JP2007335324A - バックライト及びバックライト用光源モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】厚さ方向に大型化させることなく、十分な色混合が可能であり、しかも、発光面で均一照度の光を得ることができるバックライトを提供する。
【解決手段】導光路20を筐体2の背面に沿って形成することにより、バックライト1を厚さ方向に大型化させることなく、光路長を十分に確保する。この導光路20に、各LED10R,10G,10Bからの出射光を入射させることにより、各波長光を効率よく合成する。導光路20の終端(出射面22b)からの出射光を反射面30で反射して発光面9a方向に拡散させることにより、高い均斉度で発光面9aを発光させる。加えて、第1,第2の導光板21,22を導光方向に連接して導光路20の中途にハーフミラーを形成することにより、導光路20で色合成した光を導光路20の中途からも分割出射することができ、より高い均斉度で発光面9aを発光させる。
【選択図】図1
【解決手段】導光路20を筐体2の背面に沿って形成することにより、バックライト1を厚さ方向に大型化させることなく、光路長を十分に確保する。この導光路20に、各LED10R,10G,10Bからの出射光を入射させることにより、各波長光を効率よく合成する。導光路20の終端(出射面22b)からの出射光を反射面30で反射して発光面9a方向に拡散させることにより、高い均斉度で発光面9aを発光させる。加えて、第1,第2の導光板21,22を導光方向に連接して導光路20の中途にハーフミラーを形成することにより、導光路20で色合成した光を導光路20の中途からも分割出射することができ、より高い均斉度で発光面9aを発光させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、発光色の異なる複数種類の発光ダイオード等の発光素子を光源として用いたバックライト及びバックライト用光源モジュールに関する。
近年、液晶装置等のバックライトにおいては、冷陰極蛍光ランプ等に代えて、複数の発光ダイオード(LED)を光源として用いたバックライトが数多く提案されている。ところで、一般に、LEDは発光色の個体差が大きいため、この種のバックライトでは、複数種類のLEDから出射される光を混合することによって所望の色の光が生成される。
このような色混合によって所望の光を生成するための技術として、例えば、特許文献1には、R,G,Bの3色のLEDの周囲を反射性を持つ透光性円筒体で囲んだ導光体ブロックを光反射板上に配列し、各LEDからの出射光を透光性円筒体で内部反射させることにより白色混合させる技術が開示されている。
特開2005−339822公報
しかしながら、上述の特許文献1に開示された技術において、各LEDからの光線を十分に混合させるためには透光性円筒体の高さを高くする必要があるため、バックライトが厚さ方向に大型化する傾向にある。また、この種のバックライトは、各導光体ブロック間での光量が不足しがちな傾向にあり、発光面で均一な照度を得ることが困難であった。
本発明は、厚さ方向に大型化させることなく、十分な色混合が可能であり、しかも、発光面で均一照度の光を得ることができるバックライト及びバックライト用光源モジュールを提供することを目的とする。
本発明のバックライトは、前面が開口された筐体と、前記筐体の開口部に設定された発光面と、発光色の異なる複数種類の光源と、複数種類の前記各光源からの光を入射して前記筐体の背面に沿った奥行き方向に導く導光路と、前記導光路の終端から出射された光を反射して前記発光面に導く反射面とを具備し、前記導光路は導光方向に連設する複数の導光板を有し、隣接する前記導光板の各端面は前記導光方向に対して傾斜した状態で互いに当接していることを特徴とする。
本発明のバックライト用光源モジュールは、前面に発光面が設定された筐体に収容保持されてバックライトを構成するバックライト用光源モジュールであって、発光色の異なる複数種類の光源と、複数種類の前記各光源からの光を入射して前記筐体の背面に沿った奥行き方向に導く導光路と、前記導光路の終端から出射された光を反射して前記発光面に導く反射面とを具備し、前記導光路は導光方向に連設する複数の導光板を有し、隣接する前記導光板の各端面は前記導光方向に対して傾斜した状態で互いに当接していることを特徴とする。
本発明によれば、厚さ方向に大型化させることなく、十分な色混合が可能であり、しかも、発光面で均一照度の光を得ることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図面は本発明の一実施形態に係わり、図1はバックライトの分解斜視図、図2はバックライトの要部断面図、図3は光源モジュールの分解斜視図、図4は光源モジュールの要部断面図、図5は光源モジュールにおける光の挙動を示す説明図、図6はバックライト表面の輝度分布を示す特性図である。
図1,2に示すバックライト1は、例えば、液晶テレビ等に好適なバックライトであり、このバックライト1は、前面が開口した扁平な略箱形形状の筐体2を有する。この筐体2は、例えば、矩形の背面板2aと、当該背面板2aの各辺に立設する側壁2bとが射出成形によって一体形成された樹脂成型品で構成されている。
