JP2010038851A - 磁性体通過検出装置 - Google Patents

磁性体通過検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 球体などの磁性体が通過したか否かを非接触で且つ高い精度で検知できる磁性体通過検出装置を得る。
【解決手段】 基板2上に第1の磁石11と第2の磁石12および両磁石11,12の中間に位置する磁気センサ20が設けられ、磁気センサ20が磁気抵抗効果素子21を有している。通過路3内を磁性体である球体5が通過していないときは、第1の磁石11のN極着磁面11aから第2の磁石12のS極着磁面12bに向かうY1方向の磁束が磁気センサ20で検知される。通過路3内を球体5が通過しているときは、N極着磁面11aからの磁束が球体5の内部に導かれるため、磁気センサ20で検知するY1方向の磁束密度が低下する。これにより、球体5の通過を検知できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、球体などの磁性体が通過路内を通過したか否かを磁気センサを用いて検出する磁性体通過検出装置に関する。
磁性体通過検出装置は、食品などの各種製造物に金属が混入していないかを検出したり、組み立て製造ラインに金属製のワークが通過したか否かを検出するために使用される。また、以下の特許文献1ないし4には、パチンコ遊戯装置に使用される磁性体通過検出装置が開示されている。この磁性体通過検出装置は、鉄球であるパチンコ球が入賞口などを通過したことを検出するために使用される。
以下の特許文献3に記載されている検出装置は、球体が通過穴を通過するときに通過穴内に突出する可動片に当たり、球体の重さで可動片が通過穴から後退させられる。可動片にはマグネットが取り付けられており、ホールICである磁気センサが前記マグネットからの磁界を検知することで、球体によって可動片が後退させられたか否かが検知される。
以下の特許文献4に記載されている検出装置は、球体が通過する通過穴の周囲に2つの磁石が配置されており、通過穴を磁性体である球体が通過すると、2つの磁石が球体に引き付けられて移動する。ホールICである磁気センサによって前記磁石が移動したか否かを検知することで、通過穴内を球体が通過したか否かが検出される。
また、以下の特許文献1と特許文献2に記載されている検出装置は、球体が通過する通過路の側方に磁気抵抗素子が配置され、この磁気抵抗素子の背部にバイアス磁界を発生する磁石が設けられている。通過路内を磁性体である球体が通過すると、前記磁石から発せられている磁束が球体に引き付けられて、磁気抵抗素子に作用するバイアス磁界の磁束の集中度が変化する。このときの磁気抵抗素子の抵抗値の変化を検知して、球体が通過したことを検出するというものである。
特開2000−292513号公報 特開2001−91659号公報 特開2006−68311号公報 特開2006−247226号公報
特許文献3に記載された検出装置は、通過穴内を通過する球体が可動片に当たって、可動片を移動させる構造であるため、可動片が常に球体が当たるときの衝撃を受けることになり、可動片の動作不良が生じるおそれがある。もし可動片が誤動作によって通過穴から後退できないことがあると、球体が通過穴を通過できなくなる。
特許文献4に記載された検出装置は、通過穴内を磁性体の球体が通過したときに、通過穴の外周で磁石が動く構造である。そのため、磁石の動きが鈍いと、球体が通過したことを瞬時に判断できないことがありえる。
また、特許文献1と特許文献2に記載された検出装置は、球体が磁気抵抗素子の前方を通過するときに、磁気抵抗素子に作用するバイアス磁界の強度変化を抵抗値の変化で検出するものである。しかし、前記磁石から発せられるバイアス磁界は、球体が通過していないときも常に磁気抵抗素子に作用しているため、球体が通過しているときと通過していないときの磁気抵抗素子の抵抗値の変化が小さく、球体が通過したか否かを誤動作せずに正確に検知することが困難である。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、対向する一対の磁石を使用して、球体などの磁性体が通過したときの両磁石間の磁束の経路の変化を検知することで、磁性体が通過したか否かを高精度に検出することが可能な磁性体通過検出装置を提供することを目的としている。
