JP2010039679A - 設計支援プログラム、設計支援装置、および設計支援方法 - Google Patents

設計支援プログラム、設計支援装置、および設計支援方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010039679A
JP2010039679A JP2008200606A JP2008200606A JP2010039679A JP 2010039679 A JP2010039679 A JP 2010039679A JP 2008200606 A JP2008200606 A JP 2008200606A JP 2008200606 A JP2008200606 A JP 2008200606A JP 2010039679 A JP2010039679 A JP 2010039679A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
supply wiring
resistance value
wiring
search
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008200606A
Other languages
English (en)
Inventor
Daisuke Kakiuchi
大輔 垣内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Semiconductor Ltd
Original Assignee
Fujitsu Semiconductor Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Semiconductor Ltd filed Critical Fujitsu Semiconductor Ltd
Priority to JP2008200606A priority Critical patent/JP2010039679A/ja
Publication of JP2010039679A publication Critical patent/JP2010039679A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Design And Manufacture Of Integrated Circuits (AREA)

Abstract

【課題】半導体集積回路の電源配線レイアウトを容易かつ短期間で実現し、耐久性の高い半導体集積回路の設計を図ること。
【解決手段】設計支援装置は、スタンダードセルが未配置の電源配線レイアウト情報100を取得部401により取得し、検出部402によりビア抜け箇所を検出する。つぎに、電源配線レイアウト情報100の中から、抽出部403により最下層の電源配線上の交差ポイントを抽出する。電源パッドから最下層配線上の交差ポイントまでの、ビア抜け箇所を経由せずに抵抗値が最小となる電源配線経路を第1の探索部404により探索する。第1の探索部404で探索した電源配線経路の抵抗値をもとに、ビア抜け箇所を経由する電源配線経路を第2の探索部405により探索する。第1および第2の探索部によって探索された探索結果を出力部406により出力する。
【選択図】図4

Description

この発明は、半導体集積回路の電源配線を実行する設計支援プログラム、設計支援装置、および設計支援方法に関する。
従来より、スタンダードセル配置後のレイアウト情報から、レイアウトにおける抵抗値の高い電源、グランド配線を発見するのを支援するレイアウト検証方法が知られている。このレイアウト検証方法はエレクトロマイグレーションとIRドロップによるエラーが発生する可能性を解決する方法である。
エレクトロマイグレーションとは、電源配線の中で抵抗値の高い配線において、電流が集中することにより断線する現象である。エレクトロマイグレーションの発生は、製品寿命を縮めることにつながる。IRドロップとは、電源配線上に生じるIR積(電流Iと配線抵抗Rの積)の電圧降下のことであり、IRドロップが大きくなると、供給した回路の電源電圧が規定電圧以下になって、誤動作する要因となる。これが、IRドロップによるエラーである。電源配線の中で抵抗値の高い配線は、以下の2つの原因により発生する。1つ目は、同電源の上下配線層間で交差する部分のビアの存否である。ビアが存在しない部分または存在しないことをビア抜け箇所と称する。2つ目は、ビアの存在する位置によって配線の抵抗値が変化することである。この抵抗値の高い配線をなくすために、ビア抜け箇所を発見し、電源パッドからの配線抵抗値を算出することで、適切な位置にビアを配置する必要がある。
また、レイアウト情報の電源配線パターンから配線の抵抗値の高低を検証する方法として、電源パッドから各ビアとの配線の抵抗値を算出するツールが開示されている。(たとえば、下記特許文献1を参照。)。図14は、従来の抵抗値を算出するツールを用いた場合の配線抵抗の検出ポイントのイメージ図である。
