JP2010031794A - スクロール式流体機械 - Google Patents

スクロール式流体機械 Download PDF

Info

Publication number
JP2010031794A
JP2010031794A JP2008196442A JP2008196442A JP2010031794A JP 2010031794 A JP2010031794 A JP 2010031794A JP 2008196442 A JP2008196442 A JP 2008196442A JP 2008196442 A JP2008196442 A JP 2008196442A JP 2010031794 A JP2010031794 A JP 2010031794A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drive shaft
balance weight
scroll
crank pin
insertion hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008196442A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazutaka Suefuji
和孝 末藤
Yuji Komai
裕二 駒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2008196442A priority Critical patent/JP2010031794A/ja
Publication of JP2010031794A publication Critical patent/JP2010031794A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Rotary Pumps (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

【課題】 無給油式で浮動バランスウエイトと駆動軸との間の摩耗等を防止する。
【解決手段】 駆動軸15には、回転軸から偏心したクランクピン16を設けると共に、回転バランスを保持するための固定バランスウエイト22を設ける。また、浮動バランスウエイト23には、旋回スクロール7の旋回軸受19内に挿入される取付部25を設けると共に、取付部25には、クランクピン16が挿入されるピン挿入孔26を設ける。このとき、ピン挿入孔26は、浮動バランスウエイト23が駆動軸15の径方向に対して変位可能となるように、楕円形状に形成する。また、ピン挿入孔26とクランクピン16との間には、潤滑剤Gを封入すると共に、シール部材28を設ける。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば空気等の流体の圧縮機、真空ポンプ、膨張機等に用いて好適なスクロール式流体機械に関する。
一般に、スクロール式流体機械としては、空気、冷媒等の流体を圧縮する圧縮機、容器内を減圧する真空ポンプ、流体を膨張させる膨張機等がある。この種のスクロール式流体機械は、ケーシングに固定され鏡板の表面に渦巻状のラップ部が立設された固定スクロールと、鏡板の表面に渦巻状のラップ部が立設され旋回運動によって前記固定スクロールとの間に流体を圧縮または膨張する複数の流体室を画成する旋回スクロールと、該旋回スクロールの自転を防止する自転防止機構と、前記旋回スクロールを旋回動作するために前記ケーシングに回転可能に設けられた駆動軸とを備えている。
そして、スクロール式流体機械は、モータ等の駆動源により駆動軸を介して旋回スクロールを旋回動作させる。これにより、スクロール式流体機械は、例えば空気、冷媒等の流体を各流体室内で順次圧縮する。
また、スクロール式流体機械として、駆動軸にはその回転バランスを保持するために固定バランスウエイトを設けると共に、駆動軸の径方向に変位可能な状態で駆動軸と一緒に回転する浮動バランスウエイトを設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。そして、駆動軸が回転駆動したときには、浮動バランスウエイトは、旋回スクロールの遠心力が作用する方向と逆方向に変位し、旋回スクロールの遠心力の全部または一部を相殺する構成となっている。
特開平4−321785号公報
ところで、従来技術によるスクロール式流体機械では、ケーシングの内部に潤滑油を貯留し、該潤滑油を浮動バランスウエイトと駆動軸との摺動部位等に給油する構成となっている。しかし、無給油式のスクロール式流体機械に適用する場合には、浮動バランスウエイトと駆動軸との間に潤滑性がないと、これらの接触部に摩耗やフレッティング(fretting)が生じるという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、無給油式であっても浮動バランスウエイトと駆動軸との間の摩耗等を防止することができるスクロール式流体機械を提供することにある。
本発明は、ケーシングと、該ケーシングに固定され鏡板の表面に渦巻状のラップ部が立設された固定スクロールと、鏡板の表面に渦巻状のラップ部が立設され旋回運動によって該固定スクロールとの間に流体を圧縮または膨張する複数の流体室を画成する旋回スクロールと、該旋回スクロールの自転を防止する自転防止機構と、前記ケーシングに回転可能に設けられ先端側がクランクピンとなった駆動軸と、該駆動軸に設けられ該駆動軸と一緒に回転して回転バランスを保持する固定バランスウエイトと、前記駆動軸に設けられ前記駆動軸の径方向に変位可能な状態で前記駆動軸と一緒に回転する浮動バランスウエイトとを備えてなるスクロール式流体機械に適用される。
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記浮動バランスウエイトは、前記旋回スクロールの旋回軸受に取付けられる取付部を備え、該取付部には、前記駆動軸のクランクピンが挿入され該クランクピンに対して前記浮動バランスウエイトを径方向に変位可能な状態で取付けるピン挿入孔を設け、該ピン挿入孔と前記駆動軸のクランクピンとの間には、潤滑剤を封入すると共に当該潤滑剤の漏洩を防止するシール部材を設ける構成としたことにある。
