JP2010032654A - 帯電装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】 帯電均一性に優れ、経時的に安定した帯電が可能であって、オゾンまたは窒素酸化物の発生を抑制することができる帯電装置および当該帯電装置を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】 列状に配置された複数の放電電極20とは非接触に近接して配置される感光体ドラム3をコロナ放電によって予め定める電位に帯電する複数の放電電極20と、複数の放電電極20に電圧を印加する高圧電源24とを備え、複数の放電電極20のうちの一部の放電電極20は、抵抗部材25を介して高圧電源24に接続され、複数の放電電極20のうちの残余の放電電極20は抵抗部材25を介さずに高圧電源24に接続される。放電不良となった放電電極20が帯電させるべきであった領域は、抵抗部材25を介さないで高圧電源24に接続される放電電極20によって補って帯電される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被帯電物を帯電させる帯電装置および画像形成装置に関し、より詳細には、放電生成物であるオゾンおよび窒素酸化物の発生が抑制され、帯電均一性に優れ、経時的に安定した帯電が可能な帯電装置、および当該帯電装置を備えた画像形成装置に関する。
電子写真方式を用いた画像形成装置において、コロナ放電方式の帯電装置は、感光体を一様に帯電させるための装置、感光体に形成されるトナー像を記録用紙に静電的に転写させるための転写装置、または感光体に静電的に接触する記録用紙を剥離させるための剥離装置などに用いられている。
図8は、従来のコロナ放電方式の帯電装置50の説明図である。コロナ放電方式の帯電装置50は、線(ワイヤ)状、多数の先鋭突起を有する鋸歯状、または針状の、導電性を有する放電電極51と、感光体52および/またはグリッド電極53などの対向電極とからなる。
曲率半径が小さい放電電極51と対向電極との間に、高電圧が印加されることによって、不平等電界が放電電極51と対向電極との間に形成される。不平等電界が形成されると、放電電極51近傍に生じる強電界による局所的な電離作用によって電子が放出される、いわゆる電子なだれによる放電が発生する。この放電によって、被帯電物である感光体52が帯電する。
電子の放電はグリッド電極53に対しても行われ、グリッド電極53は、被帯電物である感光体52に向う電子および/またはイオンの量を制御する。
特許文献1には、コロナ放電方式の帯電装置が開示されている。導電性のシールドケースは、感光ドラムの幅方向とほぼ一致する長さであり、感光ドラム表面と対向する側が開口されている。所定の間隔で列状に複数の放電用の先鋭突起を有する鋸歯状電極は、絶縁部材にて形成された電極保持部材を介して、シールドケースに電気的に絶縁された状態で保持される。グリッド電極が放電電極と感光ドラムとの間に設けられ、グリッド電極に所望の電圧が印加されることによって、感光ドラムは、一様に帯電する。
特許文献2には、複数の放電電極が各々抵抗素子を介して電源に接続されている場合に、汚れまたは磨耗などによって放電電極の放電電流が低下すると、当該放電電極の電圧の絶対値が増大して当該放電電極の放電電流を増加させることが開示されている。
特開平6−11946号公報 特開平5−2314号公報
しかしながら、線状の放電電極は、ワイヤをランダムにカットしてあるので、断面カット時の面が不安定であり、放電電極の色々な箇所から放電するため、放電する箇所が不均一になり放電むらが発生するという問題がある。特許文献1に開示されている鋸歯状または針状の放電電極は、電極によって放電し易い電極と放電し難い電極があるので放電むらが発生するという問題がある。
放電むらを解消するためには、放電し難い電極が放電することができる大きな電圧が必要になる。大きな電圧を用いることによって、放電し易い電極では過剰な放電電流が流れるので、オゾンまたは窒素酸化物が発生し、電極の磨耗または劣化が早くなるという問題がある。
特許文献2には、抵抗素子を介して電源に接続された放電電極自身の放電電流が安定することは開示されているが、ある放電+電極が磨耗または劣化などによって放電不能になった場合に、隣接して配置された放電電極が、当該放電不能になった電極が本来帯電させるべきであった領域を補って帯電させることはできない。
本発明の目的は、帯電均一性に優れ、経時的に安定した帯電が可能であって、オゾンまたは窒素酸化物の発生を抑制することができる帯電装置および画像形成装置を提供することである。
