JP2010032039A - 軸受装置、そのオイルフラッシング方法およびタービン - Google Patents

軸受装置、そのオイルフラッシング方法およびタービン Download PDF

Info

Publication number
JP2010032039A
JP2010032039A JP2009105550A JP2009105550A JP2010032039A JP 2010032039 A JP2010032039 A JP 2010032039A JP 2009105550 A JP2009105550 A JP 2009105550A JP 2009105550 A JP2009105550 A JP 2009105550A JP 2010032039 A JP2010032039 A JP 2010032039A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
oil supply
lower half
flow path
oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009105550A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5242489B2 (ja
Inventor
Toshiyuki Ohashi
俊之 大橋
Masaki Murakami
雅規 村上
Yusuke Yamane
雄介 山根
Takashi Kishibe
高士 岸部
Yutaka Sato
豊 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2009105550A priority Critical patent/JP5242489B2/ja
Publication of JP2010032039A publication Critical patent/JP2010032039A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5242489B2 publication Critical patent/JP5242489B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sliding-Contact Bearings (AREA)

Abstract

【課題】軸受上半の分解作業を行うことなく、軸受上半と軸受下半とを組み合わせたままの状態で、通常運転中の軸受給油と、オイルフラッシング作業中のオイルフラッシングとの流路を切り替えることができる軸受装置を得ること。
【解決手段】軸受台9と、前記軸受台9の上に組み合わされて設置される略半円筒形の軸受下半3bおよび軸受上半3aと、前記軸受下半3bの内部に形成され、前記軸受下半3bの軸受面へ潤滑油を供給する軸受給油配管7と、前記軸受給油配管7から前記軸受下半3b外面に形成され、運転状態により軸受給油装置およびフラッシング装置を選択して取り付け可能に構成された孔とを備えることを特徴する軸受装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、タービンなどの回転機械に係り、特にタービンロータ軸受潤滑油を清浄するためのタービンオイルフラッシングを容易に行えるようにした軸受装置、そのオイルフラッシング方法およびタービンに関する。
従来のタービンロータ軸受潤滑油装置とその潤滑油を清浄するためのオイルフラッシングについて説明する。図26は、従来技術によるタービンロータ軸受潤滑油装置の構成図である。図26において、複数台のタービン1a〜1d(ここでは4台として模式的に示す)は、タービンロータ2により直列に接続され、各々のタービン1a〜1dは複数個の軸受3により支持され回転する構造となっている。
タービンロータ2と軸受3との間には潤滑油が供給されている。この潤滑油は、油タンク4に貯油されており、油ポンプ5により汲み上げられて、給油母管6からそれぞれの軸受給油配管7を通って給油されオリフィスストレーナ8を介して各々の軸受3に供給されている。そして、潤滑油は軸受3の内部を通って軸受3内側に供給され、戻り油母管12を通って油タンク4に戻される。この場合、油タンク4の入口部では、戻り油ストレーナ16を介して大きな異物を常時捕捉しながら潤滑油を回収する。
ここで、タービンロータ2と軸受3の間には微小な隙間が存在しており、軸受3に供給された潤滑油は、この隙間から戻り油母管12に戻されることになる。図27および図28に、図26のタービンロータ2及び軸受3の部分の構造と潤滑油の流れを示す。なお、図27はタービンロータ2と垂直な方向の断面図であり、図28は、タービンロータの長手方向の断面図である。
図27及び図28に示すように、タービンロータ2と軸受3との隙間から出た潤滑油は軸受台9の下側へ集められ、軸受台戻り油管11により戻り油母管12に導かれる。そして、油タンク4へ戻る構成となっている。すなわち、軸受3からの戻り潤滑油は、軸受3と図26に示した油タンク4との位置水頭差で油タンク4へ回収される。なお、図27及び図28では給油母管6と戻り油母管12とは、配管スペースの節約のため二重管構造となっている場合を示している。また、軸受台9の上部は、潤滑油が飛散しないようシールする軸受カバー10で密閉されている。
次に、図29に、図26に示したオリフィスストレーナ8の詳細を示す。オリフィスストレーナ8は、給油母管6からの軸受給油配管7と軸受3との間に設けられ、各々の軸受3ごとにそれぞれ設置されている。このオリフィスストレーナ8は、タービン1a〜1dの軸受3への異物流入を防止するためのストレーナ14と、軸受3への油量配分を規制するためのオリフィス13が内蔵されており、ストレーナ14はタービン運転時の異物流入防止用のため比較的目の荒いものとなっている。これは、ストレーナ14を目の細いものとすると詰り易くなるため、これによって軸受給油量がすぐに不足するような事態を防止するためである。また、オリフィス13とストレーナ14は、オリフィスストレーナ8の内部に嵌合する略円筒形状の部材に設けられており、オリフィスストレーナ8の端部に設けられたオリフィスストレーナ蓋15を外すことによって容易に交換できるようになっており、例えば後述するオイルフラッシング運転の際には、オリフィス13とストレーナ14はフラッシング用ストレーナに交換される(例えば、特許文献1参照)。
ここで、タービン1a〜1dを開放、分解する場合は、軸受カバー10を開放し、軸受3を取り外してタービンロータ2を取り出すことになる。組立はこの逆の手順となる。タービン1a〜1dの開放分解後にはタービン1a〜1dを組み立てることになるが、軸受3や軸受台9内への微小な異物混入や、給油母管6、軸受給油配管7、軸受台戻り油管11、戻り油母管12内の異物除去を行う必要がある。
そこで、潤滑油の清浄度を規定値に保持するためにオイルフラッシング運転を行う。これはタービン運転中に、オリフィスストレーナ8に内蔵される目の荒いストレーナ14を通過するような異物がタービン1a〜1dの軸受3に流入することを防ぐためである。これにより、タービンロータ2や軸受3を損傷させることを防ぐようにしている。
