JP2010031838A - 流動物搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来粘度が高く粒度の粗い流動物を搬送するにはコンクリートポンプ車で行っているが、その搬送作業中大きな衝撃、振動、ブームの振れなどが起きる。
【解決手段】 本発明の流動物搬送装置は、回転可能な状態のドラム14に複数の望ましくは4個以上の往復ポンプを円周上に並列に設置しドラム14を回転させる。スイベル状油圧切換弁23でドラムの回転に同期して油圧を切換え往復ポンプを駆動させ、粘度が高く粒度が粗い流動物を衝撃振動がほとんどない状態で搬送する。
【選択図】図1

Description

本発明は土木建築各現場で高所や遠距離など特定の現場にブームもしくは、直に輸送管を設置して流動物特にコンクリートを搬送する為に関する流動物搬送装置に関する。
特開2002−322980 特開2006−207501 特開平11−247224
三菱重工業株式会社コンクリートポンプ車取り扱い説明書。 極東開発工業株式会社 KAVSコントローラーC/Pブーム制振システム
従来の流動物搬送装置、例えば特許文献1に記載のコンクリートポンプにおいては、
コンクリートや土砂等の流動物を吸入、吐出して遠距離や高所など不特定な場所に流動物を搬送するには、図8で表すように油圧シリンダー11,12でコンクリートピストン1aと2aが、互い違いに往復駆動させコンクリートを吸入、吐出させる。油圧シリンダー11、12は図8で見られるように油圧切換バルブ17からの油圧配管は、後方だけに設置してあり前方は油圧シリンダー11、12を配管15で繋いであり油圧シリンダー11、12の前方の圧油は往来する。その事により油圧シリンダー11の後方が高圧になり油圧シリンダー12の後方が低圧になるとコンクリートピストン1aはコンクリートシリンダー吐出口1bへと前進して吐出行程となりコンクリートピストン2aがコンクリートシリンダー吐出口2bから後退して吸入工程となる。コンクリートシリンダー1,2に接続している連通切換管6を油圧シリンダー7で駆動させて輸送管5を支点にコンクリートシリンダー吐出口1b、2bのどちらかに順次連通する。
上記の状態でコンクリートピストン1aが前進の時、連通切換管6はコンクリートシリンダー吐出口1bに切り換わりコンクリートシリンダー1内のコンクリートを輸送管5に送り出す。コンクリートシリンダー2はコンクリート溜め4からコンクリートを吸いこむ、すなわち吸入工程となる。このような状態で油圧シリンダー11のピストン11aが進みストロークエンド検出センサ13まで行くと切換え弁10が切り換わり油圧シリンダー7が作動して連通切換管6が切り換わる。油圧シリンダー7が作動してピストン7aがストロークエンド検出センサ8まで行くと油圧切換え弁17が切り換わることにより今度は油圧シリンダー12の後方が高圧になりコンクリートピストン2aが前進する。このようなサイクルで連続的にコンクリートを搬送作業できる。
油圧ポンプに特許文献2に記載のアキシャルプランジャーポンプ(油圧ピストンポンプ)と云う高圧、高吐出の油圧ポンプがある。構造は本体を形成するケイシングの中に回転可能な状態で円柱型のシリンダーブロックを設置、そのシリンダーブロックのセンターに回転軸を設け、その回転軸をシリンダーブロックに嵌め合い固定する。回転軸の一方がケイシング一方の外に突出し原動力でその回転軸を回転駆動させる。シリンダーブロックの中をシリンダーボアなる細長い縦穴を並列に複数設け、そのシリンダーボアの中に往復可能にピストンを挿嵌してある。そのピストンの一方の球形に揺動可能にシュウを設置、ケイシング一方とシリンダーブロックの間に位置する所に、中心に回転軸を挿通する孔を設けた円盤状の斜版を設置して、その斜盤の表面をピストンの球形部に設置したシュウが摺動する。シリンダーブロックが回転することによりピストンに設置したシュウが斜盤の上を摺動することにより、シリンダーボワの中をピストンが往復運動する。
上記作動により作動油を吸入、吐出する。シリンダーブロック長手方向他方とケイシングとの間に円盤状で左半分に半円周より小さい円弧状に開口された吸入ポート、右半分に同様の形状の吐出ポートを有するバルブプレートをケイシングに固定設置する。ケイシング他方にケイシングの外に貫通する孔を左右設け、その左右の孔がバルブプレートの円弧状の細長い孔と連通する。シリンダーブロックが一回転するあいだに左半分では吸入ポートに対向するシリンダーボア内のピストンの先端のシューが斜盤表面を下降するためピストンはシリンダーボア内を後退して、右半分ではシューが斜盤表面を上昇するためシリンダーボア内をピストンが前進する。シリンダーブロックが回転することにより斜盤の上をシュウが摺動し各々のシリンダーボア内で、ピストンが半回転する間に往復運動して吸入ポートから油を吸い込みその後の半回転で吐出ポートから圧油として油を間断なく吐出することが出来る。
しかしながら特許文献1に記載の従来のコンクリートポンプにおいては、連続的に搬送作業は出来るが、油圧シリンダー11のピストンの往行程と復行程が切換わる際に一度停止する為に、再度動き出す時大きな衝撃を発生する。また連通管の切換えも衝撃を発生する。コンクリート搬送作業するには、車にブームと搬送装置を取付けて搬送作業を行う。搬送作動時に一作動工程ごとに上記のようにピストンの動き始めや連通管の切り換えによる衝撃が生じ、車は揺れブームは大きく振れる。そのため作業性は悪く車、搬送装置、ブームなど色々なところに亀裂が入る。特にブームに亀裂折損事故が起きれば、人命損失など大きな事故となり、大変な社会問題となっている。その問題を解消するため各コンクリートポンプ車メーカーが、色々な改造工夫をしている。例えばあるメーカーは上記の連通管6の切り換わり時に、コンクリートピストン1a,2aが往行程と復行程が切換わる際に一度停止して動き出す時の衝撃を少なくする為、最高圧28MPaある圧力を連通管切換え時だけ5MPaに圧力を落とし、衝撃をなるべく少なくなるよう工夫している。また他のメーカーはブームの振れを少なくする為、制振装置を取り付けNO1ブームの油圧シリンダーの後方の圧力をブームの上下の振れに合わせ自動的に上下させて、ブームの振動を少なくしている。しかしそれらの効果は不十分であり未だにブーム折損事故はおきている。
