JP2010027157A - 磁気記録媒体製造装置 - Google Patents

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一弘 渡辺
Kenji Sato
賢治 佐藤
Takuya Uzumaki
拓也 渦巻
Tsutomu Tanaka
努 田中
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Abstract

【課題】イオンミリングによって磁気記録層を有する基板表面が消失することなく、かつ大気の影響を受けずに磁気記録媒体を製造する。
【解決手段】磁気記録層を有する基板にイオンビームを注入した後、該イオンビーム注入後の磁気記録層を有する基板の表面をアッシングにより除去して磁気記録媒体を製造する磁気記録媒体製造装置10であって、レジスト膜またはメタルマスクが塗布された磁気記録層を有する基板にイオンビームを注入するイオン注入室20と、レジスト膜またはメタルマスクが塗布された磁気記録層を有する基板のレジスト膜またはメタルマスクを、プラズマによりアッシングして除去するアッシング室30と、を有し、イオン注入室20とアッシング室30とは真空状態で連結されると共に、イオンビーム注入後の基板をイオン注入室20からアッシング室30に搬送する基板搬送機60を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、高密度の磁気記録媒体を製造するための磁気記録媒体製造装置に関する。
従来からの磁気記録媒体の製造方法では、まず、磁性層上に形成されたレジストパターンに従って、当該磁性層をプラズマまたはイオンビームを用いてエッチングを行い、当該エッチングされた磁性層の溝に非磁性材料を充填させる。次に、イオンビームエッチングまたは研磨等の平坦化処理によって、表面を平坦化した後、その表面に保護膜を形成している(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に開示されている磁気記録媒体の製造方法を用いると、情報記録領域以外の部分をエッチング加工して除去した後、非磁性材料を充填して平坦化加工する必要があり、製造工程が複雑なものとなる。その結果、製造コストも増大するといった問題が生じる。
これらの問題を解決するための方法として、イオンを磁性膜に局所的に注入して磁化状態を変化させ、その後、磁性膜全面を熱処理する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−16621号公報(図3) 特開2005−228817号公報(図1)
しかしながら、特許文献2に開示されている磁気記録媒体の製造方法では、磁性膜における原子の構成比率を変えるべく、1×1016イオン/cm以上1×1019イオン/cm以下の高濃度のイオンを注入する必要がある。このため、レジストおよび保護膜が消失する危険性があり、加えて、イオンビームミリングによって磁性膜が消失する危険性も存在する。また、磁気記録媒体の製造過程において、基板は、各工程に移動する際、外部に搬出される。このため、基板が大気に接触し、品質の劣化を招くといった問題がある。
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、イオンビームミリングによってレジスト、保護膜または磁性膜が消失することなく、かつ大気の影響を受けずに磁気記録媒体を製造することが可能な磁気記録媒体製造装置を提供しようとするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、磁気記録層を有する基板にイオンビームを注入した後、該イオンビーム注入後の磁気記録層を有する基板の表面のレジスト膜またはメタルマスクをアッシングにより除去して磁気記録媒体を製造する磁気記録媒体製造装置であって、イオンを生成するイオン源から所望のイオン種を引き出し、所望のエネルギーに加速して、レジスト膜またはメタルマスクが塗布された磁気記録層を有する基板にイオンビームを注入するイオン注入室と、プラズマを発生および拡散させるプラズマ発生装置を備え、レジスト膜またはメタルマスクが塗布された磁気記録層を有する基板のうち少なくともレジスト膜またはメタルマスクを、プラズマ発生装置によって拡散されたプラズマによりアッシングして除去するアッシング室と、を有し、イオン注入室とアッシング室とは真空バルブを介して真空状態で連結されると共に、イオンビーム注入後の基板をイオン注入室からアッシング室に搬送する基板搬送機を備えているものである。