特に、オリフィスストレーナ8から軸受3までの軸受給油配管7は、溶接箇所の多い複雑な構造となっているため、その内部には溶接時等に発生する異物が多く存在する虞があり、オリフィスストレーナ8から軸受3の距離の長い低圧タービン用の軸受給油配管7については高品質なオイルフラッシング運転が必要となる。この作業のためには、まず軸受カバー10、及び軸受上半を分解する。
図30は、蒸気タービンあるいはガスタービンにおけるジャーナル軸受部でのオイルフラッシング運転を示す概要図である。なお、図30において、図26乃至図29と同一の構成要件には同一の符号を付しその詳細な説明を省略する。タービンロータ2は軸受下半3bによって支持されている。上述の通り、オイルフラッシング運転のためにはまず軸受カバー10と図示しない軸受上半が分解されて外され、この状態で仮設のフラッシング配管40が接続される。仮設のフラッシング配管40は、入口ホース40aと出口ホース40bとからなり、入口ホース40aは、一端が軸受のオイル流通孔に接続され、他端が軸受台9の外部に設けられた仮設のストレーナセット41の入口に接続されている。出口ホース40bは一端がストレーナセット41の出口に接続され、他端が軸受台9の油溜に接続されている。ストレーナセット41は、内部に異物除去用メッシュが取り付けられたストレーナを備えている。
フラッシング運転中は、軸受上半(図示せず)を開放した状態で、潤滑油は、軸受下半3bの水平部よりフラッシング配管40の入口ホース40aを通り、ストレーナセット41を経由し、ストレーナセット41内のストレーナにより潤滑油内の異物が除去された後、フラッシング配管40の出口ホース40bにて軸受台9内部へ戻るようになっている。
(例えば、特許文献2参照。)
特開平9−88508号公報 特開平9−166285号公報
従来のオイルフラッシング作業では、軸受上半を開放するため、軸受上側よりロータ周辺に異物が流入する虞があり、フラッシング作業後には、タービンロータの分解、ロータと軸受下半の清掃を行った後、ロータと軸受上半、軸受下半の再度の組立が必要となっていた。そのため、後戻り作業が発生し、オイルフラッシング作業の工程を短縮することが困難となっていた。
本発明は、このような従来のオイルフラッシング作業の工程短縮阻害要因を解消するためになされたものであり、その目的は、軸受上半の分解作業を行うことなく、軸受上半と軸受下半とを組み合わせたままの状態で、通常運転中の軸受給油と、オイルフラッシング作業中のオイルフラッシングとの流路を切り替えることができる軸受装置、そのオイルフラッシング方法およびタービンを得ることにある。
また、本発明の他の目的は、軸受内部での潤滑油の漏洩を防止することができる軸受装置およびタービンを提供することにある。
上記の課題を解決するために本発明における軸受装置は、軸受台と、前記軸受台の上に組み合わされて設置される略半円筒形の軸受下半および軸受上半と、前記軸受下半の内部に形成され、前記軸受下半の軸受面へ潤滑油を供給する軸受給油配管と、前記軸受給油配管から前記軸受下半外面に形成され、運転状態により軸受給油装置およびフラッシング装置を選択して取り付け可能に構成された孔と、を備えることを特徴する。
また、本発明におけるオイルフラッシング方法は、軸受面へ潤滑油を供給する軸受給油系統の軸受下半内部を通過する軸受給油配管と、軸受下半外面から前記軸受給油配管まで貫通した孔とを備える軸受装置のオイルフラッシング方法において、前記孔にフラッシング装置を取り付けて、前記給油配管を閉止して前記潤滑油を軸受外部へ排出させることを特徴する。
また、本発明における軸受装置は、軸受台と、前記軸受台の上に組み合わされて設置される略半円筒形の軸受下半および軸受上半と、前記軸受下半の内部に形成され、運転状態により油ポンプまたはフラッシング装置を選択して取り付け可能に構成され、潤滑油を前記軸受下半の内部から外部へ排出する第1の流路と、前記軸受下半の内部に形成され、前記潤滑油を前記軸受下半の外部から軸受内部に供給する第2の流路と、前記軸受下半の表面に設けられて前記第1の流路と前記第2の流路を連結し、第1の流路から排出された潤滑油を前記第2の流路に供給する流路連結装置と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、軸受上半と軸受下半を組み合わせたままの状態で、軸受給油装置とフラッシング装置の取り付けができる構成としたので、軸受上半を開放することなしに、軸受給油とフラッシングとの流路を切り替えることができる。
また、本発明によれば、軸受内部の潤滑油の流路を一本化する構成としたので、軸受内部での潤滑油の漏洩を防止することができる。
第1の実施の形態に係る軸受装置を示す断面図である。 第1の実施の形態に係る軸受装置の軸受給油装置を示す図であり、(a)は軸受下半の外側から見た正面図、(b)は(a)の横断面図である。 第1の実施の形態に係る軸受装置の軸受給油装置の第1の変形例を示す横断面図である。 第1の実施の形態に係る軸受装置の軸受給油装置の第2の変形例を示す図であり、(a)は軸受下半の外側から見た正面図、(b)は(a)の横断面図である。 第1の実施の形態に係る軸受装置の軸受給油装置の第3の変形例を示す図であり、(a)は軸受下半の外側から見た正面図、(b)は(a)の横断面図である。 第1の実施の形態に係る軸受装置の軸受給油装置の第4の変形例を示す図であり、(a)は軸受下半の外側から見た正面図、(b)は(a)の横断面図である。 第1の実施の形態に係る軸受装置のフラッシング装置を示す図であり、(a)は軸受下半の外側から見た正面図、(b)は(a)の横断面図である。 第1の実施の形態に係る軸受装置のフラッシング装置の第1の変形例を示す図であり、(a)は軸受下半の外側から見た正面図、(b)は(a)の横断面図である。 第2の実施の形態に係る軸受装置を示す断面図ある。 第2の実施の形態に係る軸受装置の軸受給油装置の第1の変形例を示す図であり、(a)は軸受下半の外側から見た正面図、(b)は(a)の横断面図である。 第2の実施の形態に係る軸受装置のフラッシング装置の第1の変形例を示す図であり、(a)は軸受下半の外側から見た正面図、(b)は(a)の横断面図である。 第3の実施の形態に係る軸受装置を示す断面図である。 第3の実施の形態に係る軸受装置のうち、プラントの通常運転時の第1及び第2の軸受給油配管と流路連結装置の構造を示す図であり、(a)は軸受下半の外側から見た正面図、(b)は(a)のA−A断面図である。 第3の実施の形態に係る軸受装置のうち、フラッシング運転時の第1及び第2の軸受給油配管と流路連結装置の構造を示す図であり、(a)は軸受下半の外側から見た正面図、(b)は(a)のA−A断面図である。 第3の実施の形態に係る軸受装置の第1の変形例で、プラントの通常運転時の軸受下半と流路連結装置の構造を示す図であり、(a)は軸受下半の外側から見た側面図、(b)は(a)のA−A断面図である。 第3の実施の形態に係る軸受装置の第2の変形例で、プラントの通常運転時の軸受下半と流路連結装置の構造を示す図であり、(a)は軸受下半の外側から見た側面図、(b)は(a)のA−A断面図である。 図16に示した流路連結装置の構造の一部拡大図であり、(a)は流路連結装置の正面図、(b)は流路連結装置の側面図である。 