JP2010032758A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】像流れの発生レベルや装置の停止時間に応じて、エージング動作時間を変化させることにより、像流れの解消を的確に行いエージング時間を必用最小限といる。
【解決手段】画像形成装置は、感光体ドラム52と、感光体ドラム52を帯電させる帯電部53と、感光体ドラム52の露光を行って静電潜像を形成する露光部51と、静電潜像をトナー像として現像する現像部54と、感光体ドラム52に清掃部55材を当接させて清掃する清掃部55と、を含む画像形成部5と、トナー像の濃度を検出するための濃度センサ7と、装置の動作を制御する制御部8と、を備え、エージング動作時、制御部8は、エージング前に感光体ドラム52上に濃度検出用のパターン画像Pを形成し、検出体は、パターン画像Pの濃度を読み取り、制御部8は、読取結果から像流れの発生レベルを判断し、エージング時間を変化させる。
【選択図】図7

Description

本発明は、像担持体として感光体ドラムを備え、トナーにより感光体ドラムを研磨して感光体ドラムの付着物を除去する画像形成装置に関する。
いわゆる電子写真方式の画像形成装置では、感光体ドラムを帯電装置により帯電させ、露光装置により露光し、画像データにあわせて静電潜像を形成し、現像装置により静電潜像をトナーで現像し、トナー像をシートに転写後、定着させて画像形成が行われる。ここで、画像形成では像流れと言われる現象が生ずることがある。
その原因の1つには、帯電装置は、ワイヤからの放電等により感光体ドラムを帯電させるが、この帯電動作時に、いわゆる帯電生成物が生ずることが挙げられる。帯電装置は比較的大きい電圧で感光体ドラムを帯電させるが、この高電圧によりオゾンが発生し、このオゾンが、装置内のトナー等の粉塵やその他空気中の成分と反応する等により帯電生成物が生ずる。この帯電生成物は感光体ドラムに降りかかり付着する。又、オゾンは、感光体ドラムの表面を酸化して水分を吸着させやすくし、特に、近年良く用いられるアモルファスシリコンを用いた感光体ドラムは、この傾向が強い。
そして、感光体ドラムに、帯電生成物や、帯電生成物にあわせて空気中や結露等によって水分が付着すると、帯電生成物が水分に溶け込む等により、付着部分での感光体ドラムの表面の抵抗が下がり、帯電による電荷が流れ、電位を保てなくなる。これにより、擦すられ、全体的に流れたような画像(像流れ)が形成され、画像品質の低下の要因となる。
そこで、感光体ドラムにトナーを付着させ、ブレードや摺擦ローラ等により感光体ドラムを研磨して帯電生成物を取り除く、いわゆるエージングと呼ばれる方法により画像を復帰させる(像流れを解消する)ことがある。このエージングを行う画像形成装置が特許文献1に記載されている。具体的に、特許文献1には、アモルファスシリコン感光体と、感光体の帯電手段と、静電潜像を形成する露光手段と、静電潜像を現像する現像手段と、トナー像の濃度を測定する濃度センサと、トナー像を転写する転写手段と、感光体の表面をエージングするエージング手段と、各部材を制御する制御手段とを有し、制御手段は、画像流れを検出用の一定パターン像を現像し、その濃度を濃度センサで測定し、濃度が設定したしきい値以下の時、画像流れが発生したと判断し、エージング手段で感光体の表面をエージング処理させる画像形成装置が記載される(特許文献1:請求項1等参照)。
特開2004−126296
ここで、エージング動作では、研磨中に感光体ドラムに十分なトナーを付着させ続けるので多量のトナーが消費される。又、エージングでは、電力を消費し、更に、エージング中、印刷可能となるまでの安定時間の間、使用者は待たされる。一方で、一般に、像流れの発生レベル(発生の度合)に関係なく、エージング時間は一定であり、又、エージング時間は、像流れを十分に解消できるように、余裕を持たせられる(長めに設定される)。
ここで、特許文献1の発明をみると、画像流れ検出用の一定パターンのトナー像の濃度があらかじめ設定したしきい値以下の時、エージングを行うので、確かに、無駄なエージングの実行がないという利点を有する。しかし、像流れの発生を一定の閾値でしか判断しないため、軽微な像流れが発生した状態が続く場合や、閾値を僅かに超えた場合でも、一定時間のエージングが施され、必要以上にエージング動作が行われる場合がある。即ち、エージングは、像流れの発生レベルにあわせて行えないという問題がある。
本発明は、上記の課題に鑑み、像流れの発生レベルや装置の停止時間に応じ、エージング動作時間を変化させることで、像流れを的確に解消しつつ、エージング時間を必要最小限とし、トナー消費や消費電力の低減や印刷可能となるまでの使用者の待ち時間の短縮を課題とする。
上記課題を解消するために、請求項1に記載の画像形成装置は、周面にトナー像を担持する感光体ドラムと、前記感光体ドラムを帯電させる帯電部と、帯電後の前記感光体ドラムの露光を行って静電潜像を形成する露光部と、トナーを供給して静電潜像をトナー像として現像する現像部と、前記感光体ドラムに清掃部材を当接させて清掃する清掃部と、を含む画像形成部と、前記感光体ドラムに形成されたトナー像の濃度を検出するための検出体と、装置の各部材の動作を制御する制御部と、を備え、前記感光体ドラムにトナーをのせ回転させて、前記清掃部材により研磨して前記感光体ドラムの表面の清掃を行うエージング動作時、前記制御部は、エージング前に前記感光体ドラム上に濃度検出用のパターン画像を形成し、前記検出体は、前記パターン画像を読み取り、前記制御部は、前記検出体の読み取り結果から像流れの発生レベルを判断し、発生レベルに応じてエージング時間を変化させることとした。
