。
本発明によれば、複数のバスマスタが一時的にシステムの供給するバス転送帯域の100%以上を要求する場合が生じても、それぞれの動作コンテキストに応じた最適なバス帯域を割当てる。これにより、それ以外の期間においてバス帯域割当ての不足を補償することができ、リアルタイム性の必要なマスタの転送のデッドラインを保証することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態の組み込みシステムの全体構成例を示すブロック図である。
図1において、300はシステムバスであり、第1のバスマスタ310〜第7のバスマスタ316と、第1のバススレーブ320〜第3のバススレーブ322とを接続する。301はバスアービタであり、第1のバスマスタ310〜第7のバスマスタ316のバスアクセスの競合を調停する。
さらに、本実施形態においては、第1のバスマスタ310〜第7のバスマスタ316の動作状態を表す第1の動作状態信号330〜第7の動作状態信号336がバスアービタ301に供給される。バスアービタ301は、これらの信号に基づいて動作状態を検知し、検知された動作状態に応じてバス帯域割当て情報を動的に切り替える。
ここで動作状態とは、当該バスマスタがバス転送要求を生じているか否かを示し、この動作状態は、少なくとも動作中を表す状態と停止中を表す状態との2種類ある。これらのバスマスタは、2つの動作状態に移行可能となっている。また、これらの第1の動作状態信号330〜第7の動作状態信号336がどのように利用されるかは後に詳細に説明する。
また、前述の7つのバスマスタのうち、第1のバスマスタ310〜第4のバスマスタ313はリアルタイム性を持つバスマスタであるものとする。これは、周期的にバス転送を行うが、このとき一旦転送を開始すると必要な量のデータを定まった時間以内に転送し終えなければならないという制約を持つ。すなわち、これらのバスマスタのバス転送にはデッドラインが存在する。
一方、第5のバスマスタ314〜第7のバスマスタ316は非リアルタイムマスタであり、これらマスタの転送にはデッドラインは存在しないが、できる限り短い時間で終了する必要がある。
図4は、これらの複数のバスマスタの典型的な転送動作の一例を示すタイミングチャートである。
図4において、上段の複数の矩形はバスマスタ毎に転送要求がどのタイミングで生じるかを示している。例えば、第5のバスマスタ314は時刻t1からt3までの間、バス転送を要求している。また、例えば、第1のバスマスタ310は時刻t0からt4の間でのバス転送を要求している。
ここで、前述のように第1のバスマスタ310はリアルタイム性を持っている。図4において、第1のバスマスタ310の転送要求を表す矩形内には"30%"と示されている。これは、この転送要求期間内に第1のバスマスタ310が必要とする平均バス帯域幅の割合を示している。
例えば、システムが供給可能なバス帯域幅を500MB/秒、バスマスタ310の一度のバス転送要求の期間(例えばt4−t0)が500μ秒、転送データ量が75000バイトであるとする。この場合、
平均バス帯域幅割合 = 75000(Byte)/500(us) / 500M(B/s) = 30(%)
となる。
同様に、全てのリアルタイムマスタのバス転送要求には平均バス帯域幅割合が示されている。すなわち、第2のバスマスタ311は30%、第3のバスマスタ312は20%、第4のバスマスタ313は30%である。
また、図4では、バス転送要求は矩形で表現されているが、当然ながら実際のバス転送はシステムバス300上で連続しているわけではなく、複数のバス転送によって行われる。例えば、1回あたりのバス転送量が8バイトであるとすると、75000バイトの転送は9375回のバス転送によって行われる。また、1回のバス転送を行う度に、各バスマスタは図示されないバス要求信号をアサートし、バスアービタ301によってアサートされる図示されないバス許可信号を受け取って初めて実際のバス転送を行う。
一方、図4の下段は、各時刻における要求帯域幅の総和を表すグラフを示している。図4に示すように、時刻t3〜t4、およびt10〜t11の期間においてリアルタイムマスタの総要求帯域幅が100%を超えていることが分かる。このように各バスマスタに対してあらかじめ定まったバス帯域を割当てる手法として、時分割多重アクセス(TDMA)方式によるバス調停が知られている。
しかしながら、図4に示すように、各バスマスタに割当てるべきバス帯域幅の総和が100%を超える場合には有効ではない。総要求バス帯域幅が100%を越える期間中には必要なバス帯域幅が割当てられないバスマスタが必ず存在する。それ以外の期間は、あらかじめ決められた帯域幅を与えられることは保証されるが、総要求バス帯域幅が100%を超える期間において要求に満たなかった帯域について補償はされない。
そこで、本実施形態に係るバスアービタ301においては、第1のバスマスタ310〜第7のバスマスタ316の動作状態をコンテキストとして認識し、前記動作コンテキストに応じて動的にバス帯域幅の割当て量を変化させる。これにより、総要求バス帯域幅が100%を超えることを回避し、前述の不具合が生じないようにせしめる。