このように構成した場合には、イオン注入室とアッシング室とが真空バルブを介して真空状態で連結されているため、イオン注入およびアッシングの工程間において、磁気記録層を有する基板が外気に触れることなく連続処理することが可能となる。したがって、大気の悪影響を受けて、磁気記録媒体が品質劣化するのを防止できる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、平行平板電極または誘導結合型アンテナに高周波電力を印加してプラズマを発生させて、アッシング後の磁気記録層を有する基板の表面に薄膜を形成するCVD室を有し、アッシング室とCVD室とは真空バルブを介して真空状態で連結されると共に、アッシング後の磁気記録層を有する基板は基板搬送機によりアッシング室からCVD室に搬送されるものである。
このように構成した場合には、基板の表面に保護膜を形成できるため、磁気記録媒体の傷による損傷を防止することが可能となると共に、大気の悪影響を受けて、磁気記録媒体が品質劣化するのを防止できる。
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、基板搬送機は、基板を保持するための基板ホルダと、基板ホルダを駆動させる駆動機構とを有するものである。
このように構成した場合には、磁気記録層を有する基板を次の処理室へスムーズに搬送することが可能となる。
本発明によると、イオンミリングによって磁気記録層を有する基板表面が消失することなく、かつ大気の影響を受けずに磁気記録媒体を製造することが可能となり、さらに、特許文献1に記載されている製造方法と比べて製造工程が簡素化され、低コスト化が達成できる。
以下、本発明の一実施の形態に係る磁気記録媒体製造装置10について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、図1〜図6に示す矢示X方向を前、矢示X方向を後、このX方向とX方向と水平方向で直交する方向となる矢示Y方向を左、矢示Y方向を右、このXY平面と直交する方向の矢示Z方向を上および矢示Z方向を下とそれぞれ規定する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る磁気記録媒体製造装置10の概略構成を説明するための側面図である。図2は、図1中のA−A線で切断した磁気記録媒体製造装置10の断面図である。
図1および図2に示すように、磁気記録媒体製造装置10は、イオン注入室20、アッシング室30およびCVD室40(以下、イオン注入室20、アッシング室30およびCVD室40をまとめて称呼する場合には、単に、処理室20,30,40と称呼する。)が一列に連結され、それらの外側を搬送通路50で連結した無終端のインライン式の装置である。また、磁気記録媒体製造装置10は、磁気記録層を有する基板(以下、各処理室20,30,40で処理される前後の基板を総称して基板52という。)を搬送するための基板搬送機60を備えており、始点部54で取り込まれた基板52が処理室20,30,40で各処理を施され、再度、始点部54に搬送される構成となっている。
イオン注入室20の後方およびCVD室40の前方には、ロードロック56が設けられている。ロードロック56は、基板搬送機60が大気環境の搬送通路50から真空環境の各処理室20,30,40に基板52が導入される前に、大気が各処理室20,30,40に流入しないように予備排気を行う。また、イオン注入室20、アッシング室30、CVD室40、後述する前方縦路50a、後述する下方横路50dおよびロードロック56は、それぞれ連結部58を介して気密に連結されている。図1には図示されていないが、各処理室20,30,40およびロードロック56を連結する連結部58には、真空バルブとなる仕切りバルブが存在している。
搬送通路50は、前方縦路50aと、後方縦路50bと、上方横路50cと、下方横路50dとを有しており、一方のロードロック56と他方のロードロック56とが無終端となるように環状に連結されている(図1参照)。前方縦路50a、後方縦路50b、上方横路50cおよび下方横路50dは、共に断面四角形の筒形状を呈している。前方縦路50aはCVD室40の前方に配置されるロードロック56のさらに前方に立設されている。前方縦路50aの下方部は、連結部58を介してロードロック56と連結されている。後方縦路50bは、前方縦路50aと対向するように、イオン注入室20の前方に立設されている。始点部54は、例えば、後方縦路50bの下方部に設けられている。上方横路50cは、前方縦路50aと後方縦路50bの上部を横方向に向かって連結している。下方横路50dは、イオン注入室20の後方に配置されるロードロック56と後方縦路50bの下方部との間を横方向に向かって連結している。また、基板搬送機60は、例えば、各処理室20,30,40および搬送通路50の内部に所定の間隔を隔てて複数配置されている。