この構成によれば、制御部は、検出体の読取結果に応じ、エージング時間を変化させるので、像流れの発生レベルに応じ、確実に像流れを解消する必要最小限の時間でエージングを行うことができる。従来、像流れが重度に発生しても像流れを解消できるように、時間に余裕を持たせてエージングが行われていたが、この構成によれば、像流れの発生レベルが低ければ、エージング時間が短くなり、トナー消費量、消費電力を削減することができ、印刷可能となるまでの使用者の待ち時間も短縮することができる。従って、低ランニングコストで、利便性、生産性の高い画像形成装置を提供することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1の発明において、前記感光体ドラムの停止時間を計時する計時部を備え、エージング動作時、前記制御部は、前記感光体ドラムの停止時間が長いほどエージング時間を延長するようにエージング時間を変化させることとした。感光体ドラムの停止時間が長いほど、同じ部分に帯電生成物が降り積もるので、像流れの発生レベルが重くなりやすいが、この構成によれば、感光体ドラムの停止時間を考慮して、エージング時間を変化させるので、エージングを必要最小限の時間で実行しつつも、確実に像流れを解消することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の発明において、データを記憶しておくための記憶部を有し、前記記憶部には、前記検出体の読取結果及び前記感光体ドラムの停止時間に対し、実施すべきエージングの時間を予め定めたテーブルを記憶し、前記制御部は、前記記憶部に記憶されるテーブルに基づきエージング時間を決定することとした。この構成によれば、記憶部に記憶されるテーブルのデータに基づきエージング時間を決定するので、複雑な演算なしに容易かつ迅速にエージング時間を決定することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の発明において、前記感光体ドラムが形成したトナー像が転写される中間転写部を備え、前記検出体は、前記感光体ドラムではなく、前記中間転写部に転写されたトナー像を読取可能な位置に配されることとした。カラーの画像形成装置では、各色のトナー像を重ね合わせるため中間転写部を備える場合があるところ、この構成によれば、検出体は、感光体ドラムではなく、中間転写部に転写されたトナー像を読取可能な位置に設けるので、各感光体ドラムに検出体を設けずに、中間転写部に対向して1つ設けるだけで、各色のトナーのパターン画像の濃度を検出することができる。従って、製造コストを削減することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の発明において、前記感光体ドラムは、周面にアモルファスシリコンによる層を有し、前記帯電部は、ワイヤから放電によって前記感光体ドラムを帯電させることとした。この構成によれば、特に、帯電生成物による像流れが発生しやすい場合があるアモルファスシリコンの感光体ドラムと、ワイヤによる帯電装置を用いた画像形成装置でも、エージングを必要最小限の時間で実行し、確実に像流れを解消するとともに、トナー消費量、消費電力の削減や使用者の待ち時間短縮を達成することができる。
上述したように、像流れ検出用パターン画像の濃度検出結果や感光体ドラムの停止時間に応じ、像流れの発生レベルを判断し、像流れが重度に発生している場合には長く、像流れが軽度の場合は、像流れが重度に発生している場合に比べエージング時間を短くするので、像流れの発生レベルにあわせてエージング時間を決定することができる。
以下、図1〜7に基づき、本発明の実施形態について説明する。但し、本実施形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
(画像形成装置の概略構成)
まず、図1乃至3に基づき、本実施形態に係る複合機1(画像形成装置に相当)について構造、動作の概略を説明する。図1は、本発明の実施形態に係る複合機1の構成の一例を示す正面模型的断面図である。図2は、本発明の実施形態に係る画像形成ユニット50の構成の一例を示す拡大模型的断面図である。図3は、本発明の実施形態に係る濃度センサ7の一例を示す概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態の複合機1は、正面前方に操作パネル2を有し、最上部に原稿カバー1aを有し、その下部に画像読取部23を有する。又、内部にシート供給部3、シート搬送路31、定着部4、画像形成部5、中間転写部6を主構成として有する。
前記操作パネル2(破線で図示)は、メニュー画面を表示し、タッチパネルにより機能の設定入力が可能な液晶表示部21や、スタートキー、コピー、プリンタ、スキャナ、FAXのうち使用する機能を選択するための機能選択キー22等が設けられる。従って、使用者は、操作パネル2を操作して複合機1の動作の設定入力を行うことができる。
前記画像読取部23は、上面にコンタクトガラス24を備え、コピー時やスキャン時、コンタクトガラス24に載置された原稿を読み取る。そして、画像読取部23内に、露光ランプ、ミラー、レンズ、イメージセンサ(例えば、CCD)等(いずれも不図示)が配され、原稿に光を照射し、その反射光をイメージセンサに導き、イメージセンサの出力をA/D変換して原稿の画像データを得る。そして、原稿カバー1aは、図1の紙面奥側に支点を有し上下に開閉可能であり、コンタクトガラス24に載置された原稿を押さえる。尚、原稿カバー1aに変え、複数の原稿を1枚ずつ連続的、自動的に画像読取部23の読み取り位置に送り出す原稿搬送装置(不図示)が取り付けられても良い。
