JP2010035663A - タバコ型薬品吸入具 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の不具合を回避した使い勝手の良いタバコ型薬品吸入具を提供する。
【解決手段】少なくとも3つの画成された空間を有し、各空間に水Wと、炭酸Cと、薬品Nを別々に含んだカプセル100であって、使用者の指で潰すことによって前記カプセルが破れてカプセル内に含まれた水と炭酸Cが炭酸ガスに変化すると共に、薬品が炭酸ガスに含まれるようになったカプセルと、カプセルを複数個直列に並べた状態でカプセルの周囲に巻かれたシート状フィルターと200、カプセルに巻かれたシート状フィルターの一方の端部に備わり、シート状フィルターの内側に空気を導入し、かつ内側から外部への空気導出を阻止する逆止弁300と、シート状フィルターの他方の端部に備わった吸引フィルター400と、逆止弁、シート状フィルター、吸引フィルターの周囲に巻かれた紙材500を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、外部に薬品を漏らすことなく、様々な薬品を吸入できるタバコ型薬品吸入具に関する。
近年の嫌煙権の広がりにより、喫煙者の周囲にタバコの煙を拡散させないための方策として、一つの携帯ボンベに二酸化炭素を入れると共に別のボンベにニコチンを入れて、これらを喫煙者が交互に吸って外部に煙を漏らさないような対策がとられている。また、このような構成の対策とは異なり、例えば特許文献1に記載のような外部に煙を漏らさず受動喫煙の弊害を防止する喫煙パイプも知られている。
また、このような嫌煙権の広がりに対する対策とは別に、口臭予防の錠剤を多数入れた容器からこの錠剤を必要に応じて取り出して必要に応じてこれを口に含むようなことも広く行われている。同様に眠気覚ましのカフェインを多く含んだガムや錠剤を多数入れた容器からこのガムや錠剤を必要に応じて取り出して口に含むようなことも広く行われている。
更には、例えば花粉症の薬や降圧剤の薬など、一日に飲む規定量が決められておりかつこれを毎日服用しなければならないような薬も多く出回っている。(例えば、特許文献1参照)。
特開11−103844号公報(段落(0001)、(0008)、図1)
上述したニコチンは喫煙者の気分安定を図る上では広い意味では薬品と言える。しかしながら、上述したように外部に煙を出さずにニコチンを吸引する場合は、二つのボンベを常に形態して交互にその内容物を吸わなければならず、使い勝手が悪い。また、一日にどの程度のニコチン量を摂取したかを一目で把握できず、ニコチンをついつい摂取し過ぎてしまうことが多い。
また、口臭予防や眠気覚ましの錠剤も広い意味では薬品と言える。しかしながら、口臭予防や眠気覚ましの錠剤も容器から錠数をいちいち数えながら取り出して口に含まなければならず、使い勝手が悪い。
また、その他の上述した花粉症の薬や降圧剤の薬など、一日に服用する数が決まっていて毎日服用しなければならない薬については、服用した数をついつい忘れてしまい、一日の規定量を服用しなかったり、規定量以上の薬を一日に服用してしまったりすることがある。
本発明の目的は、このような不都合を解決した使い勝手の良いタバコ型薬品吸入具を提供することである。
上述の課題を解決するために、本発明の請求項1に記載のタバコ型薬品吸入具は、
少なくとも3つの画成された空間を有し、各空間に水と、炭酸と、薬品を別々に含んだカプセルであって、使用者の指で潰すことによって前記カプセルが破れて当該カプセル内に含まれた水と炭酸が炭酸ガスに変化すると共に、前記薬品が当該炭酸ガスに含まれるようになったカプセルと、
前記カプセルを複数個直列に並べた状態で当該カプセルの周囲に巻かれたシート状フィルターと、
前記カプセルに巻かれたシート状フィルターの一方の端部に備わり、当該カプセルに巻かれたシート状フィルターの内側に空気を導入すると共に、内側から外部への空気導出を阻止する逆止弁と、
