JP2010026161A - ドットマトリックス型情報表示用パネル - Google Patents
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Abstract
【課題】画素サイズが500μm×500μmを超える表示パネル内における、表示媒体とする粒子群の偏在をなくすことができ、表示品質の低下および駆動性の低下を防ぐことができるA3判以上のドットマトリックス型情報表示用パネルを提供する。
【解決手段】帯電性粒子を含んだ粒子群として構成した表示媒体を、パネル基板間の空間を隔壁で区切って設けたセル内で、観察側基板に設けた電極と、背面側基板に設けた電極とが、対向して形成する対向対画素電極間を移動させて、画像等の情報を表示するA3判以上の大画面表示を行うドットマトリックス型情報表示用パネルであって、四角形状である1画素の画素サイズ(対辺間距離)が500μmを超えるものであって、粒子群を配置するセルと、対向対画素電極との関係が、複数セル対1画素となるように構成した。
【選択図】図4
【解決手段】帯電性粒子を含んだ粒子群として構成した表示媒体を、パネル基板間の空間を隔壁で区切って設けたセル内で、観察側基板に設けた電極と、背面側基板に設けた電極とが、対向して形成する対向対画素電極間を移動させて、画像等の情報を表示するA3判以上の大画面表示を行うドットマトリックス型情報表示用パネルであって、四角形状である1画素の画素サイズ(対辺間距離)が500μmを超えるものであって、粒子群を配置するセルと、対向対画素電極との関係が、複数セル対1画素となるように構成した。
【選択図】図4
Description
本発明は、帯電性粒子を含んだ粒子群として構成した表示媒体を駆動させて画像等の情報表示を行うドットマトリックス型情報表示用パネルであって、画素サイズが500μmを超えるA3判以上の大画面表示を行うドットマトリックス型情報表示用パネルに関するものである。
帯電性粒子を含んだ粒子群を表示媒体として駆動させる帯電粒子移動型ディスプレイパネルとして、パネル基板間を隔壁で仕切って構成し、その隔壁で囲まれた小部屋(セル)内に表示媒体とする粒子群を封入し、基板に設けた対電極間に電界を形成して表示媒体を移動させて画像等の情報を表示するディスプレイパネルが知られている。
また、帯電性粒子を含んだ粒子群を配置するセルと、粒子群に電界を付与するために配置する対向対電極が形成する表示単位(1画素といったり、1ピクセルといったりする)との関係を、セル対画素を1対1に対応させることが知られている。さらに、帯電性粒子を含んだ粒子群を配置するセルと、粒子群に電界を付与するために配置する対向対電極が形成する表示単位(1画素といったり、1ピクセルといったりする)との関係を、対応させない(例えば、四角形の画素に対して六角形のセルをハニカム状に設ける)ことが知られている(例えば、特許文献1参照)。
大画面のディスプレイパネルでは、その目的によってはさほど高精細であることを要しない場合があり、その場合の画素サイズは比較的大きくなる。図17に一例を示すように、対向するパネル基板の各別に直交するように形成されたカラム電極とロウ電極とが重なり合う部分から構成される四角形状の1画素を隔壁で囲んだセルサイズD1が500μmを超える場合、従来のように、1画素に対して1セルとしたり(図17の例)、複数画素に対して1セルとしたり、単に画素とセルとを対応させないようにしたりするだけでは、セル内に配置した表示媒体である粒子群が駆動するたびにパネル基板と平行な方向に位置ずれを起こして偏在するようになり、表示品質を低下させることがあった。
また、大画面のディスプレイパネルは画素数を小画面ディスプレイと同じにして、大きな画素サイズとすることで駆動ドライバー用ICの数を増やさないように構成されるとともに、立て掛けて用いたり、壁などに掛けて用いたりする場合が多く、従来のように、1画素に対して1セルとしたり、複数画素に対して1セルとしたり、単に画素とセルとを対応させないようにしたりした構成では、セル内に配置した表示媒体である粒子群が駆動するたびに重力によりその位置が下方にずれていき、次第にセル内の底部に偏在するようになり、駆動性が低下することがあった。
本発明の目的は上述した問題点を解消して、画素サイズが500μm×500μmを超える表示パネル内における、表示媒体とする粒子群の偏在をなくすことができ、表示品質の低下および駆動性の低下を防ぐことができるA3判以上のドットマトリックス型情報表示用パネルを提供しようとするものである。
本発明のドットマトリックス型情報表示用パネルは、帯電性粒子を含んだ粒子群として構成した表示媒体を、パネル基板間の空間を隔壁で区切って設けたセル内で、観察側基板に設けた電極と、背面側基板に設けた電極とが、対向して形成する対向対画素電極間を移動させて、画像等の情報を表示するA3判以上の大画面表示を行うドットマトリックス型情報表示用パネルであって、四角形状である1画素の画素サイズ(対辺間距離)が500μmを超えるものであって、粒子群を配置するセルと、対向対画素電極との関係が、複数セル対1画素となるように構成したことを特徴とするものである。
また、本発明のドットマトリックス型情報表示用パネルの好適例としては、粒子群を配置するセルを形成する隔壁において、四角形状である1画素を囲むように形成する隔壁部分を、パネル基板間のギャップ確保機能を担う基板間ギャップ確保用隔壁として構成するとともに、前記基板間ギャップ確保用隔壁の内側領域をさらに細かく区切って複数のセルを形成する隔壁を、基板間ギャップ確保用隔壁の幅よりも狭い幅のセル形成用隔壁として構成したこと、隔壁で区切られて形成された四角形セルの大きさが、100〜500μmの1辺と100〜500μmの1辺の範囲であること、基板間ギャップ確保用隔壁の幅が、20〜100μmの範囲であり、前記セル形成用隔壁の幅が、5〜30μmの範囲であること、がある。
さらに、本発明のドットマトリックス型情報表示用パネルの好適例としては、帯電性粒子を含んだ粒子群として構成した表示媒体を、パネル基板間の空間を隔壁で区切って設けたセル内で、観察側基板に設けたライン電極と、背面側基板に設けたライン電極とが、対向直交交差して形成する対向対画素電極間を移動させて、画像等の情報を表示するA3判より小さな画面表示を行うドットマトリックス型情報表示用パネルを複数マトリックス配置し、前記A3判より小さな画面表示を行う複数のドットマトリックス型情報表示用パネル個々を駆動することによって、A3判以上の大画面表示を行うドットマトリックス型情報表示用パネルとすること、帯電性粒子を含んだ粒子群として構成した表示媒体を、パネル基板間の空間を隔壁で区切って設けたセル内で、観察側基板に設けたライン電極と、背面側基板に設けたライン電極とが、対向直交交差して形成する対向対画素電極間を移動させて、画像等の情報を表示するA3判より小さな画面表示を行う複数のドットマトリックス型情報表示用パネルを複数マトリックス配置し、前記A3判より小さな画面表示を行う複数のドットマトリックス型情報表示用パネルの、各基板に形成されたライン電極を互いに電気的に接続することによって、A3判以上の大画面表示を行うドットマトリックス型情報表示用パネルとしたこと、複数マトリックス配置してA3判以上の大画面表示を行うドットマトリックス型情報表示用パネルとする、前記A3判より小さな画面表示を行う複数のドットマトリックス型情報表示用パネルの粒子群を配置するセルを形成する隔壁において、四角形状である1画素を囲むように形成する隔壁部分を、パネル基板間のギャップ確保機能を担う基板間ギャップ確保用隔壁として構成するとともに、前記基板間ギャップ確保用隔壁の内側領域をさらに細かく区切って複数のセルを形成する隔壁を、基板間ギャップ確保用隔壁の幅よりも狭い幅のセル形成用隔壁として構成したこと、複数マトリックス配置してA3判以上の大画面表示を行うドットマトリックス型情報表示用パネルとする、前記A3判より小さな画面表示を行う複数のドットマトリックス型情報表示用パネルの粒子群を配置するセルを形成する隔壁において、前記基板間ギャップ確保用隔壁の幅が、20〜100μmの範囲であり、前記セル形成用隔壁の幅が、5〜30μmの範囲であること、A3判以上の大画面を、複数の切り離された小画面パネルからなる表示用パネルユニットで構成したこと、がある。