第3の実施の形態に係る軸受装置の第3の変形例で、フラッシング運転時の第1及び第2の軸受給油配管と流路連結装置の構造を示す図であり、(a)は軸受下半の外側から見た正面図、(b)は(a)のA−A断面図である。 第3の実施の形態に係る軸受装置の第4の変形例で、第1及び第2の軸受給油配管と流路連結装置の下流側接続部の構造を示す図であり、(a)は下流側接続部の断面図、(b)は(a)のA−A断面図である。 第3の実施の形態に係る軸受装置の第4の変形例で、第1及び第2の軸受給油配管と流路連結装置の上流側接続部の構造を示す図であり、(a)は上流側接続部の断面図、(b)は(a)のA−A断面図である。 第3の実施の形態に係る軸受装置の第5の変形例で、流路連結装置の排出口22の構造を示す図であり、仮設配管を取り付けた場合の断面図である。 第3の実施の形態に係る軸受装置の第5の変形例で、流路連結装置の排出口22の構造を示す図であり、閉止プラグ24を取り付けた場合の断面図である。 第3の実施の形態に係る軸受装置の第6の変形例で、流路連結装置の構造を示す図であり、(a)は外蓋を取り付けた状態での軸受下半の外側から見た正面図、(b)は(a)のA−A断面図である。 第3の実施の形態に係る軸受装置の第6の変形例で、流路連結装置の構造を示す図であり、(a)は外蓋を取り外した状態での軸受下半の外側から見た正面図、(b)は(a)のA−A断面図である。 図23、図24で示したオリフィスプラグ23の取り付け状態を示す断面図である。 従来技術によるタービンロータ受潤滑油装置の構成図である。 従来例によるオイルフラッシングの説明図である。 図27の側面方向から見た説明図である。 従来のオリフィスストレーナの説明図である。 従来のオイルフラッシング方法を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、第1の実施の形態に係る軸受装置を示す断面図である。
タービンロータ2の軸受は、軸受下半3bと軸受上半3aが組み合わされて構成され、タービンロータ2は主に軸受下半3bによって支持されている。軸受下半3bは軸受台9によって支持され、その内部には軸受給油配管7が設けられている。軸受下半3bの内部には、軸受下半3bの外面から延び、軸受給油配管7と垂直に交わる円筒型形状の貫通孔50が設けられており、この貫通孔50と軸受給油配管7の交差部分が切替部となっている。貫通孔50の周囲の軸受下半3bの外面には、フランジ面が設けられている。また、後述するフラッシング運転中には、軸受下半3bの外部に仮設のストレーナセット41が設けられ、貫通孔50とストレーナセット41の間に仮設配管51が接続される。
図2は、第1の実施の形態に係る軸受給油装置のうち、図1で示した貫通孔50の構造を示す図であり、(a)は軸受下半の外側から見た正面図、(b)は(a)の横断面図である。なお、図1と同一の構成要件には同一の符号を付しその詳細な説明を省略する。
プラント通常運転中は、軸受下半3bに設けられた貫通孔50に軸受給油装置60が挿入されている。軸受給油装置60は、全体として貫通孔50に嵌合する円柱形であり、貫通孔50に嵌合して貫通孔50を封鎖する形状となっている。また、軸受給油装置60の、貫通孔50に嵌合させた際、軸受給油配管7と貫通孔50の交差する切替部に位置する部分には、貫通孔50の軸線と交差する方向の開口部が備えられている。また、軸受給油装置60の一端部には貫通孔50の径よりも大きな径を有する円板である座金53が設けられている。座金53の外側部分はフランジとなっており、このフランジを軸受下半3bの外面にボルトで締結することにより軸受給油装置60が貫通孔50に嵌合した状態で固定される。軸受給油装置60の開口部にはネジ付きのオリフィスプラグ61が備えられている。
このような構成により、プラントの通常運転中は、軸受給油配管7を流れる潤滑油は貫通孔50に流出することなく軸受の軸受面に供給される。また、軸受給油配管7を流れる潤滑油が軸受給油装置60に設けられた開口部を通過する際には、オリフィスプラグ61によって予め定められた給油量に調整される。
なお、図3は、第1の実施の形態に係る軸受給油装置の第1の変形例を示す横断面図である。
軸受給油装置60の内部の給油通路は、軸受給油上流側に挿入されるオリフィスプラグ61の径と同じ寸法(B寸法)の第1のネジ穴部が設けられ、下流側にはオリフィスプラグ61の寸法(B寸法)よりも小さな寸法(A寸法)の第2のネジ穴部が設けられている。
オリフィスプラグ61は軸受給油上流側より軸受給油装置60へ挿入されて、潤滑油量を調整する。
上流側のネジ穴部の径が大きく、下流側のネジ穴部の径が小さくなっていることにより、挿入されたオリフィスプラグが下流側にずれるのを防止することができる。
図4は、第1の実施の形態に係る軸受給油装置の第2の変形例を示す図であり、(a)は軸受下半の外側から見た正面図、(b)は(a)の横断面図である。
軸受下半3bの外表面には、貫通孔50よりも外側で、ボルト52の内側にOリング62を取り付けるためのOリング用溝63が形成されている。
この溝にOリング62を取り付けた後、座金53をボルト52にて固定する。
これにより、軸受給油装置60のオイルシールができ、潤滑油が軸受3外部へ漏洩するのを低減することができる。
なお、この図では軸受下半3bにOリング用溝63を設けたが、座金53側にOリング用溝63を設けてもよい。
図5は、第1の実施の形態に係る軸受給油装置の第3の変形例を示す図であり、(a)は軸受下半の外側から見た正面図、(b)は(a)の横断面図である。
軸受給油装置60を固定する座金53もしくは座金54の内側に位置決めピン64を設ける。相対する軸受下半3bの外表面には、位置決めピン用孔65を設ける。
位置決めピン64が、位置決めピン用孔65へ挿入されることにより、軸受給油装置60を正しい位置に設置することができる。
また、軸受が複数あるため、軸受ごとに、位置決めピンの位置を座金の周方向に異なる位置に設定して、軸受給油装置の誤組立を防止することもできる。
図6は、第1の実施の形態に係る軸受給油装置の第4の変形例を示す図であり、(a)は軸受下半の外側から見た正面図、(b)は(a)の横断面図である。
図5では、位置決めピン64は座金53に設けたが、この第4の変形例では、位置決めピン64を軸受下半3bの外表面に設け、位置決めピン用孔65を座金53に設けてもよい。
図7は、第1の実施の形態に係るフラッシング装置を示す図であり、(a)は軸受下半の外側から見た正面図、(b)は(a)の横断面図である。
フラッシング中は、軸受下半3bに設けられた切替部にフラッシング装置70が挿入されている。フラッシング装置70は、全体として貫通孔50に嵌合する円柱形であり、貫通孔50に嵌合して貫通孔50を封鎖する形状となっている。貫通孔50の軸受下半3b内側50bに接触する一端は封じられており、貫通孔50の軸受下半3b外側50aに近い他端は開いていてアダプタ71が設けられている。貫通孔50の軸受下半3b外側50aの外側には、貫通孔50の径よりも大きな径を有する円板であり中心にフラッシング装置70を貫通させる穴が形成されている座金54が設けられている。円筒の曲面には一箇所の孔が設けられている。アダプタ71には図示しない仮設配管が接続され、仮設配管は図示しないストレーナセットに接続されている。座金54は、貫通孔50の軸受下半3b外側50aの周囲にボルト52を取り付けることによって、フラッシング装置70を固定している。
