JP2010033835A - バックライト - Google Patents
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Abstract
【課題】光源の数量を削減した場合にも、厚さ方向に大型化させることなく、複数種類の光を十分に色混合させて発光面を均一照度で発光させることができるバックライトを提供する。
【解決手段】光源ユニット15からの光を入射して色混合させる導光路20を筐体2の背面板2aに沿う奥行き方向に形成する導光板21と、導光板21の終端から出射する光を反射して発光面9aに導く反射部材30とを備えたバックライト1において、厚さ方向に延在する複数のプリズム面が配列する凹凸面によって導光板21の入射面22aを構成し、導光板21内に入射した光をLED10の配列方向に拡散させる機能を入射面22aに持たせる。
【選択図】図4
【解決手段】光源ユニット15からの光を入射して色混合させる導光路20を筐体2の背面板2aに沿う奥行き方向に形成する導光板21と、導光板21の終端から出射する光を反射して発光面9aに導く反射部材30とを備えたバックライト1において、厚さ方向に延在する複数のプリズム面が配列する凹凸面によって導光板21の入射面22aを構成し、導光板21内に入射した光をLED10の配列方向に拡散させる機能を入射面22aに持たせる。
【選択図】図4
Description
本発明は、発光色の異なる複数種類の発光ダイオード等の発光素子を光源として用いたバックライトに関する。
近年、液晶装置等のバックライトにおいては、冷陰極蛍光ランプ等に代えて、発光ダイオード(LED)等の発光素子を光源として複数用いたバックライトが数多く提案されている。一般に、LED等の発光素子は発光色の個体差が大きいため、この種のバックライトでは、発光色の異なる複数種類の発光素子から出射される光を混合することによって所望の色の光が生成される。
ここで、各発光色の光を的確に混合させるためには十分な光路長が必要となるが、例えば、発光面に対向する要所に複数の発光素子を配置した所謂直下型方式のバックライトでは、光路長を確保するためには、各発光素子を発光面に対して離間させる必要があるため、厚さ方向に大型化する傾向にある。
これに対処し、例えば、特許文献1には、発光色の異なる複数種類の各光源からの光を入射して筐体の背面に沿った奥行き方向に導く導光板と、導光板の終端から出射された光を反射して発光面に導く反射面とを備えた複数組の光源モジュールを筐体内に配列することにより、バックライトを厚さ方向に大型化させることなく、複数種類の光を十分に色混合させて発光面を均一照度で発光させる技術が開示されている。
特開2007−335324号公報
ところで、近年においては、LED等の光源が高出力化する傾向にあり、このような光源の高出力化に伴い、筐体内に配置する光源の数量を削減することが期待されている。
しかしながら、上述の特許文献1に開示された技術において、光源の数量を削減した場合、各光源モジュールに配列される光源の間隔が広くなるため、複数種類の光を十分に色混合させるための長い光路長を必要とする。
これに対処し、各光源の光軸方向に導光板を延長すると、筐体内に配列される各光源モジュールの間隔(すなわち、反射面等の間隔)が広くなる。従って、発光面を均一照度で発光させるためには、空気層を拡大する等して、各光源モジュールで色混合した光を発光面に到達するまでの間の拡散距離を十分に確保する必要が生じ、バックライトの十分な薄型化が困難となる虞がある。
本発明は、光源の数量を削減した場合にも、厚さ方向に大型化させることなく、複数種類の光を十分に色混合させて発光面を均一照度で発光させることができるバックライトを提供することを目的とする。
本発明は、前面が開口された扁平な筐体と、前記筐体の開口部に設定された発光面と、発光色の異なる複数種類の光源が配列された光源ユニットと、前記光源ユニットの前記各光源からの光を入射して色混合させる導光路を前記筐体の背面に沿って形成する導光板と、前記導光路の終端から出射する光を反射して前記発光面に導く反射部材とを備え、前記導光板の入射面は、前記光源ユニットの前記各光源から前記導光板内に入射した光を前記光源の配列方向に拡散させる機能を有することを特徴とする。
本発明のバックライトによれば、光源の数量を削減した場合にも、厚さ方向に大型化させることなく、複数種類の光を十分に色混合させて発光面を均一照度で発光させることができる。
以下、図面を参照して本発明の形態を説明する。図面は本発明の一実施形態に係わり、図1はバックライトの分解斜視図、図2はバックライトの要部断面図、図3はバックライト内における光の挙動及び熱の伝達状態を示す説明図、図4はバックライトの一部を破砕して示す斜視図、図5(a)は導光板の入射面の形状を示す斜視図であり(b)は入射面における光の拡散状態を示す説明図、図6(a)は導光板の入射面の変形例の形状を示す斜視図であり(b)は入射面における光の拡散状態を示す斜視図、図7(a)は導光板の入射面の変形例の形状を示す斜視図であり(b)は入射面における光の拡散状態を示す説明図、図8は各形状の入射面を有する導光板内での光の拡散状態を対比して示す説明図である。