特許文献2に記載のアキシャルプランジャーポンプは高圧、高吐出のポンプであり油や水などの液体を高圧で大きな振動を生じることなく、連続的に送り出すことが出来る。しかしながら、送り出す液体の吐出量はピストンのストロークで決まり、そのストロークは斜盤の角度で決まるため、大きなピストンのストロークを得ることが出来ず、高吐出にするには高速でシリンダーブロックを回転させピストピンの動きを速くする必要がある。粘度の低い液体なら高速に回転してピストンが速く動いたときに前記シリンダーボワの中に吸い込むのは可能だが、コンクリートなど粘度の高いものを吸い込むことは不可能である。またシリンダーブロックの回転に伴いシューが斜盤上を摺動することによってピストンが往復運動をしているため、ピストンの運動を止めることが出来ない。バルブプレートの円弧状の吸い込みポートと吐出ポートの中間の位置は孔がなく、その位置に回転して来たシリンダーボワの開口が封じられ閉じ込め圧力となる。バルブプレートの円弧状の吸入ポートと吐出ポートの中間の其の位置から低圧側に向けて小さな逃がし穴で、閉じ込め圧力を逃がしているが、コンクリートのような粒度の粗い流動物だと逃がし穴に粒度の粗い固形物がつまり圧力が逃げず閉塞になる。またシリンダーブロック長手方向一方に設置してあるバルブプレートが吸入ポートと吐出ポートを仕切ており、シリンダーブロックとバルブプレートの当着面の密封性が大事であり、この当着面に固形物が入り当着面が傷つくと隙間ができ、吐出量、吐出圧とも低下する。アキシャルプランジャーポンプは高吐出、高圧力で間断なく流動物を搬送出来るポンプだが、上記のような状態の為、アキシャルプランジャーポンプを利用してコンクリートのような粘度が高く粒度の粗い流動物を搬送するのは不可能である。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、コンクリートなど粘度が高く粒度の粗い粒子を多く含む流動物を搬送する際に衝撃が少なく、ブームの振れが殆どない流動物搬送装置を提供することを目的とする。
本発明は、液体である作動油を高圧、高吐出で連続吐出する、前記アキシャルプランジャーポンプに類似した複数の往復ポンプを回転するドラム内に円周上に並列に配置した構造を採り、従来のコンクリートポンプで使用されている油圧駆動の往復ポンプを用い、其の上に新たに開発した多くの技術を加える事によって完成したものである。すなわち、請求項1に記載の流動物搬送装置は、コンクリートシリンダーとコンクリートピストンと油圧シリンダーで構成された複数の往復ポンプをセンター軸の中心に同心円上に並列配列されたドラムと、そのドラムの長手方向一方端に設けられて前記各往復ポンプのコンクリートシリンダーと連通する開口部を有する面板と、ドラムの回転を感知して前記油圧シリンダーの油圧を切り換える機構があり、横状外筒の長手方向の端に回転する面板の開口部を所定の位置で覆うバルブ機構と、前期ドラムが回転可能に横状外筒に設置されていることを特徴とする。
請求項2に記載の流動物搬送装置は、請求項1に記載の流動物搬送装置において、前記複数の往復ポンプが4個以上であることを特徴とする。
請求項3に記載の流動物搬送装置は、請求項2に記載の流動物搬送装置において、前記横状外筒に分離体を設けることにより、前記面板上を開口部からコンクリートシリンダー内に流動物を吸入する吸入側とコンクリートシリンダー内の流動物を面板の開口部から吐出する吐出側に分離し、ドラムの回転にともなって前記面板の開口部が吸入側から吐出側に移る第一の所定時間及び吐出側から吸入側に移る第二の所定時間だけ、コンクリートピストンの動きが止まるのが特徴とする
請求項4に記載の流動物搬送装置は、請求項2に記載の流動物搬送装置において、前記面板上部に位置して前記横状外筒に固定してある、前記バルブ機構を内蔵するバルブケースが吸入側と吐出側の中間に位置して、その吸入側とその吐出側を仕切り、回転する面板の面板開口部がバルブケース内の仕切り盤下を通過する第一の所定時間と第二の所定時間コンクリートピストンの動きが止まることを特徴とする。
請求項5に記載の流動物搬送装置は、請求項4に記載の流動物搬送装置において、前記記載のバルブケース内に設けてある仕切り盤は前記面板開口部を完全に覆う大きさであり、その仕切り盤は面板に当接し回転する面板の開口部を完全に覆い吸入側と吐出側を仕切るバルブになり、仕切り盤自体が面板と当接面した状態で、所定の時間回転し仕切り盤が面板に押し付け保持する事により吐出流動物の圧力でおきる仕切り盤の押上げ力を阻止し、仕切り盤、面板の当接面が磨耗すると磨耗間隔分仕切り盤を面板に進ませることを特徴とする。
請求項6に記載の流動物搬送装置は、請求項5に記載の流動物搬送装置において、前記横状外筒の長手方向一方の面板回転部の吐出側を覆うケースが、ドラムが回転しながら前記面板開口部から流動物を吐出して面板の回転に沿って流れてゆく流動物の流れ道を模り形成した吐出ケースであることを特徴とする。
請求項7に記載の流動物搬送装置は、請求項3に記載の流動物搬送装置において、前記ドラムの回転に同期して油圧を切換る機構が、前記ドラムと一緒に回転する中筒と前記横状外筒に固定された外筒の組み合わせからなり、外筒の内壁の軸方向所定の位置に内径半分未満の複数の円弧状横溝が設けられ、中筒の外側面の軸方向所定の位置に複数の孔が設けられ、その複数の孔と連通する配管が前記油圧シリンダーに連結されており、ドラムの回転に同期して油圧が切換わるスイベル状油圧切換弁であって、吸入側及び吸入側から吐出側に移る領域及び吐出側及び吐出側から吸入側に移る領域のそれぞれに位置する前記面板の開口部に連通するコンクリートシリンダー内のコンクリートピストンを後退、停止、前進させることを特徴とする。