本発明によれば、四角形状の1画素に対して複数のセルを形成するように隔壁を構成したので、四角形状の1画素の大きさ(対辺間距離)が500μmを超える大きさとなる場合においても、1画素に配置された表示媒体である粒子群は1辺が500μm以下の四角形領域内で隔壁に囲まれているので、粒子群がパネル基板と平行な方向に位置ずれを起こして偏在することがなく、表示画質の低下を防ぐことができるドットマトリックス型情報表示用パネルとすることができる。
また、1画素を囲むように形成した基板間ギャップ確保用隔壁の内側に設けるセル形成用隔壁は、カラム電極を横切るように1以上形成して、少なくともドットマトリックス型情報表示用パネルを立てて使用する場合の重力方向に位置するセル辺長さが、500μm以下となるようにしたので、ドットマトリックス型情報表示用パネルを立てて使用しても、セル内に配置した表示媒体である粒子群がパネル基板と平行な方向に大きく位置ずれを起こして偏在することがなく、表示画質の低下を防ぐことができるドットマトリックス型情報表示用パネルとすることができる。
さらに、画素内に、画素を区切るように設ける隔壁は、セル形成用隔壁として、パネル基板間ギャップ確保を担わせないようにして、その幅をできるだけ細くし、5〜30μmの範囲とした場合は、非表示領域が増大することに起因する表示品質の低下をより効果的に抑えることができる。この場合、パネル基板間ギャップの確保は画素周りに配置するパネル基板間ギャップ確保用隔壁だけが担うことになるので、パネル基板間ギャップ確保用隔壁の幅をできるだけ太くし、20〜100μmの範囲とする。画素サイズにもよるが、この範囲であれば画面全体の表示品質を低下させずに効果的なパネル基板間ギャップ確保が行える。
まず、本発明のドットマトリックス型情報表示用パネルで用いる表示パネルの一例について説明する。本発明のドットマトリックス型情報表示用パネルで用いる表示パネルの一例では、対向する2枚の基板間の空間に封入した光学的反射率を有する帯電性粒子を含んだ粒子群として構成された表示媒体に電界が付与される。付与された電界方向に沿って、表示媒体が電界による力やクーロン力などによって引き寄せられ、表示媒体が電界方向の変化によって移動することにより、画像等の情報表示がなされる。従って、表示媒体が、均一に移動し、かつ、繰り返し表示情報を書き換える時あるいは表示情報を継続して表示する時の安定性を維持できるように、表示パネルを設計する必要がある。ここで、表示媒体を構成する粒子にかかる力は、粒子同士のクーロン力により引き付けあう力の他に、電極や基板との電気鏡像力、分子間力、液架橋力、重力などが考えられる。
本発明のドットマトリックス型情報表示用パネルで用いる表示パネルの例を、図1(a)、(b)〜図3(a)、(b)に基づき説明する。
図1(a)、(b)に示す例では、少なくとも光学的反射率および帯電性を有する粒子を含んだ粒子群として構成した少なくとも2種類の表示媒体(ここでは負帯電性白色粒子3Waを含んだ粒子群として構成した白色表示媒体3Wと正帯電性黒色粒子3Baを含んだ粒子群として構成した黒色表示媒体3Bを示す)を、隔壁4で形成された各セルにおいて、基板1に設けた電極5(TFT(薄膜トランジスタ)付き画素電極)と基板2に設けた電極6(共通電極)との間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させる。そして、図1(a)に示すように白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色の表示(白色の3ドット)を行うか、あるいは、図1(b)に示すように黒色表示媒体3Bを観察者に視認させて黒色の表示(黒色の3ドット)を行っている。なお、図1(a)、(b)において、手前にある隔壁は省略している。ここでは、セル空間が気体で満たされている帯電粒子気体中移動方式の表示パネルの例を説明したが、気体の代わりに、絶縁液体を用いた帯電粒子液体中移動方式(電気泳動方式)の表示パネルとすることもできる。
図2(a)、(b)に示す例では、少なくとも光学的反射率および帯電性を有する粒子を含んだ粒子群として構成した少なくとも2種類の表示媒体(ここでは負帯電性白色粒子3Waを含んだ粒子群として構成した白色表示媒体3Wと正帯電性黒色粒子3Baを含んだ粒子群として構成した黒色表示媒体3Bを示す)を、隔壁4で形成された各セルにおいて、基板1に設けた電極5(ライン電極)と基板2に設けた電極6(ライン電極)とが対向直交交差して形成する画素電極対の間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させる。そして、図2(a)に示すように白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色の表示(白色の3ドット)を行うか、あるいは、図2(b)に示すように黒色表示媒体3Bを観察者に視認させて黒色の表示(黒色の3ドット)を行っている。なお、図2(a)、(b)において、手前にある隔壁は省略している。
図3(a)、(b)に示す例では、3個のセル(ピクセル)で表示単位(1ドット)を構成するカラー表示の例を示している。図3(a)、(b)に示す例では、表示媒体としてはセル21−1〜21−3の全てに白色表示媒体3Wと黒色表示媒体3Bとを充填し、第1のセル21−1の観察者側に赤色カラーフィルター22Rを設け、第2のセル21−2の観察者側に緑色カラーフィルター22Gを設け、第3のセル21−3の観察者側に青色カラーフィルター22BLを設け、第1のセル21−1、第2のセル21−2および第3のセル21−3の3個のセル(ピクセル)で表示単位(1ドット)を構成している。本例では、カラー表示を行う際に、図3(a)に示すように、観察者側に、第1セル21−1〜第3のセル21−3の全てにおいて白色表示媒体3Wを移動すると、観察者に対し白色ドット表示を行うことができ、図3(b)に示すように、観察者側に、第1セル21−1〜第3のセル21−3の全てにおいて黒色表示媒体3Bを移動すると、観察者に対し黒色ドット表示を行うことができる。なお、図3(a)、(b)において、手前にある隔壁は省略している。
上述した図1(a)、(b)〜図3(a)、(b)に示す例では、ドットマトリックス型表示パネルの概念を説明するために、1画素が500μm×500μm以下のサイズで1画素と1セルとが1対1で対応している例を説明した。これらの表示パネルの構成を前提としたうえで、本発明のドットマトリックス型情報表示用パネルの特徴は、画素サイズが500μm×500μmを超え、A3判以上の大画面表示に用いるドットマトリックス型情報表示用パネルにおいて、粒子群を配置するセルと、対向パネル基板に形成した対向対電極で構成される画素との関係が、複数セル対1画素となるように構成した点にある。
