JP2010032948A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010032948A JP2010032948A JP2008197365A JP2008197365A JP2010032948A JP 2010032948 A JP2010032948 A JP 2010032948A JP 2008197365 A JP2008197365 A JP 2008197365A JP 2008197365 A JP2008197365 A JP 2008197365A JP 2010032948 A JP2010032948 A JP 2010032948A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toner
- unit
- rfid memory
- bonded
- main body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Dry Development In Electrophotography (AREA)
Abstract
【課題】装置本体に格納された情報を格納する記憶手段に対する外部との接触を防止すると共に該情報及び記憶手段の破損を防止しつつ、装置本体に対して仕様の異なるユニットの誤装着を防止することが可能なトナー含有ユニット及びそれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】トナーコンテナ44のトナー充填部10の内側面に配置された貼付面77には、両面テープ67、63により防振板65を介してRFIDメモリ61が接着され、RFIDメモリ61の内側面には両面テープ69により絶縁板71が接着され、絶縁板71の内側面には両面テープ73により補強板75が接着されている。
【選択図】図6
【解決手段】トナーコンテナ44のトナー充填部10の内側面に配置された貼付面77には、両面テープ67、63により防振板65を介してRFIDメモリ61が接着され、RFIDメモリ61の内側面には両面テープ69により絶縁板71が接着され、絶縁板71の内側面には両面テープ73により補強板75が接着されている。
【選択図】図6
Description
本発明は、電子写真方式を用いる複写機、プリンター等の画像形成装置において、装置本体に着脱自在に装着されるユニットに関するものである。
近年、画像形成装置本体に着脱されるプロセスカートリッジが普及している。この種のプロセスカートリッジとして、例えばトナーコンテナが用いられている。
従来、新旧装置本体の相違等により、装置本体の機種間でトナーコンテナの仕様が異なる場合があった。このため、トナーコンテナの一部を対応する仕様ごとに異なる形状等にすることにより機種間の互換性をなくし、装置本体に対して使用可能なトナーコンテナであるか否かを判別可能としていた。
しかし、このように各仕様で異なる形状にすると、トナーコンテナの共通部品化を図ることが困難になる。また、各仕様で共通の形状とした場合、仕様の異なるトナーコンテナが装置本体に装着されると、適正な画像が得られないおそれや、機内へトナーの飛散が発生するおそれがある。
また、トナーの飛散が発生すると、形成した画像への飛散トナーの落下、紙詰まり、電気的接点不良、LSUミラーレンズへの付着、飛散トナーの冷却ファンから機外への排出による粉塵発生や汚染等を招くおそれがある。さらに、飛散トナーが、感光体ドラム、現像スリーブ、転写ベルト等、各プロセスユニット内の機能部品に付着するおそれもある。さらに、飛散トナーが装置本体外部に放出されるおそれもある。
そこで、装置本体の仕様に関する情報を格納したメモリを備え、該メモリを読み取ることにより各トナーコンテナの仕様を判別可能にする方法が用いられている。かかるメモリとして、装置本体の電源切断時にもデータが記憶されるように不揮発性メモリが用いられることが多い。
例えば、特許文献1には、交換可能なカートリッジにその使用を監視するためのオンボードメモリを設け、作成されたイメージをカウントし、カートリッジのメモリに残されている現在イメージカウントを更新して記憶させ、現在イメージカウントがプリセット終了カウントに等しい場合、カートリッジをそれ以後使用不能にすることにより、一定品質のイメージを保証する方法が開示されている。
また、特許文献2には、感光体ドラムと、プロセスカートリッジを装置本体に装着する際の位置決め部と、プロセス手段と、記憶部材と、プロセスカートリッジが装置本体に装着された際に下方に位置する部分に下向きに接続端子の部分を露出して配置されたコネクタと、を有し、プロセスカートリッジを位置決め部を中心にして下方へ回動させる際に、アース接続端子が他の接続端子よりも最初に本体接続端子と電気的に接続することにより、記憶部材に電気的損傷を与えないようにする方法が開示されている。
