JP2010026943A - 患者情報表示装置、患者情報表示方法、およびコンピュータプログラム - Google Patents

患者情報表示装置、患者情報表示方法、およびコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】患者の情報の取違えを従来よりも確実に防止する。
【解決手段】電子カルテ処理装置3に、順番が回ってきた患者を識別する第一の患者IDを取得する操作患者ID取得部302と、オブジェクトに示される情報に係る患者の第二の患者IDを取得する表示中オブジェクト属性取得部303と、第一の患者IDとは一致しない第二の患者IDに対応するオブジェクトの判別を行う異患者情報表示判別部321と、異患者情報表示判別部321によって判別されたオブジェクトの上にまたは近傍に、このオブジェクトに示される情報が順番が回ってきた患者以外の患者に係るものであることをユーザに知らせる画像の表示を行う警告表示処理部322と、を設ける。
【選択図】図5

Description

本発明は、患者のカルテまたは検査結果などを表示する装置および方法などに関する。
近年、電子カルテシステムのクライアント用の装置として、マルチウィンドウの機能およびマルチタスクの機能を備えるオペレーティングシステムを採用したコンピュータが普及している。マルチウィンドウの機能によると、複数のウィンドウを同時にディスプレイに表示することができる。マルチタスクの機能によると、複数のアプリケーションを同時に起動しておくことができる。
これらの機能によると、患者の診察に当たる医師は、診察室の端末装置に例えば電子カルテシステムのクライアント用のアプリケーションと検査結果の閲覧用のアプリケーションとを同時に起動させておき、その患者の電子カルテのウィンドウおよび検査結果のウィンドウを並べて表示させることができる。さらに、他の患者の電子カルテなどのウィンドウを比較のために表示させることもできる。
よって、医師は、様々な情報を同時に確認することができ、これらの機能のない装置を用いた場合よりも、診断を迅速にかつ効率的に行うことができる。
特開2001−67427号公報
マルチウィンドウの機能およびマルチタスクの機能は医師にとって診断の迅速化および効率化を図れる点で便利な反面、デスクトップ上に表示される情報の量が増えるので、これらの機能のない場合よりも、患者の情報の取違えを起こさないように留意しなければならない。
特許文献1には、患者のデータを取り違えないようにするための方法が提案されている。この方法によると、診療録情報生成装置は、入力装置から入力された診療情報から診療録としてウィンドウ内に表示するための診療録情報を生成する。表示制御装置は、診療録情報が表示されるウィンドウを表示装置上に表示するための制御を行い、且つ診療録情報から患者識別情報を検索し、この診療録情報が表示されるウィンドウのタイトルバーに検索結果である患者識別情報を表示する。表示装置は、表示制御装置の制御により患者診療情報をウィンドウ内に表示する。この時、表示装置上の診療録情報が表示されるウィンドウのタイトルバーに患者識別情報が表示される。
しかし、患者識別情報は、人間にとって無意味な英数字が並んでいるだけの場合がある。異なる2人の患者の患者識別情報が似ていると、取違えを起こしてしまうおそれがある。氏名によって識別する場合も、同様である。
本発明は、このような問題点に鑑み、患者の情報の取違えを従来よりも確実に防止することを目的とする。
本発明の一形態に係る情報処理装置は、患者の情報を示すオブジェクトを表示させる情報処理装置である。前記患者情報表示装置は、患者を識別する第一の患者識別子を取得する操作患者識別子取得手段と、前記オブジェクトに紐づけられる第二の患者識別子を取得する表示患者識別子取得手段と、前記第一の患者識別子とは一致しない前記第二の患者識別子に対応する前記オブジェクトの判別を行う判別手段と、前記判別手段によって判別された前記オブジェクト近傍または重ねて、前記患者と異なることを知らせる画像の表示を行う、画像表示手段と、を有する。
好ましくは、前記操作患者識別子取得手段は、所定のタイミングで前記第一の患者識別子を取得し、前記判別手段は、前記操作患者取得手段によって取得された最新の前記第一の患者識別子に基づいて前記判別を行い、前記画像表示手段は、最近の前記判別の結果に基づいて前記表示を行う。