前記カプセルに巻かれたシート状フィルターの他方の端部に備わった吸引フィルターと、
前記逆止弁、シート状フィルター、吸引フィルターの周囲に巻かれた紙材と、を有することを特徴としている。
本発明の請求項1に係るタバコ型薬品吸入具がこのような構成を有することで、カプセルを指で潰すことで所定量の薬品を所定量の炭酸ガスに含ませ、規定の濃度の薬品を含んだ炭酸ガスを効率的に発生させることができる。
そして、紙材で巻かれた逆止弁とシート状フィルターと吸引フィルターによって薬品を含んだ炭酸ガスを外部に漏らすことなく吸引して服用することができる。
なお、カプセルはシート状フィルターを介して直列に並べた状態で配置されているので、カプセルを潰すことによってその部分のシート状フィルターと紙材も潰れるので、目で見て又は指で触ることで潰したカプセルの個数を外部から瞬時に把握できる。これよって、一日に摂取した薬品の量を一目で確認することができる。
また、本発明の請求項2に係るタバコ型薬品吸入具は、請求項1に記載のタバコ型薬品吸入具において、
前記複数のカプセルの表面にはそれぞれ別々の着色剤が付着し、前記カプセルを前記紙材の上から指で潰すことで、当該カプセル毎に固有の色の着色剤が前記紙材に染み出して、前記複数のカプセルのうち指で潰したカプセルを外部から認識可能としたことを特徴としている。
本発明の請求項2に係るタバコ型薬品吸入具の各カプセル毎にこのように互いに異なる色の着色剤が付着していることで、カプセルを潰すごとに紙材のこれに対応する領域が異なる色の着色剤で染まり、一日にどの程度の薬品を服用したかをより確認し易くする。
また、本発明の請求項3に係るタバコ型薬品吸入具は、請求項1又は請求項2に記載のタバコ型薬品吸入具において、
前記紙材の前記吸引フィルターに巻かれた部分には、使用者による吸引フィルターの吸引時に前記シート状フィルター内部に外気を導入する空気導入孔が形成されていることを特徴している。
本発明の請求項3に係るタバコ型薬品吸入具がこのような空気導入孔を設けることで、炭酸ガスに空気を積極的に混ぜて薬品の炭酸ガスに含まれる濃度を必要に応じて低くなるように調整することができる。
また、本発明の請求項4に係るタバコ型薬品吸入具は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載のタバコ型薬品吸入具において、前記薬品はニコチンであることを特徴とする。
本発明の請求項4に係るタバコ型薬品吸入具の薬品がニコチンの場合、通常の煙草のように煙を外部に漏らさないようにすることができ、いわゆる受動喫煙を防止し、嫌煙権の高まりに配慮しながら使用者の気分安定を図るようにすることができる。
また、本発明の請求項5に係るタバコ型薬品吸入具は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載のタバコ型薬品吸入具において、前記薬品は、服用者が一日に服用する量の定められた薬品であることを特徴とする。
本発明の請求項5に係るタバコ型薬品吸入具の薬品が一日に必要な服用量の定まった薬品であって毎日服用しなければならない場合に、薬品の服用し忘れや服用のし過ぎを防止し、薬品の服用量を正確に管理できる。
また、本発明の請求項6に係るタバコ型薬品吸入具は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載のタバコ型薬品吸入具において、前記薬品は、口臭予防の薬品又は眠気覚ましのカフェインであることを特徴としている。
従来のように口臭予防や眠気覚ましの錠剤を容器からその錠数をいちいち数えながら取り出して口に含む必要がなく、使い勝手が良くなる。
