JP2010028194A - 高精度トリガ遅延装置、その使用方法 - Google Patents

高精度トリガ遅延装置、その使用方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ジッタを小さくしトリガ信号の遅延時間の精度を向上させることができる高精度トリガ遅延装置を提供する。
【解決手段】高精度トリガ遅延装置は、第1デジタル信号の入力を受け付けDA変換された第1アナログ信号を出力する第1DA変換器と、第1クロック及び第1アナログ信号の入力を受け付け第1クロックの位相が変調された第1変調クロックを出力する第1位相変調器と、第1変調クロックとリセット信号の入力を受け付け、リセット信号が入力されると第1変調クロックに基づいてカウントを開始し設定値に到達したとき出力するカウンタと、第2デジタル信号の入力を受け付けDA変換された第2アナログ信号を出力する第2DA変換器と、第1クロックのm倍の周波数を有する第2クロック及び第2アナログ信号の入力を受け第2クロックの位相が変調された第2変調クロックを出力する第2位相変調器と、同期回路とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、基準となる安定な高周波信号が存在する場合に、リセット信号に対して正確な遅延時間を持つトリガ信号を生成する高精度トリガ遅延装置及びその使用方法に関する。
物質の特性を調べるために、パルスレーザーで物質を励起し、放射光で励起状態を観測する実験を行うことがある。このような実験を行うためには、物質に対してレーザーを照射するタイミングと、放射光を照射するタイミングを極めて正確に制御する必要がある。
このようなタイミングを制御するために、リセット信号に対して正確な遅延時間を持つトリガ信号を生成することが求められる。遅延したトリガ信号を出力する方法の一つとして、クロックをロジックカウンタで計数し、設定値になった時点でトリガ信号を出力するという方法がある。しかし、この方法では、クロック周期以下の遅延時間が設定できないという問題がある。クロックの周波数を高くすれば遅延時間の設定の精度を向上させることができるが、その場合、大きな遅延を作るには大きなビット数のカウンタを用意する必要がある。速いクロックで多ビットのカウンタの同期を取ることは技術的に困難である。
このような状況において、特許文献1では、カウンタに入力するクロックの位相を直交変調器を用いて調整することによってクロック周期以下の遅延時間の設定を可能としている。
特開2007−241950号公報
ところで、加速器の分野では、伝送経路の帯域を狭めてノイズを減らすことができるように正弦波がクロックとして用いられる場合がある。この場合、クロックの電圧がある閾値を超えたときにクロックの入力が検出される。従って、ノイズ等の原因によってクロックの電圧が変動すると、クロックの入力が検出されるタイミングも変動し、トリガ信号の出力のタイミングも変動する(このようなタイミングの変動を「ジッタ」と呼ぶ。)。ジッタが大きいとトリガ信号の遅延時間の精度が良くないので、ジッタを小さくすることが求められている。このような課題は、クロックが正弦波以外の場合であっても生じ得る。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、ジッタを小さくしトリガ信号の遅延時間の精度を向上させることができる高精度トリガ遅延装置を提供するものである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明の高精度トリガ遅延装置は、第1デジタル信号の入力を受け付け且つ第1デジタル信号がDA変換された第1アナログ信号を出力する第1DA変換器と、第1クロック及び第1アナログ信号の入力を受け付け且つ第1アナログ信号に基づいて第1クロックの位相が変調された第1変調クロックを出力する第1位相変調器と、第1変調クロックとリセット信号の入力を受け付け