JP2010025876A - 微小距離測定方法および微小距離測定装置 - Google Patents

微小距離測定方法および微小距離測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】微小な物体とそれに近接する透光性の物体との距離、または物体表面の微小領域とそれに近接する透光性の物体との距離を測定する。
【解決手段】透光性の基板とそれに近接する物体との距離を光学的に測定する微小距離測定方法および装置は、レンズで集光した光を基板を通過させて物体に投光し、その際に基板の表面に斜め角度で前記光を入射させ、物体の表面で反射して基板を通過した光を受光し、受光した光の振動方向の異なる偏光成分の位相差を検出し、検出した位相差に基づいて基板と物体との距離を決定する。基板を通過した光の非点収差に因る物体上の照射スポットの拡がりを低減する透光性部材がレンズと基板との間の光路内に挿入され、透光性部材と基板とを通過した光が物体に入射する。
【選択図】図1

Description

本発明は、透光性の基板とそれに近接する物体との距離を光学的に測定する微小距離測定方法および微小距離測定装置に関する。
僅かに離れた物体どうしの間の距離を正確に測定する方法は、例えばコンピュータを初めとする各種機器にデータ記憶手段として組み込まれるハードディスクドライブのスライダーの性能評価において重要である。スライダーは磁気ヘッドの支持体であり、高速回転するハードディスクの間近に磁気ヘッドを位置させる。スライダーとハードディスクとの距離は浮上高(フライングハイト)と呼ばれる。
ハードディスクは不透明の磁気記録層を有するので、浮上高の光学的な測定方法はハードディスクに代えて透光性部材であるガラスディスクを回転させ、ガラスディスクに近接するスライダーにガラスディスクを介して測定用の光を投光する。
投光に際して測定用の光を透明なディスクに垂直ではなく斜めに入射させる方法がある(特許文献1)。この測定方法では、ガラスディスクを通過した後にABS(Air Bearing Surface)と呼ばれるスライダー表面で反射して再びディスクを通過した反射光が、強度メータと位相検出器とに受光される。そして、受光された光の偏光sと偏光pの相対的な位相とそれぞれの偏光の光量に基づいて、既知の関数を適用して浮上高が計算される。この測定方法には、測定用の光の投光および受光を担う光学装置を用いてスライダー表面の複素屈折率をも測定することができるという利点がある。複素屈折率は上記関数に関わるパラメータであり、正確な浮上高を算出する上で測定すべきものである。複素屈折率の測定では、ディスクを介さずにスライダーに測定用の光が投光される。
特開平08−271230号公報
例えば複雑な表面形状をもつスライダーの性能を評価するには、スライダー表面の一部分に注目して浮上高を測定したり、複数の部分のそれぞれにおける浮上高を測定したりする必要がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされ、微小な物体とそれに近接する透光性の物体との距離、または物体表面の微小領域とそれに近接する透光性の物体との距離の測定に有用な測定方法および測定装置の提供を目的としている。
上記目的を達成する測定方法は、透光性の基板とそれに近接する物体との距離を光学的に測定する微小距離測定方法であって、レンズで集光した光を前記基板を通過させて前記物体に投光し、その際に前記基板の表面に斜め角度で前記光を入射させる過程、前記物体の表面で反射して前記基板を通過した光を受光する過程、受光した光の振動方向の異なる偏光成分の位相差を検出する過程、および検出した位相差に基づいて前記基板と前記物体との距離を決定する過程を備えており、前記基板を通過した光の非点収差に因る前記物体上の照射スポットの拡がりを低減する透光性部材を前記レンズと前記基板との間の光路内に挿入し、前記透光性部材と前記基板とを通過した光を前記物体に入射させる。