図14において、算出する配線の抵抗値は、電源パッド202から配線抵抗値の検出ポイント1402(○で囲われた箇所)までの配線の最小抵抗値である。ビア106、スタックビア107は同電源である上下層間を接続するために存在する。最下層配線101と、上層配線A102と、上層配線B103と、上層配線C104と、上層配線D105と、の上下層間が交差し、ビア106およびスタックビア107が存在する箇所が配線抵抗値の検出ポイント1402である。最下層配線101と、上層配線A102と、上層配線B103と、上層配線C104と、上層配線D105と、上の上下層間が交差し、ビア抜け箇所108が存在する箇所は、検出ポイントでない。このような箇所は検出対象外ポイント1401である。
特開平11−53412号公報
しかしながら、上述した従来技術で取得するデータは、スタンダードセル配置後のレイアウト情報である。このため、従来技術では高抵抗な配線を発見すると、スタンダードセルを別の箇所に配置し直して、電源配線をやり直す必要がある。したがって、レイアウト設計の手戻りが生じ、設計者の負担が増大するとともに、レイアウト設計期間の長期化を招くという問題点があった。
また、上述したビア抜け箇所へのビアの挿入や適切な位置へのビアの配置方法を、設計者がレイアウト情報から手作業で確認する必要があるため、設計者の負担が増大するという問題点があった。
また、図14に示した従来技術では、ビアを経由する配線経路のみ(ビア抜け箇所を1つも含まない配線経路)の抵抗値を算出している。このため、ビア抜け箇所を経由する配線経路の抵抗値を算出することができない。すなわち、ビア抜け箇所を経由する配線経路が、ビアを経由する配線経路よりも低抵抗であっても見逃してしまうこととなる。このため、抵抗値が最も低い配線経路を検出することができない場合があり、低抵抗値の検出精度が低いという問題点があった。
さらに、図14に示した従来技術では、存在する全ビアまでの配線経路の抵抗値を算出しているため、算出時間が膨大になり、レイアウト設計期間が長期化するという問題点があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、耐久性が高い低消費電力の半導体集積回路の電源配線レイアウトを容易かつ短期間で実現することができるこの設計支援プログラム、設計支援装置、および設計支援方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この設計支援プログラム、設計支援装置、および設計支援方法は、スタンダードセルが未配置の電源配線レイアウト情報を取得し、取得された電源配線レイアウト情報の中から、ビア抜け箇所を検出し、電源配線レイアウト情報の中から、最下層の電源配線と当該電源配線と同一の電源となる最下層よりも上層の電源配線とが交差する最下層の電源配線上の交差ポイントを抽出し、電源が供給される電源パッドから抽出された最下層の電源配線上の交差ポイントまでの抵抗値が最小となる第1の電源配線経路を探索し、第1の電源配線経路の抵抗値に基づいて、検出されたビア抜け箇所を経由するように、電源パッドから交差ポイントまでの第2の電源配線経路を探索し、第1および第2の探索によって探索された探索結果を出力することを要件とする。
この設計支援プログラム、設計支援装置、および設計支援方法によれば、スタンダードセルの配置位置やビア抜けといった電源配線レイアウト上の制約を意識することなく、抵抗値の低さを最優先した低抵抗の電源配線経路を自動探索することができる。
この設計支援プログラム、設計支援装置、および設計支援方法によれば、耐久性が高い低消費電力の半導体集積回路の電源配線レイアウトを容易かつ短期間で実現することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この設計支援プログラム、設計支援装置、および設計支援方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(本実施の形態の概要)
本実施の形態では、スタンダードセルが未配置のレイアウト情報に対して、電源を供給する電源パッドを始点とし、電源配線の最下層配線上のポイントを終点とする。そして、始点−終点間の配線層間におけるビア抜け箇所についてもビアが存在すると想定して、ビア抜け箇所も経由する始点−終点間の配線経路を探索する。これにより、スタンダードセルの配置位置やビア抜けといった電源配線レイアウト上の制約を意識することなく、抵抗値の低さを最優先した低抵抗の電源配線経路を自動探索することができる。
したがって、エレクトロマイグレーションとIRドロップによるエラーの発生を未然防止することができ、耐久性の高い半導体集積回路を設計することができる。また、低抵抗の電源配線経路を自動探索することにより、低消費電力の半導体集積回路を設計することができる。このような電源配線の設計を自動実行することにより、電源配線レイアウトを容易かつ短期間で実現することとなる。
(レイアウト情報)