軸受給油配管7を流れる潤滑油は、フラッシング装置70に設けられた孔からフラッシング装置70内部に流入し、アダプタ接続された仮設配管を通過してストレーナセットへと導かれる。軸受給油配管7の貫通孔50よりも下流側は閉止されている。ストレーナセットにて、計画されたフラッシング油量に調整され、潤滑油に混入している異物を除去する。ストレーナセットを通過した潤滑油は、再度油タンクに戻され、軸受給油配管7へ供給される。
図8は、第1の実施の形態に係るフラッシング装置の変形例を示す図であり、(a)は軸受下半の外側から見た正面図、(b)は(a)の横断面図である。図7では、フラッシング装置70はアダプタ71にて仮設配管を接続していたが、図8に示すようなフランジ72を用いてもよい。
また、図7及び図8に示したフラッシング装置70は、軸受給油装置と同様、図5及び図6に示すような位置決めピン64を設けてもよい。
軸受へ潤滑油を供給する軸受給油系統の軸受下半内部を通過する配管に、軸受下半外面から前記配管まで貫通した孔にて構成された貫通孔を設けたので、軸受を分解せずに貫通孔にフラッシング装置を挿入してフラッシング作業を行うことができる。また、作業後には、フラッシング装置を取り外して、代わりに軸受給油装置を挿入して通常運転に必要な軸受給油を行うことができる。軸受部を分解しないので、軸受上半を開放することがないため、異物が混入する虞がなくなり、従来必要であったロータと軸受下半の清浄作業、及び軸受の再組立作業が不要となり、フラッシング工程の短縮ができる。
また、軸受給油装置には、予め定められた軸受給油量に調整できるオリフィスが設けられているため、従来軸受の上流側に設けられていたオリフィスストレーナが不要となり、オリフィスストレーナを設けるために複雑な構造となっていた配管も不要となり、軸受周辺の配管スペースを小さくすることができる。
また、配管の溶接部も少なくなり、溶接時に発生する配管内の異物を低減することができる。
また、軸受給油装置を取り外すことにより、容易にオリフィスを交換することができる。
図9は、第2の実施の形態に係る軸受給油切替装置を示す断面図である。
本実施の形態においては、軸受周辺のスペースが少なく、第1の実施の形態にて軸受給油装置、及びフラッシング装置の取付スペースが確保できない場合を示す。
なお、図9において、図1に示した同一の構成要素については、図1と同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。図10は、本実施の形態に係るフラッシング装置を示す図であり、(a)は軸受下半の外側から見た正面図、(b)は(a)の横断面図である。図11は、本実施の形態に係る軸受給油装置を示す図であり、(a)は軸受下半の外側から見た正面図、(b)は(a)の横断面図である。
タービンロータ2は軸受下半3bによって支持されている。軸受下半3bは、軸受上半3aと組み合わされている。軸受下半3bは軸受台9によって支持されている。軸受下半3b内部には軸受給油配管7が設けられている。軸受下半3bの外面から軸受給油配管7へ垂直に交わる円筒型形状の貫通孔50からなる切替部が設けられ、この切替部の軸受下半3b外側50aから軸受台9までは、仮設配管56が接続されている。
フラッシング装置80は、図7、図8に示す第1の実施の形態に係るフラッシング装置70と同様の構成となっているが、フラッシング装置70が座金54を貫通して軸受下半3bよりも外側にて仮設配管にアダプタもしくはフランジ接続されているのに対し、本実施の形態におけるフラッシング装置80は、円筒形状部分が貫通孔50の深さと同じ長さとなっている。
座金57は、貫通孔50の径よりも大きな径を有する円板であり、中心に排出油調整用オリフィス81が設けられている。貫通孔50の軸受下半3b外側50aの周囲にボルト52を取り付けることによって、フラッシング装置80を固定している。座金57の外側には図示しない仮設配管が接続され、仮設配管は図示しないストレーナセットに接続されている。
軸受給油装置67は、円筒形状であり、貫通孔50の軸受下半外側50aを閉止するための栓となっている。軸受給油装置67の外側中央と、軸受給油装置67周辺の軸受下半3b外表面の2箇所の、計3箇所には、突起物となる金具68が取り付けられており、周り止め用ワイヤ69が張られている。
まず、第2切替部55にフラッシング装置70を挿入して、第2切替部55の上流側の軸受供給配管のフラッシングを行う(1次フラッシング)。第2切替部55から仮設配管51を通過した潤滑油はストレーナセット41にて、計画されたフラッシング油量に調整され、潤滑油に混入している異物を除去する。ストレーナセット41を通過した潤滑油は、再度図示しない油タンクに戻され、軸受給油配管7へ供給される。
1次フラッシング終了後は、第2切替部55からフラッシング装置70を取り外し、貫通孔50にフラッシング装置80を取り付ける。
軸受給油配管7を流れる潤滑油は、フラッシング装置80に設けられた孔からフラッシング装置80内部に流入し、仮設配管56を通過して軸受台9へと導かれる。軸受給油配管7の貫通孔50よりも下流側は閉止されている。このようにして第2切替部55の下流側の軸受給油配管7のフラッシングを行う(2次フラッシング)。
2次フラッシング終了後は、貫通孔50に軸受給油装置67を差込み、第2切替部55には、軸受給油装置60を挿入して、プラント通常運転を行う。
これにより、軸受周辺のスペースが少なく、第1の実施の形態に係る軸受給油装置、フラッシング装置の取付スペースが確保できない場合でも、オイルフラッシング作業を行うことができる。
また、軸受給油装置には、周り止め用ワイヤが張られているため、通常運転中に軸受給油装置が軸受の外に抜け出てくるのを防止することができる。
図12は、第3の実施の形態に係る軸受装置を示す断面図である。図13は、第3の実施の形態に係る軸受装置のうち、プラントの通常運転時の第1及び第2の軸受給油配管7a,7bと流路連結装置20の構造を示す図であり、(a)は軸受下半3bの外側から見た正面図、(b)は(a)のA−A断面図である。図14は、第3の実施の形態に係る軸受装置のうち、フラッシング運転時の第1及び第2の軸受給油配管7a,7bと流路連結装置20の構造を示す図であり、(a)は軸受下半の外側から見た正面図、(b)は(a)のA−A断面図である。なお、以下の図において、図1〜図3と同様の構成部分については、同一の符号を付記し、説明を省略する。
第3の実施の形態に係る軸受装置19は、第1の軸受給油配管7a、第2の軸受給油配管7b、流路連結装置20を備える。第1の軸受給油配管7a、第2の軸受給油配管7bおよび流路連結装置20は、軸受給油ラインを構成する。第1の軸受給油配管7aと第2の軸受給油配管7bは、断面L字形状に形成され、軸受台9によって支持される軸受下半3bの内部に設けられている。