本発明は、磁性体が通過する通過路に対向する第1の磁石と第2の磁石を有し、前記第1の磁石はN極が前記通過路に対向し、前記第2の磁石はS極が前記通路に対向しており、
前記第1の磁石と前記第2の磁石の間に磁気センサが設けられ、前記通過路を磁性体が通過しているときと通過していないときとでの前記第1の磁石から前記第2の磁石に向かう磁界強度の変化が、前記磁気センサで検知されることを特徴とするものである。
本発明は、第1の磁石のN極着磁面から第2の磁石のS極着磁面に向かう磁束を利用して磁性体の通過を検出している。磁性体が通過していないときは、N極着磁面からS極着磁面に向かう高い密度の磁束が磁気センサで検知され、磁性体が通過するときは前記磁束が磁性体に引き込まれるために、磁気センサに作用する磁束の密度が大きく低下する。このように、磁性体が通過していないときと通過しているときとで磁気センサが検知する磁束密度の差が大きくなるため、磁性体が通過したか否かを迅速に且つ高精度に検出できる。
本発明は、前記磁性体が球体であり、前記通過路内を通過する前記球体の中心が前記磁気センサに最も近づいたときに、前記球体の中心Ogと磁気センサの中心を結ぶ線を対向中心線Oxとし、前記中心Ogを通り前記対向中心線Oxと前記球体の通過方向の双方に直交する線を直交中心線Oyとしたときに、
前記第1の磁石と前記第2の磁石および前記磁気センサは、対向中心線Oxと直交中心線Oyを含む面内に配列されており、この面内において、前記第1の磁石と前記第2の磁石は、前記磁気センサよりも前記直交中心線Oyに接近する位置に配置されている構造が好ましい。
また本発明は、前記第1の磁石のN極着磁面と、前記第2の磁石のS極着磁面は、前記対向中心線Oxおよび前記直交中心線Oyの双方に対し傾斜して前記通過路に対面していることが好ましい。
さらに本発明は、前記N極着磁面に直交する線と、前記S極着磁面に直交する線とが、前記対向中心線Ox上の点O1で交差し、前記点O1は、前記球体の中心Ogよりも前記磁気センサに近い位置にあることが好ましい。
上記のように、第1の磁石のN極着磁面と第2の磁石のS極着磁面を通過路に対向させると、球体が通過していないときは、第1の磁石のN極着磁面から第2の磁石のS極着磁面に向かう高い密度の磁束を磁気センサで検知でき、磁石が通過路内を通過すると、前記磁束が球体内に引き込まれやすくなり、球体が通過したときに磁気センサが検知する磁束密度の変化の差を大きくできる。
本発明は、前記磁気センサの中心と前記通過路の中心とが、前記球体の半径に1.0mm以上で2.5mm以下を加算した距離だけ離れていることが好ましい。
また、本発明は、前記第1の磁石と前記第2の磁石は共に、前記通過路内を通過する前記球体の外面が接触しないように、前記通過路から離れて配置されていることが好ましい。第1の磁石と第2の磁石が球体に直接に接触しないように配置することで、通過中の球体を磁石が吸い寄せる力をほとんどゼロにでき、球体が磁石の存在に拘わらず、通過路内をスムースに通過するようになる。
本発明は、前記磁気センサとして、固定磁性層の磁化の固定方向が球体の接線方向に向けられた磁気抵抗効果素子を使用できる。
上記磁気抵抗効果素子(GMR素子)を使用すると、球体が通過しているときと通過していないときとで磁気センサで検知される磁束密度の変化を高精度に検知できるのみならず、球体が通過しているときと通過していないときとで、磁気センサに作用する磁束の向きが変化した場合もその変化を高精度に検知できるので、球体の通過検出を高い確率で誤動作なく検出できるようになる。
なお、本発明では、磁気センサとして、磁石間の磁束の密度の変化を検知できるものであれば、AMR素子やホールICなどを使用することも可能である。