請求項8に記載の流動物搬送装置は、請求項4に記載の流動物搬送装置において、前記ドラムの回転に同期して油圧を切り換える機構が、前記ドラムと一緒に回転する中筒と前記横状外筒に固定された外筒の組み合わせからなり、外筒の内壁の軸方向所定の位置に内径半分未満の複数の円弧状横溝が設けられ、中筒の外側面の軸方向所定の位置に複数の孔が設けられ、その複数の孔と連通する配管が前記油圧シリンダーに連結されて、ドラムの回転に同期して油圧が切換わるスイベル状油圧切換弁であって、吸入側及び吸入側から吐出側に移る領域及び吐出側及び吐出側から吸入側に移る領域のそれぞれに位置する前記面板の開口部に連通するコンクリートシリンダー内のコンクリートピストンを後退、停止、前進させることを特徴とする。
請求項9に記載の流動物搬送装置は、コンクリートなど粘度が高く粒度の粗い流動物をコンクリートポンプで圧送させる装置において、コンクリートシリンダーとコンクリートピストンと油圧シリンダーで構成される複数の往復ポンプがセンター軸を中心に同心円上に回転可能に並列配置され前記往復ポンプの各々がセンター軸を中心にドラムが一回転する間に前記コンクリートピストンが後退してコンクリートシリンダーに流動物を吸入する吸入工程と前記コンクリートピストンが前進してコンクリートシリンダー内の流動物を吐出する吐出工程を実行し、吸入工程と吐出工程の間では回転動作中も所定時間だけ前記コンクリートピストンが停止することを特徴とする。
請求項10に記載のコンクリートなど粘度が高く粒度の粗い流動物をコンクリートポンプで圧送させる装置において、コンクリートシリンダーとコンクリートピストンと油圧シリンダーで構成される4個以上の往復ポンプがセンター軸を中心に同心円上に並列配置されたドラムと、ドラムの回転を感知して前記油圧シリンダーの油圧を切り換える機構を有し、前記往復ポンプの各々がセンター軸を中心に一回転する間に前記コンクリートピストンが後退してコンクリートシリンダーに流動物を吸入する吸入工程と前記コンクリートピストンが前進してコンクリートシリンダー内の流動物を吐出する吐出工程を実行し、吸入工程と吐出工程の間では回転動作中も所定時間だけ前記コンクリートピストンが停止することを特徴とする流動物搬送装置。
請求項11に記載の流動物搬送装置は、請求項10においては前記油圧を切換える機構が、前記ドラムと一緒に回転する中筒と前記横状外筒に固定された外筒の組み合わせからなり、外筒の内壁の軸方向所定の位置に内径半分未満の複数の円弧状横溝が設けられ、中筒の外側面の軸方向所定の位置に複数の孔が設けられ、該複数の孔と連通する配管が前記油圧シリンダーに連結されて、ドラムの回転に同期して油圧が切換わるスイベ状油圧切換弁であって、吸入側、吸入側から吐出側に移領域及び吐出側から吸入側に移領域、吐出側のそれぞれに位置する前記面板の開口部に連通するコンクリートシリンダー内のコンクリートピストンを後退、停止、前進させることを特徴とした流動物搬送装置
本発明の流動物搬送装置はドラムに往復ポンプを複数円周上に並列に設置してドラムを回転させ、そのドラムの回転に同期して、往復ポンプが駆動し流動物を吸入、吐出する。面板上部のバルブケースのバルブ機能とドラムの回転に同期して油圧を切換える機構の作用により、ドラムが回転することにより、複数の往復ポンプが順次吸入側で流動物を吸い込み、吸入側で吸い込んだ流動物を吐出側で送り出し、吐出ケースを通過して輸送管を通りコンクリートを圧送する。作業中は往復ポンプが、吸入側、吐出側で必ず1個以上駆動するためコンクリートの流れが途切れることなく搬送出来、衝撃やブームの振れもほとんどなく流動物を搬送できる。高所打設時に作動油の吐出容量を減少させてコンクリートの吐出量を絞って行う作業の時、本発明流動物搬送装置は仕切り盤で吸入側と吐出側を仕切る為、輸送管内のコンクリートがバック圧力でホッパー内に逆流することはない。
本発明の搬送装置の要部断面図 本発明の搬送装置の斜視図 面板開口部と仕切り盤、コンクリートシリンダーとコンクリ−トピストンの作動状況説明図 本発明のスイベル状油圧切換弁の斜視図 本発明のスイベル状油圧切換弁の断面図 本発明搬送装置を設置したブーム搭載のポンプ車の外観図 従来のブーム搭載のポンプ車の外観図 従来のコンクリート搬送装置
本発明は、前記アキシャルプランジャーポンプと同様に、複数の往復ポンプを回転するドラム内で円周上に並列に配置した構造を採り、従来のコンクリートポンプで使用されている油圧駆動の往復ポンプを用い、其の上に新たに開発した多くの技術を加える事によって完成したものであり、本発明の流動物搬送装置の実施形態としてドラム14 、コンクリートシリンダー15 吸入部 吐出部 油圧利用部などにより構成するコンクリート搬送装置を図1で示す。コンクリートシリンダー15、コンクリートピストン16、油圧シリンダー17を組み合わせて往復ポンプとなる。安定した圧送作業を行うには往復ポンプは5個以上で奇数個が望ましい。しかし図1では、本発明の流動物搬送装置の構造を分りやすくするために往復ポンプ4個の例の断面図であり図2,図3は往復ポンプ5個の例にて説明する。
図1に断面を示す流動物搬送装置は、横状外筒27の中央にセンター軸があり、これに面板26を取り付ける鉄板を含む、3枚の円盤状の鉄板をセンター軸が貫通して嵌め合いし、センター軸を中心に複数の往復ポンプを同心円上に並列に上記3枚の鉄板に設置したドラム14があり、コンクリートシリンダー15の数の開口部が開いた面板26にコンクリートシリンダー15の開放部が連通されている。ドラム14の一方面板26設置部上部にバルブケース21が横状外筒27に固定され、ドラム14の他方端部のセンター軸にスイベル状油圧切換弁23が取り付けられ、そのスイベル状油圧切換弁23から、ドラム14に設置してある往復ポンプの油圧シリンダー17に圧油供給用配管を設置してあり、少なくともセンター軸の一部が空洞になってその配管に供せられ事が望ましい。
