JP2010025908A - リニアスケールとリニアエンコーダとアブソリュート型リニアエンコーダとアクチュエータ - Google Patents

リニアスケールとリニアエンコーダとアブソリュート型リニアエンコーダとアクチュエータ Download PDF

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Abstract

【課題】 コンパクト化が容易で、低コストの信頼性の高いアブソリュート型リニアエンコーダとリニアスケールとリニアエンコーダとそれらアブソリュート型リニアエンコーダとリニアスケールとリニアエンコーダを使用したアクチュエータを提供すること。
【解決手段】 高反射率の長尺部材又は高反射率のテープを主構成とするリニアスケールにおいて、インク塗布或いはレーザー光加工にて低反射域を形成することにより製造を容易化したアブソリュートリニアスケール、及びそれを用いたエンコーダ、アクチュエータ。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、精密位置決めシステムに用いられるリニアスケールとリニアエンコーダとアブソリュート型リニアエンコーダとアクチュエータに係り、特に、装置のコンパクト化が容易で、信頼性も確保されて、低コスト化できるように工夫したものに関する。
精密位置決め装置において、位置決めフィードバック用のセンサーとして、例えば、リニアエンコーダが使用される。これはリニアエンコーダが高精度であって低コストであることに起因する。ところが、現在多く用いられているリニアエンコーダは原点復帰動作の必要なインクリメンタル型である。この種のインクリメンタル型のリニアエンコーダの場合には、装置立ち上げ時或いはトラブル発生時には原点復帰動作を行わせる必要がある。その為、装置の稼働率が低下してしまうという問題があった。
そこで、インクリメンタル型のリニアエンコーダに代わってアブソリュート型のリニアエンコーダの使用が提案されている。この種のアブソリュート型のリニアエンコーダの場合には原点復帰動作が不要になるからである。
上記アブソリュート型のリニアエンコーダを開示するものとして、例えば、特許文献1、特許文献2等がある。
特開平5−80849号公報 特開2003−83766号公報
上記従来の構成によると次のような問題があった。
まず、特許文献1及び特許文献2に開示されているアブソリュート型リニアエンコーダの場合には、何れもその構成が複雑であり、且つ、コストが高いという問題があった。又、リニアスケール部及び検出ヘッド部のコンパクト化が困難であるという問題があった。さらに、信号の伝送が複雑であるという問題があった。
例えば、特許文献1に開示されているアブソリュート型リニアエンコーダの場合には、静電容量式と光電式を併用することにより少ないトラック数で高分解能と広い測長範囲を実現している。しかしながら、検出手段、コードパターンともに2系統必要であり、そのためコンパクト化は不可能であった。
又、特許文献2に記載されたアブソリュート型リニアエンコーダの場合には、位相差の異なるリニアスケールを用いることにより2組のリニアスケールまで減少させることができるが、その精度確保にはやや複雑な信号処理を必要としており、やはりコンパクト化を実現することは困難であった。
このような問題に対して、本件特許本出願人は、特願2007−54972号を出願している(未だ未公開)。そこにはバッテリーバックアップを用いたアブソリュート型リニアエンコーダが開示されている。しかしながら、その場合には、バッテリーバックアップを用いなければならず、そのバッテリーバックアップ時間があまり長くないという問題があるとともに、バッテリーの設置スペースが必要になってしまうという問題があった。
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、コンパクト化が容易で、低コストの信頼性の高いリニアスケールとリニアエンコーダとアブソリュート型リニアエンコーダとそれらリニアスケールとリニアエンコーダとアブソリュート型リニアエンコーダを使用したアクチュエータを提供することにある。
上記目的を達成するべく本願発明の請求項1によるリニアスケールは、レーザー光を用いて加工したことを特徴とするものである。
又、請求項2によるリニアスケールは、請求項1記載のリニアスケールにおいて、レーザー光の波長が略1064nmより短いことを特徴とするものである。
又、請求項3によるリニアスケールは、請求項2記載のリニアスケールにおいて、レーザー光の波長が略650nmより短いことを特徴とするものである。
又、請求項4によるリニアスケールは、 請求項2記載のリニアスケールにおいて、レーザー光の波長が略750〜900nmであることを特徴とするものである。
又、請求項5によるリニアスケールは、請求項1〜請求項4の何れかに記載のリニアスケールを用いたことを特徴とするものである。
又、請求項6によるアブソリュート型リニアエンコーダは、一つのインクリメンタルリニアスケールと略90度の位相差間隔を持つ2種類の信号の検出器とを主構成とするインクリメンタルリニアスケール部と、PN符号系列アブソリュートリニアスケールと1つ又は複数の検出器を主構成とするアブソリュートリニアスケール部と、を具備してなるアブソリュート型リニアエンコーダにおいて、上記リニアスケールはレーザー光を用いて加工したものであることを特徴とするものである。