透光性部材の挿入によって物体上の照射スポットの拡がりが低減されるので、物体表面のより小さい領域とそれに近接する基板との距離の測定が可能になる。また、スポット中心付近の照射強度が大きくなるので、受光信号のSN比が高まって測定精度が向上する。
好ましい態様では、前記透光性部材として、材質および厚さが前記基板のそれらと実質的に等しい補正板を前記光路内に挿入し、その際に前記補正板に入射する光の入射角度が前記斜め角度と等しくかつ前記基板に入射する光のp偏光方向に沿うように前記補正板を配置する。この態様によれば、特殊な光学部品ではなく、基板と同種の板を用いて比較的に容易に物体上の照射スポットの絞り込みを実現することができる。
他の好ましい態様では、前記透光性部材として、材質が前記基板のそれと実質的に等しい偶数枚の補正板を前記光路内に挿入し、その際にあらかじめ前記補正板のうちの半分である第1補正板の厚さの合計および残りの半分である第2補正板の厚さの合計を共に前記基板の厚さの半分としておき、前記第1補正板に入射する光の入射角度が前記斜め角度と等しくかつ前記基板に入射する光のp偏光方向に沿うように前記第1補正板を配置し、前記第2補正板に入射する光の入射角度が前記斜め角度と等しくかつ前記p偏光方向に沿いかつ前記第1補正板と平行でないように前記第2補正板を配置する。この態様には、第1補正板による光軸の変位と第2補正板による光軸の変位とが打ち消しあって、これら補正板の挿入による物体上の照射スポット位置のずれの軽減される利点がある。
透光性部材の材質は必ずしも基板の材質と完全に同一である必要はなく、光学的性質(主に複素屈折率)が基板のそれと類似しておればよい。許容される類似範囲は物体上で所望の十分に小さい照射スポット径が得られる範囲である。
透光性部材としてシリンドリカルレンズを用いても良い。シリンドリカルレンズの曲率半径は投光用のレンズの開口数(NA)に応じて選定される。シリンドリカルレンズは、基板に光が斜め角度で入射することにより生じる非点収差を低減するように適切に配置される。
上記目的を達成する測定装置は、透光性の基板とそれに近接する物体との距離を光学的に測定する微小距離測定装置であって、レーザ光源とレンズを備え、前記レンズで集光したレーザ光を前記基板を通過させて前記物体に投光し、その際に前記基板の表面に斜め角度で前記レーザ光を入射させる投光手段、前記物体の表面で反射して前記基板を通過したレーザ光を受光し、受光したレーザ光の振動方向の異なる偏光成分の位相差を検出する受光手段、および検出された位相差に基づいて前記基板と前記物体との距離を決定する信号処理手段を備えており、前記投光手段は、前記レンズと前記基板との間の光路内に挿入されて前記基板を通過した光の非点収差に因る前記物体上の照射スポットの拡がりを低減する透光性部材を備える。
本発明によれば、微小な物体とそれに近接する透光性の物体との距離、または物体表面の微小領域とそれに近接する透光性の物体との距離を測定することができる。
図1は本発明の実施形態に係る浮上高測定装置1の概略図である。浮上高測定装置1は、透光性の基板であるガラスディスク5とそれに近接する物体としてのスライダー7との距離h(以下、これを浮上高hという)を光学的に測定する微小距離測定装置である。この浮上高測定装置1は、ハードディスクドライブの部品であるスライダーの設計評価において1つまたは複数の試作品の性能試験に用いることができ、また、スライダーの量産における製品検査にも用いることができる。
図1のように、浮上高測定装置1は、ハードディスク(記録媒体)の代用品としてのガラスディスク5、ガラスディスク5を高速回転させるスピンドルモータ6、スライダー7を片持ち支持するヘッドジンバルアセンブリ8、スライダー7に向けてレーザ光13を射出する投光手段10、スライダー7の表面(ABS)で反射したレーザ光13Rを受光する受光手段20、および受光手段20の出力に基づいて浮上高hを算定する信号処理手段としてのコンピュータ30を備える。そして、図示されてはいないが、ガラスディスク5とスライダー7とのディスク面に沿う方向の相対位置を変更するためのスライドテーブル機構、およびスライダー7を照射スポット位置の判別が可能な解像度で撮影して画面に表示するモニター装置などが浮上高測定装置1に組み付けられる。