つぎに、本実施の形態にかかる設計支援装置が取得するレイアウト情報について説明する。図1は、半導体集積回路の電源配線のレイアウト情報の3次元イメージ図である。図1の電源配線レイアウト情報100では、最下層配線101と、最下層配線101と同電源となる上層配線A102,上層配線B103,上層配線C104,上層配線D105とが形成されている。ロウ領域109はスタンダードセルの配置領域である。
また、上層配線B103と上層配線C104の交差部分と、上層配線C104と上層配線D105の交差部分が、ビア106により接続される。最下層配線101と上層配線A102の交差部分が、スタックビア107により接続される。ビア抜け箇所108は、上下層間で交差していても、ビアを挿入していない箇所である。
また、図2は、電源配線の断面イメージと最下層配線上の交差ポイントを示す説明図である。図2は、図1の矢印A方向から見た断面図である。最下層配線上の交差ポイント201(○で囲われた箇所)は、最下層配線101上にある、上層配線A102との交差する部分である。本実施の形態では、ビア抜け箇所108を経由する配線経路L11のような経路と、ビア抜け箇所108を経由しない配線経路L10を探索する。
(設計支援装置のハードウェア構成)
図3は、実施の形態にかかる設計支援装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図3において、設計支援装置は、CPU(Central Processing Unit)301と、ROM(Read‐Only Memory)302と、RAM(Random Access Memory)303と、磁気ディスクドライブ304と、磁気ディスク305と、光ディスクドライブ306と、光ディスク307と、ディスプレイ308と、I/F(Interface)309と、キーボード310と、マウス311と、スキャナ312と、プリンタ313と、を備えている。また、各構成部はバス300によってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU301は、設計支援装置の全体の制御を司る。ROM302は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。磁気ディスクドライブ304は、CPU301の制御にしたがって磁気ディスク305に対するデータのリード/ライトを制御する。磁気ディスク305は、磁気ディスクドライブ304の制御で書き込まれたデータを記憶する。
光ディスクドライブ306は、CPU301の制御にしたがって光ディスク307に対するデータのリード/ライトを制御する。光ディスク307は、光ディスクドライブ306の制御で書き込まれたデータを記憶したり、光ディスク307に記憶されたデータをコンピュータに読み取らせたりする。
ディスプレイ308は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。このディスプレイ308は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
インターフェース(以下、「I/F」と略する。)309は、通信回線を通じてLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどのネットワーク314に接続され、このネットワーク314を介して他の装置に接続される。そして、I/F309は、ネットワーク314と内部のインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。I/F309には、たとえばモデムやLANアダプタなどを採用することができる。
キーボード310は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを備え、データの入力をおこなう。また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。マウス311は、カーソルの移動や範囲選択、あるいはウィンドウの移動やサイズの変更などをおこなう。ポインティングデバイスとして同様に機能を備えるものであれば、トラックボールやジョイスティックなどであってもよい。
スキャナ312は、画像を光学的に読み取り、設計支援装置内に画像データを取り込む。なお、スキャナ312は、OCR(Optical Character Reader)機能を持たせてもよい。また、プリンタ313は、画像データや文書データを印刷する。プリンタ313には、たとえば、レーザプリンタやインクジェットプリンタを採用することができる。
(設計支援装置の機能的構成)
つぎに、本実施の形態にかかる設計支援装置の機能的構成について説明する。図4は、本実施の形態にかかる設計支援装置の機能的構成を示すブロック図である。図4において、設計支援装置は、取得部401と、検出部402と、抽出部403と、第1の探索部404と、第2の探索部405と、出力部406と、挿入部407と、により構成されている。