以下、本発明のA3判以上の大画面表示を行うドットマトリックス型情報表示用パネルにおける各特徴部分について詳細に説明する。
帯電性粒子を含んだ粒子群として構成した表示媒体を駆動させる方式の情報表示用パネルであって、特に、さほど高精細であることを要しない用途に用いられる画素サイズが500μmを超える画素を用いてA3判以上の大画面表示を行うドットマトリックス型情報表示用パネルにおいて、粒子群を配置するセルと、対向パネル基板に形成した対向対電極で構成される画素(ピクセルともいう)との構成関係を、複数セル対1画素(1ピクセル)となるようにした。
画素サイズが500μmを超えるパッシブ駆動方式のドットマトリックス型情報表示用パネルにおいて、1画素(1ピクセル)内に、粒子群を配置するセルを少なくとも2個以上となる複数個設けて、粒子群を配置した四角形セル個々の1辺のうち、カラム電極に平行となる対向2辺の長さが300μm以下となるようにして、セルと画素(ピクセルともいう)との構成関係を、複数セル対1画素(1ピクセル)となるようにした。300μm以下の長さとする前記対向2辺は、情報表示用パネルを立てて使用する場合に、縦方向に並ぶことになる。ロウ電極に平行となる対向2辺の長さは500μm以下であればよく、画素が500μm以下×600μmサイズの場合には、1本のセル形成用隔壁をカラム電極を横切って形成して、500μm以下×300μmのセルを2個設ける。以上はパッシブ駆動方式のドットマトリックス型情報表示用パネルについて説明したが、ドット電極を1画素としたアクティブ駆動方式のドットマトリックス型情報表示用パネルにおいても同様のことができる。
具体的には、1画素(1ピクセル)が同じ大きさのセルになるように、さらに細かく仕切るようにして複数のセルを形成するのが好ましい。1画素に配置する複数のセル数は、少なくとも2個とし、セルの1辺の長さが100μmよりも小さくならない範囲の数まで設けることができる。これは、表示媒体とする粒子群の平均粒子径の好ましい範囲が、1μm〜20μmであり、この大きさの粒子を収納するセルの大きさとして100μm以上であることが好ましいからである。
1画素に配置する複数のセルの1辺の長さは、100μm〜500μmの範囲が好ましく、100μm〜300μmの範囲がより好ましく、1画素が500μm×500μmを超える場合に、500μmを超える対向2辺間にセル形成用隔壁を形成して本発明を適用する。
1画素(1ピクセル)を囲むように形成する隔壁は、セルを形成するとともに、パネル基板間ギャップを確保する部分となる。1画素内にさらにセルを形成する隔壁はパネル基板間ギャップ確保機能を担わないのでできるだけ幅を小さくしてセル開口部が広くなるようにする。
2枚のパネル基板を貼り合わせるときの接合は、パネル基板間ギャップ確保機能を担う隔壁部分の頂上と、相手側パネル基板表面とで行う。1画素内をさらに仕切る隔壁部分では接合しない構造とすることができる。
前記構造とするには、1画素(1ピクセル)を囲むように形成する隔壁と、1画素内にさらにセルを形成する隔壁とは、同じパネル基板に設けてもよいし、それぞれ別のパネル基板に設けてもよい。また、1画素内にさらにセルを形成する隔壁を、貼り合わせた時に対向するようにそれぞれ別のパネル基板に設けてもよい。この場合もパネル基板の貼り合わせ接合は、パネル基板間ギャップ確保を担う隔壁部分の頂上と相手側パネル基板表面とで行うので、セル形成専用の対向する隔壁の高さは、双方の高さを合計してもパネル基板間ギャップ以下となるようにする。
セル形成専用の隔壁を対向隔壁とする場合、対向部分に隙間があってもよく、その対向位置はパネル基板間の中央付近であることが好ましい。また隙間は、表示媒体とする粒子群の平均粒子径以下とすることが好ましい。前述した構成とすれば、粒子が隣のセルに移動する不具合を起こすこともないし、粒子が基板間を移動しにくくなる不具合を起こすこともない。
パネル基板間ギャップ確保用の隔壁部分の幅は、20μm〜100μmの範囲が好ましく、セル形成専用の隔壁部分の幅は、5μm〜30μmの範囲で、できるだけ細くすることが好ましい。また、セル形成専用の隔壁部分を、縦断面において先細り形状として表示面側のセル開口部を大きくすることも表示領域が増すので好ましい。さらにまた、セル形成専用の隔壁部分を対向配置する構成とする場合、対向部分を縦断面において先細り形状とすることも、隔壁の対向位置がずれても粒子移動性に支障が出ないので好ましい。
複数画素(複数ピクセル)を囲むように形成する隔壁と、複数画素内にさらにセル形成の専用隔壁とで構成する場合は、セル形成の専用隔壁を、1画素内に少なくとも2個以上のセルを形成するように設ける。この場合、この領域内にある複数の画素については、画素周りを、パネル基板間ギャップ確保用隔壁とセル形成用隔壁とで囲まれた画素と、セル形成用隔壁のみで囲まれた画素とが混在した構成も含まれる。
パネル基板間ギャップ確保用として設ける隔壁部分の形状や配置は画素形状および画素配置に合わせるが、セル形成専用隔壁部分の形状や配置は自由に設計できる。配置としては、格子状、ハニカム状、網目状などがあり、セルの横断面形状としては、四角形、三角形、六角形等の多角形や、円形、楕円形、レーストラック形等いずれでも良いし、複数の形状を組み合わせても良い。 表示部の開口率を大きくできる点からは四角形や六角形が好ましく、表示媒体を構成する粒子を移動しやすくできる点からは曲線を有する形状が好ましい。前記二つの点から角丸付きの四角形や角丸付きの六角形が好ましく用いられる。パネル基板間ギャップ確保用隔壁は格子状に画素の位置に合わせて設ける。
次に、図4(a)、(b)、図5(a)、(b)および図6(a)、(b)を参照して、本発明の大画面表示型情報表示用パネルの構成をさらに詳細に説明する。
図4(a)、(b)に示す例では、対向するパネル基板の各別に直交するように形成されたライン状のカラム電極5とライン状のロウ電極6とが重なり合う部分から構成されるとともに、重なり合う部分を、パネル基板間のギャップ確保機能を担う基板間ギャップ確保用隔壁4−1で囲むことで、1画素を構成している。ここで、1画素のサイズDC、DRは500μmを超えている。そして、図4(a)に示す例では、1画素の中間でカラム電極5を横切る図中横方向に、基板間ギャップ確保用隔壁4−1よりも幅の狭いセル形成用隔壁4−2を形成する。これにより、1画素に2個のセルを形成し、セルサイズD1を500μm以下としている。図4(a)に示す例では、パネルを立て掛けて設置する場合、画面上下方向すなわちカラム電極5が立てとなるように立て掛けるのが好ましい。また、図4(b)に示す例では、図4(a)に示す例と同様に、1画素の中間で図中横方向にセル形成用隔壁4−2を形成するとともに、1画素の中間で図中縦方向に、基板間ギャップ確保用隔壁4−1よりも幅の狭いセル形成用隔壁4−2を形成する。これにより、1画素に4個のセルを形成し、セルサイズD1、D2を500μm以下としている。図4(b)に示す例では、パネルを立て掛けて設置する場合、画面上下方向に立て掛けても、画面左右方向に立て掛けてもよい。