しかし、特許文献1及び2に開示されたメモリや記憶部材は、装置本体の読取装置と接触させて格納された情報を読み取る接触式であるため、装置本体と電気的に接続するためのコネクタや配線が必要となる。そこで、格納された情報を非接触式に読み取り可能な不揮発性メモリを用いる方法が提案されている。
例えば、特許文献3には、画像形成装置に使用される消耗材を内在し、出荷地域を特定する仕向コードを記憶する記憶手段を搭載する交換可能な消耗材ユニットと、複数の出荷地域別制御データを格納する主記憶部とを備え、消耗材ユニットの装着を検知したとき、仕向コードにより特定される出荷地域に該当する制御データを読み出し、これに基づき各部のチューニングを行うことにより、消耗材ユニットの異なる出荷地域間で装置本体が移動された場合でも、出荷地域に合わせた最適条件に装置本体をチューニングすることを可能とする方法が開示されている。
特許第2602341号公報
特許第3332818号公報
特開2004−347940号公報
しかし特許文献3の様に、非接触型の不揮発メモリ(RFIDメモリ)を用いても、消耗材ユニット(トナー含有ユニット)の外側にRFIDメモリを配置する場合には、RFIDメモリが故意や外部環境との接触等により剥離されるおそれがある。また、外部環境との接触等により格納されたデータが消失するおそれがある。そこで、RFIDメモリをプロセスカートリッジの内側に配置することが考えられる。
この場合には、RFIDメモリを配置した状態でトナーを充填し、カートリッジケースを超音波融着する必要がある。また、再利用に際し、トナーを再充填するための清掃等が行われる場合もある。このため、RFIDメモリを単にプロセスカートリッジの内側に配置するだけでは、上記工程等において発生する振動や衝撃等により、RFIDの破損や内部データの破損が生じるおそれがある。
本発明は上記事情に鑑み、装置本体に格納された情報を格納する記憶手段に対する外部との接触を防止すると共に該情報及び記憶手段の破損を防止しつつ、装置本体に対して仕様の異なるユニットの誤装着を防止することが可能なトナー含有ユニット及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、装置本体に着脱可能であり、内部にトナーを含有するケーシングを備えたトナー含有ユニットであって、装置本体に設けられた読取手段により非接触に読み取り可能であり、装置本体の仕様に関する情報が格納された記憶手段を有し、該記憶手段は、防振部材を介して前記ケーシングの内側面に接着されることを特徴としている。
また、本発明は、前記記憶手段の内側面に、絶縁部材が接着されたことを特徴としている。
また本発明は、前記絶縁部材の内側面に、補強部材が接着されたことを特徴としている。
また本発明は、前記情報が、書き換え不能であることを特徴としている。
また本発明は、前記トナー含有ユニットを備えた画像形成装置である。
本発明の第1の構成によれば、装置本体に設けられた読取手段により非接触に読み取り可能であり、装置本体の仕様に関する情報が格納された記憶手段を、防振部材を介してトナー含有ユニットのケーシングの内側面に接着することにより、記憶手段に対する外部との接触を防止することができため、記憶手段の剥離や破損を防止することができる。
さらに、該ユニットに振動等が発生しても格納された情報及び記憶手段の破損を防止することができる。加えて、装置本体に対して仕様の異なるユニットの誤装着を防止することが可能となり、かかる誤装着によって生じる画像形成不良やトナーの飛散等による装置本体内外に対する不具合を防止することができる。
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成のトナー含有ユニットにおいて、前記記憶手段の内側面に、絶縁部材を接着することにより、トナーの摩擦等によって静電気が発生しても、かかる静電気による記憶手段に格納された情報の破損を防止することができる。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第2の構成のトナー含有ユニットにおいて、絶縁材料の内側面に、補強部材を接着することにより、振動等によって発生するトナーの記憶手段への衝突を防止し、記憶手段の破損を、より防止することができる。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第1〜第3のいずれかの構成のトナー含有ユニットにおいて、上記情報を、書き換え不能とすることにより、装置本体に装着されるまでに格納されたデータの改変等がなされることを防止することができる。
