JP2010026072A - 表示パネル - Google Patents
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Abstract
【課題】大型の表示部を構成する際における表示パネルの配設及び配線作業を容易に行うことができる表示パネルを提供すること。
【解決手段】隣接する表示パネル1に対する相対移動を規制するための規制手段4,5,18,19と、隣接する表示パネル1と電気的に接続するための接続端子6,7,20,21と、表示部8を構成する表示装置26と、表示装置26の表示制御を行う表示制御手段27と、を備え、規制手段4,5,18,19及び接続端子6,7,20,21は表示パネル1の本体1a側面に設けられ、規制手段4,5,18,19にて隣接する表示パネル1に対する相対移動が規制されることで、表示パネル1の接続端子6,7,20,21と隣接する表示パネル1の接続端子6,7,20,21とが接続されるようになっている。
【選択図】図2
【解決手段】隣接する表示パネル1に対する相対移動を規制するための規制手段4,5,18,19と、隣接する表示パネル1と電気的に接続するための接続端子6,7,20,21と、表示部8を構成する表示装置26と、表示装置26の表示制御を行う表示制御手段27と、を備え、規制手段4,5,18,19及び接続端子6,7,20,21は表示パネル1の本体1a側面に設けられ、規制手段4,5,18,19にて隣接する表示パネル1に対する相対移動が規制されることで、表示パネル1の接続端子6,7,20,21と隣接する表示パネル1の接続端子6,7,20,21とが接続されるようになっている。
【選択図】図2
Description
本発明は、前面に表示部が形成され、互いに隣接配置することにより大型表示部を構成することが可能な表示パネルに関する。
従来、この種の表示装置としては、例えば複数枚の表示パネルを隣接配置させ、それぞれの表示パネルを動作させるプリント基板を互いにコネクタケーブルにより接続することによって、複数の表示パネルによる大型表示部を実現しているものがある(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記特許文献1に記載の表示装置にあっては、複数の表示パネルを隣接配置した後に、プリント基板同士をコネクタケーブルにより接続しなければならないばかりか、この配線接続作業を表示パネルの背面側で行わなければならないため、特に壁面等に表示パネルを配置する場合等、配線作業が極めて困難になるという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、大型の表示部を構成する際における表示パネルの配設及び配線作業を容易に行うことができる表示パネルを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の表示パネルは、
前面に表示部が形成され、互いに隣接配置することにより大型表示部を構成することが可能な表示パネルであって、
隣接する表示パネルに対する相対移動を規制するための規制手段と、
前記隣接する表示パネルと電気的に接続するための接続端子と、
前記表示部を構成する表示装置と、
前記表示装置の表示制御を行う表示制御手段と、
を備え、
前記規制手段及び前記接続端子は前記表示パネルの本体側面に設けられ、
前記規制手段にて隣接する表示パネルに対する相対移動が規制されることで、当該表示パネルの接続端子と前記隣接する表示パネルの接続端子とが接続されるようになっていることを特徴としている。
この特徴によれば、表示パネルの側方に隣接配置された表示パネルに対する相対移動の規制とともに接続端子の接続が行われ、表示パネルの配設作業と配線作業とを別個に行う必要がないので、施工現場における作業負荷を効果的に低減できる。また、複数の表示パネル同士が接続端子を介して電気的に接続されることで、いずれか一つの表示パネルに表示データや電力を供給すれば、隣接する表示パネルに表示データや電力が伝達されていくため、各表示パネル毎に直接表示データや電力を供給しなくて済む。
前面に表示部が形成され、互いに隣接配置することにより大型表示部を構成することが可能な表示パネルであって、
隣接する表示パネルに対する相対移動を規制するための規制手段と、
前記隣接する表示パネルと電気的に接続するための接続端子と、
前記表示部を構成する表示装置と、
前記表示装置の表示制御を行う表示制御手段と、
を備え、