又、請求項7によるリニアスケールは、高反射率の長尺部材又は高反射率のテープを主構成とすることを特徴とするものである。
又、請求項8によるリニアスケールは、 請求項7記載のリニアスケールにおいて、 上記高反射率の長尺部材が鏡面仕上げされている圧延材であることを特徴とするものである。
又、請求項9によるリニアスケールは、 請求項8記載のリニアスケールにおいて、 圧延により鏡面仕上げされていることを特徴とするものである。
又、請求項10によるリニアスケールは、請求項7記載のリニアスケールにおいて、 アルミが蒸着されている高反射率のテープを用いることを特徴とするものである。
又、請求項11によるリニアスケールは、インク塗布にて低反射部を形成することを特徴とするものである。
又、請求項12によるリニアスケールは、請求項11記載のリニアスケールにおいて、インク塗布をインクジェット或いはディスペンサー或いは転写にて行うことを特徴とするものである。
又、請求項13によるリニアスケールは、高反射率の長尺部材又は高反射率のテープを主構成とするリニアスケールにおいて、インク塗布或いはレーザー光加工にて低反射部を形成することを特徴とするものである。
又、請求項14によるアブソリュート型リニアエンコーダは、請求項7又は請求項11又は請求項13に記載されたリニアスケールを用いたことを特徴とするものである。
又、請求項15によるアクチュエータは、請求項6又は請求項14記載のアブソリュート型リニアエンコーダを用いたことを特徴とするものである。
以上述べたように本発明の請求項1によるリニアスケールは、レーザー光を用いて加工したことを特徴とするものであり、それによって、リニアスケールの製造を容易化することができる。
又、請求項2によるリニアスケールは、請求項1記載のリニアスケールにおいて、レーザー光の波長が略1064nmより短いことを特徴とするものであり、それによって、多数のスケール素材におけるレーザー光の吸収率(%)を高めることができ{特に、鉄(Fe)やニッケル(Ni)}、精度の高い良品質のリニアスケールを容易に得ることができる。
又、請求項3によるリニアスケールは、請求項2記載のリニアスケールにおいて、レーザー光の波長が略650nmより短いことを特徴とするものであり、それによって、多数のスケール素材に関してレーザー光の吸収率(%)を高めることができ{特に、鉄(Fe)やニッケル(Ni)、銅(Cu)、金(Au)}、上記効果をより確実なものとすることができる。
又、請求項4によるリニアスケールは、請求項1記載のリニアスケールにおいて、レーザー光の波長が略750〜900nmであることを特徴とするものであり、それによって、多数のスケール素材{特に、アルミニウム(Al)}に関してレーザー光の吸収率(%)を高めることができ、上記効果をより確実なものとすることができる。
又、請求項5によるリニアエンコーダは、請求項1〜請求項4の何れかに記載のリニアスケールを用いたことを特徴とするものであり、リニアエンコーダの製造を容易化することができる。
又、請求項6によるアブソリュート型リニアエンコーダは、一つのインクリメンタルリニアスケールと略90度位相差を持つ2種類の信号の検出器を主構成とするインクリメンタルリニアスケール部と、PN符号系列アブソリュートリニアスケールと1つ又は複数の検出器を主構成とするアブソリュートリニアスケール部と、よりなるアブソリュート型リニアエンコーダにおいて、レーザー光を用いて加工したリニアスケールを用いたことを特徴とするものであり、それによって、アブソリュート型リニアエンコーダの製造を容易化することができる。
又、請求項7によるリニアスケールは、高反射率の長尺部材又は高反射率のテープを主構成とすることを特徴とするものであり、それによって、リニアスケールの製造を容易化することができる。
又、請求項8によるリニアスケールは、 請求項7記載のリニアスケールにおいて、 上記高反射率の長尺部材が鏡面仕上げされている圧延材であることを特徴とするものであり、それによって、上記効果をより確実なものとすることができる。
又、請求項9によるリニアスケールは、 請求項8記載のリニアスケールにおいて、 圧延により鏡面仕上げされていることを特徴とするものであり、それによって、上記効果をより確実なものとすることができる。
又、請求項10によるリニアスケールは、請求項7記載のリニアスケールにおいて、 アルミが蒸着されている高反射率のテープを用いることを特徴とするものであり、それによって、上記効果をより確実なものとすることができる。
又、請求項11によるリニアスケールは、インク塗布にて低反射部を形成することを特徴とするものであり、それによって、上記効果をより確実なものとすることができる。
又、請求項12によるリニアスケールは、請求項11記載のリニアスケールにおいて、インク塗布をインクジェット或いはディスペンサー或いは転写にて行うことを特徴とするものであり、所望のリニアスケールを容易に製造することができる。
