JP2010028241A - ビット選択回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】入力ビットI[2n-1..0]から、入力ビット配列で連続する出力ビットO[2n−1-1..0]を任意に選択するビット選択回路(但し、n≧3)が、最上位と最下位の2入力ビットを除く力ビットから、第1制御信号に応じてS1、{(2n−2)−(20+21+…+2n−3)}個のビットを選択する第1マルチプレクサ11と、第1マルチプレクサ11から出力されるビット群と、最上位および最下位の2ビットとの中から、第2制御信号S2に応じて、(2n−1)個の出力ビットO[2n−1-1..0]を選択する第2マルチプレクサ12と、を有する。
【選択図】図1
Description
例えば、画像処理において、画像領域の一部分の切り出しを行う際に、連続した2のn乗個の画素から任意の連続した2の(n−1)乗個の画素を選択する処理を行うことがある。この処理を実行するハードウエアを実現するために、2のn乗のビットから任意の連続した2の(n−1)乗のビットを選択する回路を画素のビット数だけ並べる必要がある。この回路の数の多さによって、ビット選択回路全体の規模が増大するため、少しでも小規模な回路を実現できる技術が求められている。
特許文献1では、メモリからのデータをワード(8ビット)単位で蓄積するレジスタ(REG)と、バレルシフタとを組み合わせて、より大きな規模の画像ブロックから、より小さい範囲の画像ブロック(マクロブロック)を、探索範囲をシフトさせながら抽出し、連続したビットの配列として後段のパイプライン処理部へ入力し、その結果として、マクロブロックの抽出が可能な回路を実現している。
このような構成のマルチプレクサでは、入力ビット数が大きいほど、回路規模が増大する。とくにnが大きくなるにしたがって、回路規模の増加量も急激に増える。
しかし、本発明の形態では入力ビットが2つ削減されているため、第1マルチプレクサの回路規模は、より低減され、その低減効果もnが大きいほど大きくなる。とくにnが比較的大きい場合は、入力ビットを2つ削減しただけでも回路規模はかなり小さくなる。
これに対し、第2〜第5のようにビット選択回路を第1マルチプレクサと第2マルチプレクサに分けた場合、n=4で必要な2:1選択回路の総数は45となる。
図1に、本実施形態の概念的なブロック図を示す。
図1に図解するビット選択回路10は、(2n)個の入力ビットI[2n-1..0]から、入力ビット配列で連続する(2n−1)個の出力ビットO[2n-1-1..0]を任意に選択する回路である。ここで“n”は3以上の自然数であり、当該回路の用途に応じて任意に設定される。
ビット選択回路10は、それぞれバレルシフトの機能とビット選択の機能を有する第1マルチプレクサ(MPX1)11と第2マルチプレクサ(MPX2)12とを有する。
この両端の2つの入力ビットI[0],I[2n-1]を除く(2n−2)個の入力ビットI[1..2n-2]は、第1マルチプレクサ11に入力されている。
図1に示すビット選択回路10と同じ機能を、(2n)個のビットを入力して、入力ビット配列で連続する(2n−1)個の出力ビットを任意に選択するために、バレルシフタとビット選択の機能を有する1つのマルチプレクサで実現した場合を考える。この回路を、以下、便宜的に「第1比較例の回路」と呼ぶ。第1比較例の回路は、図1に示す第1マルチプレクサ11において入力ビットを2ビット増やし、出力ビット数を(2n−2)個とした場合と等価である。
しかし、本実施形態では、第1マルチプレクサ11において入力ビットが2つ削減されているため、第1マルチプレクサ11の回路規模は、第1比較例の回路より低減され、その低減効果もnが大きいほど大きくなる。とくにnが比較的大きい場合は、入力ビットを2つ削減しただけでも回路規模はかなり小さくなる。
その結果、本実施形態のビット選択回路10は、入力ビット数の割に回路規模が小さく、かつ、消費電力も低減されているという利点を有する。
