JP2010025864A - 干渉測定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】機械的な動作を低減することによって測定に要する時間を短縮し、且つモーションアーチファクトを抑制できる干渉測定装置を提供する。
【解決手段】干渉測定装置1は、複数の波長成分を含む光Pを出力する光源11と、第1分岐光P1が被測定物9により反射されて生じる第1反射光R1と第2分岐光P2が反射ミラー73により反射されて生じる第2反射光R2とを干渉させて当該干渉光RIを出力する干渉光学系と、第1分岐光P1の光路上に設けられた第1レンズ21と、第2分岐光P2の光路上に設けられた第2レンズ22と、干渉光RIの干渉パターンを撮像する撮像部51とを備える。第1レンズ21による各波長成分の焦点位置は第1レンズ21の軸上色収差に起因して第1分岐光P1の光軸方向に並んでおり、各波長成分毎に異なる光軸方向位置における干渉パターンを撮像部51において撮像する。
【選択図】図1
【解決手段】干渉測定装置1は、複数の波長成分を含む光Pを出力する光源11と、第1分岐光P1が被測定物9により反射されて生じる第1反射光R1と第2分岐光P2が反射ミラー73により反射されて生じる第2反射光R2とを干渉させて当該干渉光RIを出力する干渉光学系と、第1分岐光P1の光路上に設けられた第1レンズ21と、第2分岐光P2の光路上に設けられた第2レンズ22と、干渉光RIの干渉パターンを撮像する撮像部51とを備える。第1レンズ21による各波長成分の焦点位置は第1レンズ21の軸上色収差に起因して第1分岐光P1の光軸方向に並んでおり、各波長成分毎に異なる光軸方向位置における干渉パターンを撮像部51において撮像する。
【選択図】図1
Description
本発明は、干渉光学系を備える干渉測定装置に関するものである。
干渉光学系を備える干渉測定装置として非特許文献1および特許文献1に開示されたものがある。これらの文献に開示された装置は、光源から出力された光を2分岐して第1分岐光および第2分岐光を出力し、第1分岐光が被測定物により反射されて生じる第1反射光と、第2分岐光が反射ミラーにより反射されて生じる第2反射光とを干渉させて、これにより生じる干渉光の強度を検出部により検出し、その被測定物の表面形状を測定するものである。そのために、これらの装置では、第1分岐光および第1反射光の光路長L1と第2分岐光および第2反射光の光路長L2との差(光路長差)を複数の目標値に順次に設定し、光路長差が各目標値に設定されているときに生じる干渉パターンを撮像部により撮像して、その撮像した干渉パターンに基づいて被測定物の表面形状を測定する。これらの装置では、光路長差を各目標値に順次に設定するために、反射ミラー(または被測定物)に移動ステージが取り付けられている。
Toyohiko Yamauchiet al., "Surface Topography of Cellular Membrane on Nanometer Scale UsingWhite-Light Quantitative Phase Microscope", DigitalHolography and Three-Dimensional Imaging (DH) 2008, OpticalSociety of America, Presentation Number: BMD59 (2008) 特開2007−333469号公報
Toyohiko Yamauchiet al., "Surface Topography of Cellular Membrane on Nanometer Scale UsingWhite-Light Quantitative Phase Microscope", DigitalHolography and Three-Dimensional Imaging (DH) 2008, OpticalSociety of America, Presentation Number: BMD59 (2008)