本発明の磁性体検出装置は、球体などの磁性体が通過したか否かを球体と非接触で高精度に検出できる。特に、一対の磁石の間の磁束の密度の変化を検知しているため、磁性体が通過していないときと通過しているときとで、磁気センサが検知する磁束密度の差が大きくなる。そのため、誤動作を生じにくい高精度な検出動作が可能である。
図1と図2は本発明の実施の形態の磁性体通過検出装置を示す平面図であり、図1は磁性体が通過していないときを示し、図2は磁性体が通過しているときを示している。図3は磁性体通過検出装置の主要部の構造を示す斜視図である。図4は磁気センサの一例として磁気抵抗効果素子(GMR素子)を示す平面図、図5は図4の素子をV矢視線で切断した拡大断面図である。図6は検出回路の構成図である。図7と図8は磁性体通過検出装置の特性を説明する線図である。
図1と図2に示す磁性体通過検出装置1は、パチンコ遊戯装置に設置されるものであり、基板2に紙面直交方向に貫通する通過路(通過穴)3が開口している。通過路3は多角形であり、図1と図2に示す実施の形態では八角形である。図2に示すように、通過路3を通過する磁性体は球体5であり、鉄製のパチンコ球である。球体5は自重で通過路3内を落下するように通過する。球体は直径が11mmである。通過路3は、その各辺と球体5の外周面との対向距離が、球体5の通過を妨げない範囲で最小寸法となるように設定されている。
基板2の上には、第1の磁石11と第2の磁石12および磁気センサ20が設けられている。図1と図2に示すように、八角形の通過路3の第1の辺3aの近傍で且つ通過路3から外れた位置に磁気センサ20が配置されている。
図1と図2では、磁気センサ20の中心と通過路3の中心(すなわち、図2に示すように球体5が通過路3の中心を通過するときのこの球体5の中心Og)とを結び、前記第1の辺3aと直交する線を対向中心線Oxとし、中心Ogを通って、対向中心線Oxおよび球体5の中心Ogの通過線の双方に直交する線を直交中心線Oyで表している。
第1の磁石11は、第1の辺3aに隣接する第2の辺3bのすぐ外側に配置されており、第2の磁石12は、第1の辺3aに隣接する第3の辺3cのすぐ外側に配置されている。第1の磁石11と第2の磁石12は、通過路3の内部に突出しておらず、通過路3内を通過する球体5に対して、第1の磁石11と第2の磁石の吸引力がほとんど作用しないようになっている。
第1の磁石11は、N極着磁面11aが通過路3内に向けられ、逆側の面であるS極着磁面11bが通過路3と反対側に向けられている。第2の磁石12は、N極着磁面12aが通過路3と反対側に向けられ、逆側の面であるS極着磁面12bが通過路3の内部に向けられている。
第1の磁石11と第2の磁石12と磁気センサ20は、対向中心線Oxと直交中心線Oyとを含む平面(Ox−Oy平面)内に配置されている。図3に示すように、第1の磁石11と第2の磁石12は、Ox−Oy面に直交する方向であるZ1−Z2方向において同じ高さ位置にある。磁気センサ20は、その内部に設けられた磁気抵抗効果素子21が、Z1−Z2方向において、第1の磁石11と第2の磁石12の高さを二分した中心となる高さ位置に配置されている。
第1の磁石11のN極着磁面11aの中心を通りN極着磁面11aと直交する線を第1の配置線L1とし、第2の磁石12のS極着磁面12bの中心を通りS極着磁面12bと直交する線を第2の配置線L2とする。第1の配置線L1と第2の配置線L2は、Ox−Oy平面内に位置している。第1の配置線L1と第2の配置線L2のそれぞれが直交中心線Oyと成す角度θは、25度以上で50度以下であり、図の実施の形態ではθが35度である。
第1の配置線L1と第2の配置線L2は、対向中心線Ox上の点O1で交差している。この点O1は、通過路3の中心Ogよりも磁気センサ20に接近する側に配置されている。
