JP2010036809A - 車両用マニュアルエアコン装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、安価に設定を変更することができる、車両用マニュアルエアコン装置の提供をすることを課題とする。
【解決手段】ブロア15と、ヒータコア17と、エアミックスドア22と、エアミックスドア開閉手段23と、ウォータバルブ25と、連結部材27と、ウォータバルブ開閉手段28とからなる車両用マニュアルエアコン装置10において、連結部材27の一端に、連結部材27の軸方向に延びる長穴26を備え、ウォータバルブ25と連結部材27は長穴26を介して接続されることを特徴とする。
【効果】温帯地域用の設定のマニュアルエアコン装置を熱帯地域用の設定に変更する場合は、ウォータバルブ25が全開にならないよう制御する。設定を変更するのに長穴26を備えた連結部材27に変更するだけでよく、連結部材27は安価である。車両の使用条件に合わせて安価に設定を変更することができる。
【選択図】図1
【解決手段】ブロア15と、ヒータコア17と、エアミックスドア22と、エアミックスドア開閉手段23と、ウォータバルブ25と、連結部材27と、ウォータバルブ開閉手段28とからなる車両用マニュアルエアコン装置10において、連結部材27の一端に、連結部材27の軸方向に延びる長穴26を備え、ウォータバルブ25と連結部材27は長穴26を介して接続されることを特徴とする。
【効果】温帯地域用の設定のマニュアルエアコン装置を熱帯地域用の設定に変更する場合は、ウォータバルブ25が全開にならないよう制御する。設定を変更するのに長穴26を備えた連結部材27に変更するだけでよく、連結部材27は安価である。車両の使用条件に合わせて安価に設定を変更することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、手動で室温を調節するようにした車両用マニュアルエアコン装置に関する。
車室の温度を調節するために、エアコンディショナ(エアコンと略記する。)装置が車両に装備される。エアコン装置には、オートエアコンとマニュアルエアコンとがあり、各種の構造が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−111175公報(図2)
まず、エアコンの基本構成を特許文献1のオートエアコンに基づいて説明する。オートエアコンとの違いについては後述するが、マニュアルエアコンの基本構成もオートエアコンの基本構成と同様である。
図4は従来の技術の基本構成を説明する図であり、オートエアコン装置100は、一端に空気導入口101が配置され他端に空気吹出し口102が配置される空調ダクト103と、この空調ダクト103内に配置され空気導入口101から空気を導入し導入された空気を空気吹出し口102へ向かって吹出すブロア105と、このブロア105により導入された空気が当てられることにより空気を冷やすエバポレータ106と、このエバポレータ106を通過した空気の一部が当てられることにより空気を温めるヒータコア107と、このヒータコア107に当てられない他の空気が通されるバイパス通路108と、ヒータコア107に当てられる空気の量をドアの開閉により調節するエアミックスドア110と、このエアミックスドア110に接続されエアミックスドア110が開閉される量を調節するためのエアミックスドア制御部111と、ヒータコア107に送られるエンジン112からの冷却水の流量を調節するためにヒータコア107とエンジン112の間に配置されるウォータバルブ113と、このウォータバルブ113に接続されウォータバルブ113が開閉される量を調節するためのウォータバルブ制御部114とからなる。