取得部401は、スタンダードセルが未配置の電源配線レイアウト情報100を取得する機能を有する。具体的には、たとえば、外部装置から電源配線レイアウト情報100を受信したり、図3に示したRAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などの記憶領域から読み出したりする。
検出部402は、取得部401によって取得された電源配線レイアウト情報100の中から、ビア抜け箇所108を検出する機能を有する。具体的には、電源配線レイアウト情報100の中から、上下配線層間で交差する交差ポイントの座標を用いて検出する。たとえば、以下のように検出する。図5−1〜図5−4は、検出部402によるビア抜け箇所108の検出内容を示す説明図である。
図5−1は、電源配線の座標イメージ図である。まず、電源配線レイアウト情報100の中から、上下配線層間で交差する部分を探す。図5−1において、交差部分501は、座標上にある、最下層配線101と上層配線A102の交差している部分である。
つぎに、図5−1の交差部分501から、交差座標を抽出する。図5−2は、交差座標の抽出イメージ図である。交差座標を抽出できる条件は、以下の2つである。1つ目は、下層配線の座標上に、上層配線のセンター座標が存在することである。2つ目は、上層配線の座標上に、下層配線のセンター座標が存在することである。
たとえば、最下層配線101のX座標(0≦X≦5)上に、上層配線A102のセンター座標(X=3)が存在する。かつ、上層配線A102のY座標(0≦Y≦5)上に、最下層配線の配線101のセンター座標(Y=2)が存在する。したがって、最下層配線101と上層配線A102は、座標(3,2)で交差している。交差している座標箇所を上下層間の交差ポイント502とする。なお、交差ポイント502と交差座標は、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などの記憶領域に記憶される。
つぎに、図5−2の上下層間の交差ポイント502の交差座標に基づいて、矩形情報を作成する。図5−3は、矩形情報を作成するイメージ図である。矩形情報503は、交差部分に作成する、四角形の情報である。交差ポイントの座標(3,2)を矩形情報503のセンター座標とする。矩形情報503のY軸方向の線幅は、上層配線AのY軸方向の配線幅と同じとする。矩形情報503のX軸方向の線幅は、最下層配線のX軸方向の配線幅と同じとする。
また、矩形情報503のX軸の座標はXmin(X座標の最小値)とXmax(X座標の最大値)とする。矩形情報503のY軸の座標はYmin(Y座標の最小値)とYmax(Y座標の最大値)とする。
つぎに、図5−4は、ビア座標の有無をチェックするイメージ図である。上述した矩形情報503上に、ビアが存在するかをチェックする。ビア座標を(Xvia,Yvia)とする。
このとき、ビアが存在する条件は、以下の2つである。1つ目は、Xmin≦Xvia≦Xmaxである。2つ目は、Ymin≦Yvia≦Ymaxである。
たとえば、ビアの座標が(Xvia,Yvia)=(3,2)であるとする。図5−4の矩形情報503は、Xmin=2、Xmax=4、Ymin=1.5、Ymax=2.5である。矩形情報503の座標をビアが存在する条件に当てはめると、2≦Xvia≦4、1.5≦Yvia≦2.5となる。よって、この交差部分には、ビアA504が存在する。なお、ビアの存在有無は上下層間の交差ポイント502の情報と関連づけされ、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などの記憶領域に記憶される。
図4に戻って、抽出部403は、最下層の電源配線と当該電源配線と同一の電源となる最下層よりも上層の電源配線とが交差する最下層配線上の交差ポイント201を抽出する機能を有する。具体的には、検出部402によって検出された上下層間の交差ポイント502の中から、最下層配線上の交差ポイントを抽出する。たとえば、図2では、最下層配線上の交差ポイント201を抽出する。抽出された最下層配線上の交差ポイント201は、第1の探索部404に渡される。
第1の探索部404は、供給される電源パッドから上述した抽出部によって抽出された最下層配線上の交差ポイント201までの抵抗値が最小となる第1の電源配線経路を探索する機能を有する。探索処理については、周知の配線アルゴリズムを適用することができる。具体的には、第1の配線経路は、ビア抜け箇所108を経由しない配線経路である。たとえば、以下のように探索される。図6〜図7は、第1の探索部404による探索方法を示す説明図である。
図6は、第1の探索部404によって探索された第1の配線経路を示す説明図である。最下層配線上の交差ポイント201の中から順番に累積抵抗検出ポイント601(○で囲われた箇所)とする。電源パッドを始点とし、累積抵抗検出ポイント601を終点とする。そして、始点からビア抜け箇所108を経由せずに終点までの経路を抵抗値が最小となるように探索する。この探索結果が第1の配線経路である。
図7は、ビア抜け箇所を含めない電源配線経路の抵抗値算出結果を示す説明図である。図7において、電源配線の抵抗値算出は、抵抗値Rm1〜Rm5と、抵抗値Rv12と、抵抗値Rv23と、抵抗値Rv34と、抵抗値Rv45と、抵抗値Rv56と、抵抗値Rv67と、をそれぞれ求めてすべてを足し合わせることである。