、前記リセット信号が入力されると第1変調クロックに基づいてカウントを開始し且つカウント値が設定値に到達したときにカウンタ出力信号を出力するカウンタと、第2デジタル信号の入力を受け付け且つ第2デジタル信号がDA変換された第2アナログ信号を出力する第2DA変換器と、第1クロックのm倍(mは2以上の整数)の周波数を有する第2クロック及び第2アナログ信号の入力を受け付け且つ第2アナログ信号に基づいて第2クロックの位相が変調された第2変調クロックを出力する第2位相変調器と、前記カウンタ出力信号と第2変調クロックの入力を受け付け且つ第2変調クロックに同期して前記カウンタ出力信号をトリガ信号として出力する同期回路とを備える。
特許文献1に記載の技術では、カウンタ出力信号をそのままトリガ信号としている。このような構成では、トリガ信号のジッタの大きさは、カウンタクロックのジッタの大きさに依存する。
一方、本発明では、カウンタ出力信号を同期回路に入力し、比較的周波数の高い第2変調クロックに同期させてカウンタ出力信号をトリガ信号として出力している。本発明の構成では、トリガ信号のジッタの大きさは、第2変調クロックのジッタの大きさに依存する。第2変調クロックの周波数は、カウンタクロック(第1変調クロック)の周波数よりも大きいので、ノイズによってクロックの電圧が変動した場合のクロックのタイミングの変動幅が小さく、従って、トリガ信号のジッタが小さくなる。
以上より、本発明によれば、ジッタを小さくしトリガ信号の遅延時間の精度を向上させることができる高精度トリガ遅延装置が提供される。
以下、本発明の実施形態等を例示する。
第1位相変調器及び第2位相変調器は、それぞれ、直交変調器からなり、前記同期回路は、D型フリップフロップからなってもよい。
また、本発明は、上記の高精度トリガ遅延装置の使用方法であって、第2クロックの位相が1/2周期ずれた状態で第2クロックが第1クロックに同期するように第1及び第2クロックを入力し、第1及び第2クロックの遅延時間が等しくなるように第1及び第2位相変調器による第1及び第2クロックの位相変調が行われるように第1及び第2デジタル信号を入力する高精度トリガ遅延装置の使用方法も提供する。
また、本発明は、第1クロックとリセット信号の入力を受け付け、前記リセット信号が入力されると第1クロックに基づいてカウントを開始し且つカウント値が設定値に到達したときにカウンタ出力信号を出力するカウンタと、前記カウンタ出力信号及び第3デジタル信号の入力を受け付け且つ第3デジタル信号に基づいて前記カウンタ出力信号が遅延された遅延素子出力信号を出力する遅延素子と、第2デジタル信号の入力を受け付け且つ第2デジタル信号がDA変換された第2アナログ信号を出力する第2DA変換器と、第1クロックのm倍(mは2以上の整数)の周波数を有する第2クロック及び第2アナログ信号の入力を受け付け且つ第2アナログ信号に基づいて第2クロックの位相が変調された第2変調クロックを出力する第2位相変調器と、前記遅延素子出力信号と第2変調クロックの入力を受け付け且つ第2変調クロックに同期して前記遅延素子出力信号をトリガ信号として出力する同期回路とを備える高精度トリガ遅延装置も提供する。
このような構成の場合、遅延素子出力信号を同期回路に入力し、比較的周波数の高い第2変調クロックに同期させて遅延素子出力信号をトリガ信号として出力している。このような構成では、トリガ信号のジッタの大きさは、第2変調クロックのジッタの大きさに依存する。第2変調クロックの周波数は、カウンタクロック(第1クロック)の周波数よりも大きいので、ノイズによってクロックの電圧が変動した場合のクロックのタイミングの変動幅が小さく、従って、トリガ信号のジッタが小さくなる。従って、本発明によれば、ジッタを小さくしトリガ信号の遅延時間の精度を向上させることができる高精度トリガ遅延装置が提供される。
ここで例示した実施形態等は互いに組み合わせることができる。