図5(a)、(b)に示す例でも、図4(a)、(b)に示す例と同様に、対向するパネル基板の各別に直交するように形成されたライン状のカラム電極5とライン状のロウ電極6とが重なり合う部分から構成されるとともに、重なり合う部分を、パネル基板間のギャップ確保機能を担う基板間ギャップ確保用隔壁4−1で囲むことで、1画素を構成している。ここで、1画素のサイズDC、DRは500μmを超えている。そして、図5(a)に示す例では、1画素を三等分した位置で図中横方向に、それぞれが基板間ギャップ確保用隔壁4−1よりも幅の狭い2つのセル形成用隔壁4−2を形成する。これにより、1画素に3個のセルを形成し、セルサイズD1を500μm以下としている。図5(a)に示す例では、パネルを立て掛けて設置する場合、画面上下方向に立て掛けるのが好ましい。また、図5(b)に示す例では、図5(a)に示す例と同様に、1画素を3等分した位置であって図中横方向に2本のセル形成用隔壁4−2を形成するとともに、1画素の中間で図中縦方向にセル形成用隔壁4−2を形成する。これにより、1画素に6個のセルを形成し、セルサイズD1、D2を500μm以下としている。図5(b)に示す例では、パネルを立て掛けて設置する場合、画面上下方向に立て掛けることも、画面左右方向に立て掛けることもできるが、上下方向に立て掛ける方が好ましい。
図6(a)、(b)に示す例では、対向するパネル基板の各別に形成された画素電極5、6とが重なり合う部分から構成されるとともに、重なり合う部分を、パネル基板間のギャップ確保機能を担う基板間ギャップ確保用隔壁4−1で囲むことで、1画素を構成している。ここで、1画素のサイズDC、DRは500μmを超えている。そして、図6(a)に示す例では、1画素を三等分した位置で図中横方向に、それぞれが基板間ギャップ確保用隔壁4−1よりも幅の狭い2つのセル形成用隔壁4−2を形成する。これにより、1画素に3個のセルを形成し、セルサイズD1を500μm以下としている。図6(a)に示す例では、パネルを立て掛けて設置する場合、画面上下方向に立て掛けるのが好ましい。また、図6(b)に示す例では、図6(a)に示す例と同様に、1画素を3等分した位置であって図中横方向に2本のセル形成用隔壁4−2を形成するとともに、1画素の中間で図中縦方向にセル形成用隔壁4−2を形成する。これにより、1画素に6個のセルを形成し、セルサイズD1、D2を500μm以下としている。図6(b)に示す例では、パネルを立て掛けて設置する場合、画面上下方向に立て掛けることも、画面左右方向に立て掛けることもできるが、上下方向に立て掛けるのが好ましい。
次に、図7(a)〜(c)乃至図11(a)〜(c)を参照して、本発明のドットマトリックス型情報表示用パネルのパネル構造例をさらに詳細に説明する。図7(a)〜(c)乃至図11(a)〜(c)に示す例において、上述した図1〜図6に示す例と同一の部材には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図7(a)〜(c)はそれぞれ本発明のドットマトリックス型情報表示用パネルの一例の1画素においてパネル構造、白ドット表示状態および黒ドット表示状態を説明するための図である。図7(a)〜(c)に示す例では、パネル基板1、2の各別に設けたライン電極5、6を直交交差させて形成した1対電極を1画素としている。そして、1画素に対応する基板間ギャップ確保用隔壁4−1の内側に、基板間ギャップ確保用隔壁4−1よりも幅の狭いセル形成用隔壁4−2を図中縦方向および横方向にそれぞれ2本ずつ設け、1画素を9セルで構成している。なお、11は基板間ギャップ確保用隔壁4−1の端部をパネル基板1に固定するための接着剤である。本例では、基板間ギャップ確保用隔壁4−1とセル形成用隔壁4−2とは同じ形状を有しているが、セル形成用隔壁4−2の幅を基板間ギャップ確保用隔壁4−1の幅よりも狭く構成し、パネルを表示面側から見たときに、セル形成用隔壁4−2がなるべく見えないように構成している。
図8(a)〜(c)はそれぞれ本発明のドットマトリックス型情報表示用パネルの他の例の1画素においてパネル構造、白ドット表示状態および黒ドット表示状態を説明するための図である。図8(a)〜(c)に示す例では、パネル基板1、2の各別に設けたライン電極5、6を直交交差させて形成した1対電極を1画素としている。そして、1画素に対応する基板間ギャップ確保用隔壁4−1の内側に、基板間ギャップ確保用隔壁4−1よりも幅の狭いセル形成用隔壁4−2を図中縦方向および横方向にそれぞれ2本ずつ設け、1画素を9セルで構成している。本例では、セル形成用隔壁4−2の形状を図中上方向にいくほど幅が狭くなる先細り形状とし、セル形成用隔壁4−2の幅を基板間ギャップ確保用隔壁4−1の幅よりも狭く構成し、パネルを表示面側から見たときに、セル形成用隔壁4−2がなるべく見えないように構成している。なお、パネル基板間の適正ギャップの確保は基板間ギャップ確保用隔壁4−1で行っているため、セル形成用隔壁4−2の先端は表示面側のパネル基板2に接合する必要はない。
図9(a)〜(c)はそれぞれ本発明のドットマトリックス型情報表示用パネルのさらに他の例の1画素においてパネル構造、白ドット表示状態および黒ドット表示状態を説明するための図である。図9(a)〜(c)に示す例では、パネル基板1、2の各別に設けたライン電極5、6を直交交差させて形成した1対電極を1画素としている。そして、1画素に対応する基板間ギャップ確保用隔壁4−1の内側に、基板間ギャップ確保用隔壁4−1よりも幅の狭いセル形成用隔壁4−2を図中縦方向に2本設け、1画素を3個の長方形セルで構成している。本例で−は、基板間ギャップ確保用隔壁4−1とセル形成用隔壁4−2とは同じ形状を有しているが、セル形成用隔壁4−2の幅を基板間ギャップ確保用隔壁4−1の幅よりも狭く構成し、パネルを表示面側から見たときに、セル形成用隔壁4−2がなるべく見えないように構成している。
図10(a)〜(c)はそれぞれ本発明のドットマトリックス型情報表示用パネルのさらに他の例の1画素においてパネル構造、白ドット表示状態および黒ドット表示状態を説明するための図である。図10(a)〜(c)に示す例では、パネル基板1、2の各別に設けたライン電極5、6を直交交差させて形成した1対電極を1画素としている。そして、1画素に対応する基板間ギャップ確保用隔壁4−1の内側に、基板間ギャップ確保用隔壁4−1よりも幅の狭いセル形成用隔壁4−2を図中縦方向および横方向にそれぞれ2本ずつ設け、1画素を9セルで構成している。本例では、セル形成用隔壁4−2を、各パネル基板1、2にそれぞれ形成され、凸状の先端部を有するセル形成用隔壁部分4−2−1と4−2−2とを、先端部が対向するよう配置することで、セル形成用隔壁4−2の幅を基板間ギャップ確保用隔壁4−1の幅よりも狭く構成し、パネルを表示面側から見たときに、セル形成用隔壁4−2がなるべく見えないように構成している。なお、パネル基板間の適正ギャップの確保は基板間ギャップ確保用隔壁4−1で行っているため、セル形成用隔壁4−2を構成するセル形成用隔壁部分4−2−1と4−2−2との先端部を互いに接合する必要はなく、対向していさえすれば隙間があっても良い。
