JP2010027001A - Icカードとそのプログラム、及び、icカードの発行方法 - Google Patents

Icカードとそのプログラム、及び、icカードの発行方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010027001A
JP2010027001A JP2008191334A JP2008191334A JP2010027001A JP 2010027001 A JP2010027001 A JP 2010027001A JP 2008191334 A JP2008191334 A JP 2008191334A JP 2008191334 A JP2008191334 A JP 2008191334A JP 2010027001 A JP2010027001 A JP 2010027001A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
application
initial data
program
file
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008191334A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5217729B2 (ja
Inventor
Masanari Yamada
真生 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2008191334A priority Critical patent/JP5217729B2/ja
Publication of JP2010027001A publication Critical patent/JP2010027001A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5217729B2 publication Critical patent/JP5217729B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】より高速に発行処理を行うことができるICカードとそのプログラム、及び、ICカードの発行方法を提供する。
【解決手段】ICカード10は、ROM11と、EEPROM12と、各メモリにアクセス可能なCPU14とを備え、ROM11は、プログラムA,B及びプログラムA,Bの動作に必要な親ファイルA0,B0,子ファイルA1〜A3,B1〜B4を含むアプリケーションPA,PBを記憶しており、CPU14は、アプリケーションPAの選択要求を受信した場合に、アプリケーションPAを活性化した旨の活性化情報Xを、EEPROM12に書き込む。
【選択図】図1

