JP2010026552A - 自動取引装置及び自動取引装置による記帳方法 - Google Patents

自動取引装置及び自動取引装置による記帳方法 Download PDF

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Abstract

【課題】磁気ストライプのリードライト処理を省略することによって、磁気ストライプ態様の相違する通帳であっても記帳処理を行うことができ、各種の磁気ストライプ態様の通帳を処理することができるようにする。
【解決手段】金融取引の処理を行う金融機関の勘定系上位装置に接続され、前記金融機関の顧客が操作して金融取引を行う自動取引装置10であって、顧客の通帳に記帳する記帳処理を行う通帳処理部と、顧客が操作して前記記帳処理を選択する顧客操作部とを有し、前記通帳処理部は、前記通帳の頁に印字する印字部と、前記通帳の頁に印字された事項の読取りを行う光学読取り部とを備え、該光学読取り部が読み取った頁数及び印字済みの最終行数を、前記勘定系上位装置から受信した印字済みの最終頁のデータ及び印字済みの最終行のデータと比較してマッチングチェックを行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動取引装置及び自動取引装置による記帳方法に関するものである。
従来、銀行、信用金庫、郵便局等の金融機関に口座を開設した顧客は、金融機関の支店等に配設されたATM(Automatic Teller Machine:現金自動預払機)、CD(Cash Dispenser:現金自動支払機)等の自動取引装置を操作することによって、入金、出金、通帳記帳、残高照会、振込、振替、送金、定期性預金設定等の各種金融取引を行うことができるようになっている(例えば、特許文献1及び2参照。)。
この場合、前記自動取引装置は、キャッシュカード等のカードを挿入するためのカードスロットとともに、通帳を挿入するための通帳スロットを備える。また、前記通帳に金融取引に関する事項、例えば、取引の種類、取引の行われた月日、取引の金額等を記帳するための通帳記帳機も備える。そして、金融取引を行う際に前記通帳スロットに顧客が預金通帳等の通帳を挿入すると、行われた金融取引に関する事項を前記通帳記帳機が記帳した後、前記通帳スロットから通帳を排出して顧客に返却する。
ここで、前記通帳記帳機は、磁気ヘッドを含むリードライト部を備え、通帳スロットに通帳が挿入されると、前記リードライト部が通帳の表表紙又は裏表紙に貼(てん)付された磁気ストライプに記録された口座番号等の磁気データを読み取るようになっている。また、前記通帳記帳機は、発光素子、受光素子等を含む光学センサ部を備え、前記磁気データの読取りが正常に行われると、通帳の用紙に印刷されている頁マーク及び印字済み行数を光学センサ部が読み取るようになっている。
なお、前記磁気データに通帳の最終印字頁及び最終印字行のデータが含まれている場合には、自動取引装置の主制御部が、光学センサ部が読み取った頁マーク及び印字済み行数と、リードライト部が読み取った磁気データに含まれる最終印字頁及び最終印字行とを比較するコンペアチェックを行う。そして、前記磁気データの読取りが正常に行われ、かつ、コンペアチェックの結果がOKである場合には、リードライト部が読み取った磁気データに含まれる最終印字頁及び最終印字行が、自動取引装置の上位装置であるホストコンピュータに送信される。
また、前記通帳に記帳されていない明細がある場合、ホストコンピュータは、印字電文を自動取引装置に送信する。そして、該自動取引装置が印字電文を受信すると、前記通帳記帳機は、受信した印字電文を通帳に記帳する。続いて、通帳記帳機のリードライト部が磁気データに含まれる最終印字頁及び最終印字行のデータを更新すると、自動取引装置は処理を終了する。
特開平05−204954号公報 特開2002−183802号公報
しかしながら、前記従来の自動取引装置においては、通帳スロットに磁気ストライプ態様が異なる通帳が挿入された場合、通帳記帳機のリードライト部が磁気データを読み取ることができないことがある。
図2は通帳の磁気ストライプ態様の例を示す図である。
図において、41は通帳であり、表表紙42a及び裏表紙42bを備える。通帳41は、通常、表表紙42aと裏表紙42bとの境界に位置する折り目42cを中心に、かつ、表表紙42a及び裏表紙42bが外側となるように折り畳んだ状態で顧客によって保持されるが、記帳の際には、図に示されるように、開いた状態で自動取引装置の通帳スロットに挿入される。
また、43は通帳41に貼付された磁気ストライプである。図2(a)〜(d)に示されるように、各金融機関が導入している自動取引装置が備える通帳記帳機の型式毎に、磁気ストライプ43の形状、大きさ、貼付位置、貼付方向等の異なる様々な磁気ストライプ態様の通帳41が存在する。
例えば、図2(a)に示される例では、縦長の磁気ストライプ43が裏表紙42bの左端近傍に貼付されている。この場合、通帳記帳機は、通帳スロット内の左端近傍に配設された磁気ヘッドを備え、該磁気ヘッドを通帳41に対して相対的に移動させて、磁気データの読取り及び書込み、すなわち、リードライトを行う。
また、図2(b)に示される例では、長方形の磁気ストライプ43が裏表紙42bの左寄りに貼付されている。この場合、通帳記帳機は、通帳スロット内の左寄りに配設された磁気ヘッドを備え、該磁気ヘッドを通帳41に対して相対的に移動させて、磁気データのリードライトを行う。
さらに、図2(c)に示される例では、縦長の磁気ストライプ43が裏表紙42bの右端近傍に貼付されている。この場合、通帳記帳機は、通帳スロット内の右端近傍に配設された磁気ヘッドを備え、該磁気ヘッドを通帳41に対して相対的に移動させて、磁気データのリードライトを行う。
さらに、図2(d)に示される例では、横長の磁気ストライプ43が裏表紙42bの下端近傍に貼付されている。この場合、通帳記帳機は、通帳スロットの幅方向に移動可能な磁気ヘッドを備え、該磁気ヘッドを通帳41に対して相対的に移動させて、磁気データのリードライトを行う。