図11(a)〜(c)はそれぞれ本発明のドットマトリックス型情報表示用パネルのさらに他の例の1画素においてパネル構造、白ドット表示状態および黒ドット表示状態を説明するための図である。図11(a)〜(c)に示す例では、パネル基板1、2の各別に設けた共通電極6とTFT付き画素電極5とを重ね合わせて形成した1対電極を1画素としている。そして、1画素に対応する基板間ギャップ確保用隔壁4−1の内側に、基板間ギャップ確保用隔壁4−1よりも幅の狭いセル形成用隔壁4−2を図中縦方向に2本設け、1画素を3個の長方形セルで構成している。本例では、セル形成用隔壁4−2を、各パネル基板1、2にそれぞれ形成され、凸状の先端部を有し、合わせた長さがパネル基板間ギャップよりも短いセル形成用隔壁部分4−2−1と4−2−2とを、先端部が隙間を有して対向するよう配置することで、セル形成用隔壁4−2の幅を基板間ギャップ確保用隔壁4−1の幅よりも狭く構成し、パネルを表示面側から見たときに、セル形成用隔壁4−2がなるべく見えないように構成している。
次に、図12〜図16を参照して、本発明のドットマトリックス型情報表示用パネルの他の例として、A3判以上の大画面を、複数の切り離された小画面パネルからなる表示用パネルユニットで構成した例を説明する。図12〜図16に示す例では、分割した表示用パネルユニットの各々が、本発明の対象である、四角形状である1画素の画素サイズ(対辺間距離)が500μmを超えるものであって、粒子群を配置するセルと、対向対画素電極との関係が、複数セル対1画素となる構成を備えている。図12〜図16に示す例では、表示用パネルユニットとして現場に運び込み、現場で大画面表示パネルに組み立てることができ、折り畳む必要がなく、運搬性も良好で、さらに画面の良好な連続性を得ることができる。
図12に示す例では、A3判以上の大画面を有するトッドマトリックス型情報表示用パネル31を、4枚の切り離された小画面パネルからなる表示用パネルユニット−1(32−1)、表示用パネルユニット−2(32−2)、表示用パネルユニット−3(32−3)、表示用パネルユニット−4(32−4)で構成した例を示している。本例では、4枚の表示パネルユニット32−1〜32−4を各別に現場に運び込み、現場で大画面表示ユニットに組み立てることで、大画面31を得ることができる。
図12に示す例では、表示用パネルユニット−1(32−1)と表示用パネルユニット−2(32−2)との間および表示用パネルユニット−3(32−3)と表示用パネルユニット−4(32−4)との間で表示面側の透明ライン電極6同士を接続するとともに、表示用パネルユニット−1(32−1)と表示用パネルユニット−3(32−3)との間および表示用パネルユニット−2(32−2)と表示用パネルユニット−4(32−4)との間で背面側のライン電極5同士を接続している。また、表示用パネルユニット−1(32−1)と表示用パネルユニット−4(32−4)との側面(図中右側面)、および、表示用パネルユニット−2(32−2)と表示用パネルユニット−4(32−4)との側面(図中下側面)、の電極端は駆動回路に接続される。
図13(a)〜(c)はそれぞれ図12に示すA3判以上の大画面を有するドットマトリックス型情報表示用パネル31を得るための表示用パネルユニットの組み立ての一例を説明するための図である。ここで、図13(a)は1つの表示用パネルユニットの例を示し、図13(b)は表示用パネルユニット−1(32−1)と表示用パネルユニット−2(32−2)との間の表示面側のライン電極6同士の接続状態の一例を示し、図13(c)は表示用パネルユニット−1(32−1)と表示用パネルユニット−3(32−3)との間の背面側のライン電極5同士の接続状態の一例を示している。
図13(a)に示すように、両基板1、2(ここでは図示せず)間に表示面側のライン電極6と背面側のライン電極5とを直交交差して設けた1つの表示用パネルユニット32において、図13(b)に示す表示面側のライン電極6同士の接続の一例では、表示用パネルユニット−1(32−1)の側面全体に設けたフランジ部33−1上にライン電極6を延長したライン電極端部36−1を設けるとともに、表示用パネルユニット−2(32−2)の側面全体に設けたフランジ部33−2上にライン電極6を延長したライン電極端部36−2を設け、ライン電極端部36−1とライン電極端部36−2とを加圧接続して、表示面側のライン電極6を接続している。
また、図13(c)に示す背面側のライン電極5同士の接続の一例では、表示用パネルユニット−1(32−1)の側面全体に設けたフランジ部33−1上にライン電極5を延長したライン電極端部35−1を設けるとともに、表示用パネルユニット−3(32−3)の側面全体に設けたフランジ部33−3上にライン電極5を延長したライン電極端部35−3を設け、ライン電極端部35−1とライン電極端部35−3とを加圧接続して、背面側のライン電極5を接続している。なお、ライン電極端部は金属電極が好ましい。また、ライン電極端部同士の加圧接続は、後述するように、ネジ締め固定、クリップ留め固定などの固定方法を用いることができる。
図14(a)、(b)は、それぞれ、表示用パネルユニット−1(32−1)と表示用パネルユニット−2(32−2)との間における表示面側のライン電極6の接合の一例を説明するための図である。ここで、図14(a)、(b)はそれぞれ表示面側のライン電極6の接合状態の一例を示している。本例では、図14(a)に示すように、ライン電極端部36−1とライン電極端部36−2とを位置決めして対向させた状態で、ライン電極端部36−1とライン電極端部36−2と加圧接続することで、図14(b)に示すように、表示用パネルユニット−1(32−1)のライン電極端部36−1と表示用パネルユニット−2(32−2)のライン電極端部36−2とが一体になるように接合している。
図15(a)、(b)は、それぞれ、表示用パネルユニット−1(32−1)と表示用パネルユニット−3(32−3)との間における背面側のライン電極5の接合の一例を説明するための図である。ここで、図15(a)、(b)はそれぞれ背面側のライン電極5の接合状態の一例を示している。本例では、図15(a)に示すように、ライン電極端部35−1とライン電極端部35−3とを位置決めして対向させた状態で、ライン電極端部35−1とライン電極端部35−3と加圧接続することで、図15(b)に示すように、表示用パネルユニット−1(32−1)のライン電極端部35−1と表示用パネルユニット−3(32−3)のライン電極端部35−3とが一体になるように接合している。
図16に示す例では、複数の表示用ユニットパネル32を接合して構成したA3判以上の大画面を有するドットマトリックス型情報表示用パネル41の一方の側面に、表示面側のライン電極6と駆動回路とを接続するための、パネル裏側へ折り返しができる接続回路ユニット基板42を設けるとともに、ドットマトリックス型情報表示用パネル41の他の側面に、背面側のライン電極5と駆動回路とを接続するための、パネル裏側へ折り返しができる接続回路ユニット基板43を設けている。接続回路ユニット基板42の端部には、表示面側のライン電極6と駆動回路との接続端子配置部44を設け、表示面側のライン電極6を絞るように配線してライン電極6を接続端子配置部44に集合させている。同様に、接続回路ユニット基板43の端部には、背面側のライン電極5と駆動回路との接続端子配置部45を設け、背面側のライン電極5を絞るように配線してライン電極5を接続端子配置部45に集合させている。