または、前記第一の識別子取得手段は、オペレーティングシステムのAPI(Application Program Interface)に基づいて前記情報を出力するアプリケーションから取得する。
本発明によると、患者の情報の取違えを従来よりも確実に防止することができる。
図1は医療機関システムSYSの例を示す図、図2は電子カルテ処理装置3のハードウェア構成の例を示す図、図3は電子カルテ処理装置3にインストールされているソフトウェアの例を示す図、図4はデスクトップ上のオブジェクトの表示の例を示す図である。
医療機関システムSYSは、医療機関において患者のカルテおよび検査結果などの情報を管理するためのシステムであって、図1に示すように、電子カルテサーバ1、診療系サーバ2、1台または複数台の電子カルテ処理装置3、および通信回線4などによって構成される。
以下、ある医療機関Xにおいて医療機関システムSYSが用いられる場合を例に説明する。
電子カルテサーバ1、診療系サーバ2、および各電子カルテ処理装置3は、通信回線4を介して互いに接続可能である。通信回線4として、構内回線(いわゆるLAN(Local Area Network)回線)、専用線、または公衆回線などが用いられる。
電子カルテサーバ1は、医療機関Xで診察を受けたことのある患者のカルテのデータ(つまり、電子カルテ)を管理する。
診療系サーバ2は、患者の検査の結果に関するデータを管理する。例えば、血液検査の結果を示すデータ、身体測定の結果を示すデータ、およびレントゲン写真の画像データなどを管理する。
電子カルテ処理装置3は、医療機関Xの診療科の部屋ごとに少なくとも1台ずつ設置されている。
電子カルテ処理装置3は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)30a、RAM(Random Access Memory)30b、ROM(Read Only Memory)30c、ハードディスク30d、NIC(Network Interface Card)30e、液晶ディスプレイ30f、キーボード30g、ポインティングデバイス30h、そのほか種々のハードウェアによって構成される。
NIC30eは、電子カルテサーバ1および診療系サーバ2と通信回線4を介して接続するための装置である。
液晶ディスプレイ30fには、後述するカルテのウィンドウおよび検査の結果のウィンドウなどが表示される。
キーボード30gおよびポインティングデバイス30hは、医療機関Xの医師などの従業員が診断の結果を入力したり指令を与えたりするための入力装置である。
ROM30cまたはハードディスク30dには、図3に示すような、オペレーティングシステム350、電子カルテシステムクライアントアプリケーション351、診療系システムクライアントアプリケーション352、および患者取違えチェックプログラム353などのプログラムが記憶されている。これらのプログラムは、必要に応じてRAM30bにロードされ、CPU30aによって実行される。
電子カルテ処理装置3として、パーソナルコンピュータまたはワークステーションなどが用いられる。
オペレーティングシステム350は、電子カルテ処理装置3の基本的な管理を行ったり、GUI(Graphical User Interface)を提供したりするソフトウェアである。また、オペレーティングシステム350には、API(Application Program Interface)およびシステムコールが用意されている。アプリケーションは、APIまたはシステムコールによって、オペレーティングシステム350が提供するモジュールやGUIなどの機能を利用することができる。
また、オペレーティングシステム350は、マルチウィンドウの機能を備えている。つまり、複数のウィンドウを同時にディスプレイに表示させておくことができる。また、オペレーティングシステム350は、マルチタスクの機能を備えている。つまり、複数のアプリケーションを同時に起動しておくことができる。
電子カルテシステムクライアントアプリケーション351は、電子カルテサーバ1が提供する、カルテの提示、書込み、および更新などのサービスを、医師が電子カルテ処理装置3を操作して利用するためのソフトウェアである。
診療系システムクライアントアプリケーション352は、診療系サーバ2が提供する検査結果の提示などのサービスを医師が電子カルテ処理装置3を操作して利用するためのソフトウェアである。