上記の非特許文献1や特許文献1に開示された干渉測定装置では、光路長差を各目標値に順次に設定するために移動ステージといった機械的な駆動手段を使用している。しかし、このような機械的駆動手段はその動作に時間を要するので、干渉測定に必要な時間の多くを駆動手段の動作時間が占めることとなる。また、機械的な動作の影響が干渉パターンに表れてしまう、いわゆるモーションアーチファクトが発生するおそれもある。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、機械的な動作を低減することによって測定に要する時間を短縮し、且つモーションアーチファクトを抑制できる干渉測定装置を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明による干渉測定装置は、互いに波長が異なる複数の波長成分を含む光を出力する光源と光源から出力された光を分岐して第1分岐光および第2分岐光を出力し、第1分岐光が被測定物により反射されて生じる第1反射光を入力するとともに、第2分岐光が反射ミラーにより反射されて生じる第2反射光を入力して、これら第1反射光と第2反射光とを干渉させて当該干渉光を出力する干渉光学系と、第1分岐光の光路上に設けられて被測定物内に焦点を結ぶ第1レンズと、第2分岐光の光路上に設けられて反射ミラー上に焦点を結ぶ第2レンズと、干渉光学系から出力される干渉光を結像する結像光学系と、複数の波長成分に感度を有し、結像光学系により結像された干渉光の干渉パターンを撮像する撮像部とを備え、第1レンズの軸上色収差が第2レンズの軸上色収差より大きく、第1レンズによる複数の波長成分それぞれの焦点位置が第1レンズの軸上色収差に起因して第1分岐光の光軸方向に並んでおり、各波長成分の焦点位置における干渉パターンを撮像部において撮像することを特徴とする。
この干渉測定装置では第1レンズが有意の大きさの軸上色収差を有しており、光源が複数の波長成分を含む光を出力することで、第1レンズによる各波長成分の焦点位置が第1分岐光の光軸方向に並ぶ。したがって、撮像部において各波長成分の焦点位置における干渉パターンを撮像することにより、光軸方向位置すなわち被測定物における高さ位置が異なる複数の干渉パターンを好適に得ることができる。このように、上記した干渉測定装置によれば、被測定物や反射ミラーを機械的に移動させることなく複数の高さ位置での干渉パターンを得ることができるので、測定時間を短縮し、且つモーションアーチファクトを抑制できる。
また、干渉測定装置は、第1分岐光、第1反射光、第2分岐光、及び第2反射光のうち少なくとも一つの光路上に設けられた分散媒質からなる光学部材を更に備えることを特徴としてもよい。このような光学部材を通過する光の光路長はその波長に応じて変化するので、光学部材において各波長成分の光路長が調整されることにより、各波長成分の焦点位置それぞれを等光路点(すなわち各波長成分の光路長が互いに等しくなる点)に好適に近づけることができる。
また、干渉測定装置は、第1レンズによる各波長成分の焦点位置のうち、第1レンズに最も近い焦点位置と最も離れた焦点位置との距離が5μm以上であることを特徴としてもよい。このように焦点位置の変化幅を比較的長くとることによって、例えば生物細胞といった厚さ5〜10μm程度の被測定物の形状を好適に測定することができる。
本発明による干渉測定装置によれば、機械的な動作を低減することによって測定に要する時間を短縮し、且つモーションアーチファクトを抑制できる。
以下、添付図面を参照しながら本発明による干渉測定装置の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る干渉測定装置1の構成図である。この図に示される干渉測定装置1は、被測定物9の表面形状を測定するものであって、光源11、第1レンズ21、第2レンズ22、ハーフミラー31、光学部材41,42、撮像部51、解析部52、容器61、ピエゾアクチュエータ71,72および反射ミラー73を備えている。
光源11は、コヒーレント長が比較的短い光Pを出力するものであり、光Pは、赤色成分λR(波長590〜720nm)、緑色成分λG(波長480nm〜600nm)、および青色成分λB(400nm〜540nm)といった互いに波長が異なる複数の波長成分を含む光である。光源11は、レンズ23およびアパーチャ24を介してハーフミラー31と光学的に結合されており、光Pはハーフミラー31へ向けて出射される。