又、請求項13によるリニアスケールは、高反射率の長尺部材又は高反射率のテープを主構成とするリニアスケールにおいて、インク塗布或いはレーザー光加工にて低反射部を形成することを特徴とするものであり、それによって、所望のリニアスケールを容易に製造することができる。
又、請求項14によるアブソリュート型リニアエンコーダは、請求項7又は請求項11又は請求項13に記載されたリニアスケールを用いたことを特徴とするものであり、所望のアブソリュート型リニアエンコーダを容易に製造することができる。
又、請求項15によるアクチュエータは、請求項6又は請求項14記載のアブソリュート型リニアエンコーダを用いたことを特徴とするものであり、所望の構成のアクチュエータを容易に製造することができるものである。
以下、図1乃至図5を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。この第1の実施の形態は本願発明を一軸アクチュエータに適用した例を示すものである。図1は本実施の形態によるアクチュエータの全体の構成を示す平面図である。まず、ハウジング1があり、このハウジング1にはスライダ3が図1中左右方向(矢印a方向)に移動可能な状態で取り付けられている。上記ハウジング1内にはボールねじ5が内装されているとともに駆動モータ7が設置されている。上記ボールねじ5は上記駆動モータ7の出力軸に連結されていて、駆動モータ7によって回転駆動されるように構成されている。
尚、ボールねじ5と駆動モータ7の出力軸が一体化されたものもある。
上記ボールねじ5には図示しないボールナットがその回転を規制された状態で螺合・配置されている。既に説明したスライダ3はこのボールナットに固着されている。上記ハウジング1にはガイド9、11が設置されていて、これらガイド9、11によって上記スライダ3の図1中左右方向への移動をガイドする。そして、駆動モータ7を適宜の方向に回転させることによりボールねじ5が同方向に回転し、それによって、ボールナットを介してスライダ3が上記ガイド9、11によってガイドされながら適宜の方向(図1中左右方向)に移動する。
上記ガイド11側にはリニアスケール部21が設置されており、一方、上記スライダ3には検出ヘッド部23が取り付けられている。又、アクチュエータに対して離間した場所にはコントローラ部25が設置されている。
次に、上記リニアスケール部21、検出ヘッド部23、コントローラ部25の構成について詳しく説明する。図2は図1の中から上記リニアスケール部21、検出ヘッド部23、コントローラ部25を抽出して示す図である。まず、リニアスケール部21は、インクリメンタルリニアスケール31、PN符号系列アブソリュートリニアスケール33とから構成されている。上記インクリメンタルリニアスケール31は縞状をなしていて、例えば、80μmピッチの光学反射式のものとして構成されている。すなわち、上記インクリメンタルリニアスケール31は、40μmの高反射率領域31aと、40μmの低反射領域31bが交互に配置されて連なった構成をなしている。
一方、上記PN符号系列アブソリュートリニアスケール33は1ビットが80μmに構成されていて、高反射率領域33aと低反射領域33bがPN符号系列に基づいて配置された構成になっている。上記PN符号系列とは擬似ランダム系列であり、この擬似ランダム系列とは、例えば、スペクトラム拡散通信、白色雑音生成、暗号化、エラー訂正等に広く使われているものである。上記PN符号系列の生成にはLFSR(Linear Feedback Shift Register)と称されるシフトレジスタが使用される。このシフトレジスタは、図3に示すような構成になっており、XORゲート(又は、XNORゲート)51によって帰還をかける構成になっている。
尚、このLFSRについては追って詳細に説明する。
図2に戻って検出ヘッド部23側の構成をみてみると、まず、上記インクリメンタルリニアスケール31に対応する二つの検出器、すなわち、A相検出器35とB相検出器37が設置されている。これら二つのA相検出器35とB相検出器37は、インクリメンタルリニアスケール31のピッチ間隔を360°としたとき、90°の位相差間隔で配置されている。そして、上記インクリメンタルリニアスケール31と二つのA相検出器35、B相検出器37とによってインクリメンタルスケール部を構成している。
上記A相検出器35、B相検出器37は光学式のものであり、上記インクリメンタルリニアスケール31に対してLED光を投射し、インクリメンタルリニアスケール31にて反射した光をフォトダイオードによって受光する構成のものである。又、これらA相検出器35、B相検出器37は既に説明したように90°の位相差間隔をおいて配置されており、又、その検出領域がスケールの1/2ピッチより広くなっている。又、これらA相検出器35、B相検出器37からの出力信号は略正弦波である。すなわち、A相検出器35からは正弦波の信号が出力され、B相検出器37からは余弦波の信号が出力されるように構成されている。
又、上記検出ヘッド部23には、上記PN符号系列アブソリュートリニアスケール33に対応する一つのZ相検出器39が設置されている。このZ相検出器39も既に説明したA相検出器35及びB相検出器37と同様に光学式のものであり、上記PN符号系列アブソリュートリニアスケール33に対してLED光を投射し、PN符号系列アブソリュートリニアスケール33にて反射した光をフォトダイオードによって受光する構成のものである。上記PN符号系列アブソリュートリニアスケール33と一つのZ相検出器39とによってアブソリュートリニアスケール部を構成している。