筐体2の内部には、例えば、発光色の異なる複数種類の発光ダイオード(LED)を光源として白色光を生成する複数組(例えば、4組)の光源モジュール5が、筐体2の長手方向に沿って等間隔毎に配設されている。ここで、各光源モジュール5は、各々の導光路20(後述する)の終端が筐体2の中心部に指向するよう、当該筐体2の中心部に対して対称位置に配列されている。
また、筐体2には、例えば、矩形の開口部6aが開口するベゼル6が前面側から冠設されている。筐体2とベゼル6との間には、例えば、平面略矩形形状をなす拡散板7と、前面側に拡散シート9を貼着した平面略矩形形状のレンズシート8とが、背面側から順に重畳された状態で挟持されている。そして、ベゼル6の開口部6aから外部に露呈する拡散シート9上の領域が、発光面9aとして設定されている。また、筐体2内において、拡散板7と各光源モジュール5との間には、空気層11が形成されている。
図3,4に示すように、光源モジュール5は、例えば、R,G,Bの3色のLED10R,10G,10Bが光源として実装された光源ユニット15と、光源ユニット15から供給される各色の光線を入射して筐体2の背面に沿った奥行き方向に導く導光路20と、導光路20の終端から出射された光を反射して発光面9aに導く反射面30とを備えて要部が構成されている。
本実施形態において、光源ユニット15は、例えば、細長な短冊状のLED基板16上に、R,G,B各色を1組とする2組の各LED10R,10G,10Bが実装されて要部が構成されている。
また、導光路20は、光源ユニット15に連設する第1の導光板21と、この第1の導光板21の出射側に連設する第2の導光板22とを有する。第1の導光板21の入射面21aは、光源ユニット15の各LED10R,10G,10Bに当接されている。また、第1の導光板21の出射面21bは、導光路20の導光方向に対して所定仰角θ1で傾斜されている。さらに、第2の導光板22の入射面22aは、第1の導光板21の出射面21bと同様に仰角θ1で傾斜されて、出射面21bに当接されている。また、第1,第2の導光板21,22の両側には、キー溝21c,22cが凹設されている。
このように、導光路20は、その導光方向に沿って複数の導光板21,22が連設されて要部が構成されている。また、導光路20において、互いに隣接する導光板21,22の各端面21b,22aは、導光方向に対して所定角度傾斜した状態で当接されている。ここで、出射面21b及び入射面22aの仰角θ1は、例えば35°〜55°の範囲に設定されることが望ましく、本実施形態においては、θ1=50°に設定されている。また、図4に示すように、本実施形態において、導光路20の導光方向の長さDは、例えば、20.50mmに設定されている。このうち、第1の導光板21の導光方向の最大長さd1は9.0mmに設定され、最小長さd2は6.5mmに設定されている。また、第2の導光板22の導光方向の最大長さd3は11.4mmに設定され、最小長さd4は8.9mmに設定されている。更に、第1,第2の導光板21,22の厚さtは3.0mmに設定されている。なお、第1の導光板21の最小長さd2は、各LED10R,10G,10Bからの入射光を色混合するに十分な光路長を確保できる長さである。
また、反射面30は、光源ユニット15及び導光路20を収容するモジュール筐体31に一体形成されている。具体的に説明すると、本実施形態において、モジュール筐体31は、例えば、高い光反射性を有する白色系の樹脂材料を用いて成型された扁平且つ細長な略箱形形状をなすケースで構成され、内部に、光源ユニット15及び導光路20を一体的に収容する収容室32を有する。このモジュール筐体31の前面は開口されており、さらに、長手方向の両側壁31aの内面には、第1,第2の導光板21,22のキー溝21c,22cに対応するキー33a,33bと、第2の導光板22の出射面22bに当接するキー33cが突設されている。
そして、第2の導光板22のキー溝22cにキー33bが嵌合されると共に第2の導光板22の出射面22bにキー33cが当接されることによって、第2の導光板22はモジュール筐体31内で位置決め保持されている。また、第1の導光板21のキー溝21cにキー33aが嵌合されると共に、第2の導光板22の入射面22aに出射面21bが当接されることによって、第1の導光板21はモジュール筐体31内で位置決め保持されている。ここで、第1の導光板21の入射面21aと、当該入射面21aに対向するモジュール筐体31の側壁31bとの間には所定の空隙が形成されており、この空隙に、光源ユニット15が挟持されている。また、第2の導光板22の出射面22bに対向するモジュール筐体31の側壁31cは、出射面22bに対して長さd5(例えば、d5=5.0mm)離間されており、さらに、仰角θ2(例えば、θ2=45°)で傾斜されている。これにより、側壁31cの内面は、出射面22bからの出射光を反射して発光面9aに導く反射面30として設定されている。
さらに、モジュール筐体31には、当該モジュール筐体31の前面開口部を閉塞するプリズムシート35が配設されている。このプリズムシート35は、複数の微細なプリズム35aが配列されたプリズム面を一方の面に有し、このプリズム面は、導光路20及び反射面30に対向されている。ここで、図1,2に示すように、本実施形態において、プリズムシート35は、筐体2内に収容される4個の光源モジュール5の各モジュール筐体31の前面開口部を一体的に閉塞する一枚のシートで構成されている。
