JP2010032841A - 放射線画像生成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】診断を行うのに必要な画像データを迅速に送信し、早期診断を可能とする放射線画像生成システムを提供する。
【解決手段】センサパネル部24と、センサパネル部24によって取得された信号を読み取る読取部25と、読取部25によって読み取られた画像信号に基づく画像データを外部に送信する通信部35と、を備えるFPDカセッテ2と、センサパネル部24に対応する2次元状の読取領域が表示される表示部54と、読取領域の中から関心領域を設定する入力操作部53と、設定された関心領域の位置情報をFPDカセッテ2に送信する通信部55と、を備えるコンソール3と、を備え、読取部25は、関心領域の位置情報に基づいて、関心領域に対応する読取領域については第1の解像度で読み取り、関心領域以外の領域に対応する読取領域については第1の解像度より低い解像度である第2の解像度で読み取りを行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、放射線画像生成システムに関するものである。
従来、病気診断等を目的として、X線画像に代表される、放射線を用いて撮影された放射線画像が広く用いられている。
こうした医療用の放射線画像は、従来スクリーンフィルムを用いて撮影されていたが、近年は、放射線画像のデジタル化が実現されており、例えば、被写体を透過した放射線を輝尽性蛍光体層が形成された輝尽性蛍光体シートに蓄積させた後、この輝尽性蛍光体シートをレーザ光で走査し、これにより輝尽性蛍光体シートから発光される輝尽光を光電変換して画像データを得るCR(Computed Radiography)装置が広く普及している。
また最近では、CR装置に代えて、照射された放射線を検出しデジタル画像データとして取得する検出器として放射線固体撮像素子FPD(Flat Panel Detector)を用いる医用画像システムが登場している(例えば、特許文献1参照)。
ところで、診断に用いられる医療用の画像は、病変部分等の診断を確実に行うことができるように、表示手段にできるだけ高精細な画像を表示できるようにする必要がある。この点、画像データについて、画像を表示させる表示手段の解像度(画素数)に応じて補間処理(圧縮演算又は拡大演算)を行うことにより、表示手段に応じた解像度の画像データを出力することのできる放射線撮影装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
しかし、高精細な表示が可能な高解像度の画像データを読み取るためには、読み取りに時間がかかる。他方で、撮影画像には病変部分等、診断を行う上で重要な関心領域の他、本来高精細な画像を表示させる必要のない周辺部分の画像も含まれている。このため、全画像を高解像度で読み取ると、読み取り及び通信処理に無駄に時間を費やすこととなり、迅速な診療を実現することができない。
そこで、全ての画像データを取り込むのではなく、画像データの取込領域を必要な範囲に制限する技術が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開平6−342099号公報 特開平11−306326号公報 特開2002−191586号公報
しかしながら、病変部分等の関心領域に対応する画像データ等、画像の一部分のみの画像データを取り込んで、これを表示手段に表示させると、当該関心領域の全体画像における位置等を把握しにくい場合がある。このため、適切な診断を行うことができないおそれがあるとの問題がある。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、診断を行うのに必要な画像データを迅速に送信し、早期診断を可能とし、特に、バッテリ内蔵するカセッテFPDを用いた場合には、診断性能を低下させずに充電サイクルの長期間化を可能とする放射線画像生成システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、
被写体を透過した放射線を信号に変換する放射線検出素子が2次元的に複数配列された検出手段と、前記検出手段によって取得された信号を読み取る読取手段と、前記読取手段によって読み取られた画像信号に基づく画像データを外部に送信する検出器通信手段と、を備える放射線画像検出器と、
前記検出手段に対応する2次元状の読取領域が表示される表示手段と、前記表示手段に表示された前記読取領域の中から関心領域を設定する設定入力手段と、前記設定入力手段で設定された関心領域の位置情報を前記放射線画像検出器に送信する送信手段と、を備える関心領域設定手段と、を備え、
前記読取手段は、前記関心領域設定手段から送信された前記関心領域の位置情報に基づいて、前記関心領域に対応する読取領域については第1の解像度で読み取り、前記関心領域以外の領域に対応する読取領域については第1の解像度より低い解像度である第2の解像度で読み取りを行うものであることを特徴とする放射線画像生成システムである。
また、本発明の他の側面は、
被写体を透過した放射線を信号に変換する放射線検出素子が2次元的に複数配列された検出手段と、前記検出手段によって取得された信号を読み取る読取手段と、前記読取手段によって読み取られた画像信号に基づく画像データを保存する記憶手段と、前記記憶手段に保存された画像データを外部に送信する検出器通信手段と、を備える放射線画像検出器と、
前記検出手段に対応する2次元状の読取領域が表示される表示手段と、前記表示手段に表示された前記読取領域の中から関心領域を設定する設定入力手段と、前記設定入力手段で設定された関心領域の位置情報を前記放射線画像検出器に送信する送信手段と、を備える関心領域設定手段と、を備え、
前記検出器通信手段は、前記関心領域設定手段から送信された前記関心領域の位置情報に基づいて、前記関心領域に対応する画像データについては第1の解像度で画像データを送信し、前記関心領域以外の領域に対応する画像データについては第1の解像度より低い解像度である第2の解像度で画像データ送信を行うものであることを特徴とする放射線画像生成システムである。
本発明によれば、1つの画像中、診断を行う上で重要な関心領域に対応する読取領域については第1の解像度で読み取り、関心領域以外の領域については第1の解像度より低い解像度である第2の解像度で読み取りを行う。このため、全画像について高精度に読み取りを行った場合と比べて、放射線画像検出器から外部に対して画像データを送信する際に、送信するデータ量が少なくてすむ。