前記シート供給部3は、本体内最下部に配され、その内部にコピー用紙、ラベルシート、OHPシート等、各種、各サイズのシートが収容される。シート供給部3は、画像形成を行う旨が複合機1に入力されると、1枚ずつシートをシート搬送路31に送り出す。前記シート搬送路31は、複合機1の内部左側を垂直上方にシートをシート供給部3から排出トレイ32まで搬送する通路である(図1に搬送方向を破線矢印で図示)。シート搬送路31には、シートを案内するためのガイド板33や、モータ、ギア等からなる駆動機構(不図示)に接続され回転駆動する搬送ローラ対34が設けられる。又、シートを2次転写ローラ66と中間転写ベルト64のニップにタイミングを合わせて進入させるレジストローラ対35が、2次転写ローラ66の下方に設けられる。
次に、図1及び図2に基づき、画像形成部5を説明する。図1に示すように、画像形成部5は、シート供給部3の上方かつ、中間転写部6の下方に設けられる。そして、画像形成部5は、図1の左側から、ブラック用の画像形成ユニット50K、イエロー用の画像形成ユニット50Y、マゼンタ用の画像形成ユニット50M、シアン用の画像形成ユニット50Cの順で並列された複数の画像形成ユニット50と、その下方に設けられ、複数の感光体ドラム52に対しレーザ光による走査・露光を行う露光部51で構成される。又、各画像形成ユニット50K〜50Cは、ベルト清掃装置65と2次転写ローラ66との間で、中間転写ベルト64に近接して並列配置される。尚、各画像形成ユニット50K〜50Cの配置の順番は変更可能である。
次に、使用するトナーの色が異なるものの、各画像形成ユニット50K〜50Cは構造が共通するので、以下では特に説明する場合を除き、「K」、「Y」、「M」、「C」の記号は省略しつつ、図2に基づき、各画像形成ユニット50について説明する。尚、図2中の矢印は、各部材の回転方向を示す。
図2に示すように、各画像形成ユニット50は、周面にトナー像を担持する像担持体としての感光体ドラム52と、帯電部53、現像部54、清掃部55等で構成される。そして、各画像形成ユニット50では、ユーザ端末100等から受信した文字や図形、模様等の画像データに基づき、露光部51により各感光体ドラム52上に静電潜像が形成され、この静電潜像を各現像部54により可視像(トナー像)に現像する。
像担持体としての感光体ドラム52は、アルミニウム等で構成される導電性基体の外周面に、感光層を設けた円筒状の部材であり、その表面にトナー像を担持する。尚、本実施形態の感光体ドラム52は、周面にアモルファスシリコンの感光層を有する。
帯電部53は、感光体ドラム52の表面を所定電位に帯電させる。本実施形態の帯電部53は、感光体ドラム52を帯電させ、放電ワイヤWを電極として高電圧印加部53a(図5参照)により高電圧(絶対値が大きい)を印加して放電するコロナ放電器である。尚、ローラ、ブラシ等による帯電を行っても良い。露光部51は、画像データにあわせて半導体レーザ装置(不図示)のON/OFFを行い、形成すべき画像の画像データにあわせレーザ光を照射し、帯電後の感光体ドラム52の走査・露光を行って、静電潜像を形成する。尚、露光部51には、例えば、アレイ上のLEDユニットが採用されてもよい。現像部54は、トナーを収容し、トナーを所定の電位に帯電させる。又、現像部54には、トナーを担持する現像ローラ54aが設けられ、現像時には現像ローラ54aに所定電圧を印加して、トナーを飛翔させて静電潜像が形成された感光体ドラム52にトナーを供給する。これにより、静電潜像がトナー像として現像される。
清掃部55は、感光体ドラム52の軸線方向に沿って当接するクリーニング部材としてのブレード55a及び摺擦ローラ55bを有する。ブレード55aを当接させ、又、摺擦ローラ55bを感光体ドラム52と同方向に回転させ摺擦、研磨することにより、感光体ドラム52から中間転写ベルト64に転写されずに残留したトナーや感光体ドラム52に付着した水分、帯電生成物等を回収、除去する。
次に、図1に戻り、中間転写部6を説明する。中間転写部6は、各感光体ドラム52からトナー像が1次転写され、シートに2次転写を行う部分であり、駆動ローラ61、2本の従動ローラ62、4本の1次転写ローラ63、これら複数のローラに周回可能に張架される中間転写体としての無端状の中間転写ベルト64、ベルト清掃装置65、2次転写ローラ66等で構成される。駆動ローラ61は、2次転写ローラ66に対向して配されるローラで、中間転写部6のうち図1の左方に配される。この駆動ローラ61には、モータ・ギア等から構成される駆動機構(不図示)が接続され、駆動ローラ61は回転駆動する。
この駆動ローラ61により、中間転写ベルト64は、図1で時計回りに周回する。各1次転写ローラ63は、各感光体ドラム52に対向して配され、感光体ドラム52に向けて中間転写ベルト64に圧接し、感光体ドラム52と1次転写ローラ63の間に中間転写ベルト64が挟まれる。ベルト清掃装置65は、図1においてシアン用画像形成ユニット50Cの右側に設けられ、2次転写後に中間転写ベルト64表面に残留するトナー等を除去し、回収する。又、2次転写ローラ66は、駆動ローラ61に対向し、駆動ローラ61方向に中間転写ベルト64に圧接する。
ここで、トナー像の転写プロセスを説明すると、各1次転写ローラ63には、所定の電圧が印加され、各感光体ドラム52が担持する各色のトナー像は、中間転写ベルト64表面にタイミングを合わせて重ね合わされ、1次転写される。そして、レジストローラ対35はタイミングをあわせてシートを搬送し、中間転写ベルト64上のトナー像とシートが中間転写ベルト64と2次転写ローラ66のニップに同時に進入する。この時、2次転写ローラ66に、所定の電圧が印加され、その結果、中間転写ベルト64からシートにトナー像が転写される。