このような構成において、図5に示すように、光源モジュール5の導光路20では、各LED10R,10G,10Bからの出射光が第1の導光板21の入射面21aに入射すると、その入射光は、第1,第2の導光板21,22内で全反射を繰り返しながら進行し、効率よく色混合される。
その過程において、入射光の一部は、第1の導光板21の出射面21b或いは第2の導光板22の入射面22aで反射されることによって導光路20外に出射する。すなわち、導光路20が第1,第2の導光板21,22で分割形成され、さらに、第1の導光板21の出射面21b及び第2の導光板22の入射面22aが仰角θ1で傾斜されることにより、第1,第2の導光板21,22の連設部はハーフミラーとして機能し、この連設部において、入射光の一部が導光路20外に出射する。また、導光路20の終端である第2の導光板22の出射面22bに到達した光は、当該出射面22bから出射する。
そして、第1,第2の導光板21,22の連設部で導光路20外に出射した光は、プリズムシート35に入射し、各プリズム35aの作用によって空気層11に拡散される。また、出射面22bから導光路20外に出射した光は、反射面30で反射された後、プリズムシート35に入射し、各プリズム35aの作用によって空気層11に拡散される(図2参照)。
これにより、発光面9aでは、均斉度の高い白色光が得られる。ここで、図6にバックライト1の発光面9a上での輝度分布のシミュレーション結果を示す。この特性図からも明らかなように、本実施形態のバックライト1では、80%以上の高い均斉度で発光面9aを発光させることができる。
このような実施形態によれば、導光路20を筐体2の背面に沿って形成することにより、バックライト1を厚さ方向に大型化させることなく、光路長を十分に確保することができる。そして、このように光路長が十分に確保された導光路20に、各LED10R,10G,10Bからの出射光を入射させることにより、各波長光を効率よく合成することができる。そして、導光路20の終端(出射面22b)からの出射光を反射面30で反射して発光面9a方向に拡散させることにより、導光路20を筐体2の背面に沿って形成した場合にも、高い均斉度で発光面9aを発光させることができる。加えて、第1,第2の導光板21,22を導光方向に連接して導光路20を形成し、これら第1,第2の導光板21,22の出射面21b及び出射面22aを所定の仰角θ1で傾斜させることにより、導光路20で色合成した光を導光路20の中途からも分割出射することができ、より高い均斉度で発光面9aを発光させることができる。
さらに、導光路20からの各出射光をプリズムシート35によって拡散させることにより、より均斉度の高い光を発光面9aで得ることができる。
なお、上述の実施形態では、導光路20を2つの導光板21,22で分割形成する一例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、導光路を3個以上の導光板で導光方向に分割してもよいことは勿論である。
1…バックライト、2…筐体、5…光源モジュール、9a…発光面、10R,10G,10B…発光ダイオード(光源)、11…空気層、15…光源ユニット、16…LED基板、20…導光路、21…第1の導光板、21a…入射面、21b…出射面、22…第2の導光板、22a…入射面、22b…出射面、30…反射面、31…モジュール筐体、35…プリズムシート、35a…プリズム
Claims (5)
- 前面が開口された筐体と、
前記筐体の開口部に設定された発光面と、
発光色の異なる複数種類の光源と、
複数種類の前記各光源からの光を入射して前記筐体の背面に沿った奥行き方向に導く導光路と、
前記導光路の終端から出射された光を反射して前記発光面に導く反射面とを具備し、
前記導光路は導光方向に連設する複数の導光板を有し、隣接する前記導光板の各端面は前記導光方向に対して傾斜した状態で互いに当接していることを特徴とするバックライト。 - 互いに連設する前記導光板の端面は、導光方向に対して35°〜55°の仰角で傾斜していることを特徴とする請求項1記載のバックライト。
- 前記光源と、前記導光路と、前記反射面とを具備して光源モジュールを構成し、
複数の前記光源モジュールを、前記筐体の中心部に対して前記導光路の終端が指向する対称位置に配列したことを特徴とする請求項1または請求項2記載のバックライト。 - 前記光源モジュールは、前記導光路及び前記反射面と前記発光面との間に介装され、入射面側にプリズム面が形成されたプリズムシートを具備することを特徴とする請求項2または請求項3記載のバックライト。
- 前面に発光面が設定された筐体に収容保持されてバックライトを構成するバックライト用光源モジュールであって、
発光色の異なる複数種類の光源と、
複数種類の前記各光源からの光を入射して前記筐体の背面に沿った奥行き方向に導く導光路と、
前記導光路の終端から出射された光を反射して前記発光面に導く反射面とを具備し、
前記導光路は導光方向に連設する複数の導光板を有し、隣接する前記導光板の各端面は前記導光方向に対して傾斜した状態で互いに当接していることを特徴とするバックライト用光源モジュール。
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JP2006167952A JP2007335324A (ja) | 2006-06-16 | 2006-06-16 | バックライト及びバックライト用光源モジュール |
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