上述したように、小画面サイズの表示パネルを、電気的に接続した構成のA3判以上の大画面のドットマトリックス型情報表示用パネルとする方法以外にも、それぞれが独立に駆動できるドットマトリックス型の小画面表示パネルをマトリックス状に複数組み合わせて配置して大画面を構成し、各表示パネルごとに独立して表示書換えを行って、大画面の一部を表示させて、それら部分画像を組み合わせた大画面表示を行う方法を採ることもできる。
以下、本発明のドットマトリックス型情報表示用パネルを構成する部材について説明する。
基板間ギャップ確保用として設ける基板間ギャップ確保用隔壁や、セル形成専用のセル形成用隔壁の形成材料としては、ドライフィルムレジスト材が好適に用いられる。一例として、アルフォNIT2(ニチゴーモートン社製)やPDF300(新日鐵化学社製)を使用することができる。形成したい隔壁部分の高さに合せた厚みのドライフィルムレジスト材をパネル基板に積層し、所定形状のフォトマスクを用いてフォトリソ法によってパターニングする。パネル基板間ギャップ確保用隔壁の幅は、20μm〜100μmの範囲とし、セル形成用隔壁の幅は、5μm〜30μmの範囲とし、セル形成用隔壁の部分の幅は、パネル基板間ギャップ確保用隔壁の部分の幅よりも小さくして、できるだけ画素において非表示領域が大きくならないようにする。
対向して配置する電極の電極材料としては、透明基板側に設ける透明電極としては、酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム、亜鉛ドープ酸化インジウム(IZO)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)、アンチモン錫酸化物(ATO)、導電性酸化錫、導電性酸化亜鉛等の透明導電金属酸化物類、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン等の透明導電性高分子類が挙げられる。
背面側基板に設ける電極としては、酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム、亜鉛ドープ酸化インジウム(IZO)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)、アンチモン錫酸化物(ATO)、導電性酸化錫、導電性酸化亜鉛等の導電金属酸化物類、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン等の導電性高分子類や、金、銀、銅、アルミニウム、ニッケル、クロム等の金属や、これらの金属を主成分とする合金が挙げられる。背面側基板に設ける電極は透明であってもよいし、透明でなくても良い。
電極の形成方法としては、上記例示の材料をスパッタリング法、真空蒸着法、CVD(化学蒸着)法、塗布法等で薄膜状に形成する方法や金属箔(例えば圧延銅箔)をラミネートする方法、導電剤を溶媒や合成樹脂バインダーに混合して塗布したりする方法が用いられる。パターン形成可能で導電性である上記材料を好適に用いることができる。なお、表示面側電極厚みは、導電性が確保でき光透過性に支障がなければ良く、0.01〜10μmが好ましく、0.05〜5μmがより好ましい。また、背面側電極厚みは、導電性が確保できれば良く、0.01〜10μmが好ましく、0.05〜5μmがより好ましい。
表示面側電極として好適な透明導電性材料は、金属材料に比べて可とう性が小さい。表示面側ライン状電極には、透明電極材中での断線防止のため、金属細線と併用することが好ましい。この金属細線の幅は、1μm〜10μmとすれば表示視認性の妨げとならないので好ましい。背面側電極は光透過性を考慮する必要がないので電気抵抗が小さく、可とう性にも優れた前記金属材料が好適に用いられる。また、背面側電極厚みは電気抵抗および生産性、コストの観点から、0.01〜10μmに設計される。
次に、本発明のドットマトリックス型情報表示用パネルにおいて表示媒体とする粒子群を構成する帯電性粒子(以下、粒子ともいう)について説明する。帯電性粒子だけで粒子群を構成して表示媒体としたり、その他の粒子と合わせて粒子群を構成して表示媒体としたりして用いられる。
粒子には、その主成分となる樹脂に、必要に応じて、荷電制御剤、着色剤、無機添加剤等を含ますことができる。以下に、樹脂、荷電制御剤、着色剤、その他添加剤を例示する。
粒子には、その主成分となる樹脂に、必要に応じて、荷電制御剤、着色剤、無機添加剤等を含ますことができる。以下に、樹脂、荷電制御剤、着色剤、その他添加剤を例示する。
樹脂の例としては、ウレタン樹脂、ウレア樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アクリルウレタン樹脂、アクリルウレタンシリコーン樹脂、アクリルウレタンフッ素樹脂、アクリルフッ素樹脂、シリコーン樹脂、アクリルシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレンアクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ブチラール樹脂、塩化ビニリデン樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスルフォン樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリアミド樹脂等が挙げられ、2種以上混合することもできる。特に、基板との付着力を制御する観点から、アクリルウレタン樹脂、アクリルシリコーン樹脂、アクリルフッ素樹脂、アクリルウレタンシリコーン樹脂、アクリルウレタンフッ素樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂が好適である。
荷電制御剤としては、特に制限はないが、負荷電制御剤としては例えば、サリチル酸金属錯体、含金属アゾ染料、含金属(金属イオンや金属原子を含む)の油溶性染料、4級アンモニウム塩系化合物、カリックスアレン化合物、含ホウ素化合物(ベンジル酸ホウ素錯体)、ニトロイミダゾール誘導体等が挙げられる。正荷電制御剤としては例えば、ニグロシン染料、トリフェニルメタン系化合物、4級アンモニウム塩系化合物、ポリアミン樹脂、イミダゾール誘導体等が挙げられる。その他、超微粒子シリカ、超微粒子酸化チタン、超微粒子アルミナ等の金属酸化物、ピリジン等の含窒素環状化合物及びその誘導体や塩、各種有機顔料、フッ素、塩素、窒素等を含んだ樹脂等も荷電制御剤として用いることもできる。
着色剤としては、以下に例示するような、有機または無機の各種、各色の顔料、染料が使用可能である。
黒色着色剤としては、カーボンブラック、酸化銅、二酸化マンガン、アニリンブラック、活性炭等がある。
青色着色剤としては、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBC等がある。
赤色着色剤としては、ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀、カドミウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッド、カルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B、C.I.ピグメントレッド2等がある。
青色着色剤としては、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBC等がある。