このように、磁気ストライプ態様の相違に応じて磁気ヘッドの位置、動作等が相違するリードライト部を備えた通帳記帳機が必要とされるので、複数種類の磁気ストライプ態様の通帳41に対応可能な自動取引装置を準備しようとすると、磁気ヘッドの位置、動作等が異なる複数のリードライト部を備えた通帳記帳機を自動取引装置に装着する必要があり、自動取引装置が大型化し、かつ、コストが高くなってしまう。
また、自動取引装置システム等のシステムが異なり、磁気ストライプ態様の相違する通帳41を使用してきた金融機関同士が合併したり業務を共通化したりした場合、どちらか一方の磁気ストライプ態様の通帳41に統一するか、新規な磁気ストライプ態様の通帳41を使用する必要がある。そして、どちらか一方の磁気ストライプ態様の通帳41に統一する場合、他方の磁気ストライプ態様の通帳41を使用してきた顧客に統一された磁気ストライプ態様の通帳41を配布したり、他方の磁気ストライプ態様の通帳41に対応する通帳記帳機を統一された磁気ストライプ態様の通帳41に対応する通帳記帳機に取り替えたりする必要があり、費用がかかってしまう。また、新規な磁気ストライプ態様の通帳41を使用する場合も、すべての顧客に新たな磁気ストライプ態様の通帳41を配布し、かつ、通帳記帳機を開発する必要があるので、多額の費用がかかってしまう。
本発明は、前記従来の自動取引装置の問題点を解決して、磁気ストライプのリードライト処理を省略することによって、磁気ストライプ態様の相違する通帳であっても記帳処理を行うことができ、各種の磁気ストライプ態様の通帳を処理することができる自動取引装置及び自動取引装置による記帳方法を提供することを目的とする。
そのために、本発明の自動取引装置においては、金融取引の処理を行う金融機関の勘定系上位装置に接続され、前記金融機関の顧客が操作して金融取引を行う自動取引装置であって、前記顧客の通帳に記帳する記帳処理を行う通帳処理部と、前記顧客が操作して前記記帳処理を選択する顧客操作部とを有し、前記通帳処理部は、前記通帳の頁に印字する印字部と、前記通帳の頁に印字された事項の読取りを行う光学読取り部とを備え、該光学読取り部が読み取った頁数及び印字済みの最終行数を、前記勘定系上位装置から受信した印字済みの最終頁のデータ及び印字済みの最終行のデータと比較してマッチングチェックを行う。
本発明の他の自動取引装置においては、さらに、前記光学読取り部が読み取った頁数及び印字済みの最終行数と前記勘定系上位装置から受信した印字済みの最終頁のデータ及び印字済みの最終行のデータとが一致すると、前記通帳処理部が記帳処理を行う。
本発明の更に他の自動取引装置においては、さらに、前記通帳処理部は、通帳に貼付された磁気ストライプのリードライト処理を行わない。
本発明の自動取引装置による記帳方法においては、金融取引の処理を行う金融機関の勘定系上位装置に接続され、前記金融機関の顧客が操作して金融取引を行う自動取引装置による記帳方法であって、前記顧客の通帳に記帳する記帳処理を顧客が選択すると、通帳の頁に印字された事項の読取りを行い、読み取った頁数及び印字済みの最終行数を、前記勘定系上位装置から受信した印字済みの最終頁のデータ及び印字済みの最終行のデータと比較してマッチングチェックを行う。
本発明の他の自動取引装置による記帳方法においては、さらに、前記読み取った頁数及び印字済みの最終行数と前記勘定系上位装置から受信した印字済みの最終頁のデータ及び印字済みの最終行のデータとが一致すると、記帳処理を行う。
本発明の更に他の自動取引装置による記帳方法においては、さらに、通帳に貼付された磁気ストライプのリードライト処理を行わない。
本発明の更に他の自動取引装置においては、金融取引の処理を行う金融機関の勘定系上位装置に接続され、前記金融機関の顧客が操作して金融取引を行う自動取引装置であって、前記顧客の通帳に記帳する記帳処理を行う通帳処理部と、前記顧客が操作して前記記帳処理を選択する顧客操作部とを有し、前記通帳処理部は、前記通帳の頁に印字する印字部と、前記通帳の頁に印字された事項の読取りを行う光学読取り部とを備え、該光学読取り部が読み取った頁数及び印字済みの最終行数と前記勘定系上位装置から受信した印字済みの最終頁のデータ及び印字済みの最終行のデータとが一致すると、前記通帳処理部が記帳処理を行うとともに、該記帳処理によって印字した行であることを示すマークを印字する。
本発明の更に他の自動取引装置による記帳方法においては、金融取引の処理を行う金融機関の勘定系上位装置に接続され、前記金融機関の顧客が操作して金融取引を行う自動取引装置による記帳方法であって、前記顧客の通帳に記帳する記帳処理を顧客が選択すると、通帳の頁に印字された事項の読取りを行い、読み取った頁数及び印字済みの最終行数と前記勘定系上位装置から受信した印字済みの最終頁のデータ及び印字済みの最終行のデータとが一致すると、記帳処理を行うとともに、該記帳処理によって印字した行であることを示すマークを印字する。
本発明によれば、自動取引装置においては、磁気ストライプのリードライト処理を省略することによって、磁気ストライプ態様の相違する通帳であっても記帳処理を行うことができるようになっている。これにより、各種の磁気ストライプ態様の通帳を処理することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態における自動取引装置の構成を示す図である。
図において、10は、銀行、信用金庫、郵便局等の金融機関の支店等の営業店に配設されたATM、CD等の自動取引装置であり、前記金融機関の顧客が、自分で操作して入金、出金、通帳記帳、残高照会、振込、振替、送金、定期性預金設定等の金融取引を行うための装置である。なお、前記自動取引装置10は、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、デパート等の商店の店舗、地下街、駅の構内、市役所、病院等の公共施設、工場、事務所等の私企業、駐車場、道路脇(わき)等の屋外等に配設されていてもよい。また、前記自動取引装置10は、他の機能、例えば、チケット予約機能、商品購入申込み機能、クレジットカードの与信確認機能、施設情報案内機能等を有するキオスク(KIOSK)端末のような多機能端末であってもよい。なお、前記顧客は金融機関に自己の口座を開設し、前記金融取引を行う者である。