電子カルテシステムクライアントアプリケーション351および診療系システムクライアントアプリケーション352には、ともに、オペレーティングシステム350のAPIおよびシステムコールの機能が用いられている。
オペレーティングシステム350、電子カルテシステムクライアントアプリケーション351、および診療系システムクライアントアプリケーション352として、既存のオペレーティングシステム、電子カルテシステムのクライアント用のアプリケーション、および診療系システムのクライアント用のアプリケーションを用いることができる。
上述の通り、オペレーティングシステム350は、マルチウィンドウおよびマルチタスクの機能を備えている。よって、電子カルテ処理装置3のユーザつまり医師は、電子カルテシステムクライアントアプリケーション351および診療系システムクライアントアプリケーション352を同時に起動させておき、各アプリケーションのウィンドウを複数、同時に開けておくことができる。
医師は、診察室で患者を診察する際に、その患者のカルテを閲覧したり、診断結果をカルテに書き込んだりするために、電子カルテシステムクライアントアプリケーション351を起動させ、その患者の識別子(患者ID)を入力する。また、患者の検査結果などを確認したい場合は、診療系システムクライアントアプリケーション352を起動させ、その患者の患者IDを入力する。以下、現在診察の対象になっている患者を「診察対象患者」と記載することがある。
すると、図4のように、電子カルテシステムクライアントアプリケーション351および診療系システムクライアントアプリケーション352それぞれのオブジェクトがデスクトップに表示される。
ウィンドウWN1、WN2は、電子カルテシステムクライアントアプリケーション351のウィンドウであり、ウィンドウWN3、WN4は、診療系システムクライアントアプリケーション352のウィンドウである。
ウィンドウWN1には、医師によって入力された患者IDのほか、その患者IDに係る患者の基本的な情報、例えば氏名、生年月日、および性別などが示される。医師は、目の前に居る患者(つまり、診察対象患者)が今診察すべき患者本人であるか否かを、その診察対象患者に氏名または生年月日を質問しウィンドウWN1の中のそれらと照合することによって、確認することができる。
ウィンドウWN2は、今回医師が診察対象患者を診察した結果(診断結果)などを入力するためのウィンドウである。入力された内容は、電子カルテサーバ1に転送され記録される。
ウィンドウWN3は、診察対象患者の血液検査の結果を示すウィンドウである。ウィンドウWN4は、診察対象患者のレントゲン画像などを示すウィンドウである。なお、比較などのために、他の患者の情報を表示させることもできる。
ウィンドウWN2、WN3、およびWN4の中にも、ウィンドウWN1と同様に、患者IDを示すオブジェクト(テキストボックスまたはタイトルバー)が配置されている。
医師は、ある患者の診察が終わった後、引き続いて別の患者を診察するのであれば、この別の患者の患者IDを入力することによって、この別の患者のカルテまたは診察結果などを示すウィンドウをデスクトップに表示させることができる。
そのほか、医師は、過去の診察の際に記録したカルテのウィンドウなどを表示させることができる。
ところで、マルチウィンドウ方式のオペレーティングシステムによると、診察対象患者の情報を記載したウィンドウと他の患者の情報を記載したウィンドウとが同時に表示され得る。患者同士の情報を比較するのには便利であるが、患者およびその情報の取違えに一層留意しなければならない。
患者取違えチェックプログラム353によると、患者およびその情報の取違えを従来よりも確実に防止することができる。以下、患者取違えチェックプログラム353の機能について、詳細に説明する。
図5は電子カルテ処理装置3の機能的構成の例を示す図、図6はオブジェクトIDテーブルの例を示す図、図7は属性データ7Aの例を示す図、図8は警告のメッセージの画像を表示したデスクトップの例を示す図である。
患者取違えチェックプログラム353を実行することによって、電子カルテ処理装置3には、図5に示すオブジェクトID取得部301、操作患者ID取得部302、表示中オブジェクト属性取得部303、オブジェクトIDテーブル記憶部311、操作患者ID記憶部312、表示中オブジェクト属性記憶部313、異患者情報表示判別部321、および警告表示処理部322などが実現される。