ハーフミラー31は、光源11から到達した光Pを2分岐して第1分岐光P1および第2分岐光P2を生成する。ハーフミラー31の一方の面は光学部材41を介して第1レンズ21と光学的に結合されており、当該面から出射される第1分岐光P1は光学部材41を通って第1レンズ21に達する。また、ハーフミラー31の他方の面は光学部材42およびミラー43を介して第2レンズ22と光学的に結合されており、当該面から出射される第2分岐光P2は光学部材42を通って第2レンズ22に達する。光学部材41,42は、波長によって屈折率が異なる分散媒質からなる板状の部材であり、光学部材41,42を通過する光の光学部材41,42内部での光路長は、その波長に応じて決まる。光学部材41,42に使用される分散媒質としては、長波長ほど屈折率が低くなる正常分散媒質、および長波長ほど屈折率が高くなる異常分散媒質の何れを使用してもよい。
第1レンズ21は、第1分岐光P1の光路上に設けられて被測定物9の内部に焦点を結ぶ。第2レンズ22は、第2分岐光P2の光路上に設けられて反射ミラー73上に焦点を結ぶ。第1レンズ21としては、その軸上色収差が一般的な対物レンズの軸上色収差より大きいものが使用され、第2レンズ22としては、一般的な対物レンズと同様に軸上色収差が補正されたものが使用される。すなわち、第1レンズ21の軸上色収差は、第2レンズ22の軸上色収差より大きい。なお、第1レンズ21の色収差特性は、長波長ほど焦点距離が短いもの、または長波長ほど焦点距離が長いもののうち何れであってもよい。
また、ハーフミラー31は、第1分岐光P1が被測定物9により反射されて生じる第1反射光R1を再び第1レンズ21及び光学部材41を経て入力するとともに、第2分岐光P2が反射ミラー73により反射されて生じる第2反射光R2を再び第2レンズ22及び光学部材42を経て入力する。ハーフミラー31は、これら第1反射光R1と第2反射光R2とを干渉させて干渉光RIを生成する。ハーフミラー31は、レンズ25を介して撮像部51の撮像面と光学的に結合されており、この干渉光RIをレンズ25へ出力する。すなわち、ハーフミラー31は、干渉光学系を構成する要素である。
レンズ25は、ハーフミラー31から出力された干渉光RIを撮像部51の撮像面上に結像する結像光学系を構成する要素である。撮像部51は、その結像された干渉光RIの干渉パターンを撮像するものであり、例えばRGBカメラである。撮像部51は、光源11から出力される光Pに含まれる複数の波長成分λR、λGおよびλBの全てに対して十分な感度を有するとともに、各波長成分λR、λGおよびλB毎に干渉パターンを撮像可能なように構成されている。
容器61は、第1レンズ21に対向して配置され、被測定物9を収容する。容器61はピエゾアクチュエータ71に支持されており、ピエゾアクチュエータ71が駆動されることによって第1分岐光P1の光軸方向に変位することができる。また、反射ミラー73はピエゾアクチュエータ72に支持されており、ピエゾアクチュエータ72が駆動されることによって第2分岐光P2の光軸方向に変位することができる。
ここで、ハーフミラー31から反射ミラー73により反射されて再びハーフミラー31に到るまでの光路長と、ハーフミラー31から被測定物9により反射されて再びハーフミラー31に到るまでの光路長との光路長差をΔLとする。前述したように、光源11から出力される光Pのコヒーレント長は比較的短いので、図2に示されるように、撮像部51に到達する干渉光RIの強度は、比較的狭い光路長差ΔLの範囲において周期的に変化し、しかも、光路長差ΔLがゼロに近いほど干渉の振幅は大きい。このことを利用して、解析部52は、光路長差が或る目標値に設定されたときに撮像部51により撮像された干渉光RIの干渉パターン像を取得し、その干渉パターン像に基づいて、像の各位置において干渉の振幅が最大となる光路長差を求め、これにより被測定物9の表面形状(高さ分布)を求める。なお、被測定物9の一例としては、細胞等が挙げられる。
ここで、図3は、被測定物9の付近における干渉測定装置1の構成を拡大して示す図である。前述したように、第1レンズ21の軸上色収差は一般的な対物レンズの軸上色収差より大きく、且つ第2レンズ22の軸上色収差より大きい。したがって、第1レンズ21による複数の波長成分λR、λGおよびλBそれぞれの焦点位置FR、FGおよびFBは、第1レンズ21の軸上色収差に起因して、第1分岐光P1の光軸方向すなわち被測定物9の高さ方向に並ぶこととなる。図3では、第1レンズ21の焦点距離が長波長ほど長くなる場合を例示しており、焦点位置FBが第1レンズ21に最も近くなっており、焦点位置FRが第1レンズ21に最も遠くなっている。
