JP2010029092A - 包装食品 - Google Patents

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Abstract

【課題】消費者が、衣材の中の食材について鮮度を目で見て確認することができ、また、調理する楽しみを得ることができる包装食品を提供すること
【解決手段】包装食品Aにおいて、少なくとも一部を透明として内部を視認可能とした容器1内に、油ちょうして食する食材2と、同食材2の衣とする粉状若しくは粒状の衣材3とが収容され、前記容器1内における前記食材2の上方に、当該容器1を上下反転させた際に、前記食材2と前記衣材3とを移動させて混和する混和空間Kを設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、包装食品に関する。
従来より、食材の周囲に衣をまぶし、油で揚げて食する油ちょう用の包装食品(以下、「油ちょう用衣付の包装食品」という。)は、例えば、えびフライ等のフライ類や、チキンカツ等のカツ類や、カニクリームコロッケ等のコロッケ類などがある。これらの油ちょう用衣付の包装食品は、衣材を用いて食材を被包することによって形成されている(例えば、特許文献1参照。)。
このような油ちょう用衣付の包装食品は、冷蔵、冷凍、チルドなど様々な温度帯で小売店の棚やショーケースに陳列され、或いは、小売店や倉庫などの冷蔵庫や冷凍庫やチルド室に保存される。
油ちょう用衣付の包装食品は、様々な温度帯で小売店の店頭で陳列され販売される際、既に食材に衣材が全体にわたってまぶされた前処理済みの状態で、食材と衣材とが包装体である容器に収容されて販売されている。例えば、油ちょう用衣付食品が、1個もしくは複数個収納可能な合成樹脂製のトレー内に収納された後、該トレーの開口部をフイルム材で包被し、ラッピングしたトレーを包装体で外包装されたものがある(例えば、特許文献2参照。)。
これらの油ちょう用衣付の包装食品によれば、消費者は、小売店などで包装された状態で購入することができ、また、調理時には、既に衣がまぶしてある食品をトレー内から取り出して、衣をまぶす手間を省きながら容易に油ちょう食品の調理を行うことができる。
特開2005−348601号公報 特開平10−257873号公報
しかしながら、上記従来の油ちょう用衣付の包装食品では、消費者は、食材の鮮度を確認することができないという問題があった。
具体的には、特許文献1に記載のフライ用衣付き食品では、衣材が食材の全体にわたって既にまぶされた状態であり、例えば店頭で購入を検討する際に衣材の中の食材が見えないため、消費者は、食材の鮮度を目で見て確認できなかった。
特許文献2に記載の冷凍食品では、外包装が透明でない場合、中身が見えない上に、食材に衣材が全体にわたってまぶされた状態である場合も、衣材の中の食材が見えないこととなり、消費者は、食材の鮮度を確認できなかった。
また、すでに、衣材が食材の全体にわたってまぶされていることから、調理する手間が省けるものの、調理する楽しみが得られなかった。
よって、本発明が解決しようとする課題は、消費者が、衣材の中の食材について鮮度を目で見て確認することができ、また、調理する楽しみを得ることができる包装食品を提供することにある。
そこで、請求項1に係る本発明では、包装食品において、少なくとも一部を透明として内部を視認可能とした容器内に、油ちょうして食する食材と、同食材の衣とする粉状若しくは粒状の衣材とが収容され、前記容器内における前記食材の上方に、当該容器を上下反転させた際に、前記食材と前記衣材とを移動させて混和する混和空間を設けたことを特徴とする。
また、請求項2に係る本発明では、請求項1に記載の包装食品において、前記容器を、底部を形成する下部トレーと、前記混和空間を形成する上蓋とで構成し、前記下部トレーに前記衣材を所定量を敷き詰めて衣層を形成すると共に、同衣層上に前記食材を密に並べて収容したことを特徴とする。
また、請求項3に係る本発明では、請求項2に記載の包装食品において、前記上蓋は、閉蓋した際に前記下部トレーの周縁部から上方に立ち上がる側壁部と、前記下部トレーの底部に対し略平行となる天面部とを有し、同天面部は、前記混和の際に前記衣材及び食材が衝突して振動音が発生する鼓面を有し、同鼓面は、振動の伝搬を遮断すべく前記天面部周縁に沿って環状に形成した防振手段を介して設けられていることを特徴とする。