また、本発明の第5の構成によれば、上記第1〜第4のいずれかの構成のトナー含有ユニットを備えた画像形成装置とすることにより、仕様の異なるトナー含有ユニットが誤装着された状態で画像形成を行うことを防止することができるため、画質の低下やトナーの飛散等を防止することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本実施形態に係るトナーコンテナが装着された画像形成装置(例えばプリンタ)の一例の全体構成を示す概略断面図である。以下の説明ではモノクロ画像形成装置を一例として説明するが、本発明はモノクロ画像形成装置だけでなく、カラーの画像形成装置にも応用することができる。
この画像形成装置100は、感光体ドラム41、帯電部42、画像書込部(レーザスキャンユニット)43、現像ユニット21、トナーコンテナ(トナー含有ユニット)44、トナーコンテナ検知センサ(読取手段)45、転写部46、クリーニング部47、シート収容部51、搬送部52、定着部53、および排紙部54から構成されている。
感光体ドラム41は、例えばアルミドラムに感光層が積層されたものであり、帯電部(帯電チャージャー)42により、表面が一様に帯電される。そして、後述する画像書込部(LSU)43からのレーザビームの照射を受け、表面の帯電が減衰し、静電潜像が形成される。なお、上記感光層としては、特に限定されないが、例えば耐久性に優れるアモルファスシリコン(a―Si)等が用いられる。
帯電部(帯電チャージャー)42は、例えば、細いワイヤー等を電極とし、高電圧の印加によって放電(例えば、コロナ放電)し、感光体ドラム41の表面を帯電させる。
画像書込部(LSU)43は、画像データに基づき、光ビーム(例えばレーザビーム)を感光体ドラム41に照射する。尚、画像データは不図示のパーソナルコンピューター(PC)から送信される。
現像ユニット21は、感光体ドラム41の静電潜像にトナーを付着させ、トナー像を形成させる。なお、現像ユニット21に収容されている現像剤としては、例えばトナーとキャリアとから構成される2成分現像剤やトナーのみから構成される1成分現像剤が挙げられる。
トナーコンテナ44は、画像形成装置100に着脱自在に設けられており、トナーを貯留し、現像ユニット21内部にトナーを補給する。トナーコンテナ検知センサ45は、トナーコンテナ44の装着の有無等を検知する。なお、トナーコンテナ44、トナーコンテナ検知センサ45の詳細については後述する。
転写部46は、感光体ドラム41表面に形成されたトナー像を乱すことなく、搬送部52から搬送されてくるシートに移行させる。クリーニング部47は、トナー像がシートに移行(転写)された後、感光体ドラム41の表面に残ったトナー(残留トナー)を除去する。例えば、感光体ドラム41の長手方向に線接触するブレード材等が挙げられる。シート収容部51は、最終的に画像(トナー像)が印刷されるシート(用紙やOHP等)を収容するとともに、搬送部52にシートを送り出す。
搬送部52は、シート収容部51から排紙部54までのシートの通路である。また、定着部53は、シートに転写されたトナー像を安定な永久像とさせる。例えば熱や圧力等のエネルギーを付与することにより、粉体状態のトナー像を溶融させる。排紙部54は、定着部53を経たシート、すなわち永久像が印刷されたシートを収容する。
そして、予め入力された画像データに基づき、LSU43が感光体ドラム41上にレーザビーム(光線)を発することによって、当該データに基づく静電潜像を感光体ドラム41表面に形成させる。その後、現像ユニット21が、静電潜像にトナーを付着させ、トナー像を形成させるとともに、転写部46が、シートにトナー像を転写させる。次に、定着部53が、トナー像の転写されたシートに熱等を加え、永久像とさせる。
図2は、本実施形態に係るトナーコンテナの概略平面図であり、図3は、図2の矢印A方向から見た側面断面図、図4はトナーコンテナを下方向から見た斜視図である。図2〜図4に示すように、トナーコンテナ44は、トナー充填部10と蓋体11とから成るケーシング9から構成されている。
上面が開口された筐体であるトナー充填部10は、底面部13、両側面部14a及び14b並びに両端面部15及び16を有する。両側面部14a及び14bは、底面部13の両側縁から略鉛直に上方に延びている。片端面部15は底面部13の片端縁から実質上鉛直に上方に延び、他端面部16は底面部13の他端縁から実質上鉛直に上方に延びている。
底面部13には長方形の排出口8が形成されている。蓋体11は超音波溶着等の適宜の手段によってトナー充填部10に固定され、上面を閉じる上壁を構成する。尚、図2では、トナーコンテナ44の内部を判り易くするため、蓋体11を開けた状態で示した。
トナーコンテナ44内には、底面部13に沿って平行に延在された攪拌部材2と搬送部材3が配設されている。攪拌部材2は回転軸2aとアーム部2bと該アーム部に固定された攪拌片5、仕切り部6とから構成されている。回転軸2aはトナー充填部10の両端面部15及び16間に回転自在に支持され、その一端は端面部15を貫通して突出され、突出端部に配設された駆動ジョイントギア18を介して、画像形成装置100に連係されている。