Description

本発明は、ICカードとそのプログラム、及び、ICカードの発行方法に関するものである。
図8は、一般的なICカードを示す図である。
図8(A)に示すように、一般的なICカード20は、記憶素子として揮発性メモリ(RAM23)と不揮発性メモリ(ROM21やEEPROM22)とを併せ持つ(例えば、特許文献1)。
図8(B)に示すように、特定の用途に用いるプログラムAをROM21に記録した状態でICカード20を大量生産し、その後、EEPROM22に必要なデータAを書き込むことでさらに詳細な用途を設定することができる。EEPROM22への設定は、データを書き込むためのデータ構造設定(ファイルやレコードなど制御情報の書き込み)を行った後に(図8(B)中央図参照)、各ICカード20に個別のデータ(個人情報、ID、暗号鍵)を書き込む処理を行う(図8(B)右図参照)。
また、図8(C)に示すように、さらに生産性を上げるため、複数の用途向けに作成された互いに互換性の無いプログラムA,BをROM21に記録した状態でICカード20を大量生産し、それぞれの用途に合わせた設定をEEPROM22へ施すことで、複数種類のICカード20を仮想的に1ロットで生産することができる。
図9は、一般的なファイルの格納状態を示す図である。
データを格納する際には、ファイルをデータ単位として使用することがある。この場合は、ファイルに親子関係情報を設定し、論理的な階層構造を実現する。まず、親ファイル0を生成し、次いで、その子ファイル1,2,3を作成するような木構造を形成するケースが一般的である。
各用途向けのプログラムを有効に設定するためには、そのプログラムに適したデータをEEPROMに設定する必要があるが、より詳細な用途を設定するためには、さらに「ファイル構成」を設定する必要がある。
しかし、「ファイル構成」は、それぞれの用途ごとに共通であるにも関わらず、発行処理の段階では、親ファイルから子ファイルまでひとつずつファイル生成しなければならないので、ICカードの発行処理に時間がかかってしまうという問題があった。
特開2003−16404号公報
本発明の課題は、より高速に発行処理を行うことができるICカードとそのプログラム、及び、ICカードの発行方法を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、書き換え不可能な不揮発性メモリ(11)と、書き換え可能な不揮発性メモリ(12)と、前記各不揮発性メモリ(11,12)にアクセス可能な制御部(14)とを備えるICカード(10)であって、前記書き換え不可能な不揮発性メモリ(11)は、プログラム(A,B)及び前記プログラム(A,B)の動作に必要な初期データ(A0〜A3,B0〜B4)を含むアプリケーション(PA,PB)を記憶しており、前記制御部(14)は、前記アプリケーション(PA)の選択要求を受信した場合に、前記アプリケーション(PA)を活性化した旨の活性化情報(X)を、前記書き換え可能な不揮発性メモリ(12)に書き込むこと、を特徴とするICカード(10)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載のICカード(10)において、前記初期データ(A0〜A3,B0〜B4)は、親ファイル及び子ファイルにより構成されていること、を特徴とするICカード(10)である。
請求項3の発明は、請求項2に記載のICカード(10−2)において、前記活性化情報は、前記親ファイル(A0,B0)であること、を特徴とするICカード(10−2)である。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のICカード(10)において、前記制御部(14)は、前記初期データ(A0〜A3,B0〜B4)の更新要求を受信した場合に、前記書き換え不可能な不揮発性メモリ(11)から前記書き換え可能な不揮発性メモリ(12)に前記初期データ(A0〜A3,B0〜B4)をコピーし、コピーした前記初期データ(A0〜A3,B0〜B4)を更新すること、を特徴とするICカード(10)である。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のICカード(10)において、前記書き換え可能な不揮発性メモリ(12)は、前記初期データ(A0〜A3,B0〜B4)又は更新後の前記初期データがどのメモリのどの位置に存在しているかを示すリンク情報を記憶しており、前記制御部(14)は、前記初期データ(A0〜A3,B0〜B4)を更新した場合に、前記リンク情報を更新すること、を特徴とするICカード(10)である。
請求項6の発明は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のICカード(10)において、前記初期データ(A0〜A3,B0〜B4)は、複数あり、前記制御部(14)は、複数の前記初期データ(A0〜A3,B0〜B4)のうち、少なくとも1つを更新すること、を特徴とするICカード(10)である。
請求項7の発明は、請求項4から請求項6までのいずれか1項に記載のICカード(10)において、前記更新要求には、データの変更要求、データの追加要求、データの削除要求のうち少なくとも1つが含まれること、を特徴とするICカード(10)である。
請求項8の発明は、プログラム(A,B)及び前記プログラム(A,B)の動作に必要な初期データ(A0〜A3,B0〜B4)を含むアプリケーション(PA,PB)を記憶しており、書き換え不可能な不揮発性メモリ(11)と、書き換え可能な不揮発性メモリ(12)と、前記各不揮発性メモリ(11,12)にアクセス可能な制御部(14)とを備えるICカード(10)に、前記アプリケーション(PA)の選択要求を受信した場合に、前記アプリケーション(PA)を活性化した旨の活性化情報(X)を、前記書き換え可能な不揮発性メモリ(12)に書き込む手順、を実行させるためのICカード用プログラムである。