そして、前記自動取引装置10は、第1の顧客操作部11a及び第2の顧客操作部11bを有する。前記第1の顧客操作部11aは、キーボード、押しボタン等の入力装置、アイリス、指紋、手のひら静脈パターン、手指静脈パターン等の生体認証情報を取得する生体認証情報取得装置等を備える。また、前記第2の顧客操作部11bは、CRT、液晶ディスプレイ、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイ等の表示装置を備える。なお、該表示装置は、入力装置の機能を兼ね備えるタッチパネルであってもよい。さらに、前記第1の顧客操作部11a又は第2の顧客操作部11bは、音声ガイダンス等を出力するためのスピーカ等の音声出力装置を備えていてもよい。なお、第1の顧客操作部11a及び第2の顧客操作部11bを統合的に説明する場合には、顧客操作部11として説明する。
また、前記自動取引装置10は、キャッシュカード等のカードを取り扱うカード取扱い部としてのカード取扱いユニット13を有する。ここで、前記カードは、金融機関が顧客に対して発行した入金、出金、残高照会、振込、振替、定期性預金設定、暗証番号変更、預入限度額の変更及び照会、外貨預金取引等の金融取引を行うためのカードであり、顧客の氏名、口座番号、暗証番号等の情報を磁気データとして記録する磁気ストライプを備える。なお、前記カードは、ICを備えるICカードであってもよく、この場合、前記情報の少なくとも一部は、ICに電子データとして記録される。
そして、前記カード取扱いユニット13は、カードが挿入されるカードスロット13aを備え、該カードスロット13a内には、図示されないカードを搬送する搬送装置、及び、カードの磁気ストライプに記録された磁気データの読取り、上書き、消去等を行うための磁気ヘッド等の記録ヘッドが配設される。また、ICに記録された電子データを読み取るIC読取り装置も配設される。なお、前記カード取扱いユニット13は他の金融機関の発行したキャッシュカードやクレジットカード、デビットカード等の他の種類のカードも取り扱えることが望ましい。
さらに、前記カード取扱いユニット13は取引明細票を発行するレシート排出スロット13bを備える。前記取引明細票は、入金、出金、残高照会、振込、振替、定期性預金設定、暗証番号変更、預入限度額の変更及び照会、外貨預金取引等の顧客が行った金融取引に関する情報が印刷される紙片であり、口座番号、金融取引の種類、取引金額等が印刷される。なお、前記取引明細票は、顧客が希望したときだけに発行されるようにしてもよい。
そして、前記自動取引装置10は、通帳を処理する通帳処理部としての通帳記帳機14を有する。ここで、前記通帳は、金融機関が顧客に対して発行した預金通帳等の冊子状の通帳であり、入金、出金、残高照会、振込、振替、定期性預金設定、暗証番号変更、預入限度額の変更及び照会、外貨預金取引等の金融取引の記録が印刷されるものである。なお、前記通帳の表表紙又は裏表紙には、顧客の氏名、口座番号、暗証番号等の情報を格納する磁気ストライプを備える。
また、前記通帳記帳機14は、通帳が挿入される通帳挿入口としての通帳スロット14aを備え、該通帳スロット14aから挿入された通帳に対して記帳処理等の処理を行い、処理が終了した通帳を通帳スロット14aから排出する。
さらに、前記自動取引装置10は、紙幣又は硬貨を取り扱う貨幣入出金部としての貨幣入出金ユニット15を有する。該貨幣入出金ユニット15は、入金等の金融取引において顧客が入金した現金を受け取り、カウントするとともに、出金等の金融取引において所定金額の紙幣又は硬貨を貨幣受取り口15aから払い出す。なお、該貨幣受取り口15aにはシャッタが配設され、該シャッタは、紙幣又は硬貨を払い出すときに開くようになっている。
また、前記自動取引装置10は、プログラムに従って動作を行う一種のコンピュータであり、主制御部16を有する。該主制御部16は、CPU、MPU等の演算手段、半導体メモリ、磁気ディスク等の記憶手段、通信インターフェイス等を備え、前記自動取引装置10の動作を統括的に制御する。
そして、前記自動取引装置10は、図示されないネットワークを介して金融機関のコンピュータセンタ等に配設された勘定系上位装置としてのホストコンピュータと通信可能に接続されている。なお、前記ネットワークは、有線又は無線の公衆通信回線網、専用通信回線網、イントラネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、VPN(Virtual Private Network)、衛星通信回線網等いかなる通信回線網であってもよく、これらを適宜組み合わせたものであってもよい。
次に、前記通帳記帳機14の構成について詳細に説明する。
図3は本発明の第1の実施の形態における通帳記帳機の構成を示す図である。
図に示されるように、通帳記帳機14は、通帳スロット14aに接続された通帳搬送路25を備え、所定の頁を開いた状態で前記通帳スロット14aに挿入された通帳は、通帳搬送路25に配設された図示されない搬送ローラ、搬送ベルト等によって通帳搬送路25内を奥方向(図における左方向)に向けて搬送される。
そして、前記通帳搬送路25に沿って、光学読取り部としての光学センサ部21、自動頁めくり機としてのATP(Auto Turn Page)部22、プリンタとしての印字部23及び取忘れ取込み部24が配設されている。
前記光学センサ部21は、図示されない発光素子、受光素子等を備え、通帳の開かれた頁に印字された事項の読取りを行う。例えば、頁に印字された頁マーク、金融取引の記録が印字された行、すなわち、印字済み行の行数等を読み取る。