また、請求項4に係る本発明では、請求項3に記載の包装食品において、前記上蓋と、前記下部トレーとを一体的に囲繞して、前記鼓面を容器内方に撓ませる帯封を備えたことを特徴とする。
また、請求項5に係る本発明では、請求項2〜4いずれか1項に記載の包装食品において、前記上蓋は、ポリスチレン樹脂により0.15〜0.35mmの厚みに成形していることを特徴とする。
請求項1記載の本発明によれば、包装食品は、少なくとも一部を透明として内部を視認可能とした容器内に、油ちょうして食する食材と、同食材の衣とする粉状若しくは粒状の衣材とが収容されていることから、消費者は、食材の鮮度を目で見て確認しつつ購入することができる。また、前記容器内における前記食材の上方に、当該容器を上下反転させた際に、前記食材と前記衣材とを移動させて混和する混和空間を設けたことから、手軽に手を汚すことなく食材に衣材をまぶすことができる。また、容器に食材や衣材が衝突することにより、発生する音を楽しみながら調理することができる。
請求項2記載の本発明によれば、請求項1に記載の包装食品において、前記容器を、底部を形成する下部トレーと、前記混和空間を形成する上蓋とで構成したことから、食材と衣材とを確実に保持することができ、容器の端を両手で持つことにより、容易に容器を反転させ、食材と衣材とを混和させることができる。前記下部トレーに前記衣材を所定量を敷き詰めて衣層を形成すると共に、同衣層上に前記食材を密に並べて収容したことから、食材の鮮度をより確実に確認することができる。また、包装食品の輸送や保存する際には、食材が移動することなく、食材の型崩れを防止できる。
請求項3記載の本発明によれば、請求項2に記載の包装食品において、前記上蓋は、閉蓋した際に前記下部トレーの周縁部から上方に立ち上がる側壁部と、前記下部トレーの底部に対し略平行となる天面部とを有し、同天面部は、前記混和の際に前記衣材及び食材が衝突して振動音が発生する鼓面を有していることから、容器を上下反転させて食材と衣材とを混和(調理)する際に、確実に音を楽しむことができる。同鼓面は、振動の伝搬を遮断すべく前記天面部周縁に沿って環状に形成した防振手段を介して設けられていることから、容器を上下反転させて混和する際に、容器を支える手が鼓面の振動を止めることがなくなり、より確実に音を楽しむことができる。
請求項4記載の本発明によれば、請求項3に記載の包装食品において、前記上蓋と、前記下部トレーとを一体的に囲繞して、前記鼓面を容器内方に撓ませる帯封を備えたことから、容器を上下反転させて調理する際に、内容物である食材や衣材が飛び出すことを防止できる。また、鼓面が容器内方に撓むこととなり、そこでは張力が作用するので、更に確実に音を発生させることができ、その結果、音を楽しむことができる。
請求項5記載の本発明によれば、請求項2〜4いずれか1項に記載の包装食品において、前記上蓋は、ポリスチレン樹脂により0.15〜0.35mmの厚みに成形していることから、上蓋が破損し難く、上蓋の鼓面が容器内方に撓んだ際に、よりよい音を発生させることができ、その結果、より確実に音を楽しむことができる。
以下に、本発明の一実施形態にかかる包装食品の構成について図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる包装食品Aの構成を示した図であり、図2は、図1におけるI−I線断面図である。
包装食品Aは、図1と図2に示すように、少なくとも一部を透明として内部を視認可能とした容器1と、容器1内に収容された、油ちょうして食する食材2と、同食材の衣とする粉状若しくは粒状の衣材3とよりなり、容器1内における食材2の上方に、容器1を上下反転させた際に、食材2と衣材3とを移動させて混和する混和空間Kを設けている。
かかる構成とすることにより、消費者は、食材2や衣材3の鮮度を目で見て確認しながら、包装食品Aを購入することができる。
食材2は、球状や小判状や円筒状(俵状)等の様々な形状とすることができる。特に、容器1を上下反転させた際に、衣材3が食材2に均一にまぶされるようにするためには、食材2が様々な方向に移動するように、食材2は、球状であることが望ましい。