第2実施形態は、動画の動き検出のためのブロックマッチング回路に、第1実施形態のビット選択回路を適用した例を示す。
最初に、ブロックマッチングの概要について説明する。
例えば動画圧縮の場合は、圧縮対象の画像(ターゲット画像)のデータを参照画像データと高速で比較し、その比較結果から動きベクトルが発生される。発生した動きベクトルにより指し示された参照画像データは、ターゲット画像データから引き算される。この差分データが、DCT(離散コサイン変換)、量子化、RL(ランレングス符号化)、VLC(可変長符号化)等を用いた所定の画像圧縮処理に用いられ、これによりターゲット画像の圧縮データが発生する。
いずれの場合でも動きベクトルの発生手法は共通し、この手法は以下の<動き検出>のようにして実行される。
例えばMPEG規格に従うと、動き検出の対象となる画像(ターゲット画像)のデータは、8×8画素(1ワード×8ライン)からなる1ブロック分の画素データが、さらに2×2ブロック分、含まれることによって、合計16×16の画素データを1単位として与えられる。このX方向(ワード方向)とY方向(ライン方向)にそれぞれ連続した16×16の画素データに対応した画像範囲を、MPEG規格では「マクロブロック」と呼ぶ。
この回路内で、ターゲット画像は、時間的に1フレーム前(2フレーム以上前でも可)の画像を参照画像として、その参照画像と比較される。この比較のための処理は、マクロブロック単位で行われる。つまり、ターゲット画像内のどのマクロブロックが、参照画像内のどのマクロブロックと似ているかが求められる。この似ている度合を示す値として、一般的にSAD(Sum of Absolute Difference:差分絶対値和)や、SSD(Sum of Squared Difference:誤差の2乗和)などの評価値を求め、より小さな評価値を持つブロックが選ばれる。そして、選ばれたブロックに対応するベクトルを、そのターゲット画像ブロックにおける動きベクトルとする。
ターゲット画像内のブロック(ターゲット画像ブロック)は、参照画像内のブロック(例えば、16×16画素の参照画像ブロック)とアドレスが同じマクロブロックを中心に、その周囲の範囲で参照画像ブロックと比較される。この参照画像内の比較範囲を「探索範囲」と呼ぶ。探索範囲は、マクロブロックが16×16画素の場合、X方向とY方向のそれぞれで、マイナス方向に16画素分(“−16”と表記)、プラス方向に16画素分(単に“16”と表記)シフト可能な範囲を持つため、「−16〜16画素の探索範囲」とも呼ばれる。
いずれにしても、参照画像ブロック、ターゲット画像ブロックの一方を探索範囲内でシフトして他方との比較を繰り返す。この比較のたびに評価値が求められる。このシフト、比較、評価値算出の一連の処理を「探索」と称している。
階層探索では、最初の粗粒度探索では2のべき乗(2、4、8、…)個の画素ごとなど、1画素より大きい所定の画素ステップで探索を行う。例えば、2、4、8、…画素ごとのシフト量で探索を行うと、最小の評価値を求めるときの演算量は、評価値の算出数に比例するため、大まかに言って、それぞれ、1/4、1/16、1/64となる。よって、粗粒度探索で求めた最小の評価値は、圧縮画像に対して探索した場合に得られた最小の評価値と等価になる。
なお、階層探索は、上記した2回の探索に限らない。
ブロックマッチングの手法では、動き検出範囲が、上述したように、例えば−16〜16画素の探索範囲と限られる。このため、−16〜16画素よりも広域な画像範囲に対して、ブロック圧縮回路を用いて大まかな動きベクトルを求め、その後、より狭い範囲で高精度な動きベクトルを求めるとよい。この場合も基本的には階層探索の手法が採られる。すなわち、圧縮画像に対して探索して最小の評価値(ミニマム値)が存在する範囲を狭め(粗粒度探索)、最後に、その狭められた範囲の非圧縮画像に対して探索を行う(細粒度探索)。
図2に図解する画像処理装置は、ブロックマッチング回路1と、ブロックマッチング回路1の入力側に配置された2つの回路、すなわち、ブロック圧縮回路(CMP)11およびマルチプレクサ(MUX)12とを有する。また、図2に図解する画像処理装置は、例えばCPUやマイクロコンピュータ等のメイン制御回路(M_CONT)20を有する。