前記規制手段及び前記接続端子は前記表示パネルの本体側面に設けられ、
前記規制手段にて隣接する表示パネルに対する相対移動が規制されることで、当該表示パネルの接続端子と前記隣接する表示パネルの接続端子とが接続されるようになっていることを特徴としている。
この特徴によれば、表示パネルの側方に隣接配置された表示パネルに対する相対移動の規制とともに接続端子の接続が行われ、表示パネルの配設作業と配線作業とを別個に行う必要がないので、施工現場における作業負荷を効果的に低減できる。また、複数の表示パネル同士が接続端子を介して電気的に接続されることで、いずれか一つの表示パネルに表示データや電力を供給すれば、隣接する表示パネルに表示データや電力が伝達されていくため、各表示パネル毎に直接表示データや電力を供給しなくて済む。
本発明の請求項2に記載の表示パネルは、請求項1に記載の表示パネルであって、
前記表示パネルの本体は四角形状に形成され、
前記規制手段は、前記表示パネルの四側面のうち隣り合う二側面に凸設された嵌合部と、隣り合う他の二側面に凹設された被嵌合部と、から構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、表示パネルの四側面のうち隣り合う二側面に形成された嵌合部が隣り合う他の二側面に形成された被嵌合部に嵌合することで、上下左右方向の相対移動が規制されることになるので、簡単な構造で相対移動を規制することができる。
前記表示パネルの本体は四角形状に形成され、
前記規制手段は、前記表示パネルの四側面のうち隣り合う二側面に凸設された嵌合部と、隣り合う他の二側面に凹設された被嵌合部と、から構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、表示パネルの四側面のうち隣り合う二側面に形成された嵌合部が隣り合う他の二側面に形成された被嵌合部に嵌合することで、上下左右方向の相対移動が規制されることになるので、簡単な構造で相対移動を規制することができる。
本発明の請求項3に記載の表示パネルは、請求項2に記載の表示パネルであって、
前記接続端子は、前記嵌合部及び前記被嵌合部に形成されることを特徴としている。
この特徴によれば、規制手段を構成する嵌合部及び被嵌合部にて接続端子が接続されるため、接続エラーが生じにくくなる。
前記接続端子は、前記嵌合部及び前記被嵌合部に形成されることを特徴としている。
この特徴によれば、規制手段を構成する嵌合部及び被嵌合部にて接続端子が接続されるため、接続エラーが生じにくくなる。
本発明の請求項4に記載の表示パネルは、請求項1ないし3のいずれかに記載の表示装置であって、
前記接続端子の導通状態を確認可能な導通状態確認手段を備え、
前記表示制御手段は、前記導通状態確認手段による導通状態の確認結果を前記表示部に表示させることが可能であることを特徴としている。
この特徴によれば、施工者は、電気的な接続状態を確認しながら表示パネルを配設していくことができるため、接続エラーが生じにくくなる。
前記接続端子の導通状態を確認可能な導通状態確認手段を備え、
前記表示制御手段は、前記導通状態確認手段による導通状態の確認結果を前記表示部に表示させることが可能であることを特徴としている。
この特徴によれば、施工者は、電気的な接続状態を確認しながら表示パネルを配設していくことができるため、接続エラーが生じにくくなる。
本発明の請求項5に記載の表示パネルは、請求項1ないし4のいずれかに記載の表示パネルであって、
前記表示部は、表示情報を電子的に書き換え可能な電子ペーパーにて構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、表示装置の表示部が、表示情報を保持するための電力を必要としない電子ペーパーから構成されていることで、少ない電力供給で種々の表示情報を表示することができる。
前記表示部は、表示情報を電子的に書き換え可能な電子ペーパーにて構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、表示装置の表示部が、表示情報を保持するための電力を必要としない電子ペーパーから構成されていることで、少ない電力供給で種々の表示情報を表示することができる。