搬送部材3は中心軸部3aと螺旋羽根3bとを有する回転螺旋羽根部材から構成されており、トナー充填部10の両端面部15及び16間に回転自在に装着されている。中心軸部3aの一端は端面部15を貫通して突出し、突出端部に配設された搬送用ギア19を介して上記駆動ジョイントギア18に連係されている。
そして、画像形成装置において、トナーコンテナ44内のトナーがなくなった際、予めトナーが充填された別の新たなトナーコンテナ44に交換することによって、当該トナーコンテナ44へのトナー補給が容易になる。このため、トナーコンテナ44を装置本体に対して自在に着脱できるように構成されている。
図5は、本実施形態のトナーコンテナに用いられるRFIDメモリを示す概略図であり、図5(a)は平面図、図5(b)は、図5(a)の左側から見た側面図である。図6は、本実施形態に用いられるRFIDメモリが他の部材と積層される状態を示す斜視図であり、図7は、図6のRFIDメモリ周辺の拡大斜視図である。図8(a)は、RFIDメモリを含む積層体を示す平面図であり、図8(b)は、図8(a)のYY’矢視断面図である。図9は、本実施形態に用いられるRFIDメモリを含む積層体がトナー充填部に配置された状態を示す斜視図である。
図1〜4と共通する部分には共通する符号を付して説明を省略する。なお、図6及び図9では、RFIDメモリが接着される状態を判り易くするため、攪拌部材2及び搬送部材3を省略して示した。
図5に示すように、RFIDメモリ(記憶手段)61は、無線でデータ転送と給電が行われ、電源供給を行わない状態でも書き込まれたデータが消えない不揮発性メモリ(Radio Frequency IDentificationメモリ、非接触型不揮発性メモリ)であり、アンテナ基板61aと、アンテナ基板61aの表面に配置されたRFID素子61bと、から構成されている。
RFID素子61bには、仕向地、仕向地別の使用温度条件、標準用紙の紙厚、装置本体の表示部(図示せず)の表示に関する言語などの制御データ等、装置本体の仕様に関するデータ(情報)が書き換え不能に格納されている。また、ここでは、データを書き換え不能とすることにより、装置本体に装着されるまでに格納されたデータの改変等がなされることを防止することができる。
また、装置本体に配置されたトナーコンテナ検知センサ45(図1参照)により、アンテナ基板61bを介して上記した仕様に関するデータを読み取ることができ、読み取ったデータを不図示の制御部に送信し、制御部は該データが装置本体の仕様と一致しているか否かを判別するようになっている。
図6及び図7に示すように、RFIDメモリ61の裏面(外側面、図の左側面)は、発泡ゴム等から構成される防振板(防振部材)65と、両面テープ63により接着されるようになっている。
また、防振板65の外側面(図の左側面)は、トナー充填部10の端面部16の内側面に設けられた貼付面77と、両面テープ67により接着されるようになっている。貼付面77は、端面部16において攪拌部材2及び搬送部材3が配置されていない位置に設けられている。
一方、RFIDメモリ61の表面(内側面、図の右側面)は、PET等の絶縁性材料から成る絶縁板(絶縁部材)71の外側面(図の左側面)と、両面テープ69により接着されるようになっている。また、絶縁板71の内側面(図の右側面)は、樹脂等から成る補強板(補強部材)75と、両面テープ73により、接着されるようになっている。
また、図8に示すように、両面テープ69及び絶縁板71におけるRFID素子61bと対向する部分には、略矩形状に切り抜かれた開口部69a、71aが形成されており、両面テープ69及び絶縁板71がRFID素子61bと接触しないようにスペーサを構成している。なお、RFID素子61bの高さや両面テープ69、絶縁板71の厚み等に応じて、RFID素子61bに対して各部材が接触しないよう、その他両面テープ73に開口部を設ける等、開口部を適宜形成することができる。
上記の通り、RFIDメモリ61の外側面を、防振板65と両面テープ63により接着すると共に、RFIDメモリ61の内側面に絶縁板71を両面テープ69により接着し、絶縁板71の内側面に補強板75を両面テープ73により接着し、さらに防振板65の外側面に両面テープ67を接着することにより、RFIDメモリ61を含む積層体60を形成することができる。
すなわち、図6及び図7において、端面部16に対する各部材の貼付方向Xの下流側から上流側に向かって、両面テープ67、防振板65、両面テープ63、RFIDメモリ61、両面テープ69、絶縁板71、両面テープ73、補強板75の順に積層することにより、図8に示すように、これらの積層体60を形成することができる。