オブジェクトID取得部301は、液晶ディスプレイ30fの表示面(つまり、デスクトップ)での表示の対象となり得る、アプリケーションのオブジェクトごとの、識別子(以下、「オブジェクトID」と記載する。)を、取得する。判別の対象となるオブジェクトの種類として、ウィンドウのほか、ウィンドウ内のテキストボックス、タイトルバー、各種のボタン、および情報の表示領域などが挙げられる。
オペレーティングシステムによっては、オブジェクトIDとして、128ビットの擬似乱数であるGUID(Globally Unique Identifier)が用いられるが、本実施形態では、説明の簡単のため、4ビットのIDを用いた場合を例に説明する。
オブジェクトIDは、オペレーティングシステム350またはアプリケーションによって決定される。オブジェクトID取得部301は、アプリケーションが起動した際および新たにオブジェクトが生成された際などに、適宜、APIに基づいてオペレーティングシステム350またはアプリケーションからオブジェクトIDを取得する。
オブジェクトIDテーブル記憶部311は、図6に示すように、オブジェクトID取得部301によって取得されたオブジェクトIDを示すオブジェクトIDテーブルを記憶する。
操作患者ID取得部302は、診察対象患者の患者IDを取得する。上述の通り、医師は、診察対象患者の診察を開始するに当たって、電子カルテシステムクライアントアプリケーション351に対して診察対象患者の患者IDを入力する。操作患者ID取得部302は、その患者IDを取得する。
取得された患者IDは、操作患者ID記憶部312に記憶される。既に別の患者IDが記憶されている場合は、この別の患者IDは削除され、最近に取得された患者IDが記憶される。
表示中オブジェクト属性取得部303は、オブジェクトIDテーブルにオブジェクトIDが示されているオブジェクトのうち、現在デスクトップに表示されているオブジェクトの属性の情報を取得する。具体的には、それらのオブジェクトのオブジェクトID、位置(X座標およびY座標)、高さ、幅の情報を取得する。さらに、患者IDを示すオブジェクトについては、それに示される患者IDも取得する。これらの情報は、電子カルテシステムクライアントアプリケーション351または各アプリケーションから取得することができる。
表示中オブジェクト属性取得部303によって取得された属性の情報を示す属性データ7Aは、図7に示すように、表示中オブジェクト属性記憶部313に記憶される。そして、表示が終了したオブジェクトの属性データ7Aは、表示中オブジェクト属性記憶部313から削除される。
異患者情報表示判別部321は、デスクトップに表示されているオブジェクトのうち、診察対象患者でない患者の患者IDを示すオブジェクト(その患者IDに紐付けられているオブジェクト)を、次のように判別する。操作患者ID記憶部312に記憶されている患者IDを呼び出す。表示中オブジェクト属性記憶部313の中から、呼び出した患者IDと異なる患者IDを示す属性データ7Aを検索する。そして、検索された(ヒットした)属性データ7Aに係るオブジェクトを、診察対象患者でない患者の患者IDを示すオブジェクトであると判別する。なお、患者IDが示されない属性データ7Aを有するオブジェクトについては、上記の判別を行わない。
警告表示処理部322は、異患者情報表示判別部321によって判別された、診察対象患者でない患者の患者IDを示すオブジェクトと重なるようにまたはその近傍に、図8のように、患者およびその情報を取違えないように警告(注意)するメッセージを表示させる。このメッセージも、他のオブジェクトと同様に、APIまたはシステムコールを用いて表示させることができる。
異患者情報表示判別部321および警告表示処理部322による処理は、電子カルテシステムクライアントアプリケーション351が起動したとき、診療系システムクライアントアプリケーション352が起動したとき、新たなオブジェクトが表示されたとき、および診察対象患者が代わったために別の患者IDが入力し直されたときなどに、実行される。
図9および図10は電子カルテ処理装置3の全体的な構成の例を示す図である。次に、電子カルテ処理装置3における情報の表示の処理の流れを、図9および図10のフローチャートを参照しながら説明する。