本発明に係る表示パネルを実施するための最良の形態を実施例に基づいて以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、本発明の実施例としての表示パネルが適用された部屋の全体像を示す斜視図であり、図2(a)は、表示パネルを示す正面図であり、図2(b)は、表示パネルを示す平面図であり、図2(c)は、表示パネルを示す側面図であり、図3は、図2(a)における表示パネルを示す一部拡大A−A断面図であり、図4は、表示パネルの構成を示すブロック図であり、図5は、表示パネルの連設を示す正面図である。以下、図2(a)および図4の紙面手前側を表示パネルの正面側(前方側)とし、図3の紙面上方側を表示パネルの正面側(前方側)として説明する。
図1の符号1は、本発明の実施例としての表示パネルである。この表示パネル1は、正面視四角形状に形成されており、例えば、屋内の壁2の内面に対して背面を接着し、上下及び左右に隣接配置される。そして、これら複数の表示パネル1が互いに連設されることによって、各表示パネル1の表示部により大型表示部3が構成されるようになっており、これら隣接配置された複数の表示パネル1のうちいずれかの表示パネル1に後述する制御装置32(図4参照)を接続し、該制御装置32から絵柄、模様、画像、文字等の表示データ(表示情報)を送信することで大型表示及び表示内容を切り替えできるようになっている。
表示パネル1は、特に図3に示すように、樹脂材により正面(前面)が開口する箱状に形成されたパネル本体1aを有しており、この本体1aの右側面、左側面及び上側面、下側面のうち、表示パネル1の右側面には、図2(a)〜図2(c)に示すように、隣接する表示パネル1に連設するための嵌合部4が突設され、表示パネル1の下側面には、嵌合部4と同形に形成され、隣接する表示パネル1に連設するための嵌合部5が突設されている。
これら嵌合部4,5のうち、嵌合部4は、上下方向から嵌合部4の右側面中央に向かって傾斜するテーパ面4a,4bを有している。また、嵌合部5は、左右方向から嵌合部5の下側面中央に向かって傾斜するテーパ面5a,5bを有している。
更に、嵌合部4の右側面には、隣接する表示パネル1に対して電気的に接続するための雄端子部6が設けられている。同様に、嵌合部5の下側面には、雄端子部6と同一構成の雄端子部7が設けられている。
更に、嵌合部4のテーパ面4aには、表示パネル1の使用者が切換操作可能なスライドスイッチ16が埋設されており、嵌合部5のテーパ面5aには、スライドスイッチ16と同一構成のスライドスイッチ17が埋設されている。これらスライドスイッチ16,17を「ON」と「OFF」とで切換操作することによって雄端子部6,7が隣接する表示パネル1に対して電気的に接続するか否かを選択可能となっている。
表示パネル1の左側面には、隣接する表示パネル1の嵌合部4が嵌合可能な被嵌合部18が凹設されており、表示パネル1の上側面には、隣接する表示パネル1の嵌合部5が嵌合する被嵌合部19が凹設されている。
また、被嵌合部18の右側面には、隣接する表示パネル1の嵌合部4が嵌合した際に、この嵌合部4の雄端子部6と当接する雌端子部20(図3参照)が設けられている。被嵌合部19の下側面には、隣接する表示パネルの嵌合部5が嵌合した際に、この嵌合部5の雄端子部7と当接する、雌端子部20と同一構成の雌端子部21(図4参照)が設けられている。つまり、雄端子部6と雌端子部20及び雄端子部7と雌端子部21(図4参照)は、それぞれ一対となって本発明における接続端子を構成している。
表示パネル1の正面側には、図2(a)に示すように、表示情報の表示が可能であり、表示内容を電子的に書き換え可能な電子ペーパー9によって構成された表示部8が設けられている。また、この表示部8には、前述したような絵柄、模様、画像、文字等とは別に、表示パネル1を製造出荷する際に初期画面が表示されるようになっている。
この初期画面には、表示パネル1を個々に識別可能なパネルIDが画面左上部に表示され、円形の基準点Cが画面中央に表示される。この基準点Cからは、嵌合部4,5及び被嵌合部18,19に対して計4本の直線状の導通ライン22,23,24,25が表示されて、正面視十字を形成している。これら導通ライン22,23,24,25は、スライドスイッチ16,17を操作することで選択される隣接する表示パネル1に対する電気的な接続の導通状態を確認可能なように、表示パネル1の正面視から表示するためのラインである。
