JP2010026369A - 近接露光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブラックマトリックスと絵素部外縁との重なり部分における盛り上がりを小さく抑えて、カラーフィルタの表面平坦性を高めることができる近接露光装置を提供する。
【解決手段】被露光体Wを載置して、搬送する搬送ステージ4と、被露光体Wに露光すべき露光パターンが配設された露光マスク31と、搬送ステージ4の上方に配設されて、露光マスク31を少なくとも1つ以上を保持するマスクホルダ30と、マスクホルダ30を被露光体Wの搬送方向に傾斜して保持するマスクスホルダ駆動装置32と、マスクスホルダ32の上方に配設された露光用の光源2aと、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶パネルやプラズマディスプレイ等のカラーフィルタの製造に用いる露光マスク及びそれを用いた露光装置に関するものであり、詳しくは、複数の小型の露光マスクから構成される露光マスクユニットを被露光対象に近接対向させた露光装置に関するものである。
液晶パネル用カラーフィルタの製造は、ブラックマトリックスを形成した基板上の全面に着色剤を含有するネガ型感光性組成物(カラーレジスト)を塗布し、近接露光装置を用いて、基板上の赤(R)、緑(G)、青(B)の着色層を形成すべき部分に露光を順に行ってから現像することにより、基板上にブラックマトリックスで隔てられた着色層パターン(以下、単に「絵素部」という。)を有するカラーフィルタが製造されるが、図14(a)のように各絵素部外縁とブラックマトリックスとの重なり部分が、盛り上がった状態になると、表面の平坦度が低下する。
そこで、前記盛り上がりを防止する方法として、露光マスクと被露光体である基板との間隙(以下「プロキシミティギャップ」という。)を調整して、デフォーカス露光をすることにより、前記重なり部分に対する露光量を低減させて該重なり部分を現像により溶解除去され易くして、前記盛り上がり量を低減する方法(特許文献1)や、露光マスクの露光光の透過部(以下、単に「透光孔)という。」の形状がブラックマトリックスの開口部(上記、絵素部予定箇所)(以下、単に「ピクセル」という。)周縁より数μm内側にあるものを用いて、各絵素部をブラックマトリックスのピクセルの内側に島状に設ける方法(特許文献2)等が知られている。
また、出願人は、所定のピッチで配設された、同一形状の複数の透光孔から構成される領域と、それに続き、前記所定のピッチで配設された、前記透光孔の形状と相似形状の複数の透光部から構成される領域と、を有する露光マスクを用いて、複数の相似形の露光光を、被露光体に重ねて照射することによって、前記盛り上がり量を低減する方法を提案している(特許文献3)
特開平9−159815号公報 特開2001−33613号公報 特願2008−号公報
しかしながら、デフォーカス露光においては、露光マスクがその自重で撓むことにより、プロキシミティギャップを露光領域全面にわたって均一に保つことができず、プロキシミティギャップにバラツキを生じ、厚さのバラツキを生じることによって、表面の平坦度に対する新たな問題が生ずるおそれがある。
一方、露光マスクの透光孔の形状がブラックマトリックスのピクセル周縁より数μm内側にあるものを用いる方法では、ブラックマトリックスのピクセルに対する露光マスクの位置決めが難しく、ブラックマトリックスのピクセル位置のバラツキがあると、前記ピクセルの内側の適切な位置に各絵素部を島状に設けることが出来ず、いわゆる白抜け部分が発生しカラーフィルタの品質が低下するおそれがある。
また、相似形の複数の露光パターンを用いる方法では、露光光の強度、前記ネガ型感光性組成物被露光体の露光特性によって、相似形の露光パターンの形状別の個数比率が異なる場合がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、同一形状の複数の露光パターンから構成された露光マスクを用いて、ブラックマトリックスと絵素部外縁との重なり部分における盛り上がりを可及的に小さく抑えて、カラーフィルタの表面平坦性を高めると共に、カラーフィルタの精度を向上させることができる近接露光装置を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために、以下の点を特徴としている。