また、前記ATP部22は、開かれた頁に印字余地がない場合、すなわち、開かれた頁のすべての行が印字済み行である場合に、頁めくりを行い、次の頁を開く動作を行う。
さらに、前記印字部23は、図示されない印字ヘッドを備え、該印字ヘッドによって金融取引の明細等の印字事項を通帳の開かれた頁の所定箇所に印字する。なお、前記印字ヘッドは、例えば、インクジェット方式、ワイヤドット方式、熱転写方式等の印字方式を採用するものであるが、いかなる種類の印字方式のものであってもよい。
また、前記取忘れ取込み部24は、通帳を保管する図示されない通帳保管庫を備え、顧客が取り忘れた通帳を保管する。すなわち、通帳記帳機14は、記帳処理等の処理が終了した通帳を通帳スロット14aから排出するのであるが、排出して所定の時間が経過しても通帳が通帳スロット14aから取り出されないときは、顧客が通帳を取り忘れたものと判断し、当該通帳を取忘れ取込み部24に搬入して保管するようになっている。
なお、本実施の形態における通帳記帳機14は、通帳の表表紙又は裏表紙に貼付された磁気ストライプの磁気データの読取り及び書込みを行うリードライト部を備えていない。すなわち、前記通帳記帳機14は、磁気ストライプのリードライト処理を行わない。
次に、前記構成の自動取引装置10の動作について説明する。
図4は本発明の第1の実施の形態における自動取引装置の動作を示すフローチャートである。
まず、顧客は、金融機関の支店等に配設された自動取引装置10を操作して金融取引を開始する。この場合、前記自動取引装置10は、顧客操作部11のタッチパネルから成る表示装置に、金融取引を選択するためのガイダンスとして取引選択画面を表示する。該取引選択画面には、入金、出金、通帳記帳、残高照会、振込、振替、送金、定期性預金設定等の金融取引を選択するための取引選択用の操作ボタンが表示される。そして、顧客は、表示されている操作ボタンの中から所望の金融取引を選択するための操作ボタンにタッチする。ここでは、金融取引として通帳記帳を選択した場合について説明する。
そして、通帳記帳が選択されると、自動取引装置10は、表示装置に「通帳と同じ口座のカードを挿入して下さい。」との文言を表示し、カード挿入待ち状態となる。続いて、カード取扱いユニット13のカードスロット13aに顧客がカードを挿入すると、自動取引装置10は、カードの磁気ストライプの読取り処理としてのカードMSリードを行い、読取り処理が正常に行われたか否かを判断する。すなわち、正常リードであるかリードエラーであるかを判断する。なお、カードがICカードであるときには、ICに記録された電子データを読み取る。
そして、リードエラーである場合、自動取引装置10は、カードを返却して処理を終了する。また、正常リードである場合、顧客の本人認証のために暗証番号入力が行われる。なお、生体情報認証が必要な場合には、アイリス、指紋、手のひら静脈パターン、手指静脈パターン等に基づいて、生体認証が行われる。続いて、自動取引装置10は、暗証番号認証及び/又は生体認証が正常に行われたか否かを判断する。すなわち、認証OKであるか認証NGであるかを判断する。
そして、認証NGである場合、自動取引装置10は、カードを返却して処理を終了する。また、認証OKである場合、自動取引装置10は、読み取った磁気ストライプの磁気データをホストコンピュータに送信する。すると、該ホストコンピュータは、前記磁気データ、すなわち、カードMSデータの正当性をチェックし、正当であるか否かを判断する。また、ホストコンピュータは、該当する口座について通帳に記帳していない明細があるか否か、すなわち、未記帳データがあるか否かについても判断する。
そして、磁気データが正当でない、すなわち、チェックNGである場合、ホストコンピュータは、その旨を自動取引装置10に送信する。すると、自動取引装置10は、カードを返却して処理を終了する。なお、未記帳データがない場合にも、自動取引装置10は、カードを返却して処理を終了する。
また、磁気データが正当である、すなわち、チェックOKである場合であって、かつ、未記帳データがある場合、ホストコンピュータは、その旨を自動取引装置10に送信する。すると、該自動取引装置10は、記帳する通帳が正常なものであることを確認するために、顧客に対して通帳に記載されている口座番号の入力を促す旨の表示を顧客操作部11の表示装置に行う。続いて、顧客は、顧客操作部11のキーボード等を操作して、通帳に記載されている口座番号をキー入力する。
すると、自動取引装置10は、キー入力された口座番号をホストコンピュータに送信する。そして、該ホストコンピュータは、口座番号をチェックする。具体的には、キー入力された口座番号が、カードの磁気データに基づいてホストコンピュータが検出した口座番号と同一であるか否かを判断する。そして、同一でない場合、すなわち、チェックNGである場合、ホストコンピュータは、その旨を自動取引装置10に送信する。すると、自動取引装置10は、カードを返却して処理を終了する。
なお、チェックNGである場合に、顧客に口座番号のキー入力を再度行わせる、すなわち、キー入力リトライを行わせることもできる。また、ホストコンピュータが検出した口座番号を自動取引装置10に送信することによって、自動取引装置10が口座番号をチェックするようにすることもできる。
また、キー入力された口座番号が、カードの磁気データに基づいてホストコンピュータが検出した口座番号と同一である場合、すなわち、チェックOKである場合、ホストコンピュータは、記帳可能である旨を自動取引装置10に送信する。すると、自動取引装置10は、顧客に対して通帳を通帳スロット14aに挿入することを促す旨の表示を顧客操作部11の表示装置に行う。
そして、顧客が通帳を通帳スロット14aに挿入して通帳挿入が行われると、通帳記帳機14は、通帳頁マーク及び最終印字済み行読取りを行う。具体的には、光学センサ部21は、通帳の開かれた頁に印字された頁マーク及び印字済みの行数を読み取る。そして、自動取引装置10は、ホストコンピュータに通帳挿入完了を送信する。