また、関心領域以外の領域については解像度が低いとしても、いわゆる概略の輪郭を表すシェーマ画像的に画像全体を表示させることが可能となるので、関心領域が画像全体のどこに位置するのか、関心領域の画像全体に占める位置関係等を把握しやすい。
これにより、比較的早期に画像データの送信を完了させることができ、早期診断を実現することができるとともに、病変部分等の位置を正確に把握して、見落としや誤診のない適切な診断を行うことができるとの効果を奏する。
さらに、このように、画像データの読み取りにかかる時間、及び/または、画像データの転送にかかる時間を短縮することができるため、放射線画像検出器が内部給電手段からの給電によって駆動している場合には、内部給電手段の消耗を最小限度に抑えて、長時間の使用を可能とすることができる。
以下、図面を参照して、本発明に係る放射線画像生成システムの好適な実施形態について説明する。ただし、本発明を適用可能な実施形態は図示例のものに限定されるものではない。
先ず、図1から図10を参照しながら本発明に係る放射線画像生成システムの一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る放射線画像生成システムの要部構成を示すブロック図である。
本実施形態において、放射線画像生成システム1は、可搬型とされたFPDカセッテ2と、FPDカセッテ2と通信可能なコンソール3とを備えている。
なお、以下の実施形態では、FPDカセッテ2が配置された撮影室R1とコンソール3とが近接している場合を例として説明する。ただし、FPDカセッテ2とコンソール3との配置はこれに限定されない。
図1に示すように、FPDカセッテ2は、例えば、放射線を照射して図示しない患者の一部である被写体(患者の撮影対象部位)の撮影を行う撮影室R1に設けられており、コンソール3は、この撮影室R1に対応して設けられている。
なお、本実施形態においては、放射線画像生成システム内に1つの撮影室R1が設けられており、撮影室R1内に1つのFPDカセッテ2が配置され、撮影室R1に1つのFPDカセッテ2が配置されている場合を例として説明するが、撮影室の数、各撮影室に設けられるFPDカセッテ2の数は図示例に限定されない。
また、撮影室R1が複数ある場合に、コンソール3は各撮影室R1に対応して設けられていなくてもよく、複数の撮影室R1に対して1台のコンソール3が対応付けられていてもよい。
撮影室R1内には、FPDカセッテ2を装填・保持可能なカセッテ保持部5、被写体に放射線を照射するX線管球等の放射線源を備える放射線発生装置4が設けられている。カセッテ保持部5は、撮影時にFPDカセッテ2を装填するものであり、例えば図示しないブッキー装置等に設けられている。なお、カセッテ保持部5は、ブッキー装置に設けられているものに限定されず、例えば後述するバッテリ30の充電や有線による通信可能な端子部を備えるクレードル等に備えられていてもよい。
なお、図1には撮影室R1内にカセッテ保持部5が1つ設けられている場合を例示しているが、撮影室R1内に設けられるカセッテ保持部5の数は特に限定されず、例えば、撮影室R1内に、立位撮影用のブッキー装置、臥位撮影用のブッキー装置等が配設されている場合には、それぞれにカセッテ保持部5が設けられていてもよい。この場合においては、複数のブッキー装置に対して1つの放射線発生装置4が対応し、適宜位置を移動させて使用するようになっている。また、各ブッキー装置に対応してそれぞれ放射線発生装置4が設けられていてもよい。
また、撮影室R1は、放射線を遮蔽する室であり、無線通信用の電波も遮断されるため、撮影室R1内には、FPDカセッテ2とコンソール3等の外部装置とが通信する際にこれらの通信を中継する無線アクセスポイント(基地局)6等が設けられている。
また、本実施形態では、撮影室R1に隣接して前室R2が設けられている。前室R2には、放射線技師や医師等(以下「操作者」と称する。)が被写体に放射線を照射する放射線発生装置4の制御を行ったり、カセッテ保持部5の操作等を行う操作装置7が配置されている。
操作装置7にはコンソール3から放射線発生装置4の放射線照射条件を制御する制御信号が送信されるようになっており、放射線発生装置4の放射線照射条件は、操作装置7に送信されたコンソール3からの制御信号に応じて設定される。放射線照射条件としては、例えば、撮影開始/終了タイミング、放射線管電流の値、放射線管電圧の値、フィルタ種等がある。
放射線発生装置4には、操作装置7から放射線の曝射を指示する曝射指示信号が送信されるようになっており、放射線発生装置4は、曝射指示信号に従って所定の放射線を所定のタイミングで照射するようになっている。
FPDカセッテ2は、放射線画像データ(以下、単に「画像データ」と称する。)を得るカセッテ型の放射線画像検出器である。
FPDカセッテ2としては、例えば、8インチ×10インチ、10インチ×12インチ、11インチ×14インチ、14インチ×14インチ、14インチ×17インチ、17インチ×17インチ等のサイズのものが用意されているが、サイズはここに挙げたものに限定されない。
図2は、本実施形態におけるFPDカセッテ2の一部を切欠いた斜視図であり、図3は、FPDカセッテ2を図2における矢視A方向から見た斜視図である。
FPDカセッテ2は、図2及び図3に示すように、内部を保護する筐体21を備えており、筐体21の側面部分には、外部との通信及び後述するバッテリ30の充電用の端子31や各種の操作状況等を表示するインジケータ32、各種の指示等を入力設定するための入力操作部33等が設けられている。
図3に示すように、FPDカセッテ2の筐体21において、充電用の端子31等が設けられているのとは反対側の側面部分には、無線通信を行うためのアンテナ装置45が埋め込まれて設けられている。
なお、アンテナ装置45の種類・形状は、ここに例示したものに限定されない。また、アンテナ装置45は筐体21に埋め込まれている場合に限定されず、筐体21の外側や内側に貼付されていてもよい。
また、アンテナ装置45が設けられているのと同じ側面部分には、取っ手部46が設けられている。
また、FPDカセッテ2には、各部に電力を供給する内部給電手段としてのバッテリ30が内蔵されており、カセッテ制御部26により、バッテリ30から各部材への給電が制御されるようになっている。
FPDカセッテ2の筐体21の内部には、照射された放射線を光に変換するシンチレータにより構成されるシンチレータ層22が形成されている。シンチレータ層22は、例えばCsI:TlやGdS:Tb、ZnS:Ag等の母体内に発光中心物質が付活された蛍光体を用いて形成されたものを用いることができる。