そして、トナー充填部10の貼付面77に両面テープ67の外側面を接着する(図6の白抜き矢印参照)ことにより、図9に示すように、積層体60を貼付面77に接着することができる。さらに、RFIDメモリ61を含む積層体60をトナー充填室10の内側面に接着した後、トナー充填部10にトナーを充填し、蓋体11を超音波溶着等の適宜の手段によってトナー充填部10に固定することにより、トナーコンテナ44とすることができる。
このように、RFIDメモリ61を、防振材65を介してトナー充填部10の内側面に貼付することにより、RFIDメモリ61に対してトナーコンテナ44の外部から直接触れることができない。これにより、RFIDメモリ61が故意に、若しくは外部環境との接触等により剥離されることを防止することができる。また、外部環境との接触よるRFIDメモリ61の破損を防止することができる。
さらに、RFIDメモリ61を、防振材65を介してトナー充填部10に固定したため、トナー充填部10にトナーを充填し、蓋体11を超音波溶着等により固定する際の振動や、輸送時等における振動が発生しても、RFIDメモリ61の振動を抑えることができるため、RFIDメモリ61に格納されたデータの破損やRFIDメモリ61の破損を防止することができる。
加えて、RFIDメモリ61に格納されたデータをトナーコンテナ検知センサ45により読み取ることができるため、装置本体に対して異なる仕様のトナーコンテナ44が装着されても読み取り結果に基づきその正誤を判別できる。これにより、仕様の異なるトナーコンテナ44の誤装着を防止することが可能となり、かかる誤装着によって生じる画像形成不良や、トナーの飛散等によって生じる装置本体内外に対する汚染等の不具合を防止することができる。
防振板65の材質は、トナーコンテナ44の振動がRFIDメモリ61に及ぼす不具合を防止可能であればよく、上記発泡ゴムに特に限定されるものではない。かかる材質は、例えば防振性やRFIDメモリ61の感度への影響等を考慮して適宜選択することができる。また、防振板65の厚みが大きくなれば防振効果が大きくなる一方、RFIDメモリ61の感度に影響を及ぼすおそれがある。従って、例えばかかる観点を考慮して防振板65の厚みを適宜設定することができる。
また、本実施形態では、RFIDメモリ61の内側面に、絶縁板71を接着したため、トナーの摩擦等によって静電気が発生しても、発生した静電気によるRFIDメモリ61に格納された情報の破損を防止することができる。しかし、絶縁板71は必ずしも必要ではなく、絶縁板71を用いない構成とすることもできる。また、補強板75を絶縁性材料から形成し、補強板75が絶縁板71を兼ねる構成とすることもできる。
また、絶縁板71の材質は、上記PET等に限定されるものではない。絶縁板71の厚みを大きくすれば、絶縁性を向上させることができると共に振動等により衝突するトナーの衝撃も、より軽減することができる一方、RFIDメモリ61の感度に影響を及ぼすおそれがある。また、塑性変形しないような絶縁材料を用いれば、より一層トナーからの衝撃を軽減することができる。
従って、絶縁板71の厚みや材質等は、例えばこれらを考慮して適宜設定することができる。かかる絶縁板71は、例えば耐圧10kV以上の絶縁性材料から形成することにより、RFIDメモリ61を静電気から十分に保護することができる。
また、本実施形態では、絶縁板71の内側面に、補強板75を接着したため、振動等によりRFIDメモリ61に対して衝突するトナーの衝撃を軽減することができる一方、RFIDメモリ61の感度に影響を及ぼすおそれもある。これにより、RFIDメモリ61の破損を、より防止することができる。しかし、補強板75は必ずしも必要ではなく、補強板75を用いない構成とすることもできる。また、絶縁板71を上記した塑性変形しないような絶縁性材料から形成し、絶縁板71が補強板75を兼ねる構成とすることもできる。
また、補強板75の材質は、上記樹脂等に限定されるものではない。補強板75の厚みを大きくすれば、RFIDメモリ61へのトナーの衝撃を、より軽減することができる。従って、補強板75の厚みは、例えばかかる観点を考慮して適宜設定することができる。
かかる補強板75として、例えば40N以上の衝撃によっても塑性変形しないような部材を用いることができる。また、トナーにより発生した静電気をRFIDメモリ61側へと移行させない観点から、補強板75を樹脂材料等の非導電性材料から形成することが好ましい。
なお、本実施形態では、RFIDメモリ61の内側面に対して絶縁板71、補強板75の順に配置したため、RFIDメモリ61に対して静電気を直接的に遮断することができ、効果的である。しかし、絶縁板71及び補強板75の配置順序は特に限定されるものではなく、静電気の発生状況、充填されるトナーの種類等に応じ、RFIDメモリ61に対して補強板75、絶縁板71の順に配置する等、適宜設定することもできる。