即ち、請求項1に係る近接露光装置は、平板状の被露光体を載置して、一定の方向に搬送する搬送ステージと、前記被露光体に露光すべき露光パターンが配設された露光マスクと、
前記搬送ステージの上方に配設されて、前記露光マスクを少なくとも1つ以上を保持するマスクホルダと、前記マスクホルダを前記被露光体の搬送方向に傾斜して保持するマスクスホルダ駆動装置と、前記マスクスホルダの上方に配設された露光用の光源と、を有することを特徴としている。
また、請求項2に係る近接露光装置は、請求項1に記載の近接露光装置において、マスクステージの四隅に前記平板状の被露光体との間隙を検知するためのギャップセンサが設けられていることを特徴としている。
本発明によれば、以下の優れた効果を有する。
前記露光マスクが前記露光対象基板と前記搬送方向に角度を有するため、前記露光パターンを順にデフォーカス状態にでき、前記重なり部分に対する露光光量を低減させることができる。
また、前記露光マスクと前記露光対象基板とがX軸方向に角度をもっているため、露光マスクと露光対象基板との間における気体が一方向に流れやすくなり、その流れによって、露光マスク周囲の気体が、同じ方向に誘引される。
これによって、露光生成ガスが露光マスクと露光対象基板との間に滞留しにくくなり、露光マスクの汚れが軽減される。
また、各マスクホルダの四隅には、ギャップセンサが配設されているため、各マスクホルダの露光対象基板に対するX軸方向及びY軸方向の角度を容易に計測でき、前記角度の調整が容易にできる。
以下、本発明の一実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態に係る近接露光装置1を示す概念図である。
近接露光装置1は、露光用光源ユニット2と、露光マスクユニット3と、露光対象基板を搬送するワーク搬送装置4と、ワーク搬送装置4を跨ぐビーム5と、照明用光源6と、撮像手段7と、これらを制御する制御装置(図示せず。)と、を備えている。
以下の説明では、前記露光対象基板が、感光性樹脂としてのカラーレジストを塗布したカラーフィルタ基板(以下、単に「ワークW」という。)(図11)の場合について述べる。
露光用光源ユニット2は、露光光(紫外線)を放射する光源2a(例えば超高圧水銀ランプ、キセノンランプ又は紫外線発光レーザ)と、光源2aから放射される露光光を所定の平行光の束にするための光学系2bと、を備えており、露光マスクユニット3の上方に配設され、光学系2bが後述の露光マスク31に対向している。そして、光源2aは図示しない光源コントローラを経て前記制御装置に接続している。
また、照明用光源6は、平行な白色光を、後述の露光マスク31の覗き窓31c部分(図3)に照射するものである。
露光マスクユニット3は、図2のように、マスクホルダ30と、マスクホルダ30の四隅に設けられたギャップセンサ32aと、マスクホルダ30に搭載する少なくとも1枚以上の露光マスク31と、マスクホルダ30のY軸、Z軸方向への移動及びθ軸、α軸、β軸で回動を行う、マスクホルダ駆動手段32とを有している。
マスクホルダ駆動手段32は、露光マスク31を、所定のギャップ(例えば100〜300μm)を隔てて、ワークWに近接対向させた状態で、保持するためのものであって、マスクホルダ30のY軸、Z軸方向への移動及びθ軸、α軸、β軸で回動を行うための、各軸駆動手段32y、32z、32θ、32α、32βを有している。
即ち、α軸駆動手段32αは、マスクホルダ30をα軸で回動をするためのものであって、マスクホルダ30上の露光マスク31とワークWとの成すX軸方向の角度を所望の角度にセットするものである(図4)。
また、β軸駆動手段32βは、マスクホルダ30をβ軸で回動するためのものであって、マスクホルダ30上の露光マスク31とワークWとの成すY軸方向の角度を平行にセットするものである。
さらに、θ軸駆動手段32θは、マスクホルダ30をθ軸で回動するためのものであって、マスクホルダ30上の露光マスク31の露光パターン31cのX軸方向の並びを後述のワークWの搬送方向と平行にするものである。
なお、各θ軸の回転中心はマスクホルダ30の平面視の中心に位置し、また、β軸の回転中心はマスクホルダ30のY軸方向中心線上に位置し、さらに、α軸の回転中心はマスクホルダ30のY軸方向に平行な一方の辺上に位置している。
露光マスク31は、図3のように、紫外線及び可視光を高効率で透過する透明基材31a(例えば石英ガラス)と、透明基材31aに塗布されて露光光を遮光する遮光膜31bと、遮光膜31bにマトリックス状に配設されて、露光光を透過させる複数のマスクパターン31eと、マスク側覗き窓31cと、マスク側アライメントマーク31dとからなっている。