請求項9の発明は、プログラム(A,B)及び前記プログラム(A,B)の動作に必要な初期データ(A0〜A3,B0〜B4)を含むアプリケーション(PA,PB)を記憶しており、書き換え不可能な不揮発性メモリ(11)と、書き換え可能な不揮発性メモリ(12)と、前記各不揮発性メモリ(11,12)にアクセス可能な制御部(14)とを備えるICカード(10)を発行するICカードの発行方法であって、外部装置が、前記ICカード(10)に前記アプリケーション(PA)の選択要求を送信する工程と、前記アプリケーション(PA)の選択要求を受信したICカード(10)の制御部(14)が、前記アプリケーション(PA)を活性化した旨の活性化情報(X)を、前記書き換え可能な不揮発性メモリ(12)に書き込む工程と、前記ICカード(10)が、前記外部装置に前記アプリケーション(PA)の選択が完了した旨の応答を送信する工程と、を備えるICカードの発行方法である。
本発明によれば、以下のような効果がある。
(1)アプリケーションの選択要求を受信した場合に、アプリケーションを活性化した旨の活性化情報を、書き換え可能な不揮発性メモリに書き込むので、活性化情報を書き込んだ後は、書き換え不可能な不揮発性メモリに記憶されているアプリケーションが使用できるようになり、書き換え可能な不揮発性メモリにアプリケーションを書き込む必要は無く、発行処理を簡素化することができる。これにより、高速に発行処理を行うことができる。
(2)初期データは、親ファイル及び子ファイルにより構成されているので、初期データを階層的に管理することができ、ファイル構成に対応した発行処理を行うことができる。
(3)活性化情報は、親ファイルであるので、既存のメモリレイアウトを維持しながら、アプリケーションの活性化を行うことができる。
(4)書き換え不可能な不揮発性メモリに初期データを記憶させておき、必要に応じて、書き換え不可能な不揮発性メモリから書き換え可能な不揮発性メモリに初期データをコピーし、コピーした初期データを更新するので、初期データを書き込む工程を省略することができ、より高速に発行処理を行うことができる。
(5)初期データを更新した場合に、リンク情報を更新するので、ICカードと通信する外部装置は、初期データの存在場所を意識しなくてもよくなり、新たなコマンドは不要である。
(6)制御部は、複数の初期データのうち、少なくとも1つを更新するので、効率よく更新処理を行うことができる。
(7)更新要求には、データの変更要求、データの追加要求、データの削除要求のうち少なくとも1つが含まれるので、柔軟な設定が可能である。
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について、さらに詳しく説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明によるICカードの第1実施形態を示す図であって、図1(A)は、発行処理前のICカードの状態を示す図であり、図1(B)は、発行処理後のICカードの状態を示す図である。
第1実施形態のICカード10は、ROM11と、EEPROM12と、RAM13と、CPU14などとを備える。
ROM11は、書き換え不可能な不揮発性メモリであり、プログラムA,Bと、親ファイルA0,B0と、子ファイルA1〜A3,B1〜B4とが記憶されている。
親ファイルA0と、子ファイルA1〜A3とは、プログラムAの動作に必要な初期データであり、親ファイルB0と、子ファイルB1〜B4とは、プログラムBの動作に必要な初期データである。
初期データとは、「変更される可能性のある情報」であって、初期値を格納しているデータである。
また、親ファイルA0と、子ファイルA1〜A3と、プログラムAとによって、アプリケーション(アプリ)PAを構成しており、親ファイルB0と、子ファイルB1〜B4と、プログラムBとによって、アプリケーションPBを構成している。
EEPROM12は、随時書き換え可能な不揮発性メモリであり、発行処理により、後述する活性化情報やリンク情報、発行処理完了情報、更新後の親・子ファイルなどが記憶される。ここで、リンク情報とは、親・子ファイル又は更新後の親・子ファイルがどのメモリのどの位置に存在しているかを示すデータである。リンク情報の更新は、例えば、「ROM11に存在していたデータは、EEPROM12に配置変更しました。」などといった情報を記憶させることによって行う。
RAM13は、揮発性メモリであり、CPU14が処理を行う作業領域や、外部装置とデータをやり取りするための送受信用のバッファなどとして使用される。
CPU14は、ICカード10を統括制御する中央処理装置であって、各メモリにアクセス可能な制御部であり、外部装置から受信する命令に応じて四則演算や論理演算などの算術的な処理を行う。
また、CPU14は、アプリケーションの選択要求を受信した場合に、アプリケーションを活性化した旨の活性化情報を、EEPROM12に書き込む。活性化情報は、フラグのON/OFFによる情報である。図1(B)は、アプリケーションPAの選択要求を受信した場合の状態を図示しており、アプリケーションPAの活性化情報XがEEPROM12に書き込まれている。この情報により、CPU14は、プログラムAと、親ファイルA0と、子ファイルA1〜A3とが活性化されていると判断することができる。
さらに、CPU14は、ROM11に存在する親・子ファイルの更新要求を外部装置から受信した場合に、ROM11からEEPROM12に親・子ファイルをコピーし、コピーした親・子ファイルを更新する。更新要求には、データの変更要求、データの追加要求、データの削除要求のうち少なくとも1つが含まれる。