ドラム14はセンター軸を中心に回転する。ドラム14の回転に同期して油圧シリンダーロッド18が行程運動し油圧シリンダーロッド18に取り付けてあるコンクリートピストン16もコンクリートシリンダー15内で往復運動して、コンクリートシリンダー15開放部と連通している面板26開口部から流動物を吸入、吐出できる。上記バルブケース21内に設置されている仕切り盤20下の面板26開口部と連通しているコンクリートシリンダー15内のコンクリートピストン16の状態はドラムの回転によって吐出側30から吸入側29に移る時、仕切り盤下を通過する間、ストロークエンドまで前進して停止する。また吸入側29から吐出側30に移る時はコンクリートピストン16が仕切り盤下を通過する間、ストローク始点まで後退して停止している。
バルブケース21は吸入側29と吐出側30の間にあって両領域を仕切り、両端に仕切り盤20を有しており、ドラムの回転により面板26開口部が吸入側と吐出側の境界領域にきたときにその面板26開口部が仕切り盤20に完全に覆われ、仕切り盤20が吸入側29と吐出側30を仕切るバブル機構となる。面板26開口部が完全に仕切り盤20の下に覆われた状態でコンクリートピストン16が動くと、吸入側29から吐出側に移る時はコンクリートシリンダー内が陰圧になり、吐出側30から吸入側29に移る時はコンクリートシリンダー内が閉じ込め圧となって本搬送装置が作動しにくくなる。その為本発明では、閉じ込め圧と陰圧状態を回避する為、少なくとも面板26開口部が仕切り盤20下に回転して来たときにはコンクリートピストン16は、必ず止まることを特徴とする構造になっている。面板26はドラム14に設置してある為ドラム14と一緒に回転する。面板26は横状外筒27長手方向一方端の中央で回転している。その横状外筒27長手方向一方の端の中央で面板26が回転している所を横状外筒27面板26回転部と称する。
図2に示すようにドラム14の長手方向一方の端の面板26上部中心線上に位置して仕切り盤20が面板26と摺接するように、バルブケース21が横状外筒に取り付けられている。バルブケース21を境に横状外筒27の長手方向一方の端の面板26上の領域を吸入側29と吐出側30に分ける。バルブケース21を境に分けた面板26上部の一方の吸入側29に上部がラッパ状に広がり開いた箱(以下ホッパーと称す)を設け(各図に未記載)、そのホッパーに開いた部分にコンクリート搬送車で運んで来たコンクリートを受けて溜めたコンクリートを吸入側に回転して来たコンクリートシリンダーに吸入させる。
図2に示す吐出ケース28は吐出側30に取り付けられたケースであって、吐出口を除いて密封状態でバルブケース21と横状外筒27に取り付けられている。吸入側29に位置する往復ポンプのコンクリートシリンダー15内にコンクリートを吸入し、常に回転しているドラム14の回転で吐出側30まで回転して、吐出側30で油圧シリンダー17の作動により、コンクリートを高圧で、吐出ケース29内に吐出して充満させ、吐出口から遠方や高所などの、コンクリート打設現場まで設置した輸送管を通してコンクリートを搬送する。ドラム14の長手方向一方の面板26開口部には各コンクリートシリンダー15と連通しており、 ドラム14の回転により吸入側29に回転して来た往復ポンプのコンクリートピストン16は後退して流動物を吸い込み吸入工程となり、吐出側30に回転して来た往復ポンプのコンクリートピストン16は前進して流動物を吐出して吐出工程となる。
図3で説明している本発明の流動物搬送装置の特徴的な作動を、ドラム14の回転に合せて複数の往復ポンプの内の1個について説明する。吸入側29ではドラム14の回転によりセンター軸を中心に回転してコンクリートピストン16が後退してコンクリートシリンダー15内に流動物を吸い込む。一方の仕切り盤20まで達してコンクリートシリンダー15開放部と連通する面板26の開口部が仕切り盤20によって例えば径の半分が覆われた時点でコンクリートピストン16がストローク始点まで後退しており停止する。所定の時間だけ面板26が仕切り盤20と摺接状態で回転しながらコンクリートピストン16の停止状態を続けた後、さらにドラム14が回転してその面板26開口部の半分程度が仕切り盤20下から吐出側に抜け出た時点で、コンクリートピストン16が前進方向に動き出しコンクリートシリンダー15内の流動物を吐出する。さらにドラム14が回転して他方の仕切り盤でその面板16開口部の半分ぐらい覆われた時点で前進してきたコンクリートピストン16がストロークエンドまで前進して停止する。このようにドラム14の回転に同期して複数の往復ポンプそれぞれが、吸入工程、停止状態、吐出工程のリサイクを繰り返することにより流動物を間断なく搬送することが出来る。流動物の搬送をより安定させる為には往復ポンプの数が多くしかもそれが奇数であることが望ましい。
上記作動状態を面板26の開口部と往復ポンプの位置、および其の往復ポンプにおけるコンクリートピストン16の位置と作動状況の相互関係を図3に示す。図3aはドラム14の90度ごとの回転位置における面板26の開口部A、B、C、D、Eと、2個の仕切板20との関係を表したもので、図3bはその回転位置のコンクリートピストン16の動きを示す。
NO1の開口部Aは仕切り盤20に覆われ往復ポンプ内のコンクリートピストン16はストロークエンドまで前進して停止している。開口部B、Cの往復ポンプはコンクリートピストン16が後退して吸入工程となる。開口部D、Eの往復ポンプはコンクリートピストン16が前進して吐出工程となる。
NO1の状態からドラム14が90度回転したNO2の状態では、開口部Aの往復ポンプはコンクリートピストン16が後退して吸入工程になり、開口部Bは仕切り盤20に覆われる手前の為、開口部Bの往復ポンプはコンクリートピストン16がストローク始点まで後退して止まる。開口部C、Dの往復ポンプのコンクリートピストン16は前進して吐出工程となる。開口部Eはその多くが仕切り盤20で覆われているため、開口部Eの往復ポンプはコンクリートピストン16がストロークエンドまで前進して止まる。