そこで、本実施形態に係るバスアービタ301は、第1のバスマスタ310〜第7のバスマスタ316の動作状態を表す第1の動作状態信号330〜第7の動作状態信号336を入力する。そして、これらの動作状態信号の組み合わせをコンテキストとし、コンテキスト毎に予めバス帯域幅の割当て量を保持する帯域割当てテーブルを具備する。
図2は、本実施形態に係る帯域割当てテーブルの一例を示す図である。
図2の帯域割当てテーブルの一例においては、コンテキストとして第1のバスマスタ〜第4のバスマスタ313の動作状態を用い、各々のコンテキストにおけるリアルタイムマスタに割当てるべき帯域幅が保持されている。
図3は、図2の帯域割当てテーブルを備えるバスアービタ301の詳細な構成例を示す図である。
図3において、701はTDMA方式を採るバス調停部であり、公知技術に基づいて構成されるため詳細な説明は省略する。第1のバス要求信号711〜第7のバス要求信号717、第1のバス許可信号721〜第7のバス許可信号727はそれぞれ、図1の第1のバスマスタ310〜第7のバスマスタ316のバス要求信号、バス許可信号に対応する。
702は帯域割当てテーブル格納部であり、図2に示される帯域割当てテーブルを保持する機能を備える。より好適にはSRAMを用いて構成される。第1の動作状態信号730〜第4の動作状態信号733は、図1における第1の動作状態信号330〜第4の動作状態信号333とそれぞれ対応する。第1の帯域割当て信号741〜第4の帯域割当て信号744は、図2に示される帯域割当てテーブルの内容に従い、各動作コンテキストにおける第1のバスマスタ310〜第4のバスマスタ313の帯域幅の割当て量が出力される。
次に、図5を参照しながら具体的な動作を説明する。
図5は、図4と同様の内容を示しているが、リアルタイムバスマスタの転送要求を表す矩形内の数値(%)は、前述の動作コンテキストに応じてバスアービタ301により割当てられるバス帯域幅を示している。
例えば、時刻t0からt1の期間では、第1のバスマスタ310及び第7のバスマスタ316のみが転送要求を生じ、動作状態=1であるので、前記動作コンテキストは"1000"となる。したがって、図2のテーブルより、第1のバスマスタ310に割当てられるバス帯域幅の割合は35%となる。なお、このとき他のリアルタイムマスタは転送要求を生じておらず、動作状態=0であるため、バス帯域幅は割当てられない。
図6の下段は、図4と同様に各時刻における割当て帯域幅の総和を表すグラフを示している。図4との差分については、減少分は白色で示し、増加分は濃色で示している。図5に示すように、図4において総要求帯域幅が100%を超える場合、すなわち動作コンテキスト="1111"の場合にも、図5においては95%であり100%以下に設定されていることである。
一方、それ以外のコンテキストでは図4に比し僅かに増加している。ピークの総帯域幅を抑え、帯域幅に余裕がある期間でその分を補填していることが分かる。なお、図4と図5とを比べると、図5の方が全期間における総割当て帯域幅が多いことが分かる。しかしながら、実際に各バスマスタが行う転送量には変わりは無いので、帯域を割当てられたリアルタイムバスマスタが転送するデータを持たないことが有り得る。その場合は、空いたバス帯域は非リアルタイムマスタが利用することができる。
このようにして、本実施形態においては、バスマスタの動作状態に応じ各々のバスマスタに対し最適なバス帯域幅を割当てることが可能になる。このため、複数のバスマスタが一時的にシステムの供給するバス転送帯域の100%以上を要求する場合が生じても、リアルタイム性の必要なバスマスタの転送期間を通じ、平均的には必要なバス帯域幅を与えることができるようになる。結果として、リアルタイムバスマスタのバス転送のデッドラインを保証することが可能となる。
以上のように、本発明が特定の実施形態に関して図示して説明したが、さらに他の修正および改善が可能であることは言うまでもない。例えば、本実施形態においては、動作コンテキストを抽出するために4つのリアルタイム性を持つバスマスタの動作状態のみを用いる場合を例にとって説明したが、これに限定するものではない。
例えば、全てのバスマスタの動作状態を用いて動作コンテキストを決定してもよいし、リアルタイム性は無いがより優先度の高い1つのバスマスタの動作状態を用いて動作コンテキストを決定するように構成してもよい。後者の場合は、当該バスマスタの動作中はリアルタイムバスマスタのバス帯域幅割当て量を少なくし、当該バスマスタがより多くバスにアクセスできるように構成することも可能である。
また、本実施形態においては、バスマスタの動作状態としてバス転送要求を生じているか、そうでないかの2通りを用いる場合を例にとって説明したが、これに限定するものではない。例えば、バスマスタの動作状態として3通り、4通りの場合を考えることも可能である。その場合はそれに応じてバス帯域割当てテーブルを構成すればよい。