図4は従来の技術の基本構成を説明する図であり、オートエアコン装置100は、一端に空気導入口101が配置され他端に空気吹出し口102が配置される空調ダクト103と、この空調ダクト103内に配置され空気導入口101から空気を導入し導入された空気を空気吹出し口102へ向かって吹出すブロア105と、このブロア105により導入された空気が当てられることにより空気を冷やすエバポレータ106と、このエバポレータ106を通過した空気の一部が当てられることにより空気を温めるヒータコア107と、このヒータコア107に当てられない他の空気が通されるバイパス通路108と、ヒータコア107に当てられる空気の量をドアの開閉により調節するエアミックスドア110と、このエアミックスドア110に接続されエアミックスドア110が開閉される量を調節するためのエアミックスドア制御部111と、ヒータコア107に送られるエンジン112からの冷却水の流量を調節するためにヒータコア107とエンジン112の間に配置されるウォータバルブ113と、このウォータバルブ113に接続されウォータバルブ113が開閉される量を調節するためのウォータバルブ制御部114とからなる。
エバポレータ106は、説明の便宜のために特許文献1の図2に加えた。
このようなオートエアコン装置100を使用する場合は、まずブロア105を作動させる。ブロア105を作動させると、ブロア105が空気導入口101から空気を取り入れ、空気吹出し口102へ向かって空気を送る。
このようなオートエアコン装置100を使用する場合は、まずブロア105を作動させる。ブロア105を作動させると、ブロア105が空気導入口101から空気を取り入れ、空気吹出し口102へ向かって空気を送る。
ブロア105により空調ダクト103内へ導入された空気は、エバポレータ106に接触する。エバポレータ106内は冷媒が流されており、エバポレータ106は低温に保たれている。低温に保たれたエバポレータ106に接触することにより空気が冷やされる。この冷やされた空気のうち一部はヒータコア107に向かって流れ、その他はバイパス通路108に向かって流れる。
ヒータコア107へ向かって流された風は、ヒータコア107に接触する。ヒータコア107の内部は、エンジン112により温められた冷却水(温水)が流されるため、ヒータコア107は温められている。このように温められたヒータコア107に接触することにより、冷やされた空気が温められる。このようにして温められた空気は、空気吹出し口102へ向かって流れる。
一方、バイパス通路108を流れる空気は、エバポレータ106により冷やされたままの状態で、空気吹出し口102へ向かって流れる。
一方、バイパス通路108を流れる空気は、エバポレータ106により冷やされたままの状態で、空気吹出し口102へ向かって流れる。
即ち、空気吹出し口102には、ヒータコア107を通過した温かい空気と、バイパス通路108を通過した冷たい空気とが流れてくる。温かい空気と冷たい空気を混ぜた上で、車室内へ吹き出す。
このようなオートエアコン装置100を任意の温度に設定する場合は、乗員が温度設定部116を操作し、温度を設定する。
このようなオートエアコン装置100を任意の温度に設定する場合は、乗員が温度設定部116を操作し、温度を設定する。
温度が設定されると、ウォータバルブ制御部114及びエアミックスドア制御部111が作動する。ウォータバルブ制御部114により、ウォータバルブ113の開閉が行われ、これによりヒータコア107へ流される冷却水の量が決められる。
ヒータコア107へ流される冷却水の量が多いほど、ヒータコア107の温度も高くなり、このヒータコア107に接触した空気の温度も高くなる。
ヒータコア107へ流される冷却水の量が多いほど、ヒータコア107の温度も高くなり、このヒータコア107に接触した空気の温度も高くなる。
また、エアミックスドア制御部111が作動することにより、エアミックスドア110が図面時計回り方向又は反時計回り方向に回動される。エアミックスドア110が時計回り方向に回動されると、エバポレータ106を通過した空気のうち、多くの空気をヒータコア107に接触させることができ、空気吹出し口102から吹き出される空気の温度を高くすることができる。
即ち、ウォータバルブ113を全開にし、且つエアミックスドア110の先端を空調ダクト103の上面まで回動させたとき、車両内に吹き出される空気の温度が最も高くなる。一方、ウォータバルブ113を全閉にし、且つエアミックスドア110の先端を空調ダクト103の下面まで回動させたとき、車両内に吹き出される空気の温度が最も低くなる。
温度設定部116で設定された温度に合わせて、ウォータバルブ113の開閉及びエアミックスドア110の開閉を行い、空気吹出し口102から吹き出される空気の温度を調節する。