本発明によると、本発明の課題で指摘した不都合を解決した使い勝手の良いタバコ型薬品吸入具を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態にかかるタバコ型薬品吸入具について図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るタバコ型薬品吸入具をその内部を透過的に示した使用状態図である。また、図2は、図1に示したタバコ型薬品吸入具の展開図である。また、図3は、図1に示したタバコ型薬品吸入具のカプセル及び隣接するカプセル間を繋ぐ連結部の断面図である。なお、図1ではタバコ型薬品吸入具を使用者が吸引した状態を示しているが、タバコ型薬品吸入具の寸法については、発明の理解の容易化のために大きめに描いている。
本発明の一実施形態に係るタバコ型薬品吸入具1は、図1及び図2に示すように複数(本実施形態では一例として11個)のカプセル100(101〜111)と、カプセル100の周囲に巻かれたシート状フィルター200と、シート状フィルターの一方の端部に備わった逆止弁300と、シート状フィルター200の他方の端部に備わった吸引フィルター400と、逆止弁300、シート状フィルター200、吸引フィルター400の周囲に巻かれた紙材500とをを有している。
カプセル100は、本実施形態の場合、図3に示すように3つの画成された空間100a(101a〜103a)、100b(101b〜103b)、100c(101c〜103c)を有し、各空間に水Wと、炭酸Cと、ニコチンNを別々に所定量ずつ含んでいる。この場合のニコチンNは、炭酸ガス内に容易に含まれる程度の微粒の粉末であるが、炭酸ガスに含まれることができれば、本実施形態とは異なり液体のニコチンであっても良い。
また、カプセル100の材質は、使用者の指で潰すことによってカプセルが破られてこのカプセル内の3つの画成された空間のうち2つの空間に含まれた水と炭酸が炭酸ガスに変化すると共に、残りの1つの空間に含まれたニコチンが炭酸ガス内に混ざるような材質でできている。
複数のカプセル100は、図3に示すように隣接するカプセル間を繋ぐ連結部120で連結され、所定間隔隔てて直列に並ぶように配置され、この複数のカプセルの周囲をシート状フィルター200で巻いている。
シート状フィルター200は、図2に示すようにタバコのフィルターに使われるアセテートを薄くシート状にしたもので、シート状フィルター200の内部の気体がシート状フィルター外部に漏れ出さないようになっている。
逆止弁300は、カプセル100に巻かれたシート状フィルター200の一方の端部201に備わり、カプセル100に巻かれたシート状フィルター200の内側に空気を導入すると共に、内側から外部への空気導出を阻止する役目を果たしている。
吸引フィルター400は、カプセル100に巻かれたシート状フィルター200の他方の端部202に備わり、いわゆる煙草の吸い口に設けられた吸引フィルター400と同等のアセテートでできた円筒状のフィルターである。
紙材500は、逆止弁300、シート状フィルター200、吸引フィルター400の周囲に巻かれ、いわゆる煙草に使用される紙材と同等の紙材が用いられている。
また、複数のカプセル100の表面にはここでは詳細には示さないが、それぞれ別々の着色剤が塗布され、カプセル100を紙材500の上から指で潰すことで、カプセル毎に固有の色の着色剤がシート状フィルター200を介して紙材500に染み出すようになっている(図4における使用後のタバコ型薬品吸入具の紙材500の表面参照)。これによって、複数のカプセル100のうち、指で潰したカプセルを外部から容易に認識可能としている。
なお、上述の実施形態に係るタバコ型薬品吸入具の具体的使用形態として、図4に示すようないわゆる煙草の収納箱のように本実施形態に係るタバコ型薬品吸入具を複数本収容できる収容箱600を用意し、この収容箱600に予め未使用のタバコ型薬品吸入具1を収容しておくと共に、全てのカプセル100及びこれに対応するシート状フィルター200と紙材500が潰れた使用済みのタバコ型薬品吸入具1’を再び収容するようになっている。
本発明に係るタバコ型薬品吸入具1は火を使わないので、使用済みのタバコ型薬品吸入具1’を再び収容して、全てのタバコ型薬品吸入具を使い切った状態で収容箱600ごと捨てるようにすることで、従来の煙草で問題となっていたポイ捨ての問題を確実に解決できるようにする。