すると、ホストコンピュータは、未記帳データの記帳電文、並びに、最終印字済みの頁数及び行数のデータを自動取引装置10に送信する。具体的には、該当する口座について通帳に記帳していない明細を通帳に印字するための印字電文と、印字済みの頁のうちの最終頁のデータと、印字済みの行のうちの最終行のデータとを送信する。
続いて、自動取引装置10は、ホストコンピュータから受信した正しい最終頁及び行とのマッチングチェック(コンペアチェック)を行う。具体的には、ホストコンピュータから受信した印字済みの頁のうちの最終頁のデータ及び印字済みの行のうちの最終行のデータを、光学センサ部21が読み取った頁マークが示す頁数及び印字済みの行の最終行数と比較して、一致するか否かを判断する。そして、一致しない場合、すなわち、マッチングNGである場合、自動取引装置10は、カード及び通帳を返却して処理を終了する。なお、マッチングNGである場合に、顧客に通帳の挿入を再度行わせる、すなわち、再挿入リトライを行わせることもできる。
また、一致する場合、すなわち、通帳の正しい頁が開かれている場合、通帳記帳機14は、ホストコンピュータから受信した記帳電文を印字する。具体的には、印字部23が記帳していない明細を通帳に印字する。そして、自動取引装置10は、正常に印字が完了したか否かを判断し、正常に印字が完了しなかった場合には、印字エラーであると判断して、「印字未完了」をホストコンピュータに送信し、処理を終了する。また、正常に印字が完了した場合には、「印字完了」をホストコンピュータに送信する。
さらに、自動取引装置10は、ホストコンピュータから受信した印字電文のすべてが印字されたか否か、すなわち、未記帳データ残があるか否かを判断する。そして、ホストコンピュータから受信した印字電文のすべてが印字された場合には、未記帳データ残がないものとして、カードスロット13a及び通帳スロット14aに挿入されたカード及び通帳を返却し、処理を終了する。
また、ホストコンピュータから受信した印字電文のすべてが印字されていない場合、すなわち、未記帳データが複数の頁に亘(わた)る場合には、未記帳データ残があるものとして、+1枚のオートターン頁処理、すなわち、ATP処理を実行する。具体的には、ATP部22が通帳の頁めくりを行い、次の頁を開く。そして、通帳記帳機14は、再度、通帳頁マーク及び最終印字済行読取りを行う。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 顧客がカードを挿入する。
ステップS2 自動取引装置10は、カードMSリードを行い、正常リードであるかリードエラーであるかを判断する。正常リードである場合はステップS4に進み、リードエラーである場合はステップS3に進む。
ステップS3 自動取引装置10は、カードを返却して処理を終了する。
ステップS4 自動取引装置10は、暗証番号認証及び/又は生体認証が認証OKであるか認証NGであるかを判断する。認証OKである場合はステップS5に進み、認証NGである場合はステップS3に戻る。
ステップS5 ホストコンピュータは、カードMSデータが正当か否かを判断し、また、未記帳データがあるか否かについて判断する。チェックOKである場合はステップS6に進み、チェックNGである場合はステップS3に戻る。
ステップS6 顧客は、通帳に記載されている口座番号をキー入力する。
ステップS7 ホストコンピュータは、キー入力された口座番号が、ホストコンピュータが検出した口座番号と同一であるか否かを判断する。チェックOKの場合はステップS8に進み、チェックNGである場合はステップS3に戻る。
ステップS8 顧客が通帳を挿入する。
ステップS9 通帳記帳機14は、通帳頁マーク及び最終印字済み行読取りを行う。
ステップS10 ホストコンピュータは、未記帳データの記帳電文、並びに、最終印字済みの頁数及び行数のデータを自動取引装置10に送信する。
ステップS11 自動取引装置10は、ホストコンピュータから受信した最終頁のデータ及び最終行のデータを、光学センサ部21が読み取った頁数及び最終行数と比較して、一致するか否かを判断する。正しい頁が開かれている場合はステップS12に進み、マッチングNGの場合はステップS16に進む。
ステップS12 通帳記帳機14は、ホストコンピュータから受信した記帳電文を印字し、自動取引装置10は正常に印字が完了したか否かを判断する。正常に印字が完了した場合はステップS14に進み、印字エラーである場合はステップ13に進む。
ステップS13 自動取引装置10は、「印字未完了」をホストコンピュータに送信する。
ステップS14 自動取引装置10は、「印字完了」をホストコンピュータに送信し、未記帳データ残があるか否かを判断する。未記帳データ残がない場合はステップS16に進み、未記帳データ残がある場合はステップS15に進む。
ステップS15 +1枚のATP処理を実行する。
ステップS16 挿入されたカード及び通帳を返却し、処理を終了する。
このように、本実施の形態において、自動取引装置10は、通帳に記帳する記帳処理を行う場合、光学センサ部21が読み取った頁マークが示す頁数及び印字済みの行の最終行数を、ホストコンピュータから受信した印字済みの頁のうちの最終頁のデータ及び印字済みの行のうちの最終行のデータと比較して、マッチングチェックを行うようになっている。つまり、光学センサ部21が読み取った頁数及び印字済みの最終行数を、ホストコンピュータから受信した印字済みの最終頁のデータ及び印字済みの最終行のデータと比較してマッチングチェックを行うようになっている。そして、光学センサ部21が読み取った頁数及び印字済みの最終行数とホストコンピュータから受信した印字済みの最終頁のデータ及び印字済みの最終行のデータとが一致すると、通帳記帳機14が記帳処理を行う。