次に、基板搬送機60の構成について説明する。
図3は、基板搬送機60の構成を示す図であり、(A)はその側面図であり、(B)は、(A)中のB−B線で切断した断面図である。
図3に示すように、基板搬送機60は、基板52を保持する基板ホルダ62と、基板ホルダ62を駆動させる駆動機構である駆動用ローラ64とを有する。基板ホルダ62は、上方において左右に突出する(図3(B)参照)凸部65と、略平板状の平板部66とを有しており、その断面形状は略T字状の形態を有している。また、平板部66の略中央には、左右方向に貫通するような3つの円形孔67が設けられている。当該円形孔67は、正三角形の3つの頂点に対応する位置に設けられている。また、平板部66における各円形孔67の外縁部には基板52を保持するための基板クランプ68が設けられている。基板クランプ68は、円形孔67の内壁における四角形の対角する4つの箇所に設けられている。円盤状の形態を有する基板52は、円形孔67の内部に納められ、かつその外周部近傍を基板クランプ68によって狭持されることによって基板ホルダ62に保持される。基板52が基板ホルダ62に保持された状態では、基板52の表裏の面は、基板ホルダ62のZX平面と略平行な面上に位置する。
駆動用ローラ64は、基板ホルダ62の下端部に前後に並ぶように、例えば、4つ設けられており、該駆動用ローラ64が回転することにより基板ホルダ62が前後方向に移動する。また、不図示の制御装置によって駆動用ローラ64の回転制御を行うことにより、基板搬送機60の移動が制御される。
次に、イオン注入室20の構成について図4に基づいて説明する。図4は、図1中のC−C線に沿って切断したイオン注入室の断面図である。
図4に示すように、イオン注入室20は、プロセスガスを制御して噴出させるMFC(Mass Flow Controller)21と、イオンを生成し、生成量を調節して拡散させるイオン発生装置23と、イオンの広がりおよびエネルギーを調節する加速電極部24と、基板搬送機60が収納される基板収納部25と、基板搬送機60を保持する基板保持部26と、イオン注入室20内の残留ガスを外部に排出する真空排気ポンプ27と、を主に有する。
MFC21、イオン発生装置23および加速電極部24は、基板収納部25の左右にそれぞれ設けられている。MFC21は、不図示のプロセスガス供給源からイオン発生装置23へ導入されるプロセスガスの量を調節する。MFC21とイオン発生装置23とはチューブ28によって接続され、該チューブ28を介してMFC21からイオン発生装置23にプロセスガスが供給される。イオン発生装置23は、供給されたプロセスガスに基づいて、イオンを発生させて、イオン量及びその空間分布を調節する。さらに、加速電極部24において、これらのイオンを例えば20kV以上30kV以下の電圧で噴出して加速させる。このようにして、イオン発生装置23及び加速電極部24から加速されたイオンがイオンビームとして基板52に注入される。
基板保持部26は基板収納部25の上部であって、Y方向の中央に設けられている。基板保持部26の下端面には、上方に向かって前後方向に切り欠かれた係合溝部26aが設けられている。この係合溝部26aに基板ホルダ62の凸部65が非接触で係合することによって、基板ホルダ62がイオン注入室20の略中央部に保持される。そして、基板ホルダ62に保持された基板52に向かってイオンビームを照射することにより、イオン注入がなされる。また、イオン注入がなされた後の基板収納部25内のガスは、真空排気ポンプ27によって外部に排出される。
次に、アッシング室30の構成について図5に基づいて説明する。図5は、図1中のD−D線に沿って切断したアッシング室30の断面図である。
図5に示すように、アッシング室30は、MFC21と、プラズマを発生および拡散させるプラズマ発生装置32と、イオン注入室20から搬送されてくる基板搬送機60を収納する基板収納部34と、基板保持部26と、真空排気ポンプ27と、コンダクタンス可変バルブ35と、を主に有する。