さらに、本実施形態においては、バス帯域割当てテーブルとして全ての動作コンテキストに対して一対一にエントリを備えるものを例として示したが、これに限定するものではなく、適宜圧縮して持つようにしても良いことは言うまでもない。また、本実施形態においては、バス調停方式としてTDMA方式を用いる場合は例にとって説明したが、もちろんこれに限定するものではなく、帯域割当てを比率を以って行うあらゆるバス調停方式に本発明が適用できることは言うまでもない。
(本発明に係る他の実施形態)
前述した本発明の実施形態における組込みシステムを構成する各手段、並びに組込み方法の各工程は、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システムまたは装置に直接、または遠隔から供給する場合も含む。そして、そのシステムまたは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスクなどがある。さらに、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM、DVD−R)などもある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する方法がある。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、その他の方法として、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記録媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。さらに、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、その他の方法として、まず記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。そして、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
本発明の実施形態の組み込みシステムの全体構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る帯域割当てテーブルの一例を示す図である。 図2の帯域割当てテーブルを備えるバスアービタの詳細な構成例を示す図である。 複数のバスマスタの典型的な転送動作の一例を示すタイミングチャートである。 本発明の実施形態において、複数のバスマスタのバス帯域割当ての一例を示すタイミングチャートである。 従来のシステムLSIを用いて、OA機器の組み込みシステムを実現する構成の一例を示す図である。 従来のシステムLSIのより詳細な構成例を示すブロック図である。
符号の説明
300 システムバス
301 バスアービタ
310 第1のバスマスタ
311 第2のバスマスタ
312 第3のバスマスタ
313 第4のバスマスタ
314 第5のバスマスタ
315 第6のバスマスタ
316 第7のバスマスタ
320 第1のバススレーブ
321 第2のバススレーブ
322 第3のバススレーブ
701 バス調停部
702 帯域割当てテーブル格納部

Claims (4)

  1. 複数のバスマスタと、バススレーブと、前記複数のバスマスタが前記複数のバスマスタと前記バススレーブとを接続するシステムバスを介して前記バススレーブにアクセスする際にアクセスを許可するバスアービタとを備える組み込みシステムであって、
    前記複数のバスマスタは各々、
    少なくとも2つの動作状態に移行可能であり、
    前記バスアービタは、
    前記複数のバスマスタの前記動作状態を検知する検知手段と、
    前記動作状態に応じて前記複数のバスマスタの各々に割当てるべきバス帯域をバス帯域割当て情報として保持する保持手段とを備え、
    前記検知手段によって検知された動作状態に応じて、前記バス帯域割当て情報を動的に切り替え、前記バス帯域割当て情報に基づいて前記複数のバスマスタに対し前記バススレーブに対するアクセスを許可することを特徴とする組込みシステム。
  2. 前記複数のバスマスタが移行可能な動作状態は、少なくとも動作中を表す状態と停止中を表す状態との2種類であることを特徴とする請求項1に記載の組込みシステム。
  3. 前記少なくとも2つの動作状態のうち、少なくとも1つの動作状態においては、全てのリアルタイム性の必要なバスマスタの総要求帯域幅が、システムの供給し得る帯域幅を超えている状態であることを特徴とする請求項1又は2に記載の組込みシステム。
  4. 前記バスアービタは、TDMA方式で前記複数のバスマスタに対して前記バススレーブに対するアクセスを許可することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の組込みシステム。
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