そして、ハーフミラー31から焦点位置FRを経て再びハーフミラー31に到る波長成分λRの光路長と、ハーフミラー31から反射ミラー73により反射されて再びハーフミラー31に到るまでの波長成分λRの光路長との差、すなわち波長成分λRに関する光路長差ΔLRがゼロに近づくと、波長成分λRにおける干渉の振幅が大きくなる。したがって、撮像部51は、干渉光RIに含まれる波長成分λRを撮像することで、焦点位置FRに相当する光軸方向位置での干渉パターンを撮像することができる。同様に、撮像部51は、干渉光RIに含まれる波長成分λG,λBをそれぞれ撮像することで、焦点位置FG,FBに相当する光軸方向位置での干渉パターンを撮像することができる。すなわち、撮像部51は、各波長成分λR,λG,λB毎に異なる光軸方向位置(すなわち被測定物9の高さ位置)における干渉パターンを撮像することができる。
なお、波長成分λR,λGおよびλBによる干渉パターンの一例を、図4に示す。図4(a)は波長成分λBによる干渉パターンを示しており、被測定物9の頂部付近の表面形状を示している。また、図4(b)は波長成分λGによる干渉パターンを示しており、被測定物9の中腹付近の表面形状を示している。図4(c)は波長成分λRによる干渉パターンを示しており、被測定物9の裾部付近の表面形状を示している。なお、図4(a)〜(c)において、縦軸および横軸の単位はピクセル(pixel)である。
ここで、上記構成では焦点位置FR、FGおよびFBが互いに異なるので、反射ミラー73を移動させることなく光路長差ΔLR,ΔLG,ΔLBをゼロに近づけるために、本実施形態では、第1分岐光P1および第1反射光R1の光路上に分散媒質からなる光学部材41を設け、第2分岐光P2および第2反射光R2の光路上に分散媒質からなる光学部材42を設けている。これにより、光学部材41,42を通過する際の光路長を各波長成分λR,λGおよびλBで異ならせることができるので、光路長差ΔLR,ΔLG,ΔLBが同時にゼロとなるように、すなわち焦点位置FR、FGおよびFBが互いに等光路点となるように各成分の光路長を調整できる。なお、第1レンズ21の焦点距離が長波長ほど長くなる場合には、光学部材41として長波長ほど屈折率が低くなる正常分散媒質を使用し、光学部材42として長波長ほど屈折率が高くなる異常分散媒質を使用することが好ましい。逆に、第1レンズ21の焦点距離が長波長ほど短くなる場合には、光学部材41として異常分散媒質を使用し、光学部材42として正常分散媒質を使用することが好ましい。
また、被測定物9の表面形状が波長未満の微小な凹凸を持つ場合には、干渉の振幅が最大となる光路長差付近において、波長成分λR,λG,λBそれぞれの中心波長をλR0,λG0,λB0とおいて、それぞれλR0/4,λG0/4,λB0/4ずつ光路長差を4回シフトさせると共に干渉パターン像を取得するとよい。そして、各波長成分毎に4つの干渉パターン像に基づいて、像の各位置において干渉波形の位相オフセット値を求めることにより被測定物9の詳細な表面形状(高さ分布)を求め、各波長成分による表面形状を合成することにより、広い高さ範囲での表面形状を、波長未満の精度で得ることができる。このようなλR0/4,λG0/4,λB0/4ずつの光路長差のシフトは、ピエゾアクチュエータ72を駆動することにより反射ミラー73を第2分岐光P2の光軸方向に微小動作させることで容易に実現できる。なお、本実施形態では、ピエゾアクチュエータ71は測定開始時の光学調整のみに使用され、測定中は動作しない。
また、本実施形態において、焦点位置FR、FGおよびFBのうち第1レンズ21に最も近い焦点位置(図3ではFB)と、最も離れた焦点位置(図3ではFR)との差は5μm以上であることが望ましい。このように焦点位置の変化幅を比較的長くとることによって、例えば生物細胞といった厚さ5〜10μm程度の被測定物の形状を好適に測定することができる。一般的な対物レンズの軸上色収差は赤色光と青色光とを比べても±1μm程度に抑えられているので、このように大きな軸上色収差を有するレンズとしては、例えば単色レーザ用のレンズ等が好適に用いられる。
以上の説明においては光Pが3つの波長成分λR,λG,λBを含む場合について説明したが、光Pが一定の波長帯域にわたって略平坦なスペクトルを有する場合であっても、撮像部51が複数の波長成分のそれぞれを個別に撮像することで、同様の作用を得ることができる。いま、撮像部51のスペクトルチャネル数(すなわち、光Pに含まれる波長成分の数)をN(Nは2以上の整数)とし、各チャネルの中心波長をλ1,λ2…λNとおく。そして、図5に示すように、各チャネルの中心波長同士の間隔をλdとし、各チャネルの受光スペクトル帯域幅をΔλとおく。このとき、各チャネルにおいて検出される各波長成分のコヒーレンス長Δlは、次式(1)によって表される。