そのため、マッチングチェックのためのデータを通帳に添付された磁気ストライプから読み取る必要がないので、通帳に添付された磁気ストライプのリードライト処理を省略することができる。したがって、各種の磁気ストライプ態様に適応可能なリードライト部を通帳記帳機14に配設する必要がないので、自動取引装置10のコストや容積を低減することができ、かつ、磁気ストライプ態様が相違する複数の金融機関が発行した通帳の記帳処理を行うことができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。また、前記第1の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。
図5は本発明の第2の実施の形態における通帳の記帳例を示す図である。
本実施の形態において、自動取引装置10の通帳記帳機14は、通帳に明細を印字する際に、明細の印字箇所の欄外の目立たない箇所に印字電文以外のマークであって、通帳に添付された磁気ストライプのリードライト処理を省略したことを示すマークを印字する。例えば、図に示されるように、「M」を丸で囲んだマークである「MS(磁気ストライプ)処理なし記帳」であることを識別可能なマークを印字する。
前記第1の実施の形態において説明したように、通帳に記帳する記帳処理を行う場合に、通帳に添付された磁気ストライプのリードライト処理を省略すると、磁気ストライプの磁気データに含まれる最終印字頁及び最終印字行のデータが更新されない。そのため、その後に、「背景技術」の項で説明した従来の自動取引装置のように、マッチングチェックのためのデータを通帳に添付された磁気ストライプから読み取る自動取引装置で通帳の記帳を行うとしても、磁気ストライプに含まれる最終印字頁及び最終印字行のデータが更新されていないので、マッチングチェック不可能となって、記帳を行うことができなくなってしまう。
そこで、本実施の形態において、自動取引装置10の通帳記帳機14は、通帳に明細を印字する際に、前記リードライト処理を省略したことを示すマークを明細の印字箇所の欄外の目立たない箇所に印字する。一方、従来の自動取引装置のように、通帳の表表紙又は裏表紙に貼付された磁気ストライプの磁気データの読取り及び書込みを行うリードライト部を備える自動取引装置は、磁気ストライプのリードライト処理を行うようになっているが、磁気ストライプの磁気データに含まれる最終印字頁及び最終印字行のデータと比較してマッチングチェックを行った結果がマッチングNGである場合、前記マークに基づいてマッチングチェックを行う。これにより、自動取引装置10によって磁気ストライプのリードライト処理を省略して記帳が行われた通帳であっても、前記マークが印字されていれば、その後にも、記帳を行うことが可能となる。
次に、前記リードライト部を備える自動取引装置の動作について説明する。
図6は本発明の第2の実施の形態におけるリードライト部を備える自動取引装置の動作を示すフローチャートである。
ここでは、従来の自動取引装置のように、リードライト部を備える自動取引装置が磁気ストライプのリードライト処理を行う場合の動作についてのみ説明する。
まず、顧客は、金融機関の支店等に配設された自動取引装置を操作して金融取引を開始する。この場合、前記自動取引装置は、顧客操作部のタッチパネルから成る表示装置に、金融取引を選択するためのガイダンスとして取引選択画面を表示する。該取引選択画面には、入金、出金、通帳記帳、残高照会、振込、振替、送金、定期性預金設定等の金融取引を選択するための取引選択用の操作ボタンが表示される。そして、顧客は、表示されている操作ボタンの中から所望の金融取引を選択するための操作ボタンにタッチする。ここでは、金融取引として通帳記帳を選択した場合について説明する。
そして、通帳記帳を選択した後、顧客は、通帳を通帳スロットに挿入し、通帳挿入を行う。すると、自動取引装置の通帳記帳機は、通帳の磁気ストライプの読取り処理としての通帳MSリードを行い、読取り処理が正常に行われたか否かを判断する。すなわち、正常リードであるかリードエラーであるかを判断する。
そして、リードエラーである場合、通帳記帳機は、通帳を返却して処理を終了する。また、正常リードである場合、通帳記帳機は、通帳頁マーク及び最終印字済み行読取りを行う。具体的には、光学センサ部は、通帳の開かれた頁に印字された頁マーク及び印字済みの行数を読み取る。
続いて、自動取引装置は、MSデータの最終頁及び行と光学センス頁及び行とのマッチングチェック(コンペアチェック)を行う。具体的には、通帳記帳機が通帳の磁気ストライプから読み取った磁気データに含まれる最終印字頁及び最終印字行のデータを、光学センサ部が読み取った頁マークが示す頁数及び印字済みの行の最終行数と比較して、一致するか否かを判断する。
そして、一致する場合、すなわち、マッチングOKである場合、自動取引装置は、通帳チェックOKをホストコンピュータに送信する。また、該ホストコンピュータに未記帳データがあれば、ホストコンピュータから記帳電文を受信する。すると、通帳記帳機は、ホストコンピュータから受信した記帳電文を印字する。具体的には、印字部が記帳していない明細を通帳に印字する。そして、自動取引装置は、正常に印字が完了したか否かを判断し、正常に印字が完了しなかった場合には、印字エラーであると判断して、「印字未完了」をホストコンピュータに送信する。また、正常に印字が完了した場合には、「印字完了」をホストコンピュータに送信する。
続いて、通帳記帳機は、MSデータの更新を行い、磁気ストライプに含まれる最終印字頁及び最終印字行のデータを更新する。さらに、自動取引装置は、ホストコンピュータから受信した印字電文のすべてが印字されたか否か、すなわち、未記帳データ残があるか否かを判断する。そして、ホストコンピュータから受信した印字電文のすべてが印字された場合には、未記帳データ残がないものとして、通帳スロットに挿入された通帳を返却し、処理を終了する。
一方、マッチングチェックを行って、マッチングNGである場合、自動取引装置は、「MS処理なし記帳」マーク読取りを行う。具体的には、通帳記帳機がリードライト処理を省略したことを示すマークを読み取る。そして、自動取引装置は、通帳の開かれている頁に「MS処理なし記帳」マークがない印字済みの行があるか否かを判断する。すなわち、印字済みの行であって前記マークが付与されていない行があるか否かを判断する。