さらに90度ドラム14が回転したNO3の状態では、仕切り盤20に覆われた開口部Aの往復ポンプはコンクリートピストン16がストローク始点まで後退して止まる。開口部B、Cの往復ポンプはコンクリ−トピストン16が前進して吐出工程になり、仕切り盤20にすでに覆れた面積が増している開口部Cの往復ポンプはコンクリートストン16が前進しながら止まる寸前にある。開口部D、Eの往復ポンプはコンクリートピストン16が後退して吸入工程となるが、仕切り盤20に覆われた面積が減少している開口部Dの往復ポンプはコンクリートピストン16が後退方向に動き始めたところである。

さらに90度ドラム14が回転したNO4の状態では、開口部Aの往復ポンプはコンクリートピストン16が前進して吐出工程になり、仕切り盤が半分以上を覆っている開口部Bの往復ポンプはコンクリートピストン16がストロークエンドまで前進して停止する。開口部C、Dの往復ポンプはコンクリートピストン16が後退して吸入工程となる。開口部Eの往復ポンプはコンクリートピストン16がストローク始点まで後退し仕切り盤20に覆われ停止する。さらに90度ドラム14が回転したNO5でNO1の状態に戻る。
このようにドラム14が回転することにより、吸入側では複数の往復ポンプのコンクリートピストン16が順次後退して吸入工程となり、吐出側30では順次複数の往復ポンプのコンクリートピストンが前進して吐出工程になる。図3でみられように吸入側29、吐出側30共ドラムの回転中は、常時少なくとも一個以上の往復ポンプのコンクリートピストン16が作動している為、吸入、吐出が途切れることなく行われる。吸入側29と吐出側30の遷移領域では仕切り盤20の下に来た開口部の往復ポンプではコンクリートシリンダー15内のコンクリートピストン16は止まる。もし仕切り盤20下の開口部に連通するコンクリートシリンダー15内でコンクリートピストン16が後退するとコンクリートシリンダー内が陰圧になり、コンクリートシリンダー15内でコンクリートピストン16が前進すると閉じ込め圧になり、作動に支障をきたす。しかし本発明の流動物搬送装置では仕切り盤20に覆われた開口部に連通するコンクリートシリンダー15内のコンクリートピストン16が所定の時間だけ停止する為コンクリートシリンダー15内が陰圧や閉じ込め圧になる事はない。
上記のように往復ポンプのコンクリートシリンダー15内のコンクリートを、コンクリートピストン16で吐出ケース28内に吐出して、輸送管と接続している吐出ケース28の吐出口よりコンクリートを吐出する。ドラム14が回転しながらコンクリートシリンダー15からコンクリートを吐出する為、コンクリートシリンダー15から吐出されたコンクリートがドラム14の回転に沿って流れ、吐出ケース28内にコンクリートの流れ路が出来る。コンクリートの流れの抵抗を少なく、吐出ケース28の磨耗を少なくする為には、そのコンクリートの流れ道を模った形状の吐出ケース28が望ましい。その吐出ケース28を横状外筒27とバルブケース21に取り付けてある。
バルブケース21は横状外筒27面板26回転部に取り付けてある。そのバルブケース21中央にドラム14のセンター軸の回転と支持の為ベアリング35が設置してあり、ベアリング部に、流動物が侵入しないようシール36も設けてある。バルブケース21長手方向両端に仕切り盤20が設けてあり、面板26一主面に当接している。面板26はドラム14の長手方向一方に設置してあり、ドラム14が回転することにより面板26も回転する。面板26には複数の開口部が形成されており、各開口部はコンクリートシリンダー15開放部のそれぞれと連通している。吸入側29と吐出側30がバルブケース21によって分離されて、通じているところは仕切り盤20と面板26当接部だけで、面板26が回転して各面板26開口部が仕切り盤20まで移動すると、移動してきた面板26開口部が仕切り盤20に完全に覆われる。仕切り盤20と面板26が当接し面板26開口部が仕切り盤20に完全覆われる為,吸入側29と吐出側30は遮断される。
仕切り盤20と面板26の当接面は密着度が重要である。だが吐出側で面板26開口部の一部だけが仕切り盤20に覆われた状態で、高圧流動物の圧力が面板26開口部の仕切り盤20に覆われていない部分を通過して高圧流動物の圧力が仕切り盤20に懸かり、仕切り盤20を押し上げようとする力が発生する。その力に負けて仕切り盤20が押し上げられと、吐出側30の密封が悪くなり吐出側30の高圧流動物が吸入側29に噴き出す。それを防ぐ為、仕切り盤20の軸部にスプリング室28a,28bを設け、仕切り盤20をスプリングで面板26に押し付け、さらにスプリング室28a、28bに圧油を入れ圧油の力でも仕切り盤20を面板26に押し付ける。スプリング室28a、28bに入れる圧油補給回路に逆止弁32を設けことによりスプリング室28a、28bが密封室となりオイルは縮まない為、仕切り盤20押し上げ力を防ぐ。またボルトなど使用して機械的にも面板26に仕切り盤を固定調整することも可能である。
本実施例の流動物搬送装置で搬送する流動物は、ほとんどがコンクリートでコンクリートの成分は粗骨材、細骨材、セメント、添加剤などで構成され粒度は荒く粘性の高いものであり、仕切り盤20が面板26に当接して面板26が回転してコンクリートを常に高圧で圧送している為、仕切り盤20と面板26の当接面が磨耗する。その磨耗を少なくするには、超硬材など磨耗しにくい材料を使用する。しかし仕切り盤20と面板26の当接面は必ず磨耗する。均一に磨耗すれば問題はないのだが、仕切り盤20の内外また面板26の内外それに面板26開口部など均一に磨耗せず、偏磨耗し仕切り盤20と面板26の当接面の一部に隙間が出来、仕切り盤20面板26の間にできた隙間を通過して吸入側29にコンクリートが噴出し搬送に支障をきたす。