本発明は、列状に配置され、先端部が鋭角に形成された複数の放電電極であって、前記複数の放電電極とは非接触に近接して配置される被帯電物をコロナ放電によって予め定める電位に帯電する複数の放電電極と、前記複数の放電電極に電圧を印加する電圧印加手段とを備え、
前記複数の放電電極のうちの一部である第1の放電電極は、抵抗部材を介して前記電圧印加手段に接続され、
前記複数の放電電極のうちの前記第1の放電電極を除く残余の第2の放電電極は、抵抗部材を介さずに前記電圧印加手段に接続されることを特徴とする帯電装置である。
また、本発明は、前記帯電装置を備えることを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、列状に配置され、先端部が鋭角に形成された、電圧印加手段によって電圧が印加される複数の放電電極によって、複数の放電電極とは非接触に近接して配置される被帯電物がコロナ放電によって予め定める電位に帯電される。放電電極のうちの一部である第1の放電電極は、抵抗部材を介して電圧印加手段に接続され、残余の第2の放電電極は、抵抗部材を介さずに電圧印加手段に接続されるので、放電電極に抵抗部材を介して電圧が印加されることによって、放電電流が安定し、放電電極に抵抗部材を介さないで電圧が印加されることにより放電不良が起こった電極を補うことができる。したがって、帯電均一性に優れ、経時的に安定した帯電が可能であってオゾンまたは窒素酸化物の発生を抑制することができる。
また、本発明によれば、前記帯電装置を備えているので、帯電均一性に優れ、経時的に安定した帯電が可能であり、オゾンまたは窒素酸化物の発生を抑制することができる画像形成装置を提供することができる。
図1は、本発明の実施の第1の形態である複写機1の構成を模式的に示す図である。画像形成装置である複写機1は、感光体ドラム3に形成した静電潜像に付着させたトナー8を記録紙9に転写して印刷を行う電子写真方式の複写装置である。
複写機1は、感光体ドラム3、感光体ドラム3に近接して配置された帯電装置2、図示しないレーザ書き込みユニット、現像装置4、転写装置5、クリーニング装置7、図示しない除電装置、定着装置6、図示しない画像読取ユニット、記録紙9を供給する図示しない給紙ユニット、および記録紙9を搬送する図示しない搬送手段を含んで構成される。
帯電装置2は、被帯電物である感光体ドラム3の表面を所定の電位に帯電する。帯電装置2の詳細については後述する。レーザ書き込みユニットは、画像読取ユニットによって読み取られた画像データまたは外部装置から受信した画像データに基づいて、帯電装置2によって均一に帯電された感光体ドラム3にレーザ光を露光し、感光体ドラム3上に光像を走査して光像に応じた静電潜像を書き込む。
現像装置4は、レーザ書き込みユニットによって感光体ドラム3の表面に形成された静電潜像にトナーを供給し、静電潜像を顕像化してトナー像を形成する。転写装置5は、転写装置5と感光体ドラム3との間に記録紙9を挟み込むことによって、現像装置4が感光体ドラム3上に顕像化したトナー像を記録紙9に静電転写する。
クリーニング装置7は、転写装置5が転写した後に、感光体ドラム3の表面に残留したトナー8を除去および回収して、感光体ドラム3上に新たな静電潜像およびトナー像を記録することを可能にする。トナー8がクリーニング装置7によって除去された後に、除電装置は、感光体ドラム3の表面の電荷を除去する。定着装置6は、転写装置5によって記録紙9に転写されたトナー像を、熱と圧力とによって記録紙9に定着させる。
次に、複写機1の印刷動作について説明する。まず、画像読取ユニットは、図示しない原稿の画像を読み取る。感光体ドラム3は、図1に示す矢印aの方向に、226mm/sの速度で回転するとともに、感光体ドラム3の表面は、帯電装置2によって所定の電位に帯電される。
次に、レーザ書き込みユニットは、画像読取ユニットによって読み取られた原稿の画像データに応じて、感光体ドラム3の表面を図1に示す矢印bの方向から露光して、感光体ドラム3の表面に画像データに応じた静電潜像を書き込む。
その後、現像装置4は、感光体ドラム3に形成された静電潜像に対して、トナー8を供給する。静電潜像にトナー8を付着させることによってトナー像が形成される。感光体ドラム3と、転写装置5を構成する転写ローラとの間に記録紙9を挟みこむことによって、記録紙9にトナー8が転写される。記録紙9は、給紙ユニットから供給される。
定着装置6は、トナー8を記録紙9に定着させて、記録紙9を図示しない排紙ユニットに排出する。クリーニング装置7は、転写後に感光体ドラム3の表面に残存したトナーを除去および回収する。以上の動作によって、記録紙9に適切な印刷が行われる。