抵抗値Rm1〜Rm5はMETAL配線の抵抗値である。METAL配線の抵抗値は、下記式(1)により算出する。
Rm#=METAL配線のシート抵抗値[Ω/□]×配線長[μm]/配線幅[μm]
・・・(1)
ただし、#は番号(1,2、…)、Rm#はMETAL配線の抵抗値である。
図8は、METAL配線のシート抵抗値の参照テーブルを示す説明図である。参照テーブル800は、たとえば、図3に示したRAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などの記憶領域に記憶されるテーブルである。METAL配線のシート抵抗値とは、各METAL層の単位面積あたりの抵抗値である。
図7に戻って、ここで、たとえば、抵抗値Rm1の配線はMETAL7で形成されている。METAL7のシート抵抗値は、参照テーブル800を引くと、0.1[Ω/□]である。抵抗値Rm1の配線の配線長を20[μm]とし、Rm1の配線の配線幅を2.0[μm]として、上記式(1)に代入すると、抵抗値Rm1は1[Ω]である。
抵抗値Rv12,抵抗値Rv23,抵抗値Rv34,抵抗値Rv45,抵抗値Rv56,および抵抗値Rv67は、ビアの抵抗値である。以降、ビアの抵抗値をRvxyとする。ただし、xは下層配線の層番号、yは上層配線の層番号である。したがって、Rvxyは下層配線の層番号xと上層配線の層番号yの間のVIAxyの抵抗値を示す。たとえば、Rv67は、METAL6とMETAL7との間のVIA67の抵抗値である。なお、VIAxyが複数個のビアの集合体である場合は、参照テーブル800から引いた抵抗値にビアの個数を乗じることにより、Rvxyが得られる。
図9は、ビアの抵抗値の参照テーブルを示す説明図である。参照テーブル900は、たとえば、図3に示したRAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などの記憶領域に記憶されるテーブルである。ビアの抵抗値は、ビア1個当たりの抵抗値にビア数を乗算した値である。
図7に戻って、抵抗値Rm1と同様に、上記式(1)を使用して、抵抗値Rm2〜Rm5を求める。その結果を、抵抗値Rm2=1[Ω],抵抗値Rm3=1[Ω],抵抗値Rm4=2[Ω],抵抗値Rm5=2[Ω]とする。
また、抵抗値Rv12と、抵抗値Rv23と、抵抗値Rv34と、抵抗値Rv45と、抵抗値Rv56と、抵抗値Rv67と、は参照テーブル900から引く。それぞれ、抵抗値Rv12=0.5[Ω],抵抗値Rv23=0.5[Ω],抵抗値Rv34=0.5[Ω],抵抗値Rv45=0.5[Ω],抵抗値Rv56=1[Ω],抵抗値Rv67=1[Ω]である。抵抗値Rm1〜Rm5と、抵抗値Rv12と、抵抗値Rv23と、抵抗値Rv34と、抵抗値Rv45と、抵抗値Rv56と、抵抗値Rv67と、を足しあわせた結果は、11[Ω]である。つまり、図7の配線経路L10の抵抗値は、11[Ω]である。
なお、第1の探索部404で探索した電源配線経路と電源配線経路の抵抗値は、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などの記憶領域に記憶される。
図4に戻って、第2の探索部405は、第1の探索部404で探索した電源配線経路と電源配線経路の抵抗値に基づいて、第2の電源配線経路を探索する機能を有する。探索処理については、第1の探索部404と同様、周知の配線アルゴリズムを適用することができる。
第1の探索部404と異なる点は、第2の探索部405は、検出部402によって検出されたビア抜け箇所108を経由するように経路探索をおこなっている点である。したがって、第2の電源配線経路は、検出部402によって検出されたビア抜け箇所108を経由する配線経路となる。また、第2の電源配線経路は、電源パッドから第1の電源配線経路と同一の累積抵抗検出ポイント601までの配線経路である。第2の電源配線経路としては抵抗値が最小となる配線経路を1つ探索することとしてもよく、抵抗値が小さい上位N番目までの配線経路を探索することとしてもよい。
図10は、第2の探索部405による配線経路と経路の抵抗値を示す説明図である。配線経路L11は、ビア抜け箇所108を含んだ経路となっている。配線経路L11の抵抗値の算出方法は、第1の探索部404の配線経路L10の抵抗値算出方法と同一である。図10において、配線経路L11の抵抗値は、抵抗値Rm1と、抵抗値Rm6と、抵抗値Rv12と,抵抗値Rv23と,抵抗値Rv34と,抵抗値Rv45と,抵抗値Rv56と,抵抗値Rv67と、をそれぞれ求め、足し合わせたものである。ここで、抵抗値Rm6=1[Ω]とする。よって、ビア抜け箇所108を含めた、配線経路L11の抵抗値は6[Ω]である。
なお、第2の探索部405で探索した電源配線経路と電源配線経路の抵抗値は、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などの記憶領域に記憶される。