請求項2の発明が採用する構成の特徴は、前記浮動バランスウエイトは、前記旋回スクロールの旋回軸受に取付けられる取付部を備え、該取付部には、前記駆動軸のクランクピンが挿入され該クランクピンに対して前記浮動バランスウエイトを径方向に変位可能な状態で取付けるピン挿入孔を設け、該ピン挿入孔と前記駆動軸のクランクピンとの間には、これらの間の潤滑性を保持する自己潤滑性部材を設ける構成としたことにある。
請求項3の発明が採用する構成の特徴は、前記浮動バランスウエイトは、前記旋回スクロールの旋回軸受に取付けられる取付部を備え、該取付部には、前記駆動軸のクランクピンが挿入され該クランクピンに対して前記浮動バランスウエイトを径方向に変位可能な状態で取付けるピン挿入孔を設け、該ピン挿入孔と前記駆動軸のクランクピンとの間には、該クランクピンに対して前記浮動バランスウエイトが変位するときに弾性変形する弾性体を設ける構成としたことにある。
請求項4の発明が採用する構成の特徴は、前記浮動バランスウエイトは、前記旋回スクロールの旋回軸受に取付けられる取付部を備え、該取付部には、前記駆動軸のクランクピンが挿入され該クランクピンに対して前記浮動バランスウエイトを径方向に変位可能な状態で取付けるピン挿入孔を設け、該ピン挿入孔と前記駆動軸のクランクピンとの間には、径方向のばね定数が小さく回転方向のばね定数が大きい異方性ばね部材を設ける構成としたことにある。
請求項1の発明によれば、浮動バランスウエイトの取付部には駆動軸のクランクピンが挿入されるピン挿入孔を設けたから、浮動バランスウエイトに遠心力が作用したときには、浮動バランスウエイトは、クランクピンに対して径方向に変位する。このとき、浮動バランスウエイトの遠心力は、駆動軸に作用することなく、旋回スクロールに作用する。このため、浮動バランスウエイトの遠心力によって、旋回スクロールの遠心力の全部または一部を相殺することができ、自転防止機構に作用する旋回スクロールの遠心力を低減することができる。
また、ピン挿入孔とクランクピンとの間には潤滑剤を封入する構成とした。このため、浮動バランスウエイトに遠心力が作用して、浮動バランスウエイトがクランクピンに対して径方向に変位したときでも、潤滑剤によってピン挿入孔とクランクピンとの間の摩擦を低減することができ、これらの摩耗やフレッティングを防止することができる。
さらに、ピン挿入孔と駆動軸のクランクピンとの間にはシール部材を設けたから、該シール部材によってピン挿入孔とクランクピンとの間から潤滑剤が漏洩するのを防ぐことができる。これにより、ピン挿入孔とクランクピンとの間に潤滑剤を確実に保持することができ、無給油式のスクロール式流体機械であっても、ピン挿入孔とクランクピンとの間を常に潤滑状態に保持することができる。
請求項2の発明によれば、浮動バランスウエイトの取付部には駆動軸のクランクピンが挿入されるピン挿入孔を設けたから、請求項1の発明と同様に、旋回スクロールの遠心力を低減することができる。
また、ピン挿入孔とクランクピンとの間には自己潤滑部材を設ける構成とした。このため、浮動バランスウエイトに遠心力が作用して、浮動バランスウエイトがクランクピンに対して径方向に変位したときでも、自己潤滑部材によってピン挿入孔とクランクピンとの間の摩擦を低減することができ、これらの摩耗やフレッティングを防止することができる。
また、ピン挿入孔とクランクピンとの間には自己潤滑性部材を設ける構成としたから、自己潤滑性部材によってピン挿入孔とクランクピンとの間を常に潤滑状態に保持することができる。
請求項3の発明によれば、浮動バランスウエイトの取付部には駆動軸のクランクピンが挿入されるピン挿入孔を設けたから、請求項1の発明と同様に、旋回スクロールの遠心力を低減することができる。
また、ピン挿入孔とクランクピンとの間には弾性体を設ける構成とした。このため、浮動バランスウエイトに遠心力が作用したときには、浮動バランスウエイトは、弾性体が弾性変形することによって、クランクピンに対して径方向に変位することができる。
また、ピン挿入孔とクランクピンとの間には弾性体を設けたから、クランクピンには摺接する部位がない。このため、クランクピン等に摩耗やフレッティングを生じることがなく、潤滑剤やシール部材を省くことができ、製造コストを軽減することができる。
請求項4の発明によれば、浮動バランスウエイトの取付部には駆動軸のクランクピンが挿入されるピン挿入孔を設けたから、請求項1の発明と同様に、旋回スクロールの遠心力を低減することができる。
また、ピン挿入孔と駆動軸のクランクピンとの間には、径方向のばね定数が小さく径方向と直交する回転方向のばね定数が大きい異方性ばね部材を設ける構成とした。このため、浮動バランスウエイトに遠心力が作用したときには、異方性ばね部材が径方向に弾性変形し、浮動バランスウエイトは、クランクピンに対して径方向に変位することができる。
また、ピン挿入孔とクランクピンとの間には異方性ばね部材を設けたから、ピン挿入孔とクランクピンとが接触することがない。このため、ピン挿入孔とクランクピンとの間で摩耗等を生じることがないから、信頼性、耐久性を高めることができると共に、潤滑剤やシール部材を省くことができ、製造コストを軽減することができる。
以下、本発明の実施の形態によるスクロール式流体機械として無給油式のスクロール式空気圧縮機を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
まず、図1ないし図6は本発明の第1の実施の形態を示している。図1において、1は空気を圧縮するスクロール式空気圧縮機を示している。このスクロール式空気圧縮機1は、後述のケーシング2、固定スクロール4、旋回スクロール7、補助クランク機構11、駆動軸15等により大略構成されている。
2はスクロール式空気圧縮機1の外枠を形成するケーシングで、該ケーシング2は、軸方向の一側がほぼ閉塞され、他側が開口した段付筒状体として形成されている。また、ケーシング2は、大径筒部2Aと、該大径筒部2Aよりも小径な筒状に形成され該大径筒部2Aの軸方向の一側から外側に向けて突出した小径な軸受筒部2Bと、該軸受筒部2Bと大径筒部2Aとの間に形成された環状部2Cとにより大略構成されている。