このようなオートエアコン装置と、マニュアルエアコン装置とでは、基本構造は同じであり、温度の調節の仕方に違いがある。即ち、オートエアコン装置は乗員が設定した温度に合わせて自動的にエアミックスドアの開閉等が行われるのに対して、マニュアルエアコン装置は、乗員が温度調節つまみや温度調節ダイヤルを操作することにより、エアミックスドアの開閉等が行われる(例えば特許文献2参照)。
特開平10−16538号公報(図1、図5)
図5は、従来のエアミックスドアの開閉構造を説明する図であり、マニュアルエアコン装置の温度を調節する場合は、乗員は(a)に示すようにパネル120上に配置される温度調節つまみ121を左右に移動させる。例えば、温度調節つまみ121を図面MAX・COOLの位置から、想像線で示されるMAX・HOTの位置まで移動させる。
すると、(b)に示すように、温度調節つまみ((a)符号121。以下同じ。)にワイヤ122を介して接続されるリンク機構123が作動する。即ち、温度調節つまみを移動させることにより、ワイヤ122が図面左右方向に移動し、このワイヤ122の一端が接続される第1リンクプレート124が第1軸125を中心に時計回り方向に回動される。
これにより、第1リンクプレート124にピン126を介して接続される第2リンクプレート127が第2軸128を中心に反時計回りに回動される。第2軸128が回転することにより、第2軸128上に配置されるエアミックスドア130が反時計回り方向に回動し、エアミックスドア130が開かれる。
このように、マニュアルエアコン装置は、乗員がエアミックスドアの開閉を手動で行う。
このように、マニュアルエアコン装置は、乗員がエアミックスドアの開閉を手動で行う。
ところで、車両は年間平均気温が25℃の温帯地域や、年間平均気温が35℃の熱帯地域等様々な気候の下で使用される。通常、温帯地域で用いるマニュアルエアコン装置は、温帯地域用に設定され、熱帯地域で用いるマニュアルエアコン装置は、熱帯地域用に設定される。従って、温帯地域用マニュアルエアコン装置及び熱帯地域用マニュアルエアコン装置のそれぞれについて、部品が必要になる。
特許文献2に開示されたものでは、第1リンクプレート124と第2リンクプレート127が必要であることから、部品点数が多く製造コストが嵩む。温帯地域用マニュアルエアコン装置を熱帯地域用マニュアルエアコン装置に変更することができれば、準備する部品の点数を削減することができ望ましい。
車両の使用条件に合わせて設定を変更することができ、設定の変更にかかる費用が安価な車両用マニュアルエアコン装置の提供が望まれる。
本発明は、車両の使用条件に合わせて設定を変更することができ、設定の変更にかかる費用が安価な車両用マニュアルエアコン装置の提供をすることを課題とする。
請求項1に係る発明は、一端に空気導入口が配置され他端に空気吹出し口が配置される空調ダクトと、この空調ダクト内に配置され前記空気導入口から空気を導入し導入された空気を前記空気吹出し口へ向かって吹出すブロアと、このブロアを通過した空気の一部が当てられることにより空気を温めるヒータコアと、このヒータコアに当てられない他の空気が通されるバイパス通路と、前記ヒータコアに当てられる空気の量をドアの開閉により調節するエアミックスドアと、前記エアミックスドアに接続されエアミックスドアが開閉される量を手動で調節するためのエアミックスドア開閉手段と、前記ヒータコアに送られるエンジンからの冷却水の流量を調節するために前記ヒータコアと前記エンジンの間に配置されるウォータバルブと、このウォータバルブに連結部材を介して接続され前記ウォータバルブが開閉される量を調節するためのウォータバルブ開閉手段とからなる車両用マニュアルエアコン装置において、
前記連結部材の一端に、前記連結部材の軸方向に延びる長穴を備え、前記ウォータバルブと前記連結部材又は前記ウォータバルブ開閉手段と前記連結部材は前記長穴を介して接続されることを特徴とする。
前記連結部材の一端に、前記連結部材の軸方向に延びる長穴を備え、前記ウォータバルブと前記連結部材又は前記ウォータバルブ開閉手段と前記連結部材は前記長穴を介して接続されることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、連結部材の一端に、連結部材の軸方向に延びる長穴を備えた。ウォータバルブは、連結部材を介してウォータバルブ開閉手段によりバルブの開閉を制御される。ウォータバルブを開閉する際、長穴の長さの分ウォータバルブ開閉手段が作動しても、ウォータバルブが作動しない範囲が生ずる。
