JP2010030634A - 鏡板を備えた圧力容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】下端部に設けた鏡板16中央部に排出路24を備え、内部に充填剤20を充填してなる圧力容器において、前記容器外側の鏡板面に、前記排出路24を取り囲むようにリング状の補強材36を設け、前記容器内側の鏡板面に、前記充填剤の荷重を支持する支持部材34を複数個溶接固定する。また、前記支持部材34のうち一部又は全部を円筒状の形状とする。
【選択図】図4
Description
中央部に排出口を有する鏡板を容器下端部に備え、内部に充填剤を充填してなる圧力容器において、前記容器外側の鏡板面に、前記排出口を取り囲むようにリング状の補強材を設け、前記容器内側の鏡板面に、前記充填剤の荷重を支持する支持部材を複数個溶接固定したことを特徴とする。
さらに、前記リング状の補強材を容器外側の鏡板面、即ち容器底部に前記排出路を取り囲むように設けることで、該補強材近傍の鏡板の変形を抑制することができ、このことにより前記支持部材と鏡板との溶接部への応力の集中を低減し、前記溶接部における鏡板の損傷の可能性を低減することができる。
前記溶接部近傍の鏡板の変形を効率的に抑制するためには、前記リング状の補強材の取り付け位置を、前記支持部材を溶接固定した位置と前記鏡板を挟んで対向する位置、またはその近傍とすることが好ましい。
さらに、前記補強材は容器外側から取り付けることができるため、取り付けが容易であり、既存の容器にも容易に適用することができる。
さらにまた、前記鏡板は下端部に排出口が備えられているため、排出口を備えない鏡板よりも強度が弱いが、前記補強材を取り付けることで鏡板全体の強度を上げることができる。
前記支持部材を円筒状の形状とすることで、前記支持部材の断面積が支持部材を板状とする場合よりも大きくなって荷重が分散し、また溶接範囲も大きくなるため、前記溶接部への応力集中が起きにくくなり、前記溶接部近傍の鏡板の損傷の可能性をさらに低減することができる。
さらに、内側から1番目と2番目の補強材間の間隔と、内側から2番目と3番目の補強材の間隔を略同じとする、即ち前記3つの補強材を略等間隔に同心円状に設けると、鏡板の変形を鏡板全体に渡って均等に抑制することができる。
これにより、さらに効率よく前記溶接部分近傍の鏡板の変形を抑制することができるため、前記溶接部分の応力の集中をさらに効率よく低減することができる。
まず図1を用いて実施例1における吸着塔全体の構成について説明する。
吸着塔10は、吸着塔外壁12、上部鏡板14、下部鏡板16、吸着剤20で概略構成されており、さらに筒状の内壁13を立設し、内壁13下部には中央部にガス排出路24を設けた内部鏡板21が設けられている。
また、吸着塔10は複数の支柱30(図1においては1つのみ図示)によって地表面等に固定される。
支持部材34は図2に斜視図を示したように円筒状の形状である。
図1、図3及び図4を用いて支持部材34付近の構成について説明する。
図3、4に示すように吸着剤支持構造物18の下部には板状の支持板32を介して円筒状の支持部材34が8つ取り付けられており、該支持部材34はその下部で鏡板16に溶接固定されている。
このとき、支持部材34と下部鏡板16を挟んで対向する位置にはリング状の補強材36が設けられているため、補強材36近傍、即ち支持部材34近傍での下部鏡板16の前記吸着剤の荷重による変形を抑制することができ、前記支持部材34と下部鏡板16との溶接部への応力の集中を抑制し、該溶接部近傍における下部鏡板16の損傷の可能性を低減することができる。
その後、ガス入口22から真空ポンプなどを用いて吸着塔10内を減圧すると、吸着剤に吸着された水分及び窒素が脱着されて排出され、吸着剤が再生される。
こうして、吸着と脱着による再生を交互に繰り返し行うことによって酸素ガスが連続的に生成される。
図5及び図6を用いて支持部材34及び補強材36a、36b、36c付近の構成について説明する。
図5は実施例2における図1のB方向矢視図であり、図6は実施例2における図1のA部拡大図である。なお、図5及び図6において、図1〜4と同一符号は同一物を表し説明を省略する。
つまり、補強材は、容器中心側から補強材36c、36a、36bの順に同心円に下部鏡板16の下側に設けられている。
さらに、補強材36bと補強材36aとの間隔と、補強材36aと補強材36cとの間隔とを略同じとする、即ち前記3つの補強材36a、36b、36cを略等間隔に同心円状に設けることで、鏡板の変形を鏡板全体に渡って均等に抑制することができる。
図7及び図8を用いて支持部材34及び補強材36d、36e付近の構成について説明する。
図7は実施例3における図1のB方向矢視図であり、図8は実施例2における図1のA部拡大図である。なお、図7及び図8において、図1〜4と同一符号は同一物を表し説明を省略する。
さらに、補強材36dと補強材36eとの間には8つのリブ36fが、それぞれ補強材36d、36eが形成する同心の半径方向に、支持部材34と下部鏡板16を挟んで対向する位置に設けられている。
また、前記リブ36fと前記支持部材34とを下部鏡板16を挟んで対向する位置に設けることにより、さらに効率よく前記溶接部分近傍の下部鏡板16の変形を抑制することができるため、前記溶接部分の応力の集中をさらに効率よく低減することができる。
16 下部鏡板
20 吸着剤
24 ガス排出路
34 支持部材
36、36a、36b、36c、36d、36e 補強材
36f リブ
Claims (5)
- 中央部に排出口を有する鏡板を容器下端部に備え、
内部に充填剤を充填してなる圧力容器において、
前記容器外側の鏡板面に、前記排出口を取り囲むようにリング状の補強材を設け、
前記容器内側の鏡板面に、前記充填剤の荷重を支持する支持部材を複数個溶接固定したことを特徴とする圧力容器。 - 前記複数の支持部材の一部又は全部を円筒状の形状としたことを特徴とする請求項1記載の圧力容器。
- 前記リング状の補強材を同心円状に3つ設け、
前記リング状の補強材のうち、中心から2番目の円を形成するリング状の補強材と前記鏡板を挟んで対向する位置で、前記複数の支持部材を前記鏡板に溶接固定したことを特徴とする請求項1又は2記載の圧力容器。 - 前記リング状の補強材を同心円状に2つ設けるとともに、前記2つのリング状の補強材の間に、前記補強材の半径方向にリブを複数個取り付け、
前記2つの補強材の間と前記鏡板を挟んで対向する位置で、前記複数の支持部材を前記鏡板に溶接固定したことを特徴とする請求項1又は2記載の圧力容器。 - 前記リブと、前記支持部材とを鏡板を挟んで対向する位置に設けることを特徴とする請求項4記載の圧力容器。
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JP2008195261A JP5047086B2 (ja) | 2008-07-29 | 2008-07-29 | 鏡板を備えた圧力容器 |
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JP3674456B2 (ja) * | 2000-05-02 | 2005-07-20 | 株式会社ニットーボー・エフアールピー研究所 | 補強リング一体型鏡板 |
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