さらに、ケーシング2の外周側には、固定側の軸受収容部3が周方向に離間して例えば3箇所(1箇所のみ図示)に設けられている。そして、軸受収容部3は、旋回スクロール7側が開口した段付の円形穴によって形成されると共に、その内部に後述する補助クランク機構11のケーシング側軸受12を収容している。
4はケーシング2の他側に設けられた固定スクロールである。この固定スクロール4は、ケーシング2の大径筒部2Aを軸方向他側から閉塞するように該大径筒部2Aの開口端に固定されている。また、固定スクロール4は、軸線O−Oを中心としてほぼ円板状に形成された鏡板4Aと、該鏡板4Aの表面に軸方向に立設された渦巻状のラップ部4Bと、該ラップ部4Bを取囲んで鏡板4Aの外周側に設けられた筒部4Cと、鏡板4Aの背面に突設された複数の冷却フィン4Dとによって大略構成されている。
5は固定スクロール4に設けられた例えば2個の吸込口で、該各吸込口5は、鏡板4Aの外周側から筒部4Cにかけて開口し、後述する外周側の圧縮室10に連通している。そして、吸込口5は、吸込フィルタ5Aを通じて外周側の圧縮室10内に空気を流通させるものである。
6は固定スクロール4の鏡板4Aの中心側に設けられた吐出口で、該吐出口6は、最中心側の圧縮室10に連通し、この圧縮室10内の圧縮空気を吐出パイプ6Aから外部に吐出させるものである。
7は固定スクロール4と対向してケーシング2の大径筒部2A内に旋回可能に設けられた旋回スクロールを示している。この旋回スクロール7は、固定スクロール4の鏡板4Aと対向して配置されたほぼ円板状の鏡板7Aと、該鏡板7Aの表面に立設された渦巻状のラップ部7Bと、鏡板7Aの背面に突設された複数の冷却フィン7Cと、該冷却フィン7Cの先端側に位置して固定された背面プレート7Dとによって大略構成されている。
また、背面プレート7Dの中央側には、後述する駆動軸15のクランクピン16と回転可能に連結される有底筒状のボス部8が一体形成されている。さらに、背面プレート7Dの外周側には、固定側の軸受収容部3と対応した位置に旋回側の軸受収容部9が例えば3箇所(1箇所のみ図示)に設けられている。そして、軸受収容部9は、ケーシング2の環状部2C側が開口した有底の円形穴によって形成され、その内部に後述する補助クランク機構11のスクロール側軸受13を収容している。
10は固定スクロール4と旋回スクロール7との間に設けられた流体室としての複数の圧縮室である。これらの圧縮室10は、旋回スクロール7が旋回運動するときに、ラップ部4B,7Bの外周側から中心側に向けて移動しつつ、これらの間で連続的に縮小される。これにより、各圧縮室10のうち外周側の圧縮室10には、吸込口5から空気が吸込まれ、この空気を中心側の圧縮室10に達するまでに圧縮する。そして、この圧縮空気を吐出口6から吐出し、吐出パイプ6Aを介して外部の空気タンク(図示せず)等に貯える。
11はケーシング2の環状部2Cと旋回スクロール7との間に周方向に離間して例えば3個配設された自転防止機構としての補助クランク機構(1個のみ図示)を示している。これらの補助クランク機構11は、図1に示すように、ケーシング側軸受12、スクロール側軸受13および補助クランク軸14によって大略構成されている。
ここで、ケーシング側軸受12は、ケーシング2の軸受収容部3内に収容されている。一方、スクロール側軸受13は、旋回スクロール7の軸受収容部9内に収容されている。また、補助クランク軸14は、駆動軸15と実質的に同じ偏心量をもって偏心すると共に、その両端側がケーシング側軸受12とスクロール側軸受13とによって回転可能に支持されている。これにより、補助クランク機構11は、旋回スクロール7が駆動軸15の回転駆動によって旋回するときに、旋回スクロール7が自転するのを防止する。
15はケーシング2の軸受筒部2Bに軸受17,18を介して回転可能に設けられた駆動軸である。この駆動軸15は、モータ(図示せず)によって駆動されることにより、軸線O−Oを中心として回転し、旋回スクロール7を旋回動作させるものである。
ここで、駆動軸15の他端側には、軸線O−Oに対して一定の寸法(偏心量ε)だけ径方向に偏心したクランクピン16が設けられ、このクランクピン16は、基端側に位置して外径寸法が大きい大径部16Aと、先端側に位置して外径寸法が小さい小径部16Bとを備え、大径部16Aおよび小径部16Bによって段付円柱状に形成されている。そして、クランクピン16は、旋回軸受19等を介して旋回スクロール7のボス部8に回転可能に連結されている。このとき、旋回軸受19は、駆動軸15のクランクピン16に旋回スクロール7を回転可能に支持する。
また、駆動軸15の一端側はケーシング2の外部に突出すると共に、その突出部分には軸線O−Oから径方向に位置ずれして副バランスウエイト20が設けられている。このとき、副バランスウエイト20は、後述する固定バランスウエイト22、浮動バランスウエイト23と一緒に駆動軸15の回転バランスをとるものである。さらに、駆動軸15の一端側は、モータの出力側にベルト(図示せず)等を介して接続される。
また、ボス部8の開口側には、旋回軸受19の軸方向の一端側に位置してオイルシール21が設けられている。そして、オイルシール21は、グリース等の潤滑剤が旋回軸受19から漏洩するのを防止している。
22は駆動軸15のうちクランクピン16の基端側に設けられた固定バランスウエイトである。この固定バランスウエイト22は、駆動軸15の回転中心(軸線O−O)を挟んでクランクピン16の反対側に配置されている。また、固定バランスウエイト22は、図4に示すように、略扇形状に形成されると共に、その要部分が駆動軸15に固着されている。そして、固定バランスウエイト22は、駆動軸15と一緒に回転して駆動軸15の回転バランスを保持する。
23は駆動軸15の他端側に設けられた浮動バランスウエイトである。この浮動バランスウエイト23は、固定バランスウエイト22と重ね合わせた状態で駆動軸15に取付けられている。ここで、浮動バランスウエイト23は、扇形状に形成されたウエイト部24と、該ウエイト部24の要部分に位置して軸方向に延びる段付円筒状に形成された取付部25とを備えている。