例えば、温帯地域用の設定のマニュアルエアコン装置を熱帯地域で使用する場合は、長穴を有する連結部材を用いる。このような連結部材を用いてウォータバルブが全開にならないよう制御することにより、温度が上がりすぎないようにする。設定を変更するのに長穴を備えた連結部材に変更するだけでよく、連結部材は安価である。車両の使用条件に合わせて設定を変更することができ、設定の変更にかかる費用が安価な車両用マニュアルエアコン装置ということができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る車両用マニュアルエアコン装置の全体図であり、車両用マニュアルエアコン装置10は、一端に空気導入口11が配置され他端に空気吹出し口12が配置される空調ダクト13と、この空調ダクト13内に配置され空気導入口11から空気を導入し導入された空気を空気吹出し口12へ向かって吹出すブロア15と、このブロア15を通過した空気の全部が当てられることにより空気を冷やすエバポレータ16と、このエバポレータ16を通過した空気の一部が当てられることにより空気を温めるヒータコア17と、このヒータコア17に当てられない他の空気が通されるバイパス通路18と、ヒータコア17に当てられる空気の量をドアの開閉により調節するエアミックスドア22と、エアミックスドア22に接続されエアミックスドア22が開閉される量を手動で調節するためのエアミックスドア開閉手段23と、ヒータコア17に送られるエンジン24からの冷却水の流量を調節するためにヒータコア17とエンジン24の間に配置されるウォータバルブ25と、このウォータバルブ25に脱着可能に連結され一端に長穴26を有するケーブル等の連結部材27と、この連結部材27の他端に脱着可能に連結されウォータバルブ25が開閉される量を調節するためのウォータバルブ開閉手段28と、ウォータバルブ開閉手段28及びエアミックスドア開閉手段23に接続され空気吹出し口12から吹き出される空気の温度を調節する温度調節ダイヤル29とからなる。
図1は本発明に係る車両用マニュアルエアコン装置の全体図であり、車両用マニュアルエアコン装置10は、一端に空気導入口11が配置され他端に空気吹出し口12が配置される空調ダクト13と、この空調ダクト13内に配置され空気導入口11から空気を導入し導入された空気を空気吹出し口12へ向かって吹出すブロア15と、このブロア15を通過した空気の全部が当てられることにより空気を冷やすエバポレータ16と、このエバポレータ16を通過した空気の一部が当てられることにより空気を温めるヒータコア17と、このヒータコア17に当てられない他の空気が通されるバイパス通路18と、ヒータコア17に当てられる空気の量をドアの開閉により調節するエアミックスドア22と、エアミックスドア22に接続されエアミックスドア22が開閉される量を手動で調節するためのエアミックスドア開閉手段23と、ヒータコア17に送られるエンジン24からの冷却水の流量を調節するためにヒータコア17とエンジン24の間に配置されるウォータバルブ25と、このウォータバルブ25に脱着可能に連結され一端に長穴26を有するケーブル等の連結部材27と、この連結部材27の他端に脱着可能に連結されウォータバルブ25が開閉される量を調節するためのウォータバルブ開閉手段28と、ウォータバルブ開閉手段28及びエアミックスドア開閉手段23に接続され空気吹出し口12から吹き出される空気の温度を調節する温度調節ダイヤル29とからなる。
実線で示されるエアミックスドア22が、全開の状態である。即ち、全開の状態では、エバポレータ16を通過した空気の全てがヒータコア17に接触するため、空気吹出し口12から吹き出される空気の温度が最も高くなる。
一方、想像線で示されるエアミックスドア22が、全閉の状態である。即ち、全閉の状態では、エバポレータ16を通過した空気の全てがバイパス通路18を通過するため、空気吹出し口12から吹き出される空気の温度が最も低くなる。