図4に戻って、出力部406は、第1の探索部404および第2の探索部405によって探索された探索結果を出力する機能を有する。具体的には、最下層配線上の交差ポイント201と、探索結果である電源配線経路と、電源配線経路の抵抗値と、を関連づけて出力する。
図11は、結果出力を示す説明図である。なお、結果出力は、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などの記憶領域に記憶される。または、ディスプレイ308に表示される。
挿入部407は、第2の探索部405で探索された電源配線経路をもとにビア抜け箇所108にビアを挿入する機能を有する。具体的には、電源配線レイアウト情報100のビア抜け箇所108に、ビアを挿入することである。
図12は、ビア抜け箇所にビアを挿入した電源配線のレイアウト情報の3次元イメージ図である。図12において、ビア抜け箇所108に挿入したビアは、ビア1201とスタックビア1202である。なお、ビア抜け箇所108にビアを挿入した電源配線レイアウト400は、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などの記憶領域に記憶される。
(設計支援装置の設計支援処理手順)
つぎに、本実施の形態にかかる設計支援装置の設計支援処理手順について説明する。図13は、本実施形態にかかる設計支援装置の設計支援処理手順を示すフローチャートである。図13において、まず、取得部401によりスタンダードセル未配置の電源配線レイアウト情報100を取得する(ステップS1301)。
つぎに、ビア抜け箇所108の検出処理をしていない上下層間の交差ポイントはあるか否かを判断する(ステップS1302)。ビア抜け箇所108の検出処理をしていない層間の交差ポイントがある場合(ステップS1302:Yes)、上下層間の交差ポイント502にビア抜け箇所108があるか否かを判断する(ステップS1303)。具体的には、検出部402で上下層間の交差ポイント502を検出することである。また、ビアA504を検出することである。
上下層間の交差ポイント502にビア抜け箇所108がある場合(ステップS1303:Yes)、ビア抜け箇所108の情報をデータ保存する(ステップS1304)。そして、ステップS1302に戻る。一方、上下層間の交差ポイント502にビア抜け箇所108がない場合(ステップS1303:No)、ステップS1302に戻る。
また、ステップS1302において、ビア抜け箇所108の検出処理をしていない層間の交差ポイントがない場合(ステップS1302:No)、経路の探索が未処理である最下層配線上の交差ポイント201があるか否かを判断する(ステップS1305)。
経路探索が未処理である最下層配線上の交差ポイント201がある場合(ステップS1305:Yes)、抽出部403により、最下層配線上の交差ポイント201から累積抵抗検出ポイントを決定する(ステップS1306)。つぎに、第1の探索部404により、ビア抜け箇所108を経由しない第1の経路探索を行う(ステップS1307)。
つぎに、第2の探索部405により、ビア抜け箇所108を経由する第2の経路探索を行う(ステップS1308)。つぎに、経路探索の情報を保存し(ステップS1309)、ステップS1305に戻る。一方、経路探索が未処理である最下層配線上の交差ポイント201がない場合(ステップS1305:No)、出力部406により、結果を出力する。(ステップS1310)。これにより、一連の処理を終了する。
以上、説明したように本実施の形態では、スタンダードセルが未配置の電源配線レイアウト情報100に対して、電源を供給する電源パッド202を始点とし、電源配線の最下層配線上の交差ポイント201を終点とする。そして、始点−終点間の配線層間におけるビア抜け箇所108についてもビアが存在すると想定して、ビア抜け箇所108も経由する始点−終点間の配線経路を探索する。これにより、スタンダードセルの配置位置やビア抜けといった電源配線レイアウト上の制約を意識することなく、抵抗値の低さを最優先した低抵抗の電源配線経路を自動探索することができる。
したがって、エレクトロマイグレーションとIRドロップによるエラーの発生を未然防止することができ、耐久性の高い半導体集積回路を設計することができる。また、低抵抗の電源配線経路を自動探索することにより、低消費電力の半導体集積回路を設計することができる。このような電源配線の設計を自動実行することにより、電源配線レイアウトを容易かつ短期間で実現することとなる。
以上説明したように、設計支援プログラム、設計支援装置、および設計支援方法によれば、耐久性が高い低消費電力の半導体集積回路の電源配線レイアウトを容易かつ短期間で実現することができるという効果を奏する。
なお、本実施の形態で説明した設計支援方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することが可能な媒体であってもよい。