さらにまた、CPU14は、親・子ファイルを更新した場合に、リンク情報を更新する。
なお、ICカード10の各機能は、ROM11に記憶されている制御用プログラム(ICカード用プログラム)をCPU14が実行することによって実現される。
図2は、ICカード10のファイル構成を示す図である。
例えば、プログラムAを使用するためには、図2(A)のようなファイル構成を持たなくてはならないとする。同様に、プログラムBを使用するためには、図2(B)のようなファイル構成を持たなくてはならないとする。このように、それぞれのプログラムを有効にするために必要なファイル構成が定まっている場合に、そのファイル構成情報の全て又は一部分を予めROM11に記録しておく。
本実施形態では、図1に示すように、全てのファイル構成情報をROM11に記録している。
図3は、ICカードの発行方法について説明する図である。
図3(A)に示すように、ICカードの発行方法は、一般的には、製造メーカでプログラムや固定情報をICチップに書き込むICチップ書き込み工程#101と、ICカード発行会社でEEPROM12に初期化情報を書き込むイニシャライズ工程#102と、ICカード発行会社で個別情報をEEPROM12に書き込むパーソナライズ工程#103とを備える。
本実施形態では、図3(B)に示すように、ICチップ書き込み工程#201において、ROM11に全てのファイル構成情報を書き込んで量産しており、イニシャライズ工程#202にて活性化情報を書き込むだけで済むので、発行処理中に存在するイニシャライズ工程#202の大半の工程(初期化情報の書き込み処理など)を省略することができる。その後、パーソナライズ工程#203において必要なデータのみを更新する。
図4は、ICカード10の基本的な動作について説明する図である。
発行処理においては、まず、外部装置が、ICカード10にアプリケーションPAの選択コマンド(選択要求)を送信する。ICカード10は、外部装置からアプリケーションPAの選択コマンドを受信する。実際には、アプリケーションPAがEEPROM12に存在していないにも関わらず、ICカード10は、アプリケーションPAの選択が完了した旨の応答を送信する。
アプリケーションPAの選択が完了した旨の応答を送信するまでの間に、ICカード10は、EEPROM12にアプリケーションPAが活性化された旨の活性化情報X(図1(B)参照)を書き込む。この情報が記録されている場合に限り、ROM11に記録されているアプリケーションPAのファイル構成を有効なデータとして扱うことが可能になる。
それ以上、アプリケーションを活性化する必要がなくなった場合には、発行処理が完了した旨を示す発行処理完了情報Y(図1(B)参照)を外部装置から明示的に、又は、ICカード10の内部で暗黙的に記録する。この情報が記録されている場合には、アプリケーションの選択コマンドを受信しても、活性化されているアプリケーションが存在する場合に限り、アプリケーションの選択が完了した旨の応答を送信する。
図5は、ICカード10の処理の流れを詳細に説明する図である。
図5のステップ101(以下、「ステップ」を「S」という。)において、ICカード10は、コマンド受信待ちの状態である。
ICカード10が、外部装置からコマンドを受信すると、ICカード10のCPU14は、そのコマンドがアプリケーションを選択するコマンド(アプリケーションの選択要求)であるか否かを判断する(S102)。
受信したコマンドがアプリケーションを選択するコマンドでなければ(S102;NO)、通常通りにそのコマンド(例えば、データの読み出しコマンド)を実行し(S103)、コマンド受信待ちの状態に戻る(S101)。
受信したコマンドがアプリケーションを選択するコマンドであれば(S102;YES)、S104に進む。
S104では、ICカード10のCPU14は、EEPROM12に該当するアプリケーションが存在するか否かを判断する。
EEPROM12に該当するアプリケーションが存在すれば(S104;NO)、アプリケーションの選択に成功した旨の応答を外部装置に送信し(S105)、コマンド受信待ちの状態に戻る(S101)。
EEPROM12に該当するアプリケーションが存在しなければ(S104;YES)、S106に進む。
S106では、ICカード10のCPU14は、アプリケーションの活性化情報が記憶されているか否かを判断する。
アプリケーションの活性化情報が記憶されていれば(S106;NO)、ROM11から該当するアプリケーションを検索し、アプリケーションの選択に成功した旨の応答を外部装置に送信し(S107)、コマンド受信待ちの状態に戻る(S101)。
アプリケーションの活性化情報が記憶されていなければ(S106;YES)、S108に進む。
S108では、ICカード10のCPU14は、発行処理完了情報が記憶されているか否かを判断する。
発行処理完了情報が記憶されていれば(S108;NO)、アプリケーションの選択に失敗した旨の応答を外部装置に送信し(S109)、コマンド受信待ちの状態に戻る(S101)。
発行処理完了情報が記憶されていなければ(S108;YES)、S110に進む。
S110では、ICカード10のCPU14は、ROM11から該当するアプリケーションを検索し、アプリケーションの活性化情報をEEPROM12に書き込み、S111に進む。
S111では、ICカード10のCPU14は、アプリケーションの選択に成功した旨の応答を外部装置に送信し、コマンド受信待ちの状態に戻る(S101)。