また、取付部25には、駆動軸15のクランクピン16が挿入されるピン挿入孔26が設けられている。このピン挿入孔26は、クランクピン16に対して浮動バランスウエイト23を駆動軸15の径方向に変位可能な状態で取付けるものである。
具体的には、ピン挿入孔26は、クランクピン16の大径部16Aと小径部16Bに対応した大径孔26Aと小径孔26Bとによって構成され、軸方向に貫通している。また、大径孔26Aは、大径部16Aの外径寸法よりも大きな内径寸法を有し、大径孔26Aの内周面と大径部16Aの外周面との間に隙間が形成されている。
一方、小径孔26Bは、その断面が例えば略楕円形状に形成され、駆動軸15の径方向が楕円の長軸となり、径方向と直交する駆動軸15の回転方向が楕円の短軸となっている。このため、駆動軸15の径方向に対しては、小径孔26Bの内周面と小径部16Bの外周面との間に大きな間隔をもった隙間S1が形成されている。一方、駆動軸15の回転方向に対しては、小径孔26Bの内周面と小径部16Bの外周面とが互いに近接して配置されるため、隙間S1は殆ど形成されない。そして、ピン挿入孔26とクランクピン16との間には、例えばグリース等の潤滑剤Gが封入されている。
さらに、浮動バランスウエイト23と固定バランスウエイト22との間には、これらを連結する連結機構27が設けられている。このとき、連結機構27は、駆動軸15の軸中心とクランクピン16の軸中心とを結ぶ直線の延長線上に位置して固定バランスウエイト22に設けられた円柱状の連結ピン27Aと、浮動バランスウエイト23のウエイト部24に設けられ連結ピン27Aが係合する係合穴27Bとによって構成されている。ここで、連結ピン27Aは、例えば潤滑性を有する銅等の金属材料または自己潤滑性の樹脂材料を用いて形成されている。
そして、係合穴27Bは、小径孔26Bと同様に、その断面が例えば略楕円形状に形成され、駆動軸15の径方向が楕円の長軸となり、駆動軸15の回転方向が楕円の短軸となっている。このため、係合穴27Bの内周面と連結ピン27Aの外周面との間には、駆動軸15の径方向には大きな間隔をもった隙間S2が形成されるものの、駆動軸15の回転方向には隙間S2が殆ど形成されてない。
これにより、浮動バランスウエイト23は、連結機構27によって固定バランスウエイト22と連結し、固定バランスウエイト22と同期して駆動軸15と一緒に回転する。また、浮動バランスウエイト23のピン挿入孔26とクランクピン16との間には、駆動軸15の径方向に沿って隙間S1が形成されると共に、連結機構27の係合穴27Bと連結ピン27Aとの間にも駆動軸15の径方向に沿って隙間S2が形成されている。このため、浮動バランスウエイト23は、固定バランスウエイト22に対して駆動軸15の径方向に変位可能な状態で取付けられている。
さらに、取付部25の外周面のうち大径孔26Aと対応した位置にはオイルシール21が摺接すると共に、小径孔26Bと対応した位置には旋回軸受19の内輪が取付けられている。
なお、本実施の形態では、連結機構27は、円柱状の連結ピン27Aと断面楕円形状の係合穴27Bとによって構成するものとした。しかし、本発明はこれに限らず、例えば駆動軸15の径方向に延びるキー部材と、駆動軸15の径方向に延びるキー溝とを係合させる構成としてもよい。
28はクランクピン16の基端側に位置して大径部16Aの外周に取付けられたシール部材である。このシール部材28は、例えばOリング等によって構成され、大径部16Aの外周面に凹設された環状のシール装着溝29に取付けられている。そして、シール部材28は、大径孔26Aの内周面に弾性的に接触する。これにより、シール部材28は、潤滑剤Gがピン挿入孔26とクランクピン16との間からクランクピン16の基端側に向けて漏洩するのを防止している。
また、浮動バランスウエイト23の取付部25の外周側にはオイルシール21が設けられている。このため、潤滑剤Gがピン挿入孔26とクランクピン16との間からクランクピン16の先端側に漏洩するときでも、取付部25とボス部8との間はオイルシール21によって封止されている。この結果、シール部材28とオイルシール21は、潤滑剤Gがボス部8の底部側から漏洩するのを防ぐことができるから、ピン挿入孔26とクランクピン16との間を潤滑状態に保持することができると共に、旋回軸受19から潤滑剤Gが漏洩するのも防止することができる。
第1の実施の形態によるスクロール式空気圧縮機1は上述の如き構成を有するもので、次に、その動作について説明する。
まず、電動モータにより駆動軸15を回転し、旋回軸受19を介して旋回スクロール7を旋回動作させると、固定スクロール4のラップ部4Bと旋回スクロール7のラップ部7Bとの間に画成された圧縮室10が連続的に縮小する。これにより、吸込口5から吸込んだ外気は、各圧縮室10で順次圧縮することにより、圧縮空気として吐出口6から吐出し、外部の空気タンク等に貯留することができる。
この圧縮運転時に、各補助クランク機構11は、旋回スクロール7の自転を防止しつつ、この旋回スクロール7を固定スクロール4に対して旋回動作させている。また、圧縮運転時には、各圧縮室10の圧力がスラスト荷重となって旋回スクロール7に作用する。このスラスト荷重は、3個の補助クランク機構11を用いて支持する。
然るに、旋回スクロール7の旋回運動に伴って、旋回スクロール7には遠心力が作用する。この遠心力は、旋回軸受19および補助クランク機構11によって分担して支持する。ここで、浮動バランスウエイト23は、ピン挿入孔26および連結機構27によって駆動軸15に径方向に変位可能な状態で連結されている。そして、浮動バランスウエイト23にも遠心力が作用するから、浮動バランスウエイト23は、遠心力によって駆動軸15の径方向に向けて僅かに変位する。
このとき、浮動バランスウエイト23の遠心力は、駆動軸15に作用することなく、旋回スクロール7に作用する。また、浮動バランスウエイト23の重心位置は、駆動軸15の回転中心を挟んで旋回スクロール7の重心位置とは反対側に配置されている。このため、浮動バランスウエイト23は、旋回スクロール7の遠心力が働く方向とは逆方向に向けて変位し、旋回スクロール7の遠心力の一部または全部を相殺する。この結果、補助クランク機構11に作用する遠心力が減少するから、補助クランク機構11等の信頼性、耐久性を高めることができる。