そして、前記マークが付与されていない行がある場合、自動取引装置は、MSデータの最終頁及び行と「MS処理なし記帳」マークがない最終頁及び行とのマッチングチェックを行う。具体的には、通帳記帳機が通帳の磁気ストライプから読み取った磁気データに含まれる最終印字頁及び最終印字行のデータを、印字済みの頁であって前記マークが付与されていない頁のうちの最終の頁及び印字済みの行であって前記マークが付与されていない行のうちの最終の行と比較して、一致するか否かを判断する。
そして、一致する場合、すなわち、マッチングOKである場合、自動取引装置は、通帳チェックOKをホストコンピュータに送信する。また、一致しない場合、すなわち、マッチングNGである場合、自動取引装置は、通帳を返却して処理を終了する。
一方、通帳の開かれている頁に「MS処理なし記帳」マークがない印字済みの行があるか否かを判断し、当該頁内のすべての行が「MS処理なし記帳」マークのある印字済みの行である場合、自動取引装置は、当該頁が最初の頁ではないか否かを判断する。そして、最初の頁である場合、すなわち、通帳の先頭頁である場合、自動取引装置は、通帳を返却して処理を終了する。
また、最初の頁ではない場合、すなわち、通帳の先頭頁ではない場合、自動取引装置は、−1枚のオートターン頁処理、すなわち、−1枚めくりATP処理を実行する。具体的には、ATP部が通帳の頁めくりを行い、1枚前の頁を開く。そして、通帳記帳機は、再度、「MS処理なし記帳」マーク読取りを行う。
なお、ホストコンピュータから受信した印字電文のすべてが印字されていない場合、すなわち、未記帳データが複数の頁に亘る場合、自動取引装置は、未記帳データ残があるものとして、+1枚のオートターン頁処理、すなわち、ATP処理を実行する。具体的には、ATP部が通帳の頁めくりを行い、次の頁を開く。そして、通帳記帳機は、再度、「MS処理なし記帳」マーク読取りを行う。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS21 顧客が通帳を挿入する。
ステップS22 通帳記帳機は、通帳MSリードを行い、正常リードであるかリードエラーであるかを判断する。正常リードである場合はステップS23に進み、リードエラーである場合はステップS29に進む。
ステップS23 通帳記帳機は、通帳頁マーク及び最終印字済み行読取りを行う。
ステップS24 自動取引装置は、通帳記帳機が読み取った最終印字頁及び最終印字行のデータを、光学センサ部が読み取った頁数及び最終行数と比較して、一致するか否かを判断する。マッチングOKである場合はステップS25に進み、マッチングNGである場合はステップS31に進む。
ステップS25 自動取引装置は、通帳チェックOKをホストコンピュータに送信し、ホストコンピュータに未記帳データがあれば、ホストコンピュータから記帳電文を受信する。
ステップS26 通帳記帳機は、ホストコンピュータから受信した記帳電文を印字し、自動取引装置は、正常に印字が完了したか否かを判断する。正常に印字が完了した場合はステップS27に進み、印字エラーである場合はステップS30に進む。
ステップS27 自動取引装置は、「印字完了」をホストコンピュータに送信する。
ステップS28 通帳記帳機は、MSデータの更新を行い、自動取引装置は、未記帳データ残があるか否かを判断する。未記帳データ残がない場合はステップS29に進み、未記帳データ残がある場合はステップS36に進む。
ステップS29 挿入された通帳を返却し、処理を終了する。
ステップS30 自動取引装置は、「印字未完了」をホストコンピュータに送信する。
ステップS31 自動取引装置は、「MS処理なし記帳」マーク読取りを行う。
ステップS32 自動取引装置は、通帳の開かれている頁に「MS処理なし記帳」マークがない印字済みの行があるか否かを判断する。マークが付与されていない行がある場合はステップS33に進み、頁内のすべての行がマークのある行である場合はステップS34に進む。
ステップS33 自動取引装置は、通帳記帳機が読み取った最終印字頁及び最終印字行のデータを、マークが付与されていない最終の頁及び最終の行と比較して、一致するか否かを判断する。マッチングOKである場合はステップS25に戻り、マッチングNGである場合はステップS29に戻る。
ステップS34 自動取引装置は、当該頁が最初の頁ではないか否かを判断する。最初の頁ではない場合はステップS35に進み、通帳の先頭頁である場合ステップS29に戻る。
ステップS35 自動取引装置は、−1枚のATP処理を実行する。
ステップS36 自動取引装置は、+1枚のATP処理を実行する。
このように、本実施の形態において、自動取引装置10の通帳記帳機14は、通帳に明細を印字する際に、前記リードライト処理を省略したことを示すマークを明細の印字箇所の欄外の目立たない箇所に印字する。つまり、光学センサ部21が読み取った頁数及び印字済みの最終行数とホストコンピュータから受信した印字済みの最終頁のデータ及び印字済みの最終行のデータとが一致すると、通帳記帳機14が記帳処理を行い、該記帳処理によって印字した行であることを示すマークを印字する。一方、リードライト部を備える自動取引装置は、通帳の磁気ストライプの磁気データに含まれる最終印字頁及び最終印字行のデータと比較してマッチングチェックを行った結果がマッチングNGである場合、前記マークに基づいてマッチングチェックを行う。
これにより、自動取引装置10によって磁気ストライプのリードライト処理を省略して記帳が行われた通帳であっても、前記マークが印字されていれば、その後にも、記帳を行うことが可能となる。
なお、前記第1の実施の形態においては、通帳に記載された口座番号を顧客にキー入力させる例について説明したが、通帳の表紙や見返しに記載された口座番号を、光学センサ部21又は専用のイメージセンサによって読み取るようにして、顧客にキー入力させないようにすることもできる。