図9において、電子カルテ処理装置3は、電源が投入されると、オペレーティングシステム350および患者取違えチェックプログラム353が起動し、イベントが起こるのを待つ(#1)。そして、イベントが起こるごとに、下記のような処理を実行する。
電子カルテ処理装置3は、電子カルテシステムクライアントアプリケーション351または診療系システムクライアントアプリケーション352が起動すると(#3でYes)、それぞれのアプリケーションのオブジェクトのオブジェクトIDを取得し、それらのオブジェクトIDを示すテーブルを記憶する(#4)。さらに、それぞれのアプリケーションを起動した際にデスクトップに表示したオブジェクトごとの属性データ7A(図7参照)を生成し記憶する(#5)。
なお、患者取違えチェックプログラム353の起動時に電子カルテシステムクライアントアプリケーション351または診療系システムクライアントアプリケーション352が既に起動している場合は、その既に起動しているアプリケーションについて、ステップ#4、#5の処理を行う。
電子カルテ処理装置3は、診察対象患者の患者IDが指定されまたは指定し直された場合は(#6でYes)、その患者IDを記憶し、現在表示している各オブジェクトの属性データ7Aに示される患者IDが、記憶した患者IDと一致するか否かを、チェックする(#9)。
そして、一致しない患者IDのオブジェクトがあった場合は(図10の#10でYes)、そのオブジェクトの上にまたは近傍に、図8のように、診察対象患者ではない患者の情報が表示されている旨を警告するメッセージの画像を表示する(#11)。なお、患者IDが指定し直される前に既に警告のメッセージの画像を表示している場合は、一旦その表示を終了してから、ステップ#9以降の処理を行う。
または、電子カルテ処理装置3は、医師の操作などに応じて電子カルテシステムクライアントアプリケーション351または診療系システムクライアントアプリケーション352のオブジェクトを新たに表示すると(#12でYes)、そのオブジェクトの属性データ7Aを生成し記憶し(#13)、そのオブジェクトの患者IDと図9のステップ#7で記憶した最新の患者IDとを比較する(#14)。
そして、両者が一致しない場合は(#15でYes)、そのオブジェクトの上にまたは近傍に、図8のように、診察対象患者ではない患者の情報が表示されている旨を警告するメッセージの画像を表示する(#11)。
または、電子カルテ処理装置3は、オブジェクトを閉じると、つまり、オブジェクトの表示を終了すると(#17でYes)、そのオブジェクトの属性データ7Aを削除する(#18)。そのオブジェクトについて警告のメッセージを表示していた場合は、その表示も終了する(#19)。
図9に戻って、患者取違えチェックプログラム353を終了しまたは患者の情報の取違えの監視の中止の指令を受けると(#2でNo)、ステップ#1、#3〜#19の処理を終了する(#20)。
本実施形態によると、電子カルテ処理装置3は、診察対象患者以外の患者の情報を示すオブジェクトを表示すると、その情報が診察中の患者以外の患者に係るものであることを知らせるメッセージの画像を、そのオブジェクトの上にまたは近傍に警告のメッセージを表示する。これにより、医師による患者の情報の取違えを従来よりも確実に防止することができる。
さらに、診察対象患者が代わって患者IDが指定し直されるごとに、警告のメッセージを必要に応じて表示し直す。よって、電子カルテ処理装置3は、医師が外来患者の応対を行う際にも好適に用いられる。
しかも、患者IDおよびオブジェクトIDを、オペレーティングシステムに用意されているAPIに基づいて取得する。よって、APIに準拠して作成されたアプリケーションであれば、基本的にどんなアプリケーションであっても、電子カルテ処理装置3による監視の対象とすることができる。つまり、電子カルテ処理装置3を汎用的に用いることができる。
本実施形態では、患者の情報の取違えを防止するために電子カルテ処理装置3を用いたが、他の情報の取違えを防止するためにも、電子カルテ処理装置3を用いることができる。例えば、進路指導または就職支援などのサービス業において、相談者の情報の取違えを防止するために用いられる。