また、第1の実施の形態によれば、浮動バランスウエイト23のピン挿入孔26と駆動軸15のクランクピン16との間には潤滑剤Gを封入する構成とした。このため、浮動バランスウエイト23に遠心力が作用して、浮動バランスウエイト23がクランクピン16に対して径方向に変位したときでも、潤滑剤Gによってピン挿入孔26とクランクピン16との間の摩擦を低減することができ、これらの摩耗やフレッティングを防止することができる。
さらに、浮動バランスウエイト23の取付部25にはピン挿入孔26を設けると共に、ピン挿入孔26とクランクピン16との間にはシール部材28を設けた。また、浮動バランスウエイト23の取付部25の外周側にはオイルシール21を設けた。このため、旋回スクロール7のボス部8内には、シール部材28およびオイルシール21によって封止された潤滑剤Gの収容空間を形成することができる。
従って、シール部材28およびオイルシール21によって、ピン挿入孔26とクランクピン16との間および旋回軸受19から潤滑剤Gが漏洩するのを防止することができる。この結果、無給油式のスクロール式空気圧縮機1であっても、ピン挿入孔26とクランクピン16との間を常に潤滑状態に保持することができるから、これらの間で摩耗やフレッティングが生じることがなく、信頼性、耐久性を高めることができる。
また、駆動軸15のクランクピン16と旋回軸受19との間には、クランクピン16に対して径方向に変位可能な取付部25を設ける構成としたから、駆動軸15は、軸受17,18によって2箇所で支持されるため、静定支持することができる。さらに、旋回スクロール7は、補助クランク機構11によって3箇所で支持されるため、取付部25が径方向に変位不能な場合に比べて、4点不静定から3点不静定に減少させることができる。これにより、位置誤差、熱膨張等に伴う不静定荷重を抑制することができ、軸受12,13,17,18等の破損を防止することができる。
なお、第1の実施の形態では、シール部材28およびオイルシール21によって、ピン挿入孔26とクランクピン16との間に潤滑剤Gを封止する構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、例えば取付部25を有底筒状に形成した場合には、クランクピン16の先端側が閉塞されるから、シール部材28のみによってピン挿入孔26とクランクピン16との間に潤滑剤Gを封止することができる。
次に、図7および図8は本発明の第2の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、浮動バランスウエイトのピン挿入孔と駆動軸のクランクピンとの間には、これらの間の潤滑性を保持する自己潤滑性部材を設ける構成としたことにある。なお、第2の実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
31は浮動バランスウエイト23の取付部を示している。この取付部31は、第1の実施の形態による取付部25とほぼ同様に、扇形状をなすウエイト部24の要部分に位置して段付円筒状に形成されている。
また、取付部31には、駆動軸15のクランクピン16が挿入されるピン挿入孔32が設けられている。このピン挿入孔32は、第1の実施の形態によるピン挿入孔26と同様に、大径孔32Aと小径孔32Bとによって構成され、クランクピン16に対して浮動バランスウエイト23を駆動軸15の径方向に変位可能な状態で取付けるものである。但し、小径孔32Bは、その断面が例えば円形状に形成されている。
33はピン挿入孔32とクランクピン16との間に設けられた自己潤滑性部材としてのスライドブッシュである。このスライドブッシュ33は、例えば銅等の金属材料または四フッ化エチレン系の樹脂材料等のように自己潤滑性をもった材料を用いて略円筒状に形成されている。そして、スライドブッシュ33は、その外周面が例えばピン挿入孔32内に圧入固定され、廻止め状態で取付部31に取付けられている。また、スライドブッシュ33の内周側には、表面が平面状となった廻止め部33Aが形成されている。このため、スライドブッシュ33の内部には、円形の一部を直線状に切欠いた断面形状となった貫通孔34が形成されている。
一方、クランクピン16の小径部16Bには、円弧状の外周面の一部を平坦面状に切欠いた切欠き35が形成されている。これにより、クランクピン16の切欠き35とスライドブッシュ33の廻止め部33Aとが係合し、スライドブッシュ33は、廻止め状態で小径部16Bの外周側に取付けられている。
ここで、クランクピン16の切欠き35は、駆動軸15の径方向と平行に延びている。また、スライドブッシュ33の貫通孔34は、小径部16Bの外径寸法よりも大きな内径寸法を有している。このため、スライドブッシュ33の貫通孔34と小径部16Bとの間には、駆動軸15の径方向には大きな間隔をもった隙間S1が形成され、駆動軸15の回転方向には殆ど隙間S1が形成されない。これにより、取付部31は、クランクピン16に対して駆動軸15の径方向に変位可能な状態となり、スライドブッシュ33の廻止め部33Aとクランクピン16の切欠き35とは互いに摺接する構成となっている。
かくして、このように構成された第2の実施の形態でも、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、第2の実施の形態では、ピン挿入孔32とクランクピン16との間にはスライドブッシュ33を設ける構成とした。このため、浮動バランスウエイト23に遠心力が作用して、浮動バランスウエイト23がクランクピン16に対して径方向に変位したときでも、スライドブッシュ33によってピン挿入孔32とクランクピン16との間の摩擦を低減することができ、これらの摩耗やフレッティングを防止することができる。
また、ピン挿入孔32とクランクピン16との間にはスライドブッシュ33を設ける構成としたから、スライドブッシュ33によってピン挿入孔32とクランクピン16との間を常に潤滑状態に保つことができる。