シンチレータ層22の放射線が入射する側の面とは反対側の面側には、シンチレータ層22から出力された光を信号に変換するフォトダイオード等の複数の光電変換素子23(図4参照)が2次元状に複数配列された検出手段としてのセンサパネル部24が設けられている。光電変換素子23は、シンチレータとともに、被写体を透過した放射線を信号に変換する放射線検出素子を構成する。各光電変換素子23は、画像読み取りの最小単位としての1画素に対応しており、各光電変換素子23は、例えば行方向の位置xと列方向の位置yとによって、その位置を特定することができるようになっている。なお、放射線検出素子の構成は光電変換素子とシンチレータとの構成に限定されない。
また、図2に示すように、センサパネル部24の周囲の部分や裏面側には、センサパネル部24の各光電変換素子23の出力値を読み取る読取部25が設けられている。読取部25は、センサパネル部24によって検出され出力された信号(放射線発生装置4により発生し被写体を透過した放射線量に対応する出力値)を読み取る読取手段である。
読取部25は、図示しないCPU(Central Processing Unit)等を備えるマイクロコンピュータ等からなるカセッテ制御部26やROM(Read Only Memory)やRAM(Random・Access Memory)、フラッシュメモリ等からなる記憶部27、走査駆動回路28、信号読出し回路29等で構成されている。カセッテ制御部26は、ROMに格納される所定のプログラムを読み出してRAMの作業領域に展開し、当該プログラムに従ってCPUが各種処理を実行するようになっている。カセッテ制御部26は、センサパネル部24から読み取られた信号に基づいて放射線画像データ(以下、単に画像データとする。)を生成する。
センサパネル部24及び読取部25の構成について、図4の等価回路図を参照しつつ、さらに説明する。
図4に示すように、センサパネル部24の各光電変換素子23の一方の電極にはそれぞれ信号読出し用のスイッチ素子であるTFT41のソース電極が接続されている。また、各光電変換素子23の他方の電極にはバイアス線Lbが接続されており、バイアス線Lbはバイアス電源36に接続されていて、バイアス電源36から各光電変換素子23にバイアス電圧が印加されるようになっている。
各TFT41のゲート電極はそれぞれ走査駆動回路28から延びる走査線Llに接続されており、各TFT41のドレイン電極はそれぞれ信号線Lrに接続されている。各信号線Lrは、それぞれ信号読出し回路29内の増幅回路37に接続されており、各増幅回路37の出力線はそれぞれサンプルホールド回路38を経てアナログマルチプレクサ39に接続されている。また、アナログマルチプレクサ39にはA/D変換器40が接続されており、信号読出し回路29はA/D変換器40を介してカセッテ制御部26に接続されている。カセッテ制御部26には、記憶部27が接続されている。
FPDカセッテ2では、図示しない被写体を撮影する放射線画像撮影において、被写体を透過した放射線がシンチレータ層22に入射すると、シンチレータ層22からセンサパネル部24に光が照射され、光の照射を受けた量に応じて、光電変換素子23の特性が変化する。
そして、放射線画像撮影を終了し、FPDカセッテ2から画像データを電気信号として読み出す際には、走査線LlからTFT41のゲート電極に読出し電圧を印加して各TFT41のゲートを開き、光電変換素子23からTFT41を介して電気信号を信号線Lrに取り出す。そして、電気信号を増幅回路37で増幅する等して、アナログマルチプレクサ39から順次A/D変換器40を介してカセッテ制御部26に出力し、カセッテ制御部26は、この電気信号と前述した光電変換素子23(すなわち画素)の位置を特定する位置情報とを対応付けて記憶部27に保存する。信号の読出し処理は各走査線Llごとに順次行われ、センサパネル部24の全光電変換素子23から電気信号が読み出されると信号の読出し処理が終了する。
読取部25は、予め定められた読み取りの起点となる画素から順次読み取りを行うようになっている。
本実施形態では、カセッテ制御部26には、後述するように、コンソール3から当該撮影における関心領域542(図7参照)の位置情報が送られるようになっており、カセッテ制御部26は、この関心領域542の位置情報に基づいて、関心領域542に対応する読取領域543a(図5参照)については第1の解像度で読み取り、関心領域以外の領域に対応する読取領域543については第1の解像度より低い解像度である第2の解像度で読み取りを行うように読取部25を制御する制御手段である。
関心領域542とは、画像中、診断の際に特に詳細に観察したい領域である。例えば、肺の病変部分の状態を観察するために胸部正面を撮影する場合であれば、当該病変部分を含む一定の範囲が関心領域542となり、それ以外の部分、例えば首部分や肺よりも下の部分は、診断において重要でなく、関心領域以外の領域となる。
また、関心領域542の位置を特定する位置情報は、例えば、関心領域542を構成する画素の位置を、FPDカセッテ2の読み取りの起点となる画素を基準としてxy座標で特定したものである。読み取りの起点とは、読取部25がセンサパネル部24の読み取りを行う際の読み取り開始位置であり、例えばセンサパネル部24のいずれかの角部に位置する画素が読み取りの起点として設定されている。
図5(a)は、関心領域542として、xy座標で表される位置が(8,1)の画素から(8,16)の画素、(9,1)の画素から(9,16)の画素及び(10,1)の画素から(10,16)の画素の48画素が設定されている場合の、関心領域542に対応する読取領域543aを示す図である。読み取りの起点となる画素としては、例えば、取っ手部46の設けられている側の上端部(図5(a)に示すxy座標(1,1))等がデフォルトとして設定されている。この場合、読取部25は、この読み取りの起点となる画素(xy座標(1,1)の画素)から順次センサパネル部24の読み取りを行う。
なお、位置情報の内容、読み取りの起点の定め方等は、ここに例示したものに限定されない。
なお、読み取りの起点は、操作者が入力操作部33を操作すること等により、変更することができる。例えば、FPDカセッテ2をブッキー装置のカセッテ保持部5に装填する際等において、その装填方向を間違えた場合には、そのまま読み取りを行うと、コンソール3で設定された関心領域542に対応する読取領域543aの位置がずれてしまう。そこで、このような場合には、読取部25による読み取りの起点を変更することにより、関心領域542に対応する読取領域543aを正しく第1の解像度で読み取ることができるようにする。