前記定着部4は、2次転写部の上方に配され、2次転写されたトナー像をシートに定着させる。また、定着部4は、本実施形態では、シートのトナー像に接し、発熱体を内蔵する加熱ローラ41と、これに圧接する加圧ローラ42とを有し、加熱ローラ41と加圧ローラ42のニップに2次転写後のシートを進入させてトナー像をシートに定着させる。そして、定着の完了後のシートは排出トレイ32に排出され、画像形成が完了する。
次に、図1乃至3に基づき、本発明の実施形態に係る濃度センサ7(検出体に相当)の配置、構成及びトナー像の読み取りについて説明する。
濃度センサ7は、感光体ドラム52に形成されたトナー像を読み取り、トナー像の濃度を検出するために設けられる。そして、この濃度センサ7は、像流れ検出用のトナー像としてのパターン画像Pを読み取る。本発明は、この像流れ検出用のパターン画像Pの読み取り結果により、感光体ドラム52にトナーをのせ、清掃部55により研磨して感光体ドラム52の表面の清掃を行うエージング動作の時間が決定される点に特徴を有する。尚、像流れ検出用パターン画像Pの画像データは、後述の記憶部82(図5参照)に記憶されエージング実行前に読み出され、利用される。
この像流れ検出用パターン画像Pを読み取りのため、濃度センサ7は、例えば、図2に示すように、各画像形成ユニット50において、各現像部54と中間転写ベルト64の間に設けることができる。又、本実施形態の複合機1のように中間転写部6を有する場合、中間転写ベルト64に転写された像流れ検出用パターン画像Pを読み取っても像流れの発生とそのレベルを検出することができるから、図1に示すように、駆動ローラ61と画像形成ユニット50Kの間に濃度センサ7を1つ設けるようにして、コスト削減を図っても良い(尚、図1では、両方に設ける場合を図示している)。即ち、濃度センサ7は、各感光体ドラム52に対向させて1つ設けても良く、中間転写ベルト64に対向して1つ設けても良く、中間転写ベルト64の有無等を考慮して設置数を定めればよい。
次に、図3に基づき、濃度センサ7の概略構成を説明する。本実施形態の濃度センサ7は、発光部71と受光部72A、72Bを有し、発光部71が感光体ドラム52や中間転写ベルト64の表面を照射する。このとき照射された光は偏光板75AによってP波(入射面に平行な光)、S波(入射面に垂直な光)に分離されP波のみが感光体ドラム52や中間転写ベルト64上のトナー像へ到達する。トナー像へ照射された光は再びP波、S波の成分を持ちながら反射し受光部72A、72Bへ照射されるが、入射時に再度偏光板75BによってP波、S波に分離され、それぞれが受光部72A(S波反射光受光部)、72B(P波反射光受光部)へ照射され受光する。尚、発光部71は、例えばLEDやレーザダイオード等の発光素子で構成でき、受光部72A、72Bは、フォトダイオードやフォトトランジスタ等の受光により電流(電圧)を出力する受光素子で構成できる。
そして、受光部72A、72Bの出力は、感光体ドラム52や中間転写ベルト64の表面の反射光を受けている場合と、トナー像の反射光を受けた場合とではP波、S波の強度比率が異なるためそれぞれの出力比率は異なる。又、トナー像の反射光を受けた場合でも、光のP波、S波の吸収度や反射率等の差により、読み取ったトナー像の濃度により、受光部72A、72Bの出力比率は異なる。この出力比率を演算するため、受光部72Aと受光部72Bの出力は、CPU81に入力される。そして、CPU81が受光部72A、72Bの出力比率を演算する。
このように、トナー像の濃度や読み取ったトナー量と受光部72A,72Bの出力比率には、対応する関係があり、その関係を予め実験等で取得しておき、例えば、制御部8の記憶部82(図5参照)に、色ごとにトナー像の濃度と出力比率との対応関係をデータとして、例えば、テーブル化して記憶しておく。そして、濃度検出(測定の際)、受光部72A,72Bの出力を受け、制御部8に配されるCPU81(図5参照)が、トナー量に応じ、各受光部72の出力からトナー像の濃度を演算して、トナー像の濃度を検出することができる。
尚、図3に示すように、CPU81から発光部71の発光のON/OFFや発光量の調整等のため、CPU81のディジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換部73を設けることができる。又、CPU81で扱えるように、受光部72Aのアナログ出力をディジタル値に変換するS波用のA/D変換部74Aを設けることができ、又、受光部72Bのアナログ出力をディジタル値に変換するP波用のA/D変換部74Bを設けることができる。
次に、図4に基づき、本発明の実施形態に係る像流れ検出用パターン画像Pを説明する。図4は、本発明の実施形態に係る像流れ検出用パターン画像Pの一例を示す図であり、(a)は、中間転写ベルト64の外周面の展開図、(b)は、感光体ドラム52の周面の展開図である。
図4(a)に示すように、例えば、各色の像流れ検出用パターン画像Pは、中間転写ベルト64の主走査方向の略中心位置に、中間転写ベルト64の周回方向(副走査方向)に延びて形成される。そして、この画像を読み取る位置に濃度センサ7が配される。即ち、濃度センサ7を、感光体ドラム52ではなく、中間転写ベルト64に転写されたトナー像(像流れ検出用パターン画像P)を読取可能な位置に配することができる。尚、像流れ検出用パターン画像Pの形成位置及び濃度センサ7の位置は、中央位置に限られず中間転写ベルト64の主走査方向内において適宜設定できる。
そして、中間転写ベルト64の右方から順に、例えば、ブラックのパターン画像PK、イエローのパターン画像PY、シアンのパターン画像PC、マゼンタのパターン画像PMが形成される。各パターン画像Pの主走査方向での幅は、濃度センサ7の読取範囲に合わせ、例えば、10mm程度とすることができる。又、各パターン画像Pの周回方向における長さは、像流れが発生を感光体ドラム52の全周について確認するため、例えば、感光体ドラム52の周長と同長とすることができる。これにより、複合機1が長時間停止し、感光体ドラム52の表面の一部に帯電生成物が降り積もることで、感光体ドラム52の一部分で像流れが発生しても、その一部分の像流れの発生を検出することができる。