以下,本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。図面や以下の記述中で示す内容は,例示であって,本発明の範囲は,図面や以下の記述中で示すものに限定されない。
1.第1実施形態
図1及び図2を用いて本発明の第1実施形態の高精度トリガ遅延装置1について説明する。図1は、高精度トリガ遅延装置1の構成を示すブロック図であり、図2は、高精度トリガ遅延装置1に関係する種々の信号の関係を示すタイムチャートの一例である。
本実施形態の高精度トリガ遅延装置1は、第1デジタル信号の入力を受け付け且つ第1デジタル信号がDA変換された第1アナログ信号を出力する第1DA変換器3と、第1クロック及び第1アナログ信号の入力を受け付け且つ第1アナログ信号に基づいて第1クロックの位相が変調された第1変調クロックを出力する第1位相変調器5と、第1変調クロックとリセット信号の入力を受け付け、前記リセット信号が入力されると第1変調クロックに基づいてカウントを開始し且つカウント値が設定値に到達したときにカウンタ出力信号を出力するカウンタ7と、第2デジタル信号の入力を受け付け且つ第2デジタル信号がDA変換された第2アナログ信号を出力する第2DA変換器9と、第1クロックのm倍(mは2以上の整数)の周波数を有する第2クロック及び第2アナログ信号の入力を受け付け且つ第2アナログ信号に基づいて第2クロックの位相が変調された第2変調クロックを出力する第2位相変調器11と、前記カウンタ出力信号と第2変調クロックの入力を受け付け且つ第2変調クロックに同期して前記カウンタ出力信号をトリガ信号として出力する同期回路13とを備える。
以下、各構成要素について説明する。
1−1.第1位相変調器
第1位相変調器5は、第1クロック及び第1アナログ信号の入力を受け付け且つ第1アナログ信号に基づいて第1クロックの位相が変調された第1変調クロックを出力する。
第1クロックの形状は、特に限定されず、矩形パルス状であっても正弦波状であってもよいが、ノイズ低減の観点から正弦波状であることが好ましい。また、第1クロックが正弦波状である場合に本発明を適用する意義が特に大きい。第1クロックの周波数は特に限定されないが、100〜1000MHz(例:238MHz)が好ましい。
第1アナログ信号は、第1位相変調器5による位相変調を制御するための信号である。第1アナログ信号は、第1DA変換器3が第1デジタル信号をDA変換することによって生成される。第1デジタル信号は、制御用コンピュータ等から供給される。
第1位相変調器5は、外部信号に従って第1クロックを位相変調することができるものであれば、特に限定されないが、制御の容易性等の観点から直交(IQ)変調器(例えば製品名:Hittite HMC525LC4)が好ましい。直交変調器からなる第1位相変調器5は、第1クロックの位相を任意量遅延させることができ、また、第1クロックの位相を任意量早めることもできる。
図2の例では、区間Aにおいて、第1クロックの位相が1/4周期遅れるように第1クロックが位相変調されている。区間Aの手前では、第1クロックと第1変調クロックの位相が同じであるが、区間Aの後では、第1変調クロックは、第1クロックより1/4周期遅れている。
1−2.カウンタ
カウンタ7は、第1変調クロックとリセット信号の入力を受け付け、前記リセット信号が入力されると第1変調クロックに基づいてカウントを開始し且つカウント値が設定値に到達したときにカウンタ出力信号を出力する。カウンタ7の回路としては、たとえば高速8bitカウンタ素子 製品名:on semiconductor MC100EP016を組み合わせた回路があげられる。
より具体的には、リセット信号がカウンタ7に入力されると、カウンタ7のカウント値がリセットされ、カウントが開始される。第1変調クロックの電圧が所定の閾値を超える度にカウントが行われ、カウント値が設定値に到達したときに、カウンタ出力信号を出力する。カウンタ出力信号は一例ではパルス状であるが連続的な出力であってもよい。リセット信号は、第1変調クロックの立ち上がりの周期の中央のタイミングで立ち上がるように入力することが好ましく、このようなタイミングになるようにリセット信号を適宜遅延させることが好ましい。