図2は帯電装置2の側面図であり、図3は帯電装置2の長手方向から見た正面図である。帯電装置2は、放電電極20、イオン拡散規制部材であるシールドケース21、抵抗部材25、電圧印加手段である高圧電源24、網目のような形状で通過するイオン量を制御する制御用電極であるグリッド電極23、制御用電圧印加手段である制御用電源26を含んで構成される。
各放電電極20は、幅1mm、厚さ0.1mm、先端曲率半径15μm、先端部から根元に向かう鋭角部分の角度20度とした鋸歯状の形状を有し、ステンレス製である。本実施例においては、162本の電極が、感光体ドラム3の中心軸を含む仮想平面上に配置され、各電極はピッチp=2mmでベースフレーム27に直線状に接続される。ベースフレーム27は、ステンレス製である。放電電極20の先端部と感光体ドラム3との距離であるギャップg=5mmとなるように、各放電電極20は感光体ドラム3に近接して配置される。
放電電極20は、抵抗部材25を介して高圧電源24に接続される第1の放電電極である放電電極20と、抵抗部材25を介さないで高圧電源24に接続される第2の放電電極である放電電極20とが混在している。
高圧電源24のマイナス端子はベースフレーム27と接続されるので、各放電電極20には所定の直流電圧が印加される。高圧電源24は、たとえば画像形成時にはアース電位に対して電位差Va=−4.5kVの電圧を印加し、抵抗部材25の抵抗値は、たとえば500MΩである。このように、高圧電源24によって放電電極20には所定の直流電圧が印加されるので、放電電極20は放電し、感光体ドラム3は、所定の電位に帯電する。本実施例においては、感光体ドラム3は−600Vに帯電する。
グリッド電極23は、厚さ0.1mmのステンレスからなり、感光体ドラム3の表面から1mm離して配置される。グリッド電極23は制御用電源26のマイナス端子に接続されており、制御用電源26はグリッド電極23にアース電位に対して電位差Vg(Vg<0)の直流電圧を印加する。電位差Vgは、たとえば−620Vである。
放電電極20の周囲には、ステンレス製のシールドケース21が設置される。シールドケース21は、開口部がグリッド電極23に臨んで開口しており、断面がコの字状の形状である。空気取り入れ口22は、開口部を有する箱状のシールドケース21の底面部に設けられている。コロナ放電によって発生したオゾンが、シールドケース21内部に停滞することによって、放電電極20および感光体ドラム3などが劣化する。空気取り入れ口22は、オゾンがシールドケース21内部に停滞することを防止するために設けられる。シールドケース21の開口部の幅wは、たとえば16mmである。
図4は、放電不良が発生した場合の各放電電極20の放電電流値を示すグラフである。
測定方法としては、放電電極間をピッチp=2mmで20本並べ、放電電極の先端部から5mmの位置に回転しないアルミ素管(直径30mm)を配置し、アルミ素管はアースに接続されている。また、放電電極の先端部とアルミ素管の間で且つ、アルミ素管から1mm離れた箇所に制御用電極であるグリッド電極が平行に配置され、グリッドには−620Vが印加されている。
放電電極20本の場合、印加電圧は、162本で700μAとなる程度を求めると、1本当たりの電流値が約4.3μAとなり、それが20本の場合は約86μAとなるため、まずは、86μAになる電圧値を求める。
そして、実測する場合は、測定する1本について一つの高圧電源を用い、残りの19本は別の高圧電源を用いており、両電源とも上記求めた電圧値を印加し、その時の測定する1本の電流値を測定する。
また、放電不良電極(6番ピン)は、電極の先端部に絶縁テープを貼って覆ってあるため、放電しない状態にしてある。
測定する1本のみ、別電源となるようにした状態を、全20本について接続を変更して行ない、その結果をグラフに示してある。
更に抵抗部材(この実験では、200MΩ)を挿入した場合についても、同様の実験を行なった。
グラフの横軸は、1番ピンから20番ピンまでの各ピン番号を示しており、縦軸は、各放電電極20に流れる放電電流値(μA)を示している。1番ピンから20番ピンまでの放電電極20のうち、6番ピンのみが放電不良となった場合の各放電電極20の放電電流値が、抵抗部材25が挿入されている場合と挿入されていない場合とについて示されている。ひし形で各ピン番号の電流値を示したものは、抵抗部材25が挿入されている電極についてのものであり、正方形で各ピン番号の電流値を示したものは抵抗部材25が挿入されていない電極についてのものである。