次に、図9および図10は本発明の第3の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、浮動バランスウエイトのピン挿入孔と駆動軸のクランクピンとの間には、弾性体を設ける構成としたことにある。なお、第3の実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
41は浮動バランスウエイト23の取付部を示している。この取付部41は、第1の実施の形態による取付部25とほぼ同様に、扇形状をなすウエイト部24の要部分に位置して段付円筒状に形成されている。
また、取付部41には、駆動軸15のクランクピン16が挿入されるピン挿入孔42が設けられている。このピン挿入孔42は、第1の実施の形態によるピン挿入孔26と同様に、大径孔42Aと小径孔42Bとによって構成され、クランクピン16に対して浮動バランスウエイト23を駆動軸15の径方向に変位可能な状態で取付けるものである。但し、小径孔42Bは、その断面が例えば円形状に形成されている。
43はピン挿入孔42とクランクピン16との間に設けられた弾性体としての弾性ブッシュである。この弾性ブッシュ43は、弾性材料を用いて略円筒状に形成され、駆動軸15の径方向および回転方向に対して弾性変形が可能となっている。そして、弾性ブッシュ43は、ピン挿入孔42内に挿嵌されると共に、その貫通孔44にはクランクピン16の小径部16Bが挿入されている。
さらに、第1の実施の形態とは異なり、クランクピン16の大径部16Aにはシール部材は設けられておらず、シール部材を省く構成となっている。
かくして、このように構成された第3の実施の形態においても、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、本実施の形態では、ピン挿入孔42とクランクピン16との間には弾性ブッシュ43を設ける構成とした。このため、浮動バランスウエイト23に遠心力が作用したときには、浮動バランスウエイト23は、弾性ブッシュ43が弾性変形することによって、クランクピン16に対して径方向に変位することができる。
また、ピン挿入孔42とクランクピン16との間には弾性ブッシュ43を設けたから、クランクピン16には摺接する部位がない。このため、クランクピン16との間の摩耗やフレッティングを生じることがなく、潤滑剤やシール部材を省くことができ、製造コストを軽減することができる。
次に、図11ないし図14は本発明の第4の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、浮動バランスウエイトのピン挿入孔と駆動軸のクランクピンとの間には、径方向のばね定数が小さく回転方向のばね定数が大きい異方性ばね部材を設ける構成としたことにある。なお、第4の実施の形態では、第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
51は浮動バランスウエイト23の取付部を示している。この取付部51は、第1の実施の形態による取付部25とほぼ同様に、扇形状をなすウエイト部24の要部分に位置して段付円筒状に形成されている。
また、取付部51には、駆動軸15のクランクピン16が挿入されるピン挿入孔52が設けられている。このピン挿入孔52は、第1の実施の形態によるピン挿入孔26と同様に、大径孔52Aと小径孔52Bとによって構成され、クランクピン16に対して浮動バランスウエイト23を駆動軸15の径方向に変位可能な状態で取付けるものである。但し、小径孔52Bは、その断面が例えば円形状に形成されている。
53はピン挿入孔52とクランクピン16との間に設けられた異方性ばね部材である。この異方性ばね部材53は、例えば外筒部53Aおよび内筒部53Bによって二重筒状に形成されると共に、これらの間をばね性をもって周方向に延びる2本の梁部53Cによって連結する構成となっている。
ここで、異方性ばね部材53は、例えば薄鋼板をプレス加工した複数枚のプレートを積み重ねると共に、これらを接合することによって形成されている。積層後に精度出しが必要であれば、外径は旋盤で加工が可能であり、内径の仕上げは内面に均等な側圧が同時にかかるホーニングを用いれば円筒壁が異方性の剛性をもっていても、問題なく加工することができる。
また、梁部53Cは、駆動軸15の径方向の両端側に配置されている。このため、異方性ばね部材53のうち径方向の両側位置には、梁部53Cを挟んで2本のスリット54A,54Bが形成されている。一方、異方性ばね部材53のうち回転方向の両側位置には、外筒部53Aと内筒部53Bとに挟まれた1本のスリット54Cが形成されている。このため、異方性ばね部材53は、径方向のばね定数が小さく回転方向のばね定数が大きい構成となっている。
そして、ピン挿入孔52内に外筒部53Aが圧入嵌合されると共に、内筒部53B内にはクランクピン16の小径部16Bが圧入嵌合されている。
なお、駆動軸15の回転駆動に伴って、梁部53Cには圧縮荷重または引張り荷重が加わる。梁部53Cに圧縮荷重が作用すると、梁部53Cの変形、座屈等が生じる虞れがある。このため、梁部53Cに引張り荷重が作用する方向で、ピン挿入孔52内に異方性ばね部材53を装着するのが好ましい。
また、異方性ばね部材53は、上述した製造方法に限らず、例えば円筒の壁にワイヤカット放電加工でスリット54A〜54Cを形成する構成としてもよい。この場合、予め旋盤等によって内外径の精度を出しておけば、剛性の異方性の問題は発生しない。また、スリット加工後の変形は内外径の同心度が変化するのみで、内外径の寸法は殆ど変化しないから、使用上差し支えない。
かくして、このように構成された第4の実施の形態でも、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、本実施の形態では、ピン挿入孔52とクランクピン16との間には異方性ばね部材53を設ける構成とした。このため、浮動バランスウエイト23に遠心力が作用したときには、異方性ばね部材53が径方向に弾性変形し、浮動バランスウエイト23は、クランクピン16に対して径方向に変位することができる。