その結果、第1の磁石11のN極着磁面11aは、通過路3の中心を通過する球体5のOx−Oy平面内での接線よりもやや時計方向に傾いている。また、第2の磁石12のS極着磁面12bは、通過路3の中心を通過する球体5のOx−Oy平面内での接線よりもやや反時計方向に傾いている。このような配置によって、図1に示すように、通過路3内を球体5が通過していないときに、第1の磁石11のN極着磁面11aから第2の磁石12のS極着磁面12bに向かう磁束φ1によって、磁気センサ20に対してY1方向への高密度の磁束成分を作用させることが可能になる。
また、図2に示すように、通過路3内を球体5が通過し、その中心Ogが、Ox−Oy平面に一致すると、第1の磁石11のN極着磁面11aから第2の磁石12のS極着磁面12bに向かう磁束が球体5の内部に引き込まれて内部磁束φ3となる。その結果、磁気センサ20に作用する磁束のY1方向の成分の密度が低下する。または、磁気センサ20にY1方向への磁束が作用しなくなり、その代わりに、第2の磁石12のN極着磁面12aから第1の磁石11のS極着磁面11bに向かう周回磁束φ2が磁気センサ20に影響を与え、磁気センサ20にはY2方向への磁束が作用するようになる。
磁気センサ20内には図4に示す磁気抵抗効果素子21が設けられている。磁気抵抗効果素子21は、複数の素子部22が互いに平行に形成され、個々の素子部22の前後端部は、接続電極23a,23bによって2個ずつ接続されて、ミアンダパターンが構成されている。または、接続電極23a,23bを有することなく、図5に示す積層構造の素子部22のみによってミアンダパターンが形成されていてもよい。
図5の断面図に示すように、個々の素子部22は、基板21aの上に、反強磁性層24、固定磁性層25、非磁性導電層26および自由磁性層27の順に積層されて成膜され、自由磁性層27の表面が保護層28で覆われている。
反強磁性層24は、Ir−Mn合金(イリジウム−マンガン合金)などの反強磁性材料で形成されている。固定磁性層25はCo−Fe合金(コバルト−鉄合金)などの軟磁性材料で形成されている。非磁性導電層26はCu(銅)などである。自由磁性層27は、Ni−Fe合金(ニッケル−鉄合金)などの軟磁性材料で形成されている。保護層28はTa(タンタル)の層である。
素子部22は、反強磁性層24と固定磁性層25との反強磁性結合により、固定磁性層25の磁化の方向が固定されている。それぞれの素子部22の固定磁性層25の固定磁化の方向(P方向)は、素子部22の長手方向と平行な向きである。
図1と図2に示すように、磁気センサ20は、磁気抵抗効果素子21の素子部22の長手方向がY1−Y2方向に向くように、通過路3の第1の辺3aと平行に配置されている。また、固定磁性層25の固定磁化の方向(P方向)はY1方向に向けられている。
図1に示すように、通過路3内を球体5が通過していないときは、磁気抵抗効果素子21にY1方向の磁束φ1が作用し、自由磁性層27の磁化の方向が固定磁性層25の固定磁化の方向(P方向)と平行となる。このとき磁気抵抗効果素子21の抵抗値が極小となる。図2に示すように、通過路3内を球体5が通過しているときは、磁気抵抗効果素子21に作用するY1方向の磁束密度が低下し、さらには周回磁束φ2が作用する。その結果、自由磁性層27のY1方向の磁化が弱まり、あるいはY2方向に磁化されることになり、球体5の中心OgのZ方向の高さ位置が磁気抵抗効果素子21に一致したときに、磁気抵抗効果素子21の磁気抵抗が極大になる。
なお、磁気抵抗効果素子21の固定磁性層25の固定磁化の方向(P方向)が、Y2方向に向けられていてもよい。
図6に示すように、磁気抵抗効果素子21は、固定抵抗器31と直列に接続されて、直列の磁気抵抗効果素子21と固定抵抗器31に電源電圧Vccが与えられる。磁気抵抗効果素子21と固定抵抗器31の中間電圧34は比較器36に与えられる。参照用の固定抵抗器32と33が直列に接続されて、直列の固定抵抗器32と固定抵抗器33に電源電圧が与えられている。固定抵抗器32と固定抵抗器33との中間の電位がしきい値電圧35として比較器36に与えられる。