食材2は、例えば、新鮮な肉類や魚などの水産物類などで構成することができる。例えば、新鮮な鯵の肉団子から構成される。
衣材3は、粉状(例えば、パン粉等。)若しくは粒状(例えば、クルトンやあられやピーナッツやスナック菓子等)等の様々な形状とすることができる。特に、容器1を上下反転させた際に、衣材3が食材2に均一にまぶされるようにするためには、衣材3が様々な方向に移動するように、衣材3は、粉状であることが望ましい。
衣材3は、例えば、粉状のパン粉から構成される。パン粉の種類は、ドライパン粉(水分含有率14.5%以下)やセミドライパン粉(水分含有率26%〜30%未満)や生パン粉(水分含有率30%以上)が考えられるが、食材2の種類に合わせて選択されるものである。
なお、衣材3の種類は、食材2の種類に合わせて、食感や風味が考慮され、適宜選択されるものでもある。
混和空間Kは、食材2と衣材3とが収容された容器1内の食材2と衣材3とが占める空間を除いた空間のことをいう。また、混和空間Kは、前述のように容器1を上下反転させると、食材2に衣材3が確実にまぶされるよう、最適な大きさの空間となっている。
混和空間Kは、図2に示すように、例えば、食材2の径をDとすると2D/3の高さを有する。適度な混和空間Kを形成することにより、容器1を上下反転させた際に、食材2に衣材3を最適にまぶすことができる。
なお、混和空間Kの形状を規定する寸法は、食材2の種類や衣材3の種類によって、よりよい音が発生するよう、適宜選択されるものである。例えば、混和空間Kの高さをD/3以上、D未満とするとよい。D/3未満であると、食材2が容器1内の混和空間Kで移動しにくくなるので衣材3の付着が困難となり、D以上であると、食材2が混和空間Kで上下方向に重なって一度付着した衣材3が摩擦でとれるおそれがあるため好ましくない。
前述のように構成される包装食品Aは、容器1を上下反転させ、食材2と衣材3とを混和することにより、手を汚すことなく手軽に調理することができる。また、容器1に食材2や衣材3が衝突することにより、発生する音を楽しみながら調理することができる。
包装食品Aの容器1は、図1に示すように、底部を形成する下部トレー11と、混和空間Kを形成する上蓋12とで構成し、下部トレー11に衣材3を所定量を敷き詰めて衣層3aを形成すると共に、衣層3a上に食材2を密に並べて収容している。
下部トレー11は、食材2と衣材3とを確実に保持することのできる形状を有しており、一方、上蓋12は、下部トレー11に保持されている食材2と衣材3とを覆いかぶさるように下部トレー11に嵌着する形状を有している。このことから、容器1の端を両手で持つことにより、容易に容器1を反転させ、食材2と衣材3とを混和させることができる。また、包装食品Aを輸送、保存、陳列した際に、食材2が移動することなく、食材2の型崩れ(破損)を防止できる。なお、上蓋12に関しては、本発明の特徴部分の一つであり、後に、詳細に説明する。
衣材3の前記所定量は、食材2に振り付けられるのに際し、最適な量の衣材3をいう。すなわち、衣材3の前記所定量は、容器1に収容される食材2の種類や油ちょうする条件などが考慮されて、衣材3が食材2に過不足なく塗されて、まぶされた後でも衝突音が発生するような、衣材3の量のことをいう。
ここで、衣材3の前記所定量について、以下に具体例を挙げて詳細に説明する。
例えば、食材2は、1個あたりの重量が約20〜22gで、形状が約20〜35mmの径を有する球状とすると、その表面積が約1256〜3846.5mmとなる。また、容器1内には食材2である団子が約12個並べて収容されるので、食材2の重量は、約240〜264gとなる。よって、前述の最適な衣材3の量である所定量は、衣材3がパン粉よりなるとすると、約30〜40gとすることが望ましい。約30〜40gのパン粉を下部トレー11内に敷き詰めて衣層3aを形成することで、前述のように衣材3が食材2に過不足なく塗されて、まぶされた後でも衝突音が発生し、確実に油ちょうされる。なお、このとき約7.5〜10gのパン粉が約12個の団子である食材2にまぶされることとなる。
食材2を密に並べるとは、食材2と衣材3とが収容された容器1を上下反転させ混和する際には、食材2と衣材3とが移動し、食材2の周りに衣材3がまぶされるように、一方で、包装食品Aが輸送や保存される際には、容器1内の食材2が、容器1内で移動しないように、最適に並べることをいう。