尚、本実施の形態では一つのZ相検出器39を使用するように構成しているが、二つ以上のZ相検出器を使用する構成も考えられる。
又、上記検出ヘッド部23には、分割器41と同期回路43が設けられている。上記A相検出器35、B相検出器37からの検出信号は上記分割器41と同期回路43に夫々入力される。又、上記Z相検出器39からの検出信号も上記同期回路43に入力される。そして、上記分割器41と同期回路43からの信号、すなわち、分割器41からのA相信号とB相信号、同期回路43からのZ相信号はラインドライバ45及びコントローラ部25のラインレシーバ47を介してコントローラ49に入力されるものである。又、このコントローラにはエラー判定手段61が設けられている。
以上が本実施の形態によるアクチュエータ及びそこに使用されているアブソリュート型リニアエンコーダの概略の構成である。以下、各部の構成をその作用・効果を交えながらさらに詳細に説明していく。
上記インクリメンタルリニアスケール31は、既に説明したように、80μmピッチにて構成されていて比較的粗い構成になっている。上記分割器41はそのような粗い構成のインクリメンタルリニアスケール31の分解能を向上させるために設けられているものである。本実施の形態においては、上記分割器41として、比較的安価な抵抗分割器を使用する構成になっている。
因みに、この実施の形態では16分割することにより分解能を5μmまで向上させるようにしている。
すなわち、A相検出器35とB相検出器37から略90度の位相差を持った略正弦波の2つの出力信号を出力させ、それらを上記分割器41によって位相分割する。又、分割された90度位相差のA相信号とB相信号は原信号の1/4倍の20μmピッチの90度位相差信号として出力することにより、進行方向の情報を含み、且つ、信号周波数を上げないようにできている。この20μmピッチのA相信号とB相信号はコントローラ49で受信された後さらに1/4倍に分割され、結局、5μmの高分解能を達成されることになる。
因みに、インクリメンタルリニアスケール31側の出力信号の分割数を上げると原信号の信号品質要求が高くなる。さらに、上記分割器41として安価な抵抗分割器を使用することはできなくなり、かなり高価なDSPタイプの分割器を使用することになる。
次に、前述したLFSRについて詳細に説明する。LFSRは、図3に示されているように、15個(0〜14の15ビット)のシフトレジスタによって構成されている。このような構成をなすLFSRにおいて、発生可能なPN符号系列の周期長(PN符号系列長、L)は次の式(I)に示すようなものである。
L=2−1―――(I)
但し、
L:PN符号系列長
m:ビット数(検出連続信号数)
である。
PN符号系列は二値(0/1、ここでは白黒)の擬似ランダム系列の一つであって、比較的短い連続したm個の信号によって長大な信号周期(L)を得ることができる信号系列である。例えば、m=15個であればPN符号系列長(L)は、既に説明した式(I)によれば、次の式(II)に示すようなものとなる。
L =215−1=32767―――(II)
又、本実施の形態における上記LFSRの場合には、前述したように、0ビットと1ビットの信号がXORゲート51を介して14ビットへフィードバックされるように構成されている。
又、図2に示したインクリメンタルリニアスケール31は、既に説明したように、80μmピッチである。又、アブソリュートリニアスケール33も1ビットが80μmであり、よって、m=15でのアブソリュートスケール33のストローク(S)は次の式(III)に示すようなものとなる。
S=80μm×32767=約2.6m―――(III)
尚、式(I)、(II)から明らかなように、アブソリュートリニアスケール部側のPN符号系列の上記検出連続信号数mを増加させることにより長いストロークが実現できる。
既に説明したように、本実施の形態ではアブソリュートリニアスケール33のZ相検出器39は1個であり、この1個のZ相検出器39によって必要連続信号数mを走査することによりアブソリュート位置データ検出信号を得るようにしている。その為、検出連続信号数mが増大するとより長い距離の走査が必要となる。
因みに、この実施の形態では次の式(IV)に示すような移動範囲で済む構成になっている。
80μm×15=1.2mm―――(IV)
すなわち、インクリメンタルリニアスケール31の比較的粗いスケールピッチ80μmとアブソリュートリニアスケール33の比較的短い検出連続信号数(m=15)とを組合せることにより、高分解能(5um)と長ストローク(約2.6m)が同時に得られる構成になっている。
このように、PN符号系列をアブソリュートリニアスケール33に適用すれば長ストロークのアブソリュート型リニアスケールを得ることが可能になるが、多数の連続信号(本実施の形態の場合には15個)を読み取る必要があり、その為通常であれば多数個(15個)の検出器を必要としてしまう。この点、本実施の形態では、上記したように、Z相検出器39を一つとし該一つのZ相検出器を15ビット分動かすことによって15個の連続信号を得て、それをレジスタあるいはメモリーに蓄積することによって15個の検出連続信号を得るようにしている。よって、多数の検出器を要することなく装置の小型化と低コスト化を図ることができるものである。