放電不良が発生していない通常の状態では、抵抗部材25が挿入されているひし形で示す電極、および抵抗部材25が挿入されていない正方形で示す電極には、約4μAの放電電流が流れる。6番ピンに放電不良が発生しても、抵抗部材25が挿入されているひし形の場合には、両隣の5番ピンおよび7番ピンは、放電不良が発生した6番ピンとは関係なく安定した放電電流が流れる。抵抗が挿入されていない正方形の場合には、6番ピンに放電不良が発生すると、両隣の5番ピンおよび7番ピンの放電電流は通常に比べて増加して6μAを超える放電電流が流れる。6番ピンが本来帯電させるべきであったが帯電させることができなかった領域は、5番ピンおよび7番ピンの増加した放電電流によって補って帯電させることができるという特徴がある。
これは、放電不良となった電極の両隣の電極が、抵抗が挿入されていない状態では、多量の電流を流す余力が本来有るが、1本当たりの対向電極の領域が隣にも電極があることで、狭い領域となっているため、余剰分は、グリッドに流れてしまっている。但し、隣の電極が放電不良になった場合、その対向電極の領域分が増えるため、より多くの電流を流すことが可能となる。また、抵抗が挿入されていると、抵抗の大きさや空隙等によっても変わるが、抵抗の箇所で電力を消費されているため、対向電極の領域が増えても余分に放電電流を流すことができないため、放電電流が増えないという原理になっているものと考えられる。
抵抗が挿入されていない放電電極20は、電極によって放電電流のばらつきが大きく、帯電むらが発生しやすいという問題がある。これに対して、抵抗が挿入されている放電電極20は、電極による放電電流のばらつきが小さく、均一で安定した帯電ができるという利点がある。
したがって、抵抗部材25を介して高圧電源24に接続される放電電極20(以下、放電電極20aという)と抵抗部材25を介さないで高圧電源24に接続される放電電極20(以下、放電電極20bという)とが混在している場合には、放電電極20に抵抗部材25を介して電圧が印加されることによって、放電電流が安定し、放電電極20に抵抗部材25を介さないで電圧が印加されることにより放電不良が起こった電極を補うことができるので、帯電均一性に優れ、経時的に安定した帯電が可能であって、オゾンまたは窒素酸化物の発生を抑制することができる。
たとえば、複数の放電電極20の各放電電極20は、各放電電極20の片方の隣には放電電極20aが配置され、他方の隣には放電電極20bが配置される構成とすることができる。このような構成を取れば、両端に配置される放電電極20を除いた各放電電極20においては、当該放電電極20が何らかの要因で放電不良となった場合には、両隣に配置されている放電電極20のうちのいずれか一方の放電電極20bが、当該放電不良となった放電電極20が帯電させるべきであった領域を補って帯電させることができる。
抵抗部材25が挿入されている放電電極20は全体の放電電極20の約半数を占めているので、帯電の安定性および均一性も向上させることができる。すべての放電電極20に抵抗部材25を挿入する場合に比べ約半数の抵抗部材25が挿入されるので、コスト軽減も図ることができる。本実施例においては、鋸歯状の放電電極20が用いられているが、これに限定されるものではなく、独立した針状または線状の電極を複数備えた構成のものでもよい。
他の実施例としては、放電電極20aと放電電極20bとが混在し、放電電極20aと放電電極20bとが各々2個ずつ交互に配置される構成とすることができる。このような構成を取れば、任意の放電電極20の両隣に配置される電極のうち、一方には放電電極20aが配置され、他方には放電電極20bが配置される。したがって、各放電電極20の片方の隣には放電電極20aが配置され、他方の隣には放電電極20bが配置される構成とする場合と同様の効果が得られる。放電電極20aは必ず2個連続して配置されるので、後述の図5に示すように、2個連続して配置される放電電極20を1個の抵抗部材28に接続することによって、コスト軽減を図ることができる。
放電電極20aと放電電極20bとが各々2個ずつ交互に配置される構成に限定されるものではなく、感光体3と放電電極20との距離によっては、放電電極20aと放電電極20bとが各々3個以上の同数で交互に配置される構成とすることもできる。この場合にも、放電電極20aは全体の約半数を占めているので、帯電の安定性および均一性を向上させることができ、また本発明の実施の第2の形態において説明するように、3個以上連続して配置される放電電極20aを、1個の抵抗部材28に接続することができるので、コスト軽減を図ることができる。
図5は、本発明の実施の第2の形態である帯電装置30の正面図である。放電電極20aが連続して配置される場合には、連続して配置される放電電極20aは、1個の抵抗部材28に接続することができる。本実施例においては、2個の放電熱電極20aが1個の抵抗部材28に接続され、2個の放電電極20aが接続された抵抗部材28はベースフレーム27に接続されているが、これに限定されるものではない。3個以上の放電熱電極20aが1個の抵抗部材28に接続されるものであってもよい。複数の放電電極20aが、1個の抵抗部材28に接続されることによって抵抗部材の数を減らすことができるので、コスト軽減を図ることができる。