一方、図4(b)は、感光体ドラム52の周面を展開した図であり、感光体ドラム52に対向して濃度センサ7を配する場合も同様に、部分的な像流れの発生を検出するため、像流れ検出用パターン画像Pは、少なくとも感光体ドラム52の一周分の長さを有する。この場合、例えば、感光体ドラム52の軸線方向(主走査方向)の略中心にパターン画像Pと濃度センサ7を配することができるが、その配置位置は適宜設定できる点も、図4(a)の場合と同様である。
そして、例えば、各パターン画像Pは、ベタ塗りでもよいが、ハーフトーン(例えば、50%程度の濃度)で形成され得る。尚、パターン画像Pの濃度設定は適宜設定することができるが、薄すぎる、又は、濃すぎると、像流れの発生を検出し難くなることがある。
次に、図5に基づき、本発明の実施形態に係る複合機1のハードウェア構成の一例について説明する。図5は、本発明の実施形態に係る複合機1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
まず、図5に示すように、本実施形態の複合機1の各部、各部材の動作制御のため制御部8が設けられる。制御部8は、複合機1を構成する画像形成部5や中間転写部6等の各部と接続され、例えば、感光体ドラム52等の回転、帯電、現像等の多様な制御を行う。
そして、例えば制御部8に、CPU81、記憶部82、計時部83等が設けられる。前記CPU81は、中央演算処理装置であり、制御用プログラム、データに基づき、複合機1の各部に制御信号を発し、各部からの信号を受け、各種演算等を行う。又、記憶部82は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュROM等の揮発性と不揮発性の記憶装置を組み合わせて構成される。記憶部82は、制御プログラム、制御データ、画像データ、設定データ等のデータを記憶する。計時部83は、シートの搬送タイミングなど、複合機1の制御に要する各種時間を計時する。又、計時部83は、本発明の実施に関し、印刷が終了して感光体ドラム52が停止してから、現在までの時間、即ち、計時部83は、感光体ドラム52の停止時間Tを計時する(詳細は後述)。
そして、図5では、便宜上1台ずつのみ図示するが、複合機1には、1又は複数のユーザー端末100(例えば、パーソナルコンピュータ)やFAX装置200とネットワークや公衆回線等で接続される。これにより、複合機1は、ユーザー端末100から画像データ等の送信を受けて印刷や(プリンタ機能)、画像読取部23で読み取った画像をユーザー端末100や記憶部82に送信することや(スキャナ機能)、相手方FAX装置200と画像データの送受信や受信データの印刷(FAX機能)を行うことができる。
又、図3で説明したように、制御部8には、濃度センサ7が接続され、制御部8は、濃度センサ7の発光部71の発光を制御し、又、受光部72A、72Bの出力を受け、記憶部82のデータを参照して、例えば、CPU81が、濃度センサ7が読み取ったトナー像の濃度を演算する。
そして、本実施形態の複合機1では、電源投入時や画像形成枚数が一定に達した場合、複合機1が印刷を終了してから一定時間を経過した場合等、任意の時点で、感光体ドラム52をトナーで研磨して清掃するためのエージングが行われる。そして、エージングのためのプログラムやデータは、記憶部82に記憶され、制御部8は、エージング時、このプログラムに基づき、露光部51、感光体ドラム52、帯電部53、現像部54、清掃部55等を駆使してエージングを行う。
具体的に、エージングとは、感光体ドラム52の周面全体にわたり、一定濃度(例えばベタ塗り)のトナー像を形成した状態で、清掃部55のブレード55aや摺擦ローラ55bを感光体ドラム52に当接させ、一定時間、感光体ドラム52を回転させ、感光体の表面を研磨する。即ち、感光体ドラム52にトナーをのせ、クリーニング部材により研磨して感光体ドラム52の表面の清掃を行う。尚、トナーには、研磨を効果的に行うため、研磨成分を含ませても良い。この感光体ドラム52の研磨により、水分に溶けつつ付着した帯電生成物、粉塵等の感光体ドラム52の汚れを除去することができる。そして、この除去により、帯電生成物の付着等を要因とする像流れが解消される。
このエージング自体は、従来、画像形成装置で行われることはあったが、本実施形態の複合機1は、パターン画像Pの濃度センサ7の読取時の出力で、エージングの実行時間を変化させる。又、印刷が終了してから、エージングを実施するまでの感光体ドラム52の停止時間も考慮してエージングの実行時間を変化させる。
そこで、図6に基づき、本発明の実施形態に係る複合機1のエージング時間の決定について説明する。図6(a)は、濃度センサ7の出力に応じてエージング時間を決定する際に用いるテーブルtb1の一例を示し、(b)は、感光体ドラム52の停止時間Tに応じてエージング時間を決定する際に用いるテーブルtb2の一例を示す。
まず、図6(a)について説明する。図6(a)は、上述したように、濃度センサ7の出力に基づきエージング時間を決定する際に利用するテーブルである。このテーブルtb1は、記憶部82に記憶させておくことができる。
このテーブルtb1の内、濃度センサ出力演算値Dとは、濃度センサ7の出力に対し、CPU81が演算して得られた結果であり、濃度センサ7の受光部74Aと受光部74Bの出力比率そのものの値や、パターン画像Pの濃度値そのものではない。例えば、CPU81が、濃度センサ7の出力比率からトナー像の濃度値を算出し、パターン画像Pを形成しようとした濃度(理想的な濃度)を勘案して、算出された濃度値に係数等を乗じ、一定の範囲の数値内(例えば、0〜1や0〜255等)での濃度値として表されるように演算された値である。