このようなエアミックスドア22の開閉は、エアミックスドア開閉手段23を構成するサーボモータを作動させることにより行う。具体的には、サーボモータの軸とエアミックスドアの軸を連結し、サーボモータの軸を回動させることにより、エアミックスドア22の軸を回動させ、エアミックスドア22を開閉させる。
連結部材27は、ケーブルの他ロッド等でも構成することができ、ウォータバルブ開閉手段28の動作をウォータバルブ25に伝えることができるものであれば、任意の素材を用いることができる。
次図で、ウォータバルブ25及びウォータバルブ開閉手段28の詳細を説明する。
次図で、ウォータバルブ25及びウォータバルブ開閉手段28の詳細を説明する。
図2は、本発明に係るウォータバルブ及びウォータバルブ開閉手段の詳細を説明する図であり、ウォータバルブ25は、冷却水が通過する冷却水管32内部に配置される弁体33と、この弁体33を開閉させるために弁体33中央部に貫通される軸34と、この軸34上に一端が配置され他端にピン35が配置されるバルブレバー36とからなる。
ウォータバルブ25は、ピン35を長穴26に通すようにして連結部材27に連結され、この連結部材27がウォータバルブ開閉手段28に接続される。
ウォータバルブ開閉手段28は、サーボモータ38の軸39に一端が配置されるモータレバー41と、このモータレバー41の他端に配置され連結部材27の丸穴42に通されるピン43とからなる。
ウォータバルブ開閉手段28は、サーボモータ38の軸39に一端が配置されるモータレバー41と、このモータレバー41の他端に配置され連結部材27の丸穴42に通されるピン43とからなる。
温度調節ダイヤル29をH(高温)側へ回すと、サーボモータ38の軸39が図面時計回り方向へ回転し、モータレバー41も軸39を中心に時計回り方向に回動する。これによりピン43上に丸穴42が配置された連結部材27が図面右側へ押される。
以上に述べたウォータバルブ及びウォータバルブ開閉手段の作用を次に述べる。
以上に述べたウォータバルブ及びウォータバルブ開閉手段の作用を次に述べる。
図3は本発明に係るウォータバルブ及びウォータバルブ開閉手段の作用を説明する図であり、車内の温度を上げる場合は(a)矢印(1)に示すように、乗員は温度調節ダイヤル29をh側へ回す。
すると、(b)矢印(2)で示すようにモータレバー41が時計回り方向に回動する。モータレバー41が回動するのに合わせて、矢印(3)で示すように連結部材27が図面右側へ押される。
このとき、ピン35は長穴26に通されているため、長穴26がピン35上を摺動するだけで、バルブレバー36は動かされない。
このとき、ピン35は長穴26に通されているため、長穴26がピン35上を摺動するだけで、バルブレバー36は動かされない。
そして、長穴26の左端がピン35に接触した後、さらにモータレバー41が時計回り方向に回動することにより、(c)矢印(4)に示すようにバルブレバー36が時計回り方向に回動される。バルブレバー36が回動することにより、弁体33も回動する。弁体33が回動することにより弁体33が冷却水管32と離れ、長さLの隙間ができる。この隙間を冷却水が流れる。
このとき、ウォータバルブ25は、回動抵抗が大きいので、長穴26のストローク分さらに開方向へ動くことはない。なお、ウォータバルブ25に戻しばねを設けることにより、確実にウォータバルブ25の動きを防止することができる。
隙間の長さLは、ウォータバルブ25の全開時にできる隙間に比べ小さい。隙間が小さいため、冷却水管32内を流れる水の量も少なくなる。冷却水管32内を流れる水が少ないと、ヒータコア(図1符号17)に流れる冷却水の量が少なくなり、ヒータコアの温度も上がらなくなる。
逆に、温帯地域でこのようなエアコン装置を使用する場合は、例えば両端が丸穴(図2符号42参照)で構成された連結部材に変更する。両端が丸穴で構成された連結部材を用いた場合は、ウォータバルブ開閉手段28が作動した際に必ずウォータバルブ25が作動する。これにより、温度調節ダイヤル29の温度を最も高温側に操作した場合に、ウォータバルブ25が開くことによりできる隙間がLよりも大きくなる。この隙間が大きいほど、冷却水の流量も多くなり、車室内の温度を高めることができる。
以上に説明したように、長穴26を有する連結部材27を用いることにより、以下のことがいえる。