また、前記第2の実施の形態においては、「MS処理なし記帳」マークを欄外に印字することによって前記マークを識別させる例について説明したが、前記マークの印字色を他の印字部分の色と相違させたり、前記マークのフォントを他の印字部分のフォントと相違させたりすることによって前記マークを識別させることも可能である。
さらに、前記第1の実施の形態においては、顧客が「通帳記帳取引」を選択すると、「通帳と同じ口座のカード」を挿入するように顧客を誘導する例について説明したが、顧客が「通帳記帳取引」を選択すると、「他行通帳に記帳しますか?」等のコメントを表示し、「他行通帳記帳取引」が選択されたら、「通帳と同じ口座のカード」を挿入するように顧客を誘導してもよい。また、挿入された通帳の磁気ストライプを読み取ることができない場合に「他行通帳」と判断し、「通帳と同じ口座のカード」を挿入するように顧客を誘導してもよい。
さらに、顧客が「通帳記帳取引」を選択した後、「磁気ストライプ有/無」を顧客が選択することができるようにし、「磁気ストライプ無」が選択されたら「通帳と同じ口座のカード」を挿入するように顧客を誘導してもよい。これにより、「磁気ストライプ無通帳」に対応可能な自動取引装置とすることも可能である。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の第1の実施の形態における自動取引装置の構成を示す図である。 通帳の磁気ストライプ態様の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における通帳記帳機の構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における自動取引装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における通帳の記帳例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態におけるリードライト部を備える自動取引装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
10 自動取引装置
11a 第1の顧客操作部
11b 第2の顧客操作部
14 通帳記帳機
21 光学センサ部
23 印字部
41 通帳
43 磁気ストライプ

Claims (8)

  1. (a)金融取引の処理を行う金融機関の勘定系上位装置に接続され、前記金融機関の顧客が操作して金融取引を行う自動取引装置であって、
    (b)前記顧客の通帳に記帳する記帳処理を行う通帳処理部と、
    (c)前記顧客が操作して前記記帳処理を選択する顧客操作部とを有し、
    (d)前記通帳処理部は、前記通帳の頁に印字する印字部と、前記通帳の頁に印字された事項の読取りを行う光学読取り部とを備え、
    (e)該光学読取り部が読み取った頁数及び印字済みの最終行数を、前記勘定系上位装置から受信した印字済みの最終頁のデータ及び印字済みの最終行のデータと比較してマッチングチェックを行うことを特徴とする自動取引装置。
  2. 前記光学読取り部が読み取った頁数及び印字済みの最終行数と前記勘定系上位装置から受信した印字済みの最終頁のデータ及び印字済みの最終行のデータとが一致すると、前記通帳処理部が記帳処理を行う請求項1に記載の自動取引装置。
  3. 前記通帳処理部は、通帳に貼付された磁気ストライプのリードライト処理を行わない請求項1又は2に記載の自動取引装置。
  4. (a)金融取引の処理を行う金融機関の勘定系上位装置に接続され、前記金融機関の顧客が操作して金融取引を行う自動取引装置による記帳方法であって、
    (b)前記顧客の通帳に記帳する記帳処理を顧客が選択すると、通帳の頁に印字された事項の読取りを行い、読み取った頁数及び印字済みの最終行数を、前記勘定系上位装置から受信した印字済みの最終頁のデータ及び印字済みの最終行のデータと比較してマッチングチェックを行うことを特徴とする自動取引装置による記帳方法。
  5. 前記読み取った頁数及び印字済みの最終行数と前記勘定系上位装置から受信した印字済みの最終頁のデータ及び印字済みの最終行のデータとが一致すると、記帳処理を行う請求項4に記載の自動取引装置による記帳方法。
  6. 通帳に貼付された磁気ストライプのリードライト処理を行わない請求項4又は5に記載の自動取引装置による記帳方法。
  7. (a)金融取引の処理を行う金融機関の勘定系上位装置に接続され、前記金融機関の顧客が操作して金融取引を行う自動取引装置であって、
    (b)前記顧客の通帳に記帳する記帳処理を行う通帳処理部と、
    (c)前記顧客が操作して前記記帳処理を選択する顧客操作部とを有し、
    (d)前記通帳処理部は、前記通帳の頁に印字する印字部と、前記通帳の頁に印字された事項の読取りを行う光学読取り部とを備え、
    (e)該光学読取り部が読み取った頁数及び印字済みの最終行数と前記勘定系上位装置から受信した印字済みの最終頁のデータ及び印字済みの最終行のデータとが一致すると、前記通帳処理部が記帳処理を行うとともに、該記帳処理によって印字した行であることを示すマークを印字することを特徴とする自動取引装置。
  8. (a)金融取引の処理を行う金融機関の勘定系上位装置に接続され、前記金融機関の顧客が操作して金融取引を行う自動取引装置による記帳方法であって、
    (b)前記顧客の通帳に記帳する記帳処理を顧客が選択すると、通帳の頁に印字された事項の読取りを行い、読み取った頁数及び印字済みの最終行数と前記勘定系上位装置から受信した印字済みの最終頁のデータ及び印字済みの最終行のデータとが一致すると、記帳処理を行うとともに、該記帳処理によって印字した行であることを示すマークを印字することを特徴とする自動取引装置による記帳方法。
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