これら導通ライン22,23,24,25のうち、導通ライン22,25は、それぞれスライドスイッチ16,17の切換に対して表示部8での表示が変化するようになっている。具体的には、対応するスライドスイッチ16,17が操作されることで隣接する表示パネル1に電気的な接続が可能となると、導通ライン22,25は白抜き実線で表示される。逆に、対応するスライドスイッチ16,17が操作されることで隣接する表示パネル1に電気的な接続が不可能となると、導通ライン22,25は点線で表示される。
つまり、図2(a)に示すように、表示パネル1の製造出荷時の段階では、スライドスイッチ16が「ON」となっていることで、導通ライン22が白抜き実線で表示されている。一方、スライドスイッチ17が「OFF」となっていることで導通ライン25が点線で表示されている。尚、導通ライン23,24は、常に実線で表示されている。
パネル本体1aには正面から収容部1bが凹設されている。この収容部1bには、後述する表示制御部27(図5参照)が配置されている基板15と、電子ペーパー9と、電子ペーパー9が構成する表示部8を保護するための保護パネル10と、が積層されて構成される表示装置26が収容されている。
この電子ペーパー9は、液晶モニタと異なりバックライト等を用いないため、液晶モニタ等の他の表示画面を有する電気機器と比較して消費電力が少なくて済むようになっている。更に、電子ペーパー9は、表示部8の書き換え時のみに電力を使用し、電力が供給されない状態であっても表示部8の表示内容を維持できるようになっている。
本実施例における電子ペーパー9の表示方式は、マイクロカプセル電気泳動方式を採用している。具体的には、電子ペーパー9は、カバーフィルム11の正面に形成された磁気泳動記憶層12と、磁気泳動記憶層12を覆う透光性を有する保護層13と、から構成されている。このうち、カバーフィルム11の正面側及び保護層13の背面側には、図示しない透明電極が配置されている。また、磁気泳動記憶層12には、無数の透明なマイクロカプセル14が封じ込められており、このマイクロカプセル14の中には、帯電された白と黒の粒子が内包されている。そして、磁気泳動記憶層12内に透明電極によって所定の電圧をかけることでマイクロカプセル14内の粒子を移動させることで、表示部8の書き換えを行うようになっている。尚、保護パネル10は、無色透明な樹脂材によって収容部1bと略同形に構成されており、表示装置26を外部からの衝撃等から保護するようになっている。
次に、表示パネル1の構成を図4に基づいて説明する。表示パネル1は、雄端子部6,7と、雌端子部20,21と、後述する制御装置32から受信した表示情報及びパネルIDが記憶される記憶部28と、記憶部28に記憶された表示情報を電子ペーパー9に表示させる表示制御を行う本発明における表示制御手段としての表示制御部27と、スライドスイッチ16,17と、電子ペーパー9の表示内容を書き換えるための電力を供給する小型電池29と、で構成されている。このうち、表示制御部27は、表示部8に導通ライン22,23,24,25を表示させる本発明における導通状態確認手段を構成している。
尚、表示制御部27は、スライドスイッチ16,17の切り換えの監視も行っている。具体的には、表示制御部27は、スライドスイッチ16,17が「ON」に切り換えられたことを検知すると、導通ライン22,25を白抜き実線に表示するように電子ペーパー9の表示制御を行い、スライドスイッチ16,17が「OFF」に切り換えられたことを検知すると、導通ライン22,25を点線に表示するように電子ペーパー9の表示制御を行う。
また、表示制御部27は、嵌合部4,5が被嵌合部18,19に嵌合することによって雄端子部6,7と雌端子部20,21とが当接して電気的に接続されたことを検知し、該接続された雄端子部6,7及び雌端子部20,21に対応する導通ライン22,23,24,25を黒色表示とするように電子ペーパー9の表示内容を書き換える。
尚、この導通状態の確認及び表示書き換えは、電源に接続される前に行われるため、これに必要な電力は、パネルに内蔵された小型電池29から供給されるようになっている。
次に、前述のように構成された表示パネル1の連設配置の一例を説明する。前述した壁2の内面に上下左右方向に複数の表示パネル1を隣接配置する場合、下方から上方に向けて上方に積み上げるように表示パネル1を配置していく。また、以下の説明では、このように連設配置される複数の表示パネル1の電気的な接続を、スライドスイッチ16,17の切換操作の組合せによって、数珠繋ぎ(ディジーチェーン)に接続することとする。
まず、各表示パネル1を壁2に配置する前に、表示パネル1のスライドスイッチ16,17の切換操作を当該表示パネル1の配置位置に応じて行うことで、雄端子部6,7の電気的な接続と、表示部8の導通ライン22,25の表示切り換えと、が行われる。