メイン制御回路20は、ブロックマッチング回路1、ブロック圧縮回路11およびマルチプレクサ12を統括し制御する。数フレーム分の画像を蓄積可能な画像メモリ(不図示)を有する構成では、メイン制御回路20は、当該画像メモリに対するデータ入出力や読み出すデータのアドレス発生等も制御する。
ブロック圧縮回路11は、図3に示す例では、64×64画素の領域を32×32画素の領域に圧縮し、32×32画素の画像領域を16×16画素の画像領域に圧縮する。64×64画素から32×32画素へ圧縮された領域を検索範囲とすると、その検索範囲内の中心の32×32画素の領域が16×16画素の画像領域に圧縮されている。16×16画素の画像領域は、検索範囲内でX方向とY方向のそれぞれに探索のために1画素単位でシフト可能である。なお、圧縮では、例えば2×2画素加算を用い、下位2ビットは切り捨てによる量子化を行う。
ブロックマッチング回路1は、<動き検出>の項で前述した手法により、動きベクトルを発生する回路である。
ブロックマッチング回路1は、メイン制御回路20の制御により、最初に、ブロック圧縮回路11を通して圧縮された画像データから粗い精度で動きベクトルを求める。
ブロックマッチング回路1は、その探索の結果得られた複数の評価値からミニマム値を求める。これによりミニマム値に対応するターゲット画像データ(16×16画像のマクロブロックのデータ)が特定される。
次に、特定された16×16画像のマクロブロック内で、例えば1画素単位の高い精度で動きベクトルを求める。上記と同様に、与えられた範囲で可能な回数の探索を行い、その結果から最小の評価値(ミニマム値)を求め、求めたミニマム値に対応する参照画像とターゲット画像間のベクトルを動きベクトルと認定する。
ミニマム値から動きベクトルを求め、動きベクトルが大きいとき「動画」と判断し、小さいとき「静止画」と判断する。よって、以後、「動画」「静止画」のそれぞれに適した画像処理が可能となる。
図4に図解するブロックマッチング回路1は、ターゲット画像を、所定の範囲ごとに更新可能に蓄積するターゲットブロックメモリ(T_MB)2と、参照画像ブロックを更新可能に蓄積する参照ブロックメモリ(R_MB)3と、探索制御部(CONT)4とを有する。ブロックマッチング回路1は、さらに、Y画素切り出し部(YPIX_SEL)5、パイプライン演算器(PL_CAL)6およびミニマム値保持部(REG.)7を有する。
検索範囲のY方向のデータ(ビット)サンプリングは、後述するようにY画素切り出し部5によって行われる。このため、ターゲットブロックメモリ2のY方向の出力ビット数は検索範囲の最大値に対応したビット数(本例(図3の例)では32ビット)とする必要がある。
なお、マクロブロックの検索範囲に対応してターゲットブロックメモリ2のX方向のビット容量を決めてもよい。参考までに、ターゲットブロックメモリ2のX方向(ワード方向)ビット容量の一例を挙げると、このビット容量は任意の画素階調値、例えば8階調の32画素分のビット数「256」)となる。
これにより16×16画素の1つのマクロブロックに対して、差分絶対値を求める演算が終了する。
具体的には、例えばY方向の画素ライン(16画素)を単位として差分絶対値が積算され、1画素ライン分の差分絶対値の総和が、さらに16画素ライン分積算されて、1ブロックの差分絶対値の総和(差分絶対値和SAD)が求められる。
よって、差分絶対値和SADも289個得られる。
ミニマム値保持部7は、この動作の最中で、差分絶対値和SADが得られるたびに、得られた差分絶対値和SADが最小かどうかを判断し、最小なら保持する。具体的には、最初に差分絶対値和SADを入力したときは、その最初の差分絶対値和SADのみは無条件で保持するが、2番目以降では差分絶対値和SADが新たに入力されるたびに、入力される差分絶対値和SAD(in)をミニマム値保持部7が保持している差分絶対値和SAD(hold)と比較し、入力される差分絶対値和SAD(in)が差分絶対値和SAD(hold)より小さいときのみ、保持している差分絶対値和を入力した差分絶対値和で置き換える処理を実行する。