この第1の軸受給油配管7aは、この軸受下半3bの内部を貫通して形成されて、第1の軸受給油配管7aに供給される潤滑油を、軸受下半3bの表面に設けられた第1の軸受給油配管7aの出口7a1から外部へ排出する。この第1の軸受給油配管7aは、運転状態により油ポンプまたはフラッシング装置を選択して取り付け可能に構成されている。また、フラッシング運転中には、軸受下半3bの外部に仮設のストレーナセット41が設けられ、この第1の軸受給油配管7aの出口7a1に設けられた後述する流路連結装置20とストレーナセット41との間に仮設配管51が接続される。この第1の軸受給油配管7aは、軸受下半3bの内部に形成されて、運転状態により油ポンプまたはフラッシング装置を選択して取り付け可能に構成され、潤滑油を前記軸受下半の外部へ排出する第1の流路として機能する。
また、第2の軸受給油配管7bは、断面L字形に形成され、軸受下半3bの内部に設けられている。この第2の軸受給油配管7bは、流路連結装置20から第2の軸受給油配管7bの入口7b1に流入される潤滑油を軸受内部に供給する。また、フラッシング運転中には、この第2の軸受給油配管7bの入口7b1に設けられた流路連結装置20の閉止板によって、入口7b1への潤滑油の流入が阻止される。この第2の軸受給油配管7bは、軸受下半の内部に形成され、前記潤滑油を前記軸受下半の外部から軸受内部に供給する第2の流路として機能する。
流路連結装置20は、軸受下半3bの側面に設けられる。流路連結装置20は、第1の軸受給油配管7aの出口7a1および第2の軸受給油配管7bの入口7b1を覆うように、ボルト52によって軸受下半3bの側面に固定させる。この流路連結装置20は、内部に、第1の軸受給油配管7aと第2の軸受給油配管7bを連結する断面コ字形状の軸受給油配管21と、軸受給油配管21から潤滑油を排出する排出口22が形成されている。この軸受給油配管21の径は、第1及び第2の軸受給油配管7a,7bと同一の径で形成されることが好ましい。
また、図13に示すプラントの通常運転中には、流路連結装置20には、第2の軸受給油配管7bの入口7b1側の端部に、オリフィスプラグ23がネジ止めされ、排出口22に閉止プラグ24がネジ止めされて設けられる。このオリフィスプラグ23は、前述したオリフィスプラグ61と同様の機能を有する。この閉止プラグ24は、潤滑油が流路連結装置20から外部に排出されるのを阻止する機能を有する。この閉止プラグ24は、油ポンプによる給油中に前記排出口から外部への潤滑油の排出を阻止する閉止板として機能する。
このような構成により、プラントの通常運転中には、軸受給油ラインを流れる潤滑油は、排出口22から外部に排出することなく軸受の軸受面に供給される。また、軸受給油配管21を流れる潤滑油が流路連結装置20を通過する際には、オリフィスプラグ23によって予め定められた給油量に調整される。
また、図14に示すフラッシング中には、流路連結装置20には、オリフィスプラグ23の上流側の端部に閉止プラグ25がネジ止めされ、排出口22に仮設配管51がネジ止めされて設けられる。この閉止プラグ25は、オリフィスプラグの上流側を覆い、潤滑油が流路連結装置20から第2の軸受給油配管7bに流入するのを阻止する機能を有する。この閉止プラグ25は、第2の流路への前記潤滑油の供給を阻止する閉止板として機能する。
このような構成により、フラッシング中には、軸受給油配管21を流れる潤滑油は、第2の軸受給油配管7bに流入することなく、排出口22から仮設配管51に排出される。
このように本実施形態に係る軸受装置は、プラントの通常運転中には、軸受の軸受面に供給される潤滑油の全量が一度、軸受下半3bの側面に設けられた流路連結装置に供給される構造となり、またフラッシング中には、潤滑油が流路連結装置を介して仮設配管に供給される。この結果、本実施形態に係る軸受装置では、軸受上下半を組み立てられた状態でフラッシングすることが可能となり、軸受カバーや軸受台や軸受上半を分解することなく、軸受給油時とフラッシング時の流路を切り替えることができる。
図15は、第3の実施の形態に係る軸受装置の第1の変形例で、プラントの通常運転時の軸受下半3bと流路連結装置20の構造を示す図であり、(a)は軸受下半の外側から見た側面図、(b)は(a)のA−A断面図である。
流路連結装置20の両側面20a,20bには、位置決め用の溝26a,26bが形成されている。この溝26a,26bは、流路連結装置20の中心に対して点対称および線対称にならない位置に形成される。この溝26a,26bは、断面コ字形状の長溝形状に形成される。
また、軸受下半3b側面の上記溝26a,26bと相対する位置には、溝26a,26bに挿入される位置決めピン27a,27bが立設されている。この位置決めピン27a,27bは、断面正方形の長方体形状に形成され、溝26a,26bに挿入されて係合する。
なお、本実施形態に係る軸受装置は、この第1の変形例に拘わらず、例えば図5と同様に、流路連結装置20の底面に複数の位置決めピンを形成し、軸受下半3b側面の上記位置決めピンと相対する位置に複数の孔を形成し、この孔に位置決めピンを挿入するように構成してもよい。
この位置決めピン27a,27bは、軸受下半または前記流路連結装置に形成される位置決め用の位置決め部として機能する。この孔あるいは溝26a,26bは、前記位置決め部と相対する前記流路連結装置または前記軸受下半の位置に形成され、この位置決め部が挿入される孔あるいは溝として機能する。
このように本実施形態に係る軸受装置は、位置決めピンが溝に挿入されて係合することにより、流路連結装置20の軸受給油配管21の両端部を、第1の軸受給油配管7aの出口7a1および第2の軸受給油配管7bの入口7b1と対応する位置で取り付けることができる。
また、本実施形態に係る軸受装置は、複数の溝を流路連結装置の中心に対して点対称および線対称にならない位置に設けることにより、流路連結装置の上下方向の取り付け間違いを防止することができる。
図16は、第3の実施の形態に係る軸受装置の第2の変形例で、プラントの通常運転時の軸受下半3bと流路連結装置20の構造を示す図であり、(a)は軸受下半の外側から見た側面図、(b)は(a)のA−A断面図である。図17は、図16に示した流路連結装置の構造の一部拡大図であり、(a)は流路連結装置の正面図、(b)は流路連結装置の側面図である。
流路連結装置20は、ボルト52によって軸受下半3bの側面にネジ止めされている。本実施形態に係る軸受装置では、流路連結装置20の側面20a(又は20b)からこのボトル52のネジ部52aに垂直にネジ穴28を設け、このネジ穴28にロックビス29をネジ込み、ロックビス29の一端をネジ部52aに当接させる。この結果、ネジ部52aがロックされてボルト52が回らなくなる。このネジ穴28とロックビス29は、前記ネジ部をロックするロック部材として機能する。
このように本実施形態に係る軸受装置では、ネジ穴にロックビスを挿入してネジ部に当接させることで、通常運転中の軸受台9の振動などによりボルトが緩むのを防止することができる。この結果、流路連結装置と軸受下半との間に隙間が生じなくなり、この間から潤滑油が漏洩することを防止できる。
図18は、第3の実施の形態に係る軸受装置の第3の変形例で、フラッシング運転時の第1及び第2の軸受給油配管と流路連結装置の構造を示す図であり、(a)は軸受下半の外側から見た正面図、(b)は(a)のA−A断面図である。
本実施形態に係る軸受装置において、フラッシングを実施する際には、流路連結装置20のオリフィスプラグ23の上流側の端部に閉止プラグ25をネジ止めして取り付ける。この閉止プラグ25を取り付ける場合には、ボルト52を取り除いて、流路連結装置20を軸受下半3bから取り外す。次に、オリフィスプラグ23を流路連結装置20から取り外して閉止プラグ25をこの端部にネジ止めして取り付ける。