半導体集積回路の電源配線のレイアウト情報の3次元イメージ図である。 電源配線の断面イメージと最下層配線上の交差ポイントを示す説明図である。 本実施の形態にかかる設計支援装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 本実施の形態にかかる設計支援装置の機能的構成を示すブロック図である。 電源配線の座標イメージ図である。 交差座標の抽出イメージ図である。 矩形情報を作成するイメージ図である。 ビア座標の有無をチェックするイメージ図である。 第1の探索部によって探索された第1の配線経路を示す説明図である。 ビア抜け箇所を含めない電源配線経路の抵抗値算出結果を示す説明図である。 METAL配線のシート抵抗値の参照テーブルを示す説明図である。 ビアの抵抗値の参照テーブルを示す説明図である。 第2の探索部による配線経路と経路の抵抗値を示す説明図である。 結果出力を示す説明図である。 ビア抜け箇所にビアを挿入した電源配線のレイアウト情報の3次元イメージ図である。 この発明の実施形態にかかる設計支援装置の設計支援処理手順を示すフローチャートである。 従来の抵抗値を算出するツールを用いた場合の配線抵抗値の検出ポイントのイメージ図である。
符号の説明
100 電源配線レイアウト情報
108 ビア抜け箇所
201 最下層配線上の交差ポイント
202 電源パッド
401 取得部
402 検出部
403 抽出部
404 第1の探索部
405 第2の探索部
406 出力部
407 挿入部

Claims (5)

  1. コンピュータを、
    スタンダードセルが未配置の電源配線レイアウト情報を取得する取得手段、
    前記取得手段によって取得された電源配線レイアウト情報の中から、ビア抜け箇所を検出する検出手段、
    前記電源配線レイアウト情報の中から、最下層の電源配線と当該電源配線と同一の電源となる前記最下層よりも上層の電源配線とが交差する前記最下層の電源配線上の交差ポイントを抽出する抽出手段、
    前記電源が供給される電源パッドから前記抽出手段によって抽出された最下層の電源配線上の交差ポイントまでの抵抗値が最小となる第1の電源配線経路を探索する第1の探索手段、
    前記第1の電源配線経路の抵抗値に基づいて、前記検出手段によって検出されたビア抜け箇所を経由するように、前記電源パッドから前記最下層の電源配線上の交差ポイントまでの第2の電源配線経路を探索する第2の探索手段、
    前記第1および第2の探索手段によって探索された探索結果を出力する出力手段、
    として機能させることを特徴とする設計支援プログラム。
  2. 前記第2の探索手段は、
    前記第1の電源配線経路の抵抗値以下となるように、前記第2の電源配線経路を探索することを特徴とする請求項1に記載の設計支援プログラム。
  3. 前記コンピュータを、
    前記第2の電源配線経路のビア抜け箇所にビアを挿入する挿入手段として機能させることを特徴とする請求項1または2に記載の設計支援プログラム。
  4. スタンダードセルが未配置の電源配線レイアウト情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された電源配線レイアウト情報の中から、ビア抜け箇所を検出する検出手段と、
    前記電源配線レイアウト情報の中から、最下層の電源配線と当該電源配線と同一の電源となる前記最下層よりも上層の電源配線とが交差する前記最下層の電源配線上の交差ポイントを抽出する抽出手段と、
    前記電源が供給される電源パッドから前記抽出手段によって抽出された最下層の電源配線上の交差ポイントまでの抵抗値が最小となる第1の電源配線経路を探索する第1の探索手段と、
    前記第1の電源配線経路の抵抗値に基づいて、前記検出手段によって検出されたビア抜け箇所を経由するように、前記電源パッドから前記交差ポイントまでの第2の電源配線経路を探索する第2の探索手段と、
    前記第1および第2の探索手段によって探索された探索結果を出力する出力手段と、
    を備えることを特徴とする設計支援装置。
  5. コンピュータが、
    スタンダードセルが未配置の電源配線レイアウト情報を取得する取得工程と、
    前記取得工程によって取得された電源配線レイアウト情報の中から、ビア抜け箇所を検出する検出工程と、
    前記電源配線レイアウト情報の中から、最下層の電源配線と当該電源配線と同一の電源となる前記最下層よりも上層の電源配線とが交差する前記最下層の電源配線上の交差ポイントを抽出する抽出工程と、
    前記電源が供給される電源パッドから前記抽出工程によって抽出された最下層の電源配線上の交差ポイントまでの抵抗値が最小となる第1の電源配線経路を探索する第1の探索工程と、
    前記第1の電源配線経路の抵抗値に基づいて、前記検出工程によって検出されたビア抜け箇所を経由するように、前記電源パッドから前記交差ポイントまでの第2の電源配線経路を探索する第2の探索工程と、
    前記第1および第2の探索工程によって探索された探索結果を出力する出力工程と、
    を実行することを特徴とする設計支援方法。