なお、差分絶対値和SADの比較と値の置き換え自体は、探索制御部4がミニマム値保持部7を制御することにより実行してもよい。
検索動作ごとにミニマム値保持部7の保持内容は初期化(リセット)される。このため、1回の検索動作終了時にミニマム値保持部7に保持されている差分絶対値和SAD(hold)が、その検索動作における最小の評価値(ミニマム値)である。
探索制御部4は、最終的なミニマム値が得られたときのマクロブロックのアドレスと、参照ブロックのアドレスとを、画像メモリ内における絶対アドレスで比較して、そのアドレスの違いから動きベクトルを求める。
求めた動きベクトルは探索制御部4から後段の処理回路(圧縮処理や手振れ補正のための回路)に送られ、処理に供される。
図5に図解するビット選択回路10Aは、入力される2ビットの一方を制御信号に応じて選択して出力する2:1選択回路SCをn(=4)段構成にした回路である。このうち第1段と第2段で第1マルチプレクサ11(図1)が構成され、第2段と第4段で第2マルチプレクサ12(図1)が構成される。
全体では第3段(i=3)である入力ステージSGinは、2:1選択回路SCを(2n−2i+1)=(16−8+1)=9個並べて構成されている。
出力ステージSGoutは、2:1選択回路SCを(2n−1)=8個並べて構成されている。
このステージSG2の入力配線は、ステージSG1にとっては出力配線として機能するものである。よって、ステージSG1における出力配線は、その下位から3番目の2:1選択回路SCから、上位から3番目の2:1選択回路SCまでは、下位側の方向にビット出力する、いわゆる左シフト構成と、上位側の方向にビット出力する、いわゆる右シフト構成との2方向シフト構成が採られている。これに対し、下位側2つの2:1選択回路SCは右シフトのみ、上位側2つの2:1選択回路SCは左シフトのみの1方向シフト構成が採られている。
入力ステージSGinの各2:1選択回路SCは、最下位の入力ビットI[0]、ステージSG2の出力ビット(11個)、最上位の入力ビットI[15]を並べた配列において、4ビットのピッチで離れた2つのビットを入力する入力配線が採られている。そして、この入力配線では、2:1選択回路SCの位置が1つだけずれると、上記配列上で選択されるビット対も1ビットだけずれるようになっている。
図6は、1つの段における2:1選択回路SCの配列に対する入力と出力の定義を示す図である。
1つの段を構成する2:1選択回路SCがn個存在し、そのY方向のアドレスをy[n-1..0]と仮定したときに、各2:1選択回路SCの「0入力」に与えられるビットはA[y]、「1入力」に与えられるビットはB[y]で表す。また、各2:1選択回路SCの出力で得られるビットはC[y]で表す。
このビット表記により、各2:1選択回路SCの動作を表すと次式(1)のようになる。
C[(n-1)..0]=S?B[(n-1)..0]:A[(n-1)..0]…(1)
ここで記号“S?B:A”はC言語の条件を表す演算式であり、Sの論理(“1”または“0”)に応じて、“1”の場合Aが、“0”の場合Bが選択されることを示す。
制御信号S[3..0]は、4ビット構成であり、その最上位ビットが符号ビットであり、最上位ビットを除くビットフィールド([2..0])は、図5に示す段中心からの選択位置を示す絶対値を表すビット群である。図7は、制御信号のビットパターンと、それぞれ、出力ビットO[7..0]として得られる入力ビットパターンとの関係を示している。
例えば、ステージSG1へ与えられる第1制御信号S1は、~(S[3]^S[2])^S[0]で表記されるため、S1=[1100]のときは、S[3](=“1”)とS[2](=“1”)とのビット差は“0”、その反転が“1”、これとS[0](=“0”)とのビット差は“1”であるため「1入力(B[y])」が選択される。