ウォータバルブ25は、連結部材27を介してウォータバルブ開閉手段28によりバルブの開閉を制御される。ウォータバルブ25を開閉する際、長穴26の長さの分ウォータバルブ開閉手段28が作動しても、ウォータバルブ25が作動しない範囲が生ずる。
ウォータバルブ25は、連結部材27を介してウォータバルブ開閉手段28によりバルブの開閉を制御される。ウォータバルブ25を開閉する際、長穴26の長さの分ウォータバルブ開閉手段28が作動しても、ウォータバルブ25が作動しない範囲が生ずる。
例えば、温帯地域用の設定のマニュアルエアコン装置を熱帯地域で使用する場合は、長穴26を有する連結部材27を用いる。このような連結部材27を用いることにより、ウォータバルブ25が全開にならないよう制御する。設定を変更するのに長穴26を備えた連結部材27に変更するだけでよく、連結部材27は安価である。設定を変更することができ、設定の変更にかかる費用が安価な車両用マニュアルエアコン装置ということができる。
尚、本実施例では、エアミックスドア開閉手段とウォータバルブ開閉手段とで別個のサーボモータを使用したが、必ずしもエアミックスドア開閉手段とウォータバルブ開閉手段とで別個のサーボモータを用意する必要はなく、1つのサーボモータにより、エアミックスドア及びウォータバルブの開閉を制御することも可能である。
加えて、バルブレバー側に丸穴を配置し、サーボモータ側に長穴を設けることも可能であり、その配置は任意である。
本発明の車両用マニュアルエアコン装置は、使用条件が変わることのある車両に用いるエアコン装置に好適である。
10…車両用マニュアルエアコン装置、11…空気導入口、12…空気吹出し口、13…空調ダクト、15…ブロア、16…エバポレータ、17…ヒータコア、18…バイパス通路、22…エアミックスドア、23…エアミックスドア開閉手段、24…エンジン、25…ウォータバルブ、26…長穴、27…連結部材、28…ウォータバルブ開閉手段。
Claims (1)
- 一端に空気導入口が配置され他端に空気吹出し口が配置される空調ダクトと、この空調ダクト内に配置され前記空気導入口から空気を導入し導入された空気を前記空気吹出し口へ向かって吹出すブロアと、このブロアを通過した空気の一部が当てられることにより空気を温めるヒータコアと、このヒータコアに当てられない他の空気が通されるバイパス通路と、前記ヒータコアに当てられる空気の量をドアの開閉により調節するエアミックスドアと、前記エアミックスドアに接続されエアミックスドアが開閉される量を手動で調節するためのエアミックスドア開閉手段と、前記ヒータコアに送られるエンジンからの冷却水の流量を調節するために前記ヒータコアと前記エンジンの間に配置されるウォータバルブと、このウォータバルブに連結部材を介して接続され前記ウォータバルブが開閉される量を調節するためのウォータバルブ開閉手段とからなる車両用マニュアルエアコン装置において、
前記連結部材の一端に、前記連結部材の軸方向に延びる長穴を備え、前記ウォータバルブと前記連結部材又は前記ウォータバルブ開閉手段と前記連結部材は前記長穴を介して接続されることを特徴とする車両用マニュアルエアコン装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2363756A2 (en) | 2010-02-10 | 2011-09-07 | Ricoh Company, Ltd. | Development device, and process cartridge and image forming apparatus incorporating same |
-
2008
- 2008-08-07 JP JP2008204544A patent/JP2010036809A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP2363756A2 (en) | 2010-02-10 | 2011-09-07 | Ricoh Company, Ltd. | Development device, and process cartridge and image forming apparatus incorporating same |
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