続いて、本発明の一実施形態に係るタバコ型薬品吸入具1の作用について説明する。使用者は、上述したように図4に示すタバコ型薬品吸入具1を複数収容するいわゆる煙草のパッケージ包装箱のような形態の収容箱600からタバコ型薬品吸入具1を1本取り出す。
そして、タバコ型薬品吸入具1のカプセル100を図1に示すように逆止弁側から1つずつ潰して炭酸Cと水Wから炭酸ガスを生成すると共に、ニコチンNの微粒子をこの炭酸ガスに含ませる。そして、吸引フィルター400を介してこの炭酸ガスに含まれたニコチンNを吸い込むことで、逆止弁300からシート状フィルター内に導入された空気(図1における矢印A参照)と共に炭酸ガスに含まれたニコチンNがシート状フィルター200を介して外部に漏れることなく吸引フィルター400を介して使用者の人体に吸引される。これによって規定量のニコチンNを摂取して使用者の気分を安定させることができる。この際、通常の煙草のように煙が外部に漏れることはないので、使用者は吸う場所を気にせずこのタバコ型薬品吸入具1を使用できる。
そして、一定時間経って再びニコチンNを摂取したくなった場合は、前回潰したカプセルの隣のカプセル(例えば図1におけるカプセル101の場合は、隣のカプセル102)を潰してニコチンNを摂取する。なお、各カプセル100には互いに異なる色の着色剤が塗布され、カプセル100を潰すことで、この固有の着色剤がシート状フィルター200を介して紙材500に染み出すようになっているので、一日の間にどの程度のニコチンNを摂取したかを一目で確認することができる。
そして、全てのカプセル100を潰して使用済みとなったタバコ型薬品吸入具1’を収容箱600に再び収容することで、最終的に収容箱600に全ての使用済みのタバコ型薬品吸入具1’を収容した状態で纏めてこれを廃棄することができる。
図4は、本発明に係るタバコ型薬品吸入具1を、これを複数本収容する収容箱と共に示す斜視図である。使用済みとなったタバコ型薬品吸入具1’を再びこの収容箱に入れるようにすることで、従来の煙草のように火を使わずにニコチンを摂取できるので、上述したように近年社会問題となっている煙草のポイ捨ての問題を解決できると共に、使用者が携帯型灰皿等を持ち歩く必要もなくなる。
上述した実施形態にかかるニコチンは使用者の気分が安定を図る点で広い意味での薬品として本発明は取り扱ったが、このようなニコチンを本発明において薬品として用いる代わりに、口臭予防の薬剤や眠気覚ましのカフェインを用いても良い。本発明に係るタバコ型薬品吸入具の薬品にこのような口臭予防の薬剤や眠気覚ましのカフェインを用いることで、従来のように口臭予防の錠剤や眠気覚ましのカフェインを含んだガムを容器からいちいち錠数を数えながら取り出して口に含む必要がなくなり、使い勝手が格段に向上する。
より詳細には、薬品が口臭予防の薬剤の場合、近年の食生活の多様化に対応することができ、使い勝手が良い。また、薬品が眠気覚ましのカフェインの場合、例えば自動車の運転中に運転者のシャツの胸ポケットにタバコ型薬品吸入具を数本入れておくことで、これを簡単に取り出してカフェインを吸引することができる。即ち、従来のように眠気覚ましのカフェインを容器から取り出したり包装フィルムを剥がして口に含んだりする必要がないので、服用時に運転に支障をきたさず安全運転上好ましい。
特に、カフェイン服用の際、前回服用した部分のカプセル及びこれに対応するシート状フィルターと紙材とが潰れているので、使用者はこの部分を目で直接確認することなく指の感触でその際服用する眠気覚ましのカフェインを含んだカプセルを探ることができる。これによって、脇見運転を防止し安全運転上好ましいと言える。
また、薬品は、例えば花粉症の薬や抗アレルギー薬や降圧剤など、服用者が毎日服用しなければならずかつ一日に服用する量の定められた薬品であっても良い。本発明に係るタバコ型薬品吸入具の薬品にこのような一日に必要な摂取量の定まった薬品であって毎日服用しなければならない薬品を用いることで、薬品の服用し忘れや服用のし過ぎを防止し、正しい薬品の服用量を管理できる。