赤色着色剤としては、ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀、カドミウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッド、カルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B、C.I.ピグメントレッド2等がある。
黄色着色剤としては、黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネラルファーストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキ、C.I.ピグメントイエロー12等がある。
緑色着色剤としては、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、C.I.ピグメントグリーン7、マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンG等がある。
橙色着色剤としては、赤色黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダンスレンブリリアントオレンジGK、C.I.ピグメントオレンジ31等がある。
紫色着色剤としては、マンガン紫、ファーストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ等がある。
白色着色剤としては、亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛等がある。
緑色着色剤としては、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、C.I.ピグメントグリーン7、マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンG等がある。
橙色着色剤としては、赤色黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダンスレンブリリアントオレンジGK、C.I.ピグメントオレンジ31等がある。
紫色着色剤としては、マンガン紫、ファーストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ等がある。
白色着色剤としては、亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛等がある。
体質顔料としては、バライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、アルミナホワイト等がある。また、塩基性、酸性、分散、直接染料等の各種染料として、ニグロシン、メチレンブルー、ローズベンガル、キノリンイエロー、ウルトラマリンブルー等がある。
無機系添加剤の例としては、酸化チタン、亜鉛華、硫化亜鉛、酸化アンチモン、炭酸カルシウム、鉛白、タルク、シリカ、ケイ酸カルシウム、アルミナホワイト、カドミウムイエロー、カドミウムレッド、カドミウムオレンジ、チタンイエロー、紺青、群青、コバルトブルー、コバルトグリーン、コバルトバイオレット、酸化鉄、カーボンブラック、マンガンフェライトブラック、コバルトフェライトブラック、銅粉、アルミニウム粉などが挙げられる。
これらの顔料および無機系添加剤は、単独であるいは複数組み合わせて用いることができる。このうち特に黒色顔料としてカーボンブラックが、白色顔料として酸化チタンが好ましい。上記着色剤を配合して所望の色の粒子を作製できる。
これらの顔料および無機系添加剤は、単独であるいは複数組み合わせて用いることができる。このうち特に黒色顔料としてカーボンブラックが、白色顔料として酸化チタンが好ましい。上記着色剤を配合して所望の色の粒子を作製できる。
また、粒子は平均粒子径d(0.5)が、1〜20μmの範囲であり、均一で揃っていることが好ましい。平均粒子径d(0.5)がこの範囲より大きいと表示上の鮮明さに欠け、この範囲より小さいと粒子同士の凝集力が大きくなりすぎるために表示媒体としての移動に支障をきたすようになる。
さらに本発明では、帯電性粒子の粒子径分布に関して、下記式に示される粒子径分布Spanを5未満、好ましくは3未満とする。
Span=(d(0.9)−d(0.1))/d(0.5)
(但し、d(0.5)は粒子の50%がこれより大きく、50%がこれより小さいという粒子径をμmで表した数値、d(0.1)はこれ以下の粒子の比率が10%である粒子径をμmで表した数値、d(0.9)はこれ以下の粒子が90%である粒子径をμmで表した数値である。)
Spanを5以下の範囲に納めることにより、粒子のサイズが揃い、表示媒体としての均一な移動が可能となる。
Span=(d(0.9)−d(0.1))/d(0.5)
(但し、d(0.5)は粒子の50%がこれより大きく、50%がこれより小さいという粒子径をμmで表した数値、d(0.1)はこれ以下の粒子の比率が10%である粒子径をμmで表した数値、d(0.9)はこれ以下の粒子が90%である粒子径をμmで表した数値である。)
Spanを5以下の範囲に納めることにより、粒子のサイズが揃い、表示媒体としての均一な移動が可能となる。
さらにまた、使用した帯電性粒子の内、最大径を有する帯電性粒子のd(0.5)に対する最小径を有する帯電性粒子のd(0.5)の比を10以下とすることが肝要である。たとえ粒子径分布Spanを小さくしたとしても、互いに帯電特性の異なる粒子が互いに反対方向に動くので、互いの粒子サイズを同程度とし反対方向に容易に移動できるようにするのが好適であり、それがこの範囲となる。
なお、上記の粒子径分布および粒子径は、レーザー回折/散乱法などから求めることができる。測定対象となる粒子にレーザー光を照射すると空間的に回折/散乱光の光強度分布パターンが生じ、この光強度パターンは粒子径と対応関係があることから、粒子径および粒子径分布が測定できる。
ここで、本発明における粒子径および粒子径分布は、体積基準分布から得られたものである。具体的には、Mastersizer2000(Malvern Instruments Ltd.)測定機を用いて、窒素気流中に粒子を投入し、付属の解析ソフト(Mie理論を用いた体積基準分布を基本としたソフト)にて、粒子径および粒子径分布の測定を行なうことができる。
ここで、本発明における粒子径および粒子径分布は、体積基準分布から得られたものである。具体的には、Mastersizer2000(Malvern Instruments Ltd.)測定機を用いて、窒素気流中に粒子を投入し、付属の解析ソフト(Mie理論を用いた体積基準分布を基本としたソフト)にて、粒子径および粒子径分布の測定を行なうことができる。
さらに、表示媒体とする粒子群を気体中空間で駆動させる表示パネルに適用する場合には、基板間の表示媒体を取り巻く空隙部分の気体の管理が重要であり、表示安定性向上に寄与する。具体的には、空隙部分の気体の湿度について、25℃における相対湿度を60%RH以下、好ましくは50%RH以下とすることが重要である。
この空隙部分とは、図1(a)、(b)〜図3(a)、(b)において、対向する基板1、基板2に挟まれる部分から、電極5、6(電極を基板の内側に設けた場合)、表示媒体3W、3Bの占有部分、隔壁4の占有部分(隔壁を設けた場合)、表示パネルのシール部分を除いた、いわゆる表示媒体が接する気体部分を指すものとする。