MFC21およびプラズマ発生装置32は、基板収納部34の左右にそれぞれ設けられている。プラズマ発生装置32には、MFC21において制御された適量のプロセスガスが不図示のプロセスガス供給源から供給される。アッシング用のプロセスガスとしては、一般的に使用されている酸素系もしくはフッ素系の単一ガスまたは、それらの混合ガスを使用することができる。MFC21とプラズマ発生装置32とはチューブ36によって接続され、該チューブ36を介してMFC21からプラズマ発生装置32にプロセスガスが供給される。プラズマ発生装置32では、供給されたプロセスガスが高周波により励起されてプラズマが生成され、生成されたプラズマが基板収納部34の中央に向かって拡散される。これにより、基板保持部26によって保持された基板52にプラズマが照射され、基板52上のレジスト等がアッシングされる。なお、アッシングがなされた後の基板収納部34内のガスは、真空排気ポンプ27によって外部に排出される。また、真空排気ポンプ27と基板収納部34との間にコンダクタンス可変バルブ35を配設することにより、真空排気ポンプ27から排気される実効排気速度が制御され、基板収納部34内の分圧が制御されている。また、アッシング室30における基板保持部26には、該基板保持部26に保持される基板ホルダ62に基板バイアスを印加することが可能な不図示のバイアス印加用電源が接続されている。そして、基板ホルダ62の基板バイアスを制御することによって、基板52に照射されるプラズマのエネルギーを制御することができる。
次に、CVD室40の構成について図6に基づいて説明する。図6は、図1中のE−E線に沿って切断したCVD室40の断面図である。
図6に示すように、CVD室40は、MFC21と、基板収納部44内に設置された平板電極41と、アッシング室30から搬送されてくる基板搬送機60を収納する基板収納部44と、基板保持部26と、真空排気ポンプ27と、コンダクタンス可変バルブ35と、を主に有する。
MFC21および平板電極41は、基板収納部44の左右にそれぞれ設けられている。平板電極41には、不図示の高周波電源を介して高周波電力がそれぞれ印加される。また、基板収納部44には、MFC21によって制御された適量のプロセスガスが不図示のプロセスガス供給源から供給される。さらに、基板保持部26は接地電位に接続されており、該基板保持部26に保持される基板ホルダ62には基板バイアスを印加することが可能な不図示のバイアス印加用電源が接続されている。そして、基板ホルダ62の基板バイアスを制御することによって成膜性能を制御している。CVD用のプロセスガスとしては、一般的に使用されている炭素系混合ガスを使用することができる。MFC21と基板収納部44とはチューブ46によって接続され、該チューブ46を介してMFC21から基板収納部44にプロセスガスが導入される。ここで、高周波電力が平板電極41に印加されると、MFC21から基板収納部44に導入されたプロセスガスが、基板ホルダ62と、平板電極41との間で放電し、基板収納部44内でプラズマ化される。このプラズマ化したプロセスガスが、基板保持部26によって基板収納部44の中央に保持された基板52の表面に到達し、基板52上に所望の薄膜が形成される。なお、成膜後の基板収納部44内のガスは、真空排気ポンプ27によって外部に排出される。また、CVD室40における基板保持部26には、該基板保持部26に保持される基板ホルダ62に基板バイアスを印加することが可能な不図示のバイアス印加用電源が接続されている。そして、基板ホルダ62の基板バイアスを制御することによって、基板52に形成される薄膜の特性を制御することができる。
次に、磁気記録媒体製造装置10を用いて磁気記録媒体70を製造する一連の工程について説明する。
図7は、磁気記録媒体製造装置10を用いて磁気記録媒体70を製造する工程を説明する図であり、(A)は、イオン注入を説明するための断面図であり、(B)は、イオン注入後のレジスト膜付き基板80の断面図であり、(C)は、アッシング処理後の磁気記録層を有する基板84の断面図であり、(D)は、磁気記録媒体70の断面図である。
まず、図7(A)に示す処理基板73上に磁性膜72、保護膜74およびレジスト膜76が順番に予め積層されているレジスト膜付き基板71を、図1に示す始点部54において、基板搬送機60に移載機を用いてセットする。レジスト膜付き基板71の基板搬送機60へのセットは、上述したように、基板ホルダ62にレジスト膜付き基板71を保持させることによりなされる。なお、レジスト膜付き基板71の外形は、処理基板73と同様に、略円盤状の形態を有している。処理基板73としては、例えば、アルミニウム合金基板、シリコンガラス基板等の非磁性基板が用いられる。また、磁性膜72は、磁気異方性の高い規則構造を有するのが好ましい。保護膜74は、例えば、ダイヤモンドライクカーボン等を材料とするコーティング膜である。レジスト膜76は、所定のパターンにレジストが施された薄膜である。