次に、同期回路43による同期に関して説明する。図2に示すように、PN符号系列における「1111」や「0000」等の連続信号では1ビットずつの区別が困難である。そこで、本実施の形態では、インクリメンタルリニアスケール31とアブソリュートリニアスケール33を同期させた配置とし、併せて夫々のA相検出器35、B相検出器37、Z相検出器39を同期・配置することにより、インクリメンタルリニアスケール部の信号に同期してアブソリュートリニアスケール部の信号を1ビットずつ分離して取り込むように構成している。
さらに詳しく説明すると、この実施の形態では、インクリメンタルリニアスケール31のピッチ80μmがアブソリュートリニアスケール33の1ビットに対応するような配置とし、インクリメンタルリニアスケール部のA相検出器35がアブソリュートリニアスケール部のZ相検出器39と同位相になるように配置している。それによって、図4に示すように、B相検出器37の「立上り」又は「立下り」変化時であって、且つ、A相検出器35が「High(1)」である時にアブソリュートリニアスケール33の信号を読み込めば1ビットずつ分離して検出することができる。
又、インクリメンタルリニアスケール部のA相検出器35及びB相検出器37の出力信号は、前述したように、分割器41によりその分解能が向上されるようになっている。仮に、分割後の高分解能信号によってアブソリュートリニアスケール部の信号を同期させて得ようとすると、信号が安定せず読取エラーが発生することが懸念される。すなわち、高分解能信号ではインクリメンタル信号の位相を特定することができず、よって、アブソリュートリニアスケール33の信号反転境界近傍にて信号を検出するような場合も生じるからである。その為、信号が安定しないケースが発生して読取エラーが生じてしまうものである。
そこで、本実施の形態では、分割器41によって分割される前のA相検出器35とB相検出器37からのインクリメンタル信号を同期回路43に取り込むように構成しており、それによって、A相検出器35が40μm幅の「High(1)」信号の真ん中直上にいる時に読み込むことができ、最も短い1ビット信号でも、Z相検出器39が信号反転境界より20μmだけ離れた信号スケールの直上にて同期して読み込むことができ、安定した信号検出が可能になる。
インクリメンタルリニアスケール部の出力信号と同期してアブソリュートリニアスケール部の出力信号を出力させる同期回路43は、上記の通りB相検出器37の「立上り」又は「立下り」変化時であって、且つ、A相検出器35が「High(1)」である時にアブソリュートリニアスケール部のZ相検出器39の信号を取り込みラッチする回路である。したがって、この同期回路43によりZ相検出器39の出力信号は単相のデジタル信号に変換されることになり、通常のインクリメンタルリニアエンコーダの原点信号と同様の単相デジタル信号となる。つまり、A相検出器35、B相検出器37からのインクリメンタル出力信号と共に通常のインクリメンタルリニアエンコーダの出力信号と同様の出力となる。その結果、一般のアブソリュートエンコーダのように各社各様の複雑な信号伝送は不要となり信号の伝送も容易化されることになる。
又、上記分割器41及び同期回路43を検出ヘッド部23に組込むことにより、検出ヘッド部23より出力される信号がA相デジタル信号、B相デジタル信号、Z相デジタル信号のみとなり(ラインドライバ45利用時は+A、−A、+B、−B、+Z、−Z)、その結果、信号間の伝送遅延も少なくて信頼性も確保できるとともにコントローラ49における入力も容易となり低コスト化を図ることができる。
ここで、図2に示すアブソリュート型リニアエンコーダとしての作用を整理すると、検出ヘッド部23にて生成された20μmピッチの90度位相差を持つA相信号とB相信号及びPN符号系列信号であるZ相信号がラインドライバ45、ラインレシーバ47を介してコントローラ49に入力される。電源立ち上げ直後の絶対位置検出はスライダ3を一方向に駆動させることによって、検出ヘッド部23をリニアスケール部21に対して相対運動させる。その時、インクリメンタル信号であるA相信号とB相信号の80μmカウント毎(5μm分解能パルスの16カウント毎)にZ相信号をコントローラ49の16ビットレジスタ(又はメモリー)に取り込んでいく。15ビット目に最初のZ相信号を入れ、次の信号が入力されると次々に若いビットの方に信号(データ)をシフトして取り込んでいく。0ビットから14ビットまで15個のデータが取得されたら、そのデータと対応する絶対位置(アブソリュートデータ)を予め作成されている対応表から得るものである。
尚、LFSRの演算により求めてもよい。
そのようにして得られた絶対位置をアップダウンカウンタのオフセット値としてセットする、それによって、電源立ち上げ直後の位置検出が完了する。これらのプロセスはいずれもコントローラ49のソフトシーケンスで行うようになっており、それによって、コンパクト化と低コスト化を図ることができる。