前述のように衣材3で構成された衣層3aの上に食材2を並べることにより、図1に示すように、例えば上蓋12を透明な合成樹脂により形成した場合、消費者は、例えば小売店の陳列ケースに並べられた包装食品Aを購入する際に、包装食品Aの上蓋12を介して食材2や衣材3の鮮度を確認することができる。その結果、今まで鮮度の判定が消費者にとって困難であったフライ類等の油ちょう食品でありながら、消費者は、新鮮か否かを判断してから包装食品Aを購入することができる。
次に、前述のように構成された包装食品Aの容器1を上下反転させ食材2と衣材3とを混和する(調理する)手順について図面を用いて説明する。
図3(a)〜図3(c)は、包装食品Aを上下に反転させて、食材2と衣材3とを混和する手順を示した図である。
消費者は、図3(a)に示すように、包装食品Aの容器1を両手で持ち、次に、図3(b)に示すように、包装食品Aの容器1を反転させる。この反転動作を繰り返すことにより、図3(c)に示すように食材2に衣材3が最適に振りかかり、手を汚すことなく、食材2に衣材3を最適に振り付けることができ、手軽に手を汚すことなく食材に衣材を塗すことができる。また、容器に食材や衣材が衝突することにより、発生する音を楽しみながら調理することができる。
また、前述のように、音を楽しみつつ、手軽に食材と衣材とを混和させることができることから、例えば、子供でも、食事の仕度の手伝いを楽しみながらすることができる。
次に、上蓋12について、更に具体的に説明する。
上蓋12は、図2に示すように、閉蓋した際に下部トレー11の周縁部11aから上方に立ち上がる側壁部13と、下部トレー11の底部に対し略平行となる天面部14とを有し、天面部14は、混和の際に衣材3及び食材2が衝突して振動音が発生する鼓面15を有し、鼓面15は、振動の伝搬を遮断すべく天面部14周縁に沿って環状に形成した防振手段16を介して設けられている。
つまり、上蓋12は、鼓面15を有していることから、容器1を上下反転させて食材2と衣材3とを混和(調理)する際に、確実に音を楽しむことができる。
更に、上蓋12の天面部14の鼓面15は、防振手段16があることから、容器1を手で押さえて上下反転させて食材2と衣材3とを混和する際には、鼓面15が食材2や衣材3の衝突による振動で発する音が手によって止められることがなくなる。このことから、容器を上下反転させて食材と衣材とを混和(調理)する際に、より確実に音を楽しむことができる。なお、防振手段16については、後に図面を用いて詳細に説明する。
また、鼓面15を含む上蓋12は、例えばポリスチレン樹脂により0.15〜0.35mmの厚みに成形している。上蓋12の厚みが、0.15mm以下となると、外部から衝撃を受けた際に上蓋12が破損しやすくなる。また、上蓋12の厚みが、0.35mm以上となると、容器1を上下反転させ混和する際に、食材2と衣材3とが上蓋12に衝突するときに発生する音は、質があまりよくなく、響かない。
特に、上蓋12が破損し難く、また、食材2と衣材3とが上蓋12に衝突してよりよい音を発生させるために、上蓋12の厚みは、0.25mmとすることが望ましい。
以上のことから、上蓋12の厚みが、例えばポリスチレン樹脂により0.15〜0.35mmに成形されることによって、上蓋12が破損し難く、上蓋12の鼓面15が容器1内方に撓んだ際に、よりよい音を発生させることができ、その結果、より確実に音を楽しむことができる。
また、本発明の一実施形態に係る鼓面15は、図1に示すように、変則的な八角形のように形成されているが、例えば、ハート型や魚を模った形を1個或いは複数個並べたり、複数種組み合わせたりして、形成されてもよい。
次に、防振手段16について具体的に図面を用いて説明する。
図4は、上蓋12を構成する防振手段16の断面形状を示した図である。
本発明の一実施形態に係る防振手段16は、図4(a)に示すように、下部トレー11の周縁部11aから上方に立ち上がる側壁部13が、天面部14に連設している間に形成された段差部17のことである。
このように段差部17を形成することにより、段差部17を境界に振動する鼓面15と、容器1を支える手が接触する側壁部13とが隔離されることなり、容器1を上下反転させて混和する際に、容器1を支える手が鼓面15の振動を止めることがない。その結果、より確実に音を楽しむことができる。