空隙部分の気体は、先に述べた湿度領域であれば、その種類は問わないが、乾燥空気、乾燥窒素、乾燥アルゴン、乾燥ヘリウム、乾燥二酸化炭素、乾燥メタンなどが好適である。この気体は、その湿度が保持されるように表示パネルに封入することが必要であり、例えば、表示媒体の充填、表示パネルの組み立てなどを所定湿度環境下にて行い、さらに、外からの湿度侵入を防ぐシール材、シール方法を施すことが肝要である。
この空隙部分とは、図1(a)、(b)〜図3(a)、(b)において、対向する基板1、基板2に挟まれる部分から、電極5、6(電極を基板の内側に設けた場合)、表示媒体3W、3Bの占有部分、隔壁4の占有部分(隔壁を設けた場合)、表示パネルのシール部分を除いた、いわゆる表示媒体が接する気体部分を指すものとする。
空隙部分の気体は、先に述べた湿度領域であれば、その種類は問わないが、乾燥空気、乾燥窒素、乾燥アルゴン、乾燥ヘリウム、乾燥二酸化炭素、乾燥メタンなどが好適である。この気体は、その湿度が保持されるように表示パネルに封入することが必要であり、例えば、表示媒体の充填、表示パネルの組み立てなどを所定湿度環境下にて行い、さらに、外からの湿度侵入を防ぐシール材、シール方法を施すことが肝要である。
本発明のドットマトリックス型情報表示用パネルにおける基板と基板との間隔は、表示媒体が移動できて、コントラストを維持できればよいが、通常10〜500μm、好ましくは10〜200μmに、さらに好ましくは10〜100μm、特に好ましくは10〜50μmに調整される。
対向する基板間セル内の気体中空間における表示媒体の体積占有率は5〜70%が好ましく、さらに好ましくは5〜60%である。70%を超える場合には表示媒体としての移動に支障をきたし、5%未満の場合にはコントラストが不明確となり易い。
対向する基板間セル内の気体中空間における表示媒体の体積占有率は5〜70%が好ましく、さらに好ましくは5〜60%である。70%を超える場合には表示媒体としての移動に支障をきたし、5%未満の場合にはコントラストが不明確となり易い。
本発明のドットマトリックス型情報表示用パネルは、大画面での表示が必要となる、看板、ポスター、黒板やホワイトボード等の掲示板として好適に用いられる。また、本発明のドットマトリックス型情報表示用パネルの駆動方式については、パネル自体にスイッチング素子を用いない単純マトリックス駆動方式やスタティック駆動方式、また、薄膜トランジスタ(TFT)で代表される三端子スイッチング素子あるいは薄膜ダイオード(TFD)で代表される二端子スイッチング素子を用いたアクティブマトリックス駆動方式など、種々のタイプの駆動方式が適用できる。
1、2 パネル基板
3W 白色表示媒体
3B 黒色表示媒体
3Wa 負帯電性白色粒子
3Ba 正帯電性黒色粒子
4−1 基板間ギャップ確保用隔壁
4−2 セル形成用隔壁
4−2−1、4−2−2 セル形成用隔壁部分
4 隔壁
5、6 電極
11 接着剤
21−1 第1のセル
21−2 第2のセル
21−3 第3のセル
22R 赤色カラーフィルター
22G 緑色カラーフィルター
22BL 青色カラーフィルター
31 大画面
32、32−1〜32−4 表示用パネルユニット
33−1〜33−4 フランジ部
35−1〜35−4 ライン電極端部
36−1〜36−4 ライン電極端部
41 大画面
42、43 接続回路ユニット基板
44、45 接続端子配置部
3W 白色表示媒体
3B 黒色表示媒体
3Wa 負帯電性白色粒子
3Ba 正帯電性黒色粒子
4−1 基板間ギャップ確保用隔壁
4−2 セル形成用隔壁
4−2−1、4−2−2 セル形成用隔壁部分
4 隔壁
5、6 電極
11 接着剤
21−1 第1のセル
21−2 第2のセル
21−3 第3のセル
22R 赤色カラーフィルター
22G 緑色カラーフィルター
22BL 青色カラーフィルター
31 大画面
32、32−1〜32−4 表示用パネルユニット
33−1〜33−4 フランジ部
35−1〜35−4 ライン電極端部
36−1〜36−4 ライン電極端部
41 大画面
42、43 接続回路ユニット基板
44、45 接続端子配置部
Claims (5)
- 帯電性粒子を含んだ粒子群として構成した表示媒体を、パネル基板間の空間を隔壁で区切って設けたセル内で、観察側基板に設けた電極と、背面側基板に設けた電極とが、対向して形成する対向対画素電極間を移動させて、画像等の情報を表示するA3判以上の大画面表示を行うドットマトリックス型情報表示用パネルであって、
四角形状である1画素の画素サイズ(対辺間距離)が500μmを超えるものであって、粒子群を配置するセルと、対向対画素電極との関係が、複数セル対1画素となるように構成したことを特徴とするドットマトリックス型情報表示用パネル。 - 粒子群を配置するセルを形成する隔壁において、四角形状である1画素を囲むように形成する隔壁部分を、パネル基板間のギャップ確保機能を担う基板間ギャップ確保用隔壁として構成するとともに、前記基板間ギャップ確保用隔壁の内側領域をさらに細かく区切って複数のセルを形成する隔壁を、基板間ギャップ確保用隔壁の幅よりも狭い幅のセル形成用隔壁として構成したことを特徴とする請求項1に記載のドットマトリックス型情報表示用パネル。
- 前記隔壁で区切られて形成された四角形セルの大きさが、100〜500μmの1辺と100〜500μmの1辺の範囲であることを特徴とする請求項2に記載のドットマトリックス型情報表示用パネル。
- 前記基板間ギャップ確保用隔壁の幅が、20〜100μmの範囲であり、前記セル形成用隔壁の幅が、5〜30μmの範囲であることを特徴とする請求項2または3に記載のドットマトリックス型情報表示用パネル。
- A3判以上の大画面を、複数の切り離された小画面パネルからなる表示用パネルユニットで構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のドットマトリックス型情報表示用パネル。
Priority Applications (1)
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JP2008186188A JP2010026161A (ja) | 2008-07-17 | 2008-07-17 | ドットマトリックス型情報表示用パネル |
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Publications (1)
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2008
- 2008-07-17 JP JP2008186188A patent/JP2010026161A/ja not_active Withdrawn
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A621 | Written request for application examination |
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A761 | Written withdrawal of application |
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