仕切り盤20、面板26それぞれが偏磨耗するのは面板26の内側すなわちドラム14のセンター軸側近傍と外側すなわち横状外筒27側で速度が違う為、面板26が回転することにより速度の速い外側が、回転速度の遅い内側よりも磨耗が多く、それが偏磨耗となる。その偏磨耗を少なくするには仕切り盤20の形状を円盤状にして、面板26に当接したまま仕切り盤20自体を回転させると、仕切り盤20と面板26の当接面が平均に当たり当接面の偏磨耗が極めて少なくなり、仕切り盤20面板26とも磨耗限度まで使用でき経済的である。仕切り盤20自体の回転駆動には油圧式、電動式、手動など色々な方式が可能であるが、本実施例の流動物装置では両方の仕切り盤20のシャフトの先端にギア33を取り付けドラム14のセンター軸の先端にギア22を取り付けギア33とギア22を組み合わせてドラム14のセンター軸の回転で、仕切り盤20を回転させる。しかし仕切り盤20がドラム14と同回転すると、回転速度が速くそれだけで仕切り盤20の磨耗の原因になる。
そこでギア22の歯数は一箇所しかなくギア22は常に回転しているが、左右のギア33はギア22に一箇所しかないギアの歯が掛かった時だけ回転し、ギア22の歯のない所ではギア33は回転しない為、ドラム14が1回転しても仕切り盤20は少ししか回転しない。仕切り盤20が回転する事により仕切り盤20の内側外側が平均に面板26に当接する為、仕切り盤20面板26の両当接面共偏磨耗が極めて少ない。また前記で述べたようにスプリング室28a、28bに圧油が常に入り、仕切り盤20をスプリング室28a、28bの圧油とスプリングの力で面板26に押し付け、その押し付け力で仕切り盤20と面板26が磨耗しても、仕切り盤20が面板26に前進して仕切り盤20と面板26の隙間が大きくなることはない。
本実施例は、上記の実施例1において、5個の往復ポンプの油圧シリンダーロッド18をドラム14の回転に同期させて吸入側と吐出側で互い違いの往復運動させる油圧制御機構を特徴とするものである。そのドラム14の回転に同期してコンクリートピストン16を取り付けた油圧シリンダーロッド18が吸入側と吐出側で互い違いの往復運動をするには、ドラム14の回転を感知(リミットスイッチなどで)して油圧切換弁を切換えて、固定された油圧発生装置から、回転するドラム14に設置してある油圧シリンダー17に圧油を送らなければならない。回転する物体に回転していない物体から圧油を送るには、従来からスイベルジョイントと云う装置が使用されている。本実施例では固定された油圧発生装置から、回転しているドラム14に設置された往復ポンプの油圧シリンダー17に油圧を送るスイベルジョイントの機能と、ドラム14の回転を感知して油圧を切り換え油圧シリンダー17に送る圧油を切り換える切換え弁とを、1つの装置で行えることを特徴とした新規のスイベル状油圧切換弁23を採用する。
特許文献3にはステアリング装置を備えたホイール式油圧ショベルに用いられるスイベルジョイント装置が記載されている。このスイベルジョイント装置では、下部走行体に固定され円筒状の本体の円周側に放射状に設けられて2つの仕切りにより区分された大小範囲の2つの油室が形成されており本体内に収納されたスピンドルが旋回体とともに回転して、その油路の開口が対抗する本体側の油室にかわる。其の為に前進方向の反対に運転席を旋回した状態で曲ろうとした方向にステアリング操作をしたらなら機械は其の方向に動くことができる。しかしながら上記スイベジョイントは旋回体を前進方向と後進方向に切り換えた時のみに油圧回路を切り換えたもので常に回転してその回転に同期して油圧を切り換えるものではない。
本発明のスイベル状油圧切換弁23はスイベル状油圧切換弁23の外筒24(以後外筒24と呼ぶ)と、スイベル状油圧切換弁23の中筒25(以後中筒25と呼ぶ)の組み合わせで構成されており図1図5に示すように、外筒24の中に中筒25が組み込まれている。外筒24は横状外筒27に固定されて動かない。中筒25はドラム14のセンター軸に嵌め合い固定されてドラム14と一緒に回転して、ドラム14に取り付けられてある油圧シリンダー17に中筒25から配管を接続設置する。外筒24にはそれぞれの電磁油圧切換弁(各図面未記載)から外筒24のポート6,7,8,9に配管が接続設置されて高圧油が出入りしている。中筒の内壁から油圧シリンダー17に油圧配管を出すために、センター軸が管状であって油圧配管が管壁を貫通することができる。
図4図5により本発明のスイベル状油圧切換え弁23を説明する。
油圧シリンダーロッド18がドラム14の回転に同期して往復運動する為には油圧切換弁が必要であり、スイベル状油圧切換弁23でその油圧の切換も行う。中筒25と外筒24の接触面つまり中筒25の外壁の長手方向を等間隔の位置にI,J,K,L各位置区で円周上の等間隔の高さの位置に等しい5個の横孔を内側に向け平行に中筒の厚みの中間まで孔を開け、IとJの位置にあって縦方向同じ位置ある二つの横孔Ia、Jaを中筒25内に設けた縦孔Nで連通し5個の逆F型漣通孔を形成する。又K、Lの位置にあって縦方向同じ位置にある二つの横孔Ka,Laを中筒25内に設けた縦孔Mで連通し5個のF字形連通孔を形成する。また中筒25のIに位置する各孔Iaは内壁まで貫通させて、その内壁の孔からドラム14の管状になったセンター軸の中に配管を通し、油圧シリンダーの前方まで配管を設置する。またLに位置する各孔Laも中筒25の中まで貫通させてドラム14の管状になったセンター軸の中に配管を通し、中筒25の内壁の孔から油圧シリンダー17の後方に配管を設置する。なお中筒25に設けた縦孔N,Mの開放端は封じるが、機械の大きさ等により縦孔N,Mの開放端から油圧シリンダーに配管を設置することもできる。