尚、絶対位置が一旦アップダウンカウンタにセットされれば、その後はインクリメンタル信号であるA相信号とB相信号のみによってアップダウンカウンタにおいてカウントすることによって位置情報を得ることができる。
又、図1に示すアクチュエータとしてその作用をみると、上記したように、コントローラ49におけるソフト処理によりPN符号系列に対応する絶対位置を検出し、コントローラ49の内部のアップダウンカウンタに初期値として設定し、アップダウンカウンタを作動させることによって位置情報を得る。コントローラ49はその位置情報に基づいて駆動モータ7を制御してスライダ3を指令位置に位置決めするものである。
次に、既に説明したインクリメンタルリニアスケール31、PN符号系列アブソリュートリニアスケール33をどのようにして製造するかについて説明する。
一般に、この種のリニアスケールは、例えば、リソグラフィーやエッチングによって製作される。そのようなリソグラフィーやエッチングを行うためにはリニアスケールと同様のパターン加工が施されたマスクが必要となる。そして、リニアスケールの長さが短い場合には一枚のマスクで、且つ、一度の露光で済む。これに対して、リニアスケールが長い場合には、リニアスケールを一定距離移動させながら同一のマスクを繰り返し使用しながら多数回の露光を行うことになる。
しかしながら、図2に示すPN符号系列アブソリュートリニアスケール33の場合のようにパターンが不規則な場合には、繰り返しパターンがないので、同一のマスクを繰り返し使用することはできず、ストローク全長にわたる長いマスクが必要となる。或いは、多数枚のマスクをリニアスケールを一定距離移動させる度に交換して露光を行わなければならない。そのため製作工程が複雑になるとともに製造コストが上昇してしまうという問題があったる。
そこで、本実施の形態の場合には、レーザー光を用いてスケール素材を加工することにより直接所望のスケールを製造するようにしており、それによって、複雑なスケール製作工程を単純化して製作を容易にするとともに製造コストの低減を図るようにしている。すなわち、反射率の高い表面を備えた金属製スケール素材又は表面に反射率の高い金属薄膜を備えたスケール素材に対してレーザー光を照射し、そのレーザー光の照射部位の表面を粗として低反射率領域を形成する。そして、レーザー光未照射部位の高反射率領域との組合せによって所望のスケールパターンを形成するものである。
例えば、図2に示すPN符号系列アブソリュートリニアスケール33に関しては、信号「1」の領域のみレーザー光を照射して低反射率領域とし、信号「0」の領域はレーザー光未照射領域として高反射率領域とするものである。又、このようなリニアスケール製作方法の場合には、例えば、スケール素材を長手方向に移動させながらレーザー光照射をスケールパターンに合わせて制御するだけで実現されるものであり、よって、リニアスケールの長さが長くても容易に製造することができる。
又、金属或いは金属薄膜は反射率が高いので、最も一般的に用いられているCOレーザー光の場合には殆どのレーザー光が反射されてしまい繊細に加工することができない。そこで、本実施の形態の場合には、より短波長のレーザー光を用いることにより繊細な加工を可能にしている。すなわち、本実施の形態の場合には、YAGレーザー光或いはYVO4レーザー光等を用いるようにしている。これらYAGレーザー光或いはYVO4レーザー光等は、COレーザー光の波長が約10μmと長いのに対して、その波長を約1μm(例えば、1064nm)まで短くすることができる。それによって、レーザー光の吸収率(%)を大幅に改善させることができレーザー光照射部位のみの表面を粗とすることができるものである。
又、波長1μm以下のレーザー光の吸収率は鉄(Fe)やニッケル(Ni)が高く、例えば、ステンレス鋼やニッケル鍍金膜、ニッケルクロム鍍金膜等のスケール材料が好適である。
尚、図5に波長約1μm(1000nm)以下での各種金属のレーザー光吸収率のデータを示す。図5は縦軸にレーザー光吸収率(%)をとり横軸に波長(nm)をとり、各種金属、すなわち、銅(Cu)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉄(Fe)、アルミニウム(Al)のレーザー光吸収率(%)を示している。図5中線図aが銅(Cu)、線図bが金(Au)、線図cがニッケル(Ni)、線図dが鉄(Fe)、線図eがアルミニウム(Al)のレーザー光吸収率(%)を夫々示している。
図5に示すように、波長650nm以下では大部分の金属においてそのレーザー光吸収率(%)が波長1000nmでのレーザー光吸収率(%)より大幅に向上している。よって、波長650nm以下のレーザー光を照射することにより繊細な加工が可能となり、高精度のリニアスケールを製作ができる。波長650nm以下のレーザー光としては、例えば、波長1064nm基本波のYVO4レーザー光をSHG結晶を用いて半分の532nmに変換するグリーンレーザーを用いることが考えられる。
この波長650nm以下のレーザー光照射では、鉄(Fe)やニッケル(Ni)系等に加え、金(Au)や銅(Cu)の加工性が大幅に改善される。又、図5に示されているように、アルミニウム(Al)では波長750〜900nm辺りにレーザー光吸収率(%)のピークがあり、アルミニウム(Al)やアルミニウム薄膜等のスケールを用いる場合は波長800nm近傍のレーザー光を照射することが繊細なスケール作成に好ましい。波長800nmのレーザー光としては赤色のレーザーダイオード等を用いることが考えられる。