本実施形態では、診察対象患者以外の患者の情報を示すオブジェクトの上にまたは近傍にメッセージの画像を表示することによってユーザ(医師)に警告を与えたが、そのオブジェクトの表示形態を他のオブジェクトのそれと異なるようにして警告を与えてもよい。例えば、そのオブジェクトの周りだけを赤い太枠で囲んでもよい。
本実施形態では、診察対象患者以外の患者の患者IDを示すオブジェクトに警告のメッセージを付したが、患者ID以外の情報(例えば、カルテまたは検査結果など)を示すオブジェクトにも警告のメッセージを付してもよい。
その他、医療機関システムSYS、電子カルテサーバ1、診療系サーバ2、電子カルテ処理装置3の全体または各部の構成、処理内容、処理順序、データの構成などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
医療機関システムの例を示す図である。 電子カルテ処理装置のハードウェア構成の例を示す図である。 電子カルテ処理装置にインストールされているソフトウェアの例を示す図である。 デスクトップ上のオブジェクトの表示の例を示す図である。 電子カルテ処理装置の機能的構成の例を示す図である。 オブジェクトIDテーブルの例を示す図である。 属性データの例を示す図である。 警告のメッセージの画像を表示したデスクトップの例を示す図である。 電子カルテ処理装置の全体的な構成の例を示す図である。 電子カルテ処理装置の全体的な構成の例を示す図である。
符号の説明
3 電子カルテ処理装置(患者情報表示装置)
302 操作患者ID取得部(第一の識別子取得手段)
303 表示中オブジェクト属性取得部(第二の識別子取得手段)
321 異患者情報表示判別部(判別手段)
322 警告表示処理部(画像表示手段)

Claims (5)

  1. 患者の情報を示すオブジェクトを表示させる情報処理装置において、
    患者を識別する第一の患者識別子を取得する操作患者識別子取得手段と、
    前記オブジェクトに紐づけられる第二の患者識別子を取得する表示患者識別子取得手段と、
    前記第一の患者識別子とは一致しない前記第二の患者識別子に対応する前記オブジェクトの判別を行う判別手段と、
    前記判別手段によって判別された前記オブジェクト近傍または重ねて、前記患者と異なることを知らせる画像の表示を行う、画像表示手段と、
    を有する情報処理装置。
  2. 前記操作患者識別子取得手段は、所定のタイミングで前記第一の患者識別子を取得し、
    前記判別手段は、前記操作患者取得手段によって取得された最新の前記第一の患者識別子に基づいて前記判別を行い、
    前記画像表示手段は、最近の前記判別の結果に基づいて前記表示を行う、
    請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記第一の識別子取得手段は、オペレーティングシステムのAPI(Application Program Interface)に基づいて前記情報を出力するアプリケーションから取得する、
    請求項1または請求項2記載の情報処理装置。
  4. 患者の情報を示すオブジェクトを表示する患者情報表示方法において、
    コンピュータに、
    患者を識別する第一の識別子を取得する処理と、
    前記オブジェクトに紐づけられる第二の患者識別子を取得する処理と、
    前記第一の患者識別子とは一致しない前記第二の患者識別子に対応する前記オブジェクトを判別する判別処理と、
    前記判別処理で判別された前記オブジェクトの上にまたは近傍に、前記患者と異なることを知らせる画像を表示する処理とを、
    実行させる患者情報表示方法。
  5. 患者の情報を示すオブジェクトを表示するためのコンピュータに用いられるコンピュータプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    患者を識別する第一の患者識別子を取得する処理と、
    前記オブジェクトに紐づけられる第二の患者識別子を取得する処理と、
    前記第一の患者識別子とは一致しない前記第二の患者識別子に対応する前記オブジェクトを判別する判別処理と、
    前記判別処理で判別された前記オブジェクト近傍または重ねて、前記患者と異なることを知らせる画像を表示する処理とを、
    実行させるコンピュータプログラム。
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