投光手段10は、波長632.8nmのレーザ光13を射出するHeNeレーザ光源12、図示しないピント調整機構に組み込まれた開口数NAが0.01以下である集光用のレンズ14、および詳細を後述する補正板16を備えており、10nm以下の浮上高hの測定に適するように設計されている。受光手段20は、対物レンズ22、およびp偏光成分とs偏光成分の位相差を検出する検出器24を備える。
図1の例示ではスライダー7がガラスディスク5の下方に配置されているが、スライダー7とガラスディスク5の上下関係が例示と逆であってもよい。ただし、いずれにしてもガラスディスク5を介してスライダー7のガラスディスク5と対向する表面であるABSに光を投光する。
浮上高hの測定の原理は特許文献1に開示されているので、測定方法の概要のみを次に説明する。
浮上高hの測定はガラスディスク5が高速回転している状態で行われる。投光手段10のレンズ14で集光したレーザ光13はガラスディスク5を通過してスライダー7を照射する。このとき、投光手段10は、ガラスディスク5の表面に例えば60度程度の斜め角度θでレーザ光13を入射させる。斜めに入射させることにより、垂直入射の場合に生じるガラスディスク5での正反射は起こらない。
スライダー7に入射したレーザ光13はスライダー7の表面で反射する。反射したレーザ光13の一部はガラスディスク5の表面で反射せずにガラスディスク5を通過して受光手段20へ向かって進み、他の一部はガラスディスク5とスライダー7との対向面間で多重反射をした後に受光手段20へ向かって進む。つまり、受光手段20へ向かう光には反射回数の異なる光が含まれる。ガラスディスク5とスライダー7との対向面間の距離(すなわち、浮上高h)が100nm程度またはそれ以下の場合には多重反射によって干渉が起こり、p偏光成分とs偏光成分との間に位相差が生じる。位相差と浮上高hとの間には図2に示される理論上で定まった関係があるので、コンピュータ30は受光手段20によって得られた位相差の検出結果をこの関係に当てはめることによって浮上高hを決定する。
図2の関係は、多重反射の起こる層構造を形成する3つの要素、すなわちガラスディスク5、スライダー7、およびガラスディスク5とスライダー7との間隙を満たす空気のそれぞれの複素屈折率に依存する(なお、以下、複素屈折率の値を(n,k)という。nは実数部の屈折率で、kは虚数部の消衰係数である)。3つの要素のうち、空気の(n,k)は既知であって(1.0003,0)である。ガラスディスク5の(n,k)は浮上高測定装置1に組み付ける以前に知ることができる。例えば、ガラスディスク5としてオハラ社製GD−FHTを使用する場合、その(n,k)は(1.526,0)である。しかし、スライダー7の性能評価の用途では、スライダー7の(n,k)が未知であることが多い。また、より正確に浮上高hを測定するには、スライダー7の照射スポットの(n,k)を知る必要がある。このため、浮上高測定装置1はスライダー7の(n,k)を測定するエリプソメータとして機能する。
図3はエリプソメータとして機能するときの浮上高測定装置1の状態を示している。上記スライドテーブル機構の駆動によって例えばガラスディスク5がスピンドルモータ6とともにレーザ光路から外れた退避位置へ移動する。スピンドルモータ6をハウジングに固定する構成ではスライダー7と光学系を移動させる。また、投光手段10の補正板16もレーザ光路から外れた退避位置へ移される。その後、投光手段10によってガラスディスク5を介さずに直接にスライダー7にレーザ光が投光される。このとき、スライダー7における入射角度は浮上高hの測定時のガラスディスク5に対する投光の入射角度と同一またはそれに近い斜め角度である(例えば60度)。本例の浮上高測定装置1においては、スライダー7上の照射スポットが短径20μm程度で長径40μm程度の大きさの楕円状となるようにレンズ14によってレーザ光ビームが絞られる。