図1に示すように、通過路3内を球体5が通過していないときは、磁気抵抗効果素子21の抵抗値が極小であるため、中間電圧34が極小になり、図2に示すように、通過路3内を球体5が通過しているときは、磁気抵抗効果素子21の抵抗値が極大になるために、中間電圧34が極大になる。比較器36において、中間電圧34がしきい値電圧35よりも大きくなったときに、検知出力37がローレベルからハイレベルとなり、図示しない制御部で、球体5が通過したと判断することができる。
次に、磁気センサ20の磁気抵抗効果素子21に作用する磁束の変化と、図6に示すしきい値電圧35との関係を図7と図8の線図によって説明する。
図7の横軸は、球体5の中心Ogが磁気抵抗効果素子21とZ方向での同じ高さ位置となったときの、球体5の表面(球端)から磁気抵抗効果素子21の中心までの距離を意味している。例えば、図7の横軸の「2mm」は、球体5の中心が磁気抵抗効果素子21と同じ高さ位置となったときの球端から磁気抵抗効果素子21の中心までの距離が2mmであることを意味しており、これはすなわち、球体の半径が5.5mmであるから、通過路3の中心から磁気抵抗効果素子21の中心までの距離Laが7.5mmであることを意味している。
図7と図8の線図の特性が得られたときの条件は、球体5の中心Ogが磁石11,12の中心とZ方向の高さが一致したときの、第2の配置線L2上での、球体5の表面(球端)と第2の磁石12のS極着磁面12bとの隙間δが1mmである。同様に、第1の配置線L1上での球体5の表面(球端)と第1の磁石11のN極着磁面11aとの隙間δも1mmである。また、第1の磁石11のN極着磁面11aのX1側の縁部と直交中心線Oyとの距離Wが4mmであり、第2の磁石12のS極着磁面12bのX1側の縁部と直交中心線Oyとの距離Wも4mmである。
図7の縦軸は、磁気抵抗効果素子21に作用する磁束密度の大きさを示しており、Y1方向の磁束の成分の磁束密度が正であり、Y2方向の磁束の成分の磁束密度が負である。
図7の線(a)は、通過路3内を球体5が通過していないときに、磁気抵抗効果素子21の中心と通過路3の中心との距離Laを変化させたときの、磁気抵抗効果素子21に作用する磁束密度の変化を示している。線(b)は、球体5の中心Ogが通過路3の中心を通過し、且つ球体5の中心Ogが磁気抵抗効果素子21とZ方向の同じ高さ位置になったときに、磁気抵抗効果素子21に作用する磁束密度の変化を示している。
ここで、磁気抵抗効果素子21に作用するY1方向の磁束成分の磁束密度が2mTを下回ったときに、図6に示す回路の中間電圧34がしきい値電圧35よりも大きくなって比較器36からの検出出力37が切り替わるものとする。このとき、図7に示すように、球端から磁気抵抗効果素子21の中心までの距離が1.0mm以上で2.5mm以下であれば、球体5が通過路3内を通過していないときに、磁気抵抗効果素子21に作用するY1方向の磁束密度が2mTを下回らないため、中間電圧34がしきい値電圧35を超えることがない。また、球体5が通過路3内を通過するときは、磁気抵抗効果素子21に作用するY1方向の磁束密度が2mTを下回わり、中間電圧34がしきい値電圧35を超えて、球体5が通過した検知出力を得ることができるようになる。
次に、図3に示すように、2つの球体5を上下に接触させた状態で、通過路3内を通過させた状態を図8に示している。図8の横軸は、2つの球体5の接触点が通過路3内を通過しているときのZ1方向への距離を意味し、縦軸は、図7と同様に磁気抵抗効果素子21に作用するY1方向の磁束密度の大きさを示している。
図8の線(ア)は、図7の横軸に示している球端から磁気抵抗効果素子21の中心までの距離が2mmのときに、磁気抵抗効果素子21に作用するY1方向の磁束密度の変化を示している。(イ)は前記距離が2.5mmのとき、(ウ)は前記距離が3mmのときに、磁気抵抗効果素子21に作用するY1方向の磁束密度の変化を示している。
磁気抵抗効果素子21に対してY1方向に作用する磁束密度が2mTを下回ったときに、図6に示す回路の比較器36からの検出出力37が切り替わるようにしきい値電圧35を設定した場合に、(ア)(イ)であれば、2つの球体5の通過を識別して検知することができる。