例えばλ=500nm、Δλ=60nm、n(屈折率)=1.33(水中)を代入すると、この値はΔl=3.1μmとなる。
例えばλ=500nm、Δλ=60nm、n(屈折率)=1.33(水中)を代入すると、この値はΔl=3.1μmとなる。
ここで、光の波長がλd長くなる毎に焦点距離がおおよそΔlずつ長くなるように第1レンズ21の軸上色収差を設定する。このとき、撮像部51の各チャネルに入射する光は、それぞれ異なる焦点位置からの反射光を反映したものとなる。さらに、光学部材41及び42の屈折率特性を、波長がλd長くなる毎におおよそn×Δlずつ光路長差が短くなるように調整する。これにより、物体光路(第1分岐光P1および第1反射光R1が通過する光路)の光路長と、参照光路(第2分岐光P2および第2反射光R2が通過する光路)の光路長とが互いに等しくなる等光路点は、波長がλd長くなる毎に、第1レンズ21からΔlずつ遠方にシフトする。
図6に示すグラフは、光学ガラスとして一般的なBK7の屈折率特性を示している。いま、第1分岐光P1および第1反射光R1の光路上に設けられた光学部材41のみを用いて光路長差を調整することを考える。この光学部材41にBK7を用いた場合、BK7の色分散は波長550nm付近で5×10−5/nmである(図6参照)。例えばλd=100nmとした場合、隣接する波長間で5×10−3の屈折率差が生じる。この屈折率差によって生じる光学部材41内での光路長差がn×Δlに等しくなればよいので、光学部材41に必要な厚さDは、
D=n×Δl/(CD×λd)=825[μm]
となる。なお、現実には、第1レンズ21、光学部材41、第2レンズ22の三箇所において光路長の波長依存性が生ずるので、その全てで発生する光路長の波長依存性が次の条件
n×Δl=(CD×λd)×D+ΔODobj1−ΔODobj2(ただし、ΔODobj1およびΔODobj2は第1レンズ21および第2レンズ22のそれぞれで発生する光路長の波長依存性)
を満たすように、光学部材41の厚さを調整する必要がある。
D=n×Δl/(CD×λd)=825[μm]
となる。なお、現実には、第1レンズ21、光学部材41、第2レンズ22の三箇所において光路長の波長依存性が生ずるので、その全てで発生する光路長の波長依存性が次の条件
n×Δl=(CD×λd)×D+ΔODobj1−ΔODobj2(ただし、ΔODobj1およびΔODobj2は第1レンズ21および第2レンズ22のそれぞれで発生する光路長の波長依存性)
を満たすように、光学部材41の厚さを調整する必要がある。
図7は、各チャネルの干渉信号と第1分岐光P1の光軸方向位置との関係を示す図である。上記した条件を満たすことにより、図7に示されるように、各チャネルの干渉信号を第1分岐光P1の光軸方向に広範囲にわたって連続して得ることができる。
そして、このような条件下で、ピエゾアクチュエータ72によって反射ミラー73を光軸方向に変位させることにより、各チャネル毎に例えば波長の1/4ずつの位相シフトを行いながら4枚の干渉像を撮像すれば、各チャネルの干渉像は各焦点位置での細胞形状を反映した位相像となる。図8(a)〜(h)は、一例としてN=8の場合における干渉像を示す画像であり、互いにΔlずつシフトした光軸方向位置における干渉像を示している。そして、これらの干渉像を、チャネル1からチャネルNにわたって合成すると、被測定物9全体の表面(界面)形状の全焦点画像が得られる(図9参照)。なお、このときの被測定深度はN×Δlである。例えば前述Δl=3.1μmの条件でN=3とした場合、被測定深度は9μm程度となり、厚さ5〜10μmの細胞の殆どを測定することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態による干渉測定装置1では、一般的な対物レンズとは顕著に異なる有意の大きさの軸上色収差を第1レンズ21が有するので、光源11が複数の波長成分(例えばλR,λG,λB)を含む光Pを出力することにより、第1レンズ21による各波長成分の焦点位置(FR,FG,FB)が第1分岐光P1の光軸方向に並ぶ。したがって、撮像部51において各波長成分λR,λG,λBの焦点位置FR,FG,FBにおける干渉パターンを撮像することにより、光軸方向位置すなわち被測定物9における高さ位置が異なる複数の干渉パターンを好適に得ることができる。このように、干渉測定装置1によれば、被測定物9や反射ミラー73を移動ステージ等を用いて機械的に移動させることなく複数の高さ位置(深さ位置)での干渉パターンを得ることができるので、機械的な動作を低減して測定時間を短縮し、且つモーションアーチファクトを抑制できる。