スライダー7の(n,k)の測定を浮上高hの測定の後に行うこともできるが、前に行うのが望ましい。コンピュータ30は測定されたスライダー7の(n,k)とあらかじめ記憶しているガラスディスク5および空気のそれぞれの(n,k)に基づいて、上記位相差と浮上高hとの関係を計算し、計算された関係と測定された位相差とから浮上高hの測定値を決定する。多数のスライダーの性能を評価するためにそれらを1つずつ順に浮上高測定装置1に組み付けてそれぞれの浮上高hを測定する場合には、スライダーを取り替えるごとに新たに組み付けられたスライダーの浮上高hの測定に先立って、そのスライダーの(n,k)を測定する。
ところで、ハードディスクドライブの分野では、データ転送速度の向上を図るために磁気ヘッドに流す電流を微弱にする傾向にあり、磁気ヘッドを記録媒体のディスクに近づける必要から、磁気ヘッドの支持体であるスライダーの浮上高hが10nm以下であることが望まれている。浮上高hが小さいほど、測定において許容される誤差も小さい。すなわち、浮上高hの測定には、より高い精度が要求される。また、スライダーには高い性能が要求されるので、特に設計段階での性能評価のための浮上高hの測定をスライダーの表面の複数箇所について行う必要がある。複数箇所の測定を行うことでスライダーの浮上姿勢が判る。一般にスライダーの表面は平坦ではなく良好な空気力学特性を得るよう形成された凹凸を有しているので、スライダーの表面の凹部分と凸部分とを区別して浮上高hを測定しなければならない。
スライダーの表面の複数箇所について浮上高hを測定するには、各箇所に限定的に光が入射するように投光に際してスライダー表面上の照射スポットを十分に小さくする必要がある。加えて、箇所ごとに(n,k)を測定し、(n,k)の測定時と浮上高hの測定時とで照射スポットの位置を一致させかつ大きさを同等にする必要がある。なお、実際の測定手順としては、スポット位置をモニターしながら順に変更して複数箇所の(n,k)を測定しておき、その後に同様にスポット位置を順に変更して複数箇所の浮上高hを測定する。
しかし、(n,k)の測定時にはガラスディスク5を介さずにスライダー7に投光するのに対して浮上高hの測定時にはガラスディスク5を介して投光するので、浮上高hの測定に際して(n,k)の測定時と同じ光学条件で投光すると、ガラスディスク5を通過する光のp偏光成分とs偏光成分とで屈折条件が異なることから非点収差によって照射スポットが(n,k)測定時の照射スポットよりも拡がってしまう。10nm以下の浮上高hを測定しようとするときには、非点収差の影響は深刻である。この非点収差による照射スポットの拡がりを低減するのが、投光手段10に備わる平板状の補正板16の役割である。
図4は補正板16の配置の向きを示す。ここでは、図4(A)の斜視図のように、ガラスディスク5に入射角度θで入射する光の光軸131に対して直交座標軸を定める。光の進行方向にZ軸を定め、光軸131とガラスディスク5の表面で反射する光の光軸とを含む仮想の平面に沿う方向にX軸を定める。これによりZ軸およびX軸と直交するY軸が定まる。本明細書でいうp偏光とはX軸に沿う方向に振動する偏光であり、s偏光とはY軸に沿う方向に振動する偏光である。
XZ平面図である図4(B)およびYZ平面図である図4(C)のとおり、補正板16はレンズ14とガラスディスク5との間の光路内に挿入され、その際に当該補正板16に入射する光の入射角度がガラスディスク5での入射角度θである斜め角度と実質的に等しくかつ当該補正板16の表面がp偏光方向(すなわちX軸)に沿うように配置される。そして、補正板16の厚さdはガラスディスク5の厚さdと実質的に等しい。例えば、ガラスディスク5が上述のオハラ社製GD−FHTである場合、ガラスディスク5および補正板16の厚さdは4.45mmである。なお、図4(A)〜(C)において補正板16およびガラスディスク5の斜線の付された部分はそれぞれの端面である。
補正板16の材質はガラスディスク5の材質と実質的に等しい。補正板16としては、ガラスディスク5と同じ組成のガラス板、ガラスディスク5と同じ品番の他のガラスディスクまたはそれから切り出したガラス板を使用することができる。