続いて、上述した実施形態の各種変形例について説明する。なお、上述の実施形態と同等の構成については対応する符号を付して詳細な説明を省略する。
図5は、上述の実施形態にかかる第1変形例を示す分解図である。この第1変形例に係るタバコ型薬品吸入具2の場合、隣接するカプセル同士が連結部で繋がる代わりに市販の風邪薬や鼻炎カプセルに用いられるようなPPTシート700が用いられている。このPPTシート700は、プラスチックの薬品収容部710とアルミ箔のカバー720とで各カプセル100を囲繞しており、シート状フィルター200を介して紙材500の上から指でプラスチックの薬品収容部710を押し潰すことでカプセル100が潰れ、炭酸Cと水Wが混ざって炭酸ガスが発生すると共にと、この炭酸ガスに薬品が混ざる。そして、使用者が上述の実施形態と同様に吸引することで、逆止弁300からシート状フィルター内部に導入された空気A(図1参照)と共に、炭酸ガスに含まれる薬品が吸引フィルター400を介して吸引される。
即ち、本変形例に係るタバコ型薬品吸入具2がこのような構造を有していても、上述した実施形態と同等の作用を発揮する。なお、この場合の薬品も上述の実施形態と同様に様々な薬品が用いられる。
続いて、第2変形例に係るタバコ型薬品吸入具3について説明する。このタバコ型薬品吸入具3は、図6に示すように紙材500の吸引フィルター400を巻いた部分に、使用者による吸引フィルター400の吸引時にシート状フィルター内部に外部から気体を導入する空気導入孔510(511,512,・・・)が複数形成されている。この場合、紙材500の空気導入孔510に対応する吸引フィルター400の外周部にも一定の深さを有する空気導入穴410(411,412,・・・)が複数形成されているのが好ましい。このような紙材500の空気導入孔510と吸引フィルター400の空気導入穴410を設けることで、薬品吸引時に炭酸ガス中の薬品の濃度の調整を行うことが可能となる。
以上説明したように、本発明に係るタバコ型薬品吸入具によると、カプセルを指で潰すことで所定量の薬品を所定量の炭酸ガスに含ませ、規定の濃度の薬品を含んだ炭酸ガスを効率的に発生させることができる。そして、紙材で巻かれた逆止弁とシート状フィルターと吸引フィルターによって薬品を含んだ炭酸ガスを外部に漏らすことなく吸引して服用することができる。
なお、カプセルはシート状フィルターを介して直列に並べた状態で配置されているので、カプセルを潰すことによってその部分のシート状フィルターと紙材も潰れるので、目で見て又は指で触ることで潰したカプセルの個数を外部から瞬時に把握できる。これよって、一日に摂取した薬品の量を一目で確認することができる。
好ましくは、タバコ型薬品吸入具の各カプセル毎に互いに異なる色の着色剤が付着しているのが良い。これによって、カプセルを潰すごとに紙材のこれに対応する領域が異なる色の着色剤で染まり、一日にどの程度の薬品を服用したかをより確認し易くする。
また、好ましくは、薬品はニコチンであるのが良い。薬品がニコチンの場合、通常の煙草のように煙を外部に漏らさないようにすることができ、いわゆる受動喫煙を防止し、嫌煙権の高まりに配慮しながら使用者の気分安定を図るようにすることができる。
また、好ましくは、薬品は、服用者が一日に服用する量の定められた薬品であるのが良い。薬品が一日に必要な服用量の定まった薬品であって毎日服用しなければならない場合に、薬品の服用し忘れや服用のし過ぎを防止し、薬品の服用量を正確に管理できる。
また、好ましくは、薬品は、口臭予防の薬品又は眠気覚ましのカフェインであるのが良い。従来のように口臭予防や眠気覚ましの錠剤を容器からその錠数をいちいち数えながら取り出して口に含む必要がなく、使い勝手が良くなる。
なお、以上説明した実施形態及びその変形例におけるカプセルの個数は例示的に示したもので、必ずしもこの個数に限定されるものでないことは言うまでもない。