なお、本実施形態では、第2の軸受給油配管7bの入口7b1側の端部において、このオリフィスプラグ23の径および閉止プラグ25の径と同一寸法のネジ穴部が設けられている。また、この端部の上流側のネジ穴部の寸法を下流側のネジ穴部の寸法より小さくして、このネジ穴部にネジ止めされる閉止プラグ25の径をオリフィスプラグ23の径より小さくしてもよい。
また、排出口22の閉止プラグ24は取り外し、この排出口22に仮設配管51をネジ止めして取り付ける。この仮設配管51は、仮設ストレーナセット41を使用するフラッシング装置に接続されており、第1の軸受給油配管7aおよび軸受給油配管21を流れる潤滑油をこの仮設ストレーナセット41に導くことができる。
これにより本実施形態に係る軸受装置は、フラッシング中に仮設ストレーナセットを経由せずに軸受の軸受面に潤滑油が直接流入するのを防止でき、フラッシング効率を向上できる。
図19は、第3の実施の形態に係る軸受装置の第4の変形例で、第1及び第2の軸受給油配管と流路連結装置の下流側接続部の構造を示す図であり、(a)は下流側接続部の断面図、(b)は(a)のA−A断面図である。図20は、第3の実施の形態に係る軸受装置の第4の変形例で、第1及び第2の軸受給油配管と流路連結装置の上流側接続部の構造を示す図であり、(a)は上流側接続部の断面図、(b)は(a)のB−B断面図である。
軸受下半3bの下流側接続部および上流側接続部の外表面には、入口7b1および出口7a1よりも外側で、かつボルト52の内側にOリング33,34を取り付けるためのOリング用溝31,32が形成されている。
このOリング用溝31,32にOリング33,34を挿入し、ボルト52により流路連結装置20を軸受下半3bに締め付けて固定する。
これにより本実施形態に係る軸受装置では、流路連結装置と軸受下半との間にオイルシールが形成され、軸受給油ラインに給油された潤滑油が軸受外部へ漏洩するのを防止できる。
なお、この図では軸受下半3bにOリング用溝63を設けたが、流路連結装置20側にOリング用溝31,32を設けてもよい。
図21は、第3の実施の形態に係る軸受装置の第5の変形例で、流路連結装置の排出口22の構造を示す図であり、仮設配管51を取り付けた場合の断面図である。図22は、第3の実施の形態に係る軸受装置の第5の変形例で、流路連結装置の排出口22の構造を示す図であり、閉止プラグ24を取り付けた場合の断面図である。
この閉止プラグ24と仮設配管51の径は、同一の大きさからなり、互いが流路連結装置の排出口22に交換可能にネジ止めされている。この排出口22には、Oリング用溝35が設けられている。このOリング用溝35は、Oリング36が完全に埋まってしまう深さに形成されると、流路連結装置20と、取り付けられる閉止プラグ24または仮設配管51との接触面に隙間が生じてしまいオイルシール機能を発揮しなくなるため、Oリング用溝35の深さをOリング36の厚さ(断面の直径)より浅くしなければならない。
さらに、Oリング36は、流路連結装置20と、取り付けられる閉止プラグ24または仮設配管51との接触面で使用される必要があるため、Oリング36の長さは、仮設配管51の内周より長く、かつ仮設配管51の外周よりも短いものを用いる。
これにより本実施形態に係る軸受装置では、流路連結装置と閉止プラグまたは仮設配管との間に生じる隙間がオイルシールされ、潤滑油の漏洩を防止することができる。
図23は、第3の実施の形態に係る軸受装置の第6の変形例で、流路連結装置20の構造を示す図であり、(a)は外蓋38を取り付けた状態での軸受下半3bの外側から見た正面図、(b)は(a)のA−A断面図である。図24は、第3の実施の形態に係る軸受装置の第6の変形例で、流路連結装置20の構造を示す図であり、(a)は外蓋38を取り外した状態での軸受下半3bの外側から見た正面図、(b)は(a)のA−A断面図である。図25は、図23、図24で示したオリフィスプラグ23の取り付け状態を示す断面図である。
流路連結装置20は、第2の軸受給油配管7bの入口7b1側の端部と対向する位置に、オリフィスプラグ23および閉止プラグ25の取り付け用の取付孔37を備える。通常運転時およびフラッシング時、この取付孔37には外蓋38がネジ止めされている。オリフィスプラグ23は、常時、流路連結装置20の内側から第2の軸受給油配管7bの入口7b1側の端部にネジ止めされている。
また、フラッシングを行う場合には、ネジ止めされている外蓋38を取付孔37から取り外し、閉止プラグ25を外部から流路連結装置20内に挿入して、オリフィスプラグの上流側を覆って上記入口7b1側の端部に取り付ける。この取り付け後、外蓋38を取付孔37にネジ止めして取り付け作業を終了する。
また、図25に示すように、第2の軸受給油配管7bの入口7b1側の端部において、上流側がネジ穴部で形成されており、オリフィスプラグ23はこのネジ穴部にネジ止めされる。このオリフィスプラグ23は、ネジ止めによって着脱可能に流路連結装置20に取り付けられているため、オリフィス径の異なるオリフィスプラグを使用することで、軸受内部に供給する潤滑油量を変更することができる。
これにより本実施形態に係る軸受装置では、流路連結装置本体を軸受下半から取り外さなくても、外蓋を取り外すだけで閉止プラグ25を流路連結装置に取り付けることができる。この結果、フラッシングへの移行作業を短時間で行うことができる。
なお、本願発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形してもよい。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより、種々の発明を構成できる。例えば実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1…タービン、2…タービンロータ、3…軸受、3a…軸受上半、3b…軸受下半、4…油タンク、5…油ポンプ、6…給油母管、7,7a,7b,21…軸受給油配管、8…オリフィスストレーナ、9…軸受台、10…軸受カバー、11…軸受台戻り油管、12…戻り油母管、13…オリフィス、14…ストレーナ、15…オリフィスストレーナ、19…軸受装置、20…流路連結装置、22…排出口、23,61…オリフィスプラグ、24,25…閉止プラグ、26a,26b…溝、27a,27b,64…位置決めピン、28…ネジ穴、29…ロックビス、31,32,35…Oリング用溝、33,34,36…Oリング、37…取付孔、38…外蓋、40…フラッシング配管(仮設)、40a…入口ホース、40b…出口ホース、41…ストレーナセット(仮設)、50…貫通孔、50a…(貫通孔)軸受下半3b外側、50b…(貫通孔)軸受下半3b内側、51,56…仮設配管、52…ボルト、53,54,57…座金、55…第2切替部、60…軸受給油装置、62…Oリング、63…Oリング用溝、65…位置決めピン用孔、67…軸受給油装置、68…金具、69…周り止め用ワイヤ、70…フラッシング装置、71…アダプタ、72…フランジ、80…フラッシング装置、81…排出油量調整用オリフィス。