次に、図1乃至図4、図6乃至図9を参照して本発明の第2の実施の形態を説明する。前記第1の実施の形態の場合には、レーザー光を用いてスケール素材を加工することにより、所望のスケール、例えば、図2に示すンクリメンタルリニアスケール31、PN符号系列アブソリュートリニアスケール33を直接製造するようにしており、それによって、複雑なスケール製作工程を単純化して製作を容易にするとともに製造コストの低減を図るようにしている。
これに対して、この第2の実施の形態の場合には、高反射率の長尺のスケール素材又は高反射率のテープ素材に、インクを部分的に塗布することによって低反射率領域を形成し、この低反射領域とインクが塗布されていない高反射領域との組み合わせによって、所望のスケール、例えば、図2に示すインクリメンタルリニアスケール31、PN符号系列アブソリュートリニアスケール33を直接製造するようにしたものであり、それによって、複雑なスケール製作工程を単純化して製作を容易にすることによって製造コストの低減を図るようにしたものである。例えば、図2に示すインクリメンタルリニアスケール31、PN符号系列アブソリュートリニアスケール33のスケールパターンにおいて、信号「1」の領域のみにインクを塗布して低反射率領域とし、信号「0」の領域はインク未塗布部として高反射率領域とするものである。
上記高反射率のスケール素材としては、例えば、ステンレス鋼又はアルミニウムの圧延板が考えられる。これはステンレス鋼又はアルミニウムの圧延板の場合には長尺の細長い材料が安価で入手できるからである。又、それらステンレス鋼又はアルミニウムの圧延材の表面に高い反射率を付与するには、例えば、バフ研磨等による鏡面研磨が一般的である。しかしながら、バフ研磨等では圧延で形成された良好な平面に研磨によるダレが生じ平面性が劣化することが懸念される。そこで、より鏡面に仕上げた圧延ロールによって圧延のままでも鏡面の得られる圧延材を用いるのが最も望ましい。
又、上記高反射率のスケール素材としては、他に、アルミ蒸着テープが考えられる。すなわち、平滑な樹脂テープの上にアルミニウムを蒸着で着けて高反射率のスケール素材としたものである。
因みに、この実施の形態の場合にはステンレス鋼を例に挙げて説明するものとする。
次に、上記高反射率のスケール素材にインクを部分的に塗布する手段であるが、例えば、長尺のスケール素材を長手方向にステップ送りで移動させながら、インク塗布ヘッドをスケール素材の短手方向にスケールパターンに合わせ走査・制御する構成が考えられる。このような構成であればスケール素材の長さが長くても容易に製造することができる。
この実施の形態の場合には、図6及び図7に示すようなインクジェット法を採用するようにしている。インクジェット法の場合には微細な塗布が可能であると共にインク噴出方向の制御又は多点噴出が可能であるので好都合である。図6及び図7に示すように、スケール素材であるステンレス鋼帯61の短手方向(X方向)に沿ってインクジェットヘッド63を走査する。すなわち、ステンレス鋼帯61を図中左方向(Y方向)に40ミクロンステップで送り、且つ、スケールパターンに合わせてインクジェットヘッド63をX方向に捜査して40ミクロン幅の線引きを行う。これを40ミクロンステップ送りにて繰り返すことによって、図8及び図9に示すようなインクリメンタルリニアスケール31とPN符号系列アブソリュートリニアスケール33の所望のスケールパターンを長尺で形成することができる。
尚、本実施の形態ではインクリメンタルリニアスケール31は線幅40ミクロンであり、PN符号系列アブソリュートリニアスケール33は線幅80ミクロンである。
又、図8及び図9に示すように、インク塗布部65にはインクが塗布されており低反射率領域となっており、それ以外の領域はインク未塗布部67であって、高反射率の鏡面仕上げステンレス鋼帯そのものであり高反射率領域となってする。これら低反射領域と高低反射率領域の組合せによって、所望のスケールパターン、すなわち、図2に示すインクリメンタルリニアスケール31とPN符号系列アブソリュートリニアスケール33が形成されることになる。
尚、本発明は前記第1、第2の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、前記第1、第2の実施の形態の場合には、検出連続信号数mを「15」としたが、アブソリュートリニアエンコーダの必要な分解能およびストロークで最適な検出連続信号数mの値は変わってくるので、例えば、より長いストロークでは検出連続信号数mとして「17〜18」が適している場合もある。
又、前記第1、第2の実施の形態の場合にはZ相検出器を一つとしたが、それに限定されるものではない。例えば、二個用いることも考えられ、その場合にはZ相信号は二つになるが、二つのZ相検出器を約m/2ビットだけ離間させた設置することにより連続信号検出のための移動距離を約半分にすることができる。