すなわち、例えば、図5(a)に示す太線で囲まれた領域が関心領域542として設定されていた場合に、FPDカセッテ2を180度反転した向きでブッキー装置のカセッテ保持部5に装填してしまった場合には、当初デフォルトとして設定されている読み取りの起点となる画素(xy座標(1,1)の画素)から読み取りを開始すると、図5(b)に示す一点鎖線で囲まれた範囲について第1の解像度による読み取りが行われ、本来第1の解像度で読み取るべき関心領域542に対応する読取領域543a(図5(b)において太線で囲まれた領域)については第2の解像度による読み取りが行われてしまう。
そこで、このような場合には、入力操作部33の操作等に応じて、カセッテ制御部26が、読み取りの起点を当初の設定位置(xy座標(1,1))の対角位置であるxy座標(12,16)に変更し、変更後の読み取り起点となる画素(12,16)から読取部25による読み取りを開始するように制御する。これにより、関心領域542に対応する読取領域543aについて第1の解像度による読み取りを行うことができる。
ここで、第1の解像度とは、センサパネル部24を個々の光電変換素子23(すなわち画素)単位で読み取ることにより得られる解像度のことをいう。また、第2の解像度とは、光電変換素子23(すなわち画素)間を所定の間引き率で間引いて読み取ることにより得られる解像度である。なお、第2の解像度として、どの程度の間引き率で間引くかは特に限定されないが、例えば第2の解像度は、1/8の間引き率、又は1/16の間引き率で間引いたものである。以下、本実施形態では、第2の解像度の場合に1/8の間引き率で間引く場合を例として説明する。
例えば、図6に、読取部25によって読み取りが行われる読取領域543が、行方向(x方向)16画素×列方向(y方向)12画素である場合の例を示す。なお、図6においては、説明の便宜上、読取領域543を行方向(x方向)16画素×列方向(y方向)12画素としているが、行方向及び列方向の画素数はこれに限定されない。
図6において、xy座標で表される位置が(3,1)の画素から(10,16)の画素までの8行16列の範囲内に位置する128画素(図6において網掛け部分)については、関心領域542として第1の解像度で読み取り、その他の領域については、第2の解像度で読み取るようにコンソール3側で関心領域542の設定がなされている場合を表しており、関心領域542でない部分については、8画素ごとに読み取りを行う。当該読み取った画素の画素値を当該8画素全てに適用する。
この場合、例えば、図6では、xy座標で表される位置が(1,1)の画素から(2,16)の画素までの2行16列の範囲内に位置する32画素、及び(11,1)の画素から(12,16)の画素までの2行16列の範囲内に位置する32画素については、関心領域でないため、(1,1)の画素、(1,5)の画素、(1,9)の画素、(1,13)の画素、(11,1)の画素、(11,5)の画素、(11,9)の画素、(11,13)の画素について、読み取りを行う。
これに対して、関心領域である(3,1)の画素から(10,16)の画素までの128画素については、各画素ごとに読み取りを行う。
読み取られた画像信号に基づく画像データは、通信部35からコンソール3に送信され、後述するようにコンソール3の表示部54に表示される。
また、FPDカセッテ2は、センサパネル部24で検出された信号に基づいて読取部25で生成された画像データを記憶する画像記憶部34を備えている。画像記憶部34は、例えばフラッシュメモリ等の書き換え可能なメモリ等で構成されている。本実施形態において、読取部25により生成される画像データは、画素サイズ情報、総画素数情報と共に、個々の光電変換素子23に対応する各画素ごとの位置情報と対応付けられて画像記憶部34に一時的に保存される。
画像記憶部34は内蔵型のメモリでもよいし、メモリカード等の着脱可能なメモリでもよい。画像記憶部34の容量は特に限定されないが、複数枚分の画像データを保存可能な容量を有することが好ましい。このような画像記憶部34を備えることによって、被写体に対して連続して放射線を照射し、その度ごとに画像データを記録し蓄積していくことができ、連続撮影を行うことが可能となる。
また、通信部35は、カセッテ制御部26の制御に従って、コンソール3等の外部装置との間で、各種信号の送受信を行うものである。本実施形態において、画像データは、前述の各光電変換素子23(すなわち画素)に対応する複数の画像信号で構成されており、通信部35は、読取部29によって読み取られた画像信号に基づく画像データをコンソール3等の外部装置に対して送信する検出器通信手段として機能する。
通信部35は、アンテナ装置45と接続されており、FPDカセッテ2がカセッテ保持部5に保持されていない場合(撮影室R1内でブッキー装置等に装填せずに単体として使用する場合等)には、無線アクセスポイント6を介して無線方式により外部装置との信号の送受信を行う。
また、FPDカセッテ2がカセッテ保持部5に保持されている場合や図示しない通信用のケーブルが接続されている場合には、通信部35は、有線方式により外部装置との信号の送受信を行う。
本実施形態において、画像データを構成する各画像信号には当該画素の位置を特定する位置情報、領域ごとの間引き率情報等が対応付けられており、通信部35は、これら位置情報、領域ごとの間引き率情報等を画像データとともにコンソール3に送信するようになっている。
コンソール3は、図1に示すように、CPU(Central Processing Unit)等で構成されるコンソール制御部51、記憶部52、入力操作部53、表示部54、通信部55等を備えて構成されており、各部はバス57により接続されている。コンソール3は、後述するように、FPDカセッテ2において撮影予定の画像について関心領域を設定する関心領域設定手段として機能する。
記憶部52は、図示しないROM(read only memory)、RAM(Random Access Memory)等から構成されている。
ROMは、例えばHDD(Hard Disk Drive)や半導体の不揮発性メモリ等で構成されており、ROMには、画像データに対して患部を検出するための自動部位認識に基づく階調処理・周波数処理等の画像処理を行うためのプログラム、画像データに基づく画像を表示部54に表示させる表示制御処理を行うためのプログラム等、各種のプログラムが記憶されているほか、撮影画像の画像データを診断に適した画質に調整するための画像処理パラメータ(階調処理に用いる階調曲線を定義したルックアップテーブル、周波数処理の強調度等)等が記憶されている。