マスク側覗き窓31cの表面には、白色光を通過させ、紫外光を遮断する波長選択性の膜(図示せず)が塗布されている。
これによって、露光マスク31に照射された露光光は、遮光膜31bで反射されて、マスクパターン31e以外の面を通ってワークWを照射することがないようになっている。
なお、露光マスク31は、マスク側覗き窓31cがワークWの搬送方向Aの上流側(図1の右側)になるようにマスクホルダ30にセットされる。
マスクパターン31eは、後述のワークWのピクセルWP(図10)の形状と略一致した形状を有している。そして、矢印Aに直交する方向(Y軸方向)に並列に、ピクセルWPのピッチ(Py)の3ピッチ間隔と一致した間隔で形成されており、また矢印Aの方向にピクセルWPのピッチPxと同じピッチで形成されている。
また、図3のように、例えば中央部に位置するマスクパターン31eのY軸方向のエッジS2が基準位置として予め設定されている。
マスク側アライメントマーク31dは、マスク側覗き窓31cの中に白色光及び紫外光を共に遮断する材質によって、マスク側アライメントマーク31dのY軸方向のエッジS1と、前記マスクパターン31cのエッジS2と、が一致するように描かれている。
ワーク搬送装置4は、露光マスクユニット2の下方に配置されて、ステージ40とワーク搬送手段41とを有している。
ステージ40は、上面に、図示しない、気体を噴出する多数の噴出孔と気体を吸引する多数の吸引口を有し、図示しない圧縮気体供給装置及び気体吸引装置に接続されて、気体の噴出、吸引のバランスによりワークWをステージ40の上に浮上させるようになっており、露光マスク31に対向する部分は、開口しており、この開口部分40aには、フォトマスク31による露光位置のワークWの搬送方向(矢印A)手前側の位置(図4)で、且つ、フォトマスク31のマスク側覗き窓31cの直下に、ワークWを下側から撮像するための撮像手段7が、フォトマスク31に向かって設けられている。
ワーク搬送手段41は、ワークWの一部(ワークWの搬送方向に平行な縁の一方)を図示しない把持手段で把持した状態で、ワークWを前記矢印Aの方向にステージ40上を搬送できるようになっており、更に、ワークWの前記矢印Aの方向における位置を検出するワーク位置センサ(図示せず)を備えている。
また、撮像手段7は、露光マスク31のマスク側覗き窓31eの下方に、ワークWの下面に対向して、開口部40aに設けられ、図6のように、Y軸方向(前記矢印Aの方向に直角な方向)に一列に配列した複数の撮像素子70aからなるラインセンサ70(図5)と、ラインセンサ70とワークWの間に設けられた、所定の焦点深度を有するレンズ系71と、レンズ系71と撮像素子70aとの間に配設され、X軸方向(図8の矢印Bの方向)に進退する光路長補正手段72とを有している。
光路長補正手段72は、段階的に厚みの異なる光学部材72aと、光学部材72aを前記矢印B方向に前進後退させる光学部材駆動装置72bを有している。
そして、図9のように、光学部材駆動装置72bは、光学部材72aを保持するホルダー72b1と、ホルダー72b1の対向する2辺を支持し前記矢印Bの方向に移動可能にする一対のガイド72b2、72b2と、前記一方のガイド72b2に沿って設けられたボールスクリュー図示せず)と、このボールスクリューに勘合し、ホルダー72b1に取り付けられたボールナット(図示せず)と、前記ボールスクリューの一端に取り付けられて、このボールスクリューを回転させる駆動用モータ72b3と、駆動用モータ72b3に取り付けられたロータリーエンコーダ(図示せず)を有している。
そして、駆動用モータ72b3は、図示しないモータコントローラを経て前記制御装置に接続されており、前記ロータリーエンコーダは、前記制御装置に接続されている。
そして、ラインセンサ70は、ラインセンサ70を構成する一列の受光素子70a群のうちの所定の受光素子70aが、露光マスク31のマスク側アライメントマーク31dのエッジS1に対応するように、配置されている。
光学部材72aは、均質な透明素材で作られており、図7のように、基準面72a1と、これに平行な複数の階段状の平面を有している。
そして、前記複数の階段状の平面(以下、単に「階段部」という)(72a2〜72a7)の基準面72a1からの厚みは夫々t1〜t6になっている。