このように、本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)アプリケーションPAの選択要求を受信した場合に、アプリケーションPAを活性化した旨の活性化情報Xを、EEPROM12に書き込むので、活性化情報Xを書き込んだ後は、ROM11に記憶されているアプリケーションPAが使用できるようになり、EEPROM12にアプリケーションPAを書き込む必要は無く、発行処理を簡素化することができる。これにより、高速に発行処理を行うことができる。
(2)初期データは、親ファイルA0,B0及び子ファイルA1〜A3,B1〜B4により構成されているので、初期データを階層的に管理することができ、ファイル構成に対応した発行処理を行うことができる。
(3)ROM11に親・子ファイルを記憶させておき、必要に応じて、ROM11からEEPROM12に親・子ファイルをコピーし、コピーした親・子ファイルを更新するので、親・子ファイルを書き込む工程を省略することができ、より高速に発行処理を行うことができる。
(4)親・子ファイルを更新した場合に、リンク情報を更新するので、ICカード10と通信する外部装置は、親・子ファイルの存在場所を意識しなくてもよくなり、新たなコマンドは不要である。
(5)CPU14は、複数の初期データのうち、少なくとも1つを更新するので、効率よく更新処理を行うことができる。
(6)更新要求には、データの変更要求、データの追加要求、データの削除要求のうち少なくとも1つが含まれるので、柔軟な設定が可能である。
(第2実施形態)
図6は、本発明によるICカードの第2実施形態を示す図であり、図7は、ファイルの格納状態を示す図である。
なお、前述した第1実施形態と同様な機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明や図面を適宜省略する。
第2実施形態のICカード10−2は、第1実施形態で存在していた活性化情報Xの代わりに、親ファイルA0をEEPROM12に書き込むものである。
この場合、全てのファイルは、親ファイルと子ファイルとの関係情報によってリンクされているため、記録位置が異なっていても、正しいファイル構成を表現することができる。
次に、ICカード10−2の動作について説明する。
まず、発行処理完了情報が記録されていない状態のICカード10−2が、「アプリケーションPAを選択するコマンド」を受信する。
初期状態では、EEPROM12に活性化情報が記録されていないため、ROM11に記録しておいた親ファイルA0をEEPROM12へコピーする。親ファイルA0には、「アプリケーションが活性化されているか」を表現する「活性化情報」が含まれており、これをROM11からEEPROM12へコピーすることにより、「非活性状態」から「活性状態」へと状態を変更することができる。
各ファイルには、ファイルの親子関係を示す情報が含まれているため、親ファイルが活性化された時点で、全てのファイル構成が形成され、活性化された状態になる。
そして、必要に応じてパーソナライズ処理を行い、これらのファイルへ、アプリケーションが必要とするデータを記録する。
全てのICカードに対して固定の情報が記録されるファイル(子ファイルA1)は、ROM11に予め記録した状態で大量生産しておく。
全てのICカードに対して個別の情報が記録されるファイル(子ファイルA2)は、情報を書き込む際にROM11からEEPROM12へコピーされ、必要に応じて個人情報などが書き込まれて更新される。
新たにファイルを生成したい場合には、直接EEPROM12へファイルを生成し(子ファイルA3)、鍵情報などを書き込んで更新する。この際、リンク情報も更新する。
ICカード10−2のCPU14は、ROM11に格納されたファイルと、EEPROM12に格納されたファイルとを、予めEEPROM12に設定されているリンク情報や、ファイルの親子関係を示す情報を用いて論理的にリンクしており、新たに生成した子ファイルA3は、親ファイルA0の下層にある子ファイルA1の下層にリンクされる(図7参照)。
このように、第2実施形態によれば、活性化情報を親ファイルA0に含ませ、その親ファイルA0をEEPROM12に書き込んでいるので、既存のメモリレイアウトを維持しながら、アプリケーションPAの活性化を行うことができる。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
(1)ICカードは、SIM(Subscriber Identity Module)やUIM(User Identity Module)であってもよい。
(2)書き換え可能な不揮発性メモリは、EEPROMの例で説明したが、フラッシュメモリやFeRAM(FRAM:ラムトロン・インターナショナル・コーポレーションの登録商標)などであってもよい。
なお、上述した実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は、以上説明した実施形態や変形形態によって限定されることはない。
本発明によるICカードの第1実施形態を示す図である。 ICカード10のファイル構成を示す図である。 ICカードの発行方法について説明する図である。 ICカード10の基本的な動作について説明する図である。 ICカード10の処理の流れを詳細に説明する図である。 本発明によるICカードの第2実施形態を示す図である。 ファイルの格納状態を示す図である。 一般的なICカードを示す図である。 一般的なファイルの格納状態を示す図である。
符号の説明
10,10−2 ICカード
11 ROM(書き換え不可能な不揮発性メモリ)
12 EEPROM(書き換え可能な不揮発性メモリ)
13 RAM
14 CPU(制御部)
A,B プログラム
A0,B0 親ファイル
A1〜A3,B1〜B4 子ファイル
PA,PB アプリケーション
X 活性化情報
Y 発行処理完了情報