このようにカウンタ7では第1変調クロックに基づいてカウントが行われているので、第1変調クロックの位相を前後させることによってカウント値が設定値に到達するタイミングを変化させることができ、従って、カウンタ出力信号が出力されるタイミングを変化させることができる。
図2の例では、リセット信号のパルスがカウンタ7に入力された後、第1変調クロックが4パルス入力された時にカウンタ出力信号が出力されている。第1変調クロックにノイズが乗るとカウンタ出力信号が出力されるタイミングが変動する。この変動幅はクロックの周波数が低い場合ほど大きい。第1変調クロックの周波数は比較的低いので、カウンタ出力信号の出力タイミングの変動が比較的大きい。
1−3.第2位相変調器
第2位相変調器11は、第1クロックのm倍(mは2以上の整数)の周波数を有する第2クロック及び第2アナログ信号の入力を受け付け且つ第2アナログ信号に基づいて第2クロックの位相が変調された第2変調クロックを出力する。
第2クロックの形状は、特に限定されず、矩形パルス状であっても正弦波状であってもよいが、ノイズ低減の観点から正弦波状であることが好ましい。第2クロックの周波数は、第1クロックの周波数のm倍(mは2以上の整数)であれば特に限定されないが、2〜50倍が好ましく、5〜30倍がさらに好ましい。第2クロックの周波数は、例えば5712MHzである。第2クロックの周波数が小さすぎるとジッタを小さくする効果が小さくなり、第2クロックの周波数が大きすぎると後述するようにジッタ許容範囲が小さくなりすぎるからである。
第2アナログ信号は、第2位相変調器11による位相変調を制御するための信号である。第2アナログ信号は、第2DA変換器9が第2デジタル信号をDA変換することによって生成される。第2デジタル信号は、制御用コンピュータ等から供給される。
第2位相変調器11は、外部信号に従って第2クロックを位相変調することができるものであれば、特に限定されないが、制御の容易性等の観点から直交変調器(例えば製品名:Hittite HMC496LP3)が好ましい。直交変調器からなる第2位相変調器11は、第2クロックの位相を任意量遅延させることができ、また、第2クロックの位相を任意量早めることもできる。
図2の例では、第2クロックの周波数は、第1クロックの周波数の2倍であり、第2クロックは、第2クロックの位相が1/2周期ずれた状態で第1クロックに同期している。また、区間Aにおいて、第2クロックの位相が1/2周期遅れるように第2クロックが位相変調されている。この位相変調は区間A以外の区間で行ってもよい。第2クロックの位相の遅延時間は、第1クロックの遅延時間と第2クロックの遅延時間が等しくなるように設定されている。遅延時間は、(遅延位相量)/(2π×周波数)で求めることができる。第2クロックの周波数が第1クロックのm倍(mは2以上の整数)である場合、第2クロックの遅延位相量を第1クロックのm倍にすることによって第1クロックと第2クロックの遅延時間を等しくすることができる。
このように図2の例では、第2クロックの位相が1/2周期ずれた状態で第2クロックが第1クロックに同期し且つ第1クロックと第2クロックの遅延時間が等しくなるように第1クロックと第2クロックを位相変調して第1変調クロックと第2変調クロックを生成しているので、第1変調クロックと第2変調クロックは互いに1/2周期ずれた状態で同期している。第1変調クロックと第2変調クロックをこのように同期させているのは、カウンタ出力信号のジッタ許容範囲をできるだけ大きくするためである。ジッタ許容範囲内ではジッタの大きさに関わらずトリガ信号が出力されるタイミングが一定であるが、カウンタ出力信号のジッタの大きさがジッタ許容範囲を超えるとトリガ信号が出力されるタイミングが第2変調クロックの1クロック分ずれることになり、トリガ信号の遅延時間の精度が大幅に悪化する。従って、第1変調クロックと第2変調クロックはジッタ許容範囲ができるだけ大きくなるように1/2周期ずれた状態で同期させることが好ましい。但し、第1変調クロックと第2変調クロックの位相のずれ量は1/2周期に限定されずジッタ許容範囲の大きさがカウンタ出力信号のジッタの大きさよりも大きくなるように設定すればよい。