図1,2に示すバックライト1は、例えば、液晶テレビ等に好適なバックライトであり、このバックライト1は、前面が開口した扁平な略箱形形状の筐体2を有する。この筐体2は、例えば、矩形の背面板2aと、当該背面板2aの各辺に立設する側壁2bとを有し、これらは、熱伝導率の高いアルミニウム合金等を用いたプレス成形によって一体形成されている。
筐体2の内部には、例えば、発光色の異なる複数種類の発光ダイオード(LED)を光源として白色光を生成する複数組の光源モジュール5が、筐体2の長手方向に沿って所定間隔毎に配列されている。後述のように、本実施形態では、例えば、発光色の異なる3種類のLEDをそれぞれ光源とする4個の光源モジュール5が筐体2内に配列されている。
また、筐体2には、例えば、矩形の開口部6aが開口するベゼル6が前面側から冠設されている。筐体2とベゼル6との間には、例えば、平面略矩形形状をなす拡散板7と、前面側に拡散シート9を貼着した平面略矩形形状のレンズシート8とが、背面側から順に重畳された状態で挟持されている。そして、ベゼル6の開口部6aから外部に露呈する拡散シート9上の領域が、発光面9aとして設定されている。ここで、各光源モジュール5と拡散板7の間には、所定の空隙による空気層40が形成されている。
光源モジュール5は、例えば、R,G,Bの3色のLED10R,10G,10Bを光源として実装した光源ユニット15と、この光源ユニット15から供給される各色の光線を入射して色混合させる導光路20を筐体2の背面に沿う奥行き方向に形成する導光板21と、導光路20の終端から出射する光を反射して発光面9aに導く反射部材30とを備えて構成されている。なお、以下の説明において、3色のLED10R,10G,10Bを総称してLED10ともいう。
光源ユニット15は、例えば、筐体2の短手方向両側の側壁2b間に保持される細長な短冊状のLED基板16を有し、このLED基板16上に、R,G,B各色を1組とする2組の各LED10R,10G,10Bが1列に実装されて要部が構成されている。本実施形態において、各LED10は、それぞれ、高出力タイプのLEDで構成されている。これにより、各LED10の光軸間距離は、所定に離間されている。
ここで、例えば、筐体2の短手方向両側の各側壁2bの内面には、互いに対向する一対の基板保持溝3aが各光源モジュール5にそれぞれ対応して所定間隔毎に設けられている。これら各基板保持溝3aは、筐体2の前面側から背面側に向けて垂下されており、各光源ユニット15は、各対の基板保持溝3aにLED基板16の両端部が挿入されることにより、各LED10の各光軸が筐体2の背面板2aに沿った奥行き方向に指向した状態で保持される。
導光板21は、例えば、その厚さが筐体2の深さよりも十分に薄く形成された細長な略直方体形状をなす光透過性の部材で構成されている。本実施形態において、この導光板21は、入射面22aが各LED10に近接して対向する第1の導光部材22と、この第1の導光部材22の出射面22bに入射面23aが当接されると共に出射面23bが導光路20の終端を構成する第2の導光部材23とで分割形成されている。これら第1の導光部材22の出射面22b及び第2の導光部材23の入射面23aは筐体2の背面板2aに対して所定角度で傾斜されている。そして、これら出,入射面22b,23aが傾斜されることにより、導光路20内の中途にハーフミラー部が形成される。これにより、導光板21は、各LED10から入射された光を、導光路20の終端の出射面23bからのみならず、その中途からも一部出射する(図3参照)。
ここで、入射面22aは、各LED10から導光板21内に入射した光を、各LED10の配列方向(すなわち、筐体2内の短手方向)に拡散させる機能を有する。この機能を実現するため、本実施形態において、入射面22aは、例えば、図4,5に示すように、導光板21の厚さ方向に延在する複数のプリズム面が連続的に形成された凹凸面で構成されている。そして、これらプリズム面の作用により、入射面22aは、所定の指向性を有して放射される各LED10からの入射光を、各LED10の配列方向に広角となるよう広く拡散させる。
また、図4に示すように、各導光部材22,23には、発光面9a側の面の両端部に、それぞれ凹部22c,23cが形成されている。そして、各導光部材22,23は、各凹部22c,23cに、筐体2の側壁2bから突出する爪部2cが係合することにより、筐体2内に保持されている。なお、各凹部22c,23cは、各爪部2cに対して十分大きなサイズに形成されている。これにより、各爪部2cは、各凹部22c,23cに対して遊嵌され、各導光部材22,23が熱膨張した場合にも、各導光部材22,23に不要な応力を発生させることなく、これらを好適に保持する。