図6は、本発明の実施の第3の形態である帯電装置31の正面図である。放電電極20aと放電電極20bとは、別々のベースフレーム27に接続され、放電電極20aまたは放電電極20bが接続された各ベースフレーム27は、各々別々の高圧電源33,34に接続される。例えば、放電電極20a、20bの先端部からグリッド電極まで4mmの場合、抵抗部材25を200MΩとすると、抵抗有りの放電電極に印加する高圧電源33は、−4.5kVとなり、抵抗無しの放電電極に印加する高圧電源34には、−3.7kVとすることで、どちらの場合もそれぞれの放電電極は、約4.3μAに近い放電電流となり、無駄な放電電流を流さなくて済む。
このように、放電電極20aと放電電極20bとでは、別々の高圧電源33,34が用いられることによって、異なる電圧を印加することができる。そうすると、各放電電極20に過剰な電圧を印加することなく必要最低限の最適な電圧を印加することができるので、過剰な放電電流が流れることを防ぐことができる。したがって、放電部分から発生するオゾン量は抑制され、オゾンが空気中のガスその他の異物と結合することによって生成する窒素酸化物の発生量も低減される。放電電極20の磨耗および劣化も抑制されるので、放電電極20の長寿命化を図ることができる。
図7は、本発明の実施の第4の形態である帯電装置32の正面図である。放電電流は、放電電極20と感光体ドラム3とのギャップが大きくなると小さくなり、抵抗部材25を挿入することによっても放電電流は小さくなるので、放電電極20aのギャップが、放電電極20bのギャップよりも小さくなるように配置される。
例えば、挿入抵抗無しで、前記ギャップが5mmの時、放電電流を4μA流すには、印加電圧が約−3.7kVであるが、前記ギャップを7mmとした時は、放電電流を4μA流すために必要な印加電圧は、約−4.6kVとなる。
また、前記ギャップが5mmの時、200MΩの抵抗を挿入すると、放電電流を4μA流すには、印加電圧が約−4.4kVとなる。
このような配置にすると、1つの高圧電源24によって、等しい電圧が、放電電極20aおよび放電電極20bに印加されて、ほぼ等しい放電電流が流れることになるので、高圧電源24を増設することなく、オゾンおよび窒素酸化物の発生量が低減され、放電電極20の磨耗および劣化も抑制されるので、放電電極の長寿命化を図ることができる。
上述した第1〜第4の実施形態においては、電子写真方式の画像形成装置に備えられる感光体を帯電させる帯電装置について説明したが、被帯電物は感光体に限定されるものではない。被帯電物を非接触で帯電あるいは除電させる帯電装置であれば適用することができ、感光体に形成されるトナー像を記録用紙に静電的に転写させるための転写装置、または感光体に静電的に接触する記録用紙を剥離させるための剥離装置などに幅広く利用可能である。帯電装置2および帯電装置30〜32は画像形成装置1に用いることができる。
このように、列状に配置され、先端部が鋭角に形成された、高圧電源24によって電圧が印加される複数の放電電極20によって、複数の放電電極20とは非接触に近接して配置される感光体ドラム3がコロナ放電によって予め定める電位に帯電される。放電電極20のうちの一部の放電電極20は、抵抗部材25を介して高圧電源24に接続され、残余の放電電極20は、抵抗部材25を介さずに高圧電源24に接続されるので、放電電極20に抵抗部材25を介して電圧が印加されることによって、放電電流が安定し、放電電極20に抵抗部材25を介さないで電圧が印加されることにより放電不良が起こった電極を補うことができる。したがって、帯電均一性に優れ、経時的に安定した帯電が可能であってオゾンまたは窒素酸化物の発生を抑制することができる。
さらに、各放電電極20は、片方の隣には放電電極20aが配置され、他方の隣には放電電極20bが配置されるので、当該放電電極20が何らかの要因で放電不良となった場合には、両隣に配置されている放電電極20のうちのいずれか一方の放電電極20bが、当該放電不良となった放電電極20が帯電させるべきであった領域を補って帯電させることができる。
さらに、複数の放電電極20は、放電電極20aと放電電極20bとが各々少なくとも2個ずつ交互に配置されるので、放電電極20aは全体の約半数を占めているので、帯電の安定性および均一性を向上させることができ、3個以上連続して配置される放電電極20aを、1個の抵抗部材28に接続することができるので、コスト軽減を図ることができる。