Claims (9)

  1. 書き換え不可能な不揮発性メモリと、
    書き換え可能な不揮発性メモリと、
    前記各不揮発性メモリにアクセス可能な制御部とを備えるICカードであって、
    前記書き換え不可能な不揮発性メモリは、プログラム及び前記プログラムの動作に必要な初期データを含むアプリケーションを記憶しており、
    前記制御部は、前記アプリケーションの選択要求を受信した場合に、前記アプリケーションを活性化した旨の活性化情報を、前記書き換え可能な不揮発性メモリに書き込むこと、
    を特徴とするICカード。
  2. 請求項1に記載のICカードにおいて、
    前記初期データは、親ファイル及び子ファイルにより構成されていること、
    を特徴とするICカード。
  3. 請求項2に記載のICカードにおいて、
    前記活性化情報は、前記親ファイルであること、
    を特徴とするICカード。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のICカードにおいて、
    前記制御部は、前記初期データの更新要求を受信した場合に、前記書き換え不可能な不揮発性メモリから前記書き換え可能な不揮発性メモリに前記初期データをコピーし、コピーした前記初期データを更新すること、
    を特徴とするICカード。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のICカードにおいて、
    前記書き換え可能な不揮発性メモリは、前記初期データ又は更新後の前記初期データがどのメモリのどの位置に存在しているかを示すリンク情報を記憶しており、
    前記制御部は、前記初期データを更新した場合に、前記リンク情報を更新すること、
    を特徴とするICカード。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のICカードにおいて、
    前記初期データは、複数あり、
    前記制御部は、複数の前記初期データのうち、少なくとも1つを更新すること、
    を特徴とするICカード。
  7. 請求項4から請求項6までのいずれか1項に記載のICカードにおいて、
    更新要求には、データの変更要求、データの追加要求、データの削除要求のうち少なくとも1つが含まれること、
    を特徴とするICカード。
  8. プログラム及び前記プログラムの動作に必要な初期データを含むアプリケーションを記憶しており、書き換え不可能な不揮発性メモリと、
    書き換え可能な不揮発性メモリと、
    前記各不揮発性メモリにアクセス可能な制御部とを備えるICカードに、
    前記アプリケーションの選択要求を受信した場合に、前記アプリケーションを活性化した旨の活性化情報を、前記書き換え可能な不揮発性メモリに書き込む手順、
    を実行させるためのICカード用プログラム。
  9. プログラム及び前記プログラムの動作に必要な初期データを含むアプリケーションを記憶しており、書き換え不可能な不揮発性メモリと、
    書き換え可能な不揮発性メモリと、
    前記各不揮発性メモリにアクセス可能な制御部とを備えるICカードを発行するICカードの発行方法であって、
    外部装置が、前記ICカードに前記アプリケーションの選択要求を送信する工程と、
    前記アプリケーションの選択要求を受信したICカードの制御部が、前記アプリケーションを活性化した旨の活性化情報を、前記書き換え可能な不揮発性メモリに書き込む工程と、
    前記ICカードが、前記外部装置に前記アプリケーションの選択が完了した旨の応答を送信する工程と、
    を備えるICカードの発行方法。
JP2008191334A 2008-07-24 2008-07-24 Icカードとそのプログラム、及び、icカードの発行方法 Expired - Fee Related JP5217729B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008191334A JP5217729B2 (ja) 2008-07-24 2008-07-24 Icカードとそのプログラム、及び、icカードの発行方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008191334A JP5217729B2 (ja) 2008-07-24 2008-07-24 Icカードとそのプログラム、及び、icカードの発行方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013045367A Division JP5516777B2 (ja) 2013-03-07 2013-03-07 Icカードとそのプログラム、及び、icカードの発行方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010027001A true JP2010027001A (ja) 2010-02-04
JP5217729B2 JP5217729B2 (ja) 2013-06-19