反射部材30は、例えば、熱伝導率の高い材料からなる三角柱状のブロックで構成されている。本実施形態において、具体的には、反射部材30は、断面形状が直角三角形をなすアルミニウム合金製の部材で構成されている。この反射部材30は、直交する2つの面に連続する斜面が反射面30aとして設定され、鏡面加工されている。そして、図2,3に示すように、反射部材30は、導光板21の終端である出射面23bに反射面30aが対向するよう、筐体2内に配置される。その際、反射面30aに連続する他の面30b,30cは、例えば、適宜、隣接する光源ユニット15、或いは、筐体2の背面板2aに対し、熱伝導性の良好は接着剤等を介して熱伝導可能に当接されている。
具体的に説明すると、本実施形態において、各光源モジュール5は、例えば、図2に示すように、導光板21の出射面23bが、筐体2の中央部に対して互いに向かい合うよう配列されている。なお、この場合において、各光源モジュール5は、導光板21内のハーフミラー部から反射部材30の反射面30aまでの各距離dが互いに等間隔となるよう、筐体2内に配列されている。そして、このような配列構造において、1列目の光源モジュール5の反射部材30は、面30bが筐体2の背面板2aに熱伝導可能に当接されているとともに、面30cが隣接する2列目の光源モジュール5のLED基板16に熱伝導可能に当接されている。また、4列目の光源モジュール5の反射部材30は、面30bが筐体2の背面板2aに熱伝導可能に当接されているとともに、面30cが隣接する3列目の光源モジュール5のLED基板16に熱伝導可能に当接されている。
なお、筐体2の長手方向両端部には、それぞれ、側壁2bに当接する熱伝導部材35が配設されており、これら熱伝導部材35には、1列目及び4列目の光源モジュール5のLED基板16が熱伝導可能に当接されている。
このような構成において、光源ユニット15の各LED10R,10G,10Bから導光板21に入射された各色の光は、入射面22aに形成されたプリズム状の凹凸面の作用によって、各LED10R,10G,10Bの配列方向に広角となるよう広く拡散される。そして、図3に示すように、導光板21内に拡散された各色の光は、各々が全反射を繰り返しながら導光路20を進行する過程で互いに混合される。本実施形態において、より具体的には、各LED10R,10G,10Bからの入射光は、入射面22aで拡散されることにより、各LED10の光軸方向に過剰な距離を必要とすることなく、入射面22aに対して比較的近い位置で色混合を開始する。これにより、各色の入射光は、導光路20内をLED10の光軸方向に距離d進行するまでの間に的確に色混合される。
このように色混合された光の一部は、第1の導光部材22の出射面22bと第2の導光部材23の入射面23aとの間に形成されたハーフミラー部で反射されて導光路20の中途から出射され、空気層40で広範囲に拡散されながら発光面9a側に導かれる。一方、ハーフミラー部で反射されることなく透過した光は、導光路20の終端である出射面23bから出射され、反射面30aで反射された後、空気層40で広範囲に拡散されながら発光面9a側に導かれる。そして、空気層40で拡散された光は、拡散板7、レンズシート8、及び、拡散シート9の各作用によって、さらに拡散された後、発光面9aを発光させる。
その際、筐体2内の奥部に位置する2列目及び3列目の光源モジュール5の光源ユニット15で発生する熱は、それぞれ隣接する1列目及び4列目の光源モジュール5の反射部材30を介して筐体2の背面板2aに伝達され、外部に放出される。また、1列目及び4列目の光源モジュール5の光源ユニット15で発生する熱は、熱伝導部材35を介して筐体2の側壁2bに伝達され、外部に放出される。これにより、各LED10を高出力化させた場合にも、十分な発光効率を維持することができる。
このような実施形態によれば、光源ユニット15からの光を入射して色混合させる導光路20を筐体2の背面板2aに沿う奥行き方向に形成する導光板21と、導光板21の終端から出射する光を反射して発光面9aに導く反射部材30とを備えたバックライト1において、厚さ方向に延在する複数のプリズム面が配列する凹凸面によって導光板21の入射面22aを構成し、導光板21内に入射した光をLED10の配列方向に拡散させる機能を入射面22aに持たせることにより、光源ユニット15上のLED10の実装間隔(光軸間距離)を拡大した場合にも、導光板21を各LED10の光軸方向(すなわち、導光板21の入射面22a側から出射面23b側方向)に延長することなく、導光路20内における色混合を効率よく実現することができる。従って、LED10の数量を削減した場合にも、バックライト1を厚さ方向に大型化させることなく、複数種類の光を十分に色混合させて発光面9aを均一照度で発光させることができる。