また、ピン挿入孔52とクランクピン16との間には異方性ばね部材53を設けたから、ピン挿入孔52とクランクピン16とが接触することがない。このため、ピン挿入孔52とクランクピン16との間で摩耗等を生じることがないから、信頼性、耐久性を高めることができると共に、潤滑剤やシール部材28を省くことができ、製造コストを軽減することができる。
なお、前記第4の実施の形態では、異方性ばね部材53は外筒部53Aと内筒部53Bとの間を片持ち梁からなる梁部53Cによって連結する構成とした。しかし、本発明はこの構成に限らず図15に示す異方性ばね部材53´のように、外筒部53A´と内筒部53B´との間を両持ち梁部53C´によって連結し、梁部53C´を挟んで2本のスリット54A´と1本のスリット54B´を設け、外筒部53A´と内筒部53B´との間にスリット54C´を設ける構成としてもよい。この構成により、回転方向に関係なく、異方性ばね部材53´を適用することができる。
また、前記第2,第4の実施の形態では、ピン挿入孔32,52とクランクピン16との間にシール部材28を設ける構成としたが、スライドブッシュ33や異方性ばね部材53には必ずしも潤滑剤を供給する必要はなく、シール部材28を省く構成としてもよい。この場合、旋回軸受19の軸方向一側に設けたオイルシール21に加えて、例えば軸方向他側にもオイルシール等を設け、旋回軸受19から潤滑剤が漏洩するのを防止すればよい。
さらに、各実施の形態では、スクロール式流体機械としてスクロール式空気圧縮機1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、冷媒を圧縮する冷媒圧縮機、真空ポンプ、膨張機等を含めて他のスクロール式流体機械に適用してもよい。
本発明の第1の実施の形態によるスクロール式空気圧縮機を示す縦断面図である。 図1中のクランクピンの周囲を拡大して示す拡大断面図である。 図1中の浮動バランスウエイトおよび固定バランスウエイトを示す縦断面図である。 図3中の浮動バランスウエイトおよび固定バランスウエイトを示す左側面図である。 図3中の浮動バランスウエイトの取付部およびクランクピンの周囲を拡大して示す拡大縦断面図である。 浮動バランスウエイトの取付部およびクランクピン等を図5中の矢示VI−VI方向からみた拡大横断面図である。 第2の実施の形態によるスライドブッシュおよびクランクピンの周囲を示す図5と同様位置の拡大縦断面図である。 スライドブッシュ、クランクピン等を図7中の矢示VIII−VIII方向からみた拡大横断面図である。 第3の実施の形態による弾性ブッシュおよびクランクピンの周囲を示す図5と同様位置の拡大縦断面図である。 弾性ブッシュ、クランクピン等を図9中の矢示X−X方向からみた拡大横断面図である。 第4の実施の形態による異方性ばね部材およびクランクピンの周囲を示す図5と同様位置の拡大縦断面図である。 異方性ばね部材、クランクピン等を図11中の矢示XII−XII方向からみた拡大横断面図である。 自由状態の異方性ばね部材を単体で示す正面図である。 異方性ばね部材の内筒部が径方向に変位した状態を示す正面図である。 異方性ばね部材の変形例を示す図13と同様の正面図である。
符号の説明
1 スクロール式空気圧縮機(スクロール式流体機械)
2 ケーシング
4 固定スクロール
4A,7A 鏡板
4B,7B ラップ部
7 旋回スクロール
10 圧縮室(流体室)
11 補助クランク機構(自転防止機構)
15 駆動軸
16 クランクピン
19 旋回軸受
22 固定バランスウエイト
23 浮動バランスウエイト
25,31,41,51 取付部
26,32,42,52 ピン挿入孔
28 シール部材
33 スライドブッシュ(自己潤滑性部材)
43 弾性ブッシュ(弾性体)
53,53´ 異方性ばね部材

Claims (4)

  1. ケーシングと、
    該ケーシングに固定され鏡板の表面に渦巻状のラップ部が立設された固定スクロールと、
    鏡板の表面に渦巻状のラップ部が立設され旋回運動によって該固定スクロールとの間に流体を圧縮または膨張する複数の流体室を画成する旋回スクロールと、
    該旋回スクロールの自転を防止する自転防止機構と、
    前記ケーシングに回転可能に設けられ先端側がクランクピンとなった駆動軸と、
    該駆動軸に設けられ該駆動軸と一緒に回転して回転バランスを保持する固定バランスウエイトと、
    前記駆動軸に設けられ前記駆動軸の径方向に変位可能な状態で前記駆動軸と一緒に回転する浮動バランスウエイトとを備えてなるスクロール式流体機械において、
    前記浮動バランスウエイトは、前記旋回スクロールの旋回軸受に取付けられる取付部を備え、
    該取付部には、前記駆動軸のクランクピンが挿入され該クランクピンに対して前記浮動バランスウエイトを径方向に変位可能な状態で取付けるピン挿入孔を設け、
    該ピン挿入孔と前記駆動軸のクランクピンとの間には、潤滑剤を封入すると共に当該潤滑剤の漏洩を防止するシール部材を設ける構成としたことを特徴とするスクロール式流体機械。
  2. ケーシングと、
    該ケーシングに固定され鏡板の表面に渦巻状のラップ部が立設された固定スクロールと、
    鏡板の表面に渦巻状のラップ部が立設され旋回運動によって該固定スクロールとの間に流体を圧縮または膨張する複数の流体室を画成する旋回スクロールと、
    該旋回スクロールの自転を防止する自転防止機構と、
    前記ケーシングに回転可能に設けられ先端側がクランクピンとなった駆動軸と、
    該駆動軸に設けられ該駆動軸と一緒に回転して回転バランスを保持する固定バランスウエイトと、
    前記駆動軸に設けられ前記駆動軸の径方向に変位可能な状態で前記駆動軸と一緒に回転する浮動バランスウエイトとを備えてなるスクロール式流体機械において、
    前記浮動バランスウエイトは、前記旋回スクロールの旋回軸受に取付けられる取付部を備え、
    該取付部には、前記駆動軸のクランクピンが挿入され該クランクピンに対して前記浮動バランスウエイトを径方向に変位可能な状態で取付けるピン挿入孔を設け、
    該ピン挿入孔と前記駆動軸のクランクピンとの間には、これらの間の潤滑性を保持する自己潤滑性部材を設ける構成としたことを特徴とするスクロール式流体機械。
  3. ケーシングと、