そして、この厚みt1〜t6は、レンズ系71の倍率、焦点深度、必要とする光路長差、光学部材72aの材質によって異なるが、例えば、レンズ系51の倍率が5倍、光学部材72aの材質の屈折率が1.5168、焦点深度が±20μmであって、必要とする光路長差が150μm〜350μmの範囲で、この光路長差の補正を1μm単位で設定する場合、t1からt6は、夫々7.3mm、9.4mm、11.6mm、13.7mm、15.8mm、18mmになる。
なお、上記光路長差は以下の式によって求められるものである。
光路長差=T×(N−1)/(N×M
但し、T:光学部材の厚さ、N:光学部材の屈折率、M:レンズ系倍率
即ち、前記レンズ系の焦点深度が±20μmである場合、一つの平面部で±20μmの光路長差までは撮像可能であるが、それ以上の光路長差の場合は次の厚みの階段部を撮像素子70aの光軸上に移動させて、その光路長の補正をするものである。
したがって、前記レンズ系の焦点位置を各光学部材の平面部の表面に一致させた状態にすると、各光学部材の平面部(前記t1からt6)の光路長調整可能範囲は、夫々117〜157μm、157〜197μm、197〜237μm、237〜277μm、277〜317μm、317〜357μmとなる。
そして撮像手段7は、上記の構成によって、後述のワークWに形成された基板側アライメントマークWBと露光マスク31に形成されたマスク側アライメントマーク31dとを、それぞれ同一視野内に捕えて撮像できるものである。
即ち、図6のように、撮像手段7によりワークWの基板側アライメントマークWBを撮像している状態(集光点Fがラインセンサ70上に一致している状態)においては、撮像手段7のレンズ系71からの光学的距離がワークWの基板側アライメントマークWBよりも遠い露光マスク31のマスク側アライメントマーク31dから発した光イは、そのままでは、撮像素子70aの手前側に結像してしまうが、光路長補正手段72の光学部材72aを通過することにより、光路長が長くなり、光イをラインセンサ70上に集光させることができる。これにより、マスク側アライメントマーク31dと基板側アライメントマークWBを同時にラインセンサ50上に結像させることができる。
次に、上記のように構成された近接露光装置1の露光動作について、添付図面を用いて説明する。
ここで、使用されるワークWは、図10のように、透明なガラス基板の一面にCr等からなる不透明膜が形成され、その不透明膜上の露光領域内に複数のピクセルWPがマトリクス状に形成された面に紫外線硬化性のカラーレジスト(赤、青、緑)が塗布されている。
そして、非露光領域には、不透明膜が形成されていない基板側覗き窓WWと、基板側覗き窓WW内に白色光及び紫外光を共に遮断する材質によって描かれた、基板側アライメントマークWBと、が設けられており、基板側アライメントマークWBのエッジS5は、図11のように、所定のピクセルWPK1のエッジS4に一致するような位置に設けられている。
なお、露光作業の前に、露光マスク31とワークWのX軸方向の角度α1(図4)、露光光の強度、フラッシュ回数をパラメータとする試験結果から最適露光条件(前記重なり部分の厚みが最小になる条件。)が決定されている。
また、Y、Z、θ、α、βの各軸駆動部32y、32z、32θ、32α、32βが駆動されて、複数の露光マスク31が初期状態にセットされる。
この初期状態とは、各露光マスク31間のピッチ、各露光マスク31とワークWとのY軸方向の平行度、各露光マスク31とワークWとのX軸方向の成す角度α1、各露光マスク31とワークWとの最小ギャップが所定の状態になっている状態を意味する。
なお、露光マスク31とワークWとのX軸方向の成す角度α1は、ワークWの搬送方向Aの下流側にしたがって、開くようにセットされる。
これによって、露光パターン31eのワークW上への投影図は、図13のように順に大きくなっていく。但し、露光パターン31eの投影図の幅が、Y軸方向に隣接するピクセルWPとの間の中間線LNを越えないように、角度α1は決められている。
また、露光作業中に、露光マスク31とワークWとの間の気体が露光光で加熱されて、膨張する際に、ワークWの搬送方向下流側に向かって膨張し、露光マスク31とワークW1との間に気体の流れが生じやすくなる(図4の矢印ロ)。
次に、初期準備としてワークWのピクセルWPの像が撮像手段7に結像されるように、撮像手段7のレンズ系71がセットされる。この場合、レンズ系71の焦点深度の略中央位置で、ワークWのピクセルWPの像がラインセンサ70に結像される状態が好ましい。