ここで、像流れの度合が強いほど、感光体ドラム52上での表面抵抗が低下して電荷を保持できず、電荷が流れ、トナーを乗せる部分と乗せない部分との電位差が少なくなる傾向が現れる。言い換えると、露光部51からのレーザ光により電荷がキャンセルされた画素に、電荷がキャンセルされていない部分の電荷が流れ込む。例えば、感光体ドラム52を正帯電させる場合、電荷がキャンセルされた画素に正電荷が流れ込み、その部分の電位が持ち上げられる。尚、トナーは正帯電として、説明する。
そうすると、感光体ドラム52に付着するトナーの量が少なくなる傾向を示す。そして、像流れが生ずると、感光体ドラム52でのトナー像は、像流れが生じていない場合に比べて、薄くなる傾向を示す。従って、像流れの発生レベルが重いほど、付着するトナー量が少なくなるので、受光部72A、72Bが受光するP波、S波の光量比率は変化して、受光部72A,72Bの出力電圧(電流)は変化し、濃度センサ出力演算値Dは、像流れの発生レベルが重いほど、所望の濃度が得られていないとして、小さい値に算出される。
この濃度センサ7の出力に対する演算値がテーブルtb1におけるDとなる。尚、各トナーの色によって値が異なるので、濃度出力演算値の閾値Xは、X1、X2、X3、X4、X5、X6の変数として示している。例えば、濃度センサ出力演算値Dが、0〜1.0までの値をとるように演算されるとすれば、0≦(X1、X2、X3、X4、X5、X6)≦1.0となる。従って、例えば、X1=0.15、X2=0.3のような値をとる。尚、各閾値Xは、0<X1<X2<X3<X4<X5<X6<1.0の関係がある。
そして、エージング時間は、濃度センサ出力演算値Dと各閾値X1〜X6との比較を、例えばCPU81が比較を行うことで、定められる。例えば、濃度センサ出力演算値Dが0≦D<X1ならば、図6(a)に示すように、エージング時間は60秒、X3≦D<X4なら22秒、X5≦D<X6以上なら10秒とさだめられ、X5≦D<1.0ならば、像流れ発生なし、又は極めて軽微として、0秒、即ち、不要と定められる。
従って、濃度センサ出力演算値Dが小さいほど、像流れの発生レベルが重く、長時間のエージング時間とし、濃度センサ出力演算値Dが大きいほど、像流れの発生がなく、所望のトナー濃度が得られており、像流れの発生レベルが軽微であるので、像流れの発生レベルが重い場合よりもエージング時間を短くする。尚、像流れの発生レベルを図6(a)のテーブルtb1の左端欄に記している(レベル数が小さくなるほど重度の像流れ)。尚、図6(a)では、像流れの発生レベルを7段階に分けているが、更に多数の閾値Xを用いることで、より多段階のレベル分けを行うことができ、エージング時間も更に多段階に場合分けすることができる。又、本説明のエージング時間は例示であり、適宜設定される。
次に、図6(b)について説明する。図6(b)は、上述したように、エージングを行う前の感光体ドラム52の停止時間Tにより、エージング時間を変化させる場合のテーブルtb2である。このテーブルtb2も、記憶部82に記憶させておくことができる。
まず、エージングを行う前の感光体ドラム52の停止時間Tによって、エージング時間を変化させる利点を説明する。一般に、帯電部53による帯電動作によって生じた帯電生成物は、徐々に時間をかけ感光体ドラム52に降り積もる。具体的に、感光体ドラム52の停止直後は帯電生成物が空気中に舞っており、その後、次第に感光体ドラム52に降り積もり、一定時間を経過すれば、感光体ドラム52に付着する帯電生成物の量は飽和することになる。そこで、本発明では、制御部8は、感光体ドラム52の停止時間Tが長いほどエージング時間を延長するようにエージング時間を変化させる。
従って、感光体ドラム52が停止してすぐにエージングを行う場合、感光体ドラム52に付着する帯電生成物が少なくて済むので、エージング時間を短縮しても像流れの発生を防ぐことができる。一方、感光体ドラム52が停止してから長時間を経過していれば、感光体ドラム52に付着する帯電生成物は多くなり、エージング時間を延長すれば、像流れの発生を防ぐことができる。
そこで、図6(b)に示すように、感光体ドラム52の停止時間Tに応じて、エージング時間を変化させる。まず、テーブルtb2の最左欄の停止時間Tは、感光体ドラム52が停止してからエージングを開始するまでの実際に停止していた時間である。尚、この時間は、計時部83が計時している。
そして、Y1〜Y10は、エージング時間を決定する際の閾値である。ここで、閾値Y1〜Y10は、0<Y1<Y2<Y3<Y4<Y5<Y6<Y7<Y8<Y9<Y10の関係があるが、帯電生成物の発生量の傾向や感光体ドラム52と帯電部53との距離等の要因を考慮し、開発時の実験結果等により、予め任意に設定できる値である。例えば、感光体ドラム52に付着する帯電生成物の量が10分で飽和すると仮定すれば、Y10の値は600秒以下とし、Y1〜Y9は、0〜600秒の間の値とすることができる。
次に、エージング時間欄tb21(図6(b)の真ん中の欄)は、感光体ドラム52の停止時間Tに応じてエージング時間を定め直す場合の一例である。例えば、図6(a)に基づき、エージング時間が30秒と決定されても、感光体ドラム52の停止時間TがY10以上ならば、60秒にエージング時間を修正する。
又、エージング追加時間欄tb22(図6(b)の右端の欄)は、感光体ドラム52の停止時間Tに応じてエージング時間を修正する場合の一例である。例えば、図6(a)に基づき、エージング時間が30秒と決定された場合、感光体ドラム52の停止時間TがY10以上ならば、25秒を追加し、エージング時間を55秒と修正する。