そして、特に図示はしないが、最下段の表示パネル1は、嵌合部5を床面に当接させた状態で、隣接する表示パネル1の被嵌合部18に嵌合部4を嵌合させることによって左右に連設される。このとき、床面と当接する嵌合部5は、見映えを良くする為にも、図1に示すように、正面側から表示パネル1の下側面と床面間に化粧板29を嵌め込むことによって隠蔽される。また、この化粧板29と、嵌合部5によって表示パネル1が前傾しないよう支持がなされる。
図5に示すように、2段目以降の表示パネル1は、右方に隣接する表示パネル1の被嵌合部18に嵌合する嵌合部4と、下方に隣接する表示パネル1の被嵌合部19に嵌合する嵌合部5と、を同時に嵌合させるために、テーパ面4a,4b,5a,5bの傾斜に合わせて白抜き矢印で示す左上方から右下方に向けてスライドされる。このようにすることで、嵌合部4,5を被嵌合部18,19に嵌合した表示パネル1は、隣接する表示パネル1に対する左右及び上下の相対移動が規制される。つまり、嵌合部4と被嵌合部18及び嵌合部5と被嵌合部19は、それぞれ一対となって本発明における規制手段を構成している。
嵌合部4,5が被嵌合部18,19に嵌合することによって雄端子部6,7と、雌端子部20,21が当接したとき、連設された隣接する表示パネル1の両表示制御部27は、この当接により電気的に接続したか否かを判定し、接続されたと判定した場合、該接続された雄端子部6,7及び雌端子部20,21に対応する導通ライン22,23,24,25を黒色表示とするように電子ペーパー9を書き換える。
尚、ここで表示制御部27が電気的に接続したと判定しなかった場合、導通ライン22,23,24,25が黒色表示にならないため、正常に接続されていない、つまり導通状態となっていないことを容易に確認することができる。このように、表示制御部27は、表示制御部27による導通状態の確認結果を表示部8に表示させることが可能であるので、施工者は、電気的な接続状態を確認しながら表示パネル1を配設していくことができるため、断線により表示パネル1の配置をやり直しする等の手間がなくなる。
そして、表示パネル1の連設配置が完了したら、図4に示すように、左下端部に配置された表示パネル1’の雌端子部20に、表示情報を連設配置された表示パネル1に送信するための制御装置32を接続する。図1及び図4に示すように、連設配置された表示パネル1のうち、左端部に配置された表示パネル1’の左方には、制御装置32との接続を隠蔽するための化粧板30が取り付けられる。また、連設配置された表示パネル1のうち、右端部に配置された表示パネル1’’の右方には、嵌合部4を隠蔽するための化粧板31が取り付けられる。
尚、前述したように連設配置された表示パネル1に表示情報を表示させるには、制御装置32が、連設配置される表示パネル1のパネルIDを取得し、各表示パネル1ごとに配置位置に応じた表示データを生成し、該生成した表示データをパネルIDとともに送信することで、各表示パネル1は、記憶されているパネルIDと一致するパネルIDを含む表示データを取得し、該取得した表示データに基づいて表示することで、大型表示部3での大型表示が可能となる。
このように構成された本発明の実施例としての表示パネル1にあっては、表示パネル1の側方に隣接配置された表示パネル1に対する相対移動の規制とともに雄端子部6,7と、雌端子部20,21と、の接続が行われ、表示パネル1の配設作業と配線作業とを別個に行う必要がないので、施工現場における作業負荷を効果的に低減できる。また、複数の表示パネル1同士が雄端子部6,7と雌端子部20,21と、を介して電気的に接続されることで、いずれか一つの表示パネル1に表示データや電力を供給すれば、隣接する表示パネル1に表示データや電力が伝達されていくため、各表示パネル1毎に直接表示データや電力を供給しなくて済む。
また、規制手段は、表示パネル1の四側面のうち隣り合う二側面に凸設された嵌合部4,5と、隣り合う他の二側面に凹設された被嵌合部18,19と、から構成されているので、表示パネル1の四側面のうち隣り合う二側面に形成された嵌合部4,5が隣り合う他の二側面に形成された被嵌合部18,19に嵌合することで、上下左右方向の相対移動が規制されることになるので、簡単な構造で相対移動を規制することができる。