さらに、抵抗部材28のうち少なくとも1個は、隣接して配置される複数の放電電極20aと接続されるので、抵抗部材の数を減らすことができる。
さらに、高圧電源24は、放電電極20aと放電電極20bとでは異なるので、放電電極に必要以上の電圧が印加されることがなく、過剰な放電電流が流れることはない。オゾンおよび窒素酸化物の発生量は低減され、放電電極20の磨耗や劣化も抑制されるので、放電電極の長寿命化を図ることができる。
さらに、ギャップは、放電電極20aと放電電極20bとでは異なるので、放電電極に必要以上の電圧が印加されることがなく、過剰な放電電流が流れることはない。したがって、高圧電源24を増設することなく、オゾンおよび窒素酸化物の発生量が低減され、放電電極20の磨耗および劣化も抑制されるので、放電電極20の長寿命化を図ることができる。
さらに、帯電装置2または帯電装置30〜32のいずれかを備えているので帯電均一性に優れ、経時的に安定した帯電が可能であり、オゾンまたは窒素酸化物の発生を抑制することができる画像形成装置1を提供することができる。
この帯電均一性とは、本発明の帯電装置の対向電極として感光体を用い、該感光体に対する帯電特性の判断方法として、感光体上の帯電電位の測定とハーフトーン画像で判断したが、感光体上の電位差が20〜30V生じると、画像濃度に表れ、ハーフトーンでスジが見られる。これを基準として判断した。また、これらを判断する際に、感光体上に書き込みを行なって、トナーを載せ、転写、定着等を行なって、紙上に印字して実際の画像を見て判断したが、この時、シャープ製のMX4500を用いて、実験を行なった。
本発明の実施の第1の形態である複写機1の構成を模式的に示す図である。 帯電装置2の側面図である。 帯電装置2の長手方向から見た正面図である。 放電不良が発生した場合の各放電電極20の放電電流値を示すグラフである。 本発明の実施の第2の形態である帯電装置30の正面図である。 本発明の実施の第3の形態である帯電装置31の正面図である。 本発明の実施の第4の形態である帯電装置32の正面図である。 従来のコロナ放電方式の帯電装置50の側面図である。
符号の説明
1 複写機
2,30,31,32,50 帯電装置
3 感光体ドラム
4 現像装置
5 転写装置
6 定着装置
7 クリーニング装置
8 トナー
9 記録紙
20,20a,20b,51 放電電極
21 シールドケース
22 空気取り入れ口
23, 53 グリッド電極
24,33,34 高圧電源
25 抵抗部材
26 制御用電源
27 ベースフレーム
28 抵抗部材

Claims (7)

  1. 列状に配置され、先端部が鋭角に形成された複数の放電電極であって、前記複数の放電電極とは非接触に近接して配置される被帯電物をコロナ放電によって予め定める電位に帯電する複数の放電電極と、前記複数の放電電極に電圧を印加する電圧印加手段とを備え、
    前記複数の放電電極のうちの一部である第1の放電電極は、抵抗部材を介して前記電圧印加手段に接続され、
    前記複数の放電電極のうちの前記第1の放電電極を除く残余の第2の放電電極は、抵抗部材を介さずに前記電圧印加手段に接続されることを特徴とする帯電装置。
  2. 前記複数の放電電極の各放電電極は、前記各放電電極の片方の隣に前記第1の放電電極が配置され、他方の隣に前記第2の放電電極が配置されることを特徴とする請求項1に記載の帯電装置。
  3. 前記複数の放電電極は、前記第1の放電電極と前記第2の放電電極とが各々少なくとも2個ずつ交互に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の帯電装置。
  4. 前記抵抗部材のうち少なくとも1つは、隣接して配置される複数の前記第1の放電電極と接続されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の帯電装置。
  5. 前記電圧印加手段は、前記第1の放電電極と前記第2の放電電極とでは異なる電圧を印加することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の帯電装置。
  6. 前記放電電極の先端部と前記被帯電物との距離は、前記第1の放電電極と前記第2の放電電極とでは異なることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の帯電装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載の帯電装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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