また、図2の例では、第1クロックと第2クロックの位相を1/2周期ずらし、位相変調器によって第1クロックと第2クロックの遅延時間が等しくなるように第1クロックと第2クロックを位相変調して第1変調クロックと第2変調クロックを生成しているが、これに限定されず、例えば、第1クロックと第2クロックの位相のずれを無くし、位相変調の際に第1クロックと第2クロックの遅延時間を互いに異ならせることによってジッタ許容範囲が適切な幅になるように第1変調クロックと第2変調クロックを生成してもよい。
1−4.同期回路
同期回路13は、前記カウンタ出力信号と第2変調クロックの入力を受け付け且つ第2変調クロックに同期して前記カウンタ出力信号をトリガ信号として出力する。
同期回路13は、上記機能を有するものであれば特に限定されないが、例えばD型F/F(フリップフロップ)からなる(例えば製品名:on semiconductor NBSG53A)。D型F/Fは、D型F/Fとして販売されているものであってもよく、別のF/Fを用いてD型F/Fと同じ機能を実現したもの、例えばJK型F/Fとインバータを用いてD型F/Fと同じ機能を実現したものであってもよい。
図2の例では、第2変調クロックの電圧が0を超えるタイミングでカウンタ出力信号がトリガ信号として出力されている。この出力のタイミングは、第2変調クロックのみに依存する。第2変調クロックの周波数は、カウンタクロック(第1変調クロック)の周波数よりも大きいので、ノイズによってクロックの電圧が変動した場合のクロックのタイミングの変動幅が小さく、従って、トリガ信号のジッタが小さくなり、遅延時間の精度が向上したトリガ信号が得られる。
1−5.その他
第2クロックの周波数が大きいほどトリガ信号のジッタを小さくすることができるが、第2クロックの周波数が大きすぎるとジッタ許容範囲が小さくなりすぎるという問題がある。
そこで、トリガ信号のジッタをより小さくすることが要求される場合には、第3DA変換器と、第3位相変調器と、第2同期回路を別途設けて、第2クロックのn倍(nは2以上の整数)の周波数を有する第3クロックが位相変調された第3変調クロックに同期させて同期回路13の出力信号をトリガ信号として第2同期回路から出力させればよい。同期回路13の出力信号は、カウンタ出力信号よりもジッタが小さいので、その分だけ、第3クロックの周波数を大きくすることができる。
2.第2実施形態
図3及び図4を用いて本発明の第2実施形態の高精度トリガ遅延装置1について説明する。図3は、高精度トリガ遅延装置1の構成を示すブロック図であり、図4は、高精度トリガ遅延装置1に関係する種々の信号の関係を示すタイムチャートの一例である。
本実施形態の高精度トリガ遅延装置1は、第1クロックとリセット信号の入力を受け付け、前記リセット信号が入力されると第1クロックに基づいてカウントを開始し且つカウント値が設定値に到達したときにカウンタ出力信号を出力するカウンタ7と、前記カウンタ出力信号及び第3デジタル信号の入力を受け付け且つ第3デジタル信号に基づいて前記カウンタ出力信号が遅延された遅延素子出力信号を出力する遅延素子15と、第2デジタル信号の入力を受け付け且つ第2デジタル信号がDA変換された第2アナログ信号を出力する第2DA変換器9と、第1クロックのm倍(mは2以上の整数)の周波数を有する第2クロック及び第2アナログ信号の入力を受け付け且つ第2アナログ信号に基づいて第2クロックの位相が変調された第2変調クロックを出力する第2位相変調器11と、前記遅延素子出力信号と第2変調クロックの入力を受け付け且つ第2変調クロックに同期して前記遅延素子出力信号をトリガ信号として出力する同期回路13とを備える。
以下、各構成要素について説明する。第1実施形態で述べた内容は以下の内容に矛盾しない限り、第2実施形態にも当てはまる。
2−1.カウンタ
カウンタ7の機能は、基本的に第1実施形態と同様であるが、本実施形態では第1位相変調器5が設けられていないので第1クロックがそのままカウンタ7に入力される。
2−2.遅延素子
遅延素子15は、カウンタ出力信号及び第3デジタル信号の入力を受け付け且つ第3デジタル信号に基づいてカウンタ出力信号が遅延された遅延素子出力信号を出力する。
遅延素子15は、トリガ信号の遅延時間を第1クロックのクロック周期以下の時間の精度で設定するために設けられる。遅延素子15は、第3デジタル信号に基づいて遅延時間の設定を行うことができるものであればその構成は特に限定されないが、一例ではプログラマブル デジタル遅延素子 製品名:on semiconductor MC100EP195を用いた構成である。第3デジタル信号は、制御用コンピュータ等から供給される。
図4の例では、遅延素子15は、第1クロックの1/4周期に対応する時間だけ、カウンタ出力信号を遅延させている。
2−3.第2位相変調器
第2位相変調器11は、第1クロックのm倍(mは2以上の整数)の周波数を有する第2クロック及び第2アナログ信号の入力を受け付け且つ第2アナログ信号に基づいて第2クロックの位相が変調された第2変調クロックを出力する。
図4の例では、第2クロックの周波数は、第1クロックの周波数の2倍であり、第2クロックは、第2クロックの位相が1/2周期ずれた状態で第1クロックに同期している。また、区間Aにおいて、第2クロックの位相が1/2周期遅れるように第2クロックが位相変調されている。この位相変調は区間A以外の区間で行ってもよい。第2クロックの位相の遅延時間は、カウンタ出力信号の遅延時間と第2クロックの遅延時間が等しくなるように設定されている。
このように図4の例では、第2クロックの位相が1/2周期ずれた状態で第2クロックが第1クロックに同期し且つカウンタ出力信号の遅延時間と第2クロックの遅延時間が等しくなるようにしているので、カウンタ出力信号が遅延された遅延素子出力信号は、第2変調クロックの立ち上がりの周期の中央のタイミングで立ち上がる。遅延素子出力信号がこのようなタイミングで立ち上がるようにしているのは、遅延素子出力信号のジッタ許容範囲をできるだけ大きくするためである。ジッタ許容範囲内ではジッタの大きさに関わらずトリガ信号が出力されるタイミングが一定であるが、遅延素子出力信号のジッタの大きさがジッタ許容範囲を超えるとトリガ信号が出力されるタイミングが第2変調クロックの1クロック分ずれることになり、トリガ信号の遅延時間の精度が大幅に悪化する。従って、遅延素子出力信号は第2変調クロックの立ち上がりの周期の中央のタイミングで立ち上がるようにすることが好ましい。但し、遅延素子出力信号のタイミングはこれに限定されずジッタ許容範囲の大きさが遅延素子出力信号のジッタの大きさよりも大きくなるように設定すればよい。
2−4.同期回路
同期回路13は、遅延素子出力信号と第2変調クロックの入力を受け付け且つ第2変調クロックに同期して遅延素子出力信号をトリガ信号として出力する。
図4の例では、第2変調クロックの電圧が0を超えるタイミングで遅延素子出力信号がトリガ信号として出力されている。この出力のタイミングは、第2変調クロックのみに依存する。第2変調クロックの周波数は、カウンタクロック(第1変調クロック)の周波数よりも大きいので、ノイズによってクロックの電圧が変動した場合のクロックのタイミングの変動幅が小さく、従って、トリガ信号のジッタが小さくなり、遅延時間の精度が向上したトリガ信号が得られる。また、遅延素子15が比較的大きなジッタを有する場合であってもそのジッタの大きさがジッタ許容範囲内であれば、そのジッタはトリガ信号の出力タイミングには影響を与えない。従って、この点からもトリガ信号の遅延時間の精度を向上させることができる。
以上の実施形態で示した種々の特徴は,互いに組み合わせることができる。1つの実施形態中に複数の特徴が含まれている場合,そのうちの1又は複数個の特徴を適宜抜き出して,単独で又は組み合わせて,本発明に採用することができる。
本発明の第1実施形態の高精度トリガ遅延装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態の高精度トリガ遅延装置に関係する種々の信号の関係を示すタイムチャートの一例である。 本発明の第2実施形態の高精度トリガ遅延装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態の高精度トリガ遅延装置に関係する種々の信号の関係を示すタイムチャートの一例である。
符号の説明
1:高精度トリガ遅延装置 3:第1DA変換器 5:第1位相変調器 7:カウンタ 9:第2DA変換器 11:第2位相変調器 13:同期回路 15:遅延素子

Claims (4)

  1. 第1デジタル信号の入力を受け付け且つ第1デジタル信号がDA変換された第1アナログ信号を出力する第1DA変換器と、
    第1クロック及び第1アナログ信号の入力を受け付け且つ第1アナログ信号に基づいて第1クロックの位相が変調された第1変調クロックを出力する第1位相変調器と、
    第1変調クロックとリセット信号の入力を受け付け、前記リセット信号が入力されると第1変調クロックに基づいてカウントを開始し且つカウント値が設定値に到達したときにカウンタ出力信号を出力するカウンタと、
    第2デジタル信号の入力を受け付け且つ第2デジタル信号がDA変換された第2アナログ信号を出力する第2DA変換器と、
    第1クロックのm倍(mは2以上の整数)の周波数を有する第2クロック及び第2アナログ信号の入力を受け付け且つ第2アナログ信号に基づいて第2クロックの位相が変調された第2変調クロックを出力する第2位相変調器と、
    前記カウンタ出力信号と第2変調クロックの入力を受け付け且つ第2変調クロックに同期して前記カウンタ出力信号をトリガ信号として出力する同期回路とを備える高精度トリガ遅延装置。
  2. 第1位相変調器及び第2位相変調器は、それぞれ、直交変調器からなり、前記同期回路は、D型フリップフロップからなる請求項1に記載の装置。
  3. 請求項1又は2に記載の高精度トリガ遅延装置の使用方法であって、
    第2クロックの位相が1/2周期ずれた状態で第2クロックが第1クロックに同期するように第1及び第2クロックを入力し、
    第1及び第2クロックの遅延時間が等しくなるように第1及び第2位相変調器による第1及び第2クロックの位相変調が行われるように第1及び第2デジタル信号を入力する高精度トリガ遅延装置の使用方法。
  4. 第1クロックとリセット信号の入力を受け付け、前記リセット信号が入力されると第1クロックに基づいてカウントを開始し且つカウント値が設定値に到達したときにカウンタ出力信号を出力するカウンタと、
    前記カウンタ出力信号及び第3デジタル信号の入力を受け付け且つ第3デジタル信号に基づいて前記カウンタ出力信号が遅延された遅延素子出力信号を出力する遅延素子と、
    第2デジタル信号の入力を受け付け且つ第2デジタル信号がDA変換された第2アナログ信号を出力する第2DA変換器と、
    第1クロックのm倍(mは2以上の整数)の周波数を有する第2クロック及び第2アナログ信号の入力を受け付け且つ第2アナログ信号に基づいて第2クロックの位相が変調された第2変調クロックを出力する第2位相変調器と、
    前記遅延素子出力信号と第2変調クロックの入力を受け付け且つ第2変調クロックに同期して前記遅延素子出力信号をトリガ信号として出力する同期回路とを備える高精度トリガ遅延装置。
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