JP2008200606A 2008-08-04 2008-08-04 設計支援プログラム、設計支援装置、および設計支援方法 Pending JP2010039679A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008200606A JP2010039679A (ja) 2008-08-04 2008-08-04 設計支援プログラム、設計支援装置、および設計支援方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008200606A JP2010039679A (ja) 2008-08-04 2008-08-04 設計支援プログラム、設計支援装置、および設計支援方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010039679A true JP2010039679A (ja) 2010-02-18

Family

ID=42012177

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008200606A Pending JP2010039679A (ja) 2008-08-04 2008-08-04 設計支援プログラム、設計支援装置、および設計支援方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010039679A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8347253B2 (en) Designing supply wirings in semiconductor integrated circuit by detecting power supply wiring of specific wiring layer in projection area
US7921390B2 (en) Method and system for creating, viewing, editing, and sharing output from a design checking system
JP4644614B2 (ja) レイアウトエディタ装置、配線表示方法、及び配線表示プログラム
JP5050413B2 (ja) 設計支援プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、設計支援方法、および設計支援装置
JP2005202928A (ja) レイアウト処理装置、レイアウト処理方法、及びプログラム
JP2008310573A (ja) Cad図面の表示方法
JP2005250890A (ja) レイアウト検証装置
JP2010039679A (ja) 設計支援プログラム、設計支援装置、および設計支援方法
JPWO2015033599A1 (ja) 情報入力装置、制御方法、及びプログラム
JP5299198B2 (ja) 設計支援プログラム、設計支援装置、および設計支援方法
JP2008009787A (ja) 階層設計レイアウト装置、および階層設計レイアウト方法、階層設計レイアウトプログラム、および該プログラムを記録した記録媒体
JP2008065587A (ja) 文書編集装置およびプログラム
US8549451B2 (en) Verification apparatus
US20020080197A1 (en) Method of providing a display for a graphical user interface
JP5239766B2 (ja) レイアウト設計方法
JP2010117963A (ja) 設計支援方法
EP2284740A1 (en) Design support program, design support system, and design support method
US20100318949A1 (en) Computer product, design support apparatus, and design support method
JP4509703B2 (ja) 配線容量算出装置、配線容量算出方法および配線容量算出プログラム
JP2008040767A (ja) プリント基板設計支援装置
JP2009003723A (ja) 半導体集積回路のレイアウト設計方法、半導体集積回路の自動レイアウト設計装置、半導体集積回路のレイアウト設計補助システム、フォトマスク、フォトマスクの製造方法、半導体集積回路、半導体集積回路の製造方法、制御プログラムおよび可読記憶媒体
JP5410689B2 (ja) 情報管理プログラム、情報管理装置、および情報管理方法
JP4655604B2 (ja) 検図プログラム、検図方法および検図装置
JP2010271853A (ja) 検証支援プログラム、検証支援装置、および検証支援方法
JP4324122B2 (ja) 設計ルール検証プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、および設計ルール検証装置