ここで、複数のプリズム面を配列した凹凸面によって構成された上述の入射面22aと同様の入射面100aを有する導光板100に対し、LED10からの出射光を入射させた際のシミュレーション結果を図8(a)に示す。また、その比較例として、例えば、平坦な入射面103aを有する導光板103に対し、LED10からの出射光を入射させた際のシミュレーション結果を図8(d)に示す。これらの比較からも明らかなように、凹凸面で構成した入射面22aを有する導光板21では、入射面22aの作用により、入射光をLED10の配列方向に広角となるよう広く拡散させて、導光路20内での色混合を効率よく実現することが可能である。
ところで、上述の入射面22aに代えて、例えば、図6に示すように、厚さ方向に延在する複数の凹曲面をLED10の配列方向に沿って配列した凹凸面により、導光板21の入射面25aを構成することも可能である。また、例えば、図7に示すように、厚さ方向に延在する複数の凸曲面をLED10の配列方向に沿って配列した凹凸面により、導光板21の入射面26aを構成することも可能である。
ここで、複数の凹曲面を配列した凹凸面によって構成された上述の入射面25aと同様の入射面101aを有する導光板101に対し、LED10からの出射光を入射させた際のシミュレーション結果を図8(b)に示す。また、複数の凸曲面を配列した凹凸面によって構成された上述の入射面26aと同様の入射面102aを有する導光板102に対し、LED10からの出射光を入射させた際のシミュレーション結果を図8(c)に示す。これらのシミュレーション結果と、図8(d)に示すシミュレーション結果との比較からも明らかなように、各凹凸面で構成した入射面25a,26aを有する導光板21では、入射面25a,26aの作用により、入射光をLED10の配列方向に広角となるよう広く拡散させて、導光路20内での色混合を効率よく実現することが可能である。
なお、入射面を拡散させるための構成として、例えば、ブラスト加工等によって導光板21の入射面に微細な凹凸を形成することも可能であるが、LED10の配列方向に限定して入射光を効率よく拡散させること、及び、LED10からの出射光の乱反射等を抑制して光の用効率を高めること等の観点から、導光板21の入射面形状は、上述の図5〜7に示した各形状であることが特に望ましい。
なお、上述の実施形態においては、導光板21を第1,第2の導光部材22,23で分割形成し、これらの接合部にハーフミラー部を形成した一例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、単一の導光部材で導光板を構成してもよく、逆に、3個以上の導光部材を組み合わせて導光板を構成してもよい。
1…バックライト、2…筐体、2a…背面板、2b…側壁、2c…爪部、3a…基板保持溝、5…光源モジュール、6…ベゼル、6a…開口部、7…拡散板、8…レンズシート、9…拡散シート、9a…発光面、10(10R,10G,10B)…発光ダイオード(光源)、15…光源ユニット、16…LED基板、20…導光路、21…導光板、22…第1の導光部材、22a…入射面、22b…出射面、22c…凹部、23…第2の導光部材、23a…入射面、23b…出射面、23c…凹部、25a…入射面、26a…入射面、30…反射部材、30a…反射面、30b…面、30c…面、35…熱伝導部材、40…空気層、100…導光板、100a…入射面、101…導光板、101a…入射面、102…導光板、102a…入射面、103…導光板、103a…入射面
Claims (4)
- 前面が開口された扁平な筐体と、
前記筐体の開口部に設定された発光面と、
発光色の異なる複数種類の光源が配列された光源ユニットと、
前記光源ユニットの前記各光源からの光を入射して色混合させる導光路を前記筐体の背面に沿って形成する導光板と、
前記導光路の終端から出射する光を反射して前記発光面に導く反射部材とを備え、
前記導光板の入射面は、前記光源ユニットの前記各光源から前記導光板内に入射した光を前記光源の配列方向に拡散させる機能を有することを特徴とするバックライト。 - 前記導光板の入射面は、前記光源の配列方向に沿って複数のプリズム面が配列された凹凸面で構成されていることを特徴とする請求項1記載のバックライト。
- 前記導光板の入射面は、前記光源の配列方向に沿って複数の凹曲面が配列された凹凸面で構成されていることを特徴とする請求項1記載のバックライト。
- 前記導光板の入射面は、前記光源の配列方向に沿って複数の凸曲面が配列された凹凸面で構成されていることを特徴とする請求項1記載のバックライト。
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