また、本実施形態では、両面テープ63、67、69、73を用いて防振板65、RFIDメモリ61、絶縁板71、補強板75を接着し、積層体60を形成すると共に、該積層体60をトナー充填部10の内側面に接着した。しかし、これらの接着方法は、各々を、振動等が発生しても剥がれることなく固定可能であれば特に限定されず、その他、例えば接着剤等を用いることもできる。また、ここでは、積層体60を形成してから貼付面77に接着したが、各部材を貼付面77に順次接着することもできる。
また、本実施形態では、トナー充填部10の端面部16にRFIDメモリ61を接着したが、かかる接着配置は、ケーシング9の内側面であれば特に限定されるものではなく、トナー充填部10の端面部15、両側面部14a、14b等に接着することもできる。また、蓋体11の内側面等に接着することもできる。また、本実施形態では、RFIDメモリ61を書き換え不能としたが、使用目的や用途等に応じて書き換え可能とすることもできる。
その他本発明は、上記各実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、本発明に係るトナー含有ユニットとしてトナーコンテナを挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、内部にトナーを含有し装置本体に着脱可能であれば、その他、現像ユニット、クリーニングユニットや、さらに感光体ドラム、帯電器、露光器及びトナーコンテナ等を適宜一体化したプロセスユニット等にも勿論適用可能である。
本発明は、装置本体に着脱可能であり、内部にトナーを含有するケーシングを備えたトナー含有ユニットであって、装置本体に設けられた読取手段により非接触に読み取り可能であり、装置本体の仕様に関する情報が格納された記憶手段を有し、該記憶手段は、防振部材を介して前記ケーシングの内側面に接着されるものである。
これにより、記憶手段に対する外部との接触を防止して剥離や破損を防止することができると共に、振動等が発生しても格納された情報及び記憶手段の破損を防止することができ、加えて仕様の異なるユニットの誤装着を防止することができる。また、記憶手段の内側面に、絶縁材料を接着することにより、トナーの摩擦等によって静電気が発生しても、かかる静電気による記憶手段に格納された情報の破損を防止することができる。
また、絶縁材料の内側面に、補強部材を接着することにより、振動等によって発生するトナーの記憶手段への衝突を防止し、記憶手段の破損を、より防止することができる。また、上記情報を、書き換え不能とすることにより、装置本体に装着されるまでに格納されたデータの改変等がなされることを防止することができる。
また、上記トナー含有ユニットを備えた画像形成装置とすることにより、仕様の異なるトナー含有ユニットが誤装着された状態で画像形成を行うことを防止することができるため、画質の低下やトナーの飛散等を防止することができる。
9 ケーシング
10 トナー充填部
11 蓋体
14a、14b 側面部
15、16 端面部
21 現像ユニット
41 感光体ドラム
42 帯電部
43 画像書込部
44 トナーコンテナ(トナー含有ユニット)
46 転写部
47 クリーニング部
52 搬送部
53 定着部
60 積層体
61 RFIDメモリ(記憶手段)
61a アンテナ基板
61b RFID素子
63、67、69、73 両面テープ
69a 開口部
65 防振板(防振部材)
71 絶縁板(絶縁部材)
71a 開口部
75 補強板(補強部材)
100 画像形成装置
10 トナー充填部
11 蓋体
14a、14b 側面部
15、16 端面部
21 現像ユニット
41 感光体ドラム
42 帯電部
43 画像書込部
44 トナーコンテナ(トナー含有ユニット)
46 転写部
47 クリーニング部
52 搬送部
53 定着部
60 積層体
61 RFIDメモリ(記憶手段)
61a アンテナ基板
61b RFID素子
63、67、69、73 両面テープ
69a 開口部
65 防振板(防振部材)
71 絶縁板(絶縁部材)
71a 開口部
75 補強板(補強部材)
100 画像形成装置
Claims (5)
- 装置本体に着脱可能であり、内部にトナーを含有するケーシングを備えたトナー含有ユニットであって、
装置本体に設けられた読取手段により非接触に読み取り可能であり、装置本体の仕様に関する情報が格納された記憶手段を有し、
該記憶手段は、防振部材を介して前記ケーシングの内側面に接着されることを特徴とするトナー含有ユニット。 - 前記記憶手段の内側面に、絶縁部材が接着されたことを特徴とする請求項1に記載のトナー含有ユニット。
- 前記絶縁部材の内側面に、補強部材が接着されたことを特徴とする請求項2に記載のトナー含有ユニット。
- 前記情報が、書き換え不能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のトナー含有ユニット。