このような補正板16をレンズ14とガラスディスク5との間に上記の向きで配置することにより、レンズ14からスライダー表面まで進む間のp偏光とs偏光の屈折条件が均等になる。すなわち、ガラスディスク5における入射角度θはp偏光に沿う平面での角度であるのに対し、補正板16における入射角度θはs偏光に沿う平面での角度である。このことによって、光路の非点収差に因るスライダー表面での照射スポットの拡がりが低減される。
投光手段10の変形として、補正板16に代えて図5(A)および(B)に要部が示される浮上高測定装置1bのように、第1および第2の合わせて偶数枚の補正板17,18を所定光路内に挿入してもよい。例示は枚数が2の例である。浮上高測定装置1bにおいて、第1の補正板17のガラスディスク5に対する配置の向きは上述の例の補正板16のそれと同じである。すなわち、第1の補正板17は、これに入射する光の入射角度θがガラスディスク5に対する上記斜めの入射角度θと等しくかつガラスディスク5に入射する光のp偏光方向に沿うように配置される。一方、第2の補正板18は、これに入射する光の入射角度θがガラスディスク5に対する上記斜めの入射角度θと等しくかつガラスディスク5に入射する光のp偏光方向に沿いかつ第1の補正板17と平行でないように配置される。第1の補正板17の厚さは実質的にガラスディスク5の厚さdの半分(d/2)であり、第2の補正板17の厚さも実質的にガラスディスク5の厚さdの半分(d/2)である。つまり、第1及び第2の補正板17,18の厚さの合計はガラスディスク5の厚さdと実質的に等しい。そして、これらの補正板17,18の材質はガラスディスク5の材質と実質的に等しい。例示は2枚の例であるが、4枚以上の偶数枚の補正板を挿入してもよい。4枚以上の場合、半数の補正板の厚さの合計をガラスディスク5の厚さdの半分とし、残りの半数の補正板の厚さの合計もガラスディスク5の厚さdの半分とする。この条件を満たす限り各補正板の厚さは任意であり、全ての厚さが同じである必要はない。半数を補正板17と同様の向きに、残りの半数を補正板17と同様の向きに配置する。図示では光の進行方向の前側に第2の補正板18が後ろ側に第1の補正板17が挿入されているが、配置の順序は逆でもよい。
図5のように偶数枚の補正板17,18を挿入する構成には、上述の例と同様に照射スポットの拡がりを低減することができるという効果に加えて、第2の補正板18による光軸の変位と第1の補正板17による光軸の変位とが打ち消しあって、これら補正板17,18の挿入によるスライダー5上の照射スポット位置のずれが軽減される利点を有する。照射スポット位置のずれが軽減されると、(n,k)の測定から浮上高hの測定に移行するときの照射スポット位置の調整量が少なくなりまたは調整が不要になる。
以上の実施形態の他に、図6に要部に示される浮上高測定装置2のように、レーザ光源12とガラスディスク5との間の光路内にシリンドリカルレンズ19を挿入する実施形態がある。シリンドリカルレンズ19の挿入位置は、レンズ14とガラスディスク5との間の位置でもよいし、図6中に破線で示すようにレーザ光源12とレンズ14との間の位置でもこれら位置の両方でもよい。適切な向きでシリンドリカルレンズ19を配置することによってスライダー表面での照射スポットの拡がりを低減することができる。なお、レンズ14の開口数が0.01以下と小さいので、適合するシリンドリカルレンズ19の曲率半径は数千mm程度であり、実際のシリンドリカルレンズ19の表面はほとんど平坦である。
本発明の実施形態に係る浮上高測定装置の概略図である。 p偏光とs偏光との間の位相差と浮上高と関係を摸式的に示すグラフである。 エリプソメータとして機能するときの浮上高測定装置の状態を示図である。 浮上高測定装置に備わる補正板の配置の向きを示す図である。 補正板の配置の変形例を示す図である。 他の実施形態に係る浮上高測定装置の概略図である。
符号の説明
1,1b,2 浮上高測定装置(微小距離測定装置)
5 ガラスディスク(透光性の基板)
7 スライダー(物体)
h 浮上高(基板と物体との距離)
14 レンズ
θ 入射角度(斜め角度)