以上から、通過路3の中心から磁気抵抗効果素子21の中心までの距離Laは、球体の半径に1.0mm以上で2.5mm以下を加算した範囲であることが好ましい。
また、図3に示すように、基板2上に、少なくとも第1の磁石11と第2の磁石12および磁気センサ20を囲む磁性金属製のシールドカバー41を配置することで、外部からのノイズの影響を受けない磁性体通過検出装置1を構成でき、また磁性体通過検出装置1どうしを接近して配置することもできるようになる。
本発明の磁性体通過検出装置の平面図であり、磁性体が通過してない状態を示す、 本発明の磁性体通過検出装置の平面図であり、磁性体が通過している状態を示す、 2つの球体が重なって通過しているときの磁性体通過検出装置の主要部を示す斜視図、 磁気抵抗効果素子の平面図、 図4に示す磁気抵抗効果素子の素子部をV矢視線で切断した拡大断面図、 検出回路の一例を示す回路図、 通過路と磁気抵抗効果素子との距離を変化させたときに磁気センサで検知する磁束密度の変化を示す線図、 図3に示すように、2つの球体が接触して通過したときに磁気センサで検知する磁束密度の変化を示す線図、
符号の説明
1 磁性体通過検出装置
2 基板
3 通過路(通過穴)
5 球体(磁性体)
11 第1の磁石
11a N極着磁面
12 第2の磁石
12b S極着磁面
20 磁気センサ
21 磁気抵抗効果素子
41 シールドカバー

Claims (7)

  1. 磁性体が通過する通過路に対向する第1の磁石と第2の磁石を有し、前記第1の磁石はN極が前記通過路に対向し、前記第2の磁石はS極が前記通路に対向しており、
    前記第1の磁石と前記第2の磁石の間に磁気センサが設けられ、前記通過路を磁性体が通過しているときと通過していないときとでの前記第1の磁石から前記第2の磁石に向かう磁界強度の変化が、前記磁気センサで検知されることを特徴とする磁性体通過検出装置。
  2. 前記磁性体は球体であり、前記通過路内を通過する前記球体の中心が前記磁気センサに最も近づいたときに、前記球体の中心Ogと磁気センサの中心を結ぶ線を対向中心線Oxとし、前記中心Ogを通り前記対向中心線Oxと前記球体の通過方向の双方に直交する線を直交中心線Oyとしたときに、
    前記第1の磁石と前記第2の磁石および前記磁気センサは、対向中心線Oxと直交中心線Oyを含む面内に配列されており、この面内において、前記第1の磁石と前記第2の磁石は、前記磁気センサよりも前記直交中心線Oyに接近する位置に配置されている請求項1記載の磁性体通過検出装置。
  3. 前記第1の磁石のN極着磁面と、前記第2の磁石のS極着磁面は、前記対向中心線Oxおよび前記直交中心線Oyの双方に対し傾斜して前記通過路に対面している請求項2記載の磁性体通過検出装置。
  4. 前記N極着磁面に直交する線と、前記S極着磁面に直交する線とが、前記対向中心線Ox上の点O1で交差し、前記点O1は、前記球体の中心Ogよりも前記磁気センサに近い位置にある請求項3記載の磁性体通過検出装置。
  5. 前記磁気センサの中心と前記通過路の中心とが、前記球体の半径に1.0mm以上で2.5mm以下を加算した距離だけ離れている請求項2ないし4のいずれかに記載の磁性体通過検出装置。
  6. 前記第1の磁石と前記第2の磁石は共に、前記通過路内を通過する前記球体の外面が接触しないように、前記通過路から離れて配置されている請求項2ないし5のいずれかに記載の磁性体通過検出装置。
  7. 前記磁気センサは、固定磁性層の磁化の固定方向が球体の接線方向に向けられた磁気抵抗効果素子である請求項2ないし6のいずれかに記載の磁性体通過検出装置。
JP2008205022A 2008-08-08 2008-08-08 磁性体通過検出装置 Active JP5139196B2 (ja)

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