Claims (16)

  1. 軸受台と、
    前記軸受台の上に組み合わされて設置される略半円筒形の軸受下半および軸受上半と、
    前記軸受下半の内部に形成され、前記軸受下半の軸受面へ潤滑油を供給する軸受給油配管と、
    前記軸受給油配管から前記軸受下半外面に形成され、運転状態により軸受給油装置およびフラッシング装置を選択して取り付け可能に構成された孔と、
    を備えることを特徴する軸受装置。
  2. 前記孔には前記軸受給油装置が取り付けられるとともに、当該軸受給油装置には、前記軸受給油配管を介して前記軸受面に供給される給油量を調整するオリフィスが設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の軸受装置。
  3. 前記軸受給油装置には、前記軸受給油配管と交差する部位に、前記孔の軸線と交差する開口部が設けられるとともに当該開口部の出口部の穴径は入口部の穴径より小さく構成され、かつ、前記オリフィスは前記開口部の入口部側から螺合されるネジ付きオリフィスプラグである
    ことを特徴とする請求項2に記載の軸受装置。
  4. 前記軸受下半の外面には、前記軸受給油装置あるいは前記フラッシング装置を取り付けるフランジ部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の軸受装置。
  5. 前記軸受給油装置あるいは前記フラッシング装置は、前記フランジとの間にオイルシールのためのOリングを介して取り付けられる
    ことを特徴とする請求項4に記載の軸受装置。
  6. 前記孔には、前記軸受給油配管からの前記潤滑油を前記軸受下半の外部に排出させるフラッシング装置が取り付けられるとともに、当該フラッシング装置には、外部に排出する潤滑油の量を調整するオリフィスが設けられている
    ことを特徴とする請求項1、請求項4あるいは請求項5のいずれか1つに記載の軸受装置。
  7. 前記軸受給油装置あるいは前記フラッシング装置を正確な位置に取り付けるための位置合せ手段を
    さらに有することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の軸受装置。
  8. 軸受面へ潤滑油を供給する軸受給油系統の軸受下半内部を通過する軸受給油配管と、軸受下半外面から前記軸受給油配管まで貫通した孔とを備える軸受装置のオイルフラッシング方法において、前記孔にフラッシング装置を取り付けて、前記給油配管を閉止して前記潤滑油を軸受外部へ排出させる
    ことを特徴するオイルフラッシング方法。
  9. 軸受台と、
    前記軸受台の上に組み合わされて設置される略半円筒形の軸受下半および軸受上半と、
    前記軸受下半の内部に形成され、運転状態により油ポンプまたはフラッシング装置を選択して取り付け可能に構成され、潤滑油を前記軸受下半の内部から外部へ排出する第1の流路と、
    前記軸受下半の内部に形成され、前記潤滑油を前記軸受下半の外部から軸受内部に供給する第2の流路と、
    前記軸受下半の表面に設けられて前記第1の流路と前記第2の流路を連結し、第1の流路から排出された潤滑油を前記第2の流路に供給する流路連結装置と、
    を具備することを特徴とする軸受装置。
  10. 前記流路連結装置には、前記軸受内部に供給される潤滑油の給油量を調整するオリフィスが設けられている
    ことを特徴とする請求項9記載の軸受装置。
  11. 前記流路連結装置には、前記フラッシング装置によるフラッシング中に前記第1の流路からの潤滑油を外部に排出する排出口と、前記第2の流路への前記潤滑油の供給を阻止する閉止板と、が設けられている
    ことを特徴とする請求項9または10記載の軸受装置。
  12. 前記流路連結装置には、前記油ポンプによる給油中に前記排出口から外部への潤滑油の排出を阻止する閉止板が設けられている
    ことを特徴とする請求項11記載の軸受装置。
  13. 前記軸受下半または前記流路連結装置に形成される位置決め用の位置決め部と、
    前記位置決め部と相対する前記流路連結装置または前記軸受下半の位置に形成され、この位置決め部が挿入される孔あるいは溝と、
    をさらに具備することを特徴とする請求項9乃至請求項12のいずれか1つに記載の軸受装置。
  14. 前記流路連結装置を前記軸受下半にネジ止めするネジ部と、
    前記ネジ部をロックするロック部材と、
    をさらに具備することを特徴とする請求項9乃至請求項13のいずれか1つに記載の軸受装置。
  15. 前記軸受下半と前記流路連結装置との間をオイルシールするシール部材を、
    さらに具備することを特徴とする請求項9乃至請求項14のいずれか1つに記載の軸受装置。
  16. 請求項1〜7、または請求項9〜15に記載の軸受装置を
    有することを特徴とするタービン。
JP2009105550A 2008-06-23 2009-04-23 軸受装置、そのオイルフラッシング方法およびタービン Active JP5242489B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009105550A JP5242489B2 (ja) 2008-06-23 2009-04-23 軸受装置、そのオイルフラッシング方法およびタービン