外筒24と中筒25の接触面すなわち外筒24の内壁も中筒25の長手方向の位置I、Kに対応した外筒24の長手方向左側の半内面に円周長の半分未満の円弧状横溝P、Rを設け、又中筒25の長手方向の位置J、L対応した外筒24の内壁の長手方向右側の半内面に円周長の半分未満の円弧状横溝Q、Sを設け、図5Aに示すように軸方向に見た時左側円弧状の横溝Pと右側円弧状の横溝Qの間は横溝の設けていない部分がある。そこがピストン停止部Oである。外筒24の半内面の円周長に対するピストン停止部Oの長さの割合は前記実施例1においてコンクリートピストンの停止する時間により決まる。言い換えれば横溝の長さによってコンクリートピストンの停止時間を決める事ができる。上記のような外筒24と中筒25の組み合わせにより吸入側29と吐出側30で油圧シリンダーロッド18が互い違いの往復作動をする。ピストン停止部Oを境として外筒24の内壁を左右に分けると横溝P、Rのある左側が吸入側となり横溝Q、Sのある右側が吐出側となる。
ここからは図1図4図5に伴い中筒25と外筒24の組み合わせから説明をする。中筒25の位置Iにある5個の横孔Iaは外筒24の円弧状の横溝Pに対向する。中筒25の位置Jにある5個の横孔Jaは外筒24の円弧状の横溝Qに対向する。中筒25の位置Kにある5個の横孔Kaが外筒24の円弧状横溝Rに対向する。中筒25の位置Lにある5個の横孔Laが外筒24の円弧状横溝Sに対向する。吸入側と吐出側用油圧装置にはそれぞれに油圧ポンプと電磁油圧切換え弁(各図面未記載)が備えてある。外筒24の内壁左右に設けてある4個の円周半分未満の円弧状の各横溝P,Q,R,Sから外筒24の外壁に各孔を貫通させポート6、7、8、9と称する。そのポート6、7、8、9に電磁油圧切換え弁のポート(各図面未記載)から配管を設置させ、正転作動時にはポート7,9に高圧側がポート6,8には低圧側に繋がる
吸入側29で油圧シリンダー17の油圧シリンダーロッド18は後退し吐出側30では前進してコンクリートを搬送する状態の正転作動時においては、前記のように、スイベル状油圧切換弁23の外筒24外壁のポート9と横溝Pと中筒25の孔Iaと油圧シリンダー17前方と連通し、高圧のポート9から各油圧シリンダー17前方に圧油を搬送する。ポート8と横溝Rと中筒25の穴Kaと各油圧シリンダー17後方と連通しており、ポート8が低圧であり、油圧シリンダー17の後方から送り出された低圧油をタンクに帰還させる為、吸入側に回転してきた各油圧シリンダー17の各油圧シリンダーロッド18は常に後退する。スイベル状油圧切換弁23の外筒24の外壁のポート6と横溝Qと中筒25の孔Jaと油圧シリンダー17前方と連通し、ポート6が低圧の為油圧シリンダー17の前方から送り出された低圧油をタンクに帰還させる。ポート7と横溝Sと中筒25の孔Laと油圧シリンダー17の後方と連通しており、高圧のポート7から油圧シリンダー17の後方に圧油を搬送する為、吐出側に回転してきた各油圧シリンダー17の各油圧シリンダーロッド18は常に前進する。
なお吸入側29で油圧シリンダーロッド18がドラム14の回転による後退作動範囲は、外筒24の内壁に設けられた横溝P、Rの長さで決まる。同様に吐出側30で油圧シリンダーロッド18のドラム14の回転による前進作動範囲は、外筒24の内壁に設けられた横溝Q、Sの長さで決まる。つまりドラムが回転して、ドラムと同回転する中筒25の各穴Ia、Ka、Ja、Laのうち外筒24の内壁に設けられた横溝P、R、Q、Sと対向している間だけその孔と連通している油圧シリンダー17の油圧シリンダーロッド18は前進または後退し吸入側29と吐出側30で互い違いの往復運動を繰り返す。しかし外筒24内壁に設けられた、横溝P、RとQ、Sの間に位置するピストン停止領域Oに回ってきた中筒25の各穴Ia、Ka、Ja、Laと連通している油圧シリンダー17には、各ポート9、8、6、7からの圧油の搬送と低圧油のタンクの帰還が停止される為油圧シリンダーロッド18の往復運動は停止する。
一方、吸入側29で油圧シリンダーロッド18が進み、吐出側の油圧シリンダーロッド18が後退する逆転作動時においては、吸入側29と吐出側30と旋回モーターのそれぞれの電磁油圧切換え弁(各図未記載)を逆転に切換えると、ドラム14が反対に回転してドラムが回転することにより吐出側から流動物を吸い込み吐出側で吸い込んだ流動物を吸入側に吐出する。本発明では中筒25と外筒24の接触面の油圧オイルの内部リークに考慮して中筒25の各孔を4段Ia,Ja,Ka,Laに分け外筒25内壁の円弧状横溝P,Q,R,Sも4段で説明したが中筒25各孔も外筒24内壁円弧状横溝も2段の構造であっても同じ働きをする。油圧モーター19がドラム14のセンター軸に嵌め合い固定してありドラム14の駆動源となる。
本発明流動物搬送装置は建設現場においてコンクリートを安全にしかも効率よく搬送するのに用いられるが、その他液体はもちろんコンクリート以外の粒度の粗い粒子を含む粘土の高い流動物の搬送にも用いることができる。
14 ドラム
15 コンクリートシリンダー
16 コンクリートピストン
17 油圧シリンダー
18 油圧シリンダーロッド
19 油圧モーター
20 仕切り盤
21 バルブケース
23 スイベル状油圧切換弁
24 スイベル状油圧切換弁の外筒
25 スイベル状油圧切換弁の中筒
26 面板
27 横状外筒
28 吐出ケース
29 吸入側
30 吐出側
P、R スイベル状油圧切換弁外筒内壁左の横溝
Q、S スイベル状油圧切換弁外筒内壁右の横溝
I、J、K、L スイベル状油圧切換弁中筒側面の各段
Ia スイベル状油圧切換弁中筒のI段の5個の孔
Ja スイベル状油圧切換弁中筒のJ段の5個の孔
Ka スイベル状油圧切換弁中筒のK段の5個の孔
La スイベル状油圧切換弁中筒のL段の5個の孔
O ピストン停止部

Claims (11)