16 補正板(透光性部材)
17 第1の補正板(第1補正板)
18 第2の補正板(第2補正板)
d ガラスディスクの厚さ(基板の厚さ)
10 投光手段
12 レーザ光源
20 受光手段
30 コンピュータ(信号処理手段)

Claims (6)

  1. 透光性の基板とそれに近接する物体との距離を光学的に測定する微小距離測定方法であって、
    レンズで集光した光を前記基板を通過させて前記物体に投光し、その際に前記基板の表面に斜め角度で前記光を入射させる過程、
    前記物体の表面で反射して前記基板を通過した光を受光する過程、
    受光した光の振動方向の異なる偏光成分の位相差を検出する過程、および
    検出した位相差に基づいて前記基板と前記物体との距離を決定する過程を備えており、
    前記基板を通過した光の非点収差に因る前記物体上の照射スポットの拡がりを低減する透光性部材を前記レンズと前記基板との間の光路内に挿入し、前記透光性部材と前記基板とを通過した光を前記物体に入射させる
    ことを特徴とする微小距離測定方法。
  2. 前記透光性部材として、材質および厚さが前記基板のそれらと実質的に等しい補正板を前記光路内に挿入し、その際に前記補正板に入射する光の入射角度が前記斜め角度と等しくかつ前記基板に入射する光のp偏光方向に沿うように前記補正板を配置する
    請求項1に記載の微小距離測定方法。
  3. 前記透光性部材として、材質が前記基板のそれと実質的に等しい偶数枚の補正板を前記光路内に挿入し、その際に
    あらかじめ前記補正板のうちの半分である第1補正板の厚さの合計および残りの半分である第2補正板の厚さの合計を共に前記基板の厚さの半分としておき、
    前記第1補正板に入射する光の入射角度が前記斜め角度と等しくかつ前記基板に入射する光のp偏光方向に沿うように前記第1補正板を配置し、
    前記第2補正板に入射する光の入射角度が前記斜め角度と等しくかつ前記p偏光方向に沿いかつ前記第1補正板と平行でないように前記第2補正板を配置する
    請求項1に記載の微小距離測定方法。
  4. 透光性の基板とそれに近接する物体との距離を光学的に測定する微小距離測定装置であって、
    レーザ光源とレンズを備え、前記レンズで集光したレーザ光を前記基板を通過させて前記物体に投光し、その際に前記基板の表面に斜め角度で前記レーザ光を入射させる投光手段、
    前記物体の表面で反射して前記基板を通過したレーザ光を受光し、受光したレーザ光の振動方向の異なる偏光成分の位相差を検出する受光手段、および
    検出された位相差に基づいて前記基板と前記物体との距離を決定する信号処理手段を備えており、
    前記投光手段は、前記レンズと前記基板との間の光路内に挿入され、前記基板を通過した光の非点収差に因る前記物体上の照射スポットの拡がりを低減する透光性部材を備える
    ことを特徴とする微小距離測定装置。
  5. 前記投光手段は、前記透光性部材として材質および厚さが前記基板のそれらと実質的に等しい補正板を備えており、
    前記補正板は、前記補正板に入射する光の入射角度が前記斜め角度と等しくかつ前記基板に入射する光のp偏光方向に沿うように配置されている
    請求項4に記載の微小距離測定装置。
  6. 前記投光手段は、前記透光性部材として材質が前記基板のそれと実質的に等しい偶数枚の補正板を備えており、
    前記補正板のうちの半分である第1補正板の厚さの合計および残りの半分である第2補正板の厚さの合計は共に前記基板の厚さの半分であり、
    前記第1補正板は、前記第1補正板に入射する光の入射角度が前記斜め角度と等しくかつ前記基板に入射する光のp偏光方向に沿うように配置され、
    前記第2補正板は、前記第2補正板に入射する光の入射角度が前記斜め角度と等しくかつ前記p偏光方向に沿いかつ前記第1補正板と平行でないように配置されている
    請求項4に記載の微小距離測定装置。
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