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008163691 2008-06-23
JP2008163691 2008-06-23
JP2009105550A JP5242489B2 (ja) 2008-06-23 2009-04-23 軸受装置、そのオイルフラッシング方法およびタービン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010032039A true JP2010032039A (ja) 2010-02-12
JP5242489B2 JP5242489B2 (ja) 2013-07-24

Family

ID=41736741

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009105550A Active JP5242489B2 (ja) 2008-06-23 2009-04-23 軸受装置、そのオイルフラッシング方法およびタービン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5242489B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012219728A (ja) * 2011-04-11 2012-11-12 Ebara Corp 水中軸受装置及び横軸ポンプ
JP2013087904A (ja) * 2011-10-20 2013-05-13 Jtekt Corp 軸受装置
JP2013199912A (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 潤滑油供給システムおよび仮設給油ポンプ
JP2016125434A (ja) * 2015-01-06 2016-07-11 株式会社東芝 軸受潤滑油流路切替及び清浄システムとオイルフラッシング方法
CN110375185A (zh) * 2019-06-18 2019-10-25 岳阳长炼机电工程技术有限公司 一种化工厂关键机组设备润滑油系统的油运方法
CN113790385A (zh) * 2017-05-30 2021-12-14 Itt制造企业有限责任公司 用于轴承外壳总成的轴承外壳

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61290298A (ja) * 1985-06-17 1986-12-20 ウエスチングハウス エレクトリック コ−ポレ−ション 回転機械の軸受保護装置
JPS6465393A (en) * 1987-09-04 1989-03-10 Hitachi Ltd Bypass oil flushing device of bearing metal
JPH06159588A (ja) * 1992-11-25 1994-06-07 Toshiba Corp 軸受用潤滑油の給油装置
JPH1113984A (ja) * 1997-06-11 1999-01-22 Robert Bosch Gmbh 絞りエレメント
JP2005043060A (ja) * 2003-07-22 2005-02-17 Saginomiya Seisakusho Inc 渦流量計

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61290298A (ja) * 1985-06-17 1986-12-20 ウエスチングハウス エレクトリック コ−ポレ−ション 回転機械の軸受保護装置
JPS6465393A (en) * 1987-09-04 1989-03-10 Hitachi Ltd Bypass oil flushing device of bearing metal
JPH06159588A (ja) * 1992-11-25 1994-06-07 Toshiba Corp 軸受用潤滑油の給油装置
JPH1113984A (ja) * 1997-06-11 1999-01-22 Robert Bosch Gmbh 絞りエレメント
JP2005043060A (ja) * 2003-07-22 2005-02-17 Saginomiya Seisakusho Inc 渦流量計

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012219728A (ja) * 2011-04-11 2012-11-12 Ebara Corp 水中軸受装置及び横軸ポンプ
JP2013087904A (ja) * 2011-10-20 2013-05-13 Jtekt Corp 軸受装置
JP2013199912A (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 潤滑油供給システムおよび仮設給油ポンプ
JP2016125434A (ja) * 2015-01-06 2016-07-11 株式会社東芝 軸受潤滑油流路切替及び清浄システムとオイルフラッシング方法
CN113790385A (zh) * 2017-05-30 2021-12-14 Itt制造企业有限责任公司 用于轴承外壳总成的轴承外壳
CN110375185A (zh) * 2019-06-18 2019-10-25 岳阳长炼机电工程技术有限公司 一种化工厂关键机组设备润滑油系统的油运方法
CN110375185B (zh) * 2019-06-18 2024-01-26 岳阳长炼机电工程技术有限公司 一种化工厂关键机组设备润滑油系统的油运方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5242489B2 (ja) 2013-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5242489B2 (ja) 軸受装置、そのオイルフラッシング方法およびタービン
US8286655B2 (en) Line stop adapter
US6983759B2 (en) Valve and method for repairing a valve under pressure
JP2010138593A (ja) 排水ます及びこれを備えた排水設備
US10473560B2 (en) Pipe core sampling and tapping apparatus
KR200455896Y1 (ko) 다기능 밸브
US7021325B2 (en) Valve assembly and method for hot tapping a line
JP2008051231A (ja) 管接続部材の脱着方法
KR20140085731A (ko) 유압배관의 플러싱을 위한 가설 배관 장치
TW202042885A (zh) 線上型過濾器
KR20120019047A (ko) 배관차단용 핏팅 플러그의 설치구조
JP5357842B2 (ja) Y形ストレーナとy形ストレーナの構成部品取付方法
US9004095B2 (en) Support structure for repair of pipeline controls
JP6283154B2 (ja) 拡張分割ブッシュパイプのための方法及び装置
JP4548201B2 (ja) 接続装置
KR101838691B1 (ko) 다항목 관망 측정기 및 이를 이용한 부단수 방식 상수도특성 측정방법
KR200397942Y1 (ko) 제철설비의 연속주조용 볼베어링을 갖춘 로타리 조인트
JP2013238304A (ja) 弁装置
WO2009128182A1 (ja) 配管接続装置
JP2013170641A (ja) 流体管分岐装置及び流体分岐方法
CA2662049C (en) Line stop adapter
JP4372146B2 (ja) 管内夾雑物の捕捉装置及びその使用方法
JP4286824B2 (ja) 止水装置及びこの止水装置を用いた発電機ユニットの点検方法
JP2003105844A (ja) 水洗便器装置
JP2002310738A (ja) 水道機材を含む配管の洗管方法及び耐圧検査方法、該方法に使用する補足管、並びの該方法を実施するに適したメータユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120215

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120614

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130312

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130403

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5242489

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412

Year of fee payment: 3