  1. コンクリートなど粘度が高く粒度の粗い流動物をコンクリートポンプで圧送させる装置において、センター軸を中心に同心円上にコンクリートシリンダーとコンクリートピストンと油圧シリンダーで構成された複数の往復ポンプを並列配列されたドラムと、そのドラムの長手方向一方端に設けられて前記各往復ポンプのコンクリートシリンダーと連通する開口部を有する面板と、ドラムの回転を感知して前記油圧シリンダーの油圧を切り換える機構と、横状外筒の長手方向の端に回転する面板の開口部を所定の位置で覆うバルブ機構と、前記ドラムが回転可能に横状外筒に設置されていることを特徴とする流動物搬送装置。
  2. 前記複数の往復ポンプが4個以上の往復ポンプであることを特徴とする請求項1に記載の流動物搬送装置。
  3. 前記横状外筒に分離体を設けることにより前記面板上を、開口部からコンクリートシリンダー内に流動物を吸入する吸入側と、コンクリートシリンダー内の流動物を面板の開口部から吐出する吐出側に分離し、ドラムの回転にともなって前記面板の開口部が吸入側から吐出側に移る第一の所定時間及び吐出側から吸入側に移る第二の所定時間だけ開口部に連通するコンクリートシリンダー内のコンクリートピストンの動きが止まることを特徴とする請求項2に記載の流動物搬送装置。
  4. 前記面板上部に位置して前記横状外筒に固定してある前記バルブ機構を内蔵するバルブケースが吸入側と吐出側の中間に位置してその吸入側とその吐出側を仕切り、回転する面板の面板開口部がバルブケース内の仕切り盤下を通過する第一の所定時間と第二の所定時間の間コンクリートピストンの動きが止まることを特徴とした請求項2に記載の流動物搬送装置。
  5. 前記載のバルブケース内に設けてある仕切り盤は前記面板開口部を完全に覆う大きさであり、その仕切り盤は面板に当接し回転する面板の開口部を完全に覆い吸入側と吐出側を仕切るバルブになり、仕切り盤自体が面板と当接面した状態で所定の時間回転し仕切り盤が面板に押し付け保持する事により吐出流動物の圧力でおきる仕切り盤の押上げ力を阻止し、仕切り盤及び面板の当接面が磨耗すると磨耗間隔分仕切り盤を面板に進ませることを特徴とする請求項4に記載の流動物搬送装置。
  6. 前記横状外筒の長手方向一方の面板回転部の吐出側を覆うケースであり、ドラムが回転しながら前記面板開口部から流動物を吐出して面板の回転に沿って吐出ケースの中を流れてゆく流動物の流れ道を模り形成したことを特徴とする吐出ケースで請求項4に記載の流動物搬送装置。
  7. 前記ドラムの回転に同期して油圧を切り換える機構が、前記ドラムと一緒に回転する中筒と前記横状外筒に固定された外筒の組み合わせからなり、外筒の内壁の軸方向所定の位置に内径半分未満の複数の円弧状横溝が設けられ、中筒の外側面の軸方向所定の位置に複数の孔が設けられ、その複数の孔と連通する配管が前記油圧シリンダーに連結されており、ドラムの回転に同期して油圧が切換わるスイベル状油圧切換弁であって、吸入側及び吸入側から吐出側に移る領域及び吐出側及び吐出側から吸入側に移る領域のそれぞれに位置する前記面板の開口部に連通するコンクリートシリンダー内のコンクリートピストンを後退、停止、前進させることを特徴とした請求項3に記載の流動物搬送装置。
  8. 前記ドラムの回転に同期して油圧を切換える機構が、前期ドラムと一緒に回転する中筒と前記横状外筒に固定された外筒の組み合わせからなり、外筒の内壁の軸方向所定の位置に内径半分未満の複数の円弧状横溝が設けられ、中筒の外側面の軸方向所定の位置に複数の孔が設けられ、その複数の孔と連通する配管が前記油圧シリンダーに連結されており、ドラムの回転に同期して油圧が切換わるスイベル状油圧切換弁であって、吸入側及び吸入側から吐出側に移る領域及び吐出側及び吐出側から吸入側に移る領域のそれぞれに位置する前記面板の開口部に連通するコンクリートシリンダー内のコンクリートピストンを後退、停止、前進させることを特徴とした請求項4に記載の流動物搬送装置。
  9. コンクリートなど粘度が高く粒度の粗い流動物をコンクリートポンプで圧送させる装置において、コンクリートシリンダーとコンクリートピストンと油圧シリンダーで構成される4個以上の往復ポンプがセンター軸を中心に同心円上に回転可能に並列配置され、前記往復ポンプの各々がセンター軸を中心に一回転する間に前記コンクリートピストンが後退してコンクリートシリンダー内に流動物を吸入する吸入工程と前記コンクリートピストンが前進してコンクリートシリンダー内の流動部を吐出する吐出工程を実行し、吸入工程と吐出工程の間では回転動作中も所定時間だけ前記コンクリートピストンが停止することを特徴とする流動物搬送装置。
  10. コンクリートなど粘度が高く粒度の粗い流動物をコンクリートポンプで圧送させる装置において、コンクリートシリンダーとコンクリートピストンと油圧シリンダーで構成される4個以上の往復ポンプがセンター軸を中心に同心円上に並列配置されたドラムと、ドラムの回転を感知して前記油圧シリンダーの油圧を切り換える機構を有し、前記往復ポンプの各々がセンター軸を中心に一回転する間に前記コンクリートピストンが後退してコンクリートシリンダーに流動物を吸入する吸入工程と前記コンクリートピストンが前進してコンクリートシリンダー内の流動物を吐出する吐出工程を実行し、吸入工程と吐出工程の間では回転動作中も所定時間だけ前記コンクリートピストンが停止することを特徴とする流動物搬送装置。
  11. 前記油圧を切換える機構が、前記ドラムと一緒に回転する中筒と前記横状外筒に固定された外筒の組み合わせからなり、外筒の内壁の軸方向所定の位置に内径半分未満の複数の円弧状横溝が設けられ、中筒の外側面の軸方向所定の位置に複数の孔が設けられ、該複数の孔と連通する配管が前記油圧シリンダーに連結されて、ドラムの回転に同期して油圧を切換えるスイベル状油圧切換弁であって、吸入側及び吸入側から吐出側に移る領域及び吐出側及び吐出側から吸入側に移る領域のそれぞれに位置する前記面板の開口部に連通するコンクリートシリンダーのコンクリートピストンを後退、停止、前進させることを特徴とした請求項10に記載の流動物搬送装置
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