- 請求項1〜4のいずれかに記載のトナー含有ユニットを備えた画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008197365A JP2010032948A (ja) | 2008-07-31 | 2008-07-31 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008197365A JP2010032948A (ja) | 2008-07-31 | 2008-07-31 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010032948A true JP2010032948A (ja) | 2010-02-12 |
Family
ID=41737465
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008197365A Pending JP2010032948A (ja) | 2008-07-31 | 2008-07-31 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010032948A (ja) |
-
2008
- 2008-07-31 JP JP2008197365A patent/JP2010032948A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7885554B2 (en) | Developing device, image forming apparatus, image forming system, cartridge, developing unit and photoconductor unit | |
US9436127B2 (en) | Toner container and manufacturing method for toner container | |
JP2020046687A (ja) | 着脱可能装置、現像剤容器、及び、画像形成装置 | |
US9354552B2 (en) | Cartridge with flexible container for accommodating developer | |
TWI479283B (zh) | Powder container, toner cartridge, developing device, processing unit, image forming apparatus, and powder container | |
JP5822129B2 (ja) | 粉体収納容器、粉体搬送装置及び画像形成装置 | |
JP4440318B2 (ja) | プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置 | |
JP5353524B2 (ja) | トナー容器及び画像形成装置 | |
JP6581797B2 (ja) | カートリッジ及び画像形成装置 | |
JP5541606B2 (ja) | トナー容器及び画像形成装置 | |
KR101116618B1 (ko) | 현상기 및 이를 채용한 화상형성장치 | |
JP2006208937A (ja) | 現像カートリッジ及び画像形成装置 | |
KR101296816B1 (ko) | 소모품 수납 용기, 화상 형성 장치, 프로세스 카트리지 및 서비스 관리 시스템 | |
JP4463630B2 (ja) | 現像剤補給容器およびそれを備えた画像形成装置 | |
JP2010032948A (ja) | 画像形成装置 | |
US10082758B2 (en) | Developer case and image forming apparatus including the same | |
JP2006284818A (ja) | 現像ユニット、画像形成装置、画像形成システム、及び、感光体ユニット | |
JPH11184320A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2006078994A (ja) | 画像形成装置 | |
US20090245852A1 (en) | Toner supply device, developing unit and toner supply device remanufacturing method | |
JP2004077832A (ja) | 装置ユニット、現像ユニット及び画像形成装置 | |
JP2001305935A (ja) | カートリッジおよび画像形成装置 | |
JP2005195885A (ja) | トナーカートリッジ、及びそれを用いた画像形成装置 | |
JP2022074420A (ja) | カートリッジ及び画像形成装置 | |
JP5598741B2 (ja) | トナー容器及び画像形成装置 |