ここで、図6(a)に示した濃度センサ出力演算値Dに基づくエージング時間の決定と感光体ドラム52の停止時間Tに基づくエージング時間の決定の兼ね合いについて述べておく。この2つの観点からのエージング時間の決定については、様々な組み合わせが考えられる。例えば、基本的に、濃度センサ出力演算値Dに基づきエージング時間を決定し、感光体ドラム52の停止時間Tに基づくエージング時間の決定は、例えば、非常に多枚数の印刷が連続して行われ、帯電生成物が多く発生したと認められる場合のみ行われても良い。一方、常に、濃度センサ出力演算値Dと感光体ドラム52停止時間Tの2つの観点からエージング時間が決定されても良い。又、濃度センサ出力演算値Dのみ基づいてエージング時間が定められても良い。このように、適宜、場合に応じ、濃度センサ出力演算値Dに基づくエージング時間の決定と感光体ドラム52の停止時間Tに基づくエージング時間の決定の兼ね合いを定めることができる。
又、エージング時間の決定において、エージング時間欄tb21、エージング追加時間欄tb22のいずれを採用するかについては、例えば、電源投入時やスリープモードからの復帰時等の明らかに長時間複合機1が停止していた場合に実施するエージングでは、感光体ドラム52の停止時間Tは常に長いと考えられるので、エージング追加時間欄tb22のみを使用してもよい。又、エージング時間欄tb21、エージング追加時間欄tb22の両方を使用しても良いし、いずれか一方のみを使用するようにしてもよい。又、エージング時間欄tb21やエージング追加時間欄tb22のいずれか一方のみに基づいて、エージング時間の決定、修正を行っても良い。更に、上述の濃度センサ出力演算値Dによるエージング時間決定のみを行い、エージング時間欄tb21とエージング追加時間欄tb22によるエージング時間の決定、修正を全く行わないようにしても良い。このように、エージング時間欄tb21、エージング追加時間欄tb22に基づくエージング時間の決定についても、テーブルtbの使用、不使用等を、場合に分けて適宜組み合わせて行うことができる。
まとめると、記憶部82には、濃度センサ7の読取結果と感光体ドラム52の停止時間Tに対し、実施すべきエージングの時間を予め定めたテーブルtbを記憶し、制御部8は、記憶部82に記憶されるテーブルtbに基づきエージング時間を決定する。
次に、図7に基づき、本発明の実施形態に係る複合機1のエージング制御の一例について説明する。図7は、本発明の実施形態に係る複合機1のエージング制御の一例を示すフローチャートである。まず、図7のスタートは、電源投入時やスリープモードからの復帰時、前回のエージングから一定枚数以上印刷した場合、メンテナンスを行うサービスマンによるエージング実行指示入力等、予め定められるエージングの実行タイミングに到った場合である。
まず、制御部8は、前回の印刷終了後、感光体ドラム52が停止してから現在までの時間を取得する(ステップ♯1)。次に、制御部8は、各感光体ドラム52に像流れ検出用パターン画像Pを形成する(ステップ♯2)。即ち、制御部8は、エージング実行前に感光体ドラム52上に一定濃度(例えば、ハーフトーン)の濃度検出用のパターン画像Pを形成する。尚、中間転写ベルト64に対向して濃度センサ7が設けられていれば、中間転写ベルト64に各色の像流れ検出用パターン画像Pが転写される。尚、各感光体ドラム52に濃度センサ7が設けられていれば、中間転写ベルト64に転写される前に、像流れ検出用パターン画像Pは濃度センサ7に読み取られる。
そして、制御部8は、濃度センサ7の発光を指示し(ステップ♯3)、濃度センサ7により像流れ検出用パターン画像Pの読み取りを行わせる(ステップ♯4)。制御部8は、濃度センサ7からの読取出力を受け、濃度センサ出力演算値Dを算出する(ステップ♯5)。次に、制御部8は、エージングの必要性を確認する(ステップ♯6)。濃度センサ7の出力や濃度センサ出力演算値Dから、像流れが発生していないと認められる場合、エージングをあえて行う必要が無いためである(例えば、上述のように、濃度センサ出力演算値Dが、0〜1.0の範囲の値で算出される場合、X6以上の値、例えば、ほぼ1.0が算出された場合等)。エージングを行う必要がないと判断されれば(ステップ♯6のNo)、処理は終了する(エンドへ)
一方、エージングが必要と判断された場合(ステップ♯6のYes)、制御部8は、記憶部82に記憶されるテーブルtbから、エージング時間を決定する(ステップ♯7)。即ち、濃度センサ7は、パターン画像Pの濃度を読み取り、制御部8は、濃度センサ7の読み取り結果から像流れの発生レベルを判断し、発生レベルに応じてエージング時間を変化させる。上述したように、エージング時間は、濃度センサ出力演算値Dや感光体ドラム52の停止時間を元に決定される。そして、決定されたエージング時間に基づき、制御部8は、各部材にエージングを実行させる(ステップ♯8)。
次に、制御部8は、再度のエージングの必要性を確認する(ステップ♯9)。例えば、完全な像流れ解消のため、像流れの発生レベルが重度の場合に自動的に、又は、操作パネル2等への入力等により、エージング実行回数が複数回以上(例えば2回)行う設定であれば、設定された実行回数までに到っていない場合、再度、エージングが必要と判断され(ステップ♯9のYes)、ステップ♯2に戻る。一方、再度のエージングが必要なければ(ステップ♯9のNo)、エージングに関する制御は終了し(エンド)、複合機1は、再度印刷可能状態となる。