RAMは、コンソール制御部51により実行制御される各種処理において、ROMから読み出されてコンソール制御部51で実行可能な各種プログラム、入力若しくは出力データ、及びパラメータ等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
本実施形態では、記憶部52は、患者情報、撮影オーダ情報等を記憶している。また、記憶部52は、FPDカセッテ2から送信された画像データを一時的に保存する画像データ保存手段として機能する。
入力操作部53は、文字入力キー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードで押下操作されたキーの押下信号とマウスによる操作信号とを、入力信号としてコンソール制御部51に出力する。
本実施形態において、入力操作部53は、表示部54に表示されるFPDカセッテ2における読取領域543(図7参照)の中から関心領域542(図7参照)を設定する設定入力手段として機能する。すなわち、後述するように、表示部54には、FPDカセッテ2のセンサパネル部24に対応する2次元状の読取領域543(図7参照)を表示する関心領域設定画面541(図7参照)が表示されるようになっており、操作者は、入力操作部53を操作することによりこの読取領域543中、診断を行うために重要な領域を関心領域542(図7参照)として設定する。
関心領域542の設定の仕方は、特に限定されないが、例えば、表示部54の表示画面上において、関心領域542として設定したい範囲をマウスで等のポインティングデバイスを用いて選択することによって設定する。また、数字入力キー等を操作して、関心領域542として設定したい範囲の始点と終点のxy座標を入力する等の手法によって設定してもよい。
表示部54は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等のモニタを備えて構成されており、コンソール制御部51から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。なお、表示部54は、一般的なPC(Personal Computer)に用いられるモニタよりも高精細のものであってもよい。
本実施形態において、表示部54は、FPDカセッテ2のセンサパネル部24に対応する2次元状の読取領域543を表示する表示手段として機能する。
例えば、表示部54には、図7に示すような関心領域設定画面541が表示されるようになっている。関心領域設定画面541には、例えば、FPDカセッテ2のセンサパネル部24に対応する読取領域543が取っ手部46の表示画像46aとともに表示される。表示部54の関心領域設定画面541に表示された読取領域543のうち、診断において重要な部分を、操作者が入力操作部53による操作等により選択すると、選択された部分が関心領域542として設定される。
なお、表示部54の画面上に、透明電極を格子状に配置した感圧式(抵抗膜圧式)のタッチパネル(図示せず)を形成し、表示部54と入力操作部53とが一体に構成されるタッチスクリーンとしてもよい。この場合、タッチパネルは、手指やタッチペン等で押下された力点のx,y座標を電圧値で検出し、検出された位置信号が操作信号としてコンソール制御部51に出力されるように構成される。
表示部54の画面上にタッチパネルが形成されている場合には、表示部54と入力操作部53とが一体として設定入力手段として機能し、例えば、関心領域542として設定したい部分を直接手指やタッチペン等で囲む等により指定すると、当該指定された範囲内が関心領域542として設定される。
通信部55は、無線アクセスポイント6と図示しないケーブル等で接続されており、無線アクセスポイント6を介してFPDカセッテ2等との間で情報の送受信を行ったり、FPDカセッテ2がカセッテ保持部5に保持されたとき又は端子31に通信用のケーブル(図示せず)が接続されたときに、FPDカセッテ2との間で有線方式により情報の送受信を行うものである。
本実施形態において、通信部55は、FPDカセッテ2から画像データ等を取得するようになっている。
また、通信部55は、入力操作部53等の設定入力手段で設定された関心領域542の位置情報をFPDカセッテ2に送信する送信手段として機能する。
関心領域542の位置情報としては、例えばFPDカセッテ2における読み取りの読取開始位置を基準としたときの関心領域542のxy座標である。なお、関心領域542の位置情報は、関心領域542の位置を特定できるものであればよく、ここに例示したものに限定されない。
また、通信部55は、ネットワークNを介してネットワークNに接続された外部機器との間でデータの送受信を行う。
本実施形態において、ネットワークNを介してコンソール3の通信部55と接続される外部装置としては、HIS/RIS8、PACSサーバ9、イメージャ10等があるが、ネットワークNに接続される外部装置はここに例示したものに限定されない。
コンソール制御部51は、ROMに記憶されているシステムプログラムや処理プログラム等の各種プログラムを読み出してRAMに展開し、展開されたプログラムに従って各種処理を実行するコンソール3の制御手段である。
本実施形態において、コンソール制御部51は、FPDカセッテ2の通信部35から画像データが送信されると、表示部54を制御して、当該画像データに基づく画像を表示部54の表示画面上に表示させる。
FPDカセッテ2から送信される画像データには、前述のように、各画素の位置情報や領域ごとの間引き率情報等が付帯しており、コンソール制御部51は、この位置情報や間引き率情報にしたがって各画素を表示画面に割り当てて表示させるようになっている。
例えば、前述(図6参照)のように、xy座標(3,1)の画素から(10,16)の画素までに位置する128画素について関心領域542として第1の解像度で読み取りがなされ、それ以外の画素については第2の解像度として8画素ごとに画素の読み取りが行われて、FPDカセッテ2からコンソール3に対して画像データが送信された場合の表示制御について図8を参照しつつ説明する。
まずFPDカセッテ2からコンソール3に対してxy座標(1,1)の画素のデータが送信されると、コンソール制御部51は、当該画像データに付帯している位置情報から、当該画像データがxy座標(1,1)の画素のものであると判断して表示部54の表示画面の対応位置に表示させるとともに、所定の8画素について、当該画素値を適用する。