ステージSG2へ与えられる第1制御信号S1は、~(S[3]^S[2])^S[1]で表記されるため、同様にして1入力(B[y])が選択される。一方、入力ステージSGinへ与えられるステージSG2はS[3](=“1”)であるため1入力(B[y])が選択される。
その他の制御信号のビットパターンでも同様に演算を行うと、図7が正しいことが検証できる。
このような構成のビット選択回路10Aの回路規模が小さいことは、次の第3実施形態の後にまとめて説明する。
第3実施形態では、第2実施形態でn=4の場合で示すビット選択回路10Aの構成を一般化する。
図8に、一般化されたn段の2:1選択回路をツリー状に構成したビット選択回路10Bを示す。
第1マルチプレクサ11における任意の第i段の2:1選択回路数は、(2n−2i−1)個(但し、i=1,2,,n-2)である。nは3以上の自然数であるため、n=3の場合、第1マルチプレクサ11は1段構成となる。よって、第1マルチプレクサ11内は、少なくとも1段から構成される。
入力ステージSGinは、第1マルチプレクサ11から出力される全てのビットと最下位の第1番目の入力ビットと最上位の第(2n)番目の入力ビットとの中から、第2制御信号S2に応じて1ビットを選択し当該1ビットを出力する2:1選択回路SCを(2n−2n−1+1)個並べて構成されている。また、出力ステージSGoutは、入力ステージSGin内で隣り合う2つの2:1選択回路SCから出力される2ビットから、第2制御信号S2に応じて1ビットを選択し当該1ビットを出力ビットとして出力する2:1選択回路をSC(2n−1)個並べて構成されている。
第1マルチプレクサ11は、第i段を構成する (2n−2i−1)個の2:1選択回路SCの列において、一方端(例えば下位端)から数えて(2i)番目の2:1選択回路SCから、他方端(例えば上位端)から数えて(2i)番目の2:1選択回路SCまでの各々の2:1選択回路が、隣り合う2つの入力ビット(第1段(ステージSG1)の場合)、または、前段内で(2i−1)ピッチ離れた2つの2:1選択回路から出力される2ビット(その他の段(ステージ)の場合)をそれぞれ入力可能な2つの入力配線と、選択した1ビットを、後段内で(2i)ピッチ離れた2つの2:1選択回路に同時に出力可能な2方向シフト構成を有し当該後段内のシフト先の2:1選択回路にとって入力配線として機能する出力配線と、によって段間接続がなされている。
また、第2マルチプレクサ12において、出力段(出力ステージSGout)を構成する(2n−1)個の2:1選択回路SCの各入力配線が、入力段の隣り合う2つの2:1選択回路SCから出力される2ビットを入力可能に形成されている。
図9および図10において、ステージSGの段数をxアドレスにより示し、2:1選択回路SCの位置をyアドレスにより示す。
以下、この入力と出力の表記を用いて2:1選択回路SCの接続関係を説明する。
上記式(2)〜式(6)に示す入力と出力の接続関係を、図8の一部を拡大した図11において示す。ここで、p(x-2,y)は、最下位ビット、第1マルチプレクサ11からの最後段からの出力ビット、最上位ビットを、この順で並べた配列を有する、第2マルチプレクサ12への入力ビットを表している。
第2実施形態のようにn=4の場合、第1段で入力ビット数より1つ多い個数の2:1選択回路SCを配置して、その数が段を追うごとに減らすツリー構造(第1比較例の回路)では、使用されている2:1選択回路SCの個数が60個となる。
第2比較例の回路では、最適化によりかなりの規模削減効果が得られるが、本実施形態の第1マルチプレクサ11と第2マルチプレクサ12に分ける回路構成による場合、使用されている2:1選択回路の個数は41個であり、さらなる規模削減効果がある。
また、本発明の選択回路の構造は、ビット方向に対象性があるので、物理配置にも適した構成である。
Claims (5)
- (2n)個の入力ビットから、入力ビット配列で連続する(2n−1)個の出力ビットを任意に選択するビット選択回路(但し、n≧3)であって、