なお、段差部17は、段差部17を境界に振動する鼓面15と、容器1を支える手が接触する側壁部13とが隔離される形状であればよいので、図4(b)や図4(c)に示すような形状であっても構わない。
次に、他の一実施形態として、容器1を、すなわち上蓋12と下部トレー11とを帯封40によって一体的に囲繞された包装食品Aについて図面を用いて詳細に説明する。
図5は、本発明の他の一実施形態にかかる包装食品Aの構成を示した図であり、図6は、図5におけるII−II線断面図である。
包装食品Aは、図5と図6に示すように、上蓋12と、下部トレー11とを一体的に囲繞して、鼓面15を容器1の内方に撓ませる帯封40を備えている。
帯封40は、上蓋12と下部トレー11とを一体的に囲繞することから、容器1を上下反転させて混和する際に、内容物である食材2と衣材3とがこぼれ出ることを防止できる。その結果、例えば、子供でも、手軽に食事の仕度の手伝いをすることができる。
更に、帯封40によって、鼓面15が容器1の内方に撓むこととなり、鼓面15が張力によって緊張し、一方で帯封40と鼓面15とが接触しなくなることから、鼓面15が緊張するのに加え、振動も妨げられなくなり、より確実に音を発生させることができ、その結果、音を楽しむことができる。
なお、上蓋12と下部トレー11とを一体的に囲繞する際、帯封40が鼓面15を容器1の内方に確実に撓ませるために、例えば、上蓋12上縁部の短辺側の段差部17近傍に、外方から内方へ向かう凹み部(図示しない)を対向する位置に形成することにより、凹み部と凹み部とを結ぶ仮想線を中心に鼓面15が容器1内方に図6に示すように撓ませてもよい。
また、前述のように、包装食品Aの容器1を上下反転させ食材2と衣材3とを混和する(調理する)際に、上記各凹み部を手で押さえることによって、確実に凹み部を形成し、帯封40が鼓面15を容器1の内方により確実に撓ませるようにすることもできる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
本発明の一実施形態にかかる包装食品の構成を示した図である。 図1におけるI−I線断面図 本発明の一実施形態にかかる包装食品を上下に反転させて、食材と衣材とを混和する手順を示した図。 本発明の一実施形態にかかる包装食品の防振手段の断面形状を示した図。 本発明の他の一実施形態にかかる包装食品Aの構成を示した図である。 図1におけるII−II線断面図。
符号の説明
A 包装食品
K 混和空間
1 容器
2 食材
3 衣材
3a 衣層
11 下部トレー
11a 周縁部
12 上蓋
13 側壁部
14 天面部
15 鼓面
16 防振手段
17 段差部
40 帯封

Claims (5)

  1. 少なくとも一部を透明として内部を視認可能とした容器内に、油ちょうして食する食材と、同食材の衣とする粉状若しくは粒状の衣材とが収容され、
    前記容器内における前記食材の上方に、当該容器を上下反転させた際に、前記食材と前記衣材とを移動させて混和する混和空間を設けた包装食品。
  2. 前記容器を、底部を形成する下部トレーと、前記混和空間を形成する上蓋とで構成し、前記下部トレーに前記衣材を所定量を敷き詰めて衣層を形成すると共に、同衣層上に前記食材を密に並べて収容したことを特徴とする請求項1に記載の包装食品。
  3. 前記上蓋は、閉蓋した際に前記下部トレーの周縁部から上方に立ち上がる側壁部と、前記下部トレーの底部に対し略平行となる天面部とを有し、
    同天面部は、前記混和の際に前記衣材及び食材が衝突して振動音が発生する鼓面を有し、同鼓面は、振動の伝搬を遮断すべく前記天面部周縁に沿って環状に形成した防振手段を介して設けられていることを特徴とする請求項2に記載の包装食品。
  4. 前記上蓋と、前記下部トレーとを一体的に囲繞して、前記鼓面を容器内方に撓ませる帯封を備えたことを特徴とする請求項3に記載の包装食品。
  5. 前記上蓋は、ポリスチレン樹脂により0.15〜0.35mmの厚みに成形していることを特徴とする請求項2〜4いずれか1項に記載の包装食品。
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