すなわち、図8に示すように、xy座標(1,1)の画素の画素値がαである場合、xy座標(1,1)の画素から(1,4)の画素、及び(2,1)の画素から(2,4)の画素について、画素値αを割り当てて表示させる。同様に、xy座標(1,5)の画素のデータが送信されると、コンソール制御部51は、xy座標(1,5)の画素から(1,8)の画素、及び(2,5)の画素から(2,8)の画素について、(1,5)の画素の画素値であるβを割り当てて表示させる。
また、関心領域542部分の画像データが送信されると、各画素の画素値に応じた画像を表示部54の表示領域に表示させる。すなわち、xy座標(3,1)の画素から(10,16)の画素までの画像データが、例えば、(3,1)の画素の画素値がaであり、(3,2)の画素の画素値がbであり、(3,3)の画素の画素値がc…である場合には、各画素にそれぞれの画素値が適用され、当該画素値に応じた画像が表示される。
図9は、上記の手法により表示部54の表示画面に表示される実際の画像の表示例を示したものである。
図9では、画像のうち、上下部分については関心領域以外の領域とされ、それ以外の中央部分が関心領域542とされた場合を例として示している。
この場合、図9に示すように、関心領域542については、各画素ごとの画素値に応じた表示がなされるため、高精細な画像が表示され、関心領域以外の領域については、間引き画像データに基づくモザイク状の画像(概略の輪郭を表すシェーマ的な画像)が表示される。
また、コンソール制御部51は、患者の患者情報、撮影オーダ情報を取得するオーダ情報を取得して、取得した患者情報・撮影オーダ情報とFPDカセッテ2で生成されコンソール3に送信された画像データとを対応付け、記憶部52等に記憶させるようになっている。なお、撮影オーダ情報等は、入力操作部53から入力され記憶部52等に記憶されているものであってもよいし、HIS/RIS8等から予め登録されている撮影オーダ情報を取得するようになっていてもよい。
HIS/RIS8は、撮影に関する被写体の撮影オーダ情報をコンソール3に提供する。撮影オーダ情報は、例えば検査対象を提供する患者の氏名等の患者情報や、撮影部位、撮影方法、撮影に使用するカセッテ保持部5の種類(立位用か臥位用か等)等の撮影予約に関する情報等を含んでいる。なお、撮影オーダ情報はここに例示したものに限定されず、これ以外の情報を含んでいてもよいし、上記に例示した情報のうちの一部でもよい。
PACSサーバ9は、コンソール3から出力された画像データを保存する。
また、イメージャ10は、コンソール3から出力された画像データに基づいて放射線画像をフィルムなどの画像記録媒体に記録し、出力する。
次に、図10を参照しつつ、本実施形態における放射線画像生成システム1の作用について説明する。
図10に示すように、まず、操作者がコンソール3の表示部54に関心領域設定画面541(図7参照)を表示させて、所望の領域を選択することにより、関心領域542が設定される(ステップS1)。設定された関心領域542の位置情報はコンソール3からFPDカセッテ2に送信され(ステップS2)、FPDカセッテ2において受信される(ステップS3)。撮影が行われ、FPDカセッテ2のセンサパネル部24が被写体を透過した放射線を検出すると(ステップS4)、読取部25が、コンソール3から送信された関心領域542の位置情報に基づいて、関心領域542に対応する読取領域543aについては第1の解像度で読み取りを行い、関心領域以外の領域に対応する読取領域543については第1の解像度より低い第2の解像度(本実施形態においては、1/8の間引き率で間引き)で読み取りを行う(ステップS5)。
読取部25により読み取られた画像信号に基づく画像データは、各画素の位置情報及び間引き率情報等を付帯した状態でFPDカセッテ2からコンソール3に送信される(ステップS6)。コンソール3は、画像データを受信すると(ステップS7)、コンソール制御部51が表示部54を制御することにより、当該画像データに基づく画像を表示部54の表示画面上に表示させる(ステップS8)。
以上のように、本実施形態によれば、診断を行う上で重要な関心領域542に対応する読取領域543aについては、画素ごとの読み取りを行って高解像度の画像データを生成するが、関心領域以外の領域に対応する読取領域については、1/8の間引き率で画素を間引いて読み取りを行い、間引き画像データを生成する。このため、全画像について高精彩に読み取りを行った場合と比べ、FPDカセッテ2からコンソール3に対して画像データを送信する際に、送信するデータ量が少なくてすむ。これにより、比較的早期に画像データの送信を完了させることができ、早期診断を実現することができる。
また、このように構成することにより、画像データの読み取り時間、コンソール3に対する画像データの送信時間が短くてすむ。このため、バッテリ30の消耗を最小限に抑えることができる。
なお、表示部54に表示させる画像は、所定の間引き率で全体を間引いた間引き画像であってもよい。この場合、コンソール制御部51は、FPDカセッテ2から受信した画像データを所定の間引き率で間引いて間引き画像データを生成する。
ここで、本実施形態において生成される間引き画像データの例について説明する。
例えば、175μmの画素サイズで読み取られコンソール3に送信された半切サイズ(14×17インチ)の画像データ(画素数は2010×2400)を、縦横共に1/15となるように間引く場合、間引き後の画像データの画素数は134×160となる。
コンソール制御部51は、間引き画像データを生成すると、生成した間引き画像データとRAW画像データとを対応付けて記憶部52等に保存する。なお、縦横の間引き率を同一とするのは、画像のアスペクト比を原画像(元画像)と同一に保つためである。
なお、間引き画像データの縮小化率(間引き率)はここに例示したものに限定されない。
例えば、縦横をそれぞれ1/2となるように間引いて縮小する場合の処理について、図11を参照して説明する。なお、図11では、説明の便宜上、行方向の画素数が16画素、列方向の画素数が12画素である場合を例としているが、画像データを構成する画素の数は、ここに例示したものに限定されない。
この場合、実施形態中で説明したように、図11に示すように、関心領域542に対応する読取領域543aについては各画素ごとに読取を行い、関心領域542ではない領域に対応する読取領域543については8画素ごとに読み取りを行って、当該画像データがコンソール3に送信されると、コンソール3において、当該画像データに基づく画像を表示させる際に、さらに、画像データを縦横それぞれ1/2に縮小する処理を行う。
すなわち、図11に示すように、行方向の画素数が16画素、列方向の画素数が12画素である元の画像について、行方向の2画素×列方向の2画素を表示における1画素となるように間引き処理を行う。