また、本実施形態のように、第1分岐光P1および第1反射光R1の光路上、並びに第2分岐光P2および第2反射光R2の光路上には、分散媒質からなる光学部材41,42を設けることが好ましい。これらの光学部材41,42を通過する光の光路長はその波長に応じて変化するので、この光学部材41,42において各波長成分の光路長が調整されることにより、各波長成分の焦点位置FR,FG,FBそれぞれを等光路点(すなわち各波長成分λR,λG,λBの光路長が互いに等しくなる点)に好適に近づけることができる。なお、本実施形態では第1分岐光P1および第1反射光R1の光路上、ならびに第2分岐光P2および第2反射光R2の光路上の双方に光学部材を配置しているが、いずれか一方の光路上にのみ光学部材を配置してもよい。また、光学部材41は、第1分岐光P1および第1反射光R1の光路が互いに一致していない場合には、少なくともいずれか一方の光路上に設けられるとよい。光学部材42に関しても、第2分岐光P2および第2反射光R2の光路が互いに一致していない場合には、少なくともいずれか一方の光路上に設けられるとよい。
本発明による干渉測定装置は、上記した実施形態に限られるものではなく、他に様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態では各波長成分の光路長を整合させるために分散媒質からなる光学部材を設けたが、第1レンズや第2レンズ自体も波長分散を有することができるので、第1レンズや第2レンズの分散特性を利用して各波長成分の光路長を整合させてもよい。したがって、光学部材を設けるか否かは任意となる。
1…干渉測定装置、9…被測定物、11…光源、21…第1レンズ、22…第2レンズ、23,25…レンズ、24…アパーチャ、31…ハーフミラー、41,42…光学部材、51…撮像部、52…解析部、61…容器、71,72…ピエゾアクチュエータ、73…反射ミラー、FR,FG,FB…焦点位置、P1…第1分岐光、P2…第2分岐光、R1…第1反射光、R2…第2反射光、RI…干渉光。
Claims (3)
- 互いに波長が異なる複数の波長成分を含む光を出力する光源と、
前記光源から出力された光を分岐して第1分岐光および第2分岐光を出力し、前記第1分岐光が被測定物により反射されて生じる第1反射光を入力するとともに、前記第2分岐光が反射ミラーにより反射されて生じる第2反射光を入力して、これら第1反射光と第2反射光とを干渉させて当該干渉光を出力する干渉光学系と、
前記第1分岐光の光路上に設けられて前記被測定物内に焦点を結ぶ第1レンズと、
前記第2分岐光の光路上に設けられて前記反射ミラー上に焦点を結ぶ第2レンズと、
前記干渉光学系から出力される干渉光を結像する結像光学系と、
前記複数の波長成分に感度を有し、前記結像光学系により結像された干渉光の干渉パターンを撮像する撮像部と
を備え、
前記第1レンズの軸上色収差が前記第2レンズの軸上色収差より大きく、前記第1レンズによる前記複数の波長成分それぞれの焦点位置が前記第1レンズの軸上色収差に起因して前記第1分岐光の光軸方向に並んでおり、各波長成分の焦点位置における干渉パターンを前記撮像部において撮像することを特徴とする、干渉測定装置。 - 前記第1分岐光、前記第1反射光、前記第2分岐光、及び前記第2反射光のうち少なくとも一つの光路上に設けられた分散媒質からなる光学部材を更に備えることを特徴とする、請求項1に記載の干渉測定装置。
- 前記第1レンズによる各波長成分の焦点位置のうち、前記第1レンズに最も近い焦点位置と最も離れた焦点位置との距離が5μm以上であることを特徴とする、請求項1または2に記載の干渉測定装置。
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Cited By (4)
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