基板搬送機60にレジスト膜付き基板71がセットされると、基板搬送機60は、図1中の下方横路50dを通過して、ロードロック56に到達する。ロードロック56内の気圧がイオン注入室20内の気圧に大きく影響しない圧力まで、真空排気された後、ロードロック56が開状態である場合、基板搬送機60はロードロック56を通過して、イオン注入室20に移動する。そして、基板搬送機60は、イオン注入室20内の基板保持部26に係合することで、イオン注入室20の略中央に保持される。次に、イオン発生装置23から、レジスト膜付き基板71の表面にイオンビーム77を照射して、イオン注入を行う(図7(A)参照)。レジスト膜付き基板71の表面にイオン注入がなされると、図7(B)に示すように、レジスト膜76の開口領域を通過してイオン注入がなされた注入部分78の磁力が減少する。
次に、基板搬送機60は、図1中の連結部58を介して、イオン注入室20からアッシング室30に移動する。そして、基板搬送機60は、アッシング室30内の基板保持部26に係合することで、アッシング室30の略中央に保持される。次に、プラズマ発生装置32から、イオン注入がなされたレジスト膜付き基板80の表面にプラズマを照射して、レジスト膜76および保護膜74をアッシングして除去する。すると、図7(C)に示すように、処理基板73上に所定の磁気特性を有する特質磁性膜82が積層された、磁気記録層を有する基板84が形成される。
次に、基板搬送機60は、図1中の連結部58を介して、アッシング室30からCVD室40に移動する。そして、基板搬送機60は、CVD室40内の基板保持部26に係合することで、CVD室40の略中央に保持される。次に、平板電極41に高周波電力を印加させると共に、基板収納部44にプロセスガスを供給することで、該供給されたプロセスガスを基板収納部44内でプラズマ化させる。このプラズマ化されたプロセスガスが磁気記録層を有する基板84に照射されて、磁気記録層を有する基板84上に平坦な表面を有するCVD保護膜86が形成される。このようにして、図7(D)に示すような、磁気記録層を有する基板84上にCVD保護膜86が積層された、磁気記録媒体70が製造される。
次に、磁気記録媒体70を保持した基板搬送機60は、ロードロック56内の圧力が大気圧と同等になると、ロードロック56を通過して、前方縦路50aに移動する。さらに、基板搬送機60は前方縦路50aから上方横路50cを介して、後方縦路50bに移動することで、磁気記録媒体70が始点部54に搬送される。そして、始点部54において、基板搬送機60から磁気記録媒体70を移載機を用いて外すことで、該磁気記録媒体70を磁気記録媒体製造装置10から取り出すことが可能となる。
以上のように構成された磁気記録媒体製造装置10では、イオン注入室20とアッシング室30、並びに、アッシング室30とCVD室40が真空状態で連結されているため、イオン注入、アッシングおよびCVDの工程を外気に触れることなく連続処理することが可能となる。したがって、大気の悪影響を受けて、磁気記録媒体70が品質劣化するのを防止できる。
また、磁気記録媒体製造装置10では、基板52の表面にCVD保護膜86を形成することができる。このため、磁気記録媒体70の傷による損傷を防止することが可能となると共に、大気の悪影響を受けて、磁気記録媒体70が品質劣化するのを確実に防止できる。
また、磁気記録媒体製造装置10では、基板52は、基板搬送機60に保持された状態で処理室20,30,40に搬送される。したがって、基板52は、進行方向に対して横方向が基板ホルダ62に対して露出した状態で搬送される。このため、搬送されてきた基板搬送機60を各処理室20,30,40内において保持するのみで、基板52を処理可能な状態にセットすることが可能となる。
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明は上述の形態に限定されることなく、種々変形した形態にて実施可能である。
上述の実施の形態では、搬送通路50を処理室20,30,40に対して縦方向の環状となるように設けたが、縦方向の他に、例えば、横方向の環状に設けるようにしても良い。また、磁気記録媒体製造装置10を環状のインライン式に設けないようにしても良い。
また、上述の実施の形態では、基板搬送機60を駆動用ローラ64によって駆動する構成としたが、このような構成に限定されるものではなく、例えば、磁気記録媒体製造装置10にラインを設け、このラインに沿って移動するような他の構成としても良い。また、上述の実施の形態では、基板搬送機60によって一度に保持される基板52の数は3つであるが、当該個数は3つに限定されるものではなく、2つ以下としても良いし、4つ以上としても良い。