又、前記第2の実施の形態では、インクジェット法を例に挙げて説明したが、少なくともX方向に線引きできるものであればその他の方法でも構わない。例えば、多点化するか或いはX方向に走査できるアクチュエータを付与することによってX方向の線引きが可能なディスペンサーを使用することも考えられ、さらに、転写でも良い。
その他、図示した構成はあくまで一例であり、様々な変形が考えられる。
本発明は、例えば、リニアスケールとリニアエンコーダとアブソリュート型リニアエンコーダとアクチュエータに係り、特に、装置のコンパクト化、信号の伝送の単純化を図ることができるように工夫したものに関し、例えば、精密位置決めシステムに用いられるアブソリュート型リニアエンンコーダと該アブソリュート型リニアエンンコーダを使用したアクチュエータに好適である。
本発明の第1、第2の実施の形態を示す図で、アクチュエータの構成を示す平面図である。 本発明の第1、第2の実施の形態を示す図で、アクチュエータに使用されているアブソリュートリニアエンンコーダの構成を示すブロック図である。 本発明の第1、第2の一実施の形態を示す図で、LSFRの構成を示すブロック図である。 本発明の第1、第2の実施の形態を示す図で、インクリメンタルリニアスケール部の信号とアブソリュートリニアスケール部の信号の同期を説明するための図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、各種金属のレーザ光吸収率(%)を示す特性図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、インクジェットによるインク塗布を示す平面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、インクジェットによるインク塗布を示す側面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、図6のVIII部を拡大して示す一部平面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、図8のIX−IX断面図である。
符号の説明
1 ハウジング
3 スライダ
5 ボールねじ
7 駆動モータ
9 ガイド
11 ガイド
21 リニアスケール部
23 検出ヘッド部
25 コントローラ部
31 インクリメントリニアスケール
33 アブソリュートリニアスケール
35 A相検出器
37 B相検出器
39 Z相検出器
41 分割器
43 同期回路
45 ラインドライバ
47 ラインレシーバ
49 コントローラ
61 ステンレス鋼帯
63 インクジェットヘッド

Claims (15)

  1. レーザー光を用いて加工したことを特徴とするリニアスケール。
  2. 請求項1記載のリニアスケールにおいて、
    レーザー光の波長が略1064nmより短いことを特徴とするリニアスケール。
  3. 請求項2記載のリニアスケールにおいて、
    レーザー光の波長が略650nmより短いことを特徴とするリニアスケール。
  4. 請求項2記載のリニアスケールにおいて、
    レーザー光の波長が略750〜900nmであることを特徴とするリニアスケール。
  5. 請求項1〜請求項4の何れかに記載のリニアスケールを用いたことを特徴とするリニアエンコーダ。
  6. 一つのインクリメンタルリニアスケールと略90度の位相差間隔を持つ2種類の信号の検出器とを主構成とするインクリメンタルリニアスケール部と、PN符号系列アブソリュートリニアスケールと1つ又は複数の検出器を主構成とするアブソリュートリニアスケール部と、を具備してなるアブソリュート型リニアエンコーダにおいて、
    上記リニアスケールはレーザー光を用いて加工したものであることを特徴とするアブソリュート型リニアエンコーダ。
  7. 高反射率の長尺部材又は高反射率のテープを主構成とすることを特徴とするリニアスケール。
  8. 請求項7記載のリニアスケールにおいて、
    上記高反射率の長尺部材が鏡面仕上げされている圧延材であることを特徴とするリニアスケール。
  9. 請求項8記載のリニアスケールにおいて、
    圧延により鏡面仕上げされていることを特徴とするリニアスケール。
  10. 請求項7記載のリニアスケールにおいて、
    アルミが蒸着されている高反射率のテープを用いることを特徴とするリニアスケール。
  11. インク塗布にて低反射部を形成することを特徴とするリニアスケール。
  12. 請求項11記載のリニアスケールにおいて、
    インク塗布をインクジェット或いはディスペンサー或いは転写にて行うことを特徴とするリニアスケール。
  13. 高反射率の長尺部材又は高反射率のテープを主構成とするリニアスケールにおいて、インク塗布或いはレーザー光加工にて低反射部を形成することを特徴とするリニアスケール。
  14. 請求項7又は請求項11又は請求項13に記載されたリニアスケールを用いたことを特徴とするアプソリュート型リニアエンコーダ。
  15. 請求項5記載のリニアエンコーダ又は請求項6又は請求項14記載のアブソリュート型リニアエンコーダを用いたことを特徴とするアクチュエータ。
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