次に、ワークWと露光マスク31の夫々の撮像手段7からの光学的距離(L1、L2)の差を算出して、光学的距離の差を補正するに見合った、光学部材72aの厚み部(例えば、72a3)を、光学部材駆動装72bの駆動用モータ72b3を作動させることによって、ラインセンサ70のマスク側アライメントマーク31dの撮像を分担する部分の光軸上に位置させる。
これによって、ワークWの基板側アライメントマークWBと、露光マスク31のマスク側アライメントマーク31dとが、同時にラインセンサ70に結像できる状態になる。
次に、露光作業が開始される。ワーク搬送手段43によって、ワークWが、ワーク側覗き窓WWを先にして矢印Aの方向に連続的に搬送される。そして、ワークWが撮像手段5の上方を通過する際に、撮像手段5によって、ワークWの基板側アライメントマークWB及びマスク側アライメントマーク31dが撮像手段7によって同時に撮像される。
その後、前記同時に撮像されワークWの基板側アライメントマークWB及びマスク側アライメントマーク31dの画像が図示しない画像処理部で同時に処理される。
このとき、ワークWの基板側アライメントマークWBのエッジS5を、検出したラインセンサ70の受光素子70aのセル番号と、露光マスク31のマスク側アライメントマーク31dのエッジS1を検出したラインセンサ70の受光素子70aのセル番号とが読み取られ、その距離Lyが演算される。そして、予め設定して記憶された所定の距離L0と比較される。
そして、露光マスク31に対してワークWがY軸方向にずれている場合(Ly≠L0±β)(βは許容値)には、マスクホルダ駆動手段32によって、距離LyがL0±βとなるように露光マスク31がY軸方向に移動される。これにより、露光マスク31のマスク側アライメントマーク31dとワークWの基板側アライメントマークWBと、の距離Lyが所定の許容範囲内(L0±β)で合致することとなる。
なお、距離Lyが所定の許容範囲内(L0±β)である状態ということは、露光光によって露光パターン31eがピクセルWP上にズレなく転写される状態に位置決めされている状態でもある。
そして、上記距離Lyが所定の許容範囲内で不一致の場合には、例えばワークWが別種類のもの、又は前記ワークWの不透明膜の形成不良品と判断し、この場合には露光が停止されて警報が出される。
そして、前記距離Lyが所定の許容範囲内で合う致した場合には、ワークWと露光マスク31のY軸方向のアライメントが確実に行なわれたと判断され、ワークWの搬送が継続され、ワークWが所定の露光位置(露光マスク31の露光パターン31eの像とワークWのピクセルWPが重なる位置)に達したときから、光源2aの点滅が開始され、ピクセルWPのピッチPx間隔(ピッチPxをワークWの搬送速度Wvで除して得られる時間(T2)間隔)で点滅が継続される。
詳しくは、ラインセンサ70によって基板側アライメントマークW2のエッジS5Bが検出された時点からラインセンサ70と露光パターン31e(ワークWの搬送方向の第一番目の露光パターン31e)のY軸と平行なエッジのワークWの搬送方向下流側のエッジとのX軸方向間隔Lx1(図4)に、基板側アライメントマークWBのエッジS5BとピクセルWPのエッジS7とのX軸方向の間隔Lx2(図12)を加えた長さを、ワークWの搬送速度Wvで除して得られる時間(T1)に達した時点から光源2aの点滅が開始され、ピクセルWPのピッチPx間隔(ピッチPxをワークWの搬送速度Wvで除して得られる時間(T2)間隔)で点滅が継続される。
これによって、露光パターン31eの直下にピクセルWPが位置したときに、光源2aから所定の光量の露光光が、光学系2bを経て、各露光パターン31eに照射され、各ピクセルWPが複数回(露光パターン31eのX軸方向の個数分)露光される。本実施例では一つのピクセルWPは露光光で5回露光される。
その結果、各ピクセルWPに対する露光パターン31eの投影面積は図13のようになるため、前記重なり部分の露光光量がピクセルWP内より順に減少し、この部分の厚みが薄くなだらかになる(図14(b))。
その後は、ワークWの連続搬送に伴って、予め設定されている基準ピクセルWPK2のエッジS3と、この基準ピクセルWPK2のX軸方向並びのピクセルWPの夫々のエッジ(ピクセルWPK2のエッジS3の延長線上のエッジ)を連続的に撮像するラインセンサ70の撮像素子70aのセル番号が、初期時(前記LyがL0±α以内にセティングされた状態)と異なる場合は、夫々の撮像素子70aのセル番号から、前記制御装置において、ワークWのY軸方向の距離(ズレ量)が算出される。