前記入力ビット配列において第1番目と第(2n)番目に位置する両端の2つの入力ビットを除く(2n−2)個の入力ビットから、入力される第1制御信号に応じて、前記入力ビット配列で連続する{(2n−2)−(20+21+…+2n−3)}個のビットを選択する第1マルチプレクサと、
前記第1マルチプレクサで選択された前記{(2n−2)−(20+21+…+2n−3)}個のビットと、前記第1番目の入力ビットと、前記第(2n)番目の入力ビットとの中から、入力される第2制御信号に応じて、前記入力ビット配列で連続する前記(2n−1)個の出力ビットを選択する第2マルチプレクサと、
を有するビット選択回路。 - 前記第1マルチプレクサは、前記入力ビット内の2ビット、または、前段から出力される2ビットから、前記第1制御信号に応じて1ビットを選択し当該1ビットを後段に出力する2:1選択回路を(2n−2i−1)個並べて第i段(但し、i=1,2,…,n-2)が構成された、少なくとも1段のバレルシフト選択回路であり、
前記第2マルチプレクサは、
前記第1マルチプレクサから出力される全てのビットと前記第1番目の入力ビットと前記第(2n)番目の入力ビットとの中から、前記第2制御信号に応じて1ビットを選択し当該1ビットを出力する前記2:1選択回路を(2n−2n−1+1)個並べて構成された入力段と、
前記入力段内で隣り合う2つの前記2:1選択回路から出力される2ビットから、前記第2制御信号に応じて1ビットを選択し当該1ビットを前記出力ビットとして出力する前記2:1選択回路を(2n−1)個並べて構成された出力段と、
からなる請求項1に記載のビット選択回路。 - 前記第1マルチプレクサは、前記第i段を構成する前記(2n−2i−1)個の2:1選択回路の列において、
一方端から数えて(2i)番目の2:1選択回路から、他方端から数えて(2i)番目の2:1選択回路までの各々の2:1選択回路が、隣り合う2つの前記入力ビット、または、前段内で(2i−1)ピッチ離れた2つの前記2:1選択回路から出力される2ビットをそれぞれ入力可能な2つの入力配線と、選択した1ビットを、後段内で(2i)ピッチ離れた2つの前記2:1選択回路に同時に出力可能な2方向シフト構成を有し当該後段内のシフト先の2:1選択回路にとって前記入力配線として機能する出力配線と、によって段間接続がなされ、
前記第i段における両端部の{(2i−1)×2}個の前記2:1選択回路が、前記2つの入力配線と、選択した1ビットを、後段内の1方向に存在する1つの前記2:1選択回路に出力可能な1方向シフト構成を有し前記出力配線と同様に入力配線としても機能する出力配線と、によって段間接続がなされている
請求項2に記載のビット選択回路。 - 前記第2マルチプレクサにおいて、
前記第1番目の入力ビットと、前記第1マルチプレクサの最終段から出力される(2n−2)個のビットと、前記第(2n)番目の入力ビットとを、この順で配列したときに、当該配列内で4ビットのピッチで離れた2つのビットを入力可能に、前記入力段を構成する(2n−2n−1+1)個の前記2:1選択回路の各入力配線が形成され、
前記出力段を構成する(2n−1)個の前記2:1選択回路の各入力配線が、前記入力段の隣り合う2つの前記2:1選択回路から出力される2ビットを入力可能に形成されている
請求項2に記載のビット選択回路。 - 前記第2マルチプレクサにおいて、
前記第1番目の入力ビットと、前記第1マルチプレクサの最終段から出力される(2n−2)個のビットと、前記第(2n)番目の入力ビットとを、この順で配列したときに、当該配列内で4ビットのピッチで離れた2つのビットを入力可能に、前記入力段を構成する(2n−2n−1+1)個の前記2:1選択回路の各入力配線が形成され、
前記出力段を構成する(2n−1)個の前記2:1選択回路の各入力配線が、前記入力段の隣り合う2つの前記2:1選択回路から出力される2ビットを入力可能に形成されている
請求項3に記載のビット選択回路。
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