また、上述の実施の形態では、処理室20,30,40において、基板搬送機60を基板保持部26に係合させて保持しているが、基板搬送機60を各処理室20,30,40内において保持する方法は、係合固定に限定されるものではなく、他の方法によって、保持するようにしても良い。
また、上述の実施の形態では、単原子のイオンビームを採用しているが、イオンビームの種類は単原子のものに限定されるものではなく、例えば、複数の原子が集まって一塊となったクラスターイオンビームを採用するようにしても良い。
また、上述の実施の形態では、イオン注入室20、アッシング室30およびCVD室40が連続して連結されているが、これらの処理室20,30,40の間に基板52を前処理加熱または、冷却するための処理室を設けるようにしても良い。さらに、処理室20,30,40内の圧力を調整するためのバッファー室を設けるようにしても良い。
また、上述の実施の形態では、CVD室40において、平板電極41に高周波電力を印加してプラズマを発生させているが、平板電極41の代わりに、ループ状の誘導結合型アンテナを配置し、当該アンテナに高周波電力を印加することにより誘導結合型の高周波プラズマを生成するようにしても良い。
本発明の磁気記録媒体製造装置は、半導体を使用する各種電子産業において利用することができる。
本発明の一実施の形態に係る磁気記録媒体製造装置の概略構成を説明するための側面図である。 図1中のA−A線で切断した磁気記録媒体製造装置の断面図である。 図1中の基板搬送機の構成を示す図であり、(A)はその側面図であり、(B)は、(A)中のB−B線で切断した断面図である。 図1中のC−C線に沿って切断したイオン注入室の断面図である。 図1中のD−D線に沿って切断したアッシング室の断面図である。 図1中のE−E線に沿って切断したCVD室の断面図である。 本発明の一実施の形態に係る磁気記録媒体製造装置を用いて磁気記録媒体を製造する工程を説明する図であり、(A)は、イオン注入を説明するための断面図であり、(B)は、イオン注入後のレジスト膜付き基板の断面図であり、(C)は、アッシング処理後の磁気記録層を有する基板の断面図であり、(D)は、磁気記録媒体の断面図である。
符号の説明
10…磁気記録媒体製造装置
20…イオン注入室
30…アッシング室
32…プラズマ発生装置
40…CVD室
41…平板電極(平行平板電極)
60…基板搬送機
62…基板ホルダ
64…駆動用ローラ(駆動機構)
70…磁気記録媒体(基板)
71…レジスト膜付き基板(基板)
76…レジスト膜
80…レジスト膜付き基板(基板)
86…CVD保護膜(薄膜)

Claims (3)

  1. 磁気記録層を有する基板にイオンビームを注入した後、該イオンビーム注入後の磁気記録層を有する基板の表面のレジスト膜またはメタルマスクをアッシングにより除去して磁気記録媒体を製造する磁気記録媒体製造装置であって、
    イオンを生成するイオン源から所望のイオン種を引き出し、所望のエネルギーに加速して、レジスト膜またはメタルマスクが塗布された磁気記録層を有する基板にイオンビームを注入するイオン注入室と、
    プラズマを発生および拡散させるプラズマ発生装置を備え、上記レジスト膜またはメタルマスクが塗布された磁気記録層を有する基板のうち少なくとも上記レジスト膜またはメタルマスクを、上記プラズマ発生装置によって拡散されたプラズマによりアッシングして除去するアッシング室と、
    を有し、
    上記イオン注入室と上記アッシング室とは真空バルブを介して真空状態で連結されると共に、上記イオンビーム注入後の基板を上記イオン注入室から上記アッシング室に搬送する基板搬送機を備えていることを特徴とする磁気記録媒体製造装置。
  2. さらに、平行平板電極または誘導結合型アンテナに高周波電力を印加してプラズマを発生させて、前記アッシング後の磁気記録層を有する基板の表面に薄膜を形成するCVD室を有し、
    前記アッシング室と上記CVD室とは真空バルブを介して真空状態で連結されると共に、前記アッシング後の磁気記録層を有する基板は前記基板搬送機により前記アッシング室から上記CVD室に搬送されることを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体製造装置。
  3. 前記基板搬送機は、
    前記基板を保持するための基板ホルダと、
    上記基板ホルダを駆動させる駆動機構と、
    を有することを特徴とする請求項1または2記載の磁気記録媒体製造装置。
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