また、雄端子部6,7及び雌端子部20,21は、嵌合部4,5及び被嵌合部18,19に形成されることで、規制手段を構成する嵌合部4,5及び被嵌合部18,19にて接雄端子部6,7と、雌端子部20,21と、が接続されるため、接続エラーが生じにくくなる。
また、表示部は、表示情報を電子的に書き換え可能な電子ペーパーにて構成されているので、表示装置26の表示部8が、表示情報を保持するための電力を必要としない電子ペーパー9から構成されていることで、少ない電力供給で種々の表示情報を表示することができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、表示部8を電子ペーパー9によって構成したが、有機ELや、液晶ディスプレイ等で表示部8を構成してもよい。
また、前記実施例では、表示パネル1を、嵌合部4と被嵌合部18及び嵌合部5と被嵌合部19を嵌合させることにより、表示パネル1同士の相対移動を規制し、雄端子部6と雌端子部20及び雄端子部7と雌端子部21(図4参照)の当接状態が維持されるようにしていたが、嵌合部4と被嵌合部18及び嵌合部5と被嵌合部19に磁石を設けたり、隣接する表示パネル1同士をネジによって螺着することによって、雄端子部6と雌端子部20及び雄端子部7と雌端子部21(図4参照)の離間を防止するようにしてもよい。
また、前記実施例では、電子ペーパー9の表示方式を、帯電された白と黒の粒子が内包されているマイクロカプセル14を封入した磁気泳動記憶層12内に透明電極によって所定の電圧をかけることで、マイクロカプセル14内の粒子を移動させ、表示部8の書き換えを行うマイクロカプセル電気泳動方式として説明したが、半球ごとに白と黒に塗り分けられた球形微粒子に電圧をかけることで、球形微粒子を回転させて表示部8の書き換えを行うツイストボール方式等、表示部8の表示情報を電力の消費無しに保持できるものであれば、電子ペーパー9の表示方式は問わない。
1,1’,1’’ 表示パネル
1a パネル本体
3 大型表示部
4 嵌合部(規制手段)
5 嵌合部(規制手段)
6,7 雄端子部(接続端子)
8 表示部
9 電子ペーパー
16,17 スイッチ
18,19 被嵌合部(規制手段)
20,21 雌端子部(接続端子)
22,23 導通ライン
24,25 導通ライン
26 表示装置
27 表示制御部(表示制御手段,導通状態確認手段)
C 基準点
1a パネル本体
3 大型表示部
4 嵌合部(規制手段)
5 嵌合部(規制手段)
6,7 雄端子部(接続端子)
8 表示部
9 電子ペーパー
16,17 スイッチ
18,19 被嵌合部(規制手段)
20,21 雌端子部(接続端子)
22,23 導通ライン
24,25 導通ライン
26 表示装置
27 表示制御部(表示制御手段,導通状態確認手段)
C 基準点
Claims (5)
- 前面に表示部が形成され、互いに隣接配置することにより大型表示部を構成することが可能な表示パネルであって、
隣接する表示パネルに対する相対移動を規制するための規制手段と、
前記隣接する表示パネルと電気的に接続するための接続端子と、
前記表示部を構成する表示装置と、
前記表示装置の表示制御を行う表示制御手段と、
を備え、
前記規制手段及び前記接続端子は前記表示パネルの本体側面に設けられ、
前記規制手段にて隣接する表示パネルに対する相対移動が規制されることで、当該表示パネルの接続端子と前記隣接する表示パネルの接続端子とが接続されるようになっていることを特徴とする表示パネル。 - 前記表示パネルの本体は四角形状に形成され、
前記規制手段は、前記表示パネルの四側面のうち隣り合う二側面に凸設された嵌合部と、隣り合う他の二側面に凹設された被嵌合部と、から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。 - 前記接続端子は、前記嵌合部及び前記被嵌合部に形成されることを特徴とする請求項2に記載の表示パネル。
- 前記接続端子の導通状態を確認可能な導通状態確認手段を備え、
前記表示制御手段は、前記導通状態確認手段による導通状態の確認結果を前記表示部に表示させることが可能であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の表示パネル。 - 前記表示部は、表示情報を電子的に書き換え可能な電子ペーパーにて構成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の表示パネル。
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