例えば、関心領域以外の領域について、xy座標で示す(1,1)の画素の画素値がαである場合、(1,1)の画素、(1,2)の画素、(2,1)の画素、(2,2)の画素の4つの画素、及び、(1,3)の画素、(1,4)の画素、(2,3)の画素、(2,4)の画素の4つの画素が、それぞれ、表示における1画素となり、いずれの画素にも(1,1)の画素の画素値αが適用される。また、関心領域542について、xy座標で示す(3,1)の画素、(3,2)の画素、(4,1)の画素、(4,2)の画素の4つの画素からなるブロックaの平均の画素値を求め、この平均の画素値がav−aである場合、表示におけるxy画素(2,1)には、画素値としてav−aが適用される。同様に、ブロックb、ブロックcについても、それぞれ画素値としてav−b、av−cが適用される。
また、本実施形態においては、関心領域542を1箇所のみ設定する場合を例としたが、設定される関心領域542の範囲、位置等は特に限定されず、図12に示すように、1つの読取領域543(センサパネル部24に対応)に2つ以上の関心領域542を設定してもよい。この場合も、図12(a)に示すように、関心領域以外の領域については、8画素ごとに読み取りを行い、コンソール3の表示部54に表示させる際には、図12(b)に示すように、関心領域以外の領域については、8画素ずつ同じ画素値が適用される。
また、本実施形態においては、FPDカセッテ2の装填方向を誤った場合等、関心領域542に対応する読取領域543aがずれてしまった場合には、読み取りの起点を変更することにより、正しく読み取りを行うことができるようにする例を示したが、関心領域542がずれてしまった場合の対応の手法は、ここに例示したものに限定されない。
例えば、関心領域542の位置情報(すなわち座標情報)を、ずれを考慮して、対応する読取領域の位置情報(座標情報)と置き換えることにより対応するようにしてもよい。すなわち、例えば、FPDカセッテ2を180度反転した向きでブッキー装置のカセッテ保持部5に装填してしまった場合には、関心領域542の位置情報(座標情報)を、元の関心領域542の対向位置に対応する読取領域543の位置情報に置き換えて、当該置き換え後の領域について第1の解像度で読み取る。
また、本実施形態においては、読取部25における読み取りの段階から、関心領域542は第1の解像度(すなわち、各画素ごと)で読み取り、それ以外の領域は第2の解像度(すなわち、8画素ごと)で読み取るようにしたが、読み取り自体は、関心領域542か否かを問わず、全て第1の解像度で行い、画像データをコンソール3に送信する際に、関心領域以外の領域については解像度が第2の解像度となるように画素を1/8に間引いて送信するようにしてもよい。この場合、8画素のうちのいずれかの画素の画素値を当該8画素に割り当てる代表値として送信してもよいし、8画素の画素値の平均値を当該8画素に割り当てる画素値として送信してもよい。
この場合には、画素を間引く処理を行う前にFPDカセッテ2の装填方向の誤りがないか等を確かめ、装填方向が誤っていた等による関心領域542の位置ずれがある場合には、関心領域542の位置情報を変換する等により関心領域542に対応する読取領域543aの画像データが第1の解像度で送信されるように調整する。なお、この場合の調整の手法は特に限定されず、他の手法によってもよい。
例えば、FPDカセッテ2の装填方向を誤っていることに気づかない場合(図5(a)で関心領域542を設定したが、図5(b)のような向きで撮影に使用した場合)が想定されるが、この場合にも対応可能とするためには、読み取り自体は全て第1の解像度(画素単位)で読み取り、読み取った画像データを一旦画像記憶部34等に保存し、FPDカセッテ2からコンソール3へのデータ送信時に、関心領域542に相当するデータ部分は各画素単位に、非関心領域に相当するデータ部分は間引き送信する処理手順とする。このようにすれば、送信された画像データに基づく画像をコンソール3で確認し、FPDカセッテ2の装填方向の誤りに気付いた場合には、事後的に入力操作部33から設定変更を行い、関心領域542に対応する読取領域543aの画像データを第1の解像度(各画素単位)で、非関心領域に相当するデータ部分は間引きで送信し直すことにより対応可能となる。このような構成とすれば、前述の実施形態と同様に、通信時間の短縮を図ることができ、バッテリ内蔵の無線方式の場合には好ましい方式である。
或いは、コンソール3での関心領域設定に替えて、撮影オーダ情報に含まれる撮影対象となる部位情報を利用することも可能である。この場合、予め対象となる部位毎に関心領域設定をデフォルトで定めておき、このデフォルト設定をFPDカセッテ2の記憶部27等に、関心領域パターン群として記憶しておく。そして、FPDカセッテ2に対して当該撮影における部位情報(撮影オーダ情報)が転送されると、FPDカセッテ2の側で、取得した部位情報に基づき、予め定められた関心領域パターン群から使用する関心領域パターンを認識(選択)し、認識結果に基づき読取処理、又は、送信処理を行うこととしてもよい。
また、カセッテ制御部26は、本実施形態で説明したように関心領域542に対応する読取領域543aか否かに応じて読み取りの解像度を変え、関心領域542に対応する読取領域543aについては第1の解像度で読み取りを行い、関心領域以外の領域に対応する読取領域543については第2の解像度で読み取るようにする読取モードと、読取領域543の全域について第1の解像度で読み取りを行う読取モードとを選択できるようになっていてもよい。
この場合には、読取部25は、カセッテ制御部26によって選択された読取モードでセンサパネル24からの画像データの読み取りを行う。
このように構成することにより、ユーザのニーズに合った読み取りを行うことができる。
また、本実施形態においては、コンソール3が関心領域設定手段として機能し、コンソール3の入力操作部53により関心領域542を設定するように構成したが、関心領域設定手段はコンソール3に限定されない。例えば操作装置7において関心領域542を設定できるように構成してもよい。
また、例えば、図13(a)に示すように、FPDカセッテ70の筐体71の一部に表示手段72及び入力操作部73を設けて、FPDカセッテ70の表示手段72に読取領域543を表示させ、この読取領域543の中から関心領域542を設定できるようにしてもよい。この場合は、FPDカセッテ70が表示手段及び設定入力手段を備える関心領域設定手段となる。