また、上述したカプセルの内部構造は、本発明の作用を発揮し得る構造であれば図3に示すものに限定されるものではない。即ち、例えば3つの空間が直列に並んで各空間に炭酸、水、薬品が充填されたようなカプセルでも良く、3つの小球のカプセルにそれぞれ炭酸、水、薬品を充填させてこれを互いに結合させたような形状を有していても良い。
本発明の一実施形態に係るタバコ型薬品吸入具をその内部を透過的に示した使用状態図である。 図1に示したタバコ型薬品吸入具の展開図である。 図1に示したタバコ型薬品吸入具のカプセル及び隣接するカプセル間を繋ぐ連結部の断面図である。 本発明の一実施形態に係るタバコ型薬品吸入具を、これを複数収容する収容箱と共に示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るタバコ型薬品吸入具の第1変形例を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るタバコ型薬品吸入具の第2変形例を示す斜視図である。
符号の説明
1,2,3 タバコ型薬品吸入具
1’ 使用済みのタバコ型薬品吸入具
100(101〜111) カプセル
100a(101a〜103a) 空間
100b(101b〜103b) 空間
100c(101c〜103c) 空間
120 連結部
200 シート状フィルター
201 シート状フィルターの一方の端部
202 シート状フィルターの他方の端部
300 逆止弁
400 吸引フィルター
410(411,412,・・・) 空気導入穴
500 紙材
510(511,512,・・・) 空気導入孔
600 収容箱
700 PPTシート
710 プラスチックの薬品収容部
720 アルミ箔のカバー
A 空気
C 炭酸
N ニコチン
W 水

Claims (6)

  1. 少なくとも3つの画成された空間を有し、各空間に水と、炭酸と、薬品を別々に含んだカプセルであって、使用者の指で潰すことによって前記カプセルが破れて当該カプセル内に含まれた水と炭酸が炭酸ガスに変化すると共に、前記薬品が当該炭酸ガスに含まれるようになったカプセルと、
    前記カプセルを複数個直列に並べた状態で当該カプセルの周囲に巻かれたシート状フィルターと、
    前記カプセルに巻かれたシート状フィルターの一方の端部に備わり、当該カプセルに巻かれたシート状フィルターの内側に空気を導入すると共に、内側から外部への空気導出を阻止する逆止弁と、
    前記カプセルに巻かれたシート状フィルターの他方の端部に備わった吸引フィルターと、
    前記逆止弁、シート状フィルター、吸引フィルターの周囲に巻かれた紙材と、を有することを特徴とするタバコ型薬品吸入具。
  2. 前記複数のカプセルの表面にはそれぞれ別々の着色剤が付着し、前記カプセルを前記紙材の上から指で潰すことで、当該カプセル毎に固有の色の着色剤が前記紙材に染み出して、前記複数のカプセルのうち指で潰したカプセルを外部から認識可能としたことを特徴とする、請求項1に記載のタバコ型薬品吸入具。
  3. 前記紙材の前記吸引フィルターに巻かれた部分には、使用者による吸引フィルターの吸引時に前記シート状フィルター内部に外気を導入する空気導入孔が形成されていることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のタバコ型薬品吸入具。
  4. 前記薬品はニコチンであることを特徴とする、請求項1乃至請求項3の何れかに記載のタバコ型薬品吸入具。
  5. 前記薬品は、服用者が一日に服用する量の定められた薬品であることを特徴とする、請求項1乃至請求項3の何れかに記載のタバコ型薬品吸入具。
  6. 前記薬品は、口臭予防の薬品又は眠気覚ましのカフェインであることを特徴とする、請求項1乃至請求項3の何れかに記載のタバコ型薬品吸入具。
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