このようにして、本実施形態によれば、制御部8は検出体の検出結果に応じ、エージング時間を変化させるので、像流れの発生レベルに応じ、確実に像流れを解消する必要最小限の時間でエージングを行うことができる。又、従来、像流れの発生レベルが重度でも解消できるように、余裕を持たせて一定時間エージングが行われていたが、像流れの発生レベルが低ければ、エージング時間が短くなるので、トナー消費量、消費電力を削減し、又、印刷可能までの使用者の待ち時間を短縮することができる。従って、低ランニングコスト、利便性、生産性の高い画像形成装置(例えば、複合機1)を提供することができる。
又、感光体ドラム52が停止中、同じ部分に帯電生成物が降り積もり、感光体ドラム52の停止時間が長いほど、同じ箇所に像流れが発生しやすいが、感光体ドラム52の停止時間を考慮し、エージング時間を変化させるので、エージングを必要最小限の時間で実行しつつ、像流れが確実に解消される。記憶部82に記憶されるテーブルtbのデータに基づきエージング時間を決定するので、容易かつ迅速にエージング時間を決定することができる。又、カラーの画像形成装置では、複数の感光体ドラム52と中間転写部6を備える場合があり、検出体(濃度センサ7)は、感光体ドラム52ではなく、中間転写部6に転写されたトナー像の濃度を検出可能な位置に設ければ、中間転写部6に対向して1つ設けるだけで、各色のトナーのパターン画像Pの濃度を検出することができる。従って、製造コストを削減することができる。又、本実施形態のような、帯電生成物による像流れが発生しやすい場合があるアモルファスシリコンの感光体ドラム52と、ワイヤWによる帯電装置を用いた画像形成装置でも、確実に像流れを解消しつつ、トナー消費量、消費電力の削減や使用者の待ち時間短縮を達成することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、感光体ドラムや帯電部を備え、エージングにより感光体ドラムの研磨により像流れの解消を図る画像形成装置に利用可能である。
本実施形態に係る複合機の構成の一例を示す正面模型的断面図である。 本実施形態に係る画像形成ユニットの一例を示す拡大模型的断面図である。 本実施形態に係る濃度センサの一例を示す概略構成図である。 本実施形態に係る像流れ検出用パターン画像の一例を示す図であり、(a)は、中間転写ベルトの外周面の展開図、(b)は、感光体ドラムの周面の展開図である。 本実施形態に係る複合機のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 (a)は、濃度センサの出力に応じてエージング時間を決定する際に用いるテーブルの一例を示し、(b)は、感光体ドラムの停止時間に応じてエージング時間を決定する際に用いるテーブルの一例を示す。 本実施形態に係る複合機のエージング制御の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 複合機(画像形成装置) 5 画像形成部
51 露光部 52 感光体ドラム
53 帯電部 54 現像部
55 清掃部 55a ブレード(クリーニング部材)
55b 摺擦ローラ(クリーニング部材) 6 中間転写部
7 濃度センサ(検出体) 8 制御部
82 記憶部 83 計時部
tb1,tb2 テーブル W ワイヤ

Claims (5)

  1. 周面にトナー像を担持する感光体ドラムと、前記感光体ドラムを帯電させる帯電部と、帯電後の前記感光体ドラムの露光を行って静電潜像を形成する露光部と、トナーを供給して静電潜像をトナー像として現像する現像部と、前記感光体ドラムに清掃部材を当接させて清掃する清掃部と、を含む画像形成部と、
    前記感光体ドラムに形成されたトナー像の濃度を検出するための検出体と、
    装置の各部材の動作を制御する制御部と、を備え、
    前記感光体ドラムにトナーをのせ回転させて、前記清掃部材により研磨して前記感光体ドラムの表面の清掃を行うエージング動作時、
    前記制御部は、エージング前に前記感光体ドラム上に濃度検出用のパターン画像を形成し、前記検出体は、前記パターン画像を読み取り、前記制御部は、前記検出体の読み取り結果から像流れの発生レベルを判断し、発生レベルに応じてエージング時間を変化させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記感光体ドラムの停止時間を計時する計時部を備え、
    エージング動作時、
    前記制御部は、前記感光体ドラムの停止時間が長いほどエージング時間を延長するようにエージング時間を変化させることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. データを記憶しておくための記憶部を有し、
    前記記憶部には、前記検出体の読取結果及び前記感光体ドラムの停止時間に対し、実施すべきエージングの時間を予め定めたテーブルを記憶し、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶されるテーブルに基づきエージング時間を決定することを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記感光体ドラムが形成したトナー像が転写される中間転写部を備え、
    前記検出体は、前記感光体ドラムではなく、前記中間転写部に転写されたトナー像を読取可能な位置に配されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記感光体ドラムは、周面にアモルファスシリコンによる層を有し、
    前記帯電部は、ワイヤから放電によって前記感光体ドラムを帯電させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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