    該ケーシングに固定され鏡板の表面に渦巻状のラップ部が立設された固定スクロールと、
    鏡板の表面に渦巻状のラップ部が立設され旋回運動によって該固定スクロールとの間に流体を圧縮または膨張する複数の流体室を画成する旋回スクロールと、
    該旋回スクロールの自転を防止する自転防止機構と、
    前記ケーシングに回転可能に設けられ先端側がクランクピンとなった駆動軸と、
    該駆動軸に設けられ該駆動軸と一緒に回転して回転バランスを保持する固定バランスウエイトと、
    前記駆動軸に設けられ前記駆動軸の径方向に変位可能な状態で前記駆動軸と一緒に回転する浮動バランスウエイトとを備えてなるスクロール式流体機械において、
    前記浮動バランスウエイトは、前記旋回スクロールの旋回軸受に取付けられる取付部を備え、
    該取付部には、前記駆動軸のクランクピンが挿入され該クランクピンに対して前記浮動バランスウエイトを径方向に変位可能な状態で取付けるピン挿入孔を設け、
    該ピン挿入孔と前記駆動軸のクランクピンとの間には、該クランクピンに対して前記浮動バランスウエイトが変位するときに弾性変形する弾性体を設ける構成としたことを特徴とするスクロール式流体機械。
  4. ケーシングと、
    該ケーシングに固定され鏡板の表面に渦巻状のラップ部が立設された固定スクロールと、
    鏡板の表面に渦巻状のラップ部が立設され旋回運動によって該固定スクロールとの間に流体を圧縮または膨張する複数の流体室を画成する旋回スクロールと、
    該旋回スクロールの自転を防止する自転防止機構と、
    前記ケーシングに回転可能に設けられ先端側がクランクピンとなった駆動軸と、
    該駆動軸に設けられ該駆動軸と一緒に回転して回転バランスを保持する固定バランスウエイトと、
    前記駆動軸に設けられ前記駆動軸の径方向に変位可能な状態で前記駆動軸と一緒に回転する浮動バランスウエイトとを備えてなるスクロール式流体機械において、
    前記浮動バランスウエイトは、前記旋回スクロールの旋回軸受に取付けられる取付部を備え、
    該取付部には、前記駆動軸のクランクピンが挿入され該クランクピンに対して前記浮動バランスウエイトを径方向に変位可能な状態で取付けるピン挿入孔を設け、
    該ピン挿入孔と前記駆動軸のクランクピンとの間には、径方向のばね定数が小さく回転方向のばね定数が大きい異方性ばね部材を設ける構成としたことを特徴とするスクロール式流体機械。
JP2008196442A 2008-07-30 2008-07-30 スクロール式流体機械 Pending JP2010031794A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008196442A JP2010031794A (ja) 2008-07-30 2008-07-30 スクロール式流体機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008196442A JP2010031794A (ja) 2008-07-30 2008-07-30 スクロール式流体機械

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010031794A true JP2010031794A (ja) 2010-02-12

Family

ID=41736555

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008196442A Pending JP2010031794A (ja) 2008-07-30 2008-07-30 スクロール式流体機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010031794A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113503258A (zh) * 2021-08-26 2021-10-15 安徽美芝精密制造有限公司 压缩机的轴承、压缩机及制冷设备

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113503258A (zh) * 2021-08-26 2021-10-15 安徽美芝精密制造有限公司 压缩机的轴承、压缩机及制冷设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5075810B2 (ja) スクロール式流体機械
JP2009264370A (ja) スクロール式流体機械
EP1867834B1 (en) Fluid machine with scroll compression mechanism
JP2006009792A (ja) 回転式圧縮機
WO2014155546A1 (ja) スクロール圧縮機
JP7439690B2 (ja) 圧縮機、圧縮機の製造方法
JP2010031794A (ja) スクロール式流体機械
JP2012237251A (ja) スクロール型流体機械
JP2007077958A (ja) 圧縮機
JP2010053844A (ja) スクロール式流体機械
JP5037995B2 (ja) スクロール式流体機械
JP4917424B2 (ja) スクロール式流体機械
CN219733630U (zh) 防自转装置及涡旋压缩机
JP2019056336A (ja) スクロール型流体機械
JP2010043608A (ja) スクロール式流体機械
CN116097001B (zh) 压缩机、压缩机的制造方法
JP3858580B2 (ja) 密閉型電動圧縮機
JP2009085102A (ja) スクロール式流体機械
JPH0988849A (ja) スクロール式流体機械
JP4142383B2 (ja) 全系回転式スクロール圧縮機
WO2020008798A1 (ja) 流体機械
JP3988524B2 (ja) 密閉型圧縮機
JP2006207406A (ja) スクロール流体機械
JPWO2004029461A1 (ja) スクロール圧縮機
JP4547352B2 (ja) 流体機械