また、図13(b)に示すように、FPDカセッテ80にケーブル等の有線方式又は無線方式の通信により接続可能な入力装置81を設け、この入力装置81に表示手段82及び入力操作部83を設けて、表示手段82に読取領域543を表示させ、この読取領域543の中から関心領域542を設定できるようにしてもよい。この場合は、入力装置81が表示手段及び設定入力手段を備える関心領域設定手段となる。また、FPDカセッテ側に設定入力手段を備え、FPDカセッテに表示手段を有する表示装置を接続して、関心領域を設定できるようにしてもよい。
また、本実施形態では、FPDカセッテ2に取っ手部46が設けられている場合を例として説明したが、FPDカセッテ2に取っ手部46を設けない構成としてもよい。
この場合には、読み取り起点と関心領域との位置関係を把握しやすくするために、例えば、筐体21の1又は複数の角部等に基準位置を示すLED等を設けて、当初関心領域が設定された際のFPDカセッテ2の向きと実際の撮影時のFPDカセッテ2の向きとが同じであるかどうかを判断することができるようにしておくことが好ましい。
また、本実施形態では、FPDカセッテ2が配置された撮影室R1とコンソール3とが近接している場合を例として説明したが、FPDカセッテ2とコンソール3との配置はこれに限定されない。例えば、FPDカセッテ2を患者のベッドサイドに持っていって撮影を行うポータブルのベッドサイド撮影時には、FPDカセッテ2とコンソール3との距離が離れている可能性が高く、技師が撮影画像(間引き画像)をコンソール3で確認後、RAW画像データを再度送信するためにFPDカセッテ2に戻るとすると技師の移動量が多くなる。この場合、本実施形態のように、RAW画像データのみをFPDカセッテ2からコンソール3に送信する構成とすると、技師の移動及び画像データの送信操作にかかる手間を省くことができ、より効果を発揮する。
その他、本発明が本実施の形態に限定されず、適宜変更可能であることはいうまでもない。
本発明に係る放射線画像生成システムの一実施形態のシステム構成を示す図である。 図1の放射線画像生成システムに適用されるFPDカセッテの一部を破断した構造を示す斜視図である。 図2に示すFPDカセッテを矢視A方向から見た斜視図である。 図2に示すFPDカセッテのセンサパネル部および読取部の構成に示す等価回路図である。 関心領域に対応する読取領域の位置関係を説明する説明図である。 本実施形態における読み取り処理について説明する説明図である。 図1に示すコンソールの表示部に表示される関心領域設定画面の一例を示した図である。 本実施形態における各画素に対する画素値の割り当てについて説明する説明図である。 本実施形態における実際の画像の表示例を示した図である。 本実施形態の処理を示すフローチャートである。 1/2の間引き画像を表示させる場合の各画素に対する画素値の割り当てについて説明する説明図である。 読取領域中に関心領域を2箇所設定した場合の各画素に対する画素値の割り当て例を説明する説明図である。 関心領域設定手段の変形例を示す図である。
符号の説明
1 放射線画像生成システム
2 FPDカセッテ(放射線画像検出器)
3 コンソール
4 放射線発生装置
5 カセッテ保持部
6 無線アクセスポイント
7 操作装置
26 カセッテ制御部
34 画像記憶部
35 通信部
45 アンテナ装置
46 取っ手部
51 コンソール制御部
54 表示部
55 通信部
N ネットワーク
R1 撮影室
R2 前室

Claims (5)

  1. 被写体を透過した放射線を信号に変換する放射線検出素子が2次元的に複数配列された検出手段と、前記検出手段によって取得された信号を読み取る読取手段と、前記読取手段によって読み取られた画像信号に基づく画像データを外部に送信する検出器通信手段と、を備える放射線画像検出器と、
    前記検出手段に対応する2次元状の読取領域が表示される表示手段と、前記表示手段に表示された前記読取領域の中から関心領域を設定する設定入力手段と、前記設定入力手段で設定された関心領域の位置情報を前記放射線画像検出器に送信する送信手段と、を備える関心領域設定手段と、を備え、
    前記読取手段は、前記関心領域設定手段から送信された前記関心領域の位置情報に基づいて、前記関心領域に対応する読取領域については第1の解像度で読み取り、前記関心領域以外の領域に対応する読取領域については第1の解像度より低い解像度である第2の解像度で読み取りを行うものであることを特徴とする放射線画像生成システム。
  2. 前記放射線画像検出器は、各部に電力を供給する内部給電手段を内蔵しており、当該内部給電手段から各機能部に対して電力が供給されることを特徴とする請求項1に記載の放射線画像生成システム。
  3. 前記第1の解像度は、個々の前記放射線検出素子単位で読み取ることにより得られる解像度であり、
    前記第2の解像度は、前記放射線検出素子間を所定の間引き率で間引いて読み取ることにより得られる解像度であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の放射線画像生成システム。
  4. 前記読取手段は、前記関心領域か否かに応じて解像度を変えて読み取る読取モードと、前記読取領域の全域について第1の解像度で読み取りを行う読取モードとを選択可能であり、選択した読取モードで読み取りを行うことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の放射線画像生成システム。
  5. 被写体を透過した放射線を信号に変換する放射線検出素子が2次元的に複数配列された検出手段と、前記検出手段によって取得された信号を読み取る読取手段と、前記読取手段によって読み取られた画像信号に基づく画像データを保存する記憶手段と、前記記憶手段に保存された画像データを外部に送信する検出器通信手段と、を備える放射線画像検出器と、
    前記検出手段に対応する2次元状の読取領域が表示される表示手段と、前記表示手段に表示された前記読取領域の中から関心領域を設定する設定入力手段と、前記設定入力手段で設定された関心領域の位置情報を前記放射線画像検出器に送信する送信手段と、を備える関心領域設定手段と、を備え、
    前記検出器通信手段は、前記関心領域設定手段から送信された前記関心領域の位置情報に基づいて、前記関心領域に対応する画像データについては第1の解像度で画像データを送信し、前記関心領域以外の領域に対応する画像データについては第1の解像度より低い解像度である第2の解像度で画像データ送信を行うものであることを特徴とする放射線画像生成システム。
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