Family

ID=41732740

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008191334A Expired - Fee Related JP5217729B2 (ja) 2008-07-24 2008-07-24 Icカードとそのプログラム、及び、icカードの発行方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5217729B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010092808A1 (ja) 2009-02-12 2010-08-19 キヤノン株式会社 撮像装置およびその制御方法
KR101259874B1 (ko) * 2011-10-31 2013-05-02 삼성에스디에스 주식회사 개인화된 어플리케이션 제공 시스템 및 방법

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003099740A (ja) * 2001-09-21 2003-04-04 Toshiba Corp 携帯可能電子装置及びその初期応答の出力方法
JP2005145247A (ja) * 2003-11-14 2005-06-09 Toyota Motor Corp プログラム書き込みシステムおよび方法
JP2008134942A (ja) * 2006-11-29 2008-06-12 Dainippon Printing Co Ltd 情報処理装置とそのプログラム、情報処理装置の製造方法、及び、情報処理装置の使用方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003099740A (ja) * 2001-09-21 2003-04-04 Toshiba Corp 携帯可能電子装置及びその初期応答の出力方法
JP2005145247A (ja) * 2003-11-14 2005-06-09 Toyota Motor Corp プログラム書き込みシステムおよび方法
JP2008134942A (ja) * 2006-11-29 2008-06-12 Dainippon Printing Co Ltd 情報処理装置とそのプログラム、情報処理装置の製造方法、及び、情報処理装置の使用方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010092808A1 (ja) 2009-02-12 2010-08-19 キヤノン株式会社 撮像装置およびその制御方法
KR101259874B1 (ko) * 2011-10-31 2013-05-02 삼성에스디에스 주식회사 개인화된 어플리케이션 제공 시스템 및 방법
WO2013065998A1 (ko) * 2011-10-31 2013-05-10 삼성에스디에스 주식회사 개인화된 어플리케이션 제공 시스템 및 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP5217729B2 (ja) 2013-06-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4828816B2 (ja) メモリカード、半導体装置、及びメモリカードの制御方法
EP3915792B1 (en) Consumable chip, and consumable chip communication method
CN105190571A (zh) 页表数据管理
KR20040014971A (ko) 비휘발성 메모리의 제어방법
CN108874301A (zh) 数据储存装置以及其操作方法
JP2010182270A (ja) 携帯可能電子装置および携帯可能電子装置におけるデータ管理方法
JP2010072965A (ja) 携帯可能電子装置および携帯可能電子装置におけるデータ処理方法
KR100746036B1 (ko) 플래시 메모리를 제어하는 장치 및 방법
JP2011022768A (ja) 携帯可能電子装置、icカードおよび携帯可能電子装置の制御方法
TWI676933B (zh) 韌體更新方法
JP5217729B2 (ja) Icカードとそのプログラム、及び、icカードの発行方法
JPH11282989A (ja) 携帯可能電子装置
JP5516777B2 (ja) Icカードとそのプログラム、及び、icカードの発行方法
JP2008027326A (ja) システムコントローラ、該システムコントローラを有するフラッシュメモリシステム、フラッシュメモリモジュールの制御方法
JP2020013212A (ja) 携帯可能電子装置、icカード、及び発行装置
JP5034460B2 (ja) 情報処理装置とそのプログラム、情報処理装置の製造方法、及び、情報処理装置の使用方法
JP2001167236A (ja) 携帯可能電子装置
JP4973844B2 (ja) オブジェクト指向型車両用制御装置
TW200828099A (en) Flash memory device and renewing method, and program search method
JP2012133656A (ja) 携帯可能電子装置及びicカード
JP7438432B1 (ja) 電子情報記憶媒体、icチップ、icカード、レコード書き込み方法、及びプログラム
JP4575112B2 (ja) ファームウェアの書換方法、ディスクドライブ装置、及び情報処理システム
JP5229855B2 (ja) メモリシステム及びコンピュータシステム
JP3730684B2 (ja) プログラマブルコントローラ用表示装置およびその表示情報書込方法
JP4580724B2 (ja) 不揮発性メモリの制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110520

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121024

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121030

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130218

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160315

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5217729

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees