JP2010027455A - 非常用照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】非常用照明装置の小型化を図り、材料および加工費用の低減した非常用照明装置を提供する。
【解決手段】非常用照明装置は、商用電源11を直流電源に変換する直流変換回路12と、通常時には直流電源を電源として蓄電池3を充電する充電回路13と、蓄電池3から充電回路13への逆流を防止するダイオードと、商用電源11の停電時に蓄電池3を電源として非常用ランプ12を点灯させる切替回路22を備える。充電回路13は蓄電池3の満充電を保つトリクル充電機能を有し、逆流防止用ダイオードとしてLED5を用いることで、LED5を常時点灯用の光源として兼用する。
【選択図】図1

Description

本発明は、非常用照明装置に関するものである。
誘導灯などの非常用照明装置では、停電などの商用電源が遮断された非常時に光源を点灯するだけでなく、予め避難経路を認識させることなどを目的として、常時、光源を点灯させている。
図7は、従来の非常用照明装置にかかる全体構成を示す回路図である。この非常用照明装置では、図7に示すように、商用電源11から電源供給を受けてランプ21を点灯させるための常時点灯回路24と、非常時にランプ21を点灯させるための蓄電池3と、商用電源11からの電源供給を受けて蓄電池3を充電する充電回路13と、通常時は常時点灯回路24の出力をランプ21に入力させるとともに、非常時には蓄電池の出力をランプ21に入力させる切替回路22とを設けており、充電回路13と蓄電池3の間には電流の逆流を防止する逆流防止用ダイオード2が接続されている。
また、この種の非常用照明装置としては、特許文献1に示されるような装置もあり、この非常用照明装置では、常時点灯回路として降圧トランスなどからなる常用時電源回路と定電流回路を備える。
特開2006−286339号公報
上記構成の非常用照明装置では、充電回路とは別に常用時点灯回路が必要であるので、非常用照明装置自体が大型化してしまうという問題があり、また、部品数が多くなるので生産にかかるコストが大きいという問題がある。
本発明は、上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、非常用照明装置の小型化を図り、材料および加工費用の低減した非常用照明装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、商用電源を直流電源に変換する電源変換回路と、前記直流電源を電源として蓄電池を充電する充電回路と、前記蓄電池から前記逆流防止用ダイオードと、前記商用電源が遮断された非常時に前記蓄電池を電源として非常用光源を点灯させる非常点灯回路を備え、前記充電器はトリクル充電機能を有し、前記ダイオードをLEDとしたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、当該LEDを複数備え、複数のLEDが直列に接続されたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、当該LEDを複数備え、複数のLEDが並列に接続されたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1の発明において、当該LEDを複数備え、複数のLEDの直列回路が複数並列に接続されたことを特徴とす。
請求項5の発明は、請求項1〜4の何れか一項の発明において、前記商用電源遮断時に当該LEDを非常用光源として点灯させる切替回路を有することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、上記の逆流防止用のダイオードとしてLEDを用いる。ここで、蓄電池の満充電状態を保つために、充電回路からはトリクル充電機能によって微小な充電電流が、蓄電池へ常時流れている。そしてこの電流よってLEDは常時点灯するため、常時点灯回路を備える必要が無く、部品数が低減されるので、回路の小型化とともに材料と加工費用を低減した非常用照明装置を実現できる。
請求項2の発明によれば、複数のLEDを直列に接続することによって、複数のLEDに対して同じ電流が流れることから、複数のLEDの光出力を均一化できる。
請求項3の発明によれば、複数のLEDを並列に接続することによって一部のLEDが故障した場合であっても他のLEDは点灯するので、非常用照明装置全体として点灯状態を維持できる。
請求項4の発明によれば、直列接続された複数のLEDには同じ電流が流れるので、その光出力を均一にでき、且つ、複数のLED直列回路を並列に接続することによって一部のLEDが故障した場合であっても他のLED直列回路は点灯するので、非常用照明装置全体として点灯状態を維持できる。
また、請求項5の発明によれば、非常時に切替回路がLEDに対する蓄電池の極性を反転させる。したがって逆流防止用の素子および常用光源としてのLEDを、非常用光源として兼用することができるので、部品点数を更に減らすことができ、更なる回路の小型化とともに材料と加工費用を低減した非常用照明装置を実現できる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明にかかる非常用照明装置としては、停電などの非常時に点灯する非常灯や、非常時に点灯して避難経路を表示する誘導灯があるが、以下では誘導灯を例として説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1にかかる誘導灯の全体構成を示す回路図である。図1に示されるように、誘導灯は直流変換回路12を有する。直流変換回路12は、商用電源11を半波整流することで直流電源に変換して、充電回路13に電力を供給する。
充電回路13は、直列に接続された蓄電池3に電力を供給し充電を行う。ここで充電回路13はトリクル充電機能を有しており、商用電源11からの電力供給がある場合には、微弱な電流を常時流すことで、蓄電池3の自己放電を補って蓄電池3を満充電に保つ。
充電回路13と蓄電池3の間には、常時消灯スイッチ4と抵抗器1とLED5が直列に接続されている。ここで、充電回路13は半波整流充電を行っているので、正常時にも充電電源の流れない期間が発生するが、LED5によって蓄電池3から充電回路13への逆流が防止される。また、停電時にも蓄電池3から充電回路13への逆流がLED5によって防止されている。
ここで、充電回路13から蓄電池3へ流れるトリクル充電電流は、一般的に蓄電池3の電気容量の0.03倍程度であり、容量が1AH程度の蓄電池を蓄電池3として使用すれば、30mA程度の電流が流れることになる。また、一般的なLEDでは、順方向降下電圧が1.7V〜3.5V程度であり、5mA〜20mAで点灯する。これによりLED5は、充電回路13から蓄電池3へ充電電流が供給されている間は、この充電電流によって常用光源として点灯することが可能である。
抵抗器1はLED5にかかる電圧と回路全体の電流を制御するための抵抗であり、適切に抵抗器1の抵抗値を選択することによって、LED5を破損させずに点灯させることができる。
蓄電池3には、さらにランプ21と、励磁によりオン/オフが切替わる接点を有する切替回路22および停電検出回路23からなる非常点灯回路が接続されている。停電検出回路23は、例えば直流変換回路12の出力電圧から停電の発生を検出しており、停電が発生していない通常時は切替回路22内の常開接点をオフさせて、非常用光源であるランプ21を消灯させる。一方、停電検出回路23が停電を検出すると切替回路内の常開接点をオンさせて、蓄電池3からランプ21に電力を供給させ、非常用光源としてランプ21を点灯させる。
このように、本発明の実施の形態1にかかる誘導灯では、従来の誘導灯に必要であった常時点灯回路は必要としない。この結果、部品数の低減が図れ、回路の小型化とともに材料と加工費用を低減した非常用照明装置を実現できる。
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2にかかる誘導灯を示す回路図である。図2に示されるように、常用光源として複数個(例えば2つ)のLED5を直列に接続している。この点を除いては、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
LED5を直列に接続する個数に制限は無く、LED5を直列に接続する個数に応じて充電回路13からの出力電圧を高くすることで、LED5の順方向降下電圧を上回る電圧をそれぞれのLED5にかけることができ、LED5を点灯させることができる。
複数のLED5は直列に接続されているので、各々のLED5には同じ電流が流れることになり、各LED5の光出力を均一にできる。
(実施の形態3)
図3は、本発明の実施の形態3にかかる誘導灯を示す回路図である。図3に示されるように、常用光源として複数個(例えば3つ)のLED5を並列に接続している。この点を除いては、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
複数個のLED5を並列に接続したことにより、一部のLED5が破損した場合であっても、他のLED5には電流が流れ続けるので、常時点灯機能を維持することができる。
(実施の形態4)
図4は、本発明の実施の形態4にかかる誘導灯を示す回路図である。図4に示されるように、常用光源として複数個(例えば2つ)のLED5を直列に接続した回路を、複数列(例えば3列)接続している。この点を除いては、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
LED5を複数個直列に接続することによって、実施の形態2と同様に、均一の明るさで各々のLED5を点灯させることができる。
さらに、LED5の直列回路が複数並列に接続されており、実施の形態3と同様に一部のLED5が破損し一部の列に電流が流れなくなった場合であっても、他列のLED5には電流が流れ続けるので、常時点灯機能を維持することができる。
(実施の形態5)
図5は、本発明の実施の形態5にかかる誘導灯を示す回路図である。本実施形態では、実施の形態1で説明した回路において、切替回路22は、LED5のアノードと蓄電池3の陽極との間、LED5のカソードと蓄電池3の陰極との間にそれぞれ常開接点22c、22dを接続するとともに、常時消灯スイッチ4とLED5の間、LED5のカソードと蓄電池3の陽極の間にそれぞれ常閉接点22a、22bを接続している。各接点22a、22b、22c、22dのオンオフは、停電検出回路23からの信号によって切替えている。この点を除いては、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
停電が発生していない通常時は、停電検出回路23によって切替回路22内の接点22c、22dをオンさせるとともに、接点22a、22bをオフにする。これにより通常時は、LED5にはトリクル充電用の電流が流れるので、LED5が点灯して常用光源とすることができる。
また、停電が発生すると、停電検出回路23が停電を検出し、停電検出回路23からの信号によって、切替回路22内の接点22c、22dはオフになるとともに接点22a、22bはオンになる。これによりLED5に対する蓄電池3の極性が反転し、蓄電池3→接点22a→LED5→接点22b→蓄電池3の経路で、蓄電池3の放電電流が流れ、LED5は点灯するのでLED5を非常用光源として兼用できる。
このように、本発明の実施の形態5にかかる誘導灯では、常時点灯用のランプ21を必要としないため、部品点数を更に減らすことができ、更なる回路の小型化とともに材料と加工費用を低減した非常用照明装置を実現できる。
なお、図5ではLED5を単一で記載しているが、複数個のLED5を直列に接続してもよいし、複数個のLED5を並列に接続してもよいし、複数個のLED5を直列に接続した回路を複数並列に接続してもよい。
(実施の形態6)
図6は、本発明の実施の形態6にかかる誘導灯を示す回路図である。本実施形態では、実施の形態1で説明した回路において、LED5と並列に極性を逆向きにしてLED6を接続するとともに、LED5のアノードとLED6のカソードの間に常開接点22a、LED5のカソードとLED6のアノードの間に常開接点22bを接続し、停電検出回路23によってこれらの接点22a、22bのオン/オフを切替えている。この点を除いては、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
停電が発生していない通常時には、停電検出回路23が接点22a、22bをオフさせており、LED5に蓄電池3を充電するための充電電流が流れLED5が点灯して、常用光源とすることができる。
停電が発生すると、停電検出回路23が停電を検出し、図6には図示しない回路部を介して蓄電池3→接点22b→LED6→接点22a→常時消灯スイッチ4の経路で蓄電池3の放電電流が流れてLED6は点灯ので、LED6を非常用光源とすることができる。
このように、本発明の実施の形態6にかかる誘導灯では、常時点灯用のランプ21を必要としないため、部品点数を更に減らすことができ、更なる回路の小型化とともに材料と加工費用を低減した非常用照明装置を実現できる。
なお、本実施の形態ではLED5とLED6を、それぞれ単一で記載しているが、それぞれにおいて複数個のLEDを直列に接続してもよいし、複数個のLEDを並列に接続してもよいし、複数個のLEDを直列に接続した回路を複数列接続してもいよい。
なお、上記実施の形態1〜6では誘導灯を例に説明したが、上記の回路を非常灯に適用してもよいことは言うまでもない。
本発明の実施の形態1を示す回路図である。 本発明の実施の形態2を示す要部の回路図である。 本発明の実施の形態3を示す要部の回路図である。 本発明の実施の形態4を示す要部の回路図である。 本発明の実施の形態5を示す要部の回路図である。 本発明の実施の形態6を示す要部の回路図である。 従来の非常用照明装置の電子回路を示す回路図である。
符号の説明
1 抵抗器
2 逆流防止用ダイオード
3 蓄電池
4 常時消灯スイッチ
5 LED
6 LED
11 商用電源
12 直流変換回路(電源変換回路)
13 蓄電池の充電回路
21 ランプ(非常用光源)
22 切替回路(非常点灯回路)
22a 常開接点
22b 常開接点
22c 常閉接点
22d 常閉接点
22 切替回路(非常点灯回路)
23 停電検出回路
24 常時点灯回路

Claims (5)

  1. 商用電源を直流電源に変換する電源変換回路と、前記直流電源を電源として蓄電池を充電する充電回路と、前記蓄電池から前記充電回路への逆流を防止するダイオードと、前記商用電源の停電時に前記蓄電池を電源として非常用光源を点灯させる非常点灯回路を備え、前記充電回路は蓄電池の満充電を保つトリクル充電機能を有し、前記ダイオードをLEDとしたことを特徴とする非常用照明装置。
  2. 当該LEDを複数備え、複数のLEDが直列に接続された
    ことを特徴とする請求項1に記載の非常用照明装置。
  3. 当該LEDを複数備え、複数のLEDが並列に接続された
    ことを特徴とする請求項1に記載の非常用照明装置。
  4. 当該LEDを複数備え、複数のLEDの直列回路が複数並列に接続された
    ことを特徴とする請求項1に記載の非常用照明装置。
  5. 前記商用電源の停電時に、前記LEDに対する前記蓄電池の極性を逆向きに接続させる切替回路を有することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の非常用照明装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011165619A (ja) * 2010-02-15 2011-08-25 Panasonic Electric Works Co Ltd 照明器具
JP2014213987A (ja) * 2013-04-24 2014-11-17 東芝エレベータ株式会社 ホールランタン装置
WO2014206133A1 (zh) * 2013-06-24 2014-12-31 Guan Yiqing 一种应急控制电路

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