そして、上記ズレ量に基づいて、前記制御装置からのマスクホルダ駆動手段32のY軸駆動手段32yに信号が送られて、マスクホルダ30が、Y軸方向に移動されて、ピクセルWPの夫々のエッジ(ピクセルWPK2のエッジS3の延長線上のエッジ)を撮像する撮像素子70aのセル番号が、常に初期時のセル番号になるように維持される。
これにより、ワークWが矢印Aで示す搬送方向と直交する方向に蛇行しながら搬送されても露光マスク31はそれに追従して動かされて、目標とする位置に露光マスク31のマスクパターン31eの像が精度よく転写されることになる。
なお、以上の実施の形態においては、ワークWに基板側アライメントマークWBを形成した場合について説明したが、これに限られず、上記基板側アライメントマークWBはなくてもよい。この場合、前記Lの検出には、基板側アライメントマークWBのエッジS5の代わりに、基準ピクセルWPK1のエッジS4を撮像手段5で検出した結果を使用してもよい。
また、以上の実施の形態においては、ワークWが露光動作中に所定方向(矢印A)に連続的に搬送される場合について述べたが、これに限られず、搬送手段4をステップ送りにして、ワークWに所定の露光パターン31eをステップ露光するものであってもよい。
そして、以上の説明においては、ワークWがカラーフィルタ基板である場合について述べたが、これに限られず、所定の露光パターンを形成するものであれば半導体基板等如何なるものであってもよい。
本発明による近接露光装置の第1の実施形態の概略構成を示す正面図である。 上記露光装置において使用されるマスクホルダの一構成例を示す概略斜視図である。 上記露光装置において使用される露光マスクを説明するための概略図であって、(a)は平面図、(b)は斜視図である。 上記露光装置において使用される露光マスクと被露光基板との成す角度と、これによる露光マスクと被露光基板との間の気体の流れを説明するための概念図である。 上記露光装置において使用される撮像手段の構成を示す説明図である。 上記露光装置において使用される光学距離補正手段の作用を説明するための概念図である。 上記光学距離補正手段において使用される光学部材を説明するための説明図である。 上記光学距離補正手段における光学部材の動きを説明するための概念図である。 上記露光装置において使用される光学距離補正手段の構成を説明するための概念図である。 上記露光装置において供給される被露光基板を説明するための説明図である。 上記露光装置における被露光基板と露光マスクのY軸方向の位置関係を説明するための概念図である。 上記露光装置における被露光基板と、撮像手段のY軸方向の位置関係を説明するための概念図である。 上記露光装置における露光マスクのX軸方向傾斜と露光パターンの投影面積の変化を説明するための概念図である。 カラーフィルタのピクセル外縁におけるカラーレジストの重なり部分を説明するための断面図である。
符号の説明
1:第1の実施形態の近接露光装置
2:露光用光源ユニット
2a:露光用光源
2b:光学系
3:露光マスクユニット
4:ワーク搬送装置
5:ビーム
6:照明ユニット
6a:照明用光源
7:撮像手段
30:マスクホルダ
31:露光マスク
31d:マスク側アライメントマーク
31e:マスク側覗き窓
32:マスクホルダ駆動手段
40:ステージ
70:ラインセンサ
70a:受光素子
71:レンズ系
72:光路長補正手段
72a:光学部材
W:ワーク
WB:基板側アライメントマーク
WP:ピクセル

Claims (2)

  1. 平板状の被露光体を載置して、一定の方向に搬送する搬送ステージと、前記被露光体に露光すべき露光パターンが配設された露光マスクと、前記搬送ステージの上方に配設されて、前記露光マスクを少なくとも1つ以上を保持するマスクホルダと、前記マスクホルダを前記被露光体の搬送方向に傾斜して保持するマスクスホルダ駆動装置と前記マスクスホルダの上方に配設された露光用の光源と、を有することを特徴とする近接露光装置。
  2. 前記マスクステージの四隅に前記平板状の被露光体との間隙を検知するためのギャップセンサが配設されていることを特徴とする請求項1に記載の近接露光装置。
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